JP5935662B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents
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Description
封鎖弁が搭載された車両において、封鎖弁を開弁しない状態が続くと、燃料タンクの内圧と大気圧との間に差圧が生じることがある。燃料タンクの内圧が大気圧より高い状態であるときに、ユーザが給油のために給油口を開放すると、給油口から蒸発燃料が放出される虞がある。そのため、給油時に給油口が開放されることによる給油口からの蒸発燃料の放出を抑制すべく、走行中は燃料タンクの内圧を大気圧近傍に維持することが好ましい。例えば特許文献1では、燃料タンクに内圧センサを設け、内圧センサの検出値に基づき、燃料タンクの内圧を大気圧近傍となるように封鎖弁の駆動を制御している。
また、例えば特許文献2では、内圧センサの検出値に基づき、封鎖弁の異常を検出している。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料タンクの内圧センサによらず、封鎖弁の挙動を検出可能な蒸発燃料処理装置を提供することにある。
封鎖弁は、燃料タンクとキャニスタとを連通するベーパ通路に設けられる。
制御部は、封鎖弁駆動手段、電流検出手段、パラメータ算出手段、および、内圧推定手段を有する。封鎖弁駆動手段は、封鎖弁を駆動する。電流検出手段は、封鎖弁に通電される電流である駆動電流を検出する。パラメータ算出手段は、駆動電流に基づき、封鎖弁の挙動に係るパラメータを算出する。内圧推定手段は、パラメータに基づき、燃料タンクの内圧を推定する。
内圧推定手段は、封鎖弁が間欠駆動されているときのパラメータの変化量の絶対値が所定値より小さくなった場合、燃料タンクの内圧開放が終了したと推定する。封鎖弁駆動手段は、燃料タンクの内圧開放が終了したと推定された場合、封鎖弁の間欠駆動を終了する。
例えば、封鎖弁の挙動は、燃料タンクの内圧と大気圧との差圧の影響を受けて変化する。そのため、燃料タンクの内圧が変化すると、駆動電流も変化する。したがって、駆動電流に基づいて算出されるパラメータを監視して封鎖弁の挙動を検出することにより、燃料タンクの内圧を推定することができる。これにより、燃料タンクの内圧を検出するセンサ等がなくても、燃料タンクの内圧を推定し、封鎖弁の駆動を適切に制御することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による蒸発燃料処理装置を図1に示す。
本実施形態の蒸発燃料処理装置1は、内燃機関(以下、「エンジン」という。)20を搭載する図示しない車両に適用される。本実施形態の蒸発燃料処理装置1は、制御部としての電子制御ユニット(以下、「ECU」という。)10および封鎖弁80等を備え、燃料タンク31で発生した蒸発燃料をエンジン20に供給することにより処理するために設けられる。以下、蒸発燃料をエンジン20へ供給し処理することを、適宜「パージ」という。
燃料タンク31内の蒸発燃料の量は、エンジン20へのパージ状況や気温等により変動し、これに伴って燃料タンク31の内圧も変化する。なお本実施形態では、燃料タンク31の内圧を検出するための内圧センサが設けられていない。
吸気管40には、吸気管40の内圧を検出する吸気圧センサ45が設けられる。
排気管50には、排気中の酸素量を検出するA/Fセンサ53が設けられる。
電磁駆動部82は、コイル821、ボビン822、および、磁気回路形成部823を有する。コイル821は、ボビン822に巻回される。磁気回路形成部823は、磁性材により形成され、コイル821への通電により磁気回路を形成する。
また、ECU10は、封鎖弁80のコイル821に通電された電流である駆動電流を検出する電流検出手段としての電流検出回路14を有している。電流検出回路14により検出された封鎖弁80の駆動電流は、CPU11に送られ、後述する判定パラメータの算出等に用いられる。
開弁駆動時において、図5(c)に示すように、燃料タンク31の内圧が正圧である場合、大気圧との差圧が開弁駆動を妨げる方向に作用するので、時間tyよりも遅いタイミングである時間ty+にて弁部材81が開弁方向への移動を開始する。そのため、燃料タンク31の内圧が正圧である場合、破線L+で示すように、実線L0で示す燃料タンク31の内圧が大気圧と等しい場合よりも、弁部材81が移動し始めるまでの時間および移動が完了するまでの時間が長くなる。
