JP5938256B2 - もぎり容器 - Google Patents

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Description

本発明は、もぎり容器に関する。
内容物を収容する容器本体と、容器本体の口部に破断可能な弱化部を介して連設されて口部を密閉する頭部と、を備えた容器において、容器本体の頭部を覆うように配設され、容器本体に着脱自在に装着されたオーバーキャップを備え、オーバーキャップを容器本体から取り外した状態で、弱化部を破断して容器本体の口部を開口させた後、オーバーキャップを再び容器本体に装着する構成が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2010−29598号公報
しかしながら、上述した従来技術の構成にあっては、オーバーキャップが容器本体に装着された状態で、もぎり容器が開封されたことがあるか否か、すなわち弱化部の破断の有無を視認することが難しかった。
また、弱化部を破断したもぎり容器の開封後に容器本体内の密封性を確保することに対して改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、開封されたことがあるか否かを確実に視認できるとともに、開封後の容器本体内の密封性を向上させることができるもぎり容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るもぎり容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部の開口を閉塞するとともに、該容器本体の外側に膨出し、かつ該容器本体の内側に反転変形自在に形成されたドーム状の閉塞板と、前記閉塞板を前記容器本体の内側に向けて反転変形させた状態で、該容器本体の口部に着脱自在に装着されるキャップ体と、を備え、前記閉塞板には、前記容器本体の内部に連通する連通孔が形成されるとともに、前記キャップ体が、破断可能な弱化部を介して連結されて前記連通孔を閉塞し、前記容器本体の少なくとも一部が前記閉塞板及び前記キャップ体と一体に形成され、前記キャップ体には、前記容器本体の口部に装着されたときに、前記閉塞板を弾性変形させた状態で、該閉塞板に液密に当接し前記連通孔を通した前記容器本体の内部と外部との連通を遮断するシール部が配設されていることを特徴としている。
このような特徴により、連通孔の形成された閉塞板が、容器本体の外側に膨出したドーム状に形成されていて、かつ、この閉塞板を容器本体の内側に反転変形させなければ、キャップ体を容器本体の口部に装着することができないため、たとえ、開封後にキャップ体が容器本体の口部に装着されても、もぎり容器の外観を開封前と比べて変化させることが可能になる。すなわち、開封後のもぎり容器は、開封前に比べて容器軸方向に沿う長さが、閉塞板の容器本体の口部からの膨出高さ分短くなるため、この外観の変化により、需要者にもぎり容器が開封されたことがあることを容易に視認させることができる。
また、キャップ体に、このキャップ体が容器本体の口部に装着されたときに、閉塞板を弾性変形させた状態で、閉塞板に液密に当接し連通孔を通した容器本体の内部と外部との連通を遮断するシール部が配設されているので、開封後であっても容器本体内の密封性を確実に確保できる。
また、前記キャップ体は、天壁部が前記連通孔を閉塞し、かつ周壁部が前記容器本体と反対側に向けて開口するように、前記弱化部を介して前記閉塞板に連結されていてもよい。
この場合、キャップ体の周壁部が上方に向けて開口した状態で、天壁部が閉塞板に弱化部を介して連結されているため、もぎり容器の開封前と開封後の外観を大きく異ならせることが可能になり、需要者に開封されたことがあるか否かを容易、かつ確実に視認させることができる。さらに、金型の構造を複雑にしなくてももぎり容器を形成できる。
また、前記キャップ体の前記シール部は、前記閉塞板を弾性変形させつつ前記連通孔内に圧入される圧入軸部を備え、該圧入軸部の先端部には前記内容物が保持される保持部が配設されていてもよい。
この場合、連通孔内に圧入軸部が圧入されるため、開封後の容器本体内の密封性をより一層確実に確保できるとともに、圧入軸部を引き抜くときに、容器本体の内側に膨出した閉塞板の開口周縁部により圧入軸部をしごいて、圧入軸部に付着した余分な内容物を容器本体内に戻すことが可能になり、保持部を介して内容物を被保持部に塗布したり、供給したりするときに、内容物が予期しない部分に誤って付着するのを防ぐことができる。
