JP5933994B2 - 発光デバイス - Google Patents

発光デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP5933994B2
JP5933994B2 JP2012052212A JP2012052212A JP5933994B2 JP 5933994 B2 JP5933994 B2 JP 5933994B2 JP 2012052212 A JP2012052212 A JP 2012052212A JP 2012052212 A JP2012052212 A JP 2012052212A JP 5933994 B2 JP5933994 B2 JP 5933994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodes
electrode layer
light emitting
electrode
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012052212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013187082A (ja
Inventor
林 克彦
克彦 林
明峰 林
明峰 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2012052212A priority Critical patent/JP5933994B2/ja
Publication of JP2013187082A publication Critical patent/JP2013187082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5933994B2 publication Critical patent/JP5933994B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Description

本発明は、発光デバイスおよび発光デバイスの製造方法に関する。
特許文献1には、エレクトロルミネッセンス素子を構成する第1の電極または第2の電極と、絶縁膜と、第3の電極とによって構成される付加容量が、画素ごとに配置され、各付加容量がエレクトロルミネッセンス素子に並列に接続された表示装置が開示されている。
特許文献1 特開平10−214042号公報
特許文献1に記載の表示装置は、第1の電極または第2の電極と、第3の電極とを電気的に接続する構造が十分に考慮されていない。
本発明の一態様に係る発光デバイスは、第1電極層と、第1電極層の上方に配置されている発光層と、発光層の上方に配置されている第2電極層と、第2電極層の上方に配置されている誘電体層と、誘電体層の上方に配置されている第3電極層と、第1電極層と第3電極層とを電気的に接続する第1電気接続部と、第2電極層の一側面と第1電気接続部との間に挟まれて配置され、第2電極層と第1電気接続部とを電気的に絶縁する第1絶縁壁とを備える。
上記発光デバイスにおいて、誘電体層と第1絶縁壁とは一体的に形成されてもよい。第3電極層と第1電気接続部とは一体的に形成されてもよい。
上記発光デバイスは、誘電体層の上方に配置されている補助電極と、補助電極と第1電極層とを複数箇所で電気的に接続する複数の第2電気接続部とをさらに備えてもよい。
上記発光デバイスにおいて、補助電極と複数の第2電気接続部とは一体的に形成されてもよい。補助電極は、第3電極層と同一面内に配置されてもよい。
上記発光デバイスにおいて、第1電極層は、第1方向に延伸して配置されている複数の第1電極を有し、第2電極層は、第1方向とは異なる第2方向に延伸して配置されており、複数の第1電極と交差している複数の第2電極を有し、第3電極層は、複数の第1電極と複数の第2電極とが交差している複数の領域のそれぞれに配置される複数の第3電極を有し、複数の第3電極のそれぞれは、複数の第1電気接続部のそれぞれによって、複数の第1電極のうちの対応する第1電極に電気的に接続され、複数の第1電気接続部のそれぞれは、複数の第2電極の一側面にそれぞれ配置されている複数の第1絶縁壁によって、複数の第2電極のうちの対応する第2電極と電気的に絶縁されていてもよい。
上記発光デバイスは、誘電体層の上方に、第1方向に延伸して配置されている複数の補助電極と、複数の補助電極のそれぞれと複数の第1電極のそれぞれとを複数箇所で電気的に接続する複数の第2電気接続部とをさらに備えてもよい。
上記発光デバイスにおいて、複数の補助電極のうちの一の補助電極と、複数の第2電気接続部のうちの一の補助電極に電気的に接続された複数の第2電気接続部とは、一体的に形成されていてもよい。複数の補助電極は、複数の第3電極と同一面内に配置されていてもよい。
上記発光デバイスは、複数の第2電極の他側面にそれぞれ配置されている複数の第2絶縁壁をさらに備え、複数の第2電気接続部のうちの少なくとも1つの第2電気接続部は、複数の第2電極のうちの2つの第2電極の間に配置されており、複数の第1絶縁壁のうち2つの第2電極の一方の第2電極の一側面に配置されている第1絶縁壁および複数の第2絶縁壁のうち2つの第2電極の他方の第2電極の他側面に配置されている第2絶縁壁によって、2つの第2電極と電気的に絶縁されていてもよい。誘電体層、第1絶縁壁および第2絶縁壁は一体的に形成されていてもよい。
本発明の一態様に係る発光デバイスの製造方法は、第1電極層を形成する第1電極層形成工程と、第1電極層の上方に発光層を形成する発光層形成工程と、発光層の上方に第2電極層を形成する第2電極層形成工程と、第2電極層の上方に誘電体層を形成する誘電体層形成工程と、誘電体層の上方に第3電極層を形成する第3電極層形成工程とを含み、第3電極層形成工程は、第1電極層と第3電極層とを電気的に接続する第1電気接続部を形成する工程を含み、誘電体層形成工程は、第2電極層の一側面と第1電気接続部との間に挟まれて配置され、第2電極層と第1電気接続部とを電気的に絶縁する第1絶縁壁を形成する工程を含む。
上記発光デバイスの製造方法において、誘電体層形成工程は、第2電極層の上方および一側面上に誘電体材料を堆積することによって、誘電体層および第1絶縁壁を一体的に形成する工程を含んでもよい。
上記発光デバイスの製造方法において、第3電極層形成工程は、誘電体層の上方および第1絶縁壁の一側面上に導電材料を堆積することによって、第3電極層および第1電気接続部を一体的に形成する工程を含んでもよい。
上記発光デバイスの製造方法において、第3電極層形成工程は、誘電体層の上方に配置される補助電極と、補助電極と第1電極層とを複数箇所で電気的に接続する複数の第2電気接続部とを形成する工程を含んでもよい。
上記発光デバイスの製造方法において、誘電体層形成工程は、第2電極層の上方、第2電極層の一側面上および他側面上に誘電体材料を堆積することによって、誘電体層および第1絶縁壁とともに、複数の第2電気接続部のうち第2電極層の他側面側にある第2電気接続部と第2電極層とを電気的に絶縁する第2絶縁壁を一体的に形成する工程を含み、第3電極層を形成する工程は、誘電体層の上方および第1絶縁壁の一側面上および第2絶縁壁の一側面上に導電材料を堆積することによって、補助電極と複数の第2電気接続部とを一体的に形成する工程を含んでもよい。
上記発光デバイスの製造方法において、第1電極層形成工程は、第1方向に延伸する複数の第1電極を形成する工程を含み、第2電極層形成工程は、第1方向とは異なる第2方向に延伸し、複数の第1電極と交差している複数の第2電極を形成する工程を含み、第3電極層形成工程は、複数の第1電極および複数の第2電極が交差している複数の領域のそれぞれに配置される複数の第3電極と、複数の第3電極のそれぞれと複数の第1電極のうちの対応する第1電極とを電気的に接続する複数の第1電気接続部を形成する工程を含み、誘電体層形成工程は、複数の第2電極の一側面のそれぞれに、複数の第1電気接続部と複数の第2電極のうちの対応する第2電極とを電気的に絶縁する複数の第1絶縁壁を形成する工程を含んでもよい。
上記発光デバイスの製造方法において、第2電極層形成工程は、発光層および第2電極層にレーザーを照射し、発光層および第2電極層のそれぞれの一部を除去することで、複数の第2電極を形成する工程を含んでもよい。
上記発光デバイスの製造方法において、第3電極層形成工程は、誘電体層の上方に配置される複数の補助電極と、複数の補助電極のそれぞれと複数の第1電極のそれぞれとを複数箇所で電気的に接続する複数の第2電気接続部とを形成する工程を含んでもよい。
上記発光デバイスの製造方法において、誘電体層形成工程は、複数の第2電極の他側面のそれぞれに、複数の第2電気接続部のうち複数の第2電極の他側面側に配置されるそれぞれの第2電気接続部と複数の第2電極のうちの対応する第2電極とを電気的に絶縁する複数の第2絶縁壁を形成する工程を含み、第3電極層形成工程は、誘電体層の上方および複数の第1絶縁壁の一側面上および複数の第2絶縁壁の一側面上に導電材料を堆積することによって、複数の補助電極と複数の第2電気接続部とを一体的に形成する工程を含んでもよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
第1の実施形態に係る発光デバイスの陰極側から見た図である。 図1に示すA−A断面図である。 図1に示すB−B断面図である。 図1に示すC−C断面図である。 第1の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。 第1の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。 第1の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。 第1の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。 第1の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。 第2の実施形態に係る発光デバイスの陰極側から見た図である。 図4に示すA−A断面図である。 図4に示すB−B断面図である。 図4に示すC−C断面図である。 図4に示すD−D断面図である。 第2の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。 第2の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。 第2の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。 第2の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。 第2の実施形態に係る発光デバイスの製造方法の説明図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1の実施形態に係る発光デバイス100の陰極側から見た図を示す。図2Aは、図1に示すA−A断面図を示す。図2Bは、図1に示すB−B断面図を示す。図2Cは、図1に示すC−C断面図を示す。
発光デバイス100は、基板10、第1電極層20、発光層30、第2電極層40、誘電体層50、第3電極層60、第1電気接続部64、および第1絶縁壁52を備える。発光層30は、第1電極層20の上方に配置されている。第2電極層40は、発光層の上方に配置されている。誘電体層50は、第2電極層40の上方に配置されている。第3電極層60は、誘電体層50の上方に配置されている。第1電気接続部64は、第3電極層60と一体的に形成されており、第1電極層20と第3電極層60とを電気的に接続する。第1絶縁壁52は、第2電極層40の一側面と第1電気接続部64との間に挟まれて配置され、第2電極層40と第1電気接続部64とを電気的に絶縁する。第1絶縁壁52は、誘電体層50と一体的に形成されている。
第1電極層20は、第1方向Xに延伸して配置されている帯状の複数の第1電極22を有する。複数の第1電極22はそれぞれ陽極である。第2電極層40は、第1方向Xとは異なり、第1方向Xと垂直な第2方向Yに延伸して配置されており、複数の第1電極22と交差している帯状の複数の第2電極42を有する。複数の第2電極42はそれぞれ陰極である。第3電極層60は、複数の第1電極22と複数の第2電極42とが交差している複数の領域上のそれぞれに配置される複数の第3電極62を有する。第1電極層20は、複数の第2電極42に対する複数の取出電極24を有してもよい。
複数の第3電極62のそれぞれは、複数の第1電気接続部64のそれぞれによって、複数の第1電極22のうちの対応する第1電極22に電気的に接続される。複数の第1電気接続部64のそれぞれは、複数の第2電極42の一側面にそれぞれ配置されている複数の第1絶縁壁52によって、複数の第2電極42のうちの対応する第2電極42と電気的に絶縁されている。
発光デバイス100は、いわゆるボトムエミッション型の有機EL発光デバイスである。なお、発光デバイス100は、いわゆるトップエミッション型の有機EL発光デバイス、または両面光取出し型の有機EL発光デバイスでもよい。
第1電極層20の下方に配置されている基板10は、ガラスまたは高分子フィルムなどの光透過性を有する板材である。第1電極層20は、光透過性導電性材料により構成してもよい。ここで、「光透過性」とは、光を透過する性質を有することを意味する。光透過性導電性材料は、可視光域(350nm〜780nm)における光の透過率が概ね50%を超える性質を有し、かつ表面抵抗値が10Ω以下の材料のことをいう。具体的には、光透過性導電性材料として、インジウムドープの酸化錫(ITO)、インジウムドープの酸化亜鉛(IZO)、酸化錫、酸化亜鉛などを用いることができる。表面抵抗の低さの観点からは、インジウムドープの酸化錫を用いて第1電極層20を構成することが好ましい。第1電極層20は、例えば、スパッタ法、蒸着法、パルスレーザー堆積法などにより基板10上にITO薄膜を形成することにより形成される。
発光層30は、複数の第1電極22上に配置されている。発光層30は、一般の有機EL素子において陽極と陰極とに狭持された部分を示し、電子注入層、電子輸送層、有機層、正孔注入層、および正孔輸送層などを有する。発光層30は、有機化合物のほかに、薄膜のアルカリ金属または無機材料を用いて構成されてもよい。
第2電極層40は、例えば、AlまたはAgなどの導電性材料を用いて、蒸着法、スパッタ法などの方法により発光層30上に形成される。基板10側から光を取り出すボトムエミッション型の有機EL発光デバイスの場合、第2電極層40は光透過性である必要はない。一方、トップエミッション型または両面取出し型の有機EL発行デバイスの場合、第2電極層40は、光透過性導電材料により構成される。この場合、第2電極層40は、第1電極層20で用いられる材料と同一の材料により構成されてもよい。なお、本実施形態においては、第2電極層40は、発光層30上に配置されている。しかし、発光デバイス100の製造工程において、吸湿によって発光層30を構成する各層が劣化するのを抑制する観点から、発光層30の最表面(第2電極層40との界面)に第2電極層40とは別に、バッファ層として導電性の他の層を形成してもよい。
誘電体層50は、例えば、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜、またはシリコン窒酸化膜などの誘電体材料を用いて、蒸着法、スパッタ法などの方法により第2電極層40上に形成される。第3電極層60は、例えば、AlまたはAgなどの導電性材料を用いて、蒸着法、スパッタ法などの方法により発光層30上に形成される。
以上のように構成された発光デバイス100において、いわゆるパッシブマトリックス方式により、複数の第1電極22および複数の第2電極42にそれぞれ個別に駆動電圧を印加することで、駆動電圧が印加された一の第1電極22および一の第2電極42が交差している交差領域において発光層30を発光させることができる。
また、第2電極層40、誘電体層50、および第3電極層60が、第1電極層20、発光層30および第2電極層40によって構成される有機EL素子に並列に接続されるキャパシタとして機能する。これにより、一の第1電極22および一の第2電極42への駆動電圧の印加が終了した後も、一の第2電極42に対応するキャパシタに蓄電された電気エネルギーによって、キャパシタに電気エネルギーが蓄電されている間、一の第2電極42への電圧の印加が暫く継続される。キャパシタに蓄電された電気エネルギーが第2電極42に印加されている間、発光層30は、対応する交差領域において徐々に暗くなりながら発光を継続する。このような発光デバイス100を、例えば光による演出を行う照明装置に適用することにより、より滑らかな光の演出を実現できる。
図3A、図3B、図3C、図3D、および図3Eは、第1の実施形態に係る発光デバイス100の製造方法についての説明図を示す。
まず、第1電極層形成工程において、基板10上に第1電極層20を形成する。より具体的には、基板10上にITO薄膜などを形成することで、第1方向Xに延伸する複数の第1電極22を形成する。また、基板10の第2方向Yにおけるそれぞれの側面に隣接する複数の取出電極24を形成する(図3A)。なお、複数の第1電極22および複数の取出電極24は、いわゆるレーザースクライブ法により形成してもよい。より具体的には、基板10上に第1電極層20を形成した後、基板10の発光面側からレーザーを照射することで、第1電極層20の一部を除去し、複数の第1電極22および複数の取出電極24を形成してもよい。次いで、発光層形成工程において、マスク蒸着法などにより、第1電極層20の上方に第2方向Yに延伸させる複数の第2電極42に対応する領域に発光層30を形成する(図3B)。
さらに、第2電極層形成工程において、発光層30の上方に導電材料を堆積させることで、第2電極層40を形成する。より具体的には、マスク蒸着法などにより、第1方向Xとは異なる第2方向Yに延伸し、複数の第1電極22と交差している複数の第2電極42を形成する。なお、第2電極層形成工程において、複数の取出電極24上にも、符号44で示すように、複数の第2電極42と同一の導電材料を堆積させてもよい(図3C)。
また、複数の第2電極42は、いわゆるレーザースクライブ法により形成してもよい。より具体的には、発光層形成工程において、第1電極層20の略全面に発光層30を形成し、第2電極層形成工程において、発光層30の略全面に第2電極層40を形成する。第2電極層40を形成した後、基板10の発光面側からレーザーを照射することにより発光層30および第2電極層40にレーザーを照射して、発光層30および第2電極層40のそれぞれの一部を除去することで、複数の第2電極42を形成してもよい。
次いで、誘電体層形成工程において、第2電極層40の上方に誘電体層50を形成する。また、第2電極層40の一側面と第1電気接続部64との間に挟まれて配置され、第2電極層40と第1電気接続部64とを電気的に絶縁する第1絶縁壁52を形成する。さらに言えば、複数の第2電極の一側面のそれぞれに、複数の第1電気接続部64と複数の第2電極42のうちの対応する第2電極42とを電気的に絶縁する複数の第1絶縁壁52を形成する。より具体的には、複数の第2電極42の上方および一側面上にマスク蒸着法などにより誘電体材料を堆積することによって、誘電体層50および第1絶縁壁52を一体的に形成する(図3D)。
続いて、第3電極層形成工程において、誘電体層50の上方に第3電極層60を形成する。また、第1電極層20と第3電極層60とを電気的に接続する第1電気接続部64を形成する。さらに言えば、複数の第1電極22および複数の第2電極42が交差している複数の領域のそれぞれに配置される複数の第3電極62と、複数の第3電極62のそれぞれと複数の第1電極22のうちの対応する第1電極22とを電気的に接続する複数の第1電気接続部64を形成する。より具体的には、誘電体層50の上方および第1絶縁壁52の一側面上にマスク蒸着法などにより導電材料を堆積することによって、複数の第3電極62および複数の第1電気接続部64を一体的に形成する(図3E)。
以上のような各工程により、第1電極層20、発光層30および第2電極層40によって構成される有機EL素子と、第2電極層40、誘電体層50、および第3電極層60によって構成されるキャパシタとが並列に接続された発光デバイス100を製造できる。さらに、第1電極層20と第3電極層60との電気的な接続構造も上記の各工程で形成できる。よって、複数の有機EL素子のそれぞれにキャパシタを並列に接続させた発光デバイス100の製造工程を効率化でき、製造コストを抑制できる。
図4は、第2の実施形態に係る発光デバイス100の陰極側から見た図を示す。図5Aは、図4に示すA−A断面図を示す。図5Bは、図4に示すB−B断面図を示す。図5Cは、図4に示すC−C断面図を示す。図5Dは、図4に示すD−D断面図を示す。
第2の実施形態に係る発光デバイス100は、複数の補助電極70および複数の第2電気接続部72を備える点で、第1の実施形態に係る発光デバイス100と異なる。
複数の補助電極70は、誘電体層50の上方に第1方向Xに延伸して配置される。複数の第2電気接続部72は、複数の補助電極70のそれぞれと複数の第1電極22のそれぞれとを複数箇所で電気的に接続する。複数の補助電極70は、第3電極層60と同一面内に配置される。複数の補助電極70のうちの一の補助電極と、複数の第2電気接続部72のうちの一の補助電極に電気的に接続された複数の第2電気接続部とは、一体的に形成されている。複数の補助電極70は、例えば、マスク蒸着法などにより導電性材料を堆積させることで、第3電極層60と同一工程において形成される。第1電極層20を例えばITO薄膜で構成する場合、表面抵抗が比較的高いので、電圧が印加される位置からの距離に応じて第1電極層20の表面の電圧にばらつきが生じやすい。そこで、補助電極70により第1電極層20の表面の電圧のばらつきを抑制できる。
また、発光デバイス100は、複数の第2電極42の他側面にそれぞれ配置されている複数の第2絶縁壁54をさらに備える。第2絶縁壁54は、誘電体層50および第1絶縁壁52と一体的に形成されている。そして、図5Bに示すように、複数の第2電気接続部72のうちの少なくとも1つの第2電気接続部72−1は、複数の第2電極42のうちの2つの第2電極42−1および42−2の間に配置されている。これにより、第2電気接続部72−1は、複数の第1絶縁壁52のうち2つの第2電極42−1および42−2の一方の第2電極42−1の一側面に配置されている第1絶縁壁52−1および複数の第2絶縁壁54のうち2つの第2電極の他方の第2電極42−2の他側面に配置されている第2絶縁壁54−2によって2つの第2電極42−1および42−2と電気的に絶縁されている。
以上のように構成された発光デバイス100によれば、複数の補助電極70により、複数の第1電極22の表面の電圧のばらつきを抑制できる。しかも、複数の補助電極70は、第3電極層60と同一工程において形成できるので、製造工程を効率化でき、製造コストを抑制できる。
図6A、図6B、図6C、図6D、および図6Eは、第2の実施形態に係る発光デバイス100の製造方法についての説明図である。
まず、第1電極層形成工程において、基板10上にITO薄膜などを形成することで、第1方向Xに延伸する複数の第1電極22を形成する。また、基板10の第2方向Yにおけるそれぞれの側面に隣接する複数の取出電極24を形成する(図6A)。次いで、発光層形成工程において、マスク蒸着法などにより、第1電極層20の上方に第2方向Yに延伸させる複数の第2電極42に対応する領域に発光層30を形成する(図6B)。
さらに、第2電極層形成工程において、マスク蒸着法などにより、第1方向Xとは異なる第2方向Yに延伸し、複数の第1電極22と交差している複数の第2電極42を形成する(図6C)。次に、誘電体層形成工程において、第2電極層40の上方、第2電極層40の一側面上および他側面上に誘電体材料を堆積することによって、誘電体層50および第1絶縁壁52とともに、複数の第2電気接続部72のうち第2電極層40の他側面側にある第2電気接続部72と第2電極層40とを電気的に絶縁する第2絶縁壁54を一体的に形成する。さらに言えば、複数の第2電極42の他側面のそれぞれに、複数の第2電気接続部72のうち複数の第2電極42の他側面側に配置されるそれぞれの第2電気接続部72と複数の第2電極42のうちの対応する第2電極42とを電気的に絶縁する複数の第2絶縁壁54を形成する(図6D)。
続いて、第3電極層形成工程において、第3電極層60および複数の第2電気接続部72とともに、誘電体層50の上方に配置される補助電極70と、補助電極70と第1電極層20とを複数箇所で電気的に接続する複数の第2電気接続部72とを形成する。より具体的には、誘電体層50の上方および第1絶縁壁52の一側面上および第2絶縁壁54の一側面上に導電材料を堆積することによって、補助電極70と複数の第2電気接続部72とを一体的に形成する(図6E)。
以上のような各工程により、第1電極層20、発光層30および第2電極層40によって構成される有機EL素子と、第2電極層40、誘電体層50、および第3電極層60によって構成されるキャパシタとが並列に接続され、かつ誘電体層50上に第1電極層20用の補助電極70が配置された発光デバイス100を製造できる。さらに、第1電極層20と第3電極層60との電気的な接続構造も上記の各工程で形成できる。加えて、補助電極70は、第3電極層60と同一工程において形成できる。よって、発光デバイス100の製造工程を効率化でき、製造コストを抑制できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 基板
20 第1電極層
22 第1電極
30 発光層
40 第2電極層
42 第2電極
50 誘電体層
52 第1絶縁壁
54 第2絶縁壁
60 第3電極層
62 第3電極
64 第1電気接続部
70 補助電極
72 第2電気接続部

Claims (9)

  1. 第1電極層と、
    前記第1電極層の上方に配置されている発光層と、
    前記発光層の上方に配置されている第2電極層と、
    前記第2電極層の上方に配置されている誘電体層と、
    前記誘電体層の上方に配置されている第3電極層と、
    前記第1電極層と前記第3電極層とを電気的に接続する第1電気接続部と、
    前記第2電極層の一側面と前記第1電気接続部との間に挟まれて配置され、前記第2電極層と前記第1電気接続部とを電気的に絶縁する第1絶縁壁と
    を備え、
    前記第1電極層は、第1方向に延伸して配置されている複数の第1電極を有し、
    前記第2電極層は、前記第1方向とは異なる第2方向に延伸して配置されており、前記複数の第1電極と交差している複数の第2電極を有し、
    前記第3電極層は、前記複数の第1電極と前記複数の第2電極とが交差している複数の領域のそれぞれに配置される複数の第3電極を有し、
    前記複数の第3電極のそれぞれは、複数の前記第1電気接続部のそれぞれによって、前記複数の第1電極のうちの対応する第1電極に電気的に接続され、
    前記複数の第1電気接続部のそれぞれは、前記複数の第2電極の一側面にそれぞれ配置されている複数の前記第1絶縁壁によって、前記複数の第2電極のうちの対応する第2電極と電気的に絶縁されており、
    前記複数の第1電極のそれぞれと、前記複数の第2電極のそれぞれと、前記複数の第1電極のそれぞれと前記複数の第2電極のそれぞれとの間の前記発光層とにより複数の有機EL素子が構成され、
    前記複数の第2電極のそれぞれと、前記複数の第3電極のそれぞれと、前記複数の第2電極のそれぞれと前記複数の第3電極のそれぞれとの間の前記誘電体層とにより、前記複数の有機EL素子のそれぞれに並列に接続された複数のキャパシタが構成される、発光デバイス。
  2. 前記誘電体層と前記第1絶縁壁とは一体的に形成されている請求項1に記載の発光デバイス。
  3. 前記第3電極層と前記第1電気接続部とは一体的に形成されている請求項1または請求項2に記載の発光デバイス。
  4. 前記誘電体層の上方に配置されている補助電極と、
    前記補助電極と前記第1電極層とを複数箇所で電気的に接続する複数の第2電気接続部と
    をさらに備える請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の発光デバイス。
  5. 前記誘電体層の上方に、前記第1方向に延伸して配置されている複数の補助電極と、
    前記複数の補助電極のそれぞれと前記複数の第1電極のそれぞれとを複数箇所で電気的に接続する複数の第2電気接続部と
    をさらに備える請求項に記載の発光デバイス。
  6. 前記複数の補助電極のうちの一の補助電極と、前記複数の第2電気接続部のうちの前記一の補助電極に電気的に接続された複数の第2電気接続部とは、一体的に形成されている請求項に記載の発光デバイス。
  7. 前記複数の補助電極は、前記複数の第3電極と同一面内に配置されている請求項または請求項に記載の発光デバイス。
  8. 前記複数の第2電極の他側面にそれぞれ配置されている複数の第2絶縁壁をさらに備え、
    前記複数の第2電気接続部のうちの少なくとも1つの第2電気接続部は、前記複数の第2電極のうちの2つの第2電極の間に配置されており、前記複数の第1絶縁壁のうち前記2つの第2電極の一方の第2電極の一側面に配置されている第1絶縁壁および前記複数の第2絶縁壁のうち前記2つの第2電極の他方の第2電極の他側面に配置されている第2絶縁壁によって、前記2つの第2電極と電気的に絶縁されている請求項から請求項のいずれか1つに記載の発光デバイス。
  9. 前記誘電体層、前記第1絶縁壁および前記第2絶縁壁は一体的に形成されている請求項に記載の発光デバイス。
JP2012052212A 2012-03-08 2012-03-08 発光デバイス Expired - Fee Related JP5933994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012052212A JP5933994B2 (ja) 2012-03-08 2012-03-08 発光デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012052212A JP5933994B2 (ja) 2012-03-08 2012-03-08 発光デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013187082A JP2013187082A (ja) 2013-09-19
JP5933994B2 true JP5933994B2 (ja) 2016-06-15

Family

ID=49388348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012052212A Expired - Fee Related JP5933994B2 (ja) 2012-03-08 2012-03-08 発光デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5933994B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3556990B2 (ja) * 1995-02-13 2004-08-25 出光興産株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子の微細パターン化方法及びそれより得られた素子
JPH11195492A (ja) * 1997-12-27 1999-07-21 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 有機el素子とその製造方法
JPH11307249A (ja) * 1998-04-20 1999-11-05 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 有機el素子とその製造方法
JP2003123990A (ja) * 2001-10-17 2003-04-25 Toppan Printing Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013187082A (ja) 2013-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5964591B2 (ja) 有機発光表示装置とその製造方法
CN104218058B (zh) 有机发光显示装置
TW201526225A (zh) 一種觸控顯示裝置及其製備方法
JP7024937B2 (ja) アレイ基板、表示パネル及び表示装置
CN109309113A (zh) 有机发光二极管触控显示设备
KR102367990B1 (ko) 평판 디스플레이 장치 및 이의 제조 방법
US20110084253A1 (en) Organic light emitting diode lighting apparatus and method for manufacturing the same
JPWO2011136205A1 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス照明装置、およびその製造方法
KR100736576B1 (ko) 전계발광소자와 그 제조방법
US20140191210A1 (en) Organic light-emitting diode device
JP5907766B2 (ja) 発光デバイスおよび発光デバイスの製造方法
WO2015032810A1 (de) Optoelektronisches bauelement, optoelektronische bauelementevorrichtung und verfahren zum herstellen eines optoelektronischen bauelementes
JP5933994B2 (ja) 発光デバイス
KR102023944B1 (ko) 유기전계 발광소자 및 그 제조방법
KR20110113556A (ko) Oled 면광원 장치 및 그 제조 방법
US20140103311A1 (en) Oled lighting device and method for manufacturing the same
JP2017091775A (ja) 発光装置の製造方法
KR20160055142A (ko) 복사선 방출 장치 및 그 제조 방법
KR102317821B1 (ko) 유기발광소자
US10068958B2 (en) Organic light-emitting component and method for producing an organic light-emitting component
CN103219475B (zh) 电致发光装置的制作方法及其电极基板的制作方法
US20160111675A1 (en) Organic light-emitting device
JP2018156722A (ja) 有機elパネル
WO2013145226A1 (ja) El装置及びその製造方法
US20170012239A1 (en) Light emitting apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5933994

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees