JP5937993B2 - Usbケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信端末(例えば携帯端末、スマートフォン、タブレット端末など)に用いられるUSBケーブルに関する。
近年、携帯端末において複数のアンテナで送信、受信を行い、通信容量を高めるMIMO(Multiple−Input and Multiple−Output)通信技術が適用されている。MIMO通信の通信容量を増やすためには単純にアンテナを増やすことが考えられる。MIMO通信の通信容量を増やすために複数のアンテナを携帯端末内に配置する場合、携帯端末のサイズが問題となる。携帯端末の利便性を考慮すれば、携帯端末のサイズは従来よりも大きくすることはできず、そのサイズは制限される。サイズが制限された端末の筐体内に複数のアンテナを収容すれば、アンテナ間の距離が近づくことにより、アンテナ相関が高くなり通信容量の低下が懸念される。アンテナ相関を十分低くするためには、使用する周波数の波長λに対してアンテナ間の距離をλ/2以上離隔することが求められ、例えば、2GHzで使用する場合にはアンテナ間を7.5cm以上離すことが望ましい。すると携帯端末に搭載可能なアンテナ本数は2本程度、多くても4本となる。端末内にそれ以上アンテナを増やそうとしてもアンテナ相関を下げることが難しく通信容量の増大は望めない。
また、ユーザによる端末の把持状態によってはアンテナ付近に誘電体が配置されることとなり、アンテナの負荷インピーダンス変動による不整合が発生し、通信容量が低下することも考えられる。これらの問題に対し、特許文献1ではアンテナを端末内部に収容するのではなく、クレードルに外部アンテナを配置して通信品質を改善する手法が開示されている。
特開2012−94995号公報
特許文献1に開示されているように、外部アンテナをクレードルに配置し、携帯端末をクレードルに置きながら使用すれば、前述のアンテナ相関の問題は回避可能である。しかしながら、クレードルはどちらかというと付属品という位置づけであって、携帯端末の充電や通信に必須の機器ではない。クレードルがなくても、USBケーブルとACアダプタがあれば充電は可能であるし、USBケーブルのみで携帯端末−PC間においてデータのやり取りを行うことは可能である。従って、クレードルは全く使用されない場合もある。このため、特許文献1に開示されているように、クレードルに外部アンテナを付属させても、クレードルを普段使用しないユーザはその恩恵が受けられないことが問題であった。
そこで、携帯端末の充電や通信に必須のUSBケーブルに外部アンテナを収容することを考える。USBケーブルに外部アンテナを収容できれば、アンテナ相関の問題は回避可能であるし、USBケーブルはクレードルよりも利用頻度が高いため、より多くの機会で外部アンテナを駆動させることができ、ユーザにとっての利便性が高い。例えばユーザは室内においては、ACアダプタを介しての充電時、PCとの通信時、PCを介しての充電時、室外においてはモバイルブースター(携帯型充電機器)からの充電時において、外部アンテナを活用することができる。
USBケーブル内に外部アンテナを収容しようとする場合、例えば信号線、電源線、および直線状に形成された可撓性をもつアンテナをケーブル内に一束にして収容することが考えられる。このように可撓性を有する外部アンテナをケーブル内の配線と一束にして収容しておけば、ユーザは、自由にケーブルの曲げ伸ばしをしながらUSBケーブルを使用できるため、ユーザの使用感は従来のUSBケーブルにおける使用感とさほど変わらない。しかしながら、ケーブルの変形に伴ってアンテナの形状が変形する場合、アンテナの形状変化に伴ってアンテナの受信環境が変動し、安定したアンテナ特性が得られない場合がある。また、ケーブル外装の内腔には金属被膜などのシールドが形成されている場合が多く、この場合は単純にケーブル内にアンテナを収容しただけでは、外部アンテナとして機能しない。そこで、本発明では、ユーザの使用感を損なわず、ケーブルの変形によっても受信環境が変動しにくい外部アンテナを内蔵したUSBケーブルを提供することを目的とする。
