JP5934299B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
パチンコ遊技機は、遊技領域に打ち出された遊技球が始動入賞口に入賞したことを契機として大当たり抽選を行っており、該抽選に当選することで大当たり遊技状態に制御される。また、大当たりの種類として通常大当たりと、これより有利な確率変動大当たりとがあり、確率変動大当たりとなったときには、大当たり遊技状態が終了した後の遊技状態が、次の大当たり抽選確率が通常よりも高くなる確率変動状態に制御される。このような大当たり遊技状態や確率変動状態の発生は、特図ゲームと呼ばれる液晶表示器などの変動表示装置で図柄を変動表示させ、そこに所定の出目の図柄(一般的には、同一種類の図柄)を導出させることによって報知される。
パチンコ遊技機における大当たり抽選は、始動入賞口に遊技球が入賞したときに抽出される乱数の値に基づいて実行されるが、その始動入賞に基づいて抽出した乱数に関する情報は、所定個数まで保留記憶されるものとなっている。保留記憶されている始動入賞に基づいて実行される特図ゲームは、その直前の始動入賞に基づく特図ゲームの実行が終了すると、これに続けて開始される。つまり、始動入賞が保留記憶されると、複数回の特図ゲームが連続的に実行されるものとなる。
ところで、パチンコ遊技機における特図ゲームは、図柄を変動表示させ、これを停止させたときの出目の図柄で大当たり抽選の結果を報知するので、その開始から終了までには一定の時間を要するものとなっている。そこで、特図ゲームの開始から結果が表示されるまでの期間においては、大当たりに対する遊技者の期待感を高めさせる様々な演出が行われるものとなる。
これに対して、遊技者の大当たりに対する期待感は、現在実行中の特図ゲームだけではなく、保留記憶に基づいて実行されることとなる特図ゲームに対しても向けられるものとなるが、そこでの遊技者の期待感を高めさせるために、未だ実行されていない特図ゲームについて保留記憶を調べ、これが大当たりとなるか否かを予告する先読み予告を実行するパチンコ遊技機がある。
この先読み予告の態様として、保留記憶を表示する保留情報を通常態様とは異なる特別態様に変化させて行うものがあるが、大当たり信頼度が異なる複数種類の特別態様を用意するとともに、既に何らかの先読み予告が行われている状態の始動入賞に基づく先読み予告では、既に表示されている特別態様の保留情報よりも大当たり信頼度が低い特別態様の保留情報を表示しないものとしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-110256号公報
特許文献1の遊技機では、後に行われる先読み予告でも十分に遊技者の期待感を煽ろうとすることを目的とするものではあるが、先読み予告の実行確率自体に変化が生じる訳ではないので、遊技者は、既に特別態様の保留情報が表示されていて何らかの先読み予告が行われている状態で新たな始動入賞が発生しても、どの様な態様の保留情報に代わるかということにしか興味が持てないものとなっていた。
本発明は、実際に特定表示結果となる変動表示の保留情報を特別態様として先読み予告が行われる場合には、特別態様となる保留情報の数自体を多くして遊技者の期待感を高めさせ、これによって遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の手段1にかかる遊技機は、
所定条件の成立にもとづいて、遊技者にとって有利な有利状態(大当たり遊技状態)に制御する遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じた情報(図13〜図17に示す各種コマンド)を送信する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ560)と、
前記遊技制御手段から送信された情報に基づいて演出の実行を制御する演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ100)とを備え、
前記遊技制御手段は、
動表示保留記憶として記憶する保留記憶手段(保留記憶バッファ)と
少なくとも前記有利状態に制御されるか否かを特定可能な情報(先読み予告コマンド(始動入賞時のコマンド)を含むコマンド)を送信する情報送信手段(遊技制御用マイクロコンピュータ560)とを備え、
前記演出制御手段は、
前記保留記憶手段に記憶された前記保留記憶に対応して保留情報を表示する保留表示手段と、
前記情報送信手段により送信された情報が正常に受信されたときに、判定対象に対応する保留情報を通常態様(通常態様)とは異なる特別態様(特殊態様)により表示する先読み予告実行手段(演出制御用マイクロコンピュータ100:先読み予告演出の実行)と、
前記情報送信手段により送信された複数の情報のうち少なくともいずれかの情報が正常に受信されなかったときに、前記先読み予告実行手段により保留情報を特別態様により表示させることを制限する先読み予告制限手段(演出制御用マイクロコンピュータ100:先読み予告設定制限期間)とを備え、
たに記憶された前記保留記憶にもとづいて前記有利状態に制御される場合に、前記保留表示手段に特別態様の保留情報が表示されているときの方が、前記保留表示手段に特別態様の保留情報が表示されていないときよりも、該新たに記憶された前記保留記憶に対応した保留情報を特別態様により表示する割合(図41:C1+B1<C2+B2<C3+B3の関係)
ことを特徴とする。
上記手段1の遊技機では、変動表示が保留記憶手段に保留記憶されるが、この保留記憶は、保留情報として保留表示手段に表示される。また、所定条件の成立にもとづいて、遊技者に有利な有利状態に制御されるが、保留記憶に基づいて有利状態に制御されるか否かの判定結果に応じて、保留情報を特別態様により表示する先読み予告が行われる。つまり、特別態様の保留情報が表示されることで、有利状態に制御されることの遊技者の期待感を高めさせるようになっている。
ここで、新たに記憶された保留記憶にもとづいて有利状態に制御される場合には、既に特別態様の保留情報が表示されているときの方が、特別態様の保留情報が表示されていないときよりも、当該新たに記憶された保留記憶に対応した保留情報が特別態様により表示される割合が高くなる。これにより、実際に保留記憶手段に有利状態に制御される契機となる変動表示が保留記憶されているときには、特別態様の保留情報が単に表示されるというだけではなく、特別態様の保留情報が表示される数も多くなるので、遊技者の期待感をいっそう高めさせ、遊技の興趣を向上させることができる。
本発明の手段2は、手段1の遊技機において、
前記特別態様は、当該特別態様の保留情報にもとづいて前記有利状態に制御される割合が所定の割合であることを示す第1の特別態様(第1特殊態様)と、該所定の割合よりも高い割合であることを示す第2の特別態様(第2特殊態様)とを含み、
前記先読み予告実行手段は、前記保留表示手段に第2の特別態様の保留情報が表示されているときの方が、前記保留表示手段に第1の特別態様の保留情報が表示されているときよりも、新たに記憶された保留記憶に対応した保留情報を特別態様により表示する割合を高くした(図41:C1<C2<C3の関係)
ことを特徴とする。
この場合、いわゆる信頼度が高い第2の特別態様で保留情報が表示されているときの方が、第1の特別態様で保留情報が表示されているときよりも、新たな保留記憶に対応した保留情報が特別態様により表示される割合が高くなるので、新たに表示される保留情報だけではなく、既に表示されている保留情報にも遊技者を注目させることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
上記目的を達成するため、本発明の手段3にかかる遊技機は、
所定条件の成立にもとづいて、遊技者にとって有利な有利状態(大当たり遊技状態)に制御する遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じた情報(図13〜図17に示す各種コマンド)を送信する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ560)と、
前記遊技制御手段から送信された情報に基づいて演出の実行を制御する演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ100)とを備え、
前記遊技制御手段は、
動表示保留記憶として記憶する保留記憶手段(保留記憶バッファ)と
少なくとも前記有利状態に制御されるか否かを特定可能な情報(先読み予告コマンド(始動入賞時のコマンド)を含むコマンド)を送信する情報送信手段(遊技制御用マイクロコンピュータ560)とを備え、
前記演出制御手段は、
前記保留記憶手段に記憶された前記保留記憶に対応して保留情報を表示する保留表示手段と、
前記情報送信手段により送信された情報が正常に受信されたときに、判定対象に対応する保留情報を通常態様(通常態様)とは異なる特別態様(特殊態様)により表示する先読み予告実行手段(演出制御用マイクロコンピュータ100:先読み予告演出の実行)と、
前記情報送信手段により送信された複数の情報のうち少なくともいずれかの情報が正常に受信されなかったときに、前記先読み予告実行手段により保留情報を特別態様により表示させることを制限する先読み予告制限手段(演出制御用マイクロコンピュータ100:先読み予告設定制限期間)とを備え、
記保留記憶手段に既に記憶されている前記保留記憶にもとづいて前記有利状態に制御される場合において該保留記憶に対応する保留情報が特別態様により表示されている状態で新たな前記保留記憶が記憶されたときの方が、特別態様により表示されていない状態で新たな前記保留記憶が記憶されたときよりも、新た前記保留記憶に対応した保留情報を特別態様により表示する割合(図55:E0+F0<E2+F2<E3+F3、E1+F1<E4+F4<E5+F5の関係)
ことを特徴とする。
上記手段3の遊技機では、変動表示が保留記憶手段に保留記憶されるが、この保留記憶は、保留情報として保留表示手段に表示される。また、所定条件の成立にもとづいて遊技者に有利な有利状態に制御されるが、保留記憶に基づいて有利状態に制御するか否かの判定結果に応じて、保留情報を特別態様により表示する先読み予告が行われる。つまり、特別態様の保留情報が表示されることで、有利状態に制御されることの遊技者の期待感を高めさせるようになっている。
ここで、新たに保留記憶がされた場合において、既に前記有利状態に制御される契機となる保留情報が特別態様で表示されているときには、特別態様の保留情報が表示されていなかったときよりも、当該新たな保留記憶に対応する保留情報が特別態様により表示される割合が高くなる。これにより、実際に保留記憶手段に前記有利状態に制御される契機となる変動表示が保留記憶されているときには、特別態様の保留情報が単に表示されるというだけではなく、特別態様の保留情報が表示される数も多くなるので、遊技者の期待感をいっそう高めさせ、遊技の興趣を向上させることができる。
本発明の手段4は、手段3の遊技機において、
前記特別態様は、当該特別態様の保留情報にもとづいて前記有利状態に制御される割合が所定の割合であることを示す第1の特別態様(第1特殊態様)と、該所定の割合よりも高い割合であることを示す第2の特別態様(第2特殊態様)とを含み、前記先読み予告実行手段は、前記保留記憶手段に既に記憶されている保留記憶にもとづいて前記有利状態に制御される場合において該保留記憶について第2の特別態様の保留情報が表示されている状態で新たな保留記憶がされたときの方が、第1の特別態様の保留情報が表示されている状態で新たな保留記憶がされたときよりも、新たに記憶された保留記憶に対応した保留情報を特別態様により表示する割合を高くした(図55:F0<F2<F3、F1<F4<F5の関係)
ことを特徴とする。
この場合、いわゆる信頼度が高い第2の特別態様で保留情報が表示されているときの方が、第1の特別態様で保留情報が表示されているときよりも、新たな保留記憶に対応した保留情報が特別態様により表示される割合が高くなるので、新たに表示される保留情報だけではなく、既に表示されている保留情報にも遊技者を注目させることができ、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
本発明の手段5は、手段1乃至4の何れかの遊技機において、
前記保留記憶手段を含み、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じたコマンド(図13〜図17に示す各種コマンド)を送信する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ560)と、
前記先読み予告実行手段を含み、前記遊技制御手段から送信されたコマンドに基づいて前記保留情報を特別態様により表示させることを含む演出の実行を制御する演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ100)とを備え、
前記遊技制御手段は、
始動条件が成立したときに、該成立した始動条件に基づいて前記有利状態に制御されるか否かを特定可能な数値データ(大当たり判定用乱数)を、数値データを更新する数値データ更新手段から抽出する数値データ抽出手段(乱数回路503)と、
前記数値データ抽出手段により抽出した数値データに基づいて前記先読み予告実行手段が前記保留情報を特別態様により表示するために必要な先読み予告コマンド(始動入賞時のコマンド)を生成し、該先読み予告コマンドを含むコマンドを前記始動条件の成立に応じたコマンドとして送信するコマンド送信手段(遊技制御用マイクロコンピュータ560)とを備え、
前記演出制御手段は、
前記始動条件の成立に応じたコマンドを正常に受信したか否かを判定するコマンド受信判定手段(演出制御用マイクロコンピュータ100(S6004〜S6006))と、
前記コマンド受信判定手段により前記始動条件の成立に応じたコマンドが正常に受信されなかったと判定されたときに、前記先読み予告実行手段により前記保留情報を特別態様により表示させることを制限する先読み予告制限手段(演出制御用マイクロコンピュータ100:先読み予告設定制限期間)とを備える
ことを特徴とする。
この場合、不安定な状態に基づいて演出制御手段が受信したコマンドに基づいて、本来予定していない先読み予告が実行されるのを防ぐことができるものとなる。
なお、前記先読み予告制限手段による制限とは、前記先読み予告実行手段により前記保留情報を特別態様により表示させることを禁止することであってもよい。もっとも、前記特別態様が、当該特別態様の保留情報にもとづいて前記有利状態に制御される割合が所定の割合であることを示す第1の特別態様と、該所定の割合よりも高い割合であることを示す第2の特別態様とを含む場合においては、より信頼度の高い第2の特別態様により保留情報を表示させることを禁止する(信頼度が低い第1の特別態様により保留情報を表示させることは禁止しない)ことであってもよい。
本発明の手段6は、手段1乃至5の何れかの遊技機において、
前記先読み予告実行手段は、前記有利状態に制御されたときに、前記保留表示手段に表示されている保留情報を通常態様に初期化して表示する先読み初期化手段(演出制御用マイクロコンピュータ100(S1900))を含む
ことを特徴とする。
この場合、遊技者に有利な有利状態に制御されたときに保留情報が通常態様に初期化されるので、当該有利状態よりも後の新たな有利状態に対してまで遊技者の期待感を煽らずに済むものとなるので、遊技者の射幸心を煽りすぎることを防止することができる。
本発明の手段7は、手段6の遊技機において、
前記先読み初期化手段により通常態様に初期化された保留情報に前記有利状態に制御される契機となる保留情報が含まれていたときに、該保留情報を特別態様により表示させるのとは異なる実行態様で、前記保留記憶手段に記憶された前記保留記憶にもとづいて前記有利状態に制御される旨を報知する特定時先読み予告実行手段(演出制御用マイクロコンピュータ100:大当たり中先読み予告の実行)をさらに備える
ことを特徴とする。
なお、前記特定時先読み予告実行手段は、前記有利状態が終了されるのに際して、前記保留記憶手段に記憶された前記保留記憶にもとづいて前記有利状態に制御される旨を報知することが好ましい。
この場合、一旦制御された有利状態よりも後の新たな有利状態に対する遊技者の期待感には、特定時先読み予告実行手段による報知で応えることができるので、遊技の興趣を向上させることができる。もっとも、特定時先読み予告実行手段による報知を有利状態が終了されるのに際して行う場合は、既に有利な状態に制御されているときにまで遊技者の射幸心を煽らないで済むものとなる。
パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。 演出制御基板、ランプドライバ基板および音声出力基板の回路構成例を示すブロック図である。 主基板におけるCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 4msタイマ割込処理を示すフローチャートである。 あらかじめ用意された演出図柄の変動パターンを示す説明図である。 各乱数を示す説明図である。 大当り判定テーブル、小当り判定テーブルおよび大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 大当り用変動パターン種別判定テーブルを示す説明図である。 はずれ用変動パターン種別判定テーブルを示す説明図である。 当り変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 はずれ変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 図柄指定コマンドの内容の一例を示す説明図である。 変動カテゴリコマンドの内容の一例を示す説明図である。 変動カテゴリコマンドの内容の一例を示す説明図である。 特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。 始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。 保留特定領域および保留バッファの構成例を示す説明図である。 入賞時演出処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 表示結果指定コマンド送信処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動中処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 特別図柄表示制御処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。 演出制御用CPUが実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートで ある。 コマンド受信バッファの構成例を示す説明図である。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 始動入賞時コマンド格納領域の具体例を示す説明図である。 演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。 先読み予告演出決定処理を示すフローチャートである。 先読み予告演出決定処理を示すフローチャートである。 先読み予告演出決定処理を示すフローチャートである。 先読み予告振分テーブルの具体例を示す説明図である。 変動パターンコマンド受信待ち処理を示すフローチャートである。 演出図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 演出図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 演出図柄の停止図柄の一例を示す説明図である。 プロセスデータの構成例を示す説明図である。 演出図柄変動中処理を示すフローチャートである。 演出図柄変動停止処理を示すフローチャートである。 大当り表示処理を示すフローチャートである。 大当り終了演出処理を示すフローチャートである。 先読み予告設定制限期間を説明するための説明図である。 先読み予告設定制限期間を説明するための説明図である。 先読み予告演出から大当たり中先読み予告までの実行例を示す図である。 先読み予告演出から大当たり中先読み予告までの実行例を示す図である。 変形例に適用される先読み予告振分テーブルを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板(図示せず)と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)とを含む構造体である。
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4や、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9の表示画面には、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示に同期した演出図柄の可変表示を行う演出図柄表示領域がある。よって、演出表示装置9は、演出図柄の可変表示を行う可変表示装置に相当する。演出図柄表示領域には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの装飾用(演出用)の演出図柄を可変表示する図柄表示エリアがある。図柄表示エリアには「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリアがあるが、図柄表示エリアの位置は、演出表示装置9の表示画面において固定的でなくてもよいし、図柄表示エリアの3つ領域が離れてもよい。演出表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。演出制御用マイクロコンピュータが、第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させ、第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させるので、遊技の進行状況を把握しやすくすることができる。
また、演出表示装置9において、最終停止図柄(例えば左右中図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、大当り図柄(例えば左中右の図柄が同じ図柄で揃った図柄の組み合わせ)と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。そして、演出表示装置9に変動表示される図柄の表示結果が大当り図柄でない場合には「はずれ」となり、変動表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
なお、この実施の形態では、演出表示装置9における液晶表示の演出として演出図柄の変動表示を行う場合を示しているが、演出表示装置9で行われる演出は、この実施の形態で示したものにかぎらず、例えば、所定のストーリー性をもつ演出を実行して、大当り判定や変動パターンの決定結果にもとづいてストーリーの結果を表示するような演出を実行するようにしてもよい。例えば、プロレスやサッカーの試合や敵味方のキャラクタが戦うバトル演出を行うとともに、大当りであれば試合やバトルに勝利する演出を行い、はずれであれば試合やバトルに敗北する演出を行うようにしてもよい。また、例えば、勝敗などの結果を表示するのではなく、物語などの所定のストーリーを順に展開させていくような演出を実行するようにしてもよい。
演出表示装置9の表示画面の右上方部には、演出図柄と後述する特別図柄および普通図柄とに次ぐ第4図柄を表示する第4図柄表示領域9c,9dが設けられている。この実施の形態では、後述する第1特別図柄の変動表示に同期して第1特別図柄用の第4図柄の変動表示が行われる第1特別図柄用の第4図柄表示領域9cと、第2特別図柄の変動表示に同期して第2特別図柄用の第4図柄の変動表示が行われる第2特別図柄用の第4図柄表示領域9dとが設けられている。
この実施の形態では、特別図柄の変動表示に同期して演出図柄の変動表示が実行されるのであるが(ただし、正確には、演出図柄の変動表示は、演出制御用マイクロコンピュータ100側で変動パターンコマンドにもとづいて認識した変動時間を計測することによって行われる。)、演出表示装置9を用いた演出を行う場合、例えば、演出図柄の変動表示を含む演出内容が画面上から一瞬消えるような演出が行われたり、可動物が画面上の全部または一部を遮蔽するような演出が行われるなど、演出態様が多様化してきている。そのため、演出表示装置9上の表示画面を見ていても、現在変動表示中の状態であるのか否か認識しにくい場合も生じている。そこで、この実施の形態では、演出表示装置9の表示画面の一部でさらに第4図柄の変動表示を行うことによって、第4図柄の状態を確認することにより現在変動表示中の状態であるのか否かを確実に認識可能としている。なお、第4図柄は、常に一定の動作で変動表示され、画面上から消えたり遮蔽物で遮蔽することはないため、常に視認することができる。
なお、第1特別図柄用の第4図柄と第2特別図柄用の第4図柄とを、第4図柄と総称することがあり、第1特別図柄用の第4図柄表示領域9cと第2特別図柄用の第4図柄表示領域9dを、第4図柄表示領域と総称することがある。
第4図柄の変動(可変表示)は、第4図柄表示領域9c,9dを所定の表示色(例えば、青色)で一定の時間間隔で点灯と消灯とを繰り返す状態を継続することによって実現される。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示と、第1特別図柄用の第4図柄表示領域9cにおける第1特別図柄用の第4図柄の可変表示とは同期している。第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示と、第2特別図柄用の第4図柄表示領域9dにおける第2特別図柄用の第4図柄の可変表示とは同期している。同期とは、可変表示の開始時点および終了時点が同じであって、可変表示の期間が同じであることをいう。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、第1特別図柄用の第4図柄表示領域9cにおいて大当りを想起させる表示色(はずれとは異なる表示色。例えば、はずれのときには青色で表示されるのに対して、大当りのときには赤色で表示される。なお、大当りの種類(15R確変大当りや、10R確変大当り、2R確変大当りのいずれであるかに応じて表示色を異ならせてもよい。)で点灯されたままになる。第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、第2特別図柄用の第4図柄表示領域9dにおいて大当りを想起させる表示色(はずれとは異なる表示色。例えば、はずれのときには青色で表示されるのに対して、大当りのときには赤色で表示される。なお、大当りの種類(15R確変大当りや、10R確変大当り、2R確変大当りのいずれであるかに応じて表示色を異ならせてもよい。)で点灯されたままになる。なお、第4図柄表示領域9c,9dの消灯時の表示色は、消灯したときに背景画像と同化して見えなくなることを防止するために、背景画像とは異なる表示色(例えば、黒色)であることが望ましい。
なお、この実施の形態では、第4図柄表示領域を演出表示装置9の表示画面の一部に設ける場合を示しているが、演出表示装置9とは別に、ランプやLEDなどの発光体を用いて第4図柄表示領域を実現するようにしてもよい。この場合、例えば、第4図柄の変動(可変表示)を、2つのLEDが交互に点灯する状態を継続することによって実現されるようにしてもよく、2つのLEDのうちのいずれのLEDが停止表示されたかによって大当り図柄が停止表示されたか否かを表すようにしてもよい。
また、この実施の形態では、第1特別図柄と第2特別図柄とにそれぞれ対応させて別々の第4図柄表示領域9c,9dを備える場合を示しているが、第1特別図柄と第2特別図柄とに対して共通の第4図柄表示領域を演出表示装置9の表示画面の一部に設けるようにしてもよい。また、第1特別図柄と第2特別図柄とに対して共通の第4図柄表示領域をランプやLEDなどの発光体を用いて実現するようにしてもよい。この場合、第1特別図柄の変動表示に同期して第4図柄の変動表示を実行するときと、第2特別図柄の変動表示に同期して第4図柄の変動表示を実行するときとで、例えば、一定の時間間隔で異なる表示色の表示を点灯および消灯を繰り返すような表示を行うことによって、第4図柄の変動表示を区別して実行するようにしてもよい。また、第1特別図柄の変動表示に同期して第4図柄の変動表示を実行するときと、第2特別図柄の変動表示に同期して第4図柄の変動表示を実行するときとで、例えば、異なる時間間隔で点灯および消灯を繰り返すような表示を行うことによって、第4図柄の変動表示を区別して実行するようにしてもよい。また、例えば、第1特別図柄の変動表示に対応して停止図柄を導出表示するときと、第2特別図柄の変動表示に対応して停止図柄を導出表示するときとで、同じ大当り図柄であっても異なる態様の停止図柄を停止表示するようにしてもよい。
遊技盤6における下部の左側には、識別情報としての第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器(第1可変表示部)8aが設けられている。この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。遊技盤6における下部の右側には、識別情報としての第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器(第2可変表示部)8bが設けられている。第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。
小型の表示器は、例えば方形状に形成されている。また、この実施の形態では、第1特別図柄の種類と第2特別図柄の種類とは同じ(例えば、ともに0〜9の数字)であるが、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bは、それぞれ、例えば、00〜99の数字(または、2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄
表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器(可変表示部)と総称することがある。
なお、この実施の形態では、2つの特別図柄表示器8a,8bを備える場合を示しているが、遊技機は、特別図柄表示器を1つのみ備えるものであってもよい。
第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第1始動条
件または第2始動条件が成立(例えば、遊技球が第1始動入賞口13または第2始動入賞
口14を通過(入賞を含む)したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、保留記憶
数が0でない場合であって、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示が実行されてい
ない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづい
て開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示す
る。なお、遊技球が通過するとは、入賞口やゲートなどのあらかじめ入賞領域として定め
られている領域を遊技球が通過したことであり、入賞口に遊技球が入った(入賞した)こ
とを含む概念である。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を最終
的に停止表示させることである。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13を有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ
13aによって検出される。
また、第1始動入賞口(第1始動口)13を有する入賞装置の下方には、遊技球が入賞
可能な第2始動入賞口14を有する可変入賞球装置15が設けられている。第2始動入賞
口(第2始動口)14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッ
チ14aによって検出される。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態と
される。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口14
に入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。可変入賞
球装置15が開状態になっている状態では、第1始動入賞口13よりも、第2始動入賞口
14に遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、遊技球は第2始動入賞口14に入賞しない。従って、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、第2始動入賞口14よりも、第1始動入賞口13に遊技球が入賞しやすい。なお、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。
以下、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
可変入賞球装置15が開放状態に制御されているときには可変入賞球装置15に向かう
遊技球は第2始動入賞口14に極めて入賞しやすい。そして、第1始動入賞口13は演出
表示装置9の直下に設けられているが、演出表示装置9の下端と第1始動入賞口13との
間の間隔をさらに狭めたり、第1始動入賞口13の周辺で釘を密に配置したり、第1始動
入賞口13の周辺での釘配列を遊技球を第1始動入賞口13に導きづらくして、第2始動
入賞口14の入賞率の方を第1始動入賞口13の入賞率よりもより高くするようにしても
よい。
なお、この実施の形態では、図1に示すように、第2始動入賞口14に対してのみ開閉
動作を行う可変入賞球装置15が設けられているが、第1始動入賞口13および第2始動
入賞口14のいずれについても開閉動作を行う可変入賞球装置が設けられている構成であってもよい。
第1特別図柄表示器8aの側方には、第1始動入賞口13に入った有効入賞球数すなわ
ち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する4
つの表示器からなる第1特別図柄保留記憶表示器18aが設けられている。第1特別図柄
保留記憶表示器18aは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
第2特別図柄表示器8bの側方には、第2始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわ
ち第2保留記憶数を表示する4つの表示器からなる第2特別図柄保留記憶表示器18bが
設けられている。第2特別図柄保留記憶表示器18bは、有効始動入賞がある毎に、点灯
する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの可変表示が開始される
毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
また、演出表示装置9の表示画面の下部には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合
計である合計数(合算保留記憶数)を表示する合算保留記憶表示部18cが設けられてい
る。この実施の形態では、合計数を表示する合算保留記憶表示部18cが設けられている
ことによって、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しや
すくすることができる。なお、この実施の形態では、合算保留記憶表示部18cにおいて、第1保留記憶と第2保留記憶とが第1始動入賞口13および第2始動入賞口14への入賞順に並べて表示されるとともに、第1保留記憶であるか第2保留記憶であるかを認識可能な態様で表示される(例えば、第1保留記憶は赤色で表示され、第2保留記憶は青色で表示される)。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の可変表示時間中、お
よび第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の可変表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄の可変表示を行う。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図
柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。また、
第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演
出図柄の可変表示とは同期している。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄
が停止表示されるときと、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示される
ときには、演出表示装置9において大当りを想起させるような演出図柄の組み合わせが停止表示される。
なお、この実施の形態では、後述するように、特別図柄の変動表示を制御する遊技制御
用マイクロコンピュータ560が変動時間を特定可能な変動パターンコマンドを送信し、
演出制御用マイクロコンピュータ100によって、受信した変動パターンコマンドで特定
される変動時間に従って演出図柄の変動表示が制御される。そのため、変動パターンコマ
ンドにもとづいて変動時間が特定されることから、特別図柄の変動表示と演出図柄の変動
表示とは、原則として同期して実行されるはずである。ただし、万一変動パターンコマン
ドのデータ化けなどが生じた場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ560側で認識
している変動時間と、演出制御用マイクロコンピュータ100側で認識している変動時間
との間にズレが生じる可能性がある。そのため、コマンドのデータ化けなどの不測の事態
が生じた場合には、特別図柄の変動表示と演出図柄の変動表示とが完全には同期しない事
態が生じる可能性がある。
演出表示装置9の周囲の飾り部において、左側には、モータ86の回転軸に取り付けら
れ、モータ86が回転すると移動する可動部材78が設けられている。この実施の形態で
は、可動部材78は、擬似連の演出や予告演出(可動物予告演出)が実行されるときに動
作する。また、演出表示装置9の周囲の飾り部において、左右の下方には、モータ87の
回転軸に取り付けられ、モータ87が回転すると移動する羽根形状の可動部材(以下、演
出羽根役物という。)79a,79bが設けられている。この実施の形態では、演出羽根
役物79a,79bは、予告演出(演出羽根役物予告演出)が実行されるときに動作する。
また、図1に示すように、可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が
設けられている。特別可変入賞球装置20は開閉板を備え、第1特別図柄表示器8aに特
定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときと、第2特別図柄表示器8bに特定表示
結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)に
おいてソレノイド21によって開閉板が開放状態に制御されることによって、入賞領域と
なる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検
出される。
遊技領域6には、遊技球の入賞にもとづいてあらかじめ決められている所定数の景品遊
技球の払出を行うための入賞口(普通入賞口)29,30,33,39も設けられている。入賞口29,30,33,39に入賞した遊技球は、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aで検出される。
遊技盤6の右側方には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示する。
遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器1
0の表示の可変表示が開始される。この実施の形態では、上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の
終了時に下側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10における停
止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時
間だけ開状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当
り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(第2始動入賞口14に
遊技球が入賞可能な状態)に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通
過した入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器4
1が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ
32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLED
を1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLED
を1減らす。さらに、通常状態に比べて大当りとすることに決定される確率が高い状態で
ある高確率状態(通常状態と比較して、特別図柄の変動表示結果として大当りと判定され
る確率が高められた状態。ただし、後述する高確率/低ベース状態を除く。)では、普通
図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞
球装置15の開放時間と開放回数が高められる。
遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾LED25が設け
られ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領
域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピー
カ27が設けられている。遊技領域7の外周には、前面枠に設けられた枠LED28が設
けられている。
打球供給皿3を構成する部材においては、遊技者により操作可能な操作手段としての操
作ボタン120が設けられている。操作ボタン120には、遊技者が押圧操作をすること
が可能な押しボタンスイッチが設けられている。なお、操作ボタン120は、遊技者によ
る押圧操作が可能な押しボタンスイッチが設けられているだけでなく、遊技者による回転
操作が可能なダイヤルも設けられている。遊技者は、ダイヤルを回転操作することによっ
て、所定の選択(例えば演出の選択)を行うことができる。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13に入り第1始動口スイッチ13aで検出されると、第1特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄の可変表示が開始される。すなわち、第1特別図柄および演出図柄の可変表示は、第1始動入賞口13への入賞に対応する。第1特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
遊技球が第2始動入賞口14に入り第2始動口スイッチ14aで検出されると、第2特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第
2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の可変表
示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄の可変表示が開始さ
れる。すなわち、第2特別図柄および演出図柄の可変表示は、第2始動入賞口14への入
賞に対応する。第2特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が
上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
この実施の形態では、大当りとなった場合には、大当り遊技終了後にいわゆる確変状態
に移行され、遊技状態を高確率状態に移行するとともに、遊技球が始動入賞しやすくなる(すなわち、特別図柄表示器8a,8bや演出表示装置9における可変表示の実行条件が
成立しやすくなる)ように制御された遊技状態である高ベース状態に移行する。高ベース
状態である場合には、例えば、高ベース状態でない場合と比較して、可変入賞球装置15
が開状態となる頻度が高められたり、可変入賞球装置15が開状態となる時間が延長され
たりして、始動入賞しやすくなる。なお、この実施の形態では、大当りとなった場合には
必ず確変状態に移行されるのであるが、大当りとなった場合に、確変状態以外にいわゆる
時短状態に移行される場合もあるように遊技機を構成してもよい。この場合、時短状態に
おいても高ベース状態に移行されるようにしてもよい。
なお、可変入賞球装置15が開状態となる時間を延長する(開放延長状態ともいう)のでなく、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められる普通図柄確変状態に移行することによって、高ベース状態に移行してもよい。普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)となると、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。この場合、普通図柄確変状態に移行制御することによって、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められ、可変入賞球装置15が開状態となる頻度が高まる。従って、普通図柄確変状態に移行すれば、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められ、始動入賞しやすい状態(高ベース状態)となる。すなわち、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数は、普通図柄の停止図柄が当り図柄であったり、特別図柄の停止図柄が確変図柄である場合等に高められ、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(始動入賞しやすい状態)に変化する。なお、開放回数が高められることは、閉状態から開状態になることも含む概念である。
また、普通図柄表示器10における普通図柄の変動時間(可変表示期間)が短縮される
普通図柄時短状態に移行することによって、高ベース状態に移行してもよい。普通図柄時
短状態では、普通図柄の変動時間が短縮されるので、普通図柄の変動が開始される頻度が
高くなり、結果として普通図柄が当りとなる頻度が高くなる。従って、普通図柄が当たり
となる頻度が高くなることによって、可変入賞球装置15が開状態となる頻度が高くなり、始動入賞しやすい状態(高ベース状態)となる。
また、特別図柄や演出図柄の変動時間(可変表示期間)が短縮される時短状態に移行す
ることによって、特別図柄や演出図柄の変動時間が短縮されるので、特別図柄や演出図柄
の変動が開始される頻度が高くなり(換言すれば、保留記憶の消化が速くなる。)、無効
な始動入賞が生じてしまう事態を低減することができる。従って、有効な始動入賞が発生
しやすくなり、結果として、大当り遊技が行われる可能性が高まる。
さらに、上記に示した全ての状態(開放延長状態、普通図柄確変状態、普通図柄時短状
態および特別図柄時短状態)に移行させることによって、始動入賞しやすくなる(高ベー
ス状態に移行する)ようにしてもよい。また、上記に示した各状態(開放延長状態、普通
図柄確変状態、普通図柄時短状態および特別図柄時短状態)のうちのいずれか複数の状態
に移行させることによって、始動入賞しやすくなる(高ベース状態に移行する)ようにし
てもよい。また、上記に示した各状態(開放延長状態、普通図柄確変状態、普通図柄時短
状態および特別図柄時短状態)のうちのいずれか1つの状態にのみ移行させることによっ
て、始動入賞しやすくなる(高ベース状態に移行する)ようにしてもよい。
図2は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図2は、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)560が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともCPU56のほかRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。遊技制御用マイクロコンピュータ560には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路503が内蔵されている。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板910において作成されるバック
アップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRA
Mである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電
源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RA
M55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技
制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグなど)と未払出賞球数を示
すデータは、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータ
とは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等
の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払
出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。なお、この実施の形
態では、RAM55の全部が、電源バックアップされているとする。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納
されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ560(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体
的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基
板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
乱数回路503は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定する
ための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路50
3は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内
で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生す
る始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値デ
ータが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路503は、数値データの更新範囲の選択設定機能(初期値の選択設定機能、お
よび、上限値の選択設定機能)、数値データの更新規則の選択設定機能、および数値デー
タの更新規則の選択切換え機能等の各種の機能を有する。このような機能によって、生成
する乱数のランダム性を向上させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数回路503が更新する数値デー
タの初期値を設定する機能を有している。例えば、ROM54等の所定の記憶領域に記憶
された遊技制御用マイクロコンピュータ560のIDナンバ(遊技制御用マイクロコンピ
ュータ560の各製品ごとに異なる数値で付与されたIDナンバ)を用いて所定の演算を
行なって得られた数値データを、乱数回路503が更新する数値データの初期値として設
定する。そのような処理を行うことによって、乱数回路503が発生する乱数のランダム
性をより向上させることができる。
また、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ13a、カウントスイッチ23、入賞口
スイッチ29a,30a,33a,39aからの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュ
ータ560に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入
賞球装置15を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置
20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令に従
って駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄を可変表示する第1特別図
柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器10、
第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18bおよび普通図柄
保留記憶表示器41の表示制御を行う。
なお、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ
等の外部装置に対して出力する情報出力回路(図示せず)も主基板31に搭載されている。
この実施の形態では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータで構成される。)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコン
ピュータ560から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、演出図柄を可変表示
する演出表示装置9の表示制御を行う。
また、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段が、ランプドライバ基板35を
介して、遊技盤に設けられている装飾LED25、および枠側に設けられている枠LED
28の表示制御を行うとともに、音声出力基板70を介してスピーカ27からの音出力の
制御を行う。
図3は、中継基板77、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声出力基
板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図3に示す例では、ランプドライバ
基板35および音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マ
イクロコンピュータを搭載してもよい。また、ランプドライバ基板35および音声出力基
板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御基板80は、演出制御用CPU101、および演出図柄プロセスフラグ等の演
出に関する情報を記憶するRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載し
ている。なお、RAMは外付けであってもよい。この実施の形態では、演出制御用マイク
ロコンピュータ100におけるRAMは電源バックアップされていない。演出制御基板8
0において、演出制御用CPU101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納
されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取
込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を
介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマン
ドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に演出表示装置9の表
示制御を行わせる。
この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置
9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データをフレームメモリを介して演出表示装置9に出力する。
演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従ってCGROM(図示せず)から必要なデータを読み出すための指令をVDP109に出力する。CGROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データや動画像データ、具体的には、人物、文字、図形や記号等(演出図柄を含む)、および背景画像のデータをあらかじめ格納しておくためのROMである。VDP109は、演出制御用CPU101の指令に応じて、CGROMから画像データを読み出す。そして、VDP109は、読み出した画像データにもとづいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入
力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板77から入力された信号
を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部か
ら中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回
路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向に
しか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路74が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図3には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。さらに、単方向性回路である出力ポート571を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ560側)に入り込まない。なお、出力ポート571は、図2に示されたI/Oポート部57の一部である。また、出力ポート571の外側(中継基板77側)に、さらに、単方向性回路である信号ドライバ回路が設けられていてもよい。
また、演出制御用CPU101は、出力ポート106を介して、可動部材78を動作さ
せるためにモータ86を駆動する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート106
を介して、演出羽根役物79a,79bを動作させるためのモータ87を駆動する。
また、演出制御用CPU101は、入力ポート107を介して、遊技者による操作ボタ
ン120の押圧操作に応じて操作ボタン120からの信号を入力する。
さらに、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してランプドライバ基板3
5に対してLEDやランプを駆動する信号を出力する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート104を介して音声出力基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、LEDやランプを駆動する信号は、入力ドライバ3
51を介してLED/ランプドライバ352に入力される。LED/ランプドライバ35
2は、LEDやランプを駆動する信号にもとづいて枠LED28などの枠側に設けられて
いる発光体に電流を供給する。また、遊技盤側に設けられている装飾LED25などに電
流を供給する。
音声出力基板70において、音番号データは、入力ドライバ702を介して音声合成用
IC703に入力される。音声合成用IC703は、音番号データに応じた音声や効果音
を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レ
ベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をス
ピーカ27に出力する。音声データROM704には、音番号データに応じた制御データ
が格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば演出図柄の変
動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
次に、遊技機の動作について説明する。図4は、主基板31における遊技制御用マイク
ロコンピュータ560が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対し
て電源が投入され電力供給が開始されると、リセット信号が入力されるリセット端子の入
力レベルがハイレベルになり、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)は、プログラムの内容が正当か否か確認するための処理であるセキュリティチ
ェック処理を実行した後、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理におい
て、CPU56は、まず、必要な初期設定を行う。
初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタッ
クポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスの初期化(内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化など)を行った後(ステップS4)、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS5)。なお、割込モード2は、CPU56が内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)とから合成されるアドレスが、割込番地を示すモードである。
次いで、CPU56は、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(例えば、電源
基板に搭載されている。)の出力信号(クリア信号)の状態を確認する(ステップS6)。その確認においてオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期化処理(ステップS10〜S15)を実行する。
クリアスイッチがオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバ
ックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS7)。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU56は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域に
バックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップ
RAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。
電力供給停止時処理が行われたことを確認したら、CPU56は、バックアップRAM
領域のデータチェックを行う(ステップS8)。この実施の形態では、データチェックと
してパリティチェックを行う。よって、ステップS8では、算出したチェックサムと、電
力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較す
る。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領
域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状
態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でな
い電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU56は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段
等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理
(ステップS41〜S43の処理)を行う。具体的には、ROM54に格納されているバ
ックアップ時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS41)、バッ
クアップ時設定テーブルの内容を順次作業領域(RAM55内の領域)に設定する(ステ
ップS42)。作業領域はバックアップ電源によって電源バックアップされている。バッ
クアップ時設定テーブルには、作業領域のうち初期化してもよい領域についての初期化デ
ータが設定されている。ステップS41およびS42の処理によって、作業領域のうち初
期化してはならない部分については、保存されていた内容がそのまま残る。初期化しては
ならない部分とは、例えば、電力供給停止前の遊技状態を示すデータ(特別図柄プロセス
フラグ、高確率フラグ、高ベースフラグなど)、出力ポートの出力状態が保存されている
領域(出力ポートバッファ)、未払出賞球数を示すデータが設定されている部分などであ
る。
また、CPU56は、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンド
を送信する(ステップS43)。また、CPU56は、バックアップRAMに保存されて
いる表示結果(15R確変大当り、10R確変大当り、2R確変大当り、突然確変大当り
、小当り、またははずれ)を指定した表示結果指定コマンドを演出制御基板80に対して
送信する(ステップS44)。そして、ステップS14に移行する。なお、ステップS4
4において、CPU56は、例えば、後述する特別図柄ポインタの値もバックアップRA
Mに保存している場合には、第1図柄変動指定コマンドや第2図柄変動指定コマンド(図
13参照)も送信するようにしてもよい。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ1
00は、第1図柄変動指定コマンドや第2図柄変動指定コマンドを受信したことにもとづ
いて、第4図柄の変動表示を再開するようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、バックアップRAM領域には、後述する変動時間タイマの
値も保存される。従って、停電復旧した場合には、ステップS44で表示結果指定コマン
ドが送信された後、保存していた変動時間タイマの値の計測を再開して特別図柄の変動表
示が再開されるとともに、保存していた変動時間タイマの値がタイムアウトしたときに、
さらに後述する図柄確定指定コマンドが送信される。また、この実施の形態では、バック
アップRAM領域には、後述する特別図柄プロセスフラグの値も保存される。従って、停
電復旧した場合には、保存されている特別図柄プロセスフラグの値に応じたプロセスから
特別図柄プロセス処理が再開される。
なお、停電復旧時に必ず表示結果指定コマンドを送信するのではなく、CPU56は、
まず、バックアップRAM領域に保存している変動時間タイマの値が0であるか否かを確
認するようにしてもよい。そして、変動時間タイマの値が0でなければ、変動中に停電し
た場合であると判断して、表示結果指定コマンドを送信するようにし、変動時間タイマが
0であれば、停電時に変動中の状態ではなかったと判断して、表示結果指定コマンドを送
信しないようにしてもよい。
また、CPU56は、まず、バックアップRAM領域に保存している特別図柄プロセス
フラグの値が3であるか否かを確認するようにしてもよい。そして、特別図柄プロセスフ
ラグの値が3であれば、変動中に停電した場合であると判断して、表示結果指定コマンド
を送信するようにし、特別図柄プロセスフラグが3でなければ、停電時に変動中ではなかったと判断して、表示結果指定コマンドを送信しないようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、バックアップフラグとチェックデータとの双方を用いてバ
ックアップRAM領域のデータが保存されているか否か確認しているが、いずれか一方の
みを用いてもよい。すなわち、バックアップフラグとチェックデータとのいずれかを、遊
技状態復旧処理を実行するための契機としてもよい。
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS10)。
なお、RAMクリア処理によって、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生
成するためのカウンタのカウント値のデータ)は0に初期化されるが、任意の値またはあ
らかじめ決められている値に初期化するようにしてもよい。また、RAM55の全領域を
初期化せず、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタ
のカウント値のデータ)をそのままにしてもよい。また、ROM54に格納されている初
期化時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS11)、初期化時設
定テーブルの内容を順次作業領域に設定する(ステップS12)。
ステップS11およびS12の処理によって、例えば、普通図柄当り判定用乱数カウン
タ、特別図柄バッファ、総賞球数格納バッファ、特別図柄プロセスフラグなど制御状態に
応じて選択的に処理を行うためのフラグに初期値が設定される。
また、CPU56は、サブ基板(主基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された
基板。)を初期化するための初期化指定コマンド(遊技制御用マイクロコンピュータ56
0が初期化処理を実行したことを示すコマンドでもある。)をサブ基板に送信する(ステ
ップS13)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、初期化指定コマンド
を受信すると、演出表示装置9において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知す
るための画面表示、すなわち初期化報知を行う。
また、CPU56は、乱数回路503を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ス
テップS14)。CPU56は、例えば、乱数回路設定プログラムに従って処理を実行す
ることによって、乱数回路503にランダムRの値を更新させるための設定を行う。
そして、ステップS15において、CPU56は、所定時間(例えば4ms)毎に定期
的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されている
CTCのレジスタの設定を行なう。すなわち、初期値として例えば4msに相当する値が
所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施の形態では、4ms毎に定
期的にタイマ割込がかかるとする。
初期化処理の実行(ステップS10〜S15)が完了すると、CPU56は、メイン処
理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS
18)を繰り返し実行する。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理を実行する
ときには割込禁止状態に設定し(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用
乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態に設定する(ステップS19)。この実施
の形態では、表示用乱数とは、大当りとしない場合の特別図柄の停止図柄を決定するため
の乱数や大当りとしない場合にリーチとするか否かを決定するための乱数であり、表示用
乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理で
ある。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウ
ント値を更新する処理である。この実施の形態では、初期値用乱数とは、普通図柄に関し
て当りとするか否か決定するための乱数を発生するためのカウンタ(普通図柄当り判定用
乱数発生カウンタ)のカウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技の
進行を制御する遊技制御処理(遊技制御用マイクロコンピュータ560が、遊技機に設けられている演出表示装置、可変入賞球装置、球払出装置等の遊技用の装置を、自身で制御
する処理、または他のマイクロコンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理
、遊技装置制御処理ともいう)において、普通図柄当り判定用乱数のカウント値が1周(
普通図柄当り判定用乱数の取りうる値の最小値から最大値までの間の数値の個数分歩進し
たこと)すると、そのカウンタに初期値が設定される。
なお、この実施の形態では、リーチ演出は、演出表示装置9において可変表示される演
出図柄を用いて実行される。また、特別図柄の表示結果を大当り図柄にする場合には、リ
ーチ演出は常に実行される(ただし、突然確変大当りの場合には、リーチとはならずに突
然確変大当り図柄(例えば「135」)が停止表示される場合もある)。特別図柄の表示結果を大当り図柄にしない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数を用いた変動パターン種別や変動パターンを決定する抽選を行うことによって、リーチ演出
を実行するか否か決定する。ただし、実際にリーチ演出の制御を実行するのは、演出制御
用マイクロコンピュータ100である。
タイマ割込が発生すると、CPU56は、図5に示すステップS20〜S34のタイマ
割込処理を実行する。タイマ割込処理において、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理を実行する(ステップS20)。電源断信号は、例えば電源基板に搭載されている電源監視回路が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断検出処理において、CPU56は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。次いで、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカウントスイッチ23の検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
次に、CPU56は、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄表
示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18b、普
通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行う表示制御処理を実行する(ステップS22)。第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび普通図柄表示器10については、ステップS32,S33で設定される出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
また、遊技制御に用いられる普通図柄当り判定用乱数等の各判定用乱数を生成するため
の各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(判定用乱数更新処理:ステップS23)。CPU56は、さらに、初期値用乱数および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(初期値用乱数更新処理,表示用乱数更新処理:ステップS24,S25)。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。特別図柄プ
ロセス処理では、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を所
定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。C
PU56は、特別図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
次いで、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
また、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送出する処理を行う(演出制御コマンド制御処理:ステップS28)。
さらに、CPU56は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始
動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカ
ウントスイッチ23の検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS30)。具体的には、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14
aおよびカウントスイッチ23のいずれかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、
払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータに賞球個数を示す払
出制御コマンド(賞球個数信号)を出力する。払出制御用マイクロコンピュータは、賞球
個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッフ
ァ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポートの出力状態に対応したRA
M領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を出力ポートに出力する(ステップS31:出力処理)。
また、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行う
ための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定す
る特別図柄表示制御処理を行う(ステップS32)。
さらに、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行
うための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定
する普通図柄表示制御処理を行う(ステップS33)。CPU56は、例えば、普通図柄
の変動に関する開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、普通図柄の
変動速度が0.2秒ごとに表示状態(「○」および「×」)を切り替えるような速度であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値(例えば、「○」を示す1と「×」を示す0)を切り替える。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、普通図柄表示器10における普通図柄の演出表示を実行する。
その後、割込許可状態に設定し(ステップS34)、処理を終了する。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は4ms毎に起動されること
になる。なお、遊技制御処理は、タイマ割込処理におけるステップS21〜S33(ステ
ップS29を除く。)の処理に相当する。また、この実施の形態では、タイマ割込処理で
遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示す
フラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにして
もよい。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび演出表示装置9にはずれ
図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示が開始されてから、演出図柄の可変
表示状態がリーチ状態にならずに、リーチにならない所定の演出図柄の組み合わせが停止
表示されることがある。このような演出図柄の可変表示態様を、可変表示結果がはずれ図
柄になる場合における「非リーチ」(「通常はずれ」ともいう)の可変表示態様という。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび演出表示装置9にはずれ
図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示が開始されてから、演出図柄の可変
表示状態がリーチ状態となった後にリーチ演出が実行され、最終的に大当り図柄とはならない所定の演出図柄の組み合わせが停止表示されることがある。このような演出図柄の可
変表示結果を、可変表示結果が「はずれ」となる場合における「リーチ」(「リーチはず
れ」ともいう)の可変表示態様という。
この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに大当り
図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態になった後にリー
チ演出が実行され、最終的に演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rに、演出図柄が揃って停止表示される(ただし、突然確変大当りの場合には、リーチとはならずに突然確変大当り図柄(例えば「135」)が停止表示される場合もある)。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに小当りである「5」が停止表
示される場合には、演出表示装置9において、演出図柄の可変表示態様が「突然確変大当
り」である場合と同様に演出図柄の可変表示が行われた後、所定の小当り図柄(突然確変
大当り図柄と同じ図柄。例えば「135」)が停止表示されることがある。第1特別図柄
表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに小当り図柄である「5」が停止表示されるこ
とに対応する演出表示装置9における表示演出を「小当り」の可変表示態様という。
ここで、小当りとは、大当りと比較して大入賞口の開放回数が少ない回数(この実施の
形態では0.1秒間の開放を2回)まで許容される当りである。なお、小当り遊技が終了
した場合、遊技状態は変化しない。すなわち、確変状態から通常状態に移行したり通常状
態から確変状態に移行したりすることはない。また、突然確変大当りとは、大当り遊技状
態において大入賞口の開放回数が少ない回数(この実施の形態では0.1秒間の開放を2
回)まで許容されるが大入賞口の開放時間が極めて短い大当りであり、かつ、大当り遊技
後の遊技状態を確変状態に移行させるような大当りである(すなわち、そのようにするこ
とにより、遊技者に対して突然に確変状態となったかのように見せるものである)。つま
り、この実施の形態では、突然確変大当りと小当りとは、大入賞口の開放パターンが同じ
である。そのように制御することによって、大入賞口の0.1秒間の開放が2回行われる
と、突然確変大当りであるか小当りであるかまでは認識できないので、遊技者に対して高
確率状態(確変状態)を期待させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、この実施の形態で示すように大当り種別が全て確変大当り(この実施の形態では、15R確変大当り、10R確変大当り、2R確変大当り、突然確変大当り)であるように構成する場合、小当りを設けなくてもよい。また、大当り種別が全て確変大当りである場合に小当りを設けるように構成する場合には、高確率状態に移行されるのみで高ベース状態を伴わない突然確変大当りを設けるようにすることが好ましい。ただし、この実施の形態では、後述するように、大当り遊技終了後71回目の変動表示の際に高確率/低ベース状態とするときにスーパーリーチとなる割合を高めているのであるが、このように高確率/低ベース状態となる突然確変大当りを設けるように構成する場合には、突然確変大当りによる大当り遊技を終了した後、71回転目の変動表示を終了するまで全ての変動表示において高確率/低ベース状態に制御された状態となるので、確変状態を終了するまでの全ての変動表示においてスーパーリーチとなる割合が高くなってしまう。従って、高確率/低ベース状態となる突然確変大当りを設けるように構成する場合には、高確率/低ベース状態であるときにスーパーリーチとなる割合を必ず毎回高めるのではなく、スーパーリーチとなる割合を高めるときと高めない(通常の割合のまま)ときとを設けるようにしてもよい。また、例えば、遊技状態(例えば、高確率フラグや高ベースフラグがセットされているか否か)を見るのではなく、大当り遊技後の変動表示の回数をカウントし、71回目の変動表示となったときにのみ、スーパーリーチとなる割合を高めるようにしてもよい。そのように構成すれば、高確率/低ベース状態となる突然確変大当りを設けた場合に、突然確変大当りによる大当り遊技を終了した後、確変状態を終了するまでの毎回の変動表示においてスーパーリーチの出現率が連続して高くなってしまう状態を防止することができる。
図6は、あらかじめ用意された演出図柄の変動パターンを示す説明図である。図6に示
すように、この実施の形態では、可変表示結果が「はずれ」であり演出図柄の可変表示態
様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、非リーチPA1−1〜非リ
ーチPA1−4の変動パターンが用意されている。また、可変表示結果が「はずれ」であ
り演出図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、ノー
マルPA2−1〜ノーマルPA2−2、ノーマルPB2−1〜ノーマルPB2−2、スー
パーPA3−1〜スーパーPA3−2、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−2の変動
パターンが用意されている。なお、図6に示すように、リーチしない場合に使用され擬似
連の演出を伴う非リーチPA1−4の変動パターンについては、再変動が1回行われる。リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−1
を用いる場合には、再変動が1回行われる。また、リーチする場合に使用され擬似連の演
出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−2を用いる場合には、再変動が2回行わ
れる。さらに、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、スー
パーPA3−1〜スーパーPA3−2を用いる場合には、再変動が3回行われる。なお、
再変動とは、演出図柄の可変表示が開始されてから表示結果が導出表示されるまでに一旦
はずれとなる演出図柄を仮停止させた後に演出図柄の可変表示を再度実行することである。
また、図6に示すように、この実施の形態では、特別図柄の可変表示結果が大当り図柄
または小当り図柄になる場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−3〜ノー
マルPA2−4、ノーマルPB2−3〜ノーマルPB2−4、スーパーPA3−3〜スー
パーPA3−4、スーパーPB3−3〜スーパーPB3−4、特殊PG1−1〜特殊PG
1−3、特殊PG2−1〜特殊PG2−2の変動パターンが用意されている。なお、図6
において、特殊PG1−1〜特殊PG1−3、特殊PG2−1〜特殊PG2−2の変動パ
ターンは、突然確変大当りまたは小当りとなる場合に使用される変動パターンである。ま
た、図6に示すように、突然確変大当りまたは小当りでない場合に使用され擬似連の演出
を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−3を用いる場合には、再変動が1回行われ
る。また、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマル
PB2−4を用いる場合には、再変動が2回行われる。さらに、リーチする場合に使用さ
れ擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、スーパーPA3−3〜スーパーPA3−4を
用いる場合には、再変動が3回行われる。また、突然確変大当りまたは小当りの場合に使
用され擬似連の演出を伴う特殊PG1−3の変動パターンについては、再変動が1回行わ
れる。
なお、この実施の形態では、図6に示すように、リーチの種類に応じて変動時間が固定
的に定められている場合(例えば、擬似連ありのスーパーリーチAの場合には変動時間が
32.75秒で固定であり、擬似連なしのスーパーリーチAの場合には変動時間が22.
75秒で固定である)を示しているが、例えば、同じ種類のスーパーリーチの場合であっ
ても、合算保留記憶数に応じて、変動時間を異ならせるようにしてもよい。例えば、同じ
種類のスーパーリーチを伴う場合であっても、合算保留記憶数が多くなるに従って、変動
時間が短くなるようにしてもよい。また、例えば、同じ種類のスーパーリーチの場合であ
っても、第1特別図柄の変動表示を行う場合には、第1保留記憶数に応じて、変動時間を
異ならせるようにしてもよく、第2特別図柄の変動表示を行う場合には、第2保留記憶数
に応じて、変動時間を異ならせるようにしてもよい。この場合、第1保留記憶数や第2保
留記憶数の値ごとに別々の判定テーブルを用意しておき(例えば、保留記憶数0〜2用の
変動パターン種別判定テーブルと保留記憶数3,4用の変動パターン種別判定テーブルと
を用意しておき)、第1保留記憶数または第2保留記憶数の値に応じて判定テーブルを選
択して、変動時間を異ならせるようにしてもよい。
図7は、各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1(MR1):大当りの種類(後述する15R確変大当り、10R確変大当り、2R確変大当り、突然確変大当り)を決定する(大当り種別判定用)
(2)ランダム2(MR2):変動パターンの種類(種別)を決定する(変動パターン種別判定用)
(3)ランダム3(MR3):変動パターン(変動時間)を決定する(変動パターン判定用)
(4)ランダム4(MR4):普通図柄にもとづく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)
(5)ランダム5(MR5):ランダム4の初期値を決定する(ランダム4初期値決定用)
なお、この実施の形態では、変動パターンは、まず、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)を用いて変動パターン種別を決定し、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を用いて、決定した変動パターン種別に含まれるいずれかの変動パターンに決定する。そ
のように、この実施の形態では、2段階の抽選処理によって変動パターンが決定される。
なお、変動パターン種別とは、複数の変動パターンをその変動態様の特徴に従ってグル
ープ化したものである。例えば、複数の変動パターンをリーチの種類でグループ化して、
ノーマルリーチを伴う変動パターンを含む変動パターン種別と、スーパーリーチAを伴う
変動パターンを含む変動パターン種別と、スーパーリーチBを伴う変動パターンを含む変
動パターン種別とに分けてもよい。また、例えば、複数の変動パターンを擬似連の再変動
の回数でグループ化して、擬似連を伴わない変動パターンを含む変動パターン種別と、再
変動1回の変動パターンを含む変動パターン種別と、再変動2回の変動パターンを含む変
動パターン種別と、再変動3回の変動パターンを含む変動パターン種別とに分けてもよい
。また、例えば、複数の変動パターンを擬似連や滑り演出などの特定演出の有無でグループ化してもよい。
なお、この実施の形態では、後述するように、15R確変大当り、10R確変大当り、2R確変大当りである場合には、ノーマルリーチのみを伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA3−1と、ノーマルリーチおよび擬似連を伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA3−2と、スーパーリーチを伴う変動パターン種別であるスーパーCA3−3とに種別分けされている。また、突然確変大当りである場合には、非リーチの変動パターンを含む変動パターン種別である特殊CA4−1と、リ
ーチを伴う変動パターンを含む変動パターン種別である特殊CA4−2とに種別分けされ
ている。また、小当りである場合には、非リーチの変動パターンを含む変動パターン種別
である特殊CA4−1に種別分けされている。また、はずれである場合には、リーチも特
定演出も伴わない変動パターンを含む変動パターン種別である非リーチCA2−1と、リ
ーチを伴わないが特定演出を伴う変動パターンを含む変動パターン種別である非リーチC
A2−2と、リーチも特定演出も伴わない短縮変動の変動パターンを含む変動パターン種
別である非リーチCA2−3と、ノーマルリーチのみを伴う変動パターンを含む変動パタ
ーン種別であるノーマルCA2−4と、ノーマルリーチおよび再変動2回の擬似連を伴う
変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA2−5と、ノーマルリーチおよ
び再変動1回の擬似連を伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA2
−6と、スーパーリーチを伴う変動パターン種別であるスーパーCA2−7とに種別分け
されている。
図5に示された遊技制御処理におけるステップS23では、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ560は、(1)の大当り種別判定用乱数、および(4)の普通図柄当り判定用乱
数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判
定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数(ランダム2、ランダム3)または初期
値用乱数(ランダム5)である。なお、遊技効果を高めるために、上記の乱数以外の乱数
も用いてもよい。また、この実施の形態では、大当り判定用乱数として、遊技制御用マイ
クロコンピュータ560に内蔵されたハードウェア(遊技制御用マイクロコンピュータ5
60の外部のハードウェアでもよい。)が生成する乱数を用いる。なお、大当り判定用乱
数として、ハードウェア乱数ではなく、ソフトウェア乱数を用いてもよい。
図8(A)は、大当り判定テーブルを示す説明図である。大当り判定テーブルとは、R
OM54に記憶されているデータの集まりであって、ランダムRと比較される大当り判定
値が設定されているテーブルである。大当り判定テーブルには、通常状態(確変状態でな
い遊技状態)において用いられる通常時大当り判定テーブルと、確変状態において用いら
れる確変時大当り判定テーブルとがある。通常時大当り判定テーブルには、図8(A)の
左欄に記載されている各数値が設定され、確変時大当り判定テーブルには、図8(A)の
右欄に記載されている各数値が設定されている。図8(A)に記載されている数値が大当
り判定値である。
なお、この実施の形態では、確変状態には、大当り抽選において大当りと決定される確
率を高めた高確率状態に移行されるとともに、高ベース状態にも移行された状態であるあ
る場合と、高確率状態にのみ移行され高ベース状態には移行されていない(低ベース状態
である)状態である場合との2つのケースがあるが、いずれのケースの場合であっても、
確変状態である場合には確変時大当り判定テーブルが用いられ、それ以外の場合に通常時
大当り判定テーブルが用いられる。なお、後述するように、この実施の形態では、大当り
となると、大当り遊技終了後に高確率状態に移行されるとともに高ベース状態に移行され
る。そして、大当り終了後、変動表示を71回終了するまで確変状態が継続する。ただし、高ベース状態は、大当り終了後、変動表示を70回終了したときに終了して低ベース状態に移行され、高確率状態のみ変動表示を71回終了するまで継続される。従って、この実施の形態では、大当り終了後、70回目の変動表示を終了してから71回目の変動表示を終了するまでの間、高確率状態のみに移行され、高ベース状態には移行されていない(低ベース状態である)確変状態となる場合がある。
図8(B),(C)は、小当り判定テーブルを示す説明図である。小当り判定テーブル
とは、ROM54に記憶されているデータの集まりであって、ランダムRと比較される小
当り判定値が設定されているテーブルである。小当り判定テーブルには、第1特別図柄の
変動表示を行うときに用いられる小当り判定テーブル(第1特別図柄用)と、第2特別図
柄の変動表示を行うときに用いられる小当り判定テーブル(第2特別図柄用)とがある。小当り判定テーブル(第1特別図柄用)には、図8(B)に記載されている各数値が設定
され、小当り判定テーブル(第2特別図柄用)には、図8(C)に記載されている各数値
が設定されている。また、図8(B),(C)に記載されている数値が小当り判定値である。
なお、第1特別図柄の変動表示を行う場合にのみ小当りと決定するようにし、第2特別
図柄の変動表示を行う場合には小当りを設けないようにしてもよい。この場合、図8(C)に示す第2特別図柄用の小当り判定テーブルは設けなくてもよい。この実施の形態では、遊技状態が確変状態に移行されているときには主として第2特別図柄の変動表示が実行される。遊技状態が確変状態に移行されているときにも小当りが発生するようにし、確変となるか否かを煽る演出を行うように構成すると、現在の遊技状態が確変状態であるにもかかわらず却って遊技者に煩わしさを感じさせてしまう。そこで、第2特別図柄の変動表示中は小当りが発生しないように構成すれば、遊技状態が確変状態である場合には小当りが発生しにくくし必要以上に確変に対する煽り演出を行わないようにすることができ、遊技者に煩わしさを感じさせる事態を防止することができる。
CPU56は、所定の時期に、乱数回路503のカウント値を抽出して抽出値を大当り
判定用乱数(ランダムR)の値とするのであるが、大当り判定用乱数値が図8(A)に示
すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(後述する15R確変
大当り、10R確変大当り、2R確変大当り、突然確変大当り)にすることに決定する。また、大当り判定用乱数値が図8(B),(C)に示すいずれかの小当り判定値に一致すると、特別図柄に関して小当りにすることに決定する。なお、図8(A)に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)を示す。また、図8(B),(C)に示す「確率」は、小当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということでもある。また、小当りにするか否か決定するということは、小当り遊技状態に移行
させるか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄
表示器8bにおける停止図柄を小当り図柄にするか否か決定するということでもある。
なお、この実施の形態では、図8(B),(C)に示すように、小当り判定テーブル(第1特別図柄用)を用いる場合には300分の1の割合で小当りと決定されるのに対して、小当り判定テーブル(第2特別図柄)を用いる場合には3000分の1の割合で小当りと決定される場合を説明する。従って、この実施の形態では、第1始動入賞口13に始動入賞して第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2始動入賞口14に始動入賞して第2特別図柄の変動表示が実行される場合と比較して、「小当り」と決定される割合が高い。
図8(D),(E)は、ROM54に記憶されている大当り種別判定テーブル131a,131bを示す説明図である。このうち、図8(D)は、遊技球が第1始動入賞口13に入賞したことにもとづく保留記憶を用いて(すなわち、第1特別図柄の変動表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合の大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)131aである。また、図8(E)は、遊技球が第2始動入賞口14に入賞したことにもとづく保留記憶を用いて(すなわち、第2特別図柄の変動表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合の大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)131bである。
大当り種別判定テーブル131a,131bは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の
判定がなされたときに、大当り種別判定用の乱数(ランダム1)にもとづいて、大当りの
種別を「15R確変大当り」、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」、「突然確変大当り」のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。なお、この実施の形態では、図8(D),(E)に示すように、大当り種別判定テーブル131aには「突然確変大当り」に対して8個の判定値が割り当てられている(40分の8の割合で突然確変大当りと決定される)のに対して、大当り種別判定テーブル131bには「突然確変大当り」に対して2個の判定値が割り当てられている(40分の2の割合で突然確変大当りと決定される)場合を説明する。従って、この実施の形態では、第1始動入賞口13に始動入賞して第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2始動入賞口14に始動入賞して第2特別図柄の変動表示が実行される場合と比較して、「突然確変大当り」と決定される割合が高い。なお、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブル131aにのみ「突然確変大当り」を振り分けるようにし、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブル131bには「突然確変大当り」の振り分けを行わない(すなわち、第1特別図柄の変動表示を行う場合にのみ、「突然確変大当り」と決定される場合がある)ようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、図8(D),(E)に示すように、所定量の遊技価値を付与する第1特定遊技状態としての突然確変大当りと、該遊技価値よりも多い量の遊技価値
を付与する第2特定遊技状態としての15ラウンドの確変大当り「15R確変大当り」、10ラウンドの確変大当り「10R確変大当り」および2ラウンドの確変大当り「2R確
変大当り」とに決定する場合があるとともに、第1特別図柄の変動表示が実行される場合
に高い割合で第1特定遊技状態とすることに決定する場合を示しているが、付与される遊
技価値は、この実施の形態で示したようなラウンド数に限られない。例えば、第1特定遊
技状態と比較して、遊技価値として1ラウンドあたりの大入賞口への遊技球の入賞数(カ
ウント数)の許容量を多くした第2特定遊技状態を決定するようにしてもよい。また、例
えば、第1特定遊技状態と比較して、遊技価値として大当り中の1回あたりの大入賞口の
開放時間を長くした第2特定遊技状態を決定するようにしてもよい。また、例えば、同じ
15ラウンドの大当りであっても、1ラウンドあたり大入賞口を1回開放する第1特定遊
技状態と、1ラウンドあたり大入賞口を複数回開放する第2特定遊技状態とを用意し、大
入賞口の開放回数が実質的に多くなるようにして第2特定遊技状態の遊技価値を高めるよ
うにしてもよい。この場合、例えば、第1特定遊技状態または第2特定遊技状態いずれの
場合であっても、大入賞口を15回開放したときに(この場合、第1特定遊技状態の場合
には15ラウンド全てを終了し、第2特定遊技状態の場合には未消化のラウンドが残って
いることになる)、大当りがさらに継続するか否かを煽るような態様の演出を実行するよ
うにしてもよい。そして、第1特定遊技状態の場合には内部的に15ラウンド全てを終了
していることから大当り遊技を終了し、第2特定遊技状態の場合には内部的に未消化のラ
ウンドが残っていることから、大当り遊技が継続する(恰も15回開放の大当りを終了し
た後にさらにボーナスで大入賞口の開放が追加で始まったような演出)ようにしてもよい
この実施の形態では、図8(D),(E)に示すように、大当り種別として、「15R確変大当り」、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」および「突然確変大当り」がある。なお、この実施の形態では、大当り遊技において実行されるラウンド数が15ラウンド、10ラウンドおよび2ラウンドの3種類である場合を示しているが、大当り遊技において実行されるラウンド数は、この実施の形態で示したものに限られない。例えば、7ラウンドの大当り遊技に制御する7R確変大当りや、5ラウンドの大当り遊技に制御する5R確変大当りが設けられていてもよい。また、この実施の形態では、大当り種別が「15R確変大当り」、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」および「突然確変大当り」の4種類である場合を示しているが、4種類にかぎらず、例えば、5種類以上の大当り種別を設けるようにしてもよい。また、逆に、大当り種別が4種類よりも少なくてもよく、例えば、大当り種別として2種類のみ設けられていてもよい。
「15R確変大当り」とは、15ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技
状態の終了後に確変状態に移行させる大当りである(この実施の形態では、高確率状態に
移行されるとともに高ベース状態にも移行される。後述するステップS166〜S169
参照)。そして、確変状態に移行した後、変動表示を70回終了すると高ベース状態が終
了し(ステップS169,S144参照)、変動表示を71回終了すると高確率状態が終
了する(ステップS167,S140参照)。
「10R確変大当り」とは、10ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技
状態の終了後に確変状態に移行させる大当りである(この実施の形態では、高確率状態に
移行されるとともに高ベース状態にも移行される。後述するステップS166〜S169
参照)。そして、確変状態に移行した後、変動表示を70回終了すると高ベース状態が終
了し(ステップS169,S144参照)、変動表示を71回終了すると高確率状態が終
了する(ステップS167,S140参照)。
「2R確変大当り」とは、2ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態
の終了後に確変状態に移行させる大当りである(この実施の形態では、高確率状態に移行
されるとともに高ベース状態にも移行される。後述するステップS166〜S169参照)。そして、確変状態に移行した後、変動表示を70回終了すると高ベース状態が終了し(ステップS169,S144参照)、変動表示を71回終了すると高確率状態が終了する(ステップS167,S140参照)。
なお、「2R確変大当り」は、後述する「突然確変大当り」と同様に大入賞口の開放回
数が2回(2ラウンド)のみ許容される大当りであるが、「突然確変大当り」と異なり、1ラウンドあたりの大入賞口の開放時間が長い(この実施の形態では29秒)。従って、後述する「突然確変大当り」の場合には、大当り遊技中に遊技球が大入賞口に入賞することは殆ど期待できないのであるが、「2R確変大当り」となった場合には、大入賞口の開
放回数は少ないものの大当り遊技中に遊技球が大入賞口に入賞することを期待することが
できる。
また、「突然確変大当り」とは、「15R確変大当り」や「10R確変大当り」と比較
して大入賞口の開放回数が少ない回数(この実施の形態では0.1秒間の開放を2回)ま
で許容される大当りである。すなわち、「突然確変大当り」となった場合には、2ラウン
ドの大当り遊技状態に制御される。また、「15R確変大当り」や、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」では、1ラウンドあたりの大入賞口の開放時間が29秒と長いのに対して、「突然確変大当り」では1ラウンドあたりの大入賞口の開放時間が0.1秒と極めて短く、大当り遊技中に大入賞口に遊技球が入賞することは殆ど期待できない。そして、この実施の形態では、その突然確変大当り遊技状態の終了後に確変状態に移行される(この実施の形態では、高確率状態に移行されるとともに高ベース状態にも移行される。後述するステップS166〜S169参照)。そして、確変状態に移行した後、変動表示を70回終了すると高ベース状態が終了し(ステップS169,S144参照)、変動表示を71回終了すると高確率状態が終了する(ステップS167,S140参照)。
なお、前述したように、この実施の形態では、「小当り」となった場合にも、大入賞口
の開放が0.1秒間ずつ2回行われ、「突然確変大当り」による大当り遊技状態と同様の
制御が行われる。そして、「小当り」となった場合には、大入賞口の2回の開放が終了し
た後、遊技状態は変化せず、「小当り」となる前の遊技状態が維持される。そのようにす
ることによって、「突然確変大当り」であるか「小当り」であるかを認識できないように
し、遊技の興趣を向上させている。なお、この実施の形態で示すように大当り種別が全て
確変大当り(この実施の形態では、15R確変大当り、10R確変大当り、2R確変大当
り、突然確変大当り)であるように構成する場合、小当りを設けなくてもよい。また、こ
の実施の形態のように大当り種別が全て確変大当りである場合に小当りを設けるように構
成する場合には、高確率状態に移行されるのみで高ベース状態を伴わない突然確変大当り
を設けるようにすること(大入賞口の開放パターンも突然確変大当りと小当りの場合とで
同じにすること)が好ましい。ただし、この実施の形態では、後述するように、大当り遊
技終了後71回目の変動表示を実行するときにスーパーリーチとなる割合を高めているの
であるが、小当りおよび高ベース状態を伴わない突然確変大当りを設けるように構成する
場合には、71回目の変動表示においてスーパーリーチとなる割合を必ず毎回高めるので
はなく、スーパーリーチとなる割合を高めるときと高めない(通常の割合のまま)ときと
を設けるようにし、突然確変大当り後の高確率状態において低確率/低ベース状態のとき
と同じ選択割合/選択方法で変動パターンを選択するように構成すればよい。そのように
構成すれば、大当り終了後71回目の変動表示でスーパーリーチの出現率が永久的に高く
なってしまう状態を防止することができる。
大当り種別判定テーブル131a,131bには、ランダム1の値と比較される数値で
あって、「15R確変大当り」、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」、「突然確変大当り」のそれぞれに対応した判定値(大当り種別判定値)が設定されている。CPU56は、ランダム1の値が大当り種別判定値のいずれかに一致した場合に、大当りの種別を、一致した大当り種別判定値に対応する種別に決定する。
図9(A)〜(C)は、大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Cを
示す説明図である。大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Cは、可変
表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別の判定結果に応じて
、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)にもとづいて複数
種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
各大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Cには、変動パターン種別
判定用の乱数(ランダム2)の値と比較される数値(判定値)であって、ノーマルCA3
−1〜ノーマルCA3−2、スーパーCA3−3、特殊CA4−1、特殊CA4−2の変
動パターン種別のいずれかに対応する判定値が設定されている。
例えば、大当り種別が「10R確変大当り」や「2R確変大当り」である場合に用いら
れる図9(A)に示す大当り用変動パターン種別判定テーブル132Aと、大当り種別が
「15R確変大当り」である場合に用いられる図9(B)に示す大当り用変動パターン種
別判定テーブル132Bとで、ノーマルCA3−1〜ノーマルCA3−2、スーパーCA
3−3の変動パターン種別に対する判定値の割り当てが異なっている。
このように、大当り種別に応じて選択される大当り用変動パターン種別判定テーブル1
32A〜132Cを比較すると、大当り種別に応じて各変動パターン種別に対する判定値
の割り当てが異なっている。また、大当り種別に応じて異なる変動パターン種別に対して
判定値が割り当てられている。よって、大当り種別を複数種類のうちのいずれにするかの
決定結果に応じて、異なる変動パターン種別に決定することができ、同一の変動パターン
種別に決定される割合を異ならせることができる。
なお、図9(A),(B)に示すように、この実施の形態では、「15R確変大当り」、「10R確変大当り」または「2R確変大当り」である場合には、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)の値が150〜251であれば、少なくともスーパーリーチ(スーパーリーチA、スーパーリーチB)を伴う変動表示が実行されることがわかる。
また、スーパーリーチ大当りについて、擬似連を伴う変動パターン種別(スーパーPA
3−3、スーパーPA3−4の変動パターンを含む変動パターン種別)と、擬似連を伴わ
ない変動パターン種別(スーパーPB3−3、スーパーPB3−4の変動パターンを含む
変動パターン種別)とに分けてもよい。この場合、10R/2R確変大当り用の大当り用
変動パターン種別判定テーブル132Aおよび15R確変大当り用の大当り用変動パター
ン種別判定テーブル132Bの両方において、スーパーリーチかつ擬似連を伴う変動パタ
ーン種別と、スーパーリーチかつ擬似連を伴わない変動パターン種別とが割り当てられる
ことになる。
また、大当り種別が「突然確変大当り」である場合に用いられる大当り用変動パターン
種別判定テーブル132Cでは、例えば、特殊CA4−1、特殊CA4−2といった大当
り種別が「突然確変大当り」以外である場合には判定値が割り当てられない変動パターン
種別に対して、判定値が割り当てられている。よって、可変表示結果が「大当り」となり
大当り種別が「突然確変大当り」となることに応じて突然確変大当り状態に制御する場合
には、15R確変大当りや10R確変大当り、2R確変大当りによる大当り状態に制御す
る場合とは異なる変動パターン種別に決定することができる。
また、図9(D)は、小当り用変動パターン種別判定テーブル132Dを示す説明図で
ある。小当り用変動パターン種別判定テーブル132Dは、可変表示結果を小当り図柄に
する旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)にもとづいて複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。なお、この実施の形態では、図9(D)に示すように、小当りとすることに決定されている場合には、変動パターン種別として特殊CA4−1が決定される場合が示されている。
図10(A)〜(D)は、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135A〜135D
を示す説明図である。このうち、図10(A)は、遊技状態が通常状態であるとともに合
算保留記憶数が3未満である場合に用いられるはずれ用変動パターン種別判定テーブル1
35Aを示している。また、図10(B)は、遊技状態が通常状態であるとともに合算保
留記憶数が3以上である場合に用いられるはずれ用変動パターン種別判定テーブル135
Bを示している。また、図10(C)は、遊技状態が確変状態のうちの高確率/高ベース
状態(大当り終了後、70回目の変動表示を終了するまでの状態)である場合に用いられ
るはずれ用変動パターン種別判定テーブル135Cを示している。また、図10(D)は、遊技状態が確変状態のうちの高確率/低ベース状態(大当り終了後、70回目の変動表示を終了してから71回目の変動表示を終了するまでの状態)である場合に用いられるはずれ用変動パターン種別判定テーブル135Dを示している。はずれ用変動パターン種別判定テーブル135A〜135Dは、可変表示結果をはずれ図柄にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)にもとづいて複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図10(C),(D)に示すように、この実施の形態では、確変状態である場合であっても、大当り終了後、最後の71回目の変動表示が行われる場合には、それ以前の70回目の変動表示が行われる場合までと比較して、スーパーリーチを伴う変動パターンが選択
される割合が高い。そのようにすることによって、この実施の形態では、確変状態が終了
する最後の変動表示では高い確率でスーパーリーチの変動表示を行うようにすることによ
って、確変状態終了時における遊技者の大当りに対する期待感を高めている。なお、最後の71回目の変動表示だけにかぎらず、例えば、確変状態が終了する所定回数前(例えば、5回前)の変動表示から最終回の変動表示にわたってスーパーリーチとなる割合を高めるなど、複数回の変動表示にわたって高い確率でスーパーリーチの変動表示を行うようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、大当り終了後、高確率状態については71回目の変動表示
が終了するまで継続するようにし、高ベース状態については70回目の変動表示が終了す
るまで継続するようにすることによって、確変状態最後の71回目の変動表示においては
高確率/低ベース状態に制御されている場合を示しているが、高ベース状態についても7
1回目の変動表示が終了するまで継続するようににし、確変状態最後の71回目の変動表
示においても高確率/高ベース状態に制御されているようにしてもよい。ただし、このよ
うに制御すると、この実施の形態では、後述するように、変動パターン設定処理において
高確率フラグや高ベースフラグの状態によって、はずれ用変動パターン種別判定テーブル
135C,135Dを選択しているのであるが(ステップS95,S96,S100,S
101参照)、確変状態最後の71回目の変動表示でも高確率/高ベース状態のままであ
ることから、このようにフラグの状態を確認してはずれ用変動パターン種別判定テーブル
135C,135Dを選択することができなくなる。そこで、このように、確変状態最後
の71回目の変動表示においても高確率/高ベース状態に制御する場合には、後述する高
確率回数カウンタや高ベース回数カウンタの値を確認し、カウンタの値が残り1回となっ
ていれば、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135Dを選択するようにし、カウン
タの値がまだ2以上であれば、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135Cを選択す
るようにしてもよい。
また、確変状態が終了する所定回数前(例えば、5回前)の変動表示から最終回の変動
表示にわたってスーパーリーチとなる割合を高めるように構成する場合、例えば、大当り
終了時に後述する高確率回数カウンタや高ベース回数カウンタに75回をセットするよう
にし(例えば、高確率回数カウンタおよび高ベース回数カウンタの両方に75をセットし
て、75回の変動表示を終了するまで高確率/高ベース状態が継続するようにしてもよく、高確率回数カウンタに75をセットし、高ベース回数カウンタに70をセットして、確変状態が終了する5変動前から最終回の変動表示までは高確率/低ベース状態に制御するようにしてもよい。なお、確変状態が終了する5変動前から最終回の変動表示までは高確率/低ベース状態に制御する場合には、この実施の形態で示したものと同様の制御に従い、高確率フラグや高ベースフラグを確認することによって、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135C,135Dを選択するようにしてもよい(ステップS95,S96,S100,S101参照)。)、変動表示の開始時に、高確率回数カウンタや高ベース回数カウンタの値が残り所定数(例えば5)以内となっているか否か(確変状態の残り回数が所定回数以内となっているか否か)を確認し、所定数(例えば5)以内となっていれば、図10(D)に示すスーパーリーチの割合を高めたはずれ用変動パターン種別判定テーブル135Dを選択するようにし、カウンタの値がまだ所定数(例えば5)より多ければ、図10(C)に示すはずれ用変動パターン種別判定テーブル135Cを選択するようにしてもよい。なお、確変状態が終了する所定回数前(例えば、5回前)の変動表示からスーパーリーチとなる割合を高めるように構成する場合の制御方法は、この実施の形態に示したものにかぎらず、例えば、高確率回数カウンタには、この実施の形態と同様に71をセットし、逆に高ベース回数カウンタに66をセットすることによって、確変状態が終了する5変動前から最終回の変動表示までは高確率/低ベース状態に制御するようにし、高確率回数カウンタの値が残り5以内となっているか否かを確認することによって、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135C,135Dを選択するようにしてもよい。また、大当り後の変動回数を高確率回数カウンタや高ベース回数カウンタのカウント値にもとづいて判断するのではなく、他のカウンタを用いて判断するようにしてもよい。例えば、大当り遊技終了後の変動回数をカウントするカウンタを設けるようにし、そのカウンタのカウント値が所定範囲(例えば、71〜75または66〜71。)であるか否かを確認することによって、確変状態が終了する5変動前から最終回の変動表示までの間であるか否かを判定し、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135C,135Dを選択するようにしてもよい(なお、確変状態が終了する最終回の変動表示1回のみスーパーリーチの選択割合を高めるように構成する場合にも同様に構成してもよく、例えば、大当り遊技終了後の変動回数をカウントするカウンタの値が例えば71となった場合にはずれ用変動パターン種別判定テーブル135Dを選択するように構成してもよい)。また、確変状態が終了する所定回数前(例えば、5回前)の変動表示から最終回の変動表示が終了するまでを高確率/低ベース状態に制御するように構成する場合には、この実施の形態と同様に、変動パターン設定処理において高確率フラグや高ベースフラグの状態によって、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135C,135Dを選択するようにしてもよい(ステップS95,S96,S100,S101参照)。
なお、図10に示す例では、遊技状態が高ベース状態である場合と合算保留記憶数が3
以上である場合とで別々のはずれ用変動パターン種別判定テーブル135B〜135Dを
用いる場合を示しているが、高ベース状態である場合と合算保留記憶数が3以上である場
合とで、共通のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを用いるように構成してもよい。
また、図10(C)に示す例では、合算保留記憶数にかかわらず共通の高ベース用のはず
れ用変動パターン種別判定テーブル135Cを用いる場合を示しているが、高ベース用の
はずれ用変動パターン種別判定テーブルとして合算保留記憶数に応じた複数のはずれ用変
動パターン判定テーブル(判定値の割合を異ならせたテーブル)を用いるようにしてもよ
い。
なお、この実施の形態では、遊技状態が通常状態である場合には、合算保留記憶数が3
未満である場合に用いるはずれ変動パターン種別判定テーブル135Aと、合算保留記憶
数が3以上である場合に用いるはずれ変動パターン種別判定テーブル135Bとの2種類
のテーブルを用いる場合を示しているが、はずれ変動パターン種別判定テーブルの分け方
は、この実施の形態で示したものにかぎられない。例えば、合算保留記憶数の値ごとに別
々のはずれ変動パターン種別判定テーブルをそれぞれ備えてもよい(すなわち、合算保留
記憶数0個用、合算保留記憶数1個用、合算保留記憶数2個用、合算保留記憶数3個用、合算保留記憶数4個用・・・のはずれ変動パターン種別判定テーブルをそれぞれ別々に用
いるようにしてもよい)。また、例えば、合算保留記憶数の他の複数の値の組合せに対応
したはずれ変動パターン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい。例えば、合算保留
記憶数0〜2用、合算保留記憶数3用、合算保留記憶数4用・・・のはずれ変動パターン
種別判定テーブルを用いるようにしてもよい。
また、この実施の形態では、合算保留記憶数に応じてはずれ変動パターン種別判定テー
ブルを複数備える場合を示しているが、第1保留記憶数や第2保留記憶数に応じてはずれ
変動パターン種別判定テーブルを複数備えるようにしてもよい。例えば、第1特別図柄の
変動表示を行う場合には、第1保留記憶数の値ごとに別々に用意されたはずれ変動パター
ン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい(すなわち、第1保留記憶数0個用、第1
保留記憶数1個用、第1保留記憶数2個用、第1保留記憶数3個用、第1保留記憶数4個
用・・・のはずれ変動パターン種別判定テーブルをそれぞれ別々に用いるようにしてもよ
い)。また、例えば、第1保留記憶数の他の複数の値の組合せに対応したはずれ変動パタ
ーン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい。例えば、第1保留記憶数0〜2用、第
1保留記憶数3用、第1保留記憶数4用・・・のはずれ変動パターン種別判定テーブルを
用いるようにしてもよい。この場合であっても、第1保留記憶数や第2保留記憶数が多い
場合(例えば3以上)には、変動時間が短い変動パターンを含む変動パターン種別が選択
されやすいように構成すればよい。また、このような場合であっても、特定の可変表示パ
ターンとしてのスーパーリーチを伴う変動パターンを含む変動パターン種別に対して共通
の判定値を割り当てるように構成すればよい。
なお、「特定の演出態様」とは、スーパーリーチを伴う変動パターンなど、少なくとも
大当りに対する期待度が高く設定され、遊技者に大当りに対する期待感を抱かせることが
できる変動パターン種別、変動パターンのことである。また、「大当りに対する期待度(
信頼度)」とは、その特定の演出態様による可変表示(例えば、スーパーリーチを伴う変
動表示)が実行された場合に大当りが出現する出現率(確率)を示している。例えば、ス
ーパーリーチを伴う変動表示が実行される場合の大当り期待度は、(大当りと決定されて
いる場合にスーパーリーチが実行される割合)/(大当りと決定されている場合およびハ
ズレと決定されている場合の両方にスーパーリーチが実行される割合)を計算することに
よって求められる。
各はずれ用変動パターン種別判定テーブル135A〜135Bには、変動パターン種別
判定用の乱数(ランダム2)の値と比較される数値(判定値)であって、非リーチCA2
−1〜非リーチCA2−3、ノーマルCA2−4〜ノーマルCA2−6、スーパーCA2
−7の変動パターン種別のいずれかに対応する判定値が設定されている。
なお、図10(A),(B)に示すように、この実施の形態では、はずれであるとともに遊技状態が通常状態である場合には、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)の
値が230〜251であれば、合算保留記憶数にかかわらず、少なくともスーパーリーチ
(スーパーリーチA、スーパーリーチB)を伴う変動表示が実行されることがわかる。
また、図10(A)、(B)に示すように、この実施の形態では、はずれであるとともに遊技状態が通常状態である場合には、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)の
値が1〜79であれば、合算保留記憶数にかかわらず、少なくともリーチを伴わない(擬
似連や滑り演出などの特定演出も伴わない)通常変動の変動表示が実行されることがわか
る。そのようなテーブル構成により、この実施の形態では、判定テーブル(はずれ用変動
パターン種別判定テーブル135A,135B)は、リーチ用可変表示パターン(リーチ
を伴う変動パターン)以外の可変表示パターンのうちの少なくとも一部に対して、保留記
憶手段(第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファ)が記憶する権利の数(第1保留
記憶数や第2保留記憶数、合算保留記憶数)にかかわらず、共通の判定値(図10(A)
,(B)に示す例では1〜79)が割り当てられるように構成されている。なお、「リー
チ用可変表示パターン以外の可変表示パターン」とは、この実施の形態で示したように、例えば、リーチを伴わず、擬似連や滑り演出などの特定演出も伴わず、可変表示結果が大
当りとならない場合に用いられる可変表示パターン(変動パターン)のことである。
なお、この実施の形態では、図9に示すように、現在の遊技状態にかかわらず、共通の
大当り用変動パターン種別判定テーブルを用いる場合を示したが、現在の遊技状態が確変
状態であるか通常状態であるかに応じて、それぞれ別々に用意された大当り用変動パター
ン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい。また、この実施の形態では、合算保留記
憶数が3以上である場合に、図10(B)に示す短縮用のはずれ用変動パターン種別判定
テーブルを選択して短縮変動の変動パターンが決定される場合があるように構成する場合
を示しているが、現在の遊技状態に応じて短縮変動の変動パターンが選択されうる場合の
合算保留記憶数(第1保留記憶数や第2保留記憶数でもよい)の閾値を異ならせてもよい。例えば、遊技状態が通常状態である場合には、合算保留記憶数が3である場合に(または、例えば、第1保留記憶数や第2保留記憶数が2である場合に)、短縮用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを選択して短縮変動の変動パターンが決定される場合があるようにし、遊技状態が高ベース状態である場合には、合算保留記憶数がより少ない1や2の場合でも(または、例えば、第1保留記憶数や第2保留記憶数がより少ない0や1の場合でも)、短縮用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを選択して短縮変動の変動パターンが決定される場合があるようにしてもよい。
図11(A),(B)は、ROM54に記憶されている当り変動パターン判定テーブル137A〜137Bを示す説明図である。当り変動パターン判定テーブル137A〜13
7Bは、可変表示結果を「大当り」や「小当り」にする旨の判定がなされたときに、大当
り種別や変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダ
ム3)にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照さ
れるテーブルである。各当り変動パターン判定テーブル137A〜137Bは、変動パタ
ーン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン
種別をノーマルCA3−1〜ノーマルCA3−2、スーパーCA3−3のいずれかにする
旨の決定結果に応じて当り変動パターン判定テーブル137Aが使用テーブルとして選択
され、変動パターン種別を特殊CA4−1、特殊CA4−2のいずれかにする旨の決定結
果に応じて当り変動パターン判定テーブル137Bが使用テーブルとして選択される。各
当り変動パターン判定テーブル137A〜137Bは、変動パターン種別に応じて、変動
パターン判定用の乱数(ランダム3)の値と比較される数値(判定値)であって、演出図
柄の可変表示結果が「大当り」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれか
に対応するデータ(判定値)を含む。
なお、図11(A)に示す例では、変動パターン種別として、ノーマルリーチのみを伴
う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA3−1と、ノーマルリーチお
よび擬似連を伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA3−2と、ス
ーパーリーチを伴う(スーパーリーチとともに擬似連を伴う場合もある)変動パターンを
含む変動パターン種別であるスーパーCA3−3とに種別分けされている場合が示されて
いる。また、図11(B)に示す例では、変動パターン種別として、非リーチの変動パタ
ーンを含む変動パターン種別である特殊CA4−1と、リーチを伴う変動パターンを含む
変動パターン種別である特殊CA4−2とに種別分けされている場合が示されている。な
お、図11(B)において、リーチの有無によって変動パターン種別を分けるのではなく、擬似連や滑り演出などの特定演出の有無によって変動パターン種別を分けてもよい。この場合、例えば、特殊CA4−1は、特定演出を伴わない変動パターンである特殊PG1−1と特殊PG2−1を含むようにし、特殊CA4−2は、特定演出を伴う特殊PG1−2、特殊PG1−3および特殊PG2−2を含むように構成してもよい。
図12は、ROM54に記憶されているはずれ変動パターン判定テーブル138Aを示
す説明図である。はずれ変動パターン判定テーブル138Aは、可変表示結果を「はずれ」にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別の決定結果に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム3)にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。はずれ変動パターン判定テーブル138Aは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。
図13および図14は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する演出制御コ
マンドの内容の一例を示す説明図である。図13および図14に示す例において、コマン
ド80XX(H)は、特別図柄の可変表示に対応して演出表示装置9において可変表示さ
れる演出図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)であ
る(それぞれ変動パターンXXに対応)。つまり、図6に示された使用されうる変動パターンのそれぞれに対して一意な番号を付した場合に、その番号で特定される変動パターン
のそれぞれに対応する変動パターンコマンドがある。なお、「(H)」は16進数であることを示す。また、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド80XX(H)を受信すると、演出表示装置9において演出図柄の可変表示を開始するように制御する。
コマンド8C01(H)〜8C06(H)は、大当りとするか否か、小当りとするか否
か、および大当り種別を示す演出制御コマンドである。演出制御用マイクロコンピュータ
100は、コマンド8C01(H)〜8C06(H)の受信に応じて演出図柄の表示結果
を決定するので、コマンド8C01(H)〜8C06(H)を表示結果指定コマンドとい
う。
コマンド8D01(H)は、第1特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演
出制御コマンド(第1図柄変動指定コマンド)である。コマンド8D02(H)は、第2
特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第2図柄変動指定
コマンド)である。第1図柄変動指定コマンドと第2図柄変動指定コマンドとを特別図柄
特定コマンド(または図柄変動指定コマンド)と総称することがある。なお、第1特別図
柄の可変表示を開始するのか第2特別図柄の可変表示を開始するのかを示す情報を、変動
パターンコマンドに含めるようにしてもよい。
コマンド8F00(H)は、第4図柄の可変表示(変動)を終了して表示結果(停止図
柄)を導出表示することを示す演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)である。演出
制御用マイクロコンピュータ100は、図柄確定指定コマンドを受信すると、第4図柄の
可変表示(変動)を終了して表示結果を導出表示する。
コマンド9000(H)は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに送信される演出制御コマンド(初期化指定コマンド:電源投入指定コマンド)である。コマンド920
0(H)は、遊技機に対する電力供給が再開されたときに送信される演出制御コマンド(停電復旧指定コマンド)である。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに、バックアップRAMにデータが保存されている場合には、停電復旧指定コマンドを送信し、そうでない場合には、初期化指定コマンドを送信する。
コマンド9F00(H)は、客待ちデモンストレーションを指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)である。
コマンドA001,A002(H)は、ファンファーレ画面を表示すること、すなわち
大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。この実施の形態では、大当りの種類に応じて、大当り開始指定
コマンドまたは小当り/突然確変大当り開始指定コマンドが用いられる。具体的には、「15R確変大当り」や、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」である場合には大当り開始指定コマンド(A001(H))が用いられ、「突然確変大当り」や「小当り」である場合には小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(A002(H))が用いられる。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、突然大当りである場合に突然確変大当り開始指定用のファンファーレ指定コマンドを送信するものの、小当りである場合にはファンファーレ指定コマンドを送信しないように構成してもよい。
コマンドA1XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放中の表示を
示す演出制御コマンド(大入賞口開放中指定コマンド)である。なお、大入賞口開放中指
定コマンドはラウンドごとにそのラウンドを指定する値がEXTデータに設定されて送信
されるので、ラウンドごとに異なる大入賞口開放中指定コマンドが送信される。例えば、
大当り遊技中の第1ラウンドを実行する際には、ラウンド1を指定する大入賞口開放中指
定コマンド(A101(H))が送信され、大当り遊技中の第10ラウンドを実行する際
には、ラウンド10を指定する大入賞口開放中指定コマンド(A10A(H))が送信さ
れる。A2XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口閉鎖を示す演出制御
コマンド(大入賞口開放後指定コマンド)である。なお、大入賞口開放後指定コマンドは
ラウンドごとにそのラウンドを指定する値がEXTデータに設定されて送信されるので、
ラウンドごとに異なる大入賞口開放後指定コマンドが送信される。例えば、大当り遊技中
の第1ラウンドを終了する際には、ラウンド1を指定する大入賞口開放後指定コマンド(A201(H))が送信され、大当り遊技中の第10ラウンドを終了する際には、ラウンド10を指定する大入賞口開放後指定コマンド(A30A(H))が送信される。
コマンドA301(H)は、大当り終了画面を表示すること、すなわち大当り遊技の終
了を指定する演出制御コマンド(大当り終了指定コマンド:エンディング1指定コマンド)である。なお、大当り終了指定コマンド(A301(H))は、「15R確変大当り」や、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」による大当り遊技を終了する場合に用いられる。コマンドA302(H)は、小当りの遊技の終了または突然確変大当りの遊技の終了を指定する演出制御コマンド(小当り/突然確変大当り終了指定コマンド:エンディング2指定コマンド)である。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、突然確変大当りである場合に突然確変大当り終了指定用のエンディング指定コマンドを送信するものの、小当りである場合にはエンディング指定コマンドを送信しないように構成してもよい。
コマンドB000(H)は、遊技状態が通常状態であるときの背景表示を指定する演出
制御コマンド(通常状態背景指定コマンド)である。コマンドB001(H)は、遊技状
態が高確率/高ベース状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(高確率/高ベース状態背景指定コマンド)である。コマンドB002(H)は、遊技状態が高確率/低ベース状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(高確率/低ベース状態背景指定コマンド)である。
コマンドC000(H)は、第1始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第1始動入賞指定コマンド)である。コマンドC100(H)は、第2始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第2始動入賞指定コマンド)である。なお、この実施の形態では、以下、第1始動入賞指定コマンドと第2始動入賞指定コマンドとを、始動入賞指定コマンドと総称することがある。
コマンドC2XX(H)は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数指定コマンド)である。コマンドC2XX(H)における「XX」が、合算保留記憶数を示す。コマンドC300(H)は、合算保留記憶数を1減算することを指定する演出制御コマンド(合算保留記憶
数減算指定コマンド)である。なお、この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、合算保留記憶数を減算する場合には合算保留記憶数減算指定コマンドを送
信するが、合算保留記憶数減算指定コマンドを使用せず、合算保留記憶数を減算するとき
に、減算後の合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信するようにし
てもよい。
なお、この実施の形態では、保留記憶数を指定するコマンドとして、合算保留記憶数を
指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信する場合を示しているが、第1保留記憶と第
2保留記憶とのうち増加した方の保留記憶数を指定するコマンドを送信するように構成し
てもよい。具体的には、第1保留記憶が増加した場合に第1保留記憶数を指定する第1保
留記憶数指定コマンドを送信し、第2保留記憶が増加した場合に第2保留記憶数を指定す
る第2保留記憶数指定コマンドを送信するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、保留記憶情報として、第1始動入賞口13と第2始動入賞
口14とのいずれに始動入賞したかを指定する始動入賞指定コマンドを送信するとともに、合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信する場合を示しているが、保留記憶情報として送信する演出制御コマンドは、この実施の形態で示したものにかぎられない。例えば、保留記憶数が増加したときに、第1保留記憶数または第2保留記憶数が増加したことを示す保留記憶数加算指定コマンド(第1保留記憶数加算指定コマンドまたは第2保留記憶数加算指定コマンド)を送信する一方、保留記憶数が減少したときに、第1保留記憶数または第2保留記憶数が減少したことを示す保留記憶数減算指定コマンド(第1保留記憶数減算指定コマンドまたは第2保留記憶数減算指定コマンド)を送信するようにしてもよい。
コマンドC4XX(H)およびコマンドC6XX(H)は、入賞時判定結果の内容を示
す演出制御コマンド(入賞時判定結果指定コマンド)である。このうち、コマンドC4X
X(H)は、入賞時判定結果のうち、大当りとなるか否かや、小当りとなるか否か、大当
りの種別の判定結果を示す演出制御コマンド(図柄指定コマンド)である。また、コマン
ドC6XX(H)は、入賞時判定結果のうち、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれ
の判定値の範囲となるかの判定結果(変動パターン種別の判定結果)を示す演出制御コマ
ンド(変動カテゴリコマンド)である。
この実施の形態では、後述する入賞時演出処理(図21参照)において、遊技制御用マ
イクロコンピュータ560は、始動入賞時に、大当りとなるか否かや、小当りとなるか否
か、大当りの種別、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲にとなるか
を判定する。そして、図柄指定コマンドのEXTデータに、大当りや小当りとなることを
指定する値や、大当りの種別を指定する値を設定し、演出制御用マイクロコンピュータ1
00に対して送信する制御を行う。また、変動カテゴリコマンドのEXTデータに判定結
果としての判定値の範囲を指定する値を設定し、演出制御用マイクロコンピュータ100
に対して送信する制御を行う。なお、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュ
ータ100は、図柄指定コマンドに設定されている値にもとづいて、表示結果が大当りや
小当りとなるか否か、大当りの種別を認識できるとともに、変動カテゴリコマンドにもと
づいて、変動パターン種別判定用乱数の値が所定の判定値となる場合には変動パターン種
別を認識できる。
図15は、図柄指定コマンドの内容の一例を示す説明図である。図15に示すように、
この実施の形態では、大当りや小当りとなるか否かと、大当りの種別とに応じて、EXT
データが設定され、図柄指定コマンドが送信される。
例えば、後述する入賞時演出処理において、「はずれ」となると判定された場合には、
CPU56は、EXTデータに「00(H)」を設定した図柄指定コマンド(図柄1指定
コマンド)を送信する。また、例えば、「15R確変大当り」となると判定された場合に
は、CPU56は、EXTデータに「01(H)」を設定した図柄指定コマンド(図柄2
指定コマンド)を送信する。また、例えば、「10R確変大当り」となると判定された場
合には、CPU56は、EXTデータに「02(H)」を設定した図柄指定コマンド(図
柄3指定コマンド)を送信する。また、例えば、「2R確変大当り」となると判定された
場合には、CPU56は、EXTデータに「03(H)」を設定した図柄指定コマンド(
図柄4指定コマンド)を送信する。また、例えば、「突然確変大当り」となると判定され
た場合には、CPU56は、EXTデータに「04(H)」を設定した図柄指定コマンド(図柄5指定コマンド)を送信する。また、例えば、「小当り」となると判定された場合
には、CPU56は、EXTデータに「05(H)」を設定した図柄指定コマンド(図柄
6指定コマンド)を送信する。なお、図柄指定コマンドに設定されるEXTデータと、表
示結果指定コマンドに設定されるEXTデータとを共通化してもよい。そのように構成す
れば、図柄指定コマンドを設定する際と表示結果指定コマンドを設定する際とで、読み出
すデータを共通化することができる。
図16および図17は、変動カテゴリコマンドの内容の一例を示す説明図である。図1
6および図17に示すように、この実施の形態では、いずれの遊技状態であるかと、特別
図柄や演出図柄の表示結果がいずれの表示結果となるかと、始動入賞時に変動パターン種
別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲になると判定したとかとに応じて、EXTデー
タに値が設定され、変動カテゴリコマンドが送信される。
例えば、始動入賞時に、遊技状態が通常状態且つはずれとなると判定した場合、後述す
る入賞時演出処理のステップS232において、CPU56は、まず、変動パターン種別
判定用乱数の値が1〜79となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が
1〜79となる場合には、CPU56は、EXTデータに「00(H)」を設定した変動
カテゴリ1コマンドを送信する。なお、この実施の形態では、遊技状態が通常状態である
場合には、合算保留記憶数にかかわらず、判定値1〜79の範囲には非リーチCA2−1
の変動パターン種別が共通に割り当てられているのであるから、演出制御用マイクロコン
ピュータ100は、変動カテゴリ1コマンドを受信したことにもとづいて、少なくとも変
動パターン種別が非リーチCA2−1となることを認識することができる。次いで、CP
U56は、変動パターン種別判定用乱数の値が80〜89となる場合には、EXTデータ
に「01(H)」を設定した変動カテゴリ2コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が90〜99となる場合には、EXTデータに「02(H)」を設定した変動カテゴリ3コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が100〜169となる場合には、EXTデータに「03(H)」を設定した変動カテゴリ4コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が170〜199となる場合には、EXTデータに「04(H)」を設定した変動カテゴリ5コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が200〜214となる場合には、EXTデータに「05(H)」を設定した変動カテゴリ6コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が215〜229となる場合には、EXTデータに「06(H)」を設定した変動カテゴリ7コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が230〜251となる場合には、EXTデータに「07(H)」を設定した変動カテゴリ8コマンドを送信する。なお、この実施の形態では、遊技状態が通常状態である場合には、合算保留記憶数にかかわらず、判定値230〜251の範囲にはスーパーCA2−7の変動パターン種別が共通に割り当てられているのであるから、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動カテゴリ8コマンドを受信したことにもとづいて、少なくとも変動パターン種別がスーパーCA2−7となることを認識することができる。
なお、上記のいずれの変動カテゴリに属するかを判定するために用いられる閾値79、
89、99、169、199、214および229は、具体的には、図10(A),(B)に示すはずれ用変動パターン種別判定テーブルにおける各変動パターン種別に割り当てられた判定値の範囲の境界となりうる値をピックアップして導き出されたものである。このことは、以降の変動カテゴリ9〜12,21〜29についても同様であり、図9(A)〜(D)や図10(C),(D)に示す変動パターン種別判定テーブルにおける各変動パターン種別に割り当てられた判定値の範囲の境界となりうる値をピックアップしてカテゴリ判定のために用いられる閾値が導き出される。
また、例えば、始動入賞時に、遊技状態が高確率/高ベース状態且つはずれとなると判定した場合、後述する入賞時演出処理のステップS232において、CPU56は、まず、変動パターン種別判定用乱数の値が1〜219となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が1〜219となる場合(すなわち、非リーチCA2−3の変動パターン種別となる場合)には、CPU56は、EXTデータに「08(H)」を設定した変動カテゴリ9コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が220〜251となる場合(すなわち、スーパーCA2−7の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「09(H)」を設定した変動カテゴリ10コマンドを送信する。
また、例えば、始動入賞時に、遊技状態が高確率/低ベース状態且つはずれとなると判
定した場合、後述する入賞時演出処理のステップS232において、CPU56は、まず、変動パターン種別判定用乱数の値が1〜79となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が1〜79となる場合(すなわち、非リーチCA2−1の変動パターン種別となる場合)には、CPU56は、EXTデータに「0A(H)」を設定した変動カテゴリ11コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が80〜251となる場合(すなわち、スーパーCA2−7の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「0B(H)」を設定した変動カテゴリ12コマンドを送信する。
なお、遊技状態が確変状態(高確率/高ベース状態や高確率/低ベース状態)である場
合にも、判定値230〜251の範囲にスーパーCA2−7の変動パターン種別を割り当
てるようにしてもよい。そのようにすれば、遊技状態にかかわらず、スーパーCA2−7
の変動パターン種別に対して共通の判定値が割り当てられるようにすることができる。そ
のため、後述する入賞時演出の処理のステップS232の処理を実行する際に、はずれで
あれば、遊技状態にかかわらず共通の判定処理を行えばよくなり、プログラム容量をより
低減することができる。また、この場合、ステップS226の遊技状態の判定処理も不要
とすることができる。
また、例えば、始動入賞時に、「10R確変大当り」または「2R確変大当り」となる
と判定した場合、後述する入賞時演出処理のステップS232において、CPU56は、
まず、変動パターン種別判定用乱数の値が1〜74となるか否かを判定する。変動パター
ン種別判定用乱数の値が1〜74となる場合(すなわち、ノーマルCA3−1の変動パタ
ーン種別となる場合)には、CPU56は、EXTデータに「10(H)」を設定した変
動カテゴリ21コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱
数の値が75〜149となる場合(すなわち、ノーマルCA3−2の変動パターン種別と
なる場合)には、EXTデータに「11(H)」を設定した変動カテゴリ22コマンドを
送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が150〜251と
なる場合(すなわち、スーパーCA3−3の変動パターン種別となる場合)には、EXT
データに「12(H)」を設定した変動カテゴリ23コマンドを送信する。
また、例えば、始動入賞時に、「15R確変大当り」となると判定した場合、後述する
入賞時演出処理のステップS232において、CPU56は、まず、変動パターン種別判
定用乱数の値が1〜38となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が1
〜38となる場合(すなわち、ノーマルCA3−1の変動パターン種別となる場合)には、CPU56は、EXTデータに「13(H)」を設定した変動カテゴリ24コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が39〜79となる場合(すなわち、ノーマルCA3−2の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「14(H)」を設定した変動カテゴリ25コマンドを送信する。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が80〜251となる場合(すなわち、スーパーCA3−3の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「15(H)」を設定した変動カテゴリ26コマンドを送信する。
また、例えば、始動入賞時に、突然確変大当りとなると判定した場合、後述する入賞時
演出処理のステップS232において、CPU56は、まず、変動パターン種別判定用乱
数の値が1〜100となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が1〜1
00となる場合(すなわち、特殊CA4−1の変動パターン種別となる場合)には、CP
U56は、EXTデータに「16(H)」を設定した変動カテゴリ27コマンドを送信す
る。次いで、CPU56は、変動パターン種別判定用乱数の値が101〜251場合(すなわち、特殊CA4−2の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「17(H)」を設定した変動カテゴリ28コマンドを送信する。
また、例えば、始動入賞時に、小当りとなると判定した場合、CPU56は、EXTデ
ータに「18(H)」を設定した変動カテゴリ29コマンドを送信する。
なお、始動入賞時に入賞時判定を行ったときと実際に変動表示を開始するときとでは必
ずしも合算保留記憶数が同じであるとは限らないのであるから、入賞時判定結果指定コマ
ンドで示される変動パターン種別が実際に変動表示で用いられる変動パターン種別と一致
しない場合も生じうる。しかし、この実施の形態では、少なくとも非リーチCA2−1、スーパーCA2−7およびスーパーCA3−3の変動パターン種別については、合算保留
記憶数にかかわらず共通の判定値が割り当てられているのであるから(図9、図10参照)、入賞時判定結果と実際に実行される変動表示の変動パターン種別とで不整合が生じない。そのため、この実施の形態では、非リーチCA2−1、スーパーCA2−7またはスーパーCA3−3の変動パターン種別になると入賞時判定された変動表示に対して後述する先読み予告演出が実行される。なお、非リーチCA2−1、スーパーCA2−7およびスーパーCA3−3の変動パターン種別となると判定した場合にのみ、図16および図17に示す変動カテゴリコマンド(具体的には、変動カテゴリ1コマンド、変動カテゴリ8コマンド、変動カテゴリ23コマンド、変動カテゴリ26コマンドのみ)を送信し、それ以外の変動パターン種別の入賞時判定結果の場合には変動カテゴリコマンドを送信しないようにしてもよい。また、非リーチCA2−1、スーパーCA2−7およびスーパーCA3−3以外となると入賞時判定された場合には、変動パターン種別を特定不能であることを示す変動カテゴリコマンドを送信するようにしてもよい。
なお、「先読み予告演出」とは、予告演出の対象となる変動表示が開始されるよりも前
に実行される予告演出のことである。この実施の形態では、先読み予告演出には、予告対
象となる変動表示に対する始動入賞が発生したタイミングで直ちに実行されるもの(後述
する「保留球変化」の態様の先読み予告演出)がある。ただし、必ずしも複数回の変動表
示にわたって予告演出を実行する必要は無く、例えば、その予告演出の対象となる変動表
示が開始されるよりも前の1回のみの変動表示において予告演出を行うものであってもよ
い。また、例えば、その予告演出の対象となる変動表示が開始されるよりも前の変動表示
から予告演出を開始して、その予告演出の対象となる変動表示の直前の変動表示までで予
告演出を終了するものであってもよいし、その予告演出の対象となる変動表示にもわたっ
て予告演出を行うものであってもよい。
なお、この実施の形態では、遊技状態にかかわらず(例えば、高確率状態や高ベース状
態であるか否かや、大当り遊技中であるか否かにかかわらず)、始動入賞が発生するごと
に入賞時判定の処理が実行され、必ず図15に示す図柄指定コマンドが送信されるととも
に図16および図17に示す変動カテゴリコマンドが送信される。そして、演出制御用マ
イクロコンピュータ100は、受信した図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンドにもと
づいて、予告対象の変動表示が開始される以前に、前もって大当りとなるか否かを予告す
る先読み予告を実行する。
演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的に
は、演出制御用CPU101)は、主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコン
ピュータ560から上述した演出制御コマンドを受信すると、図13および図14に示さ
れた内容に応じて画像表示装置9の表示状態を変更したり、ランプの表示状態を変更した
り、音声出力基板70に対して音番号データを出力したりする。
例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、始動入賞があり第1特別図柄表示
器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて特別図柄の可変表示が開始される度に、演
出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンドおよび表示結果指定コマンドを演
出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。
この実施の形態では、演出制御コマンドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデ
ータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」に設定され、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」に設定される。なお、そのようなコマンド形態は一例であって他の
コマンド形態を用いてもよい。例えば、1バイトや3バイト以上で構成される制御コマン
ドを用いてもよい。
なお、演出制御コマンドの送出方式として、演出制御信号CD0〜CD7の8本のパラ
レル信号線で1バイトずつ主基板31から中継基板77を介して演出制御基板80に演出
制御コマンドデータを出力し、演出制御コマンドデータの他に、演出制御コマンドデータ
の取込を指示するパルス状(矩形波状)の取込信号(演出制御INT信号)を出力する方
式を用いる。演出制御コマンドの8ビットの演出制御コマンドデータは、演出制御INT
信号に同期して出力される。演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコン
ピュータ100は、演出制御INT信号が立ち上がったことを検知して、割込処理によっ
て1バイトのデータの取り込み処理を開始する。
図13および図14に示す例では、変動パターンコマンドおよび表示結果指定コマンド
を、第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の変動に対応した演出図柄の可変表示(変
動)と第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の変動に対応した演出図柄の可変表示(変動)とで共通に使用でき、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示に伴って演出を行う画像表示装置9などの演出用部品を制御する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるコマンドの種類を増大させないようにすることができる。
図18は、主基板31に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)が実行する特別図柄プロセス処理(ステップS26)のプログラムの一
例を示すフローチャートである。上述したように、特別図柄プロセス処理では第1特別図
柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を制御するための処理が実行
される。特別図柄プロセス処理において、CPU56は、第1始動入賞口13に遊技球が
入賞したことを検出するための第1始動口スイッチ13aがオンしていたら、すなわち、第1始動入賞口13への始動入賞が発生していたら、または、第2始動入賞口14に遊技
球が入賞したことを検出するための第2始動口スイッチ14aがオンしていたら、すなわ
ち第2始動入賞口14への始動入賞が発生していたら、始動口スイッチ通過処理を実行す
る(ステップS311,S312)。そして、ステップS300〜S310のうちのいず
れかの処理を行う。第1始動入賞口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aがオ
ンしていなければ、内部状態に応じて、ステップS300〜S310のうちのいずれかの
処理を行う。
ステップS300〜S310の処理は、以下のような処理である。
特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄プロセスフラグの値が0であるとき
に実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄の可変表示が開始で
きる状態になると、保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(合算保留記憶数)を確認する。保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数は合算保留記憶数カウンタのカウント値により確認できる。また、合算保留記憶数カウンタのカウント値が0でなければ、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示の表示結果を大当りとするか否かを決定する。大当りとする場合には大当りフラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に応じた値(この例では1)に更新する。なお、大当りフラグは、大当り遊技が終了するときにリセットされる。
変動パターン設定処理(ステップS301):特別図柄プロセスフラグの値が1である
ときに実行される。また、変動パターンを決定し、その変動パターンにおける変動時間(可変表示時間:可変表示を開始してから表示結果を導出表示(停止表示)するまでの時間)を特別図柄の可変表示の変動時間とすることに決定する。また、決定した変動パターンに応じた変動パターンコマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行い、特別図柄の変動時間を計測する変動時間タイマをスタートさせる。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に対応した値(この例では2)に更新する。
表示結果指定コマンド送信処理(ステップS302):特別図柄プロセスフラグの値が2であるときに実行される。演出制御用マイクロコンピュータ100に、表示結果指定コ
マンドを送信する制御を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップ
S303に対応した値(この例では3)に更新する。
特別図柄変動中処理(ステップS303):特別図柄プロセスフラグの値が3であると
きに実行される。変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS301でセットされる変動時間タイマがタイムアウトすなわち変動時間タイマの
値が0になる)すると、演出制御用マイクロコンピュータ100に、図柄確定指定コマン
ドを送信する制御を行い、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に対
応した値(この例では4)に更新する。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は
、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する図柄確定指定コマンドを受信すると
演出表示装置9において第4図柄が停止されるように制御する。
特別図柄停止処理(ステップS304):特別図柄プロセスフラグの値が4であるとき
に実行される。大当りフラグがセットされている場合に、内部状態(特別図柄プロセスフ
ラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新する。また、小当りフラ
グがセットされている場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS30
8に対応した値(この例では8)に更新する。大当りフラグおよび小当りフラグのいずれ
もセットされていない場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS30
0に対応した値(この例では0)に更新する。なお、この実施の形態では、特別図柄プロ
セスフラグの値が4となったことにもとづいて、後述するように、特別図柄表示制御処理
において特別図柄の停止図柄を停止表示するための特別図柄表示制御データが特別図柄表
示制御データ設定用の出力バッファに設定され(図29参照)、ステップS22の表示制
御処理において出力バッファの設定内容に応じて実際に特別図柄の停止図柄が停止表示さ
れる。
大入賞口開放前処理(ステップS305):特別図柄プロセスフラグの値が5であると
きに実行される。大入賞口開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行う。具体的には、カウンタ(例えば、大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放状態にする。また、大入賞口開放中指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行うとともに、タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセ
スフラグ)をステップS306に対応した値(この例では6)に更新する。なお、大入賞
口開放前処理は各ラウンド毎に実行されるが、第1ラウンドを開始する場合には、大入賞
口開放前処理は大当り遊技を開始する処理でもある。また、大入賞口開放中指定コマンド
はラウンドごとにそのラウンドを指定する値がEXTデータに設定されて送信されるので、ラウンドごとに異なる大入賞口開放中指定コマンドが送信される。例えば、大当り遊技中の第1ラウンドを実行する際には、ラウンド1を指定する大入賞口開放中指定コマンド(A101(H))が送信され、大当り遊技中の第10ラウンドを実行する際には、ラウンド10を指定する大入賞口開放中指定コマンド(A10A(H))が送信される。
大入賞口開放中処理(ステップS306):特別図柄プロセスフラグの値が6であると
きに実行される。大入賞口開放中処理では、大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等
を行う。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状
態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新
する。また、大当り中開放後指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送
信する制御を行うとともに、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態(特別図柄プロ
セスフラグ)をステップS307に対応した値(この例では7)に更新する。
大当り終了処理(ステップS307):特別図柄プロセスフラグの値が7であるときに
実行される。大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マ
イクロコンピュータ100に行わせるための制御を行う。また、遊技状態を示すフラグ(例えば、高確率フラグや高ベースフラグ)をセットする処理を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。
小当り開放前処理(ステップS308):特別図柄プロセスフラグの値が8であるとき
に実行される。小当り開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行う。具体的には、カ
ウンタ(例えば、大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化する
とともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放状態にする。また、タイマによって
大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステッ
プS309に対応した値(この例では9)に更新する。なお、小当り開放前処理は小当り
遊技中の大入賞口の開放毎に実行されるが、小当り遊技中の最初の開放を開始する場合に
は、小当り開放前処理は小当り遊技を開始する処理でもある。
小当り開放中処理(ステップS309):特別図柄プロセスフラグの値が9であるとき
に実行される。大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件
が成立し、かつ、まだ大入賞口の開放回数が残っている場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS308に対応した値(この例では8)に更新する。また、全
ての開放を終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS310に
対応した値(この例では10)に更新する。
小当り終了処理(ステップS310):特別図柄プロセスフラグの値が10であるとき
に実行される。小当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用
マイクロコンピュータ100に行わせるための制御を行う。そして、内部状態(特別図柄
プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。
図19は、ステップS312の始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。
始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、まず、第1始動口スイッチ13aがオ
ン状態であるか否かを確認する(ステップS1211)。第1始動口スイッチ13aがオ
ン状態でなければ、ステップS1222に移行する。第1始動口スイッチ13aがオン状
態であれば、CPU56は、第1保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、
第1保留記憶数をカウントするための第1保留記憶数カウンタの値が4でるか否か)を確
認する(ステップS1212)。第1保留記憶数が上限値に達していれば、ステップS1
222に移行する。
第1保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU56は、第1保留記憶数カウンタ
の値を1増やす(ステップS1213)とともに、合算保留記憶数をカウントするための
合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS1214)。また、CPU56は、
第1始動入賞口13および第2始動入賞口14への入賞順を記憶するための保留記憶特定
情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対応した領域に
、「第1」を示すデータをセットする(ステップS1215)。
この実施の形態では、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合(すなわち、
第1始動入賞口13に遊技球が始動入賞した場合)には「第1」を示すデータをセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態となった場合(すなわち、第2始動入賞口14に遊技球が始動入賞した場合)には「第2」を示すデータをセットする。例えば、CPU56は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合には「第1」を示すデータとして01(H)をセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態となった場合には「第2」を示すデータとして02(H)をセットする。なお、この場合、対応する保留記憶がない場合には、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、00(H)がセットされている。
図20(A)は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)の構成例を示す説明図で
ある。図20(A)に示すように、保留特定領域には、合算保留記憶数カウンタの値の最
大値(この例では8)に対応した領域が確保されている。なお、図20(A)には、合算
保留記憶数カウンタの値が5である場合の例が示されている。図20(A)に示すように、保留特定領域には、合算保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されており、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への入賞にもとづき入賞順に「第1」または「第2」であることを示すデータがセットされる。従って、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14への入賞順が記憶される。なお、保留特定領域は、RAM55に形成されている。
次いで、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタ
から値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファ(図20(B)参照)における保存領
域に格納する処理を実行する(ステップS1216)。なお、ステップS1216の処理
では、ハードウェア乱数であるランダムR(大当り判定用乱数)や、ソフトウェア乱数で
ある大当り種別判定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)
および変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。なお、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を始動口スイッチ通過処理(始動入賞時)において抽出して保存領域にあらかじめ格納しておくのではなく、第1特別図柄の変動開始時に抽出するようにしてもよい。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、後述する変動パターン設定処理において、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を生成するための変動パターン判定用乱数カウンタから値を直接抽出するようにしてもよい。
図20(B)は、保留記憶に対応する乱数等を保存する領域(保留バッファ)の構成例
を示す説明図である。図20(B)に示すように、第1保留記憶バッファには、第1保留
記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。また、第2保留
記憶バッファには、第2保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保
されている。この実施の形態では、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファに
は、ハードウェア乱数であるランダムR(大当り判定用乱数)や、ソフトウェア乱数であ
る大当り種別判定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)お
よび変動パターン判定用乱数(ランダム3)が記憶される。なお、第1保留記憶バッファ
および第2保留記憶バッファは、RAM55に形成されている。
次いで、CPU56は、検出した始動入賞にもとづく変動がその後実行されたときの変
動表示結果や変動パターン種別を始動入賞時にあらかじめ判定する入賞時演出処理を実行
する(ステップS1217)。そして、CPU56は、入賞時演出処理の判定結果にもとづいて図柄指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1218)とともに、変動カテゴリコマンドを演出制御用マイクロコンピュ
ータ100に送信する制御を行う(ステップS1219)。また、CPU56は、第1始
動入賞指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ス
テップS1220)とともに、合算保留記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して合
算保留記憶数指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行
う(ステップS1221)。
なお、ステップS1218,S1219の処理を実行することによって、この実施の形
態では、遊技状態(高確率状態や高ベース状態であるか否か、大当り遊技状態であるか否
か)にかかわらず、CPU56は、第1始動入賞口13に始動入賞するごとに、必ず図柄
指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドの両方を演出制御用マイクロコンピュータ10
0に対して送信する。
また、この実施の形態では、ステップS1218〜S1221の処理が実行されること
によって、第1始動入賞口13への始動入賞が発生したときに、図柄指定コマンド、変動
カテゴリコマンド、第1始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの4つ
のコマンドのセットが1タイマ割込内に一括して送信される。
次いで、CPU56は、第2始動口スイッチ14aがオン状態であるか否かを確認する(ステップS1222)。第2始動口スイッチ14aがオン状態でなければ、そのまま処
理を終了する。第2始動口スイッチ14aがオン状態であれば、CPU56は、第2保留
記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第2保留記憶数をカウントするための
第2保留記憶数カウンタの値が4でるか否か)を確認する(ステップS1223)。第2
保留記憶数が上限値に達していれば、そのまま処理を終了する。
第2保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU56は、第2保留記憶数カウンタ
の値を1増やす(ステップS1224)とともに、合算保留記憶数をカウントするための
合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS1225)。また、CPU56は、
保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対
応した領域に、「第2」を示すデータをセットする(ステップS1226)。
次いで、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタ
から値を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファ(図20(B)参照)における保存領
域に格納する処理を実行する(ステップS1227)。なお、ステップS1227の処理
では、ハードウェア乱数であるランダムR(大当り判定用乱数)や、ソフトウェア乱数で
ある大当り種別判定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)
および変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。なお、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を始動口スイッチ通過処理(始動入賞時)において抽出して保存領域にあらかじめ格納しておくのではなく、第2特別図柄の変動開始時に抽出するようにしてもよい。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、後述する変動パターン設定処理において、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を生成するための変動パターン判定用乱数カウンタから値を直接抽出するようにしてもよい。
次いで、CPU56は、入賞時演出処理を実行する(ステップS1228)。そして、
CPU56は、入賞時演出処理の判定結果にもとづいて図柄指定コマンドを演出制御用マ
イクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1229)とともに、変動
カテゴリコマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステ
ップS1230)。また、CPU56は、第2始動入賞指定コマンドを演出制御用マイク
ロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1231)とともに、合算保留
記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して合算保留記憶数指定コマンドを演出制御用
マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1232)。
なお、ステップS1229,S1230の処理を実行することによって、この実施の形
態では、遊技状態(高確率状態や高ベース状態であるか否か、大当り遊技状態であるか否
か)にかかわらず、CPU56は、第2始動入賞口14に始動入賞するごとに、必ず図柄
指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドの両方を演出制御用マイクロコンピュータ10
0に対して送信する。
また、この実施の形態では、ステップS1229〜S1232の処理が実行されること
によって、第2始動入賞口14への始動入賞が発生したときに、図柄指定コマンド、変動
カテゴリコマンド、第2始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの4つ
のコマンドのセットが1タイマ割込内に一括して送信される。
図21は、ステップS1217,S1228の入賞時演出処理を示すフローチャートで
ある。入賞時演出処理では、CPU56は、まず、ステップS1216,S1227で抽
出した大当り判定用乱数(ランダムR)と図8(A)の左欄に示す通常時の大当り判定値
とを比較し、それらが一致するか否かを確認する(ステップS220)。この実施の形態
では、特別図柄および演出図柄の変動を開始するタイミングで、後述する特別図柄通常処
理において大当りや小当りとするか否か、大当り種別を決定したり、変動パターン設定処
理において変動パターンを決定したりするのであるが、それとは別に、遊技球が第1始動
入賞口13や第2始動入賞口14に始動入賞したタイミングで、その始動入賞にもとづく
変動表示が開始される前に、入賞時演出処理を実行することによって、あらかじめ大当り
や小当りとなるか否かや、大当りの種別、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判
定値の範囲にとなるかを確認する。そのようにすることによって、演出図柄の変動表示が
実行されるより前にあらかじめ変動表示結果や変動パターン種別を予測し、後述するよう
に、入賞時の判定結果にもとづいて、演出制御用マイクロコンピュータ100によって演
出図柄の変動表示中に大当りとなることを予告する先読み予告演出を実行する。
大当り判定用乱数(ランダムR)が通常時の大当り判定値と一致しなければ(ステップ
S220のN)、CPU56は、遊技状態が高確率状態(確変状態。高確率/高ベース状
態と高確率/低ベース状態とを含む。)であることを示す高確率フラグがセットされてい
るか否かを確認する(ステップS221)。高確率フラグがセットされていれば、CPU
56は、ステップS1216,S1227で抽出した大当り判定用乱数(ランダムR)と
図8(A)の右欄に示す確変時の大当り判定値とを比較し、それらが一致するか否かを確
認する(ステップS222)。なお、始動入賞時にステップS221で確変状態であるか
否かを確認してから、実際にその始動入賞にもとづく変動表示が開始されるまでの間には、複数の変動表示が実行される可能性がある。そのため、始動入賞時にステップS221で確変状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞にもとづく変動表示が開始されるまでの間に遊技状態が変化している(例えば、変動開始前に15R確変大当りや、10R確変大当り、2R確変大当り、突然確変大当りが発生した場合には通常状態から確変状態に変化している。)場合がある。そのため、始動入賞時にステップS221で判定する遊技状態と変動開始時に判定する遊技状態(後述するステップS61参照)とは、必ずしも一致するとは限らない。なお、そのような不一致を防止するため、現在記憶している保留記憶内の遊技状態の変更を伴うものを特定して、変更後の遊技状態にもとづいて始動入賞時の判定を行うようにしてもよい。
大当り判定用乱数(ランダムR)が確変時の大当り判定値とも一致しなければ(ステッ
プS222のN)、CPU56は、ステップS1216,S1227で抽出した大当り判
定用乱数(ランダムR)と図8(B),(C)に示す小当り判定値とを比較し、それらが一致するか否かを確認する(ステップS223)。この場合、CPU56は、第1始動入
賞口13への始動入賞があった場合(ステップS1217の入賞時演出処理を実行する場
合)には、図8(B)に示す小当り判定テーブル(第1特別図柄用)に設定されている小
当り判定値と一致するか否かを判定する。また、第2始動入賞口14への始動入賞があっ
た場合(ステップS1228の入賞時演出処理を実行する場合)には、図8(C)に示す
小当り判定テーブル(第2特別図柄用)に設定されている小当り判定値と一致するか否か
を判定する。
大当り判定用乱数(ランダムR)が小当り判定値とも一致しなければ(ステップS22
3のN)、CPU56は、「はずれ」となることを示すEXTデータ「00(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う(ステップS224)。
次いで、CPU56は、現在の遊技状態を判定する処理を行う(ステップS225)。
この実施の形態では、CPU56は、ステップS225において、遊技状態が高確率状態
であるか否かおよび高ベース状態であるか否か(具体的には、高確率フラグおよび高ベー
スフラグがセットされているか否か)を判定する。なお、始動入賞時にステップS225
で高確率状態であるか否かおよび高ベース状態であるか否かを確認してから、実際にその
始動入賞にもとづく変動表示が開始されるまでの間には、複数の変動表示が実行される可
能性がある。そのため、始動入賞時にステップS225で高確率状態であるか否かおよび
高ベース状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞にもとづく変動表示が開
始されるまでの間に遊技状態が変化している(例えば、変動開始前に15R確変大当りや
、10R確変大当り、2R確変大当り、突然確変大当りが発生した場合には通常状態から
確変状態に変化している。)場合がある。そのため、始動入賞時にステップS225で判
定する遊技状態と変動開始時に判定する遊技状態(後述するステップS61参照)とは、
必ずしも一致するとは限らない。なお、そのような不一致を防止するため、現在記憶して
いる保留記憶内の遊技状態の変更を伴うものを特定して、変更後の遊技状態にもとづいて
始動入賞時の判定を行うようにしてもよい。
そして、CPU56は、ステップS225の判定結果に応じて、はずれ用の各閾値を設
定する(ステップS226)。この実施の形態では、あらかじめ閾値判定を行う閾値判定
プログラムが組み込まれており、閾値より大きいか否かを判定することにより、変動パタ
ーン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲にとなるかが判定され、図16および図
17に示す変動カテゴリコマンドに設定するEXTデータの値が決定される。
例えば、CPU56は、遊技状態が高確率/高ベース状態であると判定した場合には閾
値219を設定する。この場合、CPU56は、後述するステップS232において、変
動パターン種別判定用乱数の値が閾値219以下であるか否かを判定し、閾値219以下
である場合(すなわち、1〜219である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデー
タとして「08(H)」を設定すると判定する(図16参照)。また、閾値219以下で
ない場合(すなわち、220〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデ
ータとして「09(H)」を設定すると判定する(図16参照)。
また、例えば、CPU56は、遊技状態が高確率/低ベース状態であると判定した場合
には閾値79を設定する。この場合、CPU56は、後述するステップS232において
、変動パターン種別判定用乱数の値が閾値79以下であるか否かを判定し、閾値79以下
である場合(すなわち、1〜79である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータ
として「0A(H)」を設定すると判定する(図16参照)。また、閾値79以下でない
場合(すなわち、80〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータと
して「0B(H)」を設定すると判定する(図16参照)。
また、例えば、CPU56は、遊技状態が通常状態であると判定した場合には、合算保
留記憶数にかかわらず、閾値79、89、99、169、199、214および229を
設定する。この場合、CPU56は、後述するステップS232において、変動パターン
種別判定用乱数の値が閾値79以下であるか否かを判定し、閾値79以下である場合(す
なわち、1〜79である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「00(
H)」を設定すると判定する(図16参照)。また、閾値89以下である場合(すなわち、80〜89である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「01(H)」を設定すると判定する(図16参照)。また、閾値99以下である場合(すなわち、90〜99である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「02(H)」を設定すると判定する(図16参照)。また、閾値169以下である場合(すなわち、100〜169である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「03(H)」を設定すると判定する(図16参照)。また、閾値199以下である場合(すなわち、170〜199である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「04(H)」を設定すると判定する(図16参照)。また、閾値214以下である場合(すなわち、200〜214である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「05(H)」を設定すると判定する(図16参照)。また、閾値229以下である場合(すなわち、215〜229である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「06(H)」を設定すると判定する(図16参照)。また、閾値229以下でない場合(すなわち、230〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「07(H)」を設定すると判定する(図16参照)。
なお、上記に示す閾値判定の例では、閾値の値が小さい方から順に79、89、99、
169、199、214および229と判定していくので、後の順番の閾値で判定された
ものが前の順番の閾値以下の範囲内となることはない。すなわち、閾値79以下であるか
否かを判定した後に、閾値89以下であるか否かを判定するときには、前の順番の閾値以
下の1〜79の範囲内となることはなく、80〜89の範囲であるか否かを判定すること
になる。また、この実施の形態では、閾値の値が小さい方から順に79、89、99、169、199、214および229と判定していく場合を示したが、逆に大きい方から順
に229、214、199、169、99、89および79と判定していってもよい。こ
のことは、以下に示す他の閾値を用いた判定を行う場合も同様である。
なお、ステップS225の遊技状態の判定を行うことなく、常に通常状態(低確率/低
ベース状態)における閾値を設定するようにしてもよい。そのように構成しても、少なく
とも「非リーチはずれ」となる変動パターン種別と「スーパーリーチはずれ」となる変動
パターン種別とに関しては判定値の範囲が共通化されているのであるから、「非リーチは
ずれ」や「スーパーリーチはずれ」となるか否かについては判定することができる。
大当り判定用乱数(ランダムR)が小当り判定値と一致した場合には(ステップS22
3のY)、CPU56は、「小当り」となることを示すEXTデータ「05(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う(ステップS227)。
次いで、CPU56は、小当り用の閾値を設定する(ステップS228)。なお、この
実施の形態では、CPU56は、閾値251を設定するものとし、後述するステップS2
32において、変動パターン種別判定用乱数の値が閾値251以下である(1〜251で
ある)と判定して、変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「18(H)」を設定す
ると判定するものとする(図17参照)。なお、小当りである場合には、閾値判定を行う
ことなく、そのままEXTデータ「18(H)」を設定すると判定するようにしてもよい
ステップS220またはステップS222で大当り判定用乱数(ランダムR)が大当り
判定値と一致した場合には、CPU56は、ステップS1216,S1227で抽出した
大当り種別判定用乱数(ランダム1)にもとづいて大当りの種別を判定する(ステップS
229)。この場合、CPU56は、第1始動入賞口13への始動入賞があった場合(ス
テップS1217の入賞時演出処理を実行する場合)には、図8(D)に示す大当り種別
判定テーブル(第1特別図柄用)131aを用いて大当り種別が「15R確変大当り」、
「10R確変大当り」、「2R確変大当り」または「突然確変大当り」のいずれとなるかを判定する。また、第2始動入賞口14への始動入賞があった場合(ステップS1228
の入賞時演出処理を実行する場合)には、図8(E)に示す大当り種別判定テーブル(第
2特別図柄用)131bを用いて大当り種別が「15R確変大当り」、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」または「突然確変大当り」のいずれとなるかを判定する。
次いで、CPU56は、大当り種別の判定結果に応じたEXTデータを図柄指定コマン
ドに設定する処理を行う(ステップS230)。この場合、「15R確変大当り」となると判定した場合には、CPU56は、「15R確変大当り」となることを示すEXTデータ「01(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う。また、「10R確変大当り」となると判定した場合には、CPU56は、「10R確変大当り」となることを示すEXTデータ「02(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う。また、「2R確変大当り」となると判定した場合には、CPU56は、「2R確変大当り」となることを示すEXTデータ「03(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う。また、「突然確変大当り」となると判定した場合には、CPU56は、「突然確変大当り」となることを示すEXTデータ「04(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う。
そして、CPU56は、ステップS229で判定した大当り種別に応じて、大当り用の
各閾値を設定する(ステップS231)。
例えば、CPU56は、「10R確変大当り」または「2R確変大当り」と判定した場
合には、閾値74および149を設定する。この場合、CPU56は、後述するステップ
S232において、変動パターン種別判定用乱数の値が閾値74以下であるか否かを判定
し、閾値74以下である場合(すなわち、1〜74である場合)には変動カテゴリコマン
ドのEXTデータとして「10(H)」を設定すると判定する(図17参照)。また、閾値149以下である場合(すなわち、75〜149である場合)には変動カテゴリコマン
ドのEXTデータとして「11(H)」を設定すると判定する(図17参照)。また、閾値149以下でない場合(すなわち、150〜251である場合)には変動カテゴリコマ
ンドのEXTデータとして「12(H)」を設定すると判定する(図17参照)。
また、例えば、CPU56は、「15R確変大当り」と判定した場合には、閾値38お
よび79を設定する。この場合、CPU56は、後述するステップS232において、変
動パターン種別判定用乱数の値が閾値38以下であるか否かを判定し、閾値38以下であ
る場合(すなわち、1〜38である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとし
て「13(H)」を設定すると判定する(図17参照)。また、閾値79以下である場合(すなわち、39〜79である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「14(H)」を設定すると判定する(図17参照)。また、閾値79以下でない場合(すなわち、80〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「15(H)」を設定すると判定する(図17参照)。
また、例えば、CPU56は、「突然確変大当り」と判定した場合には、閾値100を
設定する。この場合、CPU56は、後述するステップS232において、変動パターン
種別判定用乱数の値が閾値100以下であるか否かを判定し、閾値100以下である場合(すなわち、1〜100である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「16(H)」を設定すると判定する(図17参照)。また、閾値100以下でない場合(すなわち、101〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「17(H)」を設定すると判定する(図17参照)。
次いで、CPU56は、ステップS226,S228,S231で設定した閾値と、ス
テップS1216,S1227で抽出した変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)と
を用いて、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲となるかを判定する
(ステップS232)。
なお、ステップS226,S228,S231において、あらかじめ定められた閾値を
設定するのではなく、変動パターン種別判定テーブル(図9、図10参照)を設定するよ
うにし、ステップS232において、設定した変動パターン種別判定テーブルを用いて、
変動パターン種別判定用乱数の値の範囲やいずれの変動パターン種別となるかを判定する
ようにしてもよい。
そして、CPU56は、判定結果に応じたEXTデータを変動カテゴリコマンドに設定
する処理を行う(ステップS233)。具体的には、CPU56は、ステップS232で
いずれの変動パターン種別になると判定したかに応じて、図16および図17に示すよう
な「00(H)」〜「0B(H)」、「10(H)」〜「18(H)」のいずれかの値を
変動カテゴリコマンドのEXTデータに設定する処理を行う。
なお、この実施の形態では、入賞時判定において大当りや小当りとなると判定した場合
であっても一律に変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの範囲となるかを判定する場
合を示したが、大当りや小当りとなると判定した場合には、変動パターン種別判定用乱数
の値の範囲の判定を行わないようにしてもよい。そして、大当りまたは小当りとなると入
賞時判定したことを示す図柄指定コマンドを送信するとともに、大当りまたは小当りの変
動パターン種別となることを包括的に示す変動カテゴリコマンドを送信するようにしても
よい。そして、例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、具体的にいずれの変
動パターン種別となるかまでは示されていないものの、包括的にいずれかの大当りの変動
パターン種別となることが示された変動カテゴリコマンドを受信したことにもとづいて、
後述する先読み予告演出を実行するようにしてもよい。
図22および図23は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS
300)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU56は、合算
保留記憶数の値を確認する(ステップS51)。具体的には、合算保留記憶数カウンタの
カウント値を確認する。合算保留記憶数が0であれば、まだ客待ちデモ指定コマンドを送
信していなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100に対して客待ちデモ指定コマ
ンドを送信する制御を行い(ステップS51A)、処理を終了する。なお、例えば、CP
U56は、ステップS51Aで客待ちデモ指定コマンドを送信すると、客待ちデモ指定コ
マンドを送信したことを示す客待ちデモ指定コマンド送信済フラグをセットする。そして、客待ちデモ指定コマンドを送信した後に次回のタイマ割込以降の特別図柄通常処理を実行する場合には、客待ちデモ指定コマンド送信済フラグがセットされていることにもとづいて重ねて客待ちデモ指定コマンドを送信しないように制御すればよい。また、この場合、客待ちデモ指定コマンド送信済フラグは、次回の特別図柄の変動表示が開始されるときにリセットされるようにすればよい。
なお、ステップS51において、CPU56は、合算保留記憶数の値を確認するのでは
なく、保留特定領域の1番目の領域にデータが設定されているか否かを確認し、設定され
ていれば保留記憶があると判定してステップS52に移行し、設定されていなければ保留
記憶がないと判定してステップS51Aに移行してもよい。
合算保留記憶数が0でなければ、CPU56は、保留特定領域(図20(A)参照)に
設定されているデータのうち1番目のデータが「第1」を示すデータであるか否か確認す
る(ステップS52)。保留特定領域に設定されている1番目のデータが「第1」を示す
データでない(すなわち、「第2」を示すデータである)場合(ステップS52のN)、CPU56は、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行って
いるのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのかを示すフラグ)に
「第2」を示すデータを設定する(ステップS53)。保留特定領域に設定されている1
番目のデータが「第1」を示すデータである場合(ステップS52のY)、CPU56は、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(ステップS54)。
ステップS52〜S54の処理が実行されることによって、この実施の形態では、第1
始動入賞口13と第2始動入賞口14とに遊技球が入賞した始動入賞順に従って、第1特
別図柄の変動表示または第2特別図柄の変動表示が実行される。なお、この実施の形態で
は、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とに遊技球が入賞した始動入賞順に従って、第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄の変動表示が実行される場合を示しているが、第1特別図柄と第2特別図柄とのいずれか一方の変動表示を優先して実行するように
構成してもよい。この場合、例えば、高ベース状態に移行された場合には可変入賞球装置
15が設けられた第2始動入賞口14に始動入賞しやすくなり第2保留記憶が溜まりやす
くなるのであるから、第2特別図柄の変動表示を優先して実行するようにしてもよい。
なお、第2特別図柄の変動表示を優先して実行するように構成する場合、図21に示し
た入賞時演出処理において、大当り判定用乱数(ランダムR)の値を、低確率状態におけ
る大当り判定値と比較する処理のみを実行するようにし、高確率状態における大当り判定
値とは比較しないようにしてもよい(具体的には、ステップS220の処理のみを実行し、ステップS221,S222の処理は行わないようにしてもよい)。そのように構成すれば、第2特別図柄の変動表示を優先して実行するように構成する場合に、入賞時判定における大当りの判定結果と実際の変動開始時における大当りの決定結果との間にズレが生じることを防止することができる。
次いで、CPU56は、RAM55において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数
=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッフ
ァ領域に格納する(ステップS55)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが
「第1」を示している場合には、第1保留記憶バッファにおける第1保留記憶数=1に対
応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に
格納する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第
2保留記憶バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各
乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値
を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップS56)。具体的には、C
PU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウン
タのカウント値を1減算し、かつ、保留特定領域および第1保留記憶バッファにおける各
保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、
第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、保留特定領域および第2保留記
憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM5
5の第1保留記憶バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保
存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納
する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM55の第2保留記憶バッ
ファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されてい
る各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、CPU5
6は、保留特定領域において合算保留記憶数=m(m=2〜8)に対応する保存領域に格
納されている値(「第1」または「第2」を示す値)を、合算保留記憶数=m−1に対応
する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領
域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2
保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。また、各合算保留記
憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各値が抽出された順番は、常に、合
算保留記憶数=1〜8の順番と一致するようになっている。
そして、CPU56は、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カ
ウンタのカウント値を1減算する(ステップS58)。なお、CPU56は、カウント値
が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM55の所定の領域に保存する。
また、CPU56は、現在の遊技状態に応じて背景指定コマンドを演出制御用マイクロ
コンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS60)。この場合、CPU56は、高確率状態であることを示す高確率フラグがセットされているとともに、高ベース状態であることを示す高ベースフラグがセットされている場合には、高確率高ベース状態背景指定コマンドを送信する制御を行う。また、CPU56は、高確率フラグのみがセットされ、高ベースフラグがセットされていない場合には、高確率低ベース状態背景指定コマンドを送信する制御を行う。また、CPU56は、高確率フラグも高ベースフラグもセットされていなければ、通常状態背景指定コマンドを送信する制御を行う。
なお、具体的には、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御
コマンドを送信する際に、演出制御コマンドに応じたコマンド送信テーブル(あらかじめ
ROMにコマンド毎に設定されている)のアドレスをポインタにセットする。そして、演
出制御コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットして、演出
制御コマンド制御処理(ステップS28)において演出制御コマンドを送信する。なお、
この実施の形態では、特別図柄の変動を開始するときに、タイマ割込ごとに、背景指定コ
マンド、変動パターンコマンド、表示結果指定コマンド、合算保留記憶数減算指定コマン
ドの順に演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されることになる。具体的には、
特別図柄の変動を開始するときに、まず、背景指定コマンドが送信され、4ms経過後に
変動パターンコマンドが送信され、さらに4ms経過後に表示結果指定コマンドが送信さ
れ、さらに4ms経過後に合算保留記憶数減算指定コマンドが送信される。なお、特別図
柄の変動を開始するときにはさらに図柄変動指定コマンド(第1図柄変動指定コマンド、第2図柄変動指定コマンド)も送信されるが、図柄変動指定コマンドは、変動パターンコ
マンドと同じタイマ割込において演出制御用マイクロコンピュータ100に対して送信さ
れる。
特別図柄通常処理では、最初に、第1始動入賞口13を対象として処理を実行すること
を示す「第1」を示すデータすなわち第1特別図柄を対象として処理を実行することを示
す「第1」を示すデータ、または第2始動入賞口14を対象として処理を実行することを
示す「第2」を示すデータすなわち第2特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータが、特別図柄ポインタに設定される。そして、特別図柄プロセス処
理における以降の処理では、特別図柄ポインタに設定されているデータに応じた処理が実
行される。よって、ステップS300〜S310の処理を、第1特別図柄を対象とする場
合と第2特別図柄を対象とする場合とで共通化することができる。
次いで、CPU56は、乱数バッファ領域からランダムR(大当り判定用乱数)を読み
出し、大当り判定モジュールを実行する。なお、この場合、CPU56は、始動口スイッ
チ通過処理のステップS1216やステップS1227で抽出し第1保留記憶バッファや
第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した大当り判定用乱数を読み出し、大当り判定を
行う。大当り判定モジュールは、あらかじめ決められている大当り判定値や小当り判定値
(図8参照)と大当り判定用乱数とを比較し、それらが一致したら大当りや小当りとする
ことに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定や小当り判定の
処理を実行するプログラムである。
大当り判定の処理では、遊技状態が確変状態(高確率/高ベース状態、高確率/低ベー
ス状態)の場合には、遊技状態が非確変状態(通常状態)の場合よりも、大当りとなる確
率が高くなるように構成されている。具体的には、あらかじめ大当り判定値の数が多く設
定されている確変時大当り判定テーブル(ROM54における図8(A)の右側の数値が
設定されているテーブル)と、大当り判定値の数が確変時大当り判定テーブルよりも少な
く設定されている通常時大当り判定テーブル(ROM54における図8(A)の左側の数
値が設定されているテーブル)とが設けられている。そして、CPU56は、遊技状態が
確変状態であるか否かを確認し、遊技状態が確変状態であるときは、確変時大当り判定テ
ーブルを使用して大当りの判定の処理を行い、遊技状態が通常状態であるときは、通常時
大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行う。すなわち、CPU56は、大
当り判定用乱数(ランダムR)の値が図8(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致す
ると、特別図柄に関して大当りとすることに決定する。大当りとすることに決定した場合
には(ステップS61)、ステップS71に移行する。なお、大当りとするか否か決定す
るということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、特別
図柄表示器における停止図柄を大当り図柄とするか否か決定するということでもある。
なお、現在の遊技状態が確変状態であるか否かの確認は、高確率フラグがセットされて
いるか否かにより行われる。高確率フラグは、遊技状態を確変状態に移行するときにセッ
トされ、確変状態を終了するときにリセットされる。具体的には、「15R確変大当り」、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」または「突然確変大当り」とすることに決定され、大当り遊技を終了する処理においてセットされる。そして、大当り遊技終了後、所定回数(この実施の形態では71回)の変動表示を終了したときにリセットされる。
大当り判定用乱数(ランダムR)の値がいずれの大当り判定値にも一致しなければ(ス
テップS61のN)、CPU56は、小当り判定テーブル(図8(B),(C)参照)を使用して小当りの判定の処理を行う。すなわち、CPU56は、大当り判定用乱数(ランダムR)の値が図8(B),(C)に示すいずれかの小当り判定値に一致すると、特別図柄に関して小当りとすることに決定する。この場合、CPU56は、特別図柄ポインタが示すデータを確認し、特別図柄ポインタが示すデータが「第1」である場合には、図8(B)に示す小当り判定テーブル(第1特別図柄用)を用いて小当りとするか否かを決定する。また、特別図柄ポインタが示すデータが「第2」である場合には、図8(C)に示す小当り判定テーブル(第2特別図柄用)を用いて小当りとするか否かを決定する。そして、小当りとすることに決定した場合には(ステップS62)、CPU56は、小当りであることを示す小当りフラグをセットし(ステップS63)、ステップS75に移行する。
なお、ランダムRの値が大当り判定値および小当り判定値のいずれにも一致しない場合
には(ステップS62のN)、すなわち、はずれである場合には、そのままステップS7
5に移行する。
ステップS71では、CPU56は、大当りであることを示す大当りフラグをセットす
る。そして、大当り種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブル
として、特別図柄ポインタが示す方の大当り種別判定テーブルを選択する(ステップS7
2)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、
図8(D)に示す第1特別図柄用の大当り種別判定用テーブル131aを選択する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、図8(E)に示す第2特別図柄用の大当り種別判定用テーブル131bを選択する。
次いで、CPU56は、選択した大当り種別判定テーブルを用いて、乱数バッファ領域
に格納された大当り種別判定用の乱数(ランダム1)の値と一致する値に対応した種別(
「15R確変大当り」、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」または「突然確変大当り」)を大当りの種別に決定する(ステップS73)。なお、この場合、CPU56は、始動口スイッチ通過処理のステップS1216やステップS1227で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した大当り種別判定用乱数を読み出し、大当り種別の決定を行う。また、この場合に、図8(D),(E)に示すように、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2特別図柄の変動表示が実行される場合と比較して、突然確変大当りが選択される割合が高い。
また、CPU56は、決定した大当りの種別を示すデータをRAM55における大当り
種別バッファに設定する(ステップS74)。例えば、大当り種別が「15R確変大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「01」が設定され、大当り種別が「10R確変大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「02」が設定され、大当り種別が「2R確変大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「03」が設定され、大当り種別が「突然確変大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「04」が設定される。
次いで、CPU56は、特別図柄の停止図柄を決定する(ステップS75)。具体的には、大当りフラグおよび小当りフラグのいずれもセットされていない場合には、はずれ図
柄となる「−」を特別図柄の停止図柄に決定する。大当りフラグがセットされている場合
には、大当り種別の決定結果に応じて、大当り図柄となる「1」、「3」、「7」、「9」のいずれかを特別図柄の停止図柄に決定する。すなわち、大当り種別を「突然確変大当り」に決定した場合には「1」を特別図柄の停止図柄に決定し、「2R確変大当り」に決定した場合には「3」を特別図柄の停止図柄に決定し、「10R確変大当り」に決定した場合には「7」を特別図柄の停止図柄に決定し、「15R確変大当り」に決定した場合には「9」を特別図柄の停止図柄に決定する。また、小当りフラグがセットされている場合には、小当り図柄となる「5」を特別図柄の停止図柄に決定する。
なお、この実施の形態では、まず大当り種別を決定し、決定した大当り種別に対応する
特別図柄の停止図柄を決定する場合を示したが、大当り種別および特別図柄の停止図柄の
決定方法は、この実施の形態で示したものにかぎられない。例えば、あらかじめ特別図柄
の停止図柄と大当り種別とを対応付けたテーブルを用意しておき、大当り種別決定用乱数
にもとづいてまず特別図柄の停止図柄を決定すると、その決定結果にもとづいて対応する
大当り種別も決定されるように構成してもよい。
そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS301)に
対応した値に更新する(ステップS76)。
図24は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS301)
を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、CPU56は、大当りフ
ラグがセットされているか否か確認する(ステップS91)。大当りフラグがセットされ
ている場合には、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定す
るために使用するテーブルとして、大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132C(図9(A)〜(C)参照)のいずれかを選択する(ステップS92)。そして、
ステップS102に移行する。
大当りフラグがセットされていない場合には、CPU56は、小当りフラグがセットさ
れているか否かを確認する(ステップS93)。小当りフラグがセットされている場合に
は、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用
するテーブルとして、小当り用変動パターン種別判定テーブル132D(図9(D)参照)を選択する(ステップS94)。そして、ステップS102に移行する。
小当りフラグもセットされていない場合には、CPU56は、高ベース状態であること
を示す高ベースフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS95)。なお、
高ベースフラグは、遊技状態を確変状態に移行するときにセットされ、高ベース状態を終
了するときにリセットされる。具体的には、「15R確変大当り」、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」または「突然確変大当り」とすることに決定され、大当り遊技を終了する処理においてセットされる。また、大当り遊技終了後、所定回数(この実施の形態では70回)の変動表示を終了したときにリセットされる。
高ベースフラグがセットされていなければ(ステップS95のN)、CPU56は、高
確率状態であることを示す高確率フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ
S96)。高確率フラグもセットされていなければ(ステップS96のN)、すなわち、遊技状態が通常状態であれば、CPU56は、合算保留記憶数が3以上であるか否かを確
認する(ステップS97)。合算保留記憶数が3未満であれば(ステップS97のN)、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用する
テーブルとして、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135A(図10(A)参照)を選択する(ステップS98)。そして、ステップS102に移行する。
合算保留記憶数が3以上である場合(ステップS97のY)には、CPU56は、変動
パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、は
ずれ用変動パターン種別判定テーブル135B(図10(B)参照)を選択する(ステッ
プS99)。そして、ステップS102に移行する。
高確率フラグがセットされている場合(ステップS96のY)には、すなわち、遊技状
態が高確率/低ベース状態であれば、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうち
のいずれかに決定するために使用するテーブルとして、はずれ用変動パターン種別判定テ
ーブル135D(図10(D)参照)を選択する(ステップS100)。そして、ステッ
プS102に移行する。
高ベースフラグがセットされている場合(ステップS95のY)には、すなわち、遊技
状態が高確率/高ベース状態であれば(この実施の形態では、低確率/高ベース状態に制
御されることはないので、高ベースフラグがセットされていれば高確率/高ベース状態で
ある)、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために
使用するテーブルとして、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135C(図10(C)参照)を選択する(ステップS101)。そして、ステップS102に移行する。
この実施の形態では、ステップS95〜S101の処理が実行されることによって、遊
技状態が通常状態であって合算保留記憶数が3以上である場合には、図10(B)に示す
はずれ用変動パターン種別判定テーブル135Bが選択される。また、遊技状態が高確率/高ベース状態である場合には、図10(C)に示すはずれ用変動パターン種別判定テー
ブル135Cが選択される。この場合、後述するステップS102の処理で変動パターン
種別として非リーチCA2−3が決定される場合があり、非リーチCA2−3の変動パタ
ーン種別が決定された場合には、ステップS105の処理で変動パターンとして短縮変動
の非リーチPA1−2が決定される(図12参照)。従って、この実施の形態では、遊技
状態が高確率/高ベース状態である場合または合算保留記憶数が3以上である場合には、
短縮変動の変動表示が行われる場合がある。なお、この実施の形態では、高確率/高ベー
ス状態で用いる短縮変動用の変動パターン種別判定テーブル(図10(C)参照)と、保
留記憶数にもとづく短縮変動用の変動パターン種別判定テーブル(図10(B)参照)と
が異なるテーブルである場合を示したが、短縮変動用の変動パターン種別判定テーブルと
して共通のテーブルを用いるようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、遊技状態が高ベース状態である場合であっても、合算保留
記憶数がほぼ0である場合(例えば、0であるか、0または1である場合)には、短縮変
動の変動表示を行わないようにしてもよい。この場合、例えば、CPU56は、ステップ
S95でYと判定したときに、合算保留記憶数がほぼ0であるか否かを確認し、合算保留
記憶数がほぼ0であれば、はずれ用変動パターン種別判定テーブル135A(図10(A)参照)を選択するようにしてもよい。
次いで、CPU56は、乱数バッファ領域(第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶
バッファ)からランダム2(変動パターン種別判定用乱数)を読み出し、ステップS92、S94、S98、S99、S100またはS101の処理で選択したテーブルを参照することによって、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定する(ステップS102)。
次いで、CPU56は、ステップS102の変動パターン種別の決定結果にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、当り変動パターン判定テーブル137A、137B(図11参照)、はずれ変動パターン判定テーブル138A(図12参照)のうちのいずれかを選択する(ステップS103)。また、乱数バッファ領域(第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファ)からランダム3(変動パターン判定用乱数)を読み出し、ステップS103の処理で選択した変動パターン判定テーブルを参照することによって、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定する(ステップS105)。なお、始動入賞のタイミングでランダム3(変動パターン判定用乱数)を抽出しないように構成する場合には、CPU56は、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を生成するための変動パターン判定用乱数カウンタから値を直接抽出し、抽出した乱数値にもとづいて変動パターンを決定するようにしてもよい。
次いで、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の図柄変動指定コマンドを、演出制
御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS106)。具体的に
は、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1図柄変動指
定コマンドを送信する制御を行う。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を
示している場合には、第2図柄変動指定コマンドを送信する制御を行う。また、CPU5
6は、決定した変動パターンに対応する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を、
演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS107)。
次に、CPU56は、RAM55に形成されている変動時間タイマに、選択された変動
パターンに対応した変動時間に応じた値を設定する(ステップS108)。そして、特別
図柄プロセスフラグの値を表示結果指定コマンド送信処理(ステップS302)に対応し
た値に更新する(ステップS109)。
なお、はずれと決定されている場合において、いきなり変動パターン種別を決定するの
ではなく、まず、リーチ判定用乱数を用いた抽選処理によってリーチとするか否かを決定
するようにしてもよい。そして、リーチとするか否かの判定結果にもとづいて、ステップ
S95〜S102の処理を実行し、変動パターン種別を決定するようにしてもよい。この
場合、あらかじめ非リーチ用の変動パターン種別判定テーブル(図10に示す非リーチC
A2−1〜非リーチCA2−3の変動パターン種別を含むもの)と、リーチ用の変動パタ
ーン種別判定テーブル(図10に示すノーマルCA2−4〜ノーマルCA2−6、スーパ
ーCA2−7の変動パターン種別を含むもの)とを用意しておき、リーチ判定結果にもと
づいて、いずれかの変動パターン種別判定テーブルを選択して、変動パターン種別を決定
するようにしてもよい。
また、リーチ判定用乱数を用いた抽選処理によってリーチとするか否かを決定する場合
にも、合算保留記憶数(第1保留記憶数や第2保留記憶数でもよい)に応じて、リーチの
選択割合が異なるリーチ判定テーブルを選択して、保留記憶数が多くなるに従ってリーチ
確率が低くなるようにリーチとするか否かを決定するようにしてもよい。この場合、CP
U56は、例えば、入賞時演出処理における「スーパーリーチはずれ」や「非リーチはず
れ」となるか否かの判定において、リーチ判定テーブルの共通の範囲に割り当てられた判
定値に合致するか否かを判定することによって、リーチとなるか否かをあらかじめ判定す
るようにしてもよい。
図25は、表示結果指定コマンド送信処理(ステップS302)を示すフローチャート
である。表示結果指定コマンド送信処理において、CPU56は、決定されている大当り
の種類、小当り、はずれに応じて、表示結果1指定〜表示結果6指定のいずれかの演出制
御コマンド(図13参照)を送信する制御を行う。具体的には、CPU56は、まず、大
当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS110)。セットされていな
い場合には、ステップS118に移行する。大当りフラグがセットされている場合、大当
りの種別が「15R確変大当り」であるときには、表示結果2指定コマンドを送信する制
御を行う(ステップS111,S112)。なお、「15R確変大当り」であるか否かは、具体的には、特別図柄通常処理のステップS74で大当り種別バッファに設定されたデータが「01」であるか否かを確認することによって判定できる。また、CPU56は、大当りの種別が「10R確変大当り」であるときには、表示結果3指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS113,S114)。なお、「10R確変大当り」であるか否かは、具体的には、特別図柄通常処理のステップS74で大当り種別バッファに設定されたデータが「02」であるか否かを確認することによって判定できる。また、CPU56は、大当りの種別が「2R確変大当り」であるときには、表示結果4指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS115,S116)。なお、「2R確変大当り」であるか否かは、具体的には、特別図柄通常処理のステップS74で大当り種別バッファに設定されたデータが「03」であるか否かを確認することによって判定できる。そして、「15R確変大当り」、「10R確変大当り」および「2R確変大当り」のいずれでもないときには(すなわち、「突然確変大当り」であるときには)、CPU56は、表示結果5指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS117)。
一方、CPU56は、大当りフラグがセットされていないときには(ステップS110
のN)、小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS118)。小当りフラグがセットされていれば、CPU56は、表示結果6指定コマンドを送信する制御
を行う(ステップS119)。小当りフラグもセットされていないときは(ステップS1
18のN)、すなわち、はずれである場合には、CPU56は、表示結果1指定コマンド
を送信する制御を行う(ステップS120)。
そして、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動中処理(ステップ
S303)に対応した値に更新する(ステップS121)。
図26は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動中処理(ステップS303)を
示すフローチャートである。特別図柄変動中処理において、CPU56は、まず、合算保
留記憶数減算指定コマンドを既に送信済みであるか否かを確認する(ステップS1121)。なお、合算保留記憶数減算指定コマンドを既に送信済みであるか否かは、例えば、後述するステップS1122で合算保留記憶数減算指定コマンドを送信する際に合算保留記憶数減算指定コマンドを送信したことを示す合算保留記憶数減算指定コマンド送信済フラグをセットするようにし、ステップS1121では、その合算保留記憶数減算指定コマンド送信済フラグがセットされているか否かを確認するようにすればよい。また、この場合、セットした合算保留記憶数減算指定コマンド送信済フラグは、特別図柄の変動表示を終了する際や大当りを終了する際に後述する特別図柄停止処理や大当り終了処理でリセットするようにすればよい。
次いで、合算保留記憶数減算指定コマンドを送信済みでなければ、CPU56は、合算
保留記憶数減算指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を
行う(ステップS1122)。
次いで、CPU56は、変動時間タイマを1減算し(ステップS1125)、変動時間
タイマがタイムアウトしたら(ステップS1126)、演出制御用マイクロコンピュータ
100に図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS1127)。そして、
CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(ステップS304)に
対応した値に更新する(ステップS1128)。変動時間タイマがタイムアウトしていな
い場合には、そのまま処理を終了する。
図27は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(ステップS304)を示
すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU56は、大当りフラグがセ
ットされているか否かを確認する(ステップS131)。大当りフラグがセットされてい
る場合には、CPU56は、セットされていれば、高確率状態であることを示す高確率フ
ラグ、および高ベース状態であることを示す高ベースフラグをリセットし(ステップS1
32)、演出制御用マイクロコンピュータ100に大当り開始指定コマンドを送信する制
御を行う(ステップS133)。具体的には、大当りの種別が「15R確変大当り」、「10R確変大当り」または「2R確変大当り」である場合には大当り開始指定コマンド(コマンドA001(H))を送信する。また、大当りの種別が突然確変大当りである場合には小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(コマンドA002(H))を送信する。なお、大当りの種別が「15R確変大当り」、「10R確変大当り」、「2R確変大当り」または「突然確変大当り」のいずれであるかは、RAM55に記憶されている大当り種別を示すデータ(大当り種別バッファに記憶されているデータ)にもとづいて判定される。
また、大当り表示時間タイマに大当り表示時間(大当りが発生したことを、例えば、演
出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定する(ステップS134)。ま
た、大入賞口開放回数カウンタに開放回数(例えば、「15R確変大当り」の場合には1
5回。「10R確変大当り」の場合には10回。「2R確変大当り」または「突然確変大
当り」の場合には2回。)をセットする(ステップS135)。また、大当り遊技におけ
る1ラウンドあたりのラウンド時間もセットされる。この場合、突然確変大当りの場合と
2R確変大当りの場合とでは、ラウンド回数として同じ2回がセットされるものの、異な
るラウンド時間が設定される。具体的には、突然確変大当りの場合には、ラウンド時間と
して0.1秒がセットされ、2R確変大当りの場合には、ラウンド時間として29秒がセ
ットされる。なお、15R確変大当りや10R確変大当りの場合にも、ラウンド時間とし
て29秒がセットされる。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(
ステップS305)に対応した値に更新する(ステップS136)。
また、ステップS131で大当りフラグがセットされていなければ、CPU56は、高
確率状態であることを示す高確率フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ
S137)。高確率フラグがセットされている場合には(すなわち、確変状態(高確率/高ベース状態または高確率/低ベース状態)である場合には)、高確率状態における特別
図柄の変動可能回数を示す高確率回数カウンタの値を−1する(ステップS138)。そ
して、CPU56は、減算後の高確率回数カウンタの値が0になった場合には(ステップ
S139)、高確率フラグをリセットする(ステップS140)。高確率フラグがセット
されていなければ、ステップS141に移行する。
次いで、CPU56は、高ベース状態であることを示す高ベースフラグがセットされて
いるか否か確認する(ステップS141)。高ベースフラグがセットされている場合には
(すなわち、高確率/高ベース状態である場合には)、高ベース状態における特別図柄の
変動可能回数を示す高ベース回数カウンタの値を−1する(ステップS142)。そして、CPU56は、減算後の高ベース回数カウンタの値が0になった場合には(ステップS143)、高ベースフラグをリセットする(ステップS144)。そして、ステップS145に移行する。なお、高ベースフラグがセットされていなかった場合には、そのままステップS145に移行する。
次いで、CPU56は、小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ
S145)。小当りフラグがセットされていれば、CPU56は、演出制御用マイクロコ
ンピュータ100に小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(コマンドA002(H))を送信する(ステップS146)。また、小当り表示時間タイマに小当り表示時間(小当りが発生したことを、例えば、演出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定する(ステップS147)。また、大入賞口開放回数カウンタに開放回数(例えば2回)をセットする(ステップS148)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開始前処理(ステップS308)に対応した値に更新する(ステップS149)。
小当りフラグもセットされていなければ(ステップS145のN)、CPU56は、特
別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新
する(ステップS150)。
図28は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS307)を示す
フローチャートである。大当り終了処理において、CPU56は、大当り終了表示タイマ
が設定されているか否か確認し(ステップS160)、大当り終了表示タイマが設定され
ている場合には、ステップS164に移行する。大当り終了表示タイマが設定されていな
い場合には、大当りフラグをリセットし(ステップS161)、大当り終了指定コマンド
を送信する制御を行う(ステップS162)。ここで、「15R確変大当り」、「10R確変大当り」または「2R確変大当り」であった場合には大当り終了指定コマンド(コマンドA301(H))を送信し、「突然確変大当り」であった場合には小当り/突然確変大当り終了指定コマンド(コマンドA302(H))を送信する。そして、大当り終了表示タイマに、画像表示装置9において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップS163)、処理を終了する。
ステップS164では、大当り終了表示タイマの値を1減算する。そして、CPU56
は、大当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が
経過したか否か確認する(ステップS165)。経過していなければ処理を終了する。
大当り終了表示時間を経過していれば(ステップS165のY)、CPU56は、高確
率フラグをセットして遊技状態を高確率状態に移行させる(ステップS166)。また、
CPU56は、高確率状態における変動表示回数をカウントするための高確率回数カウン
タに所定回数(例えば71回)をセットする(ステップS167)。また、CPU56は、高ベースフラグをセットして遊技状態を高ベース状態に移行させる(ステップS168)。また、CPU56は、高ベース状態における変動表示回数をカウントするための高ベース回数カウンタに所定回数(例えば70回)をセットする(ステップS169)。
なお、ステップS166〜S169の処理が実行されることによって、大当り遊技終了
後に高確率/高ベース状態に移行され、変動表示を70回終了するまで高確率/高ベース
状態が維持される。そして、大当り終了後に70回目の変動表示を終了してから71回目
の変動表示を終了するまでの間は高確率/低ベース状態に移行され、71回目の変動表示
を終了すると遊技状態が通常状態に戻る。
なお、この実施の形態では、ステップS168でセットした高ベースフラグは、可変入
賞球装置15の開放時間を長くしたり開放回数を増加させたりするか否かを判定するため
にも用いられる。この場合、具体的には、CPU56は、普通図柄プロセス処理(ステッ
プS27参照)において、普通図柄の変動表示結果が当りとなったときに、高ベースフラ
グがセットされているか否かを確認し、セットされていれば、開放時間を長くしたり開放
回数を増加させたりして可変入賞球装置15を開放する制御を行う。また、ステップS1
68でセットした高ベースフラグは、特別図柄の変動時間を短縮するか否かを判定するた
めに用いられる。なお、普通図柄の変動表示結果を当りとする確率を高めた普図確変状態
にも制御可能に構成する場合には、高ベースフラグは、普通図柄の変動表示結果を当りと
するか否かを判定するためにも用いられる。
そして、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS
300)に対応した値に更新する(ステップS170)。
図29は、主基板31に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的に
は、CPU56)が実行する特別図柄表示制御処理(ステップS32)のプログラムの一
例を示すフローチャートである。特別図柄表示制御処理では、CPU56は、特別図柄プ
ロセスフラグの値が3であるか否かを確認する(ステップS3201)。特別図柄プロセ
スフラグの値が3であれば(すなわち、特別図柄変動中処理の実行中であれば)、CPU
56は、特別図柄変動表示用の特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用
の出力バッファに設定または更新する処理を行う(ステップS3202)。この場合、C
PU56は、特別図柄ポインタが示す方の特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)
の変動表示を行うための特別図柄表示制御データを設定または更新する。例えば、変動速
度が1コマ/0.2秒であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される特
別図柄表示制御データの値を+1する。そして、その後、表示制御処理(ステップS22
参照)が実行され、特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファの内容に応じて特別図
柄表示器8a,8bに対して駆動信号が出力されることによって、特別図柄表示器8a,
8bにおける特別図柄の変動表示が実行される。
特別図柄プロセスフラグの値が3でなければ、CPU56は、特別図柄プロセスフラグ
の値が4であるか否かを確認する(ステップS3203)。特別図柄プロセスフラグの値
が4であれば(すなわち、特別図柄停止処理に移行した場合には)、CPU56は、特別
図柄通常処理で設定された特別図柄の停止図柄を停止表示するための特別図柄表示制御デ
ータを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する処理を行う(ステップS
3204)。この場合、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の特別図柄(第1特別
図柄または第2特別図柄)の停止図柄を停止表示するための特別図柄表示制御データを設
定する。そして、その後、表示制御処理(ステップS22参照)が実行され、特別図柄表
示制御データ設定用の出力バッファの内容に応じて特別図柄表示器8a,8bに対して駆
動信号が出力されることによって、特別図柄表示器8a,8bにおいて特別図柄の停止図
柄が停止表示される。なお、ステップS3204の処理が実行され停止図柄表示用の特別
図柄表示制御データが設定された後には、設定データの変更が行われないので、ステップ
S22の表示制御処理では最新の特別図柄表示制御データにもとづいて最新の停止図柄を
次の変動表示が開始されるまで停止表示し続けることになる。また、ステップS3201
において特別図柄プロセスフラグの値が2または3のいずれかであれば(すなわち、表示
結果指定コマンド送信処理または特別図柄変動中処理のいずれかであれば)、特別図柄変
動表示用の特別図柄表示制御データを更新するようにしてもよい。この場合、遊技制御用
マイクロコンピュータ560側で認識する変動時間と演出制御用マイクロコンピュータ1
00側で認識する変動時間との間にズレが生じないようにするため、表示結果指定コマン
ド送信処理においても変動時間タイマを1減算するように構成すればよい。
なお、この実施の形態では、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄表示制御デ
ータを出力バッファに設定する場合を示したが、特別図柄プロセス処理において、特別図
柄の変動開始時に開始フラグをセットするとともに、特別図柄の変動終了時に終了フラグ
をセットするようにしてもよい。そして、特別図柄表示制御処理(ステップS32)にお
いて、CPU56は、開始フラグがセットされたことにもとづいて特別図柄表示制御デー
タの値の更新を開始するようにし、終了フラグがセットされたことにもとづいて停止図柄
を停止表示さえるための特別図柄表示制御データをセットするようにしてもよい。
次に、演出制御手段の動作を説明する。図30は、演出制御基板80に搭載されている
演出制御手段としての演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用
CPU101)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。演出制御用CPU1
01は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、R
AM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、4ms)を決
めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(ステップS701)。そ
の後、演出制御用CPU101は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)を行う
ループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU101は、タイマ割
込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグ
がセットされていたら、演出制御用CPU101は、そのフラグをクリアし(ステップS
703)、以下の演出制御処理を実行する。
演出制御処理において、演出制御用CPU101は、まず、受信した演出制御コマンド
を解析し、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を行う(コマン
ド解析処理:ステップS704)。
次いで、演出制御用CPU101は、演出制御プロセス処理を行う(ステップS705)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置9の表示制御を実行する。
次いで、演出制御用CPU101は、第4図柄プロセス処理を行う(ステップS706)。第4図柄プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(第4図柄プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置9の第4図柄表示領域9c,9dにおいて第4図柄の表示制御を実行する。
次いで、大当り図柄決定用乱数などの乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更
新する乱数更新処理を実行する(ステップS707)。その後、ステップS702に移行
する。
図31は、主基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ560から受信した演出制御
コマンドを格納するためのコマンド受信バッファの一構成例を示す説明図である。この例
では、2バイト構成の演出制御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式のコマンド
受信バッファが用いられる。従って、コマンド受信バッファは、受信コマンドバッファ1
〜12の12バイトの領域で構成される。そして、受信したコマンドをどの領域に格納す
るのかを示すコマンド受信個数カウンタが用いられる。コマンド受信個数カウンタは、0
〜11の値をとる。なお、必ずしもリングバッファ形式でなくてもよい。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信された演出制御コマンドは、演
出制御INT信号にもとづく割込処理で受信され、RAMに形成されているバッファ領域
に保存されている。コマンド解析処理では、バッファ領域に保存されている演出制御コマ
ンドがどのコマンド(図13および図14参照)であるのか解析する。なお、演出制御I
NT信号にもとづく割込処理は、4msごとに実行されるタイマ割込処理に優先して実行
される。
図32〜図35は、コマンド解析処理(ステップS704)の具体例を示すフローチャ
ートである。主基板31から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納
されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファに
格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU101は、まず、コマンド受信バッファ
に受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS611)。格納されている
か否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定
される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマ
ンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップS614)、演
出制御用CPU101は、受信した変動パターンコマンドを、RAMに形成されている変
動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップS615)。そして、変動パターンコ
マンド受信フラグをセットする(ステップS616)。
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば(ステップS617)、演
出制御用CPU101は、受信した表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表
示結果6指定コマンド)を、RAMに形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格
納する(ステップS618)。
受信した演出制御コマンドが図柄確定指定コマンドであれば(ステップS619)、演
出制御用CPU101は、確定コマンド受信フラグをセットする(ステップS620)。
受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンド(コマンドA001(H))であ
れば(ステップS621)、演出制御用CPU101は、大当り開始指定コマンド受信フ
ラグをセットする(ステップS622)。
受信した演出制御コマンドが小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(コマンドA0
02(H))であれば(ステップS623)、演出制御用CPU101は、小当り/突然
確変大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS624)。
受信した演出制御コマンドが第1図柄変動指定コマンドであれば(ステップS625)、第1図柄変動指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS626)。受信した演出制御コマンドが第2図柄変動指定コマンドであれば(ステップS627)、第2図柄変動指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS628)。
受信した演出制御コマンドが電源投入指定コマンド(初期化指定コマンド)であれば(ステップS631)、演出制御用CPU101は、初期化処理が実行されたことを示す初期画面を演出表示装置9に表示する制御を行う(ステップS632)。初期画面には、あらかじめ決められている演出図柄の初期表示が含まれる。
また、受信した演出制御コマンドが停電復旧指定コマンドであれば(ステップS633)、あらかじめ決められている停電復旧画面(遊技状態が継続していることを遊技者に報知する情報を表示する画面)を表示する制御を行い(ステップS634)、停電復旧フラグをセットする(ステップS635)。
受信した演出制御コマンドが大当り終了指定コマンド(コマンドA301(H))であ
れば(ステップS641)、演出制御用CPU101は、大当り終了指定コマンド受信フ
ラグをセットする(ステップS642)。受信した演出制御コマンドが小当り/突然確変
大当り終了指定コマンドであれば(ステップS645)、演出制御用CPU101は、小
当り/突然確変大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS646)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの図柄指定コマンドであれば(ステップS651)、演出制御用CPU101は、受信した図柄指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の空いている最初の格納領域に格納する(ステップS652)。
図36は、始動入賞時コマンド格納領域の具体例を示す説明図である。図36に示すよ
うに、始動入賞時コマンド格納領域には、合算保留記憶数の最大値(この例では8)に対
応した領域(格納領域1〜8)が確保されている。この実施の形態では、図19の始動口
スイッチ通過処理のステップS1218〜S1221,S1229〜S1232で示した
ように、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への始動入賞があったときに、1
タイマ割込内に、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンド(第
1始動入賞指定コマンドまたは第2始動入賞指定コマンド)、および合算保留記憶数指定
コマンドの4つのコマンドがセットで送信される。そのため、図36に示すように、始動
入賞時コマンド格納領域の各格納領域1〜8には、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマ
ンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドを対応付けて格納できる
ように記憶領域が確保されている。
この実施の形態では、演出制御用CPU101は、コマンド解析処理において、受信し
た順にコマンドを始動入賞時コマンド格納領域の空いている最初の格納領域内に格納して
いく。この実施の形態では、1タイマ割込内に、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマン
ド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの順にコマンド送信が行わ
れるので、コマンド受信が正常に行われれば、図36に示すように、各格納領域1〜8に、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの順に格納されていくことになる(なお、図36では、格納領域1〜5までコマンドが格納されている例が示されている)。
なお、図36に示す例では、前回の変動表示において7個までの保留記憶が発生して最
新のコマンドが格納されている格納領域に合算保留記憶数7を指定する合算保留記憶数指
定コマンド(C207(H))が格納され、その後、保留記憶が1つ消化されて2番目の
保留記憶にもとづく変動表示が開始されている状況での始動入賞時コマンド格納領域の格
納状態が示されている。
また、図36に示す始動入賞時コマンド格納領域に格納されている各コマンドは、演出
図柄の変動表示を開始するごとに、演出図柄の変動表示を開始するタイミングで後述する
演出図柄変動開始処理のステップS8022で1つ目の格納領域1に格納されているもの
から削除され、始動入賞時コマンド格納領域の内容がシフトされる。例えば、図36に示
す格納状態において新たな演出図柄の変動表示が開始された場合には、格納領域1に格納
されている各コマンドが削除され、格納領域2に格納されている各コマンドが格納領域1
にシフトされ、格納領域3に格納されている各コマンドが格納領域2にシフトされ、格納
領域4に格納されている各コマンドが格納領域3にシフトされ、格納領域5に格納されて
いる各コマンドが格納領域4にシフトされる。
また、図36に示す始動入賞時コマンド格納領域のうち、格納領域2については、コマ
ンド受信を正常に行えず、合算保留記憶数指定コマンドを取りこぼした場合の例が示され
ている。そのため、図36に示す例では、始動入賞時コマンド格納領域の格納領域2にお
いて、本来、合算保留記憶数指定コマンドが格納されるべき4つ目の記憶領域の内容が「0000(H)」のままとなっている状態が示されている。
また、この実施の形態では、後述するように、図36に示す始動入賞時コマンド格納領
域に格納される始動入賞時のコマンド(図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動
入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンド)にもとづいて、先読み予告演出決
定処理(ステップS800A参照)において先読み予告演出の設定が行われるのであるが、始動入賞時のコマンド(図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンド)の取りこぼしや不整合が発生した場合には、その始動入賞時のコマンドに対応する保留記憶の変動表示を消化するまで、先読み予告演出の設定が制限される。そして、この実施の形態では、始動入賞時コマンド格納領域に格納される始動入賞時のコマンドのうち、先読み予告演出の設定が制限される期間(以下、先読み予告設定制限期間ともいう)に受信して、その始動入賞時のコマンド受信のタイミングで先読み予告演出の設定処理がされなかったものに対しては、図36に示すように、先読み予告演出の設定処理がされていないことを示す未判定情報が設定される。図36に示す例では、合算保留記憶数指定コマンドの取りこぼしが発生した格納領域2以降の格納領域2〜5について、未判定情報の値が先読み予告演出の設定処理がされていないことを示す「1」に設定されている。
なお、この実施の形態において、「先読み予告演出の実行を制限する」とは、先読み予
告設定制限期間内に発生した始動入賞に対応する保留記憶に対して、全く先読み予告演出
の設定を行わず先読み予告演出を実行しない概念と、一部の態様の先読み予告演出を行わ
ないようにする概念との両方を含む。この実施の形態では、後述するように、先読み予告
設定制限期間内に発生した始動入賞に対応する保留記憶に対して、先読み予告演出を行わ
ない(すなわち、特殊態様の保留情報を表示しない)ことで、その実行の制限としている。
また、この実施の形態では、始動入賞の発生時に受信する図柄指定コマンド、変動カテ
ゴリコマンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドを、包括的に表
現する場合に、始動入賞時のコマンドともいう。また、これら始動入賞時のコマンドのう
ち、第1保留記憶数または第2保留記憶数が増加したことを認識可能な情報を指定するコ
マンドである始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドを、包括的に表現
する場合に、保留記憶情報ともいう。また、始動入賞時の入賞時演出処理(図21参照)
で判定される大当りや小当りとなるか否か、大当り種別の判定結果、変動パターン種別の
判定結果を示すコマンドである図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドを、包括的
に表現する場合に、入賞時判定結果指定コマンドや判定結果情報ともいう。
受信した演出制御コマンドがいずれかの変動カテゴリコマンドであれば(ステップS6
53)、演出制御用CPU101は、受信した変動カテゴリコマンドを、RAMに形成さ
れている始動入賞時コマンド格納領域の各格納領域1〜8のうち最新の図柄指定コマンド
が格納されている格納領域に格納する(ステップS654)。ただし、最新の図柄指定コ
マンドが格納されている格納領域に既に変動カテゴリコマンドや始動入賞指定コマンド、
合算保留記憶数指定コマンドが格納されていた場合には、今回のタイマ割込内で変動カテ
ゴリコマンドよりも先に受信すべき図柄指定コマンドを取りこぼしてしまったことを意味
する。その場合には、演出制御用CPU101は、受信した変動カテゴリコマンドを、R
AMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の空いている最初の格納領域に格納す
る。
受信した演出制御コマンドが第1始動入賞指定コマンドであれば(ステップS655)、演出制御用CPU101は、受信した第1始動入賞指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の各格納領域1〜8のうち最新の図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドが格納されている格納領域に格納する(ステップS656)。ただし、最新の図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンドが格納されている格納領域に既に始動入賞指定コマンドや合算保留記憶数指定コマンドが格納されていた場合には、今回のタイマ割込内で第1始動入賞指定コマンドよりも先に受信すべき図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドを両方とも取りこぼしてしまったことを意味する。その場合には、演出制御用CPU101は、受信した第1始動入賞指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の空いている最初の格納領域に格納する。
受信した演出制御コマンドが第2始動入賞指定コマンドであれば(ステップS657)、演出制御用CPU101は、受信した第2始動入賞指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の各格納領域1〜8のうち最新の図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドが格納されている格納領域に格納する(ステップS658)。ただし、最新の図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンドが格納されている格納領域に既に始動入賞指定コマンドや合算保留記憶数指定コマンドが格納されていた場合には、今回のタイマ割込内で第2始動入賞指定コマンドよりも先に受信すべき図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドを両方とも取りこぼしてしまったことを意味する。その場合には、演出制御用CPU101は、受信した第2始動入賞指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の空いている最初の格納領域に格納する。
受信した演出制御コマンドが合算保留記憶数指定コマンドであれば(ステップS659)、演出制御用CPU101は、受信した合算保留記憶数指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の各格納領域1〜8のうち最新の図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンドおよび始動入賞指定コマンドが格納されている格納領域に格納する(ステップS660)。ただし、最新の図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドが格納されている格納領域に既に合算保留記憶数指定コマンドが格
納されていた場合には、今回のタイマ割込内で合算保留記憶数指定コマンドよりも先に受
信すべき図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンドおよび始動入賞指定コマンドを全て取
りこぼしてしまったことを意味する。その場合には、演出制御用CPU101は、受信し
た合算保留記憶数指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域
の空いている最初の格納領域に格納する。
受信した演出制御コマンドが合算保留記憶数減算指定コマンドであれば(ステップS661)、演出制御用CPU101は、合算保留記憶表示部18cにおける1つ目の保留表
示を消去し、残りの保留表示を1つずつシフトして、合算保留記憶表示部18cにおける
合算保留記憶数表示を更新する(ステップS662A)。例えば、合算保留記憶表示部1
8cの1つ目〜5つ目の保留表示が点灯表示されていた場合に、合算保留記憶数減算指定
コマンドを受信した場合には、1つ目の保留表示を消去するとともに、2つ目に表示され
ていた保留表示を1つ目の表示領域にシフトし、3つ目に表示されていた保留表示を2つ
目の表示領域にシフトし、4つ目に表示されていた保留表示を3つ目の表示領域にシフト
し、5つ目に表示されていた保留表示を4つ目の表示領域にシフトする。
また、演出制御用CPU101は、消去した保留表示が後述する赤色の特殊表示または
青色の特殊表示であった場合(すなわち、後述する「保留球変化」の演出態様の先読み予
告演出の予告対象の保留表示を消去した場合)には、セットされている「保留球変化」に
応じた先読み予告実行中フラグをリセットする(ステップS662B)。
受信した演出制御コマンドが客待ちデモ指定コマンドであれば(ステップS663)、
演出制御用CPU101は、演出表示装置9にあらかじめ決められている客待ちデモ画面
を表示する制御を行う(ステップS664)。なお、客待ちデモ指定コマンドを受信した
ことにもとづいて直ちに客待ちデモ画面を表示するのではなく、客待ちデモ指定コマンド
を受信した後、所定期間(例えば、10秒)を経過してから客待ちデモ画面の表示を開始
するようにしてもよい。
受信した演出制御コマンドが通常状態背景指定コマンドであれば(ステップS666)、演出制御用CPU101は、演出表示装置9に表示する背景画面を通常状態に応じた背景画面(例えば、青色の表示色の背景画面)に変更する(ステップS667)。また、演出制御用CPU101は、セットされていれば、遊技状態が高確率状態であることを示す高確率状態フラグや、遊技状態が高ベース状態であることを示す高ベース状態フラグをリセットする(ステップS668)。
また、受信した演出制御コマンドが高確率/高ベース状態背景指定コマンドであれば(ステップS669)、演出制御用CPU101は、演出表示装置9に表示する背景画面を高確率/高ベース状態に応じた背景画面(例えば、赤色の表示色の背景画面)に変更する(ステップS670)。また、演出制御用CPU101は、高確率状態フラグをセットするとともに高ベース状態フラグをセットする(ステップS671)。
また、受信した演出制御コマンドが高確率/低ベース状態背景指定コマンドであれば(ステップS672)、演出制御用CPU101は、演出表示装置9に表示する背景画面を確変状態に応じた背景画面(例えば、橙色の表示色の背景画面)に変更する(ステップS673)。また、演出制御用CPU101は、高確率状態フラグをセットする(ステップS674)とともに、高ベース状態フラグをリセットする(ステップS675)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口開放中指定コマンドであれば(ステップS678)、演出制御用CPU101は、大入賞口開放中フラグをセットする(ステップS679)。また、演出制御用CPU101は、受信した大入賞口開放中指定コマンドを、RAMに形成されている大入賞口開放中指定コマンド格納領域に格納する(ステップS680)
。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、大入賞口開放中指定コマンド格納領
域に格納された大入賞口開放中指定コマンドを確認することによって、大当り遊技中の何
ラウンド目であるかを認識することができる。
受信した演出制御コマンドが大入賞口開放後指定コマンドであれば(ステップS681)、演出制御用CPU101は、大入賞口開放後フラグをセットする(ステップS682)。また、演出制御用CPU101は、受信した大入賞口開放後指定コマンドを、RAMに形成されている大入賞口開放後指定コマンド格納領域に格納する(ステップS683)
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU101は、
受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする(ステップS684)。そして、
ステップS611に移行する。
図37は、図30に示されたメイン処理における演出制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU101は、まず、先読み予告演出の有無や演出態様を決定する先読み予告演出決定処理を実行
する(ステップS800A)。
次いで、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値に応じてステップS
800〜S807のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を
実行する。なお、演出制御プロセス処理では、演出表示装置9の表示状態が制御され、演
出図柄の可変表示が実現されるが、第1特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示に
関する制御も、第2特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示に関する制御も、一つ
の演出制御プロセス処理において実行される。なお、第1特別図柄の変動に同期した演出
図柄の可変表示と、第2特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示とを、別の演出制
御プロセス処理により実行するように構成してもよい。また、この場合、いずれの演出制
御プロセス処理により演出図柄の変動表示が実行されているかによって、いずれの特別図
柄の変動表示が実行されているかを判断するようにしてもよい。
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):遊技制御用マイクロコンピ
ュータ560から変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、コ
マンド解析処理でセットされる変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否
か確認する。変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を演
出図柄変動開始処理(ステップS801)に対応した値に変更する。
演出図柄変動開始処理(ステップS801):演出図柄の変動が開始されるように制御
する。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(ステップS802)
に対応した値に更新する。
演出図柄変動中処理(ステップS802):変動パターンを構成する各変動状態(変動
速度)の切替タイミング等を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変
動時間が終了したら、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(ステップS
803)に対応した値に更新する。
演出図柄変動停止処理(ステップS803):演出図柄の変動を停止し表示結果(停止
図柄)を導出表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処
理(ステップS804)または変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)
に対応した値に更新する。
大当り表示処理(ステップS804):変動時間の終了後、演出表示装置9に大当りの
発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値
をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に更新する。
ラウンド中処理(ステップS805):ラウンド中の表示制御を行う。そして、ラウン
ド終了条件が成立したら、最終ラウンドが終了していなければ、演出制御プロセスフラグ
の値をラウンド後処理(ステップS806)に対応した値に更新する。最終ラウンドが終
了していれば、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了処理(ステップS807)に対
応した値に更新する。
ラウンド後処理(ステップS806):ラウンド間の表示制御を行う。そして、ラウン
ド開始条件が成立したら、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS8
05)に対応した値に更新する。
大当り終了演出処理(ステップS807):演出表示装置9において、大当り遊技状態
が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの
値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
図38〜図40は、先読み予告演出決定処理(ステップS800A)を示すフローチャ
ートである。先読み予告演出決定処理において、演出制御用CPU101は、まず、始動
入賞時のコマンドのうちの少なくともいずれかを新たに受信したか否かを確認する(ステ
ップS6001)。具体的には、図36に示す始動入賞時コマンド格納領域に少なくとも
図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドまたは合算保留記憶数
指定コマンドのうちのいずれかが新たに格納されているか否かを判定することによって確
認できる。いずれのコマンドも新たに受信していなければ、そのまま処理を終了する。
始動入賞時のコマンドのうちの少なくともいずれかを新たに受信していれば、演出制御
用CPU101は、演出制御用CPU101は、先読み予告設定制限期間であることを示
す先読み予告設定制限フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS6003)。先読み予告設定制限フラグがセットされていれば、ステップS6020に移行する。すなわち、先読み予告設定制限期間中であれば、ステップS6004〜S6018の先読
み予告演出の設定のための処理に移行しないようにして、先読み予告演出の実行を制限す
る。
先読み予告設定制限フラグがセットされていなければ、演出制御用CPU101は、始
動入賞時コマンド格納領域に格納されている最新の始動入賞時のコマンドの内容を確認し、始動入賞時のコマンドを順番通りに全て受信したか否かを確認する(ステップS6004)。
具体的には、この実施の形態では、始動入賞時のコマンドとして、図柄指定コマンド、
変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの4つ
のコマンドを1タイマ割込内に一括して受信する筈であるので、始動入賞時コマンド格納
領域には、MODEデータがそれぞれ「C4(H)」、「C6(H)」、「C0(H)」(または「C1(H)」)、および「C2(H)」であるコマンドが格納されている筈である(図14参照)。従って、演出制御用CPU101は、これらのうちいずれかのMODEデータが格納されていなければ、ノイズやMODEデータのデータ化けなどの原因によりコマンドの取りこぼしが発生し、コマンドを正しく受信できなかったと判断できる。
また、この実施の形態では、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定
コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの順番に受信する筈であるので、始動入賞時
コマンド格納領域には、MODEデータが「C4(H)」、「C6(H)」、「C0(H)」(または「C1(H)」)、および「C2(H)」の順番に格納されている筈である。従って、演出制御用CPU101は、これらのMODEデータが全て格納されていても、順番が異なっていれば(例えば、「C4(H)」よりも前に「C6(H)」が格納されていれば)、ノイズやMODEデータのデータ化けなどの原因によりコマンドを正しく受信できなかったと判断できる。
受信した始動入賞時のコマンドが順番通りでなかったり一部が欠落していると判断した
場合には、演出制御用CPU101は、ステップS6023に移行する。始動入賞時のコ
マンドを順番通りに全て受信したと判断した場合には、演出制御用CPU101は、始動
入賞時コマンド格納領域に格納されている最新の図柄指定コマンドと変動カテゴリコマン
ドとの内容が整合しているか否かを確認する(ステップS6005)。具体的には、図柄
指定コマンドとしてはずれを指定する図柄1指定コマンド(C400(H))が格納され
ている場合には、変動カテゴリコマンドとしてはずれに対応した変動カテゴリ1コマンド〜変動カテゴリ12コマンドのいずれかが格納されている筈である(図15および図16参照)。それにもかかわらず、大当りや突然確変大当り、小当りに対応した変動カテゴリ
21コマンド〜変動カテゴリ29コマンド(図17参照)が格納されていた場合には、演
出制御用CPU101は、図柄指定コマンドと変動カテゴリコマンドとの内容が整合して
おらず矛盾があると判断できる。
図柄指定コマンドと変動カテゴリコマンドとの内容が整合していないと判断した場合に
は、演出制御用CPU101は、ステップS6023に移行する。図柄指定コマンドと変
動カテゴリコマンドとの内容が整合していると判断した場合には、演出制御用CPU10
1は、始動入賞時コマンド格納領域に格納されている最新の始動入賞指定コマンドと合算
保留記憶数指定コマンドとの内容が整合しているか否かを確認する(ステップS6006)。具体的には、第1始動入賞口13への始動入賞があったことを指定する第1始動入賞指定コマンドや第2始動入賞口14への始動入賞があったことを指定する第2始動入賞指定コマンドが格納されているにもかかわらず、始動入賞時コマンド格納領域に格納されている合算保留記憶数指定コマンドのEXTデータで示される合算保留記憶数が0であった場合には、演出制御用CPU101は、始動入賞指定コマンドと合算保留記憶数指定コマンドとの内容が整合しておらず矛盾があると判断できる。
なお、この実施の形態では、ステップS6004〜S6006の判定処理のうちのいず
れか1つでもNと判定した場合に、ステップS6023に移行して先読み予告演出設定制
限期間に移行する場合を示しているが、このような場合にかぎられない。例えば、ステッ
プS6004〜S6006の判定処理のうちいずれか2つでNと判定されたことを条件に、ステップS6023に移行して先読み予告演出設定制限期間に移行するようにしてもよく、ステップS6004〜S6006の全ての判定処理においてNと判定されたことを条件に、ステップS6023に移行して先読み予告演出設定制限期間に移行するようにしてもよい。
また、プログラム上必ずしもステップS6004〜S6006の3つの判定処理を全て
設けるように構成する必要はなく、ステップS6004〜S6006のうちのいずれか1
つの判定処理のみを設けるようにプログラムを構成してもよいし、ステップS6004〜
S6006のうちのいずれか2つの判定処理のみを設けるようにプログラムを構成しても
よい。
始動入賞指定コマンドと合算保留記憶数指定コマンドとの内容が整合していないと判断
した場合には、演出制御用CPU101は、ステップS6023に移行する。始動入賞指
定コマンドと合算保留記憶数指定コマンドとの内容が整合していると判断した場合には、
演出制御用CPU101は、始動入賞時コマンド格納領域に格納されている変動カテゴリ
コマンドを全て抽出し、抽出した各変動カテゴリコマンドにもとづいて、1つ前までの始
動入賞に対する入賞時判定結果として記憶する変動カテゴリコマンドが全て変動カテゴリ
1コマンド(コマンドC600(H)。非リーチCA2−1指定。)であるか否かを確認
する(ステップS6007)。全て変動カテゴリ1コマンドであれば、ステップS600
8に移行する。変動カテゴリ1コマンド以外の変動カテゴリコマンドが1つでも含まれて
いれば、ステップS6008〜S6018の処理を実行することなく、ステップS602
0に移行する。
ステップS6007で全て変動カテゴリ1コマンドであれば、演出制御用CPU101
は、先読み予告演出の演出態様を決定するための先読み予告演出態様決定用乱数を抽出し、受信した変動カテゴリコマンドにもとづいて、抽出した先読み予告演出態様決定用乱数の値が先読み予告振分テーブルに含まれるいずれの判定値と合致するかを判定することによって、先読み予告演出の実行有無と演出態様とを決定する(ステップS6011)。
次に、先読み予告演出の実行有無と演出態様の決定について説明する。先読み予告演出
は、第1保留記憶数を表示する合算保留記憶表示部18cと、第2保留記憶数を表示する
合算保留記憶表示部18cの保留表示を、通常態様(先読みされていない)ではなく、特
殊態様(先読みされている)である「第1特殊態様」または「第2特殊態様」として表示
することにより行われるものであり、「保留球変化」の演出態様は、先読み予告振分テー
ブルに従って選択される。ここで、通常態様、第1特殊態様、第2特殊態様は、それぞれ、○、△、□で示されるものとする。図41は、先読み予告振分テーブルを示す説明図である。
先読み予告振分テーブルは、複数種類の先読み予告演出の演出態様のうちから何れかの
演出態様を選択するために用いる演出態様選択用の乱数としてのSR4(1〜105)の
数値データが、前述したような「通常態様」、「第1特殊態様」、および、「第2特殊態
様」のそれぞれに割振られているデータテーブルであり、演出制御基板80におけるRO
Mに記憶されている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、SR4の抽出値に基づ
いて、先読み予告振分テーブルを用い、いずれかの先読み予告演出の演出態様を選択する。
先読み予告演出の演出態様は、始動入賞があったときに、同じ合算保留記憶表示部18
cに保留表示が既に1つ以上表示されているか、或いは表示されている場合には表示され
ている先読み予告演出の演出態様が如何なるものであるかと当該始動入賞に基づいて行わ
れる変動表示で大当たりとなるか否かとに従って、演出制御用マイクロコンピュータ10
0が先読み予告演出態様決定用乱数の値に応じて選択する。もっとも、上記した各種コマ
ンドのうち始動入賞時にCPU56から送信されるコマンドの全てが正しく受信されてい
ない場合には、先読み予告演出が行われないこととなるので、先読み予告振分テーブル及
び先読み予告演出態様決定用乱数の値に関わらずに、通常態様を選択するものとなってい
る。
例えば、新たな始動入賞に基づいて行われることとなる変動表示の結果がハズレとなる
ときには、当該新たな始動入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに表示されている
保留表示に関わらずに、通常態様、第1特殊態様、第2特殊態様を、それぞれA0、B0、C0の割合で選択する。
新たな始動入賞に基づいて行われることとなる変動表示の結果が大当たりとなるときに
は、当該新たな始動入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに1つの保留表示も表示
されていないか、表示されている保留表示が全て通常態様となっている場合には、通常態
様、第1特殊態様、第2特殊態様を、それぞれA1、B1、C1の割合で選択する。
当該新たな始動入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに第2特殊態様の保留表示
は表示されていないが、第1特殊態様の保留表示が少なくとも1つ表示されている場合に
は、通常態様、第1特殊態様、第2特殊態様を、それぞれA2、B2、C2の割合で選択
する。当該新たな始動入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに第2特殊態様の保留
表示が少なくとも1つ表示されている場合には、通常態様、第1特殊態様、第2特殊態様
を、それぞれA3、B3、C3の割合で選択する。
ここで、A0+B0+C0=1、A1+B1+C1=1、A2+B2+C2=1、A3
+B3+C3=1となるものであるが、A1/(A0+A1)<B1/(B0+B1)<
C1/(C0+C1)という関係があり、通常態様よりも第1特殊態様の方が、第1特殊
態様よりも第2特殊態様の方が、大当たりとなる信頼度が高いことを示すものとなってい
る。
また、C1<C2<C3という関係があり、既に合算保留記憶表示部18cに表示され
ている保留表示に第2特殊態様のものが含まれるときの方が第2特殊態様のものが含まれ
ないときよりも高い割合で、また、第1特殊態様のものが含まれる(但し、第2特殊態様
のものは含まれない)ときの方が第1特殊態様のものが含まれないときよりも高い割合で、第2特殊態様が選択されるものとなっている。
さらに、C1+B1<C2+B2<C3+B3という関係があり、既に合算保留記憶表
示部18cに表示されている保留表示に第2特殊態様のものが含まれるときの方が第2特
殊態様のものが含まれないときよりも高い割合で、また、第1特殊態様のものが含まれる(但し、第2特殊態様のものは含まれない)ときの方が第1特殊態様のものが含まれない
ときよりも高い割合で、第1特殊態様か第2特殊態様の何れかが選択されるものとなって
いる。
なお、ステップS6011では、演出制御用CPU101は、大当り遊技中であるか否
かも確認するようにし、大当り遊技中であれば、強制的に先読み予告演出を実行しないよ
うに決定する。なお、大当り遊技中であるか否かは、例えば、演出制御プロセスフラグの
値が大当り表示処理〜大当り終了演出処理を示す値(具体的には、4〜7)となっている
か否かを確認することによって判定できる。このことは、後述するステップS6027,
S8010についても同様である。
なお、大当り遊技中であっても先読み予告演出を実行可能に構成してもよい。例えば、
始動入賞が発生し始動入賞時のコマンドを受信したタイミングではなく、大当り遊技中の
特定のラウンド(例えば、10ラウンド)やエンディングにおいて、始動入賞時コマンド
格納領域に格納されている図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンドを読み出して先読み
予告演出を実行するか否かを決定して、その特定のラウンドやエンディングにおいて先読
み予告演出を実行する。この場合、先読み予告演出として、連続した態様の演出ではなく、例えば、今回の大当り遊技終了後の変動表示において大当りが確定することを報知するいわゆる一発告知態様の演出を実行するものとなる。
次いで、演出制御用CPU101は、先読み予告演出を実行することに決定したか否か
を確認する(ステップS6012)。先読み予告演出を実行しないことに決定された場合
には、ステップS6020に移行する。
先読み予告演出を実行することに決定した場合には、演出制御用CPU101は、ステ
ップS6011で決定した演出態様に応じて、先読み予告演出の実行を決定したことを示
す先読み予告実行中フラグをセットする(ステップS6013)。この場合、例えば、演
出制御用CPU101は、図16に示す変動カテゴリ1コマンドを受信したことにもとづ
いて先読み予告演出を実行することを決定した場合には、「非リーチはずれ」になると入
賞時判定したことにもとづいて先読み予告演出の実行を決定したことを示すはずれ先読み
予告実行中フラグをセットする。また、例えば、演出制御用CPU101は、図16に示
す変動カテゴリ8コマンドや、変動カテゴリ10コマンド、変動カテゴリ12コマンドを
受信したことにもとづいて先読み予告演出を実行することを決定した場合には、「スーパ
ーリーチはずれ」になると入賞時判定したことにもとづいて先読み予告演出の実行を決定
したことを示すリーチ先読み予告実行中フラグをセットする。また、例えば、演出制御用
CPU101は、図17に示す変動カテゴリ23コマンドや、変動カテゴリ26コマンド
を受信したことにもとづいて先読み予告演出を実行することを決定した場合には、「スー
パーリーチ大当り」になると入賞時判定したことにもとづいて先読み予告演出の実行を決
定したことを示す大当り先読み予告実行中フラグをセットする。
なお、この実施の形態では、はずれ先読み予告実行中フラグ、および大当り先読み予告
実行中フラグを総称して先読み予告実行中フラグという。
なお、ステップS6013では、先読み予告実行中フラグをセットするとともに、ステ
ップS6011で決定した演出態様を特定可能な情報もセットする。この場合、「保留球
変化」であることを示すフラグをセットするようにしてもよい。また、例えば、先読み予
告実行中フラグが複数ビット(例えば、1バイト)で構成される場合には、先読み予告実
行中フラグの所定ビットにいずれの演出態様であるかを指定する値を設定することによっ
て、いずれの演出態様に決定されているかを特定可能であるようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU101は、現在の合算保留記憶数を変動回数カウンタにセッ
トする(ステップS6014)。この場合、演出制御用CPU101は、始動入賞時コマ
ンド格納領域に格納されている最新の合算保留記憶数指定コマンドで指定されている合算
保留記憶数を変動回数カウンタにセットする。なお、変動回数カウンタは、先読み予告演
出の判定対象となった変動表示が開始されるまでに実行される変動表示の回数をカウント
するためのカウンタである。なお、この実施の形態では、演出図柄の変動表示中に先読み
予告演出の実行の決定が行われてステップS6014や後述するステップS6030で変
動回数カウンタがセットされた場合には、まず、その実行中の変動表示の終了時に変動回
数カウンタの値が1減算されて(ステップS8312参照)、結果として、入賞時判定の
対象となった変動表示の1つ前の変動表示までで変動回数カウンタの値が0となり先読み
予告演出が終了する。なお、ステップS6014や後述するステップS6030において、演出図柄の変動表示中でない場合には、演出制御用CPU101は、現在の保留記憶数から1減算した値を変動回数カウンタにセットするようにすることが望ましい。
なお、この実施の形態では、後述するステップS6016〜S6018の処理が実行さ
れて、始動入賞が発生し始動入賞時のコマンドを受信したタイミングで直ちに先読み予告
演出が開始され、予告対象の変動表示を開始するタイミングで、合算保留記憶数減算指定
コマンドを受信したことにもとづいて予告対象の保留表示が合算保留記憶表示部18cか
ら消去されることにより(ステップS661〜S662B参照)、先読み予告演出を終了
することになる。
次いで、演出制御用CPU101は、演出制御用CPU101は、始動入賞時コマンド
格納領域に格納されている最新の始動入賞指定コマンドが第1始動入賞指定コマンドであ
るか否かを確認する(ステップS6016)。第1始動入賞指定コマンドが格納されてい
れば、演出制御用CPU101は、合算保留記憶表示部18cにおいて保留表示として赤
色の特殊表示を1つ増加させる(ステップS6017)。
この実施の形態では、通常時(先読み予告演出の実行を行っていないとき)には、第1
始動入賞口13への始動入賞が発生した場合には、保留表示として赤色の○を1つ増加さ
せ、第2始動入賞口14への始動入賞が発生した場合には、保留表示として青色の○を1
つ増加させる。そして、始動入賞が発生したときに「保留球変化」の演出態様の先読み予
告演出を開始するときには、通常態様の○とは異なる特殊態様で保留表示を1つ増加させ
る。この実施の形態では、特殊態様として△または□を1つ増加させるものとする。また、第1始動入賞口13への始動入賞が発生したときに先読み予告演出を開始する場合であれば、赤色の△または□を1つ増加させ、第2始動入賞口14への始動入賞が発生したときに先読み予告演出を開始する場合であれば、青色の△または□を1つ増加させるものとする。
なお、この実施の形態では、「保留球変化」の演出態様の先読み予告演出として、△や□の保留表示を増加させる場合を示しているが、このような態様にかぎらず、例えば、金
色の保留表示を増加させたり、ハート形の保留表示を増加させるなど、「保留球変化」の
演出態様の先読み予告演出の態様は、この実施の形態で示したものに限定されない。なお、「保留球変化」の演出態様の先読み予告演出として、星形表示や金色表示、ハート形表示など複数種類の態様の演出を実行可能に構成し、いずれの演出態様であるかに応じて大当りに対する期待度(信頼度)を異ならせるようにしてもよい。
最新の始動入賞指定コマンドが第1始動入賞指定コマンドでなければ(すなわち、第2
始動入賞指定コマンドが格納されている場合であれば)、演出制御用CPU101は、合
算保留記憶表示部18cにおいて保留表示として青色の特殊表示を1つ増加させる(ステ
ップS6018)。
以上のように、ステップS6016〜S6018の処理が実行されることによって、「保留球変化」の演出態様の先読み予告演出を実行すると決定された場合に、始動入賞が発生し始動入賞時のコマンドを受信したタイミングで直ちに「保留球変化」の演出態様の先読み予告演出が開始される。
ステップS6020では、演出制御用CPU101は、始動入賞時コマンド格納領域に
格納されている最新の始動入賞指定コマンドが第1始動入賞指定コマンドであるか否かを
確認する。第1始動入賞指定コマンドが格納されていれば、演出制御用CPU101は、合算保留記憶表示部18cにおいて保留表示として赤色の通常表示を1つ増加させる(ス
テップS6021)。
最新の始動入賞指定コマンドが第1始動入賞指定コマンドでなければ(すなわち、第2
始動入賞指定コマンドが格納されている場合であれば)、演出制御用CPU101は、合
算保留記憶表示部18cにおいて保留表示として青色の通常表示を1つ増加させる(ステ
ップS6022)。
ステップS6023に処理が移行した場合には、いずれかの始動入賞時のコマンドの取
りこぼしまたは不整合が発生し、始動入賞時のコマンドを正常に受信できなかった場合で
ある。この場合、演出制御用CPU101は、始動入賞時コマンド格納領域に格納されて
いる最新のコマンドを確認し、少なくとも始動入賞指定コマンド以外のコマンド(すなわ
ち、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンドおよび合算保留記憶数指定コマンド)を受
信しているか否かを確認する(ステップS6023)。具体的には、始動入賞時コマンド
格納領域の最新のコマンドが格納されている格納領域において欠落しているコマンドが始
動入賞指定コマンド(第1始動入賞指定コマンドまたは第2始動入賞指定コマンド)のみ
であり、それ以外の図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンドおよび合算保留記憶数指定
コマンドが順番通りに格納され、図柄指定コマンドと変動カテゴリコマンドとの内容も整
合していれば、少なくとも始動入賞指定コマンド以外の3つのコマンド(図柄指定コマン
ド、変動カテゴリコマンド、合算保留記憶数指定コマンド)については受信できているこ
とから、ある程度の信憑性を担保できている可能性がある。始動入賞指定コマンド以外の
コマンドの中に受信できなかったものがある場合には、ステップS6031に移行する。
少なくとも始動入賞指定コマンド以外のコマンドを受信していると判断した場合には、
演出制御用CPU101は、始動入賞時コマンド格納領域に格納されている変動カテゴリ
コマンドを全て抽出し、抽出した各変動カテゴリコマンドにもとづいて、1つ前までの始
動入賞に対する入賞時判定結果として記憶する変動カテゴリコマンドが全て変動カテゴリ
1コマンド(コマンドC600(H)。非リーチCA2−1指定。)であるか否かを確認
する(ステップS6024)。全て変動カテゴリ1コマンドであれば、ステップS603
2に移行する。変動カテゴリ1コマンド以外の変動カテゴリコマンドが1つでも含まれて
いれば、ステップS6031に移行する。ステップS6024で全て変動カテゴリ1コマ
ンドであれば、ステップS6032に移行する。
ステップS6031では、演出制御用CPU101は、始動入賞時コマンド格納領域の
最新のコマンドを格納領域において未判定情報をセットする(ステップS6031)。具
体的には、図36において、最新のコマンドを格納している格納領域の未判定情報の値を
「1」にセットする。
ステップS6032では、演出制御用CPU101は、合算保留記憶表示部18cに表
示されている全ての保留表示を、赤色の通常表示または青色の通常表示に変更する。なお、この実施の形態では、始動入賞時のコマンドの取りこぼしや不整合が生じた場合に、合算保留記憶表示部18cに表示されている全ての保留表示を変更する場合を示しているが、コマンドの取りこぼしや不整合が生じた保留記憶に対する保留表示のみを、赤色の通常表示、青色の通常表示、赤色の特殊表示および青色の特殊表示のいずれとも異なる取りこぼし態様で表示するようにし、それ以前の保留表示に関しては赤色の通常表示や青色の通常表示、赤色の特殊表示、青色の特殊表示を継続するようにしてもよい。また、コマンドの取りこぼしや不整合が生じた後、先読み予告設定制限期間中に、さらに発生した保留記憶に対しては、取りこぼし態様で保留表示を表示してもよいし、赤色の通常態様や青色の通常態様で表示してもよい。
次いで、演出制御用CPU101は、先読み予告設定制限フラグをセットし(ステップ
S6033)、先読み予告設定制限期間を開始する。
なお、この実施の形態では、既に先読み予告演出の実行中である場合には(ステップS
6002のY参照)、ステップS6020に移行し、ステップS6004〜以降のコマン
ドの取りこぼしや不整合の判定を行わない場合を示しているが、先読み予告演出の実行中
であっても、ステップS6004〜S6006と同様の処理を実行してコマンドの取りこ
ぼしや不整合が生じているか否かを判定し、コマンドの取りこぼしや不整合が生じている
と判定した場合には、ステップS6033と同様の処理を実行して先読み予告設定制限フ
ラグをセットし、先読み予告設定制限期間を開始するようにしてもよい。
図42は、図30に示された演出制御プロセス処理における変動パターンコマンド受信
待ち処理(ステップS800)を示すフローチャートである。変動パターンコマンド受信
待ち処理において、演出制御用CPU101は、変動パターンコマンド受信フラグがセッ
トされているか否か確認する(ステップS811)。変動パターンコマンド受信フラグが
セットされていれば、変動パターンコマンド受信フラグをリセットする(ステップS81
2)。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(ステップS801)に対応した値に更新する(ステップS813)。なお、前述したように、この実施の形態では、停電復旧時にも表示結果指定コマンドの送信が行われる(ステップS44参照)のであるが、図42に示すように、この実施の形態では、通常時には、変動パターンコマンドを受信したことにもとづいて演出図柄変動開始処理に移行し演出図柄の変動表示を開始するので、変動パターンコマンドを受信することなく表示結果指定コマンドを受信したのみでは演出図柄の変動表示は開始されない。
図43および図44は、図37に示された演出制御プロセス処理における演出図柄変動
開始処理(ステップS801)を示すフローチャートである。演出図柄変動開始処理にお
いて、演出制御用CPU101は、まず、先読み予告設定制限フラグがセットされている
か否かを確認する(ステップS8000)。先読み予告設定制限フラグがセットされてい
なければ(すなわち、先読み予告設定制限期間中でなければ)、ステップS8015に移
行する。
先読み予告設定制限フラグがセットされていれば(すなわち、先読み予告設定制限期間
中であれば)、演出制御用CPU101は、始動入賞時コマンド格納領域に格納されてい
る始動入賞時のコマンドの内容を確認する(ステップS8001)。そして、演出制御用
CPU101は、始動入賞時のコマンドが格納されている全ての格納領域1〜8において、始動入賞時のコマンドを順番通りに全て受信した格納状態となっているか否かを確認する(ステップS8002)。
具体的には、この実施の形態では、始動入賞時のコマンドとして、図柄指定コマンド、
変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの4つ
のコマンドを1タイマ割込内に一括して受信する筈であるので、始動入賞時コマンド格納
領域の全ての格納領域1〜8において、コマンドが格納されていれば、MODEデータが
それぞれ「C4(H)」、「C6(H)」、「C0(H)」(または「C1(H)」)、および「C2(H)」であるコマンドが格納されている筈である(図14参照)。従って、演出制御用CPU101は、これらのうちいずれかのMODEデータが格納されていなければ、ノイズやMODEデータのデータ化けなどの原因によりコマンドの取りこぼしが発生した格納状態の格納領域がまだ残っており、コマンドを正しく受信できなかった格納状態の格納領域がまだ残っていると判断できる。
また、この実施の形態では、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定
コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの順番に受信する筈であるので、始動入賞時
コマンド格納領域の全ての格納領域1〜8において、コマンドが格納されていれば、MO
DEデータが「C4(H)」、「C6(H)」、「C0(H)」(または「C1(H)」)、および「C2(H)」の順番に格納されている筈である。従って、演出制御用CPU101は、これらのMODEデータが全て格納されていても、順番が異なっていれば(例えば、「C4(H)」よりも前に「C6(H)」が格納されていれば)、ノイズやMODEデータのデータ化けなどの原因によりコマンドを正しく受信できなかった格納状態の格納領域がまだ残っていると判断できる。
受信した始動入賞時のコマンドが順番通りでなかったり一部が欠落していると判断した
格納状態の格納領域がまだ残っている場合には、演出制御用CPU101は、ステップS
8015に移行する。全ての格納領域1〜8において始動入賞時のコマンドを順番通りに
全て受信した格納状態となっていると判断した場合には、演出制御用CPU101は、始
動入賞時コマンド格納領域に格納されている全ての格納領域1〜8において、図柄指定コ
マンドと変動カテゴリコマンドとの内容が整合しているか否かを確認する(ステップS8
003)。具体的には、図柄指定コマンドとしてはずれを指定する図柄1指定コマンド(C400(H))が格納されている場合には、変動カテゴリコマンドとしてはずれに対応した変動カテゴリ1コマンド〜変動カテゴリ12コマンドのいずれかが格納されている筈である(図15および図16参照)。それにもかかわらず、大当りや突然確変大当り、小当りに対応した変動カテゴリ21コマンド〜変動カテゴリ29コマンド(図17参照)が格納されていた場合には、演出制御用CPU101は、図柄指定コマンドと変動カテゴリコマンドとの内容が整合しておらず矛盾がある格納状態の格納領域がまだ残っていると判断できる。
図柄指定コマンドと変動カテゴリコマンドとの内容が整合していない格納状態の格納領
域がまだ残っていると判断した場合には、演出制御用CPU101は、ステップS801
5に移行する。全ての格納領域1〜8において図柄指定コマンドと変動カテゴリコマンド
との内容が整合している格納状態となっていると判断した場合には、演出制御用CPU1
01は、始動入賞時コマンド格納領域に格納されている全ての格納領域1〜8において、
始動入賞指定コマンドと合算保留記憶数指定コマンドとの内容が整合しているか否かを確
認する(ステップS8004)。具体的には、第1始動入賞口13への始動入賞があった
ことを指定する第1始動入賞指定コマンドや第2始動入賞口14への始動入賞があったこ
とを指定する第2始動入賞指定コマンドが格納されているにもかかわらず、始動入賞時コ
マンド格納領域に格納されている合算保留記憶数指定コマンドのEXTデータで示される
合算保留記憶数が0であった場合には、演出制御用CPU101は、始動入賞指定コマン
ドと合算保留記憶数指定コマンドとの内容が整合しておらず矛盾がある格納状態の格納領
域がまだ残っていると判断できる。
始動入賞指定コマンドと合算保留記憶数指定コマンドとの内容が整合していない格納状
態の格納領域がまだ残っていると判断した場合には、演出制御用CPU101は、ステッ
プS8015に移行する。全ての格納領域1〜8において始動入賞指定コマンドと合算保
留記憶数指定コマンドとの内容が整合している格納状態となっていると判断した場合には、演出制御用CPU101は、先読み予告設定制限フラグをリセットする(ステップS8005)。すなわち、始動入賞時コマンド格納領域の全ての格納領域1〜8において、始動入賞時のコマンドを正常に受信した格納状態となっているので、先読み予告設定制限期間の開始の契機となったコマンドの取りこぼしや不整合の生じた保留記憶が消化されたと判断し、先読み予告設定制限フラグをリセットして、先読み予告設定制限期間を終了する。
なお、この実施の形態では、コマンドの取りこぼしや不整合の生じた保留記憶が消化さ
れるときの変動表示が開始されるタイミングで、先読み予告設定制限フラグをリセットし
て、先読み予告設定制限期間を終了する場合を示しているが、このようなタイミングにか
ぎらず、例えば、コマンドの取りこぼしや不整合の生じた保留記憶が消化されるときの変
動表示を終了するタイミングで先読み予告設定制限期間を終了するようにしてもよい。こ
の場合、例えば、後述する演出図柄変動停止処理においてステップS8000〜S800
5と同様の処理を行い、先読み予告設定制限フラグをリセットして、先読み予告設定制限
期間を終了するようにすればよい。
次いで、演出制御用CPU101は、始動入賞時コマンド格納領域の各格納領域1〜8
のうち、未判定情報の値が「1」に設定されているものがあるか否かを確認する(ステッ
プS8006)。未判定情報の値が「1」に設定されているものがなければ(すなわち、
先読み予告設定制限期間中に発生した保留記憶の中で先読み予告演出の設定処理が未実行
のものがなければ)、ステップS8015に移行する。
未判定情報の値が「1」に設定されているものがあれば、演出制御用CPU101は、始動入賞時コマンド格納領域内の全ての格納領域1〜8の未判定情報の値を「0」とする
(ステップS8014)。
次いで、演出制御用CPU101は、変動パターンコマンド格納領域から変動パターン
コマンドを読み出す(ステップS8015)。次いで、演出制御用CPU101は、ステ
ップS8002で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領
域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて演出図
柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップS8016)。すなわち、演出制御用C
PU101によってステップS8016の処理が実行されることによって、可変表示パタ
ーン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表
示の表示結果(演出図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、
変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU101は、
ステップS8016において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「
223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれて
いる図柄の組み合わせ)も決定する。なお、演出制御用CPU101は、決定した演出図
柄の停止図柄を示すデータを演出図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップS8
016において、演出制御用CPU101は、受信した変動パターンコマンドにもとづい
て大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて演出図柄の停止
図柄を決定するようにしてもよい。
図45は、演出表示装置9における演出図柄の停止図柄の一例を示す説明図である。図
45に示す例では、受信した表示結果指定コマンドが「15R確変大当り」、「10R確変大当り」または「2R確変大当り」を示している場合には(受信した表示結果指定コマ
ンドが表示結果2指定コマンド、表示結果3指定コマンドまたは表示結果4指定コマンド
である場合)、演出制御用CPU101は、停止図柄として3図柄が同じ図柄で揃った演
出図柄の組合せを決定する。なお、「15R確変大当り」、「10R確変大当り」または「2R確変大当り」のいずれであるかに応じて停止図柄の決定割合を異ならせてもよい。例えば、「15R確変大当り」である場合には、3図柄が同じ奇数図柄で揃った演出図柄の組合せを決定する割合を高くし、「10R確変大当り」や「2R確変大当り」である場合には、3図柄が同じ偶数図柄で揃った演出図柄の組合せを決定する割合を高くするようにしてもよい。
また、受信した表示結果指定コマンドが「突然確変大当り」や「小当り」を示している
場合には(受信した表示結果指定コマンドが表示結果5指定コマンドまたは表示結果6指
定コマンドである場合)、演出制御用CPU101は、停止図柄として「135」などの
演出図柄の組合せを決定する。そして、「はずれ」の場合には(受信した表示結果指定コ
マンドが表示結果1指定コマンドである場合)、上記以外の演出図柄の組み合わせを決定
する。ただし、リーチ演出を伴う場合には、左右の2図柄が揃った演出図柄の組み合わせ
を決定する。また、演出表示装置9に導出表示される3図柄の組合せが演出図柄の「停止
図柄」である。
演出制御用CPU101は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、演出図
柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルを用いて、演出図柄の停止図柄を決定する。すなわち、抽出した乱数に一致する数値に対応する演出
図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。
なお、演出図柄についても、大当りを想起させるような停止図柄(左中右が全て同じ図
柄で揃った図柄の組み合わせ)を大当り図柄という。また、はずれを想起させるような停
止図柄をはずれ図柄という。
次いで、演出制御用CPU101は、演出図柄の変動表示中に演出表示装置9において
予告演出(先読み予告演出以外の予告演出。例えば、ステップアップ予告演出やミニキャ
ラ予告演出、可動物予告演出、演出羽根役物予告演出。)を実行するか否かを決定したり
予告演出の演出態様を設定する予告演出設定処理を実行する(ステップS8017)。
次いで、演出制御用CPU101は、変動パターンおよび先読み予告演出やその他の予
告演出を実行する場合にはその先読み予告演出やその他の予告演出に応じたプロセステー
ブルを選択する(ステップS8018)。そして、選択したプロセステーブルのプロセス
データ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップS8019)。
図46は、プロセステーブルの構成例を示す説明図である。プロセステーブルとは、演
出制御用CPU101が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定さ
れたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU101は、プロセステーブルに設定さ
れているプロセスデータに従って演出表示装置9等の演出装置(演出用部品)の制御を行
う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行
データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制
御実行データには、演出図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の変動態様を構成
する各変動の態様を示すデータ等が記載されている。具体的には、演出表示装置9の表示
画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変
動の態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU101は、プロセステーブル
を参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定さ
れている変動の態様で演出図柄を表示させる制御を行う。
図46に示すプロセステーブルは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
なお、演出制御用CPU101は、先読み予告演出や、その他の予告演出を実行するこ
とに決定され、先読み予告実行中フラグや、その他の予告実行フラグがセットされている
場合には、ステップS8018において先読み予告演出や、その他の予告演出に対応した
プロセステーブルを選択する。
なお、リーチ演出を伴う変動パターンについて演出制御を実行する場合に用いられるプ
ロセステーブルには、変動開始から所定時間が経過したときに左図柄を停止表示させ、さ
らに所定時間が経過すると右図柄を停止表示させることを示すプロセスデータが設定され
ている。なお、停止表示させる図柄をプロセステーブルに設定するのではなく、決定され
た停止図柄、擬似連や滑り演出における仮停止図柄に応じて、図柄を表示するための画像
を合成して生成するようにしてもよい。
また、演出制御用CPU101は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての演出
表示装置9、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ27)の
制御を実行する(ステップS8020)。例えば、演出表示装置9において変動パターン
に応じた画像を表示させるために、VDP109に指令を出力する。また、各種ランプを
点灯/消灯制御を行わせるために、ランプドライバ基板35に対して制御信号(ランプ制
御実行データ)を出力する。また、スピーカ27からの音声出力を行わせるために、音声
出力基板70に対して制御信号(音番号データ)を出力する。また、例えば、擬似連の演
出や予告演出を実行する際に、モータ86を駆動させることによって可動部材78を可動
させたり、モータ87を駆動させることによって演出羽根役物79a,79bを可動させ
る演出が行われる。
なお、この実施の形態では、演出制御用CPU101は、変動パターンコマンドに1対
1に対応する変動パターンによる演出図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出
制御用CPU101は、変動パターンコマンドに対応する複数種類の変動パターンから、
使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU101は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定
される変動時間に相当する値を設定する(ステップS8021)。次いで、演出制御用C
PU101は、始動入賞時コマンド格納領域の1つ目の格納領域(格納領域1)に格納さ
れている始動入賞時のコマンド(図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指
定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンド)を削除し、始動入賞時コマンド格納領域
の内容をシフトする(ステップS8022)。
なお、この実施の形態では、コマンドの取りこぼしや不整合が生じて先読み予告設定制
限期間の原因となった変動表示を消化した後の次の変動表示から先読み予告演出を再開可
能に構成する場合を示しているが、例えば、ステップS8022のシフト処理を変動パタ
ーンコマンド受信待ち処理のステップS811でYと判定した後に実行するようにし、コ
マンドの取りこぼしや不整合が生じて先読み予告設定制限期間の原因となった変動表示か
ら先読み予告演出を再開可能に構成するようにしてもよい。この場合、例えば、コマンド
の取りこぼしや不整合が生じて先読み予告設定制限期間の原因となった変動表示が「非リ
ーチはずれ」であることを条件に、その先読み予告設定制限期間の原因となった変動表示
において先読み予告演出を実行可能にしてもよい。
そして、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処
理(ステップS802)に対応した値にする(ステップS8023)。
図47は、演出制御プロセス処理における演出図柄変動中処理(ステップS802)を
示すフローチャートである。演出図柄変動中処理において、演出制御用CPU101は、
プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップS8101)、変動時間タイマの値
を1減算する(ステップS8102)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ
S8103)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に
設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップS8104)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップS8105)。また、例えば、擬似連の演出や予告演出を実行する際に、モータ86を駆動させることに
よって可動部材78を可動させたり、モータ87を駆動させることによって演出羽根役物
79a,79bを可動させる演出が行われる。
そして、演出制御用CPU101は、変動時間タイマがタイムアウトしていれば(ステ
ップS8111)、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(ステップS8
03)に応じた値に更新する(ステップS8112)。
図48は、演出制御プロセス処理における演出図柄変動停止処理(ステップS803)
を示すフローチャートである。演出図柄変動停止処理において、まず、演出制御用CPU
101は、演出図柄の停止図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグがセットさ
れているか否かを確認する(ステップS8301)。停止図柄表示フラグがセットされて
いれば、ステップS8305に移行する。この実施の形態では、演出図柄の停止図柄とし
て大当り図柄を表示した場合には、ステップS8304で停止図柄表示フラグがセットさ
れる。そして、ファンファーレ演出を実行するときに停止図柄表示フラグがリセットされ
る。従って、停止図柄表示フラグがセットされているということは、大当り図柄を停止表
示したがファンファーレ演出をまだ実行していない段階であるので、ステップS8302
の演出図柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、ステップS8305に移行す
る。
停止図柄表示フラグがセットされていない場合には、演出制御用CPU101は、決定
されている停止図柄(はずれ図柄、大当り図柄)を停止表示させる制御を行う(ステップ
S8302)。ステップS8302の処理で大当り図柄および小当り図柄のいずれも表示
しなかった場合(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には(ステップS8303のN)、演出制御用CPU101は、ステップS8311に移行する。
ステップS8302の処理で大当り図柄または小当り図柄を停止表示した場合には(ステップS8303のY)、演出制御用CPU101は、停止図柄表示フラグをセットし(ステップS8304)、大当り開始指定コマンドを受信したことを示す大当り開始指定コマンド受信フラグ、または小当り/突然確変大当り開始指定コマンドを受信したことを示す小当り/突然確変大当り開始指定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(ステップS8305)。大当り開始指定コマンド受信フラグまたは小当り/突然確変大当り開始指定コマンド受信フラグがセットされている場合には、演出制御用CPU101は、停止図柄表示フラグをリセットし(ステップS8306)、ファンファーレ演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップS8307)。なお、演出制御用CPU101は、大当り開始指定コマンド受信フラグまたは小当り/突然確変大当り開始指定コマンド受信フラグがセットされていた場合には、セットされていたフラグをリセットする。
そして、演出制御用CPU101は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定す
ることによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップS8308)、プロセスデータ
1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1、可動部材
制御データ1)に従って演出装置(演出用部品としての演出表示装置9、演出用部品とし
ての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ27、および演出用部品としての可動部材
78と演出羽根役物79a,79b)の制御を実行する(ステップS8309)。その後、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS804)に応じた値に更新する(ステップS8310)。
大当りおよび小当りのいずれともしないことに決定されている場合には(ステップS8
303のN)、演出制御用CPU101は、所定のフラグをリセットする(ステップS8
317)。例えば、演出制御用CPU101は、第1図柄変動指定コマンド受信フラグや、第2図柄変動指定コマンド受信フラグをリセットする。なお、演出制御用CPU101は、コマンド受信フラグを演出制御プロセス処理や第4図柄プロセス処理において参照されたあと直ぐにリセットするようにしてもよい(例えば、図42のステップS811に示すように、変動パターンコマンド受信フラグを確認すると直ちに変動パターンコマンド受信フラグをリセットするようにしてもよい)。ただし、例えば、図柄変動指定コマンドについては、演出制御プロセス処理と第4図柄プロセス処理との両方で参照されるので、この実施の形態で示すように、変動終了の際に演出図柄変動停止処理などにおいてリセットしたり、大当り終了の際に大当り終了演出処理においてリセットしたりすることが望ましい。そして、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に応じた値に更新する(ステップS8318)。
図49は、演出制御プロセス処理における大当り表示処理(ステップS804)を示す
フローチャートである。大当り表示処理において、演出制御用CPU101は、まず、合
算保留記憶表示部18cに表示されている保留情報を全て通常態様に変更する(ステップ
S1900)。
次に、演出制御用CPU101は、大入賞口開放中指定コマンドを受信したことを示す
大入賞口開放中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS1901)。大
入賞口開放中フラグがセットされていないときは(ステップS1901のN)、演出制御
用CPU101は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップS1902)、プロセスデ
ータnの内容に従って演出装置(演出表示装置9、スピーカ27、LED25,28等)
の制御を実行する(ステップS1903)。例えば、演出表示装置9において大当り表示
図柄を表示するとともに、大当りが発生したことを示す文字やキャラクタなどを表示する
演出が実行される。
次いで、演出制御用CPU101は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどう
かを確認し(ステップS1904)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセ
スデータの切替を行う(ステップS1905)。すなわち、プロセステーブルにおける次
に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音
番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値
をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップS1906)。
大入賞口開放中フラグがセットされているときは(ステップS1901のY)、演出制
御用CPU101は、大入賞口開放中フラグをリセットし(ステップS1907)、ラウ
ンド中演出に応じたプロセスデータを選択する(ステップS1908)。そして、プロセ
スタイマをスタートさせ(ステップS1909)、演出制御プロセスフラグの値をラウン
ド中処理(ステップS805)に対応した値に設定する(ステップS1910)。
なお、大当り表示用のプロセス処理とは別に小当り表示用のプロセス処理を設けるよう
にし、小当りである場合には、例えば、所定期間(大入賞口が0.1秒間2回開放するの
に十分な時間。例えば0.5秒間)、突然確変大当り時と同様の態様の演出を行うように
してもよい。
また、小当りや突然確変大当りである場合に、小当り/突然確変大当り開始指定コマン
ドの受信にもとづいて演出を実行するのではなく、演出制御用CPU101は、例えば、
小当り/突然確変大当り用の変動パターンコマンドを受信したことにもとづいて、小当り
または突然確変大当りであることを示唆するような演出を所定期間実行するようにしても
よい。この場合、演出制御用CPU101は、小当りまたは突然確変大当りであることを
示唆するような演出を行うためのプロセスデータをプロセス時間ごとに切り替え、切り替
えたプロセスデータに従って演出を行う。
図50は、演出制御プロセス処理における大当り終了演出処理(ステップS807)を
示すフローチャートである。大当り終了演出処理において、演出制御用CPU101は、
まず、エンディング演出の演出期間を計測するための演出期間計測タイマを1減算する(ステップS880)。そして、減算後の演出期間計測タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(ステップS881)。なお、演出期間計測タイマは、例えば、ラウンド中処理(ステップS805参照)において、エンディングコマンドの受信を確認したことにもとづいてセットされる。
演出期間計測タイマがタイムアウトしていなければ(ステップS881のN)、演出制
御用CPU101は、プロセスタイマの値を1減算する(ステップS882)。また、演
出制御用CPU101は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御
実行データ1、音番号データ1、可動部材制御データ1)に従って演出装置(演出用部品
としての演出表示装置9、演出用部品としての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ
27、および演出用部品としての可動部材78と演出羽根役物79a,79b)の制御を
実行する(ステップS883)。例えば、大当りが終了することを表示したり、所定のキ
ャラクタなどを表示する演出が実行される。また、保留記憶中に大当たりとなるものが含
まれている場合には、キャラクタの表示などの保留情報を特殊態様に変化させることとは
異なる態様で、大当たり中先読み予告を実行するものとしている。なお、この大当たり中
先読み予告は、後述するステップS1900で保留表示を通常態様に初期化させた保留記
憶中に大当たりとなるものが含まれている場合にのみ実行するものとしてもよい。
次いで、演出制御用CPU101は、プロセスタイマがタイムアウトしていない場合に
は(ステップS884のN)、処理を終了する。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップS884のY)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップS885)。また、演出制御用CPU101は、プロセスタイマをスタートさせる(ステップS886)。
演出期間計測タイマがタイムアウトしていれば(ステップS881のY)、演出制御用
CPU101は、所定のフラグをリセットする(ステップS888)。例えば、演出制御
用CPU101は、第1図柄変動指定コマンド受信フラグや、第2図柄変動指定コマンド
受信フラグなどのコマンド受信フラグをリセットする。そして、演出制御用CPU101
は、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に応じた値に更新する(ステップS889)。
次に、先読み予告設定制限期間について説明する。図51および図52は、先読み予告
設定制限期間を説明するための説明図である。このうち、図51は、保留記憶情報として
の始動入賞指定コマンドを取りこぼしてしまった場合の先読み予告設定制限期間を示す。
また、図52は、判定結果情報としての変動カテゴリコマンドを取りこぼしてしまった場
合の先読み予告設定制限期間を示す。なお、合算保留記憶数指定コマンドや図柄指定コマ
ンドを取りこぼしてしまった場合や、受信したコマンドに不整合が生じている場合の先読
み予告設定制限期間も図51および図52と同様である。
まず、図51を参照して、始動入賞指定コマンドを取りこぼしてしまった場合を説明す
る。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、第1始動入賞口13または第2始動入賞
口14への新たな始動入賞を検出すると(ステップS311参照)、入賞時演出処理(ス
テップS1217,S1228参照)を実行し入賞時判定を行う。なお、図51に示す例
では、演出図柄の変動表示A中に新たな始動入賞があり入賞時判定を行ったものとする。
そして、入賞時判定の判定結果にもとづいて入賞時判定結果指定コマンド(図柄指定コマ
ンド、変動カテゴリコマンド)を送信する制御を行う(ステップS1218,S1219,S1229,S1230参照)とともに、同じ割り込み内で、保留記憶情報としての始動入賞指定コマンド(第1始動入賞指定コマンドまたは第2始動入賞指定コマンド)および合算保留記憶数指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS1220,S1221,S1231,S1232参照)。
ここで、何らかの原因により(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560側の送
信処理で異常が生じたり、データ化けが発生したことにより)、図51に示すように、演
出制御用マイクロコンピュータ100は、始動入賞指定コマンドを正常に受信できなかっ
たものとする。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、始動入賞時のコマ
ンドを正常に受信できなかったと判断し(ステップS6004〜S6006参照)、先読
み予告設定制限フラグをセットして(ステップS6033参照)、先読み予告設定制限期
間に制御する。
以降、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動表示B〜Dが開始されるごとに、始動入賞時コマンド格納領域内にコマンドを正しく受信できなかった格納状態の格納領域がまだ残っているか否かを確認し(ステップS8002〜S8004参照)、図51に示すように、先読み予告設定制限の原因となった保留記憶に対する変動表示Eを開始するタイミングで、コマンドを正しく受信できなかった格納状態の格納領域がなくなったと判断すると、先読み予告設定制限フラグをリセットして(ステップS8005参照)、先読み予告設定制限期間を終了する。
次に、図52を参照して、変動カテゴリコマンドを取りこぼしてしまった場合を説明す
る。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、第1始動入賞口13または第2始動入賞
口14への新たな始動入賞を検出すると(ステップS311参照)、入賞時演出処理(ス
テップS1217,S1228参照)を実行し入賞時判定を行う。なお、図52に示す例
では、演出図柄の変動表示A中に新たな始動入賞があり入賞時判定を行ったものとする。
そして、入賞時判定の判定結果にもとづいて入賞時判定結果指定コマンド(図柄指定コマ
ンド、変動カテゴリコマンド)を送信する制御を行う(ステップS1218,S1219,S1229,S1230参照)とともに、同じ割り込み内で、保留記憶情報としての始動入賞指定コマンド(第1始動入賞指定コマンドまたは第2始動入賞指定コマンド)および合算保留記憶数指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS1220,S1221,S1231,S1232参照)。
ここで、何らかの原因により(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560側の送
信処理で異常が生じたり、データ化けが発生したことにより)、図52に示すように、演
出制御用マイクロコンピュータ100は、変動カテゴリコマンドを正常に受信できなかっ
たものとする。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、始動入賞時のコマ
ンドを正常に受信できなかったと判断し(ステップS6004〜S6006参照)、先読
み予告設定制限フラグをセットして(ステップS6033参照)、先読み予告設定制限期
間に制御する。
以降、演出制御用マイクロコンピュータ100は、変動表示B〜Dが開始されるごとに、始動入賞時コマンド格納領域内にコマンドを正しく受信できなかった格納状態の格納領域がまだ残っているか否かを確認し(ステップS8002〜S8004参照)、図52に示すように、先読み予告設定制限の原因となった保留記憶に対する変動表示Eを開始するタイミングで、コマンドを正しく受信できなかった格納状態の格納領域がなくなったと判断すると、先読み予告設定制限フラグをリセットして(ステップS8005参照)、先読み予告設定制限期間を終了する。
以下、この実施の形態での保留予告から大当たり中先読み予告までの実行を具体的な例
に基づいて説明する。図53、図54は、この実施の形態における保留予告から大当たり
中先読み予告までの実行例を示す図である。この例では、通常態様、第1特殊態様、第2
特殊態様を、それぞれ○、△、□で示し、大当たりとなる変動表示の保留表示を黒塗りし
て示すが、この黒塗りは説明の便宜のためであって、実際上の表示は黒塗りしていないも
のと変わらないものとする。
まず、図53(a)に示すように、合算保留記憶表示部18cに通常態様の保留表示が
1つ表示されている状態で新たな始動入賞があり、当該新たな始動入賞に基づいて行われ
る変動表示ではハズレの結果になるものとする。この始動入賞に対する先読み予告演出の
演出態様としては通常態様、第1特殊態様、第2特殊態様がそれぞれA0、B0、C0の
割合で選択されることとなる(ここでは通常態様が選択されたものとする)。この場合に
おいて、図53(b)に示すように、合算保留記憶表示部18cに通常態様の保留表示が
1つ追加して表示される。
さらに、ハズレの結果となる新たな始動入賞があり、この始動入賞に対する先読み予告
演出の演出態様としてB0の選択割合となっている第1特殊態様が選択されたものとする
と、図53(c)に示すように、合算保留記憶表示部18cに第1特殊態様の保留表示が
追加して表示される。次に、これまで行われていた変動表示が終了し、図53(c)では
合算保留記憶表示部18cで最も左に表示されていた保留表示に対応する保留記憶に基づ
いて新たな変動表示が開始される、図53(d)に示すように、最も左にあった保留表示
が合算保留記憶表示部18cから表示消去されるとともに残りの保留表示が1つずつ左に
シフトされる。
このときの変動表示が未だ行われている間に新たな始動入賞があり、当該新たな始動入
賞に基づいて行われる変動表示では大当たりの結果になるものとする。この始動入賞の時
点で合算保留記憶表示部18cには第2特殊態様の保留表示はないが第1特殊態様の保留
表示が表示されているので、この始動入賞に対する先読み予告演出の演出態様としては通
常態様、第1特殊態様、第2特殊態様がそれぞれA2、B2、C2の割合で選択されるこ
ととなる(ここでは第2特殊態様が選択されたものとする)。この場合において、図53
(e)に示すように、合算保留記憶表示部18cに第2特殊態様の保留表示が1つ追加し
て表示される。
さらに、未だ同じ変動表示が行われている間にハズレの結果となる新たな始動入賞があ
ったものとすると、当該新たな始動入賞に基づいて行われる変動表示ではハズレの結果に
なるものとする。この始動入賞に対する先読み予告演出の演出態様としては通常態様、第
1特殊態様、第2特殊態様がそれぞれA0、B0、C0の割合で選択されることとなる(ここでは通常態様が選択されたものとする)。この場合において、図53(f)に示すように、第3保留記憶表示部18cに通常態様の保留表示が1つ追加して表示される。
次に、これまで行われていた変動表示が終了し、図53(f)では合算保留記憶表示部
18cで最も左に表示されていた保留表示に対応する保留記憶に基づいて新たな変動表示
が開始されると、図53(g)に示すように、最も左にあった保留表示が合算保留記憶表
示部18cから表示消去されるとともに残りの保留表示が1つずつ左にシフトされる。そ
のまま新たな始動入賞が生じることなく、図53(h)に示すように、図53(g)で開
始された変動表示が終了したものとする。
その後、図53(h)では合算保留記憶表示部18cで最も左に表示されていた保留表
示に対応する保留記憶に基づいて新たな変動表示が開始されると、図54(a)に示すよ
うに、最も左にあった保留表示が合算保留記憶表示部18cから表示消去されるとともに
残りの保留表示が1つずつ左にシフトされる。図54(a)で開始された変動表示が終了
するまでに、ハズレの結果となる新たな始動入賞があり、この始動入賞に対する先読み予
告演出の演出態様としてA0の選択割合となっている通常態様が選択されたものとすると、当該変動表示が終了した時点では、図54(b)に示すように、合算保留記憶表示部18cには、左から順に第2特殊態様、通常態様、通常態様の保留表示が表示されている状態となる。
その後、図54(b)では合算保留記憶表示部18cで最も左に表示されていた保留表
示に対応する保留記憶(大当たりの結果となるもの)に基づいて新たな変動表示が開始さ
れると、図54(c)に示すように、最も左にあった保留表示が合算保留記憶表示部18
cから表示消去されるとともに残りの保留表示が1つずつ左にシフトされる。この変動表
示が終了するまでに大当たりの結果となる新たな始動入賞があり、この時点で合算保留記
憶表示部18cに第1特殊態様の保留表示も第2特殊態様の保留表示もないことからこの
始動入賞に対する先読み予告演出の演出態様としてB1の選択割合となっている第1特殊
態様が選択されたものとすると、図54(d)に示すように、合算保留記憶表示部18c
に第1特殊態様の保留表示が追加して表示される。
そして、図54(c)で開始された変動表示が終了すると、図54(e)に示すように、飾り図柄の表示態様として大当たりの結果が示される。変動表示の結果が大当たりとなったことで、図54(f)に示すように、大当たり遊技状態に制御されて大当たりの演出が開始されるが、このときに合算保留記憶表示部18cに表示されている保留表示は、全て通常態様のものに変えられる。図54(g)に示すように、大当たり遊技状態が終了するまでの始動入賞で合算保留記憶表示部18cに保留画像が追加される。
この状態のまま大当たり遊技状態が終了してエンディングとなる場合、合算保留記憶表
示部18cに表示されている保留表示に対応する保留記憶に大当たりの結果となるものが
含まれるので、例えば、図54(h)に示すように、キャラクタ18eの表示などの合算
保留記憶表示部18cの先読み予告演出の演出態様を変えることとは異なる手法により、大当たり中先読み予告が行われるものとなる。
以上説明したように、この実施の形態にかかるパチンコ遊技機1では、始動入賞があっ
た時点で先の始動入賞に基づく変動表示が行われていて即座に変動表示が開始されていな
いときは、当該始動入賞が保留記憶されるが、この保留記憶が第1、第2特別図柄保留記
憶表示器18a、18bと、合算保留記憶表示部18cに表示される。また、各始動入賞
に基づいて行われる変動表示の結果で大当たりが示されると、ここから遊技状態が遊技者
に有利な大当たり遊技状態に制御されるが、未だ変動表示が開始されていない保留記憶に
対して、合算保留記憶表示部18cに表示される保留表示を特殊態様である第1特殊態様
または第2特殊態様として表示させることで、大当たり遊技状態に制御されることに対す
る遊技者の期待感を高めさせるようになっている。
ここで、新たな始動入賞による保留記憶に対応する変動表示で大当たりとなる場合には、合算保留記憶表示部18cに既に特殊態様(第1特殊態様または第2特殊態様)の保留表示が表示されているときの方が、何の保留表示も表示されていないか通常態様の保留表示だけが表示されているときよりも、当該新たな始動入賞に基づく保留表示に特殊態様が選択される割合が高くなる。これにより、実際に大当たりとなる変動表示が保留記憶されているときには、単に特殊態様の保留記憶情報が表示されるというだけではなく、特殊態様の保留表示が表示される数も多くなるので、遊技者の期待感をいっそう高めさせ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、特殊態様のうちで第2特殊態様は、第1特殊態様よりも大当たりとなる信頼度が
高いことを示すが、合算保留記憶表示部18cに第2特殊態様の保留表示が表示されてい
るときの方が、第1特殊態様の保留表示だけが表示されているときよりも、当該新たな始
動入賞に基づく保留表示に特殊態様が選択される割合が高くなる。これにより、新たな始
動入賞に基づいて表示される保留表示の態様だけではなく、既に表示されている保留表示
の態様にも遊技者を注目させることができるので、さらに遊技の興趣を向上させることが
できる。
しかも、合算保留記憶表示部18cに既に特殊態様(第1特殊態様または第2特殊態様)の保留表示が表示されているときの方が、何の保留表示も表示されていないか通常態様の保留表示だけが表示されているときよりも、より大当たり信頼度が高い第2特殊態様が選択される割合が高くなり、第2特殊態様の保留表示が表示されているときの方が、第1特殊態様の保留表示だけが表示されているときよりも、より大当たり信頼度が高い第2特殊態様が選択される割合が高くなる。これにより、遊技者の期待感をより大きく高めさせることができるので、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
もっとも、始動入賞時に送信されるコマンドの全てが正しく受信されていない場合には、新たな始動入賞に基づいて表示される保留表示の態様として、通常態様しか選択しない。このため、不安定な状態に基づいて受信されたコマンドに基づいて、本来予定していない保留予告が実行されるのを防ぐことができる。
また、先読み予告演出を行なっているときにおいて、大当り遊技状態に移行されるとき
に、行なっている先読み予告演出が中止されるので、先読み予告演出の対象となっている
変動表示をストックした状態で、大当り遊技状態に移行することが防がれる。これにより、遊技者の射幸心を過度に煽らず、遊技者に健全な遊技を提供することができる。
もっとも、大当たり遊技状態に移行されている状態で実際に大当たりとなる保留記憶が
ある場合には、合算保留記憶表示部18cに表示される保留表示とは別の態様で大当たり
中先読み予告を行うものとなっている。一旦大当たり遊技状態に制御された後の新たな大
当たり遊技状態に対する遊技者の期待感には、この大当たり中先読み予告で応えることが
できるので、遊技の興趣を向上させることができる。特に大当たり中先読み予告をエンデ
ィングで行う場合には、既に遊技者に有利な大当たり遊技状態に制御されているときまで、新たな大当たり遊技状態に対する遊技者の期待感を煽らないで済むものとなる。
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発
明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
上記の実施の形態では、新たな始動入賞に基づいて合算保留記憶表示部18cに表示さ
れる先読み予告演出の演出態様は、同じ合算保留記憶表示部18cに保留表示が既に1つ
以上表示されているか、或いは表示されている場合には表示されている先読み予告演出の
演出態様が如何なるものであるかと当該始動入賞に基づいて行われる変動表示で大当たり
となるか否かとに従って、選択されるものであった。
これに対して、この変形例においては、新たな始動入賞に基づいて合算保留記憶表示部
18cに表示される先読み予告演出の演出態様は、同じ合算保留記憶表示部18cに保留
表示が既に1つ以上表示されているか、或いは表示されている場合には表示されている先
読み予告演出の演出態様が如何なるものであるか及び第1特殊態様または第2特殊態様で
の変動表示が大当たりとなるか否かと、当該始動入賞に基づいて行われる変動表示で大当
たりとなるか否かとに従って、選択されるものとなっている。それ以外は、上記の実施の
形態と同じである。図55は、変形例で適用される先読み予告振分テーブルを示す説明図
である。
新たな始動入賞に基づいて行われることとなる変動表示の結果がハズレとなるときには、当該新たな始動入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに1つの保留表示も表示されていないか、表示されている保留表示が全て通常態様となっている場合、或いは第1特殊態様または第2特殊態様の保留表示が表示されてはいるものの対応する変動表示で全てハズレとなる場合には、通常態様、第1特殊態様、第2特殊態様を、それぞれD0、E0、F0の割合で選択する。
当該新たな始動入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに第2特殊態様の保留表示
は表示されていないが、第1特殊態様の保留表示が少なくとも1つ表示され、且つ第1特
殊態様のものの何れかに対応する変動表示で大当たりとなる場合には、通常態様、第1特
殊態様、第2特殊態様を、それぞれD2、E2、F2の割合で選択する。当該新たな始動
入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに第2特殊態様の保留表示が少なくとも1つ
表示され、且つ第2特殊態様のものの何れかに対応する変動表示(第1特殊態様のものも
さらに含まれる場合には、これに対応する変動表示でも可)で大当たりとなる場合には、
通常態様、第1特殊態様、第2特殊態様を、それぞれD3、E3、F3の割合で選択する。
新たな始動入賞に基づいて行われることとなる変動表示の結果が大当たりとなるときに
は、当該新たな始動入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに1つの保留表示も表示
されていないか、表示されている保留表示が全て通常態様となっている場合、或いは第1
特殊態様または第2特殊態様の保留表示が表示されてはいるものの対応する変動表示で全
てハズレとなる場合には、通常態様、第1特殊態様、第2特殊態様を、それぞれD1、E
1、F1の割合で選択する。
当該新たな始動入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに第2特殊態様の保留表示
は表示されていないが、第1特殊態様の保留表示が少なくとも1つ表示され、且つ第1特
殊態様のものの何れかに対応する変動表示で大当たりとなる場合には、通常態様、第1特
殊態様、第2特殊態様を、それぞれD4、E4、F4の割合で選択する。当該新たな始動
入賞の発生時点で合算保留記憶表示部18cに第2特殊態様の保留表示が少なくとも1つ
表示され、且つ第2特殊態様のものの何れかに対応する変動表示(第1特殊態様のものも
さらに含まれる場合には、これに対応する変動表示でも可)で大当たりとなる場合には、
通常態様、第1特殊態様、第2特殊態様を、それぞれD5、E5、F5の割合で選択する。
ここで、D0+E0+F0=1、D1+E1+F1=1、D2+E2+F2=1、D3
+E3+F3=1、D4+E4+F4=1、D5+E5+F5=1となるものであるが、
D1/(D0+D1)<E1/(E0+E1)<F1/(F0+F1)という関係があり、通常態様よりも第1特殊態様の方が、第1特殊態様よりも第2特殊態様の方が、大当たりとなる信頼度が高いことを示すものとなっている。
また、F0<F2<F3、F1<F4<F5という関係があり、既に合算保留記憶表示
部18cに表示されている保留表示に第2特殊態様のものが含まれ、且つ第2特殊態様の
ものの何れかに対応する変動表示(第1特殊態様のものもさらに含まれる場合には、これ
に対応する変動表示でも可)で大当たりとなるときの方が、第2特殊態様のものが含まれ
ないか、含まれていても大当たりとならないときよりも高い割合で、第2特殊態様が選択
されるものとなっている。既に合算保留記憶表示部18cに表示されている保留表示に第
1特殊態様のものが含まれ、且つ第1特殊態様のものの何れかに対応する変動表示で大当
たりとなるときの方が、第2予告態様のものも含まれないか、含まれていても大当たりと
ならないときよりも高い割合で、第2特殊態様が選択されるものとなっている。
また、E0+F0<E2+F2<E3+F3、E1+F1<E4+F4<E5+F5と
いう関係があり、既に合算保留記憶表示部18cに表示されている保留表示に第2特殊態
様のものが含まれ、且つ第2特殊態様のものの何れかに対応する変動表示(第1特殊態様
のものもさらに含まれる場合には、これに対応する変動表示でも可)で大当たりとなると
きの方が、第2特殊態様のものが含まれないか、含まれていても大当たりとならないとき
よりも高い割合で、第1特殊態様か第2特殊態様の何れかが選択されるものとなっている。既に合算保留記憶表示部18cに表示されている保留表示に第1特殊態様のものが含まれ、且つ第1特殊態様のものの何れかに対応する変動表示で大当たりとなるときの方が、
第2予告態様のものも含まれないか、含まれていても大当たりとならないときよりも高い
割合で、第1特殊態様か第2特殊態様の何れかが選択されるものとなっている。
この実施の形態では、大当たりとなる変動表示が既に保留記憶されている状態で新たな
始動入賞があった場合において、この保留記憶に対応する保留表示が合算保留記憶表示部
18cにおいて特殊態様(第1特殊態様または第2特殊態様)で表示されているときには、特殊態様で保留表示が表示されていなかったときに比べて、当該始動入賞に対して表示される保留表示に特殊態様が選択される割合が高くなる。これにより、実際に大当たりとなる変動表示が保留記憶されているときには、単に特殊態様の保留記憶情報が表示されるというだけではなく、特殊態様の保留表示が表示される数も多くなるので、遊技者の期待感をいっそう高めさせ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、特殊態様のうちで第2特殊態様は、第1特殊態様よりも大当たりとなる信頼度が
高いことを示すが、大当たりとなる変動表示の保留記憶に対して合算保留記憶表示部18
cに第2特殊態様の保留表示が表示されているときの方が、第1特殊態様の保留表示だけ
が表示されているときよりも、当該新たな始動入賞に基づく保留表示に特殊態様が選択さ
れる割合が高くなる。これにより、新たな始動入賞に基づいて表示される保留表示の態様
だけではなく、既に表示されている保留表示の態様にも遊技者を注目させることができる
ので、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
しかも、大当たりとなる変動表示の保留記憶に対して合算保留記憶表示部18cに既に
特殊態様(第1特殊態様または第2特殊態様)の保留表示が表示されているときの方が、
何の保留表示も表示されていないか通常態様の保留表示だけが表示されているときよりも、より大当たり信頼度が高い第2特殊態様が選択される割合が高くなり、第2特殊態様の保留表示が表示されているときの方が、第1特殊態様の保留表示だけが表示されているときよりも、より大当たり信頼度が高い第2特殊態様が選択される割合が高くなる。これにより、遊技者の期待感をより大きく高めさせることができるので、さらに遊技の興趣を向上させることができる。
上記の実施の形態では、新たな始動入賞による保留記憶に対応する変動表示で大当たり
となり、合算保留記憶表示部18cに既に特殊態様(第1特殊態様または第2特殊態様)
の保留表示が表示されているときには、大当たり信頼度の高い第1特殊態様が選択される割合がより高いものとなっていた。もっとも、第1特殊態様であるか第2態様であるかに
関わらず、特殊態様が選択される割合が高くなればよく、第2特殊態様が選択される割合
がより高いものとなるものとしてもよい。図55に示す変形例でも、同様のことを言うこ
とができる。
上記の実施の形態では、合算保留記憶表示部18cに表示される保留表示の特殊態様(
すなわち、先読み予告の演出態様)として第1特殊態様と第2特殊態様の2種類があった
が、1種類だけとしてもよく、或いは、3種類以上としてもよい。特殊態様を1種類だけ
とした場合も、合算保留記憶表示部18cに既に特殊態様の保留表示が表示されていると
きの方が、何の保留表示も表示されていないか通常態様の保留表示だけが表示されている
ときよりも、当該新たな始動入賞に基づく保留表示に特殊態様が選択される割合を高くす
ることができる。図55に示す変形例において特殊態様を1種類だけとした場合、大当た
りとなる変動表示が既に保留記憶されている状態で新たな始動入賞があった場合において、この保留記憶に対応する保留表示が合算保留記憶表示部18cにおいて特殊態様で表示されているときには、特殊態様で保留表示が表示されていなかったときに比べて、当該始動入賞に対して表示される保留表示に特殊態様が選択される割合を高くすることができる。
上記の実施の形態では、始動入賞時のコマンドの全てが正しく受信されていないときに
は、当該始動入賞に基づいて合算保留記憶表示部18cに表示される保留表示として、通
常態様のみを選択するものとしていたが、特殊態様のうちでも大当たり信頼度がより高い
ことを示す第2特殊態様を選択しないのであれば、所定の割合(但し、当該始動入賞に基
づく変動表示でハズレとなるときの選択割合以下の割合であることが好ましい)で第1特
殊態様を選択することがあってもよい。合算保留記憶表示部18cに表示される保留表示
として、通常態様、第1、第2特殊態様の何れとも異なる取りこぼし態様(例えば、☆)
を選択するようにしてもよい。さらに、合算保留記憶表示部18cに表示されている全て
の保留表示を取りこぼし態様に変更するようにしてもよい。
上記の実施の形態では、先読み予告設定制限期間の管理方法として、先読み予告設定制
限フラグを用いて管理する場合を示したが、先読み予告設定制限期間の管理方法は、この
実施の形態で示したものにかぎられない。
(1)例えば、先読み予告設定制限フラグのようなフラグを用いた管理を行わずに、先読
み予告設定制限期間中であるか否かの判定を行うタイミング(例えば、先読み予告演出決
定処理のステップS6002や、演出図柄変動開始処理のステップS8000のタイミン
グ)ごとに、始動入賞時コマンド格納領域の全ての格納領域1〜8に格納されているコマ
ンドを確認し、コマンドの取りこぼしや不整合が生じている状態のものが残っているか否
かを毎回判定するようにしてもよい。そして、コマンドの取りこぼしや不整合が生じてい
る状態のものが1つでも残っていれば、先読み予告設定制限期間中であると判定するよう
にし、コマンドの取りこぼしや不整合が生じている状態のものが1つもなければ、先読み
予告設定制限期間中ではないと判定するようにしてもよい。
(2)また、例えば、先読み予告設定制限フラグのようなフラグを用いた管理を行う場合
であっても、先読み予告設定制限の原因となった保留記憶が消化されるまでの変動表示の
回数をカウンタを用いて管理するようにし、先読み予告設定制限の原因となった保留記憶
が消化されたことを判断して先読み予告設定制限フラグをリセットして先読み予告設定制
限期間を終了するように制御してもよい。この場合、例えば、先読み予告演出決定処理の
ステップS6033で先読み予告設定制限フラグをセットして先読み予告設定制限期間を
開始するときに、現在の合算保留記憶数をカウンタにセットし、変動表示ごとにそのカウ
ンタの値を1ずつ減算する。そして、カウンタの値が0となると、先読み予告設定制限の
原因となった保留記憶が消化されたと判断して、先読み予告設定制限フラグをリセットし
て先読み予告設定制限期間を終了するようにすればよい。なお、この場合、先読み予告設
定制限フラグをセットして先読み予告設定制限期間を開始した後、先読み予告設定制限期
間をする前に、さらにコマンドの取りこぼしや不整合が発生した場合には、そのときの合
算保留記憶数をカウンタにセットしなおして、後から発生したコマンドの取りこぼしや不
整合に対応する保留記憶が消化されるまで、先読み予告設定制限期間を延長するようにす
ればよい。
上記の実施の形態では、大当りが発生したときに、その大当り遊技が終了した後に必ず
確変状態(高確率状態)に制御され、大当り遊技終了後に所定回数(本例では、71回)
の変動表示を終了したことにもとづいて、確変状態(高確率状態)を終了する遊技機に適
用する場合を示したが、この実施の形態で示した構成を適用可能な遊技機は、このような
遊技機にかぎられない。例えば、大当り種別として、大当り遊技終了後に確変状態に制御
される確変大当り以外に、高ベース状態(時短状態)のみに制御される通常大当りが設け
られた遊技機に、この実施の形態で示した先読み予告演出の設定および実行を行うための
構成や、先読み予告演出の設定および実行を制限するための構成を適用してもよい。この
場合、例えば、確変大当りとなった場合には、大当り遊技終了後に確変状態に制御すると
ともに、次の大当りが発生するまで確変状態を継続するようにしてもよい。また、通常大
当りとなった場合には、大当り遊技終了後に高ベース状態(時短状態)に制御するととも
に、大当り遊技終了後に所定回数(例えば、100回)の変動表示を終了したタイミング
で高ベース状態(時短状態)を終了するようにしてもよい。また、このような遊技機にお
いて突然確変大当りや小当りも設けるように構成する場合には、確変状態(高確率状態)
に制御されたか否かを認識しにくくするために、高ベース状態であるときに突然確変大当
りとなった場合には、突然確変大当りにもとづく大当り遊技終了後に高確率状態に制御す
るとともに高ベース状態も維持するようにし、低ベース状態であるときに突然確変大当り
となった場合には、突然確変大当りにもとづく大当り遊技終了後に高確率状態に制御する
のみで、高ベース状態には制御しない(低ベース状態を維持する)ようにすることが望ま
しい。
上記の実施の形態では、演出装置を制御する回路が搭載された基板として、演出制御基
板80、音声出力基板70およびランプドライバ基板35が設けられているが、演出装置
を制御する回路を1つの基板に搭載してもよい。さらに、演出表示装置9等を制御する回
路が搭載された第1の演出制御基板(表示制御基板)と、その他の演出装置(ランプ、L
ED、スピーカ27など)を制御する回路が搭載された第2の演出制御基板との2つの基
板を設けるようにしてもよい。
上記の実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出制御用マイク
ロコンピュータ100に対して直接コマンドを送信していたが、遊技制御用マイクロコン
ピュータ560が他の基板(例えば、図3に示す音声出力基板70やランプドライバ基板
35など、または音声出力基板70に搭載されている回路による機能とランプドライバ基
板35に搭載されている回路による機能とを備えた音/ランプ基板)に演出制御コマンド
を送信し、他の基板を経由して演出制御基板80における演出制御用マイクロコンピュー
タ100に送信されるようにしてもよい。その場合、他の基板においてコマンドが単に通
過するようにしてもよいし、音声出力基板70、ランプドライバ基板35、音/ランプ基
板にマイクロコンピュータ等の制御手段を搭載し、制御手段がコマンドを受信したことに
応じて音声制御やランプ制御に関わる制御を実行し、さらに、受信したコマンドを、その
まま、または例えば簡略化したコマンドに変更して、演出表示装置9を制御する演出制御
用マイクロコンピュータ100に送信するようにしてもよい。その場合でも、演出制御用
マイクロコンピュータ100は、上記の実施の形態における遊技制御用マイクロコンピュ
ータ560から直接受信した演出制御コマンドに応じて表示制御を行うのと同様に、音声出力基板70、ランプドライバ基板35または音/ランプ基板から受信したコマンドに応
じて表示制御を行うことができる。
上記の実施の形態では、遊技球を遊技媒体として用いるパチンコ遊技機1を例として説
明したが、本発明に適用可能な遊技機は、上記パチンコ遊技機1のように入賞の発生に基
づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出遊技機に限定されるものではなく、遊
技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機を本発明に適用するこ
ともできる。
1 パチンコ遊技機
8a 第1特別図柄表示器
8b 第2特別図柄表示器
9 演出表示装置
13 第1始動入賞口
14 第2始動入賞口
20 特別可変入賞球装置
31 遊技制御基板(主基板)
56 CPU
560 遊技制御用マイクロコンピュータ
80 演出制御基板
100 演出制御用マイクロコンピュータ
101 演出制御用CPU
109 VDP

Claims (2)

  1. 所定条件の成立にもとづいて、遊技者にとって有利な有利状態に制御する遊技機であって、
    遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じた情報を送信する遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段から送信された情報に基づいて演出の実行を制御する演出制御手段とを備え、
    前記遊技制御手段は、
    動表示保留記憶として記憶する保留記憶手段と
    少なくとも前記有利状態に制御されるか否かを特定可能な情報を送信する情報送信手段とを備え、
    前記演出制御手段は、
    前記保留記憶手段に記憶された前記保留記憶に対応して保留情報を表示する保留表示手段と、
    前記情報送信手段により送信された情報が正常に受信されたときに、判定対象に対応する保留情報を通常態様とは異なる特別態様により表示する先読み予告実行手段と、
    前記情報送信手段により送信された複数の情報のうち少なくともいずれかの情報が正常に受信されなかったときに、前記先読み予告実行手段により保留情報を特別態様により表示させることを制限する先読み予告制限手段とを備え、
    たに記憶された前記保留記憶にもとづいて前記有利状態に制御される場合に、前記保留表示手段に特別態様の保留情報が表示されているときの方が、前記保留表示手段に特別態様の保留情報が表示されていないときよりも、該新たに記憶された前記保留記憶に対応した保留情報を特別態様により表示する割合
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 所定条件の成立にもとづいて、遊技者にとって有利な有利状態に制御する遊技機であって、
    遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じた情報を送信する遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段から送信された情報に基づいて演出の実行を制御する演出制御手段とを備え、
    前記遊技制御手段は、
    動表示保留記憶として記憶する保留記憶手段と
    少なくとも前記有利状態に制御されるか否かを特定可能な情報を送信する情報送信手段とを備え、
    前記演出制御手段は、
    前記保留記憶手段に記憶された前記保留記憶に対応して保留情報を表示する保留表示手段と、
    前記情報送信手段により送信された情報が正常に受信されたときに、判定対象に対応する保留情報を通常態様とは異なる特別態様により表示する先読み予告実行手段と、
    前記情報送信手段により送信された複数の情報のうち少なくともいずれかの情報が正常に受信されなかったときに、前記先読み予告実行手段により保留情報を特別態様により表示させることを制限する先読み予告制限手段とを備え
    記保留記憶手段に既に記憶されている前記保留記憶にもとづいて前記有利状態に制御される場合において該保留記憶に対応する保留情報が特別態様により表示されている状態で新たな前記保留記憶が記憶されたときの方が、特別態様により表示されていない状態で新たな前記保留記憶が記憶されたときよりも、新た前記保留記憶に対応した保留情報を特別態様により表示する割合
    ことを特徴とする遊技機。
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