JP5948926B2 - オブジェクト指向プログラム生成装置、プログラム - Google Patents
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Description
統一モデリング言語としてUML(Unified Modeling Language)が知られている。UMLは、業務及びソフトウェアを記述するための図式記法として、オブジェクト指向の標準化団体である米国のOMG(オブジェクト・マネジメント・グループ)で制定された規格である。既に、デファクトスタンダードとして世界で受け入れられており、国際規格(ISO/IEC 19501)としても制定されている。
能のタスク割り当てを表現することにより、マルチタスクまたはマルチスレッド環境下で動作するプログラムコードも自動で生成されるため、プログラム作成作業が大幅に軽減され、オブジェクト指向プログラム開発のトータル作業工数を大幅に削減することができる。
<オブジェクト指向プログラム生成装置の構成概要>
図1は、本発明におけるオブジェクト指向プログラム生成装置の一例を示す図である。
クライアント端末(図示せず)にその機能があってもよい。このときは、ネットワークを
介してオブジェクト指向プログラム生成装置本体10とクライアント端末が通信可能に接
続されている。なお、ネットワークは、有線、無線を問わず既存の公衆網、LAN、WA
Nなどを用いることができる。
<クラス図>
図2、及び、図3は、本発明におけるクラス図の一例を示す図である。また、図2は、
クラス図名が”Thread1”であるクラス図であり、図3は、クラス図名が”Thread2”であるクラス図である。クラス図は、クラス図作成部41を用いて作成される。
<ステートマシン図>
図4、図5、及び、図6は、本発明におけるステートマシン図の一例を示す図である。
また、図4はクラス名が”ClassA”であるクラスのステートマシン図であり、図5はクラ
ス名が”ClassB”であるクラスのステートマシン図であり、図6はクラス名が”ClassC”
であるクラスのステートマシン図である。ステートマシン図は、ステートマシン図作成部
43を用いて作成される。
図4に示す例では、状態として、”StateA1”、”StateA2”、及び、”StateA3”を持ち、初期状態(開始からの遷移で表現される)は”StateA1”である。また、遷移として、3つの遷移を持つ。
2つ目の遷移では、”StateA2”の状態でイベント”Ea2”を受け取ると、処理関数”Ma2”を実行し、”StateA3”へ状態を遷移する。
図5に示す例では、状態として、”StateB1”、及び、”StateB2”を持ち、初期状態は”StateB1”である。また、遷移として、2つの遷移を持つ。
2つ目の遷移では、”StateB2”の状態でイベント”Eb2”を受け取ると、処理関数”Mb1”を実行し、”StateB1”へ状態を遷移する。
1つ目の遷移では、”StateC1”の状態でイベント”Ec1”を受け取ると、処理関数”Mc1”を実行し、”StateC2”へ状態を遷移する。
3つ目の遷移では、”StateC2”の状態でイベント”Ec2”を受け取ると、何も処理を実行することなく、”StateC3”へ状態を遷移する。
5つ目の遷移では、”StateC4”の状態でイベント”Ec1”を受け取ると、処理関数”Mc1”を実行し、”StateC2”へ状態を遷移する。
<シーケンス図>
図7は、本発明におけるシーケンス図の一例を示す図である。シーケンス図は、シーケンス図作成部44を用いて作成される。
<UMLモデル図判別>
図8は、UMLモデル図判別部60にて、UMLモデル図間の整合性に問題がないかどうかを判別する際の処理を示すフローチャート図である。
例えば、図4、図5、及び、図6に記載されている全てのイベントは図2、及び、図3に記載されているクラスのイベントであり、図4、図5、及び、図6に記載されている全ての処理関数は図2、及び、図3に記載されているクラスの処理関数であるため、図4、図5、及び、図6に示すステートマシン図と図2、及び、図3に示すクラス図の関係には問題がないと判別し、処理を続行する。
例えば、図7に記載されている全てのクラスは図2、及び、図3に記載されているクラスであり、図7に記載されている全てのイベントは図2、及び、図3に記載されているクラスのイベントであり、図7に記載されている全ての処理関数は図2、及び、図3に記載されているクラスの処理関数であるため、図7に示すシーケンス図と図2、及び、図3に示すクラス図の関係には問題がないと判別し、処理を続行する。
例えば、図7に記載されている全ての状態は図4、図5、及び、図6に記載されている状態であるため、図7に示すシーケンス図と図4、図5、及び、図6に示すステートマシン図の関係には問題がないと判別し、正常で終了する。
なお、ここでは、UMLモデル図間の関係性のチェックの順番をステートマシン図とクラス図、シーケンス図とクラス図、シーケンス図とステートマシン図のようにしているが、順番は任意であってもよい。
<プログラムコード生成>。
スのプログラムコードもプログラムコード生成部70を用いて自動で作成される。図16
の例では、クラス”ClassA”にスレッド”Thread1”が割り当てられている。
目、20行目、及び、23行目〜30行目は図2に示すクラス図から作成され、5行目、
9行目、14行目、18行目、21行目、及び、31行目〜34行目は図3に示すクラス
図から作成される。
<実施例の効果>
以上のように、本発明を適用することにより、オブジェクト指向プログラム開発において、クラス図、ステートマシン図、及び、シーケンス図を作成し、オブジェクト指向プログラム生成装置を使用することで、プログラムコードが自動で生成されるため、プログラム作成作業が大幅に軽減され、トータル作業工数を大幅に削減することが可能となった。
20 入力部
30 出力部
41 クラス図作成部
43 ステートマシン図作成部
44 シーケンス図作成部
51 クラス図データ
53 ステートマシン図データ
54 シーケンス図データ
60 UMLモデル図判別部
70 プログラムコード生成部
80 プログラムコード
91 UMLモデル図記憶部
92 プログラム記憶部
Claims (3)
- オブジェクト指向プログラムを生成するオブジェクト指向プログラム生成装置であっ
て、
開発対象システムの複数種類の設計ドキュメントを作成する設計ドキュメント作成部
と、
前記設計ドキュメント作成部により作成された設計ドキュメントの情報を記憶する設計
ドキュメント記憶部と、
前記設計ドキュメント記憶部から複数種類の前記設計ドキュメントの情報を各々読み出
し、これら設計ドキュメント間の整合性をチェックする設計ドキュメント判別部と、
前記設計ドキュメント判別部で整合性に問題が無いと判別された場合、オブジェクト指
向プログラムを生成するプログラムコード生成部と
を備え、
前記設計ドキュメントは、少なくともクラス図とステートマシン図またはクラス図とシーケンス図を含むUMLモデル図であり、
前記設計ドキュメント作成部は、クラス図を作成する際、クラス単位の機能に対応させてタスク名またはスレッド名を記載し、
プログラムコード生成部は、メインプログラムコードを自動生成する際、同じタスク名またはスレッド名が対応するそれぞれ異なるクラスのプログラムを並列処理できないようにし、異なるタスク名またはスレッド名が対応するそれぞれ異なるクラスのプログラムを並列処理できるようにするマルチタスクまたはマルチスレッド環境下で動作するプログラムコードを生成することを特徴とするオブジェクト指向プログラム生成装置。
- 請求項1に記載のオブジェクト指向プログラム生成装置において、
前記プログラムコード生成部は、メインプログラムコードを自動生成する際、メインプログラムにタスク名またはスレッド名を定義し、タスクまたはスレッドに起動がかけられると該当するオブジェクトが順次呼び出され処理が実行されるマルチタスクまたはマルチスレッド環境下で動作するプログラムコードを生成することを特徴とするオブジェクト指向プログラム生成装置。
- コンピュータを、
請求項1または2に記載のオブジェクト指向プログラム生成装置が有する
各手段(各部)として機能させるためのオブジェクト指向プログラム生成プログラム。
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