JP5933251B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

使い捨て着用物品 Download PDF

Info

Publication number
JP5933251B2
JP5933251B2 JP2011280508A JP2011280508A JP5933251B2 JP 5933251 B2 JP5933251 B2 JP 5933251B2 JP 2011280508 A JP2011280508 A JP 2011280508A JP 2011280508 A JP2011280508 A JP 2011280508A JP 5933251 B2 JP5933251 B2 JP 5933251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
region
crotch
facing surface
waist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011280508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013128677A (ja
Inventor
市川 誠
誠 市川
賢一 笹山
賢一 笹山
邦彦 桂川
邦彦 桂川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP2011280508A priority Critical patent/JP5933251B2/ja
Publication of JP2013128677A publication Critical patent/JP2013128677A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5933251B2 publication Critical patent/JP5933251B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、使い捨て着用物品に関し、より詳しくは、クロッチパネルと弾性ウエストパネルとを有する使い捨ておむつ、使い捨てのトイレット・トレーニングパンツ、使い捨て失禁パンツ、使い捨ての生理用パンツ、使い捨て吸収パッド等の使い捨て着用物品に関する。
従来、クロッチパネルと弾性ウエストパネルとを有する使い捨て着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、前後ウエスト域を形成する弾性ウエストパネルと、クロッチ域を中心として前後ウエスト域に延びるクロッチパネルとを備える使い捨て着用物品が開示される。
特開2008−178682号公報
特許文献1に開示の着用物品によれば、ウエストパネルにクロッチパネルの一部が接合される。クロッチパネルでは、吸収性本体が構成され、トップシートと、吸収要素と、液不透過性シートとを有する。ウエストパネルにおいて、クロッチパネルが重なった部分では、液不透過性シートによって通気性が悪くなり、着用物品内が蒸れやすく、着用者の肌のかぶれ等の要因となりかねない。
本発明は、従来の着用物品の改良であって、蒸れ難くした使い捨て着用物品を提供することを課題とする。
本発明は、縦方向およびそれに直交する横方向を有し、肌対向面およびその反対側に位置する非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記前後ウエスト域を画定する弾性ウエストパネルと、前記弾性ウエストパネルに取り付けられ、前記前後ウエスト域の一部および前記クロッチ域を画定するクロッチパネルとを含む使い捨て着用物品の改良にかかわる。
本発明は、前記着用物品において、前記クロッチパネルは、少なくとも前記横方向へ延びる前後端縁が、接合部を介して前記弾性ウエストパネルの前記非肌対向面にそれぞれ取り付けられ、前記接合部は、前記クロッチパネルの両側縁に沿って延びる両側部位と、前記両側部位の間であって前記クロッチパネルの前後端縁に沿って延びる中央部位と、前記中央部位の前記縦方向内方に位置する非接合部位とを含み、前記弾性ウエストパネルの前記肌対向面および前記非肌対向面の少なくともいずれか一方には、前記非接合部位に重なって配置された吸湿部材が取り付けられ、前記吸湿部材は、不溶性の吸収性ポリマー粒子を含む芯材と、前記芯材を覆う被覆シートとを有し、前記吸収性ポリマー粒子によって形成された複数の吸収領域を前記横方向に離間させて配置するとともに、前記吸収領域の間には、前記吸収性ポリマー粒子が存在しない非吸収領域を形成してあることを特徴とする。
本発明に係る一つ以上の実施態様における使い捨て着用物品によれば、弾性ウエストパネルの肌対向面および非肌対向面の少なくともいずれか一方であって、クロッチパネルと重なる領域に、吸湿部材を取り付けることとしたので、着用物品内の湿度を低下させることができ、着用物品内における蒸れを予防することができる。
本発明における使い捨て着用物品の一例として示す、使い捨ておむつの斜視図。 おむつのサイドシーム部を剥離して前後方向に伸展した状態をその肌対向面から見た一部破断展開平面図。 おむつの分解斜視図。 図1のIV−IV線に沿う模式的断面図。 後ウエストパネルを非肌対向面から見た一部破断平面図。
図1〜4を参照すれば、本発明の使い捨て着用物品の一例として示す使い捨ておむつ10は、縦方向Yおよびそれに直交する横方向Xと、横方向Xにおける寸法を二等分する仮想縦中心線2−2と、縦方向Yにおける寸法を二等分する仮想横中心線3−3とを有する。おむつ10は、仮想縦中心線2−2に関して対称に形成されている。
おむつ10は、肌対向面およびそれに対向する非肌対向面と、環状の弾性ウエストパネルを構成する前後ウエストパネル20,30と、前後ウエストパネル20,30の非肌対向面に取り付けられたクロッチパネル40と、前ウエスト域11と、後ウエスト域12と、前後ウエスト域11,12間を縦方向Yへ延びるクロッチ域13とを含む。前ウエストパネル20によって前ウエスト域11が画定され、後ウエストパネル30によって後ウエスト域12が画定される。また、クロッチパネル40の一部でクロッチ域13が画定される。
前ウエストパネル20は、横方向Xへ延びる外端縁20Aおよび内端縁20Bと縦方向Yへ延びる両側縁20Cとを有し、同様に、後ウエストパネル30は、横方向Xへ延びる外端縁30Aおよび内端縁30Bと縦方向Yへ延びる両側縁30Cとを有する。前後ウエストパネル20,30は、ほぼ同形同大であって、それぞれ横長の矩形状にされる。クロッチパネル40は、縦長の略矩形状であって、横方向Xへ延びる前端縁40Aと、前端縁40Aに対向する後端縁40Bと、縦方向Yへ延びる両側縁40Cとを有する。前端縁40Aが接合部71を介して前ウエストパネル20の非肌対向面(外面)に取り付けられ、後端縁40Bが接合部72を介して後ウエストパネル30の非肌対向面に取り付けられる。前ウエストパネル20の内端縁20Bから後ウエストパネル30の内端縁30Bまでの間にクロッチ域13が画定される。
前後ウエストパネル20,30の両側縁20C,30Cは、互いに重ね合わされて、縦方向Yへ延びる断続的な一連のサイドシーム部14によって連結され、前後ウエストパネル20,30の外端縁20A,30Aによっておむつ10のウエスト開口15が画定され、内端縁20B,30Bによっておむつ10のレッグ開口16の一部が画定される。サイドシーム部14は、公知の接合手段、例えば、熱エンボス加工、ソニック加工等の各種の熱溶着手段によって、縦方向Yへ断続的に溶着されることによって形成される。
前後ウエストパネル20,30は、肌対向面側に位置する内面シート21,31と、非肌対向面側に位置する外面シート22,32と、これらシート21,22および31,32の間に位置する防漏シート23,33とを有する。内外面シート21,22,31,32は、例えば、質量約10〜30g/mの不透液性のSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布、スパンボンド繊維不織布、プラスチックシート、または、プラスチックシートといずれかの繊維不織布とのラミネートシートとから形成される。防漏シート23,33は、例えば、不透液性かつ通気性のプラスチックシートから形成される。
防漏シート23,33は、横方向Xへ延びるとともに縦方向Y外方に位置する外端縁23A,33Aと、外端縁23A,33Aに対向する内端縁23B,33Bと、縦方向Yへ延びる両側縁23C,33Cとによって画定される。防漏シート23,33は、前後ウエストパネル20,30の横方向Xの中央であって、防漏シート23,33の内端縁23B,33Bと前後ウエストパネル20,30の内端縁20B,30Bとがそれぞれ一致するように取り付けられる。防漏シート23,33の横方向Xにおける寸法は、クロッチパネル40のそれよりも小さくされて、両側縁23C,33Cが両側縁40Cの横方向X内側に位置する。前ウエストパネル20における防漏シート23の外端縁23Aは、縦方向Yにおいてクロッチパネル40の前端縁40Aよりも縦方向Y内方に位置する。後ウエストパネル30における防漏シート33は、外端縁33Aがクロッチパネル40の後端縁40Bから縦方向Y外方へ延出され、延出部36が形成される。防漏シート23,33は、図示しないホットメルト接着剤等の公知の接合手段を介して内面シート21,31に接合される。
内外面シート21,22間および内外面シート31,32間には、横方向Xへ延びる複数条のストランド状又はストリング状のウエスト弾性体24,34が配設される。前後ウエストパネル20,30は、ウエスト弾性体24,34が配設されることによって少なくとも横方向Xへ伸縮可能に弾性化される。ウエスト弾性体24,34は、防漏シート23,33が存在する領域においては、防漏シート23,33と外面シート22,32との間にそれぞれ配設される。
内外面シート21,22および内外面シート31,32は、ウエスト弾性体24,34のほぼ全周面に塗布された図示しないホットメルト接着剤によって、互いに接着される。内外面シート21,22,31,32のほぼ全域に接着剤を塗布し、これらを互いに接着した場合に比べて、接着剤の塗布量を少なくすることができ、接着剤によって後ウエストパネル30の剛性が高くなるのを予防することができる。ただし、内外面シート21,22および内外面シート31,32の全域に接着剤を塗布するものを排除するものではない。
