JP5942144B2 - 油圧式無段変速装置 - Google Patents
油圧式無段変速装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5942144B2 JP5942144B2 JP2012094295A JP2012094295A JP5942144B2 JP 5942144 B2 JP5942144 B2 JP 5942144B2 JP 2012094295 A JP2012094295 A JP 2012094295A JP 2012094295 A JP2012094295 A JP 2012094295A JP 5942144 B2 JP5942144 B2 JP 5942144B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger
- hydraulic
- case
- plunger block
- block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Reciprocating Pumps (AREA)
Description
すなわち、請求項1においては、油圧ポンプと油圧モータを閉回路によって流体接続する油圧式無段変速装置において、複数のプランジャを軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室を備えて前記油圧ポンプのポンプ軸と一緒に回動する第一プランジャブロックと、複数のプランジャを軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室を備えて前記油圧モータのモータ軸と一緒に回動する第二プランジャブロックとを連設し、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックを内挿する筒状のセンタケースを設け、前記センタケース内で軸線方向に沿って設けた第一ケース内油路・第二ケース内油路と、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロック内でプランジャ室に連通するように、径方向に穿設して周方向に複数設けたプランジャポートと、前記プランジャポートの各々を第一ケース内油路・第二ケース内油路に接続するセンタケースの内周面に設けた第一給排溝・第二給排溝とにより、前記閉回路を構成すると共に、前記センタケースの内周面と第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの外周面との間に軸受隙間を設けることにより、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックを流体支持したものである。
請求項2においては、前記センターケースの軸方向略中央部に仕切り壁を設け、前記仕切り壁を第一プランジャブロックと第二プランジャブロックとの間に位置させると共に、前記第一プランジャブロックと第二プランジャブロックの端部と仕切り壁との間の空間に、前記プランジャ室内の圧油を供給可能としたものである。
請求項3においては、前記センタケースの内周面に、前記第一給排溝・第二給排溝のうち、前進時に高圧側となる給排溝から分岐させた圧力バランス溝を、前進時に低圧側となる給排溝と隣接するように延設させたものである。
請求項4においては、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの外周面とセンタケースの内周面の少なくとも一方に動圧溝を設けたものである。
請求項5においては、前記プランジャ室に摺動自在に挿嵌するプランジャの先端に設けたシューを斜板に当接すると共に、前記シューは、前記ポンプ軸・モータ軸と同軸上に設けたバネ部材によって前記斜板側へ押圧する構成としたものである。
すなわち、請求項1により、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの両プランジャポート間を、前記第一給排溝・第二給排溝、第一ケース内油路・第二ケース内油路を介して連通し、閉回路内に作動油を循環させることができ、たとえ、該作動油の油圧が高負荷運転や高速運転等により過大となっても、内圧に対する剛性の高い筒状のセンタケースの内周面とプランジャブロックの外周面との隙間は、ほとんど変化することがなく、該隙間からの作動油の外部への漏出を防止することができる。更に、前記センタケースの筒状の壁部に、複数の油路を軸方向に穿孔して油路本数を増やしたり、壁部の肉厚を厚くして油路一本当たりの油路断面積を増加させて、ケース内油路全体での油路断面積を十分に大きくすることができ、油圧ポンプと油圧モータ間の循環流量が増加し、流速の上昇、圧損の減少、騒音の抑制を図り、特に、低温起動性能を向上させることができる。加えて、前記センタケースの壁部の外周面の全てを放熱部として機能させることができ、ケース表面積が広くなり、高負荷運転や高速運転等によって作動油の油温が高くなるのを、空冷や油冷による冷却方式を用いて簡単に抑制することができる。更に、油圧式無段変速装置を、油冷を目的としてミッションケース内の底部に装填配置する場合であっても、プランジャブロック等の回転体は、センタケースに収納されているために油の攪拌抵抗にはならず、エンジン馬力のロスが抑制されて車両の燃費低減を図ることができる。加えて、筒状のセンタケースの軸方向一端側と他端側に、異なる軸心を有するケース半部を形成した上で、各端に第一プランジャブロックと第二プランジャブロックを内挿するだけで、ポンプ軸・モータ軸を異なる軸心上に容易に配置することができ、油圧式無段変速装置への入出力方向を自由に選択し、該油圧式無段変速装置を組み込む機器の設計自由度を高めることができる。そして、前記ポンプ軸・モータ軸は、各プランジャブロックを介して、センタケースの内周面に、軸方向に長い範囲で回動可能に支持することができ、軸受等の削減による部品コストの低下と装置のコンパクト化を図り、特に、油圧ポンプ・油圧モータの同方向連設時における全長の短縮化を図ることができる。
請求項2により、各プランジャブロックに作用するスラスト荷重を仕切り板によって摺動可能に支持する際、その摩擦抵抗を減少させ、摩耗・焼き付きの軽減による部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図ることができる。
請求項3により、高速回転により、各プランジャブロック内のプランジャ室内を往復摺動するプランジャが、該プランジャの先部と当接する斜板から受ける反力と、センタケース内のケース内油路における高圧側・低圧側の圧力差による油圧力とを受けて、各プランジャブロックがセンタケースの内周面に押動されても、高圧側の圧油によって押し返すことができ、各プランジャブロックの外周面はセンタケースの内周面に接触せず、摩耗・焼き付きの軽減による部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図ることができる。
請求項4により、高速回転しても、ヘリングボーン形状溝や多円弧形状溝等の動圧溝に生じる作動油の動圧作用によって、各プランジャブロックを、センタケースの内周面に、部分的に流体支持することができ、摩耗・焼き付きの軽減による部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図ることができる。
請求項5により、プランジャ室内の作動油流動を妨げるといったことがなく、安定した作動油供給が行われ、動力伝達効率の低下を防止することができる。更に、各プランジャ室毎にバネ部材を設ける必要がなく、一層の、部品点数の削減による部品コストの低下とメンテナンス性の向上を図ることができる。
11・11A ポンプ軸
12・12A モータ軸
14 油圧ポンプ
15 油圧モータ
16 センタケース
16e センタケースの内周面
16e1・16e2 給排溝(第一給排溝)
16e3・16e4 給排溝(第二給排溝)
16g 仕切り壁
19 第一プランジャブロック
19a プランジャ室
19c1 プランジャポート
19e 第一プランジャブロックの外周面
19f 内端凸面(端部)
20・25 プランジャ
21・26 斜板
24 第二プランジャブロック
24a プランジャ室
24c1 プランジャポート
24e 第二プランジャブロック24の外周面
24f 内端凸面(端部)
32・33 シュー
35 へリングボーン形状溝(動圧溝)
36・37・38 第一ケース内油路
39・40・41 第二ケース内油路
42・43・44・45 圧力バランス溝
60 バネ部材
Claims (5)
- 油圧ポンプと油圧モータを閉回路によって流体接続する油圧式無段変速装置において、
複数のプランジャを軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室を備えて前記油圧ポンプのポンプ軸と一緒に回動する第一プランジャブロックと、
複数のプランジャを軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室を備えて前記油圧モータのモータ軸と一緒に回動する第二プランジャブロックとを連設し、
前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックを内挿する筒状のセンタケースを設け、
前記センタケース内で軸線方向に沿って設けた第一ケース内油路・第二ケース内油路と、
前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロック内でプランジャ室に連通するように、径方向に穿設して周方向に複数設けたプランジャポートと、
前記プランジャポートの各々を第一ケース内油路・第二ケース内油路に接続するセンタケースの内周面に設けた第一給排溝・第二給排溝とにより、前記閉回路を構成すると共に、
前記センタケースの内周面と第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの外周面との間に軸受隙間を設けることにより、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックを流体支持した
ことを特徴とする油圧式無段変速装置。 - 前記センターケースの軸方向略中央部に仕切り壁を設け、
前記仕切り壁を第一プランジャブロックと第二プランジャブロックとの間に位置させると共に、
前記第一プランジャブロックと第二プランジャブロックの端部と仕切り壁との間の空間に、前記プランジャ室内の圧油を供給可能とした
ことを特徴とする請求項1に記載の油圧式無段変速装置。 - 前記センタケースの内周面に、前記第一給排溝・第二給排溝のうち、前進時に高圧側となる給排溝から分岐させた圧力バランス溝を、前進時に低圧側となる給排溝と隣接するように延設させた
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油圧式無段変速装置。 - 前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの外周面とセンタケースの内周面の少なくとも一方に動圧溝を設けた
ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の油圧式無段変速装置。 - 前記プランジャ室に摺動自在に挿嵌するプランジャの先端に設けたシューを斜板に当接すると共に、
前記シューは、前記ポンプ軸・モータ軸と同軸上に設けたバネ部材によって前記斜板側へ押圧する構成とした
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の油圧式無段変速装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012094295A JP5942144B2 (ja) | 2012-04-17 | 2012-04-17 | 油圧式無段変速装置 |
US13/863,843 US9416859B2 (en) | 2012-04-17 | 2013-04-16 | Hydrostatic stepless transmission |
EP13163863.7A EP2653749B1 (en) | 2012-04-17 | 2013-04-16 | Hydrostatic stepless transmission |
CN201310132616.XA CN103375560B (zh) | 2012-04-17 | 2013-04-17 | 液压式无级变速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012094295A JP5942144B2 (ja) | 2012-04-17 | 2012-04-17 | 油圧式無段変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013221588A JP2013221588A (ja) | 2013-10-28 |
JP5942144B2 true JP5942144B2 (ja) | 2016-06-29 |
Family
ID=49592701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012094295A Expired - Fee Related JP5942144B2 (ja) | 2012-04-17 | 2012-04-17 | 油圧式無段変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5942144B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4616478A (en) * | 1981-10-30 | 1986-10-14 | Falle Jensen | Rotatable hydrostatic transmission |
GB2168791B (en) * | 1984-12-22 | 1988-07-27 | Gen Motors France | Variable-ratio power transmission mechanism |
JP2003028270A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Kubota Corp | 静油圧式無段変速装置 |
JP4469595B2 (ja) * | 2003-11-28 | 2010-05-26 | 本田技研工業株式会社 | 静油圧式無段変速機のクラッチ装置 |
US7472547B2 (en) * | 2006-10-26 | 2009-01-06 | Hamilton Sundstrand Corporation | Hydraulic differential for integrated drive generator |
-
2012
- 2012-04-17 JP JP2012094295A patent/JP5942144B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013221588A (ja) | 2013-10-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102035544B1 (ko) | 속도 전환이 가능한 감속기 | |
US8783995B2 (en) | Coupler for promoting lubrication of shaft splines | |
CN107448503B (zh) | 用于离合器机构的冷却系统 | |
CN107202081B (zh) | 被支撑在其控制系统上的湿式双离合器 | |
US10458484B2 (en) | Dual clutch | |
JP6797425B2 (ja) | 二つ以上のピストンが備えられた動力伝達装置 | |
US20170175873A1 (en) | Driving-force distribution device | |
EP1544510B1 (en) | Structure of lubricating differential apparatus | |
KR102297171B1 (ko) | 차량용 전동 구동 장치의 윤활 구조 및 이를 포함하는 전동 구동 장치 | |
US6948606B2 (en) | Automatic transmission | |
US8858389B2 (en) | Variator assembly | |
KR102284202B1 (ko) | 유압 시스템을 구비하는 차량용 전동 구동 장치 | |
JP5828158B2 (ja) | 油圧式無段変速装置 | |
JP5942144B2 (ja) | 油圧式無段変速装置 | |
EP3029356A1 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP6074605B2 (ja) | 油圧式無段変速装置 | |
JP5045805B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JPWO2006126646A1 (ja) | 油圧駆動装置 | |
KR102519192B1 (ko) | 오일 처닝에 의한 오일 순환 메커니즘을 갖는 차량용 전동 구동 장치 | |
US20170370425A1 (en) | Driving force transmission apparatus | |
KR102575077B1 (ko) | 오일 레저버를 구비하는 차량용 전동 구동 장치 | |
JP7258442B2 (ja) | 変速機 | |
JPH02134450A (ja) | ベルト式無段変速機の潤滑装置 | |
JP2017166503A (ja) | 終減速機の潤滑構造 | |
JP4606124B2 (ja) | 無段変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150915 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160405 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5942144 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |