JP5943471B2 - サイドロールスタンド - Google Patents
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Description
例えば特許文献1で提案されているH型鋼の製造方法に用いられている搬送装置は、サイドロールスタンドが複数段配設されているものである。
上下ロールスタンドでは、軸の高さが固定された下軸を駆動する方法が、構造として最も簡単である。さらに上側のロールも駆動する場合には、駆動された下軸よりギアあるいはチェーンを介して上軸に駆動力を伝達できる。
一方、図2に示すように、サイドロールスタンドを駆動する場合、一般に2本の軸の間隔が拡縮可能な構造であるため、ロール軸下端と駆動源はユニバーサルジョイントで接続する必要があるため、駆動源はベッドの下側に配置する必要がある。さらにベッドの高さに限りがある場合は床面を掘り下げる必要がある。
このような溶接形鋼の製造方法では、溶接作業を円滑に進める観点から、2枚のフランジ材の間に1枚のウエブ材をフランジに垂直に配置して組んだ組立体を、ウエブ材を水平にして2枚のフランジ材をサイドロールで挟んだ形態で搬送することが望ましい。
すなわち、ユニバーサルジョイントの長さを確保するために床面を掘り下げる、あるいはベッドを必要以上に高くする必要があり、設置工事費あるいは作業性の面で問題が多くなる。また、駆動機構はベッドに開いた穴を通して設置されるため、スタンドの取外し作業が非常に煩雑となるばかりでなく、スタンドの配置に制約が多くなる。
さらにまた、図1タイプの上下ロールスタンドと図2タイプのサイドロールスタンドをライン進行方向に相前後して設置している場合であっても、それらの駆動源の設置位置は上下ロールスタンドについてはベッド上面であり、サイドロールスタンドについてはベッド下面となり、駆動源が離れてしまうことから両タイプのロールスタンドで駆動源を共用することは困難である。
ウォームギアが駆動軸に回転不可能かつ軸方向に移動不可能に取り付けられ、ロールチョックの移動に伴って、ウォームホイールがウォームギア上を転がりながら移動するように配置されていてもよい。
本発明により提供されるサイドロールスタンドを、並行に配置した2枚のフランジ材の間に、1枚のウエブ材をフランジに垂直に配置し、2枚のフランジの外側からロールにより押圧しながら2箇所のフランジとウエブの突合せ部にレーザ光を照射して溶接する溶接形鋼を製造の際に、素材組立体の搬送に用いると、ウエブを水平配置した状態で形鋼を搬送することが可能となることから、レーザ光の照射方向が下向きとなり、安全上好ましいだけでなく、レーザ光出射ヘッドも開口部が下向きとなることからレーザ光を集光するレンズ等の工学部品の汚れなどを防止できる。
また、本発明によるサイドロールスタンドは搬送装置ないし溶接形鋼製造装置への配置に制約が少ないことから、小間隔で複数台配置することで、切り板を素材として前記のレーザ溶接形鋼を製造する場合に短い長さのものまで製造することが可能となる。
3,3’:ロール軸(キー付き/図示せず) 4:ロール拡縮用ねじ棒
5:駆動軸 5a:キー溝
6,6’:ウォームホイール
7a,7a’:ウォームギア(駆動軸方向にスライド可能)
7b,7b’:ウォームギア(駆動軸方向にスライド不可)
8:軸受け 8a:ベアリング 8b:ベアリングケース 8c:カラー
9:駆動用ギアードモータ
10:駆動軸支持部
そこで、駆動機構をサイドロールスタンドの側方に配置し、駆動力をウォームギア−ウォームホイール方式で伝達する機構を取り込むことによりユニバーサルジョイントを用いない構成とし、本発明に到達した。
まず図3に本発明の一形態を説明する。
ハウジング1内にロールチョック2,2’が配され、このロールチョック2,2’に一対のロール軸3,3’が回転可能に取付けられている。なお、一対のロール軸3,3’は、ライン進行方向に対して直交する方向に配置されている。2つのロールチョック2,2’はラインセンターに対して両側に互いに逆方向のネジが切られたロール拡縮用ねじ棒4によって拡縮する構造となっている。
そして、駆動軸5がギアードモータ9で駆動されるように配置されている。
すなわち、図5に示すように、ロール拡縮用ねじ棒4の回転によってロールチョック2,2’間を拡張、又は縮小させることにより、ロールチョック2,2’に回転可能に取付けられているロール軸3,3’間が拡張、又は縮小し、これによって二つのロール軸3,3’の間隔が調整される。この際、ロールチョック2,2’に取り付けられたウォームホイール6,6’は、図3のb)に見られるように、駆動軸5に軸方向にスライド可能に取り付けられたウォームギア7a,7a’を移動させつつ、被搬送物の搬送方向に垂直な方向に移動することになる。
この場合は、図4に示すように、ロールチョック2の移動に伴って、ウォームホイール6,6b’はウォームギア7b,7b’上を転がりながら移動することになる。ウォームギア7b,7b’はウォームホイールの位置に関らず正常な噛み合わせが実現できる長さを有していることが必要である。なお、図4中、10はハウジング1に固定された駆動軸5の支持部である。
Claims (3)
- 2つのロールチョックにそれぞれ回転可能に取付けられた一対のロール軸がライン進行方向に対して直交する方向に配置され、2つのロールチョックがラインセンターに対して両側に互いに逆方向のネジが切られたロール拡縮用ねじ棒によって拡縮する構造のサイドロールスタンドであって、ロール軸のロール取り付け部分以外の場所にウォームホイールが取り付けられ、該ウォームホイールに噛合わされるウォームギアを備えるとともに、該ウォームギアはラインセンターに対して両側に互いに逆方向に切られた二つのギア部分を備え、しかも前記ロール拡縮用ねじ棒と平行に、かつスタンドのハウジングに回転可能かつ軸方向に移動不可能に支持された駆動軸に回転不可能に取り付けられていることを特徴とする、ロール軸がベッド面に対して垂直に配置されたサイドロールスタンド。
- ウォームギアが駆動軸に回転不可能かつ軸方向にのみ移動可能に取り付けられ、さらにウォームギアの軸方向への移動がそれぞれのロールチョックによって規制され、ロールチョックの移動に追従してウォームギアが軸方向に連動するように配置されている請求項1に記載の、ロール軸がベッド面に対して垂直に配置されたサイドロールスタンド。
- ウォームギアが駆動軸に回転不可能かつ軸方向に移動不可能に取り付けられ、ロールチョックの移動に追従してウォームホールがウォームギア上を転がりながら軸方向に連動するように配置されている請求項1に記載の、ロール軸がベッド面に対して垂直に配置されたサイドロールスタンド。
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