JP5950418B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
従来のスロットマシンの設定変更装置において、設定キースイッチは一回路タイプであり、その信号線は1ビットである。このため、論理は、L/Hの一論理で管理される。
ここで、設定キースイッチにおいて、キーシリンダーへの設定キーの差し込みを検知する検知センサを設ける方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
また、特許文献1のように、設定キーの差し込みを検知するセンサを別途設けると、コストが高くなるという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、コストを高くすることなく、スイッチ装置のオン/オフを正しく検知することである。
本発明(第2実施形態)は、
制御基板(メイン制御基板50)と、
少なくとも2本の信号線L1及びL2(設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号の信号線)を介して前記制御基板と電気的に接続されたスイッチ装置(設定キースイッチ72)と
を備え、
前記スイッチ装置の状態として、オフ状態、オン状態、及び前記オフ状態と前記オン状態との間の中間状態を有し、
前記制御基板は、
割込み処理により、信号線L1及びL2の各信号データ(入力ポート51のデータ)を、記憶領域としてのビット列に記憶し、
前回の割込み処理における信号線L1及びL2の信号データと、今回の割込み処理における信号線L1及びL2の信号データとに基づいて、前記スイッチ装置の状態が前記中間状態から前記オン状態又は前記オフ状態になったタイミングで所定のビットがオンになるとともに、前記オン状態又は前記オフ状態から前記中間状態になったタイミングでは前記所定のビットがオンにならないように演算されるビット列からなるエッジデータ(設定キースイッチ信号エッジデータ)を生成し、
前記エッジデータにおいて前記所定のビットがオンになったタイミングで、前記スイッチ装置の状態の変化に基づく制御の切り替えを行う
ことを特徴とする。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10(遊技機)の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、メイン制御基板50とサブ制御基板80とを備える。
メイン制御基板50は、入力ポート51、出力ポート52、メモリ53、メインCPU54等を備える(図1で図示したもののみを備える意味ではない)。
メインCPU54は、メイン制御基板50上に設けられたCPUを指し、遊技の進行に必要なプログラムの実行、演算等を行い、具体的には、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等を実行する。
サブCPU84は、所定のプログラムに従って、演出の決定及び実行、AT(サブボーナス)に関する抽選等を実行する。
投入センサ44は、たとえば一対の光学センサからなり、一対の光学センサのオン/オフのタイミングに基づいて、メダルが正しく通過したか否かを判断する。
ベットスイッチ40は、貯留されたメダルを当該遊技のためにベットするときに遊技者が操作するスイッチである。
また、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
設定ドア76は、電源ユニット70の前面部に開閉可能に取り付けられている。設定ドアスイッチ73は、設定ドア76の開閉状態を検知するためのセンサである。
また、設定ドア76が閉状態のときには、電源ユニット70の前面部に配置されたリセットスイッチ71、設定キー挿入口75、電源スイッチ74が設定ドア76によって覆われる。
電源スイッチ74は、電源ユニット70のオン/オフを行うためのスイッチである。
設定キー挿入口75は、設定キースイッチ72のオン/オフを行うときに設定キーを挿入する鍵穴である。
設定キースイッチ72は、設定キー挿入口75の内部に配置され、設定キー挿入口75から挿入された設定キーによりオン/オフされる。設定キースイッチ72は、設定値(後述)を変更するときにオンにする必要がある。
ここで、設定値とは、遊技者にとっての有利度を定めるものであり、本実施形態では設定1〜設定6の6段階を設けている。
そして、設定値が高くなるほど、役(特に特別役)の当選確率が高く設定され、遊技者にとっての有利度が高くなるように設定している。
また、設定値が高くなるほど、ATに移行する確率が高くなり、遊技者にとっての有利度が高くなるように設定している。
