JP5946014B2 - 燃料電池ユニット - Google Patents

燃料電池ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5946014B2
JP5946014B2 JP2012065438A JP2012065438A JP5946014B2 JP 5946014 B2 JP5946014 B2 JP 5946014B2 JP 2012065438 A JP2012065438 A JP 2012065438A JP 2012065438 A JP2012065438 A JP 2012065438A JP 5946014 B2 JP5946014 B2 JP 5946014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
fuel cell
heat exchanger
combustion gas
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012065438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013197028A (ja
Inventor
陽祐 赤木
陽祐 赤木
肇 大村
肇 大村
田中 修平
修平 田中
邦造 相馬
邦造 相馬
琢也 星子
琢也 星子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2012065438A priority Critical patent/JP5946014B2/ja
Publication of JP2013197028A publication Critical patent/JP2013197028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5946014B2 publication Critical patent/JP5946014B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスにより発電を行う燃料電池ユニットに関する。
近年、燃料ガス(水素含有ガス)と酸化剤ガス(酸素含有ガス)とを反応させて電力を得ることができる燃料電池セルをケーシング内に複数配列し、それら複数の燃料電池セルに燃料ガスと酸化剤ガスとを供給して発電する燃料電池ユニットが提案されている。この種の燃料電池ユニットとして、発電反応に使用されなかった燃料ガスと酸化剤ガスとをケーシング内で燃焼させ、発生した燃焼ガスを利用して、その熱によりセルの発電反応に使用する酸化剤ガスを加熱する熱交換器をケーシング外に備えたものが知られている。また、ケーシングの上面を覆うように熱交換器を固定配置し、熱交換器によって覆われたケーシングの外面とケーシングを覆う熱交換器の外面との間を連結するようそれぞれに設けられた開口を介して燃焼ガスをケーシングから熱交換器に導入することで、発生した燃焼ガスをすぐに熱交換器における熱交換に利用できるよう熱交換効率を向上させた燃料電池ユニットも知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−014921号公報
上述した燃焼ガスにより酸化剤ガスを加熱する熱交換器を備えた燃料電池ユニットにおいては、高温である燃焼ガスが熱交換器で酸化剤ガスと熱交換する際、上流から下流に流れるにつれ温度が低下していく。そのため、熱交換器にて燃焼ガスの流れ方向に温度分布が生じてしまう。温度分布により熱交換器では低温の領域ができるのに対し、ケーシングは熱交換器の温度分布とは異なり全体的に高温であるため、熱交換器の低温の領域とケーシングとの接触部にて熱膨張量に差が生じる。酸化剤ガスを熱交換器からケーシング内へ導入する連絡流路を、熱交換器の温度分布の低温側から垂直方向真下に延ばしてケーシングと接続する場合、熱交換器の低温側よりもケーシングの熱膨張量の方が大きくなるため、連絡流路とケーシングとの接続部の位置が、熱交換器と連絡流路との接続部の真下から熱膨張する方向に相対的にずれてしまう。この相対的なずれにより、連絡流路が歪むとともに各接続部に応力による負荷がかかるおそれがある。さらに、連絡流路を介しケーシング内へ導入される酸化剤ガスは比較的低温であるため、連絡流路も比較的低温となる。比較的低温である連絡流路に対し、上述した通りケーシングは全体的に高温であるため、連絡流路とケーシングとの接続部にてケーシングとの間の熱膨張量に差が生じる。この熱膨張量の差により、連絡流路とケーシングとの接続部に応力による負荷がさらにかかるおそれがある。これら連絡流路の各接続部にかかる負荷によって各接続部にてクラックや割れ等の破損が生じた場合、酸化剤ガスが漏れてしまうおそれがある。その場合、安定して酸化剤ガスが供給されないため、酸化剤ガスが不足する状態での無理な発電による燃料電池セルの劣化や破損も起こり得、燃料電池ユニットの発電反応が安定せず寿命も短くなってしまうことが懸念される。
