JP5951333B2 - 身体用サポータ - Google Patents

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Description

本発明は、身体用サポータに係り、特に、身体の所定の部位に取り付けられて、かかる身体部位を固定的に保持する身体用サポータに関するものである。
従来から、整形外科の分野において、骨折や捻挫、変形等の身体の疾患部位を覆うように用いられて、その固定又は矯正を行なうべく、スプリント、カラー、コルセット、ブレース等の装具が用いられてきており、またスポーツ分野においても、外部からの衝撃に対して身体を守るために、目的とする身体部位を固定的に保持するプロテクタが用いられてきている。
そして、そのような装具やプロテクタの如き身体用サポータは、それが取り付けられるべき身体部位の形状に合わせて成形された剛性のある板状の固定部材と、その身体対向側の面に一体的に設けられた、クッション性を有する保護パッド層とから構成されてなるものであって、その用途に応じて、各種の構造のものが提案されているが、その基材である硬質の固定部材としては、その成形性や軽量化の観点から、一般に、樹脂材質のものが用いられている。
例えば、特開平6−142126号公報においては、従来から、熱可塑性樹脂板を用いた腰痛帯が提案されていることが明らかにされており、また特開平10−248987号公報においては、コルセット等の身体用サポータに用いられる腰部サポート樹脂板の構造が提案されている。
しかしながら、コルセット等の身体用サポータにおける固定部材は、その本来の目的である、適用身体部分の確実な固定や安定的な保持等のために、硬質な部材とされて、強度や剛性が確保される必要があるが、かかる固定部材を樹脂製とした場合にあっては、そのような要請に応えるべく、比較的に厚手の板材を用いる必要があり、そのために固定部材自体、ひいては身体用サポータの全体としての重量が、必然的に重くなって、身体の動作に影響をもたらしたり、身体に負担をかける等の問題を内在していることが、上記した公報にも明らかにされている。
特開平6−142126号公報 特開平10−248987号公報
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、軽量化を有利に実現して、着用者に対する負担の軽減を図ると共に、その使用性乃至は取扱い性を効果的に高めた身体用サポータを提供することにある。
そして、本発明は、上記した課題又は明細書全体の記載や図面から把握される課題を解決するために、以下に列挙せる如き各種の態様において、好適に実施され得るものであるが、また以下に記載の各態様は、任意の組み合わせにおいても、採用可能である。なお、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに何等限定されることなく、明細書全体の記載並びに図面に開示の発明思想に基づいて認識され得るものであることが、理解されるべきである。
(1) 身体の所定の部位に取り付けられて、かかる身体部位を固定的に保持する身体用サポータにして、それぞれ熱可塑性樹脂からなるハニカムコアとその両側に配した面板とから一体的に形成された板状のハニカム材にて構成される硬質の固定部材と、該固定部材の身体対向側の面に設けられた、クッション性を有する保護パッド層とを有していることを特徴とする身体用サポータ。
(2) 前記固定部材がその外周縁部位において熱圧着されることにより、当該部位に位置する前記ハニカム材の内部が融着せしめられて、該ハニカム材の内部が外部から封止されていると共に、該外周縁部位の身体非対向側の面が、円弧状に凹陥乃至は湾曲して薄肉化した形態において周方向に延びるように構成されている前記態様(1)に記載の身体用サポータ。
(3) 前記固定部材における外周縁部位が、その端部側において身体から離隔する方向に反り返る形状となるように構成されている前記態様(1)又は前記態様(2)に記載の身体用サポータ。
(4) 前記固定部材に、少なくとも一つの窓部が設けられている前記態様(1)乃至前記態様(3)の何れか一つに記載の身体用サポータ。
(5) 前記窓部の周りに位置する前記固定部材の内周縁部位が熱圧着せしめられて、当該部位に位置する前記ハニカム材の内部が融着されることにより、該ハニカム材の内部が外部から封止されている前記態様(4)に記載の身体用サポータ。