また、設定値が高くなるほど、メダルの投入枚数に対する払出し枚数の期待値が高くなり、遊技者にとっての有利度が高くなるようにしてもよい。
さらに、設定値変更手段60は、メモリ53の所定の記憶領域に設定値を記憶する。
なお、設定キーを反時計回りに90度回転させて設定キースイッチ72をオフにし、設定キー挿入口75から設定キーを抜き、この状態で電源スイッチ74を一旦オフにした後に再度オンにしてもよい。
図柄表示装置30は、図柄を表示する(本実施形態では3つの)リール31と、各リール31をそれぞれ駆動するモータ32等からなる。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段62によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
払出しセンサ37は、メダルが正しく払い出されたか否かを判断する。たとえば、ホッパーモータ36が駆動しているにもかかわらず、払出しセンサ37の信号がオフであるときは、メダルが払い出されていないと判断し、ホッパーエラー(メダルなし)と検知される。一方、払出しセンサ37の信号がオンのままとなったときは、メダル詰まりが生じたと検知する。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプ(LED等)であり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ、リールの上部からリール上の図柄を照光する蛍光灯、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する装飾ランプ(いずれも図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、ドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像(AT中の押し順、役の抽選結果に対応する演出等)や、遊技情報(AT中の遊技回数や獲得枚数等)、メニュー画面等を表示するものである。
基体部の内部には、上述した電源ユニット70、図柄表示装置30、メダル払出し装置35、メイン制御基板50等を収容している。
さらにまた、フロントマスク部の前面側には、上述したベットスイッチ40等の操作スイッチが設けられている。
さらに、フロントマスク部の裏面側(フロントマスク部を閉じた状態では外部から見えない位置)に、上述のサブ制御基板80及び設定変更スイッチ45が設けられている。
そして、ベットが行われたときは、その信号がメイン制御基板50に入力される。さらに、ベットが行われた状態でスタートスイッチ41が操作されると、その信号がメイン制御基板50に送信される。
なお、役抽選テーブルは、設定値ごとに設けられており、メモリ53に記憶されている設定値に対応する役抽選テーブルが用いられる。
そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(すなわち、その役の入賞時)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
サブ制御基板80は、遊技ごとに、遊技の開始時に、役抽選手段61による役の抽選結果(メイン制御基板50側から送信された役抽選結果の情報)に基づいて、ソフトウェア乱数を用いた抽選によって、演出を選択する。
したがって、これらのランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力は、サブ制御基板80側で制御されるものであり、メイン制御基板50側で制御されるものではない。
図4は、電源ユニット70の設定キー挿入口75(設定キースイッチ72)のオン/オフと、設定キースイッチ72のレバー72eの位置関係を示す図である。
図4(a)は、設定キースイッチ72がオフの状態を示している。このオフ状態では、レバー72eは、接点72bと接続状態となり、かつ接点72aと非接続状態となっている。
さらに、設定キーを時計回りに回転させ、図4(a)の状態から時計回りに90度回転させると、図4(c)に示す、設定キースイッチ72がオン状態となる。このオン状態では、レバー72eは、接点72aと接続状態となり、かつ接点72bと非接続状態となる。
また、共通端子(COM)である接点72c及び接点72dは、それぞれコネクタ70bの1番及び4番ピン端子(外側端子)に接続され、レバー72eによりオン/オフされる接点72a及び接点72bは、コネクタ70bにおいて内側端子である2番及び3番にそれぞれ接続されている。
リセットスイッチ71がオフ状態、すなわちレバー71cと接点71bとが非接続の状態では、リセットスイッチ71の2番ピン端子の信号線は、コネクタ50aの2番ピンの信号線と繋がるが、コネクタ50aの2番ピン端子は、GND(グランド)50hに繋がっている。したがって、この状態では、リセットスイッチ71の1番ピン端子の信号、すなわちリセットスイッチ信号は、「Low」(以下、単に「L」と表記する。)レベル、すなわちオフとして入力ポート51に入力される。
設定ドアスイッチ73の1番ピンの信号線は、メイン制御基板50のVCC(正電源電圧)と繋がっており、設定ドアスイッチ信号として入力ポート51に入力される。
設定ドアスイッチ73がオフ状態、すなわちレバー73cと接点73bとが非接続の状態では、設定ドアスイッチ73の2番ピン端子の信号線は、メイン制御基板50のGND(グランド)50hに繋がっている。したがって、この状態では、設定ドアスイッチ73の1番ピン端子の信号、すなわち設定ドアスイッチ信号は、「L」レベル、すなわちオフとして入力ポート51に入力される。
これに対し、接点72c(COM)は、コネクタ50aの3番ピン端子から、VCC(正電源電圧)と繋がり、さらにOR(「論理和」を意味する。以下同じ。)ゲート50dの一方に入力される。
また、接点72d(COM)は、コネクタ50aの6番ピン端子からGND(グランド)50hに繋がっている。
また、接点72bの信号、すなわち設定キースイッチ2信号は、接点72dを介してGND(グランド)50hに繋がっているので「L」となる。この信号は、ORゲート50bの他方側及びNOT(「否定」を意味する。以下同じ。)ゲート50eに入力される。
図5は、以上説明した設定キーオフ時、回転時、オン時と、設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号との論理を示す図である。
設定キースイッチ72がオフであるときは、設定キースイッチ1信号は「H」、設定キースイッチ2信号は「L」となるので、ORゲート50bの入力は、「H」及び「L」となるから、出力は「H」となる。この信号がNOTゲート50cに入力されるので、NOTゲート50cの出力は「L」となる。
また、設定キースイッチ72の接点72c及びコネクタ50aの3番ピン端子の信号は「L」であるので、ORゲート50dの入力は、「L」及び「L」となる。よって、ORゲート50dの出力である設定キー異常検出信号の出力は「L」となる(図5)。
また、設定キースイッチ72の接点72c及びコネクタ50aの3番ピン端子の信号は「L」であるので、ORゲート50dの入力は、「L」及び「L」となる。よって、ORゲート50dの出力である設定キー異常検出信号の出力は「L」となる(図5)。
また、設定キースイッチ72の接点72c及びコネクタ50aの3番ピン端子の信号は「H」であるので、ORゲート50dの入力は、「H」及び「L」となる。よって、ORゲート50dの出力である設定キー異常検出信号の出力は「H」となる(図5)。
したがって、ORゲート50bの入力は、「L」及び「L」となるから、出力は「L」となる。この信号がNOTゲート50cに入力されるので、NOTゲート50cの出力は「H」となる。
設定キースイッチ72がオフであるときは、設定キースイッチ1信号は「H」、設定キースイッチ2信号は「L」となるので、NOTゲート50eの入力は「L」、その出力は「H」となる。また、ORゲート50fの入力は、「H」及び「H」となるので、その出力は「H」となる。よって、NOTゲート50gの入力が「H」であるので、その出力、すなわち設定キースイッチ信号は「L」となる(図5)。
しかし、メイン制御基板50は、一般には、ケースに収容され、かつ外部からアクセス不可能となるようにそのケースがかしめられている(ケースの所定部位を破壊しないと開放できない)ので、上述のコネクタ92の信号線のショートよりは、可能性が低いと思われる。
また、コネクタ92の信号線のショートに限らず、ハーネス90の信号線を上記と同様にショートさせても、上記のコネクタ92の信号線のショートと同様となる。
しかし、本実施形態のように信号出力を構成すれば、設定キー回転時であるのか、又はコネクタ抜去時若しくは信号線ショート時であるかを、明確に区別して判断することができる。
したがって、接点72c及び接点72dが繋がった状態で、接点72a又は接点72bのみを非接続状態にすることはできない。
4番ピン端子についてコネクタ92とコネクタ70bとが非接続状態となり、1番ピン端子についてコネクタ92とコネクタ70bとが接続状態となるような場合も、上記と同様である。
図6は、第2実施形態における電源ユニット70のリセットスイッチ71、設定キースイッチ72及び設定ドアスイッチ73と、メイン制御基板50内の回路構成を示す図であり、第1実施形態の図2に相当する図である。
第2実施形態では、設定キースイッチ72の共通端子(COM)は、接点72dの1個である。この接点72dは、第1実施形態と同様に、メイン制御基板50のGND(グランド)50hに繋がっている。
また、接点72bの信号は、設定キースイッチ2信号として入力ポート51に入力される。
図6の回路構成において、設定キーオフ時には、レバー72e(第1実施形態と同一)は、接点72aと非接続状態にあり、かつ接点72bと接続状態にある。この場合には、接点72aの信号、すなわち設定キースイッチ1信号は、「H」となる。また、接点72bの信号、すなわち設定キースイッチ2信号は、「L」となる。
また、設定キーオン時には、設定キーオフ時と逆となるので、設定キースイッチ1信号は「L」となり、設定キースイッチ2信号は「H」となる。
また、設定キーオフ時に接点72aと接点72dとをショートさせたとき、又は設定キーオン時に接点72bと接点72dとをショートさせたときは、設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号のいずれも、「L」となる。
一方、設定キーオフ時と設定キーオン時との論理を逆に設定したときは、設定キー回転時と信号線ショート時とで、設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号の論理が同一(「L」及び「L」)となるので、設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号を検知しても、設定キー回転時であるのか信号線ショート時であるのかを判断することができない。
しかし、第2実施形態では、以下に示すように設定キースイッチ信号エッジデータを作成し、設定キースイッチ信号エッジデータの変化に基づき制御を切り替えることで、設定キーのオン状態、回転時、及びオフ状態を正しく判断し、設定キーのオン/オフに基づく制御を正しく行うことができる。
図8に示す入力ポート51において、B0ビットには、リセットスイッチ71の信号が入力され、B1ビットには設定キースイッチ2信号が入力され、B2ビットには設定キースイッチ1信号が入力される。B3に入力されるドアスイッチ信号とは、上述したフロントマスク部の開放を示す信号である。B4ビットには設定ドアスイッチ73の信号が入力される。B5ビットは、この例では空きである。B6ビットには電断検知信号(電源スイッチ74の信号)が入力され、B7ビットには満杯検知信号(満杯センサ38)の信号が入力される。
本実施形態の設定キースイッチ信号データは、図8に示した入力ポート51の1バイトの8ビット信号に基づいて作成する。
さらに、図8中、入力ポート51に入力された8ビット信号データにおいて、B1ビット及びB2ビット以外、すなわち設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号以外の信号データを「0」にする演算を行う。たとえば、「00000110」とAND(論理積)演算を行うことで、B1ビット及びB2ビット以外のデータを「0」に置き換えたデータを作成する。
したがって、設定キースイッチ72がオフ状態では、設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号の双方が「1」であるので、8ビットデータ中、B1ビット及びB2ビットが「1」で、他のビットが「0」のデータとなる(図10)。
さらに設定キーを回転させ、設定キースイッチ72をオン状態にすると、設定キースイッチ1信号についても「L」すなわち「0」となる。よって、全ビットが「0」となるデータに変化する(図10)。
以上より、設定キースイッチ信号データの立ち上がり時には、データは、
「00000110」→「00000100」→「00000000」
と変化する。
設定キースイッチ72がオンの状態から、設定キーを45度程度反時計回りに回転させると、設定キースイッチ1信号が「H」すなわち「1」となる。よって、B2ビットが「1」に変化する(図10)。
さらに設定キーを回転させ、設定キースイッチ72をオフ状態にすると、設定キースイッチ2信号についても「H」すなわち「1」となる。よって、B1ビット及びB2ビットが「1」となるデータに変化する(図10)。
以上より、設定キースイッチ信号データの立ち下がり時には、データは、
「00000000」→「00000100」→「00000110」
と変化する。
まず、図10の立ち上がり時において、設定キースイッチ信号データが「00000100」から「00000000」に変化したときに、「00001000」となる設定キースイッチ信号エッジデータ(B3ビットのみが「1」となるデータ)が作成されるように演算処理を行う。
また、割込み処理がいつ行われたかにかかわらず、入力ポート51のB0〜B7ビットのすべてを検知する。
そして、設定キースイッチ信号データを2.235msごとに作成し、今回の割込み処理で作成した設定キースイッチ信号データと、前回(2.235ms前)の割込み処理で作成した設定キースイッチ信号データとから、後述する所定の演算を行い、図11に示す設定キースイッチ信号エッジデータを作成する。
図12は、設定キースイッチ信号エッジデータ(立ち上がり時)の作成を示す図である。
上述した割込み処理により、今回の割込み時に作成した設定キースイッチ信号データをデータA0とし、前回の割込み処理に作成した設定キースイッチ信号データをデータB0とする。
データA0は、「00000000」であるので、上位ビットと下位ビットの入替え後のデータA1は、「00000000」となる。
次の(1−3)では、データA2の下位データのみを反転させる。ここでは、データA2と、「00000110」とを「XOR」演算する。この演算後のデータをデータA3とする。
次に、(1−4)では、データA3に「00100010」を加算する。その演算後のデータをデータA4とする。
データB0は、「00000100」であるので、上位ビットと下位ビットの入替え後のデータB1は、「01000000」となる。
次の(2−3)では、データB2の下位データのみを反転させる。ここでは、データB2と、「00000110」とを「XOR」演算する。この演算後のデータをデータB3とする。
次の(2−5)では、データB4の不要ビット、すなわちB3ビット及びB7ビット以外のデータを削除する(「0」にする)。この例では、データB4と「10001000」とを「AND」演算する。この演算によって作成されたデータをデータB5とする。
さらに、(4)において、(1−5)のデータA5と、(3)で作成したデータCとを「AND」演算する。これにより、設定キースイッチ信号エッジデータであるデータDが作成される。このデータDは、B3ビットのみが「1」、他のビットは「0」であり、図11で示した立ち上がり時の設定キースイッチ信号エッジデータが作成されたこととなる。
今回の割込み時に作成した設定キースイッチ信号データをデータA0とし、前回の割込み処理に作成した設定キースイッチ信号データをデータB0とする。
図13に示すように、前回の割込み処理時では、B1ビットが「0」であったが、今回の割込み処理時では、B1ビットが「1」となっている。これは、前回割込み処理時には、設定キースイッチ2信号が「0」であったが、今回の割込み処理時には「1」となったことを示している。
データA0は、「00000110」であるので、上位ビットと下位ビットの入替え後のデータA1は、「01100000」となる。
次の(1−3)では、データA2の下位データのみを反転させる。ここでは、データA2と、「00000110」とを「XOR」演算する。この演算後のデータをデータA3とする。
次に、(1−4)では、データA3に「00100010」を加算する。その演算後のデータをデータA4とする。
データB0は、「00000100」であるので、上位ビットと下位ビットの入替え後のデータB1は、「01000000」となる。
次の(2−3)では、データB2の下位データのみを反転させる。ここでは、データB2と、「00000110」とを「XOR」演算する。この演算後のデータをデータB3とする。
次に、(2−4)では、データB3に「00100010」を加算する。その演算後のデータをデータB4とする。
さらに、(4)において、(1−5)のデータA5と、(3)で作成したデータCとを「AND」演算する。これにより、設定キースイッチ信号エッジデータであるデータDが作成される。このデータDは、B7ビットのみが「1」、他のビットは「0」であり、図11で示した立ち下がり時の設定キースイッチ信号エッジデータが作成されたこととなる。
図14は、設定キーオフ時から、設定キー回転中となったときの設定キースイッチ信号エッジデータの作成を示す図である。
図12等と同様に、今回の割込み時に作成した設定キースイッチ信号データをデータA0とし、前回の割込み処理に作成した設定キースイッチ信号データをデータB0とする。
そして、これらのデータA0及びデータB0に対し、図12等と同様の演算を行うと、設定キースイッチ信号エッジデータ(データD)として、「00000000」が作成される。すなわち、全ビットが「0」のデータである。
図12等と同様に、今回の割込み時に作成した設定キースイッチ信号データをデータA0とし、前回の割込み処理時に作成した設定キースイッチ信号データをデータB0とする。
そして、これらのデータA0及びデータB0を、図12等と同様の演算を行うと、設定キースイッチ信号エッジデータ(データD)として、「00000000」が作成される。すなわち、全ビットが「0」のデータとなる。
なお、当然であるが、前回割込み時と今回割込み時とで、設定キーオンであったとき、すなわちデータA0及びデータB0の双方が「00000000」であったときは、設定キースイッチ信号エッジデータ(データD)も、上記と同様に、全ビット「0」のデータとなる。
また、設定キースイッチ信号エッジデータ(データD)が「10000000」となるのは、前回割込み時が設定キー回転時であり、今回割込み時が設定キーオフ時のときである。
上記以外の場合には、いずれも、設定キースイッチ信号エッジデータ(データD)は、全ビット「0」のデータとなる。
より具体的には、
「a」≠「(n/2)−1」
「a+1」≠「(n/2)−1」
「a」≠「n−1」
「a+1」≠「n−1」
となるように設定する。
すなわち、2つの設定キースイッチ信号のデータを記憶するビット(隣接する2ビット)と、設定キースイッチ信号エッジデータにおいて立ち上がり時又は立ち下がり時に「1」となるビットとが、一致しないように作成することができる。
(1)本実施形態で示した入力ポート51(図8)は一例であり、設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号が入力される入力ポート51の他のビットには、図8で示したものに限らず、他の信号が入力されるようにしてもよい。
また、入力ポート51は、図8で示したものに限らず、投入センサ44や、操作スイッチ(ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42)、払出しセンサ37等が入力される入力ポート51が他に設けられている。
本願の出願当初の請求項に係る発明(当初発明)が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。
(1)当初発明が解決しようとする課題
当初発明が解決しようとする課題は、センサ等を設けることなく、スイッチ装置のオン/オフを正しく検知することである。
第1の解決手段(第2実施形態)は、
制御基板(メイン制御基板50)と、
少なくとも2本の信号線L1及びL2(設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号の信号線)を介して前記制御基板と電気的に接続されたスイッチ装置(設定キースイッチ72)と
を備え、
前記スイッチ装置の状態として、オフ状態、オン状態、及び前記オフ状態と前記オン状態との間の中間状態を有し、
前記制御基板は、
割込み処理により、信号線L1及びL2の各信号データ(入力ポート51のデータ)を、記憶領域としてのビット列に記憶し、
前回の割込み処理における信号線L1及びL2の信号データと、今回の割込み処理における信号線L1及びL2の信号データとに基づいて、前記スイッチ装置の状態が前記中間状態から前記オン状態又は前記オフ状態になったタイミングで所定のビットがオンになるとともに、前記オン状態又は前記オフ状態から前記中間状態になったタイミングでは前記所定のビットがオンにならないように演算されるビット列からなるエッジデータ(設定キースイッチ信号エッジデータ)を生成し、
前記エッジデータにおいて前記所定のビットがオンになったタイミングで、前記スイッチ装置の状態の変化に基づく制御の切り替えを行う
ことを特徴とする。
前記エッジデータを生成するときは、信号線L1又はL2のいずれか一方の信号を論理反転させ、前記スイッチ装置がいずれか一の状態であるときに、信号線L1の信号と、信号線L2の信号とが同一論理となるように変換する(たとえば、図9に示すように、設定キースイッチ2信号の論理を反転させる)
ことを特徴とする。
本実施形態では、設定キースイッチ2信号が入力ポート51のB1(第2)ビットに入力され、設定キースイッチ1信号が入力ポート51のB2(第3)ビットに入力される。
そして、設定キースイッチ1信号及び設定キースイッチ2信号データは、設定キーオフの状態では、いずれも「1」となる。
設定キーが(時計回りに)回転されると、回転中には、設定キースイッチ1信号のデータは「1」のままで設定キースイッチ2信号のデータが「1」から「0」に切り替わる。さら設定キーが回転され、設定キーがオンの状態になると、設定キースイッチ1信号のデータも「0」に切り替わる。
これに対し、設定キースイッチ1信号のデータが「1」、設定キースイッチ2信号のデータが「0」の状態(設定キー回転中)から、設定キースイッチ1信号のデータ及び設定キースイッチ2信号のデータの双方が「0」(設定キーオン)となったタイミングで作成される設定キースイッチ信号エッジデータは、「00001000」となる。
そして、設定キースイッチ信号エッジデータが「00001000」となったタイミングで、設定キースイッチがオンになったことに基づく制御の切り替え(たとえば、通常モードから、設定変更モード又は設定確認モードへの移行)を行う。
設定キーが(反時計回りに)回転されると、回転中には、設定キースイッチ2信号のデータは「0」のままで設定キースイッチ1信号のデータが「0」から「1」に切り替わる。さら設定キーが回転され、設定キーがオフの状態になると、設定キースイッチ2信号のデータも「1」に切り替わる。
これに対し、設定キースイッチ1信号のデータが「1」、設定キースイッチ2信号のデータが「0」の状態(設定キー回転中)から、設定キースイッチ1信号のデータ及び設定キースイッチ2信号のデータの双方が「1」(設定キーオフ)となったタイミングで作成される設定キースイッチ信号エッジデータは、「10000000」となる。
そして、設定キースイッチ信号エッジデータが「10000000」となったタイミングで、設定キースイッチがオフになったことに基づく制御の切り替え(たとえば、設定変更モード又は設定確認モードから通常モードへの移行)を行う。
当初発明によれば、スイッチ装置の状態として、オフ状態、オン状態、及び中間状態を検知し、中間状態からオン状態又はオフ状態になったタイミングでビット値が変化するエッジデータを生成し、このエッジデータに基づいてスイッチ装置を制御するので、スイッチ装置のオン/オフを正しく検知することができる。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
30 図柄表示装置
31 リール
32 モータ
35 メダル払出し装置
36 ホッパーモータ
37 払出しセンサ
38 満杯センサ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 投入センサ
45 設定変更スイッチ
50 メイン制御基板
50a コネクタ
50b、50d、50f ORゲート
50c、50e、50g NOTゲート
50h GND(グランド)
50i コネクタ
51 入力ポート
52 出力ポート
53 メモリ
54 メインCPU
61 役抽選手段
62 リール制御手段
63 入賞判定手段
64 払出し手段
70 電源ユニット
70a、70b、70c、70d コネクタ
71 リセットスイッチ
71a、71b 接点
71c レバー
72 設定キースイッチ
72a、72b 接点
72c、72d 接点(COM)
72e レバー
73 設定ドアスイッチ
73a、73b 接点
73c レバー
74 電源スイッチ
75 設定キー挿入口
76 設定ドア
80 サブ制御基板
81 入力ポート
82 出力ポート
83 メモリ
84 サブCPU
90、90A ハーネス
91、92、92A、93、94 コネクタ
Claims (2)
- 制御基板と、
少なくとも2本の信号線L1及びL2を介して前記制御基板と電気的に接続されたスイッチ装置と
を備え、
前記スイッチ装置の状態として、オフ状態、オン状態、及び前記オフ状態と前記オン状態との間の中間状態を有し、
前記制御基板は、
割込み処理により、信号線L1及びL2の各信号データを、記憶領域としてのビット列に記憶し、
前回の割込み処理における信号線L1及びL2の信号データと、今回の割込み処理における信号線L1及びL2の信号データとに基づいて、前記スイッチ装置の状態が前記中間状態から前記オン状態又は前記オフ状態になったタイミングで所定のビットがオンになるとともに、前記オン状態又は前記オフ状態から前記中間状態になったタイミングでは前記所定のビットがオンにならないように演算されるビット列からなるエッジデータを生成し、
前記エッジデータにおいて前記所定のビットがオンになったタイミングで、前記スイッチ装置の状態の変化に基づく制御の切り替えを行う
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1において、
前記エッジデータを生成するときは、信号線L1又はL2のいずれか一方の信号を論理反転させ、前記スイッチ装置がいずれか一の状態であるときに、信号線L1の信号と、信号線L2の信号とが同一論理となるように変換する
ことを特徴とする遊技機。
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