JP5947226B2 - 燃料電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池モジュールに関する。
従来の燃料電池モジュールとして、特許文献1及び特許文献2に示す燃料電池用筐体に、改質器とセルスタックとを収納して構成したものが知られている。この燃料電池用筐体は、改質器とセルスタックとを収納する収納室と、収納室の外側に形成された排ガス流路と、排ガス流路の外側に形成された酸化剤流路と、上方の酸化剤流路から収納室へ向かって下方へ延びる酸化剤供給部材を備えている。排ガス流路は、収納室の側方においてセルスタック上端部の燃焼部から発生する排ガスを下方へ通過させる部分を有している。また、酸化剤供給部材は、セルスタックを含む発電ユニットを設置する発電ユニット設置面と平行、かつセルの積層方向と直交する方向に並べられたセルスタックの間の隙間に入り込むように配置され、当該隙間から各セルスタックに対して酸化剤を供給するように、先端部に貫通孔を有している。
特開2010−044990号公報 特開2010−238430号公報
しかしながら、従来の燃料電池モジュールは、セルスタックに酸化剤を供給するための酸化剤供給部材が必要であった。従って、収納室の上方に配置されている上壁部に、酸化剤供給部材を配置するための大きな開口部を形成する必要があった。また、このような開口部と酸化剤供給部材との間の気密性を確保するために、また、酸化剤を供給するための先端部の貫通孔以外の部位から酸化剤が供給されることを防止するために、フランジ板やシール材が必要となっていた。以上によって、燃料電池モジュールの製造コストや材料コストが上がってしまうという問題があった。以上より、構造を簡単にすると共にコストを低減することのできる燃料電池モジュールが求められていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、構造を簡単にすると共にコストを低減し易くできる燃料電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る燃料電池モジュールは、水素含有ガス及び酸化剤を用いて発電を行うセルが複数連結したセルスタックを含む発電ユニットと、発電ユニットを収納する筐体と、を備える燃料電池モジュールであって、筐体は、発電ユニット設置面と第1の側壁部とを有し、発電ユニットを収納する収納室と、第1の側壁部を介して収納室よりも外側に形成され、酸化剤を通過させる酸化剤流路と、を有し、収納室と酸化剤流路とを連通し、酸化剤をセルスタックへ供給する貫通孔が形成されている。
本発明の一側面に係る燃料電池モジュールによれば、収納室と酸化剤流路を連通し、酸化剤をセルスタックへ供給する貫通孔が形成されている。酸化剤流路は、収納室よりも外側に配置されているため、セルスタックへ酸化剤を供給する際は、筐体内において、外側から内側へ向かって酸化剤が流れる構成となる。これによって、従来の燃料電池モジュールにおいて用いられていた、一対のセルスタックの隙間に挿入される酸化剤供給部材が不要とされる。従って、収納室の上方に配置される上壁部に酸化剤供給部材を挿入するための開口部が不要とされ、気密性確保のための部品・作業も不要とされる。このように、部品点数を減少させることが可能になり、コストを低減することができる。また、酸化剤供給部材を挿入する作業・気密性を確保するための作業が不要となるため、コストを低減することができる。以上によって、燃料電池モジュールの構造を簡単にすると共にコストを低減し易くできる。
本発明によれば、燃料電池モジュールの構造を簡単にすると共にコストを低減し易くなる。
本発明の実施形態に係る燃料電池モジュールの概略構成図である。 図1に示すII―II線に沿った断面図である。 本実施形態に係る燃料電池モジュールを一部破断した斜視図である。 変形例に係る流路形成部の構成を示す図である。 変形例に係る燃料電池モジュールの概略構成図である。 図5に示すVI−VI線に沿った断面図である。 図5に示す燃料電池モジュールを一部破断した斜視図である。 変形例に係る燃料電池モジュールの概略構成図である。 図8に示すIX−IX線に沿った断面図である。 変形例に係る燃料電池モジュールの概略構成図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるように、燃料電池モジュール1は、水素含有燃料を用いて水素含有ガスHGを発生させる改質器2と、水素含有ガスHG及び酸化剤OXを用いて発電を行うセルスタック3と、水を気化させることによって改質器2へ供給される水蒸気を生成する水気化部4と、改質器2、セルスタック3、及び水気化部4を収納する筐体6と、を備える。図1及び図2では図示されていないが、燃料電池モジュール1の下方には、ポンプ等の補機や制御機器等を収納する筐体が設けられる。
水素含有燃料として、例えば、炭化水素系燃料が用いられる。炭化水素系燃料として、分子中に炭素と水素とを含む化合物(酸素等、他の元素を含んでいてもよい)若しくはそれらの混合物が用いられる。炭化水素系燃料として、例えば、炭化水素類、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料が挙げられ、これらの炭化水素系燃料は従来の石油・石炭等の化石燃料由来のもの、合成ガス等の合成系燃料由来のもの、バイオマス由来のものを適宜用いることができる。具体的には、炭化水素類として、メタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、LPG(液化石油ガス)、都市ガス、タウンガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油が挙げられる。アルコール類として、メタノール、エタノールが挙げられる。エーテル類として、ジメチルエーテルが挙げられる。バイオ燃料として、バイオガス、バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオジェットが挙げられる。
