JP5942144B2 - 油圧式無段変速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ポンプと油圧モータを閉回路によって流体接続する油圧式無段変速装置に関し、特に、前記閉回路を構成するセンタケースの配置構造と、前記油圧ポンプと油圧モータにおけるプランジャブロックの支持構造とに関する。
従来の油圧式無段変速装置においては、油圧ポンプのポンプ軸と一緒に回動する第一プランジャブロックと、前記油圧モータのモータ軸と一緒に回動する第二プランジャブロックのいずれも、その底面が、共通の板状またはブロック状のセンタケース上に摺動可能に当接されており、該摺動面を介して、該センタケース内の油路(以下、「ケース内油路」とする)と、両プランジャブロック内でプランジャ室に通じる油路(以下、「ブロック内油路」とする)とが連通されている。その上で、該プランジャ室内でプランジャを往復摺動させることにより、作動油を各プランジャ室内から給排し、前記ブロック内油路・ケース内油路を介して、油圧ポンプと油圧モータとの間を循環し流体接続させる、という技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−281180号公報
しかしながら、前記技術では、油圧式無段変速装置にかかる負荷が高負荷運転や高速運転等によって大きくなり、前記摺動面において、ケース内油路へのケースポートと、ブロック内油路へのプランジャポートとの間を流動する作動油の油圧が過大になると、前記プランジャポート側の摺動面であるプランジャブロック底面と、ケースポート側の摺動面であるセンタケース表面との間が押し開かれ、その隙間から作動油が外部に漏出する、という問題があった。
更に、前記ケースポートについて、その形状は一般にキドニー形状であり、その大きさも前記プランジャブロック底面の大きさに制限されるため、ケース内油路の油路断面積はそれほど大きくできずに循環流量が少なく、流速の低下、圧損の増加、騒音の発生を招く、という問題があった。特に、低温時で作動油の粘度が高い場合には、油圧ポンプと油圧モータとの間を流体接続できず、油圧式無段変速装置が起動できない場合があった。
加えて、従来のセンタケースでは、両プランジャブロックの底面が摺動可能に当接されており、空冷に有効なケース表面積が狭いため、高負荷運転や高速運転等によって作動油の油温が高くなると、粘度低下による作動油の外部への漏出が激しくなる、という問題があった。
更に、従来のセンタケースは、両プランジャブロックの底面を摺動可能に当接させる必要から、その形状や位置がかなり制限されるため、ポンプ軸・モータ軸の位置関係を容易には変更できず、油圧式無段変速装置への入出力方向が限定されて、該油圧式無段変速装置を組み込む機器の設計自由度が低くなる、という問題があった。
加えて、前記ポンプ軸・モータ軸は、安定支持の観点から、その両端は、油圧ポンプ・油圧モータを収容するハウジングと前記センタケースとの間で、軸受等を介して両持ち支持されているため、該軸受け等による部品コストの増加や装置サイズの大型化を招く、という問題があった。特に、油圧ポンプ・油圧モータを同方向に連設すると、装置の全長が非常に長くなる場合があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、油圧ポンプと油圧モータを閉回路によって流体接続する油圧式無段変速装置において、複数のプランジャを軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室を備えて前記油圧ポンプのポンプ軸と一緒に回動する第一プランジャブロックと、複数のプランジャを軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室を備えて前記油圧モータのモータ軸と一緒に回動する第二プランジャブロックとを連設し、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックを内挿する筒状のセンタケースを設け、前記センタケース内で軸線方向に沿って設けた第一ケース内油路・第二ケース内油路と、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロック内でプランジャ室に連通するように、径方向に穿設して周方向に複数設けたプランジャポートと、前記プランジャポートの各々を第一ケース内油路・第二ケース内油路に接続するセンタケースの内周面に設けた第一給排溝・第二給排溝とにより、前記閉回路を構成すると共に、前記センタケースの内周面と第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの外周面との間に軸受隙間を設けることにより、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックを流体支持したものである。
請求項2においては、前記センターケースの軸方向略中央部に仕切り壁を設け、前記仕切り壁を第一プランジャブロックと第二プランジャブロックとの間に位置させると共に、前記第一プランジャブロックと第二プランジャブロックの端部と仕切り壁との間の空間に、前記プランジャ室内の圧油を供給可能としたものである。