開弁駆動時において、図5(c)に示すように、燃料タンク31の内圧が負圧である場合、大気圧との差圧が開弁駆動を助ける方向に作用するので、時間tyよりも早いタイミングである時間ty−にて弁部材81が開弁方向への移動を開始する。そのため、燃料タンク31の内圧が負圧である場合、一点鎖線L−で示すように、実線L0で示す燃料タンク31の内圧が大気圧と等しい場合よりも、弁部材81が移動し始めるまでの時間および移動が完了するまでの時間が短くなる。
一方、閉弁駆動時において、図5(c)に示すように、燃料タンク31の内圧が正圧である場合、大気圧との差圧が閉弁駆動を助ける方向に作用するので、時間tqより早いタイミングである時間tq+にて弁部材81が閉弁方向への移動を開始する。そのため、燃料タンク31の内圧が正圧である場合、破線L+で示すように、実線L0で示す燃料タンク31の内圧が大気圧と等しい場合よりも、弁部材81が移動し始めるまでの時間および移動が完了するまでの時間が短くなる。
閉弁駆動時において、図5(c)に示すように、燃料タンク31の内圧が負圧である場合、大気圧との差圧が閉弁駆動を妨げる方向に作用するので、時間tqよりも遅いタイミングである時間tq−にて弁部材81が閉弁方向への移動を開始する。そのため、燃料タンク31の内圧が負圧である場合、一点鎖線L−で示すように、実線L0で示す燃料タンク31の内圧が大気圧と等しい場合よりも、弁部材81が移動し始めるまでの時間および移動が完了するまでの時間が長くなる。
封鎖弁80の駆動制御の説明に先立ち、車両の運転状態に応じた封鎖弁80の駆動状態の遷移を図6に基づいて説明する。
圧抜き待ち状態F2では、封鎖弁80が駆動されていない非駆動状態が継続されており、燃料タンク31の圧抜きが行われていないので、圧抜き完了フラグはオフである。
さらにまた、圧抜き待ち状態F2、圧抜き状態F3、圧抜き完了状態F4のいずれであっても、エンジン20が停止すると、初期状態F1に戻る。
最初のステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、封鎖弁80の駆動電圧が閾値より大きいか否かを判断する。駆動電圧が閾値より大きい場合、駆動電圧が印加されているオン期間である。封鎖弁80の駆動電圧が閾値より大きいと判断された場合(S101:YES)、すなわち駆動電圧が印加されているオン期間である場合、S103へ移行する。封鎖弁80の駆動電圧が閾値以下であると判断された場合(S101:NO)、すなわち駆動電圧が印加されていないオフ期間である場合、S102へ移行する。
S102では、パラメータカウンタをリセットし、パラメータ確定フラグをオフにする。
S104では、パラメータカウンタをインクリメントする。
S105では、駆動電流を取得し、駆動電流の変化量を算出する。
S108では、パラメータ確定フラグをオンにする。
S109では、判定パラメータの変化量として、今サイクルの判定パラメータと前サイクルの判定パラメータとの差を算出する。そして判定パラメータの変化量の絶対値が所定値より小さいか否かを判断する。判定パラメータの変化量が所定値より小さいと判断された場合(S109:YES)、燃料タンク31の内圧が大気圧近傍であると推定し、燃料タンク31の内圧開放が終了した推定し、S111へ移行する。判定パラメータの変化量が所定値以上であると判断された場合(S109:NO)、燃料タンク31の内圧が大気圧近傍ではないと推定し、S110へ移行する。
判定パラメータの変化量が所定値より小さいと判断された場合(S109:YES)に移行するS111では、封鎖弁駆動回路13による封鎖弁80の間欠駆動を終了する。また、圧抜き完了フラグをオンとし、本処理を終了する。
S111にて、圧抜き完了フラグがオンされると、圧抜き状態F3から圧抜き完了状態F4へ遷移する。なお、圧抜き完了フラグは、パージバルブ70の駆動が終了し、圧抜き待ち状態F2へ遷移したときにオフされる。
<パラメータ期間:期間A>
パラメータ期間を期間Aとする場合、S106では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が増加から減少に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断する。駆動電流が増加中である場合、パラメータ期間が終了していないとみなし、否定判断する。
パラメータ期間を期間Bとする場合、S106では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が増加から減少し再度増加に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断する。駆動電流が最初の増加中である場合、または減少中である場合、パラメータ期間が終了していないとみなし、否定判断する。