そこで、本発明は、ケーシングを覆うように熱交換器を配置し、熱交換器によって覆われたケーシングの外面とケーシングを覆う熱交換器の外面との間を連結するようそれぞれに設けられた開口を介して燃焼ガスをケーシングから熱交換器に導入する構成を有する燃料電池ユニットにおいて生じる上述した課題を解決するためになされたものであり、ケーシングと熱交換器との間及び連絡流路とケーシングとの間における熱膨張量の差による連絡流路の破損を防ぎ、酸化剤ガスを安定して燃料電池セルに供給することが可能な燃料電池ユニットを提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスを利用して発電反応を生じる燃料電池セルと、発電反応に利用されなかった燃料ガス及び酸化剤ガスを燃焼させる燃焼部と、 前記燃料電池セルと前記燃焼部とを内包する箱形状のケーシングと、 前記燃焼部で生じた燃焼ガスを前記ケーシングの外部に排出するよう前記ケーシングに設けられた燃焼ガス排出口と、前記燃焼ガス排出口から排出された燃焼ガスを導入する燃焼ガス導入部を有し、前記ケーシングの外面を覆うよう前記ケーシングに固定され、外部から前記燃焼ガスとは別経路で取り込んだ前記酸化剤ガスと前記ケーシングから導入した前記燃焼ガスとの間で熱交換する熱交換器と、加熱された前記酸化剤ガスを前記熱交換器から前記ケーシング内部へと導くよう前記熱交換器と前記ケーシングとの間を連絡する連絡流路と、を備え、前記熱交換器は、一方側端部側に前記燃焼ガス導入部を具備し、他方側端部側に導入した前記燃焼ガスを前記熱交換器外に排出する開口を具備する、燃料電池ユニットにおいて、 前記ケーシングと前記熱交換器とは、前記熱交換器によって覆われた前記ケーシングの外面と前記ケーシングを覆う前記熱交換器の外面との間に設けられた前記燃焼ガス排出口と前記燃焼ガス導入部とを連結する連結部と、前記燃焼ガス導入口の近傍に配置された前記連絡流路と、で互いに連結されて固定されていることを特徴とする燃料電池ユニットである。

このように構成された本発明においては、連絡流路はケーシングから熱交換器へ燃焼ガスを導入する燃焼ガス導入部の近傍に配置されるので、ケーシングと略同一温度となる燃焼ガス導入部の近傍、つまり、熱交換器とケーシングとの接触部にて熱膨張量に大きな差が生じない領域に連絡流路は配置されることになる。それにより、ケーシングと熱交換器との熱膨張量に差が生じる領域に連絡流路が配置された場合に比べ、熱交換器と連絡流路との接続部の熱膨張による位置の変化の大きさと、連絡流路とケーシングとの接続部の熱膨張による位置の変化の大きさとの間に、ずれが生じにくい。そのため、熱交換器と連絡流路との接続部に対する、連絡流路とケーシングとの接続部の相対的な位置が変化しにくく、連絡流路が歪まず、各接続部分に応力による負荷がかかることが防止される。従って、この負荷によって生じる各接続部分におけるクラックや割れ等の破損、ならびに、その破損が生じた場合に起こり得る酸化剤ガスの漏れが防止される。燃料電池セルへ酸化剤ガスを安定して供給することができるため、発電反応が安定するとともに長寿命の燃料電池ユニットを得ることが可能となる。
本発明は、好ましくは、ケーシング内には、連絡流路のケーシングとの接続部と、燃料電池セルと、の間を遮蔽する遮蔽板が配置されている方がよい。
このように構成された本発明においては、ケーシング内には、連絡流路のケーシングとの接続部と、燃料電池セルとの間に遮蔽板が配置されているため、ケーシングを加熱する燃料電池セルの発電による熱、燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼による熱、及び、燃焼により発生する高温の燃焼ガスから接続部が遮蔽され、接続部におけるケーシングの温度が高温になりにくい。そのため、接続部において、比較的低温である連絡流路とケーシングとの温度差が抑えられ、連絡流路とケーシングとの間の熱膨張量の差も抑えられる。従って、連絡流路とケーシングとの間の熱膨張量の差によって接続部に応力による負荷がかかることが防止されるとともに、負荷による接続部の破損及びその破損により生じる酸化剤ガスの漏れがより確実に防止される。燃料電池セルへ酸化剤ガスを安定して供給することができるため、発電反応が安定するとともに長寿命の燃料電池ユニットを得ることが可能となる。
