JP5945844B2 - 下肢判定装置 - Google Patents

下肢判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5945844B2
JP5945844B2 JP2012047102A JP2012047102A JP5945844B2 JP 5945844 B2 JP5945844 B2 JP 5945844B2 JP 2012047102 A JP2012047102 A JP 2012047102A JP 2012047102 A JP2012047102 A JP 2012047102A JP 5945844 B2 JP5945844 B2 JP 5945844B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower limb
age
weight ratio
relationship
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012047102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013180122A (ja
Inventor
賢太郎 鳴海
賢太郎 鳴海
厚 縄田
厚 縄田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alcare Co Ltd
Original Assignee
Alcare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alcare Co Ltd filed Critical Alcare Co Ltd
Priority to JP2012047102A priority Critical patent/JP5945844B2/ja
Publication of JP2013180122A publication Critical patent/JP2013180122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5945844B2 publication Critical patent/JP5945844B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、下肢判定装置に関する。より詳しくは、被験者の下肢体力に関する情報を被験者に認識し易くするための下肢判定装置に関する。
変形性膝関節症等の膝の疾患や加齢は、下肢体力(例えば、下肢筋力等)が低下する原因となり得る。下肢体力が低下すると、歩行や安定した立位姿勢が困難になる。とりわけ高齢者では転倒により骨折を招く恐れがあり、骨折が原因となって寝たきりの状態になる可能性もある。下肢体力を維持・強化することは、健康維持にとって極めて重要な課題と言える。
こうした背景のもと、下肢体力を強化するための装置として、例えば、特許文献1には、被験者が自らの下肢体力を評価でき、評価結果に基づいて訓練を行うことができる下肢訓練装置が開示されている。この下肢訓練装置を用いることにより、被験者は、下肢体力値(例えば、被験者の体重あたりの下肢筋力(いわゆる体重比)等)の測定を繰り返し、下肢筋力の向上・維持する訓練を行うことができる。
特開2007−68623号公報
しかしながら、下肢体力(例えば、体重比等)を表す指標は、客観的かつ定量的な評価ではあるものの、予防対象とする疾患(例えば、変形性膝関節症)等との関係において、どのような状態・危険度を示すのか認識がし難く、人によって状態・危険度の認識が異なっている。このため、仮に、被験者が、体重比等の下肢体力を測定しても、体重比等の測定値がどの程度の状態・危険度を示すのか認識し難く、被験者に疼痛が発生していない場合に至っては、被験者は、自分が上述した疾患等を患っていることに殊更気づくことができない。この結果、被験者は、将来的に歩行困難や寝たきりの状態に至る恐れがある。
本発明は、斯かる実状及び問題点に鑑み、体重比等の下肢体力に関する測定値を被験者にとってより認識(理解)し易くする下肢判定装置を提供することを主な課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、被験者の体重あたりの下肢筋力を示す測定体重比を含む入力情報を取得する情報取得部と、体重比と、歩行を困難にする危険度を示す第1の評価値と、を備え、前記体重比と前記第1の評価値の関係を示す体重比−第1の評価値関係が記憶されている記憶部と、前記体重比−第1の評価値関係に基づき、前記入力情報に対応する第1の対応評価値を出力する判定部と、を備える下肢判定装置を提供する。
本発明に係る下肢判定装置は、情報取得部が測定した体重比(いわゆる、測定体重比)を取得するとともに、記憶部が、歩行を困難にする危険度を示す観点から相関関係を有する体重比−第1の評価値関係を記憶し、判定部が、上述した体重比−第1の評価値関係に照らし、測定体重比に対応する第1の評価値(いわゆる、第1の対応評価値)を出力する構成となっている。
これにより、被験者は、歩行を困難にする危険度との関係で、どの程度の状態・危険度を示すのか認識し難い『測定体重比』を、(被験者)自らわざわざ疾患等を判定する評価値に置換せずに、より直接的に伝わる情報として加工された『第1の対応評価値』を取得することができる。この結果、被験者は、歩行を困難にする疾患に対する状態・危険度をより直接的に認識することができる。
なお、「歩行を困難にする危険度を示す指標」とは、下肢筋力(例えば、体重比等)の低下により、歩行が困難になるおそれを定量的または定性的(もしくは、多値表示または2値表示)に示したものであり、危険度が高いほど歩行が困難になるおそれが高いことを示唆する指標である。
この下肢判定装置において、前記体重比−第1の評価値関係は、体重比の境界値を備え、前記判定部は、前記体重比の境界値に基づいて前記入力情報に対応する前記第1の対応評価値を出力することが好ましい。
この下肢判定装置において、更に、前記情報取得部が前記入力情報として前記被験者の測定実年齢を含むと共に、前記記憶部が、実年齢と、歩行を困難にする危険度を示す第2の評価値と、を備え、前記実年齢と前記第2の評価値の関係を示すとともに、実年齢の境界値を備えている実年齢−第2の評価値関係を記憶しており、前記判定部は、前記実年齢の境界値に基づいて前記入力情報に対応する第2の対応評価値を出力することが好ましい。
また、本発明は、被験者の測定下肢体力値を入力情報として取得する情報取得部と、下肢体力値と、歩行を困難にする危険度を示す第3の評価値と、を備え、前記下肢体力値と前記第3の評価値との関係を示す下肢体力値−第3の評価値関係が記憶されている記憶部と、前記下肢体力値−第3の評価値関係に基づき、被験者の前記測定下肢体力値に対応する第3の対応評価値を出力する判定部と、を備え、前記下肢体力値−第3の評価値関係は、少なくとも一部に前記下肢体力値に対応した第3の評価値を仮定する補間関数を備える下肢判定装置を提供する。
本発明に係る下肢判定装置は、情報取得部が測定した下肢体力値(いわゆる、測定下肢体力値)を取得するとともに、記憶部が、歩行を困難にする危険度を示す観点から下肢体力値と第3の評価値の間に相関関係をもたせる『補間関数』を備えた下肢体力値−第3の評価値関係を記憶し、判定部が、上述した下肢体力値−第1の評価値関係に照らし、測定下肢体力値に対応する第3の評価値(いわゆる、第3の対応評価値)を出力する構成となっている。
下肢体力値−第3の評価値関係は、双方の間に相関関係を有しない区間に補間関数を備えることにより、歩行を困難にする危険度との関係で、どの程度の状態・危険度を示すのか認識し難い『測定下肢体力値』を、より直接的に伝わる情報である『第3の対応評価値』として加工し、出力することができる。
これにより、被験者は、下肢体力値と相関関係がある第3の対応評価値の変化を確認することができ、歩行を困難にする疾患に対する状態・危険度をより直接的に認識することができるとともに、トレーニングのモチベーションの向上・維持を図ることができる。
なお、「下肢体力値」とは、下肢体力の計測値をいい、例えば、体重比のほか、生体インピーダンスの検出結果から得られる指標、及び重心動揺等を含む概念である(詳細については、後述する)。
前記補間関数は、少なくとも一部に、変形性膝関節症群の人数と非変形性膝関節症群の人数とを度数とし、下肢体力値を階級とした度数分布における所定の下肢体力値を指標下肢体力値として備えることが好ましい。
前記補間関数は、前記指標下肢体力値に対応する前記第3の評価値の少なくとも一部を、歩行機能が最良の状態を示す最良評価値とすることが好ましい。
前記下肢体力値−第3の評価値関係は、前記補間関数を備える第1の区間と、前記補間関数を備えていない第2の区間と、を分ける分岐点を有するとともに、前記指標下肢体力値の少なくとも一部を最大下肢体力値として備え、前記分岐点と前記最大の下肢体力値に対応する前記最良評価値とを結び、前記補間関数を構成することが好ましい。
本発明は、歩行を困難にする疾患の状態や危険度を認識し易くする下肢判定装置を提供する。
本発明に係る下肢判定装置の一例を示す概略斜視図。 本発明の第1実施形態の下肢判定装置の構成の一例を示すブロック図。 本発明の第1実施形態の下肢判定装置の動作プログラムの概略を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態の下肢判定装置の構成の一例を示すブロック図。 本発明の第2実施形態の下肢判定装置における記憶部に記憶されている下肢体力値−第3の評価値関係が備える補間関数を説明するための模式図。 本発明の第2実施形態の下肢判定装置における記憶部に記憶されている下肢体力値−第3の評価値関係の一例を示す図。 本発明の第2実施形態の下肢判定装置における記憶部に記憶されている下肢体力値−第3の評価値関係が備える補間関数を説明するための図であり、OA群と非OA群の度数分布図を示す模式図。 本発明の第2実施形態の下肢判定装置の動作プログラムの概略を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態の下肢判定装置の構成の一例を示すブロック図。 本発明の第3実施形態の下肢判定装置の記憶部に記憶されている体重比−第1の評価値関係の一例を示す模式図。 本発明の第3実施形態の下肢判定装置の記憶部に記憶されている実年齢−第2の評価値関係の一例を示す模式図。 本発明の第3実施形態の下肢判定装置の動作プログラムの概略を示すフローチャート。 本発明に係る下肢判定装置の別の一例を示す概略斜視図。
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。また、各実施形態で共通する構成については重複説明を省略する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る下肢判定装置10について説明する。
まず、図1を用いて、下肢判定装置10の概略構成を簡単に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の下肢判定装置10の概略斜視図である。
下肢判定装置10は、主に、本体部140と、(ケーブル150により本体部140に接続されている)操作部160と、を備えている。
本体部140は、基台141と、基台141のほぼ中央に凸状(より具体的には、略三角形状)の膝受部142と、を備えている。膝受部142は、被験者が着座し、膝裏を載せ、膝裏を下側(基台141側:方向X)に押し当てる部位である。基台141は、複数の荷重センサ(例えば、ロードセル等:図示略)を内蔵している。この荷重センサは、被験者が膝受部142を方向Xに押すときに発揮される力(大腿四頭筋の筋力等)、即ち下肢筋力に関する情報を取得する。
操作部160は、操作パネル(タッチパネル)161と、(電源を投入する)電源ボタン162を備えている。操作パネル161は、例えば、体重やその他の情報を「入力」することができると共に、例えば、下肢筋力、体重比等の測定値等を「表示」することができる。あえて図示はしないが、操作部160は、自身の内部にCPU、記録媒体等を内蔵している。また、操作部160は、必要に応じて警告音等を鳴らすスピーカー163を設けている。
操作部160は、図1(A)に示すように本体部140に取り付け可能であり、また、図1(B)に示すように、測定時など必要に応じて本体部140から取り外せる構成となっている。
なお、膝受部の形状・大きさ等は、目的等に応じて適宜変更可能で、例えば、直方体等を用いてもよい。また、本体部と操作部は、ケーブルで接続されずに、無線でデータ通信を行う構成としてもよい。
また、下肢判定装置は、上述した体重比の測定を繰り返し行うことにより、下肢筋肉(例えば、大腿四頭筋等)をトレーニングすることができる。
上記下肢判定装置10における荷重センサ、操作パネル161、及びCPU内部の一部(以下、CPU情報取得部という。)等を情報取得部、記録媒体等を記憶部、及び(CPU情報取得部以外の)CPU内部の他の一部等(以下、CPU判定部という。)を判定部として捉えた場合、下肢判定装置は、被験者の体重あたりの下肢筋力を示す測定体重比を含む入力情報を取得する情報取得部と、体重比と歩行を困難にする危険度を示す第1の評価値とを備え、体重比と第1の評価値の関係を示す体重比−第1の評価値関係が記憶されている記憶部と、体重比−第1の評価値関係に基づき、入力情報に対応する第1の対応評価値を出力する判定部と、を備えている装置と捉えることができる。
以下、図2を用いて、下肢判定装置10の情報取得部11、記憶部12、及び判定部13について詳述する。
図2は、本発明に係る下肢判定装置10の構成を示すブロック図である。
情報取得部11は、被験者の体重あたりの下肢筋力を示す測定体重比を含む入力情報を取得する。本実施形態において、情報取得部11は、操作パネル161、荷重センサ、操作部160に内蔵されたCPU情報取得部等である。より具体的には、操作パネル161(情報取得部11)は、下肢判定装置10以外の測定機器で測定された被験者の体重を取得する。荷重センサ(情報取得部11)は、基台141に備えられた膝受部142を介して入力される下肢筋力を取得する。操作部160に内蔵されたCPU情報取得部(情報取得部11)は、体重及び下肢筋力から体重比を演算し、体重比を取得する。
なお、入力情報としては、下肢判定装置で計測された情報と下肢判定装置以外の測定機器で測定された情報の双方でもよいし、いずれか一方によって入力された情報でもよい。
記憶部12は、操作部160に内蔵されている記憶媒体である。記憶部12は、相関関係がある体重比−歩行を困難にする危険度を示す指標(第1の評価値)関係を記憶している。より具体的には、歩行を困難にする危険度を示す指標(第1の評価値)は、変形性膝関節症が生じる危険度を示す指標である。本実施形態では、第1の評価値として、推定下肢年齢を採用している。『推定下肢年齢』とは、体重比と相関性のある下肢の筋力等を年齢に置換した値であり、所定の実年齢の被験者が、本来有するべき所定の体重比(測定値)を年齢に置換した値である。実年齢とは別の概念である。
即ち、記憶部12は、体重比−推定下肢年齢(第1の評価値)関係を記憶している。
体重比−推定下肢年齢関係は、予め取得された多数の被験者(男女別)の体重比−実年齢の統計的データに基づき作成されたグラフ及び/又は表である。本実施形態では、体重比−推定下肢年齢関係は、男性用と女性用に別個に作成されている。
また、記憶部12は、被験者に関する情報(性別、身長、体重、年齢(生年月日)等)、測定履歴、演算結果、評価結果等を記憶している。
なお、第1の評価値として、推定下肢年齢を採用しているが、これに限らず、レベル、点数等の他の定量的表現でもよい。
体重比−第1の評価値関係は、性別(男女別)に構築せず、性別を問わない統一した関係とし、男女いずれにも適用できるようにしてもよい。
なお、記憶部は、例えば、下肢判定装置の本体部及び/又は操作部に内蔵されている記憶媒体(例えば、CPU等がアクセスできる一次記憶装置、フラッシュメモリやハードディスクドライブ等の二次記憶装置等)や、外部記憶媒体(例えば、メモリーカードやハードディスクドライブ等)、ネットワークやインターネット上の記憶媒体(例えば、クラウドコンピュータ等)等でもよい。
判定部13は、操作部160に内蔵されているCPU判定部等である。判定部13は、情報取得部11により取得された被験者の測定体重比に対応する推定下肢年齢(以下、対応推定下肢年齢という。:第1の対応評価値)を出力する。判定部13は、情報取得部11に取得された測定体重比を、記憶部12の体重比−推定下肢年齢関係の体重比と比較し、測定体重比と同じまたは近い体重比を認定する。判定部13は、体重比−推定下肢年齢関係に基づいて、測定体重比に対応する対応推定下肢年齢を選出し、操作パネル161に出力する。
なお、操作パネルには、推定下肢年齢と測定体重比の双方を表示するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、記憶部、判定部等は操作部に設けられているが、これに限らず、本体部に設けてもよい。また、本実施形態において、情報取得部の一部、判定部は、同一のCPU内部に構成されているが、双方共に、別個のCPUに設けてもよい。
次に、図3を用いて、下肢判定装置10の具体的な動作及び作用効果を以下で説明する。
図3は、本発明の第1実施形態の下肢判定装置10の動作プログラムの概略を示すフローチャートである。
まず、下肢判定装置10の動作の概略を説明する。
下肢判定装置10は、電源投入後、初期設定がなされ(ステップS11)、被験者の体重データ等を記憶し(ステップS12)、下肢筋力の演算・記憶を行う(ステップS13)。その後、下肢判定装置10は、上述した体重と下肢筋力から被験者の体重比(測定体重比)を演算し(ステップS14)、体重比−推定下肢年齢(第1の評価値)関係を参照した後(ステップS15)、測定体重比に対応する対応推定下肢年齢(第1の対応評価値)を操作パネル161へ出力(表示)する(ステップS16)。
以下、下肢判定装置10の動作の各ステップについて詳述する。
まず、ステップS11の初期設定ルーチンが実行される。操作者は、電源ボタン162を押し、電源を投入後、操作パネル161を操作することによって、操作時点における日時(年月日や時刻等)のデータの初期設定を行う。初期設定は、購入後、初めて電源を投入した際や使用後操作時点における日時等のデータを変更する場合に行う。
次に、ステップS12の身体特定情報入力ルーチンが実行される。操作者等は、操作パネル161(情報取得部11)を操作することにより、被験者の氏名又は識別番号、身長、体重、年齢、性別等、被験者の身体を特定する情報(以下、身体特定情報)等の種々の情報を下肢判定装置10に入力する。即ち、操作パネル161(情報取得部11)が、被験者の体重を含む入力情報を取得する。
なお、体重データ等は、情報取得部(例えば、操作パネル等)を介して以前入力され、下肢判定装置内部に記憶されている過去のデータを採用してもよい。
次に、ステップS13の下肢筋力計測ルーチンが実行される。下肢筋力計測ルーチンでは、被験者が、膝受部142の上部に膝裏を置き、膝受部142を下方向(基台側の方向)へ押すことにより、被験者の下肢筋力(膝受部にかかる下方向の力)が、(膝受部が配置されている)基台141を介して、(基台141に内蔵されている)荷重センサに入力される。
即ち、下肢筋力計測ルーチンでは、荷重センサ(情報取得部11)が下肢筋力を取得する。
次に、ステップS14の体重比測定ルーチンが実行される。体重比測定ルーチンでは、CPU情報取得部(情報取得部11)が、(ステップS13で取得された)下肢筋力を、(ステップS12で取得された)体重で除し、測定体重比を演算する(下肢筋力/体重=測定体重比)。
即ち、CPU情報取得部(情報取得部11)が、被験者の体重あたりの下肢筋力を示す測定体重比を含む入力情報を取得する。
次に、ステップS15の体重比−推定下肢年齢(第1の評価値)関係参照ルーチンが実行される。体重比−推定下肢年齢関係参照ルーチンでは、CPU判定部等(判定部13)は、(ステップS12で入力された)被験者の性別に対応する記憶部12に記憶されている性別(男女別)の体重比−推定下肢年齢関係のいずれかを選択し、参照する(図3:男性用(ステップS15a)、女性用(ステップS15b))。
次に、ステップS16の対応推定下肢年齢(第1の対応評価値)の出力ルーチンが実行される。CPU判定部等(判定部13)が、(ステップS15で参照した)体重比−推定下肢年齢関係に基づき、(ステップS14で取得した)測定体重比に対応する対応推定下肢年齢(第1の対応評価値)を操作パネル161に出力する。
上述した下肢判定装置10の動作により、被験者は、歩行を困難にする危険度との関係で、どの程度の状態・危険度を示すのか認識し難い『測定体重比』を、(被験者)自らわざわざ疾患等を判定する評価値に置換せずに、より直接的に伝わる情報として加工された『対応推定下肢年齢(第1の対応評価値)』を取得することができる。これにより、被験者は、歩行を困難にする疾患(例えば、変形性膝関節症)に対する状態・危険度をより直接的に認識することができる。しかも、本実施形態では、測定体重比を『対応推定下肢年齢』に置換しているため、被験者は、対応推定下肢年齢となじみのある自身の実年齢を比較することにより、歩行を困難にする疾患(例えば、変形性膝関節症)の状態・危険度をより直接的に認識することができ、より簡便に対象疾患等を予防することができる。
なお、下肢判定装置の動作については、本実施形態に示したものに限らず、各ステップの順番の一部を変更してもよいし、上記実施形態のステップの一部を除外してもよく、更に他のステップを付加してもよい。要は、下肢判定装置が、被験者の体重あたりの下肢筋力を示す測定体重比を含む入力情報を取得する情報取得工程(ステップ)と、下肢判定装置(より具体的には、記憶部)に記憶されている体重比−第1の評価値関係に基づき、入力情報に対応する第1の対応評価値を出力する判定工程(ステップ)と、を備えていればよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る下肢判定装置20について説明する。
第2実施形態の下肢判定装置20の外観は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する(図1参照)。
図4は第2実施形態の下肢判定装置20の構成を示すブロック図である。図4に示すように、下肢判定装置20は、主に、情報取得部21、記憶部22及び判定部23を備えている。
より具体的には、下肢判定装置20は、被験者の測定体重比(測定下肢体力値)を入力情報として取得する情報取得部21と、体重比(下肢体力値)と、歩行を困難にする危険度を示す推定下肢年齢(第3の評価値)と、を備え、体重比(下肢体力値)と推定下肢年齢(第3の評価値)との関係を示す体重比(下肢体力値)−推定下肢年齢(第3の評価値)関係が記憶されている記憶部22と、体重比(下肢体力値)−推定下肢年齢(第3の評価値)関係に基づき、被験者の測定体重比(測定下肢体力値)に対応する対応推定下肢年齢(第3の対応評価値)を出力する判定部23と、を備え、体重比(下肢体力値)−推定下肢年齢(第3の評価値)関係は、少なくとも一部に体重比(下肢体力値)に対応した対応推定下肢年齢(第3の対応評価値)を仮定する『補間関数』を備えている。
即ち、情報取得部21が、被験者の測定体重比(測定下肢体力値)を含む入力情報を取得し、判定部22が、(記憶部23に記憶された)『補間関数』を備えた体重比−推定下肢年齢関係に基づいて、(情報取得部21により取得された)測定下肢体力値に対応する対応推定下肢年齢(第3の対応評価値)を出力する。なお、前述したように、情報取得部21は、前述の荷重センサ、操作パネル及びCPU情報取得部等であり、記憶部22は、記録媒体等である。また、判定部23は、CPU判定部等である。
本実施形態に係る下肢判定装置20は、(記憶部22に記憶されている)体重比−推定下肢年齢関係が、体重比と推定下肢年齢の相関関係を仮定する『補間関数』を備えている点で、第1実施形態に係る下肢判定装置10と異なっている。
以下で、図5から図7を用いて、補間関数について詳述する。
図5(A)は、実年齢と体重比との関係を示す模式図であり、図5(B)は、図5(A)の実年齢を推定下肢年齢として置換した、推定下肢年齢−体重比の模式図である。図6は、下肢体力値−第3の評価値関係を示す図である。図7は、変形性膝関節症群(以下、「OA群」)と非変形性膝関節症群(以下、「非OA群」)の度数分布図を示す模式図である。
図5に示すように、統計的データ(体重比−実年齢)は、体重比と実年齢の間に相関関係がない区間Aがある(図5(A))。実年齢を推定下肢年齢として置換した場合、体重比(下肢体力値)−推定下肢年齢(第3の評価値)関係も、体重比と推定下肢年齢の間に相関関係がない区間aがある(図5(B))。これに対し、図6に示す体重比−推定下肢年齢関係は、区間R1(図5(B)の区間aに相当)に対して補間関数Iを備え、相関関係を有する構成となっている。これにより、被験者が、体重比−推定下肢年齢関係の区間aに相当する体重比を備えたとしても、被験者の推定下肢年齢は変化するため、被験者のトレーニングのモチベーションの低減防止・維持を図ることができる(図6参照)。
図6、図7に示すように、補間関数Iは、変形性膝関節症群(以下、「OA群」)の人数と非変形性膝関節症群(以下、「非OA群」)の人数とを度数とし、下肢体力値を階級とした度数分布における所定の体重比(下肢体力値)を指標体重比(指標下肢体力値)Gとして備えている。
図7で示すように、「OA群の人数と非OA群の人数」とを『度数』とし、「体重比」を『階級』とした度数分布図において、所定の階級Dは、OA群の人数がOA群全体の人数に対する割合として少なく、且つ、非OA群人数が非OA群全体の人数に対する割合として多い(例えば、OA群の人数/OA群全体の人数:1%、非OA群の人数/非OA群全体の人数:10%程度)状態である。階級Dの体重比が、補間関数Iの指標体重比Gとして用いられている。要するに、階級Dは、相対的に変形性膝関節症を患っている人が少なく、変形性膝関節症を起こしにくい最良な状態を示している。この趣旨に鑑み、階級Dの体重比である指標体重比Gは、体重比−推定下肢年齢の関係において、歩行機能が最良の状態を示す最良推定下肢年齢Mに対応する最大体重比と仮定する。
補間関数Iは、指標体重比(指標下肢体力値)Gに対応する評価値を、歩行機能が最良の状態を示す最良推定下肢年齢(最良評価値)Mとしている。
より具体的には、図6に示すように、体重比(下肢体力値)−推定下肢年齢(第3の評価値)関係は、補間関数Iを備える第1の区間R1と補間関数Iを備えていない第2の区間R2を分ける分岐点Pを有するとともに、指標体重比(指標下肢体力値)Gを最大体重比(最大の下肢体力値)Gとして仮定し、分岐点Pと最大体重比(最大の下肢体力値)Gに対応する最良推定下肢年齢(最良評価値)Mとを結び、補間関数Iを構成している。
図6の分岐点Pは、補間関数Iを備える第1の区間R1と補間関数Iを備えていない第2の区間R2を分岐させる点である。分岐点Pは、(図5(B)の推定下肢年齢−体重比グラフに示す)推定下肢年齢と体重比の間に相関関係を有しない区間aと、推定下肢年齢と体重比の間に相関関係を有する区間bを分岐させる分岐点pに相当する。
また、補間関数Iは、分岐点Pと、座標点(最大体重比Gと最良推定下肢年齢Mの座標)を直線で結ぶ、いわゆる一次補間を採用している。
体重比−推定下肢年齢関係の第2の区間R2は、統計的データに基づき作成されたグラフ及び/又は表である。
なお、指標下肢体力値として用いるOA群と非OA群の人数の割合(OA群の人数/OA群全体の人数、非OA群の人数/非OA群全体の人数)は、上記の割合(OA:1%、非OA:10%)に限らず、他の割合でもよい。
また、補間関数における指標下肢体力値は、必ずしも最良評価値に対応する下肢体力値である必要がなく、(最良評価値に対応する指標下肢体力値以外の)他の評価値に対応する下肢体力値に用いてもよい。また、指標下肢体力値は、下肢体力値−第3の評価値関係における複数箇所に用いられてもよい。
また、補間関数における指標体重比をOA群と非OA群のそれぞれの全体に占める人数の割合から決定するだけでなく、OA群と非OA群の人数の割合(OA群の人数/非OA群の人数)や、OA群と全体(OA群と非OA群)の人数(より具体的には、OA群の人数/(OA+非OA群の人数))の割合から決定してもよい。
また、上述したようなOA群と非OA群の『相対的な』人数割合の比較から指標下肢体力値を決定するだけでなく、非OA群のみの『絶対的な』人数割合(例えば、非OA群の上位15%や上位1/4(いわゆる、上側四分位数))から指標下肢体力値を決定してもよい。
補間方法としては、上述した補間方法(OA群と非OA群の人数の度数分布を用いた補間方法)に限らず、単純補間、線形補間等を採用してもよく、複数の補間方法を組み合わせて採用しても良い。また、補間関数は一次関数に限らず、二次関数、三次関数等であってもよい。
判定部23は、記憶部22に記憶されている体重比(下肢体力値)−推定下肢年齢(第3の評価値)関係に基づき、情報取得部21により取得された被験者の測定体重比(測定下肢体力値)に対応する対応推定下肢年齢(第3の対応評価値)を出力する。
被験者の測定体重比が分岐点Pにおける体重比「以上」である場合(『(体重比−推定下肢年齢関係の)第2の区間R2』)、判定部23は、体重比−推定下肢年齢関係の補間関数Iにより補間された部分に基づき、対応推定下肢年齢を出力する。
これに対し、被験者の測定体重比が分岐点Pにおける体重比「未満」である場合(『(体重比−推定下肢年齢関係の)第2の区間R2』)、体重比−推定下肢年齢関係の補間関数Iにより補間されていない部分に基づき、対応推定下肢年齢を出力する。
次に、図8を用いて、下肢判定装置20の具体的な動作及び作用効果を説明する。
図8は、下肢判定装置20の動作プログラムの概略を示すフローチャートである。
なお、下肢判定装置20の動作プログラムのステップS21〜S26は、第1実施形態の下肢判定装置10の動作プログラムのS11〜S16にそれぞれ相当するため、あえて説明を省略する(図3、図8参照)。
ステップS26の対応推定下肢年齢(第3の対応評価値)の出力ルーチンでは、判定部23が、(ステップS25で参照した)体重比−推定下肢年齢関係に基づき、(ステップS24で取得した)測定体重比に対応する対応推定下肢年齢(第3の対応評価値)を操作パネル(図1の符号161参照)に出力する。
より具体的には、被験者の測定体重比が『(体重比−推定下肢年齢関係の)第1の区間R1』に相当する体重比である場合、判定部23は、体重比−推定下肢年齢関係の補間関数Iにより補間された部分に基づき、測定体重比に対応する対応推定下肢年齢を操作パネルに出力する。
これに対し、被験者の測定体重比が『(体重比−推定下肢年齢関係の)第2の区間R2』に相当する体重比である場合、判定部23は、体重比−推定下肢年齢関係の(補間関数Iにより補間されていない)統計データの部分に基づき、測定体重比に対応する対応推定下肢年齢を操作パネルに出力する。
以上のことから、体重比−推定下肢年齢関係は、双方の間に相関関係を有しない第1の区間R1に補間関数Iを備えることにより、歩行を困難にする危険度との関係で、どの程度の状態・危険度を示すのか認識し難い『測定体重比』を、より直接的に伝わる情報として加工された『対応推定下肢年齢』として加工し、出力することができる。
これにより、被験者は、相関関係を有する対応推定下肢年齢を確認し、歩行を困難にする疾患に対する状態・危険度をより直接的に認識することができるとともに、トレーニングのモチベーションの向上・維持を図ることができる。しかも、本実施形態では、測定体重比を『対応推定下肢年齢』に置換しているため、被験者は、対応推定下肢年齢となじみのある自身の実年齢を比較することにより、歩行を困難にする疾患(例えば、変形性膝関節症)の状態・危険度をより直接的に認識し易くなり、対象疾患等を更に予防し易くなっているとともに、トレーニングのモチベーションの向上を更に促進させている。
なお、下肢判定装置の動作については、本実施形態に示したものに限らず、各ステップの順番の一部を変更してもよいし、上記実施形態のステップの一部を除外してもよく、更に他のステップを付加してもよい。要は、下肢判定装置が、被験者の体重あたりの下肢筋力を示す測定体重比を含む入力情報を取得する情報取得工程(ステップ)と、(記憶部に記憶されている)補間関数により少なくとも一部の下肢体力値と第3の評価値の間に相関関係を持たせた体重比−第3の評価値関係に基づき、入力情報に対応する第3の対応評価値を出力する判定工程(ステップ)と、を備えていればよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る下肢判定装置30ついて説明する。
上述した第1、第2実施形態に係る下肢判定装置10、20は、歩行を困難にする危険度を示す指標として、推定下肢年齢(第1、第3の評価値)を採用し、『定量的な表示(または、多値表示)』を出力している。
これに対し、本実施形態(第3実施形態)に係る下肢判定装置30は、歩行を困難にする危険度を示す指標として、『定性的な表示(または、2値表示)(歩行を困難にする危険度が高いことを示唆する表示)』を出力している。定性的な表示としては、例えば、!(エクストラメーションマーク:詳細については後述する。)が挙げられる。これにより、被験者は、定量的に示された数値データ等から歩行を困難にする危険度が高いことを判断する必要性がなくなり、より直接的に認識することができるとともに、「潜在的に」歩行危険度が高いことも判断することができる。
第3実施形態の下肢判定装置30の外観は、第1実施形態の下肢判定装置10と同様であるため、説明を省略する(図1参照)。
図9に示すように、下肢判定装置30は、主に、情報取得部31、記憶部32及び判定部33を備えている。図9は下肢判定装置30の構成を示すブロック図である。
より具体的には、第3実施形態の下肢判定装置30は、被験者の体重あたりの下肢筋力を示す測定体重比を含む入力情報を取得する情報取得部31と、体重比と歩行を困難にする危険度を示す第1歩行危険度(第1の評価値)とを備え、体重比と第1の評価値の関係を示す体重比−第1歩行危険度(第1の評価値)関係が記憶されている記憶部32と、体重比−第1歩行危険度(第1の評価値)関係に基づき、入力情報に対応する対応第1歩行危険度(第1の対応評価値)を出力する判定部33と、を備える。
更に、第3実施形態の下肢判定装置30は、情報取得部31が入力情報として被験者の測定実年齢を含むと共に、記憶部32が、実年齢と、歩行を困難にする危険度を示す第2歩行危険度(第2の評価値)と、を備え、実年齢と第2歩行危険度(第2の評価値)の関係を示すとともに、実年齢の境界値を備えている実年齢−第2歩行危険度(第2の評価値)関係を記憶しており、判定部33は、実年齢の境界値に基づいて入力情報に対応する対応第2歩行危険度(第2の対応評価値)を出力する構成となっている。
即ち、情報取得部31が、被験者の測定体重比、測定実年齢を含む入力情報を取得し、判定部33が、(記憶部32に記憶されている)相関性のある体重比−第1歩行危険度関係、実年齢−第2歩行危険度関係に基づいて、(情報取得部31により取得された)測定体重比、測定実年齢のそれぞれに対応する対応第1歩行危険度、対応第2歩行危険度を出力する。体重比−第1歩行危険度関係、実年齢−第2歩行危険度関係は、統計的データに基づき作成されたグラフ及び/又は表である。また、本実施形態において、第1、第2歩行危険度は、変形性膝関節症が生じる危険度を示す指標である。
本実施形態に係る下肢判定装置30は、入力情報が、『測定体重比』と『測定実年齢』(の2つのパラメータ)を用いている点と、出力情報が、『定性的』な対応第1歩行危険度、対応第2歩行危険度である点で、第1、第2実施形態に係る下肢判定装置10、20と異なっている。
図10、図11を用いて、記憶部32が記憶している体重比と第1歩行危険度(第1の評価値)の関係と、実年齢と第2歩行危険度(第2の評価値)の関係について説明する。
図10は、記憶部32に記憶されている体重比−第1歩行危険度関係を示す模式図である。図11は、記憶部32に記憶されている実年齢−第2歩行危険度関係を示す模式図である。
記憶部32は、体重比と第1歩行危険度の関係を示す体重比−第1歩行危険度(第1の評価値)関係を記憶している。体重比−第1歩行危険度関係は、体重比の境界値B1を備えている。体重比の境界値B1は、統計データにおけるOA群に対するROC曲線から求められるカットオフ値である。
また、図11に示すように、記憶部32は、実年齢と第2歩行危険度(第2の評価値)の関係を示す実年齢−第2歩行危険度(第2の評価値)関係を記憶している。実年齢−第2歩行危険度(第2の評価値)関係は、実年齢の境界値B2を備えている。実年齢の境界値B2は、統計データにおけるOA群に対するROC曲線から求められるカットオフ値である。
判定部33は、体重比の境界値B1に基づいて入力情報に対応する対応第1歩行危険度(第1の対応評価値)を出力する。より具体的には、測定体重比が体重比の境界値B1以上の区間の場合、判定部33は、対応第1歩行危険度が低いと判定する。これに対し、測定体重比が体重比の境界値B1未満の場合、対応第1歩行危険度が高いと判定する。
また、判定部33は、実年齢の境界値B2に基づいて入力情報に対応する対応第2歩行危険度(第2の対応評価値)を出力する。より具体的には、測定実年齢が実年齢の境界値B2以上の場合、判定部33は、対応第2歩行危険度が高いと判定する。これに対し、測定実年齢が実年齢の境界値B2未満の区間の場合、対応第2歩行危険度が低いと判定する。
本実施形態では、対応第1歩行危険度、対応第2歩行危険度のいずれもが高い場合、判定部33は、警告サイン(例えば、エクストラメーションマーク(!))を操作パネル(図1の符号161参照)に表示する形式で、対応総合歩行危険度(対応第1、第2歩行危険度を伴わせた歩行危険度)を出力する。
これに対し、対応第1、第2歩行危険度の双方もしくはいずれか一方が低い場合、判定部33は、『操作パネルに歩行危険度が高いことを示唆する表示しない』という形式で、対応総合歩行危険度を出力する。
体重比、実年齢は、共に有意水準0.1%において、変形性膝関節症群の人数の分布と非変形性膝関節症群の人数の分布との平均の差が有意差を有している。
なお、有意水準0.1%程度において、変形性膝関節症群の人数の分布と非変形性膝関節症群の人数の分布との平均の差が有意差を有している指標であれば、体重比、実年齢に限らず、他の指標も歩行を困難にする危険度を示す評価値を導出する指標として用いてもよい。また、有意水準1%において、変形性膝関節症群の人数の分布と非変形性膝関節症群の人数の分布との平均の差が有意差を有しない指標は、歩行を困難にする危険度を示す評価値を導出する指標として用いない。
次に、図12を用いて、下肢判定装置30の具体的な動作・作用効果を説明する。
図12は、下肢判定装置30の動作プログラムの概略を示すフローチャートである。
なお、下肢判定装置30の動作プログラムのステップS31〜34は、第1実施形態の下肢判定装置の動作プログラムのS11〜S14にそれぞれ相当するため、あえて説明を省略する(図3参照)。
ステップS31〜34が実行された後、ステップS35aの体重比−第1歩行危険度(第1の評価値)関係参照ルーチン、ステップS35bの実年齢−第2歩行危険度(第2の評価値)関係参照ルーチンが実行される。
ステップS35aの体重比−第1歩行危険度関係参照ルーチンでは、判定部33が、記憶部32に記憶されている男女別の体重比−第1歩行危険度関係を参照する。判定部33は、被験者の性別に対応した男女別の体重比−第1歩行危険度関係のいずれか一方を参照する。なお、図12は、フローチャートを簡略化するため、図3に示すような男女別々の体重比−第1歩行危険度関係参照ルーチンの図示を省略している。
次に、ステップS36の体重比判定ルーチンが実行される。
被験者の測定体重比が体重比の境界値B1以上であるか否かが判定される。被験者の性別に対応した男女別の体重比−第1歩行危険度関係に基づいて、測定体重比が体重比の境界値B1以上であるか否かを判定する(ステップS36の男女別の図示は、ステップS35aと同様、省略している)。
次に、ステップS37の第1歩行危険度の出力ルーチンが実行される。
判定部33が、(ステップS35aで参照される)体重比−第1歩行危険度関係に基づき、(ステップS34で)演算した測定体重比に対応する第1対応歩行危険度を出力する。
測定体重比が体重比の境界値B1以上である場合には、判定部33は、第1歩行危険度を有していない(Yes)と判定し、この結果を記憶部32に出力する(ステップS37a)。これに対し、測定体重比が体重比の境界値B1未満である場合には、判定部33は、第1歩行危険度を有している(No)と判定し、この結果を記憶部32に出力する(ステップS37b)。
また、ステップS35aの体重比−第1歩行危険度関係参照ルーチンと並列的に、ステップS35bの実年齢−第2歩行危険度(第2の評価値)関係参照ルーチンが実行される。
実年齢−第2歩行危険度関係参照ルーチンでは、判定部33が、記憶部32に記憶されている男女別の実年齢−第2歩行危険度関係を参照する。判定部33は、被験者の性別に対応した男女別の実年齢−第2歩行危険度関係のいずれか一方を参照する。なお、ステップS35aと同様、フローチャートの簡略化のため、男女それぞれの実年齢−第2歩行危険度関係参照ルーチンの図示を省略している。
次に、ステップS38の実年齢判定ルーチンが実行される。
判定部33が、被験者の測定実年齢が実年齢の境界値B2以上であるか否かを判定する。被験者の性別に対応した男女別の実年齢−第2歩行危険度関係に基づいて、測定実年齢が実年齢の境界値B2以上であるか否かを判定する(ステップS38の男女別の図示は、ステップS35bと同様、省略している)。
最後に、ステップS37の第1歩行危険度の出力ルーチンの結果と、ステップS38の実年齢判定ルーチンの結果を踏まえて、ステップS39において、第2歩行危険度の出力ルーチンが実行される。
第2歩行危険度の出力ルーチンでは、(ステップS36の)測定体重比が体重比の境界値B1未満(No)であって、判定部33が、測定実年齢が実年齢の境界値B2以上(Yes)と判定した場合には、第2歩行危険度を有していると判定し、『警告サインを操作パネル(図1の符号161参照)に出力する』という形式で対応総合歩行危険度を出力する(ステップS39a)。(ステップS36の)測定体重比が体重比の境界値B1未満(No)であっても、判定部33が、測定実年齢が実年齢の境界値B2未満(No)と判定した場合には、第2歩行危険度を有していないと判定し、『歩行危険度が高いことを示唆する表示を操作パネルに出力しない』という形式で、対応総合歩行危険度を出力する(警告サインなし;ステップS39b)。
これに対し、(ステップS36の)測定体重比が体重比の境界値B1以上(Yes)である場合、判定部33は、測定実年齢が実年齢の境界値B2以上(Yes)と判定した場合であっても、実年齢の境界値B2未満(No)と判定した場合であっても、第2歩行危険度を有していないと判定し、操作パネルに歩行危険度が高いことを示唆する表示をしないという形式で、対応総合歩行危険度を出力する(警告サインなし;ステップS39b)。
上述した下肢判定装置30の動作により、被験者は、歩行を困難にする危険度との関係で、どの程度の状態・危険度を示すのか認識し難い『測定体重比』を、より直接的に伝わる情報として加工した『対応総合歩行危険度(第1、第2歩行危険度)』を取得することができる。この対応総合歩行危険度を確認することにより、被験者は、歩行を困難にする疾患に対する状態・危険度をより直接的に認識することができる。しかも、本実施形態に係る下肢判定装置30は、変形性膝関節症(OA)と相関関係がある2つのパラメータ(測定体重比、測定実年齢)と双方の境界値を比較することにより、定性的な表現で、且つ、(対応第1、第2歩行危険度を伴わせた)高精度な総合的な歩行危険度を出力することができ、顕在的なOA患者だけでなく、潜在的なOA有病者のスクリーニングを行うことができる。これにより、医療機関は、潜在的なOA有病者に対し、早期に予防対象疾患についての適切なケアを施すことができ、対象疾患の重症化を防止することができるとともに、有病者の早期回復、医療費の低減を図ることができる。
なお、下肢判定装置の動作については、本実施形態に示したものに限らず、各ステップの順番の一部を変更してもよいし、上記実施形態のステップの一部を除外してもよく、更に他のステップを付加してもよい。
要は、下肢判定装置が、被験者の測定体重比と測定実年齢を含む入力情報を取得する情報取得工程(ステップ)と、
(記憶部に記憶されている)体重比の境界値を備えた体重比−第1の評価値関係と、実年齢の境界値を備えた実年齢−第2の評価値関係と、に基づき、入力情報に対応する第1、第2の対応評価値を出力する判定工程(ステップ)と、を備えていればよい。
なお、本実施形態において、判定部は、第1、第2の対応評価値(第1、第2歩行危険度)を併せて総合的に評価し、1個の対応評価値(第1、第2の対応評価値)を出力しているが、これに限らず、判定部は、第1、第2の対応評価値のいずれか一方を出力するようにしてもよいし、双方を個別に2個出力し、歩行を困難にする危険度を判定するようにしてもよい。
また、本実施形態において、判定部が、対応第1、第2歩行危険度のいずれもが高い場合のみ、警告サインを表示するが、これに限らず、対応第1、第2歩行危険度のいずれか一方の歩行危険度が高い場合であっても、警告サインを表示するようにしてもよい。また、警告サインは、例えば、バツ(×)印、注意や警告、危険等を表す文字(例えば、「注」、「警告」、「危」等)等でもよい。
また、第3実施形態に係る下肢判定装置は、歩行を困難にする危険度を定性的な表現で出力しているが、これに限らず、定量的な表現(例えば、「測定値」と「境界値」間の差分に応じた数値:具体的には、推定下肢年齢、レベル、点数等)で出力してもよいし、定量的な表現と定性的な表現を組み合わせた表現(例えば、推定下肢年齢と、警告サイン(「!」等)の組み合わせ)で出力するようにしてもよい。歩行を困難にする危険性があることを「定性的」且つ「定量的」な表現を用いて表すことにより、被験者は、歩行を困難にする危険性(より具体的には、潜在的な危険性)があることを直接的に認識しつつ、歩行を困難にする危険度の度合いも認識することができる。
なお、上記いずれの実施形態においても、情報取得部11、21、31は、体重あたりの下肢筋力(測定体重比)以外にも、生体インピーダンスの検出結果から得られる指標や重心動揺を入力情報として取得してもよい。
生体インピーダンスの検出結果から得られる指標としては、例えば、筋肉率、筋肉量、体脂肪率、体脂肪量、内臓脂肪面積指数、筋肉率、筋肉レベル、基礎代謝量、推定骨量、水分量等がある。また、重心動揺は、筋力ならびに関節構成体である靭帯や半月板等も含めた関節の安定性として、歩行の基本となる静的バランス能力を示すものである。下肢判定装置のみで重心動揺を計測する場合には、例えば、本体部に内蔵されている複数の荷重センサの荷重から被験者の重心位置を計測し、重心動揺を演算してもよい。
また、上記いずれの実施形態においても、図1に示す下肢判定装置10に限らず、図13に示す下肢判定装置40を用いてもよい。
下肢判定装置40は、被験者の足裏を配置する基台441の膝受部442の両側面に電極443a〜443dを配置すると共に、被験者の手を配置する操作部460の両端部に電極464a、464bを配置し、生体インピーダンスの検出結果から得られる指標を得ることができる。また、基台441の内部に配置された荷重センサ等が、膝受部442を介して入力される下肢筋力を計測するとともに、(被験者が基台441に乗ることにより)基台441を介して体重を計測することができる。なお、下肢筋力と体重の計測は、(必ずしも同一の荷重センサで計測する必要がなく)別個の荷重センサで計測するようにしてもよい。
なお、「歩行を困難にする危険度を示す指標」とは、上記実施形態において、変形性膝関節症が生じる危険度を示す指標を用いているが、これに限らず、いわゆる運動器不安定症になる危険度を示す指標であり、例えば、骨粗鬆症、神経・筋疾患、腰部脊柱管狭窄症、脊髄障害、関節リウマチ・各種関節炎、長期臥床後の運動器廃用、下肢切断、高頻度転倒等の危険度を示す指標である。
本発明の下肢判定装置は、被験者が認識し難い測定下肢体力値(例えば、測定体重比等)の測定値から、その測定値に対応する対応評価値を出力することができ、被験者がどの程度の状態・危険度かを認識し易くなるため好適に用いられ得る。
10、20、30、40 下肢判定装置
11、21、31 情報取得部
12、22、32 記憶部
13、23、33 判定部
140、440 本体部
141、441 基台
142、442 膝受部
150、450 ケーブル
160、460 操作部
161、461 操作パネル611
162、462 電源ボタン
163、463 スピーカー

Claims (7)

  1. 被験者の体重あたりの下肢筋力を示す測定体重比を含む入力情報を取得する情報取得部と、
    体重比と、歩行を困難にする危険度を示す推定下肢年齢と、を備え、前記体重比と前記推定下肢年齢の関係を示す体重比−推定下肢年齢関係が記憶されている記憶部と、
    前記体重比−推定下肢年齢関係に基づき、前記入力情報に対応する対応推定下肢年齢を出力する判定部と、を備える
    下肢判定装置。
  2. 前記体重比−推定下肢年齢関係は、体重比の境界値を備え、
    前記判定部は、前記体重比の境界値に基づいて前記入力情報に対応する前記対応推定下肢年齢を出力する
    請求項1記載の下肢判定装置。
  3. 更に、
    前記情報取得部が前記入力情報として前記被験者の実年齢を含むと共に、
    前記記憶部が、
    実年齢と、歩行を困難にする危険度を示す第2の評価値と、を備え、
    前記実年齢と前記第2の評価値の関係を示すとともに、実年齢の境界値を備えている実年齢−第2の評価値関係を記憶しており、
    前記判定部は、前記実年齢の境界値に基づいて前記入力情報に対応する第2の対応評価値を出力する
    請求項2記載の下肢判定装置。
  4. 被験者の測定下肢体力値を入力情報として取得する情報取得部と、
    下肢体力値と、歩行を困難にする危険度を示す推定下肢年齢と、を備え、前記下肢体力値と前記推定下肢年齢との関係を示す下肢体力値−推定下肢年齢関係が記憶されている記憶部と、
    前記下肢体力値−推定下肢年齢関係に基づき、被験者の前記測定下肢体力値に対応する対応推定下肢年齢を出力する判定部と、を備え、
    前記下肢体力値−推定下肢年齢関係は、少なくとも一部に前記下肢体力値に対応した推定下肢年齢を仮定する補間関数を備える
    下肢判定装置。
  5. 前記補間関数は、少なくとも一部に、
    変形性膝関節症群の人数と非変形性膝関節症群の人数とを度数とし、下肢体力値を階級
    とした度数分布における所定の下肢体力値を指標下肢体力値として備える
    請求項4記載の下肢判定装置。
  6. 前記補間関数は、前記指標下肢体力値に対応する前記推定下肢年齢の少なくとも一部を、歩行機能が最良の状態を示す最良評価値とする
    請求項5記載の下肢判定装置。
  7. 前記下肢体力値−推定下肢年齢関係は、
    前記補間関数を備える第1の区間と、前記補間関数を備えていない第2の区間と、を分ける分岐点を有するとともに、前記指標下肢体力値の少なくとも一部を最大下肢体力値として備え、
    前記分岐点と前記最大の下肢体力値に対応する前記最良評価値とを結び、前記補間関数を構成する
    請求項6記載の下肢判定装置。
JP2012047102A 2012-03-02 2012-03-02 下肢判定装置 Active JP5945844B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012047102A JP5945844B2 (ja) 2012-03-02 2012-03-02 下肢判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012047102A JP5945844B2 (ja) 2012-03-02 2012-03-02 下肢判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013180122A JP2013180122A (ja) 2013-09-12