前後ウエストパネル20,30には、ウエスト弾性体24,34の縦方向Yにおける離間寸法が他の領域よりも大きくされた大離間部25,35が形成される。大離間部25,35は、クロッチパネル40の前後端縁40A,40Bよりもそれぞれ縦方向Y外方に位置する。大離間部25,35における縦方向Yにおける寸法は、約10〜35mm、好ましくは約20〜30mmとされる。縦方向Yにおける寸法とは、大離間部25,35を画定する一方の弾性体の中心から、他方の弾性体の中心までの寸法(ピッチ)をいう。大離間部25,35以外の領域において、縦方向Yに互いに隣接する弾性体の縦方向Yにおける寸法は、約5〜15mm、好ましくは約5〜10mmとされる。この実施形態において、太さ約500〜1000dtexの弾性体を用いることができ、約1.8〜3.0倍の伸長倍率で取り付けることができる。
前後ウエストパネル20,30に大離間部25,35をそれぞれ形成したので、おむつ10の着用時、または、着用中に、着用者またはその世話人らがこの大離間部25,35に指を引っかけて、前ウエスト域11または後ウエスト域12を挟持して引き上げることができる。したがって、おむつ10から指が滑らず、引き上げやすい。また、大離間部25,35がクロッチパネル40の縦方向Y外方に位置し、すなわち、クロッチパネル40には重ならないことによって、これら大離間部25,35の柔軟性を維持することができるので、より一層指を引っ掛けやすくすることができる。
前ウエストパネル20は、外端縁20Aおよび内端縁20Bに沿って、複数の溶着部27,28を有し、同様に、後ウエストパネル30も、外端縁30Aおよび内端縁30Bに沿って複数の溶着部37,38を有する。溶着部27,28および37,38は、横方向Xへ断続的に位置し、内外面シート21,22および内外面シート31,32を部分的に溶着し、接合する。溶着部27,28および37,38は、公知の接合手段、例えば、熱エンボス加工、ソニック加工等の各種の熱溶着手段によって形成される。内外面シート21,22および内外面シート31,32は、ウエスト弾性体24,34の周面にある接着剤によってのみ互いに接着しているから、特に外端縁20A,30A、内端縁20B,30Bにおいて、これら内外面シートが互いに剥離し、シートの間に着用者の指等が引っかかる可能性がある。しかし、溶着部27,37によって、溶着されているので、これら剥離を防止し、指等の引っかかりを未然に防止することができる。
前後ウエストパネル20,30の外面シート22,32には、接合されたクロッチパネル40の前後端縁40A,40Bを覆うようにこれらに重なって、カバーシート81,82が取り付けられる。カバーシート81,82は、それぞれ横長の矩形状にされ、その両側縁はサイドシーム部14によって、内外面シート21,22および内外面シート31,32とともに互いに接合される。カバーシート81,82の縦方向Yにおける寸法は、内外面シート21,22および内外面シート31,32のそれよりも小さくされる。カバーシート81,82は、例えば、質量約10〜30g/mの不透液性のSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布またはスパンボンド繊維不織布によって形成することができる。
カバーシート81,82は、大離間部25,35に重なって、外面シート22,23に接着される。したがって、大離間部25,35に位置する、内外面シート21,22および内外面シート31,32を補強することができ、大離間部25,35に指を引っかけておむつ10を引き上げた場合に、この大離間部25,35が破れるのを予防することができる。また、後ウエストパネル30の大離間部35には、防漏シート33の延出部36が重なる。したがって、延出部36が重なった領域では、より一層大離間部35を補強することができ、引き上げ時の破れを予防することができる。カバーシート81,82は、図示しないホットメルト接着剤等の公知の接着手段によって接着されるとともに、接着剤は、それらシートのほぼ全域に間欠的に塗布される。
クロッチパネル40は、ベースシート43と、ベースシート43の肌対向面(内面)に配置された吸液構造体44と、吸液構造体44を被覆する透液性シートから形成された身体側ライナ45とを有する。
ベースシート43は、少なくとも一方が不透液性の繊維不織布シート又はプラスチックフィルムから形成された内外面クロッチシート46,47によって形成される。また、内外面クロッチシート46,47は、両シート46,47のうちのいずれか一方のシートの内面に塗布されたホットメルト接着剤(図示せず)を介して互いに接合され、それらの両側部は、内方へ折り曲げられて、縦方向Yへ延びるガスケット機能を有する一対の弾性サイドフラップ48が形成される。
弾性サイドフラップ48には、縦方向Yへ延びる複数条のストランド状又はストリング状からなる第1レッグ弾性体51と第2レッグ弾性体52とが配設され、少なくとも縦方向Yにおいて弾性化される。具体的には、第2レッグ弾性体52と弾性サイドフラップ48の内側縁49との間に第1レッグ弾性体51が配設され、第1レッグ弾性体51は内側縁49に沿って縦方向Yへ直状に延び、第2レッグ弾性体52は、仮想横中心線3−3近傍において第1レッグ弾性体51に向かって凸に湾曲して、着用者の大腿を囲む方向へ延びる。第1および第2レッグ弾性体51,52は、前記の内外面クロッチシート46,47のうちのいずれか一方の内面に塗布されたホットメルト接着剤(図示せず)を介して両シート46,47間に縦方向Yに伸長された状態で固定される。
おむつ10の着用時において、第1レッグ弾性体51の収縮力によって弾性サイドフラップ48の内側縁49近傍が、着用者の大腿部に密着し、レッグ開口16からの排泄物の横漏れを防止することができる。また、第2レッグ弾性体52が、仮想横中心線3−3近傍におけるその中央部で湾曲し第1レッグ弾性体51に接近しているので、これらが離間した部分に比べて着用者の大腿部に密着し易くなり、レッグ開口16からの排泄物の横漏れをより効果的に防止することができる。
身体側ライナ45は、好ましくは親水化処理された、質量約15〜35g/mの透液性を有する繊維不織布シートであって、例えば、スパンボンド繊維不織布、ポイントボンド繊維不織布およびエアスルー不織布等各種公知の繊維不織布から形成することができる。
吸液構造体44は、不溶性かつ自己質量の10倍以上の吸水力を有するいわゆる吸収性ポリマー粒子から形成された吸収性コアを、質量約8〜15g/m、好ましくは、質量約10g/mの透水性の繊維不織布から形成された被覆シートで覆って構成される。吸収性ポリマー粒子が体液を吸収した後にその形状が型崩れするのを防止するために、吸収性コアを複数の吸収域に区分することができる。なお、吸収性コアは、吸収性ポリマー粒子のほかに、フラッフパルプ等の公知の吸収性材料を含むものであってもよい。また、吸液構造体44は、図示しない公知の接着手段を介してベースシート43の内面に固定されている。吸液構造体44は、その全域でベースシート43に接合されるようにしてもよいし、その一部、特に前後端縁のみが接合されるようにしてもよい。
上記のようなおむつ10には、前後ウエストパネル20,30の内端縁20B,30B近傍と、クロッチパネル40とによって囲まれた排泄物収容スペース54が形成される。クロッチパネル40は、前後ウエストパネル20,30の外面に取り付けられるが、それらを前後ウエストパネル20,30の内面に取り付ける場合に比して、排泄物収容スペース54を大きく形成することができる。なお、排泄物収容スペースが所要の大きさを有する限りにおいて、前後ウエスト域11,12のうちのいずれか一方のみが前後ウエストパネル20,30の外面に取り付けられていればよい。また、吸液構造体44は比較的に薄いものであるから、おむつ10は、この種の他の物品に比して大容量の排泄物収容スペース54を有し、比較的に多量の排泄物を保持することができるとともに、着用者の臀部から離間した状態でクロッチパネル40が吊持されて袋状となり、排泄物によって着用者の臀部が汚れるのを抑えることができる。
クロッチパネル40を前後ウエストパネル20,30に接合する接合部71,72は、クロッチ域13に向かって開口した凹状を有し、それぞれ、弾性サイドフラップ48の肌対向面にホットメルト接着剤を塗布して形成された両側部位73,74と、両側部位間において、横方向Xへ延びる中央部位75,76とを有する。中央部位75,76は、吸液構造体44よりも縦方向Y外方に位置しており、両側部位73,74と中央部位75,76との間には、ホットメルト接着剤が塗布されていない非接合部位77,78が画定される。なお、本実施形態において、前ウエスト域11における接合部71の両側部位73は段差状、後ウエスト域12における接合部72の両側部位74は矩形状を有しているが、それらの形状に制限されるものではなく、両側部位73,74は、段差状、矩形状、曲状などの各種の形状を有していてもよい。
接合部71,72に非接合部位77,78が画定されることによって、前後ウエストパネル20,30とクロッチパネル40との間においてポケット(空間部)55,56が形成される。ポケット55,56が形成されることによってクロッチパネル40内に画定される排泄物収容スペース54をより大きくすることができる。また、ポケット55,56は、接合部71,72によってクロッチパネル40と前後ウエストパネル20,30とが接合されることによって、これらポケット55,56から排泄物が漏れるのを予防することができる。
図5を参照すれば、後ウエストパネル30の外面シート32には、吸湿部材90が取り付けられる。吸湿部材90は、非接合部位78に重なるように、すなわち、ポケット56内に配置される。吸湿部材90は、芯材91と、芯材91を覆う被覆シート92とを有する。例えば、芯材91として、質量約10〜300g/mの不溶性の吸収性ポリマー粒子を用いることができる。被覆シート92としては、質量約8〜15g/m、好ましくは、質量約10g/mの透水性の繊維不織布を用いることができる。吸湿部材90は、図示しないホットメルト接着剤等の公知の接着手段を用いて、外面シート32に接合される。なお、図5では、後ウエストパネル30のみを示し、これについて説明しているが、同様に、前ウエストパネル20においても、その外面シート22に吸湿部材90が取り付けられる。また、吸湿部材90は、非接合部位77,78に重なるように配置されているが、その全てが非接合部位77,78に重なるようにしてもよいし、非接合部位77,78から横方向X外側へ延出するようにしてもよい。
芯材91として吸収性ポリマー粒子を用いた場合には、例えば、吸収性ポリマー粒子によって形成された複数の吸収領域93を横方向Xに離間させて配置するとともに、これら吸収領域93の間には、吸収性ポリマー粒子が存在しない非吸収領域94を形成することができる。芯材91の上下面を覆う被覆シート92は、その周囲と、非吸収領域94とで互いに接合される。このように接合されることで複数の区画された領域が形成され、この区画された領域において吸収性ポリマー粒子が保持されて複数の吸収領域93が形成される。吸収性ポリマー粒子が、非吸収領域94によって横方向Xにおいて分断されることによって、水分が吸収性ポリマー粒子に吸収された場合であっても、非吸収領域94を境に吸湿部材90が折れ曲がりやすく、着用者の身体に沿うことができる。また、非吸収領域94は、着用者に密着し難く、着用者の身体との間に空隙が形成されるから、この空隙をおむつ内の空気が通り抜け、蒸れを予防することもできる。なお、吸収領域93間に位置する非吸収領域94は、必須の構成ではなく、吸湿部材90の全体に吸収性ポリマー粒子等の芯材91が分布しているものであってもよい。また、縦方向Yに離間して吸収領域93が存在し、非吸収領域94が横方向Xに延びていてもよい。
ポケット55,56は、前後ウエストパネル20,30の防漏シート23,33およびクロッチパネル40のベースシート43によって画定され、これらポケット外へと尿等の体液が漏れるのを防止している。したがって、ポケット55,56を画定する各シートでは、通気性が低下し、これらポケット55,56内では、湿度が上がりやすく、蒸れの原因となる。しかし、ポケット55,56を画定する外面シート22,32には、吸湿部材90を取り付けるので、これらポケット内の湿度の上昇を抑制することができ、蒸れを予防することができる。
また、吸湿部材90の芯材91として吸収性ポリマー粒子を用いているので、仮に尿等がポケット55,56に流入したとしてもこれを吸収、保持することができる。すなわち、クロッチパネル40における尿等の吸収容量を実質的に大きくすることもできる。
吸湿部材90としては、芯材91として吸収性ポリマー粒子を用いているが、フラッフパルプ等を用いることもできる。また、吸湿部材90として、例えば、質量約10〜50g/mのスパンレース繊維不織布、親水性のスパンボンド繊維不織布、エアスルー繊維不織布、または、親水性のSMS繊維不織布等の吸湿性を有する繊維不織布、好ましくは、質量約45g/mのスパンレース繊維不織布を用いることもできる。このように繊維不織布を吸湿部材90として用いた場合には、芯材を必要としないから、部品点数を減らすことができるとともに、厚さ方向における寸法を小さくすることもできる。
吸湿部材90は、外面シート22,32に接合されているが、内面シート21,31に接合することもできる。この場合には、吸湿部材90は、内面シート21,31を介して防漏シート23,33に重なって配置される。防漏シート23,33が配置された領域では、通気性が低下しやすいから、蒸れやすくなるが、これら防漏シート23,33に重なって吸湿部材90が配置されることによって、着用者の肌と前後ウエストパネル20,30との間の水分を吸収することができる。したがって、おむつ内の蒸れを予防することができる。特に、内面シート21,31は、着用者の肌に対向するから、着用者の汗等を直接吸収することもできる。
おむつ10を構成する各構成部材には、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種の公知の材料を制限なく用いることができる、また、本発明の明細書および特許請求の範囲において、「第1」および「第2」の用語は、同様の要素、位置などを単に区別するために用いられている。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
本発明は、以下の使い捨て着用物品10の改良にかかわる。着用物品10は、縦方向Yおよびそれに直交する横方向Xを有し、肌対向面およびその反対側に位置する非肌対向面と、前ウエスト域11と、後ウエスト域12と、前記前後ウエスト域11,12間に位置するクロッチ域13と、前記前後ウエスト域11,12を画定する弾性ウエストパネル20,30と、前記弾性ウエストパネル20,30に取り付けられ、前記前後ウエスト域11,12の一部および前記クロッチ域13を画定するクロッチパネル40とを含む。
本発明は、上記使い捨て着用物品10において、以下の点を特徴とする。
前記クロッチパネル40は、少なくとも前記横方向Xへ延びる前後端縁40A,40Bが、接合部71,72を介して前記弾性ウエストパネル20,30の前記非肌対向面にそれぞれ取り付けられる。
前記弾性ウエストパネル20,30の前記肌対向面および前記非肌対向面の少なくともいずれか一方には、前記クロッチパネル40の接合された領域に重なって、吸湿部材90が取り付けられる。
上記本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
(1)前記接合部71,72は、前記クロッチパネル40の両側縁40Cに沿って延びる両側部位73,74と、前記両側部位73,74の間であって前記クロッチパネル40の前後端縁40A,40Bに沿って延びる中央部位75,76と、前記中央部位75,76の前記縦方向Y内方に位置する非接合部位77,78とを含み、前記吸湿部材90は、前記非接合部位77,78に重なって配置される。
(2)前記吸湿部材90は、不溶性の吸収性ポリマー粒子を含む芯材91と、前記芯材91を覆う被覆シート92とを有する。
(3)前記クロッチパネル40には、その両側部が前記横方向X内方へ折り曲げられて、前記縦方向Yへ延びる一対のサイドフラップ48が形成され、前記吸湿部材90は、前記一対のサイドフラップ48の間に配置される。
(4)前記サイドフラップ48には、前記縦方向Yへ収縮可能なレッグ弾性体51,52が取り付けられる。
(5)前記弾性ウエストパネル20,30は、前記肌対向面に位置する内面シート21,31と、前記非肌対向面に位置する外面シート22,32と、前記内外面シート21,22,31,32の間に配置された防漏シート23,33とを有し、前記吸湿部材90は、前記防漏シート23,33と重なる位置に配置される。
10 使い捨て着用物品(使い捨ておむつ)
11 前ウエスト域
12 後ウエスト域
13 クロッチ域
20 前ウエストパネル(弾性ウエストパネル)
21 内面シート
22 外面シート
23 防漏シート
30 後ウエストパネル
31 内面シート
32 外面シート
33 防漏シート
40 クロッチパネル
40A 前端縁
40B 後端縁
48 弾性サイドフラップ(サイドフラップ)
71 接合部
72 接合部
73 両側部位
74 両側部位
75 中央部位
76 中央部位
77 非接合部位
78 非接合部位
90 吸湿部材
91 芯材
92 被覆シート

Claims (4)

  1. 縦方向およびそれに直交する横方向を有し、肌対向面およびその反対側に位置する非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記前後ウエスト域を画定する弾性ウエストパネルと、前記弾性ウエストパネルに取り付けられ、前記前後ウエスト域の一部および前記クロッチ域を画定するクロッチパネルとを含む使い捨て着用物品において、
    前記クロッチパネルは、少なくとも前記横方向へ延びる前後端縁が、接合部を介して前記弾性ウエストパネルの前記非肌対向面にそれぞれ取り付けられ、
    前記接合部は、前記クロッチパネルの両側縁に沿って延びる両側部位と、前記両側部位の間であって前記クロッチパネルの前後端縁に沿って延びる中央部位と、前記中央部位の前記縦方向内方に位置する非接合部位とを含み、
    前記弾性ウエストパネルの前記肌対向面および前記非肌対向面の少なくともいずれか一方には、前記非接合部位に重なって配置された吸湿部材が取り付けられ、
    前記吸湿部材は、不溶性の吸収性ポリマー粒子を含む芯材と、前記芯材を覆う被覆シートとを有し、
    前記吸収性ポリマー粒子によって形成された複数の吸収領域を前記横方向に離間させて配置するとともに、前記吸収領域の間には、前記吸収性ポリマー粒子が存在しない非吸収領域を形成してあることを特徴とする前記使い捨て着用物品。
  2. 前記クロッチパネルには、その両側部が前記横方向内方へ折り曲げられて、前記縦方向へ延びる一対のサイドフラップが形成され、前記吸湿部材は、前記一対のサイドフラップの間に配置される請求項記載の使い捨て着用物品。
  3. 前記サイドフラップには、前記縦方向へ収縮可能なレッグ弾性体が取り付けられる請求項記載の使い捨て着用物品。
  4. 前記弾性ウエストパネルは、前記肌対向面に位置する内面シートと、前記非肌対向面に位置する外面シートと、前記内外面シートの間に配置された防漏シートとを有し、前記吸湿部材は、前記防漏シートと重なる位置に配置される請求項1〜のいずれかに記載の使い捨て着用物品。
JP2011280508A 2011-12-21 2011-12-21 使い捨て着用物品 Expired - Fee Related JP5933251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011280508A JP5933251B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 使い捨て着用物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011280508A JP5933251B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 使い捨て着用物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013128677A JP2013128677A (ja) 2013-07-04
JP5933251B2 true JP5933251B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=48906774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011280508A Expired - Fee Related JP5933251B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 使い捨て着用物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5933251B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6332534B1 (ja) * 2016-12-28 2018-05-30 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4642110A (en) * 1985-07-03 1987-02-10 Evelin Dudek Disposable diaper
JP3493211B2 (ja) * 1993-12-27 2004-02-03 大王製紙株式会社 使い捨ておむつ
US5558660A (en) * 1994-09-08 1996-09-24 The Procter & Gamble Company Absorbent article having a pocket cuff with a gluteal groove spacer
JPH1119107A (ja) * 1997-07-09 1999-01-26 Ota Eizai Kk 排泄物パッド
JP3964624B2 (ja) * 2001-01-23 2007-08-22 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP5047674B2 (ja) * 2006-05-12 2012-10-10 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP5072557B2 (ja) * 2007-11-30 2012-11-14 花王株式会社 吸収性物品
JP5291412B2 (ja) * 2008-09-12 2013-09-18 ユニ・チャーム株式会社 吸収体
JP5336138B2 (ja) * 2008-09-26 2013-11-06 花王株式会社 吸収性物品
JP5457828B2 (ja) * 2009-12-28 2014-04-02 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013128677A (ja) 2013-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5868123B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP4051208B2 (ja) パンツ型の使い捨て着用物品
JP5700948B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5457828B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5539798B2 (ja) パンツ型の吸収性着用物品
JP5991809B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5968117B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5911263B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5346275B2 (ja) 着用物品
JP5457822B2 (ja) 使い捨て着用物品
WO2011125908A1 (ja) 使い捨てパンツ型着用物品
WO2013132982A1 (ja) 使い捨て着用物品
JP6407090B2 (ja) 使い捨ての体液吸収性着用物品
JP5734161B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5777271B2 (ja) 着用物品
JP6297438B2 (ja) 使い捨て着用品
JP6173219B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP6057505B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5933251B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5793861B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6253087B2 (ja) 使い捨てのパンツ型おむつ
JP5917136B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5709450B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP6731312B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP2017225741A (ja) 使い捨て着用物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5933251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees