JP5939022B2 - 内燃機関の点火制御装置及び点火制御方法 - Google Patents

内燃機関の点火制御装置及び点火制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の点火制御装置及び点火制御方法に関する。
筒内の混合気に火花点火するにあたって、コロナ放電による混合気の点火と、アーク放電による混合気の点火を比較すると、コロナ放電は比較的広範囲の放電なのに対し、アーク放電が局所的な放電となる。そのため、コロナ放電による点火では、アーク放電による点火に比べて燃焼室内の燃焼速度を高めることができる。
そこで、特許文献1では、急速燃焼を要するような運転条件、例えば燃焼が比較的不安定になりやすい低負荷、低回転のような運転条件では、コロナ放電による点火を行うことで燃焼速度を高めている。そして、急速燃焼を回避すべき運転条件、例えば燃焼速度が過大になると燃焼騒音等のような運転性を悪化させる虞がある高負荷、高回転のような運転条件では、アーク放電による点火を行うことで燃焼速度が過大になることを防止している。
特開2008−121462号公報
しかしながら、本発明の発明者により、点火時期における筒内ガス密度が比較的に高い領域では、コロナ放電により発生させた低温プラズマによる点火が、アーク放電により発生させた熱プラズマによる点火よりも着火遅れ期間を短縮することができるものの、点火時期における筒内ガス密度が所定値以下の場合や、筒内温度が所定値以下の場合、あるいは内燃機関の回転速度が所定値以上の場合には、コロナ放電により発生させた低温プラズマによる点火が、アーク放電により発生させた熱プラズマによる点火よりも着火遅れ期間を悪化させる(短縮できない)ことが知見された。
そこで、本発明は、低温プラズマによる筒内の混合気の点火と、熱プラズマによる筒内の混合気の点火と、を併用して全運転条件で安定した点火性を確保しつつ、安定した燃焼を実現することを目的としている。
本発明の内燃機関の点火制御装置は、低温プラズマ及び熱プラズマの少なくとも一方を発生させることで筒内の混合気を点火可能な点火手段を有し、点火時期における筒内ガス密度が第1所定値以上となる運転条件のときには、少なくとも低温プラズマを発生させて筒内の混合気に点火することを特徴としている。
本発明によれば、筒内ガス密度が第1所定値以上となる運転条件のときに低温プラズマにより混合気の点火を行うことで、熱プラズマによる混合気の点火を行うよりも着火遅れ期間を短縮することができ、良好な点火性が確保され、初期燃焼のばらつきが抑制され安定した燃焼を実現することができる。
本発明が適用された内燃機関の概略構成を模式的に示した説明図。 点火室の詳細を模式的に示した説明図。 コロナ放電時の点火室を模式的に示した説明図。 アーク放電時の点火室を模式的に示した説明図。 印加電圧及び印加時間と放電形態との関係を示す説明図。 低温プラズマによる点火特性と熱プラズマによる点火特性とを比較して示した特性図。 本発明の第1実施例の点火制御装置における制御の流れを示すフローチャート。 本発明の第2実施例の点火制御装置における制御の流れを示すフローチャート。 本発明の第3実施例の点火制御装置における制御の流れを示すフローチャート。 点火領域算出マップの他の設定例を示す説明図。 点火領域算出マップの他の設定例を示す説明図。 点火領域算出マップの他の設定例を示す説明図。 本発明の第4実施例における点火制御装置の要部を拡大して示した説明図。 本発明の第5実施例における点火制御装置の概略を模式的に示した説明図。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明が適用された内燃機関の概略構成を模式的に示した説明図である。
内燃機関1の燃焼室2には、吸気弁3介して吸気通路4が接続され、排気弁5を介して排気通路6が接続されている。
