JP5946584B2 - 梱包材 - Google Patents
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Description
本発明は、被梱包物を収容ケース内に収容する梱包材、例えば、被梱包物を立てた姿勢で収容ケース内に収容する梱包材に関する。
従来、この種の被梱包物を梱包材としては、本願出願人の出願に係る梱包材がある。この梱包材は、収容ケース内に収容されており、被梱包物を立てた姿勢で支持する支持部材と、被梱包物を位置決めするための収容溝を形成した収容保持部材とを備えており、収容保持部材は、収容ケースに締め付けバンドで固定されている(例えば、特許文献1参照)。
前記のように構成された梱包材は、立てた姿勢にある被梱包物に座屈を生じさせることなく、かつ被梱包物に対する締め付けバンドの掛け渡しも容易に行える等の所望の効果を奏するものである。
しかしながら、このように構成された梱包材を用いて被梱包物を梱包した梱包体を、舗装されていない公道が多く道路事情が悪いところでは、輸送の振動で、走行中に荷崩れが発生することがある。また、具体的には、被梱包物を搬送する際、道路の凹凸等により過大な衝撃が梱包材に加わる。この結果、締め付けバンドの緩みにより、梱包材から被梱包物の外れが起こりやすく、被梱包物にダメージを与えるおそれがある。また、梱包体の積み下ろしの際にも同様の現象が起こりうる。特に被梱包物が重量物である場合には、このような現象は顕著である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、被梱包物を、梱包材を用いて収容ケース内に収容固定し搬送する際、衝撃等で被梱包物が梱包材から外れることを防止し、被梱包物を収容ケース内に安定して固定することができる梱包材を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る梱包材は、収容ケース内において、被梱包物を支持乃至は保持し、外側を締め付けバンドが沿わされる梱包材であって、締め付けバンドが挿通される凹溝が一方向に沿って形成され、前記凹溝の底面は前記一方向に沿った中央部に形成された平坦面と、該平坦面の両端から前記凹溝の両端まで、前記平坦面に対して連続的に傾斜した傾斜面とを有することを特徴としている。
前記のごとく構成された本発明の梱包材では、収容ケース内において、梱包材で被梱包物を支持乃至は保持し、梱包材の外側に締め付けバンドを沿わせ、一方向に沿って形成された凹溝に締め付けバンドを挿通して締め付けると、締め付けバンドは中央部の平坦面と、この平坦面の両端から凹溝の両端まで、平坦面に対して連続的に傾斜した一対の傾斜面に沿って、被梱包物を締め付けるため、凹溝が形成された梱包材の両端に過大な荷重がかからず、安定して被梱包物を梱包材に支持あるいは保持することができる。
より好ましい態様としては、前記各傾斜面は、各傾斜勾配が異なる複数の傾斜面からなり、さらに好ましくは、前記各傾斜面は、前記平坦面の両端から前記凹溝の端部に進むに従って傾斜勾配が大きくなっている。
この態様によれば、凹溝に形成された各傾斜面は、平坦面の端部から前記凹溝の端部に進むに従って傾斜勾配が異なるので、上下方向とは異なる複数の方向から、凹溝が形成された梱包材を締め付けることができる。これにより、締め付けバンドによる締め付け状態をより安定させ、被梱包物をより安定的に保持することができる。特に、各傾斜面を、前記平坦面の端部から前記凹溝の端部に進むに従って傾斜勾配が大きくすることにより、締め付けバンドでより安定した締め付け状態を維持することができる。
本発明の他の態様としては、収容ケース内において、複数の被梱包物を並置して梱包するための梱包材であって、前記梱包材は、前記並置された複数の被梱包物の下部を支持する複数の支持溝が形成された少なくとも1つの支持部材と、前記並置された複数の被梱包物の上部を保持する複数の保持溝が形成された少なくとも1つの保持部材と、を備えており、前記支持部材または前記保持部材の少なくとも一方には、前記複数の被梱包物を固定するための締め付けバンドが挿通される凹溝が一方向に沿って形成されており、該凹溝の底面は、前記一方向に沿った中央部に形成された平坦面と、該平坦面の両端から前記凹溝の両端まで、前記平坦面に対して連続的に傾斜した傾斜面とを有することを特徴としている。