(6) 前記固定部材における内周縁部位が、その端部側において身体から離隔する方向に反り返る形状となるように構成されている前記態様(5)に記載の身体用サポータ。
(7) 前記窓部の周りに位置する前記固定部材の内周縁部位の端部に開口する前記ハニカム材の端面開口部が、その全周に亘って、シールキャップにて液密に覆蓋されて、該ハニカム材の内部が外部から封止されている前記態様(4)に記載の身体用サポータ。
(8) 前記固定部材における外周縁部位の端部に開口する前記ハニカム材の端面開口部が、その全周に亘って、シールキャップにて液密に覆蓋されて、該ハニカム材の内部が外部から封止されている前記態様(1)乃至前記態様(7)の何れか一つに記載の身体用サポータ。
(9) 前記保護パッド層が、前記固定部材よりも大なる大きさとされて、前記外周縁部位及び/又は前記内周縁部位の端部から外方に突出せしめられている前記態様(1)乃至前記態様(8)の何れか一つに記載の身体用サポータ。
(10) 前記保護パッド層が、互いに離間して配置された一対の編地と、該編地間を往復して両者を結合する弾力性のある連結糸とから編成された三次元立体編物を含んで構成されている前記態様(1)乃至前記態様(9)の何れか一つに記載の身体用サポータ。
(11) 前記三次元立体編物を構成する一対の編地が、前記連結糸とは異なる材質の糸を用いて編成されている前記態様(10)に記載の身体用サポータ。
(12) 前記固定部材が筒体形状に成形されていると共に、該筒体形状に成形された固定部材の周方向において対向する端部間を連結する連結ベルトが取り付けられて、身体の腰部を固定するためのコルセットとして用いられるようになっている前記態様(1)乃至前記態様(11)の何れか一つに記載の身体用サポータ。
このように、本発明に従う身体用サポータにあっては、目的とする身体部位の固定・保持のための剛性を与える、強度部材たる基材としての固定部材が、熱可塑性樹脂製のハニカムコアと面板とからなる、一体的な板状のハニカム材にて構成される硬質の部材が用いられているところから、かかる固定部材に必要とされる剛性乃至は強度を有利に確保しつつ、そのような固定部材の大幅な軽量化を効果的に実現し得たのであり、そしてそれによって、かかる身体用サポータを着用する者の負担を軽減し、またその使用性乃至は取扱い性を有利に高め得たのである。
また、かかる本発明に従う身体用サポータにあっては、その有利な態様に従って、板状のハニカム材にて構成される固定部材における外周縁部位が熱圧着せしめられて、その外周面が円弧状に凹陥乃至は湾曲して薄肉化した形態において周方向に延びるように構成されると共に、当該部位に位置するハニカム材の内部において、それを構成するハニカムコアと板材との間やハニカムコアを形成している部材間の融着を効果的に行なって、それらの間の空隙の存在を消失せしめて、かかるハニカム材の内部が外部から効果的に封止されるようにすることによって、ハニカム材の外周縁部位における端面に開口するハニカムコア部位から、着用者の汗や水分がハニカム材の内部にまで侵入することが、効果的に阻止せしめられ得ることとなるのであり、これによって、カビの発生、雑菌の繁殖、更には悪臭の発生等の問題を有利に解消し得る利点を享受することが可能となる。
さらに、本発明に係る身体用サポータの好ましい態様に従って、保護パッド層が、離間された一対の編地とそれらを結合する弾力性の連結糸とから編成された三次元立体編物を含んで構成されるようにすれば、通気性に優れたサポータとすることが出来、これによって、着用者の発汗などにより、水分が保護パッド層に入り込んでも、水分は効果的に外部に排出されるようになるところから、ベタツキ感がなく、快適に着用することが可能となるのであり、以てその使用性を更に高め得ることとなる。
本発明に従う身体用サポータの一具体例に係るコルセットの一例を示す正面説明図である。 図1に示されたコルセットの背面説明図である。 図1におけるA−A断面説明図である。 図1におけるB−B断面説明図である。 図1におけるC−C断面説明図である。 図1におけるD−D断面説明図であって、(a)は、連結ベルトにて締結した状態を示す部分説明図であり、(b)は、連結ベルトを解放した状態を示す部分説明図である。 図1に示されるコルセットに用いられる固定部材を示す平面説明図である。 図7に示される固定部材を与えるハニカム材を構成するハニカムコアの一例を示す斜視説明図である。 