燃焼室2は、シリンダヘッド7の下面とシリンダブロック8のシリンダ9内壁面と、シリンダ9内を往復運動するピストン10の冠面によって画成される。そして、この燃焼室2の中央頂部には、燃焼室2内の混合気を点火する点火手段としての点火プラグ11が配置されている。
本実施例における点火プラグ11は、図1及び図2に示すように、棒状の中心電極12と、中心電極12の周囲を全周に亙って覆う円筒状の側方電極13と、中心電極12を保持する絶縁碍子14と、を有している。この点火プラグ11は、側方電極13の一端が、燃焼室2の中央頂部に開口するようにシリンダヘッド7に取り付けられており、側方電極13の内側の空間である点火室15が燃焼室2の中央頂部と連通している。
そして、中心電極12は、図2に示すように、外周に複数の突起部16が形成されている。この突起部16は、中心電極12の軸直角方向に突出するものであって、点火室15内の電界強度を不均一にして、図3に示すように突起部16の先端と側方電極13との間で後述するストリーマを生成させる。
この点火プラグ11は、ディストリビュータ17、高電圧発生装置18、パルスジェネレータ19を介してECU(エンジンコントロールユニット)20に接続されている。パルスジェネレータ19は、ECU20によって適切な時期にパルスが生じるように制御され、このパルスに応じて高電圧発生装置18で発生した電圧は、ディストリビュータ17によって点火時期となる気筒に印加される。
ECU20は、マイクロコンピュータを内蔵し、内燃機関1の種々の制御を行うものであり、内燃機関1の回転速度(エンジン回転速度)を検知する回転速度センサ21、吸入空気量を検知するエアフローメータ22、冷却水温度を検知する冷却水温度センサ23、吸気通路4内の吸気圧を検知する吸気圧センサ24、吸気通路4内の吸気温度を検知する吸気温度センサ25、アクセル開度から内燃機関1への要求負荷を検知するアクセルペダルセンサ26等の各種センサからの信号が入力されている。
そして、ECU20は、運転条件に応じて、燃料噴射弁27による燃料噴射時期や燃料噴射量を制御するとともに、点火プラグ11による点火タイミング等を制御している。またECU20は、内燃機関1の回転速度や負荷等に応じて、点火プラグ11の放電形態を制御する。詳述すると、ECU20は、点火プラグ11への印加電圧や印加する電圧のパルス幅等を制御することにより、その放電形態をコロナ放電もしくはアーク放電に切り替え可能となっている。
点火プラグ11の電極間に高電圧を印加した場合、負極より偶発的に遊離した電子は正極に向かって加速しつつ進行し、その過程で衝突によって雰囲気ガスを電離させ、さらに遊離電子を生む(これを電子なだれという)。電子が正極に達する過程で電離した電子は、速やかに正極に向かい、質量の大きな正イオンのみが取り残されて、正イオン群と負極間に生じた電位差によってさらなる電子なだれが誘起され、ストリーマと呼ばれる正イオンと電子とが混在したプラズマを形成する。この過程が低温プラズマと呼ばれるもので、ストリーマが生成された状態の放電形態をコロナ放電と呼ぶ。低温プラズマは、比較的広い範囲に発生する。そのため、低温プラズマによる点火では、比較的広い範囲で混合気が点火される。
ストリーマは正極の複数の部位で生成されるが、いずれかのストリーマが負極に到達して電気的に正負極が短絡すると、短絡された部位を通して大電流が流れ、図4に示すように一本のアークが生成される。このアークは高温を発生するものであり、このアークを形成する過程が熱プラズマと呼ばれる。そして、この熱プラズマが生成される放電形態をアーク放電と呼ぶ。つまり、コロナ放電は電圧印加開始からアーク放電へと遷移するまでの過渡状態において発生するものである。
放電形態がコロナ放電からアーク放電へ遷移すると、アークにより短絡された部位を通して大電流が流れることによって電圧降下が生じ、結果的に電力消費量が増大する。また、アーク放電では、電極の限られた部位に放電が起こるので、混合気の着火は局所的なものとなり、燃焼室2全体に火炎が拡がるまでに要する距離(火炎伝播距離)が相対的に長くなる。
一方、電力消費量を抑制するために印加電圧を小さくすると、ストリーマの生成量が少なくなったり、あるいはストリーマが生成されない暗流状態となる。
アーク放電への遷移を防止し、着火が生じるまでストリーマによって混合気の電子温度が高めることができれば、中心電極12の周囲には複数のストリーマが生成されるので、着火する部位も複数となる。つまり、比較的広範囲の放電であるコロナ放電での低温プラズマにより混合気を点火すれば、局所的な放電であるアーク放電での熱プラズマにより混合気を点火する場合に比べて、燃焼室2内の燃焼速度を高めることができる。
図5を用いて、印加電圧、印加時間(パルス幅)及び放電形態の相関について説明する。ここで、アーク領域とはアーク放電に遷移した領域、コロナ領域とはアーク放電に遷移する前のコロナ放電を維持する領域、暗流領域とはストリーマが発生しない領域である。
図5に示すように、印加電圧が大きくなるにしたがって暗流領域からコロナ領域、アーク領域と移行する。また、印加時間が長くなるにしたがって暗流領域からコロナ領域、アーク領域と移行する。但し、印加電圧が所定電圧(図5中のE0)以下では、印加時間に関わらず暗流領域であり、コロナ領域、アーク領域へ移行することはない。
このように、同じ電極間距離、電極形状であっても高電圧印加時間によりアーク放電になる場合と、コロナ放電になる場合とがある。つまり、高電圧印加時間を短くしてアーク領域へ遷移する以前に電界を遮断すればアーク放電に至らず、コロナ放電のまま高電圧を電極間に印加することができる。例えば、印加電圧がEの場合は、印加時間がtc未満であれば暗流領域、印加時間がtc以上、ta以下であればコロナ領域、印加時間がtaよりも大きくなればアーク領域となるの。そのため、例えば、印加電圧Eでコロナ放電を行う場合には、図5(a)に示すように、印加時間をt1(tc≦t1≦ta)とし、印加電圧Eでアーク放電を行う場合には、図5(b)に示すように、印加時間t2(t2>ta)とすればよい。
また、ディストリビュータ17と点火プラグ11との間に、点火プラグ11の中心電極に印加する電圧の極性を切り替えることが可能なスイッチ機構(図示せず)を設け、印加電圧の極性を切り替えることによって、同一パルス波形のままコロナ放電とアーク放電とを切り替えることも可能である。点火プラグ11の側方電極13にプラスの電圧が印加され、中心電極12にマイナスの電圧が印加された状態で発生するストリーマを負ストリーマとし、点火プラグ11の側方電極13にマイナスの電圧が印加され、中心電極12にプラスの電圧が印加された状態で発生するストリーマを正ストリーマとすれば、プラズマの特性上、正ストリーマの方が負ストリーマよりもその進展速度が速い。
これは、ストリーマが正極に向かって進行する負ストリーマでは、電子の進行とともに生じる電子なだれによって、その進展とともに電子電荷集積部分が拡散により拡がっていくのに対し、正ストリーマでは、ストリーマが負極に向かって進み、電子なだれ自体はストリーマ内部に向かって進行するためストリーマ先端が細く、電界を維持したまま進むため、進展速度が高くなることによる。この進展速度の違いより、同一の印加電圧、印加時間であっても、印加電圧の極性を切り替えることで、コロナ放電とアーク放電とを切り替えることが可能となる。
ここで、点火時期における筒内ガス密度が比較的に高い領域では、コロナ放電により発生させた低温プラズマによる点火が、アーク放電により発生させた熱プラズマによる点火よりも着火遅れ期間を短縮することができるものの、点火時期における筒内ガス密度が所定密度以下のときや、筒内温度が所定温度以下のとき、あるいは内燃機関の回転速度が所定回転速度以上のときには、コロナ放電により発生させた低温プラズマによる点火が、アーク放電により発生させた熱プラズマによる点火よりも着火遅れ期間を短縮できない(点火性が悪化する)ことが発明者によって知見された。