本発明の燃料電池ユニットによれば、ケーシングと熱交換器との間及び連絡流路とケーシングとの間での熱膨張量の差による連絡流路の破損が防止される。従って、不安定な酸化剤ガスの供給によって発生する燃料電池セルの劣化や破損を防ぐことができ、発電反応が安定するとともに長寿命の燃料電池ユニットを得ることが可能となる。
本発明の一実施形態における燃料電池モジュールの外観を示す斜視図。 図1の中央近傍における断面図であって、図1のA方向から見た断面を示す断面図。 図1の中央近傍における断面図であって、図1のB方向から見た断面を示す断面図。 図1のケーシングから一部の外板を取り除いた状態を示す斜視図。 図2に相当する、発電用空気及び燃焼ガスの流れを示す模式図。 図3に相当する、発電用空気及び燃焼ガスの流れを示す模式図。 本発明の一実施形態における燃料電池セルスタックの構成を示す斜視図。 本発明の一実施形態における燃料電池セルユニットを示す部分断面図。 本発明の一実施形態に用いられる熱交換器の内部及び熱交換器に通じる流路を示す平面図。 本発明の一実施形態に用いられる連絡流路と熱交換器の低温側に設けられた連絡流路とを比較するための模式図。 図10の熱交換器及びケーシングにて熱膨張が生じた際の連絡流路の状態を示す模式図。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態における燃料電池モジュール(燃料電池ユニット)の外観を示す斜視図である。図1に示す燃料電池モジュール2は、固体電解質型燃料電池システムの一部を構成するものである。固体電解質型燃料電池システムは、燃料電池モジュール2と、図示しない補機ユニットとを備える。
なお、図1においては、燃料電池モジュール2の高さ方向をy軸方向としている。このy軸に直交する平面に沿ってx軸及びz軸を定義し、燃料電池モジュール2の短手方向に沿った方向をx軸方向とし、燃料電池モジュール2の長手方向に沿った方向をz軸方向としている。図2以降において図中に記載しているx軸、y軸、及びz軸は、図1におけるx軸、y軸、及びz軸を基準としている。また、z軸の負方向に沿った方向をA方向とし、x軸の正方向に沿った方向をB方向としている。
図1に示すように、燃料電池モジュール2は、燃料電池セル集合体(詳細は後述する)を内部に設けたケーシング56と、ケーシング56の上面に接触して設けられ発電用空気(酸化剤ガス)を加熱する熱交換器22とを備える。ケーシング56の内部は密封空間となっており、被改質ガス供給管60及び水供給管62が繋げられている。一方、熱交換器22には、発電用空気導入管74と、燃焼ガス排出管82とが繋げられている。
被改質ガス供給管60は、ケーシング56の内部に都市ガス等の被改質ガスを供給する管路である。水供給管62は、被改質ガスを燃料ガスに水蒸気改質する際に用いられる水を供給する管路である。発電用空気導入管74は、改質後の燃料ガスと発電反応を起こさせるための発電用空気を供給する管路である。燃焼ガス排出管82は、発電反応後の燃料ガスを燃焼した結果生じる燃焼ガスをケーシング56外部へ排出する管路である。
次に、図2は燃料電池モジュール2をその中央近傍において図1のA方向から見た断面図、図3は燃料電池モジュール2をその中央近傍において図1のB方向から見た断面図、図4は図1に示す燃料電池モジュール2から燃料電池セル集合体を覆うケーシング56の一部を取り外した状態を示す斜視図である。図2〜図4を参照しながら、燃料電池モジュール2の内部について説明する。
図2〜図4に示すように、燃料電池モジュール2はその内部に、燃料電池セル集合体12と、燃料電池セル集合体12が発電を行う発電室10と、燃料電池セル集合体12の上方に形成された燃焼室18と、燃焼室18の上方に配置された改質ユニット20と、改質ユニット20の上方に形成される整流板21を有する。また、燃料電池セル集合体12の真下にはマニホールド68が設けられている。
発電室10に設けられる燃料電池セル集合体12は、複数の燃料電池セルユニット16により構成される燃料電池セルスタック14を、長手方向(A方向)に向けて複数配列したものであり、ケーシング56により全体が覆われている。また、図4に示すように、燃料電池セル集合体12は、全体としてB方向よりA方向の方が長い略直方体形状であり、改質ユニット20側の上面、マニホールド68側の下面、図4のA方向に沿って延びる長辺側面と、図4のB方向に沿って延びる短辺側面と、を備えている。
改質ユニット20は、ケーシング56の内部に導かれた被改質ガス供給管60及び水供給管62がともに繋がれている。より具体的には、図3に示すように、改質ユニット20の上流端である図中右側の端部に繋がれている。水供給管62から供給された水は、改質ユニット20内の上流端に設けられた蒸発混合器20aによって蒸発される。さらに、蒸発混合器20aは、この水蒸気と、被改質ガスと空気とを改質反応の種類に応じて適宜混合する。
改質ユニット20内の蒸発混合器20aの下流側には、改質器20bが設けられている。改質器20bは、水蒸気改質により被改質ガスを燃料ガスへと改質し、この燃料ガスを改質ユニット20の下流端に接続された燃料供給管66の上端へ導入する。この燃料供給管66の下端側66aは、マニホールド68内に入り込むように配置されている。
燃料電池セル集合体12の真下に設けられるマニホールド68の内部には、燃料供給管66の下端側66aが挿入されている。燃料供給管66の下端側66aの外周には、長手方向(A方向)に沿って図示しない複数の小穴が形成されている。改質ユニット20で改質された燃料ガスは、マニホールド68の長手方向における一端側(図3における左端)から他端側(図3における右端)に向けて導入され、これら複数の小穴(図示せず)によってマニホールド68内の他端側に向けて順次供給されるようになっている。マニホールド68に供給された燃料ガスは、燃料電池セル集合体12を構成する各燃料電池セルユニット16の内側にある燃料ガス流路(詳細は後述する)内に供給され、燃料電池セルユニット16内を上昇して、燃焼室18に至るようになっている。
燃料電池セル集合体12の上方の燃焼室18では、発電反応に使用されなかった燃料ガスと発電用空気とが燃焼することで、燃焼ガスが発生する。この燃焼ガスは、燃焼室18内を上昇し、改質ユニット20の周囲を経て、整流板21に至る。改質ユニット20は燃焼ガスにより加熱され、蒸発混合器20aによる水の蒸発及び改質器20bによる水蒸気改質を行う。また、整流板21には、燃焼ガスを集合させる開口21aが形成されており、燃焼ガスをケーシング56の外部へと導く。
続いて、発電用空気を燃料電池モジュール2の内部へ供給するための構造を、図2〜図6及び図9を参照しながら説明する。図5は図2に対応する模式図であり発電用空気及び燃焼ガスの流れを示す図、図6は図3に対応する模式図であり同様に発電用空気及び燃焼ガスの流れを示す図である。図9は本発明の一実施形態に用いられる熱交換器の内部を示す平面図である。これらの図に示すように、改質ユニット20の上方のケーシング56上面に、熱交換器22が設けられている。熱交換器22には、複数の燃焼ガス配管70と、この燃焼ガス配管70の周囲に形成された発電用空気流路72とが設けられている。
図3に示すように、熱交換器22の上面における一端側(図3における右端)には、発電用空気導入管74が取り付けられている。この発電用空気導入管74により、図示しない発電用空気流量調整ユニットから、発電用空気が熱交換器22内に導入されるようになっている。一方、熱交換器22の上側の他端側(図3及び図9における左端)には、図2及び図9に示すように、発電用空気流路72の出口ポート76aが一対形成されている。この出口ポート76aは、一対の連絡流路76つながっている。さらに、ケーシング56の幅方向(B方向)における両側には、連絡流路76とケーシング56とを接続する接続部79cと、燃料電池セル集合体12との間を遮蔽する遮蔽板80が長手方向(A方向)にわたって形成されている。遮蔽板80とケーシング56との間の空間は、熱交換器22から供給された発電用空気を燃料電池セルユニット16に導く発電用空気供給路77として利用されている。
図2及び図5に示すように、遮蔽板80とケーシング56との間の空間である発電用空気供給路77は、発電用空気流路72の出口ポート76aから連絡流路76を介して、発電用空気が供給されるようになっている。この発電用空気供給路77は、遮蔽版80と同様に、燃料電池セル集合体12の長手方向に沿って形成されている。さらに、図5及び図6に示すように、その下方側であり且つ燃料電池セル集合体12の下方側に対応する位置に、発電室10内の各燃料電池セルユニット16に向けて発電用空気を吹き出すための複数の吹出口78a、78bが形成されている。これらの吹出口78a、78bから吹き出す発電用空気は、各燃料電池セルユニット16の外側に沿って、下方から上方へ流れるようになっている。
続いて、燃料ガスと発電用空気とが燃焼して生成される燃焼ガスを排出するための構造を図2〜図6及び図9を参照しながら説明する。燃焼室18では、発電反応に使用されなかった燃料ガスと発電用空気とが燃焼することで、燃焼ガスが発生する。この燃焼ガスは、燃焼室18内を上昇し、改質ユニット20の周囲を経て整流板21に至る。図2、図5及び図6に示すように、整流板21には、燃焼ガスを集合させる開口21aが設けられている。
開口21aを通じて集合した燃焼ガスは、熱交換器22の他端側(図6及び図9における左端)の下方で、ケーシング56内と連通するように開口された開口部である燃焼ガス導入部81へと導かれる。図6及び図9に示すように、熱交換器22内には、発電用空気流路72内の発電用空気を熱交換により加熱するための複数の燃焼ガス配管70が設けられており、燃焼ガス導入部81と連通している。これらの燃焼ガス配管70の下流端側には、燃焼ガス排出管82が接続され、燃焼ガスが外部に排出されるようになっている。なお、燃焼ガス導入部81が、ケーシング56の上面と熱交換器22との固定部であり、ケーシング56の上面と熱交換器22の下面との溶接等による直接の固定は燃焼ガス導入部81以外では行われない。燃焼ガス導入部81以外では、ケーシング56と熱交換器22とは連絡流路76を介して固定されている。詳しくは、熱交換器22の側面と出口ポート76aとを接続する接続部79a、出口ポート76aと連絡流路76とを接続する接続部79b、ならびに、連絡流路76とケーシング56の側面とを接続する接続部79cが、それぞれ溶接等により固定されている。
次に、図7は本発実施形態における燃料電池セルスタック14を示す斜視図である。図7を参照しながら燃料電池セルスタック14について説明する。図7に示すように、燃料電池セルスタック14は、16本の燃料電池セルユニット16から構成され、これらの燃料電池セルユニット16の下端側及び上端側が、それぞれ、セラミック製のマニホールド上板68a及び上支持板100により支持されている。これらのマニホールド上板68a及び上支持板100には、内側電極端子86が貫通可能な貫通穴がそれぞれ形成されている。
また、燃料電池セルユニット16には、集電体102及び外部端子104が取り付けられている。この集電体102は、燃料極である内側電極層90に取り付けられた内側電極端子86と、隣接する燃料電池セルユニット16の空気極である外側電極層92の外周面とを電気的に接続するものである。
さらに、燃料電池セルスタック14の端に位置する2個の燃料電池セルユニット16の上側端及び下側端の内側電極端子86には、それぞれ外部端子104が接続されている。これらの外部端子104は、隣接する燃料電池セルスタック14の端にある燃料電池セルユニット16の外部端子104に接続され、160本の燃料電池セルユニット16の全てが直列接続されるようになっている。
次に、図8は本実施形態の燃料電池セルユニット16を示す部分断面図である。図8を参照しながら燃料電池セルユニット16について説明する。図8に示すように、燃料電池セルユニット16は、燃料電池セル84と、この燃料電池セル84の上下方向端部にそれぞれ接続された内側電極端子86を備えている。
燃料電池セル84は、上下方向に延びる管状構造体であり、内部に燃料ガス流路88を形成する円筒形の内側電極層90と、円筒形の外側電極層92と、内側電極層90と外側電極層92との間にある電解質層94とを備えている。この内側電極層90は、燃料ガスが通過する燃料極であり、(−)極となり、一方、外側電極層92は、空気と接触する空気極であり、(+)極となっている。
燃料電池セルユニット16の上端側と下端側に取り付けられた内側電極端子86は、同一構造であるため、ここでは、上端側に取り付けられた内側電極端子86について具体的に説明する。内側電極層90の上部90aは、電解質層94と外側電極層92に対して露出された外周面90bと上端面90cとを備えている。内側電極端子86は、導電性のシール材96を介して内側電極層90の外周面90bと接続され、さらに、内側電極層90の上端面90cとは直接接触することにより、内側電極層90と電気的に接続されている。内側電極端子86の中心部には、内側電極層90の燃料ガス流路88と連通する連通流路98が形成されている。
続いて、連絡流路76の配置について図9〜図11を参照しながら説明する。図10は本発明の一実施形態に用いられる連絡流路と熱交換器の低温側に設けられた連絡流路とを比較するための模式図、図11は図10の熱交換器及びケーシングにて熱膨張が生じた際の連絡流路の状態を示す模式図である。上述した本実施形態の燃料電池モジュール2によれば、図9に示すように、連絡流路76は燃焼ガス導入部81の近傍、即ち、熱交換器22における燃焼ガスの上流側(図9における左端)に配置される。また、上述した本実施形態に用いられる熱交換器22において、燃焼ガスは、高温のケーシング56内から燃焼ガス導入部81を経て燃焼ガス配管70を流れて、発電用空気流路72を通過する発電用空気と熱交換し、燃焼ガス排出管82から排出される。そのため、燃焼ガスの温度は燃焼ガス導入部81で最も高く、下流側(図9における右端)に流れるにつれ温度が低下していく。この燃焼ガスの温度分布と同様に、熱交換器22も、燃焼ガス導入部81近傍で最も温度が高くなり、燃焼ガスの下流側(図9における右端)に向けて温度が低下していく。
ここで、図10及び図11にて、上述した本実施形態における連絡流路76と、比較例である連絡流路106とを比較する。図10(a)に示すように、上述した本実施形態における連絡流路76は燃焼ガス導入部81の近傍、即ち熱交換器22の高温側に設けられているのに対して、比較例である図10(b)の連絡流路106は熱交換器22の燃焼ガスの流れ方向の下流側、即ち低温側に設けられている。なお、連絡流路106は図示しない出口ポートにより連絡流路76と同様に熱交換器22とつながっている。また、熱交換器22の側面と出口ポート(図示なし)とは接続部109aにて、出口ポート(図示なし)と連絡流路106とは接続部109bにて、ならびに、連絡流路106とケーシング56の側面とは接続部109cにて、それぞれ接続される。
図10(a)のように連絡流路76が燃焼ガス導入部81の近傍、即ち熱交換器22の高温側に設けられた構成の場合、熱交換器22及びケーシング56にて熱膨張が生じると、熱交換器22の高温側と略同じ温度で全体的に高温であるケーシング56との間における熱膨張量の差が小さいため、図11(a)に示すように、連絡流路76の接続部79a、79bの熱膨張による位置の変化の大きさと、接続部79cの熱膨張による変化の大きさとの間にずれが生じにくい。そのため、上述した本実施形態における連絡流路76において、接続部79a、79bに対する接続部79cの相対的な位置が変化しにくい。一方、図10(b)のように連絡流路106が熱交換器22の燃焼ガスの流れ方向の下流側、即ち低温側に設けられた構成の場合、熱交換器22の低温側と、熱交換器の高温側と略同じ温度で全体的に高温であるケーシング56との間における熱膨張量の差が小さくないため、図11(b)に示すように、連絡流路106の接続部109a、109bの熱膨張による位置の変化の大きさと、接続部109cの熱膨張による変化の大きさとの間にずれが生じやすい。このずれ長ΔLによって、比較例である連絡流路76においては、接続部79a、79bに対する接続部79cの相対的な位置が変化する。
上述した通り、本実施形態の燃料電池モジュールにおける連絡流路76の配置によれば、ケーシング56と熱交換器22との熱膨張量に差が生じる熱交換器22の下流側の領域に連絡流路が配置された場合に比べ、ケーシング56と熱交換器22との熱膨張量が略等しくなるよう、ケーシング56の上面と熱交換器22の下面とを燃焼ガス導入部81で接続してケーシング56内部の上面側と熱交換器22の燃焼ガス導入部81との温度が略等しい状態にある構成において、熱交換器22の燃焼ガス導入部81に近い上流側の領域に連絡流路76が配置された場合の方が、熱交換器22と連絡流路76との接続部79a、79bに対する、連絡流路76とケーシング56との接続部79cの相対的な位置が変化しにくい。そのため、連絡流路76が歪まず、各接続部分79a、79b、79cに応力による負荷がかかることが防止される。従って、この負荷によって生じる各接続部分79a、79b、79cにおけるクラックや割れ等の破損、ならびに、その破損が生じた場合に起こり得る発電用空気の漏れが防止される。燃料電池セルへ発電用空気を安定して供給することができるため、発電反応が安定するとともに長寿命の燃料電池ユニットを得ることが可能となる。また、燃焼ガス導入部81がケーシング56の上面と熱交換器22との固定部であり、溶接等による直接的な固定は熱交換器22とケーシング56との間で熱膨張量に大きな差が生じない燃焼ガス導入部81以外では行われないため、熱膨張量の差により固定部が破損することがない。
また、上述した本実施形態の燃料電池モジュール2によれば、ケーシング56内には、連絡流路76とケーシング56との接続部79cと、燃料電池セル集合体12との間に遮蔽板80が配置されている。具体的には、遮蔽板80は、図1におけるy軸方向(高さ方向)では改質器20b及びセル集合体12よりも高い位置からセル集合体12の下端に渡って配置され、z軸方向(水平方向)においてはセルスタック14の配列長より長い範囲で配置されており、前記接続部79cを覆うようにケーシング56の側面と平行に立設されている。また、遮蔽板80の端部には対応するケーシング56の側面まで伸びる周壁80aが設けられており、遮蔽板80とその周壁80aによって、遮蔽板80より接続部79c側の空間と発電室10とが区画されている。遮蔽板80により、発電室10における発電や燃焼室18における燃焼による輻射熱が遮蔽され、さらに遮蔽板80とその周壁80aとで区画したことにより、燃焼室18における燃焼により発生する高温の燃焼ガスから接続部79cが遮蔽され、接続部79cにおけるケーシング56の温度が高温になりにくい。そのため、接続部79cにおいて、比較的低温である連絡流路76とケーシング56との温度差が抑えられ、連絡流路76とケーシング56との間の熱膨張量の差も抑えられる。従って、連絡流路76とケーシング56との間の熱膨張量の差によって接続部79cに応力による負荷がかかることが防止されるとともに、負荷による接続部79cの破損及びその破損により生じる発電用空気の漏れがより確実に防止される。燃料電池セルへ酸化剤ガスを安定して供給することができるため、発電反応が安定するとともに長寿命の燃料電池ユニットを得ることが可能となる。
2…燃料電池モジュール(燃料電池ユニット)
10…発電室
12…燃料電池セル集合体
14…燃料電池セルスタック
16…燃料電池セルユニット
18…燃焼室
20…改質ユニット
20a…蒸発混合器
20b…改質器
21…整流板
21a…開口
22…熱交換器
56…ケーシング
60…被改質ガス供給管
62…水供給管
66…燃料供給管
66a…下端側
68…燃料ガスタンク
68a…燃料ガスタンク上板
70…燃焼ガス配管
72…発電用空気流路
74…発電用空気導入管
76…連絡流路
76a…出口ポート
77…発電用空気供給路
78a、78b…吹出口
79a、79b、79c…接続部
80…遮蔽板
80a…周壁
81…燃焼ガス導入部
82…燃焼ガス排出管
84…燃料電池セル
86…内側電極端子
88…燃料ガス流路
90…内側電極層
90a…上部
90b…外周面
90c…上端面
92…外側電極層
94…電解質層
96…シール材
98…連通流路
100…上支持板
102…集電体
104…外部端
106…連絡流路
109a、109b、109c…接続部

Claims (2)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスを利用して発電反応を生じる燃料電池セルを複数備えた燃料電池ユニットにおいて、
    発電反応に利用されなかった燃料ガス及び酸化剤ガスを燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼部と、
    前記燃料電池セルと前記燃焼部とを内包し、前記燃焼ガスを外部に排出する燃焼ガス排出口を有する箱形状のケーシングと、
    前記ケーシングから取り込んだ前記燃焼ガスと、外部から取り込んだ前記酸化剤ガスとを熱交換させる、前記ケーシングの外面を覆うように配置される熱交換器と、
    前記熱交換により加熱された前記酸化剤ガスを前記熱交換器から前記ケーシング内部へ導入するための、前記熱交換器と前記ケーシングとの間を連絡する連絡流路と、を有し、
    前記熱交換器は、一方の端部側に前記燃焼ガス排出口を介して前記ケーシングの内部の前記燃焼ガスを取り込む燃焼ガス導入部と、他方の端部側に導入した前記燃焼ガスを前記熱交換器外に排出する開口と、を有し、
    前記ケーシングと前記熱交換器とは、前記ケーシングの外面と前記熱交換器の外面との間に位置する前記燃焼ガス排出口と前記燃焼ガス導入部とを連結する連結部において固定されるとともに、前記連絡流路により互いに連結されて固定され、
    前記連絡流路は、前記熱交換器の前記燃焼ガス導入部の近傍に配置されていることを特徴とする燃料電池ユニット。
  2. 前記ケーシングと前記熱交換器とは、前記連結部において直接溶接固定されている請求項1に記載の燃料電池ユニット。
JP2012065438A 2012-03-22 2012-03-22 燃料電池ユニット Expired - Fee Related JP5946014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065438A JP5946014B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 燃料電池ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065438A JP5946014B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 燃料電池ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013197028A JP2013197028A (ja) 2013-09-30
JP5946014B2 true JP5946014B2 (ja) 2016-07-05

Family

ID=49395713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012065438A Expired - Fee Related JP5946014B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 燃料電池ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5946014B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6223254B2 (ja) * 2014-03-28 2017-11-01 Toto株式会社 燃料電池装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011096608A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Toto Ltd 燃料電池モジュール
JP2011119128A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Toto Ltd 燃料電池モジュール
JP2012014921A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Toto Ltd 燃料電池装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013197028A (ja) 2013-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008034205A (ja) 燃料電池
US9941537B2 (en) Fuel cell module and fuel cell device
JP7154889B2 (ja) 燃料電池モジュール及びこれに使用される流体供給装置
JP5339719B2 (ja) 燃料電池装置
JP6315929B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池
JP6817390B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池モジュール
JP5783501B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP5166723B2 (ja) 発電装置
JP5946014B2 (ja) 燃料電池ユニット
JP2014022230A (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP5803515B2 (ja) 燃料電池装置
JP6036023B2 (ja) 燃料電池装置
JP7186146B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP2013254581A (ja) 燃料電池装置
JP2013073899A (ja) 燃料電池装置
JP2020098750A (ja) 燃料電池モジュール
JP5496241B2 (ja) 燃料電池
JP5910991B2 (ja) 燃料電池ユニット
JP5990960B2 (ja) 燃料電池ユニット
JP2020098749A (ja) 燃料電池モジュール
JP2014053315A (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP5811399B2 (ja) 燃料電池装置
JP5456121B2 (ja) 燃料電池
KR101480838B1 (ko) 유체 가이드를 포함하는 매니폴드형 연료전지
JP5936170B2 (ja) 燃料電池ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160229

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5946014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160522

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees