以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明が適用されたナビゲーションシステム100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。図1に示すナビゲーションシステム100は、ナビゲーション装置1及びセンタ3を含んでいる。
ナビゲーション装置1は、車両で用いられるものに限られないが、本実施形態では車両で用いるものとして説明を行う。ナビゲーション装置1は、車載のものであってもよいし、車両に持ち込み可能な携帯端末であってもよい。ナビゲーション装置1が請求項の情報提供装置に相当する。以下では、ナビゲーション装置1が用いられる車両を自車両と呼ぶ。
ナビゲーション装置1として携帯端末を用いる構成とする場合には、ナビゲーション装置1は、自車両の車載LAN等のシステムとBluetooth(登録商標)等の公知の無線通信やUSB接続等での有線通信といった通信により情報をやり取りする構成とすればよい。
ここで、ナビゲーション装置1の概略的な構成について説明を行う。図1に示すようにナビゲーション装置1は、位置検出器11、地図データベース(DB)16、外部メモリ17、表示装置18、音声出力装置19、操作スイッチ群20、リモートコントロール端末(以下リモコン)21、リモコンセンサ22、外部入力インターフェース(I/F)23、通信機24、及び制御装置25を備えている。
位置検出器11は、いずれも周知の地磁気センサ12、ジャイロスコープ13、走行距離を算出するための車速(距離)センサ14、及び衛星からの電波に基づいて自装置の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機15を有しており、自装置のユーザの現在位置(以下、ユーザ位置)を逐次検出する。例えば、ユーザ位置は、緯度・経度で表される座標であるものとする。
これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器11を上述した内の一部で構成しても良い。
地図DB16は、道路地図のデータ、各種施設のPOI(Points Of Interest)データ等が記憶されている。道路地図のデータは、ノードデータ及びリンクデータからなる道路データ、地形等を示す背景データ、地名等を表示するための文字データなどからなる。POIデータは、POIに該当する施設の名称や住所、位置、属性を示すデータ等である。
施設の位置のデータは、例えば緯度・経度で表される座標とする。また、施設の属性のデータは、施設の種別や性質を表すデータとする。他にもPOIのデータとして、施設が接するリンクIDの情報も含む構成としてもよい。
施設の種別の一例としては、店舗については、飲食店、服屋、雑貨屋、花屋、美容関係の店等がある。また、飲食店のさらに細分化した種別としては、イタリア料理店、中華料理店、蕎麦屋、ラーメン屋等の扱う料理の種類ごとの料理別や、ファミリーレストラン、高級レストラン、カフェ、居酒屋、ファーストフード店等の店種別などがある。店舗以外の施設としては、ガソリンスタンドやコインパーキングや駅や医療施設等が挙げられる。施設の最も細分化された種別の一例として、フランチャイズチェーンごとに区分された種別を用いる構成としてもよい。
地図DB16のデータは、後述の通信機24を通じてセンタ3から制御装置25がダウンロードするなどして取得する構成としてもよいし、予め格納している構成としてもよい。地図DB16としては、例えばCD−ROM、DVD−ROM、メモリカード、HDD等の記憶媒体を用いる構成としてもよい。
外部メモリ17は、書き込み可能なHDD等の大容量記憶装置である。外部メモリ17には大量のデータや電源をオフしても消去してはいけないデータを記憶したり、頻繁に使用するデータを地図DB16からコピーして利用したりする等の用途がある。なお、外部メモリ17は、比較的記憶容量の小さいリムーバブルなメモリであってもよい。
表示装置18は、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。また、音声出力装置19は、スピーカ等から構成され、制御装置25の指示に基づいて案内音声等を出力する。
操作スイッチ群20は、例えば表示装置18と一体になったタッチスイッチ若しくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、スイッチ操作により制御装置25へ各種機能の操作指示を行う。リモコン21には複数の操作スイッチ(図示せず)が設けられ、スイッチ操作によりリモコンセンサ22を介して各種指令信号を制御装置25に入力することにより、操作スイッチ群20と同じ機能を制御装置25に対して実行させることが可能である。
外部入力I/F23は、自車両に搭載されたECUやセンサから、車両状態の情報を制御装置25が取得するためのインターフェースである。例えば、外部入力I/F23には、CAN(controller area network)などの通信プロトコルに準拠した車内LAN等を介して自車両に搭載されたECUやセンサから車両状態の情報が入力されてくるものとする。
車両状態の情報の一例としては、シフトポジションセンサの信号、パーキングブレーキスイッチのオンオフの信号、ドアカーテシスイッチのオンオフの信号、イグニッション電源のオンオフの信号等がある。
通信機24は、基地局やネットワークを介してセンタ3との間で通信を行う。通信機24が請求項の通信手段に相当する。通信機24は、例えば車両に搭載されるDCM(data communication module)等のテレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールを通じてセンタ3との通信を行う構成とすればよい。他にも、通信機24は、センタ3との通信を、DSRC通信用モジュールを通じて行う構成としてもよいし、Bluetooth等で接続した携帯端末を通じて行う構成としてもよい。
制御装置25は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、制御装置25は、位置検出器11、地図DB16、外部メモリ17、操作スイッチ群20、リモコンセンサ22、外部入力I/F23、通信機24から入力された各種情報に基づき、経路探索処理や経路案内処理や累積回数カウント関連処理や情報提供処理や第1学習処理や第2学習処理や第3学習処理等の各種処理を実行する。
例えば、制御装置25は、操作スイッチ群20やリモコン21を介して目的地が設定されると、例えば現在のユーザ位置などの出発地から、設定された目的地までの、距離優先、時間優先等の予め設定された条件を満たす推奨経路を公知の探索法を用いて探索する経路探索処理を行う。
また、制御装置25は、経路探索処理によって探索した推奨経路の走行を案内する経路案内処理を行う。例えば経路案内処理では、推奨経路及びユーザ位置を示した電子地図を表示装置18に逐次表示させるとともに、目的地までの案内音声を音声出力装置19から逐次出力させることで、推奨経路の走行を案内する。
ここで、図2のフローチャートを用いて、制御装置25での累積回数カウント関連処理についての説明を行う。図2のフローチャートは、例えば自車両のイグニッション電源がオンになるごとに開始されるものとする。
ステップS1では、自車両が駐車したことを検出した場合(ステップS1でYES)には、ステップS2に移る。一方、自車両が駐車したことを検出していない場合(ステップS1でNO)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
自車両が駐車したことは、イグニッション電源がオフになったこと、パーキングブレーキがオンになったこと、シフトポジションが駐車位置(P)になったこと、ドアが開放されたことなどから検出する構成とすればよい。
イグニッション電源がオフになったことは、イグニッション電源のオンオフの信号から、パーキングブレーキがオンになったことは、パーキングブレーキスイッチのオンオフの信号から検出する構成とすればよい。また、シフトポジションが駐車位置(P)になったことは、シフトポジションセンサの信号から、ドアが開放されたことは、ドアカーテシスイッチのオンオフの信号から検出する構成とすればよい。
ステップS2では、施設特定処理を行って、ステップS3に移る。施設特定処理では、自車両の駐車を検出した位置(以下、駐車検出位置)に該当する立ち寄り施設を、地図DB16に格納されている施設の位置のデータをもとに特定する。駐車検出位置は、位置検出器11から取得する構成とすればよい。また、駐車検出位置に該当する施設の特定の方法の一例として、施設の位置のデータが示す位置が、駐車検出位置に最も近い施設を特定する構成とすればよい。
なお、ナビゲーション装置1を、車両で用いられる携帯端末に適用したり、車両で用いずに、例えば徒歩やマルチモーダル経路の利用時に用いる携帯端末に適用したりする構成とする場合には、ユーザが施設に立ち寄ったことを示す旨の操作スイッチ群20やリモコン21を介した操作入力が検出された地点の施設を特定する構成とすればよい。一例としては、公知のロケーションサービスにおいてチェックインされた地点の施設を特定する構成とすればよい。
ステップS3では、施設特定処理で特定した施設(以下、特定済施設)が、対象に該当する種別の施設(以下、該当施設)であるか否かを判定する。該当施設の種別は、制御装置25の不揮発性メモリに格納してあるものとする。よって、ステップS1〜ステップS3までの処理が請求項の立ち寄り判定手段に相当する。
制御装置25は、特定済施設の種別が、この予め格納してある該当施設の種別に一致するか否かによって、特定済施設が該当施設か否かを判定する。特定済施設の種別は、施設の種別のデータをもとに特定する構成とすればよい。また、予め格納してある該当施設の種別の一例としては、駅やコインパーキングや医療施設等のユーザの嗜好との関連性が低かったり、飛び込みで立ち寄る可能性が低かったりする施設の種別を除く種別とすればよい。
ステップS3では、特定済施設が該当施設であると判定した場合(ステップS3でYES)には、ステップS4に移る。一方、特定済施設が該当店舗でないと判定した場合(ステップS3でNO)には、フローを終了する。
ステップS4では、累積回数カウント処理を行って、ステップS5に移る。累積回数カウント処理では、ステップS3で該当施設であると判定した特定済施設(以下、立ち寄り店舗)について、立ち寄った累積回数をカウントする。よって、このステップS4の処理が請求項のカウント手段に相当する。
累積回数は、施設ごとに制御装置25の不揮発性メモリに格納され、イグニッション電源がオフになった場合にも消去されず、同一施設についてカウントされるごとに更新するものとする。一例として、施設ごとの累積回数には、カウントが行われるごとに、カウントが行われた日時を示すタイムスタンプを付与する構成とすればよい。また、最新のカウントから所定の回数以内のカウントについてのタイムスタンプを除いて、タイムスタンプを逐次消去していく構成とすればよい。
ステップS5では、センタ送信処理を行って、フローを終了する。なお、後述する流行未訪問施設情報提供処理を行わない構成とする場合には、ステップS5のセンタ送信処理を省略する構成としてもよい。センタ送信処理では、施設特定処理で特定した自車両の立ち寄り施設と、当該立ち寄り施設について累積回数カウント処理でカウントした累積回数と、カウントが行われた日時を示すタイムスタンプと、送信元のユーザを特定するための識別情報とを含むプローブ情報を、通信機24を介してセンタ3に送信する。
識別情報は、自車両の車両IDであってもよいし、ナビゲーション装置1の機器IDであってもよい。ナビゲーション装置1がGPS機能付きの携帯端末のように持ち運び可能なものであって、ユーザが別の車両にも持ち込むことができる場合を想定すると、識別情報はナビゲーション装置1の機器IDであることがより好ましい。
また、制御装置25は、施設についての情報提供を行う情報提供処理を行う。よって、制御装置25が請求項の情報提供手段に相当する。情報提供処理の開始のトリガとしては、例えば、情報提供の開始を要求する旨の操作入力を操作スイッチ群20やリモコン21を介して受け付けたときが挙げられる。他にも、目的地の設定が行われたときや経路案内処理が開始されたときや自車両のイグニッション電源がオンになったときなどとしてもよい。
情報提供の一例としては、経路案内時にお奨めの施設に接近した場合に、お奨めの施設の位置や施設の内容を表示装置18に表示したり、音声出力装置19から音声出力したりする構成が挙げられる。他にも、表示装置18に表示させる電子地図上のお奨めの施設のアイコンを、お奨めの施設以外の施設と区別できる態様で表示させることが挙げられる。また、例えば目的地周辺や経由地周辺や推奨経路上におけるお奨めの施設のリストを表示装置18に表示する構成も挙げられる。
また、情報提供処理では、お奨めの施設の情報提供として、自装置のユーザの累積回数が0回の施設(以下、未訪問施設)についての情報提供の頻度を、累積回数が前回のカウントから所定期間以上1回の施設(以下、1回訪問施設)についての情報提供の頻度よりも高くしている。これは、ユーザが1回は訪問したものの、その後に再度の訪問が長期間行われていない施設は、ユーザの嗜好に合っていなかった可能性が高く、ユーザの嗜好に合うか合わないか不確定な未訪問施設よりもお奨めの度合いが低い可能性が高いためである。
前回のカウントを行ってからの期間は、前回のカウント時のタイムスタンプと現在の日時とから算出する構成とすればよい。また、ここで言うところの所定期間とは、任意に設定可能な値であって、施設の種別ごとに異なる一般的な利用頻度を考慮して設定されることが好ましい値である。例えば、一般的な利用頻度が数日単位の施設は例えば所定期間として数週間を設定し、一般的な利用頻度が週単位の施設は例えば所定期間として1ヶ月を設定したりなどすればよい。
具体的な構成の一例としては、施設の種類と所定期間の値との対応関係を制御装置25の不揮発性メモリに予め記憶しておき、制御装置25が、この対応関係を参照して施設の種類に応じた所定期間を設定する構成とすればよい。
情報提供の頻度とは、例えば対象となる施設に接近する回数に対しての、その施設の情報提供を行う割合が挙げられる。他にも、情報提供の頻度としては、一定距離の走行中に情報提供を受ける全施設数に対して占める割合や施設をリストとして表示する際のリスト中の全施設数に対して占める割合などが挙げられる。本実施形態では、便宜上、経路案内時にお奨めの施設に接近した場合に、お奨めの施設の位置や施設の内容を表示装置18に表示したり、音声出力装置19から音声出力したりする情報提供を例に挙げて、以降の説明を行うものとする。
また、情報提供処理では、お奨めの施設の情報提供として、未訪問施設についての情報提供の頻度を、累積回数が2回以上の施設(以下、複数回訪問施設)についての情報提供の頻度よりも低くしている。これは、ユーザが1回に限らず2回目も訪問する施設は、ユーザが気に入った施設である可能性が高いため、未訪問施設よりもお奨めの度合いが高い可能性が高いためである。
まとめると、情報提供の頻度は、高い順に複数回訪問施設、未訪問施設、1回訪問施設となる。デフォルトでは、複数回訪問施設の情報提供の頻度は高頻度、未訪問施設の情報提供の頻度は低頻度、1回訪問施設の情報提供の頻度は未訪問施設よりもさらに低頻度となっているものとする。例えば、情報提供の頻度が10段階であるとした場合には、デフォルトで複数回訪問施設は低い方から8段階目、未訪問施設は2段階目、1回訪問施設は1段階目などとすればよい。未訪問施設の情報提供の頻度を低頻度とするのは、ユーザの嗜好に合うか合わないか不確定なためである。
なお、1回訪問施設からは、前述したように、前回のカウントから所定期間未満で累積回数が1回の施設は除外する。これは、ユーザが1回目の訪問をしてから長期間が経過していない施設は、短期間でユーザが2回目の訪問をする可能性が十分にあり、ユーザの嗜好に合っている可能性もあるためである。
他にも、ユーザの地元でない累積回数が1回の施設は、1回訪問施設から除外する構成とすることが好ましい。これは、旅行先などのユーザの地元でない施設は、気に入った施設であっても再度の来店が出来なかったり、再度の来店までに長期間要したりすることが考えられるためである。
ユーザの地元の施設であるか否かの判別については、カウントを行った施設の位置のデータと前述のユーザの生活圏の情報とをもとに、カウントを行った施設の位置がユーザの生活圏内の場合には、地元の施設と判別する構成とすればよい。また、カウントを行った施設の位置がユーザの生活圏外の場合には、地元の施設でないと判別する構成とすればよい。
前述したように、1回訪問施設から除外する累積回数が1回の施設については、例えば情報提供の頻度を、未訪問施設よりも高く、複数回訪問施設よりも低くする構成とすればよい。なお、制御装置25での第1学習処理や第2学習処理や第3学習処理については後に詳述する。
図1に戻って、センタ3は、サーバ装置から構成されている。なお、センタ3は、1つのサーバ装置からなるものであってもよいし、複数のサーバ装置からなっているものであってもよい。ここで、図3を用いてセンタ3の概略的な構成について説明を行う。図3に示すように、センタ3は、通信部31、収集情報DB32、地図DB33、及び制御部34を備えている。
通信部31は、携帯電話網やインターネット等の通信網を介して通信機24から送信されてくる各種情報を受信し、制御部34に入力する。また、通信部31は、制御部34の指示に従い、通信網を介して通信機24に情報を送信する。
収集情報DB32には、ナビゲーション装置1から受信するプローブ情報が、制御部34の指示に従って記憶される。地図DB33には、前述の地図DB16と同様に、道路地図のデータや各種施設のPOIデータが記憶されている。センタ3の地図DB33では、POIデータのうちの施設の属性のデータとして、施設の性質を表すデータが記憶されている。
施設の性質の一例としては、施設の利用客ごとの立ち寄りの累積回数(以下、利用客別累積回数)が挙げられる。利用客別累積回数については、複数のナビゲーション装置1から前述のプローブ情報を収集することによって設定する構成とすればよい。利用客別累積回数は、ガソリンスタンドや駅やコインパーキングや医療施設等を除いた前述の該当施設に限って設定されている構成とすればよい。
制御部34は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、制御部34は、通信部31、収集情報DB32、地図DB33から入力された各種情報に基づき、各種処理を実行する。
例えば、制御部34は、利用客別累積回数を決定して、地図DB33のPOIデータのうちの施設の性質のデータとして格納したり、施設の性質のデータを更新したりする。例えば、ナビゲーション装置1から送信される前述のプローブ情報のうちの立ち寄り施設と、累積回数と、タイムスタンプと、識別情報とをもとに、当該立ち寄り施設についての識別情報が示すユーザの立ち寄りの累積回数を、利用客別累積回数に決定する。そして、決定した利用客別累積回数により、地図DB33のPOIデータのうちの施設の性質のデータの設定や更新を行う。また、利用客別累積回数には、最新の立ち寄り日時を示す情報として、プローブ情報に含まれていたタイムスタンプを紐付ける。
続いて、図4のフローチャートを用いて、制御装置25での第1学習処理についての説明を行う。図4のフローチャートは、情報提供処理において未訪問施設についての情報提供が行われたときに開始される。
まず、ステップS11では、情報提供施設立ち寄り判定処理を行って、ステップS12に移る。情報提供施設立ち寄り判定処理では、情報提供処理において未訪問施設についての情報提供を行ってから所定時間内に当該未訪問施設への立ち寄りが行われたか否かを判定する。ここで言うところの所定時間とは、任意に設定可能であって、例えば数分程度とすればよい。
なお、情報提供施設立ち寄り判定処理では、情報提供処理において未訪問施設についての情報提供を行ってから当該未訪問施設を通過するまでに当該未訪問施設への立ち寄りが行われたか否かを判定する構成としてもよい。
情報提供を行った未訪問施設への立ち寄りは、前述のステップS1〜ステップS2と同様の処理を行って特定した特定済施設が、当該未訪問施設に一致するか否かによって判定すればよい。
そして、ステップS12では、情報提供を行った未訪問施設への立ち寄りが行われたと判定した場合(ステップS12でYES)には、ステップS13に移る。一方、情報提供を行った未訪問施設への立ち寄りが行われていないと判定した場合(ステップS12でNO)には、ステップS14に移る。
ステップS13では、第1頻度設定処理を行って、フローを終了する。第1頻度設定処理では、情報提供を行った未訪問施設と同じ種別の未訪問施設の情報提供処理での情報提供の頻度を上げる設定を行う。よって、このステップS13の処理が請求項の第1学習手段に相当する。情報提供を行った未訪問施設と同じ種別の未訪問施設の情報提供の頻度を上げる場合にも、複数回訪問施設の情報提供の頻度よりも低い範囲に止めるものとする。
また、第1頻度設定処理では、予め定められた複数段階の頻度のうちの、未訪問施設についてデフォルトで設定されている頻度よりも頻度が高い所定の段階の頻度を設定する構成とすることが好ましい。例えば、予め10段階の頻度が定められており、未訪問施設についてデフォルトで設定されている頻度が低い方から3段階目の場合は、低い方から4段階目に設定する構成等とすればよい。この場合、同じ種別の別の未訪問施設について第1頻度設定処理が行われることになった場合にも、累積して頻度を上げることなく、所定の段階の頻度(本例では4段階目)が設定される。
ここで言うところの同じ種別とは、前述した施設の種別が同じであることを示している。施設の種別の区分けについては、同一のジャンルごとに区分けする構成に限らず、関連するジャンルごとに区分けする構成としてもよく、任意に設定可能であるものとする。
ステップS14では、第2頻度設定処理を行って、フローを終了する。第2頻度設定処理では、情報提供を行った未訪問施設と同じ種別の未訪問施設の情報提供処理での情報提供の頻度を下げる設定を行う。
また、第2頻度設定処理では、予め定められた複数段階の頻度のうちの、未訪問施設についてデフォルトで設定されている頻度よりも頻度が低い所定の段階の頻度を設定する構成とすることが好ましい。例えば、予め10段階の頻度が定められており、未訪問施設についてデフォルトで設定されている頻度が低い方から3段階目の場合は、低い方から2段階目に設定する構成等とすればよい。この場合、同じ種別の別の未訪問施設について第2頻度設定処理が行われることになった場合にも、累積して頻度を下げることなく、所定の段階の頻度(本例では2段階目)が設定される。
情報提供を行った未訪問施設にユーザが立ち寄ったことを判定できた場合には、その未訪問施設がユーザの嗜好に合っていたと言える。よって、以上の構成によれば、未訪問施設がユーザの嗜好に合うか否かを判別できる。また、ユーザの嗜好に合っていたそれまでの未訪問施設と同じ種別の未訪問施設は、ユーザの嗜好に合った新たな種別の施設と言えるので、以上の構成によれば、ユーザの嗜好に合った新たな種別の施設の情報提供の頻度を上げることが可能になる。その結果、ユーザの嗜好に合った新たな種別の施設の情報提供をより行いやすくすることが可能になる。
また、制御装置25は、流行していると推定される未訪問施設が抽出されたときに、その未訪問施設の情報提供を行う流行未訪問施設情報提供処理を行う。ここで、図5のフローチャートを用いて、制御装置25での流行未訪問施設情報提供処理についての説明を行う。図5のフローチャートは、例えば前述した情報提供処理の開始のトリガを検出したときに開始する構成とすればよい。
まず、ステップS21では、センタ情報取得処理を行って、ステップS22に移る。センタ情報取得処理では、通信機24を介してセンタ3から、施設ごとの利用客別累積回数を利用客別累積回数に日も付けられたタイムスタンプとともに取得する。施設ごとの利用客別累積回数は、前述したようにセンタ3の地図DB33に格納されている。
施設ごとの利用客別累積回数を取得する場合に、前述の該当施設の全てについての利用客別累積回数を取得する構成としてもよいが、ナビゲーション装置1のメモリ容量や処理負荷の観点からは、一部の施設の利用客別累積回数を取得する構成とすることが好ましい。
一例として、センタ情報取得処理では、経路探索処理で探索した推奨経路のリンクに面する施設、この推奨経路から所定範囲内の施設、目的地や経由地やユーザ位置から所定範囲内の施設等に限って、利用客別累積回数を取得する構成とすればよい。
リンクに施設が面するとは、リンクが示す道路に施設の敷地が接する位置関係にあることであり、POIのデータのうちの施設が接するリンクIDの情報を利用して判別できるものとする。ここで言うところの推奨経路から所定範囲とは、例えば推奨経路上の各ノードを中心とした所定距離内の範囲としてもよいし、推奨経路が含まれるメッシュが集合した範囲としてもよいし、推奨経路が含まれる行政区画が集合した範囲としてもよい。メッシュとは、電子地図を縮尺に応じて一定面積ごとに区切った情報単位である。
ステップS22では、流行施設抽出処理を行って、ステップS23に移る。流行施設抽出処理では、センタ情報取得処理で取得した施設ごとの利用客別累積回数とタイムスタンプとをもとに、所定期間内に累積回数が0回から1回に変化したユーザが所定数に達した施設を抽出する。よって、このステップS22の処理が請求項の流行施設抽出手段に相当する。所定期間内に累積回数が0回から1回に変化したユーザが所定数に達した施設は流行していると推定できるので、以降は当該施設を流行施設と呼ぶ。
ステップS23では、流行施設が抽出できた場合(ステップS23でYES)には、ステップS24に移る。一方、流行施設が抽出できなかった場合(ステップS23でNO)には、ステップS26に移る。
ステップS24では、未訪問施設のうちに流行施設に該当する未訪問施設があった場合(ステップS24でYES)には、ステップS25に移る。一方、未訪問施設のうちに流行施設に該当する未訪問施設がなかった場合(ステップS24でNO)には、ステップS26に移る。
ステップS25では、流行施設に該当する未訪問施設(以下、流行未訪問施設)の情報提供を行い、ステップS26に移る。流行未訪問施設の情報提供は、前述した情報提供処理における情報提供と同様にして行う構成とすればよい。なお、流行未訪問施設の情報提供を行う場合には、情報提供処理での流行未訪問施設以外の未訪問施設の情報提供の頻度を、流行未訪問施設の情報提供を行った分だけ下げる構成とすればよい。
ステップS26では、流行未訪問施設情報提供処理の終了タイミングであった場合(ステップS26でYES)には、フローを終了する。一方、流行未訪問施設情報提供処理の終了タイミングでなかった場合(ステップS26でNO)には、ステップS21に戻ってフローを繰り返す。流行未訪問施設情報提供処理の終了タイミングの一例としては、ユーザ位置が目的地に到達したときや自車両のイグニッション電源がオフになったときや情報提供処理を終了する旨の操作入力を操作スイッチ群20やリモコン21を介して受け付けたときなどがある。
流行していると推定される施設は、ユーザも興味を持つ可能性が高い。よって、以上の構成によれば、ユーザが興味を持つ可能性が高い未訪問施設の情報提供を行うことが可能になる。
なお、図5のフローチャートでは、施設ごとの利用客別累積回数とタイムスタンプとをセンタ3から取得する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、センタ3の制御部34において、施設ごとの利用客別累積回数とタイムスタンプとから流行施設を特定する構成とし、センタ側で特定した流行施設を制御装置25が取得する構成としてもよい。この場合には、センタ3から取得した流行施設を、流行施設として流行施設抽出処理で抽出する構成とすればよい。
また、制御装置25は、ユーザが旅行してきたと推定される旅行先に関連する未訪問施設を抽出したときに、その未訪問施設の情報提供を行う旅行先関連施設情報提供処理を行う。ここで、図6のフローチャートを用いて、制御装置25での旅行先関連施設情報提供処理についての説明を行う。図6のフローチャートも、例えば前述した情報提供処理の開始のトリガを検出したときに開始する構成とすればよい。
まず、ステップS31では、旅行先取得処理を行って、ステップS32に移る。旅行先取得処理では、自装置のユーザの旅行先を取得する。よって、このステップS31の処理が請求項の旅行先取得手段に相当する。
旅行先取得処理の一例としては、ユーザ位置が前述のユーザの生活圏が含まれる行政区画の外(以下、ユーザ行政区画外)に位置してから生活圏内に戻った場合に、そのユーザ行政区画外でのユーザの立ち寄り位置が属する行政区画を特定し、特定した行政区画を旅行先として取得する。ここで言うところの行政区画とは、都道府県や州や省であることが好ましい。また、上述した行政区画の代わりに、東海地方や関東地方等の地方単位や日本や中国といった国単位の区分を用いる構成としてもよい。