図6は、一例として、縦軸を着火遅れ期間、横軸を点火時の筒内ガス密度として、低温プラズマによる点火特性と熱プラズマによる点火特性とを比較して示した特性図である。この図6に示すように、点火時の筒内ガス密度が比較的高い領域では、低温プラズマによる点火は、熱プラズマによる点火よりも着火遅れ期間を短縮することができるが、点火時の筒内ガス密度が小さいと、熱プラズマに対して点火性が悪化する。また、低温プラズマの点火性能と熱プラズマの点火性能が同じとなる筒内ガス密度をρ1とすれば、内燃機関の回転速度が速くなるほど、このρ1は大きくなる傾向がある。
そこで、第1実施例における点火制御装置では、点火時の筒内ガス密度が所定密度以上の場合に、点火時の筒内ガス温度が所定温度以上で、かつ内燃機関1の回転速度が所定回転速度以下であれば、低温プラズマによる混合気の点火が行われるように点火プラグ11を制御する。そして、点火時の筒内ガス密度が上記所定密度よりも小さい場合や、点火時の筒内ガス温度が上記所定温度よりも小さい場合や、内燃機関1の回転速度が上記所定回転速度よりも大きい場合には、熱プラズマによる混合気の点火が行われるように点火プラグ11を制御する。
これによって、熱プラズマよりも低温プラズマによる点火性が良くなる運転条件のときには、低温プラズマによる点火を行うことで、熱プラズマによる混合気の点火を行うよりも着火遅れ期間を短縮することができ、良好な点火性が確保され、初期燃焼のばらつきが抑制され安定した燃焼を実現することができる。
そして、低温プラズマによる点火では熱プラズマによる点火よりも点火性が悪化する運転条件のときには、熱プラズマによる点火を行うことで、低温プラズマによる混合気の点火を行うよりも着火遅れ期間を短縮することができる。
また、一本の点火プラグ11で、低温プラズマによる混合気の点火と、熱プラズマによる混合気の点火を実現することができる。
なお、筒内ガス密度は、例えば、点火時期、吸入空気量、内燃機関1の回転速度から筒内ガス密度が算出されるマップを実験を通して予め作成し、ECU20内のROMに格納しておくことで、このマップを参照して推定可能である。但し、筒内ガス密度の算出方法は、この方法に限定されるものではなく、例えば、筒内ガス圧力と筒内ガス温度から気体の状態方程式を利用して算出するようにしてもよい。点火時期における筒内ガス圧力Pignは、吸気圧をP1、点火時期における有効圧縮比をεign、比熱比kとすれば、Pign=P1×εignkとなる。また、点火時期のおける筒内ガス温度Tignは、吸気温度T1、吸気温度の補正項をα、点火時期における有効圧縮比をεign、比熱比kとすれば、Tign=(T1+α)×εign(k-1)となる。
図7は、第1実施例の点火制御装置における制御の流れを示すフローチャートである。S1では、ECM20に入力された各種情報に基づいて目標トルク、エンジン回転速度(内燃機関1の回転速度)、点火時期を算出する。S2では、上述したような既知の方法で点火時の筒内ガス密度を算出し、算出された筒内ガス密度が予め設定された上記所定密度以上であるか否かを判定する。筒内ガス密度が上記所定密度以上であればS3へ進み、そうでない場合にはS6へ進む。S3では、上述したような既知の方法で点火時の筒内ガス温度を算出し、算出された筒内ガス温度が予め設定された上記所定温度以上であるか否かを判定する。筒内ガス温度が上記所定温度以上であればS4へ進み、そうでない場合にはS6へ進む。S4では、現在のエンジン回転速度が予め設定された上記所定回転速度以下であるか否かを判定する。エンジン回転速度が上記所定回転速度以下の場合にはS5へ進み、そうでない場合にはS6へ進む。S5では、低温プラズマによる混合気の点火を実施する。S6では、熱プラズマによる混合気の点火を実施する。
以下、本発明の他の実施例について説明するが、上述した本発明の第1実施例と同一の構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明の第2実施例における点火制御装置は、上述した第1実施例の点火制御装置と略同一構成となっているが、低温プラズマによる点火と熱プラズマによる点火との切り替えにあたって、筒内ガス密度と内燃機関1の回転速度のみを考慮している。
図8は、第2実施例の点火制御装置における制御の流れを示すフローチャートである。S11では、ECM20に入力された各種情報に基づいて目標トルク、エンジン回転速度(内燃機関1の回転速度)、点火時期を算出する。S12では、上述したような既知の方法で点火時の筒内ガス密度を算出し、算出された筒内ガス密度が予め設定された上記所定密度以上であるか否かを判定する。筒内ガス密度が上記所定密度以上であればS13へ進み、そうでない場合にはS15へ進む。S13では、現在のエンジン回転速度が予め設定された上記所定回転速度以下であるか否かをを判定する。エンジン回転速度が上記所定回転速度以下の場合にはS14へ進み、そうでない場合にはS15へ進む。S14では、低温プラズマによる混合気の点火を実施する。S15では、熱プラズマによる混合気の点火を実施する。
このような第2実施例においても、上述した第1実施例と略同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施例における点火制御装置について説明する。第3実施例における点火制御装置は、上述した第1実施例の点火制御装置と略同一構成となっているが、低温プラズマによる点火と熱プラズマによる点火との切り替えの判定に、筒内ガス密度の代わりにエンジン負荷(目標トルク)を用いている。つまり、この第3実施例は、点火時の筒内ガス密度としてエンジン負荷(目標トルク)を使用した例である。点火時の筒内ガス密度は、簡易的にはエンジン負荷で代表させてもよい。
図9は、第3実施例の点火制御装置における制御の流れを示すフローチャートである。S21では、ECM20に入力された各種情報に基づいて目標トルク、エンジン回転速度(内燃機関1の回転速度)、点火時期を算出する。S22では、上述したような既知の方法で点火時の筒内ガス温度を算出し、算出された筒内ガス温度が予め設定された上記所定温度以上であるか否かを判定する。筒内ガス温度が上記所定温度以上であればS23へ進み、そうでない場合にはS25へ進む。S23では、エンジン負荷とエンジン回転速度に応じて低温プラズマによる点火領域と熱プラズマによる点火領域とが割り付けられた点火領域算出マップを用いて、現在の運転条件が低温プラズマによる点火領域であるか熱プラズマによる点火領域であるかの判定を実施する。
S23で用いる点火領域算出マップは、エンジン回転速度が低回転速度でエンジン負荷が低、中、高負荷とき、エンジン回転速度が中回転速度でエンジン負荷が中、高負荷とき、エンジン回転速度が高回転速度でエンジン負荷が高負荷のときに低温プラズマによる点火領域となるよう設定され、エンジン負荷が極低負荷のとき、エンジン回転速度が中回転速度でエンジン負荷が低負荷のとき、エンジン回転速度が高回転速度でエンジン負荷が低、中負荷のとき、エンジン回転速度が極高回転速度ときに熱プラズマによる点火領域となるよう設定されている。
S23での判定結果が、低温プラズマによる点火領域である場合にはS24へ進み、熱プラズマによる点火領域である場合にはS25へ進む。そしてS24では、低温プラズマによる混合気の点火を実施する。一方、S25では、熱プラズマによる混合気の点火を実施する。
このような第3実施例においても、上述した第1実施例と略同様の作用効果を得ることができる。
なお、この第3実施例においては、点火時の筒内ガス温度に代えて、点火時の冷却水温度またはエンジンオイルの油温を用いてもよい。すなわち、図9のS22において、例えば、冷却水温度が予め設定された所定水温以上の場合や、油温が予め設定された所定油温以上の場合には、S23へ進み、そうでない場合にはS25へ進むようにしてもよい。
また、この第3実施例で用いる上記点火領域算出マップは、低温プラズマによる混合気の点火性能に応じて変更されるものであり、例えば、図10、図11に示すような点火領域算出マップを用いることも可能である。
