JP5945085B1 - 充電制御装置、輸送機器及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池への入力電力に応じた複数の閾値電圧に対して定められた遮断時間を用いて、蓄電池への電流を遮断すること【解決手段】充電制御装置は、第1の態様においては、充電制御装置は、蓄電池の端子電圧を取得する電圧取得部と、蓄電池への入力電力に対して定まる複数の閾値電圧のそれぞれの閾値電圧に対して、蓄電池に入力される電流を遮断するまでの遮断時間を決定する遮断時間決定部と、端子電圧が閾値電圧を超える時間が遮断時間を超えた場合に、蓄電池に入力される電流を遮断させる遮断制御部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、充電制御装置、輸送機器及びプログラムに関する。
リチウムイオン電池の過充電を検出するための閾値電圧を2つ設け、リチウムイオン電池の電圧が2つの閾値電圧のうち高い方の閾値電圧を超えたとき、過充電を検出するまでの遅延時間を短くすることにより、過充電検出動作の検査の時間を短縮した電池パックが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1 特開2009−183050号公報
例えば電気自動車などへ応用した場合には、蓄電池への入力電力に応じて定まる複数の閾値電圧のそれぞれに対する遮断時間を適切に設定することができないため、実際には過充電状態ではないにもかかわらず誤検出をしてしまい、蓄電池の交換が不要にもかかわらず、高価な蓄電池の交換を促してしまうという課題があった。
第1の態様においては、充電制御装置は、蓄電池の端子電圧を取得する電圧取得部と、蓄電池への入力電力に対して定まる複数の閾値電圧のそれぞれの閾値電圧に対して、蓄電池に入力される電流を遮断するまでの遮断時間を決定する遮断時間決定部と、端子電圧が閾値電圧を超える時間が遮断時間を超えた場合に、蓄電池に入力される電流を遮断させる遮断制御部とを備える。
第2の形態においては、輸送機器は、上記の充電制御装置を備える。
第3の形態においては、プログラムは、コンピュータを、蓄電池の端子電圧を取得する電圧取得部、蓄電池への入力電力に対して定まる複数の閾値電圧のそれぞれに対して、蓄電池に入力される電流を遮断するまでの遮断時間を決定する遮断時間決定部、電圧取得部で検出された端子電圧が閾値電圧を超える時間が遮断時間を超えた場合に、蓄電池に入力される電流を遮断させる遮断制御部として機能させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
一実施形態における車両10が備えるパワーユニット20を概略的に示す。 バッテリECU100が有するブロック構成を概略的に示す。 パワーコントロールユニット70が有するブロック構成を、モータ50及び発電機60とともに概略的に示す。 バッテリ110に過大な電力が入力された場合のセル電圧の時間発展を概略的に示す。 電池セルの状態に応じて設定される遮断判定ラインを概略的に示す。 センサの検出精度及び遮断タイムラグに応じた遮断判定ラインの設定を概略的に示す。 複数のセル状態における閾値電圧と遮断時間との対応づけを概略的に示す。 内部抵抗算出部270の機能ブロックを概略的に示す。 容量算出部280の機能ブロックを概略的に示す。 バッテリ110への入力電流を遮断するか否かを判定するコンタクタ150の遮断判定ルーチンの処理を示すフローチャートである。 入力電力、セル電圧、カウンタCT1、NG判定フラグ及びSOCのタイムチャートを概略的に示す。 他の実施形態に係る遮断判定ルーチンの処理を示すフローチャートである。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態における車両10の機能構成を概略的に示す。車両10は、輸送機器の一例である。車両10は、パワーユニット20及び駆動輪12を備える。パワーユニット20は、エンジン40と、モータ50と、発電機60と、パワーコントロールユニット70と、モータECU80と、バッテリ110と、バッテリECU100と、電流センサ120と、温度センサ130と、コンタクタ150とを有する。なお、ECUとは、Electronic Control Unitの略称である。
車両10は、ハイブリッド自動車である。エンジン40は、内燃機関であり、例えばガソリンまたは軽油等の燃料を燃焼して動力を出力する。モータ50は、バッテリ110から供給される電力を用いて駆動されて動力を出力する。エンジン40及びモータ50の駆動力は、トランスミッション等を介して駆動輪12に伝達される。
バッテリ110は、直列接続された複数の電池セルを有する電池モジュールが直列に接続された二次電池を有する。電池セルとしては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等であってよい。バッテリ110が蓄電した電気エネルギーは、コンタクタ150を介してパワーコントロールユニット70に直流電力として供給される。パワーコントロールユニット70は、バッテリ110からの直流電力を交流電力に変換して、モータ50に供給する。なお、本実施形態において電池セルとは、バッテリ110が有する電池セルのことをいう。
