JP2018181845A - 固体酸化物形燃料電池 - Google Patents

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雄也 宅和
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修一 井上
哲哉 森
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哲哉 森
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卓 若林
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Abstract

【課題】燃料利用率を高めつつ改質器に充分な熱を与えることが可能な固体酸化物形燃料電池を提供する。【解決手段】固体酸化物形燃料電池であって、内部隔壁部材Pよりも内側の燃焼部10で発生した燃焼排ガスを含む排気ガスは、内部隔壁部材Pの上端側の、改質器3よりも上方に位置する開口部20を通って内部隔壁部材Pよりも外側の側面部材1bとの間の排気通路17に至り、排気通路17を流れて収納筐体1の外部に排出されるように構成され、改質器3の上方には板状部材Aが設けられ、板状部材Aは、改質器3の周囲に存在する排気ガスが、板状部材Aの下方と上方との間をつなぐガス流路21を通って板状部材Aの下方から上方に移動して、板状部材Aの上方を流れた後で開口部20に向かって流れるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、原燃料を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質器と、改質器よりも下方に設置されて、改質器で生成された燃料ガスを用いて発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、セルスタックから排出されるオフガスを改質器とセルスタックとの間で燃焼して、その燃焼熱を改質器に与える燃焼部とを内部に有する収納筐体を備え、収納筐体は上面部材と下面部材と側面部材とを有して構成される固体酸化物形燃料電池に関する。
特許文献1には、原燃料を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質器(220)と、改質器よりも下方に設置されて、改質器で生成された燃料ガスを用いて発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタック(100,110)と、セルスタックから排出されるオフガスを改質器とセルスタックとの間で燃焼して、その燃焼熱を改質器に与える燃焼部とを内部に有する収納筐体(514,522,532,542)を備える固体酸化物形燃料電池が記載されている。
特開2010−225454号公報
燃料電池において発電効率を高めるための方法として、セルスタックでの燃料利用率を向上させる方法がある。但し、燃料利用率が向上するということは、セルスタックから排出されるオフガス中の燃料成分が少なくなり、それに伴って、燃焼部で発生する燃焼熱が少なくなり、改質器に与えられる熱量が少なくなることを意味する。
改質器での改質反応は吸熱反応のため、改質器に与えられる熱量が少なくなると改質器での原燃料の改質反応が充分に行われ難くなる。そうなると、改質されずにセルスタックまで到達する原燃料が増加し、セルスタックで行われる原燃料の改質反応が増加する。その場合、改質反応が行われている部位、即ち、セルスタックにおいて改質器から供給されるガスが流入する部位の周辺ではその吸熱反応によりセルスタックの温度が低下する。そして、温度が低下した部位ではセルスタックの抵抗が増加して発電が進まないのに対して、抵抗の低い部位では発電が活発になる。このように、燃料電池セルにおいて発電が活発に行われている部位とそうでない部位とが発生することで、セルスタックで有効に発電に使用されている面積が減少し、電流密度に偏りが生じることやセル電圧の低下が生じることにつながる。また、発電反応が行われている部分での燃料電池セルの温度が特に上がるため、耐久性の面でも不利となる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料利用率を高めつつ改質器に充分な熱を与えることが可能な固体酸化物形燃料電池を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る固体酸化物形燃料電池の特徴構成は、原燃料を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質器と、前記改質器よりも下方に設置されて、前記改質器で生成された燃料ガスを用いて発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックから排出されるオフガスを前記改質器と前記セルスタックとの間で燃焼して、その燃焼熱を前記改質器に与える燃焼部とを内部に有する収納筐体を備え、前記収納筐体は上面部材と下面部材と側面部材とを有して構成される固体酸化物形燃料電池であって、
前記収納筐体は、前記側面部材よりも内側で、当該側面部材と間隔を空けて対面する内部隔壁部材を少なくとも一つ有し、
前記内部隔壁部材よりも内側の前記燃焼部で発生した燃焼排ガスを含む排気ガスは、前記内部隔壁部材の上端側の、前記改質器よりも上方に位置する開口部を通って前記内部隔壁部材よりも外側の前記側面部材との間の排気通路に至り、前記排気通路を流れて前記収納筐体の外部に排出されるように構成され、
前記改質器の上方には板状部材が設けられ、前記板状部材は、前記改質器の周囲に存在する前記排気ガスが、前記板状部材の下方と上方との間をつなぐガス流路を通って前記板状部材の下方から上方に移動して、前記板状部材の上方を流れた後で前記開口部に向かって流れるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、改質器の上方に設けられる板状部材の存在により、改質器の周囲に存在する排気ガスは、板状部材の下方と上方との間をつなぐガス流路を通って板状部材の下方から上方に移動して板状部材の上方を流れた後で開口部に向かって流れる。つまり、改質器の周囲に存在する排気ガスは、開口部を通って排気通路へ即座に排出されるのではなく、板状部材の下方から上方に移動するまでの間に板状部材の下方にある改質器に対して熱を与えてから、開口部を通って排気通路へ排出される。その結果、燃料利用率を高めるために燃焼部で発生する熱量が少なくなったとしても、排気ガスが開口部から即座に排気される場合に比べて、その熱量を改質器の加熱のために有効に利用できる。
従って、燃料利用率を高めつつ改質器に充分な熱を与えることが可能な固体酸化物形燃料電池を提供できる。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池の別の特徴構成は、前記板状部材は、前記改質器の周囲の前記開口部に近い側に存在する前記排気ガスが、前記開口部の方向に向かって最短距離で流れることを阻止するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、改質器の上方に存在する板状部材の存在により、改質器の周囲の開口部に近い側に存在する排気ガスは、開口部の方向に向かって最短距離で流れることが阻止される。つまり、改質器の周囲の開口部に近い側に存在する排気ガスであっても、ガス流路を通って板状部材の下方から上方に移動して板状部材の上方を流れた後で開口部に向かって流れる。その結果、板状部材の下方から上方に移動するまでの間に板状部材の下方にある改質器に対して熱が有効に与えられる。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池の更に別の特徴構成は、前記板状部材は、前記改質器の周囲の前記開口部に近い側に存在する前記排気ガスが、前記板状部材の下面と前記改質器の上面との間を、前記開口部に向かう方向とは逆方向に流れた後で前記板状部材の上面側に至り、前記板状部材の上面側を通って前記開口部に向かうように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、改質器の上方に存在する板状部材の存在により、改質器の周囲の開口部に近い側に存在する排気ガスは、板状部材の下面と改質器の上面との間を、開口部に向かう方向とは逆方向に流れる。その結果、排気ガスの熱は、板状部材と改質器との間を流れる間に改質器に対して有効に与えられる。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池の更に別の特徴構成は、前記収納筐体の少なくとも上方を覆うように設けられるエアジャケット筐体を備え、
前記燃料電池セルでの発電に用いるために供給される空気は、前記エアジャケット筐体と前記収納筐体の前記上面部材との間に形成される水平空気通路を、前記板状部材よりも上方を流れる前記排気ガスと熱交換しながら水平方向に向かって流れ、
前記水平空気通路を流れた後の空気は、下向きに延びる下向空気通路を下方に向かって流れ、前記下向空気通路の下端近傍に形成される空気孔を通って前記収納筐体の内部に放出される点にある。
上記特徴構成によれば、燃料電池セルでの発電に用いるために収納筐体の内部に供給される空気は、水平空気通路を通っている間に、板状部材よりも上方を流れる排気ガスによって加熱される。つまり、板状部材の下方で改質器の加熱に用いられた後の排気ガスが、板状部材の上方で空気の加熱に利用される。その結果、高温の排気ガスを改質器の加熱のために優先的に利用しつつ、その後で空気の加熱にも排気ガスの熱を利用できる。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池の更に別の特徴構成は、前記板状部材は、前記開口部に近い側の端部が前記内部隔壁部材に装着されている点にある。
上記特徴構成によれば、開口部に近い側の板状部材の端部が内部隔壁部材に装着されているので、改質器の周囲に存在する排気ガスが、その板状部材の端部を通り抜けて開口部から排出されることを阻止できる。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池の更に別の特徴構成は、前記板状部材には、前記改質器の周囲に存在する前記排気ガスが、前記板状部材の下方から上方に通過することを許容する孔が前記ガス流路として形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、板状部材の下方に存在する排気ガスは、板状部材に形成されたガス流路としての孔の方に向かって移動し、その後、孔を通って板状部材の上方に至る。つまり、排気ガスは、孔に向かって板状部材の下方を移動する。その結果、排気ガスの熱は、板状部材と改質器との間を流れる間に改質器に対して有効に与えられる。