上述した各点火領域算出マップは、エンジン負荷とエンジン回転速度に応じて低温プラズマによる点火領域と熱プラズマによる点火領域とが割り付けられているが、図12に示すように、点火時の筒内ガス密度とエンジン回転速度に応じて低温プラズマによる点火領域と熱プラズマによる点火領域とが割り付けられた点火領域算出マップを用いることも可能である。図12に示すような点火領域算出マップを用いれば、低温プラズマによる点火領域であるのか熱プラズマによる点火領域であるのかをより正確に推定することが可能となる。
図12に示す点火領域算出マップは、エンジン回転速度が低回転速度で筒内ガス密度が低、中、高密度とき、エンジン回転速度が中回転速度で筒内ガス密度が中、高密度とき、エンジン回転速度が高回転速度で筒内ガス密度が高密度のときに低温プラズマによる点火領域となるよう設定され、筒内ガス密度が極低密度のとき、エンジン回転速度が中回転速度で筒内ガス密度が低密度のとき、エンジン回転速度が高回転速度で筒内ガス密度が低、中密度のとき、エンジン回転速度が極高回転速度ときに熱プラズマによる点火領域となるよう設定されている。
また、一本の点火プラグで低温プラズマによる点火と熱プラズマによる点火とを切り替える場合には、上述した点火プラグ11に代えて図13に示すような点火プラグ31を用いることも可能である。
図13は、本発明の第4実施例における点火制御装置の要部を拡大して示した説明図である。
この第4実施例における点火制御装置は、上述した第1実施例の点火制御装置と略同一構成となっているが、この第4実施例における点火プラグ31は、燃焼室2の頂部壁面よりも燃焼室2内に突出するよう配置された中心電極32と、中心電極32の外周側に位置し、燃焼室2に対して先端が露出するよう配置された外側電極(アース)33と、中心電極32を保持する絶縁碍子34と、を有している。
そして、この第4実施例においては、高周波のLC共振により発生する電圧を変えることで低温プラズマによる点火と熱プラズマによる点火を切り替える。低温プラズマにより燃焼室2内の混合気を点火する場合には、点火プラグ31に印加する電圧を相対的に低くすることで、図13(a)に示すように、中心電極32の周囲にストリーマを生成させる。そして、熱プラズマにより燃焼室2内の混合気を点火する場合には、点火プラグ31に印加する電圧を相対的に高くすることで、図13(b)に示すように、中心電極32と外側電極33とを短絡させる一本のアーク(アークチャンネル)を生成させる。
このような第4実施例の点火制御装置においても、上述した第1実施例のように、筒内ガス密度、筒内ガス温度及びエンジン回転速度を考慮して、低温プラズマによる点火と、熱プラズマによる点火とを切り替えることで、上述した第1実施例と略同様の作用効果を得ることができる。また、この第4実施例の点火制御装置においても、低温プラズマによる点火と熱プラズマによる点火との切り替えにあたって、上述した第2実施例のように、筒内ガス密度とエンジン回転速度のみを考慮したり、上述した第3実施例のように、筒内ガス温度、エンジン回転速度及びエンジン負荷を考慮するようにしてもよい。
そして、図14に示す第5実施例のように、低温プラズマによる点火用の点火プラグと、熱プラズマによる点火用の点火プラグとを、個別に設けるようにしてもよい。
この第5実施例における点火制御装置は、上述した第1実施例の点火制御装置と略同一構成となっているが、この第5実施例においては、燃焼室2の頂部中央に低温プラズマにより混合気を点火する第1点火プラグ41が配置され、燃焼室2の頂部外周側に熱プラズマにより混合気を点火する第2点火プラグ51が配置されている。つまり、この第5実施例では、第1点火プラグ41及び第2点火プラグ51が点火手段に相当する。
第1点火プラグ41は、燃焼室2の頂部壁面よりも燃焼室2内に突出するよう配置された中心電極42と、中心電極42の外周側に位置し、燃焼室2に対して露出するよう配置された外側電極(アース)43と、中心電極42を保持する絶縁碍子44とを有している。この第1点火プラグ41は、高電圧のRF電源により電圧が印加されることで、低温プラズマにより混合気を点火する。
第2点火プラグ51は、燃焼室2の頂部壁面よりも燃焼室2内に突出するよう配置された中心電極52と、中心電極52先端と対向する外側電極53と、を有し、中心電極52と外側電極53との間で放電して火花(熱プラズマ)を発生させることで混合気を点火するものである。
このような第5実施例の点火制御装置においても、上述した第1実施例のように、筒内ガス密度、筒内ガス温度及びエンジン回転速度を考慮して、低温プラズマによる点火と、熱プラズマによる点火とを切り替えることで、上述した第1実施例と略同様の作用効果を得ることができる。また、この第5実施例の点火制御装置においても、低温プラズマによる点火と熱プラズマによる点火との切り替えにあたって、上述した第2実施例のように、筒内ガス密度とエンジン回転速度のみを考慮したり、上述した第3実施例のように、筒内ガス温度、エンジン回転速度及びエンジン負荷を考慮するようにしてもよい。
そして、低温プラズマによる点火用の第1点火プラグ41と、熱プラズマによる点火用の第2点火プラグ51とが個別に設けられた第5実施例においては、点火時の筒内ガス密度が上記所定密度以上の場合には、少なくとも低温プラズマによる混合気の点火が行われるようにし、点火時の筒内ガス密度が上記所定密度よりも小さい場合には、少なくとも熱プラズマによる混合気の点火が行われるようにしてもよい。すなわち、点火時の筒内ガス密度が上記所定密度以上の場合には、第1点火プラグ41を使って低温プラズマによる混合気の点火を行う際に、同時に第2点火プラグ51を使って熱プラズマによる混合気の点火を行うようにしてもよく、点火時の筒内ガス密度が上記所定密度よりも小さい場合には、第2点火プラグ51を使って熱プラズマによる混合気の点火を行う際に、同時に第1点火プラグ41を使って低温プラズマによる混合気の点火を行うようにしてもよい。
1…内燃機関
2…燃焼室
3…吸気弁
4…吸気通路
5…排気弁
6…排気通路
7…シリンダヘッド
8…シリンダブロック
9…シリンダ
10…ピストン
11…点火プラグ
12…中心電極
13…側方電極
14…絶縁碍子
15…点火室
16…突起部
17…ディストリビュータ
18…高電圧発生装置
19…パルスジェネレータ
20…エンジンコントロールユニット(ECU)
21…回転速度センサ
22…エアフローメータ
23…冷却水温度センサ
24…吸気圧センサ
25…吸気温度センサ
26…アクセルペダルセンサ
27…燃料噴射弁

Claims (10)

  1. 低温プラズマ及び熱プラズマの少なくとも一方を発生させることで筒内の混合気を点火可能な点火手段と、
    筒内ガス密度を推定可能な筒内ガス状態検知手段と、を有し、
    点火時期における筒内ガス密度が第1所定値以上となる運転条件のときには、少なくとも低温プラズマを発生させて筒内の混合気に点火し
    点火時期における筒内ガス密度が、上記第1所定値以下となる第2所定値よりも小さくなる運転条件のときには、少なくとも熱プラズマを発生させて筒内の混合気に点火し、
    内燃機関の回転速度が大きくなるほど、上記第1所定値及び上記第2所定値の値が大きくなることを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  2. 低温プラズマ及び熱プラズマの少なくとも一方を発生させることで筒内の混合気を点火可能な点火手段と、
    筒内ガス密度を推定可能な筒内ガス状態検知手段と、を有し、
    点火時期における筒内ガス密度が第1所定値以上となる運転条件のときには、少なくとも低温プラズマを発生させて筒内の混合気に点火し、
    内燃機関の回転速度が所定回転速度よりも大きい場合には、点火時期の筒内ガス密度に関わらず熱プラズマを発生させて筒内の混合気に点火することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  3. 低温プラズマ及び熱プラズマの少なくとも一方を発生させることで筒内の混合気を点火可能な点火手段と、
    筒内ガス密度を推定可能な筒内ガス状態検知手段と、を有し、
    点火時期における筒内ガス密度が第1所定値以上となる運転条件のときには、少なくとも低温プラズマを発生させて筒内の混合気に点火し、
    点火時期の筒内ガス温度が所定温度より低い場合には、点火時期の筒内ガス密度に関わらず熱プラズマを発生させて筒内の混合気に点火することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  4. 低温プラズマ及び熱プラズマの少なくとも一方を発生させることで筒内の混合気を点火可能な点火手段と、
    筒内ガス密度を推定可能な筒内ガス状態検知手段と、を有し、
    点火時期における筒内ガス密度が第1所定値以上となる運転条件のときには、少なくとも低温プラズマを発生させて筒内の混合気に点火し、
    内燃機関の水温または油温が所定温度より低い場合には、点火時期の筒内ガス密度に関わらず熱プラズマを発生させて筒内の混合気に点火することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  5. 低温プラズマ及び熱プラズマの少なくとも一方を発生させることで筒内の混合気を点火可能な点火手段と、
    筒内ガス密度を推定可能な筒内ガス状態検知手段と、を有し、
    点火時期における筒内ガス密度が第1所定値以上となる運転条件のときには、少なくとも低温プラズマを発生させて筒内の混合気に点火し、
    上記点火手段は、低温プラズマのみを発生させることが可能な第1点火プラグと、熱プラズマのみを発生させることが可能な第2点火プラグとを有することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  6. 上記点火手段は、通電制御による放電形態の切り替えにより、低温プラズマを発生させる放電形態と熱プラズマを発生させる放電形態とに切り替え可能な一つの点火プラグを有することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の内燃機関の点火制御装置。
  7. 上記点火手段は、低温プラズマのみを発生させることが可能な第1点火プラグと、熱プラズマのみを発生させることが可能な第2点火プラグとを有することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の内燃機関の点火制御装置。
  8. 点火時期における筒内ガス密度が、上記第1所定値以下となる第2所定値よりも小さくなる運転条件のときには、少なくとも熱プラズマを発生させて筒内の混合気に点火することを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の内燃機関の点火制御装置。
  9. 点火時期における筒内ガス密度が上記第1所定値以上となる運転条件のときには低温プラズマのみを発生させて筒内の混合気に点火し、点火時期における筒内ガス密度が上記第2所定値よりも小さくなる運転条件のときには、熱プラズマのみを発生させて筒内の混合気に点火することを特徴とする請求項1または8に記載の内燃機関の点火制御装置。
  10. 低温プラズマ及び熱プラズマの少なくとも一方を発生させることで筒内の混合気を点火可能な点火手段と、筒内ガス密度を推定可能な筒内ガス状態検知手段と、を有し、
    点火時期における筒内ガス密度が第1所定値以上となる運転条件のときには、少なくとも低温プラズマを発生させて筒内の混合気に点火し、
    点火時期における筒内ガス密度が上記第1所定値以下となる第2所定値よりも小さくなる運転条件のときには、少なくとも熱プラズマを発生させて筒内の混合気に点火し
    内燃機関の回転速度が大きくなるほど、上記第1所定値及び上記第2所定値の値を大きくすることを特徴とする内燃機関の点火制御方法。
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