また、開封後キャップ体を口部に装着する際には、閉塞板が容器本体の内側に向けて反転変形しているため、圧入軸部を連通孔から引き抜く際に、仮に閉塞板の外面側に内容物が付着したとしても、圧入軸部の圧入時、または自重により内容物が閉塞板の外面に倣って連通孔に向けて案内され易くなる。
また、前記閉塞板の外周部分には、前記口部に対して前記閉塞板を移動可能とする伸縮部が配設されていてもよい。
この構成によれば、圧入軸部を連通孔から引き抜く際、圧入軸部の外周面と連通孔の開口周縁部との間に作用する引き上げ力(摩擦力)により、閉塞板が容器本体の外側に向けて反転変形(復元)しようとした場合に、閉塞板が復元する前に伸縮部が伸縮変形する。これにより、閉塞板が容器本体の内側への反転変形を維持したまま、口部に対して移動するため、圧入軸部の外周面と連通孔の開口周縁部との間に作用する引き上げ力を緩和できる。そのため、圧入軸部を連通孔から引き抜く際の、閉塞板の容器本体の外側に向けた復元変形を抑制し、閉塞板を容器本体の内側に反転変形させた状態に維持できる。
このように、閉塞板が容器本体の内側に向けて反転変形した状態を確実に維持できるので、圧入軸部を引き抜く際、圧入軸部に付着した余分な内容物を連通孔の開口周縁部によってしごき落とし易くなる。
また、閉塞板が容器本体の内側に向けて確実に反転変形しているので、開封後キャップ体を再び装着する際に、圧入軸部(保持部)が閉塞板の外面に倣って連通孔内へ導かれることになる。したがって、圧入軸部(保持部)を連通孔に向けて案内し易くすることができ、操作性を向上させることができる。
また、前記キャップ体の前記シール部は、前記閉塞板を弾性変形させた状態で、該閉塞板における前記連通孔の開口周縁部に液密に当接する当接筒部を備えていてもよい。
この場合、シール部が、閉塞板を弾性変形させた状態で、閉塞板における連通孔の開口周縁部に液密に当接する当接筒部を備えているため、開封後の容器本体内の密封性をより一層確実に保持できる。
また、前記容器本体は、前記口部を有する有底筒状の収容体と、前記収容体の前記口部に装着された中栓と、を有し、前記中栓は、前記閉塞板及び前記キャップ体と一体に形成されていてもよい。
この場合、収容体を、底部が下向き、口部が上向きとなる正立姿勢とさせた状態で、内容物を充填できるので、充填作業の効率化を図ることができる。さらに、内容物の充填後、口部に中栓を装着するだけで、閉塞板及びキャップ体を有するもぎり容器を組み立てることができるので、構造の簡素化を図り、組み立て性を向上させることができる。
本発明に係るもぎり容器によれば、開封されたことがあるか否かを確実に視認できるとともに、開封後の容器本体内の密封性を向上させることができる。
実施形態に係るもぎり容器の断面図である。 実施形態に係るもぎり容器において、開封後キャップ体を容器本体に装着した状態を示す断面図である。 図2のA部拡大断面図である。 実施形態に係るもぎり容器の他の構成を示す断面図である。 実施形態に係るもぎり容器の塗布具を示す断面図である。 図5に示すもぎり容器において、開封後キャップ体を容器本体に装着した状態を示す断面図である。 実施形態に係るもぎり容器の他の構成を示す断面図である。 図7に示すもぎり容器において、開封後キャップ体を容器本体に装着した状態を示す断面図である。 実施形態に係るもぎり容器の他の構成を示す断面図である。 図9に示すもぎり容器において、開封後キャップ体を容器本体に装着した状態を示す断面図である。 実施形態に係る塗布具付きのもぎり容器の他の構成を示す断面図である。 図11に示す塗布具付きのもぎり容器において、開封後キャップ体を容器本体に装着した状態を示す断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係るもぎり容器を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るもぎり容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体11と、容器本体11の口部12に着脱自在に装着され、口部12を閉塞する有頂筒状のキャップ体13と、を備えている。なお、本実施形態のもぎり容器1は、容器本体11、後述する閉塞板31、及びキャップ体13が同一の合成樹脂材料で一体に形成されている。
ここで、容器本体11及びキャップ体13それぞれの中心軸は共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿ってキャップ体13側を上側、容器本体11側を下側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに沿った方向を周方向という。
容器本体11は、有底筒状の胴部21と、胴部21の上端開口縁から径方向の内側に向けて突設された肩部22と、肩部22の内周縁から上方に向けて立設された上述した口部12と、を備えている。
胴部21は、下端開口部21aが加熱された状態で径方向に挟まれ溶着または融着されてなる底部23を備え、この底部23により容器本体11の下端開口部21aが閉塞されている。なお、底部23は、もぎり容器1内への内容物の充填が完了した後に形成される。すなわち、胴部21は、成形直後の状態において、容器軸O方向に沿って開口する筒状に形成され、その下端開口部21aを通じてもぎり容器1内に内容物が充填されるようになっている。また、底部23は、もぎり容器1の側面視で径方向のうち一方向に長い長方形状に形成されている。
口部12の外周面には、雄ねじ部25が形成されており、口部12にキャップ体13が着脱自在に螺着される(図2,3参照)。なお、アンダーカット嵌合等によりキャップ体13を口部12に着脱自在に装着しても構わない。
また、口部12の上端開口縁には、口部12の上端開口を閉塞するとともに、上端開口縁に対して上方(容器本体11の外側)に膨出する閉塞板31が連設されている。閉塞板31は、口部12に比べて薄肉に形成されるとともに、口部12の上端開口縁から径方向の内側に向かうに従い上方に向けて湾曲しながら膨出している。閉塞板31における径方向の中心部には、容器本体11の内部に連通する連通孔32が容器軸Oと同軸上に形成されている。また、閉塞板31は、口部12の上端開口縁を起点にして容器軸O方向に沿って反転変形自在とされている。具体的に、閉塞板31は、上述した図1に示す突出状態から口部12の上端開口縁を起点にして下方に向けて反転変形することで、図2に示すような口部12の上端開口縁に対して下方に陥没した陥没位置に保持されている。
キャップ体13は、円板状の天壁部33と、天壁部33の外周縁から上方に向けて延設された筒状の周壁部34と、を備えている。
天壁部33は、その外面が突出位置にある閉塞板31の連通孔32を閉塞するように、弱化部45を介して破断可能に閉塞板31に連結されている。
天壁部33には、図2,3に示すように、弱化部45を破断してキャップ体13を容器本体11の口部12に装着したときに、陥没位置の閉塞板31を下方に向けて弾性変形させた状態で、閉塞板31に液密に当接し連通孔32を通した容器本体11の内部と外部との連通を遮断するシール部41が配設されている。
図1に示すように、シール部41は、天壁部33から上方に向けて延びる当接筒部42を備えている。この当接筒部42は、上述した連通孔32よりも大径に形成されている。
周壁部34は、図1に示す状態において、容器本体11と反対側の上方に向けて開口している。周壁部34の内周面には、口部12の雄ねじ部25に螺合される雌ねじ部35が形成されている。
次に、上述したもぎり容器1の作用について説明する。
まず、図1に示すように、内容物が充填されたもぎり容器1のキャップ体13を容器本体11に対して捩ったり、引っ張ったりして、キャップ体13をもぎりとることで、キャップ体13を容器本体11から分離させる。これにより、連通孔32が開放されてもぎり容器1が開封され、連通孔32を通じて内容物を供給することができる。
その後、もぎり容器1を閉塞するためには、キャップ体13の周壁部34が下方に開口するようにキャップ体13を上下反転させた状態で、キャップ体13を口部12に螺着する。すると、突出位置にある閉塞板31の上面に当接筒部42の下端縁が当接した後、この当接筒部42により閉塞板31が下方に向けて押し込まれることで、閉塞板31が口部12の上端開口縁を起点にして反転変形する。これにより、閉塞板31が口部12の上端開口縁に対して下方に陥没した陥没位置となる。このとき、当接筒部42の下端縁は、閉塞板31の上面のうち、連通孔32を径方向の外側から取り囲むように連通孔32の開口周縁部に当接している。
その後、キャップ体13の天壁部33が口部12の上端開口縁に近接または当接する位置までキャップ体13を螺着することで、閉塞板31が当接筒部42によりさらに押し込まれる。これにより、閉塞板31が弾性変形した状態で、キャップ体13が容器本体11の口部12に装着される。この場合、当接筒部42は、閉塞板31からの上方への復元力を受けた状態で、閉塞板31に液密に当接している。なお、キャップ体13を螺着する前に、閉塞板31を容器本体11内に向けて押し込んで反転変形させた後、キャップ体13を螺着しても構わない。また、周壁部34が口部12に螺着された際には、周壁部34の下端開口縁は容器本体11の肩部22に上側から近接している。
