JP5949300B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5949300B2
JP5949300B2 JP2012176103A JP2012176103A JP5949300B2 JP 5949300 B2 JP5949300 B2 JP 5949300B2 JP 2012176103 A JP2012176103 A JP 2012176103A JP 2012176103 A JP2012176103 A JP 2012176103A JP 5949300 B2 JP5949300 B2 JP 5949300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support substrate
metal film
forming
coil layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012176103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014036094A (ja
Inventor
吉原 晋二
晋二 吉原
拓 鈴木
拓 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012176103A priority Critical patent/JP5949300B2/ja
Publication of JP2014036094A publication Critical patent/JP2014036094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5949300B2 publication Critical patent/JP5949300B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Description

本発明は、支持基板上に剥離層を介して形成された構成部材同士を貼り合わせてコイルを内部に含むコイル層を形成し、このコイル層を基板上に搭載してなる半導体装置の製造方法に関するものである。
従来より、例えば、特許文献1には、コイル層が回路基板上に搭載されてなる半導体装置が提案されている。コイル層は、配線部と、配線部を覆う低誘電率膜(絶縁膜)と、配線部と電気的に接続され、低誘電率膜から露出する接続部と、を有する構成部材が積層されて構成されている。
このような半導体装置は、次のように製造される。すなわち、まず、二枚の支持基板を用意し、各支持基板上にそれぞれ紫外線硬化性樹脂で構成される剥離層を形成する。その後、各剥離層上に、所定パターンの配線部と、この配線部を覆う絶縁膜と、配線部と電気的に接続され、絶縁膜から露出する接続部と、を組として構成される構成部材を1組形成する。
続いて、各支持基板上に形成された構成部材を対向させて配置し、支持基板を保持しつつ加圧しながら各構成部材を貼り合わせることにより、配線部および接続部で構成されるコイルを内部に含み、積層方向の両端部分に支持基板を備えたコイル層を形成する。そして、コイル層の一端部側から紫外線を照射して当該一端部に備えられている支持基板上の剥離層を硬化してこの支持基板を選択的に剥離する。
次に、コイル層の他端部に備えられた支持基板にてコイル層を保持しつつ、コイル層のうち支持基板を剥離した側が回路基板と対向するように、コイル層を回路基板上に搭載する。その後、コイル層の他端部側から紫外線を照射して当該他端部に備えられている支持基板上の剥離層を硬化してこの支持基板を剥離する。これにより、回路基板上にコイル層を備える半導体装置が製造される。
なお、コイル層を構成する構成部材の数は適宜変更可能である。例えば、構成部材の数は増やす場合には、積層方向の両端部分に支持基板を備えた積層体を複数用意し、各積層体の一端部に備えられた支持基板をそれぞれ選択的に除去する。そして、積層体の一端部(支持基板を除去した端部)同士を対向させて配置し、加圧しながら貼り合わせることにより、所望数の構成部材を有するコイル層が構成される。
特開2011−238895号公報
しかしながら、上記製造方法では、支持基板を剥離する際に、コイル層(積層体)の両端に備えられた支持基板が同時に剥離してしまうことがあり、コイル層(積層体)を保持することが困難になることがあるという問題がある。すなわち、一端部に備えられている支持基板を剥離する際には、一端部側から紫外線を照射して当該一端部に備えられている支持基板上の剥離層を硬化して剥離するが、コイル層(積層体)の厚みが薄い場合には、他端部に備えられている支持基板上の剥離層にも紫外線が照射されてしまい、この剥離層も硬化してしまうことがある。このため、コイル層(積層体)の両端部に備えられている支持基板が同時に剥離してしまうことがある。
本発明は上記点に鑑みて、コイル層(積層体)の両端に備えられた支持基板が同時に剥離することを抑制することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1、2、3、5に記載の発明では、一面を有する支持基板(80)を二枚用意する工程と、支持基板それぞれの一面上に剥離層(83)を形成する剥離層形成工程と、支持基板それぞれに剥離層を介して、所定パターンの配線部(32〜62)と、配線部を覆う絶縁膜(31〜61)と、配線部に備えられ、絶縁膜から露出する接続部(32a、32b〜62a、62b)と、を組として構成される構成部材(30〜60)を一組形成する工程と、二枚の支持基板に配置された構成部材を対向させて配置し、支持基板を保持しつつ加圧しながら貼り合わせ、構成部材それぞれの配線部を接続部を介して連結する工程を行うことにより、配線部および接続部で構成されるコイルを内部に含み、積層方向の両端部分に支持基板が備えられたコイル層を形成する工程と、コイル層から支持基板を選択的に剥離する剥離工程と、コイル層を基板上に搭載する搭載工程と、を行い、以下の点を特徴としている。
すなわち、剥離層形成工程では、金属膜を形成する工程と、金属膜上に金属元素が拡散されないバリア膜を形成する工程と、を行うことを特徴としている。
そして、請求項1に記載の発明では、剥離工程では、コイル層の一方の端部に備えられた支持基板上に形成された金属膜を液化温度未満に保持しつつ、コイル層の他方の端部に備えられた支持基板上に形成された金属膜を液化温度以上に加熱した後に液化温度未満まで冷却し、金属膜が固層である状態でコイル層の他方の端部に備えられた支持基板を剥離することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、剥離工程では、コイル層の一方の端部に備えられた支持基板を冷却しつつコイル層の他方の端部に備えられた支持基板を加熱することにより、コイル層の一方の端部に備えられた支持基板上に形成された金属膜を液化温度未満に保持しつつ、コイル層の他方の端部に備えられた支持基板上に形成された金属膜を液化温度以上に加熱してコイル層から他方の端部に備えられた支持基板を剥離することを特徴としている。