車両10の駆動輪12から発電機60に動力が伝達されると、発電機60は、車両10の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、回生電力を発生する。回生電力は、車両10の制動時の他、エンジン40からの動力によって車両10が駆動される場合にも生じる。発電機60が発生した交流の回生電力は、パワーコントロールユニット70に供給される。パワーコントロールユニット70は、発電機60からの交流の回生電力を直流の回生電力に変換する。パワーコントロールユニット70が出力した直流の回生電力は、コンタクタ150を通じてバッテリ110に入力されて、バッテリ110に電気エネルギーとして蓄積される。したがって、電池セルは、電池セルが設けられる車両10で得られる回生電力によって充電される。なお、モータECU80は、パワーコントロールユニット70における電力変換動作を制御する。
電流センサ120は、パワーコントロールユニット70とバッテリ110との間に設けられる。電流センサ120は、バッテリ110からパワーコントロールユニット70に流れる電流を検出する。また、電流センサ120は、パワーコントロールユニット70からバッテリ110に流れる電流を検出する。電流センサ120は、検出した電流を示す信号を、バッテリECU100に供給する。
バッテリ110は、バッテリ110が有する複数の電池セルのそれぞれのセル電圧を示す信号を、バッテリECU100に供給する。例えば、バッテリ110が直列接続されたM個の電池セルを有する場合、M個の電池セルのそれぞれのセル電圧が、バッテリECU100に供給される。セル電圧は、端子電圧として測定される。
温度センサ130は、バッテリ110の温度を検出する。温度センサ130は、検出したバッテリ110の温度を示す信号を、バッテリECU100に供給される。
バッテリECU100は、バッテリ110の状態を監視して、各種の信号を出力する。例えば、バッテリECU100は、バッテリ110から供給される電圧信号、電流センサ120から供給される電流信号、及び温度センサ130から供給される温度信号等の各種の信号に基づき、バッテリ110の内部抵抗およびSOC及び満充電容量などの各種の状態量を算出する。なお、SOCは、State of chargeの略称である。
バッテリECU100は、バッテリ110が有する電池セルの過充電を抑制する。電池セルが過充電状態になると、電池セル内で内部短絡が生じ、ジュール熱によって温度が上昇し、最終的には発火に至る可能性がある。そこで、バッテリECU100は、バッテリECU100に供給される各種の信号に基づいて電池セルが過充電になる前に、コンタクタ150を開いて、パワーコントロールユニット70からバッテリ110に供給される電流を遮断する。具体的には、バッテリECU100は、セル電圧が予め定められた閾値電圧を超えている時間が予め定められた遮断時間に到達した場合に、コンタクタ150を開くように制御する。これにより、電池セルの過充電を抑制できる。
図2は、バッテリECU100が有するブロック構成を概略的に示す。バッテリECU100は、電流取得部202と、電圧取得部204と、温度取得部206と、状態取得部260と、過充電情報設定部210と、遮断時間/閾値電圧決定部220と、遮断制御部240とを有する。状態取得部260は、内部抵抗算出部270と容量算出部280とを含む。
電圧取得部204は、バッテリ110が有する複数の電池セルのそれぞれのセル電圧を取得する。電圧取得部204が取得したセル電圧の信号は、状態取得部260、過充電情報設定部210、遮断時間/閾値電圧決定部220及び遮断制御部240に供給される。
電流取得部202は、電流センサ120によって測定された電流量を示す信号を取得する。電流取得部202が取得した電流量を示す信号は、状態取得部260に供給される。
温度取得部206は、温度センサ130によって測定されたバッテリ110の温度を示す信号を取得する。温度取得部206が取得した温度を示す信号は、状態取得部260に供給される。
状態取得部260は、電池セルの状態を取得する。電池セルの状態は、内部抵抗、容量および温度の少なくとも1つを含む。内部抵抗算出部270は、電流取得部202から供給された電流の信号及び電圧取得部204から供給されたセル電圧の信号に基づいて、電池セルの内部抵抗を算出する。容量算出部280は、電流取得部202から供給された電流の信号及び電圧取得部204から供給されたセル電圧の信号に基づいて、電池セルの容量を算出する。
遮断時間/閾値電圧決定部220は、電池セルへの入力電力に対して定まる複数の閾値電圧のそれぞれに対して、電池セルに入力される電流を遮断するまでの遮断時間を決定する。例えば、バッテリECU100には、電池セルへの入力電力に対して定まる複数の閾値電圧のそれぞれに対して遮断時間が定められたテーブルが格納されている。遮断時間/閾値電圧決定部220は、当該テーブルを参照して、複数の閾値電圧のそれぞれに対する遮断時間を決定してよい。
また、遮断時間/閾値電圧決定部220は、状態取得部260により取得された電池セルの状態に基づいて遮断時間を決定してよい。例えば、バッテリECU100には、複数の閾値電圧のそれぞれに対して遮断時間が定められたテーブルが、電池セルの状態に対応づけて格納されている。そして、過充電情報設定部210は、状態取得部260により取得された電池セルの状態に適合する状態に対応づけて格納されているテーブルを選択する。そして、遮断時間/閾値電圧決定部220は、過充電情報設定部210によって選択されたテーブルを参照して、複数の閾値電圧のそれぞれに対する遮断時間を決定する。
遮断制御部240は、セル電圧が閾値電圧を超える時間が遮断時間を超えた場合に、電池セルに入力される電流を遮断させる。具体的には、遮断制御部240は、セル電圧が閾値電圧を超える時間が遮断時間を超えた場合に、電池セルへの入力電流をコンタクタ150に遮断させる。コンタクタ150は、電池セルに入力される電流を遮断する遮断部の一例である。なお、遮断時間/閾値電圧決定部220は、遮断制御部240における制御遅れ及び電池セルに入力される電流をコンタクタ150が遮断するまでに要する時間に基づいて、遮断時間を設定してよい。また、遮断時間/閾値電圧決定部220は、セル電圧を検出するセンサの検出精度に基づいて、遮断時間を決定してよい。なお、遮断制御部240は、セル電圧及びローパスフィルタが適用されたセル電圧の少なくとも一方が閾値電圧を超える時間が遮断時間を超えた場合に、電池セルに入力される電流を遮断させてよい。
なお、過充電情報設定部210は、状態取得部260により取得された内部抵抗および容量の少なくとも一方に基づいて、セル電圧および充電時間の領域内における過充電領域を設定してよい。例えば、過充電情報設定部210は、セル電圧および充電時間をパラメータとしてするパラメータ空間内における過充電領域を設定する。そして、遮断時間/閾値電圧決定部220は、セル電圧から定まる入力電力および過充電領域に基づいて過充電領域に到達するまでの時間を算出し、算出した時間に基づいて遮断時間を決定してよい。
なお、詳細は後述するとおり、パワーコントロールユニット70は、バッテリ110に入力される電力を制限する。パワーコントロールユニット70は、電池セルへの入力電力を予め定められた上限値以下に制限する入力電力制限部として機能する。遮断制御部240において用いられる複数の閾値電圧は、上限値の入力電力に対して定まるセル電圧より大きい。
なお、バッテリECU100は、マイクロプロセッサ等の処理装置、当該処理装置が読出し可能なプログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポート等を含んで構成される。バッテリECU100は、一種のコンピュータである。バッテリECU100により実行されるプログラムは、記録媒体290から読み出されて、バッテリECU100に供給され、バッテリECU100内のROMに格納されてよい。バッテリECU100内のROMに格納されたプログラムを処理装置が実行することによって、バッテリECU100を、電流取得部202、電圧取得部204、温度取得部206、状態取得部260、過充電情報設定部210、遮断時間/閾値電圧決定部220及び遮断制御部240の各部として機能させる。
図3は、パワーコントロールユニット70が有するブロック構成を、モータ50、発電機60及びモータECU80とともに概略的に示す。パワーコントロールユニット70は、PWMインバータ71と、PWMインバータ72と、昇降圧コンバータ73とを有する。PWMインバータ71は、発電機60に接続される。PWMインバータ72は、モータ50に接続される。PWMインバータ71及びPWMインバータ72は、正極母線74及び負極母線75を共用する。昇降圧コンバータ73は、バッテリ110からの電圧を昇圧して、正極母線74及び負極母線75に供給する。昇降圧コンバータ73は、正極母線74及び負極母線75に加えられた電圧を降圧して、バッテリ110に供給する。
発電機60は、3相(U相、V相、W相)の同期発電機である。PWMインバータ71は、発電機60から受け取る交流電力を直流電力に変換して、昇降圧コンバータ73に供給する。PWMインバータ71は、発電機60から受け取る電力を予め定められた上限値に制限しつつ、発電機60から受け取る交流電力を直流電力に変換する。
PWMインバータ71は、6つのトランジスタと、各トランジスタに逆方向に並列接続された6つのダイオードとを含む。トランジスタは、正極母線74と負極母線75とに対してソース側とシンク側になるよう2個ずつペアで配置され、対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、発電機60の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、対をなすトランジスタのオン時間の割合を制御することにより、発電機60の三相コイルから受け取る電力を調整して、正極母線74及び負極母線75に供給することができる。正極母線74及び負極母線75に供給された電力は、昇降圧コンバータ73により電圧が制御されて、バッテリ110に供給される。モータECU80は、PWMインバータ71が有する各トランジスタのゲートに入力されるパルスを制御することにより、発電機60から取り出してバッテリ110に供給する電力を制限する。このようにして、バッテリ110への入力電力は、モータECU80及びPWMインバータ71の動作によって制限される。また、モータECU80は、バッテリ110の各電池セルのSOCが80%を超えないように、バッテリ110に供給する電力を制御する。
モータ50は、3相(U相、V相、W相)の同期電動機である。PWMインバータ72は、PWMインバータ71と同様の回路構成を有する。PWMインバータ72は、6つのトランジスタと、各トランジスタに逆方向に並列接続された6つのダイオードとを含む。トランジスタは、正極母線74と負極母線75とに対してソース側とシンク側になるよう2個ずつペアで配置され、対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ50の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、対をなすトランジスタのオン時間の割合を制御することにより、昇降圧コンバータ73を通じて供給されるバッテリ110からの電力を調整してモータ50の3相コイルに出力することができる。モータECU80は、PWMインバータ72の各トランジスタのゲートに入力されるパルスを制御することにより、バッテリ110から取り出す電力を調整しつつ、バッテリ110からの直流電力を交流電力に変換して、モータ50の3相コイルに出力する。
図4は、バッテリ110に過大な電力が入力された場合のセル電圧の時間発展を概略的に示す。例えば、モータECU80及びPWMインバータ71の故障等によって、バッテリ110に過大な電力が入力される場合があり得る。この場合のバッテリ110への入力電力は、モータECU80及びPWMインバータ71によって制限されるべき上限電力を超える場合がある。図4には、入力電力Pa、Pb、Pc及びPdが時刻0でそれぞれ入力された場合のセル電圧の時間発展がそれぞれ概略的に示されている。ここで、各入力電力の大きさは、Pa<Pb<Pc<Pdである。バッテリECU100は、過大な電力が入力された場合でも、電池セルのSOCが予め定められた上限値以下になるように制御する。例えば、SOCの上限値として、110%を適用する。
図4において、時刻0の後に電力Paが入力され続けた場合、Paで示される軌跡に沿ってセル電圧が上昇して、時刻TaにおいてSOCが上限値110%に到達する。図4には、入力電力がPb、Pc及びPdのそれぞれである場合のセル電圧の軌跡を、それぞれPb、Pc及びPdの符号で示す。単位時間あたりにバッテリ110に供給される電荷量は、入力電力が大きいほど大きくなる。そのため、図示されるように、SOCが上限値110%に達するまでの時間は、入力電力が大きいほど短くなる。また、時刻0におけるセル電圧の上昇幅は、入力電力が大きいほど大きい。SOCが上限値110%に到達したときのセル電圧及び充電時間は、図4の遮断判定ライン400で示される線上のいずれかの点で表される。図4において遮断判定ライン400よりセル電圧が大きい領域は、充電時間及びセル電圧の空間において過充電と判断される領域である。
そこで、バッテリECU100は、セル電圧と充電時間との関係が遮断判定ライン400を超える前に、コンタクタ150を開くように制御する。一例として、バッテリECU100は、セル電圧がV0以上の状態が継続する時間がTaを超える前に、コンタクタ150を開くよう制御することが好ましい。
図5は、電池セルの状態に応じて設定される遮断判定ラインを概略的に示す。検出されるセル電圧は、電池セルの劣化状態等によって変動する。そのため、遮断判定ラインは、電池セルの状態に応じて設定されることが好ましい。なお、電池セルの状態のことを、単にセル状態と呼ぶ場合がある。
例えば、電池セルの容量が小さくなるほど、所定のSOC値に到達するまでに入力可能な電力量が小さくなる。そのため、電池セルの容量が小さくなるほど、入力電力量が小さくなる方向に、電池セルの容量の減少量に応じた量だけ遮断判定ライン400をシフトさせることが好ましい。遮断判定ライン501は、遮断判定ライン400を、入力電力量が小さくなる方向にシフトさせたものである。具体的には、遮断判定ライン501は、Pa、Pb、Pc及びPd等の入力電力のラインに沿って、入力電力が小さくなる方向に遮断判定ライン400をシフトさせたものである。また、内部抵抗が大きくなるほど、同じ電力が入力された場合のセル電圧が高くなる。そのため、バッテリの内部抵抗が大きくなるほど、セル電圧が高くなる方向に、内部抵抗の増加量に応じた量だけ遮断判定ライン400をシフトさせることが好ましい。遮断判定ライン502は、遮断判定ライン400をセル電圧が高くなる方向にシフトさせたものである。また、電池セルの温度が高くなるほど、電池セルの温度が所定の上限値に到達するまでに入力可能な電力量が小さくなる。そのため、電池セルの温度が高くなるほど、入力電力量が小さくなる方向に遮断判定ライン400をシフトさせることが好ましい。したがって、電池セルの容量が小さくなる場合と同様に、遮断判定ライン400を遮断判定ライン501の方向に、セル温度に応じた量だけシフトさせることが好ましい。なお、電池セルの温度が高くなるほど、少なくとも、電力の入力を継続可能な時間が短くなる。そのため、電池セルの温度が高くなるほど、充電時間が短くなる方向に、電池セルの現在の温度に応じた量だけ遮断判定ライン400をシフトさせてもよい。このように、セル状態に応じて遮断判定ラインを調整して、遮断時間の決定に用いることが好ましい。
図6は、センサの検出精度及び遮断タイムラグに応じて閾値電圧及び遮断時間を設定する方法を概略的に示す。図6において、遮断判定ライン600は、特定のセル状態に応じて設定された遮断判定ラインを示す。
時刻0からP1の電力が継続的に入力された場合、セル電圧v1から開始して時刻t1で遮断判定ライン600に到達する。同様に、P2の入力電力が継続した場合は、セル電圧v2から開始して時刻t2で遮断判定ライン600に到達する。P3の入力電力が継続した場合は、セル電圧v3から開始して時刻t3で遮断判定ライン600に到達する。P4の入力電力が継続した場合は、セル電圧v4から開始して時刻t4で遮断判定ライン600に到達する。したがって、(t1、v1)、(t2、v2)、(t3、v3)、(t4、v4)を通過する設定曲線610が、閾値電圧と遮断時間との関係を示すことになる。
次に、セル電圧を検出するセンサの検出精度と、制御の応答遅れを考慮した設定曲線620について説明する。セル電圧を検出するセンサには有限の検出誤差が存在する。セル電圧の検出誤差をVerrとすると、実際のセル電圧は、測定値よりVerrだけ高い可能性がある。そのため、セル電圧がVerrだけ小さくなる方向に、設定曲線610をシフトさせることが好ましい。なお、Verrは、50mV〜100mV程度の値であってよい。
また、バッテリECU100において電池セルが規定のSOCに到達したと判断してからコンタクタ150が実際に開かれるまでには、一定の応答時間を要する。また、バッテリECU100において、コンタクタ150を開くか否かを判定する遮断判定ルーチンの実行周期は、制御の応答遅れとなり得る。そのため、コンタクタ150の応答時間及び遮断判定ルーチンの実行周期の合計時間だけ、実際に遮断されるまでに遅れが生じる可能性がある。応答時間及びルーチンの実行周期を応答遅れTrosとすると、設定曲線610は、Trosだけ充電時間が短くなる方向にシフトさせることが好ましい。なお、Trosは、0.1秒から0.3秒の範囲内の値であってよい。
図6の設定曲線620は、セル状態と、センサの検出精度及び制御の応答遅れとを考慮した設定曲線を示す。設定曲線620は、(T1、V1)、(T2、V2)、(T3、V3)及び(T4、V4)を通過する曲線である。(T1、V1)、(T2、V2)、(T3、V3)及び(T4、V4)は、それぞれ(遮断時間、閾値電圧)の組み合わせを示す。設定曲線620上の各点において、Y座標が閾値電圧を示し、X座標が当該閾値電圧に対応する遮断時間を示す。
バッテリECU100は、設定曲線620を示す情報をROM等に格納することにより、電池セルが特定のセル状態にある場合の閾値電圧と遮断時間との対応づけを格納してよい。また、バッテリECU100は、異なる複数のセル状態のそれぞれについて、センサの検出精度及び制御の応答遅れを考慮した設定曲線を予め計算して格納することにより、複数のセル状態のそれぞれについて閾値電圧と遮断時間との対応づけを格納してよい。
図7は、複数のセル状態における閾値電圧と遮断時間との対応づけを概略的に示す。バッテリECU100は、互いに異なる複数のセル状態における閾値電圧と遮断時間との対応づけるテーブルを格納する。図7に示す例では、各テーブルが特定のセル状態に対応する。各テーブルは、4個の閾値電圧に対してそれぞれ遮断時間を定める。遮断制御部240は、現在のセル状態に適合するセル状態のテーブルを参照して、複数の閾値電圧のそれぞれに対する遮断時間を取得する。1つのテーブルで対応づけられる閾値電圧及び遮断時間の組み合わせの個数は、4個に限られない。1つのテーブルで対応づけられる閾値電圧及び遮断時間の組み合わせの個数は、2個以上であってよい。
図8は、内部抵抗算出部270の機能ブロックを概略的に示す。内部抵抗算出部270は、電流差分処理部810と、電圧差分処理部820と、逐次最小二乗演算部830とを有する。電流差分処理部810は、電流センサ120により測定された電流の時間離散測定値に差分処理を行って、予め定められた時間間隔での電流の変化量ΔIを算出する。電圧差分処理部820は、セル電圧の時間離散測定値に差分処理を行って、予め定められた時間間隔でのセル電圧の変化量ΔVを算出する。逐次最小二乗演算部830は、逐次最小二乗法により、ΔVとΔIとの関係式を推測して、推測された関係式から得られるR=ΔV/ΔIの値を、内部抵抗の推測値とする。逐次最小二乗演算部830は、時系列で新しいΔI及びΔVのデータが得られる毎に、逐次最小二乗演算によって、直前の内部抵抗の推定値を補正する。
図9は、容量算出部280の機能ブロックを概略的に示す。容量算出部280は、SOC算出部900と、電流積分処理部910と、SOC差分処理部920と、逐次最小二乗演算部930とを有する。電流積分処理部910は、電流センサ120により測定された電流の時間離散測定値に積分処理を行って、電流積算量ΔAhを算出する。
SOC算出部900は、電流センサ120により測定された電流値と、セル電圧とに基づいて、推定SOCを算出する。SOC算出部900は、内部抵抗の推測値と、電流センサ120により測定された電流と、セル電圧とに基づいて、電池セルの開放端電圧を算出する。また、SOC算出部900は、算出した開放端電圧と、予め定められた開放端電圧とSOCとの関係性とに基づいて、SOCの推定値を得る。SOC差分処理部920は、SOC算出部900により算出されたSOCの推定値に対して差分処理を行って、予め定められた時間間隔でのSOCの変化量ΔSOCを算出する。逐次最小二乗演算部930は、逐次最小二乗法により、ΔAhとΔSOCとの関係式を推測して、推測された関係式から得られるΔAh/ΔSOCの値を、容量の推測値とする。逐次最小二乗演算部930は、時系列で新しいΔAh及びΔSOCのデータが得られる毎に、逐次最小二乗演算によって直前の容量の推定値を補正する。
図10は、コンタクタ150の遮断判定ルーチンの処理を示すフローチャートである。遮断判定ルーチンは、バッテリECU100によって予め定められた時間間隔で実行される。
遮断判定ルーチンにおいては、ステップS1000において、状態取得部260は、各電池セルのセル状態を取得する。具体的には、内部抵抗算出部270が、各電池セルの内部抵抗の推定値を算出し、容量算出部280が、各電池セルの容量の推定値を算出する。状態取得部260は、各電池セルの内部抵抗のうち、最大の内部抵抗を選択する。また、状態取得部260は、各電池セルの容量のうち、最小の内部抵抗を選択する。また、状態取得部260は、温度センサ130により測定されたバッテリ110の温度を、電池セルの温度として取得する。
ステップS1002において、遮断時間/閾値電圧決定部220は、セル状態に応じた閾値電圧及び遮断時間を決定する。具体的には、過充電情報設定部210は、図6、図7等に関連して説明した閾値電圧と遮断時間とを対応づける複数のテーブルの中から、ステップS1000で取得したセル状態に適合するテーブルを選択する。そして、遮断時間/閾値電圧決定部220は、選択したテーブルで定められている閾値電圧及び遮断時間のN個の組み合わせを決定する。
ステップS1004において、遮断制御部240は、電圧取得部204がバッテリ110から取得した各電池セルのセル電圧のうち、最大のセル電圧Vmaxを選択する。ステップS1006において、遮断制御部240は、最大のセル電圧を持つ電池セルのセル電圧の時系列データにローパスフィルタを適用して、フィルタリングされたN個のセル電圧であるフィルタ電圧Vmaxfi(i=1〜N)を算出する。
続いて、N個の閾値電圧のそれぞれに対するVmaxの判定処理を行う。ステップS1010において、i番目の閾値電圧Viを選択するための変数iを1に初期化する。ステップS1012において、遮断制御部240は、VmaxがViを超えているか否かを判断する。VmaxがViを超えていないと判断した場合、遮断制御部240は、カウンタCTiを0にリセットする(ステップS1014)。なお、カウンタCTiは、Vmaxが閾値電圧Viを超えている時間をカウントするためのカウンタである。続いて、ステップS1016において、iをインクリメントして、iがNを超えたか否かを判断する。すなわち、N個の全ての閾値電圧について判定処理を行ったか否かを判断する。iがNを超えていない場合は、ステップS1012に処理を戻して、i+1番目の閾値電圧についての判定に進む。iがNを超えた場合は、ステップS1030に処理を進める。
ステップS1012においてVmaxがViを超えていると判断した場合、遮断制御部240は、CTiをインクリメントする(ステップS1020)。続いて、S1022において、CTiがTiに達したか否かを判断する。ここで、Tiは、閾値電圧Viに対する遮断時間を表すカウント値であるとする。CTiがTiに達していない場合は、ステップS1016に処理を移行する。CTiがTiに達している場合は、コンタクタ150を開き、NG判定フラグを1に設定し(ステップS1024)、本フローを終了する。
次に、ステップS1030から、N個の閾値電圧のそれぞれに対するVmaxfの判定処理を行う。ステップS1030において、i番目の閾値電圧Vi及びフィルタ電圧Vmaxfiを選択するための変数iを1に初期化する。ステップS1032において、遮断制御部240は、VmaxfiがViを超えているか否かを判断する。VmaxfiがViを超えていないと判断した場合、遮断制御部240は、カウンタCTfiを0にリセットする(ステップS1034)。なお、カウンタCTfiは、Vmaxfiが閾値電圧Viを超えている時間をカウントするためのカウンタである。続いて、ステップS1036において、iをインクリメントして、iがNを超えたか否かを判断する。すなわち、N個の全ての閾値電圧について判定処理を行ったか否かを判断する。iがNを超えていない場合は、ステップS1032に処理を戻して、i+1番目の閾値電圧についての判定に進む。iがNを超えた場合は、ステップS1050に処理を進めて、NG判定フラグを0に設定して本フローを終了する。
ステップS1032においてVmaxfiがViを超えていると判断した場合、遮断制御部240は、CTfiをインクリメントする(ステップS1040)。続いて、S1042において、CTfiがTiに達したか否かを判断する。CTfiがTiに達していない場合は、S1036に処理を移行する。CTfiがTiに達している場合は、コンタクタ150を開き、NG判定フラグを1に設定し(ステップS1044)、本フローを終了する。
本遮断判定ルーチンを予め定められた時間間隔で実行することにより、SOCが上限値を超える前に、コンタクタ150を遮断して、バッテリ110の過充電を抑制することができる。なお、図10の遮断判定フローの変形例として、ステップS1000のセル状態の取得を省略して、セル状態を用いずに閾値電圧及び遮断時間の組み合わせを選択してもよい。この変形例においては、遮断時間/閾値電圧決定部220は、セル状態に依存しない閾値電圧及び遮断時間の複数の組み合わせを定めた1つのテーブルを用いて、閾値電圧に対応する遮断時間を決定してよい。
図11は、入力電力、セル電圧、カウンタCT1、NG判定フラグ及びSOCのタイムチャートを概略的に示す。時刻t0で過大な入力電力が発生した後、時刻t1においてセル電圧Vmaxが閾値電圧V1を超えると、カウンタCT1のカウントが開始される。カウンタCT1がT1に達すると、時刻t2において、遮断制御部240がコンタクタ150に遮断を指示する信号を出力して、NG判定フラグが1に設定される。そして、時刻t3において、予め想定された制御遅れ時間内で、コンタクタ150が遮断される。これにより、SOCが規定の上限値110%に達する前に、バッテリ110への入力電流が遮断される。
以上に説明したように、バッテリECU100によれば、入力電力に応じた複数の閾値電圧に対して定められた遮断時間を用いて遮断判定を行うことができる。そのため、バッテリ110の電池セルが過充電になることをより高い確率で防ぐことができる。また、セル状態に応じた遮断判定ラインに基づく閾値電圧及び遮断時間の組み合わせがテーブルとして格納されているので、セル状態に応じた閾値電圧及び遮断時間を用いて遮断判定を行うことができる。このため、電池セルの過充電をより確実に抑制することができる。
図12は、他の実施形態に係る遮断判定ルーチンの処理を示すフローチャートである。図10等に関連して説明した遮断判定ルーチンによれば、閾値電圧及び遮断時間は、予め設定されたテーブルを参照して選択される。本遮断判定ルーチンは、現在のセル電圧及びセル状態に基づいて、遮断時間を計算によって設定する点で、上述した遮断判定ルーチンと異なる。
本遮断判定ルーチンでは、ステップS1200において、状態取得部260は、各電池セルのセル状態を取得する。このステップの処理は、図10におけるステップS1000と同様である。ステップS1202において、遮断制御部240は、最大のセル電圧Vmaxを抽出する。この処理は、図10におけるステップS1004と同様である。ステップS1204において、遮断時間/閾値電圧決定部220は、Vmaxとセル状態とに基づいて、閾値電圧Vth及び遮断時間Tを決定する。
例えば、遮断時間/閾値電圧決定部220は、セル電圧の上昇を検出した場合に、セル電圧の上昇量に基づいて、バッテリ110への入力電力を特定する。そして、遮断時間/閾値電圧決定部220は、現在のセル電圧と、セル状態と、入力電力とに基づいて、SOCが110%に到達するまでのセル電圧の時間発展を算出する。
具体的には、図5に関連して説明したようにセル状態に基づいて遮断判定ライン400をシフトさせるとともに、入力電力に基づいてセル電圧の時間発展を算出する。例えば、過充電情報設定部210は、ステップS1200で取得された電池セルの容量、内部抵抗及び温度の少なくとも一つに応じて遮断判定ライン400をシフトさせて、セル状態に応じた遮断判定ラインを設定する。なお、電池セルの容量に応じたシフト量、内部抵抗に応じたシフト量及び温度に応じたシフト量は、バッテリECU100内のROMに予め格納されていてよい。過充電情報設定部210は、バッテリECU100内に予め格納されているシフト量を用いて、セル状態に応じた遮断判定ラインを設定してよい。
そして、遮断時間/閾値電圧決定部220は、過充電情報設定部210によって設定された遮断判定ラインを用いて、SOCが110%になるまでの時間を算出して、算出した時間を遮断時間Tとして決定する。なお、図6等に関連して説明したように、制御の応答時間Trosを考慮して、SOCが110%になるまでの時間からTrosだけ短い時間を、遮断時間Tとして決定してよい。また、遮断時間/閾値電圧決定部220は、セル電圧の上昇を検出したときのVmaxを閾値電圧Vthとして適用してよい。また、図6等に関連して説明したように、センサの検出精度Verrを考慮して、セル電圧の上昇を検出したときのVmaxよりVerrだけ低い閾値電圧Vthを適用してよい。また、遮断時間/閾値電圧決定部220は、セル電圧の上昇を検出した後の入力電力の時間変化に基づいて、遮断時間Tを修正してよい。例えば、遮断時間/閾値電圧決定部220は、入力電力が増大したことを検出した場合は、電力の増大量に応じて遮断時間を短く設定してよい。また、遮断時間/閾値電圧決定部220は、入力電力が減少したことを検出した場合は、電力の減少量に応じて遮断時間を長く設定してよい。また、遮断時間/閾値電圧決定部220は、入力電力の変化量が予め定められた値より大きい場合に、閾値電圧及び遮断時間を決定し直してもよい。
ステップS1212において、遮断制御部240は、VmaxがVthを超えているか否かを判断する。VmaxがVthを超えていないと判断した場合、遮断制御部240は、カウンタCTを0にリセットする(ステップS1214)。なお、カウンタCTは、Vmaxが閾値電圧Vthを超えている時間をカウントするためのカウンタである。続いて、ステップS1250に処理を進めて、NG判定フラグを0に設定して本フローを終了する。
ステップS1212においてVmaxがVthを超えていると判断した場合、遮断制御部240は、CTをインクリメントする(ステップS1220)。続いて、ステップS1222において、CTがTに達したか否かを判断する。ここで、Tは、閾値電圧Vthに対する遮断時間に対応するカウント値である。CTがTに達していない場合は、ステップS1250に処理を移行する。CTがTに達している場合は、コンタクタ150を開き、NG判定フラグを1に設定し(ステップS1224)、本フローを終了する。