酸化剤として、例えば、空気、純酸素ガス(通常の除去手法で除去が困難な不純物を含んでもよい)、酸素富化空気が用いられる。
改質器2は、供給される水素含有燃料を用いて水素含有ガスHGとして改質ガスを発生させる。改質器2は、改質触媒を用いた改質反応により、水素含有燃料を改質して水素含有ガスHGとして改質ガスを発生させる。改質器2での改質方式は、特に限定されず、例えば、水蒸気改質器分酸化改質、自己熱改質、その他の改質方式を採用できる。改質器2は、後述する燃焼熱によって加熱され得るようにセルスタック3の上側に配置されている。すなわち、セルスタック3の燃料極側に導入された水素含有ガスHGのオフガス(未反応改質ガス)は、空気極等の酸化剤極側に導入された空気等の酸化剤のうちの未反応酸素(未反応酸化剤ガス)と共に燃焼させられ、改質器2は、この燃焼熱によって加熱される。改質器2は、水素含有ガスHGをセルスタック3の燃料極へ供給する。
セルスタック3は、SOFC(Solid Oxide Fuel Cells)と称される複数のセルの積層体を有している。各セルは、固体酸化物である電解質が燃料極と酸化剤極との間に配置されることで構成されている。電解質は、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)等からなり、高温下で酸化物イオンを伝導する。燃料極は、例えばニッケルとYSZとの混合物からなり、酸化物イオンと水素含有ガスHG中の水素とを反応させて、電子及び水を発生させる。酸化剤極は、例えばランタンストロンチウムマンガナイトからなり、酸化剤OX中の酸素と電子とを反応させて、酸化物イオンを発生させる。本実施形態では、セルスタック3は、台座7の上面において、当該セルスタック3を含む発電ユニットを設置する発電ユニット設置面と平行かつ各セルの積層方向と直交する方向に向かい合うように二列に配置される。ただし、セルスタック3は一列に配置されてもよい。セルスタック3が二列に配置されている場合、当該二つのセルスタック3が、燃料電池モジュール1の発電ユニットを構成する。セルスタック3が一つの場合は、当該一つのセルスタック3が燃料電池モジュール1の発電ユニットを構成し、セルスタック3が三つ以上の場合は、当該三つ以上のセルスタック3が燃料電池モジュール1の発電ユニットを構成する。発電ユニットは、台座7を介して第1の底壁部18に設置されているため、本実施形態では、当該第1の底壁部18が発電ユニットの設置される発電ユニット設置面に該当する。なお、セルスタック3は、複数のセルを連結したものであればよく、セルの形状は特に限定されず、積層可能な形状でなくともよい。本実施形態ではセルの積層体であるセルスタック3を例にして説明するものとし、「セルの連結方向」を「積層方向」と称して以下の説明を行う。
台座7と改質器2とは、パイプ8で接続されている。改質器2から供給された水素含有ガスHGは、台座7を介してセルスタック3の各セルに供給される。セルスタック3で反応しなかった水素含有ガスHG及び酸化剤OXは、セルスタック3の上部の燃焼部9で燃焼する。燃焼部9でのオフガスの燃料により、改質器2が加熱されると共に排ガスEGが発生する。
水気化部4は、供給される水を加熱し気化させることによって、改質器2に供給される水蒸気を生成する。水気化部4で生成された水蒸気は、例えば、第1の底壁部18を貫通して水気化部4と改質器2とを接続する配管(不図示)を用いて、改質器2へ供給される。水気化部4における水の加熱は、例えば、改質器2の熱、燃焼部9の熱、あるいは排ガスEGの熱を回収する等、燃料電池モジュール1内で発生した熱を用いてもよい。本実施形態では、水気化部4は、底部の排ガス流路に配置され、排ガスEGの熱を回収する構成となっている。
筐体6は、改質器2、セルスタック3、及び水気化部4を収納するための内部空間を有する、直方体状の金属製の箱体である。筐体6は、セルスタック3を収納する収納室11と、収納室11よりも外側に形成され、セルスタック3からのオフガスの燃焼による排ガスEGを通過させる排ガス流路12、酸化剤OXを通過させる酸化剤流路13と、収納室11や排ガス流路12や酸化剤流路13を形成する各壁部と、を備える。また、収納室11の下方に、受熱体としての水気化部4が配置される受熱体収納室60が形成される。なお、以下の説明においては、セルスタック3の各セルの積層方向に沿った方向を筐体6の「長さ方向D1」とし、水平方向(セルスタック3を含む発電ユニットが設置される発電ユニット設置面と平行な方向)において各セルの積層方向と直交する方向を筐体6の「幅方向D2」とし、鉛直方向を筐体6の「上下方向D3」として以下の説明を行う
収納室11は、幅方向D2に互いに対向する第1の側壁部16,17、及び第1の側壁部16,17の各下端部に連結される第1の底壁部18の内側に形成される。収納室11では、台座7が第1の底壁部18に配置される。なお、第1の底壁部18と台座7との間に断熱材が配置されていてもよい。燃焼部9で発生した排ガスEGを通過させるため、収納室11の上端部は開口している。受熱体収納室60は、第1の底壁部18、第2の底壁部24、及び第2の側壁部21,22の内側に形成される。
