JP5949909B2 - ゲートウェイおよび地震検知方法 - Google Patents

ゲートウェイおよび地震検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5949909B2
JP5949909B2 JP2014515354A JP2014515354A JP5949909B2 JP 5949909 B2 JP5949909 B2 JP 5949909B2 JP 2014515354 A JP2014515354 A JP 2014515354A JP 2014515354 A JP2014515354 A JP 2014515354A JP 5949909 B2 JP5949909 B2 JP 5949909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
earthquake
information
gateway
vibration
nodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014515354A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013171798A1 (ja
Inventor
伊豆 哲也
哲也 伊豆
由美 酒見
由美 酒見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2013171798A1 publication Critical patent/JPWO2013171798A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5949909B2 publication Critical patent/JP5949909B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B21/00Alarms responsive to a single specified undesired or abnormal condition and not otherwise provided for
    • G08B21/02Alarms for ensuring the safety of persons
    • G08B21/10Alarms for ensuring the safety of persons responsive to calamitous events, e.g. tornados or earthquakes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V1/00Seismology; Seismic or acoustic prospecting or detecting
    • G01V1/01Measuring or predicting earthquakes

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

本明細書に開示する技術は、ゲートウェイが地震を検知する技術に関する。
ネットワークシステムにおいて、地震が発生した場合に、地震の発生に関する情報を、各基地局が、各端末へ送信する技術がある。当該ネットワークシステムは、複数の端末および複数の基地局を含むシステムである。例えば、エリア毎に設置された基地局が、地震警報装置からの地震警報を受信するとともに、各基地局の配下に存在する端末に地震に関する情報を配信する(例えば、特許文献1)。
また、地震の発生を検知する技術として、検針メータが有する加速度センサが揺れ情報を検知すると、周囲の検針メータに揺れ情報を送信し、各検針メータは受信した揺れ情報を統計処理することによって、地震の発生を判定する技術がある(例えば、特許文献2)。
ここで、ネットワークシステムの一種として、アドホックネットワークシステムがある。アドホックネットワークとは、無線通信によってリンクする自己構成型のネットワークの一種である。アドホックネットワークは、無線通信機能を有する複数のノード、ゲートウェイ、管理サーバを含む。アドホックネットワーク内の各ノードは、マルチホップ通信によりパケットを送受信する。マルチホップ通信は、互いの通信圏内に存在しないノード同士であっても、各ノードの通信圏内に存在する別のノードを介して通信を可能にする技術である。
例えば、アドホックネットワークを利用したシステムとして、各家庭の電力メータに無線通信可能なノードを組み込むことにより、アドホックネットワーク経由で各家庭の消費電力量などを収集する検針システムがある。検針システムでは、各電力メータが検出した各家庭の消費電力量を含むパケットは、各家庭の電力メータが備える各ノードから、ゲートウェイを介して、電力会社の管理サーバまで転送される。
特開2005−309993号公報 特開2008−139269号公報
アドホックネットワークにおいて、地震発生時に、何らかの情報を各ノードへ送信することで、各ノードを適切に制御することが求められる。例えば、地震の発生に応じて、各ノードの所定の状態を解除したり、または各ノードを所定の状態に遷移させたりする必要がある。
したがって、アドホックネットワークシステムに、特許文献1の技術を適用することで、管理サーバは、地震警報を外部の装置から受信した場合に、ゲートウェイに対して、地震の発生を通知する。そして、通知を受けたゲートウェイが、管理下のノードに対して、制御を実施することが考えられる。
しかし、管理サーバと外部の装置との通信に問題が発生した場合や、地震により管理サーバが機能しなくなった場合等においては、ゲートウェイによるノードの制御ができなくなる。
そこで、例えば、特許文献2のような技術をアドホックネットワークシステムに応用することで、各ノードにおける加速度センサの検出結果に基づいて、地震の発生を検知することができる。例えば、各ノードに加速度センサを備え、各ノードからの揺れ情報を各ゲートウェイで統計処理を行い、各ゲートウェイが地震発生を検知することが考えられる。
ここで、アドホックネットワークシステムでは、複数のゲートウェイは互いに異なるアドホックネットワークを管理する。そして、各アドホックネットワークに含まれる複数のノードは、少なくとも一部のエリアが互いに異なるアドホックネットワークエリアを形成する。そして、各アドホックネットワークエリアは、地盤強度等の地震と関連する要件とは無関係に設定されるとともに、当然、予測困難な地震発生エリアとも無関係に設定される。
したがって、特許文献2の技術を応用した場合では、各アドホックネットワークエリアを管理するゲートウェイが地震の発生がなかったと判定した場合でも、実際には、エリア内で地震が発生している場合がある。例えば、地盤の強弱や、場所ごとの震度の違いによって、アドホックネットワークエリア内の一部のエリアが大きく揺れ、他のエリアでは揺れが小さい場合などである。このように、揺れを検知するノードと、検知しないノードとがある場合などに、各ゲートウェイは、各アドホックネットワークエリアにおける地震発生を正確に検知できない。
そこで、本発明では、ゲートウェイは、管理下のノードからの振動に関わる情報を統計処理する事によって、ゲートウェイ管理下のエリアにおける地震発生の有無を判定する場合に、判定の精度を高めることを目的とする。