本形態の遮断判定フローによれば、現在のセル電圧に基づいて、適切な閾値電圧及び遮断時間を設定することができる。そのため、様々な入力電力の値に対して適切な閾値電圧及び遮断時間を柔軟に設定できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 車両、12 駆動輪
20 パワーユニット
40 エンジン
50 モータ、60 発電機
70 パワーコントロールユニット、71 PWMインバータ、72 PWMインバータ、73 昇降圧コンバータ、74 正極母線、75 負極母線
80 モータECU
100 バッテリECU
110 バッテリ
120 電流センサ
130 温度センサ
150 コンタクタ
202 電流取得部、204 電圧取得部、206 温度取得部
210 過充電情報設定部
220 遮断時間/閾値電圧決定部
240 遮断制御部
260 状態取得部
270 内部抵抗算出部
280 容量算出部
290 記録媒体
400 遮断判定ライン、501 遮断判定ライン、502 遮断判定ライン
600 遮断判定ライン、610 設定曲線、620 設定曲線
810 電流差分処理部、820 電圧差分処理部、830 逐次最小二乗演算部
900 SOC算出部、910 電流積分処理部、920 SOC差分処理部、930 逐次最小二乗演算部

Claims (12)

  1. 蓄電池の端子電圧を取得する電圧取得部と、
    前記蓄電池への入力電力に対して定まる複数の閾値電圧のそれぞれの閾値電圧に対して、前記蓄電池に入力される電流を遮断するまでの遮断時間を決定する遮断時間決定部と、
    前記端子電圧が前記閾値電圧を超える時間が前記遮断時間を超えた場合に、前記蓄電池に入力される電流を遮断させる遮断制御部と
    を備える充電制御装置。
  2. 前記蓄電池の状態を取得する状態取得部
    をさらに備え、
    前記遮断時間決定部は、前記状態取得部により取得された前記蓄電池の状態に基づいて前記遮断時間を決定する
    請求項1に記載の充電制御装置。
  3. 前記蓄電池の状態は、内部抵抗、容量および温度の少なくとも1つを含む
    請求項2に記載の充電制御装置。
  4. 前記蓄電池の状態は、内部抵抗および容量の少なくとも一方を含み、
    前記充電制御装置は、
    前記状態取得部により取得された前記内部抵抗および前記容量の少なくとも一方に基づいて、端子電圧および充電時間で表される領域内における過充電領域を決定する過充電領域決定部
    をさらに備え、
    前記遮断時間決定部は、前記端子電圧から定まる入力電力および前記過充電領域に基づいて前記過充電領域に到達するまでの時間を算出し、算出した時間に基づいて前記遮断時間を決定する
    請求項2または3に記載の充電制御装置。
  5. 前記蓄電池は、前記蓄電池が設けられる輸送機器で得られる回生電力によって充電される
    請求項1から4のいずれか一項に記載の充電制御装置。
  6. 前記蓄電池への入力電力を予め定められた上限値以下に制限する入力電力制限部
    をさらに備え、
    前記複数の閾値電圧は、前記上限値の入力電力に対して定まる端子電圧より大きい
    請求項1から5のいずれか一項に記載の充電制御装置。
  7. 前記蓄電池に入力される電流を遮断する遮断部
    をさらに備え、
    前記遮断制御部は、前記端子電圧が前記閾値電圧を超える時間が前記遮断時間を超えた場合に、前記蓄電池に入力される電流を前記遮断部に遮断させる
    請求項1から6のいずれか一項に記載の充電制御装置。
  8. 前記遮断時間決定部は、前記遮断制御部の処理にかかる時間及び前記蓄電池に入力される電流を遮断するまでに要する時間に基づいて、前記遮断時間を設定する
    請求項1から7のいずれか一項に記載の充電制御装置。
  9. 前記遮断時間決定部は、前記端子電圧を検出するセンサの検出精度に基づいて、前記遮断時間を決定する
    請求項1から8のいずれか一項に記載の充電制御装置。
  10. 前記遮断制御部は、前記端子電圧及びローパスフィルタが適用された前記端子電圧の少なくとも一方が前記閾値電圧を超える時間が前記遮断時間を超えた場合に、前記蓄電池に入力される電流を遮断させる
    請求項1から9のいずれか一項に記載の充電制御装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の充電制御装置を備える輸送機器。
  12. コンピュータを、
    蓄電池の端子電圧を取得する電圧取得部、
    前記蓄電池への入力電力に対して定まる複数の閾値電圧のそれぞれの閾値電圧に対して、前記蓄電池に入力される電流を遮断するまでの遮断時間を決定する遮断時間決定部、
    前記電圧取得部で検出された端子電圧が前記閾値電圧を超える時間が前記遮断時間を超えた場合に、前記蓄電池に入力される電流を遮断させる遮断制御部
    として機能させるためのプログラム。
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