なお、内容物を再度供給する場合には、キャップ体13の螺着を解除して連通孔32を開放することで、連通孔32を通じて内容物を供給することができる。
このように、本実施形態によれば、連通孔32の形成された閉塞板31が、容器本体11の外側に膨出したドーム状に形成されていて、かつ、この閉塞板31を容器本体11の内側に反転変形させなければ、キャップ体13を容器本体11の口部12に装着することができないため、たとえ、開封後にキャップ体13が容器本体11の口部12に装着されても、もぎり容器1の外観を開封前と比べて変化させることが可能になる。すなわち、開封後のもぎり容器1は、開封前に比べて容器軸O方向に沿う長さが、閉塞板31の容器本体11の口部12からの膨出高さ分短くなるため、この外観の変化により、需要者にもぎり容器1が開封されたことがあることを容易に視認させることができる。
しかも、キャップ体13の周壁部34が上方に向けて開口した状態で、天壁部33が閉塞板31に弱化部45を介して連結されているため、もぎり容器1の開封前と開封後の外観を大きく異ならせることが可能になり、需要者に開封されたことがあるか否かを容易、かつ確実に視認させることができる。さらに、金型の構造を複雑にしなくてももぎり容器1を形成できる。
また、キャップ体13に、このキャップ体13が容器本体11の口部12に装着されたときに、閉塞板31を弾性変形させた状態で、閉塞板31に液密に当接し連通孔32を通した容器本体11の内部と外部との連通を遮断するシール部41が配設されているので、開封後であっても容器本体11内の密封性を確実に確保できる。
さらに、上述したシール部41が、閉塞板31を弾性変形させた状態で、閉塞板31における連通孔32の開口周縁部に液密に当接する当接筒部42を備えているため、開封後の容器本体11内の密封性をより一層確実に保持できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、胴部21の下端開口部21aが加熱された状態で径方向に挟まれ溶着または融着してなる底部23を設け、チューブ状に形成したが、これに限られない。
さらに、上述した実施形態では、周壁部34が上方を向けて開口した状態で、天壁部33の外面が閉塞板31に連結された構成について説明したが、これに限られない。例えば、周壁部34が下方に向けて開口した状態で、天壁部33の内面が閉塞板31に連結されていても構わない。
この場合であっても、開封後にキャップ体13が容器本体11の口部12に装着されると、もぎり容器1全体の容器軸O方向に沿う長さが開封前に比べて短くなるので、需要者に開封されたことがあることを容易に視認させることができる。
また、もぎり容器1内に充填する内容物としては、液体、粉体等、特に限定はない。
さらに、本実施形態のもぎり容器1を塗布具102付きのもぎり容器100としても構わない。具体的に、図4に示すもぎり容器100のキャップ体113には、天壁部133における径方向の中央部から下方に向けて膨出する収容筒部101が形成されている。この収容筒部101は、当接筒部42と同軸上に延びており、上端開口部がキャップ体113の内側に向けて開口するとともに、下端開口部が頂壁101aにより閉塞されている。そして、この頂壁101aが、連通孔32を閉塞した状態で閉塞板31に連結されている。
図5に示すように、塗布具102は、棒状に形成され、容器本体11とは別体となっている。このようなもぎり容器100においては、図6に示すように、上述した実施形態と同様に、まずキャップ体113を容器本体11に対してもぎりとり、もぎり容器100を開封する。次に、塗布具102の嵌合部103をキャップ体113の収容筒部101内にアンダーカット嵌合させる。
ここで、塗布具102は、図5,6に示すように収容筒部101内に嵌合される嵌合部103と、嵌合部103に対して縮径され、閉塞板31を弾性変形させつつ連通孔32内に圧入される圧入軸部104と、圧入軸部104の先端部(下端部)に配設されて、内容物が保持される塗布部(保持部)105と、を備えている。
嵌合部103は、有底筒状に形成され、その外周面が収容筒部101内にアンダーカット嵌合されている。圧入軸部104は、嵌合部103の下面から容器軸Oと同軸で下方に向けて延設されており、外周面が閉塞板31における連通孔32の開口周縁部に摺動可能に構成されている。
塗布部105は、例えば筆状や、ブラシ状、スポンジ状等に形成され、容器本体11内の内容物を保持できるようになっている。また、塗布部105に代えて、スポイト等、内容物を保持可能な保持部を配設しても構わない。
以上の構成において、圧入軸部104を連通孔32内に圧入しながら、キャップ体113を容器本体11に向けて押し込むことで、閉塞板31が口部12の上端開口縁を起点にして反転変形するとともに、圧入軸部104が連通孔32の開口周縁部上を摺動しながら容器本体11内に進入していく。その後、キャップ体113を容器本体11の口部12に螺着することで、キャップ体113が装着されるとともに、圧入軸部104や塗布部105が容器本体11内の内容物に浸漬されることで、圧入軸部104や塗布部105に内容物が付着する。このとき、圧入軸部104が連通孔32内に圧入されているため、圧入軸部104の外周面と連通孔32の開口周縁部とは液密に密接することになる。すなわち、圧入軸部104は、連通孔32を液密に閉塞するシール部41として機能する。
そして、塗布具102を使用する場合には、キャップ体113の螺着を解除し、キャップ体113を引き上げることで、塗布具102が連通孔32から引き抜かれる。この場合、圧入軸部104は、連通孔32の開口周縁部に摺動しながら引き上げられるため、圧入軸部104に付着した余分な内容物が、連通孔32の開口周縁部にしごき落とされながら、連通孔32から引き抜かれる。
この構成によれば、連通孔32の内周縁に圧入軸部104が圧入されるため、開封後の容器本体11内の密封性をより一層確実に確保できるとともに、圧入軸部104を連通孔32から出し入れする際に、容器本体11の内側に膨出した閉塞板31の開口周縁部により圧入軸部104をしごいて、圧入軸部104に付着した余分な内容物を容器本体11内に戻すことが可能になり、塗布部105を介して内容物を被塗布部に塗布するときに、内容物が予期しない部分に誤って付着するのを防ぐことができる。
また、開封後には閉塞板31が陥没位置にあるため、圧入軸部104を引き抜くときに、仮に閉塞板31の上面側に内容物が付着したとしても、圧入軸部104の圧入時、または自重により内容物が閉塞板31の上面に倣って連通孔32に向けて案内され易くなる。
さらに、図7,8に示すように、閉塞板31の外周部分に、口部12に対して閉塞板31を移動可能とする伸縮部110を配設しても構わない。具体的に、伸縮部110は、閉塞板31の中央部分及び口部12よりも薄肉に形成されており、閉塞板31における口部12との連結部分のうち、周方向の全周に亘って配設されている。すなわち、閉塞板31と口部12の上端開口縁とは、伸縮部110を介して連結されている。
そして、図8に示すように、閉塞板31が伸縮部110を起点にして反転変形した状態で、キャップ体113が口部12に螺着されている。このとき、伸縮部110は、径方向の中央部で折り返されている。
この構成によれば、塗布具102を連通孔32から引き抜く際、圧入軸部104の外周面と連通孔32の開口周縁部との間に作用する引き上げ力(摩擦力)により、閉塞板31が突出位置に向けて復元しようとした場合に、閉塞板31が復元する前に伸縮部110が伸縮変形する。これにより、閉塞板31が陥没位置を維持したまま、口部12に対して圧入軸部104の引き上げ方向(上方や径方向)に向けて移動するため、圧入軸部104の外周面と連通孔32の開口周縁部との間に作用する引き上げ力を緩和できる。そのため、塗布具102を連通孔32から引き抜く際の、閉塞板31の突出位置への反転(復元変形)を抑制し、閉塞板31を陥没位置に維持できる。
このように、閉塞板31が陥没位置に維持されるので、圧入軸部104を引き抜く際に、圧入軸部104に付着した余分な内容物を連通孔32の開口周縁部によってしごき落とし易くなる。
また、閉塞板31が確実に陥没位置に位置しているので、塗布具102の使用後、塗布具102を再び容器本体11内に戻す場合に、塗布具102の圧入軸部104(塗布部105)が、閉塞板31の外面に倣って連通孔32内へ導かれることになる。したがって、塗布具102の圧入軸部104(塗布部105)を連通孔32に向けて案内し易くすることができるので、操作性を向上させることができる。
なお、伸縮部110は薄肉に限らず、蛇腹状や折曲部等、閉塞板31が陥没位置にある状態で、閉塞板31を口部12に対して移動可能とする構成であれば、適宜設計変更が可能である。
また、上述した各実施形態では、容器本体11の全体が閉塞板31及びキャップ体13,113と一体に形成された構成について説明したが、容器本体11の少なくとも一部が閉塞板31及びキャップ体13,113と一体に形成されていれば構わない。
具体的に、本実施形態のもぎり容器220の容器本体11は、図9,10に示すように、口部12を有する有底筒状の収容体200と、収容体200の口部12に装着された中栓201と、を有している。
収容体200は、口部12、肩部22、及び胴部21と、底部21の下端開口部21aを閉塞する底部202と、を備え、これら口部12、肩部22、胴部21及び底部202がそれぞれの中心軸線を容器軸O上に位置させた状態で連設されている。この収容体200は、例えば射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されてなり、合成樹脂材料で一体に形成されている。
また、図示の例では、口部12の上端部は、下部に対して縮径した縮径部203となっている。
中栓201は、有頂筒状に形成され、収容体200の口部12(縮径部203)に装着される装着筒210と、装着筒210よりも小径とされ、口部12内に嵌合されるシール筒211と、これら装着筒210及びシール筒211の上端部同士を連結するとともに、口部12の開口端縁上に配置された環状の連結環212と、を備えている。
そして、連結環212の内周縁には、連結環212の上端開口を閉塞する閉塞板31が連設されている。また、キャップ体13は、天壁部33が閉塞板31の連通孔32を閉塞するように、弱化部45を介して破断可能に閉塞板31に連結されている。
この構成によれば、収容体200を、底部202が下向き、口部12が上向きとなる正立姿勢とさせた状態で、内容物を充填できるので、充填作業の効率化を図ることができる。さらに、内容物の充填後、口部12に中栓201を装着するだけで、閉塞板31及びキャップ体13を有するもぎり容器220を組み立てることができるので、構造の簡素化を図り、組み立て性を向上させることができる。なお、上述した構成は、もぎり容器220に限らず、図11,12に示すような塗布具102付きのもぎり容器230にも適用可能である。
なお、本実施形態のもぎり容器1,100,220,230は、ブロー成形や、コンプレッション成形、射出成形等、種々の方法により製造できる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1,100,220,230…もぎり容器
11…容器本体
12…口部
13,113…キャップ体
31…閉塞板
32…連通孔
33,133…天壁部
34…周壁部
41…シール部
42…当接筒部
45…弱化部
104…圧入軸部
105…塗布部(保持部)
110…伸長部
200…収容体
201…中栓
O…容器軸

Claims (6)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部の開口を閉塞するとともに、該容器本体の外側に膨出し、かつ該容器本体の内側に反転変形自在に形成されたドーム状の閉塞板と、
    前記閉塞板を前記容器本体の内側に向けて反転変形させた状態で、該容器本体の口部に着脱自在に装着されるキャップ体と、を備え、
    前記閉塞板には、前記容器本体の内部に連通する連通孔が形成されるとともに、前記キャップ体が、破断可能な弱化部を介して連結されて前記連通孔を閉塞し、
    前記容器本体の少なくとも一部が前記閉塞板及び前記キャップ体と一体に形成され、
    前記キャップ体には、前記容器本体の口部に装着されたときに、前記閉塞板を弾性変形させた状態で、該閉塞板に液密に当接し前記連通孔を通した前記容器本体の内部と外部との連通を遮断するシール部が配設されていることを特徴とするもぎり容器。
  2. 前記キャップ体は、天壁部が前記連通孔を閉塞し、かつ周壁部が前記容器本体と反対側に向けて開口するように、前記弱化部を介して前記閉塞板に連結されていることを特徴とする請求項1記載のもぎり容器。
  3. 前記キャップ体の前記シール部は、前記閉塞板を弾性変形させつつ前記連通孔内に圧入される圧入軸部を備え、
    該圧入軸部の先端部には前記内容物が保持される保持部が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のもぎり容器。
  4. 前記閉塞板の外周部分には、前記口部に対して前記閉塞板を移動可能とする伸縮部が配設されていることを特徴とする請求項3記載のもぎり容器。
  5. 前記キャップ体の前記シール部は、前記閉塞板を弾性変形させた状態で、該閉塞板における前記連通孔の開口周縁部に液密に当接する当接筒部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のもぎり容器。
  6. 前記容器本体は、前記口部を有する有底筒状の収容体と、
    前記収容体の前記口部に装着された中栓と、を有し、
    前記中栓は、前記閉塞板及び前記キャップ体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のもぎり容器。
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