前記のごとく構成された本発明の他の態様の梱包材では、並置された複数の被梱包物の下部を支持部材の複数の支持溝で支持し、並置された複数の被梱包物の上部を保持部材の複数の保持溝で保持することができる。この状態で、支持部材または保持部材の少なくとも一方において、形成された凹溝に締め付けバンドを挿通して締め付けることで、凹溝が形成された支持部材または保持部材を複数の被梱包物に向かって押圧することができる。ここで、凹溝の底面は前記一方向に沿った中央部に平坦面を有し、さらにその両端には平坦面の両端から凹溝の両端まで、平坦面に対して連続的に傾斜した一対の傾斜面を有するので、上下方向ばかりでなく、傾斜面に対して垂直方向においても、締め付けバンドによる締め付け力(押圧力)を作用させることができる。これにより、凹溝が形成された支持部材または保持部材の両端に過大な荷重がかからず、安定して被梱包物を梱包材に保持することができる。
より好ましい態様としては、前記凹溝の底面に沿って凹溝内に挿通される補強用の板材をさらに備えている。この態様によれば、凹溝の強度を補強でき割れやずれを防止できるため、被梱包物の移動をさらに防止して、梱包状態を安定させることができる。
本発明によれば、被梱包物を、梱包材を用いて収容ケース内に収容固定し搬送する際、衝撃等で被梱包物が梱包材から外れることを防止し、被梱包物を収容ケース内に安定して固定することができる。
以下、本発明に係る梱包材と、これを用いた梱包体の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。収容ケース1は箱型であり、本実施の形態では、図1に示すように、木製またはスチール製の角材を用いて、直方体状としており、下方には移動、搬送の際に使用されるフォークリフトのフォークが入るための空隙が形成されている。
収容ケース1は互いに平行な4本の柱2a、2b、2c、2dと、4本の柱の下端を連結する下梁材3a、3b、3c、3dと、4本の柱の上端を連結する上梁材4a、4b、4c、4dとから直方体に形成されている。
収容ケース1は、短い側の下梁材3a、3c同士の上に、3本の間隙用横架材5,5…が固定され、この3本の横架材の上方に床面を構成する床材6,6…が並べられ固定されている。
横架材5により下梁材3a,3cと床材6との間に前記フォークリフト用の空隙7が形成される。また、床材6,6…の側端部には、後述する支持部材を位置決めするための横材8,8が固定されている。なお、収容ケース1は木製の角材を用いるものでなく、鉄製の角材やパイプを縦横に組み立てて溶接したものでもよい。収容ケース1の大きさは、内部に位置する被梱包物Pが接触しないような長さの各部材で構成されている。例えば、図3に示すように、被梱包物Pの平面形状が、収容ケース1の柱2a、2b、下梁材3a、上梁材4aの内側になるように収容ケース1の各部材の長さが設定されている。
本実施形態において、被梱包物として梱包される被梱包物P,P…は、基本的には自立し難いたとえば板状またはパネル状の部品の形状である。収容ケース1は、後述する梱包材を用いて、複数の(7つの)被梱包物を立てた姿勢で一方向Lに並置して(平行状態に並べ)、梱包したものを収容する枠体である。なお、被梱包物は矩形板状に限られるものでなく、三角形状や楕円形状、その一部が湾曲した形状、あるいは他の適宜の形状であってもよい。
本実施の形態では、梱包材10は、収容ケース1内において、被梱包物Pを支持乃至は保持し、外側を締め付けバンド40が沿わされる梱包材であり、被梱包物Pの下方に位置する支持部材11,11と、上方に位置する保持部材20とから構成される。具体的には、被梱包物Pは下辺(下部)を平行な2本の支持部材11,11で支持され、上辺(上部)を1本の保持部材20で保持されて収容ケース1内に収容固定されるように構成されている。支持部材11,11と保持部材20とは、相互に平行状態となるように設置される。
被梱包物Pの下部を支持する支持部材11,11、および、被梱包物Pの上部を保持する及び保持部材20は、梱包品である被梱包物Pに対して適宜の緩衝性を備え、かつ所要の機械的強度を有する任意の材料により作ることができる。好ましくは、成形の容易性や軽量性の観点から、発泡樹脂成形品が好適であり、より好ましくは型内発泡成形品である。
樹脂材料としては、熱可塑性樹脂が好適であり、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリスチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂を用いることが好ましい。これらの樹脂材料を発泡させた場合には、その発泡倍率は、梱包しようとする被梱包物の重量や形状等を勘案して適宜設定すればよいが、緩衝性がよく、軽量で経済的である点から、好ましくは40〜60倍程度、より好ましくは50倍(0.20g/L)程度である。
支持部材11には、並置された複数の被梱包物Pの下部を支持する複数の支持溝12,12…が、一方向Dに所定の間隔を空けて形成されている。支持溝12は、2つの支持部材11,11の対向する上角部に直方体の陥没部として形成されている。支持溝12は、被梱包物Pのうち支持される下部の肉厚と等しく、あるいは僅かに小さく形成されている。この構成により被梱包物Pの下部は、その角部が複数の支持溝12,12…に嵌合あるいは押し込まれて支持される構成となっている。このように、支持部材11は、複数の被梱包物P,P…の重量を受け持つとともに、所定の間隔で被梱包物P,P…を並設する機能を有している。
また、支持部材11の支持溝12は、図2(b)に示すように、被梱包物Pに面方向の移動を防止するための側壁13を有している。この側壁13により支持溝12は側壁に突き当たる形状となっている。なお、この側壁13は必ずしも必要でなく、突き当たりの形状でなく、両端が開口する形状の溝でもよい。いうまでもなく、被梱包物P,P…を収容するため、その収容箇所に対応する形状を有していればよい。
保持部材20には、被梱包物P,P…の上辺を保持する保持溝21,21…を所定の間隔で、一方向Dに所定の間隔を空けて形成されている。保持溝21は、被梱包物Pの支持される上部の肉厚と等しく、あるいは僅かに小さく形成されている。この構成により被梱包物Pの上部は、保持部材20の下面に形成された複数の保持溝21,21…に嵌合あるいは押し込まれて保持される構成となっている。このように、保持部材20は、複数の被梱包物P,P…の上部の間隔を保持して、被梱包物Pを所定の間隔で保持する機能を有している。そして、支持部材11と保持部材20により図2に示されるように、複数の被梱包物Pを並べることができる。
保持部材20の上面には、複数の被梱包物P,P…を並置する一方向Dに沿って、凹溝22が形成されている。凹溝22は、複数の被梱包物P,P…を収容ケース1内に収容固定するための締め付けバンド40を挿通するものであり、凹溝の幅は締め付けバンド40の幅より僅かに大きく形成されている。
ここで、凹溝22の底面は、一方向Dに沿った中央に形成された平坦面23と、平坦面23の両端から凹溝22の両端まで、平坦面23に対して下方に連続的に傾斜した傾斜面24とを有している。すなわち、平坦面23を構成する凹溝22の部分では、その溝深さは一定であり、傾斜面24を構成する凹溝22の部分では、その溝深さは、凹溝の端部に進むに従って除々に深くなっている。凹溝22の底面は、平坦面23と、傾斜面24とが組み合わされた、締め付け時に締め付けバンド40が対接する対接面となっている。
本実施形態では、傾斜面24は、傾斜勾配が異なる複数の傾斜面24a,24bからなり、各傾斜面24a,24bは、平坦面23の両端から凹溝22の端部に進むに従って下方に傾斜する傾斜勾配が大きくなっている。
より具体的には、各傾斜面24は、平坦面23の端部から連続的に下方に傾斜する第1の傾斜面24aと、第1の傾斜面24aから連続的に凹溝22の端部まで傾斜する第2の傾斜面24bとからなる。
第1の傾斜面24aの傾斜勾配は、平坦面23に対して2°程度であり、第1の傾斜面24aの凹溝22の溝方向に沿った全長は、後述する第2の傾斜面24bのものよりも長い。第2の傾斜面24bの傾斜勾配は、第1の傾斜面24aよりも大きく、平坦面23に対して30°〜60°程度であり、より好ましくは45°である。
締め付けバンド40としては、ポリプロピレン樹脂製のバンドが好ましいが、これに限られるものでなく、布製や皮製のバンドやベルト等で被梱包物P,P…を締め付け固定できるものであれば、材質等は問わない。締め付けバンド40は例えばバックル26等を有し、締め付け状態を保持できる構成となっている。
本発明の梱包材10では、他の実施形態として、図6に示すように、保持部材20の凹溝22内に補強用の板材30を備えてもよい。この実施形態では、凹溝22内に補強用の板材30として、板厚が3〜25mm程度で、長手方向の長さLが平坦面23と、第1の傾斜面22b,22bの長さを加えた長さの合板(プライウッド)が用いられている。
板材30の幅は凹溝22の幅に合わせて嵌合可能に設定され、凹溝の幅より僅かに小さくても、あるいは大きくてもよい。僅かに小さい場合は、凹溝22への挿入が抵抗なく行え、僅かに大きい場合は挿入時に多少の抵抗があるが、挿入後に凹溝22内での板材30の位置は安定する。
板材30としては合板が好ましいが、金属板や、樹脂板等適宜のものを用いることができ、締め付けバンドで締め付けられたときに凹溝の底面形状に合わせて湾曲できるように変形できるものが好ましい。
前記の如く構成された本実施形態の梱包材を用いた被梱包物Pの収容動作について以下に説明する。被梱包物P,P…を収容ケース1内に収容して梱包するときは、収容ケース1の側面の位置決めのための横材8に沿わせて、2つの支持部材11,11を床材6の板面に載置する。このとき、支持部材11,11の支持溝12,12…の開口部が相互に向き合うように載置する。つぎに、被梱包物Pの下辺の角部(下部)を支持溝12,12に挿入すると、被梱包物Pは板面と交差する方向(A方向)の移動が規制されるとともに、板面方向と交差する方向(B方向)の移動も規制される。この操作を収容される被梱包物Pの個数分だけ、本実施形態では7個分繰り返す。このようにして、各対向した支持溝12,12に、7個の被梱包物P,P…を立てた姿勢で一方向に並置する。
このあと、平行状態に並べられた7個の被梱包物P,P…の上辺(上部)を保持するため、保持部材20を取り付ける。保持部材20の下向きの保持溝21,21…に被梱包物Pの上辺を挿入して食い込ませ、7個分食い込ませて保持部材20の保持を完了させる。この状態では、7個の被梱包物P,P…は所定の間隔で平行状態に並べられ一体化され、上辺の面方向と交差する方向(B方向)の倒れを規制することができる。支持部材11、保持部材20の強度、支持溝12、保持溝21の深さ、被梱包物Pの重量によるが、この状態での自立が可能となる場合もある。
つぎに、凹溝22に締め付けバンド40を挿通するとともに、保持部材20と収容ケース1とに締め付けバンド40を巻回して、平行状態に並べられた複数の被梱包物P,P…を締め付けて収容ケース1に固定する。
具体的には、収容ケース1の上梁材4a,4cの下を通して締め付けバンド40を保持部材20の凹溝22に挿通し、締め付けバンド40の端部を下梁材3a側の空隙7に通し、反対側の下梁材3c側の空隙に通して、バックル26等で締め付けることで被梱包物P,P…は収容ケース1に固定される。これにより、被梱包物P,P…の上下方向(C方向)の移動が規制される。
図7に示すように、締め付けバンド40に張力Tを加えて締め付けると、凹溝22は中央が平坦面23であり、平坦面の両端から緩い勾配の第1の傾斜面24a,24aが連続し、さらに保持部材の端面まで大きい勾配の第2の傾斜面24b,24bが形成されているため、保持部材20の長手方向の中央の平坦面23は緩く押圧される。さらに、締め付けバンド40を締め付けていくにしたがって、第1の傾斜面24a,24a部分では外側に向けて徐々に押圧が強まり、勾配の大きい端部の第2の傾斜面24b,24ではさらに強く押圧することができる。
そして、凹溝22は中央が平坦面23と、その両端には平坦面23の両端から凹溝22の両端まで連続的に傾斜した傾斜面24を有するので、上下方向ばかりでなく、傾斜面24に対して垂直方向においても、締め付けバンドによる締め付け力(押圧力)を作用することができる。特に、本実施形態では、第1の傾斜面24aと第2の傾斜面24bとを平坦面23の両側に設けることにより、上下方向に加えさらに、これとは異なる4つ方向から、凹溝22が形成された支持部材11を、締め付けバンド40で締め付けることができる。
このような結果、被梱包物Pを強く締め付けることができ、締め付けバンド40の緩みを抑え、収容ケース1内で衝撃等により梱包材としての支持部材11、保持部材20が移動することを防止することができる。そして、複数の被梱包物P,P…を、梱包材10を用いて収容ケース1内に収容固定し搬送する際、衝撃等で被梱包物Pが梱包材10から外れることを防止し、被梱包物Pを収容ケース1内に安定して固定することができる。
また、保持部材20の上面に凹溝22を設けることにより、支持部材11は複数の被梱包物P,P…の重量で保持され、保持部材20により、複数の被梱包物P,P…を上方から締め付けバンド40で押さえ込むように固定することができる。
なお、前記の実施形態では、傾斜面24は、平坦面23の端部から凹溝22の端部に進むに従って、傾斜勾配が大きくなった、第1の傾斜面24aおよび第2の傾斜面24bを有するものであるが、傾斜面の形態これに限られるものでなく、例えば、平坦面の端部から前記凹溝の端部に進むに従って、平坦面に対して傾斜勾配が大きくなるように形成された曲面からなる傾斜面であってもよい。また、凹溝側の曲面の曲率半径が平坦部側(凹溝の中央部)より大きい楕円面で構成されていてもよい。このように凹溝の底面を曲面や楕円面で形成することで、前記と同様の作用効果を達成することができる。
さらに、図8に示すように、保持部材20の凹溝22内に補強用の板材30を介在させると、さらにその効果を増やすことができる。すなわち、保持部材20の凹溝22に締め付けバンド40を巻回させるときに、図8に示すように、凹溝22の底面に補強用の板材30を予めはめ込んでおく。そして、板材30の上面側に接するように締め付けバンド40を巻回させて保持部材20を締め付ける。
さらに、支持部材11は、間隔を空けて2本平行状態に並設され、保持部材20は平行な2本の支持部材11の中間位置に平行状態に1本配置されるので、下側を2本の支持部材11,11で支持し、上側を1本の保持部材20で保持することで、複数の被梱包物P,Pを効率良く収容ケース内に安定して固定することができる。
図9に示すように、締め付けバンド40の下側に補強用の板材30を挟んで、締め付けバンド40の張力Tを加えて保持部材20を締め付けると、板材30は第1の傾斜面24a,24aに沿って撓み、複数の被梱包物P,Pをバランス良く押圧するため、保持部材20に加わる局所的な衝撃を緩和することができる。
これにより、梱包材としての保持部材20、支持部材11の破損を防止でき、梱包状態をより安定させることができる。すなわち、補強用の板材30が背骨のように機能して、保持部材20を強化して割れや、ずれ等の発生を防止できる。さらに、締め付けバンド40による締め付け時に、補強用の板材30を第1の傾斜面24a、24aに沿って撓ませると共に、補強用の板材30の復元力により締め付けバンド40の緩みを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
例えば、前記の実施形態では、下方に位置する支持部材として2本の支持部材を使用し、上方に位置する保持部材として1本の保持部材を使用する例を示したが、下方に3本以上を使用するとともに、上方に2本以上を使用するように構成してもよい。
また、支持部材の支持溝、保持部材の保持溝として、直方体状の溝の例を示したが、梱包される被梱包物の断面形状に合わせて、段差部や湾曲部等、適宜の形状とすることが好ましい。収容ケースの床面は必ずしも必要でなく、支持部材を載置できれば下梁材の上に直接載置してもよい。
本実施形態では、被梱包物の上部を保持する保持部材に凹溝を設けたが、締め付けバンドで複数の被梱包物を締め付けて、収容ケースに固定することができるのであれば、被梱包物の下部を支持する支持部材に凹溝を設けてもよく、支持部材と保持部材の双方に凹溝を設けてもよい。
また、本実施形態では、凹溝の傾斜面を、平坦面に対して傾斜勾配の異なる第1の傾斜面および第2の傾斜面からなる2つの傾斜面で構成したが、傾斜面は1つの傾斜面からなってもよく、さらに、傾斜勾配が異なる3以上の傾斜面からなり、各傾斜面は、平坦面の両端から前記凹溝の端部に進むに従って傾斜勾配が大きくなっていてもよい。さらに傾斜面が上述した如き曲面(湾曲面)であってもよく、凹溝の底面に平坦面を有さず、凹溝の両側に向かって傾斜した、上述した如き曲面(湾曲面)のみから構成されていてもよい。
また、本実施形態では、梱包材として、支持部材と保持部材とで構成したが、上述した凹溝を有し、締め付けバンドを挿通し、被梱包物を好適に支持乃至は保持するものであれば、これらの個数は特に限定されるものではなく、支持部材および保持部材のいずれか一方の部材で構成された梱包材であってもよい。
本発明の活用例として、被梱包物の下辺を支持する支持部材と、上辺を保持する保持部材を用いて、自動車のボンネット、ドアパネル、トランクリッド等の自立し難い部品を、立てた姿勢で収容ケース内に収容固定することができる。
1:収容ケース、10:梱包材、11:支持部材、12:支持溝、13:側壁、20:保持部材、21:保持溝、22:凹溝、23:平坦面、24a:第1の傾斜面、24b:第2の傾斜面、26:バックル、30:補強用の板材、40:締め付けバンド、P:被梱包物
Claims (5)
- 収容ケース内において、被梱包物を支持乃至は保持し、外側を締め付けバンドが沿わされる梱包材であって、
該梱包材は、前記被梱包物の下方に位置する支持部材と、上方に位置する保持部材とを有し、
前記支持部材または前記保持部材の少なくとも一方には、前記締め付けバンドが挿通される凹溝が一方向に沿って形成され、
該凹溝の底面は、前記一方向に沿った中央部に形成された平坦面と、該平坦面の両端から前記凹溝の両端まで、前記平坦面に対して連続的に傾斜した傾斜面とを有することを特徴とする梱包材。 - 前記各傾斜面は、傾斜勾配が異なる複数の傾斜面からなることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
- 前記各傾斜面は、前記平坦面の端部から前記凹溝の端部に進むに従って傾斜勾配が大きくなっていることを特徴とする請求項2に記載の梱包材。
- 収容ケース内において、複数の被梱包物を並置して梱包するための梱包材であって、
前記梱包材は、前記並置された複数の被梱包物の下部を支持する複数の支持溝が形成された少なくとも1つの支持部材と、
前記並置された複数の被梱包物の上部を保持する複数の保持溝が形成された少なくとも1つの保持部材と、を備えており、
前記支持部材または前記保持部材の少なくとも一方には、前記複数の被梱包物を固定するための締め付けバンドが挿通される凹溝が一方向に沿って形成されており、
該凹溝の底面は、前記一方向に沿った中央部に形成された平坦面と、該平坦面の両端から前記凹溝の両端まで、前記平坦面に対して連続的に傾斜した傾斜面とを有することを特徴とする梱包材。 - 前記凹溝の底面に沿って凹溝内に挿通される補強用の板材をさらに備えていることを特徴とする請求項4に記載の梱包材。
Applications Claiming Priority (1)
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