図7に示される固定部材を与えるハニカム材を構成するハニカムコアの両側に面板を配設してなる構造の一例を示す斜視部分説明図である。 (a)は、図1に示されるコルセットにおける保護パッド層を与える三次元立体編物の一例を示す斜視説明図であり、(b)は、かかる(a)におけるE−E断面部分説明図である。 図10に示される三次元立体編物を保護パッド層として用いたコルセットにおける、図4に対応する端部断面説明図である。 本発明に従う身体用サポータの一具体例に係るコルセットの他の一例を示す、図1に対応する正面説明図である。 図12におけるF−F断面説明図である。 図1に示されるコルセットの異なる実施態様における外周縁部の断面形態を示す、図4に対応する説明図であって、(a)は、固定部材の端部が直線的な形態において融着せしめられている状態を示す断面説明図であり、(b)は、そのような固定部材の端部が外方に湾曲した形態において融着されている状態を示す断面説明図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1乃至図3には、本発明に従う身体用サポータの一具体例であるコルセットの実施形態の一つが示されている。そこにおいて、コルセット10は、全体として円筒形状乃至は楕円筒形状を呈する筒体形状において形成されており、本発明に従う板状のハニカム材を用いて、筒体形状に成形して得られた硬質の固定部材12と、その内側に一体的に形成された所定厚さのポリウレタンフォーム等の発泡体からなる、クッション性を有する保護パッド層14とから、構成されている。なお、上記の固定部材12を与えるハニカム材は、それぞれ熱可塑性樹脂からなるハニカムコアとその両側に配した面板とから、一体的に構成されて、所定の剛性が付与されたものとなっている。
そして、かかる筒体形状を呈するコルセット10において、筒体形状に成形された固定部材12の周方向において対向する端部間を連結するように、連結ベルト16が、ここでは、対向する部位の長手方向(筒体形状の軸方向に平行な方向)において、所定の間隔を隔てて三つ設けられており、人体の腰部を取り囲むように、その周りにコルセット10を嵌め込んだ状態において、それら三つの連結ベルト16にて固定部材12の対向する端部を連結することによって、腰部を締め付けて固定し、かかる腰部部位を固定的に保持するようになっている。なお、コルセット10の両側部に位置する腰骨に当接する部位には、柔軟な皮革シートからなるスカート18、18が取り付けられており、コルセット10による身体の締め付け固定時において、硬質な固定部材12による腰骨に対する締め付け作用を緩和し得るようになっている。
また、かかるコルセット10を構成する外側の固定部材12は、その外周部が、図4に示される如く、その外周縁部位において熱圧着されることにより、かかる外周縁部位の身体非対向側の面となる、保護パッド層14形成側の面とは反対側の面(図4において右側の面)が、円弧状に凹陥乃至は湾曲して薄肉化した形態において周方向に延びるように、特に、その端部側において身体から離隔する方向(外方)に反り返る形状となるように、構成されている。このような固定部材12の外周縁部位に対する熱圧着により、当該部位に位置する固定部材を構成するハニカム材(12)は、熱可塑性樹脂にて形成されているところから、そのようなハニカム材(12)の内部が融着せしめられて、その厚さが薄くなるように成形されると共に、かかるハニカム材(12)の内部が外部から封止せしめられるようになっているのである。
さらに、図1や図2から明らかな如く、固定部材12には、適数個の窓部20が、各種の大きさ及び形状において貫通して設けられており、この窓部20を通じて、汗や身体から発散された水分が外部に放出されるようになっているのであるが、この窓部20の周りに位置する固定部材12の内周縁部位に対して、ここでは、熱圧着が施されて、先の図4に示される外周縁部位と同様に、当該部位に位置するハニカム材(12)の内部が融着せしめられて、湾曲して薄肉化した形態において周方向に延びるように構成されており、これによって、ハニカム材(12)の内部が外部から封止されてなる構造とされている。なお、図5から明らかな如く、固定部材(ハニカム材)12に設けた窓部20に対応して、保護パッド層14には、所定大きさの貫通孔部21が形成されている他、図2及び図3から明らかな如く、身体の背中側に位置せしめられることとなる、上下方向に延びる細長な長円形状を呈する窓部20は、保護パッド層14にて覆蓋されて閉塞されており、そのような長円形状の窓部20に対応して、保護パッド層14には、何等の貫通孔部も設けられてはいない。このように、固定部材12に設けられた窓部20が、保護パッド層14にて覆蓋されていても、そのような保護パッド層14が、連続気泡型の発泡体の如き通気性のある材料にて構成されているならば、そのような保護パッド層14を通じて、水分が固定部材12の窓部20から外部に容易に放出せしめられ得ることとなる。