排ガス流路12は、幅方向D2において第1の側壁部16,17の外側にそれぞれ配置される第2の側壁部21,22と、第1の側壁部16,17の上端部よりも上側に配置される第1の上壁部23と、第1の底壁部18よりも下側に配置される第2の底壁部24と、によって形成される。
第1の上壁部23は第2の側壁部21,22の上端部に連結され、第2の底壁部24は第2の側壁部21,22の下端部に連結される。第2の側壁部21,22は、第1の側壁部16,17から離間して対向するように配置される。第1の上壁部23は、収納室11の上端部から離間しており、当該収納室11の上端部に形成される開口部分と対向するように配置される。第2の底壁部24は、第1の底壁部18から離間して対向するように配置される。
排ガス流路12は、収納室11の上側の開口部と第1の上壁部23との間に形成される排ガス流路12A,12Bと、第2の側壁部21,22と第1の側壁部16,17との間に形成される排ガス流路12C,12Dと、受熱体収納室60内に形成されており第2の底壁部24と第1の底壁部18との間に形成される排ガス流路12E,12Fと、を有する。排ガス流路12A,12Bは、燃焼部9からの排ガスEGを排ガス流路12C,12Dへ導く。排ガス流路12C,12Dは、排ガスEGを下方へ通過させ、当該排ガスEGの熱を外側の酸化剤流路13C,13Dを流れる酸化剤OXに供給する。排ガス流路12E,12Fは、排ガスEGを排気管32へ向かって水平方向(セルスタック3を含む発電ユニットが設置される発電ユニット設置面と平行な方向)に通過させ、当該排ガスEGの熱を水気化部4に供給する。
酸化剤流路13は、幅方向D2において第2の側壁部21,22の外側にそれぞれ配置される第3の側壁部26,27と、第1の上壁部23よりも上側に配置される第2の上壁部28と、第2の底壁部24よりも下側に配置される第3の底壁部29と、によって形成される。
第2の上壁部28は第3の側壁部26,27の上端部に連結され、第3の底壁部29は第3の側壁部26,27の下端部に連結される。第3の側壁部26,27は、第2の側壁部21,22から離間して対向するように配置される。第2の上壁部28は、第1の上壁部23から離間して対向するように配置される。第3の底壁部29は、第2の底壁部24から離間して対向するように配置される。
酸化剤流路13は、第2の上壁部28と第1の上壁部23との間に形成される酸化剤流路13A,13Bと、第3の側壁部26,27と第2の側壁部21,22との間に形成される酸化剤流路13C,13Dと、第2の側壁部21,22から第1の側壁部16,17へ向かって延びる酸化剤流路13E,13F(詳細については後述)と、を有する。酸化剤流路13A,13Bは、給気管31からの酸化剤OXを水平方向(セルスタック3を含む発電ユニットが設置される発電ユニット設置面と平行な方向)に広がるように通過させ、酸化剤流路13C,13Dへ導く。酸化剤流路13C,13Dは、酸化剤OXを下方へ通過させ、当該酸化剤OXを内側の排ガス流路12C,12Dを流れる排ガスEGの熱によって加熱する。酸化剤流路13E,13Fは、酸化剤OXを幅方向D2における外側から内側へ向かって通過させ、第1の側壁部16,17に形成された貫通孔47,48へ導く。
第2の上壁部28には、図示されない酸化剤供給部から酸化剤流路13に酸化剤を流入させるための給気管31が設けられている。また、第2の底壁部24には、排ガス流路12からの排ガスを排気する排気管32が設けられている。
側壁部16,17,21,22,26,27、上壁部23,28、及び底壁部18,24,29は、長さ方向D1における筐体6の端部6a,6bにまで延びている。筐体6の長さ方向D1の両端部には、それぞれ端壁部33,34が設けられている。第3の側壁部26,27、第2の上壁部28、第3の底壁部29、及び端壁部33,34は、燃料電池モジュール1の外殻を構成し、互いの接続部におけるシール性が確保されており、筐体6内の気密性が確保されている。
次に、水素含有ガスHG、酸化剤OX、及び排ガスEGの流れについて説明する。
外部から供給される水素含有燃料及び水気化部4からの水蒸気を用いて改質器2で発生した水素含有ガスHGは、パイプ8を通過して台座7に流れ込み、台座7からセルスタック3の各セルに供給される。水素含有ガスHGは、セルスタック3を下方から上方へ向かって流れ、一部はオフガスとして燃焼部9での燃焼に用いられる。酸化剤OXは、外部から給気管31を介して供給され、酸化剤流路13A,13Bにて水平方向(セルスタック3を含む発電ユニットが設置される発電ユニット設置面と平行な方向)に広がり、内側を流れる排ガスEGで加熱されながら酸化剤流路13C,13Dを下方へ向かって通過する。酸化剤OXは、酸化剤流路13E,13Fを通過し、第2の側壁部21,22から第1の側壁部16,17へ向かって外側から内側へ流れる。酸化剤OXは、貫通孔47,48を通過してセルスタック3へ供給され、一部は燃焼部9での燃焼に用いられる。燃焼部9で発生した排ガスEGは、排ガス流路12A,12Bで排ガス流路12C,12Dに導かれ、外側を流れる酸化剤OXに熱を供給しながら排ガス流路12C,12Dを下方へ向かって通過する。排ガスEGは、底部まで達すると排ガス流路12E,12Fへ流れ込み、水気化部4に熱を供給しながら排ガス流路12E,12Fを通過する。排ガス流路12E,12Fを通過した排ガスEGは、排気管32から排気される。