そして、請求項3に記載の発明では、剥離工程では、コイル層の一方の端部に備えられた支持基板上に形成された金属膜を液化温度未満に保持しつつ、コイル層の他方の端部に備えられた支持基板上に形成された金属膜を液化温度以上に加熱することにより、コイル層から他方の端部に備えられた支持基板を剥離し、金属膜を形成する工程では、加熱された後に冷却されることで共晶合金膜(81b)を構成する複数種の金属元素を含む共晶金属膜(81a)を形成することを特徴としている。
さらに、請求項5に記載の発明では、剥離工程では、コイル層の一方の端部に備えられた支持基板上に形成された金属膜を液化温度未満に保持しつつ、コイル層の他方の端部に備えられた支持基板上に形成された金属膜を液化温度以上に加熱することにより、コイル層から他方の端部に備えられた支持基板を剥離し、金属膜を形成する工程では、単一の元素で構成される単一金属膜を形成する工程と、単一金属膜上に、加熱された後に冷却されることで当該単一金属膜と共晶接合される金属元素を含む調整膜(81c)を形成する工程と、を行うことを特徴としている。
これによれば、支持基板上に金属膜およびバリア膜からなる剥離層を形成している。そして、一方の端部に備えられた(剥離させない)支持基板上に形成された金属膜が液化温度以上に加熱されないように他方の端部に備えられた(剥離させたい)支持基板上に形成された金属膜を液化温度以上に加熱し、他方の端部に備えられた支持基板を選択的に剥離している。このため、コイル層の両端から支持基板が同時に剥離することを抑制することができる。また、請求項1に記載の発明では、剥離する支持基板の側部やコイル層の側部に金属膜が付着することを抑制することができる。そして、請求項2に記載の発明では、一方の端部に備えられた支持基板上の金属膜が液化温度以上になることを抑制することができる。
なお、請求項に記載の発明のように、構成部材を貼り合わせて積層体を構成し、この積層体から他方の端部に備えられた支持基板を剥離する際にも、請求項1に記載の発明と同様に、積層体の両端から支持基板が同時に剥離することを抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における半導体装置の製造方法により製造された半導体装置の断面図である。 (a)は第1構成部材の平面模式図、(b)は第2構成部材の平面模式図、(c)は第3構成部材の平面模式図、(d)は第4構成部材60の平面模式図である。 図1に示す第1構成部材を動かしたときの平面模式図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示す断面図である 図4に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置の製造工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示されるように、半導体装置は、回路基板10の上に、コイル20を有するコイル層21が搭載されて構成されている。なお、本実施形態では、回路基板10が本発明の基板に相当している。
回路基板10は矩形板状とされており、表面には絶縁膜11が配置されている。そして、絶縁膜11には開口部12が形成されており、開口部12には、回路基板10上に形成された図示しない配線と電気的に接続されるCu、Au、Al等で構成される金属膜13が配置されている。
また、回路基板10の表面には、当該回路基板10の表面に対する法線方向を軸として巻き回されているコイル20を有するコイル層21が備えられている。このコイル層21は、本実施形態では、第1〜第4構成部材30〜60が積層されて構成されている。以下に第1〜第4構成部材30〜60の構成について図1および図2を参照しつつ説明する。なお、図2は、図1中の回路基板10側からコイル層21を視たときの平面模式図であり、図1中のコイル層21の断面構成は図2中の第1〜第4構成部材30〜60における各I−I断面に相当している。
図1および図2(a)に示されるように、第1構成部材30は、外形が低誘電率膜31で構成され、矩形板状とされていると共に、平面寸法が回路基板10の平面寸法と同じとされている。そして、低誘電率膜31の内部に内方から外方に向かって巻き回して構成される螺旋状の配線部32を備えている。本実施形態では、この配線部32は、螺旋構造の中心点と、第1構成部材30の中心点とが一致するパターンとされている。また、配線部32には、外側の端部に低誘電率膜31のうち回路基板10側から露出する第1接続部32aが備えられており、内側の端部に低誘電率膜31のうち第2構成部材40側から露出する第2接続部32bが備えられている。なお、本実施形態では、低誘電率膜31が本発明の絶縁膜に相当しており、低誘電率膜31としては、例えば、ポリイミド系樹脂等が用いられる。
また、第1構成部材30は、配線部32が備えられる部分の外縁部分に導電部33が形成されている。本実施形態では、導電部33は、四個備えられており、各導電部33は第1構成部材30の中心点から所定距離だけ離間した位置に点対称配置されている。
同様に、第2〜第4構成部材40〜60は、図1および図2(b)〜(d)に示されるように、外形が低誘電率膜41〜61で構成され、矩形板状とされていると共に、平面寸法が回路基板10の平面寸法と同じとされている。そして、低誘電率膜41〜61の内部に内方から外方に向かって巻き回して構成される螺旋状であって、第1構成部材30の配線部32と同一パターンとされた配線部42〜62を備えている。言い換えると、配線部42〜62は、それぞれ螺旋構造の中心点と、第2〜第4構成部材40〜60の中心点とが一致するパターンとされている。
また、各配線部42〜62には、外側の端部に低誘電率膜41〜61から露出する第1接続部42a〜62aが備えられており、内側の端部に低誘電率膜41〜61から露出する第2接続部42b〜62bが備えられている。具体的には、第2構成部材40の第1接続部42aは低誘電率膜41のうち第3構成部材50側から露出しており、第2構成部材40の第2接続部42bは低誘電率膜41のうち第1構成部材30側から露出している。また、第3構成部材50の第1接続部52aは低誘電率膜51のうち第2構成部材40側から露出しており、第3構成部材50の第2接続部52bは低誘電率膜51のうち第4構成部材60側から露出している。さらに、第4構成部材60の第1接続部62aは低誘電率膜61のうち第3構成部材50側と反対側から露出しており、第4構成部材60の第2接続部62bは低誘電率膜61のうち第3構成部材50側から露出している。
また、第2〜第4構成部材40〜60それぞれは、配線部42〜62が備えられる部分の外縁部分に導電部43〜63が備えられている。この導電部43〜63は、第1構成部材30と同様に、それぞれ四個備えられており、各導電部43〜63は第2〜第4構成部材40〜60の中心点から所定距離だけ離間した位置に点対称配置されている。そして、第1構成部材30の中心点と導電部33との間の距離と、第2〜第4構成部材40〜60の中心点と導電部43〜63との間の距離が等しくされている。
第1〜第4構成部材30〜60は以上説明したように構成されており、本実施形態では第1〜第4構成部材30〜60がそれぞれ同一形状、言い換えると同じ構成部材とされている。すなわち、例えば、第1構成部材30を基準に考えると、第1構成部材30を回転したり表裏を反転したりすることにより、第1構成部材30と第2〜第4構成部材40〜60とが一致するものとなっている。
一例として、第2構成部材40について図3を参照しつつ説明する。なお、図3(a)は、第1構成部材30を回路基板10側から視たときの平面模式図である。
図3(a)に示されるように、第1構成部材30のうち、紙面上側の左右方向に延びる1辺をa、紙面下側の左右方向に延びる1辺をc、紙面右側の上下方向に延びる1辺をb、紙面左側の上下方向に延びる1辺をdとしたとき、第1構成部材30を次のように動かすことにより、第1構成部材30と第2構成部材40とが一致する。すなわち、例えば、図3(b)に示されるように、第1構成部材30を、第1構成部材30の中心点を基準点として反時計回りに90°回転させ、図3(c)に示されるように、第1構成部材30の1辺dを基準にして表裏を反転させる(上下を反転させる)ことにより、第1構成部材30と第2構成部材40とが一致する。
同様に、図示しないが、例えば、第1構成部材30を、第1構成部材30の中心点を基準点として180°回転させることにより、第1構成部材30と第3構成部材50とが一致する。また、第1構成部材30を、第1構成部材30の中心点を基準として反時計周りに90°回転させ、第1構成部材30の1辺cを基準にして表裏を反転させる(左右を反転させる)ことにより、第1構成部材30と第4構成部材60とが一致する。
そして、図1に示されるように、コイル層21は、このような第1〜第4構成部材30〜60が積層されることにより構成されている。具体的には、第1、第2構成部材30、40、第2、第3構成部材40、50、第3、第4構成部材50、60がそれぞれ貼り合わされて積層されることにより構成されている。また、コイル層21の内部には、第1構成部材30の第2接続部32bと第2構成部材40の第2接続部42b、第2構成部材40の第1接続部42aと第3構成部材50の第1接続部52a、第3構成部材50の第2接続部52bと第4構成部材60の第2接続部62bとが連結されることにより、配線部32〜62および第1、第2接続部32a、32b〜62a、62bで構成されるコイル20が形成されている。さらに、コイル層21の内部では、第1構成部材30の導電部33と第2構成部材40の導電部43、第2構成部材40の導電部43と第3構成部材50の導電部53、第3構成部材50の導電部53と第4構成部材60の導電部63とが連結されている。
そして、上記のように構成されているコイル層21は、第1構成部材30の第1接続部32aおよび第1構成部材30の導電部33が回路基板10に配置された金属膜13と接続されている。また、コイル層21のうち回路基板10側と反対側の部分には、第4構成部材60の第2接続部62bと導電部63とを電気的に接続する接続配線部70が備えられ、コイル20と導電部33〜63とが電気的に接続されている。
以上が本実施形態における半導体装置の構成である。次に、このような半導体装置の製造方法について、図4〜図6を参照しつつ説明する。
まず、図4(a)に示されるように、平坦な一面を有する支持基板80を用意し、当該支持基板80の平坦な一面上に、金属膜81およびバリア膜82を蒸着により順に形成して剥離層83を構成する。特に限定されるものではないが、本実施形態では、金属膜81は、液化温度が271℃である低融点金属のBiで構成され、バリア膜82は金属元素が拡散されないSiOで構成される。なお、液化温度とは、金属膜81が完全に液化する温度のことである。
次に、図4(b)に示されるように、剥離層83上に、導電部33aと、第1接続部32aとを形成する。これら導電部33aおよび第1接続部32aは、例えば、スクリーン印刷やマスク蒸着法等により形成される。
続いて、図4(c)に示されるように、ポリイミド系樹脂等をスピンコート法により塗布した後、加熱して溶剤を揮発することにより低誘電率膜31を形成する。
なお、この低誘電率膜31は、導電部33aおよび第1接続部32aにおける支持基板80側と反対側の部分が露出するように形成する。また、加熱して溶剤を揮発する際には、本実施形態では金属膜81の液化温度が271℃とされているため、271℃未満の温度で行う。つまり、金属膜81が液化温度以上まで加熱されないようにして溶剤を揮発させる。
次に、図4(d)に示されるように、導電部33a上に当該導電部33aと電気的に接続される導電部33bと、低誘電率膜31上に第1接続部32aと電気的に接続される配線部32とをスクリーン印刷やマスク蒸着法等により形成する。
なお、配線部32は、上記図2に示されるように、内方から外方に向かって巻き回して構成される螺旋状とされ、配線部32における螺旋構造の中心点と支持基板80の中心点とが一致するパターンとされている。そして、配線部32は、外側の端部と第1接続部32aとが接続されている。
続いて、図4(e)に示されるように、導電部33b上に当該導電部33bと電気的に接続される導電部33cを形成すると共に、配線部32のうち内側の端部上に当該配線部32と電気的に接続される第2接続部32bを形成する。これら導電部33cおよび第2接続部32bは、例えば、スクリーン印刷やマスク蒸着法等により形成される。
その後、図4(f)に示されるように、ポリイミド系樹脂等をスピンコート法により塗布した後、加熱して溶剤を揮発することにより低誘電率膜31を形成する。
なお、この低誘電率膜31は、第2接続部32bおよび導電部33cにおける支持基板80側と反対側の部分が露出するように形成する。また、加熱して溶剤を揮発する際には、図4(c)の工程と同様に、271℃未満の温度で行い、金属膜81が液化温度以上まで加熱されないようにする。以上説明した工程を行うことにより、支持基板80上に剥離層83を介して第1構成部材30が形成される。
