JP5781483B2 - 関節プロテクター - Google Patents
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Description
しかしながらこのプロテクターは、常にプロテクターの全面(クッション領域、弾性領域、固定バンド)が着用者に密着することとなるため、膝や周辺部への圧迫感が非常に大きくなり、ムレも生じるため、労働や生活の場で毎日長時間使用するには不向きであった。さらに、プロテクターの全体が一体として縫製されているため、部材を一部交換したり、一部を取り外して洗濯することなどもできなかった。
しかしながらこのプロテクターは、下肢部のみに装着バンドを有しており、膝への密着性は考慮されていない。また、装着バンドはパッドや外殻に直接固定されており、身体の動きが直接外殻に伝わってしまうために必ずしも装着感がよいものとはいえなかった。
しかしながらこのプロテクターは、膝カップと上部パッドとが鋲止めによって固定されているため、実質的に膝の動きに合わせて動くのは下部パッドのみであり、ずれ防止効果は必ずしも十分とはいえなかった。さらに、膝を全面的に覆う上下パッドと着用者の衣服とが密着するため圧迫感があり、着用者の動作に応じて下側パッドが動く際にはパッドと衣服の擦れが生じることは避けられない。
なお、関節保護カップの底面とは、関節保護カップの膨出部とは逆側の開口曲面のことを示している。
これらの材質は適度な伸縮性と軟らかさ、耐久性を併せ持つため、伸縮性緩衝部材として好適に用いられる。
図1は膝プロテクター1の前面(A)及び後面(B)を示している。膝プロテクター
1は関節保護カップ2、装着用ベルト3a、3b、関節保護カップ2と装着用ベルト3a、3bとを連結するための連結部材4a、4bを有している。装着用ベルト3a、3bはそれぞれ、長形パッド5a、5bとその端部から延在する係止バンド6a、6bを有している。連結部材4a、4bはそれぞれ、一端が関節保護カップ2の四隅の近傍にスナップボタン7で固定され、他端が長形パッド5a、5bに縫着されている。
図1の例では係止バンド6a、6bはゴムバンドであり、一端に面ファスナー8a、8bを有して、長形パッド5a、5bの端部に取り付けられた対応する面ファスナー8a´、8b´との組み合わせによって係止可能となっている。
また、第二のクッション11は耐久性と衝撃吸収性を併せ持った素材であることが好ましく、第一のクッションの例示と同様の素材を用いることができる。また、図3(A)の例では関節保護カップ2の底面の略全面に伸縮性緩衝部材10が張られているが、図3(B)のようにクッション11の周囲のみの形態とすることもできる。さらに、伸縮性緩衝部材10と第二のクッション11を繊維又は樹脂で一体に成形することもできる。
なお、本例は肘プロテクターの例であるが、伸縮性緩衝部材10ないし第二のクッション11を有する膝プロテクターとすることも当然に可能である。
図4(A)は関節保護カップ2にのみクッション9を有する場合であり、伸縮性緩衝部材10にはクッションが設けられていない。
図4(B)は関節保護カップ2に第一のクッション9を有し、さらに伸縮性緩衝部材10に第二のクッション11を有する。この構成によれば、クッションが二重となり緩衝能力に優れるため、特に強い衝撃を受ける可能性のある用途や、関節保護カップ2が硬質素材からなる場合等に特に適している。
図4(C)は伸縮性緩衝部材11上のみにクッション12を有する場合である。このような形態のプロテクターは、サポート機能が重視される用途や、強い衝撃を受ける可能性の低い日常作業用途に適している。
伸縮性緩衝部材がある場合も同様に、膝や肘を伸ばした状態においては、膝や肘は伸縮性緩衝部材(及び第二のクッション)のみに接して、カップと膝・肘の間には空間があり、膝や肘を屈曲した時点で伸縮性緩衝剤がカップ内部に押し込まれて、膝や肘とカップ(クッション)が接するようになる。
図5に、本発明の膝プロテクターを装着した概略図を示す。図5は膝を自然に伸ばした状態である。
膝を伸ばした状態では、関節保護カップ2は着用者の膝蓋部から離間しており、従来のプロテクターに比して圧迫感が少なく快適な着用感が得られた。深く膝を曲げると、身体の変位に合わせて伸縮性の連結部材が伸び、膝と関節保護カップ内部のクッションとが接触し、クッションで支持されるため、膝への圧迫が緩和されて疲れや痛みが生じにくかった。また、膝を地面に突く時、関節保護カップの平坦面で体が安定に保持され、作業の安全性が高まると感じられた。また、膝の屈伸を繰り返しても伸縮性連結部材4a、4bの伸縮によって関節保護カップ2の位置が安定するため、ずれが生じなかった。
2 関節保護カップ
3a、3b 装着用ベルト
4a、4b 伸縮性連結部材
5a、5b 長形パッド
6a、6b 係止バンド
7 スナップボタン
8a、8a´、8b、8b´ 面ファスナー
9 クッション
10 伸縮性緩衝部材
11 クッション
Claims (8)
- 膝又は肘関節用のプロテクターであって、
膝又は肘関節を覆うよう形成された関節保護カップと、
前記関節保護カップを膝又は肘に装着するための、装着時には膝又は肘の上下に巻回されて環状になる上下2つの装着用ベルトと、
前記関節保護カップと前記装着用ベルトとを連結するための、伸縮性を有する連結部材と、を有し、
前記連結部材は、一端が前記関節保護カップに固定され、他端が前記装着用ベルトに縫着されており、
膝又は肘を伸ばした状態においては、膝又は肘関節と前記関節保護カップとが離間していることを特徴とする、膝又は肘関節用プロテクター。 - 前記関節保護カップ内部の膝又は肘関節と相対する部分に、第一のクッションが設けられていることを特徴とする請求項1の膝又は肘関節用プロテクター。
- 前記上下2つの装着用ベルトは、
上下2つの長形パッドと、其々の長形パッドの端部から延在し、脚又は腕に巻回して係止するための上下バンドとを有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の膝又は肘関節プロテクター。 - 前記上下2つの長形パッドが、
上部長形パッドは中央部から端部へかけて両端が上方へと湾曲しており、
下部長形パッドは中央部から端部へかけて両端が下方へと湾曲していることを特徴とする、請求項3に記載の膝又は肘関節プロテクター。 - 前記関節保護カップと前記装着用ベルトとの間に伸縮性緩衝部材を有し、当該伸縮性緩衝部材は、前記関節保護カップの底面に張り渡されて前記関節保護カップの膨出部から離間していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の膝又は肘関節プロテクター。
- 前記伸縮性緩衝部材の、膝又は肘関節と相対する部分に、第二のクッションが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の膝又は肘関節プロテクター。
- 前記関節保護カップが熱可塑性樹脂の成形体又は繊維強化プラスチックからなり、前記第一のクッション及び/又は前記第二のクッションはポリウレタンフォームの熱圧縮シート、EVA樹脂、不織布、発泡ポリエチレン及びシリコンゲルから選択されるいずれかからなることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の膝又は肘関節プロテクター。
- 前記伸縮性緩衝部材が、パワーネット、トリコネット、ツーウエイトリコット、ダブルラッセルから選択される伸縮性布地、及び/又は、ネオプレンゴムシート、シリコンゴムシート、発泡ポリウレタンシート、発泡ポリエチレンシートから選択される樹脂 シートを含むことを特徴とする、請求項5に記載の膝又は肘関節プロテクター。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2012203487A JP5781483B2 (ja) | 2012-09-14 | 2012-09-14 | 関節プロテクター |
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- 2012-09-14 JP JP2012203487A patent/JP5781483B2/ja active Active
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