本発明の一観点によれば、エリアに存在する複数のノードを管理するゲートウェイであって、前記複数のノードの少なくとも一部のノードから、該少なくとも一部のノードにおいて検出された振動に関する振動情報を受信する受信部と、前記振動情報に基づいて、前記エリアにおける地震の有無を判定する制御部と、前記制御部による判定の結果を含む地震情報を、他のゲートウェイ装置へ送信するとともに、前記地震があったことが判定された場合に、前記振動を検出したことにより警戒状態へ遷移した前記少なくとも一部のノードに該警戒状態を解除させるための制御情報を送信する送信部とを有する
本発明の他の観点によれば、エリアに存在する複数のノードを管理するゲートウェイであって、前記複数のノードの少なくとも一部のノードから、該少なくとも一部のノードにおいて検出された振動に関する振動情報を受信するとともに、他のゲートウェイ装置から、該他のゲートウェイ装置が管理する他のエリアにおける地震発生の有無に関する地震情報を受信する受信部と、前記振動情報および前記他のエリアにおける前記地震情報を参照し、前記エリアにおける地震の有無を判定する制御部と、前記エリアにおいて地震があったことが判定された場合には、前記振動を検出したことにより警戒状態へ遷移した前記少なくとも一部のノードに該警戒状態を解除させるための制御情報を送信する送信部とを有する。
本発明の一観点によれば、ゲートウェイは、地震発生の判定結果を他のゲートウェイと共有することができる。さらに、共有されたゲートウェイでは、地震情報を加味して、地震の発生を判定することで、より精度よく地震の有無を判定することができる。
図1は、実施の形態にかかるアドホックネットワークシステムの一実施例を示す説明図である。 図2は、ノードNの機能ブロック図である。 図3は、制御パケットのデータ構成例を示す図である。 図4は、振動データパケットのデータ構成例を示す図である。 図5は、ゲートウェイGWの機能ブロック図である。 図6は、共有先テーブルのデータ構成例を示す図である。 図7は、ノードNにより実行される処理フローチャートである。 図8は、ゲートウェイGWにより実行される処理フローチャートである。 図9は、ゲートウェイGWにより実行される他の処理フローチャートである。 図10は、ノードNのハードウェア構成例である。 図11は、ゲートウェイGWのハードウェア構成例である。
以下に添付図面を参照して、本実施例に係るゲートウェイ、ゲートウェイの地震検知方法、ゲートウェイの地震検知プログラム、アドホックネットワークシステムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、実施の形態にかかるアドホックネットワークシステムの一実施例を示す説明図である。本実施形態におけるアドホックネットワークシステムは、複数のノードNと、複数のゲートウェイGWと、管理サーバSとを含む。まず、図1を用いて、アドホックネットワークおよび、アドホックネットワークにおけるパケット転送について、説明する。
アドホックネットワークシステムは、管理サーバSと、ゲートウェイGW1,GW2,GW3と、ノードNA〜NTとを含む。なお、アドホックネットワークシステムは、図に示す以外にも、ゲートウェイおよびノードを含んでもよい。
管理サーバSとゲートウェイGW1,GW2,GW3とはインターネット、LAN、WANなどの通常ネットワーク200を介して接続されている。また、ゲートウェイは、管理下にあるノードと、アドホックネットワークを介して通信する。図1の例では、ゲートウェイGW1は、ノードNA〜NHと、アドホックネットワーク100を介して接続される。ゲートウェイGW2は、ノードNI〜NPと、アドホックネットワーク101を介して通信する。ゲートウェイGW3は、ノードNQ〜NTと、アドホックネットワーク102を介して通信する。以下、ゲートウェイGWについて、ゲートウェイGW1を用いて説明を行う。
ゲートウェイGW1は、アドホックネットワーク100と通常ネットワーク200とを接続する中継機器である。ゲートウェイGW1は、アドホックネットワーク100のプロトコルの形式の情報と通常ネットワーク200のプロトコルの形式の情報の両方を送受信可能である。
また、ゲートウェイGW1は、アドホックネットワーク100と通常ネットワーク200との間で情報をプロトコル変換することにより、通信の転送を行う。例えば、アドホックネットワーク100内の各ノードNA〜NHから管理サーバS宛に送信されたパケットは、ゲートウェイGW1にてプロトコル変換される。その後、ゲートウェイGW1が、当該パケットを、通常ネットワーク200に転送することで、管理サーバSは必要な情報を受信する。
また、管理サーバSから、それぞれのノードNA〜NH宛てに送信された情報は、ゲートウェイGW1にてプロトコル変換され、ゲートウェイGW1からアドホックネットワーク100内の各ノードにパケットとして転送される。
アドホックネットワーク100内には、複数のノードNが設けられている。図1では、代表としてノードNA〜NHを示している。アドホックネットワーク101および102も同様に、各アドホックネットワーク内には複数のノードが設けられている。図1では、代表としてノードNI〜NPおよびノードNQ〜NTが示される。なお、以下では、ノードNについて、アドホックネットワーク100内のノードNA〜NHを用いて説明を行う。さらに、各ノードを区別する必要がない場合は、ノードNとして説明を行う。
各ノードNは、所定の通信圏内で通信可能な他ノードとマルチホップ通信が可能な装置である。アドホックネットワーク100では、すべてのノードNA〜NHが直接ゲートウェイGW1と通信できる必要はなく、他のノードを経由する事で、各ノードNA〜NHは、ゲートウェイGW1と通信する。このため、アドホックネットワーク100では、一部のノードNがゲートウェイGW1と通信可能であればよい。図1では、ゲートウェイGW1と直接通信可能なノードは、ノードNA,NDであるとする。
各ノードNA〜NHは、個別にルーティングテーブルを生成する。各ノードNA〜NHは、ハローパケットを周囲のノードと通信することで、ルーティングテーブルを生成する。なお、ハローパケットは、自装置の存在や通信用の鍵を共有する為のパケットであり、あるノードから他のノードに対してブロードキャストされるパケットである。
ルーティングテーブルの生成は、従来の方式を用いて行う。各ノードがルーティングテーブルを生成する事で、例えば、あるノードが通信不能となり、パケットの転送ができなくなった場合でも、他の転送経路の設定が可能となる。
図1では、アドホックネットワーク100を構成するノードNA〜NHにより、4つの経路が設定されているものとする。具体的には、ノードNCとノードNBとノードNAとゲートウェイGW1とを含むルート、ノードNEとノードNDとゲートウェイGW1とを含むルート、ノードNGとノードNFとノードNDとゲートウェイGW1とを含むルート、ノードNHとノードNFとノードNDとゲートウェイGW1とを含むルートが設定されている。
ここで、ゲートウェイGW1に近いノードを上流側のノードと呼ぶ。なお、アドホックネットワーク100の規模によっては、ノードNBやノードNEも上流側のノードとなる。各ノードNA〜NHから管理サーバSへデータが送信される場合は、各ノードNA〜NHは、各々検出したデータをルーティングされたルートに従ってゲートウェイGW1に送信する。
また、本実施形態のアドホックネットワークシステムでは、セキュリティの為に、各ノードNA〜NHが、暗号鍵を用いて、パケット内のペイロードデータを暗号化する。暗号化により、パケットの秘匿性が確保される。
さらなるセキュリティ向上のために、各ノードNA〜NHが、メッセージ認証コード(MAC)を生成し、各パケットに付加してもよい。MAC値を検証することで、データの完全性が検証されるとともに、MACを生成したノードの正当性が検証される。なお、MACを生成する際には、MAC生成用の鍵が使用される。
同一のMAC鍵により、同一のデータ内容に対して、算出されたMAC値同士は、同一となる。言い換えれば、異なるMAC鍵により算出されたMAC値や、異なるデータ内容に対して算出されたMAC値は、同一とならない。よって、マルチホップ通信の過程で、MAC値を検証する事で、ノードNやゲートウェイGW1は、データが完全でないパケットや、不正な可能性のあるノードが生成したパケットを検出することができる。
以上のように、各種鍵を利用することで、アドホックネットワーク100のセキュア通信を確保する。なお、暗号鍵やMAC生成用の鍵は、各ノードNA〜NHの記憶領域に記憶される。
本実施例においては、各ノードNA〜NHは、さらに、振動を検出する加速度センサを備えることで、自装置における振動を検出する。そして、ゲートウェイGW1は、各ノードNA〜NHにおいて検出された振動情報を収集する。振動情報は、各ノードから送信される振動に関する情報である。振動情報に基づいて、ゲートウェイGW1は、アドホックネットワーク100のエリアにおける地震の発生を判定する。
そして、ゲートウェイGW1は、地震があったことを判定した場合には、地震発生時に必要な制御を、各ノードNA〜NHに対して実施する。つまり、ゲートウェイGW1は、地震発生時には、ノードNA〜NHに対して、制御情報を送信する。制御情報は、各ノードに地震時の制御を行わせるための情報である。
また、ゲートウェイGW1において、地震の有無を判定した場合に、他のゲートウェイに対して判定結果を共有する。他のゲートウェイとは、ゲートウェイGW1の周囲のアドホックネットワークエリアを管理するゲートウェイである。例えば、ゲートウェイGW1に隣接するエリアを管理するゲートウェイGW2が、ゲートウェイGW1より、判定結果の共有を受ける。
したがって、他のゲートウェイGW2が管理する複数のノードNI〜NPの振動情報だけでは、他のゲートウェイGW2が管理するアドホックネットワーク101のエリアにおける地震の発生を検知できないような場合でも、ゲートウェイGW1から共有された情報に基づいて、地震の発生を検知できる。ひいては、他のゲートウェイGW2は、ノードNI〜NPに対して、地震発生時に必要な制御を実施することができる。
ここで、地震発生時に必要な制御の例について説明する。各ノードNは、暗号化やMAC検証によりセキュアな通信を確立する為に、暗号鍵やMAC生成用の鍵等の情報を、自身の記憶領域に記憶する。言い換えると、各ノードNは、第三者に漏洩させるべきではない、秘密情報を記憶領域に保持している。その一方で、悪意のある第三者が、ノードを盗難することによって、秘密情報を不当に入手することが考えられる為、盗難対策が求められる。 そこで、加速度センサにより振動が検出された場合には、各ノードNは、盗難の可能性があると判断して、秘密情報の漏えいを防止する為の制御を行うことが考えられる。例えば、各ノードNは、振動を検出した場合にタイマを作動させ、一定時間経過後に秘密情報を消去する。
しかし、検知した振動が地震による振動である場合には、秘密情報を消去する必要はない。したがって、ゲートウェイGWが地震の発生を検知した場合に、各ノードNに対して、地震発生時の制御を行う事で、各ノードNはタイマを停止させ、秘密情報が消去されることを防ぐことができる。
また、本実施例のアドホックネットワークシステムは、各家庭の電力の使用量を収集する検針システムに適用される。検針システムでは、暗号鍵やMAC生成用の鍵以外にも、使用電気量などの個人情報も記憶領域に記憶される。振動の検出に伴い、個人情報も含む秘密情報の漏えい防止為の処理を開始するとともに、振動が地震による振動であった場合には、当該処理を解除することができる。
なお、図1の例では、アドホックネットワーク100内に1台のゲートウェイGW1を設ける構成としたが、一つのアドホックネットワーク100内に複数台のゲートウェイを設ける構成としてもよい。また、本アドホックネットワークシステムは、電力の使用量の収集だけでなく、各ノードに温度,湿度,光量などを検知するセンサ機能を持たせて、例えば、環境などの調査に使用することも可能である。
ここで、本実施の形態に係るアドホックネットワークシステムは、ゲートウェイGW1は、複数のノードNA〜NHと通信することで、アドホックネットワーク100のエリアでの地震有無を判定する。さらに、ゲートウェイGW1は、他のゲートウェイにおける判定結果を利用して、アドホックネットワーク100のエリアでの地震有無を判定する。そして、ゲートウェイGW1は、地震があったことを判定した場合には、ノードNA〜NHに対して何らかの制御を行う。
次に、ノードNの機能的構成について説明する。図2は、ノードNの機能ブロック図である。なお、以下、ノードNA乃至NTの各々を、ノードNとして、ゲートウェイGW1乃至GW3の各々を、ゲートウェイGWとして説明する。
ノードNは、通信部11、検出部12、制御部13、取得部14、記憶部15を有する。通信部11は、他の装置と通信を行う処理部である。例えば、通信部11は、他のノードNとパケットの授受を行う。また、一部のノードNにおける通信部11は、ゲートウェイGWと通信を行う。
ここで、アドホックネットワークを流れるパケットには、ブロードキャストされるパケットと、ユニキャストされるパケットとが含まれる。本実施例においては、ブロードキャストされるパケットには、例えば、ゲートウェイGWが生成する制御パケットや、ハローパケットが含まれる。なお、制御パケットは特定のノードに対してユニキャストされてもよい。
また、ユニキャストされるパケットには、例えば、各ノードにおいて検出された検出データを含むデータパケットが含まれる。なお、本実施例においては、データパケットは、さらに加速度センサによる検出データを含む振動データパケットと、加速度センサ以外のセンサによる検出データを含む通常データパケットとを含む。なお、振動データパケットは、上記振動情報の一種である。
検出部12は、ノードNの振動を検出する処理部である。例えば、検出部12は、ノードNが備える加速度センサからの出力を受けて、振動を検出する。なお、加速度センサからの出力が、所定値以上である場合のみ振動を検出した旨の情報を制御部13に出力するようにしてもよい。
制御部13は、検出部12からの出力を受けて振動情報を生成するとともに、ノードNの状態を制御する処理部である。例えば、制御部13は、ゲートウェイが生成した制御パケットを受信した場合に、地震時の制御を行う。
本実施の形態においては、地震時の制御とは、ノードの状態を盗難に対する警戒状態を解除する制御であるとして説明する。つまり、検出部12が振動を検出した場合に、制御部13は、盗難に対する警戒状態に移行する。その後、制御パケットを受信した場合、警戒状態を解除する。
警戒状態とは、例えば、振動検知からの経過時間を監視し、所定時間経過後に、秘密情報を消去する状態である。他の例には、記憶装置へのアクセスに対するセキュリティを通常状態よりも高く設定された状態である。
ここで、先に述べたとおり、各ノードは秘密情報を記憶する為、ノードが盗難されたことで、秘密情報が漏えいする可能性がある。そこで、振動を検出した場合には、盗難の可能性を考慮して、通常の状態から警戒状態に遷移することが有効である。しかし、検出した振動が盗難による振動でなかった場合に、警戒状態が継続されることは好ましくない。例えば、秘密情報が消去されると、その後の通信ができなくなってしまう。そこで、制御パケットに基づいて、警戒状態を解除することが有効である。
取得部14は、ノードNが有するセンサや装置、または外部のセンサまたは装置からの検出データを取得する。そして、取得部14は、検出データを、記憶部15へ記憶する。
記憶部15は、検出データを記憶する記憶装置である。さらに、記憶部15は、暗号鍵等のセキュリティに関する情報を記憶する記憶装置である。
図3は、制御パケットのデータ構成例を示す図である。なお、制御パケットは、制御情報の一種である。制御パケット3は、地震発生時にノードを制御する為のパケットである。制御パケット3には、ヘッダ情報格納部31、ペイロードデータ格納部32が、それぞれ割り当てられる。ヘッダ情報格納部31には、ヘッダ情報が格納される。ヘッダ情報は、宛先アドレス、ローカル送信元アドレス、グローバル送信元アドレス、パケットタイプを含む。
宛先アドレスは、ブロードキャスト専用の特別なアドレスである。例えば、宛先アドレスは、予め用意されたアドレス「255.255.255.255」である。各ノードは、個別に設定されたアドレス宛に送信されたパケットを受信するが、当該特別なアドレス宛に送信されたパケットも受信する。つまり、特別なアドレスが設定されたパケットは、当該パケットを送信した装置と通信可能な範囲に存在する全てのノードにより受信される。
ローカル送信元アドレスは、マルチホップ通信を形成する一つの通信において、パケットを送信する装置のアドレスに関する情報である。ローカル送信元アドレスは、マルチホップ通信の途中で、パケットが一回送信される毎に、送信する主体となる装置のアドレスに書きかわる。
グローバル送信元アドレスは、パケットを生成した装置のアドレスに関する情報である。つまり、グローバル送信元アドレスは、マルチホップ通信において、始点となる装置のアドレスに関する情報である。制御パケット3の場合は、制御パケット3を生成したゲートウェイのアドレスに関する情報である。パケットタイプは、当該パケットの種別を示す情報である。例えば、制御パケット3の場合には「0」が設定される。したがって、パケットタイプを参照することで、パケットを受信したノードNは、受信したパケットの種別を把握することができる。
また、パケットタイプに応じて、受信したパケットを他のノードへ転送するか否かが判定される。例えば、ノードNが、宛先アドレスに特別なアドレスが設定されたパケットを受信し、パケットタイプが「0」である場合は、受信した制御パケット3を、他のノードNへ転送する。つまり、制御パケットは、マルチホップ通信の対象として、ネットワークを転送される。
一方、制御パケットと同様にブロードキャストされるハローパケットは、例えばパケットタイプ「1」が設定される。ノードNが、宛先アドレスに特別なアドレスが設定されたパケットを受信し、パケットタイプが「1」である場合は、受信したハローパケットを、他のノードNへ転送しない。つまり、ハローパケットは、マルチホップ通信の対象から除外され、パケットの転送は、あるノードNで収束する。
次に、ペイロードデータ格納部32には、ペイロードデータが格納される。ペイロードデータは、例えば、ノードにおける制御の内容を指示する情報や、ヘッダ情報を暗号化した情報である。また、予め制御パケットを受信した場合の制御が、各ノードで指定されている場合には、ペイロードデータは、例えば、ヘッダ情報を暗号化した情報のみであってもよい。
図4は、振動データパケットのデータ構成例を示す図である。振動データパケット4は、ノードNにおいて検出された振動を、ゲートウェイGWへ通知する為のパケットである。
振動データパケット4には、ヘッダ情報格納部41、ペイロードデータ格納部42がそれぞれ割り当てられる。ヘッダ情報格納部41には、ヘッダ情報が格納される。ヘッダ情報は、ローカル送信元アドレス、ローカル送信先アドレス、グローバル送信元アドレス、グローバル送信先アドレス、パケットタイプを含む。
ローカル送信元アドレス、グローバル送信元アドレス、パケットタイプは、制御パケット3と同様の情報である。ただし、振動データパケットの場合には、パケットタイプとして「2」が設定される。また、グローバル送信元アドレスは、振動データパケットを生成したノードのアドレスが設定される。
ローカル送信先アドレスは、マルチホップ通信を形成する一つの通信において、パケットの送信先となる装置のアドレスに関する情報である。グローバル送信先アドレスは、パケットを最終的に受信する装置のアドレスに関する情報である。つまり、グローバル送信先アドレスは、振動データパケット4がマルチホップ通信される場合に、終点となるゲートウェイGWのアドレスに関する情報である。
ペイロードデータ格納部42には、ペイロードデータが格納される。ペイロードデータは、加速度センサが検出した加速度の値や、検出時刻などを含む情報である。
なお、ここでは詳細に説明しないが、通常データパケットは、振動データパケットと同様のデータ構成である。ただし、ペイロードデータには、他のセンサによる検出データが設定される。また、各ノードが、MAC検証を行う場合には、通常データパケットは、さらにMAC鍵により算出されたMAC値を含む。
ここで、制御パケット3は、振動データパケットを送信したノードに対してのみ送信されるとしてもよい。その場合は、図4と同様に、制御パケットには、グローバル送信先アドレスと、ローカル送信先アドレスを含むヘッダ情報が、設定される。
次に、ゲートウェイについて説明する。図5は、ゲートウェイGWの機能ブロック図である。ゲートウェイGWは、通信部21と制御部22と記憶部23とを有する。
通信部21は、他の装置と直接的または間接的に通信する。例えば、通信部21は、アドホック通信が可能なノードに対して、制御パケットを送信する。また、通信部21は、各ノードNから、振動パケットを受信する。さらに、通信部21は、他のゲートウェイGWに地震情報を送信する、または他のゲートウェイから地震情報を受信する。
ここで、通信部21は、情報を受信する場合には受信部として機能するとともに、情報を送信する場合には送信部として機能する。なお、異なる通信プロトコルに応じて、通信部21は複数の通信部から構成される場合もある。
地震情報は、ゲートウェイGWにおける地震の有無の判定結果を含む情報である。また、他のゲートウェイGWは、例えば、複数のアドホックネットワークのエリアのうち、自ゲートウェイGWと地理的に隣接するエリアを管理するゲートウェイGWである。
制御部22は、制御パケットを生成する処理部である。制御部22は、振動パケットに基づいて、地震の有無を判定する。また、制御部22は、地震の有無の判定結果に基づいて、地震情報を生成する。そして、制御部22は、共有先テーブル6を参照し、共有先を指定して、通信部21に地震情報を送信させる。さらに、他のゲートウェイGWから地震情報を受信した場合には、地震情報に基づいて、地震の有無を判定する。
記憶部23は、地震情報を共有するゲートウェイに関する共有先テーブル6を記憶する。図6は、共有先テーブル6のデータ構成例を示す図である。共有先テーブル6は、共有先GWと、共有先アドレスと、エリア情報とを対応付けて記憶する。