なお、上記図4(b)、(d)、(e)の工程において、スクリーン印刷により配線部32、第1、第2接続部32a、32b、および導電部33a〜33cを形成した場合には、仮焼成を行って溶剤を除去する工程をそれぞれ行う。この場合、271℃未満の温度で行い、金属膜81が液化温度以上まで加熱されないようにする。
さらに、上記図4(a)の工程では、バリア膜82をスピンコート法で形成してもよく、この場合は271℃未満の温度で金属膜81が液化温度以上まで加熱されないようにして溶剤を揮発させる。
また、上記のように第2〜第4構成部材40〜60は第1構成部材30と同一形状とされているため、上記図4(a)〜(f)と同様の工程を行って、支持基板80上に剥離層83を介して第2〜第4構成部材40〜60が形成されたものを用意する。
その後、図5(a)に示されるように、支持基板80に配置された第1、第2構成部材30、40を対向させて配置した後、大気中または低真空中で加圧しながら貼り合わせることにより、積層方向の両端部分に支持基板80を備えた第1積層体90を形成する。
具体的には、第1構成部材30の第2接続部32bと第2構成部材40の第2接続部42bとを対向させて配置し、第1、第2構成部材30、40に備えられている支持基板80それぞれの平坦な一面を平行としつつ、第1構成部材30の配線部32と第2構成部材40の配線部42とを第2接続部32b、42bを介して連結して第1積層体90を形成する。
なお、第1構成部材30の第2接続部32bと第2構成部材40の第2接続部42bとを対向させて配置するには、次のようにすればよい。すなわち、上記図3に示されるように、第2構成部材40を第1構成部材30と一致する状態とした後、第2構成部材40を支持基板80に配置された状態で、反時計周りに90°回転させると共に上下方向に表裏を反転させることにより、第1構成部材30の第2接続部32bと第2構成部材40の第2接続部42bとを対向させて配置することができる。この工程は、例えば、一般的なボンディング装置にて支持基板80を保持することにより行うことができる。
また、第1、第2構成部材30、40の貼り合わせは、例えば、第1、第2構成部材30、40の接合面にArイオンを照射し、接合面を活性化させて接合する表面活性化接合により行うことが好ましい。第1、第2構成部材30、40の貼り合わせを表面活性化接合により行った場合には、表面活性化接合は、接合部材(低誘電率膜31、41)を融点以上に加熱して軟化させ、この状態で接着する熱圧着等の接合方法と比較して低温接合となる。このため、配線部32、42、低誘電率膜31、41、導電部33、43および各支持基板80の熱膨張係数の違いによる熱応力の発生を抑制することができ、第1積層体90が反ってしまうことを抑制することができる。
次に、図5(b)に示されるように、第1積層体90のうち第2構成部材40側の支持基板80を除去する。具体的には、第1構成部材30側の支持基板80上に形成された金属膜81を液化温度未満の温度に保持しつつ、ランプ加熱やパルス加熱等によって第2構成部材40側の支持基板80を加熱し、第2構成部材40側の支持基板80上に形成された金属膜81を液化温度以上まで加熱する。なお、金属膜81が液化するとBi元素が拡散するが、Bi元素はバリア膜82内に拡散することができないため、第2構成部材40内にBi元素が拡散することはない。
その後、第2構成部材40側の支持基板80上に形成された金属膜81を冷却して固化する。このとき、金属膜81とバリア膜82との界面では、Bi元素がバリア膜82の界面に偏析された状態となり、金属膜81とバリア膜82との接合性(密着性)が極めて低い状態となる。したがって、第1構成部材30側の支持基板80を保持しつつ、第2構成部材40側の支持基板80をスライド等させることにより、この支持基板80を金属膜81とバリア膜82との界面から容易に剥離することが可能となる。
この場合、第2構成部材40側の支持基板80は、金属膜81を液化した際に剥離することも可能である。しかしながら、金属膜81が液化した状態で支持基板80を剥離すると、液化している金属膜81が支持基板80の側面や第2構成部材40の側面に付着してしまう可能性があるため、金属膜81を固層の状態にした後に剥離することが好ましい。
また、本実施形態では、バリア膜82はSiOで構成され、低誘電率膜31、41はポリイミド系樹脂で構成されているために熱伝導率が低い。このため、第2構成部材40側の支持基板80側をこの支持基板80上に形成された金属膜81が271℃になるように加熱した場合、第1構成部材30側の支持基板80を冷却しなくもこの支持基板80上に形成された金属膜81が液化温度以上になり難い。
しかしながら、好ましくは第1構成部材30側の支持基板80を水冷等しつつ第2構成部材40側の支持基板80を加熱することが好ましい。これにより、第1構成部材30側の支持基板80上に形成された金属膜81が液化温度以上まで加熱されることを抑制することができる。すなわち、第1積層体90から第2構成部材40側の支持基板80を選択的に剥離することができる。
その後、図5(c)に示されるように、第2構成部材40に備えられたバリア膜82をHF液洗浄等によって除去する。この場合、金属膜81が残渣として残っている場合には、イオンミリング等によって金属膜81を除去した後にバリア膜82を除去することが好ましい。なお、第2構成部材40に備えられたバリア膜82とは、第2構成部材40と除去された支持基板80との間に配置されていたバリア膜82のことである。
また、特に図示しないが、上記図5(a)と同様の工程を行い、第3構成部材50と第4構成部材60とを貼り合わせて第2積層体を形成する。そして、上記図5(b)および図5(c)の工程を行い、第2積層体のうち第3構成部材50側の支持基板80および剥離層83を除去したものを用意する。
続いて、図5(d)に示されるように、第1、第2積層体90、91のうち支持基板80が除去された側を対向させて配置した後に加圧しながら貼り合わせることにより、両端部分に支持基板80を備えたコイル層21を形成する。
具体的には、第1積層体90のうち支持基板80側と反対側に位置する第1接続部42a、言い換えると第2構成部材40の第1接続部42aと、第2積層体91のうち支持基板80側と反対側に位置する第1接続部52a、言い換えると第3構成部材50の第1接続部52aとを対向させて配置する。そして、第1、第2積層体90、91に備えられている支持基板80それぞれの平坦な一面を平行としつつ、第1〜第4構成部材30〜60の配線部32〜62を第1、第2接続部32a、32b〜62a、62bを介して連結してコイル層21を形成する。これにより、コイル層21の内部に配線部32〜62、第1接続部32a〜62a、第2接続部32b〜62bで構成されるコイル20が構成される。
なお、第2構成部材40の第1接続部42aと第3構成部材50の第1接続部52aとを対向させて配置するには、次のようにすればよい。すなわち、第2積層体91を第1積層体90と一致する状態で配置した後、第2積層体91を反時計周りに90°回転させた後、左右方向に表裏を反転させることにより、第2構成部材40の第1接続部42aと、第3構成部材50の第1接続部52aとを対向させて配置させることができる。また、第1、第2積層体90、91の貼り合わせは、上記図5(a)と同様に、表面活性化接合により行うことができる。
次に、図6(a)に示されるように、上記図5(b)および(c)と同様の工程を行い、コイル層21のうち第4構成部材60側の支持基板80および剥離層83を選択的に除去する。
そして、図6(b)に示されるように、第4構成部材60側に、紫外線硬化樹脂等で構成される化学変化することで接着性(密着性)が低下する分離層100を備えた保持基板101を配置する。なお、保持基板101は、紫外線を透過させることのできるガラス基板等が用いられる。
続いて、図6(c)に示されるように、上記図5(b)および(c)と同様の工程を行い、コイル層21のうち第1構成部材30側の支持基板80および剥離層83を除去する。
その後、上記工程により製造されたコイル層21を回路基板10に搭載する。具体的には、図7(a)に示されるように、まず、回路基板10を用意し、回路基板10の表面上に絶縁膜11を配置すると共に、第1構成部材30の第1接続部32aおよび導電部33と対向する位置に開口部12を形成する。そして、図7(b)に示されるように、絶縁膜11上に、Au、Cu、Al等を成膜すると共に、フォトエッチングによりパターニングして、開口部12に金属膜13を配置する。
その後、図7(c)に示されるように、図6(c)の工程まで行ったものを用意し、コイル層21を保持基板101にて保持しつつ回路基板10上に搭載する。具体的には、第1構成部材30の第1接続部32aと金属膜13、第1構成部材30の導電部33と金属膜13とが接合されるように、コイル層21を回路基板10上に搭載する。この場合、例えば、各接合部の接合強度を向上させるために、回路基板10とコイル層21との間にアンダーフィル材を配置してもよい。
続いて、図7(d)に示されるように、第4構成部材60側に配置された保持基板101および分離層100を除去する。この保持基板101は、例えば、第4構成部材60側から所定の波長を有する紫外線を照射して分離層100を硬化させることにより剥離することができる。そして、硬化させた分離層100は、例えば、アッシング処理等を行うことにより除去することができる。
その後、第4構成部材60の導電部63と第1接続部62aとを電気的に接続する接続配線部70を形成してコイル20と導電部33〜63とを電気的に接続することにより、上記半導体装置が製造される。なお、接続配線部70は、例えば、Cu、Au、Al等をマスク蒸着等して形成することができる。
以上説明したように、本実施形態では、支持基板80上に金属膜81およびバリア膜82からなる剥離層83を形成している。そして、剥離させない支持基板80上に形成された金属膜81が液化温度以上に加熱されないように剥離する支持基板80を加熱することで当該支持基板80上に形成された金属膜81を液化温度以上に加熱している。このため、剥離させたい支持基板80のみを選択的に剥離することができ、コイル層21(第1、第2積層体90、91)の両端から支持基板80が同時に剥離することを抑制することができる。
また、剥離層83を金属膜81およびバリア膜82で構成することにより、剥離層83を紫外線硬化樹脂で構成する場合と比較して、耐熱性を高くすることができる。このため、低誘電率膜31をスピンコート法で形成したり、配線部32〜62や第1、第2接続部32a、32b〜62a、62bをスクリーン印刷で形成したりする場合には、溶剤を揮発させるための加熱工程が必要となるが、この加熱工程における加熱温度を高くすることができる。したがって、配線部32〜62や第1、第2接続部32a、32b〜62a、62bを構成する材料や、溶剤の選択性を向上させることができる。
また、溶剤を揮発させるための加熱工程の温度を高くすることができることにより、溶剤が残存することを抑制することができ、ソルベントクラックが発生することを抑制することもできる。
さらに、本実施形態では、コイル層21を形成した後に当該コイル層21に分離層100を備えた保持基板101を配置し、コイル層21を保持基板101で保持しつつ回路基板10上に搭載している。そして、回路基板10上にコイル層21を搭載した後、紫外線を分離層100に照射することにより、保持基板101を剥離している。このため、コイル層21を支持基板80で保持しつつ回路基板10上に搭載した場合と比較して、保持基板101を剥離する際に回路基板10が加熱されることがなく、回路基板10が故障したり誤作動したりすることを抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して金属膜81の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、図8(a)は上記図4(a)の工程に相当する断面図であり、図8(b)は上記図5(b)の工程に相当する断面図であって支持基板80を剥離する前の状態を示した図である。
本実施形態では、図8(a)に示されるように、支持基板80上に、Au元素と、Au元素と共晶接合し、当該Au元素よりバリア膜82との接合性の高いSn元素を含む共晶金属膜81a(金属膜81)を構成する。特に限定されるものではないが、本実施形態では、Au80%Sn20%となるように共晶金属膜81aを形成している。
そして、共晶金属膜81a上に上記と同様にバリア膜82を形成して剥離層83を形成する。このとき、共晶金属膜81aには、バリア膜82との接合性がAu元素より高いSn元素が含まれている。また、2種類の金属元素を用いて共晶金属膜81aを形成することにより、単一の金属元素のみで金属膜81を形成した場合と比較して、表面に凹凸が形成されやすく、バリア膜82との接触面積が大きくなる。このため、バリア膜82を形成した際の共晶金属膜81aとバリア膜82との接合性を向上させることができ、支持基板80を剥離する工程の前に、共晶金属膜81aとバリア膜82との界面から剥離が生じることを抑制することができる。
続いて、上記図4(b)〜図5(a)と同様の工程を行って積層方向の両端に支持基板80を備える第1積層体90を形成した後、図5(b)の工程を行って第2構成部材40側の支持基板80を除去する。このとき、図8(b)に示されるように、共晶金属膜81aを加熱して冷却することにより共晶金属膜81aから共晶合金膜81bが形成され、共晶合金膜81bを構成するAu元素およびSn元素はバリア膜82に拡散することができないため、バリア膜82との界面でこれらの金属元素が偏析する。したがって、上記第1実施形態のように、共晶合金膜81bとバリア膜82との界面から容易に剥離することができる。
なお、本明細書における共晶金属膜81aとは、共晶金属膜81aを構成する金属元素同士は共晶接合されておらず、液化温度以上まで加熱された後に冷却されることによって各金属元素が共晶接合して共晶合金膜81bを構成する膜のことである。
その後は、上記第1実施形態と同様の工程を行うことにより、図1に示す半導体装置が製造される。
以上説明したように、本実施形態では、金属膜81を形成する際、共晶金属膜81aを形成している。このため、金属膜81を液化温度以上まで加熱する工程の前に、共晶金属膜81a(金属膜81)とバリア膜82との界面から剥離が発生することを抑制することができる。
また、金属膜81を複数の金属元素で構成することにより、組成比によって液化温度を適宜変更することができ、設計の自由度を向上させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対して金属膜81の構成を変更したものであり、その他に関しては第2実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、図9(a)は上記図4(a)の工程に相当する断面図であり、図9(b)は上記図5(b)の工程に相当する断面図であって支持基板80を剥離する前の状態を示した図である。
本実施形態では、図9(a)に示されるように、支持基板80上に、共晶金属膜81aと、共晶金属膜81a上に当該共晶金属膜81aと共晶接合する調整膜81cを形成して金属膜81を構成する。特に限定されるものではないが、本実施形態では、調整膜81cはSn元素で構成されている。
続いて、上記図4(b)〜図5(a)と同様の工程を行って積層方向の両端に支持基板80を備える第1積層体90を形成した後、図5(b)の工程を行って第2構成部材40側の支持基板80を除去する。このとき、図9(b)に示されるように、金属膜81を加熱して冷却することにより、共晶金属膜81aが調整膜81cと共晶接合して共晶合金膜81bが形成される。したがって、上記第2実施形態のように、共晶合金膜81bとバリア膜82との界面から容易に剥離することができる。
以上説明したように、本実施形態では、共晶金属膜81a上に調整膜81cを備えている。このため、調整膜81cの厚さや組成を適宜変更することによって共晶合金膜81bの組成を容易に変更することができ、液化温度も容易に変更することができる。したがって、設計の自由度を向上させることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、図5(e)〜図5(g)に示されるように、両端に支持基板80を備えるコイル層21を形成した後、第4構成部材60側の支持基板80を除去して新たに分離層100を備えた保持基板101を配置しているが、次のようにしてもよい。すなわち、両端に支持基板80を備えるコイル層21を形成した後、第1構成部材30側の支持基板80を除去し、コイル層21を第4構成部材60側の支持基板80にて保持しつつ回路基板10に搭載してもよい。
また、上記各実施形態では、コイル層21が第1〜第4構成部材30〜60が積層されることにより構成されているものについて説明したが、コイル層21を第1、第2構成部材30、40のみで構成してもよいし、さらに複数の構成部材を追加して構成してもよい。例えば、コイル層21を第1、第2構成部材30、40のみで構成した場合には、上記図5(a)の工程にて積層方向の両端に支持基板80を備えるコイル層21が形成される。
さらに、上記各実施形態において、バリア膜82をガラス等で構成してもよい。そして、上記各実施形態において、分離層100を感光性レジスト等で構成してもよい。
また、上記各実施形態において、第2構成部材40側の支持基板80上に形成される金属膜81を第1構成部材30側の支持基板80上に形成される金属膜81より液化温度が低い材料で構成するようにしてもよい。このような金属膜81をそれぞれ形成した場合、第2構成部材40側の支持基板80上に形成された金属膜81を液化温度以上まで加熱した際、第1構成部材30側の支持基板80上に形成された金属膜81が液化温度以上まで加熱されることをより抑制することができる。
さらに、上記第2、第3実施形態では、共晶金属膜81aとしてAuSnからなるものを例に挙げて説明したが、例えば、共晶金属膜81aとしてAuGe、AuSi、PbSn、AlSn、AgSiからなるものを用いることができる。
そして、上記第2実施形態において、共晶金属膜81aを2種類以上の金属元素を含む構成としてもよい。
また、上記第3実施形態では、共晶金属膜81aと調整膜81cにより金属膜81を形成する例について説明したが、単一の金属元素からなる金属膜上に調整膜81cを形成した金属膜81としてもよい。
10 回路基板
20 コイル
21 コイル層
30 第1構成部材
40 第2構成部材
50 第3構成部材
60 第4構成部材
80 支持基板
81 金属膜
82 バリア膜
83 剥離層

Claims (7)

  1. 基板(10)上にコイル(20)を内部に含むコイル層(21)が搭載されてなる半導体装置の製造方法において、
    一面を有する支持基板(80)を二枚用意する工程と、
    前記支持基板それぞれの前記一面上に剥離層(83)を形成する剥離層形成工程と、
    前記支持基板それぞれに前記剥離層を介して、所定パターンの配線部(32〜62)と、前記配線部を覆う絶縁膜(31〜61)と、前記配線部に備えられ、前記絶縁膜から露出する接続部(32a、32b〜62a、62b)と、を組として構成される構成部材(30〜60)を一組形成する工程と、
    二枚の前記支持基板に配置された前記構成部材を対向させて配置し、前記支持基板を保持しつつ加圧しながら貼り合わせ、前記構成部材それぞれの前記配線部を前記接続部を介して連結する工程を行うことにより、前記配線部および前記接続部で構成される前記コイルを内部に含み、積層方向の両端部分に前記支持基板が備えられた前記コイル層を形成する工程と、
    前記コイル層から前記支持基板を選択的に剥離する剥離工程と、
    前記コイル層を前記基板上に搭載する搭載工程と、を行い、
    前記剥離層形成工程では、金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に金属元素が拡散されないバリア膜を形成する工程と、を行い、
    前記剥離工程では、前記コイル層の一方の端部に備えられた前記支持基板上に形成された前記金属膜を液化温度未満に保持しつつ、前記コイル層の他方の端部に備えられた前記支持基板上に形成された前記金属膜を液化温度以上に加熱した後に液化温度未満まで冷却し、前記金属膜が固層である状態で前記コイル層の他方の端部に備えられた前記支持基板を剥離することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 基板(10)上にコイル(20)を内部に含むコイル層(21)が搭載されてなる半導体装置の製造方法において、
    一面を有する支持基板(80)を二枚用意する工程と、
    前記支持基板それぞれの前記一面上に剥離層(83)を形成する剥離層形成工程と、
    前記支持基板それぞれに前記剥離層を介して、所定パターンの配線部(32〜62)と、前記配線部を覆う絶縁膜(31〜61)と、前記配線部に備えられ、前記絶縁膜から露出する接続部(32a、32b〜62a、62b)と、を組として構成される構成部材(30〜60)を一組形成する工程と、
    二枚の前記支持基板に配置された前記構成部材を対向させて配置し、前記支持基板を保持しつつ加圧しながら貼り合わせ、前記構成部材それぞれの前記配線部を前記接続部を介して連結する工程を行うことにより、前記配線部および前記接続部で構成される前記コイルを内部に含み、積層方向の両端部分に前記支持基板が備えられた前記コイル層を形成する工程と、
    前記コイル層から前記支持基板を選択的に剥離する剥離工程と、
    前記コイル層を前記基板上に搭載する搭載工程と、を行い、
    前記剥離層形成工程では、金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に金属元素が拡散されないバリア膜を形成する工程と、を行い、
    前記剥離工程では、前記コイル層の一方の端部に備えられた前記支持基板を冷却しつつ前記コイル層の他方の端部に備えられた前記支持基板を加熱することにより、前記コイル層の一方の端部に備えられた前記支持基板上に形成された前記金属膜を液化温度未満に保持しつつ、前記コイル層の他方の端部に備えられた前記支持基板上に形成された前記金属膜を液化温度以上に加熱して前記コイル層から前記他方の端部に備えられた前記支持基板を剥離することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 基板(10)上にコイル(20)を内部に含むコイル層(21)が搭載されてなる半導体装置の製造方法において、
    一面を有する支持基板(80)を二枚用意する工程と、
    前記支持基板それぞれの前記一面上に剥離層(83)を形成する剥離層形成工程と、
    前記支持基板それぞれに前記剥離層を介して、所定パターンの配線部(32〜62)と、前記配線部を覆う絶縁膜(31〜61)と、前記配線部に備えられ、前記絶縁膜から露出する接続部(32a、32b〜62a、62b)と、を組として構成される構成部材(30〜60)を一組形成する工程と、
    二枚の前記支持基板に配置された前記構成部材を対向させて配置し、前記支持基板を保持しつつ加圧しながら貼り合わせ、前記構成部材それぞれの前記配線部を前記接続部を介して連結する工程を行うことにより、前記配線部および前記接続部で構成される前記コイルを内部に含み、積層方向の両端部分に前記支持基板が備えられた前記コイル層を形成する工程と、
    前記コイル層から前記支持基板を選択的に剥離する剥離工程と、
    前記コイル層を前記基板上に搭載する搭載工程と、を行い、
    前記剥離層形成工程では、金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に金属元素が拡散されないバリア膜を形成する工程と、を行い、
    前記剥離工程では、前記コイル層の一方の端部に備えられた前記支持基板上に形成された前記金属膜を液化温度未満に保持しつつ、前記コイル層の他方の端部に備えられた前記支持基板上に形成された前記金属膜を液化温度以上に加熱することにより、前記コイル層から前記他方の端部に備えられた前記支持基板を剥離し、
    前記金属膜を形成する工程では、加熱された後に冷却されることで共晶合金膜(81b)を構成する複数種の金属元素を含む共晶金属膜(81a)を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法
  4. 前記金属膜を形成する工程では、前記共晶金属膜上に、加熱された後に冷却されることで前記共晶金属膜と共晶接合される金属元素を含む調整膜(81c)を形成することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 基板(10)上にコイル(20)を内部に含むコイル層(21)が搭載されてなる半導体装置の製造方法において、
    一面を有する支持基板(80)を二枚用意する工程と、
    前記支持基板それぞれの前記一面上に剥離層(83)を形成する剥離層形成工程と、
    前記支持基板それぞれに前記剥離層を介して、所定パターンの配線部(32〜62)と、前記配線部を覆う絶縁膜(31〜61)と、前記配線部に備えられ、前記絶縁膜から露出する接続部(32a、32b〜62a、62b)と、を組として構成される構成部材(30〜60)を一組形成する工程と、
    二枚の前記支持基板に配置された前記構成部材を対向させて配置し、前記支持基板を保持しつつ加圧しながら貼り合わせ、前記構成部材それぞれの前記配線部を前記接続部を介して連結する工程を行うことにより、前記配線部および前記接続部で構成される前記コイルを内部に含み、積層方向の両端部分に前記支持基板が備えられた前記コイル層を形成する工程と、
    前記コイル層から前記支持基板を選択的に剥離する剥離工程と、
    前記コイル層を前記基板上に搭載する搭載工程と、を行い、
    前記剥離層形成工程では、金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に金属元素が拡散されないバリア膜を形成する工程と、を行い、
    前記剥離工程では、前記コイル層の一方の端部に備えられた前記支持基板上に形成された前記金属膜を液化温度未満に保持しつつ、前記コイル層の他方の端部に備えられた前記支持基板上に形成された前記金属膜を液化温度以上に加熱することにより、前記コイル層から前記他方の端部に備えられた前記支持基板を剥離し、
    前記金属膜を形成する工程では、単一の元素で構成される単一金属膜を形成する工程と、前記単一金属膜上に、加熱された後に冷却されることで当該単一金属膜と共晶接合される金属元素を含む調整膜(81c)を形成する工程と、を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法
  6. 前記コイル層を形成する工程では、二枚の前記支持基板に配置された前記構成部材を対向させて配置した後に加圧しながら貼り合わせることにより、積層方向の両端部分に前記支持基板を備えた積層体を二つ用意する工程と、二つの前記積層体それぞれに対して前記剥離工程を行い、前記積層体の他方の端部に備えられた前記支持基板を選択的に剥離する工程と、前記積層体のうち前記支持基板が剥離された側を対向させて配置し、前記支持基板を保持しつつ加圧しながら貼り合わせる工程と、を含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記コイル層を搭載する工程の前に、前記支持基板を選択的に除去した前記コイル層の他方の端部に、化学変化することで接着性が低下する分離層(100)を介して保持基板(101)を配置する工程と、前記コイル層の一方の端部に備えられた前記支持基板上に形成された前記金属膜を液化温度以上に加熱して当該支持基板を剥離する工程と、を行い、
    前記搭載工程では、前記コイル層を前記保持基板によって保持しつつ前記基板上に搭載することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
JP2012176103A 2012-08-08 2012-08-08 半導体装置の製造方法 Active JP5949300B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012176103A JP5949300B2 (ja) 2012-08-08 2012-08-08 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012176103A JP5949300B2 (ja) 2012-08-08 2012-08-08 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014036094A JP2014036094A (ja) 2014-02-24
JP5949300B2 true JP5949300B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=50284904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012176103A Active JP5949300B2 (ja) 2012-08-08 2012-08-08 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5949300B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6500635B2 (ja) * 2015-06-24 2019-04-17 株式会社村田製作所 コイル部品の製造方法およびコイル部品
US10763031B2 (en) * 2016-08-30 2020-09-01 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Method of manufacturing an inductor
JP6777698B2 (ja) * 2018-09-11 2020-10-28 株式会社村田製作所 コイル部品
WO2023053628A1 (ja) * 2021-09-30 2023-04-06 Tdk株式会社 コイル部品

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06267022A (ja) * 1993-03-12 1994-09-22 Ricoh Co Ltd 薄膜磁気ヘッド及び薄膜磁気ヘッド形成方法
JP4610515B2 (ja) * 2006-04-21 2011-01-12 株式会社半導体エネルギー研究所 剥離方法
JP5110178B2 (ja) * 2010-04-13 2012-12-26 株式会社デンソー 半導体装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014036094A (ja) 2014-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4981712B2 (ja) 配線基板の製造方法及び半導体パッケージの製造方法
TWI413475B (zh) 電氣結構製程及電氣結構
JP5110178B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2011009686A5 (ja)
JP5949300B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6029958B2 (ja) 配線基板の製造方法
US9451696B2 (en) Embedded architecture using resin coated copper
TWI465163B (zh) 具有內建加強層之凹穴基板及其製造方法
TWI466610B (zh) 封裝結構及其製作方法
TW201438537A (zh) 配線基板的製造方法
JP4844168B2 (ja) 部品接合方法および部品積層方法
JP2007035865A (ja) 半導体パッケージとその製造方法
JP4621595B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4398683B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JP5225451B2 (ja) 配線基板の製造方法及び半導体パッケージの製造方法
JP5372112B2 (ja) 配線基板の製造方法及び半導体パッケージの製造方法
JP7119583B2 (ja) プリント配線板およびその製造方法
JP2017034074A (ja) 半導体装置
JP2010278379A (ja) 配線基板およびその製造方法
TWI425900B (zh) 無核心基板之製造方法及電路薄板之製造方法
JP7187821B2 (ja) プリント配線板およびその製造方法
JP5944493B2 (ja) 円盤状コイルおよび円盤状コイルの製造方法
JP5221682B2 (ja) プリント回路基板及びその製造方法
JP5593625B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JP4622449B2 (ja) 電子部品内蔵基板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160523

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5949300

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250