JP5938256B2 - もぎり容器 - Google Patents
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Description
また、弱化部を破断したもぎり容器の開封後に容器本体内の密封性を確保することに対して改善の余地があった。
本発明に係るもぎり容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部の開口を閉塞するとともに、該容器本体の外側に膨出し、かつ該容器本体の内側に反転変形自在に形成されたドーム状の閉塞板と、前記閉塞板を前記容器本体の内側に向けて反転変形させた状態で、該容器本体の口部に着脱自在に装着されるキャップ体と、を備え、前記閉塞板には、前記容器本体の内部に連通する連通孔が形成されるとともに、前記キャップ体が、破断可能な弱化部を介して連結されて前記連通孔を閉塞し、前記容器本体の少なくとも一部が前記閉塞板及び前記キャップ体と一体に形成され、前記キャップ体には、前記容器本体の口部に装着されたときに、前記閉塞板を弾性変形させた状態で、該閉塞板に液密に当接し前記連通孔を通した前記容器本体の内部と外部との連通を遮断するシール部が配設されていることを特徴としている。
また、キャップ体に、このキャップ体が容器本体の口部に装着されたときに、閉塞板を弾性変形させた状態で、閉塞板に液密に当接し連通孔を通した容器本体の内部と外部との連通を遮断するシール部が配設されているので、開封後であっても容器本体内の密封性を確実に確保できる。
また、開封後キャップ体を口部に装着する際には、閉塞板が容器本体の内側に向けて反転変形しているため、圧入軸部を連通孔から引き抜く際に、仮に閉塞板の外面側に内容物が付着したとしても、圧入軸部の圧入時、または自重により内容物が閉塞板の外面に倣って連通孔に向けて案内され易くなる。
このように、閉塞板が容器本体の内側に向けて反転変形した状態を確実に維持できるので、圧入軸部を引き抜く際、圧入軸部に付着した余分な内容物を連通孔の開口周縁部によってしごき落とし易くなる。
また、閉塞板が容器本体の内側に向けて確実に反転変形しているので、開封後キャップ体を再び装着する際に、圧入軸部(保持部)が閉塞板の外面に倣って連通孔内へ導かれることになる。したがって、圧入軸部(保持部)を連通孔に向けて案内し易くすることができ、操作性を向上させることができる。
図1に示すように、本実施形態に係るもぎり容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体11と、容器本体11の口部12に着脱自在に装着され、口部12を閉塞する有頂筒状のキャップ体13と、を備えている。なお、本実施形態のもぎり容器1は、容器本体11、後述する閉塞板31、及びキャップ体13が同一の合成樹脂材料で一体に形成されている。
ここで、容器本体11及びキャップ体13それぞれの中心軸は共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿ってキャップ体13側を上側、容器本体11側を下側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに沿った方向を周方向という。
胴部21は、下端開口部21aが加熱された状態で径方向に挟まれ溶着または融着されてなる底部23を備え、この底部23により容器本体11の下端開口部21aが閉塞されている。なお、底部23は、もぎり容器1内への内容物の充填が完了した後に形成される。すなわち、胴部21は、成形直後の状態において、容器軸O方向に沿って開口する筒状に形成され、その下端開口部21aを通じてもぎり容器1内に内容物が充填されるようになっている。また、底部23は、もぎり容器1の側面視で径方向のうち一方向に長い長方形状に形成されている。
天壁部33には、図2,3に示すように、弱化部45を破断してキャップ体13を容器本体11の口部12に装着したときに、陥没位置の閉塞板31を下方に向けて弾性変形させた状態で、閉塞板31に液密に当接し連通孔32を通した容器本体11の内部と外部との連通を遮断するシール部41が配設されている。
図1に示すように、シール部41は、天壁部33から上方に向けて延びる当接筒部42を備えている。この当接筒部42は、上述した連通孔32よりも大径に形成されている。
まず、図1に示すように、内容物が充填されたもぎり容器1のキャップ体13を容器本体11に対して捩ったり、引っ張ったりして、キャップ体13をもぎりとることで、キャップ体13を容器本体11から分離させる。これにより、連通孔32が開放されてもぎり容器1が開封され、連通孔32を通じて内容物を供給することができる。
しかも、キャップ体13の周壁部34が上方に向けて開口した状態で、天壁部33が閉塞板31に弱化部45を介して連結されているため、もぎり容器1の開封前と開封後の外観を大きく異ならせることが可能になり、需要者に開封されたことがあるか否かを容易、かつ確実に視認させることができる。さらに、金型の構造を複雑にしなくてももぎり容器1を形成できる。
さらに、上述したシール部41が、閉塞板31を弾性変形させた状態で、閉塞板31における連通孔32の開口周縁部に液密に当接する当接筒部42を備えているため、開封後の容器本体11内の密封性をより一層確実に保持できる。
この場合であっても、開封後にキャップ体13が容器本体11の口部12に装着されると、もぎり容器1全体の容器軸O方向に沿う長さが開封前に比べて短くなるので、需要者に開封されたことがあることを容易に視認させることができる。
さらに、本実施形態のもぎり容器1を塗布具102付きのもぎり容器100としても構わない。具体的に、図4に示すもぎり容器100のキャップ体113には、天壁部133における径方向の中央部から下方に向けて膨出する収容筒部101が形成されている。この収容筒部101は、当接筒部42と同軸上に延びており、上端開口部がキャップ体113の内側に向けて開口するとともに、下端開口部が頂壁101aにより閉塞されている。そして、この頂壁101aが、連通孔32を閉塞した状態で閉塞板31に連結されている。
塗布部105は、例えば筆状や、ブラシ状、スポンジ状等に形成され、容器本体11内の内容物を保持できるようになっている。また、塗布部105に代えて、スポイト等、内容物を保持可能な保持部を配設しても構わない。
また、開封後には閉塞板31が陥没位置にあるため、圧入軸部104を引き抜くときに、仮に閉塞板31の上面側に内容物が付着したとしても、圧入軸部104の圧入時、または自重により内容物が閉塞板31の上面に倣って連通孔32に向けて案内され易くなる。
そして、図8に示すように、閉塞板31が伸縮部110を起点にして反転変形した状態で、キャップ体113が口部12に螺着されている。このとき、伸縮部110は、径方向の中央部で折り返されている。
また、閉塞板31が確実に陥没位置に位置しているので、塗布具102の使用後、塗布具102を再び容器本体11内に戻す場合に、塗布具102の圧入軸部104(塗布部105)が、閉塞板31の外面に倣って連通孔32内へ導かれることになる。したがって、塗布具102の圧入軸部104(塗布部105)を連通孔32に向けて案内し易くすることができるので、操作性を向上させることができる。
具体的に、本実施形態のもぎり容器220の容器本体11は、図9,10に示すように、口部12を有する有底筒状の収容体200と、収容体200の口部12に装着された中栓201と、を有している。
また、図示の例では、口部12の上端部は、下部に対して縮径した縮径部203となっている。
そして、連結環212の内周縁には、連結環212の上端開口を閉塞する閉塞板31が連設されている。また、キャップ体13は、天壁部33が閉塞板31の連通孔32を閉塞するように、弱化部45を介して破断可能に閉塞板31に連結されている。
なお、本実施形態のもぎり容器1,100,220,230は、ブロー成形や、コンプレッション成形、射出成形等、種々の方法により製造できる。
11…容器本体
12…口部
13,113…キャップ体
31…閉塞板
32…連通孔
33,133…天壁部
34…周壁部
41…シール部
42…当接筒部
45…弱化部
104…圧入軸部
105…塗布部(保持部)
110…伸長部
200…収容体
201…中栓
O…容器軸
Claims (6)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部の開口を閉塞するとともに、該容器本体の外側に膨出し、かつ該容器本体の内側に反転変形自在に形成されたドーム状の閉塞板と、
前記閉塞板を前記容器本体の内側に向けて反転変形させた状態で、該容器本体の口部に着脱自在に装着されるキャップ体と、を備え、
前記閉塞板には、前記容器本体の内部に連通する連通孔が形成されるとともに、前記キャップ体が、破断可能な弱化部を介して連結されて前記連通孔を閉塞し、
前記容器本体の少なくとも一部が前記閉塞板及び前記キャップ体と一体に形成され、
前記キャップ体には、前記容器本体の口部に装着されたときに、前記閉塞板を弾性変形させた状態で、該閉塞板に液密に当接し前記連通孔を通した前記容器本体の内部と外部との連通を遮断するシール部が配設されていることを特徴とするもぎり容器。 - 前記キャップ体は、天壁部が前記連通孔を閉塞し、かつ周壁部が前記容器本体と反対側に向けて開口するように、前記弱化部を介して前記閉塞板に連結されていることを特徴とする請求項1記載のもぎり容器。
- 前記キャップ体の前記シール部は、前記閉塞板を弾性変形させつつ前記連通孔内に圧入される圧入軸部を備え、
該圧入軸部の先端部には前記内容物が保持される保持部が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のもぎり容器。 - 前記閉塞板の外周部分には、前記口部に対して前記閉塞板を移動可能とする伸縮部が配設されていることを特徴とする請求項3記載のもぎり容器。
- 前記キャップ体の前記シール部は、前記閉塞板を弾性変形させた状態で、該閉塞板における前記連通孔の開口周縁部に液密に当接する当接筒部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のもぎり容器。
- 前記容器本体は、前記口部を有する有底筒状の収容体と、
前記収容体の前記口部に装着された中栓と、を有し、
前記中栓は、前記閉塞板及び前記キャップ体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のもぎり容器。
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