そして、図4及び図5に示される断面形態から明らかなように、外側の固定部材(ハニカム材)12の外周縁部位や内周縁部位の熱圧着された端部から、内側の保護パッド層14がはみ出して、外方に突出して形成されるオーバーハング部14aが形成されており、このために、保護パッド層14は、平面に展開した形態において、固定部材12よりも大なる大きさとされている。このようなオーバーハング部14aの存在により、固定部材12の外周縁の端部や窓部20における内周縁の端部が身体に接触するのが、効果的に阻止されることとなるのであり、これによって、コルセット10の使用中において、身体が傷付く等の問題の発生を、有利に回避することが出来るようになっている。
また、コルセット10における固定部材12の周方向において対向する両端部を連結する連結ベルト16は、図6(a)及び(b)に示される如く、固定部材12の一方の端部側に、矩形リング状の金具22が、それを通して二つ折りとされた固定帯24にて位置固定に取り付けられている一方、他方の端部側には、ベルト部材26の一端部が位置固定に取り付けられていると共に、かかるベルト部材26が前記金具22の孔内を通して二つに折り畳まれた時に、その対向する内面部位(ベルト部材26を直線的に延ばしたときは外面側となる部位)に、一対の係止部材28a、28bにて構成される公知の面ファスナー部材28が固設されている。従って、図6(b)に示される如く、ベルト部材26の自由端側を金具22に挿通した後、二つに折り曲げて、一対の係止部材28a、28bを重ね合わせ、それらが係止されるようにして、面ファスナーとして機能させることにより、図6(a)に示されるように、固定部材12の両端部の締結が実現され、これによって、コルセット10が身体に対して取り付けられて、かかる身体部位を固定的に保持し得るようになっている。
ところで、このようなコルセット10を構成する固定部材12は、それぞれ熱可塑性樹脂からなる、ハニカムコアとその両側に配した面板とから、一体的に形成された板状のハニカム材にて構成されてなるものであって、そのようなハニカム材が、所定の大きさ及び形状に切り抜かれ、そして必要な成形操作が施されることによって、目的とする形状の固定部材12が形成されるのであって、図7には、上記したコルセット10に用いられている固定部材12の平面形状(筒体形状への成形前の形状)が示されている。そこにおいて、固定部材12には、その長手方向の中央部位に、細長なI字形状の窓部20が設けられていると共に、その左右に、角部を丸めたL字形状乃至は直角三角形状の一対の窓部20、20が設けられており、更に長手方向の両端部に、達磨形状の一対の窓部20、20が対称的に設けられて、それら五つの窓部にて、固定部材12を貫通する貫通孔が構成されている。
なお、かかる固定部材12を与えるハニカム材としては、六角形状の筒状部が蜂巣状に整列して配された、熱可塑性樹脂からなるハニカムコアと、その両側に配された、熱可塑性樹脂製の面板とから、一体的に構成されてなる、従来から公知の構造のものが、適宜に用いられ得るところであって、その一例が、図8及び図9に示されている。即ち、図8には、上記したハニカム材の一構成成分たる、熱可塑性樹脂からなるハニカムコア30が示されており、そのようなハニカムコア30は、熱可塑性樹脂シートを用い、公知の如く、ハーフハニカムウェブの真空成形(シートへのセルの形成)、ウェブの折り込み、スキン面の溶着等の工程を経て製造され得るものである。そして、そのようなハニカムコア30に対して、図9に示される如く、その上下に、熱可塑性樹脂製のスキンシートを面板32として供給して、それらハニカムコア30と面板32、32とを、接着等の公知の接合方法にて接合・一体化することによって、目的とするハニカム材が形成されるのである。かかる図8、図9に示される構造のハニカム材は、例えばWO2008/141688等に明らかにされている如き手法によって製造することが可能である。また、この種のハニカム材は、岐阜プラスチック工業株式会社から「テクセル」の名称にて販売されており、本発明においては、その利用が可能である。