第1実施形態の固体酸化物形燃料電池の断面図である。 第1実施形態の固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。 第2実施形態の固体酸化物形燃料電池の断面図である。 第2実施形態の固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。 第3実施形態の固体酸化物形燃料電池の断面図である。 第3実施形態の固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。 第4実施形態の固体酸化物形燃料電池の断面図である。 第4実施形態の固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。 第5実施形態の固体酸化物形燃料電池の断面図である。 第5実施形態の固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態に係る固体酸化物形燃料電池について説明する。
図1は、固体酸化物形燃料電池の断面図である。図2は、固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。
固体酸化物形燃料電池は、原燃料を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質器3と、改質器3よりも下方に設置されて、改質器3で生成された燃料ガスを用いて発電する複数の燃料電池セル14を有するセルスタック(燃料電池部9)と、セルスタック(燃料電池部9)から排出されるオフガスを改質器3とセルスタック(燃料電池部9)との間で燃焼して、その燃焼熱を改質器3に与える燃焼部10とを内部に有する収納筐体1を備える。
収納筐体1は、上面部材1cと下面部材1eと側面部材1bとを有して構成される。本実施形態の収納筐体1は直方体であるので側面部材1bを4つ有し、収納筐体1は、4つの側面部材1b及び上面部材1c及び下面部材1eで囲まれて構成される。各図において、この収納筐体1の短手軸に沿った方向を「X方向」と表記し、それに直交する長手軸に沿った方向を「Y方向」と表記する。更に、収納筐体1の内部は、X方向で対面する2つの側面部材1bよりも内側でそのX方向に対面し且つ下面部材1eよりも内側に設けられた内面部材1aで区画されている。尚、内面部材1aはY方向で対面する側面部材1bよりも内側には設けられていない。つまり、収納筐体1の内側の水平方向では、X方向では内面部材1a同士が対面している。
更に、下面部材1eの内側、及び、X方向で対面している内面部材1aの内側、及び、Y方向で対面している側面部材1bの内側には断熱材16を設けてある。加えて、その断熱材16よりも更に内側には改質器3及び燃料電池部9及びガスマニホールド15を設けてある。そして、X方向で対面している内面部材1aとその内側に設けられている断熱材16とで、本発明の「内部隔壁部材P」を構成している。つまり、収納筐体1は、側面部材1bよりも内側で、側面部材1bと間隔を空けて対面する内部隔壁部材Pを少なくとも一つ有している(本実施形態では、内部隔壁部材Pを二つ有している)。また、内面部材1aよりも外側の、側面部材1bとの間の空間には、後述するように、収納筐体1の内部からの排気ガスが流れるようになっている。
収納筐体1の内部の上記断熱材16よりも内側に設けられる燃料電池部9は、複数の固体酸化物形の燃料電池セル14を電気的に直列接続した状態で備えたセルスタックにて構成されている。図2には、複数の燃料電池セル14がY方向で積層された状態を示している。各燃料電池セル14は、改質器3で生成された燃料ガスが通流する燃料通流部(図示せず)と空気(即ち、酸素)が通流する空気通流部(図示せず)とを備える。図示は省略するが、燃料電池セル14は、燃料極と空気極との間に固体電解質層を備えた固体酸化物形に構成される。各燃料電池セル14では、燃料通流部を燃料ガスが上向きに通流することで燃料極の全体に燃料ガスが供給され、空気通流部を上向きに空気が通流することで空気極の全体に空気が供給される。つまり、各燃料電池セル14は、燃料通流部における燃料ガスの排出口及び空気通流部における排出口が上向きになる姿勢で横方向に並ぶ状態で、収納筐体1の内部に設置されている。
加えて、改質器3から燃料ガス供給路11を通して供給される燃料ガスを受け入れるガスマニホールド15が設けられる。複数の燃料電池セル14は、ガスマニホールド15の上方側に上述のように並ぶ状態で配置され、ガスマニホールド15と複数の燃料電池セル14における燃料通流部の下端のガス導入口とが連通接続されている。そして、ガスマニホールド15に供給された燃料ガスが複数の燃料電池セル14夫々の燃料通流部に対して下端のガス導入口から供給されて、各燃料通流部を下端側(上流側)から上端側(下流側)に通流して発電反応に供される。発電反応に供された後の排燃料ガス(オフガス)は、上端の排出口から排出される。
断熱材16よりも内側の空間には、後述する空気導入路8を介して空気が供給される。複数の燃料電池セル14夫々における空気通流部の下端部近傍には、断熱材16よりも内側の空間と空気通流部の内部とを連通する空気供給孔(図示せず)が設けられている。そして、複数の燃料電池セル14夫々の空気通流部には断熱材16よりも内側の空間の空気がこの空気供給孔を通して供給されて、各空気通流部を下端側(上流側)から上端側(下流側)に通流して発電反応に供される。発電反応に供された後の排空気(オフガス)は、上端の排出口から排出される。
燃料電池部9の上方には、燃料電池部9から排出されるオフガスを燃焼させる、即ち、各燃料電池セル14の燃料通流部から排出される排燃料ガスと空気通流部から排出される排空気(即ち、酸素)とを燃焼させる燃焼空間(即ち、燃焼部10)が形成される。つまり、燃料電池部9により燃焼部10が実現される。加えて、改質器3が、燃焼部10として機能する燃料電池部9の上方の燃焼空間に隣接して設けられている。その結果、燃焼部10で発生する燃焼熱によって、改質器3が加熱される。改質器3には混合ガス供給路7を介して原燃料ガスと水蒸気との混合ガスが供給され、改質器3において原燃料ガスの水蒸気改質が行われる。図示は省略するが、改質器3の内部には改質触媒が充填されており、この改質触媒の触媒作用によって原燃料ガスが改質処理される。
収納筐体1の内部からの排気ガス、即ち、内部隔壁部材Pよりも内側の燃焼部10で発生した燃焼排ガスを含む排気ガスは、内部隔壁部材Pの上端側の、改質器3よりも上方に位置する開口部20を通って内部隔壁部材Pよりも外側の側面部材1bとの間の排気通路17に至り、排気通路17を流れて収納筐体1の外部に排出されるように構成される。
固体酸化物形燃料電池は、収納筐体1の少なくとも上方を覆うように設けられるエアジャケット筐体4を備える。本実施形態のエアジャケット筐体4は、収納筐体1の側方及び上方を覆う形状になっている。そして、燃料電池セル14での発電に用いられるために供給される空気は、エアジャケット筐体4と収納筐体1の側面部材1bとの間に形成される上向空気通路12を上向きに流れ、上向空気通路12を流れた空気は、エアジャケット筐体4と収納筐体1の上面部材1cとの間に形成される水平空気通路13を水平方向に向かって流れ、水平空気通路13を流れた後の空気は、下向きに延びる下向空気通路2を下方に向かって流れ、下向空気通路2の下端近傍に形成される空気孔2aを通って収納筐体1の内部に放出される。そして、これら上向空気通路12及び水平空気通路13及び下向空気通路2が、上述した空気導入路8として機能する。このような構成により、収納筐体1の内部に放出された空気が、上述した複数の燃料電池セル14夫々における空気通流部の下端部近傍に供給されて、発電反応に用いられる。
特に、本実施形態の固体酸化物形燃料電池では、Y方向に積層されて延びるセルスタック(燃料電池部9)が2列に並んで設置され、それらY方向に延びる2つのセルスタックの間に長手状の下向空気通路2が位置している。
本実施形態の固体酸化物形燃料電池において、改質器3の上方には、板状部材A1(A)が設けられる。この板状部材A1は、改質器3の周囲に存在する排気ガスが、板状部材A1の下方と上方との間をつなぐガス流路(隙間21)を通って板状部材A1の下方から上方に移動して、板状部材A1の上方を流れた後で開口部20に向かって流れるように構成されている。特に、全ての排気ガスが板状部材A1の上方を流れた後で開口部20に至る。具体的には、板状部材A1は、改質器3の周囲の開口部20に近い側に存在する排気ガスが、開口部20の方向に向かって最短距離で流れることを阻止するように構成されている。つまり、改質器3の周囲の開口部20に近い側に存在する排気ガスであっても、板状部材A1の下方から上方に移動して板状部材A1の上方を流れた後で開口部20に向かって流れる。その結果、板状部材A1の下方から上方に移動するまでの間に板状部材A1の下方にある改質器3に対して熱が有効に与えられる。
図1及び図2に示すように、本実施形態の板状部材A1は、開口部20に近い側のX方向に延びる端部が内部隔壁部材Pに装着されている。つまり、改質器3の周囲に存在する排気ガスが、開口部20に近い側の板状部材A1の端部を通り抜けて開口部20から排出されることを阻止できる。その結果、排気ガスは、開口部20から遠い側の板状部材A1の端部と下向空気通路2との間の隙間21を通って、板状部材A1の下方から上方に移動する。このように、板状部材A1は、改質器3の周囲の開口部20に近い側に存在する排気ガスが、板状部材A1の下面と改質器3の上面との間を、開口部20に向かう方向とは逆方向に流れた後で板状部材A1の上面側に至り、板状部材A1の上面側を通って開口部20に向かうように構成されている。更に、板状部材A1よりも上方を流れる排気ガスは、それよりも上方の水平空気通路13を流れる空気と熱交換する。つまり、高温の排気ガスを改質器3の加熱のために優先的に利用しつつ、その後で空気の加熱にも排気ガスの熱を利用できる。
次に板状部材A1を設けることにより得られる効果について説明する。
改質器3での改質反応は吸熱反応のため、改質器3に与えられる熱量が少なくなると改質器3での原燃料の改質反応が充分に行われ難くなる。そうなると、改質されなかった原燃料が燃料電池部9まで到達し、その入口部分である燃料電池部9の燃料通流部の上流側で局所的に原燃料の改質反応が行われることも起こり得る。本実施形態では、燃料電池部9の燃料通流部では鉛直方向の下端側から上端側に向かってガスが上方に流れるため、ガスマニホールド15に近い燃料電池部9の下端側で局所的に原燃料の改質反応(吸熱反応)が行われると、その部分では吸熱反応により燃料電池部9の温度が局所的に低下すると思われる。
但し、板状部材A1を設けることで改質器3に対する排気ガスの熱の伝達が良好になると、改質器3の温度が高くなり、改質器3での原燃料の改質反応が充分に行われることが期待できる。そうなると、ガスの入口部分である燃料電池部9の燃料通流部の下端側での原燃料の改質反応が減少し、その部分での温度低下が抑制されるはずである。つまり、板状部材A1を設けた場合と設けなかった場合とで燃料電池部9の温度を比較することで、改質器3で原燃料の改質反応が充分に行われる程度に排気ガスの熱が改質器3へ有効に伝わるようになったのかどうかを推測できる。
具体的には、板状部材A1を設けることで、板状部材A1を設けない場合に比べて排気ガスの熱が改質器3へ有効に伝わるようになった場合、ガスの入口部分である燃料電池部9の燃料通流部の下端側での温度は、改質反応による温度低下が抑制される分だけ板状部材A1を設けた場合の方が高くなると推測できる。また、板状部材A1を設けることで、板状部材A1を設けない場合に比べて排気ガスの熱が改質器3へ有効に伝わるようになった場合、燃料電池部9の全体で発電反応が行われるようになるため、即ち、ガスの出口部分である燃料電池部9の燃料通流部の上端側で局所的に発電反応が行われてその部分での温度が特に高くなるといった事象が発生し難くなるため、ガスの出口部分である燃料電池部9の燃料通流部の上端側の温度は、板状部材A1を設けた場合の方が低くなると推測できる。更に、板状部材A1を設けた場合の方が燃料電池セル14のセル電圧は高くなると推測できる。
以下の表1に示すのは、改質器3から供給されるガスの入口に最も近い燃料電池部9の最下端(最上流側)から最上端(最下流側)までの5カ所での温度を、板状部材A1を設けた場合と設けなかった場合とで比較した結果である。また、板状部材A1を設けたことによるセル電圧の増加分も併せて示す。尚、板状部材A1を設けた場合と設けなかった場合とで、燃料利用率及び空気利用率は同じである。
Figure 2018181845
なお、上記5カ所において板状部材A1を設けた場合の最低温度と最高温度との温度差(板状部材あり)と、板状部材A1を設けなかった場合の最低温度と最高温度との温度差(板状部材なし)とを求め、両温度差の差分を求めた。即ち、両温度差の差分=温度差(板状部材あり)−温度差(板状部材なし)を求めた。結果、両温度差の差分は、−15℃であった。
また、上記5カ所のうちで、板状部材A1を設けた場合の最高温度と、板状部材A1を設けなかった場合の最高温度とを比較すると、板状部材A1を設けた場合の最高温度が1℃低下していることが確認できた。
これらより、板状部材A1を設けることで、板状部材A1を設けない場合に比べて、ガスの入口部分である燃料電池部9の燃料通流部の下端側での温度は上昇した。また、板状部材A1を設けることで、板状部材A1を設けない場合に比べて、ガスの出口部分である燃料電池部9の燃料通流部の上端側での温度は低くなった。更に、板状部材A1を設けることで、板状部材A1を設けない場合に比べて、最低温度と最高温度との温度差が低下していることから、燃料電池部9の燃料通流部の上下方向における温度分布のバラツキが低減されており、最高温度自体も低下していることから、最高温度の上昇も抑制されている。また、板状部材A1を設けた場合の方が燃料電池セル14のセル電圧は高くなった。このような結果から、板状部材A1を設けることで、板状部材A1を設けない場合に比べて排気ガスの熱が改質器3へ有効に伝わるようになったと言える。
本実施形態において、板状部材A1の寸法や設置位置などは適宜設定可能である。例えば、断熱材16から下向空気通路2の方向への板状部材A1の水平方向(X方向)の突出長さ、板状部材A1の端部と下向空気通路2との間の隙間21の水平方向の長さ、板状部材A1と上面部材1cとの間の鉛直方向の間隔、板状部材A1と改質器3との間の鉛直方向の間隔などは適宜設定可能である。
以上のように、本実施形態の固体酸化物形燃料電池では、改質器3の上方に設けられる板状部材A1の存在により、改質器3の周囲に存在する排気ガスは、隙間21を通って板状部材A1の下方から上方に移動して板状部材A1の上方を流れた後で開口部20に向かって流れる。つまり、改質器3の周囲に存在する排気ガスは、開口部20を通って排気通路17へ即座に排出されるのではなく、板状部材A1の下方から上方に移動するまでの間に板状部材A1の下方にある改質器3に対して熱を与えてから、開口部20を通って排気通路17へ排出される。その結果、燃料利用率を高めるために燃焼部10で発生する熱量が少なくなったとしても、排気ガスが開口部20から即座に排気される場合に比べて、その熱量を改質器3の加熱のために有効に利用できる。
<第2実施形態>
第2実施形態の固体酸化物形燃料電池は、板状部材Aの形状が上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の固体酸化物形燃料電池について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図3は、固体酸化物形燃料電池の断面図である。図4は、固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。図示するように、板状部材A2(A)には、改質器3の周囲に存在する排気ガスが、板状部材A2の下方から上方に通過することを許容するスリット(孔)22が上記ガス流路として形成されている。本実施形態では、スリット22は、X方向で、断熱材16よりも下向空気通路2に近い位置に形成されている。また、本実施形態の板状部材A2は、X方向で開口部20に近い側の端部が内部隔壁部材Pに装着され、X方向で開口部20から遠い側の端部が下向空気通路2に装着されている。このような構成により、改質器3の周囲に存在する排気ガスは板状部材A2に形成されたスリット22を通って、板状部材A2の下方から上方に移動できる。従って、板状部材A2の下方に存在する排気ガスは、板状部材A2に形成されたスリット22の方に向かって移動し、その後、スリット22を通って板状部材A2の上方に至る。つまり、排気ガスは、スリット22に向かって板状部材A2の下方を移動する。その結果、排気ガスの熱は、板状部材A2と改質器3との間を流れる間に改質器3に対して有効に与えられる。
以下の表2に示すのは、上記表1と同様に、改質器3から供給されるガスの入口に最も近い燃料電池部9の最下端(最上流側)から最上端(最下流側)までの5カ所での温度を、板状部材A2を設けた場合と設けなかった場合とで比較した結果である。また、板状部材A2を設けたことによるセル電圧の増加分も併せて示す。尚、板状部材A2を設けた場合と設けなかった場合とで、燃料利用率及び空気利用率は同じである。
Figure 2018181845
上記5カ所において板状部材A2を設けた場合の最低温度と最高温度との温度差(板状部材あり)と、板状部材A2を設けなかった場合の最低温度と最高温度との温度差(板状部材なし)とを求め、両温度差の差分を求めた。即ち、両温度差の差分=温度差(板状部材あり)−温度差(板状部材なし)を求めた。結果、両温度差の差分は、−14℃であった。
また、上記5カ所のうちで、板状部材A2を設けた場合の最高温度と、板状部材A2を設けなかった場合の最高温度とを比較すると、板状部材A2を設けた場合の最高温度が1℃低下していることが確認できた。
これらより、板状部材A2を設けることで、板状部材A2を設けない場合に比べて、ガスの入口部分である燃料電池部9の燃料通流部の下端側での温度は上昇した。また、板状部材A2を設けることで、板状部材A2を設けない場合に比べて、ガスの出口部分である燃料電池部9の燃料通流部の上端側での温度は低くなった。更に、板状部材A2を設けることで、板状部材A2を設けない場合に比べて、最低温度と最高温度との温度差が低下していることから、燃料電池部9の燃料通流部の上下方向における温度分布のバラツキが低減されており、最高温度自体も低下していることから、最高温度の上昇も抑制されている。また、板状部材A2を設けた場合の方が燃料電池セル14のセル電圧は高くなった。このような結果から、板状部材A2を設けることで、板状部材A2を設けない場合に比べて排気ガスの熱が改質器3へ有効に伝わるようになったと言える。
本実施形態でも、板状部材A2の寸法や設置位置などは適宜設定可能である。例えば、断熱材16からスリット22の方向への板状部材A2の水平方向(X方向)の突出長さ、下向空気通路2からスリット22の方向への板状部材A2の水平方向(X方向)の突出長さ、水平方向(X方向)でのスリット22の幅、板状部材A2と上面部材1cとの間の鉛直方向の間隔、板状部材A2と改質器3との間の鉛直方向の間隔などは適宜設定可能である。
<第3実施形態>
第3実施形態の固体酸化物形燃料電池は、板状部材Aの形状が上記実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の固体酸化物形燃料電池について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図5は、固体酸化物形燃料電池の断面図である。図6は、固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。図示するように、板状部材A3(A)には、改質器3の周囲に存在する排気ガスが、板状部材A3の下方から上方に通過することを許容する複数の孔(通気孔23)が上記ガス流路として形成されている。本実施形態では、これらの通気孔23は円形であり、一つの板状部材A3内で2列に並んで形成されている。また、本実施形態の板状部材A3は、X方向で開口部20に近い側の端部が内部隔壁部材Pに装着され、X方向で開口部20から遠い側の端部が下向空気通路2に装着されている。このような構成により、改質器3の周囲に存在する排気ガスは板状部材A3に形成された複数の通気孔23を通って、板状部材A3の下方から上方に移動できる。従って、板状部材A3の下方に存在する排気ガスは、板状部材A3に形成された通気孔23の方に向かって移動し、その後、通気孔23を通って板状部材A3の上方に至る。つまり、排気ガスは、通気孔23に向かって板状部材A3の下方を移動する。その結果、排気ガスの熱は、板状部材A3と改質器3との間を流れる間に改質器3に対して有効に与えられる。
以下の表3に示すのは、上記表1及び表2と同様に、改質器3から供給されるガスの入口に最も近い燃料電池部9の最下端(最上流側)から最上端(最下流側)までの5カ所での温度を、板状部材A3を設けた場合と設けなかった場合とで比較した結果である。また、板状部材A3を設けたことによるセル電圧の増加分も併せて示す。尚、板状部材A3を設けた場合と設けなかった場合とで、燃料利用率及び空気利用率は同じである。
Figure 2018181845
上記5カ所において板状部材A3を設けた場合の最低温度と最高温度との温度差(板状部材あり)と、板状部材A3を設けなかった場合の最低温度と最高温度との温度差(板状部材なし)とを求め、両温度差の差分を求めた。即ち、両温度差の差分=温度差(板状部材あり)−温度差(板状部材なし)を求めた。結果、両温度差の差分は、−7℃であった。
また、上記5カ所のうちで、板状部材A3を設けた場合の最高温度と、板状部材A3を設けなかった場合の最高温度とを比較すると、板状部材A3を設けた場合の最高温度は設けなかった場合の最高温度と同じであった。
