JP5834487B2 - Usbケーブルアンテナ - Google Patents

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Description

本開示は、情報端末機器の入出力用に用いられるUSB(Universal Serial Bus)ケーブルの機能を拡張させたUSBケーブルアンテナに関する。
一般に、携帯電話機等の情報端末機器により、テレビジョン放送等を受信するためには、情報端末機器内に専用の受信アンテナを設けるか、オーディオ信号を聞くためのイヤホン端子からアンテナ入力を取り込むかのいずれかの方法が用いられている。
一方、家庭内の台所など、テレビジョン放送用のアンテナコンセントがない部屋でテレビジョン放送を受信したいという要求があるが、このような場合、電力伝送用のケーブルをテレビジョン放送用のアンテナとして利用することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、電力伝送用ケーブルの電源回路側に設けた高周波遮断用のインダクタと、携帯端末側に設けた高周波遮断用のインダクタとの距離を、受信するテレビジョン放送等の搬送周波数の1/4波長の整数倍に設定している。これにより、広い周波数帯域のテレビジョン放送等の受信が可能になる。
また、アンテナとして使用するケーブルに、周波数が重複する別の信号を伝送させる際に、コネクタを共有化しても十分なアンテナ特性を得られる受信装置が、本発明者等により提案されている(特許文献2参照)。
特開2010−157991号公報 特開2010−219904号公報
このような状況の中で、情報端末機器によりFMラジオやテレビを視聴したいというニーズは、これまでと同様に多くある。しかし、一方で最近の情報端末機器の薄型化、小型化に伴って、多くのコネクタを載せるスペースが不足している。
そこで、全ての情報端末機器の信号伝送用及び電力の給電用に用いられるUSBケーブルを、テレビジョン放送等の電波を受信するアンテナとして使うことができればその効果は大きい。
本開示の目的は、情報端末機器のUSB端子に接続されるUSBケーブルに高周波信号のアンテナ機能を持たせ、このUSBケーブルを用いて、FMラジオやテレビジョン等の電波を受信できるUSBケーブルアンテナを提供することである。
上記課題を解決するため、本開示のUSBケーブルアンテナは、情報端末機器に接続される所定長のUSBケーブルに接続されるUSBコネクタのID端子に該USBケーブルの金属シールドを接続する。
また、USBケーブルの電源供給ライン、及びグランドラインの両端に所望帯域の高周波信号に対して高インピーダンスとなる高周波遮断素子を接続し、更に、電源供給ラインに挿入される高周波遮断素子は、グランドラインの両端に接続される高周波遮断素子と異なり、電流が流れても高周波特性が維持できるフェライトビーズで構成されている。
そして、USBケーブルの差動信号の伝送ラインの両端に前記所望帯域の高周波信号に対して高インピーダンスとなるコモンモードチョークを接続することにより、USBケーブルを所望帯域の高周波信号を受信するアンテナとして兼用するようにしている。
なお、このアンテナで受信される所望帯域の高周波信号は、FM帯、VHF帯、またはUHF帯のいずれかまたは複数の帯域の信号である。
本開示のUSBケーブルアンテナによれば、情報端末機器とホストコンピュータとの接続に必須なUSBケーブルを、テレビジョン放送等を受信する高周波アンテナとして用いることができるので、情報端末機器側に内蔵アンテナを設ける必要がない。また、テレビジョン放送等の受信アンテナを接続するための専用のコネクタを情報端末機器側に設ける必要がないので、情報端末機器の更なる小型化、薄型化を実現することが可能となる。
本開示のUSBケーブルアンテナの実施の形態例を示す概略図である。 一方の側にAタイプのUSBコネクタが接続され、他方の側にBタイプのUSBコネクタが接続されたUSBケーブルアンテナの具体例を示した図である。 図2で示したUSBケーブルアンテナにおいて、グランドラインに挿入されるフェライトビーズ(FB)の直流抵抗を1Ω、差動信号ラインに挿入されるコモンモードチョークの高周波抵抗を90Ω(100MHz)として、USB1.1とUSB2.0の差動信号のコンプライアンス試験を行ったときのアイパターンを示す図である。 図2で示したUSBケーブルアンテナにおいて、グランドラインに挿入されるフェライトビーズ(FB)の直流抵抗を0.05Ω、差動信号ラインに挿入されるコモンモードチョークの高周波抵抗を90Ω(100MHz)として、USB1.1とUSB2.0の差動信号のコンプライアンス試験を行ったときのアイパターンを示す図である。 