JP5941976B1 - 車両用一体型空調ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両用空調ユニットの取付作業に要する時間と手間を削減するとともに、各種の車両に適用可能とする。【解決手段】 車室36内の空気を冷媒との熱交換によって冷却する室内機ユニット2と、外気との熱交換によって前記室内機ユニット2で吸熱した前記冷媒から熱を放出させる室外機ユニット18と、前記室内機ユニット2および前記室外機ユニット18が一体的に組み付けられる取付パネル30とを備え、前記取付パネル30は、前記車室36の後方のリアウインドウ38に取り付け可能に構成され、前記取付パネル30の前面側に前記室内機ユニット2が取り付けられ、前記取付パネル30の裏面側に前記室外機ユニット18が取り付けられている。【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用一体型空調ユニットに関し、特に、トラックの車室内を空気調和するのに有効な車両用一体型空調ユニットに関する。
トラックの車内空間を空気調和する車両用空気調和装置の一例が特許文献1に記載されている。この車両用空気調和装置は、トラックのキャブの車室空間内の背面側に取り付けられる室内機と、キャブのルーフの上部に取り付けられる室外機と、室内機と室外機との間を接続する冷媒配管とを備えている。
室内機は、前面側に送風口が設けられる直方体状のケーシングと、ケーシング内に設けられる蒸発器(エバポレーター)、ファン(クロスフローファン)等の構成部品から構成され、キャブの車室空間内の背面側のリアウインドウに送風口が前方(フロントウインドウの方向)を向くようにパネルを介して取り付けられている。
室外機は、上面側に送風口が設けられる直方体状のケーシングと、ケーシング内に設けられるアキュムレータ、圧縮機(コンプレッサー)、凝縮器(コンデンサー)、ファン(プロペラファン)、キャピラリーチューブ等の構成部品とから構成され、キャブのルーフの上部に吸気口が前方を、排気口が上方を向くように架台を介して取り付けられている。
室内機の各構成部品と室外機の各構成部品とは、例えば、キャブのルーフの上部からキャブの背面に沿って下方に引き延ばし、リアウインドウに取り付けたパネルを貫通させてキャブの車室空間内に引き込んだ冷媒配管を介して接続されている。
また、室外機をキャブの背面側の車室空間外に取り付け、下方から外気を吸い込み、斜め上方へ排気するように構成したものも提案されている。
ところで、上記のような構成の車両用空調装置にあっては、室外機は、キャブのルーフの上部に架台を介して取り付けられているので、ルーフに架台を固定するためのボルト挿通用の孔を設ける必要がある。このため、ルーフの補強が必要になり、室外機の取付作業に時間と手間がかかり、作業コストが嵩むことになる。
特開2011−148428号公報
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、取付作業に要する時間と手間を大幅に削減することが可能な車両用一体型空調ユニットを提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、車室内の空気を冷媒との熱交換によって冷却する室内機ユニットと、外気との熱交換によって前記室内機で吸熱した前記冷媒から熱を放出させる室外機ユニットと、前記室内機ユニットおよび前記室外機ユニットが一体的に組み付けられる取付パネルと、を備え、前記取付パネルは、前記室内機ユニットが前記車室内側となるように、前記車室における進行方向後方の窓部に取付可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の車両用空気調和装置によれば、室内機ユニットと室外機ユニットが一体的に組み付けられた取付パネルを車室の後方窓部に取り付けるだけで、室内機ユニットと室外機ユニットを含む空調ユニットを車両に取り付けることができるので、空調ユニットの取り付けに要する構成部品、時間、手間を削減することができる。また、後方窓部に取り付けた取付パネルを利用して室内機及び室外機を取り付けているので、室内機及び室外機の取り付けによって車両にボルト挿通用の孔等を加工する必要がなく、車両の補強が不要となり、それによっても取り付けに要する時間と手間を削減することができる。また、後方窓部の大きさ、形状に応じた取付パネルを用意するだけで、各種の車両に適用することができ、汎用性を高めることができる。