請求項3においては、前記センタケースの内周面に、前記第一給排溝・第二給排溝のうち、前進時に高圧側となる給排溝から分岐させた圧力バランス溝を、前進時に低圧側となる給排溝と隣接するように延設させたものである。
請求項4においては、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの外周面とセンタケースの内周面の少なくとも一方に動圧溝を設けたものである。
請求項5においては、前記プランジャ室に摺動自在に挿嵌するプランジャの先端に設けたシューを斜板に当接すると共に、前記シューは、前記ポンプ軸・モータ軸と同軸上に設けたバネ部材によって前記斜板側へ押圧する構成としたものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1により、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの両プランジャポート間を、前記第一給排溝・第二給排溝、第一ケース内油路・第二ケース内油路を介して連通し、閉回路内に作動油を循環させることができ、たとえ、該作動油の油圧が高負荷運転や高速運転等により過大となっても、内圧に対する剛性の高い筒状のセンタケースの内周面とプランジャブロックの外周面との隙間は、ほとんど変化することがなく、該隙間からの作動油の外部への漏出を防止することができる。更に、前記センタケースの筒状の壁部に、複数の油路を軸方向に穿孔して油路本数を増やしたり、壁部の肉厚を厚くして油路一本当たりの油路断面積を増加させて、ケース内油路全体での油路断面積を十分に大きくすることができ、油圧ポンプと油圧モータ間の循環流量が増加し、流速の上昇、圧損の減少、騒音の抑制を図り、特に、低温起動性能を向上させることができる。加えて、前記センタケースの壁部の外周面の全てを放熱部として機能させることができ、ケース表面積が広くなり、高負荷運転や高速運転等によって作動油の油温が高くなるのを、空冷や油冷による冷却方式を用いて簡単に抑制することができる。更に、油圧式無段変速装置を、油冷を目的としてミッションケース内の底部に装填配置する場合であっても、プランジャブロック等の回転体は、センタケースに収納されているために油の攪拌抵抗にはならず、エンジン馬力のロスが抑制されて車両の燃費低減を図ることができる。加えて、筒状のセンタケースの軸方向一端側と他端側に、異なる軸心を有するケース半部を形成した上で、各端に第一プランジャブロックと第二プランジャブロックを内挿するだけで、ポンプ軸・モータ軸を異なる軸心上に容易に配置することができ、油圧式無段変速装置への入出力方向を自由に選択し、該油圧式無段変速装置を組み込む機器の設計自由度を高めることができる。そして、前記ポンプ軸・モータ軸は、各プランジャブロックを介して、センタケースの内周面に、軸方向に長い範囲で回動可能に支持することができ、軸受等の削減による部品コストの低下と装置のコンパクト化を図り、特に、油圧ポンプ・油圧モータの同方向連設時における全長の短縮化を図ることができる。
請求項2により、各プランジャブロックに作用するスラスト荷重を仕切り板によって摺動可能に支持する際、その摩擦抵抗を減少させ、摩耗・焼き付きの軽減による部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図ることができる。
請求項3により、高速回転により、各プランジャブロック内のプランジャ室内を往復摺動するプランジャが、該プランジャの先部と当接する斜板から受ける反力と、センタケース内のケース内油路における高圧側・低圧側の圧力差による油圧力とを受けて、各プランジャブロックがセンタケースの内周面に押動されても、高圧側の圧油によって押し返すことができ、各プランジャブロックの外周面はセンタケースの内周面に接触せず、摩耗・焼き付きの軽減による部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図ることができる。
請求項4により、高速回転しても、ヘリングボーン形状溝や多円弧形状溝等の動圧溝に生じる作動油の動圧作用によって、各プランジャブロックを、センタケースの内周面に、部分的に流体支持することができ、摩耗・焼き付きの軽減による部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図ることができる。
請求項5により、プランジャ室内の作動油流動を妨げるといったことがなく、安定した作動油供給が行われ、動力伝達効率の低下を防止することができる。更に、各プランジャ室毎にバネ部材を設ける必要がなく、一層の、部品点数の削減による部品コストの低下とメンテナンス性の向上を図ることができる。
本発明に係わる油圧式無段変速装置を備えた作業車両全体の動力伝達構成を示す模式図である。 油圧式無段変速装置2の側面一部断面図である。 同じく側面一部断面の部分拡大図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図2のB−B矢視断面図である。 油圧ポンプのプランジャブロックの斜視図である。 センタケースの側面断面図である。 同じく内周面の外観図である。 別形態の油圧式無段変速装置2Aの側面一部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、図1の矢印Fで示す方向をトラクタ等の作業車両1の前進方向とし、以下で述べる各部材の位置や方向等はこの前進方向を基準とするものである。
まず、本発明に係わる作業車両1の動力伝達構成について、図1により説明する。該作業車両1のおいては、前部にエンジン3が配置され、該エンジン3より後方に延出された出力軸4の途中部に、大径の駆動ギア5が固設されると共に、出力軸4の後端は、PTO伝動機構7への図示せぬ入力軸に連結されている。
該PTO伝動機構7内には、PTOクラッチ機構、変速ギア機構、正逆転機構等が設けられており、前記エンジン3からのエンジン動力が、正転及び逆転を含めて複数段に変速された後、動力断接可能にPTO軸8から出力され、図示せぬ作業機に伝達される。
また、前記出力軸4に平行に、本発明に係わる油圧式無段変速装置2のポンプ軸11が配置され、該ポンプ軸11の前端には、小径の従動ギア6が固設されており、該従動ギア6に前記駆動ギア5が噛合されて増速ギア列5・6が形成される。
前記油圧式無段変速装置2は、主変速機構であって、前記ポンプ軸11の後方で同軸上にモータ軸12が配置され、該モータ軸12の後端は、ミッション機構13への図示せぬ入力軸に連結されている。
該ミッション機構13内には、副変速機構であるギア式等の機械式変速装置と、前輪または後輪駆動用の差動機構が設けられており、該差動機構に連結された車軸に、図示せぬ前輪または後輪が連動連結されている。
これにより、前記エンジン3からのエンジン動力は、前記増速ギア列5・6により増速された後、高速動力として油圧式無段変速装置2に入力され、該油圧式無段変速装置2において主変速される。そして、該主変速動力は、ミッション機構13に入力され、機械式変速装置により副変速されてから前輪または後輪に伝達され、作業車両1が走行駆動される。
次に、前記油圧式無段変速装置2について、図2乃至図4により説明する。該油圧式無段変速装置2は、プランジャ式の油圧ポンプ14をポンプケース17内に内蔵する油圧ポンプユニット9と、プランジャ式の油圧モータ15をモータケース18内に内蔵する油圧モータユニット10と、前記油圧ポンプ14と油圧モータ15との間を流体接続するセンタケース16とにより構成される。
このうちの油圧ポンプユニット9において、前記油圧ポンプ14は、前記ポンプ軸11、該ポンプ軸11が挿嵌されてポンプ軸11と共に回動するよう固着された第一プランジャブロック19、該第一プランジャブロック19内の軸方向に沿うプランジャ室19aに摺動自在に挿嵌されるプランジャ20、及び該プランジャ20に当接する可動斜板21から成り、可変容量型の油圧ポンプ14を構成している。
そして、前記可動斜板21には、前記ポンプ軸11と直交するトラニオン軸22の一対が連結され、該トラニオン軸22は、前記ポンプケース17の側部開口17aに嵌入された蓋体23に回動自在に支持されると共に、少なくとも一つは外部へ突出され、その突出端には、図示せぬ変速アームが固設されている。
これにより、該変速アームを油圧ポンプ14の外部から操作してトラニオン軸22を回動させ、前記可動斜板21の斜板角を変更することにより、プランジャ20の摺動量を規制し、油圧ポンプ14からの作動油の吐出量および吐出方向が調節可能に構成される。
前記油圧モータユニット10においては、前記油圧ポンプユニット9と同様に、前記油圧モータ15は、前記ポンプ軸11と同軸上に配置された前記モータ軸12、該モータ軸12が挿嵌されてモータ軸12と共に回動するよう固着された第二プランジャブロック24、該第二プランジャブロック24内の軸方向に沿うプランジャ室24aに摺動自在に挿嵌されるプランジャ25、及び該プランジャ25に当接する固定斜板26から成り、固定容量型の油圧モータ15を構成している。該固定斜板26は前記モータケース18に固定される。
前記センタケース16は、前記ポンプ軸11と同軸上に軸心を有する円筒孔とモータ軸12と同軸上に軸心を有する円筒孔とを連設して備える本体部16aと、該本体部16aの前後端で半径方向外方に延出するフランジ部16b・16cとから構成される。このうちの前フランジ部16bには、前記ポンプケース17の後開口端17bが当接されると共に、後フランジ部16cには、前記モータケース18の前開口端18aが当接されて、いずれも複数のボルト31によって連結固定されている。
これにより、ポンプケース17、センタケース16、モータケース18が前後方向に連設されて一体化し、油圧式無段変速装置2のハウジング28が形成される。なお、ポンプ軸11は、ポンプケース17の前側に配置された軸受101により、モータ軸12は、モータケース18の後側に配置された軸受102により支持されている。
更に、センタケース16内には、後で詳述するケース内油路29が設けられており、該ケース内油路29を介して、前記油圧ポンプ14と油圧モータ15とが連通されている。
以上のような構成において、前記エンジン3からの高速動力がポンプ軸11に入力されて油圧ポンプ14が回転駆動すると、プランジャ室19a内の作動油が第一プランジャブロック19から吐出され、前記ケース内油路29を介して、前記油圧モータ15に供給される。そして、この作動油の流出入によって油圧モータ24が回転駆動し、その駆動力がモータ軸12から出力されるのである。
次に、前記プランジャブロック19・24の支持構成と構造について、図2乃至図6により説明する。該プランジャブロック19・24の外周面19e・24eと、前記センタケース16円筒孔の内周面16eとが重合する個所には、所定の軸受隙間が設けられている。そして、該軸受隙間に作動油を充填することにより、プランジャブロック19・24回転中に該軸受隙間に動圧を発生させ、センタケース16の内周面16eにプランジャブロック19・24の外周面19e・24eが流体支持されるようにしている。
これにより、前記ポンプ軸11・モータ軸12が挿嵌されるプランジャブロック19・24に作用する荷重のうち、ラジアル荷重を、該プランジャブロック19・24の外周面19e・24eを介して、センタケース16の内周面16eに、非接触で支持することができる。
ここで、前記ポンプ軸11の後端部には、前後に隣接して、係合用のスプライン部11bと圧入用のボス部11aが形成され、該ボス部11aにより、ポンプ軸11を第一プランジャブロック19内に、がたつくことなく確実に、相対回転不能に挿嵌して固着させている。
前記モータ軸12においても、同様に、その前端部には、前後に隣接して、圧入用のボス部12aと係合用のスプライン部12bが形成され、前記ボス部12aにより、モータ軸12を第二プランジャブロック24内に、がたつくことなく確実に、相対回転不能に挿嵌して固着させている。
これにより、ポンプ軸11と第一プランジャブロック19、ならびにモータ軸12と第二プランジャボックス24の芯合わせが行われているので、回転時にかかる荷重のばらつきを小さくすることができ、プランジャブロック19・24からセンタケース16にかかる負荷を減らして、部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図るようにしている。
また、前記プランジャブロック19・24内でポンプ軸11・モータ軸12の軸回りの外周上に、前記プランジャ室19a・24aが、周方向に略等間隔で穿孔されると共に、該プランジャ室19a・24a内に摺動自在に挿嵌されるプランジャ20・25の外端部には、シュー32・33が取り付けられている。
該シュー32・33が、それぞれ前記斜板21・26に当接されており、該斜板21・26から受ける反力によってプランジャ20・25がプランジャ室19a・24a内を往復摺動し、前述の如く、該プランジャ室19a・24a内の作動油がプランジャブロック19・24から給排されるようにしている。
ここで、前記油圧モータ15において、第二プランジャブロック24で固定斜板26側の端部には、リテーナガイド61が、モータ軸12と一体回転可能に嵌装されると共に、該リテーナガイド61の外周面61aは球面状に形成され、該外周面61aに、リング状のリテーナ62が摺動自在に支承されている。そして、該リテーナ62における支承部より外周の部分は、前記シュー33とプランジャ25との間に配置されている。
一方、第二プランジャブロック24の中心部には、収納室70が形成されている。該収納室70内には、止輪65によって前方への摺動が規制された円盤状の前係止部材68と、該前係止部材68より後方で前記モータ軸12前端より前方にある円盤状の後係止部材69と、両係止部材68・69の間に介装されたバネ部材60が、それぞれ収容されている。そして、該バネ部材60の弾性力によって、後係止部材69が固定斜板26側に押圧されるようにしている。
更に、モータ軸12の前部外周には、第二プランジャブロック24のボス部を貫通するようにして、複数のリテーナ押えピン64が設けられ、該リテーナ押えピン64の一端は、前記後係止部材69に当接されると共に、他端は、前記リテーナガイド61に当接されている。
すると、前記リテーナ押えピン64を介して、リテーナガイド61が固定斜板26側に押圧され、この押圧力が、リテーナガイド61に支承されるリテーナ62に伝達され、該リテーナ62により、前記シュー33を固定斜板26側に常時押圧するようにしている。
前記油圧ポンプ14においても同様に、リテーナガイド61が可動斜板21側に押圧され、この押圧力が、リテーナガイド61に支承されるリテーナ62に伝達され、該リテーナ62により、前記シュー32を可動斜板21側に常時押圧するようにしている。
これにより、ポンプ軸11・モータ軸12の内端面より内側で各軸と同軸上に設けたバネ部材60によって、シュー32・33を斜板21・26側へ押圧して迅速に追従させることができ、変速精度の向上を図ることができる。
しかも、該バネ部材60は、従来のように、プランジャ室19a・24a内に設ける必要がないため、プランジャ室19a・24a内の作動油の流動が妨げられることがない。
すなわち、前記プランジャ室19a・24aに摺動自在に挿嵌するプランジャ20・25の先端に設けたシュー32・33を斜板21・26に当接すると共に、該シュー32・33は、前記ポンプ軸11・モータ軸12と同軸上に設けたバネ部材60によって前記斜板21・26側へ押圧する構成とするので、プランジャ室19a・24a内の作動油流動を妨げるといったことがなく、安定した作動油供給が行われ、動力伝達効率の低下を防止することができる。更に、各プランジャ室19a・24a毎にバネ部材を設ける必要がなく、一層の、部品点数の削減による部品コストの低下とメンテナンス性の向上を図ることができる。
また、前記プランジャブロック19・24の外周面19e・24eには、プランジャポート19c1・24c1が開口され、該プランジャポート19c1・24c1は、径方向に穿孔したブロック内油路19c・24cを介して前記プランジャ室19a・24aと連通される。
これにより、プランジャ室19a・24a内の作動油を、プランジャブロック19・24の外周面19e・24eから給排させることができる。
一方、前記センタケース16の本体部16aにおける内周面16eの前後略中央部には仕切り壁16gが形成されると共に、該仕切り壁16gの前後面には、耐摩耗性に優れた円盤状の受け板71・71が配置されている。そして、該受け板71・71の表面に、前記プランジャブロック19・24の内端凸部19f・24fが接触している。
更に、前記プランジャ室19a・24aの底面から前記内端凸面19f・24fにかけて、プランジャ室19a・24aより小径の補給油路19g・24gが軸方向に穿孔されており、該補給油路19g・24gの内端開口は、前記受け板71の外側面に対向している。
これにより、プランジャ室19a・24a内の作動油が受け板71に供給される。この際、プランジャ室19a・24aの底壁19h・24hを挟んで、プランジャ室19a・24a内の作動油による油圧力と、補給油路19g・24gを介して受け板71に供給された作動油から受ける反力とが互いに反対側から作用して相殺され、前記仕切り壁16gにかかるスラスト荷重を軽減することができる。
すなわち、前記センターケース16の軸方向略中央部に仕切り壁16gを設け、該仕切り壁16gを前記第一プランジャブロック19と第二プランジャブロック24との間に位置させると共に、該第一プランジャブロック19と第二プランジャブロック24の端部である内端凸面19f・24fと前記仕切り壁16gとの間の空間に、前記プランジャ室19a・24a内の圧油を供給可能とするので、各プランジャブロック19・24に作用するスラスト荷重を仕切り板16gによって摺動可能に支持する際、その摩擦抵抗を減少させ、摩耗・焼き付きの軽減による部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図ることができる。
また、該プランジャブロック19・24の外周面19e・24eで、前記プランジャポート19c1・24c1近傍の前後位置には、図6に示すようなヘリングボーン形状溝35が、周方向に形成される。
これにより、プランジャブロック19・24が回転するに伴い、へリングボーン形状溝35内に満たされた作動油が動圧作用を発生し、その圧力によってプランジャブロック19・24が、半径方向に回動自在に支持される。
なお、へリングボーン形状溝35以外に、多円弧形状溝等であってもよく、溝内に満たされた作動油が動圧作用を発生する動圧溝であれば良く、その形状・大きさは特に限定されるものではない。また、本実施例では、動圧溝をプランジャブロック19・24の外周面19e・24eに設けたが、前記センタケース16の内周面16e、あるいは、該内周面16eと前記外周面19e・24eの両方に設けても良い。
すなわち、前記第一プランジャブロック19・第二プランジャブロック24の外周面19e・24eとセンタケース16の内周面16eの少なくとも一方に、動圧溝であるヘリングボーン形状溝35を設けるので、高速回転しても、ヘリングボーン形状溝35や多円弧形状溝等の動圧溝に生じる作動油の動圧作用によって、各プランジャブロック19・24をセンタケース16の内周面16eに一層効果的に流体支持することができ、更なる、摩耗・焼き付きの軽減による部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図ることができる。
次に、前記センタケース16の油路構成について、図2乃至図5、図7、図8により説明する。前記ケース内油路29は、センタケース16の軸心を挟んで反対側に、本実施例では図4、図5、図7に示すように上下部に、それぞれ穿孔される第一油路群29A・第二油路群29Bと、前記第一油路群29Aからの作動油を集める給排溝16e1・16e2と、前記第二油路群29Bからの作動油を集める給排溝16e3・16e4とから構成される。そして、前記第一油路群29A・第二油路群29Bのいずれか一方に高圧側、他方に低圧側の作動油が流れ、閉回路内を循環するようにしている。なお、以下では、第一油路群29Aが前進時の高圧側、第二油路群29Bが前進時の低圧側である場合について説明する。
このうちの第一油路群29Aにおいては、前記センタケース16上部で肉厚略中央部に、3本の第一ケース内油路36・37・38が、円周上で略等間隔に軸方向に穿孔されると共に、該第一ケース内油路36・37・38の前後端部は、下方に延設される。同様に、前記第二油路群29Bにおいても、前記センタケース16下部で肉厚略中央部に、3本の第二ケース内油路39・40・41が、円周上で略等間隔に軸方向に穿孔されると共に、該第二ケース内油路39・40・41の前後端部は、上方に延設される。
一方、前記給排溝16e1・16e2は、前記センタケース16の内周面16e上部に、周方向帯状に前後に設けられる。そして、前側の給排溝16e1の底面には、前記第一ケース内油路36・37・38の前端部が下方に延設されて成るケースポート36a・37a・38aが開口されると共に、後側の給排溝16e2の底面には、前記第一ケース内油路36・37・38の後端部が下方に延設されて成るケースポート36b・37b・38bが開口されている。
同様に、前記給排溝16e3・16e4は、前記センタケース16の内周面16e下部に、周方向帯状に前後に設けられる。そして、前側の給排溝16e3の底面には、前記第二ケース内油路39・40・41の前端部が上方に延設されて成るケースポート39a・40a・41aが開口されると共に、後側の給排溝16e4の底面には、前記油路第二ケース内39・40・41の後端部が上方に延設されて成るケースポート39b・40b・41bが開口されている。
これにより、前後の給排溝16e1・16e2間が第一油路群29Aによって連通されて前進時の高圧側が形成され、前後の給排溝16e3・16e4間が第二油路群29Bによって連通されて前進時の低圧側が形成されるようにしている。
更に、前記給排溝16e1・16e2・16e3・16e4のうち、給排溝16e1・16e3は、油圧ポンプ14側のプランジャポート19c1の軸線方向位置と一致するように配置され、給排溝16e2・16e4は、油圧モータ15側のプランジャポート24c1の軸線方向位置と一致するように配置されている。
これにより、油圧ポンプ14では、プランジャポート19c1をケースポート36a・37a・38a・39a・40a・41aに対向させて、両ポート間で作動油を給排可能にし、油圧モータ15でも、プランジャポート24c1をケースポート36b・37b・38b・39b・40b・41bに対向させて、両ポート間で作動油を給排可能にすることができる。
加えて、このようにして内部の複数の油路36乃至油路41を作動油が循環するセンタケース16の外周面16fは、外部に露出しており、その全面積を放熱部として利用可能な構成としている。
これにより、高負荷運転や高速運転等の際に、油圧ポンプ14、油圧モータ15内で急速に加圧圧縮されて高温となった作動油を、センタケース16通過中に効果的に空冷または油冷することができる。
すなわち、油圧ポンプ14と油圧モータ15を閉回路によって流体接続する油圧式無段変速装置2において、複数のプランジャ20を軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室19aを備えて前記油圧ポンプ14のポンプ軸11と一緒に回動する第一プランジャブロック19と、複数のプランジャ25を軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室24aを備えて前記油圧モータ15のモータ軸12と一緒に回動する第二プランジャブロック24とを連設し、該第一プランジャブロック19・第二プランジャブロック24を内挿する筒状のセンタケース16を設け、該センタケース16内で軸線方向に沿って設けた第一ケース内油路36・37・38、第二ケース内油路39・40・41と、前記第一プランジャブロック19・第二プランジャブロック24内でプランジャ室19a・24aに連通して径方向に設けたプランジャポート19c1・24c1と、該プランジャポート19c1・24c1の各々を前記第一ケース内油路36・37・38、第二ケース内油路39・40・41に接続するためセンタケースの内周面に設けた第一給排溝である給排溝16e1・16e2、第二給排溝である給排溝16e3・16e4とにより、前記閉回路を構成すると共に、前記センタケース16の内周面16eと第一プランジャブロック19・第二プランジャブロック24の外周面19e・24eとの間に軸受隙間を設けることにより、該第一プランジャブロック19・第二プランジャブロック24を流体支持したので、前記第一プランジャブロック19・第二プランジャブロック24の両プランジャポート19c1・24c1間を、前記第一給排溝である給排溝16e1・16e2、第二給排溝である給排溝16e3・16e4、第一ケース内油路36・37・38、第二ケース内油路39・40・41を介して連通し、閉回路内に作動油を循環させることができ、たとえ、該作動油の油圧が高負荷運転や高速運転等により過大となっても、内圧に対する剛性の高い筒状のセンタケース16の内周面16eとプランジャブロック19・24の外周面19e・24eとの隙間は、ほとんど変化することがなく、該隙間からの作動油の外部への漏出を防止することができる。更に、前記センタケース16の筒状の壁部に、複数の油路36乃至油路41を軸方向に穿孔して油路本数を増やしたり、壁部の肉厚を厚くして油路36乃至油路41一本当たりの油路断面積を増加させて、ケース内油路29全体での油路断面積を十分に大きくすることができ、油圧ポンプ14と油圧モータ15間の循環流量が増加し、流速の上昇、圧損の減少、騒音の抑制を図り、特に、低温起動性能を向上させることができる。
その上、前記センタケース16の壁部の外周面16fの全てを放熱部として機能させることができ、ケース表面積が広くなり、高負荷運転や高速運転等によって作動油の油温が高くなるのを、空冷や油冷による冷却方式を用いて簡単に抑制することができる。更に、油圧式無段変速装置2を、油冷を目的としてミッションケース内の底部に装填配置する場合であっても、プランジャブロック19・24等の回転体は、センタケース16に収納されているために油の攪拌抵抗にはならず、エンジン馬力のロスが抑制されて車両の燃費低減を図ることができる。
加えて、筒状のセンタケース16の軸方向一端側と他端側に、異なる軸心を有するケース半部を形成した上で、各端に第一プランジャブロック19と第二プランジャブロック24を内挿するだけで、ポンプ軸11・モータ軸12を異なる軸心上に容易に配置することができ、油圧式無段変速装置へ2の入出力方向を自由に選択し、該油圧式無段変速装置2を組み込む機器の設計自由度を高めることができる。そして、前記ポンプ軸11・モータ軸12は、各プランジャブロック19・24を介して、センタケース16の内周面16eに、軸方向に長い範囲で回動可能に支持することができ、軸受等の削減による部品コストの低下と装置のコンパクト化を図り、特に、ポンプ軸11・モータ軸12の同方向連設時における全長の短縮化を図ることができる。
また、前記センタケース16の内周面16e上部で油圧ポンプ14側では、前進時高圧側にある前記給排溝16e1を挟んで前後に隣接して、周方向細溝状に圧力バランス溝42・43が設けられ、該圧力バランス溝42・43からは、前進時高圧側の前記ケースポート36a・37a・38aに向かって、複数の取出溝部42a・43aが軸方向に延出して接続されている。更に、この圧力バランス溝42・43は、前記ケースポート36a・37a・38aから、センタケース16の内周面16e下部近傍で前進時低圧側にある前記給排溝16e3の位置まで周方向に延設される。
前記油圧モータ15側でも同様に、前進時高圧側にある前記給排溝16e2を挟んで前後に隣接して、周方向溝状に圧力バランス溝44・45が設けられ、該圧力バランス溝44・45からは、前進時高圧側の前記ケースポート36b・37b・38bに向かって、複数の取出溝部44a・45aが軸方向に延出して接続されている。更に、この圧力バランス溝44・45は、前記ケースポート36b・37b・38bから、センタケース16の内周面16e下部近傍で前進時低圧側にある前記給排溝16e4の位置まで周方向に延設される。
ここで、油圧モータ15側では、前記プランジャ室24a内を往復摺動するプランジャ25は、図5に示すように、該プランジャ25の先部と当接する固定斜板26から反力46を受けると共に、第二プランジャブロック24は、高圧側の前記第一油路群29Aの油圧と低圧側の前記第二油路群29Bの油圧との圧力差から油圧力47を受けるため、第二プランジャブロック24には、この反力46と油圧力47の合力である押動力48が作用する。油圧ポンプ14側でも同様にして、第一プランジャブロック19に押動力48が作用する。このような押動力48が大きくなると、プランジャブロック19・24がセンタケース16の内周面16eに押し付けられて接触する可能性がある。
つまり、プランジャブロック19・24とセンタケース16との接触を回避するために、前進時高圧側の第一油路群29Aにおけるケースポート36a・37a・38a・36b・37b・38bからの高圧油を、前記圧力バランス溝42・43・44・45に導くようにしている。
すなわち、前記センタケース16の内周面16eに、前記第一給排溝である給排溝16e1・16e2、第二給排溝である給排溝16e3・16e4のうち、前進時に高圧側となる給排溝である給排溝16e1・16e2から分岐させた圧力バランス溝42・43・44・45を、前進時に低圧側となる給排溝である給排溝16e3・16e4と隣接するように延設させるので、高速回転により、各プランジャブロック19・24内のプランジャ室19a・24a内を往復摺動するプランジャ20・25が、該プランジャ20・25の先部と当接する斜板21・26から受ける反力46と、センタケース16内のケース内油路29における高圧側・低圧側の圧力差による油圧力47とを受けて、各プランジャブロック19・24がセンタケース16の内周面16eに押動されても、高圧側の圧油によって押し返すことができ、各プランジャブロック19・24の外周面はセンタケース16の内周面16eに接触せず、摩耗・焼き付きの軽減による部品の寿命延長、動力伝達効率の向上、及び騒音の抑制を図ることができる。
次に、以上のような油圧式無段変速装置2の別形態について、図9により説明する。なお、以下では、前記油圧式無段変速装置2と異なる点を中心に説明すると共に、各要素に用いた符号と同じ符号は、同一または同等の機能を有する要素を指すものであり、同じ符号を付した要素については、特に必要としない限り、その説明は省略する。
図9に示す油圧式無段変速装置2Aは、斜板21・26にシュー32・33を追従させるための前記バネ部材60を、ポンプ軸11A・モータ軸12Aの内端よりも内側に配置せずに、ポンプ軸11A・モータ軸12Aの外周に巻回したものである。
該油圧式無段変速装置2Aの油圧モータユニット10Aにも、前記リテーナ62、リテーナガイド61、及び該リテーナガイド61に一端が当接されるリテーナ押えピン64が設けられる。一方、第二プランジャブロック24の中心部には、収納室63が形成され、該収納室63には、前記リテーナガイド61の他端が当接されたリング状の後係止部材67と、該後係止部材67よりも前方で、前記止輪65によって前方への摺動が規制されたリング状の前係止部材66とが配置され、該前係止部材66と前記後係止部材67との間に、前記バネ部材60が、前記モータ軸12Aの外周に巻回された状態で介装されている。そして、該バネ部材60の弾性力によって、後係止部材67が固定斜板26側に押圧されるようにしている。油圧ポンプユニット9Aにおいても同様である。
この際、ポンプ軸11A・モータ軸12Aは、その軸長を前記ポンプ軸11・モータ軸12よりも長くすることにより、ポンプ軸11Aの後端部に設けた圧入用のボス部11A1と、前後略中央部に設けた係合用のスプライン部11A2との間隔、及びモータ軸12Aの前端部に設けた圧入用のボス部12A1と、前後略中央部に設けた係合用のスプライン部12A2との間隔を拡大し、その間の小径部11A3・12A3に前記バネ部材60を巻回するようにしている。
これにより、第一プランジャブロック19とポンプ軸11Aとの係合長さ、第二プランジャブロック24とモータ軸12Aとの係合長さのいずれも、長くすることができ、各軸11A・12Aをプランジャブロック19・24内に、一層、がたつくことなく確実に、相対回転不能に挿嵌することができる。
本発明は、油圧ポンプと油圧モータを閉回路によって流体接続する、全ての油圧式無段変速装置に適用することができる。
2・2A 油圧式無段変速装置
11・11A ポンプ軸
12・12A モータ軸
14 油圧ポンプ
15 油圧モータ
16 センタケース
16e センタケースの内周面
16e1・16e2 給排溝(第一給排溝)
16e3・16e4 給排溝(第二給排溝)
16g 仕切り壁
19 第一プランジャブロック
19a プランジャ室
19c1 プランジャポート
19e 第一プランジャブロックの外周面
19f 内端凸面(端部)
20・25 プランジャ
21・26 斜板
24 第二プランジャブロック
24a プランジャ室
24c1 プランジャポート
24e 第二プランジャブロック24の外周面
24f 内端凸面(端部)
32・33 シュー
35 へリングボーン形状溝(動圧溝)
36・37・38 第一ケース内油路
39・40・41 第二ケース内油路
42・43・44・45 圧力バランス溝
60 バネ部材

Claims (5)

  1. 油圧ポンプと油圧モータを閉回路によって流体接続する油圧式無段変速装置において、
    複数のプランジャを軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室を備えて前記油圧ポンプのポンプ軸と一緒に回動する第一プランジャブロックと、
    複数のプランジャを軸方向に摺動自在に挿嵌するプランジャ室を備えて前記油圧モータのモータ軸と一緒に回動する第二プランジャブロックとを連設し、
    前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックを内挿する筒状のセンタケースを設け、
    前記センタケース内で軸線方向に沿って設けた第一ケース内油路・第二ケース内油路と、
    前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロック内でプランジャ室に連通するように、径方向に穿設して周方向に複数設けたプランジャポートと、
    前記プランジャポートの各々を第一ケース内油路・第二ケース内油路に接続するセンタケースの内周面に設けた第一給排溝・第二給排溝とにより、前記閉回路を構成すると共に、
    前記センタケースの内周面と第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの外周面との間に軸受隙間を設けることにより、前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックを流体支持した
    ことを特徴とする油圧式無段変速装置。
  2. 前記センターケースの軸方向略中央部に仕切り壁を設け、
    前記仕切り壁を第一プランジャブロックと第二プランジャブロックとの間に位置させると共に、
    前記第一プランジャブロックと第二プランジャブロックの端部と仕切り壁との間の空間に、前記プランジャ室内の圧油を供給可能とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の油圧式無段変速装置。
  3. 前記センタケースの内周面に、前記第一給排溝・第二給排溝のうち、前進時に高圧側となる給排溝から分岐させた圧力バランス溝を、前進時に低圧側となる給排溝と隣接するように延設させた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油圧式無段変速装置。
  4. 前記第一プランジャブロック・第二プランジャブロックの外周面とセンタケースの内周面の少なくとも一方に動圧溝を設けた
    ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の油圧式無段変速装置。
  5. 前記プランジャ室に摺動自在に挿嵌するプランジャの先端に設けたシューを斜板に当接すると共に、
    前記シューは、前記ポンプ軸・モータ軸と同軸上に設けたバネ部材によって前記斜板側へ押圧する構成とした
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の油圧式無段変速装置。
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