JP5942511B2 - バックアップ装置,バックアップ方法,およびバックアッププログラム - Google Patents

バックアップ装置,バックアップ方法,およびバックアッププログラム Download PDF

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Description

本件は、バックアップ装置,バックアップ方法,およびバックアッププログラムに関する。
ストレージシステムにおいては、ストレージのリソースを仮想化して、ストレージの物理容量を削減するストレージ仮想化機能が用いられることがある。図34は、ストレージ仮想化機能の一例を説明する図であり、(a)はストレージの割り当て処理の一例を示す図、(b)はストレージの解放処理の一例を示す図である。
図34(a)に示すように、ストレージ仮想化機能は、論理ボリュームを作成するときはストレージプール内の物理ディスクとの対応付けを行なわず、ホストから論理ボリュームへのデータ書込処理(Write I/O)等の要求が発生したときに、ストレージプールから動的にリソース(物理容量)の割り当てを行なう。また、図34(b)に示すように、ストレージ仮想化機能は、ボリュームフォーマットやホストからの初期化コマンドにより、論理ボリュームに割り当てられたストレージプール内の不要なリソースを解放する。
ここで、ストレージシステムでは、ストレージプール内の物理ディスクとして、高速アクセスが可能なSSD(Solid State Drive)等や大容量で低価格なSATA(Serial Advanced Technology Attachment)対応のディスク等が混在して用いられることがある。このようなシステムは、例えばSSD及びSATAディスクを階層化して、アクセス頻度が高いデータはSSDに、アクセス頻度が低いデータはSATAディスクに格納することで、SATAディスクよりも高価なSSDの使用効率を高め、システム全体の性能を高めながら、コストを削減することができる。
また、アクセス速度等が異なる物理ディスクを階層化して用いる際には、ストレージシステムは、システム全体の性能が最適化されるように、データの物理的な配置を変更するストレージ自動階層化を行なうことができる。図35は、ストレージ自動階層化の手法の一例を説明する図であり、図36は、階層化されたストレージプールにおけるデータの再配置の一例を説明する図である。
図35に示すように、ストレージシステムは、ストレージ自動階層化により、ボリューム(物理ディスク)におけるデータのアクセス頻度やレスポンス性能等の性能情報を収集し、解析する。そして、ストレージシステムは、解析結果に基づき、性能が最適化されるようなデータの物理的な再配置計画を決定し、データを再配置する。
例えば、図36に示すように、ストレージシステムにおいて、アクセス速度が高速な順に、SSD、FC(Fibre Channel)対応のディスク、SATAディスクがストレージプールに階層化されている場合を考える。なお、論理ボリュームのデータa及びbがFCディスクに対応付けられ、データcがSATAディスクに対応付けられている。この場合、ストレージシステムは、ストレージ自動階層化により性能情報の収集・解析を行ない、解析結果から、例えばデータa及びcのアクセス頻度が高いと判断すると、データaをFC層(Tier FC)からより高速なSSD層(Tier SSD)に移動し、データcをSATA層(Tier SATA)からより高速なFC層に移動する。また、ストレージシステムは、解析結果から、例えばデータbのアクセス頻度が低いと判断すると、データbをFC層からより低速なSATA層に移動する。
ところで、ストレージ製品やコンピュータ等のストレージシステムにおけるコピー元ボリューム、例えば業務ボリュームをバックアップする手法の1つとして、OPC(One Point Copy)が知られている。OPCとは、バックアップ対象となるデータについて所定時点におけるデータであるスナップショットを作成するものである。ストレージシステムは、ユーザからOPC起動指示を受けると、当該指示を受けた時点における業務ボリュームの全データをバックグラウンドでコピーしてスナップショット(バックアップデータ)として格納することにより、業務ボリュームのバックアップを行なう。
OPCでは、バックグラウンドコピーが未完了である業務ボリュームの領域への書き込み等の更新の要求があった場合には、ストレージシステムは、その更新よりも先に該当領域のデータのバックアップボリュームへのコピー処理を行なってから更新を行なう。また、バックグラウンドコピーが未完了であるバックアップボリュームの領域への参照・更新の要求があった場合には、ストレージシステムは、その参照・更新よりも先に該当領域に対するコピー処理を行なってから参照・更新を行なう。OPCによれば、OPC起動指示に対する応答と同時にバックアップボリュームの作成を完了したかのように、業務ボリュームおよびバックアップボリュームともに瞬時に参照・更新が可能となる。
また、このようなOPCの拡張機能としては、差分コピーを実現するQOPC(Quick One Point Copy)や、複数世代コピーを実現するSnapOPC+(Snapshot One Point Copy+)等がある。
QOPCは、OPCと同様、ある時点における業務ボリュームのバックアップボリュームを作成する機能である。また、QOPCでは、OPCと異なり、バックグラウンドコピー完了後、前回のバックアップ取得時からの更新箇所が記憶される。そのため、QOPCでは、差分データのみをバックグラウンドでコピーするだけで、2度目以降のバックアップボリュームの作成、つまり再開(Restart;リスタート)が可能となる。
SnapOPC+は、バックアップボリュームの領域として、業務ボリュームと同容量の割り当てを行なわずに、業務ボリュームのコピーを実現する機能である。SnapOPC+は、業務ボリュームの全面コピーは行なわず、業務ボリュームの更新があった場合に、更新対象箇所の更新前のデータ(旧データ)を、コピー先であるバックアップボリュームにコピーすることで実現される。このように、SnapOPC+では、業務ボリュームにおいて更新のあったデータのみコピー処理が行なわれるため、バックアップボリュームの世代間で重複するデータを排除でき、バックアップボリュームに使用するディスク容量を削減することができる。
なお、SnapOPC+では、サーバからコピー先のバックアップボリュームへのアクセスがあった場合、アクセス対象領域が未コピーであれば、サーバには、アクセス対象領域の代わりに、業務ボリュームにおける、当該アクセス対象領域に対応する領域のデータを参照させる。また、バックアップボリュームを複数用意することによって、複数の世代でのバックアップボリュームを作成することが可能である。
業務ボリュームをバックアップする他の手法として、EC(Equivalent Copy)も知られている。ECとは、業務ボリュームとバックアップボリュームとの間でデータのミラーリング(Mirroring)を行ない、ある時点で切り離し(Suspend)を行なうことによりスナップショットを作成する機能である。ECは、ミラーリング状態で業務ボリュームへの更新が発生した場合、業務ボリュームの更新データをバックアップボリュームへコピーする。また、ECは、ミラーリングを再開する場合は、再同期(Resume)を行なう。再同期の際のバックグラウンドコピーでは、切り離し中に更新があった箇所のみコピー処理が行なわれる。
さらに、ECと同様なミラーリングを、ストレージシステム間で行なうREC(Remote Equivalent Copy)も知られている。
なお、関連する技術として、ストレージサーバがデータスナップショットをとり、このデータスナップショットからの変化を高い階層から低い階層へと移動させる技術がある。
また、他の関連する技術として、複数のストレージ階層が、それぞれのポリシー(高信頼性、低コスト、アーカイブ)に応じたボリューム群により構成され、ユーザが、移動対象のボリュームをグループ単位で指定し、移動先のストレージ階層を指示すると、データが再配置される技術がある。
特開2010−146586号公報 特開2006−99748号公報
上述の如く、ストレージ自動階層化では、アクセス頻度の高いデータはSSDのような高速なストレージ階層(ディスク)へ移動され、アクセス頻度が低いデータはより大容量で低価格であるが比較的低速なストレージ階層、例えばニアラインHDD(Nearline Hard Disk Drive)等へ移動される。このような方法では、ストレージシステムは、実際に再配置を行なう前にデータごとのアクセス頻度等の性能情報を測定することになり、性能情報の変化に即座に反応できるわけではない。
例えば、バックアップボリュームが、上述したOPC等の各種バックアップにより、ストレージ自動階層化されたストレージプールに作成された場合を考える。この場合、バックアップボリュームのデータに対するアクセス頻度が低いと、ストレージ自動階層化により、バックアップボリュームが例えばSSD等の高速なストレージ階層の領域からSATAディスク等の低速なストレージ階層の領域に再配置される。このとき、コピー元の業務ボリュームに係るバックアップが開始又は再開されると、業務ボリュームのデータは、低速な階層に移動されたバックアップボリュームにバックアップされる。例えばバックアップボリュームが、コピー元の業務ボリュームが配置されている階層よりも低速な階層に格納されると、バックアップボリュームへのアクセス速度が業務ボリュームへのアクセス速度よりも低速になり、バックアップの処理速度が低下し、ストレージシステム全体の性能に影響を与える。
ここで、バックアップボリュームが、バックアップによるアクセス頻度の増加によって自動階層化により高速な階層に再配置されることも考えられる。しかし、上述の如く、ストレージシステムは、データごとの性能情報の測定・解析結果に応じて再配置を行なうため、コピー元の業務ボリュームのバックアップが開始又は再開されるタイミングに即座に反応できるわけではなく、システム全体の性能に影響を与えることに変わりはない。
また、上述した関連する各技術においても、バックアップボリュームが低速な階層に配置された状態で、コピー元の業務ボリュームのバックアップが開始又は再開される場合については考慮されていない。
1つの側面では、本発明は、階層化された記憶装置へのバックアップ対象ボリュームのバックアップによるシステムの性能低下を抑止することを目的とする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
本件のバックアップ装置は、バックアップ対象ボリュームについて、バックアップボリュームを作成するバックアップ装置であって、前記バックアップボリュームのデータを格納する第1記憶装置と、前記バックアップ対象ボリュームのバックアップ指示を受けた場合に、前記バックアップ対象ボリュームのデータを前記第1記憶装置の第1領域にコピーして前記バックアップボリュームを作成する作成部と、前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第1領域よりも下位の階層の前記第1記憶装置の第2領域に移動する移動部と、前記バックアップボリュームのデータが前記第2領域に格納された状態で、前記バックアップ対象ボリュームについて新たなバックアップ指示を受けた場合に、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームの少なくとも一部のデータの前記第1領域へのコピーを行なわずに前記第2領域における前記少なくとも一部のデータの格納個所を解放する解放部と、をそなえるものである。
また、本件のバックアップ方法は、バックアップ対象ボリュームのバックアップ指示を受けた場合に、バックアップ対象ボリュームのデータを第1記憶装置の第1領域にコピーしてバックアップボリュームを作成し、前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第1領域よりも下位の階層の前記第1記憶装置の第2領域に移動し、前記バックアップボリュームのデータが前記第2領域に格納された状態で、前記バックアップ対象ボリュームについて新たなバックアップ指示を受けた場合に、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームの少なくとも一部のデータの前記第1領域へのコピーを行なわずに前記第2領域における前記少なくとも一部のデータの格納個所を解放するものである。
さらに、本件のバックアッププログラムは、バックアップ対象ボリュームのバックアップ指示を受けた場合に、バックアップ対象ボリュームのデータを第1記憶装置の第1領域にコピーしてバックアップボリュームを作成し、前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第1領域よりも下位の階層の前記第1記憶装置の第2領域に移動し、前記バックアップボリュームのデータが前記第2領域に格納された状態で、前記バックアップ対象ボリュームについて新たなバックアップ指示を受けた場合に、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームの少なくとも一部のデータの前記第1領域へのコピーを行なわずに前記第2領域における前記少なくとも一部のデータの格納個所を解放する、処理をコンピュータに実行させるものである。
一実施形態によれば、階層化された記憶装置へのバックアップ対象ボリュームのバックアップによるシステムの性能低下を抑止することができる。
一実施形態のバックアップ装置を適用されるストレージシステムの構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るバックアップ装置によるバックアップの態様の一例を説明する図である。 本実施形態に係るバックアップ装置の機能構成例を示す図である。 本実施形態に係るCMが管理する割当管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態に係るCMが管理する更新管理テーブルの一例を説明する図である。 (a)及び(b)は、本実施形態に係るバックアップ装置によるOPC/QOPCにおけるバックアップボリュームの移動処理の手順の一例を説明する図である。 本実施形態に係るバックアップ装置によるバックアップボリュームの割り当て処理の手順の一例を説明する図である。 (a)及び(b)は、本実施形態に係るバックアップ装置によるOPCにおけるバックアップボリュームの解放処理の手順の一例を説明する図である。 (a)及び(b)は、本実施形態に係るバックアップ装置によるQOPCにおけるバックアップボリュームの解放処理の手順の一例を説明する図である。 (a)及び(b)は、本実施形態に係るバックアップ装置によるSnapOPC+におけるバックアップボリュームの移動処理の手順の一例を説明する図である。 (a)及び(b)は、本実施形態に係るバックアップ装置によるSnapOPC+におけるバックアップボリュームの解放処理の手順の一例を説明する図である。 (a)及び(b)は、本実施形態に係るバックアップ装置によるEC/RECにおけるバックアップボリュームの移動処理の手順の一例を説明する図である。 (a)及び(b)は、本実施形態に係るバックアップ装置によるEC/RECにおけるバックアップボリュームの割り当て処理の手順の一例を説明する図である。 (a)及び(b)は、本実施形態に係るバックアップ装置によるEC/RECにおけるバックアップボリュームの解放処理の手順の一例を説明する図である。 (a)〜(d)は、本実施形態に係る解放部によるSnapOPC+における解放対象の世代の決定手順の一例を説明する図である。 