従って、かくの如き構造のコルセット10にあっては、その本体である基材となる固定部材12が、図8及び図9に示される如き、ハニカムコア30と面板32、32とからなる、一体的な構造のハニカム材にて構成されているところから、そのような基材に必要とされる剛性乃至は強度を、有利に付与することが出来ると共に、その重量にあっても、従来の如き比較的厚手の合成樹脂板に比べても、大幅な軽量化が効果的に実現され得ているのであり、これによって、そのようなコルセット10にて腰部を固定、保持せしめてなる着用者の負担が、有利に軽減され得ることとなったのであり、また、その使用性乃至は取扱い性も有利に高められ得ることとなるのである。
加えて、かかるコルセット10にあっては、その基材としての固定部材12が、その外周縁部位において熱圧着されて、その熱圧着部位に位置するハニカム材の内部が融着せしめられることにより、ハニカム材の内部が外部から効果的に封止され得ることとなるところから、そのようなハニカム材の外周縁部位における端面に開口するハニカムコア部位から、着用者の汗や水分がハニカム材の内部にまで侵入することが、効果的に阻止せしめられ、以て、ハニカム材(固定部材)、ひいてはコルセット10におけるカビの発生、雑菌の繁殖、更には悪臭の発生等の問題が、有利に解消され得るのである。
そして、そのような固定部材12の外周縁部位の熱圧着により、その身体非対向側の面が円弧状に凹陥乃至は湾曲して薄肉化した形態において周方向に延びるように構成されていることによって、そのような外周縁部に内側から加圧力が作用したときに、外側に変形し易くなるのであり、このため、そのような固定部材12の外周縁部位、特に端部において、着用者が傷付く等の問題の発生も効果的に抑制乃至は解消され得るようになっているのであり、特に、そのような固定部材12における外周縁部位が、その端部側において身体から離隔する方向に反り返る形状となるように構成されていることによって、そのような問題の解消が更に有利に実現され得ることとなるのである。
また、固定部材12には、所定大きさの窓部20が適数個設けられて、水分が外部に放出され得るようにして、着用者の身体とコルセット10の固定部材12との間に水分が滞留しないようにして、コルセット10の着用の快適性の向上に寄与し得るようになっていると共に、かかる窓部20の周りに位置する固定部材12の内周縁部位が、その外周縁部位と同様に、上述せる如く熱圧着せしめられて、当該部位に位置するハニカム材の内部が融着されることにより、ハニカム材の内部が外部から封止されているのであり、また、その内周縁部位が、その端部側において身体から離隔する方向に反り返る形状となるように構成されていることによって、コルセット10着用時における身体の安全性がより高められ得るようになっている。
ところで、上記した実施形態に係るコルセット10には、種々なる変更、修正、改良等が、当業者の知識に基づいて施され得ることが、理解されるべきであり、またそのような変更された実施の態様が、目的に応じて有利に採用されることとなる。
例えば、上記した実施形態においては、クッション性を有する保護パッド層14が、ポリウレタンフォームの如き発泡体、特に連続気泡型の発泡体からなる通気性の材料にて構成されているが、それに代えて、図10(a)及び(b)に示される如き、所定厚さの三次元立体編物34を用いて構成することも可能である。この三次元立体編物34は、公知の如く、互いに離間して配置された一対の編地36、36と、それら編地間を往復して両者を結合する弾力性のある連結糸(フィラメント)38とから編成されてなるものであって、固定部材12に対して、その内側面に、接着により、或いは機械的な固定により取り付けられて、一体的な構造のコルセット10として構成されている。
このような三次元立体編物34を保護パッド層14として用いて構成されたコルセット10にあっては、かかる三次元立体編物34の通気性が極めて良好であるところから、コルセット着用者の汗や水分が、更に効率よく外部に放出せしめられることとなるのであって、これにより、コルセットを長時間に亘って装着しても、その着用者に対して苦痛や不快感を与える等の問題の発生を良好に回避することが出来るのであって、コルセット10の着用に際して、その不快感をなくし、着用の快適性の向上に有利に寄与し得ることとなるのである。