本実施形態に係る燃料電池モジュール1は、筐体6をシンプルな構造とすることで、コストダウンを図ることが可能となっている。また、燃料電池モジュール1は、排ガスEGと水気化部4との間の熱交換を効率よく行うことができる構造を採用している。このような効果を奏するために、筐体6は、第2の側壁部21,22から第1の側壁部16,17へ向かう酸化剤流路13E,13Fを形成する流路形成部40,41と、酸化剤流路13E,13Fと収納室11とを連通する貫通孔47,48と、排ガスEGを集めて排ガス流路12E,12Fへ流入させる入口部50と、排ガスEGを集めて排ガス流路12E,12Fから排気する排気管32と、を備えている。当該構造の斜視図を図3に示す。以下の説明は、図1、図2及び図3を参照して説明する。なお、図3においては、流路形成部40側の様子のみが示されているが、流路形成部41側も同様の構成を有している。
貫通孔47,48は、セルスタック3における各セルに酸化剤を供給できるように、長さ方向D1に沿って複数形成されている。貫通孔47,48は、幅方向D2から見て、セルスタック3の下側の領域と重なるように配置されている(図2参照)。なお、図においては説明のために貫通孔47,48が大きく示されている。貫通孔47,48の形状や配置パターンは、セルスタック3にあわせて適宜変更してもよい。
流路形成部40,41は、貫通孔47,48を介して酸化剤をセルスタック3に供給するために、排ガス流路12C,12D中を横切るように酸化剤流路13E,13Fを形成する機能と、排ガス流路12C,12Dの一部の領域を塞ぐことによって排ガスEGを集める入口部50を形成する機能を有している。流路形成部40,41は、少なくとも貫通孔47,48に対応する位置に形成されると共に、長さ方向D1の全範囲において排ガス流路12C,12Dを塞がないように形成される。本実施形態では、流路形成部40,41は、第1の側壁部16,17の下側の領域に、矩形状に形成される。また、流路形成部40,41は、筐体6の一端部6a側においては当該一端部6aまで延びている。他端部6b側においては、入口部50を確保するように、当該他端部6bから離間している。
流路形成部40,41は、第2の側壁部21,22に形成された開口部42,43と、当該開口部42,43の縁部と収納室11の第1の側壁部16,17とを連結する周壁部44,46と、を有している。開口部42,43は、少なくとも貫通孔47,48に対向する位置に形成される。本実施形態では、開口部42,43は、第1の側壁部16,17の下側の領域に、矩形状に形成される。また、開口部42,43は、筐体6の一端部6a側においては当該一端部6aまで延びており、他端部6b側においては当該他端部6bから離間している。周壁部44,46は、開口部42,43の縁部から第1の側壁部16,17へ向かって略垂直に延びている。周壁部44,46は、貫通孔47,48の周りを囲むように形成される。このような構成によって、貫通孔47,48周辺の第1の側壁部16,17の側面16a,17aの一部(周壁部44,46で取り囲まれた部分)が外側の第2の側壁部21,22から露出する構成となる。周壁部44,46は、排ガス流路12C,12Dと、当該排ガス流路12C,12Dを横切るように形成された酸化剤流路13E,13Fと、を仕切る機能を有している。また、周壁部44,46の上壁部44b,46bは、排ガス流路12C,12Dを上方から下方へ向かって流れる排ガスEGの流れを妨げることによって、入口部50へ導く。
入口部50は、筐体6の他端部6bの端壁部34と、周壁部44の端壁部44aとの間に形成される。すなわち、入口部50は、受熱体収納室60の長さ方向D1における他端部6b側に配置されている。これによって、入口部50は、筐体6の他端部6b側に排ガスEGを集め、下側の排ガス流路12E,12Fへ流入させる。排気管32は、筐体6の一端部6a付近に配置される。すなわち、排気管32は、受熱体収納室60の長さ方向D1における一端部6a側に配置されている。排気管32は、他端部6b側から排ガス流路12E,12Fを流れて来た排ガスEGを集めて、排気する。排ガス流路12E,12F内には、水気化部4が、一端部6aから他端部6bへ向かって延びるように配置されている。このように、排気管32が排ガス流路12E,12Fにおける一端部6a側に配置され、入口部50が排ガス流路12E,12Fにおける他端部6b側に配置されているため、排ガスEGが排ガス流路12E,12F内を流れる距離(すなわち排ガスEGと水気化部4の接触時間)を十分に確保することができる。従って、排ガスEGは水気化部4と十分に熱交換を行った後に排気管32から排気される。なお、図3には示されていないが、排ガス流路12D側にも同様の入口部50が形成されている。
次に、本実施形態に係る燃料電池モジュール1の作用・効果について説明する。
まず、比較のために特許文献1に示す燃料電池モジュールの構成を説明する。燃料電池モジュールの筐体は、酸化剤供給部材を用いてセルスタックに酸化剤を供給する。酸化剤供給部材は、一対のセルスタックの間の隙間に入り込むように延びており、内部に酸化剤流路を有すると共に、先端部に貫通孔を有している。また、給気管が底壁(第3の底壁部29に相当)に形成されており、底壁(第3の底壁部29に相当)と底壁(第2の底壁部24に相当)の間が酸化剤流路として機能する。側壁側の排ガス流路内には排ガスの流れを妨げるものはなく、当該排ガス流路は、広い流路面積を有する。