これらより、板状部材A3を設けることで、板状部材A3を設けない場合に比べて、ガスの入口部分である燃料電池部9の燃料通流部の下端側での温度は上昇した。また、板状部材A3を設けることで、板状部材A3を設けない場合に比べて、ガスの出口部分である燃料電池部9の燃料通流部の上端側での温度は低くなった。更に、板状部材A3を設けることで、板状部材A3を設けない場合に比べて、最低温度と最高温度との温度差が低下していることから、燃料電池部9の燃料通流部の上下方向における温度分布のバラツキが低減されている。また、板状部材A3を設けた場合の方が燃料電池セル14のセル電圧は高くなった。このような結果から、板状部材A3を設けることで、板状部材A3を設けない場合に比べて排気ガスの熱が改質器3へ有効に伝わるようになったと言える。
本実施形態でも、板状部材A3の寸法や設置位置などは適宜設定可能である。例えば、水平方向(X方向)での通気孔23の直径、通気孔23同士の間隔、板状部材A3と上面部材1cとの間の鉛直方向の間隔、板状部材A3と改質器3との間の鉛直方向の間隔などは適宜設定可能である。また、通気孔23の形状は円形に限定されず、四角形を含む多角形や楕円形などの他の形状であってもよい。
<第4実施形態>
第4実施形態の固体酸化物形燃料電池は、板状部材Aの形状が上記実施形態と異なっている。以下に第4実施形態の固体酸化物形燃料電池について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図7は、固体酸化物形燃料電池の断面図である。図8は、固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。図示するように、板状部材A4(A)には、改質器3の周囲に存在する排気ガスが、板状部材A4の下方から上方に通過することを許容するスリット(孔)22が上記ガス流路として形成されている。加えて、板状部材A4のX方向での中央部分に形成されたスリットは下向空気通路2が挿通される挿通孔24として機能する。
また、上記実施形態では改質器3の上方に二つの板状部材A(A1,A2,A3)が配置される例を示したが、本実施形態では改質器3の上方は一つの板状部材A4で覆われる。つまり、上記実施形態において二つの板状部材Aを設置していた場合に生じていた板状部材A同士の隙間、即ち、下向空気通路2から見てY方向に存在していた二つの板状部材A同士の隙間が、本実施形態の板状部材A4では覆い隠されている。加えて、本実施形態の板状部材A4は、X方向で開口部20に近い側の端部が内部隔壁部材Pに装着され、X方向で開口部20から遠い側の端部が下向空気通路2に装着されている。このような構成により、改質器3の周囲に存在する排気ガスは板状部材A4に形成されたスリット22を通ってのみ、板状部材A4の下方から上方に移動できる。つまり、改質器3の上方は、スリット22以外の部分は板状部材A4によって閉鎖されている。その結果、排気ガスの熱は、板状部材A4と改質器3との間を流れる間に改質器3に対して有効に与えられる。
<第5実施形態>
第5実施形態の固体酸化物形燃料電池は、板状部材Aの形状が上記実施形態と異なっている。以下に第5実施形態の固体酸化物形燃料電池について説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図9は、固体酸化物形燃料電池の断面図である。図10は、固体酸化物形燃料電池の主要な構成部材の斜視図である。図示するように、改質器3の断面は楕円形になっており、その改質器3の表面には複数のフィン25が装着されている。このフィン25により、排気ガスの熱が改質器3に効率的に伝わることになる。また、フィン25には、複数のフィン25の先端(外郭)を部分的に覆うように、Y方向に延びた板状部材A5(A)が設けられている。この板状部材A5は、X方向で開口部20に近い側の端部が内部隔壁部材Pに装着されている。このような構成により、改質器3の周囲に存在する排気ガスは板状部材A5によって流れが制限され、上記ガス流路としてのスリット22に向かって板状部材A5の下方を移動する。その結果、排気ガスの熱は、板状部材A5と改質器3との間を流れる間に改質器3に対して直接又はフィン25を介して改質器3に有効に与えられる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、固体酸化物形燃料電池の構成について具体例を挙げて説明したが、その構成については適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、水を気化させて水蒸気を発生させる気化器を改質器3の部分に設けてもよい。つまり、燃焼部10で発生する燃焼熱を用いて水を気化させるような構成を採用してもよい。
また、改質器3などの形状は上記実施形態で説明した形状に限定されない。例えば、改質器3の断面は、上記実施形態で説明した矩形か楕円形に限定されず、円形でもよい。
更に、セルスタック(燃料電池部9)が2列に並んで設置される例を示したが、セルスタック(燃料電池部9)が1列だけ設置されていてもよい。
また更に、上記実施形態では、収納筐体1の内部への空気導入路8の構成について具体的に説明したが、空気導入路8の構成は例示したものに限定されず、適宜変更してもよい。同様に、空気導入路8を通流する空気と熱交換を行う相手方の排気ガスが流れる経路も適宜変更可能である。
また更に、上記実施形態において、板状部材は薄い板状ではなくある程度の厚さを有していてもよい。