また、かかる三次元立体編物34を保護パッド層14として用いた場合において、コルセット10の外周縁部位は、図11に示される如く、図4と同様な構造において構成され、そこでは、固定部材12の外周端から、保護パッド層14を与える三次元立体編物34の端部が延出せしめられて、オーバーハング部14aを形成すると共に、そのオーバーハング部14aを包み込むようにカバー布40が重ね合わされ、そして、その首部において締結糸42にて締め付け、締結されることによって、坊主頭形状のオーバーハング部14aとされて、身体の一部や手指等が接触しても、損傷を受けないような端部構造とされている。
なお、ここで用いられる三次元立体編物34も、また、よく知られており、例えば特開2001−89959号公報、特開2003−278060号公報、特開2010−196203号公報等に明らかにされている如き構造において製造され、そして市販もされているところから、そのようなものの中から、適宜に選択して、使用することが可能である。特に、そのような三次元立体編物34において、その両側の一対の編地36、36の材質を、それらの間を往復するようにして結合する連結糸の材質と同じくすることも可能ではあるが、それよりも、連結糸の材質とは異ならしめて、柔らかな肌触りの編地とすることによって、コルセット10の装着時の装用感等を、より一層向上せしめるようにすることも、有利に採用されることとなる。
また、図12には、図1に示されるコルセット10とは、窓部20の周りに位置する固定部材12の内周縁部位の構造の異なる、他の実施形態に係るコルセット50が、示されている。
そこにおいて、固定部材12に設けられた窓部20の周りに位置する固定部材内周縁部位には、図13に示される如く、U字断面形状のゴム製のシールキャップ52が、窓部20の全周に亘って、嵌着せしめられており、このシールキャップ52にて、固定部材内周縁部位の端部に開口するハニカム材の端面開口部が液密に覆蓋されて、かかるハニカム材の内部が外部から封止せしめられてなる構造とされている。このようなシールキャップ52によるハニカム材12の端面開口部の封止(シール)構造を採用するようにすれば、窓部20周りの固定部材内周縁部位に対する熱圧着作業を省略することが可能となるところから、コルセット50の製造が容易となる利点を享受することが出来る。
なお、かかるシールキャップ52を、固定部材12の外周縁部位の端部に対して適用して、そのような端部に開口するハニカム材の端面開口部を、その全周に亘って、液密に覆蓋するように構成することも可能であるが、かかる外周縁部位には、熱圧着による封止構造を採用することが望ましく、これによって、各種の外力に対する有効なシール性の確保と共に、外方への端部の有効な湾曲を有利に実現することが可能となる。
また、本発明における固定部材12(ハニカム材)に対する熱圧着操作は、従来から知られている各種の手法にて実施され得るところであって、例えば加熱されたコテや押圧具等を用いて、固定部材12(ハニカム材)の外周縁部位や内周縁部位の一方の側から又は両側から押圧せしめることにより、ハニカム材を構成する両側の面板32、32が接触するように、ハニカムコア30を潰して融着させて、熱圧着が実現されることとなる。なお、図4や図5等に示される端部断面形態においては、片側からの熱圧着操作にて実現される形状が示されているが、例えば図5において、両側から熱圧着操作を施した場合には、両側の面板32、32がそれぞれ同様な円弧状に凹陥乃至は湾曲した形状となって、当該熱圧着部位が薄肉化されることとなる。
さらに、そのような固定部材12の外周縁部位や内周縁部位における熱圧着は、図4や図5に示される如く、固定部材12を与えるハニカム材を構成する両側の面板32、32が接触するように、ハニカムコア30を潰して融着せしめることにより、その厚さが低減せしめられるように、実施される他、図14(a)や(b)に示される如く、両側の面板32、32が接触しない形態においても、それら面板32、32とそれらの間のハニカムコア30とが効果的に融着せしめられて、それらの間の封止が良好に行なわれることとなるならば、そのような形態に止まる熱圧着操作も採用可能である。特に、そのような熱圧着操作は、加熱により、熱可塑性樹脂からなるハニカムコア30や面板32を可塑化、溶融せしめて、それらの間に不可避的に存在する隙間を封止して、ハニカム材、ひいては固定部材12の内部を外部から遮断せしめ、以て、水分等が浸入して、微生物の繁殖や悪臭の発生等の問題を解消しようとするものである。
更にまた、例示の実施形態においては、本発明を、腰部の保持・固定に用いられるコルセットに適用してなる一例について説明したが、本発明が他の形態のコルセットに対して適用可能であることは言うまでもなく、またコルセット以外の他の装具やプロテクタに対しても、有効に適用され得るものであり、更には、本発明に従う身体用サポータは、全体として、例示の如き筒体形態を呈するものの他、平板形態のものや湾曲形態に成形されてなるもの等、各種の形態のものに適用され得るものであることは、言うまでもないところである。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、そして、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることが、理解されるべきである。
10 コルセット 12 固定部材
14 保護パッド層 14a オーバーハング部
16 連結ベルト 18 スカート
20 窓部 21 貫通孔部
22 金具 26 ベルト部材
28a、28b 係止部材 28 面ファスナー部材
30 ハニカムコア 32 面板
34 三次元立体編物 36 編地
38 連結糸 40 カバー布
50 コルセット 52 シールキャップ

Claims (10)

  1. 身体の所定の部位を取り囲むように取り付けられて、かかる身体部位を固定的に保持する身体用サポータにして、
    (a)六角形状の筒状部が蜂巣状に整列して配された、熱可塑性樹脂からなるハニカムコアとその筒状部の両側の開口部を覆蓋するように配した、熱可塑性樹脂からなる面板とから一体的に形成された板状のハニカム材を、前記身体部位を取り囲み得るように成形加工して得られる硬質の固定部材と、(b)該固定部材の前記身体部位に対向する側の面に設けられた、クッション性を有する保護パッド層とを有し、且つ該固定部材がその外周縁部位において熱圧着されることにより、当該部位に位置する固定部材の内部が融着せしめられて、該固定部材の内部が外部から封止されていると共に、該外周縁部位の前記身体部位に非対向側の面が、円弧状に凹陥乃至は湾曲して薄肉化した形態において周方向に延びるように構成されていることを特徴とする身体用サポータ。
  2. 前記固定部材における外周縁部位が、その端部側において前記身体部位から離隔する方向に反り返る形状となるように構成されている請求項1に記載の身体用サポータ。
  3. 前記固定部材に、少なくとも一つの窓部が設けられている請求項1又は請求項に記載の身体用サポータ。
  4. 前記窓部の周りに位置する前記固定部材の内周縁部位が熱圧着せしめられて、当該部位に位置する固定部材の内部が融着されることにより、該固定部材の内部が外部から封止されている請求項に記載の身体用サポータ。
  5. 前記固定部材における内周縁部位が、その端部側において前記身体部位から離隔する方向に反り返る形状となるように構成されている請求項に記載の身体用サポータ。
  6. 前記窓部の周りに位置する前記固定部材の内周縁部位の端面開口部が、その全周に亘って、シールキャップにて液密に覆蓋されて、該固定部材の内部が外部から封止されている請求項に記載の身体用サポータ。
  7. 前記保護パッド層が、前記固定部材よりも大なる大きさとされて、該固定部材の前記外周縁部位及び/又は前記内周縁部位の端部から外方に突出せしめられている請求項1乃至請求項の何れか一つに記載の身体用サポータ。
  8. 前記保護パッド層が、互いに離間して配置された一対の編地と、該編地間を往復して両者を結合する弾力性のある連結糸とから編成された三次元立体編物を含んで構成されている請求項1乃至請求項の何れか一つに記載の身体用サポータ。
  9. 前記三次元立体編物を構成する一対の編地が、柔らかな肌触りの編地を与える、前記連結糸とは異なる材質の糸を用いて編成されている請求項に記載の身体用サポータ。
  10. 前記固定部材が筒体形状に成形されていると共に、該筒体形状に成形された固定部材の周方向において対向する端部間を連結する連結ベルトが取り付けられて、身体の腰部を固定するためのコルセットとして用いられるようになっている請求項1乃至請求項の何れか一つに記載の身体用サポータ。
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