また、ナビゲーション装置1が携帯端末である場合には、ユーザ位置の代わりに、基地局のエリアを利用して旅行先を特定し、旅行先を取得する構成としてもよい。他にも、ナビゲーション装置1が携帯端末である場合には、携帯端末に記録されたユーザのスケジュールのテキストを文字認識することで旅行先を特定し、旅行先を取得する構成としてもよい。一例としては、「旅行」や「出張」等のテキストと「京都」や「中国」等の地域や国を示すテキストとを文字認識した場合に、テキストが示す地域や国を旅行先と特定する構成とすればよい。
ステップS32では、旅行先関連施設抽出処理を行って、ステップS33に移る。旅行先関連施設抽出処理では、旅行先取得処理で取得した旅行先をもとに、旅行先に関連する施設(以下、旅行先関連施設)を抽出する。よって、このステップS32の処理が請求項の旅行先関連施設抽出手段に相当する。
旅行先関連施設の抽出の一例としては、地域や国ごとに関連する施設の種別が対応付けられたテーブルを予め設定しておき、旅行先取得処理で取得した旅行先をもとに、上記テーブルを参照して、旅行先に関連する施設を抽出する構成とすればよい。例えば、「中国」に対して施設の種別として「中華料理店」がテーブルで対応付けられている場合には、「中華料理店」を抽出する構成とすればよい。
ステップS33では、旅行先関連施設抽出処理が抽出できた場合(ステップS33でYES)には、ステップS34に移る。一方、旅行先関連施設抽出処理が抽出できなかった場合(ステップS33でNO)には、ステップS36に移る。
ステップS34では、未訪問施設のうちに旅行先関連施設に該当する未訪問施設があった場合(ステップS34でYES)には、ステップS35に移る。一方、未訪問施設のうちに旅行先関連施設に該当する未訪問施設がなかった場合(ステップS34でNO)には、ステップS26に移る。
ステップS35では、旅行先関連施設に該当する未訪問施設(以下、旅行先関連未訪問施設)の情報提供を行い、ステップS36に移る。旅行先関連未訪問施設の情報提供は、前述した情報提供処理における情報提供と同様にして行う構成とすればよい。なお、旅行先関連未訪問施設の情報提供を行う場合には、情報提供処理での旅行先関連未訪問施設以外の未訪問施設の情報提供の頻度を、旅行先関連未訪問施設の情報提供を行った分だけ下げる構成とすればよい。
ステップS36では、旅行先関連施設情報提供処理の終了タイミングであった場合(ステップS36でYES)には、フローを終了する。一方、旅行先関連施設情報提供処理の終了タイミングでなかった場合(ステップS36でNO)には、ステップS31に戻ってフローを繰り返す。旅行先関連施設情報提供処理の終了タイミングの一例としては、ユーザ位置が目的地に到達したときや自車両のイグニッション電源がオフになったときや情報提供処理を終了する旨の操作入力を操作スイッチ群20やリモコン21を介して受け付けたときなどがある。
ユーザが旅行してきたと推定される旅行先に関連する施設は、ユーザも興味を持つ可能性が高い。よって、以上の構成によっても、ユーザが興味を持つ可能性が高い未訪問施設の情報提供を行うことが可能になる。
また、制御装置25は、未訪問施設の情報提供に対してユーザがその未訪問施設に立ち寄った割合(以下、開拓ペース)に応じて、未訪問施設等の情報提供の頻度を設定する第2学習処理を行う。ここで、図7のフローチャートを用いて、制御装置25での第2学習処理についての説明を行う。図7のフローチャートは、例えば自装置の電源がオンになったときや1日のうちの0時等の所定の時刻になったときに開始する構成とすればよい。
まず、ステップS41では、開拓ペース特定処理を行って、ステップS42に移る。開拓ペース特定処理では開拓ペースを特定する。よって、開拓ペースが請求項の開拓割合に相当し、ステップS41が請求項の開拓割合特定手段に相当する。
例えば、開拓ペース特定処理では、前述の情報提供施設立ち寄り判定処理の結果を制御装置25が蓄積し、情報提供を行った未訪問施設の全数に対する立ち寄りが行われた未訪問施設の割合を算出することで開拓ペースを特定する。なお、情報提供を行った未訪問施設の全数は、過去の一定期間内に情報提供を行った未訪問施設の全数としてもよい。
ステップS42では、第3頻度設定処理を行って、フローを終了する。第3頻度設定処理では、開拓ペース特定処理で特定した開拓ペースが高くなるのに応じて、未訪問施設の情報提供と1回訪問施設の情報提供と複数回訪問施設の情報提供との割合のうち、未訪問施設の情報提供を行う割合を増やさせる一方、開拓ペースが低くなるのに応じて、未訪問施設の情報提供を行う割合を減らさせる変更を行う。よって、このステップS42が請求項の第2学習手段に相当する。
例えば、第3頻度設定処理では、開拓ペースが第1の所定値以上の場合に、未訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトより上げるとともに、複数回訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトより下げることで、未訪問施設の情報提供を行う割合を増やさせる構成とすればよい。このとき、1回訪問施設の情報提供の頻度は下げてもよいし、変更なしでもよい。
また、第3頻度設定処理では、開拓ペースが第1の所定値未満の第2の所定値以上、且つ、第1の所定値未満の場合に、未訪問施設、1回訪問施設、複数回訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトから変更しない構成とすればよい。
さらに、第3頻度設定処理では、開拓ペースが第2の所定値未満の場合に、未訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトより下げるとともに、複数回訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトより上げることで、未訪問施設の情報提供を行う割合を減らさせる構成とすればよい。このとき、1回訪問施設の情報提供の頻度は上げてもよいし、変更なしでもよい。なお、第1の所定値、第2の所定値は任意に設定可能な値である。
第3頻度設定処理では、既に前回の第3頻度設定処理で同じ閾値判定の結果が出ている場合には、未訪問施設、1回訪問施設、複数回訪問施設の情報提供の頻度を変更しない構成とすればよい。
情報提供された未訪問施設に立ち寄る割合が高い、つまり開拓ペースが高いほど、ユーザにとって新規な施設を好む傾向が強いと考えられる。以上の構成によれば、新規な施設を好む傾向が強いユーザに対して、未訪問施設の情報提供の割合を高くすることで、ユーザの嗜好により合った情報提供を行うことが可能になる。また、情報提供された未訪問施設に立ち寄る割合が低い、つまり開拓ペースが低いほど、ユーザにとって定番な施設を好む傾向が強いと考えられる。以上の構成によれば、定番な施設を好む傾向が強いユーザに対して、未訪問施設の情報提供の割合を低くすることで、ユーザの嗜好により合った情報提供を行うことが可能になる。
また、制御装置25は、ユーザの施設への立ち寄りの傾向(以下、開拓マインド)に応じて、未訪問施設等の情報提供の頻度を設定する第3学習処理を行う。ここで、図8のフローチャートを用いて、制御装置25での第3学習処理についての説明を行う。図8のフローチャートも、例えば自装置の電源がオンになったときや1日のうちの0時等の所定の時刻になったときに開始する構成とすればよい。