また、本発明において、前記室外機ユニットは、前記進行方向後方に向って下向きに傾斜しており、前記取付パネルにおける前記進行方向後方の下部に配置されると共に、前記室内機ユニットは、前取付パネルにおける前記進行方向前方の上部に配置され、前記取付パネルには、前記室外機ユニットの上方側と、前記室内機ユニットの下方側とが重なり合った状態で 一体的に組み付けられていることとしてもよい。
本発明の車両用空気調和装置によれば、室外機ユニットが進行方向後方に向って下向きに傾斜した状態で、室内機ユニットの下側部分と室外機ユニットの上側部分とを取付パネルを介して重なるように配置したことにより、車両用空気調和装置の全体をコンパクト化することができると共に、車室空間内への室内機ユニットの突出量を小さく抑えることができ、車室空間を利用するドライバーが受ける圧迫感を軽減させることができる。
また、本発明において、前記室外機ユニットは、前記外気との熱交換に用いるファンを備えており、前記ファンは、下方に向けて傾斜した状態で配設されていることとしてもよい。
本発明によれば、室外機ユニットからの排気がファンにより斜め下向きに排出されるので、この排気によりエンジンからの排熱の上昇を抑えることができる。これにより、室外機ユニットの吸気部の温度上昇を抑えて、熱効率の低下を抑制することができる。
また、本発明において、前記室外機ユニットは、前記外気を取り入れるための吸気口を備えており、前記吸気口は、前記ファンよりも車両上方側に配設されていることとしてもよい。
本発明によれば、排気口から斜め下向きに排出される排気を吸気口から吸い込むのを抑制できるとともに、エンジン予熱によって暖められた熱気を吸気口から吸い込むのを抑制でき、室外機の熱効率の低下をより効果的に抑制できる。
また、本発明において、少なくとも前記室外機ユニットの動作を制御する制御部を更に備え、前記制御部は、システム始動時の所定時間において前記ファンを優先して作動させることとしてもよい。
本発明によれば、システム始動時にファンを優先して作動させることにより、エンジン予熱によって暖められた熱気を室外機ユニット近傍から遠ざけて、室外機ユニット付近の外気の温度を低減させた後に室外機の凝縮器を駆動させることになるので、上記の熱気によって凝縮器の熱交換効率が低下するのを防止できる。
また、本発明において、少なくとも前記室外機ユニットの動作を制御する制御部を更に備え、前記室外機ユニットは、外気温を検出する温度検出部を備え、前記制御部は、システム始動後、前記温度検出部による検出結果が所定温度以下となるまで前記ファンを作動させることとしてもよい。
また、本発明において、前記室外機ユニットに対する電源供給の入切を切り換える操作部を更に備え、前記制御部は、前記操作部による入操作に応じてシステム始動を検知することとしてもよい。
また、本発明において、前記取付パネルの中央部には、車室空間の方向に階段状に突出する装置取付部が設けられ、車室内の前記装置取付部の上段部に前記室内機が取り付けられ、車室空間外の前記装置取付部の上段部及び下段部の内面側に前記室外機が取り付けられていることとしてもよい。
本発明によれば、室内機を装置取付部の上段部に取り付け、室外機を装置取付部の上段部及び下段部の内面側に取り付けたことにより、室内機及び室外機の取付スペースを削減することができる。また、車室空間内における室内機の占有面積を削減することができ、ドライバーの圧迫感を軽減させることができる。
以上、説明したように、本発明によれば、空調ユニットの車両への取付作業に要する構成部品、時間、手間を大幅に削減することができる。また、後方窓部の形状、大きさに応じた取付パネルを用意すればよいので、各種の車両に適用することができ、汎用性を高めることができる。
本発明による車両用一体型空調ユニットの一実施の形態を示した概略図であって、車室空間内から見た概略図である。 本実施形態の車両用一体型空調ユニットを車室外から見た概略図である。 図1のファンシュラウドの拡大図である。 図1の車両用空気調和装置の断面図である。 図1の車両用空気調和装置のブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5には、本発明による車両用一体型空調ユニットの一実施の形態が示されている。本実施の形態の車両用一体型空調ユニット1(以下、空調ユニット1と略称する。)は、例えば、トラックのキャブ35の車室36内の空気調和に適用され、車室36内の運転席及び助手席の後方の仮眠スペース37を利用するドライバーに快適な仮眠環境を与えるのに有効なものである。なお、以下の説明において、トラック前方(図1中右方)を単に「前方」といい、トラック後方(図1中左方)を単に「後方」という。
空調ユニット1は、図1、図2及び図4に示すように、キャブ35の背面側(進行方向後方側)の窓であるリアウインドウ38の車室36内の面に取り付けられる室内機ユニット2と、リアウインドウ38の車室36外の面に取り付けられる室外機ユニット18と、室内機ユニット2と室外機ユニット18との間を接続する冷媒配管と、バッテリー42とを備えている。
キャブ35のリアウインドウ38には、元々はウインドウガラスが嵌め込まれており、このウインドウガラスを取り外した後に取付パネル30が取り付けられる。取付パネル30には、前方面30a側に室内機ユニット2が取り付けられ、車室36外の後方面30b側に室外機ユニット18が取り付けられる。
取付パネル30は、中央部に装置取付部32が設けられたパネル本体31から構成され、リアウインドウ38に取り付けられる。
装置取付部32は、リアウインドウ38から車室36内に突出する階段状の凸部(車室36外から見た場合には階段状の凹部)であって、この装置取付部32の上段部33の車室36内の鉛直方向を向く取付面33aに室内機ユニット2が取り付けられ、この装置取付部32の上段部33及び下段部34の車室36外の内面32aに室外機ユニット18が取り付けられ、この装置取付部32を介して室内機ユニット2と室外機ユニット18とが一体化されている。
室内機ユニット2は、図1、図4及び図5に示すように、ケーシング3と、ケーシング3内に設けられる蒸発器(エバポレーター)10、クロスフローファン11、ドレンパン12、第1温度センサ13、表示基板14、スイッチ群15、第1制御基板16等の構成部品とから構成されている。
蒸発器10は、室外機ユニット18の凝縮器(コンデンサー)21で液化され、キャピラリーチューブ23で低温低圧の状態になった冷媒を蒸発させることにより、車室36内の空気との間で熱交換を行って当該空気を冷却する。キャピラリーチューブ23に代えて、温度式、定圧式等の機械式膨張弁やステッピングモータ等で駆動される電子式膨張弁を設けることもできる。クロスフローファン11は、ファンモータによって回転され、蒸発器10で冷却された空気を車室36内に吹き出させる。第1温度センサ13は、車室36内の温度を検出し、検出温度に応じた信号を出力する。表示基板14は、表示器を備えた基板であって、例えば、設定温度や風量を表示する。スイッチ群15は、例えば、運転開始や運転停止を指示するON/OFFスイッチといった各種のスイッチによって構成されている。