比較例に係る燃料電池モジュールは、酸化剤供給部材を有するため、収納室の上方に配置される上壁部(第1の上壁部23)に、酸化剤供給部材を挿入するための開口部を形成する必要があった。開口部を有する板部材を他の壁部とは別途準備する必要があり、更に筐体に組み付ける必要があった。また、このような開口部と他の壁部や酸化剤供給部材との間の気密性を確保するために、また、酸化剤を供給するための先端部の貫通孔以外の部位から酸化剤が供給されることを防止するために、フランジ板やシール材が必要となっていた。また、開口部を有する板部材を正確に取り付けなくては、酸化剤供給部材を組み付けたときに酸化剤がセルスタックの意図した位置(例えば、酸化剤供給部材の貫通孔の位置がずれて、セルとセルの間に酸化剤を供給できない)に供給されない可能性がある。従って、酸化剤供給部材の製作精度が要求されると同時に組み立て精度も要求され、組み立てコストが上昇する。以上によって、燃料電池モジュールの製造コストや材料コストが上がってしまうという問題があった。更に、セルスタックの上側から酸化剤供給部材を挿入する必要があるため、当該酸化剤供給部材を回避しつつも燃焼熱を得ることができるように、改質器の形状を、酸化剤供給部材を挟み込むような角形U字状に形成する必要があった。このような形状によれば、改質器の形状が複雑になり、溶接箇所が増加してしまうと共に溶接線長が長くなってしまうという問題が生じる。
本実施形態に係る燃料電池モジュール1では、筐体6は、セルスタック3を収納する収納室11と、収納室11よりも外側に形成され、酸化剤を通過させる酸化剤流路13と、を有している。また、収納室11を構成する第1の側壁部16,17には、収納室11と酸化剤流路13とを連通し、酸化剤をセルスタック3へ供給する貫通孔47,48が形成されている。酸化剤流路13は、収納室11よりも外側に配置されているため、セルスタック3へ酸化剤OXを供給する際は、筐体6内において、外側から内側へ向かって酸化剤OXが流れる構成となる。これによって、従来の燃料電池モジュールにおいて用いられていた、一対のセルスタック3の隙間に挿入される酸化剤供給部材36が不要とされる。従って、収納室11の上方に配置される第1の上壁部23に酸化剤供給部材36を挿入するための開口部が不要とされ、気密性確保のための部品・作業も不要とされる。このように、部品点数を減少させることが可能になり、コストを低減することができる。また、酸化剤供給部材36を挿入する作業・気密性を確保するための作業が不要となるため、コストを低減することができる。また、セルスタック3の上側に配置される改質器2も、酸化剤供給部材36を回避するための構造とする必要がなくなるため、構造をシンプルにすることが可能となり、コストを低減することができる。本実施形態では、改質器2は、長方形状のシンプルな形状となっている。以上によって、燃料電池モジュール1の構造を簡単にすると共にコストを低減することができる。
また、燃料電池モジュール1において、筐体6は、当該第1の側壁部16,17との間で排ガス流路12C,12Dを形成する第2の側壁部21,22と、第2の側壁部21,22との間で酸化剤流路13C,13Dを形成する第3の側壁部26,27と、酸化剤流路13E,13Fを形成する流路形成部40,41と、を有している。第1の側壁部16,17と第2の側壁部21,22との間に排ガス流路12C,12Dが形成され、第2の側壁部21,22と第3の側壁部26,27との間に酸化剤流路13C,13Dが形成される。これによって、排ガスEGと酸化剤OXとの間で熱交換を行うことができる。流路形成部40,41は、酸化剤流路13C,13Dと排ガス流路12C,12Dとを仕切っている第2の側壁部21,22に開口部42,43を形成し、貫通孔47,48を取り囲むように開口部42,43と第1の側壁部16,17を連結する周壁部44,46を形成することで構成されている。これによって、第2の側壁部21,22から第1の側壁部16,17の貫通孔47,48へ向かって、排ガス流路12C,12D内を横切るような酸化剤流路13E,13Fを形成することができる。これによって、第2の側壁部21,22と第3の側壁部26,27との間に形成されている酸化剤流路13C,13D内を通過することで排ガスEGと熱交換された酸化剤OXを、貫通孔47,48を介してセルスタック3へ供給することが可能となる。
また、貫通孔47,48は、セルスタック3を挟んで、当該セルスタック3の両側に形成されている。これによって、セルスタック3の両側から酸化剤を供給することが可能となる。
また、特許文献1に示す燃料電池モジュールでは、側壁側の排ガス流路が広い流路面積を有しているため、排ガスは、出来る限り距離が短くなるような経路で排気管へ向かって流れる。従って、側壁側の排ガス流路を流れる排ガスは、底壁側の排気管寄りに流れ、当該排気管から近い位置で、底壁側の排ガス流路に流れ込む。底壁側の排ガス流路に流れ込んだ排ガスは、直ちに排気管から排気される。従って、排ガスが底壁側排ガス流路を流れる距離、すなわち排ガスと水気化部との接触時間が短くなってしまい、排ガスと水気化部との間で効率よく熱交換が行われない。