まず、ステップS51では、開拓マインド特定処理を行って、ステップS52に移る。開拓マインド特定処理では開拓マインドを特定する。よって、開拓マインドが請求項の開拓傾向に相当し、ステップS51が請求項の開拓傾向特定手段に相当する。
例えば、開拓マインド特定処理では、前述の累積回数カウント処理でカウントした施設ごとのユーザの立ち寄りの累積回数をもとに、開拓マインドを特定する。一例としては、同じ種別の施設において1回訪問施設の数が第3の所定値以上となる傾向を第1パターンの開拓マインドと特定する。
また、異なる種別の施設か同じ種別の施設かに関わらず、複数回訪問施設の数が第4の所定値以上となる傾向を第2パターンの開拓マインドと特定する。なお、異なる種別の施設か同じ種別の施設かに関わらず、未訪問施設と1回訪問施設と複数回訪問施設との割合のうち、複数回訪問施設の割合が第4の所定値以上となる傾向を第2パターンの開拓マインドと特定する構成としてもよい。
さらに、同じ種別の施設において1回訪問施設の数が第5の所定値以上となる傾向を第3パターンの開拓マインドと特定する。また、第1パターンから第4パターンのいずれにも該当しない場合は第4パターンの開拓マインドと特定する。一例として、第1パターンと第2パターンや第3パターンとが重複した場合には、第1パターンの開拓マインドと特定する構成とすればよい。また、第2パターンと第3パターンとが重複した場合には、第2パターンの開拓マインドと特定する構成とすればよい。なお、第3の所定値、第4の所定値、第5の所定値は任意に設定可能な値である。
ステップS52では、第4頻度設定処理を行って、フローを終了する。第4頻度設定処理では、開拓マインド特定処理で特定した開拓マインドに応じて、未訪問施設の情報提供と1回訪問施設の情報提供と複数回訪問施設の情報提供との割合の設定を行う。よって、このステップS52が請求項の第3学習手段に相当する。
例えば、第4頻度設定処理では、開拓マインド特定処理で特定した開拓マインドが第1パターンや第3パターンの開拓マインドであった場合には、未訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトより上げるとともに、複数回訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトより下げることで、未訪問施設の情報提供を行う割合を増やさせる構成とすればよい。このとき、1回訪問施設の情報提供の頻度は下げてもよいし、変更なしでもよい。
また、第4頻度設定処理では、開拓マインド特定処理で特定した開拓マインドが第2パターンの開拓マインドであった場合には、未訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトより下げるとともに、複数回訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトより上げることで、未訪問施設の情報提供を行う割合を減らさせる構成とすればよい。このとき、1回訪問施設の情報提供の頻度は上げてもよいし、変更なしでもよい。
さらに、第4頻度設定処理では、開拓マインド特定処理で特定した開拓マインドが第4パターンの開拓マインドであった場合には、未訪問施設、1回訪問施設、複数回訪問施設の情報提供の頻度をデフォルトから変更しない構成とすればよい。
第4頻度設定処理では、既に前回の第4頻度設定処理で同じ閾値判定の結果が出ている場合には、未訪問施設、1回訪問施設、複数回訪問施設の情報提供の頻度を変更しない構成とすればよい。
同じ種別の施設のうちの異なる複数の施設に1回だけ立ち寄るユーザは、例えばラーメン店の食べ歩きを行っているユーザであるといったように、新規な施設を好む傾向が強いと考えられる。以上の構成によれば、このような新規な施設を好む傾向が強いユーザに対して、未訪問施設の情報提供の割合を高くすることで、ユーザの嗜好により合った情報提供を行うことが可能になる。
また、異なる種別の施設の異なる複数の施設に1回だけ立ち寄るユーザは、新しいもの好きのユーザであって、新規な施設を好む傾向が強いと考えられる。以上の構成によれば、このような新規な施設を好む傾向が強いユーザに対して、未訪問施設の情報提供の割合を高くすることで、ユーザの嗜好により合った情報提供を行うことが可能になる。
さらに、複数の施設に2回以上立ち寄るユーザは、定番好きのユーザであって、定番の施設を好む傾向が強いと考えられる。以上の構成によれば、定番な施設を好む傾向が強いユーザに対して、未訪問施設の情報提供の割合を低くすることで、ユーザの嗜好により合った情報提供を行うことが可能になる。
なお、前述の第1頻度設定処理、第2頻度設定処理、第3頻度設定処理、第4頻度設定処理による情報提供の頻度の設定は、例えば重ねがけする構成としてもよいし、予め優先する頻度設定処理を決定しておき、優先する頻度設定処理に従って情報提供の頻度を設定する構成としてもよい。
また、未訪問施設の情報提供と1回訪問施設の情報提供と複数回訪問施設の情報提供との割合は、操作スイッチ群20やリモコン21を介して受け付けた、当該割合を変更させるためのユーザからの操作入力に従って変更する構成としてもよい。なお、操作スイッチ群20及びリモコン21が請求項の操作入力手段に相当する。
一例としては、「新規な施設に行ってみたい」か「いつもと同じ施設に行きたい」かを、操作スイッチ群20やリモコン21によってユーザに選択させる。そして、「新規な施設に行ってみたい」旨の選択が行われた場合には、未訪問施設の情報提供の割合を高くしたり、複数回訪問施設の情報提供の割合を低くしたりする。一方、「いつもと同じ施設に行きたい」旨の選択が行われた場合には、未訪問施設の情報提供の割合を低くしたり、複数回訪問施設の情報提供の割合を高くしたりする。
なお、ユーザからの操作入力結果をもとに、ユーザの気分を判定し、判定したユーザの気分に応じて、未訪問施設の情報提供と1回訪問施設の情報提供と複数回訪問施設の情報提供との割合を変更する構成としてもよい。
一例としては、ユーザの気分が「新規な施設に行ってみたい」気分か、「いつもと同じ施設に行きたい」気分かを判定するための質問を表示装置18や音声出力装置19を用いてユーザに対して行い、その質問への回答としての操作入力結果から、ユーザの気分を判定する。そして、ユーザの気分が「新規な施設に行ってみたい」気分と判定した場合には、訪問施設の情報提供の割合を高くしたり、複数回訪問施設の情報提供の割合を低くしたりする。一方、ユーザの気分が「いつもと同じ施設に行きたい」気分と判定した場合には、未訪問施設の情報提供の割合を低くしたり、複数回訪問施設の情報提供の割合を高くしたりする。
なお、本実施形態では、未訪問施設について第1学習処理、流行未訪問施設情報提供処理、旅行先関連施設情報提供処理を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、1回訪問施設について、第1学習処理や流行未訪問施設情報提供処理や旅行先関連施設情報提供処理と同様の処理を行う構成としてもよい。
(実施形態2)
本発明は前述の実施形態1に限定されるものではなく、次の実施形態2も本発明の技術的範囲に含まれる。以下では、この実施形態2について図9〜図11を用いて説明を行う。なお、説明の便宜上、前述の実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。実施形態2のナビゲーション装置1は、制御装置25での後述するリトライに関連する処理(以下、リトライ関連処理)やリトライの頻度の設定に関連する処理が行われる点を除けば、実施形態1のナビゲーション装置1と同様である。
ここで、図9のフローチャートを用いて、実施形態2における制御装置25でのリトライ関連処理についての説明を行う。図9のフローチャートは、例えば情報提供処理において未訪問施設や1回訪問施設についての情報提供が行われ、情報提供を行った未訪問施設や1回訪問施設への立ち寄りが行われていないと判定したときに開始される。なお、1回訪問施設への立ち寄りの判定も、前述した未訪問施設への立ち寄りの判定と同様にして行うものとする。
まず、ステップS61では、選択画面表示処理を行い、ステップS62に移る。選択画面表示処理では、情報提供を行った未訪問施設や1回訪問施設(以下、情報提供施設)について、当該情報提供施設の情報提供の保留と却下との選択を促す選択画面を表示装置18に表示する。一例としては、「保留」と「却下」とをそれぞれ選択するためのタッチスイッチのボタン表示をするなどすればよい。
ステップS62では、選択処理を行って、ステップS63に移る。選択処理では、操作スイッチ群20やリモコン21を介して受け付けたユーザからの操作入力に従って、情報提供施設の情報提供の「保留」と「却下」とを選択する。よって、このステップS62の処理が請求項の選択手段に相当する。例えば、「保留」のボタン表示に対応するタッチスイッチへの操作入力が行われた場合には「保留」を選択し、「却下」のボタン表示に対応するタッチスイッチへの操作入力が行われた場合には「却下」を選択する。
ステップS63では、選択処理で「保留」を選択した場合(ステップS63でYES)には、ステップS64に移る。一方、選択処理で「却下」を選択した場合(ステップS63でNO)には、ステップS66に移る。
ステップS64では、情報提供を行ってから一定期間経過した場合(ステップS64でYES)には、ステップS65に移る。一方、情報提供を行ってから一定期間経過していない場合(ステップS64でNO)には、ステップS64のフローを繰り返す。ここで言うところの一定期間とは、任意に設定可能な値であって、例えばデフォルトでは1週間等とすればよい。
ステップS65では、リトライ処理を行って、フローを終了する。リトライ処理では、選択処理で「保留」を選択した情報提供施設(以下、保留施設)の再度の情報提供である再提供(以下、リトライ)を行わせる。よって、このステップS65の処理が請求項のリトライ手段に相当する。リトライ処理は、保留施設に接近した場合に行う構成としてもよいし、情報提供処理が行われる場合に、他の施設の情報提供に混ぜ込んで行う構成としてもよい。
ステップS66では、却下処理を行って、フローを終了する。却下処理では、選択処理で「却下」を選択した情報提供施設の情報提供の頻度を下げる設定を行う構成とすればよい。他にも、却下処理では、選択処理で「却下」を選択した情報提供施設の情報提供を行わないように設定する構成としてもよい。
以上の構成によれば、ユーザが立ち寄らなかった情報提供施設であっても、「保留」と「却下」とをユーザに選択させることによって、ユーザが興味のある施設については再度の情報提供を行うことが可能になる。よって、ユーザの嗜好に合った施設の学習をより精度良く行うことが可能になる。
また、制御装置25は、前述の開拓ペースに応じて、リトライを行わせる頻度を設定する構成としてもよい。この場合、開拓ペースの特定は、前述の開拓ペース特定処理によって行う構成とすればよい。そして、開拓ペースが高くなるのに応じて、リトライの頻度を上げさせる一方、開拓ペースが低くなるのに応じて、リトライの頻度を下げさせる変更を行う構成とすればよい。
例えば、開拓ペースが前述の第1の所定値以上の場合に、ステップS64における一定期間の値をデフォルトより短くすることで、リトライの頻度を上げさせる構成とすればよい。また、開拓ペースが前述の第2の所定値以上、且つ、第1の所定値未満の場合に、ステップS64における一定期間の値をデフォルトから変更しない構成とすればよい。さらに、開拓ペースが第2の所定値未満の場合に、ステップS64における一定期間をデフォルトより長くすることで、リトライの頻度を下げさせる構成とすればよい。なお、以上の処理では、既に前回の処理で同じ閾値判定の結果が出ている場合には、リトライの頻度を変更しない構成とすればよい。
さらに、制御装置25は、前述の開拓マインドに応じて、リトライを行わせる頻度を設定する構成としてもよい。この場合、開拓マインドの特定は、前述の開拓マインド特定処理によって行う構成とすればよい。
以上の構成によれば、前述の開拓ペースが高く、新規な施設を好む傾向が強いユーザに対して、保留施設のリトライの頻度を上げることで、ユーザの嗜好により合った情報提供を行うことが可能になる。また、開拓ペースが低く、定番な施設を好む傾向が強いユーザに対して、保留施設のリトライの頻度を下げることで、ユーザの嗜好により合った情報提供を行うことが可能になる。
例えば、開拓マインドが前述の第1パターンや第3パターンの開拓マインドであった場合には、ステップS64における一定期間をデフォルトより短くすることで、リトライの頻度を上げさせる構成とすればよい。また、開拓マインドが前述の第2パターンの開拓マインドであった場合には、ステップS64における一定期間をデフォルトより長くすることで、リトライの頻度を下げさせる構成とすればよい。さらに、開拓マインドが前述の第4パターンの開拓マインドであった場合には、ステップS64における一定期間の値をデフォルトから変更しない構成とすればよい。なお、以上の処理では、既に前回の処理で同じ閾値判定の結果が出ている場合には、リトライの頻度を変更しない構成とすればよい。
以上の構成によれば、前述の第1パターンや第3パターンの開拓マインドに該当するユーザのように、新規な施設を好む傾向が強いユーザに対して、保留施設のリトライの頻度を上げることで、ユーザの嗜好により合った情報提供を行うことが可能になる。また、前述の第2パターンの開拓マインドに該当するユーザのように、定番な施設を好む傾向が強いユーザに対して、保留施設のリトライの頻度を下げることで、ユーザの嗜好により合った情報提供を行うことが可能になる。
なお、図9のフローチャートでは、選択処理で「保留」を選択した場合であって、情報提供を行ってから一定期間経過した場合に、リトライを行わせる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、制御装置25は、流行していると推定される保留施設が抽出されたときに、その保留施設のリトライを行わせる流行保留施設情報提供処理を行う構成としてもよい。
ここで、図10のフローチャートを用いて、制御装置25での流行保留施設情報提供処理についての説明を行う。図10のフローチャートは、例えば自装置の電源がオンになったときや1日のうちの0時等の所定の時刻になったときに開始する構成とすればよい。
ステップS71〜ステップS72までは、前述のステップS21〜ステップS22までと同様の処理を行う。ステップS73では、流行施設が抽出できた場合(ステップS73でYES)には、ステップS74に移る。一方、流行施設が抽出できなかった場合(ステップS73でNO)には、フローを終了する。
ステップS74では、保留施設のうちに流行施設に該当する保留施設があった場合(ステップS74でYES)には、ステップS75に移る。一方、保留施設のうちに流行施設に該当する保留施設がなかった場合(ステップS74でNO)には、フローを終了する。ステップS75では、流行施設に該当する保留施設(以下、流行保留施設)のリトライを行わせ、フローを終了する。
流行していると推定される施設は、ユーザも興味を持つ可能性が高い。よって、以上の構成によれば、ユーザが興味を持つ可能性が高い保留施設のリトライを行うことが可能になる。
また、制御装置25は、ユーザが旅行してきたと推定される旅行先に関連する保留施設が抽出されたときに、その保留施設のリトライを行わせる旅行先関連保留施設情報提供処理を行う構成としてもよい。
ここで、図11のフローチャートを用いて、制御装置25での旅行先関連保留施設情報提供処理についての説明を行う。図11のフローチャートは、例えば自装置の電源がオンになったときや1日のうちの0時等の所定の時刻になったときに開始する構成とすればよい。
ステップS81〜ステップS82までは、前述のステップS31〜ステップS32までと同様の処理を行う。ステップS83では、旅行先関連施設が抽出できた場合(ステップS83でYES)には、ステップS84に移る。一方、旅行先関連施設が抽出できなかった場合(ステップS83でNO)には、フローを終了する。
ステップS84では、保留施設のうちに旅行先関連施設に該当する保留施設があった場合(ステップS84でYES)には、ステップS85に移る。一方、保留施設のうちに旅行先関連施設に該当する保留施設がなかった場合(ステップS84でNO)には、フローを終了する。ステップS85では、旅行先関連施設に該当する保留施設(以下、旅行先関連保留施設)のリトライを行わせ、フローを終了する。
ユーザが旅行してきたと推定される旅行先に関連する施設は、ユーザも興味を持つ可能性が高い。よって、以上の構成によっても、ユーザが興味を持つ可能性が高い保留施設のリトライを行うことが可能になる。
なお、リトライ関連処理と流行保留施設情報提供処理や旅行先関連保留施設情報提供処理とを組み合わせる構成としてもよい。この場合には、流行施設や旅行先関連施設に該当する保留施設がある場合には、その保留施設についてはリトライを行わせ、それ以外の保留施設については、情報提供を行ってから一定期間経過した場合に、前述のリトライ処理によってリトライを行わせる構成とすればよい。
また、リトライ関連処理と第1学習処理とを組み合わせる場合には、以下のようにすればよい。一例として、情報提供を行った未訪問施設への立ち寄りが行われた場合には、その未訪問施設と同じ種別の未訪問施設の情報提供処理での情報提供の頻度を上げる設定を行う。一方、情報提供を行った未訪問施設への立ち寄りが行われなかった場合には、前述のリトライ関連処理を行い、選択処理で「却下」を選択した場合には、その未訪問施設と同じ種別の未訪問施設の情報提供処理での情報提供の頻度を下げる設定を行う。また、選択処理で「保留」を選択した場合には、その未訪問施設と同じ種別の未訪問施設の情報提供処理での情報提供の頻度の設定も保留する。
なお、図9のフローチャートでは、情報提供を行った未訪問施設や1回訪問施設への立ち寄りが行われていないと判定したときにリトライ関連処理が開始される構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、未訪問施設や1回訪問施設の情報提供から立ち寄りの判定までの間に、リトライ関連処理を開始する構成としてもよい。
この場合には、前述の選択画面表示処理を行った後、未訪問施設や1回訪問施設への立ち寄りを判定した場合には、前述の第1学習処理を行う構成とすればよい。また、前述の選択画面表示処理を行った後、未訪問施設や1回訪問施設への立ち寄りがないことを判定した場合には、前述のステップS62以降の処理を行う構成とすればよい。
さらに、実施形態2では、リトライの対象を未訪問施設や1回訪問施設とする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、複数回訪問施設についてもリトライの対象とする構成としてもよい。この場合、選択画面表示処理では、複数回訪問施設については情報提供の却下の有無の選択のみを促す選択画面を表示装置18に表示する構成としてもよい。
また、リトライの頻度は、操作スイッチ群20やリモコン21を介して受け付けた、リトライの頻度を変更させるためのユーザからの操作入力に従って変更する構成としてもよい。一例としては、「新規な施設に行ってみたい」か「いつもと同じ施設に行きたい」かを、操作スイッチ群20やリモコン21によってユーザに選択させる。そして、「新規な施設に行ってみたい」旨の選択が行われた場合には、リトライの頻度をデフォルトよりも上げる。一方、「いつもと同じ施設に行きたい」旨の選択が行われた場合には、リトライの頻度をデフォルトよりも下げる。
なお、ユーザからの操作入力結果をもとに、ユーザの気分を判定し、判定したユーザの気分に応じて、リトライの頻度を設定する構成としてもよい。一例としては、ユーザの気分が「新規な施設に行ってみたい」気分か、「いつもと同じ施設に行きたい」気分かを判定するための質問を表示装置18や音声出力装置19を用いてユーザに対して行い、その質問への回答としての操作入力結果から、ユーザの気分を判定する。そして、ユーザの気分が「新規な施設に行ってみたい」気分と判定した場合には、リトライの頻度をデフォルトよりも上げる。一方、ユーザの気分が「いつもと同じ施設に行きたい」気分と判定した場合には、リトライの頻度をデフォルトよりも下げる。
前述の実施形態では、経路探索処理をナビゲーション装置1の制御装置25で行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、センタ3の制御部34で経路探索処理を行う構成としてもよい。この場合には、センタ3の制御部34では、通信機24から受信した出発地及び目的地、地図DB33の情報を用いて、前述したのと同様の経路探索処理を行い、探索した推奨経路の情報を、通信部31を介してナビゲーション装置1に送信する構成とすればよい。
推奨経路の情報は、推奨経路に含まれるリンク及びノードのIDであってもよいし、経路案内を行うための地図等の描画データも含むものであってもよい。探索した推奨経路の情報を、通信機24を介してセンタ3から取得した制御装置25では、この推奨経路の情報をもとに、前述の経路案内処理を行う構成とすればよい。
また、ナビゲーション装置1においては、制御装置25が、必要な道路地図データやPOIデータを地図DB16からでなくセンタ3から取得する構成としてもよい。この場合には、センタ3の制御部34は、道路地図データやPOIデータを地図DB33から読み出し、読み出した情報を、通信部31を介して通信機24に送信する。なお、制御装置25が、必要な道路地図データやPOIデータを地図DB16からでなくセンタ3から取得する構成とする場合には、地図DB16を省略する構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。