第1制御基板16は、第2制御基板26への電源供給を行う。また、第1制御基板16は第2制御基板26と通信可能に構成されており、必要な情報を制御信号として第2制御基板26との間で送受信している。第1制御基板16は、この他、クロスフローファン11及びプロペラファン22のファンモータと圧縮機20への電源供給と、これらの回転数制御を、第2制御基板26からの制御信号に基づいて行う。また、これらの機器が過電流異常となった場合や、キャピラリーチューブ23の後の冷媒が過度に低温状態となったことが第2温度センサ24により検出された場合、第1制御基板16から第2制御基板26に制御信号を出力することにより、第2制御基板が室内機ユニット2と室外機ユニット18の両方、もしくは室外機ユニット18のみの運転を停止し、異常を表示基板14にて行う制御が行われる。
ケーシング3は、図4に示すように、後板4と、前板5と、2枚の側板8とを組み合わせて箱状に形成したものであって、後板4をバックパネル30の装置取付部32の上段部33の取付面33aにネジ等によって固定することにより、取付パネル30の前方面30a側(つまり車室36内側)に取り付けられる。
後板4は、鉛直方向を向く取付部4aと、取付部4aの上端から前方へ所定の角度で傾斜する逃げ部4bと、逃げ部4bの上端に設けられる鉛直方向を向くフランジ部4cとから構成され、取付部4aの下側部分が、取付パネル30の装置取付部32の上段部33の取付面33aに取り付けられる。
このような構成の後板4により、ケーシング3を車室36内の取付パネル30の前方面30a側に取り付けた際に、後板4の逃げ部4bを、キャブ35のルーフ35aと干渉することなく、ルーフ35aにできるだけ近づけた状態でルーフ35aの傾斜に沿うように配置することができる。
前板5は、上端の内面側に後板4の上端のフランジ部4cを嵌合させ、下端の内面側に後板4の取付部4aの下端を嵌合させ、この状態で、上端及び下端を後板4のフランジ部4c及び取付部4aにネジ等によって固定することにより後板4に一体に取り付けられる。
前板5の高さ方向の中間よりも下側の部分は、車室36内に向けて下向きに傾斜する傾斜面5aに形成され、この傾斜面5aに、冷却した空気を車室36に向けて吹き出させる送風口6が設けられている。前板5の高さ方向の中間よりも上側の部分はアール面5bに形成され、車室36内の空気を吸い込む吸気口7が設けられている。なお、本実施の形態においては、前板5の傾斜面5aを鉛直方向に対して約20度傾斜させているが、この傾斜角度に限定することなく、キャブの大きさ、形状に応じて適宜の傾斜角度に設定することができる。
ケーシング3を取付パネル30の車室36内の前方面30a側に取り付けた際に、後板4の逃げ部4bを、ルーフ35aにできるだけ近づけた状態でルーフ35aの傾斜に沿うように配置することができる。また、ケーシング3の前板5の傾斜面5aにより、前板5の下側部分の角部をキャブ35内の後方に後退させて、取付パネル30の装置取付部32の上段部33内にほぼ収めることができるので、ケーシング3の下側部分の仮眠スペース37内への突出量を小さく抑えることができる。
室外機ユニット18は、図2、図4及び図5に示すように、アキュムレータ19、圧縮機20、凝縮器(コンデンサ)21、プロペラファン22、キャピラリーチューブ23、第3温度センサ25、高圧圧力スイッチ41等の構成部品と、それらが搭載される架台28とから構成され、架台28を介して取付パネル30の装置取付部32の上段部33及び下段部34の車室36外の内面32aに取り付けられる。
アキュムレータ19は、冷媒の液だまりとして機能し、気体状の冷媒を圧縮機20に戻す。但し、蒸発器を通過した後の冷媒が完全に気体状となっており、液をためる必要がない場合等、機能的に必要がなければ省略してもよい。圧縮機20は、低圧の気体状の冷媒を圧縮して高温高圧の気体状にする。凝縮器21は、高温高圧の冷媒と外気との間で熱交換を行うことにより、冷媒を液体状にする。プロペラファン22は、ファンモータによって回転され、空気流を生じさせて凝縮器21を流通する冷媒との間で熱交換行わせる。キャピラリーチューブ23は、凝縮器21からの冷媒を減圧して、冷媒を低温低圧の半液体状とする。また、室外機ユニット18の始動時の所定時間、ファンモータのみを作動させてプロペラファン22を回転させることにより、室外機ユニット18の付近に滞留しているエンジンからの排熱を撹拌させて、室外機ユニット18付近の温度を所定の温度以下まで下げた後に圧縮機20を駆動させる制御を行う。第3温度センサ25は、圧縮機20の冷媒吐出配管に取り付けられており、室外機ユニット18の始動前等の圧縮機20の停止時は、検出された温度すなわち室外機ユニット18周囲の温度が、エンジンの熱により温められることによって、圧縮機20の運転に不適切なほど高温であった場合に、第2制御基板26からの制御信号に基づき第1制御基板16がファンモータのみを作動させてプロペラファン22のみを回転させることにより排熱を撹拌させて、室外機ユニット18周囲の温度が適切な温度に低下した際に圧縮機20の運転を開始する制御を行う。この第3温度センサ25で検出された温度によりプロペラファン22を回転させる制御と前述の始動時の所定時間のみプロペラファン22を回転させる制御のどちらか、または両方の制御が行われる。また、圧縮機20の運転時には、第3温度センサ25により圧縮機20より過度に高温の吐出冷媒が吐出されていることが検出された場合に、第2制御基板26が異常と判定して室内機ユニット2と室外機ユニット18の両方、もしくは室外機ユニット18のみの運転を停止し、表示基板が異常の表示をする制御を行う。高圧圧力スイッチ41は凝縮器21とキャピラリーチューブ22の間の配管に取り付けられており、周囲温度の過度な高温やプロペラファン22の回転異常により凝縮器21にて冷媒が十分に冷却されず、冷媒の圧力が異常に高圧となった場合、それを検出し、第2制御基板26にて室内機ユニット2と室外機ユニット18の両方、もしくは室外機ユニット18のみの運転を停止させる制御が行われる。
バッテリー42は、空調ユニット1の動作用電源として機能する。バッテリー42は、トラックに搭載されたエンジンの始動時にも電力を供給するものであり、DC24Vの電源電圧に定められている。前述したクロスフローファン11とプロペラファン22のファンモータ、及び圧縮機20は、DC24Vの電源で動作する。前述した第1制御基板16には、リレー回路及び整流回路が組み込まれている。
図4に示す架台28は、例えば、各種の鋼材を四方枠組みして構成したものであって、取付パネル30の装置取付部32の下段部34の下側の取付面34aにネジ等によって固定され、この架台28の上部に室外機ユニット18の構成部品(アキュムレータ19、圧縮機20、凝縮器21、プロペラファン22、キャピラリーチューブ23等)が搭載される。
凝縮器21は、架台28の上部に、後方へ向けて下向きに傾斜した状態に取り付けられ、この凝縮器21の前面(ボディ40側の面)にプロペラファン22が凝縮器21と同一角度で斜め下向きに傾斜した状態に取り付けられる。なお、本実施の形態においては、凝縮器21及びプロペラファン22を鉛直方向に対して約13度傾斜するように取り付けているが、この傾斜角度に限らず、キャブ35とボディ40との間の隙間の形状、大きさ等に応じて適宜の傾斜角度に設定してもよい。
凝縮器21は、上側部分が室内機ユニット2の蒸発器10の下側部分と重なるように装置取付部32の内面32a側に設けられ、この重なり部分に、室外機ユニット18の凝縮器21等の構成部品と室内機ユニット2の蒸発器10等の構成部品とを接続する冷媒配管(図示せず)が貫通した状態で設けられる。
プロペラファン22は、取付パネル30の装置取付部32の開口部を閉塞するように取り付けられるファンシュラウド29に取り付けられる。ファンシュラウド29は、板状をなすものであって、図中右側の下部のプロペラファン22に対応する部分に排気口29aが設けられ、図中左側の上部に吸気口29bが設けられている。プロペラファン22を駆動させることにより、外気が吸気口29bを介して装置取付部32の内部に吸い込まれて、装置取付部32内の凝縮器21を流通する冷媒との間で熱交換を行った後に、排気口29aから装置取付部32外に排気される。
上記のような構成の空調ユニット1にあっては、室内機ユニット2及び室外機ユニット18を、リアウインドウ38に取り付けられる取付パネルに組み付け、この取付パネル30を貫通させた冷媒配管で室内機ユニット2の構成部品と室外機ユニット18の構成部品とを接続するように構成したので、従来のもののように、キャブのルーフに室外機を取り付けるための部品を設ける必要がなくなる。従って、室内機ユニット2及び室外機ユニット18の取り付けに要する構成部品、時間、手間を大幅に削減することができ、取付作業に要する費用を大幅に削減することができる。
また、室外機を固定するためのボルト挿通用の孔をルーフに設けた従来のもののように、ルーフに補強を施す作業が不要となるので、これによっても室内機ユニット2及び室外機ユニット18の取り付けに要する時間と手間を削減することができる。
また、室内機ユニット2のケーシング3の後板4の逃げ部4bをキャブ35のルーフ35aにできるだけ近づけた状態でルーフ35aの傾斜に沿うように配置するとともに、前板5をキャブ35内に向けて下向きに傾斜する傾斜面5aに形成して、前板5の下側部分の角部をキャブ35内の後方に後退させて、取付パネルパネル30の装置取付部32の上段部33内にほぼ収めるように構成したので、室内機ユニット2のケーシング3の下側部分の仮眠スペース37内への突出量を小さく抑えることができる。従って、車室36内の仮眠スペース37を利用するドライバーに与える圧迫感を軽減させることができ、快適な仮眠環境を提供することができる。
また、室外機ユニット18の凝縮器21を架台28の上部に斜め下向きに傾斜した状態に取り付け、この凝縮器21の前面(ボディ40側の面)にプロペラファン22を凝縮器21と同一角度で斜め下向きに傾斜した状態に取り付けたことにより、室外機ユニット18からの排気によって、エンジンからの排熱がキャブ上部へ上昇するのを抑制することができ、室外機ユニット18付近の外気の温度を低下させることができる。また、ファンシュラウド29の下部に排気口29aを設け、上部に吸気口29bを設けたことにより、室外機ユニット18からの排気及びエンジンからの排熱を吸気口29から吸い込むのを防止できる。従って、温度を低下させた外気を吸気口29bから吸い込んで凝縮器21に導くことができるので、凝縮器21による熱交換効率を高めることができ、空調ユニット1がエンジンからの排熱の影響を受けて冷房能力が低下するのを防止できる。
また、キャブ35のリアウインドウ38からウインドウガラスを取り外して、ウインドウガラスの代わりに、室内機ユニット2及び室外機ユニット18が組み付けられた取付パネル30を取り付ければよいので、キャブ35のリアウインドウ38の形状、大きさに応じて、取付パネル30の形状、大きさを変更するだけで、各種のトラックのキャブの車室内の空気調和に適用することができ、汎用性を高めることができる。
また、室内機ユニット2と室外機ユニット18が取付パネル30の表裏に近接して取り付けられるので、両者を接続する冷媒配管を短くすることができるので、部品コストを削減できると共に、冷却効率をより一層向上させることができる。
また、室内機ユニット2を車室36内の装置取付部32の上段部33とキャブ35のルーフ35aとの間に収め、室外機ユニット18を車室36外の装置取付部32の上段部33及び下段部34の内面32a側に収めたことにより、全体をコンパクト化することができるとともに、取付スペースを削減することができ、見栄えをよくすることができる。
1 車両用一体型空調ユニット
2 室内機ユニット
3 ケーシング
4 後板
4a 取付部
4b 逃げ部
4c フランジ部
5 前板
5a 傾斜面
5b アール面
6 送風口
7 吸気口
8 側板
9 内部空間
10 蒸発器
11 クロスフローファン
12 ドレンパン
13 第1温度センサ
14 表示基板
15 スイッチ群
16 第1制御基板
18 室外機ユニット
19 アキュムレータ
20 圧縮機
21 凝縮器
22 プロペラファン
23 キャピラリーチューブ
24 第2温度センサ
25 第3温度センサ
26 第2制御基板
28 架台
29 ファンシュラウド
29a 排気口
29b 吸気口
30 取付パネル
30a 前方面
30b 後方面
31 パネル本体
32 装置取付部
32a 内面
33 上段部
33a 取付面
34 下段部
34a 取付面
35 キャブ
35a ルーフ
36 車室
37 仮眠スペース
38 リアウインドウ
40 ボディ
41 高圧圧力スイッチ
42 バッテリー

Claims (8)

  1. 車室内の空気を冷媒との熱交換によって冷却する室内機ユニットと、
    外気との熱交換によって前記室内機ユニットで吸熱した前記冷媒から熱を放出させる室外機ユニットと、
    前記室内機ユニットおよび前記室外機ユニットが一体的に組み付けられる取付パネルと、を備え、
    前記取付パネルは、前記室内機ユニットが前記車室内側となるように、前記車室における進行方向後方の窓部に取付可能に構成されており、
    前記室外機ユニットは、前記進行方向後方に向って下向きに傾斜しており、前記取付パネルにおける前記進行方向後方の下部に配置されると共に、前記室内機ユニットは、前記取付パネルにおける前記進行方向前方の上部に配置され、
    前記取付パネルには、
    前記室外機ユニットの上方側と、前記室内機ユニットの下方側とが重なり合った状態で 一体的に組み付けられている
    ことを特徴する車両用一体型空調ユニット 。
  2. 車室内の空気を冷媒との熱交換によって冷却する室内機ユニットと、
    外気との熱交換によって前記室内機ユニットで吸熱した前記冷媒から熱を放出させる室外機ユニットと、
    前記室内機ユニットおよび前記室外機ユニットが一体的に組み付けられる取付パネルと、を備え、
    前記室外機ユニットは、前記外気との熱交換に用いるファンを備えており、
    前記ファンは、下方に向けて傾斜した状態で配設されていると共に、
    前記取付パネルは、前記室内機ユニットが前記車室内側となるように、前記車室における進行方向後方の窓部に取付可能に構成されている
    ことを特徴とする車両用一体型空調ユニット。
  3. 前記室外機ユニットは、前記外気との熱交換に用いるファンを備えており、
    前記ファンは、下方に向けて傾斜した状態で配設されていることを特徴する請求項1に記載の車両用一体型空調ユニット。
  4. 前記室外機ユニットは、前記外気を取り入れるための吸気口を備えており、
    前記吸気口は、前記ファンよりも車両上方側に配設されている
    ことを特徴する請求項2または3に記載の車両用一体型空調ユニット。
  5. 少なくとも前記室外機ユニットの動作を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、システム始動時の所定時間において前記ファンを優先して作動させることを特徴する請求項〜4のいずれか1項に記載の車両用一体型空調ユニット。
  6. 少なくとも前記室外機ユニットの動作を制御する制御部を更に備え、
    前記室外機ユニットは、外気温を検出する温度検出部を備え、
    前記制御部は、システム始動後、前記温度検出部による検出結果が所定温度以下となるまで前記ファンを作動させることを特徴とする請求項〜4のいずれか1項に記載の車両用一体型空調ユニット。
  7. 前記室外機ユニットに対する電源供給の入切を切り換える操作部を更に備え、
    前記制御部は、前記操作部による入操作に応じてシステム始動を検知することを特徴とする請求項5または6に記載の車両用一体型空調ユニット。
  8. 前記取付パネルの中央部には、車室の方向に階段状に突出する装置取付部が設けられ、車室内の前記装置取付部の上段部に前記室内機ユニットが取り付けられ、車室外の前記装置取付部の上段部及び下段部の内面側に前記室外機ユニットが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の車両用一体型空調ユニット。
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