以下、ロータリーダイカッターシステムに係る本発明の切り屑回収装置を実施するための形態(実施例)について説明する。
以下、本発明の実施例1について、図面に従って説明する。図1は、本発明に係るロータリーダイカッターシステムにおける、第1の切り屑回収装置90の配置を示す正面図(一部断面)である。図2は、本発明に係るロータリーダイカッターシステムにおける、ダイカッターロール17とアンビルロール21に挟持され、搬送方向の矢印39方向に繰り出される加工中の材料31の平面図を示す。
図1を参照して、第1のバキュームコンベア70は、複数の小孔72a(図示されてない)が明けられた上面板72(図示されてない)を有する第1の減圧室71を備え、この第1の減圧室71の右側に第1のガイドローラ73aを、左側に第2のガイドローラ73bを配置し、更に、この第1の減圧室71の下側の右寄りに駆動ローラ74を、下側の左寄りに第3のガイドローラ75をそれぞれ備え、これらの各ローラ間に張架され、且つ、前記複数の小孔72a(図示されてない)を有する前記上面板72の外側を覆うようにして、複数の通気孔(小孔)76a(図示していない)を有する第1のコンベアベルト76を巻回し張架している。前記第1の減圧室71は、図示してない真空ポンプ77に接続されていて、前記上面板72の複数の小孔72aを介して第1のコンベアベルト76の複数の通気孔(小孔)76aを経由した吸引力により、第1のコンベアベルト76上に載置され吸着されて、後述する製品と、後述する切り屑とのカッターの切れ目に切断された材料31が搬送される。勿論、前記駆動ローラ74により駆動される第1のコンベアベルト76は、図示されない電動機により駆動され、前記材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21の間を通過する時の速度と同一速度を維持して(同期させて)矢印39方向に、製品と、切り屑とを整然とした状態を保持したまま第1の切り屑回収装置90に搬送させることができる。第1の切り屑回収装置90は、第1のロール92と第2のロール120を含む第1のバキュームロール91と、第1の押圧ロール180とを具備している。そして、第1のバキュームコンベア70が、具体的に図示されていない支持部材等により、左フレーム5と右フレーム11とにより、取り付け支持されていることは勿論である。
図2において、第2行目の製品(左)34aと,第2行目の製品(右)34bとの各図形の中心位置と並んで、第4行目の切り屑(左)44aと,第4行目の切り屑(右)44bとの各図形の中心位置が第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180とに挟まれる位置に到達した状態を示している。この第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180との隙間は、シート状の材料31の厚さよりやや小さく設定されているものとする。
前記第2行目の製品(左)と(右)を34a,34bとすることは前述したが、第5行目の切り屑を45aとし、更に、第6行目の切り屑(左)と(右)を46a,46bとし、そして、第3行目の製品(左)と(中)及び(右)を35a,35b,35cとする。第7行目の切り屑(左)と(右)を47a,47bとし、第8行目の切り屑を48aとし、そして、第4行目の製品(左)と(右)を36a,36bとする。
そして、第9行目の切り屑(左)と(右)を49a,49bとし、第10行目の切り屑を50aとし、第11行目の切り屑(左)と(右)を51a,51bとし、更に、第5行目の製品(左)と(中)及び(右)を37a,37b,37cとする。図2において、実線で示される部分であるカッターの切れ目は、第5行目の製品(左)と(中)及び(右)としての37a,37b,37cの右半分までであり、これらに隣接する、仮想線、即ち、二点鎖線で示される第12行目の切り屑(左)と(右)としての52a,52b、及び、第14行目の切り屑(左)と(右)としての54a,54bは、これから後で切れ目が付けられる状態とする。
図2の右方における第1行目の製品(左)と(中)及び(右)としての33a,33b,33cの左半分をスタート位置とした場合に、図2の左方における第5行目の製品(左)と(中)及び(右)としての37a,37b,37cの右半分の位置までが、ダイカッターロール17とアンビルロール21の1回転により、材料31に付けられたカッターの切れ目の状態を示すものとする。
説明が一部重複するが、図1、図2を参照して、繰り出され搬送されるシート状の材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21の間を通過する。その時、材料31が切断され、形成された製品と切り屑の関係を説明する。初めに、図2を参照して、第1行目の製品(左)33aの前半部分と,第1行目の製品(中)33bの前半部分と,第1行目の製品(右)33cの前半部分と、が切断される場合、その間に、第1の切れ端40aと,第2の切れ端40bと、第3の切れ端32aと、第1行目の切り屑(左)41aと、第4の切れ端40cと、第5の切り屑40dと、第6の切れ端32bと、第1行目の切り屑(右)41bと、第7の切れ端40eと、第8の切れ端40fと、が切断される。
引き続いて、第1行目の製品(左)33aの後半部分と,第1行目の製品(中)33bの後半部分と,第1行目の製品(右)33cの後半部分と、が切断される場合、その間に、第4行目の切り屑(左)44aの先端部分と、第2行目の切り屑(左)42aの先端部分から中央部分へと、第3の切り屑43aの先端部分と、第2行目の切り屑(右)42bの先端部分から中央部分へと、第4行目の切り屑(右)44bの先端部分と、が切断される。
次に、第2行目の製品(左)34aの前半部分と、第2行目の製品(右)34bの前半部分と、が切断される場合、その間に、第4行目の切り屑(左)44aの前半中央部分と、第2行目の切り屑(左)42aの後端部分と、第3行目の切り屑43aと、第2行目の切り屑(右)42bの後端部分と、第4行目の切り屑(右)44bの前半中央部分と、が切断される。
引き続いて、第2行目の製品(左)34aの後半部分と、第2行目の製品(右)34bの後半部分と、が切断される場合、その間に、第4行目の切り屑(左)44aの後半中央部分と、第6行目の切り屑(左)46aの先端部分と、第5行目の切り屑45aの先端部分から後端部分へと、第6行目の切り屑(右)46bの先端部分と、第4行目の切り屑(右)44bの後半中央部分と、が切断される。
次に、第3行目の製品(左)35aの前半部分と、第3行目の製品(中)35bの前半部分と、第3行目の製品(右)35cの前半部分と、が切断される場合、その間に、第4行目の切り屑(左)44aの末端部分と、第6行目の切り屑(左)46aと、第5行目の切り屑45aの末端部分と、第6行目の切り屑(右)46bと、第4行目の切り屑(右)44bの末端部分と、が切断される。
引き続いて、第3行目の製品(左)35aの後半部分と、第3行目の製品(中)35bの後半部分と、第3行目の製品(右)35cの後半部分と、が切断される場合、その間に、第9行目の切り屑(左)49aの先端部分と、第7行目の切り屑(左)47aの先端部分から中央部分へと、第8の切り屑48aの先端部分と、第7行目の切り屑(右)47bの先端部分から中央部分へと、第9行目の切り屑(右)49bの先端部分と、が切断される。
次に、第4行目の製品(左)36aの前半部分と、第4行目の製品(右)36bの前半部分と、が切断される場合、その間に、第9行目の切り屑(左)49aの前半中央部分と、第7行目の切り屑(左)47aの後端部分と、第8行目の切り屑48aと、第7行目の切り屑(右)47bの後端部分と、第9行目の切り屑(右)49bの前半中央部分と、が切断される。
引き続いて、第4行目の製品(左)36aの後半部分と、第4行目の製品(右)36bの後半部分と、が切断される場合、その間に、第9行目の切り屑(左)49aの後半中央部分と、第11行目の切り屑(左)51aの先端部分と、第10行目の切り屑50aの先端部分から後端部分へと、第11行目の切り屑(右)51bの先端部分と、第9行目の切り屑(右)49bの後半中央部分と、が切断される。
次に、第5行目の製品(左)37aの前半部分(これはダイカッターロール17が1回転して第1行目の製品(左)33aの前半部分に戻る。)と,第5行目の製品(中)37bの前半部分(これはダイカッターロール17が1回転して第1行目の製品(中)33bの前半部分に戻る。)と,第5行目の製品(右)37cの前半部分(これはダイカッターロール17が1回転して第1行目の製品(右)33cの後半部分に戻る。)と、が切断される場合(即ち、これはダイカッターロール17が1回転して前記第1行目の製品(左)と(中)及び(右)(33a〜33c)に相当する位置に戻ったことになる。)、その間に、第9行目の切り屑(左)49aの後端部分と,第11行目の切り屑(左)51a(これはダイカッターロール17が1回転して第1行目の切り屑(左)41aに戻る。)と、第10の切り屑50aと、第11行目の切り屑(右)51b(これはダイカッターロール17が1回転して第1行目の切り屑(右)41bに戻る。)と、第9行目の切り屑(右)49bの後端部分と、が切断される。
引き続いて、第5行目の製品(左)37aの後半部分(これはダイカッターロール17が1回転して第1行目の製品(左)33aの後半部分に戻る。)と,第5行目の製品(中)37bの後半部分(これはダイカッターロール17が1回転して第1行目の製品(中)33bの後半部分に戻る。)と,第5行目の製品(右)37cの後半部分(これはダイカッターロール17が1回転して第1行目の製品(右)33cの後半部分に戻る。)と、が切断される場合、その間に、第14行目の切り屑(左)54aの先端部分(これはダイカッターロール17が1回転して第4行目の切り屑(左)44aの先端部分に戻る。)と、第12行目の切り屑(左)52aの先端部分から中央部分(これはダイカッターロール17が1回転して第2行目の切り屑(左)42aの先端部分から中央部分)へと、第12行目の切り屑53aの先端部分(これはダイカッターロール17が1回転して第3行目の切り屑43aの先端部分に戻る。)と、第12行目の切り屑(右)52bの先端部分から中央部分(これはダイカッターロール17が1回転して第2行目の切り屑(右)42bの先端部分から中央部分に戻る。)へと、第14行目の切り屑(右)54bの先端部分(これはダイカッターロール17が1回転して第4行目の切り屑(右)44bに戻る。)と、が切断される。
上記の様に、シート状の材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21との間に挟まれて、ダイカッターロール17のカッター(図示しない)による所定形状の製品と切り屑とにサイクリックに切断され、次々、繰り出され、第1のバキュームコンベア70上に搬送される(図1参照)。
図1、図2を参照して、例えば、前記カッターロール17の前記カッター(図示しない)に打ち抜かれた第1行目の製品(左)33aの前半部分と,第1行目の製品(中)33bの前半部分と,第1行目の製品(右)33cの前半部分とが、第1のバキュームコンベア70の第1のコンベアベルト76上に乗せられて、矢印39方向に搬送されると同時に、前記カッター(図示しない)に打ち抜かれた第1の切れ端40aと,第2の切れ端40bと、第3の切れ端32aと、この第3の切れ端32aに続いて第1行目の切り屑(左)41aと、第4の切れ端40cと、第5の切り屑40dと、第6の切れ端32bと、この第6の切れ端32bに続いて第1行目の切り屑(右)41bと、第7の切れ端40eと、第8の切れ端40fとが、第1のバキュームコンベア70の第1のコンベアベルト76上に乗せられて、矢印39方向の次工程の第1の切り屑回収装置90に搬送される。
更に、図2を参照して、シート状の材料31の端部31aにおいて、カッターの切れ目は、右端部切り屑40a,40b,40c,40d,40e,40fと製品の切れ端32a、32b、が形成されている。材料31の端部31aに接して第1行目の製品33a、33b、33cが、切り始めの製品となっている。これに隣接して第1行目の切り屑41a、41b,が形成されている。これら前記の切り屑等は、切り始めなので第1の切り屑回収装置90の第1のバキュームロール91の吸引動作をさせずに、第1のバキュームコンベア70の第1のコンベアベルト76上に載置され吸着され、矢印39方向に搬送される途中で、係員が取り除くこととなる。同様に第1行目の製品33a,33b,33cも切り始めの製品であり、例えば、図示してないCCDカメラを有する画像認識装置等で形状をチェックして出来映え品質を確認しながら、第1のバキュームコンベア70にて矢印39方向に搬送し、その後の取り扱いは、係員に任されることとなる。
切り屑の回収動作について、図2,図3を参照して、回転せず固定されている第2のロール120の第2の拡径部121に設けられた、第2の吸引開口123と第4の吸引開口125の中心の上方位置に対応して,第1のロール92における、それぞれ第1行目の連通口(左)94aと第1行目の連通口(右)94bとが、それと同時に、それぞれ第1行目の切り屑(左)41aと切り屑(右)41bの各々略図形中心位置とが合致した場合、或いは、第2行目の切り屑(左)42aと第2行目の切り屑(右)42bの各々略図形中心位置が到達する場合に、上方から第1の押圧ロール180の押圧部材により押圧されることにより、切り屑第1行目の(左)41aと切り屑第1行目の(右)41b、或いは、第2行目の切り屑(左)42aと第2行目の切り屑42bとが吸引回収される。同様に、第3の吸引開口124の中心の上方位置に対応して,第1のロール92における第3行目の連通口96aと、第3行目の切り屑43aの略図形中心位置が合致した場合、上方から第1の押圧ロール180の押圧部材により押圧されることにより、第3行目の切り屑43aが吸引回収される。同様に、第2のロール120における第1の吸引開口122と第5の吸引開口126の中心の上方位置に対応して,第1のロール92における第4行目の連通口(左)97a及び第4行目の連通口(右)97bと、第4行目の切り屑(左)44a及び第4行目の切り屑(右)44bの各々略図形中心位置が合致した場合、上方から第1の押圧ロール180の押圧部材により押圧されることにより、第4行目の切り屑(左)44a及び第4行目の切り屑(右)44bとが吸引回収される。上記略述のごとく、図2において切り始めから引き続いて、ダイカッターロール17とアンビルロール21の回転により、材料31にダイカッターロール17のカッターの切れ目が付けられて切断され、第2行目の切り屑(左)42a、第2行目の切り屑(右)42b、及び、第3行目の切り屑43aが、第1の切り屑回収装置90の第1のバキュームロール91の吸引動作により回収されたものとし、次に、第4行目の切り屑(左)44a,第4行目の切り屑(右)44bが、第1の切り屑回収装置90の第1のバキュームロール91に吸引される状態を、切り屑の吸引動作の代表例として後述する。他の切り屑の吸引動作は、同様であるので説明は省略する。
図3は、本発明に係る第1の切り屑回収装置90の要部を示す正面図(一部断面図)である。図3を参照して、第1の切り屑回収装置90は、左右フレーム5,11に回転自在に支承された第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180とを備えている。前記第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180は、それぞれ右方端部に備えられた歯車111と歯車205とが、互いに噛み合い同期して反対方向に回転する。
図3を参照して、第1のバキュームロール91は二重の管構造となっており、その外側の管は、第1のロール92であり、内側の管は、第2のロール120である。前記第1のロール92において、第1の拡径部93から第1の接続壁部106に連接して右方軸部108が形成される。第1のロール92の第1の拡径部93の内円筒孔93aの左端部は後述する第1のパイプ支持部材141の右端近傍に設けられた軸受け142により回転自在に支承されている。そして、後述するようにその左方にて軸封部材145が設けられている。
更に、図3を参照して、左フレーム5に穿たれた第1のバキュームロール91用の軸受け孔8と、第1の押圧ロール180用の軸受け孔9とのそれぞれの軸中心が、右フレーム11に穿たれた第1の第1のバキュームロール91用の軸受け孔14と、第1の押圧ロール180用の軸受け孔15とのそれぞれの軸中心とに対応一致して設けられている。
図3を参照して、左フレーム5の軸受け孔8に、中空孔141aを有し左端部にフランジ部141bを備えた第1のパイプ支持部材141が挿入されている。前記左端部のフランジ部141bは、ねじ146にて前記左フレーム5に固着されている。この第1のパイプ支持部材141の右方端部には、段付き部141cに前述の軸受け142が挿入され、且つ、C形止め輪用の溝141dを設けて、そこにC形止め輪143を用いて前記軸受け142の抜け止めを図っている。前述したように、この軸受け142に、前記第1のバキュームロール91を構成する第1のロール92における第1の拡径部93の内円筒孔93aの左端部が、被覆するように嵌まっており、軸受け142にて回転自在に支承されている。更に、軸受け142の左方にて軸封部材145が設けられており、減圧室128への塵埃等を含んだ流入空気を防止している。
図3を参照して、前記第1のパイプ支持部材141の中空孔141a内に挿入され、ねじ161にて取付けフランジ部160bを固定されている圧縮空気導入管160が配置されている。この圧縮空気導入管160を形成する圧縮空気導入管本体160aの左端部には図示されてない圧縮機163が接続されていて、内部に圧縮空気流164が導入され、この圧縮空気導入管本体160aの右端部に設けられている噴射管(ノズル)160cから、前記圧縮空気流164を後述する第2の減圧室128内に噴出空気流164aを、勢いよく噴出させることができる。
図3を参照して、前述したように、第1のバキュームロール91は二重の管構造となっており、その外側の管は、第1のロール92であり、内側の管は、第2のロール120である。言い換えれば、第2ロール120を覆うように第1のロール92が配置されている。そして、前記第1のロール92において、第1の拡径部93から第1の接続壁部106に連接して右方軸部108が形成されている。第1のロール92の第1の拡径部93の内円筒孔93aの左端部は前記したように第1のパイプ支持部材141の右端近傍に設けられた軸受け142により回転自在に支承されている。
図3を参照して、次に、第1のバキュームロール91の右方端部を説明する。右方軸部108は、右フレーム11の軸受け孔14に嵌入され、軸受け押さえ110と止めねじ110aにて取り付けられた軸受け109に回転自在に支承されている。更に、右方軸部108には、前記軸受け109を挟んで左方から止めねじ115により固定されたカラー114を有し、右端部には、キー溝108aが施され、キー溝111aを有する歯車111がキー112により回り止めされ、止めねじ111bにて抜け止め固定されている。
図3を参照して、第1のバキュームロール91を構成する第1のロール92の第1の拡径部93の内円筒孔93a内から、右方軸部108の内円筒孔108b内にかけて第2のロール120が嵌め込まれている。即ち、この第2のロール120において、第2の拡径部121から第2の接続壁部127に連接して右方軸部132が形成されている。第1のバキュームロール91の第1の拡径部93の内円筒孔93a内に、第2のロール120の第2の拡径部121が回転自在に挿入支持されていて、第1のロール92の右方軸部108の内円筒孔108b内に、第2のロール120の右方軸部132が、干渉せずに貫通されている。即ち、第1のロール92の右方軸部108の内円筒孔108bの内壁面と、第2のロール120の右方軸部132の外周円筒面とは干渉しない隙間が確保されていて、右方端部は後述するように、取付けブラケット135に支持されている。
図3を参照して、更に、この右方軸部132は、右方に延在して段付き軸部132aが形成されていて、この段付き軸部132aは、第2のパイプ支持部材150の中心孔150a内に嵌合されている。この第2のパイプ支持部材150の取付け突部150bが、前記取付けブラケット135のパイプ支持部材案内孔136内に嵌合されると共に、フランジ部150dの取付けねじ152にて取付けブラケット135に取り付けている。この取付けブラケット135が取付けねじ138にて右フレーム11に固着されている。第2のパイプ支持部材150の中心孔150a内に嵌合されている段付き軸部132aの抜け防止は、前記取付けブラケット135のパイプ押さえねじ用貫通孔137を介して、第2のパイプ支持部材150のパイプ押さえ雌ねじ150cに螺合されたパイプ押さえねじ139により固着されている。
図3を参照して、更に、前記第2のパイプ支持部材150の排出ホース取付け部150eに、ホース153の端部を被覆するように挿入して、そのホース153の端部の外側にホースバンド154を巻き付けて、締め付けねじ154aにて固着する。第2のロール120の第2の拡径部121の内円筒孔129の左端部には、中心孔130aを有するドーナツ形の左側板130が固着されていて、この左側板130の中心孔130a内に、前記圧縮空気導入管160を形成する圧縮空気導入管本体160aが挿通され、第2のロール120の左端が嵌合支持されている。
図2、図3を参照して、第2のロール120の第2の拡径部121の上面位置において、中心軸線に平行に一列に所定の間隔で、第1の吸引開口122、第2の吸引開口123、第3の吸引開口124、第4の吸引開口125、そして、第5の吸引開口126、が設けられている。
第2のロール120は左右フレーム5,11に固定されているので、これらの通気口122,123,124,125,126は常に上方に向けて開口している。
図2を参照して、後述するように、第2のロール120の第2の拡径部121に設けられている第1の吸引開口122には、第4行目の切り屑(左)44a,第9行目の切り屑(左)49a,第14行目の切り屑(左)54aが吸引され、第2の吸引開口123には、第1行目の切り屑(左)41a,第2行目の切り屑(左)42a,第6行目の切り屑(左)46a,第7行目の切り屑(左)47a,第11行目の切り屑(左)51aが吸引され、第3の吸引開口124には、第3行目の切り屑43a,第5行目の切り屑45a,第8行目の切り屑48a,第10行目の切り屑50aが吸引され、第4の吸引開口125には、第1行目の切り屑(右)41b,第2行目の切り屑(右)42b,第6行目の切り屑(右)46b,第7行目の切り屑(右)47b,第11行目の切り屑(右)51bが吸引され、第5の吸引開口126には、第4行目の切り屑(右)44b,第9行目の切り屑(右)49b,第14行目の切り屑(右)54bが吸引される。
尚、後述するように(実施例2参照)、第2のロール120の第2の拡径部121に設けられている第1の吸引開口122、第2の吸引開口123、第3の吸引開口124、第4の吸引開口125、第5の吸引開口126、の5個の開口を、1個の連続した長穴開口とすることも可能である。
図1,図3、図4を参照すると、前述したように、第2ロール120を覆うように第1のロール92が配置されている。そして、第1のロール92の第1の拡径部93の円筒面に第1行目〜第10行目の連通口が設けられている。即ち、第1行目の連通口は、連通口(左)94a,連通口(右)94bが開口され、第2行目の連通口は、連通口(左)95a,連通口(右)95bが開口され、第3行目の連通口は、連通口96aが開口され、第4行目の連通口は、連通口(左)97a,連通口(右)97bが開口され、第5行目の連通口は、連通口98aが開口され、第6行目の連通口は、連通口(左)99a,連通口(右)99bが開口され、第7行目の連通口は、連通口(左)100a,連通口(右)100bが開口され、第8行目の連通口は、連通口101aが開口され、第9行目の連通口は、連通口(左)102a,連通口(右)102bが開口され、第10行目の連通口は、連通口103aが開口され、次に、第11行目の連通口としては、一回りして元に戻って、第1行目の連通口(左)94a,連通口(右)94bが開口されることとなる。そして、後述するが(図3参照)、第1のロール92の第1の拡径部93の円筒面に設けられた、第1行目〜第10行目の各連通口は、切り屑40(具体的には、第1行目の切り屑(左)41a,第1行目の切り屑(右)41b〜第12行目の切り屑(左)51a、第12行目の切り屑(右)51b)の吸引回収のタイミング制御をすることになる。
図3を参照して、第1の切り屑回収装置90は、左右フレーム5,11に回転自在に支承された第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180とを備えており、第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180との隙間は、シート状の材料31の厚さよりやや小さく設定されていることは前述した通りである。
ここで(図3を参照)、第1の押圧ロール180の構成について詳述する。第1の押圧ロール180は第1のバキュームロール91と平行に配置されている。第1の押圧ロール180は、中央拡径部181から第3の接続壁部196に連接して右方軸部197を備えている。この右方軸部197は、右方に延在して段付き軸部198を形成し、右端部に取付けねじ穴199を2個と、キー溝200を設けている。この段付き軸部198に、フランジ付き軸受け202と、ボス部205aと中心孔205b内にキー溝205cが形成された歯車205が嵌め込まれる。前記フランジ付き軸受け202は、右フレーム11の軸受け孔15に嵌合され、フランジ部に軸受け押さえ203を当接させて止めねじ204にて固着されている。歯車205は、段付き軸部198において、キー溝200と、歯車205側のキー溝205cとにキー208を嵌入させてから、平座金206を当接させ、2本の取付けねじ207にて固着されている。
更に、図3を参照して、第1の押圧ロール180を構成する左方軸部210において、その左方軸部210の右方端部にフランジ部211を形成し、その左方軸部210の左方端部に段付き部212を備えており、前記フランジ部211には通気孔211aが穿孔されている。この左方軸部210のフランジ部211が、中央拡径部181の内円筒穴181aの左端内側段部181b内に嵌め込まれて溶接等にて固着されている。左フレーム5の軸受け孔9内に圧入されている軸受け214の中心孔214a内に、前記第1の押圧ロール180を構成する左方軸部210の段付き部212が嵌入されていて、第1の押圧ロール180の左方端部が回転自在に支承されている。よって、第1の押圧ロール180は、左方端部が左フレーム5の軸受け214に支承され、右方端部が右フレーム11の軸受け202に支承されて、回転自在である。
図4は、第1の切り屑回収装置90における、第1ロール91の第1の拡径部93(展開図)の通気孔と、第2ロール120の第2の拡径部121の通気孔と、第1の押圧ロール180の中央拡径部181(展開図)の押圧ピンとの関係を示す斜視図である。
第1の押圧ロール180の中央拡径部181の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、且つ、一周する間に、第1行目〜第10行目に押圧ピンが植設されている。即ち、第1行目に押圧ピン(左)182a、押圧ピン(右)182bが設けてある。第2行目に押圧ピン(左)183a、押圧ピン(右)183bが設けてある。第3行目に押圧ピン184aが設けてある。第4行目に押圧ピン(左)185a、押圧ピン(右)185bが設けてある。第5行目に押圧ピン186aが設けてある。第6行目に押圧ピン(左)187a、押圧ピン(右)187bが設けてある。第7行目に押圧ピン(左)188a、押圧ピン(右)188bが設けてある。第8行目に押圧ピン189aが設けてある。第9行目に押圧ピン(左)190a、押圧ピン(右)190bが設けてある。第10行目に押圧ピン191aが設けてある。次に、第1の押圧ロール180が、一回転して、第1行目の押圧ピン(左)182aと、押圧ピン(右)182bとが再び現れることになる。
ここで、図3を参照して、第2の減圧室128内にて発生する吸引空気流164bについて説明する。第2の減圧室128内において、噴射管(ノズル)160cと整流拡散管(ディヒューザー)133は、適当な距離を置いて向き合っており、噴射管(ノズル)160cから噴射された高速の空気の流れ(噴出空気流)164aの束は、整流拡散管(ディヒューザー)133に向かって進む。この空気の流れ(噴出空気流)164aによって負の静圧が生じ、第2の減圧室128内が真空状態となる。この負の静圧と空気の粘性によって、整流拡散管(ディヒューザー)133の入り口部133aに飛び込む空気噴流(噴出空気流)164aに周囲の空気と共に切り屑40(41a〜54b)が、次々に引き込まれます。供給された圧縮空気流164と吸引開口(通気孔94,95,〜104のいずれかと、対応する通気孔122,123,〜126のいずれかとの重なり合ってなす吸気経路)から吸い込まれた空気(吸引空気流)164bと切り屑40(41a〜54b)は、整流拡散管(ディヒューザー)133を通過し、排出口133bから排出されることになる。
(第1行目の切り屑(左)41a,第1行目の切り屑(右)41bの回収について)
図1〜図4を参照して、切り屑40の具体的な吸引動作を説明する。
回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第1行目の連通口(左)94aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第2の吸引開口123が重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第1行目の切り屑(左)41aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第1行目の切り屑(左)41aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第1行目の押圧ピン(左)182aにより上方から押圧される。そして、この第1行目の切り屑(左)41aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。前記動作と同時並行に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第1行目の連通口(右)94bと、第2のロール120の第2の拡径部121の第4の吸引開口125とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第1行目の切り屑(右)41bの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第1行目の切り屑(右)41bの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第1行目の押圧ピン(右)182bにより上方から押圧される。そして、この第1行目の切り屑(右)41bは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。勿論、外部に排出された各切り屑40(41a〜54b)は、その後、図示しない切り屑回収袋内に収納され、産業廃棄物として処理される。
(第2行目の切り屑(左)42a,第2行目の切り屑(右)42bの回収について)
次に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第2行目の連通口(左)95aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第2の吸引開口123が重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第2行目の切り屑(左)42aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第2行目の切り屑(左)42aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第2行目の押圧ピン(左)183aにより押圧される。そして、この第2行目の切り屑(左)42aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。前記動作と同時並行に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第2行目の連通口(右)95bと、第2のロール120の第2の拡径部121の第4の吸引開口125とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第2行目の切り屑(右)42bの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第2行目の切り屑(右)42bの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第2行目の押圧ピン(右)183bにより押圧される。そして、この第2行目の切り屑(右)42bは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