パラメータ期間を期間Dとする場合、S106では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が安定した場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断する。駆動電流が安定していない場合、すなわち駆動電流が増加中または減少中である場合、パラメータ期間が終了していないとみなし、否定判断する。
また、燃料タンク31の内圧が正圧であり、パラメータ期間を期間E、期間F、期間Gまたは期間Hとした場合、判定パラメータは燃料タンク31の内圧が大気圧に収束するにつれて増加し、判定パラメータの変化量は正側の判定値に正側から収束するように変化する。
また、燃料タンク31の内圧が負圧であり、パラメータ期間を期間E、期間F、期間Gまたは期間Hとした場合、燃料タンク31の内圧は負側から大気圧近傍に収束し、判定パラメータは燃料タンク31の内圧が大気圧に収束するにつれて減少し、判定パラメータの変化量は負側の判定値に負側から収束するように変化する。この場合、判定パラメータおよび判定パラメータの変化量は、図8(c)、(d)と同様の挙動となる。
封鎖弁80は、燃料タンク31とキャニスタ37とを連通するベーパ通路61に設けられる。ECU10は、封鎖弁駆動回路13、電流検出回路14、および、CPU11を有する。封鎖弁駆動回路13は、封鎖弁80を駆動する。電流検出回路14は、封鎖弁80に通電される電流である駆動電流を検出する。CPU11では、駆動電流に基づいて封鎖弁80の挙動に係る判定パラメータを算出する(S107)。
第2実施形態では、期間E、期間Fまたは期間Hに対応する判定パラメータに基づいて封鎖弁80の駆動を制御する。本実施形態の駆動制御処理を、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。以下の実施形態では、上記実施形態と異なる箇所についてのみ説明し、他の構成や制御についての説明は省略する。
図9に示すフローチャートは、図7中のS101に替えてS101aとする以外は同様である。
<パラメータ期間:期間E>
パラメータ期間を期間Eとする場合、S106では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が減少から増加に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断する。駆動電流が減少中である場合、パラメータ期間が終了していないとみなし、否定判断する。
パラメータ期間を期間Fとする場合、S106では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が減少から増加し再度減少に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断する。駆動電流が最初の減少中である場合、または増加中である場合、パラメータ期間が終了していないとみなし、否定判断する。
パラメータ期間を期間Hとする場合、S106では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が安定した場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断する。駆動電流が安定していない場合、すなわち駆動電流が減少中または増加中である場合、パラメータ期間が終了していないとみなし、否定判断する。
また、判定パラメータを期間Hとする場合、S106では、駆動電流が0の場合にパラメータ期間が終了したとみなして肯定判断し、駆動電流が0でない場合にパラメータ期間が終了していないとみなして否定判断するようにしてもよい。
また本実施形態では、判定パラメータとして、駆動電圧の印加終了から、駆動電流が減少から増加に転じるまでの期間である期間E、駆動電圧の印加終了から、駆動電流が減少から増加し再度減少に転じるまでの期間である期間F、または、駆動電圧の印加終了から駆動電流が安定するまでの期間または駆動電流が0になるまでの期間である期間Hに応じた値を算出している。これにより、封鎖弁80の挙動に係る判定パラメータを適切に算出することができる。
第3実施形態では、期間Cに対応する判定パラメータに基づいて封鎖弁80の駆動を制御する。本実施形態の駆動制御処理を、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
図10に示すフローチャートは、図7中のS101とS103の間にS121およびS122が追加されており、S105が省略されている。
また本実施形態では、S104にてパラメータカウンタをインクリメントした後、S106へ移行する。
本実施形態ではパラメータ期間を期間Cとしているので、S122では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が増加から減少に転じた場合、パラメータ期間が開始したとみなし、肯定判断する。駆動電流が最初の増加中である場合、パラメータ期間が開始していないとみなし、否定判断する。
S106では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が増加し減少し再度増加に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断する。駆動電流が減少中である場合、パラメータ期間が終了していないとみなし、否定判断する。
また本実施形態では、判定パラメータとして、駆動電流が増加から減少に転じてから、再度増加に転じるまでの期間である期間Cに応じた値を算出している。これにより、封鎖弁80の挙動に係る判定パラメータを適切に算出することができる。
第4実施形態では、期間Gに対応する判定パラメータに基づいて封鎖弁80の駆動を制御する。本実施形態の駆動制御処理を、図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
図11に示すフローチャートは、図10中のS101に替えてS101aとする以外は図10と同様である。
最初のS101aは、図11のS101aと同様であり、封鎖弁80の駆動電圧が0か否かを判断する。駆動電圧が0であると判断された場合(S101a:YES)、すなわち駆動電圧が印加されていないオフ期間である場合、S121へ移行する。封鎖弁80の駆動電圧が0でないと判断された場合(S101a:NO)、すなわち駆動電圧が印加されているオン期間である場合、S102へ移行する。
本実施形態ではパラメータ期間を期間Gとしているので、S122では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が減少から増加に転じた場合、パラメータ期間が開始したとみなし、肯定判断する。駆動電流が最初の減少中である場合、パラメータ期間が開始していないとみなし、否定判断する。
S106では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が減少し増加し再度減少に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断する。駆動電流が増加中である場合、パラメータ期間が終了していないとみなし、否定判断する。
また本実施形態では、判定パラメータとして、駆動電流が減少から増加に転じてから、再度減少に転じるまでの期間である期間Gに応じた値を算出している。これにより、封鎖弁80の挙動に係る判定パラメータを適切に算出することができる。
なお、第5実施形態では、パラメータ期間を期間A、期間Bまたは期間Dとし、第6実施形態では、パラメータ期間を期間E、期間Fまたは期間Hとし、第7実施形態では、パラメータ期間を期間Cとし、第8実施形態では、パラメータ期間を期間Gとしている。
本発明の第5実施形態を、図12〜図14に基づいて説明する。
まず、封鎖弁80が固着しているときの駆動電流について、図12に基づいて説明する。なお、図12に実線で示す正常時の挙動は、図3と同様である。
図12に破線で示すように、封鎖弁80が固着していると、弁部材81が移動しないので、弁部材81の移動に伴う駆動電流の変化がない。すなわち、駆動パルスが送出され駆動電圧が印加されると、駆動電流は増加し、減少することなく、コイル821のコイルインダクタンスに応じた所定の電流が通電され、駆動電流が安定する。また、駆動パルスの送出が終了し駆動電圧が印加されなくなると、駆動電流は減少し、増加することなく、駆動電流が0となる。
S201〜S208は、図7中のS101〜S108と同様の処理であるので、説明を省略する。
S211〜S213の処理は、図7中のS109〜S111と同様の処理であるので、説明を省略する。
<パラメータ期間:期間A>
パラメータ期間を期間Aとする場合、S206では、駆動電流が増加から減少に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断している。ここで、封鎖弁80に固着異常が生じている場合、駆動電流が増加から減少に転じることがない。そこで、燃料タンク31の内圧を考慮し、燃料タンク31の内圧が封鎖弁80と並列に設けられる異常圧開放弁が開弁される圧力(以下、「上限圧」という。)のときの期間Aの長さに対応する判定パラメータ値よりも十分に大きい所定の期間終了判定値を設定しておく。そして、パラメータカウンタ値が当該期間終了判定値を超えた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、S206にて肯定判断する。
そこでS209では、判定パラメータが固着判定閾値より大きい場合、固着判定範囲内であって封鎖弁80に固着異常が生じているものとし、肯定判断する。判定パラメータが固着判定閾値以下である場合、固着判定範囲内ではなく封鎖弁80は正常であるとし、否定判断する。
パラメータ期間を期間Bとする場合、S206では、駆動電流が増加から減少し再度増加に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断している。ここで、封鎖弁80に固着異常が生じている場合、駆動電流が増加から減少し再度増加に転じることがない。そこで、判定パラメータを期間Aとした場合と同様、燃料タンク31の内圧が封鎖弁80と並列に設けられる異常圧開放弁が開弁される上限圧のときの期間Bに対応する判定パラメータ値よりも十分に大きい所定の期間終了判定値を設定しておく。そして、パラメータカウンタ値が当該期間終了判定値を超えた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、S206にて肯定判断する。
そこでS209では、判定パラメータが固着判定閾値より大きい場合、固着判定範囲内であって封鎖弁80に固着異常が生じているものとし、肯定判断する。判定パラメータが固着判定閾値以下である場合、固着判定範囲内ではなく封鎖弁80は正常であるとし、否定判断する。
図12に示すように、封鎖弁80が正常である場合と比較し、封鎖弁80に固着異常が生じている場合、駆動電流が安定するまでの期間である期間Dは、短くなる。そのため、パラメータ期間を期間Dとする場合、封鎖弁80に固着異常が生じている場合の判定パラメータは、正常時より小さくなる。
そこでS209では、判定パラメータが固着判定閾値より小さい場合、固着判定範囲内であって固着異常が生じているものとし、肯定判断する。判定パラメータが固着判定閾値以上である場合、固着判定範囲内ではなく封鎖弁80は正常であるとし、否定判断する。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
第6実施形態では、パラメータ期間を期間E、期間Fまたは期間Hとする。
図13に示すフローチャートは、図12のS201に替えてS201aとする以外は同様である。
最初のS201aでは、S101aと同様、封鎖弁80の駆動電圧が0か否かを判断する。駆動電圧が0であると判断された場合(S201a:YES)、S203へ移行する。封鎖弁80の駆動電圧が0でないと判断された場合(S201a:NO)、S202へ移行する。
<パラメータ期間:期間E>
パラメータ期間を期間Eとする場合、S206では、駆動電流が減少から増加に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断している。ここで、封鎖弁80に固着異常が生じている場合、駆動電流が減少から増加に転じることがない。そこで、燃料タンク31が取り得る所定の下限圧のときの期間Eに対応する判定パラメータ値よりも十分に大きい所定の期間終了判定値を設定しておく。そして、パラメータカウンタ値が当該期間終了判定値を超えた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、S206にて肯定判断する。
そこでS209では、判定パラメータが固着判定閾値より大きい場合、固着判定範囲内であって封鎖弁80に固着異常が生じているものとし、肯定判断する。判定パラメータが固着判定閾値以下である場合、固着判定範囲内ではなく封鎖弁80は正常であるとし、否定判断する。
パラメータ期間を期間Fとする場合、S206では、駆動電流が減少から増加し再度減少に転じた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、肯定判断している。ここで、封鎖弁80に固着異常が生じている場合、駆動電流が減少から増加し再度減少に転じることがない。そこで、燃料タンク31が取り得る所定の下限圧のときの期間Fに対応する判定パラメータ値よりも十分に大きい所定の期間終了判定値を設定しておく。そして、パラメータカウンタ値が当該期間終了判定値を超えた場合、パラメータ期間が終了したとみなし、S206にて肯定判断する。
そこでS209では、判定パラメータが固着判定閾値より大きい場合、固着判定範囲内であって封鎖弁80に固着異常が生じているものとし、肯定判断する。判定パラメータが固着判定閾値以下である場合、固着判定範囲内ではなく封鎖弁80は正常であるとし、否定判断する。
図12に示すように、封鎖弁80が正常である場合と比較し、封鎖弁80に固着異常が生じている場合、駆動電流が安定するまでの期間Hは、期間Dと同様、短くなる。そのため、パラメータ期間を期間Hとする場合、封鎖弁80に固着異常が生じている場合の判定パラメータは、正常時より小さくなる。
そこでS209では、判定パラメータが固着判定閾値より小さい場合、固着判定範囲内
であって封鎖弁80に固着異常が生じているものとし、肯定判断する。判定パラメータが固着判定閾値以上である場合、固着判定範囲内ではなく封鎖弁80は正常であるとし、否定判断する。
このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
第7実施形態では、パラメータ期間を期間Cとする。本実施形態の駆動制御処理を図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
図16に示すフローチャートは、図14のS201とS202の間にS220が、S201とS203の間にS221〜S225が追加されており、S205、S209およびS210が省略されている。
封鎖弁80の駆動電圧が閾値より大きいと判断された場合(S201:YES)に移行するS221では、駆動電流を取得し、駆動電流の変化量を算出する。ここでの処理は、図10中のS121と同様の処理である。
S224では、待ち時間カウンタのカウント値が固着判定閾値より大きいか否かを判断する。待ち時間カウンタのカウント値が固着判定閾値以下であると判断された場合(S224:NO)、封鎖弁80は正常であると判断し、S202へ移行する。待ち時間カウンタのカウント値が固着判定閾値より大きいと判断された場合(S224:YES)、封鎖弁80に固着異常が生じていると判断し、S225へ移行する。
また本実施形態では、S204にてパラメータカウンタをインクリメントした後、S206へ移行する。さらにまた、S208にてパラメータ確定フラグをオンした後、S211へ移行する。
本実施形態では、パラメータ期間を期間Cとしているので、S222では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が増加から減少に転じた場合、パラメータ期間が開始したとみなし、肯定判断する。駆動電流が最初の増加中である場合、パラメータ期間が開始していないとみなし、否定判断する。
なお、本実施形態における待ち時間カウンタのカウント値は、期間Aに対応する判定パラメータであるとみなすこともできる。
このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
第8実施形態では、パラメータ期間を期間Gとする。図17に示すフローチャートは、図16中のS201に替えてS201aとする以外は、図16と同様である。
最初のS201aは、図15のS201aと同様であり、封鎖弁80の駆動電圧が0か否かを判断する。駆動電圧が0であると判断された場合(S201a:YES)、S221へ移行する。封鎖弁80の駆動電圧が0でないと判断された場合(S201a:NO)、S220へ移行する。
本実施形態では、パラメータ期間を期間Gとしているので、S222では、駆動電流の変化量に基づき、駆動電流が減少から増加に転じた場合、パラメータ期間が開始したとみなし、肯定判断する。駆動電流が最初の減少中である場合、パラメータ期間が開始していないとみなし、否定判断する。
なお、本実施形態における待ち時間カウンタのカウント値は、期間Eに対応する判定パラメータであるとみなすこともできる。
このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
第1実施形態〜第4実施形態では、CPU11が「パラメータ算出手段」および「内圧推定手段」を構成し、第5実施形態〜第8実施形態では、CPU11が「パラメータ算出手段」および「内圧推定手段」に加え、「固着異常検出手段」を構成する。
第5実施形態、第6実施形態では、図14または図15中のS207が「パラメータ算出手段」の機能としての処理に相当し、S211が「内圧推定手段」の機能としての処理に相当し、S209が「固着異常検出手段」の機能としての処理に相当する。
第7実施形態、第8実施形態では、図16または図17中のS207およびS223が「パラメータ算出手段」の機能としての処理に相当し、S211が「内圧推定手段」の機能としての処理に相当し、S224が「固着異常検出手段」の機能としての処理に相当する。すなわち、第7実施形態および第8実施形態では、S207にて確定するパラメータ値に加え、S223にてカウントされる待ち時間カウンタのカウント値も「封鎖弁の挙動に係るパラメータ」に対応している。
(ア)上記実施形態では、パラメータとして、期間A〜Hのいずれかに対応する値を算出した。他の実施形態では、複数のパラメータを算出してもよい。また、複数のパラメータ期間に対応するような値をパラメータとしてもよい。
また、第1実施形態にて説明した封鎖弁の駆動制御処理と第2実施形態にて説明した封鎖弁の固着異常判定処理とを、同時に行わず、別処理として実行するように構成してもよい。この場合、例えば駆動制御処理には期間Aに対応するパラメータを採用し、固着異常判定処理には期間Dに対応するパラメータを採用する、といった具合に、処理毎に異なる判定パラメータを用いてもよい。
さらに、上記第5実施形態〜第8実施形態では、例えばパージバルブと同期して封鎖弁を駆動するようにし、パラメータに基づく燃料タンクの内圧推定およびパラメータに基づく封鎖弁の駆動制御を省略してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10・・・ECU(制御部)
11・・・CPU(パラメータ算出手段、内圧推定手段、固着異常検出手段)
13・・・封鎖弁駆動回路(封鎖弁駆動手段)
14・・・電流検出回路(電流検出手段)
20・・・エンジン(内燃機関)
31・・・燃料タンク
37・・・キャニスタ
80・・・封鎖弁
Claims (3)
- 燃料タンク(31)内で発生する蒸発燃料をキャニスタ(37)で吸着し、当該キャニスタにて吸着した蒸発燃料を内燃機関(20)に供給する蒸発燃料処理装置(1)であって、
前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通するベーパ通路(61)に設けられる封鎖弁(80)と、
前記封鎖弁を駆動する封鎖弁駆動手段(13)、前記封鎖弁に通電される電流である駆動電流を検出する電流検出手段(14)、前記駆動電流に基づいて前記封鎖弁の挙動に係るパラメータを算出するパラメータ算出手段(11)、および、前記パラメータに基づき、前記燃料タンクの内圧を推定する内圧推定手段(11)を有する制御部(10)と、
を備え、
前記内圧推定手段は、前記封鎖弁が間欠駆動されているときの前記パラメータの変化量の絶対値が所定値より小さくなった場合、前記燃料タンクの内圧開放が終了したと推定し、
前記封鎖弁駆動手段は、前記燃料タンクの内圧開放が終了したと推定された場合、前記封鎖弁の間欠駆動を終了することを特徴とする蒸発燃料処理装置。 - 前記制御部は、前記パラメータに基づき、前記封鎖弁の固着異常を検出する固着異常検出手段(11)をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記パラメータ算出手段は、前記パラメータとして、
前記封鎖弁を駆動するための駆動電圧の印加開始から、前記駆動電流が増加から減少に転じるまでの期間、
前記駆動電圧の印加開始から、前記駆動電流が増加から減少し再度増加に転じるまでの期間、
前記駆動電流が増加から減少に転じてから、再度増加に転じるまでの期間、
前記駆動電圧の印加開始から、前記駆動電流が安定するまでの期間、
前記駆動電圧の印加終了から、前記駆動電流が減少から増加に転じるまでの期間、
前記駆動電圧の印加終了から、前記駆動電流が減少から増加し再度減少に転じるまでの期間、
前記駆動電流が減少から増加に転じてから、再度減少に転じるまでの期間、
および、
前記駆動電圧の印加終了から、前記駆動電流が安定するまでの時間または前記駆動電流が0になるまでの期間、
の少なくとも1つに応じた値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。
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