本実施形態に係る燃料電池モジュール1によれば、排ガス流路12は、排ガスEGを集めて排ガス流路12E,12Fへ流入させる入口部50と、排ガスEGを集めて排ガス流路12E,12Fから排気する排気管32と、を有している。このような構成により、排ガス流路12C,12Dの流路面積が広い場合であっても、当該排ガス流路12C,12Dを通過する排ガスEGは、入口部50において集められた状態で排ガス流路12E,12Fへ流入し、排ガス流路12E,12F内では少なくとも入口部50と排気管32との間を通過するように流れる。従って、入口部50と排気管32と間の距離を長くすることで、排ガスEGが水気化部4と接触する時間を長くすることができる。これによって、排ガスEGと水気化部4との間の熱交換効率が上がり、排ガスEGの熱を有効に利用することができる。
また、排気管32は受熱体収納室60における一端部6a側に配置されると共に、入口部50は受熱体収納室60における他端部6b側に配置される。このような構成によって、入口部50と排気管32との間の距離、すなわち排ガスEGと水気化部4との接触時間を長くすることができる。
また、筐体6は、排ガス流路12C,12D内に形成され、第2の側壁部21,22から第1の側壁部16,17へ向かって延びる上壁部44b,46bを有している。上壁部44b,46bで排ガス流路12C,12Dの一部を塞ぐことで、排ガス流路12C,12Dを流れる排ガスEGは、上壁部44b,46bで妨げられるため、塞がれていない部分へ向かって流れる。すなわち、当該塞がれていない部分である端壁部34と端壁部44bとの間の領域を、排ガスEGを集める入口部50として構成することができる。これによって、入口部50を簡単な構成で形成することが可能となる。
また、このような構成によれば、流路形成部40,41の端壁部44a,46aは排ガスを集める入口部50を構成し、上壁部44b,46bは排ガスの流れを妨げて入口部50へ導く壁部を構成している。このように、貫通孔47,48へ酸化剤OXを導くための流路形成部40,41が、排ガス流路12C,12Dの一部を塞いで排ガスを入口部50へ導く部分として同時に機能することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、台座7の上にセルスタック3を二列並べていたが、セルスタック3は一列のみであってもよい。すなわち、一列のセルスタック3に対し、貫通孔47,48の両方から酸化剤OXを供給してもよい。すなわち、一列のセルスタック3を挟むように左右対称に貫通孔47,48が当該セルスタック3の両側に設けられ、一列のセルスタック3に対して両側から酸化剤が供給される構成としてもよい。また、上述の実施形態では、貫通孔47,48の両方から酸化剤OXを供給できる構造となっていたが、貫通孔47,48の何れか一方のみから供給する構造であってもよい。例えば、セルスタック3を一列とし、当該一列のセルスタック3に対して一方向からのみ酸化剤OXを供給してもよい。なお、この場合、流路形成部40,41はあってもよいが、貫通孔48(または貫通孔47のいずれか)は設けられない。また、他の流路や壁部構造も(長さ方向D1から見て)左右対称な構造でなくともよい。また、外側の酸化剤流路から貫通孔を介してセルスタック3に酸化剤を供給できるものであれば、筐体における流路の構成や壁部の構成も、燃料電池モジュールに応じて適宜変更してもよい。
また、上述の実施形態では、流路形成部40,41で酸化剤流路13E,13Fを形成する構成となっていが、収納室11の外側の酸化剤流路と収納室11とが連通され、酸化剤OXをセルスタック3へ供給できる構造であれば特に限定されない。例えば、第1の側壁部16,17及び第2の側壁部21,22にパイプを貫通させ、酸化剤流路13C,13Dと収納室11とを連通してもよい。また、流路形成部の大きさや形状や位置を変更してもよい。
また、上述の実施形態では、水気化部4がセルスタック3の下側の排ガス流路に配置されていたが、水気化部4の位置は、特に限定されない。例えば、水気化部が改質器と一体化された構成としてもよい。
また、図4に示すように、貫通孔47は、第1の側壁部16に形成されていてもよく、第2の側壁部21に形成されていてもよい。具体的に、図4(a)に示す構成は図1と同様な構成であり、貫通孔47は、第1の側壁部16に形成されている。開口部42は、第2の側壁部21において、貫通孔47と対向する位置に形成されている。排ガス流路と酸化剤流路とを仕切る周壁部44は、貫通孔47の周りを囲むように、開口部42の縁部と第1の側壁部16とを連結している。図4(a)の構成を、後述の図10の構成に適用してもよい。一方、図4(b)に示す構成では、貫通孔47は、第2の側壁部21に形成されている。開口部42は、第1の側壁部16において、貫通孔47と対向する位置に形成されている。排ガス流路と酸化剤流路とを仕切る周壁部44は、貫通孔47の周りを囲むように、開口部42の縁部と第2の側壁部21とを連結している。図4(b)の構成を、図1の構成及び後述の図5,8の構成に適用してもよい。
また、図5〜図7に示すような燃料電池モジュール200に係る構成を採用してもよい。図5〜図7に示す燃料電池モジュール200においては、第3の底壁部29は省略されており第2の底壁部が最も下側の面として構成されている。また、燃料電池モジュール200では、排ガス流路12E,12Fに水気化部4が配置されていない。また、図1に示す実施形態では、排ガスEGを集める入口部を一箇所としていたが、図5〜図7に示す燃料電池モジュール200では、流路形成部40,41を一端部6aからも離間させることによって、一端部6a側においても入口部51を形成している。排気管32の位置を長さ方向D1における略中央位置に設定しているが、水気化器4を配置しておらず熱交換効率を考慮する必要がないことから、排気管32の位置は任意に決定することができる。また、図5〜7に示すような構成では、全貫通孔と一つの開口部とを一つの周壁部で囲むように連結させて一つの流路形成部を備えた形態を示すが、同一の高さに複数の貫通孔および複数の開口部を備え、複数の周壁部で囲むように連結させて、複数の流路形成部を備えてもよい。この場合、周壁部と他の周壁部の間が排ガスEGの入口部となる。特に、排ガス流路12E、12Fに水気化器4を備えない構成においては、熱交換効率を考慮する必要がないことから、このように複数の周壁部で連結させることにより、排ガス流路12に流れる排ガスEGの流れを均一に近づけることができ、酸化剤流路13を流れる酸化剤との熱交換を促進することができる。
また、図5〜図7に示す実施形態では、上側から給気管31を介して酸化剤が導入されていた。しかし、図5〜図7に示す筐体6を更にもう一重の筐体で覆い、当該筐体の下部に給気管を設けることで、下方から酸化剤を導入してもよい。
また、図8及び図9に示すような燃料電池モジュール300に係る構成を採用してもよい。燃料電池モジュール300は、図5〜図7に示す燃料電池モジュール200に対し、流路形成部40,41よりも高い位置に流路形成部40,41が更に形成されている。上側の流路形成部40,41も、下側の流路形成部40,41と同様に開口部42,43、周壁部44,46、貫通孔47,48を備えている。下側の流路形成部40,41の貫通孔47,48により、下部から酸化剤を供給することで、セル全体に酸化剤を供給することができる。一方、上側の流路形成部40,41の貫通孔47,48のように、下側領域以外の位置から酸化剤を供給することで、セルの局所的な発熱を抑制し、セル全体の温度を好適に維持することができる。従って、セルの発熱分布に応じて貫通孔47,48の位置や貫通孔47,48の孔径を決めることにより、発電ユニットの超寿命化を図ることができる。このように、セル温度の好適化を図るための酸化剤供給位置の調整を自由度を持たせて行うことが可能となる。流路形成部40,41及び貫通孔47,48によって酸化剤供給を行う構成を採用することにより、自由度の高い酸化剤供給位置の調整を、溶接箇所やコストを過大にすることなく実現できる。このように、本実施形態によれば、コストを低減し易くなっている。
燃料電池モジュール300では、収納室11の上端部からは内側へ向かって延びる折込部11aが形成されている。このように、収納室11の上端部は折り込まれていてもよい。なお、図8の折込部11aは改質器2の上方で折り込まれているが、改質器2の下方で折り込まれていてもよい。また、図1および図5に示すように折込部11aを省略してもよい。
また、図10に示すような燃料電池モジュール400に係る構成を採用してもよい。燃料電池モジュール400は、両外側からのみならず、酸化剤供給部材36を用いてセルスタック3に酸化剤OXを供給する。酸化剤供給部材36は、第1の上壁部23から挿入されて、一対のセルスタック3の間の隙間に入り込むように延びており、内部に酸化剤流路13Kを有すると共に、先端部に貫通孔37,38を有している。改質器102の形状は、酸化剤供給部材36を挟み込むような角形U字状に形成されている。酸化剤供給部材36の貫通孔37,38は、セルスタック3の下側領域から酸化剤を供給できる。酸化剤流路13E,13Fを形成する流路形成部40,41及び貫通孔47,48は、酸化剤供給部材36の貫通孔37,38よりも高い位置に形成されており、セルスタック3の上側領域に酸化剤を供給できる。貫通孔47,48は第2の側壁部21,22に形成され、開口部42,43は第1の側壁部16,17に形成されている。酸化剤供給部材36の貫通孔37,38により、下部から酸化剤を供給することで、セル全体に酸化剤を供給することができる。一方、上側の流路形成部40,41の貫通孔47,48のように、下側領域以外の位置から酸化剤を供給することで、セルの冷却効果を得ることができる。従って、セルの発熱分布に応じて貫通孔の位置を決めることができる。このように、セル温度の好適化を図るための酸化剤供給位置の調整を自由度を持たせて行うことが可能となる。流路形成部40,41及び貫通孔47,48によって酸化剤供給を行う構成を採用することにより、自由度の高い酸化剤供給位置の調整を、溶接箇所やコストを過大にすることなく実現できる。このように、本実施形態によれば、コストを低減し易くなっている。
なお、酸化剤供給部材36の貫通孔37,38によって下側領域から酸化剤を供給し、貫通孔47,48によって下側領域以外の上側の位置から酸化剤を供給していた。これに変えて、酸化剤供給部材36の貫通孔37,38の位置を上側の位置(図10の貫通孔47,48の高さ位置)に設定し、貫通孔47,48の位置を下側の位置(図10の貫通孔37,38の高さ位置)に設定してもよい。
燃料電池モジュール400では、収納室11の上端部からは内側へ向かって延びる折込部11aが形成されている。このように、収納室11の上端部は折り込まれていてもよい。また、図10の折込部11aは改質器2の上方で折り込まれているが、改質器2の下方で折り込まれていてもよい。また、図1および図5に示すように折込部11aを省略してもよい。周壁部44,46の下辺部は延長部62を有し、第3の側壁部26,27に突き当てられている。なお、このような延長部62のような構成を図5〜図7の燃料電池モジュール200にも適用してよい。
上述の図1〜図10に示すように流路形成部が、一連である必要なく、同じ高さ位置において複数の区画に分割されていてもよい。例えば、図6に示す流路形成部40が、長さ方向D1において、複数の領域に分割されていてもよい。貫通孔47,48は、直線的または等間隔に並んでいる必要はなく、どのようなパターン・間隔・形状で形成してもよい。
また、本発明においては、改質器及び水気化部は必須の構成要件ではなく、適宜省略してもよい。
1,200,300,400…燃料電池モジュール、2…改質器、3…セルスタック、4…水気化部、6…筐体、11…収納室、12…排ガス流路、13…酸化剤流路、16,17…第1の側壁部、21,22…第2の側壁部、26,27…第3の側壁部、32…排気管、40,41…流路形成部、42,43…開口部、44,46…周壁部、44b,46b…上壁部、50…入口部。

Claims (5)

  1. 水素含有ガス及び酸化剤を用いて発電を行うセルが複数連結したセルスタックを含む発電ユニットと、
    前記発電ユニットを収納する筐体と、を備える燃料電池モジュールであって、
    前記筐体は、
    前記発電ユニットが設置される発電ユニット設置面と第1の側壁部とを有し、前記発電ユニットを収納する収納室と、
    前記第1の側壁部を介して前記収納室よりも外側に形成され、前記酸化剤を通過させる酸化剤流路と、
    前記収納室と前記酸化剤流路との間に形成され、前記セルスタックからのオフガスの燃焼による排ガスを通過させる排ガス流路と、
    一対の前記第1の側壁部の外側に配置され、当該一対の第1の側壁部との間で前記排ガス流路を形成する一対の第2の側壁部と、
    前記一対の第2の側壁部の外側に配置され、当該一対の第2の側壁部との間で前記酸化剤流路を形成する一対の第3の側壁部と、
    前記排ガス流路内に、前記第2の側壁部から前記第1の側壁部へ向かって延びる前記酸化剤流路を形成する流路形成部と、を有し、
    前記一対の第1の側壁部の少なくとも一方は、前記収納室と前記酸化剤流路とを連通し、前記酸化剤を前記セルスタックへ供給する貫通孔を備え、
    前記流路形成部は、
    前記一対の第2の側壁部において、少なくとも前記貫通孔に対向する位置に設けられる開口部と、
    前記貫通孔の周りを囲むように前記開口部の縁部と前記第1の側壁部とを連結し、前記排ガス流路と前記酸化剤流路とを仕切る周壁部と、を含む燃料電池モジュール。
  2. 水素含有ガス及び酸化剤を用いて発電を行うセルが複数連結したセルスタックを含む発電ユニットと、
    前記発電ユニットを収納する筐体と、を備える燃料電池モジュールであって、
    前記筐体は、
    前記発電ユニットが設置される発電ユニット設置面と第1の側壁部とを有し、前記発電ユニットを収納する収納室と、
    前記第1の側壁部を介して前記収納室よりも外側に形成され、前記酸化剤を通過させる酸化剤流路と、
    前記収納室と前記酸化剤流路との間に形成され、前記セルスタックからのオフガスの燃焼による排ガスを通過させる排ガス流路と、
    一対の前記第1の側壁部の外側に配置され、当該一対の第1の側壁部との間で前記排ガス流路を形成する一対の第2の側壁部と、
    前記一対の第2の側壁部の外側に配置され、当該一対の第2の側壁部との間で前記酸化剤流路を形成する一対の第3の側壁部と、
    前記排ガス流路内に、前記第1の側壁部から前記第2の側壁部へ向かって延びる前記酸化剤流路を形成する流路形成部と、を有し、
    前記一対の第2の側壁部の少なくとも一方は、前記収納室と前記酸化剤流路とを連通し、前記酸化剤を前記セルスタックへ供給する貫通孔を備え、
    前記流路形成部は、
    前記一対の第1の側壁部において、少なくとも前記貫通孔に対向する位置に設けられる開口部と、
    前記貫通孔の周りを囲むように前記開口部の縁部と前記第2の側壁部とを連結し、前記排ガス流路と前記酸化剤流路とを仕切る周壁部と、を含む燃料電池モジュール。
  3. 前記筐体の長さ方向に沿って、複数の前記貫通孔を備える請求項1又は2に記載の燃料電池モジュールであって、
    前記流路形成部は、
    前記一対の第2又は第1の側壁部において、少なくとも前記複数の貫通孔に対向する位置に設けられる前記開口部と、
    前記複数の貫通孔の周りを囲むように前記開口部の縁部と前記第1又は第2の側壁部とを連結し、前記排ガス流路と前記酸化剤流路とを仕切る前記周壁部と、を含み、前記排ガス流路の一部の領域を塞ぐことによって前記排ガスを集める入口部を形成する請求項1又は2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 前記第1の側壁部は、セルの連結方向と平行かつ前記発電ユニット設置面と非対向に位置し、前記発電ユニットを介して一対に備えられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  5. 前記発電ユニットは、前記発電ユニット設置面と平行かつ前記セルの連結方向と直交する方向に配置される、少なくとも二つの前記セルスタックを含む、
    前記少なくとも二つのセルスタックの間の隙間には、当該セルスタックに前記酸化剤を供給する酸化剤供給部材が配置されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
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