(第3行目の切り屑43aの回収について)
次に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第3行目の連通口96aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第3の吸引開口124とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に切り屑43aの図形中心位置が来るように搬送されると共に、この切り屑43aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第3行目の押圧ピン184aにより上方から押圧される。そして、この切り屑43aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出される。
(第4行目の切り屑(左)44a,第4行目の切り屑(右)44bの回収について)
次に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第4行目の連通口(左)97aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第1の吸引開口122が重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第4行目の切り屑(左)44aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第4行目の切り屑(左)44aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第4行目の押圧ピン(左)185aにより上方から押圧される。そして、この第4行目の切り屑(左)44aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。前記動作と同時並行に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第4行目の連通口(右)97bと、第2のロール120の第2の拡径部121の第5の吸引開口126とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第4行目の切り屑(右)44bの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第4行目の切り屑(右)44bの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第4行目の押圧ピン(右)185bにより上方から押圧される。そして、この第4行目の切り屑(右)44bは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
(第1行目の製品(左)33a,(中)33b,(右)33cの次工程への搬送について)
第1行目の切り屑(左)41a,(右)41bと、第2行目の切り屑(左)42a,(右)42bと、第3行目の切り屑43aおよび第4行目の切り屑(左)44a,(右)44bが、それぞれ前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される間に、第1行目の製品(左)33a,(中)33b,(右)33cは、第1のバキュームコンベア70から、第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180との間隙を通過して、後述する第2のバキュームコンベア220(一部破断)に整然とした状態で搬送され、更に第2のコンベアベルト226上に吸着されながら、次工程に搬送される(図1を参照)。
(第5行目の切り屑45aの回収について)
図1〜図4を参照して、次に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第5行目の連通口98aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第3の吸引開口124とが重なり合い、吸気経路が出現する時期がある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第5行目の切り屑45aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第5行目の切り屑45aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第5行目の押圧ピン186aにより上方から押圧される。そして、この第5行目の切り屑45aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
(第6行目の切り屑(左)46a,第6行目の切り屑(右)46bの回収について)
図1〜図4を参照して、次に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第6行目の連通口(左)99aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第2の吸引開口123が重なり合い、吸気経路が出現する時期がある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第6行目の切り屑(左)46aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第6行目の切り屑(左)46aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第6行目の押圧ピン(左)187aにより上方から押圧される。そして、この第6行目の切り屑(左)46aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。前記動作と同時並行に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第6行目の連通口(右)99bと、第2のロール120の第2の拡径部121の第4の吸引開口125とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第6行目の切り屑(右)46bの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第6行目の切り屑(右)46bの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第6行目の押圧ピン(右)187bにより上方から押圧される。そして、この第6行目の切り屑(右)46bは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
(第2行目の製品(左)34a,(右)34bの次工程への搬送について)
第5行目の切り屑45a、第6行目の切り屑(左)46a,(右)46bが、それぞれ前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される間に、第2行目の製品(左)34a,(右)34bは、第1のバキュームコンベア70から、第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180との間隙を通過して、第2のバキュームコンベア220(一部破断)に整然とした状態で搬送され、更に第2のコンベアベルト226上に吸着されながら、次工程に搬送される(図1を参照)。
(第7行目の切り屑(左)47a,(右)47bの回収について)
図1〜図4を参照して、次に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第7行目の連通口(左)100aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第2の吸引開口123とが重なり合い、吸気経路が出現する時期がある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第7行目の切り屑(左)47aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第7行目の切り屑(左)47aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第7行目の押圧ピン(左)188aにより上方から押圧される。そして、この第7行目の切り屑(左)47aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。前記動作と同時並行に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第7行目の連通口(右)100bと、第2のロール120の第2の拡径部121の第4の吸引開口125とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第7行目の切り屑(右)47bの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第7行目の切り屑(右)47bの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第7行目の押圧ピン(右)188bにより上方から押圧される。そして、この第7行目の切り屑(右)47bは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
(第8行目の切り屑48aの回収について)
次に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第8行目の連通口101aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第3の吸引開口124とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第8行目の切り屑48aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第8行目の切り屑48aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第8行目の押圧ピン186aにより上方から押圧される。そして、この切り屑48aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
(第9行目の切り屑(左)49a,第9行目の切り屑(右)49bの回収について)
次に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第9行目の連通口(左)102aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第1の吸引開口122とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第9行目の切り屑(左)49aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第9行目の切り屑(左)49aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第9行目の押圧ピン(左)190aにより上方から押圧される。そして、この第9行目の切り屑(左)49aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。前記動作と同時並行に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第9行目の連通口(右)102bと、第2のロール120の第2の拡径部121の第5の吸引開口126とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第9行目の切り屑(右)49bの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第9行目の切り屑(右)49bの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第9行目の押圧ピン(右)190bにより上方から押圧される。そして、この第9行目の切り屑(右)49bは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
(第3行目の製品(左)35a,(中)35b,(右)35cの次工程への搬送について)
第7行目の切り屑(左)47a,(右)47b、第8行目の切り屑48a、第9行目の切り屑(左)49a,(右)49bが、それぞれ前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される間に、第3行目の製品(左)35a,(中)35b,(右)35cは、第1のバキュームコンベア70から、第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180との間隙を通過して、第2のバキュームコンベア220(一部破断)に整然とした状態で搬送され、更に第2のコンベアベルト226上に吸着されながら、次工程に搬送される(図1を参照)。
(第10行目の切り屑50aの回収について)
次に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第10行目の通気口98aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第3の吸引開口124とが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがある。この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第10行目の切り屑50aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第10行目の切り屑50aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第10行目の押圧ピン191aにより上方から押圧される。そして、この第10行目の切り屑50aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
(第11行目の切り屑(左)51a、(右)51b;第1のロール92と第1の押圧ロール180が1回転した場合の切り屑(左)51a、(右)51b(第1行目の切り屑(左)41a、(右)41bに相当)の回収について)
図1〜図4を参照して、次に、互いに反対方向に回転する第1のロール92と第1の押圧ロール180とが1回転して、再び、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第1行目の連通口(左)94aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第2の吸引開口123とが重なり合い、吸気経路が出現する。このタイミングに合致して、この吸気経路の中心位置上に第11行目の切り屑(左)51a(第1行目の切り屑(左)41aに相当)の図形の中心位置が来るように搬送されると共に、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第1行目の押圧ピン(左)182aにより、この第11行目の切り屑(左)51a(第1行目の切り屑(左)41aに相当)の図形の中心位置が、上方から押圧される。そして、この第11行目の切り屑(左)51a(第1行目の切り屑(左)41aに相当)は、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。前記動作と同時並行に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第1行目の連通口94bと、第2のロール120の第2の拡径部121の第4の吸引開口125とが重なり合い、吸気経路が出現する。このタイミングに合致して、この吸気経路の中心位置上に切り屑51b(切り屑41bに相当)の図形の中心位置が来るように搬送されると共に、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第1行目の押圧ピン(右)182bにより、この第11行目の切り屑(右)51b(第1行目の切り屑(右)41bに相当)の図形の中心位置が、上方から押圧される。そして、この第11行目の切り屑(右)51b(第1行目の切り屑(右)41bに相当)は、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。このようにして、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第11行目の通気口としては、第1の拡径部93が一回りして元に戻って、第1のロール92の第1の拡径部93の第1行目の連通口(左)94aと、第2のロール120の第2の拡径部121の第2の吸引開口123とが重なり合う、吸気経路を出現させるタイミングと、同時並行に、第1のロール92の第1の拡径部93の第1行目の連通口(右)94bと、第2のロール120の第2の拡径部121の第4の吸引開口125が重なり合い、吸気経路を出現させるタイミングに戻ることになる。
(第4行目の製品(左)36a,(右)36bの次工程への搬送について)
第10行目の切り屑50a、第11行目の切り屑51a(切り屑41aに相当),51b(切り屑41bに相当)が、それぞれ前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出される間に、第4行目の製品(左)36a,(右)36bは、第1のバキュームコンベア70から、第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180との間隙を通過して、第2のバキュームコンベア220(一部破断)に整然とした状態で搬送され、更に、第2のコンベアベルト226上に吸着されながら、次工程に搬送される(図1を参照)。
このようにして、シート状の材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21の間を通過し、その時に、製品33,34,〜37と切り屑40(具体的には41,42、〜51)とからなる所定形状の打ち抜きがなされ、次工程の第1の切り屑回収装置90に搬送され、前記したように順々に、切り屑40(具体的には41,42、〜51)は、回収される(図1〜図3参照)。そして、製品33,34,〜37は、次工程に搬送され、積層整列されて、包装等の出荷準備されることとなる。
実施例2において、図5(実施例1の図1に相当)は、本発明に係るロータリーダイカッターシステムにおける、第2の切り屑回収装置90aの側面図を示す。この第2の切り屑回収装置90aは、第1のロール92と第3のロール120aとを有する第2のバキュームロール91aと、第1の押圧ロール180とを具備している。
図6(実施例1の図3に相当)は、本発明に係る第2の切り屑回収装置90aの要部を示す正面図(一部断面図)と、図7(実施例1の図4に相当)は、第2の切り屑回収装置90aにおける、第2のバキュームロール91aの第1の拡径部93(展開図)の通気孔と、第3のロール120aの第3の拡径部121aの吸引開口の長孔122aと、第1の押圧ロール180の中央拡径部181(展開図)の押圧ピンとの関係を示す斜視図である。図5を参照して、シート状の材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21との間に挟まれて、ダイカッターロール17のカッター(図示しない)による所定形状の製品と切り屑とにサイクリックに切断され、次々、繰り出され、第1のバキュームコンベア70上に搬送される。
実施例1の図1,図3及び図4と、実施例2の図5と、図6及び図7とを参照して、実施例1の第2のロール120を、実施例2において第3のロール120aに読み替え、実施例1の第2の拡径部121を、実施例2において第3の拡径部121aに読み替え、実施例1の第1の吸引開口122〜第5の吸引開口126を、実施例2において、吸引開口の長孔122aに各々読み替えればよく、実施例2においてその他の構成部材は実施例1と同一とする。もっと端的に述べれば、図4に示す様に、第2のロール120の第2の拡径部121に設けられた、第1の吸引開口122〜第5の吸引開口126を、図7に示すように、第3のロール120aの第3の拡径部121aにおいて、一個の吸引開口の長孔122aに代えたものである。即ち、回転する第1のロール92の第1の拡径部93に設けられている、第1行目の連通口(左)94a,(右)94bと、第2行目の連通口(左)95a,(右)95bと、第3行目の連通口96aと、第4行目の連通口(左)97a,(右)97bと、第5行目の連通口98aと、第6行目の連通口(左)99a,(右)99bと、第7行目の連通口(左)100a,(右)100bと、第8行目の連通口101aと、第9行目の連通口(左)102a,(右)102bと、第10行目の連通口103aと,一回りして第11行目の連通口(左)94a,(右)94bとより、第3のロール120aの第3の拡径部121の吸引開口の長孔122aと重なり合い、吸気経路が出現するタイミングを生じさせて、このタイミングに合わせて切り屑と押圧ピンとを同期させて、切り屑の吸引回収が図られる。
(第1行目の切り屑(左)41a,(右)41bの回収について)
図1〜図4及び図5〜図7を参照して、具体的に例えば、この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に、第1行目の切り屑(左)41aの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第1行目の切り屑(左)41aの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第1行目の押圧ピン(左)182aにより上方から押圧される。そして、この第1行目の切り屑(左)41aは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。前記動作と同時並行に、回転する第1のロール92の第1の拡径部93の第1行目の連通口(右)94bと、第3のロール120aの第3の拡径部121aの吸引開口の長孔122aとが重なり合い、吸気経路が出現するタイミングがあり、この吸気経路が発生するタイミングに合わせて、この吸気経路の中心位置上に第1行目の切り屑(右)41bの図形の中心位置が来るように搬送されると共に、この第1行目の切り屑(右)41bの図形の中心位置が、前記第1の押圧ロール180の拡径部181の第1行目の押圧ピン(右)182bにより上方から押圧される。そして、この第1行目の切り屑(右)41bは、前記吸気経路を流通する吸引空気流164bに引かれて第2の減圧室128内に吸引され、その後、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。上記のように、第1の吸引開口122を吸引開口の長孔122aに読み替えれば、前記実施例1の説明と同様であるので、以下の切り屑40の吸引排出の説明を省略する。
以下、本発明の第3の実施について、図面に従って説明する。図8は、本発明に係るロータリーダイカッターシステムにおける、第3の切り屑回収装置240の側面図を示す。図8を参照して、シート状の材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21との間に挟まれて、ダイカッターロール17のカッター(図示しない)による所定形状の製品と切り屑とにサイクリックに切断され、次々、繰り出され、第1のバキュームコンベア70上に搬送される。この第1のバキュームコンベア70は、実施例1において、前述してあるので略記する。第1のバキュームコンベア70を構成する第1のコンベアベルト76は、図示されない電動機により、駆動ローラ74を介して駆動され、前記材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21の間を通過する時の速度と同一速度を維持して(同期させて)矢印39方向に、製品と、切り屑とを整然とした状態を保持したまま第3の切り屑回収装置240に搬送する。第3の切り屑回収装置240は、第1のロール92と第3のロール120aを含む第2のバキュームロール91aと、弁開閉制御ローラ280を含むロータリーバルブ260とを具備している。
図9は、本発明に係る第3の切り屑回収装置240の要部を示す正面図(一部断面図)である。図9を参照して、第3の切り屑回収装置240は、左右フレーム5,11に回転自在に支承された第2のバキュームロール91aと弁開閉制御ローラ280を含むロータリーバルブ260とを具備している。第2のバキュームロール91aと弁開閉制御ローラ280とは、それぞれ右方端部に備えられた歯車111と歯車205とが、互いに噛み合い同期して反対方向(図8の矢印方向)に回転する。第2のバキュームロール91aは、実施例2における第2の切り屑回収装置90aの第2のバキュームロール91aと同一であり、第2の押圧ロール250は、前記第1の押圧ロール180(図3参照)と共通の部材にて構成される部分もあるが、便宜上、重複するが説明する。
第2のバキュームロール91aは二重の管構造となっており、その外側の管は、第1のロール92であり、内側の管は、第3のロール120aである。前記第1のロール92において、第1の拡径部93から第1の接続壁部106に連接して右方軸部108が形成される。更に、第1のロール92おいて、第1の拡径部93の内円筒孔93aの左端部は後述する第1のパイプ支持部材141の右端近傍に設けられた軸受け142により回転自在に支承されている。
そして、図9を参照して、左フレーム5に穿たれた第2のバキュームロール91a用の軸受け孔8と、弁開閉制御ローラ280用の軸受け孔9とのそれぞれの軸孔中心が、右フレーム11に穿たれた第2のバキュームロール91a用の軸受け孔14と、弁開閉制御ローラ280用の軸受け孔15とのそれぞれの軸孔中心とに対応一致して設けられている。
図9を参照して、左フレーム5の軸受け孔8及び軸受け孔9に、中空孔141aを有し左端部にフランジ部141bを備えた第1のパイプ支持部材141が、それぞれ上下に、水平方向に平行に挿入されている。そして、それぞれの前記左端部のフランジ部141bは、ねじ146にて前記左フレーム5に各々固着されている。この第1のパイプ支持部材141の右方端部には、段付き部141cに軸受け142が挿入され、且つ、C形止め輪用の溝141dを設けて、そこにC形止め輪143を用いて前記軸受け142の抜け止めを図っている。これ等の2個の軸受け142の内、下側の軸受け142に、前記第2のバキュームロール91aを構成する第1のロール92の第1の拡径部93の内円筒孔93aの左端部が、この軸受け142を被覆するように嵌まり、回転自在に支承されている。同様に上側の軸受け142にも、後述する弁開閉制御ローラ280の内円筒孔281aの左端部が、この軸受け142を被覆するように嵌まり、回転自在に支承されている。そして、これ等各々の軸受け142の左方に隣接して、左端内溝93b及び左端内溝281bに、それぞれ軸封部材145が設けられており、内円筒孔93aや、内円筒孔281a内への塵埃等を含んだ流入空気を防止している。
図9、図10を参照して、更に、この上側の前記第1のパイプ支持部材141の中空孔141a内に挿入され、ねじ262にて取付けフランジ部261aを固定されている第2の圧縮空気導入管261が挿入配置されている。この第2の圧縮空気導入管261の左端部には図示されてない圧縮機261fが接続されていて、内部に圧縮空気流261gが導入され、高圧空気261hが蓄えられ、ロータリーバルブ260により制御され、蓄えられた高圧空気261hが、第2の減圧室128内に向けて切り屑の上方から噴出する圧縮空気流261jとして、勢いよく噴出させ、更に、吸引空気流164bに引かれて、切り屑の回収を可能とする。
図9を参照して、前述したように、第2のバキュームロール91aは、二重の管構造となっており、その外側の管は、切り屑を搬送するために回転する第1のロール92であり、内側の管は、負圧室(第2の減圧室)128へ通じる吸引開口の長孔122aを上面に向けて固定されている、第3のロール120aである。言い換えれば、第3のロール120aを覆うように第1のロール92が配置されている訳である。そして、前記第1のロール92において、第1の拡径部93から第1の接続壁部106に連接して右方軸部108が形成されている。この第1のロール92の第1の拡径部93の内円筒孔93aの左端部は、前記したように第1のパイプ支持部材141の右端近傍に設けられた軸受け142により回転自在に支承されている。次に、第3のロール120aの右方端部の支持を説明する。第3のロール120aにおける第3の拡径部121aの内円筒孔129の左端部には、中心孔130aを有するドーナツ形の左側板130が固着されていて、この左側板130の中心孔130a内に、前記圧縮空気導入管160を形成する圧縮空気導入管本体160aが挿通され、第3のロール120aの左端が回転はしないが、嵌合支持されている。即ち、前記圧縮空気導入管本体160aに中心孔130aを嵌合したドーナツ形の左側板130を介して第3のロール120aにおける第3の拡径部121aの左端部が支持されている。
次に、図9を参照して、第2のバキュームロール91aを構成する、外側の第1のロール92と、内側の第3のロール120aとにおいて、まず外側の第1のロール92の右方端部を説明する。前記第1のロール92において、第1の拡径部93から右方に連接延在して第1の接続壁部106と、更に、右方軸部108が形成されている。この右方軸部108は、右フレーム11の軸受け孔14に嵌入され、軸受け押さえ110と止めねじ110aにて取り付けられた軸受け109に回転自在に支承されている。更に、右方軸部108には、前記軸受け109を挟んで左方から止めねじ115により固定されたカラー114を有し、右端部には、キー溝108aが施され、キー溝111aを有する歯車111がキー112により回り止めされ、止めねじ111bにて抜け止め固定されている。即ち、外側の、第1のロール92の右方端部は、右フレーム11の軸受け孔14に取り付けられた軸受け109に回転自在に支承されており、その右端部に取り付けられている歯車111は、後述する弁開閉制御ローラ280の歯車205と噛み合っている。
そして、図9を参照して、第2のバキュームロール91aを構成する第1のロール92において、左方部の、第1の拡径部93の内円筒孔93a内から、右方軸部108の内円筒孔108b内にかけて、内側の第3のロール120aが嵌め込まれている。即ち、この内側の第3のロール120aにおいて、第3の拡径部121aから第2の接続壁部127aに連接して第2の右方軸部132bが形成されている。第1のバキュームロール91の第1の拡径部93の内円筒孔93a内に、回転せずに固着されている第3のロール120aの第3の拡径部121aが、挿入支持されている。そして、第3のロール120aにおける、第3の拡径部121aの外表面に被挿嵌合された、第1のロール92の第1の拡径部93内から、連接する右方軸部108の内円筒孔108b内にかけて、第3のロール120aの第3の拡径部121aから、連接する第2の右方軸部132bが貫通している。ここにおいて、第1のロール92の右方軸部108の内円筒孔108bの内壁面と、第3のロール120aの第2の右方軸部132bの外周円筒面とは干渉しない隙間が確保されていて、第2の右方軸部132bの右方端部は後述するように、取付けブラケット135に支持されている。
即ち、第3のロール120aにおけるこの第2の右方軸部132bは、右方に延在して第2の段付き軸部132cが形成されていて、この第2の段付き軸部132cは、第2のパイプ支持部材150の中心孔150a内に嵌合されている。この第2のパイプ支持部材150の取付け突部150bが、取付けブラケット135のパイプ支持部材案内孔136内に嵌合されると共に、フランジ部150dの取付けねじ152にて取付けブラケット135に取り付けられている。この取付けブラケット135が取付けねじ138にて右フレーム11に固着されている。第2のパイプ支持部材150の中心孔150a内に嵌合されている、第3のロール120aの右方の第2の段付き軸部132bの抜け防止は、前記取付けブラケット135のパイプ押さえねじ用貫通孔137を介して、第2のパイプ支持部材150のパイプ押さえ雌ねじ150cに螺合されたパイプ押さえねじ139によりなされている。
図9を参照して、前記第2のパイプ支持部材150の排出ホース取付け部150eにホース153の端部を被覆するように挿入して、そのホース153の端部の外側にホースバンド154を巻き付けて、締め付けねじ154aにて固着する。第3のロール120aにおける、第3の拡径部121aの内円筒孔129aの左端部には、前述したように中心孔130aを有するドーナツ形の左側板130が固着されていて、この左側板130の中心孔130a内に、前記圧縮空気導入管160を形成する圧縮空気導入管本体160aが挿通されていて、第3のロール120aの左端が支持されている。
前述したように、実施例2,実施例3における、第3のロール120aの第3の拡径部121aの上面位置に、吸引開口の長孔122aが設けられていて、これは丁度、前記実施例1における、前記第1の切り屑回収装置90の第2のロール120の第2の拡径部121の上面位置において、軸心方向に一列に所定の間隔で、第1の吸引開口122と、第2の吸引開口123と、第3の吸引開口124と、第4の吸引開口125と、そして、第5の吸引開口126とが、独立に開口していたものが一繋がりとなって、吸引開口の長孔122aとなったものに相当する(図3、図4、図7参照)。そして、右フレーム11に取り付けブラケット135を介して、パイプ押さえねじ139により固定されているので、これらの通気口122,123,124,125,126と同様に、吸引開口の長孔122aは、常に上方に向けて減圧室128に通じるように開口待機している。
図5〜図11を参照して、次に、第3のロール120aを覆うように配置されている、第1のロール92の第1の拡径部93の円筒面に、第1行目〜第10行目の連通口が設けられている。即ち、第1行目の連通口は、連通口(左)94a,連通口(右)94bが開口され、第2行目の連通口は、連通口(左)95a,連通口(右)95bが開口され、第3行目の連通口は、連通口96aが開口され、第4行目の連通口は、連通口(左)97aと,連通口(右)97bが開口され、第5行目の連通口は、連通口98aが開口され、第6行目の連通口は、連通口(左)99aと,連通口(右)99bが開口され、第7行目の連通口は、連通口(左)100aと,連通口(右)100bが開口され、第8行目の連通口は、連通口101aが開口され、第9行目の連通口は、連通口(左)102a,連通口(右)102bが開口され、第10行目の連通口は、連通口103aが開口され、次に、第11行目の連通口としては、一回りして元に戻って、第1行目の連通口(左)94a,連通口(右)94bが開口されることとなる。そして、第1のロール92の第1の拡径部93の円筒面に設けられた、これ等の第1行目〜第10行目の連通口は、後述するロータリーバルブ260と同期して切り屑40(例えば、具体的には、第1行目の切り屑(左)41aと,(右)41bとが、吸引回収されることを初めとして、・・、第12行目の切り屑(左)51aと、(右)51bが吸引回収される等、第1のロール92の1回転により、次々サイクリックに切り屑40を吸引回収し得る。)の吸引回収のタイミング制御をして、第2の減圧室128内に効率よく吸引回収作業をすることになる。
次に、図8〜図11を参照して、ロータリーバルブ260を構成する弁開閉制御ローラ280について説明する。
前述したように、左フレーム5の軸受け孔8及び軸受け孔9に、中空孔141aを有し左端部にフランジ部141bを備えた第1のパイプ支持部材141が、それぞれ上下2個所に挿入され、前記左端部のフランジ部141bは、ねじ146にて前記左フレーム5に各々固着されており、この第1のパイプ支持部材141の右方端部には、段付き部141cに軸受け142が挿入され、且つ、C形止め輪用の溝141dを設けて、そこにC形止め輪143を用いて前記軸受け142の抜け止めを図っている。これ等の2個の軸受け142の内、下側の軸受け142に、前記第2のバキュームロール91aを構成する第1のロール92と第3のロール120aの内、第1のロール92における、第1の拡径部93の内円筒孔93aの左端部が、この軸受け142を被覆するように嵌まり、回転自在に支承されている。そして、上側の軸受け142に、後述する弁開閉制御ローラ280の内円筒孔281aの左端部が、この軸受け142を被覆するように嵌まり、回転自在に支承されている。そして、これ等各々の軸受け142の左方に隣接して、左端内溝93b、左端内溝281bに、軸封部材145が設けられており、内円筒孔93aや、内円筒孔281a内への塵埃等を含んだ流入空気を防止している。
図8〜図11を参照して、左フレーム5の軸受け孔8及び軸受け孔9に、それぞれ上下に平行に設けられた前記第1のパイプ支持部材141の内、今度は、上側の第1のパイプ支持部材141の中空穴141a内に挿入され、ねじ162にて取付フランジ部261aを固定されている第2の圧縮空気導入管261が挿入配置されている。この第2の圧縮空気導入管261の左端部には図示されてない圧縮機261fが接続されていて、内部に圧縮空気流261gが導入され、高圧空気261hが蓄えられることは前述した通りである。
ロータリーバルブ260により制御され、蓄えられた高圧空気261hが、第2の減圧室128内に向けて切り屑の上方から噴出する圧縮空気流261jとして、勢いよく噴出させ、更に、吸引空気流164bに引かれて、切り屑の回収を可能とする。
ところで、図10は、本発明に係る第3の切り屑回収装置240の第3の押圧手段であるロータリーバルブにより制御されて噴出する圧縮空気流261jに係る構成を示す。即ち、図10は、高圧空気261hを制御して噴出する圧縮空気流261jを創出可能なロータリーバルブ260の正面図(一部断面図)であり、図11は、そのロータリーバルブ260の右側面図(一部断面図)である。
前記第2の圧縮空気導入管261は、左フレーム5に挿通された第1のパイプ支持部材141と、右フレーム11に嵌入されたフランジ付き軸受け202に回動自在に支持されている弁開閉制御ローラ280の内部に、回転しないように挿通支持されている(図9参照)。更に、図9を参照して、第2の圧縮空気導入管261の右方端孔部261dに段付き部材263が挿入固着され、密封されている。更に、この段付き部材263の右方端部には軸受け264が座金265を介してねじ266にて固着されている。これにより、第2の圧縮空気導入管261の右方端において、弁開閉制御ローラ280が回転しても、弁開閉制御ローラ280の接続壁部296に滑らかに支承されている。
図9、図10,図11を参照して、前記第2の圧縮空気導入管261の中間部に平坦仕上げ部261bと、その面に取付け雌ねじ261cを設けてある。そして、この雌ねじ261cに、ロータリーバルブ260を構成する圧縮空気取り出し部材271の根元に設けられた雄ねじ部271eを螺合して、圧縮空気取り出し部材271が取り付けてある。この圧縮空気取り出し部材271の形状は、根元の雄ねじ部271eに連設して六角座部271bと、更に、その六角座部271bに立設された軸部271cが形成されている。そして、その軸部271cの先端にやや近いところに後述するC形リングばね272が嵌め込まれる浅い丸溝271dを刻設してある。図10において、圧縮空気取り出し部材271が2個併設されている。これは、図2に示す第2行目の切り屑(左)44aや、(右)44bなどの切り屑40の面積が比較的大きな場合に備えて押圧力を大きく出来るためである。通常は1個の切り屑40に対して、1個の圧縮空気取り出し部材271を備えている。ここでは、1個設置の場合は類推可能であるために、便宜上、2個併設状態について述べる。圧縮空気取り出し部材271において、その軸部271cにそれぞれ圧縮コイルばね273を被挿させて、空気ガイドブロック274に、2カ所並行にガイド孔274aが設けられている。これらの2個のガイド孔274aには、2個併設された圧縮空気取り出し部材271の軸部271cがそれぞれ摺動自在に嵌入される。更に、空気ガイドブロック274のガイド孔274aの一方端に近い部分に、前記C形リングばね272の外径よりも大きな径のC形リングばね用溝空間274bが刻設されている。そして、軸部271cにそれぞれ圧縮コイルばね273を被挿させて、更に、予め、C形リングばね272を空気ガイドブロック274のC形リングばね用溝空間274b内に挿入しておき、2個併設される圧縮空気取り出し部材271の各軸部271cの浅い丸溝271dにC形リングばね272を嵌め込む。これにより、C形リングばね用溝空間274b内において、軸部271Cの丸溝271dに嵌挿された状態であり、空気ガイドブロック274は、図11中の矢印A方向と矢印B方向に摺動自在となる。これにより、圧縮ばね273のばね力に抗して、C形リングばね272が、軸部271Cの丸溝271dに嵌挿された状態を保っていると共に、弁開閉制御ローラ280を組み込み容易である。そして、弁開閉制御ローラ280が回転しても空気ガイドブロック274は、圧縮ばね273により弁開閉制御ローラ280の内円筒孔281aに押しつけられており、高圧空気261hの漏れ防止が図られている。
図10、図11を参照して、ちなみに、切り屑40の面積の比較的大きい、第4行目の切り屑(左)44a、(右)44bの回収動作を述べる。弁開閉制御ローラ280の、後述する第4行目の高圧空気噴出孔(左)285aが中空孔271a、ガイド孔274aを介して高圧空気261hと連通し、更に第4行目切り屑(左)44aの図形中心と、第4行目の連通口(左)97aとが、吸引開口の長孔122a上において、ほぼ上下方向の一直線上に並び合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第4行目の切り屑(左)44aが、吸引空気流164bに引かれて、第2の減圧室128内に吸引回収される。これと同時並行に、第4行目の切り屑(右)44aの回収がなされることは勿論である。その後、第4行目の切り屑(左)44a、(右)44bは、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
図9〜図11を参照して、弁開閉制御ローラ280は、第2のバキュームロール91aと平行に(前記材料31の厚さよりやや少ない隙間を有して)配置されていて、製品と切り屑とを挟んで移送可能である。弁開閉制御ローラ280は、中央拡径部281から接続壁部296に連接して右方軸部297を備えている。そして、前記接続壁部296の内側面の中心部に段付き穴296aを設け、ここに前記第2の圧縮空気導入管261の右端部の軸受け264を嵌め込むことが出来る。ところで、前記右方軸部297は、更に、右方に延在して段付き軸部298を形成し、右端部に取付けねじ穴199を2個と、キー溝300を設けている。この段付き軸部298に、フランジ付き軸受け202と、ボス部205a(図示せず)を有し、軸中心孔205b(図示せず)内にキー溝205cが形成された歯車205が嵌め込まれる。前記フランジ付き軸受け202は、右フレーム11の軸受け孔15に嵌合され、このフランジ部に軸受け押さえ203を当接させて止めねじ204にて固着されている。歯車205は、段付き軸部298において、キー溝300と、歯車205側のキー溝205cとにキー208を嵌入させてから、平座金206を当接させ、2本の取付けねじ207にて固着されている。
尚、歯車205には、重量抜き孔205dを設けることにより、ドライバー用孔として兼用可能であり、前記止めねじ110aや前記止めねじ204を締めたり緩めたりするのに便利である。
図9〜図11を参照して、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、且つ、一周する間に、第1行目〜第10行目の高圧空気噴出孔(282a〜292b:この孔位置は、図4,図7の押圧ピン182a〜192bの位置に相当)が設けられている。これ等の高圧空気噴出孔(282a〜292b)はロータリーバルブ260の弁開閉制御の機能を有する。即ち、第1行目に高圧空気噴出孔(左)282a、高圧空気噴出孔(右)282bが設けてあり、例えば、この第1行目の高圧空気噴出孔(左)282aの中心が、第1行目の切り屑(左)41aの図形中心と、第1のロール92における第1行目の連通口(左)94aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気161hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第1行目の切り屑(左)41aの回収がなされる。これと同時並行に、第1行目の高圧空気噴出孔(右)282bの中心が、第1行目の切り屑(右)41bの図形中心と、第1のロール92における第1行目の連通口(右)94bの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する高圧空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第1行目の切り屑(右)41bの回収がなされる。
図9〜図11を参照して、同様に、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、第2行目に高圧空気噴出孔(左)283a、高圧空気噴出孔(右)283bが設けてある。例えば、第2行目の高圧空気噴出孔(左)283aの中心が、第2行目の切り屑(左)42aの図形中心と、第1のロール92における第2行目の連通口(左)95aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第2行目の切り屑(左)42aの回収がなされる。これと同時並行に、第2行目の高圧空気噴出孔(右)283bの中心が、第2行目の切り屑(右)42bの図形中心と、第1のロール92における第2行目の連通口(右)95bの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第2行目の切り屑(右)42bの回収がなされる。
図1、図2及び図9を参照して、同様に、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、第3行目に高圧空気噴出孔284aが設けてある。例えば、第3行目の高圧空気噴出孔284aの中心が、第3行目の切り屑43aの図形中心と、第1のロール92における第2行目の連通口96aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第3行目の切り屑43aの回収がなされる。
図2、図7〜図9を参照して、同様に、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、第4行目に高圧空気噴出孔(左)285a、高圧空気噴出孔(右)285bが設けてある。例えば、第4行目の高圧空気噴出孔(左)285aの中心が、第4行目の切り屑(左)44aの図形中心と、第1のロール92における第4行目の連通口(左)97aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第4行目の切り屑(左)44aの回収がなされる。これと同時並行に、第4行目の高圧空気噴出孔(右)285bの中心が、第4行目の切り屑(右)44bの図形中心と、第1のロール92における第4行目の連通口(右)97bの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第4行目の切り屑(右)44bの回収がなされる。
図1〜図9を参照して、同様に、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、第5行目に高圧空気噴出孔286aが設けてある。例えば、第5行目の高圧空気噴出孔286aの中心が、第5行目の切り屑45aの図形中心と、第1のロール92における第5行目の連通口98aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第5行目の切り屑45aの回収がなされる。
図1〜図9を参照して、同様に、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、第6行目に高圧空気噴出孔(左)287aと、高圧空気噴出孔(右)287bが設けてある。例えば、第6行目の高圧空気噴出孔(左)287aの中心が、第6行目の切り屑(左)46aの図形中心と、第1のロール92における第6行目の連通口(左)99aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第6行目の切り屑(左)46aの回収がなされる。これと同時並行に、第6行目の高圧空気噴出孔(右)287bの中心が、第6行目の切り屑(右)46bの図形中心と、第1のロール92における第6行目の連通口(右)99bの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第6行目の切り屑(右)46bの回収がなされる。
図1〜図9を参照して、同様に、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、第7行目に高圧空気噴出孔(左)288aと、高圧空気噴出孔(右)288bが設けてある。例えば、第7行目の高圧空気噴出孔(左)288aの中心が、第7行目の切り屑(左)47aの図形中心と、第1のロール92における第7行目の連通口(左)100aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第7行目の切り屑(左)47aの回収がなされる。これと同時並行に、第7行目の高圧空気噴出孔(右)288bの中心が、第7行目の切り屑(右)47bの図形中心と、第1のロール92における第7行目の連通口(右)100bの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第7行目の切り屑(右)47bの回収がなされる。
図2、図9〜図11を参照して、同様に、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、第8行目に高圧空気噴出孔289aが設けてある。例えば、第8行目の高圧空気噴出孔289aの中心が、第8行目の切り屑48aの図形中心と、第1のロール92における第8行目の連通口101aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第8行目の切り屑48aの回収がなされる。
図2、図9〜図11を参照して、同様に、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、第9行目に高圧空気噴出孔(左)290aと、高圧空気噴出孔(右)290bが設けてある。例えば、第9行目の高圧空気噴出孔(左)290aの中心が、第9行目の切り屑(左)49aの図形中心と、第1のロール92における第9行目の連通口(左)102aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第9行目の切り屑(左)49aの回収がなされる。これと同時並行に、第9行目の高圧空気噴出孔(右)290bの中心が、第9行目の切り屑(右)49bの図形中心と、第1のロール92における第9行目の連通口(右)102bの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第9行目の切り屑(右)49bの回収がなされる。
図2、図7〜図11を参照して、同様に、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面には、回転軸に平行な方向であって、第10行目に高圧空気噴出孔291aが設けてある。例えば、第10行目の高圧空気噴出孔291aの中心が、第10行目の切り屑50aの図形の中心と、第1のロール92における第10行目の連通口103aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第10行目の切り屑50aの回収がなされる。
図2、図7〜図11を参照して、次に、弁開閉制御ローラ280が回転して、第11行目の高圧空気噴出孔(左)289aと、高圧空気噴出孔(右)289bとが現れることになるが、これは、弁開閉制御ローラ280が、一回転して、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面の第1行目の高圧空気噴出孔(左)282aと、高圧空気噴出孔(右)282bとが再び現れたことである。そして、第1行目の高圧空気噴出孔(左)282aの中心が、第1行目の切り屑(左)41aの図形中心と、第1のロール92における第1行目の連通口(左)94aの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第1行目の切り屑(左)41aの回収がなされる。これと同時並行に、第1行目の高圧空気噴出孔(右)282bの中心が、第1行目の切り屑(右)41bの図形中心と、第1のロール92における第1行目の連通口(右)94bの中心とが、吸引開口の長孔122aの上方で合致すると、高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された第1行目の切り屑(右)41bの回収がなされる。
この様にして、第1のロール92における第1行目の連通口(左)94aと第1行目の連通口(右)94b〜第10行目の連通口103aとが、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面における、回転軸に平行な方向である、第1行目の高圧空気噴出孔(左)282aと高圧空気噴出孔(右)282b〜第10行目の高圧空気噴出孔291aに対応して、各々中心孔が合致する。更に、その合致する間に第1行目の切り屑(左)41aと切り屑(右)41b〜第10行目の切り屑50aが、次々に搬送されたタイミングにて、ロータリーバルブ260が作用して、サイクリックに高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された各々対応する切り屑40の回収がなされる。その後、各々対応する切り屑40は、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
以下、本発明の第4の実施について、図面に従って説明する。図12は、本発明に係るロータリーダイカッターシステムの右側面(右フレーム11を透視した状態)である。幅広の帯状で、且つ、シート状の材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21との間に挟まれて、ダイカッターロール17のカッター(図示しない)による所定形状の製品と切り屑とにサイクリックに切断され、矢印39方向に、次々、繰り出され、第1のバキュームコンベア70上に搬送される。この第1のバキュームコンベア70は、実施例1において、前述してあるので詳細な説明は省略する。即ち、第1のバキュームコンベア70を構成する第1のコンベアベルト76は、図示されない電動機により、駆動ローラ74を介して駆動され、前記材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21の間を通過する時の速度と同一速度を維持して(同期させて)矢印39方向に、製品と、切り屑とを整然とした状態を保持したまま第3の切り屑回収装置240に搬送する。
第3の切り屑回収装置240は、実施例3において説明したので、詳細は省略する。
第3の切り屑回収装置240は、第1のロール92と第3のロール120aを含む第2のバキュームロール91aと、弁開閉制御ローラ280を含むロータリーバルブ260とを具備している。例えば、図2、図7〜図11を参照して、第1のロール92における第1行目の連通口(左)94aと第1行目の連通口(右)94b〜第10行目の連通口103aとが、弁開閉制御ローラ280の中央拡径部281の側円筒面における、回転軸に平行な方向である、第1行目の高圧空気噴出孔(左)282aと高圧空気噴出孔(右)282b〜第10行目の高圧空気噴出孔291aに対応して、各々中心孔が合致する。更に、その合致する間に第1行目の切り屑(左)41aと切り屑(右)41b〜第10行目の切り屑50aが、次々に搬送されたタイミングにて、ロータリーバルブ260が作用して、サイクリックに高圧空気261hが噴出する圧縮空気流261jとして噴出し、これにより上方から押圧された各々対応する切り屑右40の回収がなされる。その後、各々対応する切り屑右40は、噴出空気流164aと共にホース153により外部に放出(排出)される。
そして、第3の切り屑回収装置240において、切り屑40(具体的には41,42、〜51)が、回収され、製品33,34,〜37は、第1のバキュームロール91と第1の押圧ロール180との間隙を通過して、第2のバキュームコンベア220において、第2のコンベアベルト226上に吸着されつつ、整然とした状態で搬送される。この第2のバキュームコンベア220は、実施例1において、前述した第1のバキュームコンベア70と構成は同様であるために説明を略記する。即ち、第2のバキュームコンベア220を構成する第2のコンベアベルト226は、図示されない電動機により、駆動ローラ224を介して駆動され、前記材料31が、ダイカッターロール17とアンビルロール21の間を通過する時の速度と同一速度を維持して(同期させて)矢印39方向に、製品33,34,〜37を、整然とした状態を保持しつつ、第1の吸引プーリ部320と第3の吸引プーリ部360の間に搬送する。
図13は、本発明に係るロータリーダイカッターシステムの平面図である。図14(a)は、本発明に係る吸引装置を構成する第1の吸引プーリ部320の平面図である。図14(b)は、第1の吸引プーリ本体(左)321a、又は、第1の吸引プーリ本体(右)321bの要部の断面図であり、図14(c)及び図14(d)では、第1の吸引プーリ本体(左)321a、又は、第1の吸引プーリ本体(右)321bの外観図であり、図14(c)において、吸引孔324aが丸形の例であり、図14(d)において、吸引孔324aが長孔の例である。図12、図13、図14を参照して、第1の吸引プーリ部320の構成を説明する。第1の吸引プーリ部320は、第1の中空ボス部322の両端部において、右フレーム11側の端部段付孔部322aと、左フレーム5側の端部段付孔部322bとを備えており、ここに滑り軸受け328、328を挿入して、第1の中空軸327により回転自在に支承されている。これらの滑り軸受け328、328と、左右フレーム5,11の間にスペーサーとして筒形部材338、338が配置されている。そして、左フレーム5側における第1の中空軸327の端部の中空孔327c内には、密閉栓337が挿入されており、右フレーム11の外側における第1の中空軸327の外方端部近傍には、フランジ部327dが固着されていて、右フレーム11にねじ327eにて固定されていると共に、更に、外方に延在していて、そこに図示されない真空ポンプに接続されている。前記滑り軸受け328は、第1の中空軸327の表面と、第1の中空ボス部322との隙間からの流入空気防止のメカニカルシール機能を有している。(注記:左右フレーム5,11は、装置において、製品の進行方向の下流側から上流側に向かった場合に、左フレーム5、右フレーム11と称す。その他は、製品の進行方向の上流側から下流側に向かった場合に、左右と称す。)
更に、第1の吸引プーリ部320を構成する第1のプーリ本体(左)321aと、第1のプーリ本体(右)321bについて述べる。第1の中空ボス部322の略中央部において、中空孔322cの内壁面に所定の間隔をあけて、通気円環(左)322dと、通気円環(右)322eを設けてある。そして、第1の中空軸327には、通気円環(左)322dに対応した複数の通気孔(左)327aが、又は、通気円環(右)322eに対応した複数の通気孔(右)327bが、それぞれ設けてある。勿論、第1の中空軸327の強度確保は考慮されている。そして、この通気円環(左)322d、又は、通気円環(右)322eに、連通する通気孔323aを有する複数の第1の中空アーム323が、第1のリム(左)324の吸引孔(左)324a、又は、第1のリム(右)325の吸引孔325aとの間をそれぞれ連通するように備えられた状態で、第1の吸引プーリ本体(左)321aと、第1の吸引プーリ本体(右)321bとが構成されている。そして、この第1の吸引プーリ本体(左)321aと、第2のバキュームコンベア220の上方に設けられている従動プーリ(左)331a(図示せず)との間に第3の小孔開き平ベルト(左)330が巻回張架してあり、同様に、この第1の吸引プーリ本体(右)321bと、第2のバキュームコンベア220の上方に設けられている従動プーリ(右)331b(図示せず)との間に第3の小孔開き平ベルト(左)330が巻回張架してある。そして、第2のバキュームコンベア220の上面に、各々第3の小孔開きベルト330、330の張り側を接触させ、第2のバキュームコンベア220の搬送速度と同期させて、製品を右方に搬送させる(図12参照)。その搬送の動力源は、第1の中空ボス部322の左方端部に歯車332をキー332aと止めねじ332bにて固着し、この歯車332に噛み合うモータギヤ335を、取り付けねじ335aにて電動機333のシャフトに取り付け、この電動機333を取り付けねじ332aにて取り付けブラケット334に取り付け、更に、この取り付けブラケット334を、左フレーム5に取り付けねじ334aにて取り付けている(図14(a)参照)。そして、この電動機333の駆動制御により、第2のバキュームコンベア220の搬送速度と同期させて、製品を右方に搬送させる。そして、第2のバキュームコンベア220から、まず初めに第1の吸引プーリ部320で(この場合に、第3の小孔開き平ベルト330、330を介して)、製品(左)34aと、製品(右)34bを同時並行に上方に吸着搬送して、第2の吸引プーリ部340に引き渡す。次に、第1の吸引プーリ部320で、製品(左)36aと、製品(右)36bを同時並行に上方向に吸着搬送して、第2の吸引プーリ部340に引き渡す(図2、図12参照)。そして、次に、第1の吸引プーリ部320で、製品(左)36aと、製品(右)36bを、同時並行に上方向に吸着搬送して、第2の吸引プーリ部340に引き渡す。更に、同様に、第1の吸引プーリ部320で、製品(左)38aと、製品(右)38bを、それぞれ同時並行に上方向に吸着搬送して、第2の吸引プーリ部340へ搬送する。
即ち、この第1の吸引プーリ部320の第1の吸引プーリ本体(左)321aには製品33a、34a、37aが、第3の小孔開き平ベルト(左)330を介して吸着されて、更に、上方の第2の吸引プーリ部340へ搬送し、同時並行に、この第1の吸引プーリ部320の第1の吸引プーリ本体(右)321bには製品34b、36b、38bが、第3の小孔開き平ベルト(右)330を介して吸着されて、更に、上方の第2の吸引プーリ部340へ搬送される。勿論、各製品(34a、36a、38a、34b、36b、38b)においては、図示されない真空ポンプとつながる第1の中空軸327の中空孔327cと連通する通気孔(左)327a、又は、通気孔(右)327bを経由し、更に、第1の中空ボス部322の通気円環(左)322d、又は、通気円環(右)322eを経由し、更に、複数の第1の中空アーム323の通気孔323aを経て、第1のリム(左)324の吸引孔324aに連通し、更に、第3の小孔開き平ベルト(左)330の小孔(図示せず)とを介して上方に吸引される、同様に、第1のリム(右)325の吸引孔325aに連通し、更に、第3の小孔開き平ベルト(右)330の小孔(図示せず)を介して吸引される。即ち、各製品は、第1の中空軸327の右方端部に接続されている真空ポンプ(図示しない)の吸引力により保持されながら搬送される。ここでは、製品の搬送される進行方向に向かって、千鳥足状に複数列に搬送される製品を、進行方向に一列置きに間を隔てて、同一の列に製品を仕分けて、ここでは進行方向にて2列目と4列目を、例えば、第1の吸引プーリ部320で(この場合に、第3の小孔開き平ベルト330、330を介して)、製品(左)34aと、製品(右)34bを同時並行に上方に吸着搬送して、第2の吸引プーリ部340に引き渡す。更に、第2の吸引プーリ部340から、列の製品を上方に吸着搬送させてから、第1の羽根車360にて所定数量に集積させて搬送する。そして、後述するように、搬送の進行方向の1列目と3列目と5列目の各製品を第3のプーリ部380により下方に吸着搬送させてから、第2の羽根車400にて所定数量に集積させて搬送する。
図15は、本発明に係る第2の吸引プーリ部340と第1の羽根車360の斜め上方から見た配置図である。図16は、本発明に係る第3の吸引プーリ部340の平面図である。図17は、本発明に係る第3の吸引プーリ部340と第2の羽根車400の平面図である。図15を参照して、第2の吸引プーリ部340の構成を説明する。第2の吸引プーリ部340は、第2の中空ボス部342の両端部において、右フレーム11側の端部段付孔部342aと、左フレーム5側の端部段付孔部342bとを備えており、ここに滑り軸受け348、348を挿入して、この軸受と第2の中空軸347により第2の吸引プーリ部340は、回転自在に支承されている。そして、これらの滑り軸受け348、348と、左右フレーム5,11の間にスペーサーとして筒形部材358、358が配置されている。そして、左フレーム5側における第2の中空軸347の中空孔347cの右端部内には、密閉栓357が挿入されており、右フレーム11の外側における第2の中空軸347の外方端部近傍には、取付けフランジ部347dが固着されていて、この取付けフランジ部347dにて右フレーム11にねじ347eで固定されていると共に、更に、外方に延在していて、そこにおいて図示されない真空ポンプが接続されている。前記滑り軸受け348,348は、第2の中空軸347の表面と、第2の中空ボス部342との隙間からの流入空気防止のメカニカルシール機能を有している。
更に、第2の吸引プーリ部340を構成する第2のプーリ本体(左)341aと、第2のプーリ本体(右)341bについて述べる。第2の吸引プーリ部340は、第2の中空ボス部342の略中央部において、中空孔342cの内壁面に所定の間隔をあけて、通気円環(左)342dと、通気円環(右)342eを設けてある(図15中の第2のプーリ本体(左)、(右)341a,341bの詳細断面図参照)。そして、第2の中空軸347において、通気円環(左)342dに対応した複数の通気孔(左)347aが、又は、通気円環(右)342eに対応した1乃至複数の通気孔(右)347bが、それぞれ設けてある。勿論、第2の中空軸347の強度確保は考慮されている。そして、この通気円環(左)342d、又は、通気円環(右)342eに、連通する通気孔343aを有する複数の第2の中空アーム343が、第2のリム(左)344の吸引孔(左)344a、又は、第2のリム(右)345の吸引孔345bとの間をそれぞれ連通するように備えられた状態で、第2の吸引プーリ本体(左)341aと、第2の吸引プーリ本体(右)341bとが構成されている。
そして、第2の吸引プーリ部340の駆動機構を説明する。図15を参照して、第2の中空ボス部342の右方端部(左フレーム5側)に歯車352をキー352aと止めねじ352bにて固着し、この歯車352に噛み合うモータギヤ355を、取り付けねじ355aにて電動機353のシャフトに取り付け、この電動機353を取り付けねじ353aにて取り付けブラケット354に取り付け、更に、この取り付けブラケット354を、左フレーム5に取り付けねじ354aにて取り付けている。そして、この電動機353の駆動制御により、第2のバキュームコンベア220の搬送速度と同期させて、製品を第1の羽根車360に搬送させる。
第1の羽根車360を説明する。図15を参照して、第1の羽根車360には、第1の羽根車本体(a)361aと、第1の羽根車本体(b)361bと、第1の羽根車本体(c)361cと、第1の羽根車本体(d)361dを有し、更に、これら各第1の羽根車本体をつないで、段付中空ボス部362を形成し、この段付中空ボス部362の中空孔362cにおいて、左端段付孔部362a(右フレーム11側)と右端段付孔部362b(左フレーム5側)とが形成されている。この左端段付孔部362aと右端段付孔部362b内に各々滑り軸受け371を適用し、そこに中実軸370を貫通させて、左右フレーム5,11の外面側に平座金370bを用いて、中実軸370の左右両端部に設けたねじ穴370a(図示せず)にて、各々取り付けねじ370cにて固着してある。
更に、詳述すると、前記段付中空ボス部362が、羽根取り付けボス(a)363と、羽根取り付けボス(b)364と、羽根取り付けボス(c)365と、羽根取り付けボス(d)366をつないでいる。そして、この羽根取り付けボス(a)363に羽根取り付け溝363a(ここでは8個所)を、羽根取り付けボス(b)364に羽根取り付け溝364a(ここでは8個所)を、羽根取り付けボス(c)365に羽根取り付け溝365a(ここでは8個所)を、羽根取り付けボス(d)366に羽根取り付け溝366a(ここでは8個所)を、それぞれ設け、そこに羽根部材368をそれぞれ植設し、溶接等にて固着している。すなわち、第1の羽根車本体(a)361aは、羽根取り付けボス(a)363に8個所設けた羽根取り付け溝363aに、各々羽根部材368を固着してなり、同様に、第1の羽根車本体(b)361bは、羽根取り付けボス(b)364に8個所設けた羽根取り付け溝364aに、各々羽根部材368を固着してなり、同様に、第1の羽根車本体(c)361cは、羽根取り付けボス(c)365に8個所設けた羽根取り付け溝365aに、各々羽根部材368を固着してなり、同様に、第1の羽根車本体(d)361dは、羽根取り付けボス(d)366に8個所設けた羽根取り付け溝366aに、各々羽根部材368を固着してなり、これらを段付中空ボス部362が、一体的につなげており、前述した第2の吸引プーリ部340を構成する第2のプーリ本体(左)341aを、第1の羽根車本体(a)361aと第1の羽根車本体(b)361bが、左右側面に沿うように、そして、干渉しない位置にて、配置されている。
また、前述した第2の吸引プーリ部340を構成する第2のプーリ本体(右)341bを、第1の羽根車本体(c)361cと第1の羽根車本体(d)361dが、左右側面に沿うように、そして、干渉しない位置にて、配置されている。
第1の羽根車360の駆動機構を説明する。図15を参照して、段付中空ボス部362の右方端部(左フレーム5側)に歯車372をキー372aと止めねじ372bにて固着し、この歯車372に噛み合うモータギヤ375を、取り付けねじ375aにて電動機373のシャフトに取り付け、この電動機373を取り付けねじ372aにて取り付けブラケット374に取り付け、更に、この取り付けブラケット374を、左フレーム5に取り付けねじ374aにて取り付けている。そして、前述の第3の小孔開き平ベルト330を介して、前記第1の吸引プーリ部320の第1の吸引プーリ部本体(左)321aから、第2の吸引プーリ部340の第2の吸引プーリ部本体(左)341aの列に吸引搬送される、第2行目の製品(左)34aに続いて、第4行目の製品(左)36a、更に続いて第8行目の製品(左)38a・・・と、順次搬送され、第1の羽根車360の第1の羽根車本体(a)361aと,第1の羽根車本体(b)361bに、一時貯溜しておく。上記と同時並行であって、同様に、前述の第3の小孔開き平ベルト330を介して、前記第1の吸引プーリ部320の第1の吸引プーリ部本体(右)321bから、第2の吸引プーリ部340の第2の吸引プーリ部本体(右)341bの列に吸引搬送され、第2行目の製品(右)34bに続いて、第4行目の製品(右)36b、更に続いて第8行目の製品(右)38b・・・と、順次搬送され(図2参照)、第1の羽根車360の第1の羽根車本体(c)361cと,第1の羽根車本体(d)361dに、一時貯溜しておく。そして、一時貯溜しておいたこれらの製品を、所定の集積数にカウントして(例えば、図示しないセンサーにて計数された時点で)、前記電動機373の駆動制御により、一時貯溜し、集績された製品を、更に、後述するようにより多くの数量に集積搬送させる。残りの他の列の製品の吸着搬送と集積についても後述する。
第3の吸引プーリ部380の構成を説明する。図16は、本発明に係る第3の吸引プーリ部380の平面図である。図17は、第3の吸引プーリ380と、第2の羽根車400の説明のための平面図である。図16、図17を参照して、第3の吸引プーリ部380は、第3の中空ボス部382の左右端部において、左端段付孔部382a(右フレーム11側)と、右端段付孔部382b(左フレーム5側)とを備えており、ここに滑り軸受け388、388を挿入して、この軸受と第3の中空軸387により第3の吸引プーリ部380は、回転自在に支承されている。そして、これらの滑り軸受け388、388と、左右フレーム5,11の間にスペーサーとして筒形部材398、398が配置されている。そして、左フレーム5側における第3の中空軸387の中空孔387fの右端部内には、密閉栓397が挿入されており、右フレーム11の外側における第3の中空軸387の左方端部近傍には、取付けフランジ部387dが固着されていて、この取付けフランジ部387dにて右フレーム11にねじ387eで固定されていると共に、更に、この第3の中空軸387は左方に延在していて、そこにおいて図示されない真空ポンプが接続されている。前記滑り軸受け388,388は、第3の中空軸387の表面と、第3の中空ボス部382との隙間からの流入空気防止のメカニカルシール機能を有している。
そして、第3の吸引プーリ部380を構成する第3の吸引プーリ本体(左)381aと、第3の吸引プーリ本体(中)381bと、第3の吸引プーリ本体(右)381cについて述べる。図16中の詳細断面を参照して、第3の吸引プーリ部380は、第3の中空ボス部382の略中央部近傍において、中空孔382cの内壁面に所定の間隔をあけて、通気円環(左)382dと、通気円環(中)382eと、通気円環(右)382fを設けてある。そして、第3の中空軸387において、通気円環(左)382dに対応した1乃至複数の通気孔(左)387aが、そして、通気円環(中)382eに対応した1乃至複数の通気孔(中)387bが、更に、通気円環(右)382fに対応した1乃至複数の通気孔(右)387cが、それぞれ設けてある。勿論、第3の中空軸387の強度確保は考慮されている。そして、この通気円環(左)382d、そして、通気円環(中)382e、更に、通気円環(右)382fに、連通する通気孔383aを有する複数の第3の中空アーム383が、第3のリム(左)384の吸引孔(左)384a、そして、第3のリム(中)385の吸引孔385a、更に、第3のリム(右)346の吸引孔385aとの間を第3の中空ボス部382によりつながり、それぞれ連通した状態で、第3の吸引プーリ本体(左)381aと、第3の吸引プーリ(中)381bと、第3の吸引プーリ本体(右)381cとが構成されている。
次に、第3の吸引プーリ部380の駆動機構を説明する。図16を参照して、第3の中空ボス部382の右左方端部(左フレーム5側)に歯車392をキー392aと止めねじ392bにて固着し、この歯車392に噛み合うモータギヤ395を、取り付けねじ395aにて電動機393のシャフトに取り付け、この電動機393を取り付けねじ392aにて取り付けブラケット394に取り付け、更に、この取り付けブラケット394を、左フレーム5に取り付けねじ394aにて取り付けている。そして、この電動機393の駆動制御により、第2のバキュームコンベア220の搬送速度と同期させて、製品を第2の羽根車400に搬送させる。
第2の羽根車400を説明する。図16、図17を参照して、第2の羽根車400には、第2の羽根車本体(a)401aと、第2の羽根車本体(b)401bと、第2の羽根車本体(c)401cと、第2の羽根車本体(d)401dと、第2の羽根車本体(e)401eと、第2の羽根車本体(f)401fと、これらをつないで段付中空ボス部402を備えている。この中空孔402cを有する段付中空ボス部402の左右端部には、左端段付孔部402a(右フレーム11側)と右端段付孔部402b(左フレーム5側)とが形成されており、この左端段付孔部402aと右端段付孔部402b内に滑り軸受け411、411を適用し、そこに中実軸410を貫通させて、左右フレーム5,11に平座金410bを用いて、中実軸410の左右両端部に設けたねじ穴410aにて、取り付けねじ410cにて固着してある。前記段付中空ボス部402において、前述した第3の吸引プーリ部380を構成する第3の吸引プーリ本体(左)381aと、第3の吸引プーリ本体(中)381bと、第3の吸引プーリ本体(右)381cの各々左右側面に干渉しないで沿うように、羽根部材409が、羽根取り付けボス(a)403の羽部材取付け溝403aと、羽根取り付けボス(b)404の羽部材取付け溝404aと、羽根取り付けボス(c)405の羽部材取付け溝405aと、羽根取り付けボス(d)406の羽部材取付け溝406aと、羽根取り付けボス(e)407の羽部材取付け溝407aと、羽根取り付けボス(f)408の羽部材取付け溝408aに、各々稙設され溶接等にて固着されている。
そして、第3の吸引プーリ本体(左)381aにより、順次吸引搬送される(残りの他の列の製品の一つである)第1行目の製品(左)33a、第3行目の製品(左)35a、第5行目の製品(左)37a・・・を、第2の羽根車本体(a)401aと、第2の羽根車本体(b)401bに支持されて一時貯溜しておく。上記と同時並行であって、同様に、第3の吸引プーリ本体(中)381bにより、順次吸引搬送される(残りの他の列の製品の一つである)第1行目の製品(中)33b、第3行目の製品(中)35b、第5行目の製品(中)37b・・・を、第2の羽根車本体(c)401cと、第2の羽根車本体(d)401dに一時貯溜しておく。更に、上記と同時並行であって、同様に、第3の吸引プーリ本体(右)381cにより、順次吸引搬送される(残りの他の列の製品の一つである)第1行目の製品(右)33c、第3行目の製品(右)35c、第5行目の製品(右)37c・・・を、第2の羽根車本体(e)401eと、第2の羽根車本体(f)401fに支持されて一時貯溜しておく。
そして、一時貯溜しておいたこれらの製品を、所定の集積数にカウントして(例えば、図示しないセンサーにて計数された時点で)、前記電動機413の駆動制御により、一時貯溜し、集績された製品を、更に、より多くの数量に集積搬送させることが可能である。
次に、第2の羽根車400の駆動機構を説明する。図17を参照して、段付中空ボス部402の右方端部(左フレーム5側)に歯車412をキー412aと止めねじ412bにて固着し、この歯車412に噛み合うモータギヤ415を、取り付けねじ415aにて電動機413のシャフトに取り付け、この電動機413を取り付けねじ413aにて取り付けブラケット414に取り付け、更に、この取り付けブラケット414を、左フレーム5に取り付けねじ414aにて取り付けている。そして、第2の羽根車400において、搬送通路に設けられた前記吸引装置(図12中の第1の吸引プーリ部320により)一列置きに上方に進行方向を変えて吸着搬送吸引された一方の製品以外の一列置きの他方の製品(同時並行に搬送されて来る一列置きの他方の製品)、即ち、第2の羽根車本体(a)401aと第2の羽根車本体(b)401bとで受け取り集積される第1列目の製品(33a、35a、37a・・)と、第2の羽根車本体(c)401cと第2の羽根車本体(d)401dにて受け取り集積される第3列目の製品(33b、35b、37b・・)と、第2の羽根車本体(e)401eと第2の羽根車本体(f)401fとに受け取り集積される第5列目の製品(33c、35c、37c・・)とを、所定の集積数にカウントして(例えば、図示しないセンサーにて計数された時点で)、この電動機413の駆動制御により、一時貯溜し、所定数量に集績された製品を、更に、より多くの数量に集積搬送させることが可能である。即ち、本実施例においては、製品の搬送される進行方向に向かって、千鳥足状パターンに複数列に、抜き加工又は切断して、搬送される製品において、進行方向に一列ずつ間を隔てた他方の製品の各々列毎に(例えば、1列目の製品33a,35a,37a・・の列と、3列目の製品33b,35b,37b・・の列と、5列目の製品33c,35c、37c・・の列と)を、他方の各吸引プーリ(例えば、第3の吸引プーリ380)により下方向に吸着(吸引)搬送させて、各々列毎に他方の羽根車(例えば、第2の羽根車400)により所定の数量になるように各々列毎に製品を集積させて、更に、より多くの数量に集積搬送させることが可能である。よって、例えば、千鳥足状パターンに複数列に、抜き加工又は切断された製品の搬送においても、左右の隣同士の列の製品の端縁部が重なり合いや、干渉することなく集積搬送し得るロータリーダイカッターシステムの提供が可能である。
以下、本発明の第5の実施について、図面に従って説明する。図12は、前述した通り、本発明に係るロータリーダイカッターシステムの右側面(右フレーム11を透視した状態)である。第1の集積搬送装置440は、第1の案内板部442と、2個の送りねじ搬送部455と、第1の製品整列部470と、2個の製品集積ボックス500を備えている。第2の集積搬送装置は、第2の案内板部540と、3個の送りねじ搬送部455と、第2の製品整列部570と、3個の製品集積ボックス500を備えている。第1の集積搬送装置440と第2の集積搬送装置は、構造と機能が類似しているので、第1の集積搬送装置440を中心に説明する。勿論、本発明に係るロータリーダイカッターシステムは、図示されない制御部により制御され、動作するものとする。
図20は、本発明に係る第1の集積搬送装置440の側面図(右フレーム11を透視した状態)である。図21は、第1の集積搬送装置440の平面図(一部断面)であり、図22は、第1の案内板部442と、送りねじ搬送部455と、第1の製品整列部470を右方から見た配置図(一部断面)である。図23は、送りねじ搬送部455を中心にして、第1の案内板部442と、第1の製品整列部470を右方から見た配置図(一部断面)である。図24は、第1の案内板部442と、第1の製品整列部470と、製品集積ボックス500を右方から見た配置図(一部断面)である。
図12、図20、図21、図22、図23、図24を参照して、第1の集積搬送装置440を構成する第1の案内板部442は、2本の支持梁450を、右フレーム11の内側面に取付け部左450aにて、そして、左フレーム5の内側面に取付け部右450bにて、各々取付けねじ450dにて取り付けてある。この2本の支持梁450の上に第1の案内板(左)444と、第1の案内板(中)446と、第1の案内板(右)448を各々取付けねじ444c、446c,448cにて取り付けている。第1の案内板(左)444は、第1の案内板(左)水平部444aと、これに直角の第1の案内板(左)垂直部444bの略L字状を形成している。第1の案内板(中)446は、第1の案内板(中)水平部446aと、これに直角の第1の案内板(中)垂直部446bの略L字状を形成している。第1の案内板(右)448は、第1の案内板(右)水平部448aと、これに直角の第1の案内板(右)垂直部448bの略L字状を形成している。そして、第1の案内板(左)水平部444aと、第1の案内板(中)水平部446aは、間に、後述する2個の内の一方の送りねじ搬送部455の搖動板458が配置されていて、水平方向に搬送される製品を案内する。第1の案内板(左)垂直部444bと、第1の案内板(中)垂直部446bは、間に、第1の羽根車本体(a)361aと第1の羽根車本体(b)361bとが配置されていて、上方から搬送される製品を案内する。同様に、第1の案内板(中)水平部446aと、第1の案内板(右)水平部448aは、間に、後述する2個の内の他方の送りねじ搬送部455の搖動板458が配置されていて、水平方向に搬送される製品を案内する。第1の案内板(中)垂直部446bと、第1の案内板(右)垂直部448bは、間に、第1の羽根車本体(c)361cと第1の羽根車本体(d)361dとが配置されていて、上方から搬送される製品を案内する。
第1の集積搬送装置440において、送りねじ搬送部455は、同じものが2個配置されている。3本の支持梁466を、右フレーム11の内側面に取付け部左466aにて、そして、左フレーム5の内側面に取付け部右466bにて、各々取付けねじ466cにて取り付けてある。この3本の支持梁466の上に、載置板467aを取付けねじ467a(図示せず)にて取り付けてある。2個の送りねじ搬送部455が、基台取付けねじ457dにて載置板467a上に取り付けてある。
送りねじ搬送部455は、基台457の両端曲げ起し部457aを有している。この両端曲げ起し部457aに取り付けられた、軸受457bにて両端部を回転自在に支承された送りねじ462が設けられている。勿論、軸受457bは軸受止めねじ457c(図示せず)により取り付けられている。送りねじ462の一端はカップリン等を介して、正転逆転可能な電動機464により駆動される。更に、搖動フレーム460の下方寄りにボールねじ用挿入孔460aにボールねじ(ボールブッシュ)461を固着して送りねじ462に嵌められている。前記搖動フレーム460の下部には案内溝460bが設けてあり、前記基台457の平坦面部に設けられた案内棒457eに案内されて搖動フレーム460の前進後退が直線的に行われ得る。搖動フレーム460のボールねじ(ボールブッシュ)461の挿入されたボールねじ用挿入孔460aの上部には、リニアアクチュエータ459が取り付けてある(取付けねじ等は図示せず)。このリニアアクチュエータ459の上下方向可動部の上端部に、搖動板取付け部459bが設けてあり、搖動板458が取付けねじ458aにて取り付けてある。そして、送りねじ462には、前記搖動フレーム460と一体的に前進後退する搖動板458の移動位置の調整用に2個一組の調整ナット462a、462aが、2か所に組み込まれている。正転逆転可能な電動機464において、電動機464が正回転をすると図20の実線の位置(左方の位置)に搖動フレーム460が到達して(左側の調整ナット462a、462aに衝突して)停止し、電動機464が逆転すると仮想線の位置(右方の位置)に搖動フレーム460が到達して(右側の調整ナット462a、462aに衝突して)停止する。そして、電動機464が正回転をすると共に、リニアアクチュエータ459が上下方向可動部の上端部が、搖動板取付け部459bを下降させて下方位置に保持し続け、搖動板458が製品集積ボックス500から遠ざかる方向に移動可能である。電動機464が逆回転をすると共に、リニアアクチュエータ459の上下方向可動部の上端部が、搖動板取付け部459bを上昇させて上方位置に保持し続け、搖動板458が製品集積ボックス500に近づく方向に移動可能である。ここで、電動機464の正回転は電動機464側から見て、回転軸を時計方向に回転することとする。逆回転は、電動機464側から見て、回転軸を反時計方向に回転させることとする。
次に、第1の製品整列部470の説明をする。第1の製品整列部470は、製品整列枠(前)478と、製品整列枠(中)479と、製品整列枠(後)480の各々一端部を、製品整列枠(左)471に取付けねじ(図示せず)にて取付け、同様に、製品整列枠(前)478と、製品整列枠(中)479と、製品整列枠(後)480の各々他端部を、製品整列枠(右)475に取付けねじ(図示せず)にて取付ける。そして、製品整列枠(左)471と製品整列枠(右)475は対称的な構成である。すなわち、枠の外側面(左右フレーム5,11面側)となる面であって、それぞれ長さ方向の略中央部において、製品整列枠(左)471に搖動アーム嵌合ピン471aが、製品整列枠(右)475に搖動アーム嵌合ピン475aが、溶接等により固着されている。この搖動アーム嵌合ピン471aと搖動アーム嵌合ピン475aには、後述する、それぞれ搖動アーム488、488の先端部の枠部嵌合長穴488b、488bが嵌め込まれて、各々E形止め輪(図示せず)にて抜け止めが図られる。更に、製品整列枠(左)471と製品整列枠(右)475のそれぞれ長さ方向の両端部近傍であって下方部分に各々切欠き部471d、471eと切欠き部475d、475eが設けられており、更にこれらの切欠き部471d、471eと切欠き部475d、475eの近傍であって、各枠の内面側に軸受取付け用ブロック473を各々取付けねじ(図示せず)にて取り付けて、各々軸受取付け用ブロック473内にボールブッシュ474を組み入れておく。そして、製品整列枠(左)471において、搖動アーム嵌合ピン471aの固着されている近傍であって、上方部にばね用小孔471fが設けられ、同様に、製品整列枠(右)475において、搖動アーム嵌合ピン475aの固着されている近傍であって、上方部にばね用小孔475fが設けられている。
次に、製品整列枠(前)478に、2個の第1の整列板478aが取付けねじ478cにより取り付けられている。この第1の整列板478aには、切欠き部478bが設けられており、送りねじ搬送部455の搖動板458との干渉を避けるための逃げである。同様に、製品整列枠(中)479にも、2個の第2の整列板479aが取付けねじ479cにより取り付けられている。この第2の整列板479aには、切欠き部479bが設けられており、送りねじ搬送部455の搖動板458との干渉を避けるための逃げである。更に、製品整列枠(後)480にも、2個の第2の整列板480aが取付けねじ480cにより取り付けられている。この第2の整列板480aには、切欠き部480bが設けられており、送りねじ搬送部455の搖動板458との干渉を避けるための逃げである。このようにして、第1の製品整列部470の枠本体ともいうべきものが形成される。
次に、前述したように、第1の製品整列部470の枠本体ともいうべきものが形成され、この第1の製品整列部470の枠本体を支持する構成を説明する。初めに略コ字状の支持ブラケット482を、左右フレーム5,11の所定の位置に2個所ずつ取付けねじ482bにて取り付ける。この略コ字状の支持ブラケット482の両端部の曲げ起し部にガイド棒用孔482a、482aが、穿孔してある。そして、第1の製品整列部470の枠本体ともいうべきものの製品整列枠(左)471を右フレーム11の内側に取り付けた2個の略コ字状の支持ブラケット482の部位に挿入し、同時に、製品整列枠(右)475を左フレーム5の内側に取り付けた2個の略コ字状の支持ブラケット482の部位に挿入し、略コ字状の支持ブラケット482の両端部の曲げ起し部のガイド棒用孔482a、482aと、更に、製品整列枠(左)471に取り付けた軸受用ブロック473内のボールブッシュ474に、ガイド棒483を挿通して、両端部にE形止め輪483bにて抜け止めする。同様に、製品整列枠(右)475に取り付けた軸受用ブロック473内のボールブッシュ474に、ガイド棒483を挿通して、両端部にE形止め輪483bにて抜け止めする。このガイド棒483とボールブッシュ474により第1の製品整列部470の枠本体ともいうべきものが上下に滑らかに移動できる。更に、左右フレーム5,11の所定の位置に、枠用のスプリングポスト494をねじ穴(図示せず)にねじ込んで取り付ける。このスプリングポスト494,494と、製品整列枠(左)471のばね用小孔471f及び製品整列枠(右)475のばね用小孔475fとの間に枠用スプリング491,491を掛けて、第1の製品整列部470の枠本体ともいうべきものを、常時、上方に引き上げて置く。これは、製品の搬送の邪魔をせずに確実に行うためである。
次に、製品整列枠(左)471の搖動アーム嵌合ピン471aと、製品整列枠(右)475の搖動アーム嵌合ピン475aに、それぞれ搖動アーム488、488の先端部の枠部嵌合長穴488b、488bが嵌め込まれて、各々E形止め輪(図示せず)にて抜け止めが図られることは前述した。そして、搖動アーム488、488の他端部には、各々回動支持孔488a、488aが穿孔されており、左右フレーム5,11の所定の位置に、各々設けられたねじ穴(図示せず)に搖動アーム支持軸489、489を螺合して、この搖動アーム支持軸489の軸部に、搖動アーム488、488の他端部の、各々回動支持孔488a、488aを嵌合させて、E形止め輪にて抜け止めをする。更に、搖動アーム488、488の長さの略中間部に、流体シリンダ部485にて駆動するように構成されている。すなわち、左右フレーム5,11の所定の位置に、流体シリンダ部485が、流体シリンダ本体486を取り付けた取付けブラケット487により設けられている。この流体シリンダ本体486の作動棒486aが、搖動アーム488、488の長さの略中間部に、回動自在にピン486bにて止められている。そして、搖動アーム488、488の長さの略中間部よりやや先端寄りに、スプリング用小孔488cが穿孔されている。そして、左右フレーム5,11の所定の位置に、搖動アーム用のスプリングポスト495をねじ穴(図示せず)にねじ込んで取り付ける。このスプリングポスト495,495と、搖動アーム488、488のばね用小孔488c、488cとの間に搖動アーム用スプリング492,492を掛けて、搖動アーム488、488及び第1の製品整列部470の枠本体ともいうべきものを、常時、上方に引き上げて置く。これは、製品の搬送の邪魔をせずに確実に行うためである。
次に、製品集積ボックス500の説明をする。前述の第1の集積搬送装置440を構成する送りねじ搬送部455の搖動板458により搬送されてくる一時集積の製品を更に、多数積み上げて集積する機能を有する。製品集積ボックス500はボックス本体501の中にリニアアクチュエータ503にて昇降しうる昇降版502と、昇降版502の上面を含み、積層される製品の上面を上面センサー505(例えば、光センサー等を使用する。)により、上面センサー505に検知されたら、リニアアクチュエータ503にて上面を少し降下させて製品の積層を確実に行うことが可能である。
図25〜図32は、第1の集積搬送装置440の動作説明図である。
図25を参照して、第3の小孔開き平ベルト330を介して、前記第1の吸引プーリ部320の第1の吸引プーリ部本体(左)321aから、第2の吸引プーリ部340の第2の吸引プーリ部本体(左)341aの列に吸引搬送される、第2行目の製品(左)34aに続いて、第4行目の製品(左)36a、更に続いて第8行目の製品(左)38a・・・と、順次搬送され、第1の羽根車360の第1の羽根車本体(a)361aと,第1の羽根車本体(b)361bに、一時貯溜しておく。上記と同時並行であって、同様に、前述の第3の小孔開き平ベルト330を介して、前記第1の吸引プーリ部320の第1の吸引プーリ部本体(右)321bから、第2の吸引プーリ部340の第2の吸引プーリ部本体(右)341bの列に吸引搬送され、第2行目の製品(右)34bに続いて、第4行目の製品(右)36b、更に続いて第8行目の製品(右)38b・・・と、順次搬送され(図2参照)、第1の羽根車360の第1の羽根車本体(c)361cと,第1の羽根車本体(d)361dに、一時貯溜しておく。
図26を参照して、一時貯溜しておいた製品を、所定の集積数にカウントして(例えば、図示しないセンサーにて計数された時点で)、前記電動機373の駆動制御により、第1の羽根車360を一羽根だけ回転させ、一時貯溜し、集績された製品を、第1の案内板部442上に移動させる。
図27を参照して、流体シリンダ部485の流体シリンダ本体486を動作させて、作動棒486aを押下させ、搖動アーム488を時計方向に回動させて、第1の製品整列部470の第1の整列板4783a、第2の整列板479a、第3の整列板480aを降下させて、第1の案内板部上に載っている一時貯溜の集積製品搬送されるのを待っている状態である。
図28を参照して、次に、送りねじ搬送部455のリニアアクチュエータ459が搖動板458を上昇させて、電動機464を逆転させて、一時貯溜の集積製品を載せた搖動板458を右方向へ移動させ、一時貯溜の集積製品を第1の整列板478aに当接させて、集積状態を整えさせる。
図29を参照して、送りねじ搬送部455のリニアアクチュエータ459が搖動板458を降下させて、一時貯溜の集積製品を、第1の案内板部442上に移動させる。そして、流体シリンダ部485の流体シリンダ本体486を動作させて、作動棒486aを上昇させ、搖動アーム488を反時計方向に回動させて、スプリング491とスプリング492の張力も加えて、第1の製品整列部470の第1の整列板478aと、第2の整列板479aと、第3の整列板480aを上昇させて、上方位置にて待機させる。
図30を参照して、電動機464を正転させて、搖動板458を左方向へ移動させ、次の一時貯溜の集積製品をも搬送可能として送りねじ搬送部455を待機状態とさせる。
図31を参照して、最初の一時貯溜の集積製品と、次の一時貯溜の集積製品を、送りねじ搬送部455にて搬送して、送りねじ搬送部455は、次のそのまた次の一時貯溜の集積製品の搬送の待機状態を示す。
図32を参照して、流体シリンダ部485の流体シリンダ本体486を動作させて、作動棒486aを押下させ、搖動アーム488を時計方向に回動させて、第1の製品整列部470の第1の整列板478a、第2の整列板479a、第3の整列板480aを降下させて、電動機464を逆転させて、送りねじ搬送部455が、最初の一時貯溜の集積製品と、次の一時貯溜の集積製品と、次のそのまた次の一時貯溜の集積製品を、搖動板458上に載せ、右方向に搖動板458を移動させて、各々の一時貯溜の製品を整列させている状態である。次に、送りねじ搬送部455のリニアアクチュエータ459が搖動板458を降下させて、最初の一時貯溜の集積製品を、製品集関ボックス内に集積することにより多くの数量に集積搬送させることが可能である。
上述したように、本願発明において、本願記載の発明のロータリーダイカッターシステムによれば、幅広かつ長尺のシート状の材料から、所定形状の製品を、進行方向に互い違いに複数列の千鳥足状パターンにて、抜き加工または切断して、搬送通路に設けられた吸引装置により一列置きに一方の製品の進行方向を変え、他方の製品と仕分けて搬送され、かつ、集積されるので、これら集積されたいずれの製品も、互いに左右の隣同士の列の集積された製品の端縁部が、干渉し合うことなく整然と集積されるので便利であると共に、同じ大きさのシート状の材料において、従来に比べて多数量の製品を得ることが可能なために、従来、企業において、材料の約3割が製品の生産時点で廃棄されていたものが、本発明により、生産時点で材料の廃棄を約1割にまで削減することができて、省資源、省エネルギーに寄与でき、かつ、大きな経費削減の効果が得られて好都合である。
従来、設けられていた、切り屑の巻取装置が不要となる上に、搬送される複数の小さな切り屑が、押圧部材を備えた押圧ロールとバキュームロールを備えた切り屑回収装置により、直接、産業廃棄物用の容器内に排出されるので、切り屑が、産業廃棄物の処理として、簡単、かつ、容易に取り扱えるので、便利である。
本発明のロータリーダイカッターシステムは、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者が行い得る、改良等を施した種々の形態にて実施することができる。