JP5942483B2 - 支持基板の製造方法および支持基板、ならびに半導体ウェハの製造方法 - Google Patents

支持基板の製造方法および支持基板、ならびに半導体ウェハの製造方法 Download PDF

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本発明は、支持基板の製造方法および支持基板、ならびに半導体ウェハの製造方法に関するものであり、より特定的には、熱膨張係数の温度依存性における飛びを抑制することが可能な支持基板の製造方法および当該支持基板の製造方法により製造される支持基板、ならびにクラックの発生を抑制することが可能な半導体ウェハの製造方法に関するものである。
特性の高い半導体デバイスを効率よく製造するために、半導体結晶層と、その半導体結晶層とは化学組成が異なる支持基板とを貼り合わせた複合基板を形成し、その複合基板の半導体結晶層上に半導体層を成長させた後、支持基板を除去することにより、半導体結晶層および半導体層を含む半導体ウェハを製造することが提案されている。
たとえば、支持基板に単結晶サファイア基板を貼り付けてサファイア複合基板を形成し、サファイア複合基板のサファイア面に窒化ガリウム単結晶をエピタキシャル成長させた後、ウェットエッチングにより支持基板を除去することにより、単結晶サファイア基板および窒化ガリウム単結晶を含む半導体ウェハを製造することが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−165798号公報
支持基板には、その化学組成により熱膨張係数を容易に調整することができることから、たとえば珪素酸化物と金属酸化物との複合酸化物であるMgO−SiO、Al−SiO(ムライト)あるいはTiO−SiOと、イットリア安定化ジルコニア(YSZ:Yttria Stabilized Zirconia)とを含む焼結体などが用いられる。ここで、当該複合酸化物とYSZとの混合焼結において、当該複合酸化物とYSZとの熱膨張係数の差に起因して焼結体内にSiOのクリストバライト相が形成される。これにより、支持基板の熱膨張係数の温度依存性において飛びが発生し、その結果基板にクラックが発生するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱膨張係数の温度依存性における飛びを抑制することが可能な支持基板の製造方法および当該支持基板の製造方法により製造される支持基板、ならびにクラックの発生を抑制することが可能な半導体ウェハの製造方法を提供することである。
本発明の支持基板の製造方法は、珪素酸化物と、金属酸化物、金属窒化物および金属酸窒化物からなる群より選択される少なくとも一とを含む第1混合体を形成する工程と、第1混合体を焼成して第1焼結体を形成する工程と、第1焼結体とイットリア安定化ジルコニアとを含む第2混合体を形成する工程と、第2混合体を焼成して第2焼結体を形成する工程とを備えている。
本発明の支持基板の製造方法では、焼結工程が、第1焼結体を形成する工程と、第2焼結体を形成する工程との二段階に分離して実施される。そのため、本発明の支持基板の製造方法では、支持基板に含まれる珪素酸化物中においてクリストバライト相の形成を抑制することができる。したがって、本発明の支持基板の製造方法によれば、クリストバライト相の形成に起因した熱膨張係数の温度依存性における飛びが抑制された支持基板を提供することができる。
ここで、熱膨張係数の温度依存性における飛びとは、熱膨張係数が温度変化に対して不連続に変化することを意味する。すなわち、熱膨張係数の温度依存性における飛びが抑制された状態とは、熱膨張係数が温度変化に対して連続的に変化する状態を意味する。
上記支持基板の製造方法において、金属酸化物は、酸化アルミニウムであってもよい。また、金属酸化物は、酸化ジルコニウムであってもよい。このように、金属酸化物としては耐熱性および強度に優れる材料を好適に採用することができる。
上記支持基板の製造方法において、イットリア安定化ジルコニアにおけるイットリアの含有率は5モル%以上であってもよい。また、上記支持基板の製造方法において、第2混合体を形成する工程では、第2混合体におけるイットリア安定化ジルコニアの含有率が25質量%以上40質量%以下である第2混合体が形成されてもよい。これにより、支持基板上に形成される半導体層において、クラックの発生を抑制することができる。
本発明の支持基板は、上記本発明の支持基板の製造方法により製造される支持基板である。したがって、本発明の支持基板によれば、熱膨張係数の温度依存性における飛びが抑制された支持基板を提供することができる。
本発明の半導体ウェハの製造方法は、支持基板上に基板表面平坦化層を形成して複合基体を準備する工程と、前記複合基体の前記基板表面平坦化層側に半導体結晶層を配置して複合基板を準備する工程と、前記複合基板の前記半導体結晶層上に半導体層を成長させる工程と、前記基板表面平坦化層を除去することにより前記支持基板と前記半導体結晶層とを分離して前記半導体結晶層および前記半導体層を含む半導体ウェハを得る工程とを備えている。また、支持基板は、上記本発明の支持基板の製造方法により製造される支持基板である。
本発明の半導体ウェハの製造方法では、熱膨張率の温度依存性の飛びが抑制された上記本発明の支持基板の製造方法により製造される支持基板を用いて半導体ウェハが製造される。そのため、本発明の半導体ウェハの製造方法により製造される半導体ウェハでは、支持基板の熱膨張率の温度依存性の飛びに起因するクラックの発生が抑制される。このように、本発明の半導体ウェハの製造方法によれば、クラックの発生が抑制された半導体ウェハを提供することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の支持基板の製造方法および支持基板によれば、熱膨張係数の温度依存性における飛びが抑制された支持基板を提供することができる。また、本発明の半導体ウェハの製造方法によれば、クラックの発生が抑制された半導体ウェハを提供することができる。
支持基板の構造を示す概略図である。 半導体ウェハの製造方法を概略的に示すフローチャートである。 支持基板の製造方法を概略的に示すフローチャートである。 半導体ウェハの製造方法を説明するための概略図である。 半導体ウェハの製造方法を説明するための概略図である。 半導体ウェハの製造方法を説明するための概略図である。 半導体ウェハの製造方法を説明するための概略図である。 半導体ウェハの製造方法を説明するための概略図である。 半導体ウェハの製造方法を説明するための概略図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
まず、本発明の一実施の形態の支持基板について説明する。図1を参照して、本実施の形態の支持基板10は、後述する本実施の形態の支持基板の製造方法により製造される支持基板であって、たとえば珪素酸化物としてのSiOと、金属酸化物、金属窒化物および金属酸窒化物からなる群より選択される少なくとも一と、YSZとを含む焼結体である。また、支持基板10に含まれるSiOには、クリストバライト相が形成されていない。また、支持基板10の形状は、特に限定されるものではなく、たとえば円形や多角形形状などであってもよい。また、支持基板10の厚みも特に限定されるものではなく、たとえば0.1mm以上5mm以下であってもよい。
また、本実施の形態において、支持基板10は、金属酸化物として酸化アルミニウムであるAlを含んでいてもよいが、これに限られるものではない。たとえば金属酸化物としては、酸化ジルコニウムであるZr、MgO、TiO、あるいはYなどを含んでいてもよい。また、金属窒化物としては、TiN、GaN、AlNやHfNなどを、金属酸窒化物としては、酸窒化アルミニウムや酸窒化タンタルなどを含んでいてもよい。また、YSZにおけるイットリアの含有率が5モル%以上であってもよい。また、支持基板10におけるYSZの含有率は、25質量%以上40質量%以下であってもよい。
次に、本発明の一実施の形態の半導体ウェハの製造方法について説明する。図2を参照して、まず、工程(S10)として、複合基体準備工程が実施される。この工程(S10)では、以下に説明するように支持基板10と基板表面平坦化層12とを含む複合基体1が準備される。
この工程(S10)では、まず、以下に説明する工程(S11)〜(S15)を備える本実施の形態の支持基板の製造方法が実施されることにより、支持基板10が準備される。図3を参照して、まず、工程(S11)として、原料粉末準備工程が実施される。この工程(S11)では、珪素酸化物としてのSiOの粉末と、金属酸化物、金属窒化物および金属酸窒化物からなる群より選択される少なくとも一の粉末と、YSZの粉末が所定量準備される。
また、本実施の形態の支持基板の製造方法では、金属酸化物として酸化アルミニウムであるAlの粉末が準備されるが、これに限られるものではない。たとえば金属酸化物としては、酸化ジルコニウムであるZr、MgO、TiO、あるいはYを採用することができる。このように、金属酸化物としては耐熱性および強度に優れる材料を好適に採用することができる。また、金属窒化物としては、TiN、GaN、AlNやHfNなどを、金属酸窒化物としては酸窒化アルミニウムや酸窒化タンタルなどを採用することができる。また、YSZにおけるイットリアの含有率が5モル%以上であってもよい。これにより、本実施の形態の支持基板の製造方法により製造される支持基板10上に形成されるべき半導体層においてクラックの発生を抑制することができる。
次に、工程(S12)として、第1混合工程が実施される。この工程(S12)では、上記工程(S11)にて準備されたSiOの粉末およびAlの粉末をボールミルなどを用いて混合することにより、SiOとAlとを含む第1混合体が形成される。
次に、工程(S13)として、第1焼結工程が実施される。この工程(S13)では、上記工程(S12)にて形成された第1混合体を十分に乾燥させた後、大気中において所定温度で焼成する。これにより、第1焼結体である珪素酸化物と金属酸化物との複合酸化物、本実施の形態においてはAl−SiO複合酸化物(ムライト)の粉末が形成される。
次に、工程(S14)として、第2混合工程が実施される。この工程(S14)では、上記工程(S13)にて形成された第1焼結体であるムライト粉末とYSZとを、上記工程(S12)と同様にボールミルなどを用いて混合することにより、ムライト粉末とYSZ粉末とを含む第2混合体が形成される。
この工程(S14)において、好ましくは第2混合体におけるYSZの含有率が25質量%以上40質量%以下となるように、より好ましくは25質量%以上35質量%以下となるように、ムライト粉末とYSZ粉末とを含む第2混合体が形成される。これにより、本実施の形態の支持基板の製造方法により製造される支持基板10上に形成されるべき半導体層においてクラックの発生を抑制することができる。
次に、工程(S15)として、第2焼結工程が実施される。この工程(S15)では、上記工程(S14)にて形成された第2混合体を十分に乾燥させた後、プレス成形、冷間等方圧加工(CIP:Cold Isostatic Pressing)を施して第2混合体を成形する。そして、大気中において所定温度で第2混合体を焼成することにより、ムライトとYSZとの複合酸化物である第2焼結体が形成される。そして、形成された第2焼結体に所定の加工などを施すことにより支持基板10が得られる。この工程(S15)において、第2混合体の焼成温度は、好ましくは1000℃以上1600℃以下である。また、第2混合体の焼成時間は、好ましくは5時間である。また、上述のように、第2混合体を焼成する雰囲気は、設備が簡便な観点から大気中であることが好ましい。このように、上記工程(S11)〜(S15)を実施することにより本実施の形態の支持基板の製造方法が完了し、支持基板10が準備される。
次に、図4(A)および図6を参照して、準備された支持基板10上に基板表面平坦化層12が形成される。この工程(S12)において、基板表面平坦化層12を形成する方法は、特に制限はないが、表面のRMS粗さが細かい基板表面平坦化層を形成する観点から、CVD(化学気相堆積)法、スパッタ法、蒸着法などの気相法、スピンコート法、溶射法などの液相法などが好ましい。特に、表面のRMS粗さが1.0nm程度またはそれ以下と極めて細かい基板表面平坦化層を形成する観点から、スピンコート法、CVD法、蒸着法などが好ましい。
基板表面平坦化層12は、後工程において、その上に半導体結晶層を貼り合わせることができる観点、または、その上に均一で平坦な表面を有する接合層を形成しさらにその接合層に半導体結晶層を貼り合わせることができる観点から、その表面のRMS粗さが、1.0nm以下が必要であり、0.7nm以下が好ましく、0.5nm以下がより好ましい。ここで、表面のRMS(二乗平均平方根)粗さとは、粗さ曲面において、その平均面の方向に基準面積だけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線面から測定曲面までの偏差の2乗を平均した値の平方根をいい、JIS B0601−2001に規定するRqに相当する。表面のRMS粗さは、AFM(原子間力顕微鏡)で測定することができる。
また、基板表面平坦化層12の厚さは、特に制限はないが、後工程における基板表面平坦化層12のウェットエッチングを容易にする観点、および支持基板10が焼結体である場合には支持基板10上に配置される基板表面平坦化層12の表面のRMS粗さを1.0nm以下に細かくする観点から、0.1μm以上が好ましく、0.5μm以上がより好ましい。また、基板表面平坦化層12の形成コストを低減する観点から、50μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましい。
また、基板表面平坦化層12は、特に制限はないが、後工程における基板表面平坦化層12のウェットエッチングを容易にする観点、およびその表面の平坦性が高く半導体結晶層および接合層との接合性が高い観点から、珪素酸化物、珪素窒化物、金属酸化物および金属からなる群から選ばれる少なくとも一を含むことが好ましい。ここで、珪素酸化物としてSiOなどが好適に挙げられ、珪素窒化物としてSiなどが好適に挙げられ、金属酸化物としてMgO、Al、TiO、Yなどが好適に挙げられ、珪素酸化物および金属酸化物の複合酸化物としてMgO−SiO、Al−SiO、TiO−SiOなどが好適に挙げられる。また、金属は、特に制限はなく、単体金属および合金を含む。ここで、単体金属としてMo、Pt、Ni、Al、W、Taなどが好適に挙げられ、合金としてMo−Cu、Cu−W、Ni−Cr−Feなどが好適に挙げられる。
次に、支持基板10上に形成された基板表面平坦化層12の表面が研磨される。これにより、基板表面平坦化層12の表面のRMS粗さを確実に1.0nm以下にすることができる。基板表面平坦化層12の表面を研磨する方法には、表面のRMS粗さを1.0nm以下にできるものであれば特に制限はなく、機械的研磨、化学機械的研磨(CMP)、化学研磨などの方法が好適に挙げられる。このようにして、複合基体1が準備される。
次に、工程(S20)として、複合基板準備工程が実施される。図4(B1)、(B2)および(B3)を参照して、この工程(S20)では、上記工程(S10)にて準備された複合基体1の基板表面平坦化層12側に半導体結晶層20aを貼り合わせることにより、複合基板3A,3B,3Cが得られる。かかる工程によれば、結晶性の高い半導体結晶層20aを有する複合基板3A,3B,3Cが効率よく得られる。ここで、複合基板3A、複合基板3Bおよび複合基板3Cは、複合基体1と半導体結晶層20aとの接合形態がそれぞれ互いに異なっており、それぞれ異なる以下のサブ工程により製造される。
(複合基板3Aを準備する工程)
図5および図7を参照して、複合基板3Aは、複合基体1と、複合基体1の基板表面平坦化層12上に配置されている半導体結晶層20aと、を含む。たとえば、複合基板3Aは、複合基体1の基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aとが直接接合された形態を有する。
図5(A1)、(B1)、(C1)および(D1)を参照して、複合基板3Aを準備する工程は、複合基体1の基板表面平坦化層12に直接半導体結晶層20aを貼り合わせることにより行なわれる。
具体的には、複合基板3Aを準備する工程は、複合基体1を準備するサブ工程(図5(A1))、表面から所定の深さにイオン注入領域20iが形成された半導体結晶体20を準備するサブ工程(図5(B1))、複合基体1の基板表面平坦化層12の表面と上記の半導体結晶体20のイオン注入領域20i側の表面とを貼り合わせるサブ工程(図5(C1))、および半導体結晶体20をイオン注入領域20iで分離するサブ工程(図5(D1))と、を含む。
図5(A1)を参照して、複合基体1を準備するサブ工程は、上記の複合基体1を準備する工程(S10)と同様であり、ここでは繰り返さない。
図5(B1)を参照して、イオン注入領域20iが形成された半導体結晶体20を準備するサブ工程は、半導体結晶体20の表面から所定の深さの領域にイオンIを注入することにより行われる。注入されるイオンIは、特に制限はないが、半導体結晶体20のイオン注入による結晶性の低下を低減する観点から、質量数の小さいイオン、たとえば水素イオン、ヘリウムイオンなどが好ましい。半導体結晶体20のイオン注入領域20iは、イオン注入により、他の領域に比べて脆化する。
図5(C1)を参照して、複合基体1の基板表面平坦化層12の表面と上記の半導体結晶体20のイオン注入領域20i側の表面とを貼り合わせる工程における貼り合わせ方法は、特に制限はなく、互いに貼り合わせる表面を洗浄して直接貼り合わせその後30℃〜1000℃に昇温して接合する直接接合法、互いに貼り合わせる表面をプラズマやイオンなどで活性化させて接合する表面活性化法、などが好適に用いられる。こうして、複合基体1の基板表面平坦化層12に直接半導体結晶体20を接合させた基体結晶接合体2Aが得られる。
図5(D1)を参照して、半導体結晶体20をイオン注入領域20iで分離するサブ工程における分離方法は、特に制限はなく、貼り合わされた基体結晶接合体2Aに熱および/または応力を加える方法が好適に用いられる。かかる方法によれば、半導体結晶体20を、その脆化されたイオン注入領域20iで、複合基体1の基板表面平坦化層12に接合した半導体結晶層20aと残りの半導体結晶体20bとに分離して、複合基体1と複合基体1の基板表面平坦化層12に接合した半導体結晶層20aとを含む複合基板3Aが効率よく得られる。
(複合基板3Bを準備する工程)
図5および図8を参照して、複合基板3Bは、複合基板3A(図5および図7)の基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aとの間に配置された接合層14をさらに含む。たとえば、複合基板3Bは、複合基体1の基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aとが接合層14を介在させて接合された形態を有する。
図5(A2)、(B2)、(C2)および(D2)を参照して、複合基板3Bを準備する工程は、基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aとの間に接合層14を介在させて、基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aとを貼り合わせることにより行われる。
具体的には、複合基板3Bを準備する工程は、基板表面平坦化層12に接合層14aが形成された複合基体1を準備するサブ工程(図5(A2))、表面に接合層14bが形成され半導体結晶体20と接合層14との界面から所定の深さにイオン注入領域20iが形成された半導体結晶体20を準備するサブ工程(図5(B2))、複合基体1の基板表面平坦化層12に形成された接合層14aの表面と上記の半導体結晶体20に形成された接合層14bの表面とを貼り合わせるサブ工程(図5(C2))、および半導体結晶体20をイオン注入領域20iで分離するサブ工程(図5(D2))と、を含む。なお、半導体結晶体20に形成する接合層14bは省略することもできる。
図5(A2)を参照して、上記の複合基体1を準備するサブ工程において、複合基体1の基板表面平坦化層12上に接合層14aを形成する方法には、特に制限はなく、スパッタ法、CVD法、蒸着法などが好適に用いられる。
図5(B2)を参照して、上記の半導体結晶体20を準備するサブ工程において、半導体結晶体20の表面に接合層14bを形成する方法には、特に制限はなく、スパッタ法、CVD法、蒸着法などが好適に用いられる。また、半導体結晶体20と接合層14との界面から所定の深さにイオン注入領域20iが形成する方法は、上記界面から半導体結晶体20の所定の深さの領域にイオンIを注入することにより行われる。注入されるイオンIは、質量数の小さいイオン、たとえば水素イオン、ヘリウムイオンなどが好ましい。半導体結晶体20のイオン注入領域20iは、イオン注入により、他の領域に比べて脆化する。
図5(C2)を参照して、複合基体1の基板表面平坦化層12に形成された接合層14aの表面と上記の半導体結晶体20に形成された接合層14bの表面とを貼り合わせるサブ工程における貼り合わせ方法は、上記と同様に、直接接合法、表面活性化法などが好適に用いられる。かかる貼り合わせにおいては、接合性を高める観点から、接合層14aと接合層14bとは同じまたは近似する化学組成を有することが好ましい。同じ化学組成を有する接合層14aと接合層14bとを接合すると一体化して接合層14が形成される。こうして、複合基体1の基板表面平坦化層12に接合層14を介在させて半導体結晶体20を接合させた基体結晶接合体2Bが得られる。
図5(D2)を参照して、半導体結晶体20をイオン注入領域20iで分離するサブ工程における分離方法は、複合基板3Aの製造方法の場合と同様であるので、ここでは繰り返さない。こうして、複合基体1と複合基体1の基板表面平坦化層12に接合した接合層14と、接合層14に接合した半導体結晶層20aとを含む複合基板3Bが効率よく得られる。
ここで、接合層14は、特に制限はないが、複合基体1の基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aとの接合性を向上させる効果が高い観点から、珪素酸化物、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物などが好ましい。また、接合層14の厚さは、特に制限はないが、基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aとの接合性を向上させる効果が高い観点から、10nm以上10000nm以下が好ましく、200nm以上2000nm以下がより好ましい。
(複合基板3Cを準備する工程)
図5および図9を参照して、複合基板3Cは、複合基板3B(図5および図8)の半導体結晶層20aと接合層14との間にかつ半導体結晶層20aに接して配置された結晶表面平坦化層22をさらに含む。たとえば、複合基板3Cは、複合基体1の基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aに接する結晶表面平坦化層22とが接合層14を介在させて接合された形態を有する。
図5(A2)、(B3)、(C3)および(D3)を参照して、複合基板3Cを準備する工程は、基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aとの間に接合層14を介在させ、さらに半導体結晶層20aと接合層14との間にかつ半導体結晶層20aに接して形成された結晶表面平坦化層22を介在させて、基板表面平坦化層12と半導体結晶層20aとを貼り合わせることにより行われる。
具体的には、複合基板3Cを準備する工程は、基板表面平坦化層12に接合層14aが形成された複合基体1を準備するサブ工程(図5(A2))、表面に結晶表面平坦化層22および接合層14bがこの順に形成され半導体結晶体20と結晶表面平坦化層22との界面から所定の深さにイオン注入領域20iが形成された半導体結晶体20を準備するサブ工程(図5(B3))、複合基体1の基板表面平坦化層12に形成された接合層14aの表面と上記の半導体結晶体20に形成された結晶表面平坦化層22に形成された接合層14bの表面とを貼り合わせるサブ工程(図5(C3))、および半導体結晶体20をイオン注入領域20iで分離するサブ工程(図5(D3))と、を含む。なお、半導体結晶体20に形成する接合層14bは省略することもできる。
図5(A2)を参照して、上記の複合基体1を準備するサブ工程は、複合基板3Bを準備する工程の場合と同様であるので、ここでは繰り返さない。
図5(B3)を参照して、上記の半導体結晶体20を準備するサブ工程において、半導体結晶体20の表面に結晶表面平坦化層22を形成する方法には、特に制限はなく、特に制限はないが、表面のRMS粗さが細かい結晶表面平坦化層を形成する観点から、CVD法、スパッタ法、蒸着法などの気相法、スピンコート法、溶射法などの液相法などが好ましい。特に、表面のRMS粗さが1.0nm程度またはそれ以下と極めて細かい結晶表面平坦化層を形成する観点から、スピンコート法、CVD法、蒸着法が好ましい。また、結晶表面平坦化層22の表面に接合層14bを形成する方法には、特に制限はなく、スパッタ法、CVD法、蒸着法などが好適に用いられる。また、半導体結晶体20と結晶表面平坦化層22との界面から所定の深さにイオン注入領域20iが形成する方法は、上記界面から半導体結晶体20の所定の深さの領域にイオンIを注入することにより行われる。注入されるイオンIは、質量数の小さいイオン、たとえば水素イオン、ヘリウムイオンなどが好ましい。半導体結晶体20のイオン注入領域20iは、イオン注入により、他の領域に比べて脆化する。
ここで、結晶表面平坦化層22は、特に制限はないが、その表面の平坦性が高く接合層との接合性が高い観点から、珪素酸化物、珪素窒化物、珪素酸窒化物、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物および金属からなる群から選ばれる少なくともひとつを含むことが好ましい。珪素酸化物としてSiOなどが好適に挙げられ、珪素窒化物としてSiなどが好適に挙げられ、珪素酸窒化物として酸窒化シリコン、金属酸化物としてMgO、Al、TiO、Yなどが好適に挙げられ、珪素酸化物および金属酸化物の複合酸化物としてMgO−SiO、Al−SiO、TiO−SiOなどが好適に挙げられる。金属窒化物としてTiN、GaN、AlN、HfNなどが好適に挙げられる。金属酸窒化物として酸窒化アルミニウム、酸窒化タンタルなどが好適に挙げられる。金属として、Mo、W、Cu、Taなどが好適に挙げられる。
また、結晶表面平坦化層22の厚さは、特に制限はないが、半導体結晶層20aに接して配置される結晶表面平坦化層22の表面のRMS粗さを1.0nm以下に細かくする観点から、0.1μm以上が好ましく、0.5μm以上がより好ましい。また、結晶表面平坦化層22の形成コストを低減する観点から、50μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましい。
図5(C3)を参照して、複合基体1の基板表面平坦化層12に形成された接合層14aの表面と上記の半導体結晶体20に形成された結晶表面平坦化層22に形成された接合層14bの表面とを貼り合わせるサブ工程における貼り合わせ方法は、上記と同様に、直接接合法、表面活性化法などが好適に用いられる。かかる貼り合わせにおいては、接合性を高める観点から、接合層14aと接合層14bとは同じまたは近似する化学組成を有することが好ましい。同じ化学組成を有する接合層14aと接合層14bとを接合すると一体化して接合層14が形成される。こうして、複合基体1の基板表面平坦化層12に接合層14を介在させて結晶表面平坦化層22が形成された半導体結晶体20を接合させた基体結晶接合体2Cが得られる。
図5(D3)を参照して、半導体結晶体20をイオン注入領域20iで分離するサブ工程における分離方法は、複合基板3A,3Bを準備する工程の場合と同様であるので、ここでは繰り返さない。こうして、複合基体1と複合基体1の基板表面平坦化層12に接合した接合層14と、接合層14に接合した結晶表面平坦化層22と、結晶表面平坦化層22に接合した半導体結晶層20aとを含む複合基板3Cが効率よく得られる。
上記のようにして得られる複合基板3A,3B,3Cは、特に制限はないが、後工程において複合基板3A,3B,3Cの半導体結晶層20a上に、結晶性の高い半導体層を、クラックを発生させることなく成長させる観点から、支持基板10の熱膨張係数と半導体結晶層の熱膨張係数との差が4.5×10−6−1以下であることが好ましく、2.0×10−6−1以下であることがより好ましい。
また、複合基板3A,3B,3Cにおいて、半導体結晶層20aは、特に制限はないが、複合化により高価な結晶の使用量を削減し省資源およびコスト低減の効果が大きい観点から、III−V族化合物半導体結晶、II−VI族化合物半導体結晶および酸化物半導体結晶からなる群から選ばれる少なくともひとつを含むことが好ましい。ここで、III−V族化合物半導体結晶としては、GaAs結晶、GaN結晶、AlN結晶、AlGa1−xN結晶(0<x<1)、InGa1−yN結晶(0<y≦1)などが好適に挙げられる。II−VI族化合物半導体結晶にはCdSe結晶、ZnS結晶などが好適に挙げられる。酸化物半導体結晶には、ZnO結晶、ITO(インジウムスズ酸化物)結晶、TiO結晶などが好適に挙げられる。
次に、工程(S30)として、半導体層形成工程が実施される。図4(C1)、(C2)および(C3)を参照して、この工程(S30)は、複合基板3A,3B,3Cの半導体結晶層20a上に少なくとも1層の半導体層30を成長させることにより行なわれる。半導体層30を成長させる方法は、特に制限はないが、結晶性の高い半導体層30を成長させる観点から、MOCVD(有機金属化学気相堆積)法、MBE(分子線成長)法、HVPE(ハイドライド気相成長)法、昇華法、スパッタ法、EB(電子線)蒸着法、PLD(パルスレーザ堆積)法などの気相法、LPE(液相成長)法、フラックス法、ゾルゲル法などの液相法などが、好適に用いられる。こうして、複合基板3A,3B,3Cの半導体結晶層20a上に少なくとも1層の半導体層30が配置された基板半導体層接合体4A,4B,4Cが得られる。
次に、工程(S40)として、半導体ウェハ取得工程が実施される。この工程(S40)では、図4(D1)、(D2)および(D3)を参照して、基板半導体層接合体4A,4B,4Cの基板表面平坦化層12をウェットエッチングで除去することにより、支持基板10から半導体結晶層20aを分離することにより行なわれる。こうして、半導体結晶層20aおよび半導体層30を含む半導体ウエハ5が効率よく得られる。
ここで、基板表面平坦化層12をウェットエッチングするエッチング液は、基板表面平坦化層12の化学組成により適宜選択することができる。たとえば、基板表面平坦化層12が、SiOなどのケイ素酸化物、Siなどのケイ素窒化物などを含む場合は、エッチング液としてHF溶液などが好適に用いられる。基板表面平坦化層12が、Moなどの金属、Mo−Cuなどの合金を含む場合は、エッチング液としてHF−NNOの混合溶液などが好適に用いられる。基板表面平坦化層12が、Ptなどの金属を含む場合は、エッチング液として王水などが好適に用いられる。基板表面平坦化層12が、Niなどの金属を含む場合は、エッチング液としてHCl溶液などが好適に用いられる。基板表面平坦化層12が、Alなどの金属を含む場合は、エッチング液としてNaOH溶液などが好適に用いられる。基板表面平坦化層12が、Wなどの金属を含む場合は、エッチング液としてH溶液などが好適に用いられる。
なお、得られた基板半導体層接合体4A,4B,4Cにおいて、半導体結晶層20aおよび半導体結晶層20a上に形成された少なくとも1層の半導体層30が薄くて機械的強度が弱い場合には、基板表面平坦化層12をウェットエッチングで除去することにより得られる半導体ウエハ(かかる半導体ウエハは、半導体結晶層20aおよび半導体層30で形成される)の機械的強度を補強するために、基板表面平坦化層12をウェットエッチングで除去する前に、半導体層30に支持基板(図示せず)を貼り合わせることなどにより、半導体層30を補強することが好ましい。上記工程(S10)〜(S40)を実施することにより、半導体ウェハ5が製造され、本実施の形態の半導体ウェハの製造方法が完了する。
以上のように、本実施の形態の半導体ウェハの製造方法の工程(S10)にて施される本実施の形態の支持基板の製造方法では、焼結工程が、第1焼結工程(S30)と、第2焼結工程(S50)との二段階に分離して実施される。そのため、本実施の形態の支持基板の製造方法では、支持基板に含まれる珪素酸化物中においてクリストバライト相の形成を抑制することができる。このように、本実施の形態の支持基板の製造方法は、珪素酸化物中におけるクリストバライト相の形成を抑制することにより、熱膨張係数の温度依存性における飛びを抑制することが可能な支持基板の製造方法となっている。また、本実施の形態の支持基板10は、上記本実施の支持基板の製造方法により製造されるため、熱膨張係数の温度依存性における飛びが抑制されている。
このように、本実施の形態の半導体ウェハの製造方法では、熱膨張率の温度依存性の飛びが抑制された上記本実施の形態の支持基板の製造方法により製造される支持基板10を用いて半導体ウェハ5が製造される。そのため、本実施の形態の半導体ウェハの製造方法により製造される半導体ウェハ5においては、支持基板10の熱膨張率の温度依存性の飛びに起因するクラックの発生が抑制される。このように、本実施の形態の半導体ウェハの製造方法は、クラックの発生を抑制することが可能な半導体ウェハの製造方法となっている。
熱膨張係数の温度依存性における飛びの抑制について、本発明の効果を確認する実験を行なった。まず、SiO粉末(純度:5N)、Al粉末(純度:5N)およびYSZ粉末(純度:5N)を所定量準備した。次に、SiO粉末とAl粉末とをボールミルにて混合した。このとき、SiO粉末とAl粉末との混合比が、28.2質量%:71.8質量%となるように混合した。次に、SiO粉末とAl粉末との混合物を十分に乾燥させた後、大気中において1300℃で10時間仮焼成してムライト粉末を得た。次に、得られたムライト粉末とYSZ粉末とを同様にボールミルにて混合した。このとき、ムライト粉末とYSZ粉末との混合物におけるYSZ粉末の含有率が、25質量%以上35質量%以下となるように混合した。次に、ムライト粉末とYSZ粉末との混合物を十分に乾燥させた後、プレス成形、冷間等方圧加工(CIP:Cold Isostatic Pressing)を施した。次に、成形後の混合物を大気中において1600℃で10時間焼成して支持基板を得た。そして、得られた支持基板について、熱膨張分析およびX線回折(XRD:X−Ray Diffraction)分析を行なった。
また、上記実施例の比較例として以下の実験を行なった。まず、SiO粉末(純度:5N)、Al粉末(純度:5N)およびYSZ粉末(純度:5N)を所定量準備した。次に、SiO粉末、Al粉末およびYSZ粉末をボールミルにて混合した。ここで、SiO粉末、Al粉末およびYSZ粉末の混合比は、上記実施例と同様とした。次に、当該混合物を十分に乾燥させた後、プレス成形、冷間等方圧加工(CIP:Cold Isostatic Pressing)を施した。次に、成形後の混合物を大気中において1600℃で10時間焼成して支持基板を得た。そして、得られた支持基板について、熱膨張分析およびXRD分析を同様に行なった。
以下、実験結果について説明する。まず、熱膨張分析について、比較例では1100℃付近において急激な熱膨張率(CTE:Coefficient of Thermal Expansion)の上昇が確認されたのに対して、実施例では室温から1400℃までの温度範囲において急激な熱膨張率の変化は確認されなかった。また、XRD分析について、比較例ではムライトの他、YSZおよびSiOのクリストバライト相が確認されたのに対して、実施例ではSiOのクリストバライト相は確認されなかった。これにより、本発明の支持基板の製造方法によれば、SiO中におけるクリストバライト相の形成を抑制することにより、熱膨張係数の温度依存性における飛びを抑制可能であることが確認された。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の支持基板の製造方法および支持基板、ならびに半導体ウェハの製造方法は、熱膨張係数の温度依存性における飛びを抑制することが要求される支持基板の製造方法および当該支持基板の製造方法により製造される支持基板、ならびにクラックの発生を抑制することが要求される半導体ウェハの製造方法において、特に有利に適用され得る。
1 複合基体、2A,2B,2C 基体結晶接合体、3A,3B,3C 複合基板、4A,4B,4C 基板半導体層接合体、5 半導体ウェハ、10 支持基板、12 基板表面平坦化層、14,14a,14b 接合層、20,20b 半導体結晶体、20a 半導体結晶層、20i イオン注入領域、22 結晶表面平坦化層、30 半導体層。

Claims (6)

  1. 珪素酸化物と、金属酸化物、金属窒化物および金属酸窒化物からなる群より選択される少なくとも一とを含む第1混合体を形成する工程と、
    前記第1混合体を焼成して第1焼結体を形成する工程と、
    前記第1焼結体とイットリア安定化ジルコニアとを含む第2混合体を形成する工程と、
    前記第2混合体を焼成して第2焼結体を形成する工程とを備える、支持基板の製造方法。
  2. 前記金属酸化物は、酸化アルミニウムである、請求項1に記載の支持基板の製造方法。
  3. 前記金属酸化物は、酸化ジルコニウムである、請求項1に記載の支持基板の製造方法。
  4. 前記イットリア安定化ジルコニアにおけるイットリアの含有率は、5モル%以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の支持基板の製造方法。
  5. 前記第2混合体を形成する工程では、前記第2混合体における前記イットリア安定化ジルコニアの含有率が25質量%以上40質量%以下である前記第2混合体が形成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の支持基板の製造方法。
  6. 支持基板上に基板表面平坦化層を形成して複合基体を準備する工程と、
    前記複合基体の前記基板表面平坦化層側に半導体結晶層を配置して複合基板を準備する工程と、
    前記複合基板の前記半導体結晶層上に半導体層を成長させる工程と、
    前記基板表面平坦化層を除去することにより前記支持基板と前記半導体結晶層とを分離して前記半導体結晶層および前記半導体層を含む半導体ウェハを得る工程とを備え、
    前記支持基板は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の支持基板の製造方法により製造される支持基板である、半導体ウェハの製造方法。
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