図2で示したUSBケーブルアンテナにおいて、グランドラインに挿入されるフェライトビーズ(FB)の直流抵抗を0.05Ω、差動信号ラインに挿入されるコモンモードチョークの高周波抵抗を120Ω(100MHz)として、USB1.1とUSB2.0の差動信号のコンプライアンス試験を行ったときのアイパターンを示す図である。 図2で示したUSBケーブルアンテナを用いて、VHF帯(A)とUHF帯(B)のテレビ電波を受信したときの周波数−ゲイン特性を示す図である。 USBケーブルアンテナの電力伝送線に設けられるフェライトビーズ(FB)に電流を流したときの周波数と高周波インピーダンスとの関係を示す図である。 USBケーブルアンテナが接続されるUSB−Aコネクタの具体的な構成を示す図である。 USBケーブルアンテナにACアダプタを接続しない場合(A)とACアダプタを接続した場合(B)の周波数−ゲイン特性を示す図(但し、フェライトコアを挿入した場合)である。 USBケーブルアンテナにACアダプタを接続しない場合(A)とACアダプタを接続した場合(B)の周波数−ゲイン特性を示す図(但し、フェライトコアを挿入しない場合)である。
上述したように、最近の情報端末機器の小型化、薄型化に伴い、情報端末機器側でテレビジョン放送の電波を受信するために必要とされるアンテナや、外部アンテナと接続する専用コネクタを設けるスペースの確保が難しくなっている。例えば、テレビジョン放送の電波を受信するためのアンテナとして、発明者等は、イヤホンアンテナに関するいくつかの提案を行っている。しかし、一方で、このイヤホンアンテナに必要とされるイヤホン用の端子径の大きさが、情報端末機器の薄型化を更に進める上で1つの障害になっていることも事実である。
このため、最近の薄型の情報端末機器では、イヤホン端子を持たずに、USB端子のみを設けているものもある。このような情報端末機器では、USBケーブルを使って、ホストコンピュータから情報端末機器への充電を行うとともに、ホストコンピュータと情報端末機器との間でさまざまな信号伝送を行っている。
発明者等は上述の問題を解決するために、情報端末機器に必ず搭載されるUSB端子とこれに接続されるUSBケーブルに着目し、USBケーブルをテレビジョン放送等の受信アンテナとして使うことができないかと考え、様々な思考と実験を試みてきた。その結果、以下に説明するように、USBケーブルをテレビジョン放送等の電波を受信できるアンテナとして使う方法を案出したのである。
以下、図1〜図10を参照して、本開示のUSBケーブルアンテナの実施の形態例(以下、「本例」という)を説明するが、説明は以下の順に行うこととする。
1.USBケーブルアンテナの概略構成
2.USBケーブルアンテナの具体例
3.USBケーブルアンテナのUSBケーブル機能の維持についての検証
4.USBケーブルアンテナの周波数−ゲイン特性
5.USBケーブルアンテナの電源供給ラインに挿入されるFBの高周波インピーダンス特性
6.USBケーブルアンテナが接続されるUSB−Aコネクタの一具体例
7.USBケーブルアンテナにACアダプタを接続したときの特性比較
<USBケーブルアンテナの概略構成>
図1は、本例のUSBケーブルアンテナの構成とその動作原理を説明するための図である。図1に示すように、情報端末機器(以下、「セット」ということもある)側にUSBケーブル接続用のメス型のUSBコネクタが設けられる。このセット側に設けられるUSBコネクタを、以下「セット側USBコネクタ10」という。
そして、適当な長さ(例えば95〜115cm程度)の同軸シールド線の一端にオス型でBタイプのUSBコネクタを取り付けている。このオス型のUSBコネクタを、セット側USBコネクタ10と区別するために、「ケーブル側USB−Bコネクタ20」という。
また、USBケーブルの他端には、オス型のAタイプのUSBコネクタが取り付けられている。このUSBコネクタを「ケーブル側USB−Aコネクタ30」と呼ぶことにする。このUSBコネクタは、標準タイプのUSBコネクタであり、ホストコンピュータ側に接続するためのものである。
まず、図1を参照して、セット側USBコネクタ10について説明し、その後、本例のUSBケーブルアンテナとの具体的な接続関係について説明する。
一般に、セット側USBコネクタ10(メス型)とケーブル側USB−Bコネクタ20(オス型)は、5個の接続ピンとシールド端子を有している。これらのセット側USBコネクタ10及びケーブル側USB−Bコネクタ20としては、通常、μUSB−Bコネクタが用いられる。これに対して、ホストコンピュータ側に接続されるケーブル側USB−Aコネクタ30は、電源が供給できる標準型のAタイプのUSBコネクタである。
なお、最近ではAタイプとBタイプの区別が曖昧になっており、セット側USBコネクタ10として、AタイプあるいはABタイプ(ホスト側とセット側の両方に兼用されるUSBコネクタ)のμUSBコネクタが用いられることもある。
図1に示すように、セット側USBコネクタ10の1ピンは、電源供給用のVbus/MIC端子であり、この1ピンを経由して不図示のホストコンピュータ側から情報端末機器(セット)への給電がなされるとともに、セットに接続されたイヤホンマイクなどに電圧が供給される。このセット側USBコネクタ10の1ピンが接続されるラインには、高周波遮断用のフェライトビーズ11が直列に接続されている。以下、フェライトビーズを単に「FB」と略記する。
セット側USBコネクタ10の2ピンと3ピンは、USBケーブルを通して送受信される差動信号の信号ラインの端子であり、この端子に音声信号が入力される場合には、2ピン(D−端子)がLチャンネルの端子、3ピン(D+端子)がRチャンネルの端子となる。この差動で用いられる2ピンと3ピンが接続されるラインには、コモンモードチョーク12が接続されている。そして、このコモンモードチョーク12によって高周波信号が遮断されて、音声信号のみが通過するようになっている。以下の説明では、この高周波信号を「RF信号」または「アンテナ信号」ということもある。
セット側USBコネクタ10の4ピンは、差し込まれたプラグの種類と、そのプラグが何に使われるのかという用途を識別するためのID端子(IDはIdentificationの略で、「識別端子」の意味)である。
図1に示すように、本例のセット側USBコネクタ10では、このID端子として使われる4ピンを、テレビジョン放送等を受信するためのアンテナ端子に用いている。このため、4ピンが接続されるラインに約1000pFのコンデンサ14を直列接続し、このコンデンサ14を介して4ピンに供給されたアンテナ信号をセット内の不図示のチューナー回路に供給する。
また、セット側USBコネクタ10の4ピンは、当然のこととして、通常のID端子として利用される。通常のID端子としての機能を実現する上で、テレビジョン等の高周波信号は邪魔になるから、これを取り除くために、4ピンが接続されたラインには、コンデンサ14と並列に高周波信号遮断素子としてのFB13が接続されている。これによりテレビジョン信号などの高周波のアンテナ信号が除かれたID信号が、セット側の不図示のID識別回路に出力される。
なお、セット側USBコネクタ10の5ピンは、接地用のグランド端子であり、この5ピンが接続されるラインは、後述するケーブル側USB−Bコネクタ20及びセットの各外部シールドと接続され、接地されている。
また、上述したように、図1に示すUSBケーブルアンテナでは、同軸シールド線21の一端に基板22を設け、この基板22にオス型のケーブル側USB−Bコネクタ20を接続している。このケーブル側USB−Bコネクタ20も、セット側USBコネクタ10と同様に、通常はBタイプのμUSBコネクタが用いられるが、それ以外にもAタイプあるいはABタイプのμUSBコネクタを用いることも可能である。
ケーブル側USB−Bコネクタ20のID端子(4ピン)とグランド線の間には、抵抗器23が接続されており、この抵抗器23の値でどんな用途のUSBコネクタが接続されているのか、そしてUSBケーブルがどのように使われているのかが分かるようになっている。
また、このID端子には、同軸シールド線21の金属シールド27が接続されており、この金属シールド27が後述するモノポールアンテナとしての機能を果たしている。
また、図1に示すケーブル側USB−Bコネクタ20の1ピンが接続される電源供給ラインには、高周波信号を遮断するための素子であるFB24が接続されている。そして、差動信号を伝送する2ピン(D−端子)と3ピン(D+端子)には、コモンモードチョーク25が接続されている。このコモンモードチョーク25も、セット側USBコネクタ10に設けられるコモンモードチョーク12と同様に、高周波を遮断する機能を持っている。なお、ケーブル側USB−Bコネクタ20の5ピンが接続されるグランドラインには、同様に高周波を遮断する素子であるFB26が接続されている。
図1に示すように、同軸シールド線21の他端には、標準用のAタイプのケーブル側USB−Aコネクタ30が接続されている。このケーブル側USB−Aコネクタ30の1ピンには、高周波遮断用のFB31が接続されている。また、差動信号が供給される2ピンと3ピンが接続される信号ラインには、コモンモードチョーク32が接続されている。更に、5ピンが接続されるグランドラインにも高周波遮断用のFB33が接続されている。なお、通常のUSBケーブルの信号機能とテレビジョン信号のような高周波信号のアンテナ機能の両方を満足させるためには、グランドラインに挿入されるFB33の直流抵抗は0.25Ω以下とすることが望ましい。また、コモンモードチョーク32としては、例えば100MHzの高周波に対して90Ωとなる製品や120Ωになる製品等が用いられる。
また、本例のUSBケーブルアンテナにおいては、同軸シールド線21の外皮導体である金属シールド27が、ケーブル側USB−Bコネクタ20のID端子(4ピン)に接続されている。図1に示すように、このID端子に接続される金属シールド27は、グランドラインとは異なるシールド用のラインである。
金属シールド27をID端子(4ピン)と接続して、テレビジョン信号等の電波の受信に使う理由は以下の通りである。
すなわち、USB2.0の信号転送に用いられる転送クロックは480Mbpsに定められている。この転送クロック信号は差動信号ラインとグランドライン間で動作するため、USBケーブルのグランドラインをテレビジョン信号のアンテナとして使うと、このアンテナにはテレビジョン等のRF信号に加えて、USBの480Mbpsのクロック信号が重畳された状態になる。いわゆる「かぶり現象」が発生する。
このため、USBケーブルをテレビジョン放送用のアンテナとして利用する場合には、グランドラインをアンテナとして利用することはできない。発明者等は、実験の結果、グランド線とは異なる金属シールド27を使用することでこの問題を解決することができることを見いだした。
なお、USB2.0の480Mbpsのクロックは、240MHzの周波数に相当するので、特に悪影響を受けるのはVHF−H(ハイバンド)帯になる。
また、オス型のケーブル側USB−Bコネクタ20を、メス型のセット側USBコネクタ10に挿入した際に、テレビジョン放送等の電波を受信できるアンテナが挿入されたかどうかの判別(検知)を行う必要がある。このため、ケーブル側USB−Bコネクタ20のID端子(4ピン)が接続されるラインと5ピンが接続されるグランドラインの間に、抵抗器23を挿入している。この抵抗器23の抵抗値は、ケーブル側USB−Bコネクタ20の種類、言い換えると、このケーブル側USB−Bコネクタ20がどのような用途で使われるかにより異なった値とされる。
したがって、この抵抗器23の値(抵抗値)を検出することで、テレビジョン放送等のアンテナ機能を持つUSBコネクタが挿入されたことを検出することができる。
なお、抵抗器23の抵抗値は、通常ハイインピーダンス(数百kΩ)となるので、IDラインとグランドラインは、高周波的にはオープンであり、グランドラインからのIDラインへのアンテナ特性への影響はない。しかし、注意すべきはIDライン以外の各ラインに接続されたFB64〜67の通過後に、結合容量等のキャパシタで高周波結合してしまう場合がある。このような場合には、各端子へ高周波電流が流れてしまうため、アンテナ特性が劣化してしまう。
<USBケーブルアンテナの具体例>
図2は、上述したUSBケーブルアンテナのサンプルを示したものである。(A)は上側から見た平面図、(B)はBタイプのケーブル側USB−Bコネクタ20(ここでは、μUSB−Bコネクタ)の断面図、(C)はAタイプのケーブル側USB−Aコネクタ30(ここでは標準タイプのUSB−Aコネクタ)の断面図、(D)は正面図である。各図の寸法はUSBコネクタ及びμUSBコネクタの標準規格に基づいている。なお、図2において図1と同じものは同一の符号を付している。
図2に示すように、ケーブル側USB−Bコネクタ20の狭い方の辺幅は7mmであり、今後更に薄型化の方向に向かう携帯電話機等の接続端子として好適なものとなっている。一方、ホストコンピュータに接続されるケーブル側USB−Aコネクタ30の断面の狭い方の幅は7.8mmである。
日本のテレビジョン放送では90〜108MHz(1〜3ch)、170〜222MHz(4〜12ch)のVHF帯域と、470〜770MHz(13〜62ch)のUHF帯域が使用されている。なお、VHF帯のうち、90〜108MHzをVHF−L(ローバンド)帯といい、170〜222MHzをVHF−H(ハイバンド)帯と分けて呼ぶこともある。本例のUSBケーブルアンテナでは、ケーブルの長さをVHF−H帯とUHF帯の両方を受信できるように、200MHzの約3/4波長(3/4・λ)の115cmに調整している。なお、UHFは、高周波励振で受信する。
<USBケーブルアンテナのUSB機能の維持についての検証>
上述した本例のUSBケーブルアンテナのケーブル側USB−Bコネクタ20をセット側USBコネクタ10に接続してテレビジョン信号の受信を行ったときに、本来のUSB機能が維持されるか否かが重要である。このため、本例のUSBケーブルアンテナにおいて、USBの機能が劣化しないかどうかについて検証するためのコンプライアンス試験を実施した。図3〜図5は、本例のUSBケーブルアンテナが、USB1.1とUSB2.0の2つの規格を満足するかどうかを調べたコンプライアンス試験のアイパターンを示した図である。
図3は、図2で示したUSBケーブルアンテナにおいて、グランドラインのFB26、33の直流抵抗を1Ω、差動信号を伝送するD−ライン、D+ラインに接続されるコモンモードチョーク25、32を90Ω(100MHz)として、USBのコンプライアンス試験を行った結果を示すものである。図3(A)はUSB1.1のコンプライアンス試験のアイパターン40aを示し、図3(B)はUSB2.0のコンプライアンス試験のアイパターン40bを示す。
このアイパターンは、アイダイヤグラムあるいはアイ開口率ともいい、信号波形の遷移を多数サンプリングして重ね合わせ、これをグラフィカルに表示したものである。横軸は時間、縦軸は電圧を表わしている。このアイパターンを見て、信号波形が同じ位置(タイミングと電圧)で複数重ね合っていれば、品質の良い波形とされ、 逆に、信号波形の位置(タイミングと電圧)がずれていて、中央の六角形の形(テンプレート)に信号波形が重なる場合は、品質の悪い波形とされる。また、伝送特性の悪いものは、中央の六角形の形(テンプレート43)が薄く扁平な形状になり、その面積が小さくなることも知られている。なお、このテストは、信号線とテンプレートの関係が人間の目が開いた形に似ていることから、アイパターンテスト(またはアイダイヤグラムテスト)と呼ばれる。
ここで、アイパターン40aは、グランドラインに挿入されるFBの直流抵抗が1Ωで、100MHzにおけるコモンモードチョークのインピーダンスが90Ωの場合の、USB1.1のコンプライアンス試験結果を示したものである。このUSB1.1のコンプライアンス試験では、D+=0.35V、D−=−0.35Vの信号線を通る、位相が180°異なる差動信号41a、42aを同時に表示する。この表示されたアイパターン40aを見る限りにおいて、差動信号41aまたは42aの波形の一部が六角形状のテンプレート43aに重なっていることが分かる。この結果から、本連のUSBケーブルアンテナは、USB1.1の機能を満足しないこと、つまりUAB1.1のコンプライアンス試験では不合格(NG)ということになった。
一方、図3(B)のアイパターン40bは、グランドラインに挿入されるFBの直流抵抗が1Ωで、100MHzにおけるコモンモードチョークのインピーダンス90Ωの場合の、USB2.0のコンプライアンス試験結果を示すものである。このUSB2.0のコンプライアンス試験では、D+=0.4V、D−=−0.4Vの信号線を通る、位相が180°異なる差動信号41b、42bを同時に表示している。この図3(B)を見る限り、D+=0.4V、D−=−0.4Vの平行線の間に、2ピンと3ピンが接続されるラインを伝搬する差動信号41、42が入り、更にこれらの2つの差動信号41、42が囲む領域内に六角形状のテンプレート43が入っていることが分かる。
つまり、図3(B)は、USB2.0に関する限り、ケーブルが接続されるUSBコネクタの4ピンをアンテナ入力端子として利用した場合でも、アイパターンテストに合格していること、言い換えるとUSB2.0の規格を満たしていることを示している。なお、USB2.0の規格では、USB信号の伝送のクロックは480Mbpsであり、周波数帯としてはVHF帯(240MHz)に相当する。
図4(A)、(B)も、図2で示したUSBケーブルアンテナを用いてUSB1.1とUSB2.0の差動信号のコンプライアンス試験を行った結果を示すアイパターン50a、50bである。図3(A)、(B)と異なるところは、グランドに挿入したFB26、33の直流抵抗を0.05Ωとした点である。コモンモードチョーク25、32の100MHzにおけるインピーダンスは90Ωのままである。
図4(A)に示されるように、アイパターン50aでは、D+とD−の全ての差動信号線51a、52aが、アイパターン53aを取り囲んでいる。また、図4(B)に示すアイパターン50bも、差動信号線D+及びD−の差動信号線が51b、52bがアイパターン53bを取り囲み、重なっていない。この結果は、このUSBケーブルアンテナがUSB1.1とUSB2.0のコンプライアンス試験に合格したこと、つまりUSB1.1とUSB2.0の両方の規格を満足していることを意味している。
図5も、図2で示したUSBケーブルアンテナのコンプライアンス試験結果を示すアイパターン図である。図4と異なるところは、差動信号線に挿入されるコモンモードチョーク25、32として100MHzのインピーダンスが120Ωの製品を使った点である。グランドラインのFB26、33の直流抵抗は図4と同じ0.05Ωとしている。
この図5(A)に示すUSB1.1のコンプライアンス試験において、D+とD−の全ての差動信号線61a、62aが、アイパターン63aを取り囲んでおり、図5(B)のUSB2.0のコンプライアンス試験でも、同様にD+とD−の全ての差動信号線61b、62bが、アイパターン63bの外側にあり、重なっていない。
この結果から、グランドラインに挿入するFB26、33の直流抵抗と、差動信号線に挿入するコモンモードチョーク25、32のインピーダンスを適当に選択することにより、USB1.1とUAB2.0の両方の規格を満足するUSBケーブルアンテナが得られることが証明された。
<USBケーブルアンテナの周波数−ゲイン特性>
既に述べたように、図1及び図2に示した本例のUSBケーブルアンテナは、セットのグランド(GND)との間でモノポール型アンテナを構成する。このUSBケーブルアンテナを用いてVHF−H帯とUHF帯のテレビジョン放送の電波を受信する実験を行った。すなわち、図2に示したUSBケーブルアンテナのサンプルを、メス型のセット側USBコネクタ10(図1参照)に接続して、テレビジョン電波等の高周波信号の伝送特性を調べた。
表1及び図6(A)は、図1に示したUSBケーブルアンテナにより、VHF帯域のテレビジョン放送を受信したときの周波数−ゲイン特性を示している。
表1及び図6(A)に示すように、170〜220MHzのVHF帯域では、垂直偏波で−5dB(210MHzで-4.04dB)以上のゲイン特性を示し、水平偏波では、−20dB(210MHzで−17.24dB)以上のゲイン特性を示すことが確認された(表1参照)。
Figure 0005834487
また、表2及び図6(B)は、UHF帯域のテレビジョン放送を受信したときの周波数−ゲイン特性であり、図6(B)に示すように、470〜870MHzのUHF帯域では、垂直偏波は−12dB以上、水平偏波は−8dB以上のゲイン特性を示した。
これらの結果は、図1、2に示したUSBケーブルアンテナがテレビジョン放送のVHF−H帯やUHF帯のアンテナとしての機能を十分に発揮することを表している。また、今後、VHF帯を利用して放送することが計画されているマルチメディア放送に対してもアンテナとして適用可能となることを意味している。
Figure 0005834487
<USBケーブルアンテナの電源供給ラインに挿入されるFBの高周波インピーダンス特性>
次に、図1に示す電源供給ライン(Vbusライン)に接続されるFB24、31について、更に説明を加えておく。FB24、31は、グランド線に接続されるFB26、33とは異なり、電流が流れても高周波特性が維持できる特殊なフェライトビーズ(FB)である。
グランドラインに挿入されるFB26、33のような通常用いられるFBは、コイルの周りに磁性材料があり、高周波的にインピーダンスが高い状態、すなわち高周波損失(ロス)が多い状態を用いて、高周波電流を熱に変えて、高周波電流を取り除いている。つまり、高周波信号遮断素子としての役割を果たしている。
このような通常のFB26,33では、コイルが磁性材料の中にある状態で作製されるので、電流が増えると、磁性材料が飽和する。つまり、通常のFBでは、閉磁路が形成されており、磁束が閉じ込められるため、大きな電流が流れると飽和しやすくなる。したがって、本来持っている特性を維持できなくなってしまう。
これに対して、USB端子の1ピンが接続される電源供給用のラインに設けられたFB24、31は、大きな電流が流れる場合を考慮して作製されており、コイルと磁性材料とで開磁路を形成している。したがって、磁性材料があっても磁束が閉じ込められないので、コイルに大きな電流が流れても、コイルの中のみで熱に変えられ、磁性材料が飽和しにくい構造をとっている。
図7は、USBケーブルアンテナのVbus/MIC端子(1ピン)が接続されるラインに電流を段階的に流し込んだときの、FB24、31の高周波インピーダンス特性を示したものである。
この図7から分かることは、1ピンが接続されるラインに電流を流さないとき(0mA)と、電流を流したとき(100mA、300mA、500mA、700mA)がほぼ同じ周波数特性を示していることである。ただ、図7に示されるように、電流の大きさを1A(1000mA)とすると、若干異なる周波数特性を示すことも確認された。
また、テレビジョン放送のVHF帯〜UHF帯に相当する200MHz〜700MHzの帯域では、挿入損失が−20dB〜−27.5dB程度になることが分かった。
この程度の挿入損失であれば、テレビジョン放送のVHF帯〜UHF帯を受信する上で、差し支えない程度のものということができる。
<USBケーブルアンテナを接続するUSB−Aコネクタの一具体例>
次に図8を参照して、USBケーブルアンテナが接続されるUSB−Aコネクタ(ホスト側に接続されるコネクタ)の一具体例について説明する。
図8の中央の点線は、基板70を示し、この基板70の左側がホストに挿入されるUSB−Aプラグを示している。また、基板70の右側は本例のUSBケーブルアンテナが接続されるコネクタ部分を示す。
基板30の左側のUSB−Aプラグでは、太い点線で囲まれた部分にソケットピンが配置されている。すなわち、下から電源供給ライン(Vbus)が接続される1ピン71、差動信号のD−ラインが接続される2ピン72、同じくD+ラインが接続される3ピン73、ID端子としての4ピン74のソケットピンが平行に配置されている。グランドライン(GND)が接続される5ピン75は、4ピン74の上側に配置される。
基板70の右側が、本例のUSBケーブルアンテナが接続される部分である。下から、Vbusのラインが接続される1ピン71a、差動信号D−,D+のラインが接続される2ピン72aと3ピン73a、GNDのラインが接続される4ピン74aが配置されている。この4ピン74aの上側には図1で示した金属シールド27が接続される5ピン75aが設けられている。この5ピン75aに接続される金属シールド27は、図1のセット側USBコネクタ10(μUSB−Bコネクタ)の4ピン(ID端子)に接続されてアンテナとしての機能を果たすことは、既に説明した通りである。
基板70の右側の1ピン71aは、基板70の左側のUSB−Aプラグ1ピン71とFB31を介して接続され、基板70の右側の2ピン72aと3ピン73aは、基板70の左側のUSB−Aプラグの2ピン72と3ピン73と、コモンモードチョーク32を介して接続されている。また、基板70右側のGNDラインが接続される4ピン74aは、基板70の左側のGND端子である5ピン75に接続される。
なお、基板70の右側でUSBケーブルアンテナの金属シールド27が接続される5ピン75aは、基板70の左側の端子とは接続されておらず、開放状態とされる。
一般に、本例のUSBケーブルアンテナの一端に設けられるUSB−Aコネクタは、電源ユニットを備えるホスト側に接続されるため、電源ユニットから発生されるノイズの影響を受けやすい。そこで、図8では、ユニットの電源ノイズの影響を受けにくいように、それぞれの信号線が平行になるように直線上に配置されている。これにより、アンテナとしての機能を有するとともに、電源ユニットのノイズを受けにくいUSBケーブルアンテナを作製することができる。
<USBケーブルアンテナにACアダプタを接続したときの特性比較>
本例のUSBケーブルアンテナは、USB−Aコネクタの先端にUSB用の充電器(ACアダプタ)を接続しておけば、充電しながらテレビジョン信号の受信が可能となる。そこで、USB−Aコネクタの先端にACアダプタを接続したときと、接続しないときとで、USBケーブルアンテナの周波数−ゲイン特性がどの程度変化するかを調べる実験を行った。
表3、表4及び図9は、本例のUSBケーブルアンテナが接続されるUSB−Aコネクタ側にACアダプタを接続しない場合(A)と、ACアダプタを接続した場合(B)のUSBケーブルアンテナのVHF帯における周波数−ゲイン特性を示したものである。図9に示した例では、USB−Aプラグの近傍に図示しないフェライトコアを配置して、このフェライトコアにUSBアンテナケーブルを1回または2回巻き付けて測定している。
図9に示すように、フェライトコアを挿入すると、USB−AプラグがACアダプタに接続されていない場合(A)と、ACアダプタに接続されている場合(B)とで、周波数−ゲイン特性の変化が小さいことが分かる。
すなわち、図9(A)(B)を見ると、USBケーブルアンテナとして利用される210MHz付近では、図9(A)のUSBケーブルアンテナをACアダプタに接続しない場合(垂直偏波で-26.06dBd 、水平偏波で-7.84Bd)と、図9(B)のUSBケーブルアンテナをACアダプタに接続した場合(垂直偏波で-25.95dBd、水平偏波で-7.75dBd)とも、周波数−ゲイン特性に余り変化がないことが分かる(表3、表4参照)。
Figure 0005834487
Figure 0005834487
表5、表6及び図10は、フェライトコアを用いない場合の周波数−ゲイン特性の変化を示す図である。図9と同様、(A)はUSBケーブルアンテナをACアダプタに接続しない場合、(B)はUSBケーブルアンテナをACアダプタに接続した場合を示している。図10(A)と(B)で210MHz付近のゲインを比べると、ACアダプタが有る場合には、垂直偏波で-26.75dB(表5参照)、垂直偏波で-8.15dB(表5参照)に対して、ACアダプタを挿入しない場合には、垂直偏波で-23.26dB(表6参照)、垂直偏波で-5.66dB(表6参照)になっている。
このことから、VHF帯のテレビジョン放送を受信する場合、USB−Aコネクタ側にフェライトコアを挿入することが、ACアダプタの有無に拘わらず、VHF−H帯のテレビジョン信号の受信にとって有効であるということが判明した。
Figure 0005834487
Figure 0005834487
以上、本開示の実施の形態例としてのUSBケーブルアンテナについて説明した。本開示のUSBケーブルアンテナは、本明細書に開示された実施の形態例の他にも、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、種々な応用例、変形例を含むことはいうまでもない。
なお、本開示は以下のような構成も取ることもできる。
(1)情報端末機器に接続される所定長のUSBケーブルに接続されるUSBコネクタのID端子に該USBケーブルの金属シールドを接続し、
前記USBケーブルの電源供給ライン、及びグランドラインの両端に所望帯域の高周波信号に対して高インピーダンスとなる高周波遮断素子を接続し、
前記USBケーブルの差動信号の伝送ラインの両端に前記所望帯域の高周波信号に対して高インピーダンスとなるコモンモードチョークを接続することにより、
前記USBケーブルを前記所望帯域の高周波信号を受信するアンテナとして兼用する、USBケーブルアンテナ。
(2)前記アンテナで受信される前記所望帯域の高周波信号は、FM帯、VHF帯、またはUHF帯のいずれかまたは複数の帯域の信号である、(1)に記載のUSBケーブルアンテナ。
(3)前記ID端子が接続されるIDラインと前記USBケーブルのグランドラインの間には、前記ID端子に接続される前記USBケーブルの種類を識別するための抵抗器が接続される、(1)または(2)に記載のUSBケーブルアンテナ。
(4)前記電源供給ラインに挿入される前記高周波遮断素子は、前記電源供給ラインに電流が流れているときも、高インピーダンスを持つ、(1)〜(3)のいずれかに記載のUSBケーブルアンテナ。
(5)前記グランドラインに挿入される前記高周波遮断素子の直流抵抗は、0.5Ω以下である、(1)〜(4)のいずれかに記載のUSBケーブルアンテナ。
(6)前記USBケーブルのD−及びD+差動信号ラインの両端に挿入される前記コモンモードチョークの前記所望帯域におけるインピーダンスは、90Ω以上である、(1)〜(5)のいずれかに記載のUSBケーブルアンテナ。
21・・・同軸シールド線、10・・・セット側USBコネクタ、20・・・ケーブル側USB−Bコネクタ、30・・・ケーブル側USB−Aコネクタ、11、13、26、33・・・フェライトビーズ(FB)、12、25、32・・・コモンモードチョーク、24、31・・・フェライトビーズ(FB:電源供給ライン用)、14・・・コンデンサ、23・・・抵抗器、27・・・金属シールド、40a、40b、50a、50b、60a、60b・・・アイパターン、41a、42a、41b、42b、51a、52a、51b、52b、61a、62a、61b、62b・・・D−またはD+差動信号、43a、43b、53a、53b、63a、63b・・・テンプレート

Claims (5)

  1. 情報端末機器に接続される所定長のUSBケーブルに接続されるUSBコネクタのID端子に該USBケーブルの金属シールドを接続し、
    前記USBケーブルの電源供給ライン、及びグランドラインの両端に所望帯域の高周波信号に対して高インピーダンスとなる高周波遮断素子を接続し、
    前記電源供給ラインに挿入される高周波遮断素子は、前記グランドラインの両端に接続される高周波遮断素子と異なり、電流が流れても磁性材料が飽和しにくいフェライトビーズで構成され
    前記USBケーブルの差動信号の伝送ラインの両端に前記所望帯域の高周波信号に対して高インピーダンスとなるコモンモードチョークを接続することにより、
    前記USBケーブルを前記所望帯域の高周波信号を受信するアンテナとして兼用する、
    USBケーブルアンテナ。
  2. 前記アンテナで受信される前記所望帯域の高周波信号は、FM帯、VHF帯、またはUHF帯のいずれかまたは複数の帯域の信号である、
    請求項1に記載のUSBケーブルアンテナ。
  3. 前記ID端子が接続されるIDラインと前記USBケーブルのグランドラインの間には、前記ID端子に前記USBケーブルの種類を識別するための抵抗器が接続される、
    請求項1または2に記載のUSBケーブルアンテナ。
  4. 前記グランドラインに挿入される前記高周波遮断素子の直流抵抗は、0.25Ω以下である、
    請求項1〜3のいずれかに記載のUSBケーブルアンテナ。
  5. 前記USBケーブルのD−及びD+差動信号ラインの両端に挿入される前記コモンモードチョークの前記所望帯域におけるインピーダンスは、90Ω以上である、
    請求項1〜4のいずれかに記載のUSBケーブルアンテナ。
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