本発明のUSBケーブルは、移動通信端末用のUSBケーブルであって、ケーブルと、ケーブルの両端に、接合部を介して接合されたプラグと、ケーブルが貫通するハウジングと、ハウジング内を貫通するケーブル内の導体被覆の外部かつハウジング内に形成されたアンテナ回路と、その一端がアンテナ回路と接続され、他端が端末側のプラグに接続され、ケーブル内に挿通され、アンテナ回路が受信した信号を移動通信端末に供給する同軸ケーブルとを含む。
本発明のUSBケーブルによれば、ユーザの使用感を損なわず、ケーブルの変形によっても受信環境が変動しにくい外部アンテナを内蔵することができる。
従来のUSBケーブルの各部名称を説明する図。 従来のUSBケーブルの端末側ハウジング内部を示す図。 実施例1のUSBケーブルの端末側ハウジング内部を示す図。 アンテナ回路を板状逆F型アンテナで構成した場合の構成例その1を示す図。 アンテナ回路を板状逆F型アンテナで構成した場合の構成例その2を示す図。 従来のUSBケーブルのAC側および端末側ハウジング内部を示す図。 実施例2のUSBケーブルのAC側および端末側ハウジング内部を示す図。 実施例3のUSBケーブルのアンテナ回路用ハウジング内部を示す図。 実施例4のUSBケーブルの構成を示す図。 アンテナ回路をマルチアンテナとして構成した場合の回路図。 本発明のUSBケーブルを用いてMIMO通信を実行する場合に端末側に必要なスイッチについて示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
以下、図1、図2、図3を参照して従来のUSBケーブルおよび実施例1のUSBケーブルについて説明する。図1は従来のUSBケーブル90の各部名称を説明する図である。図2は従来のUSBケーブル90の端末側ハウジング2の内部を示す図である。図3は本実施例のUSBケーブル10の端末側ハウジング2の内部を示す図である。図1に示すように、従来のUSBケーブル90は、ケーブル1と、ケーブル1の一端に端末側ハウジング2を介して接合された端末側プラグ3と、他端にAC側ハウジング7を介して接合されたAC側プラグ8とを備える。ケーブル1の外装は、例えば耐燃性のポリエチレン被覆などで構成され、その内腔は金属シールドされている。図2に示すように、ケーブル1内には、PFAなどの絶縁体被覆92−1で覆われ、更にその上に銅PETなどの導体被覆91−1をコートされた電源線4−1、同様に絶縁体被覆92−2、導体被覆91−2で覆われた信号線4−2が収容されている。導体被覆91−1、91−2は、電源線から信号線へのノイズを遮蔽するためにコートされる。なお、図2の構成に限らず、信号線4−1、電源線4−2は、一纏めにされて絶縁体被覆、導体被覆で覆われていても良い。図1矢印に示すように端末側プラグ3は、携帯端末100のレセプタクル(ポート)に接続される。携帯端末がmicroUSB規格である場合、端末側プラグ3は、microUSB端子となり、この場合はUSBケーブル90は、USB−microUSB変換ケーブルとして機能する。AC側プラグ8はACアダプタ200のレセプタクルに接続される。または、AC側プラグ8は図示しないPCのUSBポートに接続されてもよい。図2に示すように、従来のUSBケーブル90には、ケーブル1の一端を覆うように、筐体状の端末側ハウジング2が形成されている。言い換えれば、ケーブル1は端末側ハウジング2を貫通して延伸され、端末側ハウジング2内部で端末側プラグ3と接合されている。端末側ハウジング2の内部には、ケーブル1と端末側プラグ3とを接合させるための端末側接合部21が収容されている。例えば、電源線4−1、信号線4−2と端末側プラグ3がはんだ付けされ、はんだ付け箇所の物理的強度を増すために、樹脂モールド、またはシリコンなどで端末側接合部21が形成される。図3に示すように、本実施例のUSBケーブル10は、従来のUSBケーブル90の構成に加え、端末側ハウジング2内部に、アンテナ回路5を備える。アンテナ回路5を導体内に配置してしまうと電波が受信できなくなるため、アンテナ回路5は電源線4−1、信号線4−2の導体被覆91−1、91−2、およびケーブル1外装の内腔に形成された金属シールドの外部に形成されている必要がある。なお、前述したように、信号線4−1、電源線4−2が一纏めにされて絶縁体被覆、導体被覆で覆われている場合には、アンテナ回路5は、信号線4−1、電源線4−2が収容される導体被覆の外部であって、かつケーブル1外装内腔の金属シールドの外部に形成されている必要がある。同軸ケーブル6は、その一端がアンテナ回路5と接続され、他端が端末側プラグ3と接続されている。アンテナ回路5において受信された信号は、同軸ケーブル6を通じて携帯端末100に入力される。受信信号の周波数がある程度高い周波数である場合、例えば受信信号の周波数が3GHz以上ではその波長が10cm以下となり、その4分の1波長は2.5cm以下となる。例えばアンテナをメアンダラインアンテナとしたり、後述する板状逆F型アンテナ、線状逆L型アンテナ、誘導体チップアンテナなどとすれば、アンテナ回路5は小さなサイズで実現可能である。このため、アンテナ回路5は従来のUSBケーブル90がもともと備える端末側ハウジング2内部に収納可能な大きさで構成することができる。アンテナ回路5を受信専用のアンテナとすれば、下りリンクでダイバーシチ効果、あるいは干渉波抑圧効果が得られる。後述する放射素子51とLNA53の間にデュプレクサ(図示略)を設け、送受を切り分けるようにして送信も可能な構成としてもよい。
次に、図4、図5を参照してアンテナ回路5の構成例を説明する。図4、図5はアンテナ回路5を板状逆F型アンテナで構成した場合の構成例を示す図である。図4Aは、図4Bにおける4A断面からみたアンテナ回路5の断面図である。図5Aは、図5Bにおける5A断面からみたアンテナ回路5の断面図である。図4B、図5Bは、アンテナ回路5の平面図である。図4、5に示すように、アンテナ回路5は地板55と、地板55と向き合わされて配置された長方形板状の放射素子51と、放射素子51と地板55とを接続する短絡板52と、地板55上に形成されたLNA53と、LNA53と電源線4−1を接続して、LNA53に電力を供給するLNA用バイアス線54と、放射素子51と接続されLNA53を介して端末側プラグ3に延伸される同軸給電線61と、地板55上に形成された回路基板56とを備える。同軸給電線61は、地板55を貫通して地板55の下部から延伸されて、端末側プラグ3に至る。地板55の下部から延伸された同軸給電線61は絶縁体被覆62に覆われ、同軸ケーブル6を形成している。放射素子51で受信され、LNA53で増幅された信号は同軸ケーブル6を通じて携帯端末内の無線集積回路(RF−IC)に入力され、ベースバンド処理用集積回路(BB−IC)内で携帯端末に内蔵された他のアンテナと同様に受信信号処理がなされる。図4、図5に示すアンテナは板状逆F型アンテナと呼ばれ、放射素子51の長辺Lと短辺Wの長さの合計が、受信電波の波長λの1/4(=λ/4)、またはその奇数倍(=(2k−1)λ/4、kは任意の正の整数)となればよい。アンテナ回路5はこれ以外にも、例えば線状逆L型アンテナ、誘導体チップアンテナなどで構成してもよい。アンテナ回路5は携帯端末の外部に設けられるために、携帯端末内蔵の他アンテナよりRF−ICとアンテナ間の経路が長くなる。また、USBケーブル10は着脱式のためRF経路にコネクタ接点が発生し損失要因となる。そこで、上述したようにアンテナ回路5にLNA53を設け、必要に応じてLNA53が受信信号を増幅することにより、アンテナ回路5における受信レベルを他の端末内蔵アンテナと同程度とすることができ、MIMO通信に好適な条件となる。LNA53の電源は前述したLNA用バイアス線54から供給することが可能である。なお、本実施例のUSBケーブル10は、充電時やPCとの通信時に限られず、例えばバッテリーから携帯端末に電力が供給される状況下においても外部アンテナとして使用可能である。この場合でも携帯端末側からLNA53などに電力が分配される必要があるため、LNA53の消費電力は少ないほうがより好適である。なお本実施例のように、アンテナ回路5や同軸ケーブル6が従来のUSBケーブル90に付加されても、従来のUSBケーブル90が有するデータ通信機能、充電機能は損なわれない。
このように、本実施例のUSBケーブル10によれば端末側ハウジング2内にアンテナ回路5を収容したためユーザの使用感を損なわず、ケーブル1の変形によっても外部アンテナの受信環境が変動しにくい。また、携帯端末の外部にアンテナ回路5を設けることにより、アンテナ相関を低くすることができ、MIMOチャネルの容量低下を防ぐことができ、MIMOに必要なアンテナ本数を増やし受信ダイバーシチ効果、あるいは干渉波抑圧によるSINR(Signal−to−Interference plus Noise power Ratio)の改善により受信感度を向上することができる。
次に、図6、図7を参照して従来のUSBケーブルおよび実施例2のUSBケーブルについて説明する。図6は従来のUSBケーブル90のAC側および端末側ハウジングの内部を示す図である。図7は本実施例のUSBケーブル20のAC側および端末側ハウジングの内部を示す図である。図6に示す通り、AC側ハウジング7の内部は、前述した端末側ハウジング2と同様の構造になっている。図7に示すように、本実施例のUSBケーブル20は、従来のUSBケーブル90の構成に加え、AC側ハウジング7内部にアンテナ回路5を備える。アンテナ回路5を導体内に配置してしまうと電波が受信できなくなるため、アンテナ回路5は電源線4−1、信号線4−2の導体被覆91−1、91−2、およびケーブル1外装の内腔に形成された金属シールドの外部に形成されている必要がある。同軸ケーブル6は、その一端がアンテナ回路5と接続され、他端はケーブル1内を通って延伸され端末側プラグ3と接続される。前述同様、アンテナ回路5において受信された信号は、同軸ケーブル6を通じて携帯端末に供給される。アンテナ回路5は、実施例1と同様に、例えば板状逆F型アンテナ、線状逆L型アンテナとして構成することができる。本実施例においては、アンテナ回路5を携帯端末から離れたAC側ハウジング7内部に収容したため、ケーブル1の長さ分受信信号を伝送するために発生するロスをLNA53により補償して、携帯端末内部の他アンテナと同等の信号レベルまで増幅することが望ましい。
このように、本実施例のUSBケーブル20によれば実施例1のUSBケーブル10の効果に加え、AC側ハウジング7にアンテナ回路5を収容することで携帯端末に内蔵された他のアンテナとの距離を大きく取ることができるため、さらにアンテナ相関を低くすることができ、ユーザの把持によるアンテナ負荷インピーダンスの変動をさらに生じにくくすることができる。
次に、図8を参照して実施例3のUSBケーブルについて説明する。図8は本実施例のUSBケーブル30のアンテナ回路用ハウジング9の内部を示す図である。実施例1、2においては、従来のUSBケーブル90がもともと備えているハウジング内にアンテナ回路5を収容して、外見上従来のUSBケーブル9とほとんど差がないように構成した。本実施例では、図8に示すように、アンテナ回路5を収容するためのハウジングであるアンテナ回路用ハウジング9を別途設ける。アンテナ回路用ハウジング9は硬い樹脂性などで形成し、折れ曲がらないことが望ましい。実施例1、2と同様に、アンテナ回路5は電源線4−1、信号線4−2の導体被覆91−1、91−2、およびケーブル1外装の内腔に形成された金属シールドの外部に形成されている必要がある。このように、アンテナ回路用ハウジング9を別途設けたとしても、ハウジングのサイズは小さくて済むため、ユーザの使用感は殆ど損なわれない。アンテナ回路5は、実施例1、2と同様に、例えば板状逆F型アンテナ、線状逆L型アンテナとして構成することができる。
このように、本実施例のUSBケーブル30によれば実施例1のUSBケーブル10の効果に加え、USBケーブルに外部アンテナを複数設けた場合であっても、ユーザの使用感を損なわず、ケーブル1の変形によっても受信環境が変動しにくい外部アンテナを内蔵できる。
次に、図9を参照して実施例4のUSBケーブルについて説明する。図9は本実施例のUSBケーブル40の構成を示す図である。図9に示すように、本実施例のUSBケーブル40は、ケーブル1の中ほどに、互いに所定の距離離間されて形成されたアンテナ回路用ハウジング9−1、9−2、9−3を備える。アンテナ回路用ハウジング9−1、9−2、9−3にはそれぞれアンテナ回路5−1、5−2、5−3が内蔵され、これらは同軸ケーブル6によって端末側プラグ3と接続され、受信信号を携帯端末100に供給する。また、端末側ハウジング2内には、SP3TのSW22が内蔵される。SW22の共通端子224は、端末側プラグ3を介して携帯端末100に接続される。SW22の第1接点221、第2接点222、第3接点223はそれぞれアンテナ回路5−1、5−2、5−3に接続される。本実施例のUSBケーブル40のように複数箇所にアンテナを配置することで空間的なダイバーシチ効果が得られる。前述同様、アンテナ回路用ハウジング9−1、9−2、9−3は硬い樹脂性などで形成し、折れ曲がらないことが望ましい。
また、アンテナ回路5−1、5−2、5−3は結合しない程度に、アンテナのエレメント間の距離、互いに離間されて形成されていることが望ましい。また、ユーザビリティの観点からアンテナ回路用ハウジング9−1、9−2、9−3は、ケーブルを折り曲げる際に問題にならない程度、互いに離間されて形成されていることが望ましい。また、端末とケーブル内のアンテナ間の距離に応じてLNA53の利得を変えることで、どのアンテナから受信しても同程度の信号電力となるようにすることが望ましい。LNA53の出力端から端末側プラグ3への伝送は同軸構造を有することが望ましい。アンテナ回路5−1、5−2、5−3で受信した信号は、全て使用して受信信号処理に使用してもよいし、SW22の制御により、受信感度のよいアンテナを選択してもよい。以下にアンテナの選択手順の一例を示す。USBケーブル40が携帯端末100に接続された場合、携帯端末100がON状態で通信アプリ(バックグランドで動作しているものも含む)が動作している場合には、LNA53をONとする。携帯端末、通信アプリの何れかがOFFである場合にはLNA53をOFFとする。LNA53の電源供給線に電気的なスイッチ(図示略)を設けることでLNA53のON/OFF制御は可能である。なお、LNA53は消費電力が低いため携帯端末がOFF、あるいは通信アプリがOFFの場合であってもOFFにしない構成でもよい。端末がON状態で通信アプリが動作している場合には、まず第1接点221をONとし、基地局からの基準シンボルを受信し、チャネル応答を算出する。一定時間経過後にスイッチを切り替え、第2接点222、第3接点223でも同様にチャネル応答を算出し、最もチャネル品質のよいアンテナを選択するようSW22を制御する。パケット通信ではデータの送信は断続的に行われるため、データを受信していないスケジュールのときにSP3Tスイッチを切り替え、使用しているアンテナとは別のアンテナのチャネル応答状態を更新し最適なものを選択する。なお、図9の例ではアンテナ回路を計3つとし、SW22はSP3Tスイッチとしたが、これに限られずアンテナ回路を計n個とし、SW22をSpnTスイッチとし、任意の整数nにおいて本実施例のUSBケーブル40は実施可能である。図9では、ケーブル間のアンテナ回路用ハウジングにのみアンテナ回路を配置したが、これに加えて、端末側ハウジング2、AC側ハウジング7にアンテナ回路を配置しても良い。なお、本実施例のように複数個所にアンテナを配置する際には、アンテナ相関を下げるため、携帯端末の近くに高い周波数のアンテナを配置し、携帯端末から離れた場所に低い周波数のアンテナを置くことが望ましい。これは、十分にアンテナ相関を下げるために、受信波の1/2波長の距離、アンテナ間を互いに隔離する必要があるためである。
このように、本実施例のUSBケーブル40によれば実施例1のUSBケーブル10の効果に加え、選択ダイバーシチ効果を得ることができる。また、本実施例のUSBケーブル40の複数のアンテナ回路が受信する信号を合成する制御を行えば、さらに通信品質を向上させることができる。
[変形例1]
以下、図10を参照して実施例1の変形例について説明する。図10はアンテナ回路5をマルチバンドアンテナとして構成した場合の回路図である。上述したアンテナ回路5は、複数の周波数に対応できるように構成することも可能である。図10の例では、3.5GHzと2.0GHzの二つの周波数帯でアンテナ回路5を構成している。
図10に示すように、LNA53とアンテナ(第1アンテナ51−1、第2アンテナ51−2)の間にキャパシタ57とインダクタ58を装荷することで高い周波数(3.5GHz)においてはキャパシタ57は通過特性、インダクタ58は遮断特性を有し、低い周波数(2.0GHz)においてはインダクタ58が通過特性、キャパシタ57が遮断特性を有するように構成することができる。このため、図10に示すアンテナ回路により、他周波のアンテナの影響を受けず、二つの周波数帯の信号を受信可能である。キャパシタ57、インダクタ58はハイパスフィルタ、ローパスフィルタで代用することができる。また、バンドパスフィルタを用いてダイプレクサのように構成することもできる。また、図10の例では並列にアンテナを配置しているが、複数の周波数のアンテナを直列接続し、アンテナ間を所望周波数のうち高い周波数に対応する共振器を介して接続することで、共振器のあるところで高い周波数でのみ遮断特性を得ることで2周波帯対応アンテナを構成してもよい。
<携帯端末におけるアンテナ選択>
以下、図11を参照して本発明のUSBケーブルを使用する場合の携帯端末におけるアンテナ選択について説明する。図11は本発明のUSBケーブルを用いてMIMO通信を実行する場合に端末側に必要なスイッチについて示す図である。図11に示すように、複数のアンテナを有する携帯端末100は、例えば第1〜第4アンテナ101〜104、RF−IC110、BB−IC120、スイッチ130などを含む。スイッチ130は、図11の例では2P3Tスイッチである。USBケーブルからの受信波専用の受信ポートをRF−ICに設けるなどして、RF−ICのポート数が多くなるとRF−ICのサイズが大きくなり、携帯端末に収容することが困難になってくる。そのため、図11のように、RF−IC110の直前に複数ON状態を保持可能なmPnTスイッチ(図11の例では2P3Tスイッチ)を設ける。スイッチの選択方法は、基地局からの基準シンボルを受信し、チャネル応答を計算し、一定時間経過後にスイッチを切り替え、再度チャネル応答を計算し、もっともチャネル品質のよいものを選択するという方法が考えられる。例えば図11の例では、はじめに#1と#3、#2と#4が接続された状態で一定時間チャネル応答を算出し、その後スイッチを切り替え、#1と#5、#2と#4の組み合わせで再度チャネル応答を算出し、次に、#1と#5、#2と#3の組み合わせでチャネル応答を算出し、最もチャネル品質のよい組み合わせを選択する。本発明のUSBケーブル内のアンテナはアンテナ相関が低く、ユーザの把持状態によってアンテナ負荷変動が起こりにくいため、本発明のUSBケーブル内のアンテナを優先的につなぐこととしてもよい。また、例えば高速移動中などでフェージングの変動が大きく最適なアンテナの組み合わせが設定しにくい場合は、アンテナ相関の低いものを(例えば携帯端末100内の何れか1本のアンテナと本発明のUSBケーブルに設けられた外部アンテナ1本)を自動的に選択し使用することとしてもよい。この構成時にはUSBケーブルのアンテナは送信アンテナも兼ねることになるため、USBケーブル内にLNAを備える場合には、TDDの場合は送受切り替えスイッチ(スイッチ130のポート数を増やすことで対応可能)を設け、FDDの場合はUSBケーブル内のアンテナとLNAの間にデュプレクサ(図示せず)を設ける構成が考えられる。図11の例では2本の端末内アンテナ(第3、第4アンテナ103、104)とUSBケーブルからのアンテナが2P3Tスイッチであるスイッチ130に接続されているが、接続する本数は図11の例に限られない。また前述した実施例4のようにケーブル内に複数のアンテナが存在する場合には、ケーブル内のアンテナからスイッチ130に入力されるポートが複数あってもよい。、また、図示を省略したが、microUSBポートが他の信号でも使用される場合にはスイッチ130とUSBケーブルの間に受信用と他の信号用に切り替えるスイッチが別途必要となる。
なお、図11に示したスイッチ130は、アンテナの総数に対してRF−IC110のポート数が十分であれば適宜省略することができる。この場合、携帯端末100のmicroUSBポートからRF−IC110の受信ポートに接続される信号線は、スイッチ130を介さずに、直接接続される。
上述の実施例、変形例で説明したハウジング(端末側ハウジング2、AC側ハウジング7、アンテナ回路用ハウジング9)は、アンテナ回路5の変形を防ぐためにケーブルよりも高い剛性を有することが望ましい。また、上述のハウジングは絶縁体材料で形成することが望ましい。また、上述の実施例、変形例においてアンテナ回路は、ハウジング内に形成することとしたが、これらのアンテナ回路はハウジングの外部に露出して、ハウジング外面に接着されていても上述の実施例と同様の効果を奏する。この場合、アンテナ回路は、人の手で触っても変形しないように、簡易なプラスチックケースなどで覆うか、保護材料などでコーティングされていればさらに好適である。

Claims (6)

  1. 移動通信端末用のUSBケーブルであって、
    ケーブルと、
    前記ケーブルの両端に、接合部を介して接合されたプラグと、
    前記ケーブルが貫通するハウジングと、
    前記ハウジング内を貫通する前記ケーブル内の導体被覆の外部かつ前記ハウジング内に形成されたアンテナ回路と、
    その一端が前記アンテナ回路と接続され、他端が端末側のプラグに接続され、前記ケーブル内に挿通され、前記アンテナ回路が受信した信号を前記移動通信端末に供給する同軸ケーブルとを含む
    USBケーブル。
  2. 請求項1に記載のUSBケーブルであって、
    前記ハウジングが、前記接合部を覆うように形成されている
    USBケーブル。
  3. 請求項1または2に記載のUSBケーブルであって、
    前記アンテナ回路が、LNAを含む
    USBケーブル。
  4. 請求項1から3の何れかに記載のUSBケーブルであって、
    前記アンテナ回路が、板状逆F型アンテナとして形成されている
    USBケーブル。
  5. 請求項1から3の何れかに記載のUSBケーブルであって、
    前記アンテナ回路が、線状逆L型アンテナとして形成されている
    USBケーブル。
  6. 請求項1から5の何れかに記載のUSBケーブルであって、
    前記アンテナ回路を複数備え、
    前記各アンテナ回路と接続されたスイッチを含む
    USBケーブル。
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