JP5945844B2 true JP5945844B2 (ja) 2016-07-05

Family

ID=49271197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012047102A Active JP5945844B2 (ja) 2012-03-02 2012-03-02 下肢判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5945844B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6480147B2 (ja) 2014-10-21 2019-03-06 株式会社タニタ 筋状態変化判定装置、筋状態変化判定方法およびプログラム
JP6963343B1 (ja) * 2021-08-10 2021-11-05 株式会社トータル・ヘルス・サポート 情報処理装置及びプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005102157A1 (ja) * 2004-03-31 2005-11-03 U-Medica Inc. 血管年齢の評価方法
JP4962765B2 (ja) * 2005-09-26 2012-06-27 アイシン精機株式会社 歩行解析装置及び歩行解析方法
JP4631060B2 (ja) * 2006-04-19 2011-02-16 国立大学法人信州大学 健康管理支援システム
JP4977429B2 (ja) * 2006-10-06 2012-07-18 大和製衡株式会社 下肢筋力評価方法および下肢筋力評価装置
JP2008226166A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Japan Health Science Foundation 健康管理介入支援装置、健康管理介入支援システム、健康管理介入支援方法並びに健康管理介入支援プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5633001B2 (ja) * 2008-03-28 2014-12-03 アルケア株式会社 筋肉評価装置、筋肉の性能及び/又はトレーニングメニューの判定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013180122A (ja) 2013-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pourahmadi et al. A new iPhone application for measuring active craniocervical range of motion in patients with non-specific neck pain: a reliability and validity study
Pickerill et al. Validity and reliability of limits-of-stability testing: a comparison of 2 postural stability evaluation devices
Aydog et al. Dynamic postural balance in ankylosing spondylitis patients
KR101009959B1 (ko) 건강상태 측정장치 및 방법 그리고 그 방법을 수행하기 위한 프로그램이 기록된 기록매체
JP6914896B2 (ja) 健康状態診断システム
JP6149274B2 (ja) 筋質評価装置
Silva et al. Reliability and validity of head posture assessment by observation and a four-category scale
Nae et al. Measurement properties of a test battery to assess postural orientation during functional tasks in patients undergoing anterior cruciate ligament injury rehabilitation
JP5633001B2 (ja) 筋肉評価装置、筋肉の性能及び/又はトレーニングメニューの判定方法
JP2002253534A (ja) 運動能力の評価が可能な重心検出装置
JP6535778B1 (ja) 運動能力評価システム
Mays et al. Validation of adult OMNI perceived exertion scales for elliptical ergometry
JP3120546U (ja) 体成分分析結果シート
Sayers et al. The effect of elevating the heels on spinal kinematics and kinetics during the back squat in trained and novice weight trainers
JP4743524B2 (ja) 健康管理装置
CN107242853B (zh) 腰部活动风险评估和监测设备
JP5945844B2 (ja) 下肢判定装置
Kowalski et al. Analysis of diagnostic methods in trunk deformities in the developmental age
Van Geffen et al. Effect of flat insoles with different Shore A values on posture stability in diabetic neuropathy
JP6157067B2 (ja) 健康管理装置、健康管理プログラムおよび健康管理方法
Wang et al. Evaluation of effects of balance training from using wobble board-based exergaming system by MSE and MMSE techniques
KR20200055222A (ko) 신호음을 기반으로 한 전용 콘텐츠 처방 및 헬스케어 관리 시스템
Tsuchiya et al. Wearable sensor system for lumbosacral load estimation by considering the effect of external load
Walsh et al. Marker-based monitoring of seated spinal posture using a calibrated single-variable threshold model
JP6418822B2 (ja) 健康指標算出方法、健康指標算出装置および健康指標算出プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5945844

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250