また更に、上記実施形態では、収納筐体が直方体である例を記載したが、収納筐体の形状は直方体に限定されない。例えば、収納筐体は、直方体の角に丸み付けた形状に形成してもよい。また更に、収納筐体を構成する上面部材及び下面部材及び側面部材などの部材は、平面ではなく湾曲した形状などであってもよい。
<2>
上記実施形態において、板状部材Aと改質器3との間に例えば碍子などで形成されたスペーサなどを挿入して、板状部材Aと改質器3との間の鉛直方向の間隔を調節してもよい。また、そのようなスペーサを設ければ、板状部材Aをそのスペーサを介して改質器3上に安定的に設置することもできる。
<3>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明は、燃料利用率を高めつつ改質器に充分な熱を与えることが可能な固体酸化物形燃料電池に利用できる。
1 収納筐体
1a 内面部材(内部隔壁部材 P)
1b 側面部材
1c 上面部材
1e 下面部材
2 下向空気通路(空気導入路 8)
2a 空気孔
3 改質器
4 エアジャケット筐体
9 燃料電池部(セルスタック)
10 燃焼部
13 水平空気通路(空気導入路 8)
14 燃料電池セル
16 断熱材(内部隔壁部材 P)
17 排気通路
20 開口部
21 隙間(ガス流路)
22 スリット(孔、ガス流路)
23 通気孔(孔、ガス流路)
A(A1〜A5) 板状部材

Claims (6)

  1. 原燃料を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質器と、前記改質器よりも下方に設置されて、前記改質器で生成された燃料ガスを用いて発電する複数の燃料電池セルを有するセルスタックと、前記セルスタックから排出されるオフガスを前記改質器と前記セルスタックとの間で燃焼して、その燃焼熱を前記改質器に与える燃焼部とを内部に有する収納筐体を備え、前記収納筐体は上面部材と下面部材と側面部材とを有して構成される固体酸化物形燃料電池であって、
    前記収納筐体は、前記側面部材よりも内側で、当該側面部材と間隔を空けて対面する内部隔壁部材を少なくとも一つ有し、
    前記内部隔壁部材よりも内側の前記燃焼部で発生した燃焼排ガスを含む排気ガスは、前記内部隔壁部材の上端側の、前記改質器よりも上方に位置する開口部を通って前記内部隔壁部材よりも外側の前記側面部材との間の排気通路に至り、前記排気通路を流れて前記収納筐体の外部に排出されるように構成され、
    前記改質器の上方には板状部材が設けられ、前記板状部材は、前記改質器の周囲に存在する前記排気ガスが、前記板状部材の下方と上方との間をつなぐガス流路を通って前記板状部材の下方から上方に移動して、前記板状部材の上方を流れた後で前記開口部に向かって流れるように構成されている固体酸化物形燃料電池。
  2. 前記板状部材は、前記改質器の周囲の前記開口部に近い側に存在する前記排気ガスが、前記開口部の方向に向かって最短距離で流れることを阻止するように構成されている請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池。
  3. 前記板状部材は、前記改質器の周囲の前記開口部に近い側に存在する前記排気ガスが、前記板状部材の下面と前記改質器の上面との間を、前記開口部に向かう方向とは逆方向に流れた後で前記板状部材の上面側に至り、前記板状部材の上面側を通って前記開口部に向かうように構成されている請求項1又は2に記載の固体酸化物形燃料電池。
  4. 前記収納筐体の少なくとも上方を覆うように設けられるエアジャケット筐体を備え、
    前記燃料電池セルでの発電に用いるために供給される空気は、前記エアジャケット筐体と前記収納筐体の前記上面部材との間に形成される水平空気通路を、前記板状部材よりも上方を流れる前記排気ガスと熱交換しながら水平方向に向かって流れ、
    前記水平空気通路を流れた後の空気は、下向きに延びる下向空気通路を下方に向かって流れ、前記下向空気通路の下端近傍に形成される空気孔を通って前記収納筐体の内部に放出される請求項1〜3の何れか一項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  5. 前記板状部材は、前記開口部に近い側の端部が前記内部隔壁部材に装着されている請求項1〜4の何れか一項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  6. 前記板状部材には、前記改質器の周囲に存在する前記排気ガスが、前記板状部材の下方から上方に通過することを許容する孔が前記ガス流路として形成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の固体酸化物形燃料電池。
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WO2012111822A1 (ja) * 2011-02-17 2012-08-23 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 燃料電池モジュール
WO2017038782A1 (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 京セラ株式会社 燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

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