本実施形態に係るOPC/QOPCにおけるバックアップボリュームの作成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るOPCにおけるバックアップボリュームの解放処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るバックアップボリュームの割り当て処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るOPC/QOPCにおけるバックアップボリュームの移動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るQOPCにおける2回目以降のバックアップボリュームの作成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るQOPCにおけるバックアップボリュームの解放処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るSnapOPC+におけるバックアップボリュームの作成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るSnapOPC+におけるバックアップボリュームの移動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るSnapOPC+におけるバックアップボリュームの解放処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るEC/RECにおけるバックアップボリュームの作成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るEC/RECにおけるミラーリング処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るEC/RECにおける切り離し処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るEC/RECにおける再開処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るEC/RECにおけるバックアップボリュームの割り当て処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るEC/RECにおけるバックアップボリュームの移動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るEC/RECにおけるバックアップボリュームの解放処理及び移動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るバックアップボリュームの移動処理の手順の変形例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るバックアップ装置によるバックアップボリュームの移動処理の手順の変形例を説明する図である。 ストレージ仮想化機能の一例を説明する図であり、(a)はストレージの割り当て処理の一例を示す図、(b)はストレージの解放処理の一例を示す図である。 ストレージ自動階層化の手法の一例を説明する図である。 階層化されたストレージプールにおけるデータの再配置の一例を説明する図である。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。
〔1〕一実施形態
〔1−1〕ストレージシステムの構成例
図1は、一実施形態のバックアップ装置10(図3参照)を適用されるストレージシステム1の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、ストレージシステム1は、ホストコンピュータ(Host;以下、ホスト装置という)2に接続され、ホスト装置2からの各種要求を受け、その要求に応じた各種処理を行なう。
なお、図1には、互いに同一又は略同一の構成をそなえる2つのストレージシステム1(1A,1B)が設けられ、それぞれホスト装置2(2A,2B)と接続される例を示す。また、図1では、ホスト装置2A,2Bを独立して示すが、1つのホスト装置2が2つのストレージシステム1A,1Bと接続され、各種要求を発行しても良い。以下の説明において、ストレージシステム1A,1Bを区別しない場合には、これらをまとめてストレージシステム1又はシステム1といい、ホスト装置2A,2Bを区別しない場合には、これらをまとめてホスト装置2という。
ストレージシステム1は、コントローラモジュール(Controller Module;以下、CMという)3及び複数(図1では2つ)のストレージ装置4をそなえる。
CM(制御部)3は、ホスト装置2,2つのストレージ装置4及び他のシステム1のCM3に接続され、システム1における資源管理を行なう。そして、CM3は、ホスト装置2や他のシステム1のCM3からの要求に応じ、2つのストレージ装置4に対する各種処理(データ書込処理,データ更新処理,データ読出処理,データコピー処理等)を行なう。また、CM3は、ストレージ仮想化機能をそなえ、ストレージ装置4におけるストレージの物理容量を削減するとともに、ストレージ自動再配置機能をそなえ、システム全体の性能を高めながら、コストの削減を実現する。
なお、図1に示すストレージシステム1は、複数のストレージ装置4に対して1つのCM3がそなえられているが、例えばストレージ装置4ごとにCM3がそなえられても良い。この場合、複数のCM3は、バス等によって相互に接続され、他のCM3に接続されたストレージ装置4に対してアクセス可能に構成される。また、冗長化を目的として、複数のCM3それぞれが複数のストレージ装置4にアクセス可能に接続されても良い。
ストレージ装置4(4a〜4c)は、ユーザデータや制御情報等を格納・記憶するものであり、ホスト装置2から認識可能な論理ボリューム5(5a〜5c)及び論理ボリューム5に対して割り当てられる物理容量のプールである階層化ストレージプール6(6a〜6c)をそなえる。なお、ストレージ装置4a〜4c(論理ボリューム5a〜5c,階層化ストレージプール6a〜6c)は、互いに同一又は略同一の構成をそなえる。以下の説明において、ストレージ装置4a〜4c,論理ボリューム5a〜5c,階層化ストレージプール6a〜6cを区別しない場合には、それぞれストレージ装置4,論理ボリューム5,階層化ストレージプール6という。
論理ボリューム5は、ストレージシステム1がそなえるストレージ仮想化機能により管理される少なくとも1つの仮想的なボリュームである。ホスト装置2は、論理ボリューム5を少なくとも1つの仮想的なボリュームとして認識し、ストレージシステム1に対して、論理ボリューム5の論理アドレスにより特定される記憶領域(論理データ領域)に対する各種処理の要求を行なう。
階層化ストレージプール6は、複数の物理ディスク(物理ボリューム)により構成される記憶装置(ストレージ)であり、物理ディスクのアクセス速度や物理容量等のディスク性能,コスト等に応じて階層化される。ここで、物理ディスクは、例えばHDD等の磁気ディスク装置やSSD等の半導体ドライブ装置等の各種デバイスであり、種々のデータやプログラム等を格納するハードウェアである。以下、階層化ストレージプール6は、上位から、SSD層(Tier 0;第0階層),FC層(Tier 1;第1階層),SATA層(Tier 2;第2階層)の順で階層化され、上位のストレージ階層(以下、単に階層という)ほどアクセス速度が高速な物理ディスクであるものとする(図6〜図14参照)。
論理ボリューム5の論理アドレスは、後述する割当管理テーブル161(図3,図4参照)において階層化ストレージプール6の物理ボリュームの物理アドレスと対応付けられ、CM3により管理される。CM3は、ホスト装置2から論理ボリューム5のある論理アドレスに対する各種処理の要求を受けると、割当管理テーブル161を参照し、要求のあった論理アドレスに割り当てられた物理アドレスにより特定される物理領域(物理データ領域)に対してホスト装置2からの要求に応じた処理を行なう。
CM3は、ストレージ自動階層化機能により、データのアクセス頻度や物理ディスクのレスポンス性能等の性能情報に応じて、データを階層化ストレージプール6の階層間で移動することができる。なお、CM3は、ストレージ自動階層化機能によりデータを移動した場合には、割当管理テーブル161に対して、論理ボリューム5内の移動したデータに係る物理ボリューム161c及び物理アドレス161dを、移動後の物理ボリューム及び物理アドレスに変更する。
また、CM3は、CA(Channel Adapter)31、RA(Remote Adapter)32、CPU(Central Processing Unit)33、メモリ34及び複数(図1では2つ)のDI(Disk Interface)35をそなえる。
CA31は、ホスト装置2と接続され、ホスト装置2とのインタフェース制御を行なうアダプタであり、ホスト装置2との間でデータ通信を行なう。RA32は、他のシステム1がそなえるCM3内のRA32と接続され、他のシステム1とのインタフェース制御を行なうアダプタであり、他のシステム1との間でデータ通信を行なう。2つのDI35は、それぞれ当該CM3に収容される2つのストレージ装置4とのインタフェース制御を行ない、各ストレージ装置4との間でデータ通信を行なう。
CPU33は、CA31,RA32,メモリ34,及びDI35とそれぞれ接続され、種々の制御や演算を行なう処理装置である。CPU33は、メモリ34,階層化ストレージプール6内の物理ディスク又は図示しないROM(Read Only Memory)等に格納されたプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
メモリ34は、種々のデータやプログラムを一時的に格納するキャッシュメモリ等の記憶装置であって、CPU33がプログラムを実行する際に、データやプログラムを一時的に格納・展開して用いる。例えば、メモリ34は、CPU33が制御部として機能するためのプログラム,ホスト装置2から各ストレージ装置4へ書き込まれるデータ,各ストレージ装置4からホスト装置2や他のCM3へ読み出されるデータ等を一時的に格納する。なお、メモリ34としては、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリが挙げられる。
ここで、ストレージシステム1は、ストレージ装置4のバックアップ対象ボリューム、例えば業務ボリュームについて、バックアップボリュームを作成するバックアップ装置10として機能する。例えば、ストレージシステム1は、OPC,QOPC,SnapOPC+等のバックアップや、EC,REC等のミラーリングによるバックアップを実行することができる。
図2は、本実施形態に係るバックアップ装置10としてのCM3及びストレージ装置4a〜4cによるバックアップの態様の一例を説明する図であり、図3は、本実施形態に係るバックアップ装置10の機能構成例を示す図である。
以下、図1のストレージシステム1(CM3)は、図2に示すように、ストレージ装置4aのバックアップ対象ボリュームのデータを、ストレージ装置4b又はストレージ装置4cにコピーして、バックアップボリュームを作成するものとして説明する。
すなわち、本実施形態に係るストレージシステム1Aのストレージ装置4aは、バックアップ対象ボリューム、例えばホスト装置2によりアクセスされる業務ボリュームを格納する。そして、ストレージシステム1A(CM3A)は、業務ボリュームの筐体内コピー(システム内コピー)によって、業務ボリュームのデータを、バックアップ先としてのストレージ装置4bに格納してバックアップボリュームを作成する。また、本実施形態に係るストレージシステム1(CM3A,CM3B)は、業務ボリュームの筐体間コピー(システム間コピー)によって、業務ボリュームのデータを、バックアップ先としてのストレージシステム1Bのストレージ装置4cに格納してバックアップボリュームを作成する。
なお、業務ボリュームは、論理ボリューム5aの全ての論理データ領域であっても良いし、論理ボリューム5aの一部の論理データ領域であっても良い。同様に、バックアップボリュームは、論理ボリューム5b又は5cの全ての論理データ領域であっても良いし、論理ボリューム5b又は5cの一部の論理データ領域であっても良い。なお、業務ボリューム及びバックアップボリュームの論理データ領域は、対応する階層化ストレージプール6a〜6c内の少なくとも1つの階層において、物理ボリュームの物理データ領域に割り当てられる。
次に、本実施形態に係るバックアップ装置10の構成を、図3を参照して説明する。
図3に示すように、バックアップ装置10は、バックアップを制御する制御部としてのCM3,バックアップ元(コピー元)としてのストレージ装置4a,バックアップ先(コピー先)としてのストレージ装置4b若しくは4cをそなえる。なお、コピー元がストレージ装置4aであり、コピー先がストレージ装置4bである場合には、CM3Aが制御部として機能する一方、コピー先がストレージ装置4cである場合には、CM3A及び3Bが協働して制御部として機能する。
〔1−2〕バックアップ装置の説明
ここで、簡単に、本実施形態に係るバックアップ装置10について説明する。
上述したように、ストレージ自動階層化では、コピー先の階層化ストレージプール6b又は6cに係る性能情報の収集・解析によって、バックアップボリュームのデータがコピー元の業務ボリュームのデータが配置されている階層よりも下位の(低速な)階層に再配置される場合がある。このとき、コピー元の業務ボリュームに係るバックアップが開始又は再開されると、バックアップボリュームへのアクセス速度が業務ボリュームへのアクセス速度よりも低速になり、バックアップの処理速度が低下し、システム1全体の性能に影響を与える。
また、バックアップボリュームのデータが、バックアップによるアクセス頻度の増加によって自動階層化により高速な階層に再配置されたとしても、性能情報の収集・解析が行なわれるため、バックアップの開始又は再開のタイミングに即座に反応できるわけではなく、システム1全体の性能に影響を与えることに変わりはない。
そこで、本実施形態に係るバックアップ装置10は、OPC,QOPC,SnapOPC+,EC,REC等の手法により、業務ボリュームのデータをコピーしてバックアップボリュームを作成する際に、以下の(i)及び(ii)の処理を行なう。
(i)コピー元のシステム1(CM3)に影響を与えなくなったコピー先のデータを、低速なディスクに移動する。
例えば、(i)の処理では、バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、業務ボリュームのデータを、コピー先の階層化ストレージプール6b又は6c内の物理データ領域(第1領域)にコピーする。そして、コピーが完了すると、第1領域に格納されたバックアップボリュームのデータを、階層化ストレージプール6b又は6c内の物理データ領域であって、第1領域よりも下位の階層の物理データ領域(第2領域)に移動する。
(ii)バックアップの開始又は再開時にバックアップボリュームのデータを解放する。
例えば、(ii)の処理では、バックアップボリュームが第2領域に格納された状態で、新たにバックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、第2領域に格納されたバックアップボリュームのデータを解放する。
バックアップ装置10は、(i)の処理により、バックアップが完了すると、階層化ストレージプール6b又は6cにおいて、バックアップボリュームのデータを第1領域から下位の階層の第2領域に移動する。従って、バックアップ装置10は、性能情報の収集・解析を行なうことなく、コピーの完了後に速やかにバックアップボリュームのデータを下位の低速な階層に移動(再配置)することができ、より高速な階層である第1領域の使用効率を高め、システム1全体の性能を高めることができる。また、バックアップ装置10は、新たにバックアップボリュームの作成指示を受けると、(ii)の処理により、下位の第2領域に格納されたバックアップボリュームのデータを解放する。これにより、(ii)の処理によれば、バックアップボリュームに割り当てられていた物理データ領域(第2領域)のデータが解放される。従って、(ii)の処理を行なった後の新たな作成指示では、バックアップボリュームは、(i)の処理によって第2領域よりも上位の階層の第1領域に作成されるため、バックアップの処理速度の低下を抑止することができ、システム1の性能低下を抑止することができる。
以下、上述の如きバックアップ装置10の詳細を説明する。
〔1−3〕バックアップ装置の構成
CM3は、バックアップ装置10としての機能を実現するため、作成部11,移動部12,解放部13,解除部14,階層制御部15及び保持部16をそなえる。
作成部11は、ホスト装置2からバックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、業務ボリュームのデータをストレージ装置4b又は4cの第1領域にコピーしてバックアップボリュームを作成する。
ここで、第1領域は、階層化ストレージプール6b又は6c(第1記憶装置)内の所定の物理ボリュームの物理データ領域である。第1領域は、例えばコピー先である階層化ストレージプール6b又は6cの物理データ領域であって、コピー元のデータが格納された階層化ストレージプール6a(第2記憶装置)内の階層と同等の階層若しくは上位の階層の物理データ領域であることが好ましい。これは、バックアップボリュームの作成(コピー)中は、コピー先のディスク性能がコピー元のシステム1(CM3)に影響を与えるため、コピー先のディスク性能をコピー元のディスク性能と同等以上にするためである。なお、コピー元のディスク性能が低い、例えばアクセス速度が低速であると、コピー先のディスク性能を高く、例えばアクセス速度を高速にしても、システム1における処理等の性能は改善されない。従って、第1領域は、バックアップ対象ボリュームのデータが格納された階層化ストレージプール6a内の階層と同じ階層の物理データ領域であることがより好ましい。
移動部12は、第1領域に格納されたバックアップボリュームのデータを、第1領域よりも下位の階層の第2領域に移動する。ここで、第2領域は、階層化ストレージプール6b又は6c内の物理データ領域であって、第1領域のある物理ボリュームよりも下位の階層の物理ボリューム内の領域である。つまり、移動部12は、コピー元のシステム1の性能に影響を与えないバックアップボリュームのデータを、低速な階層に移動する。ここで、コピー元のシステム1の性能に影響を与えないバックアップボリュームとは、OPCやQOPCではコピーが完了後のバックアップボリューム,SnapOPC+では1世代前のバックアップボリューム,ECやRECではミラーリングの切り離し後のバックアップボリュームが挙げられる。
解放部13は、バックアップボリュームのデータが第2領域に格納された状態で、バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、第2領域に格納されたバックアップボリュームのデータを解放する。
バックアップの開始や再開を行なうと、バックアップボリュームは再びコピー元のシステム1に影響を与えるようになる。そこで、低速なディスクに移動したバックアップボリュームのデータを、バックアップ対象ボリュームのデータと同じ階層に再配置させたい。ただし、再配置にはディスクアクセスが伴うため、再配置自体がコピー元のシステム1に影響を与えることがある。そこで、解放部13は、再配置を行なわなくて済むように、バックアップの開始や再開のタイミングで、コピー先の物理領域を解放する。低速なディスクの物理領域が解放されることにより、階層化ストレージプール6b又は6cでは、バックアップが動作した場合に、バックアップ対象ボリュームのデータが格納された階層と同じ階層から新たな物理領域が割り当てられるため、必要最低限の再配置で、作成部11に第1領域へのバックアップを実行させることができる。
階層制御部15は、バックアップ対象ボリュームに係る性能情報の収集・解析を行ない、バックアップ対象ボリュームのデータが格納される階層を、階層化ストレージプール6aの複数の階層間、例えば第0〜第2階層間で移動(再配置)する制御を行なう。なお、階層制御部15は、バックアップボリューム側の階層化ストレージプール6b又は6cに対しては、性能情報の収集・解析を行なわなくて良い。階層化ストレージプール6b又は6cにおいては、移動部12により、後述するOPC等の各種バックアップに応じて、バックアップボリュームの階層間の移動が制御されるためである。
なお、作成部11,移動部12及び解放部13の詳細な説明、並びに、解除部14の説明は、後述する。また、本実施形態においては、制御部3(作成部11,移動部12,解放部13,解除部14及び階層制御部15)としての機能は、CPU33により実現される。なお、CPU33に限らず、制御部3としての機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路により実現されても良い。
保持部16は、バックアップの際に、コピー元のデータを一時的に格納するバッファとして機能するとともに、割当管理テーブル161及び更新管理テーブル162をそなえるものであり、例えばメモリ34により実現される。
〔1−3−1〕割当管理テーブル及び更新管理テーブルの説明
図4は、本実施形態に係るCM3が管理する割当管理テーブル161のデータ構造の一例を示す図であり、図5は、更新管理テーブル162の一例を説明する図である。
割当管理テーブル161は、論理ボリューム5の論理データ領域と階層化ストレージプール6の物理データ領域との割り当てを管理する。つまり、割当管理テーブル161は、論理ボリューム5のある論理アドレスに対して、階層化ストレージプール6のどの物理アドレスが割り当てられているかを管理するテーブルである。例えば、図4に示すように、割当管理テーブル161は、論理ボリューム161aの論理アドレス161bと、階層化ストレージプール6内の物理ボリューム161cの物理アドレス161dとが対応付けられた情報である。
論理ボリューム161aは、論理ボリューム5を識別するID等の情報であり、論理アドレス161bは、論理ボリューム5における仮想的なアドレスであり、ホスト装置2からのアクセスの要求は、この論理アドレス161bに対して行なわれる。物理ボリューム161cは、階層化ストレージプール6内の物理ディスク(ボリューム)を識別するID等の情報であり、物理アドレス161dは、物理ボリューム161cにおけるアドレスであり、論理アドレス161bに物理的に割り当てられるアドレスである。
CM3は、ホスト装置2から論理ボリューム5の作成指示があった場合に、割当管理テーブル161に対して、作成した論理ボリューム5のIDを論理ボリューム161aに設定する。また、CM3は、論理アドレス161bを所定のサイズごと(例えば図4では“0x10000”ごと)、若しくは任意のサイズとして設定する。また、CM3は、設定した論理アドレス161b等、物理ディスクの割り当てが行なわれてない論理アドレス161bに対しては、対応する物理ボリューム161c及び論理アドレス161dに未割り当てを示す無効値“0xFF…F”を設定する。
例えば、図4に示すように、論理ボリューム161aが“0x000A”の論理アドレス161b“0x10000”(“0x10000”〜“0x1FFFF”)に対して、物理ボリューム161cが“0x0000”の物理アドレス161d“0x11110000”(“0x11110000”〜“0x1111FFFF”)が割り当てられる。同様に、論理アドレス161b“0x20000”(“0x20000”〜“0x2FFFF”)に対して、物理アドレス161d“0x11120000”(“0x11120000”〜“0x1112FFFF”)が割り当てられる。なお、論理ボリューム161aが“0x000A”の論理アドレス161b“0x30000”(“0x30000”〜“…”)には、物理ボリューム161cの割り当てが行なわれていないため、物理ボリューム161cには“0xFFFF”が設定され、物理アドレス161dには“0xFFFFFFFF”(“0xFFFFFFFF”〜“0xFFFFFFFF”)が設定される。
CM3は、ホスト装置2から論理ボリューム5への各種処理の要求を受けた場合に、割当管理テーブル161を用いて、要求のあった論理アドレス161bに対応する物理アドレス161dに対して各種要求に対する処理を行なう。
また、データ書込処理の要求のあった論理アドレス161bに物理アドレス161dが割り当てられていない場合には、CM3は、データ書込処理の要求のあった論理アドレス161bに階層化ストレージプール6から動的に物理ディスクの領域を割り当ててデータ書込を行なう。そして、CM3は、割当管理テーブル161に対して、書き込みを行なった物理ディスクのIDを物理ボリューム161cに設定し、その書込アドレスを物理アドレス161dに設定する。さらに、CM3は、ホスト装置2からのボリュームフォーマットや初期化コマンドの要求を受けると、要求を受けた論理ボリューム161aや論理アドレス161bに割り当てられた物理ボリューム161cや物理アドレス161dのデータを削除(解放)し、割当管理テーブル161内の削除された物理領域の設定値に無効値を設定する。
更新管理テーブル162は、バックアップにおけるコピーセッションのコピー範囲、つまり業務ボリュームの論理データ領域を一定区画ごとのブロックに分割し、各ブロックにホスト装置2から更新があった否かを記録するテーブルである。更新管理テーブル162は、論理ボリューム5aの全体又は一部ごとに作成される。
図5に示すように、更新管理テーブル162は、例えばホスト装置2により更新されたブロックには“1”が、更新がないブロックには“0”が設定される。CM3は、業務ボリュームの更新のあったブロックをバックアップする際に、更新管理テーブル162を参照して、“1”が設定されているブロックをコピー対象のブロックとして決定する。なお、CM3は、業務ボリュームの論理データ領域に対して更新を行なうと、更新管理テーブル162に対して、当該更新を行なった領域に対応するブロックに“1”を設定する。また、CM3は、更新管理テーブル162において“1”が設定されたブロックのバックアップを行なうと、当該ブロックに“0”を設定する。
〔1−3−2〕バックアップの形態に応じたバックアップ装置の構成/動作例
ここで、バックアップ装置10は、ホスト装置2からのバックアップボリュームの作成指示に応じてバックアップを行なう。バックアップの手法には、OPC,QOPC,SnapOPC+,EC,REC等の各種形態があり、バックアップ装置10は、ホスト装置2から要求された形態のバックアップを行なう。なお、ユーザ等により、予め実行するバックアップの形態がバックアップ装置10(例えば保持部16)に設定され、バックアップ装置10は、ホスト装置2からのバックアップボリュームの作成指示に応じて、予め設定された形態でバックアップを実行しても良い。
以下、バックアップの形態に応じたバックアップ装置10の構成/動作例を、図3及び図6〜図15を参照して説明する。図6〜図14は、本実施形態に係るバックアップ装置10によるバックアップボリュームの作成処理の手順の一例を説明する図であり、図15は、解放部13によるSnapOPC+における解放対象の世代の決定手順の一例を説明する図である。
なお、以下、説明の簡略化のため、バックアップ対象である業務ボリュームは、論理ボリューム5a全体の論理データ領域であり、バックアップボリュームは、論理ボリューム5b又は5c全体の論理データ領域であるものとして説明する。ただし、複数世代(例えばm世代;mは2以上の自然数)のバックアップボリュームを作成するSnapOPC+では、m世代分のバックアップボリュームが、論理ボリューム5b又は5c全体の論理データ領域に作成されるものとする。
また、図6〜図15において、論理ボリューム5a内の領域a,a1,a2は、それぞれ業務ボリューム内の論理データ領域のうちの所定のブロックであり、以下、それぞれ論理ブロックa,a1,a2という。また、論理ボリューム5b又は5c内のb,b1,b2は、それぞれバックアップボリューム内の論理データ領域のうちの所定のブロックであり、以下、それぞれ論理ブロックb,b1,b2という。さらに、階層化ストレージプール6内のA,A1,A2,B,B1〜B5は、階層化ストレージプール6内の物理データ領域のうちの所定のブロックであり、以下、それぞれ物理ブロックA,A1,A2,B,B1〜B5という。なお、物理ブロックA,A1,A2,B,B1〜B5は、それぞれ図中破線で結ばれた論理ブロックと割当管理テーブル161において対応付けられるものとする。
なお、これらの論理ブロック/物理ブロックは、説明の簡略化のために、業務ボリュームやバックアップボリュームの論理データ領域/物理データ領域に対応するものとして説明するが、実際には、業務ボリュームやバックアップボリュームの論理データ領域/物理データ領域には、それぞれ複数の論理ブロック/物理ブロックが含まれる。
〔A〕OPC/QOPCによるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合
はじめに、ホスト装置2からOPC又はQOPCによるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合の、バックアップ装置10の構成/動作例を説明する。
作成部11は、OPC又はQOPCによるバックアップボリュームの作成指示(Start指示)を受けると、業務ボリューム全体のコピー処理をバックグラウンドで実行する。例えば、図6(a)に示すように、作成部11は、バックアップボリュームの論理ブロックbに第0階層の物理ブロックB1を割り当てて、業務ボリュームの論理ブロックaに対して割り当てられた第0階層の物理ブロックAのデータを物理ブロックB1にバックグラウンドでコピーする。なお、作成部11は、割当管理テーブル161を参照することで、バックアップボリューム内の各論理ブロックに割り当てられる物理ブロック、つまり物理ボリューム(階層)や物理アドレスを決定する。
移動部12は、作成部11によるコピーが完了すると、コピー先の各物理ブロック(第1領域)のデータを、下位(例えば最下位)の階層の各物理ブロック(第2領域)にそれぞれ移動する。これは、OPC又はQOPCでは、バックグラウンドコピーが完了すると、バックアップボリュームは、CM3による業務ボリュームへの処理に影響を与えなくなるためである。例えば、移動部12は、図6(b)に示すように、第0階層の物理ブロックB1のデータを、下位の階層である第2階層の物理ブロックB2に移動する。
また、移動部12は、バックアップボリュームにおける割当管理テーブル161に対して、論理ブロックbに割り当てられた物理ブロックB1の物理アドレス161dを、物理ブロックB2の物理アドレス161dに変更する。以下、移動部12によるバックアップボリュームのデータの移動処理は、上述した割当管理テーブル161に対する変更処理を含むものとする。
ここで、コピー先の階層化ストレージプール6b又は6cの各物理ブロック(第1領域)の階層は、コピー元のデータが格納された各物理ブロックと同等(或いはそれよりも上位)の階層であることが好ましい。例えば、図7に示すように、作成部11は、論理ブロックaに割り当てられた物理ブロックAの階層と同等の階層である物理ブロックB1に対して、物理ブロックAのデータをコピーする。このように、作成部11は、バックアップボリュームの物理ブロックを新たに割り当てる場合、コピー元のブロックと同じ階層から割り当てる。
次に、OPCによるバックアップボリュームの2回目以降の作成指示を受けた場合について説明する。
解放部13は、OPCによる2回目以降の作成指示を受けた場合、つまりバックアップの開始や再開の指示を受けた場合に、第2階層の各物理ブロックに格納されたバックアップボリュームのデータを解放する。つまり、解放部13は、バックアップの開始や再開の指示を受けた場合に、コピー範囲全体のコピー先の物理領域を解放する。例えば、図8(a)に示すように、論理ブロックbのデータは、2回目以降の作成指示を受けたとき、低速な第2階層の物理ブロックB2に格納されている(図6(b)参照)。このとき、解放部13は、図8(b)に示すように、論理ブロックbに割り当てられた第2階層の物理ブロックB2を解放する。
具体的には、解放部13は、割当管理テーブル161に対して、論理ブロックbに割り当てられた物理ボリューム161c及び物理アドレス161dに無効値を設定し、物理ブロックB2のデータを削除する。以下、解放部13による物理ブロック(バックアップボリュームのデータ)の解放処理は、上述した物理ブロックのデータの削除並びに割当管理テーブル161に対する変更処理を含むものとする。
作成部11は、解放部13により、第2階層の各物理ブロックに格納されたバックアップボリュームのデータが解放されるため、2回目以降の作成指示を受けた場合に、コピー先の各論理ブロックに対して、図7の例に従い新たに物理ブロックを割り当てて、コピーを実行する。例えば、作成部11は、図8(b)に示すように、論理ブロックbに対して新たに第0階層の物理ブロックB3を割り当てて、コピーを実行する。
また、QOPCによるバックアップボリュームの2回目以降の作成指示を受けた場合には、CM3は、前回のバックアップからの差分データのバックアップを実行する。
解放部13は、QOPCによる2回目以降の作成指示を受けた場合に、前回の作成指示を受けてから今回の作成指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新されたデータに対応する、第2階層の各物理ブロックに格納されたバックアップボリュームのデータを解放する。なお、更新されていないデータに対応する、第2階層の各物理ブロックは、コピー元のCM3に影響を与えないため、解放を行なわなくて良い。例えば、図9(a)に示すように、論理ブロックb1及びb2のデータは、2回目以降の作成指示を受けたとき、低速な第2階層の物理ブロックB1及びB2に格納されている(図6(b)参照)。このとき、解放部13は、更新管理テーブル162を参照して、論理ブロックa1のデータは更新され、論理ブロックa2のデータは更新されていないと判断する。そして、解放部13は、図9(b)に示すように、更新された論理ブロックa1に対応する、第2階層の物理ブロックB1に格納されたバックアップボリュームのデータを、OPCの場合と同様に解放する。
作成部11は、前回の作成指示を受けてから今回の作成指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新されたデータを、対応する物理ブロックにコピーしてバックアップボリュームを作成(更新)する。例えば、作成部11は、更新管理テーブル162を参照して更新された論理ブロックa1を認識し、図9(b)に示すように、対応する論理ブロックb1に対して新たに第0階層の物理ブロックB3を割り当てて、コピーを実行する。
〔B〕SnapOPC+によるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合
次に、ホスト装置2からSnapOPC+によるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合の、バックアップ装置10の構成/動作例を説明する。
なお、作成部11,移動部12,解放部13による割当管理テーブル161に対する各処理は、OPC又はQOPCにおけるものと同様のため、詳細な説明は省略する。
SnapOPC+は、1つの業務ボリュームから日単位や週単位等の複数のバックアップデータ(バックアップボリューム)を作成するものである。CM3は、SnapOPC+の実行中に、CM3から業務ボリュームへの処理を受け付けると、最新世代のバックアップボリュームに更新前のデータを退避するため、最新世代のバックアップボリュームが格納されたディスクの性能は、CM3での処理に影響を与える。一方、最新世代以外は、CM3から業務ボリュームへの処理に影響を与えないため、最新世代以外のバックアップボリュームは低速なディスクに格納されても良い。そこで、移動部12は、バックアップボリュームの最新世代の切り替えを契機に、最新世代ではなくなったバックアップボリュームを低速なディスクに移動する。
ストレージシステム1がSnapOPC+によるバックアップボリュームの作成をサポートする場合、コピー先のストレージ装置4b又は4cは、複数世代のバックアップボリュームを格納する。以下、ストレージ装置4b又は4cは、m世代のバックアップボリュームを格納するものとする。また、以下、mを、ストレージ装置4b又は4cが格納することのできる最大格納世代数という。
以下、バックアップ装置10が、SnapOPC+による第n世代(nは2以上の自然数)のバックアップボリュームの作成指示(Start指示)を受けた場合について説明する。
移動部12は、第n世代の作成指示を受けた場合に、コピー先の階層化ストレージプール6b又は6cの各物理ブロック(第1領域)に格納された1世代前(第n−1世代)のバックアップボリュームのデータを、下位(例えば最下位)の階層の各物理ブロック(第2領域)にそれぞれ移動する。
作成部11は、第n世代の作成指示を受けた場合に、当該作成指示を受けてから次の世代(第n+1世代)のバックアップボリュームの作成指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新されるデータに係る更新前のデータを、階層化ストレージプール6b又は6cの所定の物理ブロックにコピーして、第n世代のバックアップボリュームを作成する。
具体的には、作成部11は、第n世代の作成指示を受けた場合、業務ボリュームを監視して、データの更新の発生を検出する。そして、作成部11は、データの更新の発生を検出すると、業務ボリュームにおいて更新されるデータに係る更新前のデータを、階層化ストレージプール6b又は6cの物理ブロックにコピーして、第n世代のバックアップボリュームを作成する。また、作成部11は、ホスト装置2からバックアップの停止が指示されるか、次の世代(第n+1世代)のバックアップボリュームの作成指示を受けるまで、業務ボリュームの監視を行ない、第n世代のバックアップボリュームの作成を行なう。
例えば、図10(a)に示すように、第n−1世代のバックアップが完了した時点、つまり第n世代のバックアップボリュームの作成指示を受けた時点では、第n−2世代,第n−1世代のバックアップボリュームに係る論理ブロックb2,b3のデータは、第2階層の物理ブロックB2及び第0階層の物理ブロックB3にそれぞれ格納されている。第n世代のバックアップボリュームの作成指示を受けると、移動部12は、図10(b)に示すように、第0階層の物理ブロックB3を、下位の階層である第2階層の物理ブロックB5に移動する。また、作成部11は、図10(b)に示すように、業務ボリュームにおいて更新の発生を検出すると、第n世代のバックアップボリュームに係る論理ブロックb4に第0階層の物理ブロックB4を割り当てて、更新前のデータを物理ブロックB4にコピーする。
なお、OPC又はQOPCの場合と同様に、コピー先の階層化ストレージプール6b又は6cの各物理ブロック(第1領域)の階層は、コピー元(更新前)のデータが格納された階層化ストレージプール6aの各物理ブロックと同等(或いはそれよりも上位)の階層であることが好ましい。
ここで、上述したように、ストレージ装置4b又は4cにおける最大格納世代数はmである。例えば、m世代分のバックアップボリュームが作成された状態で、ホスト装置2から第m+1世代のバックアップボリュームの作成指示を受けた場合には、CM3は、超過する1世代分のバックアップボリュームを確保することが望まれる。例えば、CM3は、最新世代以外の1つのバックアップボリュームに対して、第m+1世代のバックアップに係るデータを上書きすることが考えられる。しかし、最新世代以外のバックアップボリュームのデータは、移動部12によって低速な第2階層の物理ブロックに格納されている。従って、作成部11が、最新世代以外のバックアップボリュームに第m+1世代のバックアップを行なうと、業務ボリューム側とバックアップボリューム側との間のアクセス速度の差により、バックアップの処理速度の低下が発生し、システム1の性能が低下する。
そこで、解放部13は、n>mのときに第n世代のバックアップボリュームの作成指示を受けた場合、nの値に基づいて解放対象のバックアップボリュームの世代を決定する。そして、解放部13は、決定した解放対象の世代用の1以上の物理ブロック(解放対象の世代用領域;第2領域)に格納されたバックアップボリュームのデータを解放する。
以下、解放部13は、最も古い世代を解放対象の世代に決定するものとして説明する。
例えば、図11(a)に示すように、m=3のときに、最新世代(第n−1世代)のバックアップボリュームのデータが第0階層の物理ブロックB3に格納され、第n−2世代及び最も古い世代である第n−3世代のバックアップボリュームのデータがそれぞれ第2階層の物理ブロックB2及びB1に格納された場合を考える。
図11(a)に示す状態で最新世代(第n世代)の作成指示受けた場合、解放部13は、図11(b)に示すように、最も古い世代である第n−3世代のバックアップボリュームの(物理ブロックB1に格納された)データを解放する。また、移動部12は、第0階層の物理ブロックB3に格納された1世代前(第n−1世代)のバックアップボリュームのデータを、第2階層の物理ブロックB5に移動する。さらに、作成部11は、第2階層の物理ブロックB1のデータが解放された論理ブロックb1に対して、新たに第0階層の物理ブロックB4を割り当てて第n世代のバックアップボリュームを作成する。
CM3は、予め最大格納世代数m分の世代ごとの領域(論理データ領域)を、例えば1以上の論理ブロックとして論理ボリューム5b又は5cに確保する。この際に、CM3は、確保した各論理データ領域、つまり各世代用領域を特定する情報(例えば0〜m−1の値i)を設定し、バックアップボリュームを特定するために用いる。解放部13は、nがmよりも大きい場合、解放対象の世代を決定するため、nをmで割った商を算出する。算出した商の値は、各論理データ領域を特定する情報であるi(0〜m−1)の値に対応し、解放部13は、商の値とiの値とに基づいて、解放対象の世代を決定する。
以下、図15を参照して、m=3のときに第4〜第6世代のバックアップボリュームの作成指示を受けた際の、解放部13による解放対象の世代の決定手順の一例を説明する。なお、図15では、図の簡略化のため、階層化ストレージプール6b又は6cの図示を省略しているが、図15(a)〜(d)それぞれにおいて、最新世代の物理ブロックは階層化ストレージプール6b又は6cの第0階層にあり、他の物理ブロックは第2階層にある。また、図15では、論理ブロックb1を含む論理データ領域にi=1が、論理ブロックb2を含む論理データ領域にi=2が、論理ブロックb3を含む論理データ領域にi=0が、それぞれ設定されるものとする。
図15(a)では、n=3、つまり第3世代が最新世代の状態であり、論理ブロックb1〜b3にそれぞれ割り当てられた物理ブロックB1〜B3に第1〜第3世代のバックアップボリュームのデータが格納されている。
n=4、つまり第4世代の作成指示を受けた場合、解放部13は、nの値4をmの値3で割った商として1を算出する。また、解放部13は、算出した値に対応するi=1が設定された論理ブロックb1を含む論理データ領域を、解放対象の世代用領域として決定する。そして、解放部13は、図15(b)に示すように、論理ブロックb1に割り当てられた最も古い世代(第1世代)のバックアップボリュームが格納された物理ブロックB1を解放する。
同様に、n=5、つまり第5世代の作成指示を受けた場合、解放部13は、nの値5をmの値3で割った商として2を算出し、算出した値に対応するi=2が設定された論理ブロックb2を含む論理データ領域を、解放対象の世代用領域として決定する。そして、解放部13は、図15(c)に示すように、論理ブロックb2に割り当てられた最も古い世代(第2世代)のバックアップボリュームが格納された物理ブロックB2を解放する。
さらに、n=6、つまり第6世代の作成指示を受けた場合、解放部13は、nの値6をmの値3で割った商として0を算出し、算出した値に対応するi=0が設定された論理ブロックb3を含む論理データ領域を、解放対象の世代用領域として決定する。そして、解放部13は、図15(d)に示すように、論理ブロックb3に割り当てられた最も古い世代(第3世代)のバックアップボリュームが格納された物理ブロックB3を解放する。
なお、図15(b)〜(c)において、移動部12は、第0階層の物理ブロックに格納された1世代前のバックアップボリュームのデータを、第2階層の所定の物理ブロックに移動する。また、作成部11は、解放部13により物理ブロックが解放された論理ブロックに対して新たに物理ブロックを割り当てて第n世代のバックアップボリュームを作成する。
〔C〕EC/RECによるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合
次に、ホスト装置2からEC又はRECによるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合の、バックアップ装置10の構成/動作例を説明する。
なお、作成部11,移動部12,解放部13による割当管理テーブル161に対する各処理は、OPC又はQOPCにおけるものと同様のため、詳細な説明は省略する。
EC又はRECは、業務ボリュームとバックアップボリュームとの間でデータのミラーリングを行ない、ある時点で切り離しを行なうことによりスナップショットを作成する機能である。切り離されたバックアップボリュームは、CM3から業務ボリュームへの処理に影響を与えない。従って、移動部12は、切り離しが行なわれた時点で、バックアップボリュームのデータを低速なディスクに移動する。
作成部11は、EC又はRECによるバックアップボリュームの作成を行なうために、コピー部11a及び抑止部11bをそなえる。
コピー部11aは、EC又はRECによるバックアップボリュームの作成指示(Start指示)を受けた場合に、業務ボリュームのデータをバックアップボリュームに割り当てられた階層化ストレージプール6b又は6cの各物理ブロック(第1領域)にコピーする。すなわち、コピー部11aは、業務ボリュームのデータが格納された階層化ストレージプール6a内の領域と第1領域との間のミラーリング(等価)状態を生成し維持するものである。例えば、図12(a)に示すように、コピー部11aは、バックアップボリュームの論理ブロックbに第0階層の物理ブロックB1を割り当てて、業務ボリュームの論理ブロックaに割り当てられた第0階層の物理ブロックAのデータを物理ブロックB1にバックグラウンドでコピーする。
抑止部11bは、コピー部11aにより維持された等価状態の抑止指示(Suspend;切り離し指示)を受けた時点で、コピー部11aによるコピーを抑止する。
従って、作成部11は、コピー部11a及び抑止部11bにより、コピー部11aによるコピーを抑止することで、切り離し指示を受けた時点での業務ボリュームのデータについてのバックアップボリュームを作成する。
移動部12は、OPC又はQOPCの場合と同様に、第1領域に格納されたバックアップボリュームのデータを、第1領域よりも下位の階層の第2領域に移動する。例えば、移動部12は、図12(b)に示すように、第0階層の物理ブロックB1のデータを、下位の階層である第2階層の物理ブロックB2に移動する。
ここで、コピー先の階層化ストレージプール6b又は6cの各物理ブロック(第1領域)の階層は、コピー元のデータが格納された各物理ブロックと同等(或いはそれよりも上位)の階層であることが好ましい。例えば、図13(a)に示すように、作成部11(コピー部11a)は、論理ブロックaに割り当てられた物理ブロックA1の階層と同等の階層である物理ブロックB1に対して、物理ブロックA1のデータをコピーする。
また、CM3においては、コピー元の階層化ストレージプール6aでは、コピー部11aにより維持されたミラーリング状態において、階層制御部15により、業務ボリュームのデータがアクセス頻度等の性能情報に応じて第0〜第2階層間で移動することがある。この場合、移動部12は、コピー部11aにより階層化ストレージプール6b又は6cの各物理ブロック(第1領域)にコピーされたデータを、階層化ストレージプール6b又は6c内の領域であって、移動後の業務ボリュームのデータが格納された階層化ストレージプール6a内の階層と同等かそれよりも上位の階層の各物理ブロック(第3領域)に移動する。
例えば、図13(b)に示すように、コピー部11aにより維持されたミラーリング状態において、論理ブロックaのデータが第0階層の物理ブロックA1から第2階層の物理ブロックA2に移動した場合を考える。この場合、移動部12は、第0階層の物理ブロックB1に格納されたデータを、移動後の業務ボリュームのデータが格納された第2階層の物理ブロックA2と同等の階層の物理ブロックB2に移動する。
EC又はRECでは、コピー元のストレージ装置4aにおいて、ストレージ自動階層化により業務ボリュームのデータが階層間で再配置されると、コピー元とコピー先とで階層が不一致になる。一方、本実施形態に係るバックアップ装置10によれば、上述のように、EC又はRECにおいてミラーリング状態の場合、コピー元とコピー先とで階層が一致する。このように、バックアップ装置10によれば、バックアップボリュームのデータが格納される階層を業務ボリュームのデータが格納される階層に連動させることができる。従って、コピー元の物理ディスクの故障やコピー元のストレージ装置4aの被災等により、バックアップボリュームに業務を切り替える際に、システム1の性能を保つ(性能低下を抑止する)ことができる。
解放部13は、抑止部11bにより抑止されたコピー部11aによるコピーの再開指示(Resume;再同期指示)を受けた場合に、抑止部11bが抑止してから再開指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新されたデータに対応する、階層化ストレージプール6b又は6c内の第2階層の各物理ブロック(第2領域)のデータを解放する。
また、移動部12は、再開指示を受けた場合に、抑止部11bが抑止してから再開指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新されていないデータに対応する、階層化ストレージプール6b又は6c内の第2階層の各物理ブロック(第2領域)のデータを、第0階層の各物理ブロック(第1領域)に移動する。
つまり、EC又はRECでは、再開指示を受けた場合、切り離し中に業務ボリュームにおいて更新された箇所のみがコピー部11aによるコピー対象となるため、解放部13は、更新箇所に対応するコピー先の物理領域を解放するのである。また、更新されていない箇所については、ミラーリング中に、CM3から業務ボリュームへの処理に影響を与える可能性があるため、移動部12は、コピー先の物理領域のデータを、コピー元の階層化ストレージプール6aと同等かあるいはそれよりも上位の階層に移動する(連動させる)。
CM3がそなえる解除部14は、解放部13によりバックアップボリュームのデータが解放された場合に、コピー部11bの抑止状態を解除する。
また、コピー部11aは、解除部14により抑止状態が解除された場合に、抑止部11bが抑止してから再開指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新されたデータを、階層化ストレージプール6b又は6cの各物理ブロック(第1領域)にコピーする。
例えば、図14(a)に示すように、論理ブロックb1及びb2のデータは、再開指示を受けたとき、低速な第2階層の物理ブロックB1及びB2に格納されている(図12(b)参照)。このとき、CM3は、更新管理テーブル162を参照して、論理ブロックa1のデータは抑止部11bが抑止してから再開指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新され、論理ブロックa2のデータは更新されていないと判断する。そして、解放部13は、図14(b)に示すように、更新された論理ブロックa1に対応する、第2階層の物理ブロックB1に格納された論理ブロックb1のデータを、QOPCの場合と同様に解放する。
また、移動部12は、図14(b)に示すように、更新されていない論理ブロックa2に対応する、第2階層の物理ブロックB2に格納された論理ブロックb2のデータを、第0階層の物理ブロックB4に移動する。さらに、解除部14は、解放部13によりバックアップボリュームのデータが解放されたと判断すると、コピー部11bの抑止状態を解除する。そして、コピー部11aは、抑止状態が解除されると、図14(b)に示すように、更新された論理ブロックa1に割り当てられた物理ブロックA1のデータを、論理ブロックb1に新たに割り当てた第0階層の物理ブロックB3にコピーする。
〔1−4〕バックアップ装置の動作例
次に、上述の如く構成された本実施形態に係るバックアップ装置10(ストレージシステム1)における動作例を図16〜図31を参照しながら説明する。ここで、図16〜図31は、本実施形態に係るバックアップ装置10によるバックアップボリュームの作成処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、バックアップの形態に応じて説明する。
〔1−4−1〕OPCによるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合
はじめに、本実施形態に係るバックアップ装置10による、OPCにおけるバックアップボリュームの作成処理の動作例を、図16〜図19を参照して説明する。
まず、図16に示すように、バックアップ装置10がホスト装置2からOPCの開始指示(Start指示)、つまりバックアップボリュームの作成指示を受けると(ステップA1)、解放部13により、コピー先ボリューム、つまりバックアップボリュームの物理データ領域の解放が行なわれる(ステップA2,図17のステップS1〜S3;図8参照)。
具体的には、図17に示すように、解放部13により、割当管理テーブル161が参照され、コピー先の論理ブロックが物理割り当てされているか否かが判定される(ステップS1)。物理割り当てされている場合(ステップS1のYesルート)、解放部13により、論理ブロックに割り当てられた物理ブロックが解放され(ステップS2)、ステップS3に移行する。つまり、解放部13により、当該物理ブロックのデータが削除されるとともに、割当管理テーブル161において当該論理ブロックに対応する物理ボリューム161c及び物理アドレス161dに無効値が設定され、物理ブロックが解放される。一方、ステップS1において、物理割り当てされていない場合(ステップS1のNoルート)、ステップS2の処理が行なわれず、ステップS3に移行する。
ステップS3においては、解放部13により、物理割り当てされているか否かの判定が、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれたか否かが判定される。コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれていない場合(ステップS3のNoルート)、次のコピー先の論理ブロックについて、物理割り当てされているか否かの判定を行なうべく、ステップS1に移行する。一方、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれた場合(ステップS3のYesルート)、解放部13によるバックアップボリュームの物理データ領域の解放処理(図16のステップA2)が終了する。
図16に戻り、ステップA2の処理が終了すると、作成部11によって、解放部13により物理データ領域が解放されたコピー先の各論理ブロックに対して、コピー対象(コピー元)、つまり業務ボリューム全体のデータがバックグラウンドでコピーされる(ステップA3;図8参照)。なお、ステップA3では、ホスト装置2から、コピーが完了していないコピー元の論理ブロックに対して書込指示等が要求されると、作成部11により、バックグラウンドコピーよりも優先して、当該要求を受けたコピー元の論理ブロックのデータについてコピーが行なわれる。また、ホスト装置2から、コピーが完了していないコピー先の論理ブロックに対して書込指示等の更新や参照が要求されると、作成部11により、バックグラウンドコピーよりも優先して、当該要求を受けたコピー先の論理ブロックに係るコピーが行なわれる。
ここで、ステップA3における作成部11によるコピー処理では、ステップA4(図18のステップS11及びS12)のように、コピー先の論理ブロックに物理ブロックが割り当てられる(図7参照)。具体的には、図18に示すように、コピー元の論理ブロックのデータのコピーが実施されると(ステップS11)、作成部11により、コピー先の論理ブロックの物理ブロックが、コピー元の論理ブロックの物理ブロックと同じ階層から割り当てられる(ステップS12)。
図16に戻り、ステップA4の処理が終了すると、作成部11により、全てのコピー対象の論理ブロックのデータについてコピーが完了したか否かが判定される(ステップA5)。完了していない場合(ステップA5のNoルート)、次のコピー対象の論理ブロックのデータについてコピーを行なうべく、ステップA3に移行する。一方、全てのコピー対象の論理ブロックのデータについてコピーが完了した場合(ステップA5のYesルート)、移動部12により、バックアップボリュームの物理データ領域のデータが低速な階層に移動される(ステップA6,図19のステップS21〜S24;図6参照)。
具体的には、図19に示すように、作成部11によるバックグラウンドのコピーが完了すると(ステップS21)、移動部12により、コピー先の論理ブロックが高速な階層に物理割り当てされているか否かが判定される(ステップS22)。高速な階層に物理割り当てされている場合(ステップS22のYesルート)、移動部12により、コピー先の論理ブロックに割り当てられた物理ブロックのデータが、低速な階層の物理ブロックに移動され(ステップS23)、ステップS24に移行する。つまり、移動部12により、当該物理ブロックのデータがより低速な物理ボリューム内の物理ブロックに移動されるとともに、割当管理テーブル161において当該論理ブロックに対応する物理ボリューム161c及び物理アドレス161dに、データ移動後の物理ブロックの情報が設定される。一方、ステップS22において、高速な階層に物理割り当てされていない場合(ステップS22のNoルート)、ステップS23の処理が行なわれず、ステップS24に移行する。
ステップS24においては、移動部12により、高速な階層に物理割り当てされているか否かの判定が、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれたか否かが判定される。コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれていない場合(ステップS24のNoルート)、次のコピー先の論理ブロックについて、高速な階層に物理割り当てされているか否かの判定を行なうべく、ステップS22に移行する。一方、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれた場合(ステップS24のYesルート)、移動部12によるバックアップボリュームの物理データ領域の移動処理(図16のステップA6)が終了し、OPCによるバックアップボリュームの作成処理が終了する。
なお、OPCでは、毎回、業務ボリューム全体のコピーが行なわれるため、バックアップ装置10は、ホスト装置2からOPCによるバックアップボリュームの作成指示を受けるたびに、図16〜図19を用いて上述した手順で処理を行なう。
〔1−4−2〕QOPCによるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合
次に、本実施形態に係るバックアップ装置10による、QOPCにおけるバックアップボリュームの作成処理の動作例を、図20及び図21を参照して説明する。
なお、QOPCでは、初回のバックアップボリュームの作成処理は、上述したOPCによるバックアップボリュームの作成処理と同様に行なわれる(図16〜図19参照)。
以下、バックアップ装置10が、QOPCによる2回目以降のバックアップボリュームの作成指示(再開指示;Restart指示)を受けた場合の処理について説明する。
まず、図20に示すように、QOPCによる前回のバックアップボリュームの作成が完了した状態で、バックアップ装置10がホスト装置2からQOPCの再開指示を受けると(ステップB1)、解放部13により、以下の処理が実行される。つまり、解放部13により、前回のQOPCによるバックアップボリュームの作成指示を受けてから業務ボリュームにおいて更新されたデータに対応する、コピー先ボリュームの物理データ領域の解放が行なわれる(ステップB2,図21のステップB11〜B14;図9参照)。
具体的には、図21に示すように、解放部13により、割当管理テーブル161が参照され、コピー先の論理ブロックが物理割り当てされているか否かが判定される(ステップB11)。物理割り当てされている場合(ステップB11のYesルート)、解放部13により、更新管理テーブル162が参照され、この論理ブロックが前回から更新されているか否かが判定される(ステップB12)。更新されている場合(ステップB12のYesルート)、解放部13により、この論理ブロックに割り当てられた物理ブロックが解放され(ステップB13;図17のステップS2参照)、ステップB14に移行する。
一方、ステップB11において、物理割り当てされていない場合(ステップB11のNoルート)、又は、ステップB12において、論理ブロックが更新されていない場合(ステップB12のNoルート)には、ステップB13の処理が行なわれず、ステップB14に移行する。ステップB14においては、解放部13により、物理割り当てされているか否かの判定が、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれたか否かが判定される。コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれていない場合(ステップB14のNoルート)、次のコピー先の論理ブロックについて、物理割り当てされているか否かの判定を行なうべく、ステップB11に移行する。一方、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれた場合(ステップB14のYesルート)、解放部13によるバックアップボリュームの物理データ領域の解放処理(図20のステップB2)が終了する。
図20に戻り、ステップB2の処理が終了すると、ステップB3〜B5において、作成部11により、コピー対象(コピー元)の論理ブロックである、業務ボリュームにおいて更新されたデータに対応する1以上の論理ブロックのデータがバックアップボリュームにコピーされる(図9参照)。また、ステップB6において、移動部12により、バックアップボリュームの物理データ領域のデータ、つまり更新されたデータに対応する物理ブロックのデータが低速な階層の物理データ領域に移動され(図6参照)、QOPCによるバックアップボリュームの作成処理が終了する。なお、ステップB3〜B6の処理は、図16のステップA3〜A6の処理において、コピー対象(コピー元)の論理ブロックが、“業務ボリューム全体”から“業務ボリュームにおいて更新されたデータに対応する1以上の論理ブロック”となる点を除きほぼ同様であるため、詳細な説明を省略する。
〔1−4−3〕SnapOPC+によるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合
次に、本実施形態に係るバックアップ装置10による、SnapOPC+におけるバックアップボリュームの作成処理の動作例を、図22〜図24を参照して説明する。
以下、バックアップ装置10が、SnapOPC+による特定世代(例えば第n世代)のバックアップボリュームの作成指示を受けた場合の処理について説明する。
まず、図22に示すように、バックアップ装置10がホスト装置2からSnapOPC+の第n世代の開始指示、つまり第n世代のバックアップボリュームの作成指示を受けると(ステップC1)、移動部12により、以下の処理が実行される。つまり、移動部12により、過去世代、例えば1つ前の世代である第n−1世代のバックアップボリュームの物理データ領域のデータが、低速な階層に移動される(ステップC2,図23のステップC11〜C13;図10参照)。
具体的には、図23に示すように、移動部12により、第n−1世代のコピー先の論理ブロックが、高速な階層に物理割り当てされているか否かが判定される(ステップC11)。高速な階層に物理割り当てされている場合(ステップC11のYesルート)、移動部12により、第n−1世代のコピー先の論理ブロックに割り当てられた物理ブロックのデータが、低速な階層の物理ブロックに移動され(ステップC12;図19のステップS23参照)、ステップC13に移行する。一方、ステップC11において、高速な階層に物理割り当てされていない場合(ステップC11のNoルート)、ステップC12の処理が行なわれず、ステップC13に移行する。
ステップC13においては、移動部12により、高速な階層に物理割り当てされているか否かの判定が、第n−1世代のコピー先の全ての論理ブロックについて行なわれたか否かが判定される。コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれていない場合(ステップC13のNoルート)、第n−1世代の次のコピー先の論理ブロックについて、高速な階層に物理割り当てされているか否かの判定を行なうべく、ステップC11に移行する。一方、第n−1世代のコピー先の全ての論理ブロックについて行なわれた場合(ステップC13のYesルート)、移動部12による過去世代(第n−1世代)のバックアップボリュームの物理データ領域の移動処理(図22のステップC2)が終了する。
図22に戻り、ステップC2の処理が終了すると、解放部13により、第n世代のバックアップボリュームの物理データ領域が解放される(ステップC3,図24のステップC21〜C25;図11参照)。
具体的には、図24に示すように、解放部13により、nの値が、最大格納世代数mを超えているか否かが判定される(ステップC21)。超えている場合(ステップC21のYesルート)、解放部13により、バックアップボリュームを解放する対象の世代(解放対象世代)が決定される(ステップC22)。例えば、解放部13により、nの値に基づいて、解放対象世代として最も古い世代が決定される(図15参照)。
次いで、解放部13により、割当管理テーブル161が参照され、解放対象世代の論理ブロックが物理割り当てされているか否かが判定される(ステップC23)。物理割り当てされている場合(ステップC23のYesルート)、解放部13により、解放対象世代のこの論理ブロックに割り当てられた物理ブロックが解放され(ステップC24;図17のステップS2参照)、ステップC25に移行する。一方、ステップC23において、物理割り当てされていない場合(ステップC23のNoルート)、ステップC24の処理が行なわれず、ステップC25に移行する。
ステップC25においては、解放部13により、物理割り当てされているか否かの判定が、解放対象世代の全ての論理ブロックについて行なわれたか否かが判定される。解放対象世代の全ての論理ブロックについて行なわれていない場合(ステップC25のNoルート)、次の解放対象世代の論理ブロックについて、物理割り当てされているか否かの判定を行なうべく、ステップC23に移行する。一方、解放対象世代の全ての論理ブロックについて行なわれた場合(ステップC25のYesルート)、又は、ステップC21において、nの値が最大格納世代数mを超えていない場合(ステップC21のNoルート)、解放部13による第n世代のバックアップボリュームの物理データ領域の解放処理(図22のステップC3)が終了する。
図22に戻り、ステップC3の処理が終了すると、ホスト装置2から書込指示等の要求を受けてから、作成部11によるコピーが開始される(ステップC4;図11参照)。具体的には、作成部11によって、解放部13により物理データ領域が解放されたコピー先の論理ブロックに対して、コピー元、つまり書込指示等の要求により更新される業務ボリュームのデータの更新前のデータがコピーされる。なお、CM3は、作成部11により更新前のデータに係る論理ブロックのデータがバックアップボリュームにコピーされると、当該論理ブロックに対して書込指示等の要求によるデータの更新を行なう。
ここで、ステップC4における作成部11によるコピー処理では、ステップC5(図18のステップS11及びS12)のように、コピー元の論理ブロックのデータのコピーが実施されると(ステップS11)、作成部11により、コピー先の論理ブロックの物理ブロックが、コピー元の論理ブロックの物理ブロックと同じ階層から割り当てられる(ステップS12)。
SnapOPC+では、ステップC4及びC5の処理が、次の世代(第n+1世代)のバックアップボリュームの作成指示を受けるまで実行される。
〔1−4−4〕EC/RECによるバックアップボリュームの作成指示を受けた場合
次に、本実施形態に係るバックアップ装置10による、EC又はRECにおけるバックアップボリュームの作成処理の動作例を、図25〜図31を参照して説明する。
まず、図25に示すように、バックアップ装置10がホスト装置2からEC又はRECの開始指示(Start指示)を受けると(ステップD1)、解放部13により、コピー先ボリューム、つまりバックアップボリュームの物理データ領域の解放が行なわれる(ステップD2,図17のステップS1〜S3)。つまり、図17のステップS1〜S3を参照して既述のように、解放部13により、コピー先の各論理ブロックが物理割り当てされている場合に、各論理ブロックに割り当てられた物理ブロックが解放される。
図25に戻り、ステップD2の処理が終了すると、コピー部11aによって、解放部13により物理データ領域が解放されたコピー先の各論理ブロックに対して、コピー対象(コピー元)、つまり業務ボリューム全体のデータがバックグラウンドでコピーされる(ステップD3)。なお、ステップD3では、ホスト装置2から、コピーが完了していないコピー元の論理ブロックに対して書込指示等が要求されると、コピー部11aにより、バックグラウンドコピーよりも優先して、当該要求を受けたコピー元の論理ブロックのデータが、コピー先の論理ブロックにコピーされる。また、ホスト装置2から、コピーが完了していないコピー先の論理ブロックに対して書込指示等の更新や参照が要求されると、作成部11により、バックグラウンドコピーよりも優先して、当該要求を受けたコピー先の論理ブロックに対するコピーが行なわれる。
ここで、ステップD3におけるコピー部11aによるコピー処理では、ステップD4(図18のステップS11及びS12)のように、コピー先の論理ブロックに物理ブロックが割り当てられる(図13(a)参照)。具体的には、図18に示すように、コピー元の論理ブロックのデータのコピーが実施されると(ステップS11)、作成部11により、コピー先の論理ブロックの物理ブロックが、コピー元の論理ブロックの物理ブロックと同じ階層から割り当てられる(ステップS12)。
図25に戻り、ステップD4の処理が終了すると、コピー部11aにより、全てのコピー対象の論理ブロックのデータについてコピーが完了したか否かが判定される(ステップD5)。完了していない場合(ステップD5のNoルート)、次のコピー対象の論理ブロックのデータについてコピーを行なうべく、ステップD3に移行する。なお、ステップD3〜D5の状態を、ミラーリングのコピー中の状態(ミラーリング(コピー中)状態)という。
一方、全てのコピー対象の論理ブロックのデータについてコピーが完了した場合(ステップD5のYesルート)、ミラーリングのコピー中の状態が終了、つまり、EC又はRECの開始指示に伴う業務ボリューム全体のバックグラウンドコピーが終了し、ステップD6に移行する。ステップD6において、ホスト装置2から、コピー元の論理ブロックに対して書込指示等の更新が要求されると、コピー部11aにより、書込指示等により更新されるコピー元の論理ブロックのデータが、対応するコピー先の論理ブロックに対してコピーされる。
ここで、ステップD6におけるコピー部11aによるコピー動作では、コピー部11aにより、業務ボリュームの物理データ領域とバックアップボリュームの物理データ領域との間のデータ及び階層の等価状態が維持される(ステップD7)。つまり、コピー部11aにより、図18のステップS11及びS12を参照して既述のように、コピー先の論理ブロックに物理ブロックが割り当てられる。なお、ステップD6及びD7の状態を、ミラーリングの等価状態(ミラーリング(等価)状態)という。
ミラーリング(コピー中)状態及びミラーリング(等価)状態においては、ステップD3〜D5,又は、ステップD6及びD7における処理と並行して、図26のステップD11及びD12の処理が実行される(図13(b)参照)。つまり、図26に示すように、移動部12により、コピー元の論理ブロックの物理ブロックの階層が再配置されたか否かが判定される(ステップD11)。再配置された場合(ステップD11のYesルート)、次のステップD12に移行する。一方、再配置されていない場合(ステップD11のNoルート)、ステップD12の処理は実行されず、ステップD11に移行する。
ステップD12においては、移動部12により、コピー先の論理ブロックの物理ブロックが再配置され(図29のステップD41及びD42)、ステップD11に移行する。
具体的には、図29に示すように、階層制御部15によってコピー元の論理ブロックの物理ブロックの階層が再配置されると(ステップD41)、移動部12により、コピー先の論理ブロックの物理ブロックが、コピー元の論理ブロックの物理ブロックと同じ階層に移動される(ステップD42)。
ところで、図27に示すように、上述したミラーリング(等価)状態において、ホスト装置2から切り離し指示(Suspend)指示を受けると(ステップD21)、抑止部11bにより、コピー部11aによるミラーリングが抑止され、切り離し指示を受けた時点でのバックアップボリュームが作成される。そして、移動部12により、コピー先ボリュームの物理データ領域のデータが、低速な階層に移動される(ステップD22,図30のステップD51〜D54;図12参照)。
具体的には、図30に示すように、ホスト装置2からEC又はRECにおけるミラーリングの切り離し指示(Suspend指示)を受け、抑止部11bによりコピー部11aによるコピーが抑止される(ステップD51)。そして、移動部12により、コピー先の論理ブロックが高速な階層に物理割り当てされているか否かが判定される(ステップS52)。高速な階層に物理割り当てされている場合(ステップS52のYesルート)、移動部12により、コピー先の論理ブロックに割り当てられた物理ブロックのデータが、低速な階層の物理ブロックに移動され(ステップS53;図19のステップS23参照)、ステップS54に移行する。一方、ステップS52において、高速な階層に物理割り当てされていない場合(ステップS52のNoルート)、ステップS53の処理が行なわれず、ステップS54に移行する。
ステップS54においては、移動部12により、高速な階層に物理割り当てされているか否かの判定が、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれたか否かが判定される。コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれていない場合(ステップS54のNoルート)、次のコピー先の論理ブロックについて、高速な階層に物理割り当てされているか否かの判定を行なうべく、ステップS52に移行する。一方、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれた場合(ステップS54のYesルート)、移動部12によるバックアップボリュームの物理データ領域の移動処理(図27のステップD22)が終了する。
図27に戻り、ステップD22の処理が終了すると、EC又はRECは、切り離し状態となる(ステップD23)。
また、図28に示すように、切り離し状態において、ホスト装置2から再開指示(Resume;再同期指示)指示を受けると(ステップD31)、バックアップボリュームに対して、データの更新の有無に応じた処理が行なわれる(ステップD32,図31のステップD61〜D66;図14参照)。
具体的には、図31に示すように、ホスト装置2からEC又はRECにおけるミラーリングの再開指示(再同期指示)を受けると(ステップD61)、CM3により、割当管理テーブル161が参照され、コピー先の論理ブロックが物理割り当てされているか否かが判定される(ステップD62)。物理割り当てされている場合(ステップD62のYesルート)、CM3により、更新管理テーブル162が参照され、この論理ブロックのデータが、抑止部11bが抑止してから再開指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新されているか否かが判定される(ステップD63)。更新されている場合(ステップD63のYesルート)、解放部13により、この論理ブロックに割り当てられた物理ブロックが解放され(ステップD64;図17のステップS2参照)、ステップD66に移行する。
一方、ステップD63において、論理ブロックのデータが、抑止部11bが抑止してから再開指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新されていない場合(ステップD63のNoルート)、移動部12により、この論理ブロックに割り当てられた物理ブロックのデータが、コピー元の論理ブロックの物理ブロックと同じ階層に移動され(ステップD65)、ステップD66に移行する。つまり、移動部12により、割当管理テーブル161においてコピー先の当該論理ブロックに対応する物理ボリューム161c及び物理アドレス161dに、データ移動後の物理ブロックの情報が設定される。
また、ステップD62において、物理割り当てされていない場合(ステップD62のNoルート)、ステップD64及びD65の処理が行なわれず、ステップD66に移行する。ステップD66においては、CM3により、物理割り当てされているか否かの判定が、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれたか否かが判定される。コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれていない場合(ステップD66のNoルート)、次のコピー先の論理ブロックについて、物理割り当てされているか否かの判定を行なうべく、ステップD62に移行する。一方、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれた場合(ステップD66のYesルート)、CM3によるデータの更新の有無に応じた処理(図28のステップD32)が終了する。
図28に戻り、ステップD32の処理が終了すると、解除部14により、コピー部11aのコピーの抑止状態が解除され、EC又はRECはミラーリング(コピー中)状態となる(ステップD33,図26のステップD11及びD12)。つまり、コピー部11aにより、抑止部11bが抑止してから再開指示を受けるまでの間に業務ボリュームにおいて更新されたデータが、コピー先の各論理ブロックの物理ブロックにコピーされる(図25のステップD3〜D5参照)。
以上のように、EC又はRECでは、バックアップボリュームの作成指示(開始指示)により、ミラーリング(コピー中)状態,ミラーリング(等価)状態と遷移し、ミラーリング状態において切り離し指示を受けると、切り離し状態に遷移する。そして、EC又はRECでは、切り離し状態において再開指示(再同期指示)を受けると、再度ミラーリング状態に遷移して、図25〜図31を参照して説明した各処理が実行される。
〔1−5〕まとめ
上述のように、一実施形態に係るバックアップ装置10によれば、バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、作成部11により、業務ボリュームのデータが階層化ストレージプール6b又は6cの第1領域にコピーされ、バックアップボリュームが作成される。そして、移動部12により、第1領域に格納されたバックアップボリュームのデータが、第1領域よりも下位の階層の第2領域に移動される。また、バックアップボリュームのデータが第2領域に格納された状態で、バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、解放部13により、第2領域に格納されたバックアップボリュームのデータが解放される。
このように、本実施形態に係るバックアップ装置10によれば、OPC等の各種バックアップに係るコピー先のストレージプール6b又は6cが階層化されている場合、コピーの完了後に速やかにバックアップボリュームのデータを下位の低速な階層に移動(再配置)することができる。つまり、バックアップ装置10は、OPC等のコピー機能の特性を利用することにより、コピー先について性能情報の収集・解析を行なうことなく、より高速な階層である第1領域の使用効率を高め、システム1全体の性能を高めることができ、効率的にストレージ自動再配置を行なうことができる。また、複数のストレージ装置4間でコピーを行なう場合、コピー先のストレージ装置4には性能情報を収集する機能を省略することができる。
また、バックアップ装置10によれば、バックアップボリュームの論理データ領域に割り当てられていた物理データ領域(第2領域)が解放されるため、その後の新たな作成指示では、バックアップボリュームは、作成部11により第2領域よりも上位の階層の第1領域に作成される。従って、OPC等の各種バックアップの開始,終了,再開等のタイミングに即座に応じて、高速な第1領域にバックアップボリュームを作成する、つまりデータ再配置を行なえるため、バックアップの処理速度の低下を抑止することができ、システム1の性能低下を抑止することができる。
以上のように、本実施形態に係るバックアップ装置10によれば、階層化ストレージプール6b又は6cへのバックアップ対象ボリュームのバックアップによるシステム1の性能低下を抑止することができる。
〔2〕変形例
上述した一実施形態においては、移動部12は、OPC等の各種バックアップにおいて、バックアップボリュームの物理データ領域のデータを、最下層に移動するものして説明したがこれに限定されるものではない。
本変形例に係る移動部12は、コピー先の高速な階層の空き容量や階層化ストレージプール6b又は6c全体の空き容量等の、コピー先の容量に応じて、バックアップボリュームの移動先の階層を決定するものである。
例えば、OPC等の各種バックアップでは、コピー先の階層化ストレージプール6b又は6cの物理容量は、高速な階層である第0階層では業務ボリュームサイズ分,低速な階層である第1及び第2階層を含めた全体では全バックアップボリュームの総容量分が求められる。従って、高速な階層である第0階層の空き物理容量が業務ボリュームの総容量を下回らない場合には、移動部12は、バックアップボリュームを移動しなくても良い。
以下、本変形例に係る移動部12の構成及び動作を、図32及び図33を参照して説明する。図32は、本実施形態に係るバックアップボリュームの移動処理の手順の変形例を示すフローチャートであり、図33は、バックアップ装置10によるバックアップボリュームの移動処理の手順の変形例を説明する図である。
なお、バックアップ装置10の移動部12以外の構成については、上述した図3に例示する一実施形態に係るバックアップ装置10と同一又は略同一のため、重複した説明は省略する。また、図32のステップE2〜E5は、OPC又はQOPCに係る図19のステップS22〜S24,SnapOPC+に係る図23のステップC11〜C13,EC又はRECに係る図30のステップD52〜D54に置き換えて実行できるものである。なお、SnapOPC+に係る図23のステップC11〜C13に置き換える際には、図32のステップE3〜E5では、コピー先の論理ブロックに係る判定・処理を、第n−1世代のコピー先の論理ブロックに係る判定・処理とすれば良い。
図32に示すように、例えばOPC又はQOPCにおいて、バックグラウンドコピーが完了すると(ステップE1)、移動部12により、高速な階層の空き容量が業務ボリュームの総容量未満であるか否かが判定される(ステップE2)。高速な階層の空き容量が業務ボリュームの総容量未満である場合(ステップE2のYesルート)、移動部12により、コピー先の論理ブロックが高速な階層に物理割り当てされているか否かが判定される(ステップE3)。高速な階層に物理割り当てされている場合(ステップE3のYesルート)、移動部12により、コピー先の論理ブロックに割り当てられた物理ブロックのデータが、低速な階層(例えば第1又は第2階層)の物理ブロックに移動され(ステップE4)、ステップE5に移行する。
ステップE5においては、移動部12により、高速な階層に物理割り当てされているか否かの判定が、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれたか否かが判定される。コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれていない場合(ステップE5のNoルート)、次のコピー先の論理ブロックについて、高速な階層に物理割り当てされているか否かの判定を行なうべく、ステップE3に移行する。一方、コピー先の全ての論理ブロックについて行なわれた場合(ステップE5のYesルート)、本変形例に係る移動部12によるバックアップボリュームの物理データ領域の移動処理が終了する。
一方、ステップE2において、高速な階層の空き容量が業務ボリュームの総容量以上である場合(ステップE2のNoルート)、バックアップボリュームの物理データ領域のデータを高速な階層から低速な階層に移動しなくても良いため、移動部12は、移動を行なわず処理が終了する。また、ステップE3において、高速な階層に物理割り当てされていない場合(ステップE3のNoルート)、ステップE4の処理が行なわれず、ステップE5に移行する。
なお、本変形例に係るステップE4における移動先の階層は、移動部12により、比較的上位の階層から優先的に割り当てられても良い。例えば、CM3は、階層ごとに空き容量の閾値を設け、移動部12は、ステップE4において、上位の階層から順に空き容量とその階層の閾値とを比較して、空き容量が閾値以上の階層を、移動先の階層に決定しても良い。
例えば、図33に示すように、1つの業務ボリュームから複数のバックアップボリュームを作成する運用を考えた場合、日単位,週単位等で複数世代のバックアップボリュームを作成すると、コピーが実行されるのは最新のバックアップボリュームだけである。つまり、その他の過去世代のバックアップボリュームはコピー完了済みのバックアップデータであり、CM3から業務ボリュームへの処理等に影響を与えるものではない。この運用は、上述したSnapOPC+で想定されるものであるが、SnapOPC+以外のOPC,QOPC,EC,REC等のバックアップについても、このような運用を行なうことは可能である。
図33に示す運用を、OPC等の各種バックアップで実現するためには、移動部12は、高速な階層である第0階層の空き物理容量が業務ボリュームの総容量を下回らない場合に、過去世代のバックアップデータを、早い階層である第0又は第1階層に移動する。
このように、コピー先の容量に応じて、バックアップボリュームの移動先の階層を決定することにより、一実施形態で述べたものと同様の効果を奏することができるほか、コピー先の階層化ストレージプール6b又は6cの使用状況に応じて、効率的な再配置を実現することができる。
〔3〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、かかる特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
例えば、上述した一実施形態及び変形例に係る階層化ストレージプール6は、それぞれ第0〜第2階層の計3階層の物理ボリュームをそなえるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、2階層若しくは4階層以上の物理ボリュームをそなえても良い。
また、上述した一実施形態及び変形例においては、OPC,QOPC,SnapOPC+,EC,RECについて個別に説明したが、ストレージシステム1の運用において、これらを組み合わせて実行しても良い。例えば、SnapOPC+によりストレージ装置4aの業務ボリュームをストレージ装置4bにコピーしてバックアップボリュームを作成する場合に、業務ボリューム又はバックアップボリュームをバックアップ対象ボリュームとして、さらにRECによりストレージ装置4cにコピーするといった運用も考えられる。このような運用を行なう場合にも、上述した一実施形態及び変形例に係る制御部3に係る処理を適用することができる。
さらに、上述した作成部11(コピー部11a,抑止部11b),移動部12,解放部13,解除部14,階層制御部15としての機能を任意の組み合わせで統合又は分散しても良い。
なお、制御部としてのCM3は、上述の如く、作成部11(コピー部11a,抑止部11b),移動部12,解放部13,解除部14,階層制御部15としての機能をそなえる。この制御部としての機能を実現するためのプログラム(バックアッププログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されても良い。そして、コンピュータは例えば読取装置によりその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
制御部としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではメモリ34、ストレージ装置4、又は、図示しないROM)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU33)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムを例えば読取装置によりコンピュータが読み取って実行するようにしても良い。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。また、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、バックアップ装置10(CM3)がコンピュータとしての機能を有しているのである。
〔4〕付記
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
バックアップ対象ボリュームについて、バックアップボリュームを作成するバックアップ装置であって、
前記バックアップボリュームのデータを格納する第1記憶装置と、
前記バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記バックアップ対象ボリュームのデータを前記第1記憶装置の第1領域にコピーして前記バックアップボリュームを作成する作成部と、
前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第1領域よりも下位の階層の前記第1記憶装置の第2領域に移動する移動部と、
前記バックアップボリュームのデータが前記第2領域に格納された状態で、前記バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを解放する解放部と、をそなえたことを特徴とする、バックアップ装置。
(付記2)
前記バックアップボリュームの論理データ領域と前記第1記憶装置の物理データ領域との割り当てを管理する割当管理テーブルを保持する保持部をさらにそなえ、
前記解放部は、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを解放する際に、前記割当管理テーブルにおいて前記バックアップボリュームの論理データ領域に割り当てられた物理データ領域に対して、無効値を設定することを特徴とする、付記1記載のバックアップ装置。
(付記3)
前記解放部は、前記バックアップボリュームのi回目(iは2以上の自然数)の作成指示を受けた場合に、前記バックアップボリュームのi−1回目の作成指示を受けてから前記i回目の作成指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータに対応する前記バックアップボリュームのデータを解放し、
前記作成部は、前記i回目の作成指示を受けた場合に、前記i−1回目の作成指示を受けてから前記i回目の作成指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータを、前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーして前記バックアップボリュームを作成することを特徴とする、付記1又は付記2記載のバックアップ装置。
(付記4)
前記第1記憶装置は、m世代(mは2以上の自然数)のバックアップボリュームを格納し、
前記移動部は、第n世代(nは2以上の自然数)のバックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された第n−1世代のバックアップボリュームのデータを、前記第2領域に移動し、
前記作成部は、前記第n世代のバックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記第n世代のバックアップボリュームの作成指示を受けてから第n+1世代のバックアップボリュームの作成指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されるデータに係る更新前のデータを、前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーして前記第n世代のバックアップボリュームを作成することを特徴とする、付記1又は付記2記載のバックアップ装置。
(付記5)
前記解放部は、前記第n世代(但しn>m)のバックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記nの値に基づいて解放対象の前記バックアップボリュームの世代を決定し、前記第2領域に格納された前記決定した解放対象の世代のバックアップボリュームのデータを解放することを特徴とする、付記4記載のバックアップ装置。
(付記6)
前記バックアップ対象ボリュームのデータを格納する第2記憶装置をさらにそなえ、
前記第1領域は、前記第1記憶装置内の領域であって、前記バックアップ対象ボリュームにおけるバックアップ対象のデータが格納された前記第2記憶装置内の階層と同等の階層若しくは前記第2記憶装置内の階層よりも上位の階層の領域であることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項記載のバックアップ装置。
(付記7)
前記作成部は、
前記バックアップ対象ボリュームのデータを前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーして、前記バックアップ対象ボリュームのデータが格納された領域と前記第1領域との間の等価状態を維持するコピー部と、
前記コピー部により維持された等価状態の抑止指示を受けた時点で、前記コピー部によるコピーを抑止する抑止部と、をそなえたことを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項記載のバックアップ装置。
(付記8)
前記解放部は、前記抑止部により抑止された前記コピー部によるコピーの再開指示を受けた場合に、前記抑止部が抑止してから前記再開指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータに対応する前記第2領域のデータを解放し、
前記移動部は、前記再開指示を受けた場合に、前記抑止部が抑止してから前記再開指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されていないデータに対応する前記第2領域のデータを、前記第1領域に移動することを特徴とする、付記7記載のバックアップ装置。
(付記9)
前記解放部により前記バックアップボリュームのデータが解放された場合に、前記コピー部の抑止状態を解除する解除部をさらにそなえ、
前記コピー部は、前記解除部により前記抑止状態が解除された場合に、前記抑止部が抑止してから前記再開指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータを、前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーすることを特徴とする、付記8記載のバックアップ装置。
(付記10)
前記バックアップ対象ボリュームのデータを格納する第2記憶装置と、
前記バックアップ対象ボリュームのデータが格納される階層を、前記第2記憶装置の複数の階層間で制御する階層制御部と、をさらにそなえ、
前記第1領域は、前記第1記憶装置内の領域であって、前記バックアップ対象ボリュームにおけるバックアップ対象のデータが格納された前記第2記憶装置内の階層と同等の階層若しくは前記第2記憶装置内の階層よりも上位の階層の領域であり、
前記移動部は、前記コピー部により維持された等価状態において、前記階層制御部による制御によって前記第2記憶装置の階層間で前記バックアップ対象ボリュームのデータが格納される階層が移動した場合に、前記コピー部により前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーされたデータを、前記第1記憶装置内の領域であって、移動後の前記バックアップ対象ボリュームのデータが格納された前記第2記憶装置内の階層と同等若しくは前記第2記憶装置内の階層よりも上位の階層の第3領域に移動することを特徴とする、付記7〜9のいずれか1項記載のバックアップ装置。
(付記11)
前記移動部は、前記第1記憶装置の容量に応じて、前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータの移動先の前記第2領域を決定することを特徴とする、付記1〜付記10のいずれか1項記載のバックアップ装置。
(付記12)
バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、バックアップ対象ボリュームのデータを第1記憶装置の第1領域にコピーして前記バックアップボリュームを作成し、
前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第1領域よりも下位の階層の前記第1記憶装置の第2領域に移動し、
前記バックアップボリュームのデータが前記第2領域に格納された状態で、前記バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを解放することを特徴とする、バックアップ方法。
(付記13)
前記解放する処理において、前記バックアップボリュームの論理データ領域と前記第1記憶装置の物理データ領域との割り当てを管理する割当管理テーブルにおいて前記バックアップボリュームの論理データ領域に割り当てられた物理データ領域に対して、無効値を設定することを特徴とする、付記12記載のバックアップ方法。
(付記14)
前記解放する処理において、前記バックアップボリュームのi回目(iは2以上の自然数)の作成指示を受けた場合に、前記バックアップボリュームのi−1回目の作成指示を受けてから前記i回目の作成指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータに対応する前記バックアップボリュームのデータを解放し、
前記作成する処理において、前記i回目の作成指示を受けた場合に、前記i−1回目の作成指示を受けてから前記i回目の作成指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータを、前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーして前記バックアップボリュームを作成することを特徴とする、付記12又は付記13記載のバックアップ方法。
(付記15)
前記第1記憶装置は、m世代(mは2以上の自然数)のバックアップボリュームを格納し、
前記移動する処理において、第n世代(nは2以上の自然数)のバックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された第n−1世代のバックアップボリュームのデータを、前記第2領域に移動し、
前記作成する処理において、前記第n世代のバックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記第n世代のバックアップボリュームの作成指示を受けてから第n+1世代のバックアップボリュームの作成指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されるデータに係る更新前のデータを、前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーして前記第n世代のバックアップボリュームを作成することを特徴とする、付記12又は付記13記載のバックアップ方法。
(付記16)
前記解放する処理において、
前記第n世代(但しn>m)のバックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記nの値に基づいて解放対象の前記バックアップボリュームの世代を決定し、
前記第2領域に格納された前記決定した解放対象の世代のバックアップボリュームのデータを解放することを特徴とする、付記15記載のバックアップ方法。
(付記17)
前記作成する処理において、
前記バックアップ対象ボリュームのデータを前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーして、前記バックアップ対象ボリュームのデータが格納された領域と前記第1領域との間の等価状態を維持し、
前記維持された等価状態の抑止指示を受けた時点で、前記コピーを抑止することを特徴とする、付記12〜16のいずれか1項記載のバックアップ方法。
(付記18)
前記解放する処理において、前記抑止された前記コピーの再開指示を受けた場合に、前記抑止してから前記再開指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータに対応する前記第2領域のデータを解放し、
前記移動する処理において、前記再開指示を受けた場合に、前記抑止してから前記再開指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されていないデータに対応する前記第2領域のデータを、前記第1領域に移動することを特徴とする、付記17記載のバックアップ方法。
(付記19)
前記解放する処理により前記バックアップボリュームのデータが解放された場合に、前記抑止された前記コピーの抑止状態を解除し、
前記コピーする処理において、前記抑止状態が解除された場合に、前記抑止してから前記再開指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータを、前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーすることを特徴とする、付記18記載のバックアップ方法。
(付記20)
バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、バックアップ対象ボリュームのデータを第1記憶装置の第1領域にコピーして前記バックアップボリュームを作成し、
前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第1領域よりも下位の階層の前記第1記憶装置の第2領域に移動し、
前記バックアップボリュームのデータが前記第2領域に格納された状態で、前記バックアップボリュームの作成指示を受けた場合に、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを解放する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、バックアッププログラム。
1,1A,1B ストレージシステム
10 バックアップ装置
11 作成部
11a コピー部
11b 抑止部
12 移動部
13 解放部
14 解除部
15 階層制御部
16 保持部
161 割当管理テーブル
162 更新管理テーブル
2,2A,2B ホスト装置
3,3A,3B コントローラモジュール(制御部)
31 チャネルアダプタ
32 リモートアダプタ
33 CPU
34 メモリ
35 ディスクインタフェース
4,4a〜4c ストレージ装置
5,5a〜5c 論理ボリューム
6 階層化ストレージプール(記憶装置)
6a 階層化ストレージプール(第2記憶装置)
6b,6c 階層化ストレージプール(第1記憶装置)

Claims (9)

  1. バックアップ対象ボリュームについて、バックアップボリュームを作成するバックアップ装置であって、
    前記バックアップボリュームのデータを格納する第1記憶装置と、
    前記バックアップ対象ボリュームのバックアップ指示を受けた場合に、前記バックアップ対象ボリュームのデータを前記第1記憶装置の第1領域にコピーして前記バックアップボリュームを作成する作成部と、
    前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第1領域よりも下位の階層の前記第1記憶装置の第2領域に移動する移動部と、
    前記バックアップボリュームのデータが前記第2領域に格納された状態で、前記バックアップ対象ボリュームについて新たなバックアップ指示を受けた場合に、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームの少なくとも一部のデータの前記第1領域へのコピーを行なわずに前記第2領域における前記少なくとも一部のデータの格納個所を解放する解放部と、をそなえたことを特徴とする、バックアップ装置。
  2. 前記解放部は、前記バックアップ対象ボリュームのi回目(iは2以上の自然数)のバックアップ指示を受けた場合に、前記バックアップ対象ボリュームのi−1回目のバックアップ指示を受けてから前記i回目のバックアップ指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータに対応する前記バックアップボリュームの更新前のデータについて、当該更新前のデータの前記第1領域へのコピーを行なわずに前記更新前のデータ格納する前記第2領域における格納個所を解放し、
    前記作成部は、前記i回目のバックアップ指示を受けた場合に、前記i−1回目のバックアップ指示を受けてから前記i回目のバックアップ指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータを、前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーして前記バックアップボリュームを更新することを特徴とする、請求項1記載のバックアップ装置。
  3. 前記第1記憶装置は、m世代(mは2以上の自然数)のバックアップボリュームを格納し、
    前記移動部は、前記バックアップ対象ボリュームの第n世代(nはn>mを満たす2以上の自然数)のバックアップ指示を受けた場合に、前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された第n−1世代のバックアップボリュームのデータを、前記第2領域に移動し、
    前記作成部は、前記バックアップ対象ボリュームの前記第n世代のバックアップ指示を受けた場合に、前記第n世代のバックアップ指示を受けてから第n+1世代のバックアップ指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されるデータに係る更新前のデータを、前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーして前記第n世代のバックアップボリュームを作成し、
    前記解放部は、前記第n世代のバックアップ指示を受けた場合に、前記nの値に基づいて解放対象のバックアップボリュームの世代を決定し、前記第2領域に格納された前記解放対象の世代のバックアップボリュームのデータの前記第1領域へのコピーを行なわずに前記第2領域における前記解放対象の世代のバックアップボリュームの格納個所を解放することを特徴とする、請求項1記載のバックアップ装置。
  4. 前記作成部は、
    前記バックアップ対象ボリュームのデータを前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーして、前記バックアップ対象ボリュームのデータが格納された領域と前記バックアップボリュームのデータが格納された前記第1領域との間の等価状態を維持するコピー部と、
    前記コピー部により維持された等価状態の抑止指示を受けた時点で、前記コピー部によるコピーを抑止する抑止部と、をそなえ
    前記移動部は、前記抑止指示を受けた場合に、前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第2領域に移動し、
    前記解放部は、前記抑止部により抑止された前記コピー部によるコピーの再開指示を受けた場合に、前記抑止部が抑止してから前記再開指示を受けるまでの間に前記バックアップ対象ボリュームにおいて更新されたデータに対応する前記バックアップボリュームの更新前のデータについて、前記第2領域に格納された前記更新前のデータの前記第1領域へのコピーを行なわずに前記第2領域における前記更新前のデータの格納個所を解放することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載のバックアップ装置。
  5. 前記バックアップ対象ボリュームのデータを格納する第2記憶装置と、
    前記バックアップ対象ボリュームのデータが格納される階層を、前記第2記憶装置の複数の階層間で制御する階層制御部と、をさらにそなえ、
    前記第1領域は、前記第1記憶装置内の領域であって、前記バックアップ対象ボリュームにおけるバックアップ対象のデータが格納された前記第2記憶装置内の階層と同等の階層若しくは前記第2記憶装置内の階層よりも上位の階層の領域であり、
    前記移動部は、前記コピー部により維持された等価状態において、前記階層制御部による制御によって前記第2記憶装置の階層間で前記バックアップ対象ボリュームのデータが格納される階層が移動した場合に、前記コピー部により前記第1記憶装置の前記第1領域にコピーされたデータを、前記第1記憶装置内の領域であって、移動後の前記バックアップ対象ボリュームのデータが格納された前記第2記憶装置内の階層と同等若しくは前記第2記憶装置内の階層よりも上位の階層の第3領域に移動することを特徴とする、請求項4記載のバックアップ装置。
  6. 前記作成部は、前記バックアップ対象ボリュームのコピー対象のデータに対応する前記バックアップボリュームの格納個所が存在しない場合に、前記第1記憶装置の前記第1領域の記憶領域を前記格納個所として前記バックアップボリュームに割り当てることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載のバックアップ装置。
  7. 前記バックアップ装置は、
    バックアップ指示を受けた時点における前記バックアップ対象ボリュームの全てのデータをコピーすることで、前記バックアップボリュームを作成する第1のバックアップ手法、
    前記第1のバックアップ手法に基づく手法であって、コピー対象のデータが、前記バックアップ対象ボリュームで更新された差分データである第2のバックアップ手法、
    前記第1のバックアップ手法に基づく手法であって、複数のバックアップ指示に対応する複数世代のバックアップボリュームを作成する第3のバックアップ手法、
    前記バックアップ対象ボリュームから前記バックアップボリュームへデータのミラーリングを行ない、バックアップ指示を受けた時点でミラーリング状態を切り離すことで、前記バックアップ指示を受けた時点における前記バックアップ対象ボリュームのバックアップを行なう第4のバックアップ手法、及び、
    前記第4のバックアップ手法に基づく手法であって、互いに異なるストレージシステム間で前記ミラーリングを行なう第5のバックアップ手法、
    のうちのいずれかのバックアップ手法により、前記バックアップ対象ボリュームのバックアップを行なうことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載のバックアップ装置。
  8. バックアップ対象ボリュームのバックアップ指示を受けた場合に、前記バックアップ対象ボリュームのデータを第1記憶装置の第1領域にコピーしてバックアップボリュームを作成し、
    前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第1領域よりも下位の階層の前記第1記憶装置の第2領域に移動し、
    前記バックアップボリュームのデータが前記第2領域に格納された状態で、前記バックアップ対象ボリュームについて新たなバックアップ指示を受けた場合に、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームの少なくとも一部のデータの前記第1領域へのコピーを行なわずに前記第2領域における前記少なくとも一部のデータの格納個所を解放することを特徴とする、バックアップ方法。
  9. バックアップ対象ボリュームのバックアップ指示を受けた場合に、前記バックアップ対象ボリュームのデータを第1記憶装置の第1領域にコピーしてバックアップボリュームを作成し、
    前記第1記憶装置の前記第1領域に格納された前記バックアップボリュームのデータを、前記第1領域よりも下位の階層の前記第1記憶装置の第2領域に移動し、
    前記バックアップボリュームのデータが前記第2領域に格納された状態で、前記バックアップ対象ボリュームについて新たなバックアップ指示を受けた場合に、前記第2領域に格納された前記バックアップボリュームの少なくとも一部のデータの前記第1領域へのコピーを行なわずに前記第2領域における前記少なくとも一部のデータの格納個所を解放する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、バックアッププログラム。
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