共有先GWは、地震情報を送信する共有先のゲートウェイを識別する情報である。また、共有先GWは、管理サーバSによって、ゲートウェイ毎に予め設定される。なお、管理サーバSの管理者は、各ゲートウェイが管理するアドホックネットワークのエリアの位置関係に基づいて、共有先GWを設定する。
共有先アドレスは、共有先GWのアドレスの情報である。エリア情報は、共有先GWが管理するアドホックネットワークのエリアに関する情報である。例えば、住所や、地理的な範囲の情報が、エリア情報として記憶される。なお、共有先テーブル6に記憶される情報は、管理サーバSから受信され、記憶部23に格納される。
次に、ノードNにおける、振動検出時の処理を説明する。図7は、ノードNにより実行される処理フローチャートである。なお、図7に示す処理とは独立に、ノードNは、取得部14が各種センサから取得した検出データを含む通常データパケットを、アドホックネットワークに送信する。通常データパケットの転送処理は、従来の手法と同様である。
検出部12は、加速度センサから、加速度センサが検出した加速度を受信する(OP.1)。検出部12は、受信した加速度が、閾値以上であるか否かを判定する(OP.2)。閾値以上であれば、閾値以上の振動がノードNに発生したと判定し、ノードNは、OP.3へ処理を進める(OP.2Yes)。一方、閾値未満の加速度であれば(OP.2NO)、ノードNは、処理をOP.1へ戻す。
通信部11は、制御部13の制御の下、ゲートウェイGWへ向けて、振動情報を送信する(OP.3)。さらに、振動を検出した場合に、制御部13は、タイマを作動させる。また、制御部13は、振動情報を生成する。具体的には、図4の通り、各種アドレスをヘッダ情報格納部に格納するとともに、パケットタイプとして「2」を設定する。なお、制御部13は、ルーティングテーブルを参照し、ゲートウェイGWへ向けて振動データパケットを送信する為のローカル送信先アドレスを設定する。さらに、制御部13は、検出部12が検出した振動に関する情報をペイロードデータ格納部に格納する。
つぎに、制御部13は、通信部11が制御情報を受信したかを判定する(OP.4)。制御情報を、ゲートウェイGWから受信する場合と、他のノードNから受信する場合とがある。制御情報を受信した場合は(OP.4YES)、制御部13は、地震発生時における所定の制御を行う(OP.6)。なお、所定の制御は、予めノードNに設定された制御であってもよいし、制御情報において指定された制御であってもよい。
一方、制御情報を受信していない場合は(OP,4NO)、制御部13は、所定時間経過したか否かを判定する(OP.5)。所定時間経過していない場合は(OP.5NO)、制御部13は、OP.4へ処理を戻す。所定時間経過した場合は(OP.5YES)、処理を終了する。
以上のように、本実施例における各ノードNは、制御情報の受信に基づいて、地震発生時の所定の制御を実行することができる。
また、地震発生時おける所定の制御として、警戒状態を解除する制御を行う場合には、まず、OP.2において、閾値以上の加速度を検知した場合に、制御部13は、ノードNを警戒状態に遷移させる処理を行う。そして、通信部11が所定時間以内に制御情報を受信した場合に、制御部13は、警戒状態を解除する。
したがって、秘密情報の漏えい防止のための警戒状態が、地震時にも継続されることを防ぐことができる。よって、各ノードNは、一旦警戒状態に遷移するが、地震による振動であれば警戒状態を解除することができる。一方、地震による振動でなければ警戒状態を維持することができる為、地震でない場合の振動に対して、秘密情報の漏えいを防止する警戒状態を維持することができる。
次に、ゲートウェイGWにおける、地震判定処理を説明する。図8は、ゲートウェイGWにより実行される処理フローチャートである。なお、図8に示す処理とは独立に、ゲートウェイGWは、各ノードNから通常データパケットを受信すると共に、管理サーバSへ転送する処理を行う。また、通常データパケットの転送処理は、従来の手法と同様である。
ゲートウェイGWにおける制御部22は、通信部21が振動情報を受信したか否かを判定する(OP.10)。振動情報を受信している場合は(OP.10YES)、制御部22は、受信した振動情報に対する統計処理を行う(OP.11)。なお、通信部21が振動情報を受信するたびに、受信した振動情報はメモリに記憶される。
統計処理では、例えば、制御部22は、振動情報の受信数を計数する。また、振動情報に、各ノードの位置情報が含まれている場合には、制御部22は、位置情報応じて、振動情報を生成したノードの分布を生成してもよい。また、振動情報に振動の大きさに関する情報が含まれている場合には、制御部22は、振動の大きさに応じて、振動情報を生成したノードの分布を生成してもよい。
次に、制御部22は、統計処理の結果が、地震判定条件を満たすか否か判定する(OP.12)。地震判定条件は、統計処理の結果と比較されることで、地震の有無を判定する為の条件である。
例えば、統計処理において、振動情報の受信数が計数される場合には、地震判定条件は、振動情報の受信数の下限値を示す整数や、全ノード数に対する割合の下限値となる。また、統計処理で分布を生成する場合には、地震判定条件は、分布のパターンとなる。以下、地震判定条件は、「全ノード数に対して50%以上」であるとして説明する。
地震判定条件を満たす場合(OP.12YES)、制御部22は制御情報を生成し、通信部21は、制御情報を各ノードNへ送信する(OP.13)。制御情報は、全ノードに対してブロードキャストされてもよいし、特定のノードに対してユニキャストされてもよい。
例えば、ゲートウェイGWが管理するアドホックネットワークに100台のノードNが含まれるとともに、統計処理において振動情報の受信数が60であったとする。この場合、制御部22は、地震判定条件(受信数が全ノード数に対して50%以上)を満たすと判定する。そして、制御部22は、各ノードNに送信する制御情報を生成する。
制御情報として、図3に示す制御パケットが生成される。制御部22は、各種アドレスをヘッダ情報格納部に設定するとともに、パケットタイプに「0」を設定する。さらに、制御部22は、必要に応じてペイロードデータ格納部に情報を格納する。
次に、制御部22の制御の下、通信部21は、地震情報を共有先GWへ送信する(OP.14)。つまり、ゲートウェイGWは、周囲のゲートウェイGWに対して、地震の判定結果を共有する。本実施例においては、地震があったことを判定した場合にのみ、地震情報が送信されるとしているが、判定結果に関わらず、地震情報を送信してもよい。そして、ゲートウェイGWは、一連の処理を終了する。
一方、制御部22が振動情報を受信していない場合(OP.10NO)、または地震判定条件を満たさないと判定した場合(OP.12NO)は、制御部22は、通信部21において、他のゲートウェイGWからの地震情報を受信したかを判定する(OP.15)。
つまり、他のゲートウェイGWにおいて、地震の発生があったと判定された場合であって、かつ自装置が他のゲートウェイGWにおける共有先GWである場合には、自装置の通信部21は、地震情報を他のゲートウェイGWから受信することとなる。本実施例では、自装置に対して隣接するゲートウェイGWが地震の発生を検知した場合に、通信部21は、地震情報を受信することとなる。
地震情報を受信した場合には(OP.15YES)、制御部22は、制御情報を生成するとともに、通信部21は、各ノードへ制御情報を送信する(OP.16)。そして、ゲートウェイGWは、処理を終了する。一方、地震情報を受信しなかった場合には(OP.15NO)、ゲートウェイは、そのまま処理を終了する。
ここでは、地震情報を受信することで、隣接するアドホックネットワークのエリアに地震が発生していることを、ゲートウェイは検知できる。したがって、自身が管理するアドホックネットワーク内のノードからの振動情報により、地震の発生を検知できなかった場合でも、ゲートウェイは、地震時の制御を行うことができる。
つまり、各々のゲートウェイが、各々のアドホックネットワークエリア内のノードにおける振動の発生だけでは、正確に地震の有無を検知できない場合に、地震を検知することができる。例えば、ノードNの検出部12が検出する程度の振動を与える地震が、図1のエリア1000で発生したとする。
この場合には、アドホックネットワーク100のエリアを管理するゲートウェイGW1は、地震の発生を検知することができるが、アドホックネットワーク101のエリアを管理するゲートウェイGW2は、地震の発生を検知することができない。したがって、ゲートウェイGW1が地震情報をゲートウェイGW2に共有することで、アドホックネットワーク101に含まれる各ノードNI〜NPに対する制御が可能となる。
以上のように、ゲートウェイGWは、地震発生の判定結果を他のゲートウェイと共有することができる。さらに、共有されたゲートウェイでは、地震情報を加味して、地震の発生を判定することができる。したがって、より精度よく、地震の有無を判定することができる。
(実施例2)
ゲートウェイGWは、地震判定処理を、図9に示す処理フローで行ってもよい。図9は、ゲートウェイにより実行される他のフローチャートである。なお、図8に示すフローチャートと同様の処理内容については、同一の符号を付すと共に、説明を省略する。
OP.11の処理に続いて、制御部22は、統計処理の結果が第一の地震判定条件を満たすか判定する(OP.17)。第一の地震判定条件を満たす場合(OP.17YES)、OP.13へ進む。一方、第一の地震判定条件を満たさない場合(OP.17NO)、制御部22は、他のゲートウェイGWより地震情報を受信したか判定する(OP.15)。
他のゲートウェイGWより地震情報を受信していない場合には(OP.15NO)、ゲートウェイは処理を終了する。一方、他のゲートウェイGWより、地震情報を受信している場合には(OP.15YES)、制御部22は、統計処理の結果が、第二の地震判定条件を満たすか判定する(OP.18)。第二の地震判定条件を満たす場合(OP.18YES)、制御部22は、OP.16を実行する。
ここで、第一の地震判定条件と第二の地震判定条件との違いについて説明する。第一の地震判定条件は、第二の地震判定条件よりも厳しい条件である。例えば、第一の地震判定条件が、「全ノードの50%以上」であるのに対して、第二の地震判定条件は「全ノードの10%以上」である。
以上のように、第二の実施例におけるゲートウェイGWは、第一の地震判定条件を満たさない場合には、地震情報の受信状況と第二の地震判定条件とに基づいて、地震の有無を判定することができる。
なお、さらに地震情報の内容に基づいて、地震の有無を判定しても良い。例えば、ゲートウェイGWは、地震を検知した場合に、地震判定条件と統計結果との差分を示す情報を地震情報に設定する。そして、ゲートウェイGWは、地震情報を共有先GWへ送信する。地震情報を受信したゲートウェイGWは、当該差分が閾値以上であって、第二の地震判定条件を満たす場合に、自身が管理するアドホックネットワークのエリアに地震が発生したと判定する。
以上のように、ゲートウェイGWは、地震発生の判定結果を他のゲートウェイと共有することができる。さらに、共有されたゲートウェイでは、地震情報を加味して、地震の発生を判定することができる。
(実施例3)
図10は、ノードNのハードウェア構成例である。ノードNは、CPU(CENTRAL PROCESSING UNIT)301と、RAM(RANDOM ACCESS MEMORY)302と、フラッシュメモリ303と、インターフェース(I/F)304と、暗号化回路305と、センサ306と、バス307とを備えている。CPU301乃至センサ306は、バス307よってそれぞれ接続されている。
CPU301は、ノードNの全体の制御を司る。CPU301は、RAM302に展開されたプログラムを実行することにより、検出部12、制御部13、取得部14などとして機能する。
RAM302は、CPU301のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ303は、プログラムや、センサが検出した情報、暗号鍵などの鍵情報を記憶している。なお、フラッシュメモリ303は、記憶部15の一例である。I/F304は、マルチホップ通信によりパケットを送受信する。I/F304は、通信部11の一例である。プログラムには、例えば、フローチャートに示した通信装置における各処理を実行させる為のプログラムが含まれる。
暗号化回路305は、データを暗号化する場合に暗号鍵によりデータを暗号化する回路である。例えば、パケットを暗号化して転送する場合は、暗号化回路305が機能する。暗号化をソフトウェア的に実行する場合は、暗号化回路305に相当するプログラムをフラッシュメモリ303に記憶させておくことで、暗号化回路305は不要となる。センサ306は、センサ306固有のデータを検出する。たとえば、温度、湿度、水位、降水量、風量、音量、電力使用量、時間、時刻、加速度など、測定対象にあったデータを検出する。
なお、ノードNは、汎用コンピュータと同様の構成であってもよい。つまり、ノードNとして機能するコンピュータは、CPU(CENTRAL PROCESSING UNIT)、ROM(READ ONLY MEMORY),RAM(RANDOM ACCESS MEMORY),通信装置、HDD(HARD DISK DRIVE)、入力装置、表示装置、媒体読取装置などを有するコンピュータであってもよい。なお、各部は、バスを介して相互に接続されている。
図11は、ゲートウェイGWのハードウェア構成例である。ゲートウェイGWは、CPU(CENTRAL PROCESSING UNIT)401、ROM(READ ONLY MEMORY)402,RAM(RANDOM ACCESS MEMORY)403,通信装置404、HDD(HARD DISK DRIVE)405、入力装置406、表示装置407、媒体読取装置408を有しており、各部はバス409を介して相互に接続されている。そしてCPU401による管理下で相互にデータの送受を行うことができる。なお、ゲートウェイGWは、図11に示す全ての構成を備える必要はない。
フローチャートに示したゲートウェイGWの各処理を実行させる為の地震検知プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録される。コンピュータが読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などがある。
光ディスクには、DVD(DIGITAL VERSATILE DISC)、DVD−RAM、CD−ROM(COMPACT DISC − READ ONLY MEMORY)、CD−R(RECORDABLE)/RW(REWRITABLE)などがある。光磁気記録媒体には、MO(MAGNETO − OPTICAL DISK)などがある。このプログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売されることが考えられる。
そしてゲートウェイGWは、例えば媒体読取装置409が、プログラムを記録した記録媒体から、該プログラムを読み出す。CPU401は、読み出されたプログラムをHDD405若しくはROM402、RAM403に格納する。
CPU401は、ゲートウェイGW全体の動作制御を司る中央処理装置である。通信装置404はネットワークを介してノードNや管理サーバSなどからの信号を受信し、その信号の内容をCPU401に渡す。通信装置404は、通信部21の一例である。さらに通信装置404はCPU401からの指示に応じて、ノードNなどに信号を送信する。
HDD405には、フローチャートに示す各処理をコンピュータに実行させるプログラムが記憶されている。そして、CPU401が、当該プログラムをHDD405から読み出して実行することで、図5に示す制御部22として機能する。また、当該プログラムはCPU401とアクセス可能なROM402またはRAM403に格納されていても良い。
さらにHDD405にはCPU401の管理下で、情報が記憶される。プログラム同様、情報はCPU401とアクセス可能なROM402またはRAM403に格納されても良い。つまり、記憶部23に記憶されるとして説明したデータテーブルは、HDD405や、ROM402またはRAM403などの記憶装置に格納される。そして入力装置406はCPU401の管理下でデータの入力を受付ける。表示装置407は、各情報の表示を行う。
S 管理サーバ
GW ゲートウェイ
N ノード
11 通信部
12 検出部
13 制御部
14 取得部
15 記憶部
21 通信部
22 制御部
23 記憶部

Claims (10)

  1. エリアに存在する複数のノードを管理するゲートウェイであって、
    前記複数のノードの少なくとも一部のノードから、該少なくとも一部のノードにおいて検出された振動に関する振動情報を受信する受信部と、
    前記振動情報に基づいて、前記エリアにおける地震の有無を判定する制御部と、
    前記制御部による判定の結果を含む地震情報を、他のゲートウェイ装置へ送信するとともに、前記地震があったことが判定された場合に、前記振動を検出したことにより警戒状態へ遷移した前記少なくとも一部のノードに該警戒状態を解除させるための制御情報を送信する送信部とを有することを特徴とするゲートウェイ。
  2. 前記制御部は、受信した前記振動情報の個数に基づき、地震の有無を判定することを特徴とする請求項1記載のゲートウェイ。
  3. 前記警戒状態は、前記少なくとも一部のノードの記憶領域に記憶された情報を削除するまでの猶予状態であって、前記制御情報は、前記情報が削除されることを防ぐための情報であることを特徴とする請求項1または2記載のゲートウェイ。
  4. 前記受信部は、前記ゲートウェイ装置および前記他のゲートウェイ装置を管理する管理サーバから、該他のゲートウェイ装置のアドレス情報を受信し、
    前記制御部は、前記アドレス情報を、記憶部へ格納することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のゲートウェイ。
  5. エリアに存在する複数のノードを管理するゲートウェイであって、
    前記複数のノードの少なくとも一部のノードから、該少なくとも一部のノードにおいて検出された振動に関する振動情報を受信するとともに、他のゲートウェイ装置から、該他のゲートウェイ装置が管理する他のエリアにおける地震発生の有無に関する地震情報を受信する受信部と、
    前記振動情報および前記他のエリアにおける前記地震情報を参照し、前記エリアにおける地震の有無を判定する制御部と、
    前記エリアにおいて地震があったことが判定された場合には、前記振動を検出したことにより警戒状態へ遷移した前記少なくとも一部のノードに該警戒状態を解除させるための制御情報を送信する送信部とを有することを特徴とするゲートウェイ。
  6. 前記制御部は、前記地震情報が前記他のエリアにおいて地震があったことを示す情報である場合に、前記エリアにおいて地震があったことを判定することを特徴とする請求項5記載のゲートウェイ。
  7. 前記制御部は、前記振動情報に対する統計処理を実行するとともに、前記統計処理の結果および前記地震情報に基づいて、前記エリアにおける地震の有無を判定することを特徴とする請求項5記載のゲートウェイ。
  8. 前記制御部は、前記統計処理の前記結果が地震判定の条件を満たさなかった場合に、前記他のエリアにおいて地震があったことを示す情報である場合に、前記エリアにおいて地震があったことを判定することを特徴とする請求項7記載のゲートウェイ。
  9. エリアに存在する複数のノードを管理するゲートウェイが、
    前記複数のノードの少なくとも一部のノードから、該少なくとも一部のノードにおいて検出された振動に関する振動情報を受信し、
    前記振動情報に基づいて、前記エリアにおける地震の有無を判定し、
    前記判定の結果を含む地震情報を、他のゲートウェイ装置へ送信するとともに、前記地震があったことが判定された場合に、前記振動を検出したことにより警戒状態へ遷移した前記少なくとも一部のノードに該警戒状態を解除させるための制御情報を送信する処理を実行することを特徴とする地震検知方法。
  10. エリアに存在する複数のノードを管理するゲートウェイが、
    前記複数のノードの少なくとも一部のノードから、該少なくとも一部のノードにおいて検出された振動に関する振動情報を受信するとともに、他のゲートウェイ装置から、該他のゲートウェイ装置が管理する他のエリアにおける地震発生の有無に関する地震情報を受信し、
    前記振動情報および前記他のエリアにおける前記地震情報を参照し、前記エリアにおける地震の有無を判定し、
    前記エリアにおいて地震があったことが判定された場合に、前記振動を検出したことにより警戒状態へ遷移した前記少なくとも一部のノードに該警戒状態を解除させるための制御情報を送信する処理を実行することを特徴とする地震検知方法。
JP2014515354A 2012-05-17 2012-05-17 ゲートウェイおよび地震検知方法 Expired - Fee Related JP5949909B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/003253 WO2013171798A1 (ja) 2012-05-17 2012-05-17 ゲートウェイおよび地震検知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013171798A1 JPWO2013171798A1 (ja) 2016-01-07
JP5949909B2 true JP5949909B2 (ja) 2016-07-13

Family

ID=49583252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014515354A Expired - Fee Related JP5949909B2 (ja) 2012-05-17 2012-05-17 ゲートウェイおよび地震検知方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5949909B2 (ja)
WO (1) WO2013171798A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6399947B2 (ja) * 2015-02-25 2018-10-03 Kddi株式会社 学習による地震判定が可能な地震判定装置、システム、プログラム及び方法
JP7429614B2 (ja) 2020-07-14 2024-02-08 森ビル株式会社 揺れ性能相対評価システム及びネットワークセンサー
JP7443276B2 (ja) 2021-02-24 2024-03-05 森ビル株式会社 揺れ性能を考慮した取引条件決定システム及び方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10253765A (ja) * 1997-03-14 1998-09-25 Kinkei Syst:Kk 地震観測速報システム
JP2007316945A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ホームゲートウェイ装置
JP5095987B2 (ja) * 2006-12-05 2012-12-12 東光東芝メーターシステムズ株式会社 ガスメータとその制御方法
JP5541155B2 (ja) * 2008-03-31 2014-07-09 旭硝子株式会社 加速度センサ装置、無線センサネットワーク及び広域異常振動記録システム
JP2011090614A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Mitsubishi Electric Corp ゲートウェイ装置、管理サーバ及びゲートウェイ装置の監視システム
JP2011154012A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Toyo Automation Co Ltd 地震感知計測システムおよびその設備・機器
JP5948834B2 (ja) * 2011-12-09 2016-07-06 ブラザー工業株式会社 移設検知装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013171798A1 (ja) 2013-11-21
JPWO2013171798A1 (ja) 2016-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Fan et al. Security analysis of zigbee
Islam et al. Wireless sensor network reliability and security in factory automation: A survey
US8116243B2 (en) Wireless sensor network and adaptive method for monitoring the security thereof
Zhang et al. Distributed privacy-preserving access control in sensor networks
Radmand et al. Taxonomy of wireless sensor network cyber security attacks in the oil and gas industries
Wazid et al. RAD‐EI: A routing attack detection scheme for edge‐based Internet of Things environment
Boubiche et al. SDAW: secure data aggregation watermarking-based scheme in homogeneous WSNs
Jasim et al. Secure and energy-efficient data aggregation method based on an access control model
JP5949909B2 (ja) ゲートウェイおよび地震検知方法
Yamini et al. Improving routing disruption attack detection in MANETs using efficient trust establishment
US9760717B2 (en) Communication device, system, and control method
WO2014030186A1 (ja) 中継装置、中継方法、中継プログラムおよび中継システム
JP5839125B2 (ja) ノードおよび通信方法
Obaidat et al. A cryptography‐based protocol against packet dropping and message tampering attacks on mobile ad hoc networks
Suryadevara et al. Secured multimedia authentication system for wireless sensor network data related to Internet of Things
WO2013145026A1 (ja) ネットワークシステム、ノード、検証ノードおよび通信方法
JP2019213131A (ja) 中央処理装置、検針システムおよび不正アクセス検出方法
JP2020065153A (ja) 不正機器検知装置および方法
Renault et al. Communication security in vanets based on the physical unclonable function
Saini et al. Defining malicious behavior of a node and its defensive techniques in ad hoc networks
Woungang et al. Comparison of two security protocols for preventing packet dropping and message tampering attacks on AODV-based mobile ad Hoc networks
Thakral et al. A Review on Security Issues in Wireless Sensor Networks
WO2013175539A1 (ja) ネットワークシステム、ノード、および通信方法。
KR20100061272A (ko) 유비쿼터스 센서 네트워크에서의 센서 노드 인증 방법
EP3592055B1 (en) Methods for securely validating localization of a wireless communication device, and related devices

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151127

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5949909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees