JP5931791B2 - 投票券選定支援システム、及び投票券選定支援方法 - Google Patents

投票券選定支援システム、及び投票券選定支援方法 Download PDF

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Description

本発明は投票券選定支援示システム、及び投票券選定支援方法に関し、より詳細には、勝馬投票券(いわゆる馬券)などの投票券の選定を支援するための投票券選定支援システム、及び投票券選定支援方法に関する。
日本には公営競技として競馬、競輪、競艇、オートレースがある。
これらは、競争対象(例えば、出走馬)の勝者や着順を予想して投票券(例えば、勝馬投票券、いわゆる馬券)を購入して楽しむものであり、予想が的中すると結果に即した配当金が得られるようになっている。
競争対象には番号が付されており、投票はこの番号によって行われる。
例えば、競馬であれば、馬番号(通称、馬番)が付され、馬番号によって投票が行われる。
また、競輪であれば、選手番号(通称、車番)が付され、競艇であれば、ボート番号(通称、艇番)が付され、オートレースであれば、車番号(通称、車番)が付される。
複数の競争対象を集めて一つのグループを作り、そのグループを一つの競争対象とすることもある。
このグループは枠と言われ、枠を競争対象とした場合には、枠番号によって投票が行われる。
投票法には複数の種類があり、大きく分けると、単勝式、複勝式、連勝単式、連勝複式、重勝式の5種類となる。
単勝式は、1着になる競争対象を予想する方式である。
複勝式は、出走数によって異なるが、出走数が7以下の場合は2着までに入る競争対象を予想し、出走数が8以上の場合は3着までに入る競争対象を予想する方式である。
連勝単式は、上位着順を占める複数の競争対象を着順通りに予想する方式であり、いわゆる馬単(正式名称は馬番号二連勝単式勝馬投票法)はこの方式にあたる。
馬単は、1着と2着になる馬の馬番号を着順通りに予想する方式である。
連勝複式は、上位着順を占める複数の競争対象を着順によらず組み合わせで予想する方式であり、いわゆる馬連(正式名称は普通馬番号二連勝複式勝馬投票法)や枠連(正式名称は枠番号二連勝複式勝馬投票法)がこの方式にあたる。
馬連は、1着と2着になる馬の馬番号の組み合わせを予想する方式であり、枠連は、1着と2着になる馬の枠番号の組み合わせを予想する方式である。
因みに、普通馬番号二連勝複式は中央競馬では馬連と呼ばれているが、地方競馬では馬複と呼ばれ、枠番号二連勝複式は中央競馬では枠連と呼ばれているが、地方競馬では枠複と呼ばれている。
また、枠番号二連勝複式は競輪では二枠複と呼ばれている。
公営競技が賭け事である以上、投票券を購入する投票者の多くは回収率を良くしたい、効率の良い投資をしたいと思っているはずである。
例えば、投票者は、競馬情報紙に掲載された情報(例えば、次戦レースのトラック状態や、出走馬の年齢、性別、調教師、血統、過去の成績、体重の増減、騎手)などを参考にして自分なりの分析をして、購入する馬券を選定している。
しかしながら、自分なりの分析だけでは、回収率の向上や効率の良い投資は難しい。
そこで、それを支援するような技術の提案が種々されている。
例えば、下記の特許文献1には、人気の高い馬を数頭選択し、それら馬から構成される馬連方式の馬券の組み合わせを決定するなどして、効率の良い馬券を決定しようとする技術について記載されている。
下記の特許文献2には、過去のレース結果に基づいて、的中率の高くなる馬券を決定しようとする技術について記載されている。
また、下記の特許文献3には、投票者によって選択された馬番やオッズなどの投資条件から、投票者によって指定された利益予定額が得られる買い目及びその購入額を投票者へ紹介する技術について記載されている。
特開2010−146531号公報 特開2008−97195号公報 特開2006−163709号公報
賭け事というのは、当たり前であるが、勝つこともあれば、負けることもある。
従って、特許文献1、2に記載された発明を採用した場合、レース毎にみれば、効率の良い馬券を決定していると言えるときもあると思うが、回数を多く重ねて総合的に判断した場合、効率の良い馬券を決定していると言えるかは非常に疑問である。
また、特許文献3に記載された発明では、的中した場合に投票者が所望する利益予定額が得られる馬券の購入方法を紹介するだけのものであり、回収率の向上が認められるとは思えない。
また、上記したように、投票者は、競馬情報紙に掲載された情報などを参考にして自分なりの分析をして、購入する馬券を選定し、そしてそれを購入して楽しんでいる。
従って、自分の分析が反映されていない、単に回収率が良いからという理由だけの買い目を購入しても、競馬などの公営競技を楽しめるものではないと考える。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、投票者の分析等によってなされた選択(自投票)を最大限尊重しつつ、回収率の良い投票券の選定を支援するための投票券選定支援システム、及び投票券選定支援方法を提供することを目的としている。
図1に示した枠順表を使い、投票とそれを組成する着順について説明する。
例えば、投票が枠連[1]−[7]の場合、この投票を組成する着順は次の3通りとなる。
1.投票そのもの、すなわち枠連[1]−[7]
2.馬連(1)−(7),(1)−(8)
3.馬単(1)−(7),(7)−(1),(1)−(8),(8)−(1)
「馬連(1)−(7), 馬単(1)−(8),(8)−(1)」や「馬連(1)−(8), 馬単(1)−(7),(7)−(1)」も考えられるが、これらは上記2,3の変則例として、ここには含めない。
説明するまでもないと思うが、枠連[1]−[7]は、馬連(1)−(7),(1)−(8)を含み、馬単(1)−(7),(7)−(1),(1)−(8),(8)−(1)を含んでいる。
従って、馬連(1)−(7),(1)−(8)のいずれかが的中した場合、枠連[1]−[7]も的中し、馬単(1)−(7),(7)−(1),(1)−(8),(8)−(1)のいずれかが的中した場合、枠連[1]−[7]も的中する。
また、投票が馬連(4)−(8)の場合、この投票を組成する着順は次の2通りとなる。
1.投票そのもの、すなわち馬連(4)−(8)
2.馬単(4)−(8),(8)−(4)
投票が馬単(9)−(5)の場合、この投票を組成する着順は、投票そのもの、すなわち馬単(9)−(5)だけとなる。
次に、投票が枠連[1]−[7]で、この投票を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、この投票の方式(枠連)とは異なる方式(例えば、馬連、馬単)の投票について考えてみる。
枠連[1]−[7]を組成する着順は、上記したように、枠連[1]−[7]と、馬連(1)−(7),(1)−(8)の2組から成るものと、馬単(1)−(7),(7)−(1),(1)−(8),(8)−(1)の4組から成るものとの3通りである。
従って、枠連[1]−[7] を組成する着順を全部含む、馬連の投票は(1)−(7),(1)−(8) の2組から構成され、馬単の投票は(1)−(7),(7)−(1),(1)−(8),(8)−(1)の4組から構成されることになる。
次に、投票が馬連(4)−(8)で、この投票を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、この投票の方式(馬連)とは異なる方式(例えば、馬単、枠連)の投票について考えてみる。
馬連(4)−(8) を組成する着順は、上記したように、馬連(4)−(8)と、馬単(4)−(8),(8)−(4)の2組から成るものとの2通りである。
従って、馬連(4)−(8)を組成する着順を全部含む、馬単の投票は(4)−(8),(8)−(4)の2組から構成され、枠連の投票は[4]−[7]となる。
次に、投票が馬単(9)−(5)で、この投票を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、この投票の方式(馬単)とは異なる方式(例えば、馬連、枠連)の投票について考えてみる。
馬単(9)−(5)を組成する着順は、それそのものの馬単(9)−(5)だけである。
従って、馬単(9)−(5)を組成する着順を全部含む、馬連の投票は(5)−(9)となり、枠連の投票は[5]−[8]となる。
的中範囲の広い投票に対する配当と、的中範囲の狭い投票に対する配当とを比較した場合、的中範囲の広い投票に対する配当が小さくなるのが普通であり、公営競技の性格上、それは当然でもある。
例えば、馬連の投票に対する配当と、枠連の投票に対する配当とを比較した場合、的中範囲の広くなる可能性のある枠連の投票に対する配当が小さくなるのが普通である。
例えば、図1に示した枠順表が採用された日本中央競馬会主催の「2012年04月22日、京都競馬場での第8レース」において、馬連(2)−(9)に対する配当が3,960円であったのに対し、枠連[2]−[8]に対する配当は540円であった。
8枠には馬番(9),(10)の2頭が配置されていたので、馬連(2)−(9)ではなく、馬連(2)−(10)が的中する結果になっていたとしても、枠連[2]−[8]は的中していた。
単純に計算すれば、枠連[2]−[8]の的中範囲は、馬連(2)−(9)の2倍であるので、配当が小さくなるのも当然である。
しかしながら、現実には、的中範囲の広い投票に対する配当が、的中範囲の狭い投票に対する配当よりも大きくなるときがある。
例えば、同会主催の「2012年04月21日、京都競馬場での第1レース」において、馬連(1)−(5)に対する配当が4,530円であったのに対し、枠連[1]−[3]に対する配当は5,470円であった。
図2は、そのレースの枠順表、払戻金(配当金)、及びオッズを示した図である。
図2から分かるように、このレースでは、1枠に馬番(1),(2)の2頭が配置され、3枠に馬番(5),(6)の2頭が配置されていたので、馬連(1)−(5)ではなく、馬連(1)−(6),(2)−(5),(2)−(6)が的中する結果になっていたとしても、枠連[1]−[3]は的中していた。
単純に計算すれば、枠連[1]−[3]の的中範囲は、馬連(1)−(5)の4倍である。
すなわち、的中範囲が4倍でありながら、配当も大きかった。
従って、このレースにおいては、馬連(1)−(5)の投票券ではなく、枠連[1]−[3]の投票券を購入するのが「賢い買い方」であった。
もちろん、この「賢い買い方」を選択していれば、馬連(1)−(5)の投票が減り、枠連[1]−[3]の投票が増えることになるので、馬連(1)−(5)の配当は幾分増加し、枠連[1]−[3]の配当は幾分減少することになる。
しかしながら、この「賢い買い方」が激増しない限り、その増減を考慮する必要はないと思われる。
また、このレースにおいて、馬連(1)−(5)の配当が4,530円であったのに対し、馬単(1)−(5)の配当は10,280円であり、実に2倍以上であった。
馬連(1)−(5)は、馬単(1)−(5)だけでなく、馬単(5)−(1)でも的中となるので、的中範囲の広い馬連(1)−(5)の配当が小さくなるのは当たり前である。
しかしながら、馬単(1)−(5)の裏である馬単(5)−(1)のオッズ(概算払戻率)も116.6倍と非常に大きく、馬連(1)−(5)のオッズ45.3倍の2倍以上であった。
従って、このレースにおいて、馬連(1)−(5)の投票券の購入を200円以上考えた投票者は、馬単(1)−(5),(5)−(1)に分けて購入するのが「賢い買い方」であった。
以下に、馬連(1)−(5)の投票券を200円購入した場合(ケースA)の配当と、馬単(1)−(5),(5)−(1)の投票券をそれぞれ100円購入した場合(ケースB)の配当とを示す。
実際の結果通り、馬単(1)−(5)が的中した場合
ケースAの配当は9,060円(=200円×45.3)
ケースBの配当は10,280円(=100円×102.8)
もし仮に、馬単(5)−(1)が的中していた場合
ケースAの配当は9,060円(=200円×45.3)
ケースBの配当は11,660円(=100円×116.6)
なお、ここでの「200円」とは、投票券の最低発売単位(100円)の2倍を表している。
馬連の投票と、その投票を組成する馬単2組の投票との的中範囲は同じである。従って、的中率も同じである。
例えば、上記した馬連(1)−(5)の投票と、馬連(1)−(5)を組成する馬単(1)−(5),(5)−(1)の2組からなる投票との的中範囲は同じである。
的中範囲が同じであると、両者は非常に近いオッズとなるのが普通であるが、上記したように大きな差が生じることも少なからずある。
また、的中範囲が同じとなるのは、馬連と馬単との間だけでなく、枠連と馬連との間や枠連と馬単との間などでも成り立つ。
図3は、同会主催の「2012年04月22日、福島競馬場での第9レース」の枠順表、払戻金(配当金)、及びオッズを示した図である。
このレースにおいて、枠連[7]−[8]の配当が3,730円であったのに対し、馬連(12)−(14)の配当は21,210円であり、5倍以上であった。
図3に示したように、このレースでは、7枠に馬番(12),(13)の2頭が配置され、8枠に馬番(14),(15)の2頭が配置されていたので、馬連(12)−(14)ではなく、馬連(12)−(15),(13)−(14),(13)−(15)が的中する結果になっていたとしても、枠連[7]−[8]は的中していた。
単純に計算すれば、枠連[7]−[8]の的中範囲は、馬連(12)−(14)の4倍であるので、配当に大きな差が生じるのも当然である。
しかしながら、馬連(12)−(14)だけでなく、馬連(12)−(15),(13)−(14),(13)−(15)のオッズも344.6倍,322.9倍,382.6倍と大きく、いずれも枠連[7]−[8] のオッズ37.3倍の8倍以上であった。
従って、このレースにおいて、枠連[7]−[8]の投票券の購入を400円以上考えた投票者は、馬連(12)−(14),(12)−(15),(13)−(14),(13)−(15)に分けて購入するのが「賢い買い方」であった。
以下に、枠連[7]−[8]の投票券を400円購入した場合(ケースA)の配当と、馬連(12)−(14),(12)−(15),(13)−(14),(13)−(15)の投票券をそれぞれ100円購入した場合(ケースB)の配当とを示す。
実際の結果通り、馬連(12)−(14)が的中した場合、
ケースAの配当は14,920円(=400円×37.3)
ケースBの配当は21,210円(=100円×212.1)
もし仮に、馬連(12)−(15)が的中していた場合、
ケースAの配当は14,920円(=400円×37.3)
ケースBの配当は34,460円(=100円×344.6)
もし仮に、馬連(13)−(14)が的中していた場合、
ケースAの配当は14,920円(=400円×37.3)
ケースBの配当は32,290円(=100円×322.9)
もし仮に、馬連(13)−(15)が的中していた場合、
ケースAの配当は14,920円(=400円×37.3)
ケースBの配当は38,260円(=100円×382.6)
なお、ここでの「400円」とは、投票券の最低発売単位(100円)の4倍を表している。
また、このレースにおいて、枠連[7]−[8]の配当が3,730円であったのに対し、馬単(12)−(14)の配当は51,300円と13倍以上であり、枠連[7]−[8]を組成する馬単の投票は、馬単(12)−(14)だけでなく、馬単(14)−(12),(12)−(15),(15)−(12),(13)−(14), (14)−(13),(13)−(15),(15)−(13)のオッズも非常に大きく、いずれも枠連[7]−[8] のオッズ37.3倍の13倍以上であった。
従って、このレースにおいて、枠連[7]−[8]の投票券の購入を800円以上考えた投票者は、馬単(12)−(14),(14)−(12),(12)−(15),(15)−(12),(13)−(14),(14)−(13),(13)−(15),(15)−(13)に分けて購入するのが「賢い買い方」であった。
以下に、枠連[7]−[8]の投票券を800円購入した場合(ケースA)の配当と、馬単(12)−(14),(14)−(12),(12)−(15),(15)−(12),(13)−(14),(14)−(13),(13)−(15),(15)−(13)の投票券をそれぞれ100円購入した場合(ケースB)の配当とを示す。
実際の結果通り、枠連[7]−[8]が的中した場合
ケースAの配当は29,840円(=800円×37.3)
実際の結果通り、馬単(12)−(14)が的中した場合、
ケースBの配当は51,300円(=100円×513.1)
もし仮に、馬単(14)−(12)が的中していた場合、
ケースBの配当は51,860円(=100円×518.6)
もし仮に、馬単(12)−(15)が的中していた場合、
ケースBの配当は60,470円(=100円×604.7)
もし仮に、馬単(15)−(12)が的中していた場合、
ケースBの配当は65,720円(=100円×657.2)
もし仮に、馬単(13)−(14)が的中していた場合、
ケースBの配当は60,470円(=100円×604.7)
もし仮に、馬単(14)−(13)が的中していた場合、
ケースBの配当は63,090円(=100円×630.9)
もし仮に、馬単(13)−(15)が的中していた場合、
ケースBの配当は63,950円(=100円×639.5)
もし仮に、馬単(15)−(13)が的中していた場合、
ケースBの配当は76,020円(=100円×760.2)
なお、ここでの「800円」とは、投票券の最低発売単位(100円)の8倍を表している。
的中範囲の広い投票に対する配当と、的中範囲の狭い投票に対する配当とを比較した場合、的中範囲の広い投票に対する配当が小さくなるのが普通であるが、的中範囲の広い投票に対する配当が、的中範囲の狭い投票に対する配当よりも大きくなるときがあることを同会主催の「2012年04月21日、京都競馬場での第1レース」(図2)を例に挙げて説明した。
そして、このレースでは、的中範囲の広い枠連[1]−[3]に対する配当が、的中範囲の狭い馬連(1)−(5)に対する配当よりも大きくなっていた。
このようなことは、非常に特殊であるが、稀に発生する。
しかしながら、馬単に対する配当が、その馬単を含む馬連に対する配当よりも小さくなる可能性は極めて低いと思われる。
本発明者は、同会主催で行われた2012年04月21日,22日の福島競馬場、東京競馬場、阪神競馬場での全72レースの結果を参照したが、馬単に対する配当が、その馬単を含む馬連に対する配当よりも小さくなったことは一度もなく、その差が一番小さくなったのは「2012年04月22日、東京競馬場での第9レース」であり、その時の配当は馬単(3)−(6)が2,070円であったのに対し、馬連(3)−(6)は1,880円であった。
比率にして、約91%である。
しかしながら、この90%を超える高い比率を見逃すことはできない。
馬連(3)−(6)については、馬単(3)−(6)だけでなく、その裏である馬単(6)−(3)が的中する結果になったとしても、的中することになる。
単純に計算すれば、的中範囲は2倍である。
換言すれば、的中範囲が2倍であるにも拘わらず、配当は10%程度下がるだけである。
また、同会主催の「2012年04月22日、福島競馬場での第4レース」において、馬単(14)−(12)に対する配当が690円であるのに対し、馬連(12)−(14)に対する配当は580円であった。また、枠連[6]−[7]に対する配当も580円であった。
馬連、枠連の投票に対する配当は、馬単の投票に対する配当の約84%であった。
図4は、そのレースの枠順表、払戻金(配当金)、及びオッズを示した図である。
馬連(12)−(14)については、馬単(14)−(12)だけでなく、その裏である馬単(12)−(14)が的中する結果になったとしても、的中していた。
単純に計算すれば、的中範囲は2倍である。
換言すれば、的中範囲が2倍であるにも拘わらず、配当は16%程度下がるだけである。
また、図4から分かるように、このレースでは、6枠に馬番(11),(12)の2頭が配置され、7枠に馬番(13),(14)の2頭が配置されていたので、馬単(14)−(12)ではなく、馬単(11)−(13),(13)−(11),(11)−(14),(14)−(11),(12)−(13),(13)−(12),(12)−(14)が的中する結果になったとしても、枠連[6]−[7]は的中していた。
単純に計算すれば、的中範囲は8倍である。
的中範囲が8倍であるにも拘わらず、配当は16%程度下がるだけである。
このように、投票については、異なる方式へ変更するといった工夫によって、的中範囲を狭くすることなく予想配当を大きくしたり、予想配当をやや小さくする代わりに的中範囲を大きく広げる、といったことができる。
本発明は上記知見に基づきなされた発明であり、本発明に係る投票券選定支援システム(1)は、投票券の選定を支援するための投票券選定支援システムであって、投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する他投票算出手段と、予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す他予想配当情報読出手段と、前記他投票、及び前記他予想配当情報読出手段により読み出された予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する他投票内容紹介手段と、を備えていることを特徴としている。
上記投票券選定支援システム(1)によれば、投票者によって選択された投票(自投票)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(他投票)が算出される。
例えば、図1に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が枠連[2]−[8]である場合、この投票を組成する着順は次の3通りとなる。
1.投票そのもの、すなわち枠連[2]−[8]
2.馬連(2)−(9),(2)−(10)の2組
3.馬単(2)−(9),(9)−(2),(2)−(10),(10)−(2)の4組
従って、自投票である枠連[2]−[8]を組成する着順を全部含み、自投票の方式(枠連)とは異なる方式の投票(他投票)としては、例えば、以下の2つが算出される。
1.馬連(2)−(9),(2)−(10)の2組から成る投票
2.馬単(2)−(9),(9)−(2),(2)−(10),(10)−(2)の4組から成る投票
また、投票者によって選択された投票(自投票)が馬連(2)−(9)である場合、この投票を組成する着順は次の2通りとなる。
1.投票そのもの、すなわち馬連(2)−(9)
2.馬単(2)−(9),(9)−(2)の2組
従って、自投票である馬連(2)−(9)を組成する着順を全部含み、自投票の方式(馬連)とは異なる方式の投票(他投票)としては、例えば、以下の2つが算出される。
1.馬単(2)−(9),(9)−(2)の2組から成る投票
2.枠連[2]−[8]の投票
また、投票者によって選択された投票(自投票)が馬単(9)−(2)である場合、この投票を組成する着順は次の1通りだけとなる。
1.投票そのもの、すなわち馬単(9)−(2)
従って、自投票である馬単(9)−(2)を組成する着順を全部含み、自投票の方式(馬単)とは異なる方式の投票(他投票)としては、例えば、以下の2つが算出される。
1.馬連(2)−(9)の投票
2.枠連[2]−[8]の投票
また、上記投票券選定支援システム(1)によれば、予想配当情報記憶手段から他投票に対応する予想配当情報(例えば、概算払戻率を示した情報)が読み出され、前記他投票、及び読み出された予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当(例えば、概算払戻率)を含んで構成される他投票内容が投票者に紹介される。
図1に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が馬連(2)−(9)である場合、他投票の内容として、例えば、以下の内容(他投票I,他投票II)が紹介される。
<他投票I>
馬単(2)−(9) オッズ86.1倍
馬単(9)−(2) オッズ106.7倍
<他投票II>
枠連[2]−[8] オッズ5.4倍
このように、自投票の方式とは異なる方式へ変更した場合の投票(他投票)、そしてその他投票の予想配当(例えば、オッズ)が紹介されるので、投票者は回収率の良い投票の選定を容易に行うことができる。
例えば、投資額が200円であり、自投票である馬連(2)−(9)のオッズが43.0倍以下である場合、他投票Iが示す馬単(2)−(9),(9)−(2)それぞれに100円を投資した方が、配当が良くなることを投票者に容易に気づかせることができる。
<自投票>
馬連(2)−(9)に200円を投資して、それが的中した場合
配当は8,600円(=200円×43.0)
ここでは、馬連(2)−(9)のオッズを43.0倍として計算
<他投票I>
馬単(2)−(9),(9)−(2)それぞれに100円を投資して、馬単(2)−(9)が的中した場合
配当は8,610円(=100円×86.1)
一方、馬単(9)−(2)が的中した場合
配当は10,670円(=100円×106.7)
また、図1に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が枠連[2]−[8]である場合、他投票の内容として、例えば、以下の内容(他投票I,他投票II)が紹介される。
<他投票I>
馬連(2)−(9) オッズ 39.6倍
馬連(2)−(10) オッズ 7.0倍
<他投票II>
馬単(2)−(9) オッズ 86.1倍
馬単(9)−(2) オッズ 106.7倍
馬単(2)−(10) オッズ 17.0倍
馬単(10)−(2) オッズ 10.4倍
また、図1に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が馬単(9)−(2)である場合、他投票の内容として、例えば、以下の内容(他投票I,他投票II)が紹介される。
<他投票I>
馬連(2)−(9) オッズ 39.6倍
<他投票II>
枠連[2]−[8] オッズ 5.4倍
また、本発明に係る投票券選定支援システム(2)は、上記投票券選定支援システム(1)において、前記予想配当情報記憶手段から、前記自投票の方式と同じ方式のものであり、前記他投票を組成する着順から構成される投票(以降、補投票とも記す)に対応する予想配当情報を読み出す補予想配当情報読出手段と、該補予想配当情報読出手段により読み出された前記補投票に対応する予想配当情報に基づいて、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出する増加量算出手段と、該増加量算出手段により求められた的中率の増加量を投票者に紹介する増加量紹介手段と、を備えていることを特徴としている。
概算払戻率(オッズ)は、投票数によって決定され、投票数が多くなるほど、概算払戻率は小さくなる。
投票数の多さは人気度であるため、本来、的中率と関係するものではないが、人気が高いということは、的中する可能性が高いという投票者の予想である。
従って、オッズが10.4倍の馬単(10)−(2)と、オッズが106.7倍の馬単(9)−(2)とでは、馬単(10)−(2)の方が的中する可能性が高い、というのが投票者の予想である。
そして、投票者の予想は、それなりに的を射ていると思われる。
日本中央競馬会主催で行われた2012年04月21日,22日の福島競馬場、東京競馬場、阪神競馬場での全72レースにおいて、一番人気の馬が1着となったのは実に27レースもある。全体の約38%であり、3レースに1回以上の割合で一番人気の馬が1着となっている。
図5は、架空のレースの枠順表、及びオッズを示した図である。
馬単(3)−(8),(8)−(3)の的中率について考えてみる。
馬単(3)−(8)のオッズod_E_38が24.7倍で、馬単(8)−(3)のオッズod_E_83が50.1倍であるので、オッズの小さい馬単(3)−(8)の方が的中率は高いと言える。
従って、オッズの大きさは「的中の難しさ」を表していると言えるので、馬単(3)−(8)の的中率H_E_38と、馬単(8)−(3)の的中率H_E_83との関係を、馬単(3)−(8)のオッズod_E_38と、馬単(8)−(3)のオッズod_E_83とを用いて、下記のように表すことができる。
H_E_38 : H_E_83 = od_E_83 : od_E_38
従って、馬単(8)−(3)の的中率H_E_83は、下記のように表すことができる。
H_E_83 = H_E_38 × ( od_E_38 / od_E_83 )
馬単(3)−(8)のオッズod_E_38は24.7倍で、馬単(8)−(3)のオッズod_E_83は50.1倍であるので、上記数式から馬単(8)−(3)の的中率H_E_83は、馬単(3)−(8)の的中率H_E_38の約半分と言える。
H_E_83 = H_E_38 × ( od_E_38 / od_E_83 )
= H_E_38 × ( 24.7 / 50.1 )
≒ H_E_38 × 0.493
次に、馬連(3)−(8)の投票の的中率と、その投票を組成する着順である馬単(3)−(8)の投票の的中率について考えてみる。
馬連(3)−(8)は、馬単(3)−(8),(8)−(3)から構成されているので、馬連(3)−(8)の的中率H_Q_38は、下記のように表すことができる。
H_Q_38 = H_E_38 + H_E_83
馬単(8)−(3)の的中率H_E_83は、上記したように、馬単(3)−(8)の的中率H_E_38を用いて、下記のように表すことができる。
H_E_83 = H_E_38 × ( od_E_38 / od_E_83 )
従って、馬連(3)−(8)の的中率H_Q_38と、馬単(3)−(8)の的中率H_E_38との関係を、下記のように表すことができる。
H_Q_38 = H_E_38 × ( 1 + od_E_38 / od_E_83 )
馬単(3)−(8)のオッズod_E_38は24.7倍で、馬単(8)−(3)のオッズod_E_83は50.1倍であるので、上記数式から馬連(3)−(8)の的中率H_Q_38は、馬単(3)−(8)の的中率H_E_38の約1.5倍と言える。
H_Q_38 = H_E_38 × ( 1 + od_E_38 / od_E_83 )
= H_E_38 × ( 1 + 24.7 / 50.1 )
≒ H_E_38 × ( 1 + 0.493 )
馬連(3)−(8)の的中範囲は、馬単(3)−(8)の2倍であるので、単純に計算すれば、馬連(3)−(8)の的中率は、馬単(3)−(8)の2倍になるが、それが成立するのは、馬単(3)−(8)のオッズod_E_38と、馬単(8)−(3)のオッズod_E_83とが同じ場合である。
図5に示したレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が馬単(3)−(8)である場合、自投票である馬単(3)−(8)を組成する着順を全部含み、自投票の方式(馬単)とは異なる方式の投票(他投票)としては、例えば、以下の2つが挙げられる。
<他投票I>
馬連(3)−(8)の投票
<他投票II>
枠連[3]−[7]の投票
他投票Iである馬連(3)−(8)の的中率H_Q_38と、自投票である馬単(3)−(8)の的中率H_E_38との関係は、上記したように、下記のように表すことができる。
H_Q_38 = H_E_38 × ( 1 + od_E_38 / od_E_83 )
従って、この「 od_E_38 / od_E_83 」が、自投票である馬単(3)−(8)から他投票Iである馬連(3)−(8)へ変更した場合の的中率の増加量となる。
よって、馬単である自投票から、馬連である他投票へ変更した場合の的中率の増加量ΔH_QEは下記の数式1で表すことができる。
ΔH_QE = od_E_0 / od_E_1 (数式1)
od_E_0 : 自投票(馬単)のオッズ
od_E_1 : 自投票とは別の、他投票を組成する着順から構成される投票(馬単)のオッズ
他投票IIである枠連[3]−[7]の的中率H_B_37は、馬単(3)−(7)の的中率H_E_37,馬単(7)−(3)の的中率H_E_73,馬単(3)−(8)の的中率H_E_38,馬単(8)−(3)の的中率H_E_83とから、下記のように表すことができる。
H_B_37 = H_E_37 + H_E_73 + H_E_38 + H_E_83
馬単(3)−(7)の的中率H_E_37,馬単(7)−(3)の的中率H_E_73,馬単(8)−(3)の的中率H_E_83,は、馬単(3)−(8)の的中率H_E_38を用いて、下記のように表すことができる。
H_E_37 = H_E_38 × ( od_E_38 / od_E_37 )
H_E_73 = H_E_38 × ( od_E_38 / od_E_73 )
H_E_83 = H_E_38 × ( od_E_38 / od_E_83 )
これらから、他投票IIである枠連[3]−[7]の的中率H_B_37と、自投票である馬単(3)−(8)の的中率H_E_38との関係は、下記のように表すことができる。
H_B_37 = H_E_38 × ( 1 + od_E_38/od_E_37 + od_E_38/od_E_73 + od_E_38/od_E_83 )
従って、この「 od_E_38/od_E_37 + od_E_38/od_E_73 + od_E_38/od_E_83 」が、自投票である馬単(3)−(8)から他投票IIである枠連[3]−[7]へ変更した場合の的中率の増加量となる。
よって、馬単である自投票から、枠連である他投票へ変更した場合の的中率の増加量ΔH_BEは下記の数式2で表すことができる。
ΔH_BE = od_E_0 / od_E_1 + od_E_0 / od_E_2 + … + od_E_0 / od_E_n (数式2)
od_E_0 : 自投票(馬単)のオッズ
od_E_1〜od_E_n : 自投票以外の、他投票を組成する着順から構成される投票(馬単)のオッズ
馬単(3)−(8)のオッズod_E_38は24.7倍で、馬単(3)−(7)のオッズod_E_37は81.5倍で、馬単(7)−(3)のオッズod_E_73は126.3倍で、馬単(8)−(3)のオッズod_E_83は50.1倍であるので、馬単(3)−(8)から枠連[3]−[7]へ変更した場合の的中率の増加量ΔHは、上記数式2から約99%と言える。
ΔH = 24.7 / 81.5 + 24.7 / 126.3 + 24.7 / 50.1
≒ 0.99
上記したように、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量は、自投票の方式と同じ方式のものであり、他投票を組成する着順から構成される投票(補投票)に対応するオッズ(概算払戻率)から求めることができる。
上記投票券選定支援システム(2)によれば、予想配当情報記憶手段から、自投票の方式と同じ方式のものであり、他投票を組成する着順から構成される投票(補投票)に対応する予想配当情報(例えば、概算払戻率を示した情報)が読み出される。
すなわち、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量を求めるのに必要な情報を読み出すことができる。
さらに、上記投票券選定支援システム(2)によれば、読み出した予想配当情報に基づいて、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量が算出され、その増加量が投票者に紹介される。
例えば、図5に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が馬単(3)−(8)である場合、他投票の内容として、以下の内容(他投票I,他投票II)が紹介され、さらに他投票へ変更した場合の的中率の増加量が紹介される。
<他投票I>
馬連(3)−(8) オッズ21.3倍
的中率 約49%のアップ
<他投票II>
枠連[3]−[7] オッズ18.4倍
的中率 約99%のアップ
このように、自投票の方式とは異なる方式へ変更した場合の投票、そしてその予想配当だけでなく、変更した場合の的中率の増加量が紹介されるので、投票者は回収率の良い投票券の選定をより一層的確に行うことができる。
例えば、自投票から他投票Iへ変更した場合、予想配当は約14%低下するが、的中率については50%近く増加し、他投票IIへ変更した場合、予想配当は約26%低下するが、的中率については約倍増することを投票者に教えることができる。
0.14 ≒ ( 24.7 − 21.3 ) / 24.7
0.26 ≒ ( 24.7 − 18.4 ) / 24.7
また、本発明に係る投票券選定支援システム(3)は、上記投票券選定支援システム(1)又は(2)において、前記他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値を算出する期待値算出手段と、該期待値算出手段により求められた予想配当期待値を投票者に紹介する期待値紹介手段と、を備えるとともに、前記期待値算出手段が、前記予想配当情報から得られる前記複数組の各投票の重みを加味して、前記予想配当期待値を算出するものであることを特徴としている。
図5に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が馬連(2)−(9)である場合、複数組の投票から構成される他投票の内容として、例えば、以下の内容が挙げられる。
<他投票A>
馬単(2)−(9) オッズ86.1倍
馬単(9)−(2) オッズ106.7倍
また、図5に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が枠連[2]−[8]である場合、複数組の投票から構成される他投票の内容として、例えば、以下の内容が挙げられる。
<他投票B>
馬連(2)−(9) オッズ 38.1倍
馬連(2)−(10) オッズ 77.5倍
<他投票C>
馬単(2)−(9) オッズ 86.1倍
馬単(9)−(2) オッズ 106.7倍
馬単(2)−(10) オッズ 174.9倍
馬単(10)−(2) オッズ 233.4倍
このように、投票者によって選択された投票(自投票)の方式が馬連や枠連のような連勝複式の場合、他投票が複数組の投票で構成されることがある。
他投票Aは、馬単(2)−(9) ,(9)−(2)の2組の投票から構成され、馬単(2)−(9)が的中すれば配当は8,610円となり、馬単(9)−(2)が的中すれば配当は10,670円となる。
しかしながら、これだけの情報から自投票との優劣を判断するのは簡単ではない。
例えば、投資額が200円であり、自投票である馬連(2)−(9)のオッズが43.0倍以下である場合、馬連(2)−(9)が的中しても配当は最大で8,600円であるので、自投票よりも他投票Aが「有効」と比較的容易に判断することができるが、馬連(2)−(9)のオッズが43.1倍以上である場合、優劣の判断は難しくなる。
<自投票>
馬連(2)−(9)に200円を投資して、それが的中した場合
配当は9,600円(=200円×48.0)
ここでは、馬連(2)−(9)のオッズを48.0倍として計算
<他投票A>
馬単(2)−(9),(9)−(2)それぞれに100円を投資して、馬単(2)−(9)が的中した場合
配当は8,610円(=100円×86.1)
一方、馬単(9)−(2)が的中した場合
配当は10,670円(=100円×106.7)
このような問題を解決する方法としては、予想配当の期待値を投票者に紹介する、といった方法が考えられる。
期待値の最も簡単な算出方法は、予想配当を単純に平均することであるが、馬単(2)−(9),(9)−(2)の的中率は同じではない(つまり、予想配当の重みはそれぞれ異なる)ので、単純な平均ではその精度が低くなる。
ところで、前述したように、オッズの大きさは「的中の難しさ」を表していると言える。
従って、予想配当の重み付けに、オッズを用いることができる。
例えば、馬単(2)−(9)の予想配当と、馬単(9)−(2)の予想配当との2者間における両者の重みW_29 ,W_92は、下記のように表すことができる。
W_29 = od_E_92 / (od_E_29 + od_E_92)
W_92 = od_E_29 / (od_E_29 + od_E_92)
また、重みを加味した予想配当の期待値D29は、下記の数式から求められる(加重平均)。
D29 =( od_E_29 × W_29 + od_E_92 × W_92 )× 100 / W_29 + W_92
= 100 × 2 / ( 1 / od_E_29 + 1 / od_E_92 )
従って、2者間における、重みを加味した予想配当期待値Dは、下記数式3のように表すことができる。
D = 100 × 2 / ( 1 / od_1 + 1 / od_2 ) (数式3)
馬単(2)−(9)のオッズod_E_29は86.1倍で、馬単(9)−(2)のオッズod_E_92は106.7倍であるので、上記数式3から他投票Aが的中した場合の予想配当期待値は約9,530円となる。
D29 = 100 × 2 / ( 1 / 86.1 + 1 / 106.7 )
≒ 9529.9
因みに、予想配当を単純に平均した場合は9,640円となる。
上記したように、他投票Aが示す馬単(2)−(9),(9)−(2)が的中した場合の予想配当期待値は、これら投票のオッズから求めることができる。
すなわち、複数組の投票から構成される他投票が的中した場合の予想配当期待値は、他投票に対応する予想配当情報に基づいて求めることができる。
なお、組数がn組の場合には、以下の数式4から予想配当期待値を求めることができる。
D = 100 × n / ( 1 / od_1 + 1 / od_2 + … + 1 / od_n) (数式4)
上記投票券選定支援システム(3)によれば、他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値が算出され、その予想配当期待値が投票者に紹介される。
例えば、図5に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が馬連(2)−(9)である場合、他投票の内容として、以下の内容(他投票I,他投票II)が紹介され、さらに複数組の投票で構成される他投票Iに対しては予想配当期待値が紹介される。
<他投票I>
馬単(2)−(9) オッズ86.1倍 (予想配当8,610円)
馬単(9)−(2) オッズ106.7倍 (予想配当10,670円)
予想配当期待値 9,530円
<他投票II>
枠連[2]−[8] オッズ25.1倍 (予想配当2,510円)
このように、複数組の投票から構成される他投票に対しては予想配当期待値が紹介されるので、投票者は回収率の良い投票券の選定をより一層的確に行うことができる。
例えば、投資額が200円であり、自投票である馬連(2)−(9)のオッズが43.1〜47.6倍である場合、馬連(2)−(9)が的中した場合の配当8,620〜9,520円よりも、他投票Iが示す馬単(2)−(9),(9)−(2)それぞれに100円を投資した方が、配当の期待値が上がることを投票者に容易に気づかせることができる。
また、本発明に係る投票券選定支援システム(4)は、上記投票券選定支援システム(1)において、前記予想配当情報記憶手段から前記自投票に対応する予想配当情報を読み出す自予想配当情報読出手段と、該自予想配当情報読出手段により読み出された予想配当情報に基づいて得られる前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記他投票が的中した場合の予想配当とを比較する比較手段と、前記他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、を備え、該判断手段により前記紹介条件を満たしていると判断された場合、前記他投票内容紹介手段は前記他投票内容を紹介するものであり、前記紹介条件に、前記比較手段による比較結果が含まれていることを特徴としている。
これまで、異なる方式へ変更するといった工夫によって、的中範囲を変えずに配当を大きくしたり、配当を小さくせずに的中する確率を上げたり、配当をやや小さくする代わりに的中率を大きく上げる、といったことについて説明してきているが、そのようなことは頻繁に起こるわけではなく、どちらかと言えば、これらは稀に起こることである。
そのため、投票券を選択するたびに、他投票内容が紹介されていては、必要のない情報が頻繁に投票者に紹介されることになりかねない。
上記投票券選定支援システム(4)によれば、他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かが判断され、前記紹介条件を満たしていると判断された場合、前記他投票内容が紹介される。
また、前記紹介条件に、自投票が的中した場合の予想配当と、他投票が的中した場合の予想配当との比較結果が含まれているので、例えば、自投票が的中した場合の予想配当よりも、他投票が的中した場合の予想配当が大きくない場合など、紹介する価値が低いと認められる場合、前記他投票内容を紹介しないようにすることができる。
これにより、紹介されている他投票内容が価値の高い情報であることを、投票者に容易に気づかせることができる。
また、本発明に係る投票券選定支援システム(5)は、上記投票券選定支援システム(4)において、前記予想配当情報記憶手段から、前記自投票の方式と同じ方式のものであり、前記他投票を組成する着順から構成される投票(以降、補投票とも記す)に対応する予想配当情報を読み出す補予想配当情報読出手段と、該補予想配当情報読出手段により読み出された前記補投票に対応する予想配当情報に基づいて、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出する増加量算出手段と、を備え、前記紹介条件に、前記増加量算出手段により求められた的中率の増加量が含まれていることを特徴としている。
自投票が的中した場合の予想配当よりも、他投票が的中した場合の予想配当が小さい場合、他投票内容の価値はあまり高くないと考えられるが、両者の差が小さく、自投票から他投票へ変更した場合に、的中率が大きく増加するのであれば、他投票内容の価値は低くないと考えられる。
例えば、予想配当は10%低下するが、的中率が50%増加するのであれば、紹介する価値は十分にあると考える。
上記投票券選定支援システム(5)によれば、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量が算出される。
また、前記紹介条件に、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量が含まれるので、予想配当が小さくなったとしても、的中率が大きく増加する場合など、紹介する価値が高いと認められる場合、前記他投票内容を紹介するようにすることができる。
これにより、価値の高い情報が紹介されないといった事態の発生を回避することができる。
また、本発明に係る投票券選定支援システム(6)は、上記投票券選定支援システム(1)において、前記予想配当情報記憶手段から前記自投票に対応する予想配当情報を読み出す自予想配当情報読出手段と、前記他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値を算出する期待値算出手段と、前記自予想配当情報読出手段により読み出された予想配当情報に基づいて得られる前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記期待値算出手段により求められた前記他投票が的中した場合の予想配当期待値とを比較する比較手段と、前記他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、を備え、該判断手段により前記紹介条件を満たしていると判断された場合、前記他投票内容紹介手段は前記他投票内容を紹介するものであり、前記紹介条件に、前記比較手段による比較結果が含まれるとともに、前記期待値算出手段が、前記予想配当情報から得られる前記複数組の各投票の重みを加味して、前記予想配当期待値を算出するものであることを特徴としている。
上記投票券選定支援システム(6)によれば、他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かが判断され、前記紹介条件を満たしていると判断された場合、前記他投票内容が紹介される。
また、前記紹介条件に、自投票が的中した場合の予想配当と、他投票が的中した場合の予想配当期待値との比較結果が含まれているので、例えば、自投票が的中した場合の予想配当よりも、他投票が的中した場合の予想配当期待値が大きくない場合など、紹介する価値が低いと認められる場合、前記他投票内容を紹介しないようにすることができる。
これにより、紹介されている他投票内容が価値の高い情報であることを、投票者に容易に気づかせることができる。
また、本発明に係る投票券選定支援方法(1)は、投票券の選定を支援するためのコンピュータによる投票券選定支援方法であって、投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する工程と、予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す工程と、前記他投票、及び読み出した予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する工程と、を有していることを特徴としている。
上記投票券選定支援方法(1)によれば、投票者によって選択された投票(自投票)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(他投票)を算出する。
また、上記投票券選定支援方法(1)によれば、予想配当情報記憶手段から他投票に対応する予想配当情報(例えば、概算払戻率を示した情報)を読み出し、前記他投票、及び読み出した予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当(例えば、概算払戻率)を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する。
図1に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が馬連(2)−(9)である場合、他投票の内容として、例えば、以下の内容(他投票I,他投票II)を紹介する。
<他投票I>
馬単(2)−(9) オッズ86.1倍
馬単(9)−(2) オッズ106.7倍
<他投票II>
枠連[2]−[8] オッズ5.4倍
このように、自投票の方式とは異なる方式へ変更した場合の投票(他投票)、そしてその他投票の予想配当を紹介するので、投票者は回収率の良い投票の選定を容易に行うことができる。
例えば、投資額が200円であり、自投票である馬連(2)−(9)のオッズが43.0倍以下である場合、他投票Iが示す馬単(2)−(9),(9)−(2)それぞれに100円を投資した方が、配当が良くなることを投票者に容易に気づかせることができる。
また、本発明に係る投票券選定支援方法(2)は、上記投票券選定支援方法(1)において、前記予想配当情報記憶手段から、前記自投票の方式と同じ方式のものであり、前記他投票を組成する着順から構成される投票(以降、補投票とも記す)に対応する予想配当情報を読み出す工程と、読み出した前記補投票に対応する予想配当情報に基づいて、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出する工程と、求めた的中率の増加量を投票者に紹介する工程と、を有していることを特徴としている。
上記投票券選定支援方法(2)によれば、予想配当情報記憶手段から、自投票の方式と同じ方式のものであり、他投票を組成する着順から構成される投票(補投票)に対応する予想配当情報(例えば、概算払戻率を示した情報)を読み出す。
すなわち、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量を求めるのに必要な情報を読み出すことができる。
さらに、上記投票券選定支援方法(2)によれば、読み出した予想配当情報に基づいて、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出し、その増加量を投票者に紹介する。
例えば、図5に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が馬単(3)−(8)である場合、他投票の内容として、以下の内容(他投票I,他投票II)を紹介し、さらに他投票へ変更した場合の的中率の増加量を紹介する。
<他投票I>
馬連(3)−(8) オッズ21.3倍
的中率 約49%のアップ
<他投票II>
枠連[3]−[7] オッズ18.4倍
的中率 約99%のアップ
このように、自投票の方式とは異なる方式へ変更した場合の投票、そしてその予想配当だけでなく、変更した場合の的中率の増加量を紹介するので、投票者は回収率の良い投票券の選定をより一層的確に行うことができる。
例えば、自投票から他投票Iへ変更した場合、予想配当は約14%低下するが、的中率については50%近く増加し、他投票IIへ変更した場合、予想配当は約26%低下するが、的中率については約倍増することを投票者に教えることができる。
0.14 ≒ ( 24.7 − 21.3 ) / 24.7
0.26 ≒ ( 24.7 − 18.4 ) / 24.7
また、本発明に係る投票券選定支援方法(3)は、上記投票券選定支援方法(1)又は(2)において、前記他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値を算出する工程と、求めた予想配当期待値を投票者に紹介する工程と、を有するとともに、前記予想配当情報から得られる前記複数組の各投票の重みを加味して、前記予想配当期待値を算出することを特徴としている。
上記投票券選定支援方法(3)によれば、他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値を算出し、その予想配当期待値を投票者に紹介する。
例えば、図5に示した枠順表が採用されたレースにおいて、投票者によって選択された投票(自投票)が馬連(2)−(9)である場合、他投票の内容として、以下の内容(他投票I,他投票II)を紹介し、さらに複数組の投票で構成される他投票Iに対しては予想配当期待値を紹介する。
<他投票I>
馬単(2)−(9) オッズ86.1倍 (予想配当8,610円)
馬単(9)−(2) オッズ106.7倍 (予想配当10,670円)
予想配当期待値 9,530円
<他投票II>
枠連[2]−[8] オッズ25.1倍 (予想配当2,510円)
このように、複数組の投票から構成される他投票に対しては予想配当期待値を紹介するので、投票者は回収率の良い投票券の選定をより一層的確に行うことができる。
例えば、投資額が200円であり、自投票である馬連(2)−(9)のオッズが43.1〜47.6倍である場合、馬連(2)−(9)が的中した場合の配当8,620〜9,520円よりも、他投票Iが示す馬単(2)−(9),(9)−(2)それぞれに100円を投資した方が、配当の期待値が上がることを投票者に容易に気づかせることができる。
また、本発明に係る投票券選定支援方法(4)は、上記投票券選定支援方法(1)において、前記予想配当情報記憶手段から前記自投票に対応する予想配当情報を読み出す工程と、読み出した予想配当情報に基づいて得られる前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記他投票が的中した場合の予想配当とを比較する工程と、前記他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断する工程と、を有し、前記紹介条件を満たしていると判断した場合、前記他投票内容の紹介を行い、前記紹介条件に、前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記他投票が的中した場合の予想配当との比較結果が含まれていることを特徴としている。
上記投票券選定支援方法(4)によれば、他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断し、前記紹介条件を満たしていると判断した場合、前記他投票内容を紹介する。
また、前記紹介条件に、自投票が的中した場合の予想配当と、他投票が的中した場合の予想配当との比較結果が含まれているので、例えば、自投票が的中した場合の予想配当よりも、他投票が的中した場合の予想配当が大きくない場合など、紹介する価値が低いと認められる場合、前記他投票内容を紹介しないようにすることができる。
これにより、紹介されている他投票内容が価値の高い情報であることを、投票者に容易に気づかせることができる。
また、本発明に係る投票券選定支援方法(5)は、上記投票券選定支援方法(4)において、前記予想配当情報記憶手段から、前記自投票の方式と同じ方式のものであり、前記他投票を組成する着順から構成される投票(以降、補投票とも記す)に対応する予想配当情報を読み出す工程と、読み出した前記補投票に対応する予想配当情報に基づいて、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出する工程と、を有し、前記紹介条件に、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量が含まれていることを特徴としている。
上記投票券選定支援方法(5)によれば、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出する。
また、前記紹介条件に、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量が含まれるので、予想配当が小さくなったとしても、的中率が大きく増加する場合など、紹介する価値が高いと認められる場合、前記他投票内容を紹介するようにすることができる。
これにより、価値の高い情報が紹介されないといった事態の発生を回避することができる。
また、本発明に係る投票券選定支援方法(6)は、上記投票券選定支援方法(1)において、前記予想配当情報記憶手段から前記自投票に対応する予想配当情報を読み出す工程と、前記他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値を算出する工程と、読み出した予想配当情報に基づいて得られる前記自投票が的中した場合の予想配当と、求めた前記他投票が的中した場合の予想配当期待値とを比較する工程と、前記他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断する工程と、を有し、前記紹介条件を満たしていると判断した場合、前記他投票内容の紹介を行い、前記紹介条件に、前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記他投票が的中した場合の予想配当期待値との比較結果が含まれるとともに、前記予想配当情報から得られる前記複数組の各投票の重みを加味して、前記予想配当期待値を算出することを特徴としている。
上記投票券選定支援方法(6)によれば、他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断し、前記紹介条件を満たしていると判断した場合、前記他投票内容を紹介する。
また、前記紹介条件に、自投票が的中した場合の予想配当と、他投票が的中した場合の予想配当期待値との比較結果が含まれているので、例えば、自投票が的中した場合の予想配当よりも、他投票が的中した場合の予想配当期待値が大きくない場合など、紹介する価値が低いと認められる場合、前記他投票内容を紹介しないようにすることができる。
これにより、紹介されている他投票内容が価値の高い情報であることを、投票者に容易に気づかせることができる。
枠順表の一例を示した図である。 あるレースの枠順表、払戻金、及びオッズを示した図である。 あるレースの枠順表、払戻金、及びオッズを示した図である。 あるレースの枠順表、払戻金、及びオッズを示した図である。 架空のレースの枠順表、及びオッズを示した図である。 本発明の実施の形態(1)に係る投票券選定支援方法を用いたWEBシステム(投票券選定支援システムに対応)を含んで構成されるシステムの要部を概略的に示したシステム構成図である。 WEBシステムの要部を概略的に示したブロック図である。 レース情報ファイルの構造の一例を示した図である。 オッズ情報の一例を示した図である。 自投票情報ファイルの構造の一例を示した図である。 他投票情報ファイルの構造の一例を示した図である。 構成員情報ファイルの構造の一例を示した図である。 投票券販売サーバーの行う処理動作と、情報端末装置の行う処理動作とを示したフローチャートである。 情報端末装置に表示される表示画面の一例を示した図である。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 情報端末装置に表示される表示画面の一例を示した図である。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 投票券販売サーバーにおける中央処理装置の行う処理動作を示したフローチャートである。 情報端末装置に表示される表示画面の一例を示した図である。 情報端末装置に表示される表示画面の一例を示した図である。
以下、本発明に係る投票券選定支援システム、及び投票券選定支援方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。図6は、実施の形態(1)に係る投票券選定支援方法を用いたWEBシステム(投票券選定支援システムに対応)を含んで構成されるシステムの要部を概略的に示したシステム構成図である。
図中1は勝馬投票券の販売を行う業者などで運用されるWEBシステムを示しており、WEBシステム1は投票券販売サーバー2と、データベース3とを含んで構成されている。
WEBシステム1は電気通信回線10(例えば、インターネット)に接続されている。また、電気通信回線10には、競馬主催者などで管理される、各種様々な競馬情報が記憶された競馬情報サーバー11や、WEBブラウザが搭載された情報端末装置12(例えば、パソコン12aや携帯情報端末12b)が接続され、投票券販売サーバー2と、競馬情報サーバー11や情報端末装置12との間でデータの送受信ができるようになっている。
図7は、WEBシステム1の要部を概略的に示したブロック図である。WEBシステム1は投票券販売サーバー2と、データベース3と、図6に示した電気通信回線10を介して外部装置(例えば、競馬情報サーバー11や情報端末装置12)とのデータの送受信を実現するための通信装置4とを含んで構成されている。また、これらは通信バス5を介して接続されている。
投票券販売サーバー2はCPUを含んで成る中央処理装置21と、制御プログラム22が記憶されたメインメモリ23とを含んで構成されている。また、データベース3はレース情報(例えば、開催場所、開催日、レース番号、出馬数)を記憶するレース情報ファイル31と、各レースのオッズ情報を記憶するオッズ情報ファイル32と、投票者によって選択された自投票の情報を記憶する自投票情報ファイル33と、投票者に推薦する投票(他投票)の情報を記憶する他投票情報ファイル34と、他投票を構成する投票(構成員)の情報を記憶する構成員情報ファイル35とを含んで構成されている。
中央処理装置21は、メインメモリ23中の制御プログラム22に従って、各種処理を行うようになっている。
レース情報ファイル31には、図8に示したように、各レースを識別するためのレース識別番号に対応付けて、開催場所、開催日、レース番号、出馬数の情報が記憶されている。
例えば、レース識別番号「201203K0101」に対応付けて、開催場所が「京都競馬場」、開催日が「2012年04月21日」、レース番号が「第1レース」、出馬数が「16頭」という情報が記憶されている。
この情報から、レース識別番号「201203K0101」の示すレースが、2012年04月21日に京都競馬場で開催される第1レースであり、出馬数が16頭であることが分かる。
オッズ情報ファイル32には、レース識別番号、及び投票の方式に対応付けて、オッズ情報が記憶されている。
図9は、オッズ情報の一例を示したものであり、レース識別番号「201203K0101」が示すレースでのオッズが示されている。このオッズ情報から、例えば、馬連 (1)−(5)のオッズが「45.3倍」であることが分かる。
なお、レース情報ファイル31に記憶されるレース情報や、オッズ情報ファイル32に記憶される情報については、例えば、競馬情報サーバー11から配信される情報を利用すれば良い。
自投票情報ファイル33には、図10に示したように、各自投票を識別するための自投票番号に対応付けて、レース識別番号、投票の方式(馬連,馬単,枠連)、投票の組番号(一),(二)、その投票のオッズ、他投票を示す他投票番号(I),(II)の情報が記憶されている。
例えば、自投票番号「45」に対応付けて、レース識別番号が「201203K0101」、投票の方式が「馬連」、投票の組番号(一)が「1」、投票の組番号(二)が「5」、その投票のオッズが「45.3倍」、他投票番号(I)が「211」、他投票番号(II)が「212」という情報が記憶されている。
この情報から、自投票番号「45」の示す自投票は、レース識別番号「201203K0101」の示すレースでの馬連(1)−(5)の投票であり、その投票のオッズは45.3倍であり、他投票を示す他投票番号が「211,212」であることが分かる。
他投票情報ファイル34には、図11に示したように、各他投票を識別するための他投票番号に対応付けて、投票の方式(馬連,馬単,枠連)、投票の組番号(N1)、投票の組番号(N2:N2≧N1)、他投票を構成する組数、予想配当期待値、的中率の増加量、紹介の要否、他投票を構成する投票(構成員)を示す構成員番号の情報が記憶されている。
例えば、他投票番号「211」に対応付けて、投票の方式が「馬単」、投票の組番号(N1)が「1」、投票の組番号(N2)が「5」、他投票を構成する組数が「2」、予想配当期待値が「10,927円」、紹介の要否が「要」、構成員番号が「386,387」という情報が記憶されている。
自投票情報ファイル33、及び他投票情報ファイル34に記憶されている情報から、他投票番号「211」の示す他投票は、レース識別番号「201203K0101」の示すレースでの投票であり、馬単(1)−(5),(5)−(1)の2組の投票から構成され、予想配当期待値が10,927円であり、投票者に紹介すべき投票であり、構成員を示す構成員番号が「386,387」であることが分かる。
構成員情報ファイル35には、図12に示したように、各構成員を識別するための構成員番号に対応付けて、投票の組番号(一),(二)と、その投票のオッズの情報とが記憶されている。
例えば、構成員番号「386」に対応付けて、投票の組番号(一)が「1」、投票の組番号(二)が「5」、その投票のオッズが「102.8倍」という情報が記憶されている。
自投票情報ファイル33、他投票情報ファイル34、及び構成員情報ファイル35に記憶されている情報から、構成員番号「386」の示す構成員は、レース識別番号「201203K0101」の示すレースでの投票であり、馬単(1)−(5)の投票であり、その投票のオッズが102.8倍であることが分かる。
投票券販売サーバー2における中央処理装置21の行う処理動作と、情報端末装置12の行う処理動作とを図13に示したフローチャートに基づいて説明する。
情報端末装置12を操作するユーザー(投票者)によって、投票券販売サーバー2に対するアクセス操作が行われると、情報端末装置12は投票券販売サーバー2に対してアクセス処理を行う(ステップS1)。
投票券販売サーバー2は、情報端末装置12からのアクセスを受理すると(ステップS2)、レース情報が添付された「投票入力」画面を構成する画面データD1を情報端末装置12に対して送信する(ステップS3)。
情報端末装置12は、投票券販売サーバー2からの画面データD1を受信すると(ステップS4)、「開催場所の選択」画面P1を表示する(ステップS5)。
図14に、情報端末装置12に表示される表示画面の一例を示す。
「開催場所の選択」画面P1において、ユーザーにより開催日を含む開催場所(ここでは「京都競馬場2012年04月21日」)の選択が行われると、「レース番号の選択」画面P2を表示し(ステップS6)、レース番号(ここでは「第1レース」)の選択が行われると、「方式の選択」画面P3を表示する(ステップS7)。
「方式の選択」画面P3において、方式(ここでは「馬連」)の選択が行われると、「組番号の選択」画面P4を表示し(ステップS8)、組番号(ここでは「1」,「5」)の選択が行われると、「投票内容確認」画面P5を表示し(ステップS9)、ユーザーにより「決定」の操作が行われると、投票内容を示した投票内容データを投票券販売サーバー2に対して送信する(ステップS10)。
投票内容データには、レース識別番号、投票の方式、投票の組番号(一),(二)を示す情報が含まれ、例えば、以下のような情報を示す投票内容データが投票券販売サーバー2に送信される。
レース識別番号 : 201203K0101
投票の方式 : 馬連
投票の組番号(一) : 1
投票の組番号(二) : 5
投票券販売サーバー2は、情報端末装置12からの投票内容データを受信すると(ステップS11)、受信した投票内容データが示す情報(レース識別番号、投票の方式、投票の組番号(一),(二))をユーザー(投票者)によって選択された投票(自投票)の自投票情報として、新たに設けた自投票番号に対応付けて、自投票情報ファイル33(図10)に記憶させる(ステップS12)。
次に、投票券販売サーバー2は、受信した投票内容データが示す自投票情報に基づいて、オッズ情報ファイル32(図9)から自投票に対応するオッズ情報を読み出し(ステップS13)、読み出したオッズ情報を同自投票番号に対応付けて、自投票情報ファイル33に記憶させる(ステップS14)。
次に、投票券販売サーバー2は、投票者に推薦する投票(他投票)を検索したり、投票者に提示する「投票内容詳細」画面を構成する画面データD2を作成するための「他投票検索等」処理(図15)を行い(ステップS15)、その後、「投票内容詳細」画面を構成する画面データD2を情報端末装置12に対して送信する(ステップS16)。
情報端末装置12は、投票券販売サーバー2からの画面データD2を受信すると(ステップS17)、「投票内容詳細」画面P6を表示する(ステップS18)。
図16(a)は、「投票内容詳細」画面の一例であるが、「投票内容詳細」画面については、後で詳しく説明する。
次に、投票券販売サーバー2における中央処理装置21の行う「他投票検索等」(図13のステップS15)処理を図15に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、受信した投票内容データが示す自投票情報の「投票の方式」に基づいて、自投票の方式が馬連、馬単、枠連、その他(単勝,複勝)のいずれであるのかを判断する(ステップS21)。
受信した投票内容データの示す自投票情報が、図10に示した、自投票番号「45」が示すような自投票情報であって、自投票の方式が馬連であると判断すれば、自投票を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含む、馬単の投票(他投票I)を算出するための「馬連→馬単」処理(図17)を行う(ステップS22)。
例えば、自投票が馬連(1)−(5)の場合、以下の他投票Iが算出される。
他投票I
1.馬単(1)−(5)
2.馬単(5)−(1)
算出することによって得られた他投票Iが、投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断し(ステップS23)、紹介条件を満たしていると判断すれば、紹介要否の情報として「要」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させ(ステップS24)、紹介条件を満たしていないと判断すれば、紹介要否の情報として「否」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS25)。
例えば、他投票I−1,I−2のいずれのオッズも、自投票のオッズに他投票Iを構成する組数を乗じた値(すなわち、自投票のオッズの2倍)よりも大きい場合、紹介条件を満たしていると判断する。
自投票である馬連(1)−(5)のオッズが45.3倍で、他投票I−1,I−2のオッズが以下のようなとき、他投票I−1,I−2のいずれのオッズも、自投票のオッズ倍の2倍(すなわち90.6倍)よりも大きいので、紹介条件を満たしていると判断する。
他投票I
1.馬単(1)−(5) オッズ:102.8倍
2.馬単(5)−(1) オッズ:116.6倍
自投票から他投票Iへ投票を変更した場合、投資額は他投票I−1,I−2に2分されることになる。
従って、投票の変更を行わない場合、自投票への投資額は、他投票I−1,I−2それぞれへの投資額の2倍となる。
上記したように、紹介条件を満たしているか否かの判断処理において、他投票I−1,I−2のオッズと、自投票のオッズの2倍とを比較するのは、総投資額を同じ大きさにするためである。
また、ここでは他投票I−1,I−2のいずれのオッズも、自投票のオッズの2倍よりも大きい場合、紹介条件を満たしていると判断するようにしているが、紹介条件はこれに限定されず、別の実施の形態では、例えば、少なくとも一方のオッズが、自投票のオッズの2倍よりも大きい場合、紹介条件を満たしていると判断するようにしても良い。
さらに、別の実施の形態では、他投票Iが的中した場合の予想配当期待値が、自投票が的中した場合の予想配当よりも大きい場合、紹介条件を満たしていると判断するようにしても良い。もちろん、総投資額は同じ金額に設定する。
例えば、自投票である馬連(7)−(9)のオッズが61.7倍で、以下のような他投票I(オッズ情報、及び予想配当期待値を含む)が算出されたとき、他投票Iが的中した場合の予想配当期待値13,921円が、投資額200円で自投票が的中した場合の予想配当12,340円(=200円×61.7倍)よりも大きいので、紹介条件を満たしていると判断する。
なお、ここでの予想配当期待値は、他投票Iを構成する2組の投票それぞれを最低発売単位(100円)で購入した場合のものである。
他投票I
1.馬単(7)−(9) オッズ:117.2倍
2.馬単(9)−(7) オッズ:171.4倍
予想配当期待値:13,921円
次に、自投票を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含む、枠連の投票(他投票II)を算出するための「馬連→枠連」処理(図18)を行う(ステップS26)。
例えば、自投票が馬連(1)−(5)の場合、以下の他投票II(オッズ情報を含む)が算出される。
他投票II
枠連[1]−[3] オッズ:54.7倍
算出することによって得られた他投票IIが、投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断し(ステップS27)、紹介条件を満たしていると判断すれば、紹介要否の情報として「要」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させ(ステップS28)、紹介条件を満たしていないと判断すれば、紹介要否の情報として「否」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS29)。
例えば、他投票IIのオッズが自投票のオッズよりも大きい場合、紹介条件を満たしていると判断する。
その後、紹介するに必要な他投票の情報を含んだ「投票内容詳細」画面を構成する画面データD2−1を作成するための「詳細画面作成」処理(図19)を行う(ステップS30)。
図16(a)は、ここで作成される「投票内容詳細」画面P6−1の一例を示した図である。
ステップS21において、受信した投票内容データの示す自投票情報が、図10に示した、自投票番号「72」が示すような自投票情報であって、自投票の方式が馬単であると判断すれば、自投票を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含む、馬連の投票(他投票I)を算出するための「馬単→馬連」処理(図20)を行う(ステップS31)。
例えば、自投票が馬単(14)−(12)の場合、以下の他投票I(オッズ情報、及び的中率の増加量を含む)が算出される。
他投票I
馬連(12)−(14) オッズ:5.8倍 的中率の増加量:約30%
算出することによって得られた他投票Iが、投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断し(ステップS32)、紹介条件を満たしていると判断すれば、紹介要否の情報として「要」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させ(ステップS33)、紹介条件を満たしていないと判断すれば、紹介要否の情報として「否」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS34)。
例えば、他投票Iのオッズが自投票のオッズの80%以上であり、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量が50%以上の場合、紹介条件を満たしていると判断する。
ここでは、オッズの判断基準値を80%とし、的中率の増加量の判断基準値を50%としているが、基準値の大きさはこれらに限定されるものではない。
また、別の実施の形態では、判断基準値を複数設定するようにしても良い。
例えば、他投票Iのオッズが自投票のオッズの80%以上であり、的中率の増加量が50%以上の場合だけでなく、他投票Iのオッズが自投票のオッズの70%以上であり、的中率の増加量が80%以上の場合にも、紹介条件を満たしていると判断するようにしても良い。
次に、自投票を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含む、枠連の投票(他投票II)を算出するための「馬単→枠連」処理(図21)を行う(ステップS35)。
例えば、自投票が馬単(14)−(12)の場合、以下の他投票II(オッズ情報、及び的中率の増加量を含む)が算出される。
他投票II
枠連[6]−[7] オッズ:5.8倍 的中率の増加量:約62%
算出することによって得られた他投票IIが、投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断し(ステップS36)、紹介条件を満たしていると判断すれば、紹介要否の情報として「要」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させ(ステップS37)、紹介条件を満たしていないと判断すれば、紹介要否の情報として「否」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS38)。
例えば、他投票IIのオッズが自投票のオッズの80%以上であり、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量が50%以上の場合、紹介条件を満たしていると判断する。
その後、紹介するに必要な他投票の情報を含んだ「投票内容詳細」画面を構成する画面データD2−2を作成するための「詳細画面作成」処理(図22)を行う(ステップS39)。
図16(b)は、ここで作成される「投票内容詳細」画面P6−2の一例を示した図である。
ステップS21において、受信した投票内容データの示す自投票情報が、図10に示した、自投票番号「98」が示すような自投票情報であって、自投票の方式が枠連であると判断すれば、自投票を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含む、馬連の投票(他投票I)を算出するための「枠連→馬連」処理(図23)を行う(ステップS40)。
例えば、自投票が枠連[7]−[8]の場合、以下の他投票I(オッズ情報、及び予想配当期待値を含む)が算出される。
他投票I
馬連(12)−(14) オッズ:212.1倍
馬連(12)−(15) オッズ:344.6倍
馬連(13)−(14) オッズ:322.9倍
馬連(13)−(15) オッズ:382.6倍
予想配当期待値:30,014円
算出することによって得られた他投票Iが、投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断し(ステップS41)、紹介条件を満たしていると判断すれば、紹介要否の情報として「要」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させ(ステップS42)、紹介条件を満たしていないと判断すれば、紹介要否の情報として「否」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS43)。
例えば、他投票Iを構成する投票のオッズが全部、自投票のオッズに組数(他投票Iを構成する投票の組数)を乗じた値よりも大きい場合、紹介条件を満たしていると判断する。
次に、自投票を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含む、馬単の投票(他投票II)を算出するための「枠連→馬単」処理(図24)を行う(ステップS44)。
例えば、自投票が枠連[7]−[8]の場合、以下の他投票II(オッズ情報、及び予想配当期待値を含む)が算出される。
他投票II
馬単(12)−(14) オッズ:513.0倍
馬単(14)−(12) オッズ:518.6倍
馬単(12)−(15) オッズ:604.7倍
馬単(15)−(12) オッズ:657.2倍
馬単(13)−(14) オッズ:604.7倍
馬単(14)−(13) オッズ:630.9倍
馬単(13)−(15) オッズ:639.5倍
馬単(15)−(13) オッズ:760.2倍
予想配当期待値:60,741円
算出することによって得られた他投票IIが、投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断し(ステップS45)、紹介条件を満たしていると判断すれば、紹介要否の情報として「要」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させ(ステップS46)、紹介条件を満たしていないと判断すれば、紹介要否の情報として「否」を、他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS47)。
例えば、他投票IIを構成する投票のオッズが全部、自投票のオッズに組数(他投票IIを構成する投票の組数)を乗じた値よりも大きい場合、紹介条件を満たしていると判断する。
その後、紹介するに必要な他投票の情報を含んだ「投票内容詳細」画面を構成する画面データD2−3を作成するための「詳細画面作成」処理(図25)を行う(ステップS48)。
図16(c)は、ここで作成される「投票内容詳細」画面P6−3の一例を示した図である。
また、ステップS21において、自投票の方式がその他(単勝,複勝)であると判断すれば、自投票のオッズ情報を含んだ「投票内容詳細」画面を構成する画面データD2−4を作成する(ステップS49)。
図16(d)は、ここで作成される「投票内容詳細」画面P6−4の一例を示した図である。
次に、投票券販売サーバー2における中央処理装置21の行う「馬連→馬単」(図15のステップS22)処理を図17に示したフローチャートに基づいて説明し、「馬連→枠連」(図15のステップS26)処理を図18に示したフローチャートに基づいて説明し、そして「詳細画面作成」(図15のステップS30)処理を図19に示したフローチャートに基づいて説明する。
なお、具体例を挙げて説明する場合には、自投票情報ファイル33(図10)に、自投票番号「45」に対応付けて記憶された、以下の内容を示した自投票情報を用いる。
レース識別番号 : 201203K0101
投票の方式 : 馬連
投票の組番号(一) : 1
投票の組番号(二) : 5
馬連→馬単(図17)
○前処理
馬単の他投票Iを算出するために、自投票情報が示す組番号(一),(二)のうち、若い組番号(ここでは「1」)を組番号N1とし、残りの組番号(ここでは「5」)を組番号N2とし(ステップS51)、方式の情報(馬単)と、組番号N1,N2の情報と、馬単の組数「2」とを他投票情報として、新たに設けた他投票番号(ここでは「211」)に対応付けて、他投票情報ファイル34(図11)に記憶させ(ステップS52)、その後、新たに設けた他投票番号(ここでは「211」)を自投票情報ファイル33の対応する場所に記憶させる(ステップS53)。
○他投票I−1の算出
組番号N1を1着とし、組番号N2を2着とする馬単の投票(他投票I−1)を設定し(ステップS54)、その投票(ここでは馬単(1)−(5))の情報を構成員情報として、新たに設けた構成員番号(ここでは「386」)に対応付けて、構成員情報ファイル35(図12)に記憶させ(ステップS55)、その後、新たに設けた構成員番号(ここでは「386」)を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS56)。
次に、構成員情報に基づいて、オッズ情報ファイル32(図9)から対応するオッズ情報(ここでは「102.8倍」)を読み出し(ステップS57)、読み出したオッズ情報を同構成員番号に対応付けて、構成員情報ファイル35に記憶させる(ステップS58)。
○他投票I−2の算出
組番号N2を1着とし、組番号N1を2着とする馬単の投票(他投票I−2)を設定し(ステップS59)、その投票(ここでは馬単(5)−(1))の情報を構成員情報として、新たに設けた構成員番号(ここでは「387」)に対応付けて、構成員情報ファイル35に記憶させ(ステップS60)、その後、新たに設けた構成員番号(ここでは「387」)を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS61)。
次に、構成員情報に基づいて、オッズ情報ファイル32(図9)から対応するオッズ情報(ここでは「116.6倍」)を読み出し(ステップS62)、読み出したオッズ情報を同構成員番号に対応付けて、構成員情報ファイル35に記憶させる(ステップS63)。
○予想配当期待値の算出
他投票I−1,I−2が的中した場合の予想配当期待値Dを、数式3を用いて、他投票I−1,I−2のオッズから算出し(ステップS64)、算出することによって得られた予想配当期待値D(ここでは「10,927円」)を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS65)。
D = 100 × 2 / ( 1 / 102.8 + 1 / 116.6 )
≒ 10927
馬連→枠連(図18)
○前処理
枠連の他投票を算出するために、自投票情報が示すレース識別番号(ここでは「201203K0101」)に基づいて、レース情報ファイル31(図8)から該当するレースの出馬数情報(ここでは「16頭」)を読み出し(ステップS71)、読み出した出馬数情報が示す出馬数と、自投票情報が示す組番号(一),(二)とに基づいて、組番号(一),(二)が示す枠番号を算出し(ステップS72)、若い枠番号を組番号N1とし、残りの枠番号を組番号N2とする(ステップS73)。
出馬数が分かれば、各枠に配置される馬番号が特定できる。
例えば、出馬数が「16頭」の場合、枠順表は図2に示したようになる。従って、出馬数が「16頭」の場合には、組番号(一)が「1」の枠番号は「1」となり、組番号(二)が「5」の枠番号は「3」となる。
方式の情報(枠連)と、組番号N1,N2の情報と、枠連の組数「1」とを他投票情報として、新たに設けた他投票番号(ここでは「212」)に対応付けて、他投票情報ファイル34(図11)に記憶させ(ステップS74)、その後、新たに設けた他投票番号を自投票情報ファイル33の対応する場所に記憶させる(ステップS75)。
○他投票IIの算出
組番号N1,N2からなる枠連の投票(他投票II)を設定し(ステップS76)、その投票(ここでは枠連[1]−[3])の情報を構成員情報として、新たに設けた構成員番号(ここでは「388」)に対応付けて、構成員情報ファイル35(図12)に記憶させ(ステップS77)、その後、新たに設けた構成員番号を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS78)。
次に、構成員情報に基づいて、オッズ情報ファイル32(図9)から対応するオッズ情報(ここでは「54.7倍」)を読み出し(ステップS79)、読み出したオッズ情報を同構成員番号に対応付けて、構成員情報ファイル35に記憶させる(ステップS80)。
詳細画面作成(図19)
自投票情報ファイル33から他投票番号(I)を読み出し(ステップS81)、読み出した他投票番号(I)(ここでは「211」)に基づいて、他投票情報ファイル34を検索して、対応する他投票情報が示す紹介要否が「要」であるか否かを判断する(ステップS82)。
紹介要否が「要」であると判断すれば、対応する構成員番号(ここでは「386,387」)に基づいて、構成員ファイル35を検索して、投票者に紹介すべき2組の他投票I−1,I−2の組番号、オッズ、及び予想配当期待値を読み出す(ステップS83)。
一方、紹介要否が「否」であると判断すれば、そのままステップS84へ進む。
次に、自投票情報ファイル33から他投票番号(II)を読み出し(ステップS84)、読み出した他投票番号(II)(ここでは「212」)に基づいて、他投票情報ファイル34を検索して、対応する他投票情報が示す紹介要否が「要」であるか否かを判断する(ステップS85)。
紹介要否が「要」であると判断すれば、対応する構成員番号(ここでは「388」)に基づいて、構成員ファイル35を検索して、投票者に紹介すべき他投票II(枠連)の組番号、及びオッズを読み出す(ステップS86)。
一方、紹介要否が「否」であると判断すれば、そのままステップS87へ進む。
ステップS87では、読み出した他投票の情報がある場合には、他投票の情報を含んだ「投票内容詳細」画面(例えば、図16(a))を構成する画面データD2−1を作成する。
図16(a)に示した「投票内容詳細」画面P6−1における「自投票」、「他投票I」、「他投票II」は操作ボタンとなっており、情報端末装置12で、「投票内容詳細」画面P6−1が表示されているときに、これら操作ボタンが操作されると、情報端末装置12は購入金額等を入力する画面を表示し、金額等の必要な情報が入力されると、その情報を投票券販売サーバー2へ送信するようになっている。
次に、投票券販売サーバー2における中央処理装置21の行う「馬単→馬連」(図15のステップS31)を図20に示したフローチャートに基づいて説明し、「馬単→枠連」(図15のステップS35)処理を図21に示したフローチャートに基づいて説明し、そして「詳細画面作成」(図15のステップS39)処理を図22に示したフローチャートに基づいて説明する。
なお、具体例を挙げて説明する場合には、自投票情報ファイル33(図10)に、自投票番号「72」に対応付けて記憶された、以下の内容を示した自投票情報を用いる。
レース識別番号 : 201201F0604
投票の方式 : 馬単
投票の組番号(一) : 14
投票の組番号(二) : 12
馬単→馬連(図20)
○前処理
馬連の他投票を算出するために、自投票情報が示す組番号(一),(二)のうち、若い組番号(ここでは「12」)を組番号N1とし、残りの組番号(ここでは「14」)を組番号N2とし(ステップS91)、方式の情報(馬連)と、組番号N1,N2の情報と、馬連の組数「1」とを他投票情報として、新たに設けた他投票番号(ここでは「358」)に対応付けて、他投票情報ファイル34(図11)に記憶させ(ステップS92)、その後、新たに設けた他投票番号(ここでは「358」)を自投票情報ファイル33の対応する場所に記憶させる(ステップS93)。
○他投票Iの算出
組番号N1,N2からなる馬連の投票(他投票I)を設定し(ステップS94)、その投票(ここでは馬連(12)−(14))の情報を構成員情報として、新たに設けた構成員番号(ここでは「473」)に対応付けて、構成員情報ファイル35(図12)に記憶させ(ステップS95)、その後、新たに設けた構成員番号を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS96)。
次に、構成員情報に基づいて、オッズ情報ファイル32(図9)から対応するオッズ情報(ここでは「5.8倍」)を読み出し(ステップS97)、読み出したオッズ情報を同構成員番号に対応付けて、構成員情報ファイル35に記憶させる(ステップS98)。
○的中率の増加量の算出
馬番号を示す組番号N1,N2から構成される、自投票以外の馬単の投票(補投票)を算出し(ステップS99)、求められた補投票のオッズ情報をオッズ情報ファイル32から読み出す(ステップS100)。
補投票
馬単(12)−(14) オッズ:22.7倍
つまり、自投票に対する裏の馬単
自投票から他投票Iへ変更した場合の的中率の増加量ΔHを、数式1を用いて、自投票のオッズ、及び補投票のオッズから算出し(ステップS101)、算出することによって得られた的中率の増加量ΔH(ここでは「30%」)を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS102)。
ΔH = 6.9 / 22.7
≒ 0.30
馬単→枠連(図21)
○前処理
枠連の他投票を算出するために、自投票情報が示すレース識別番号(ここでは「201201F0604」)に基づいて、レース情報ファイル31(図8)から該当するレースの出馬数情報(ここでは「16頭」)を読み出し(ステップS111)、読み出した出馬数情報が示す出馬数と、自投票情報が示す組番号(一),(二)とに基づいて、組番号(一),(二)が示す枠番号を算出し(ステップS112)、若い枠番号を組番号N1とし、残りの枠番号を組番号N2とする(ステップS113)。
出馬数が分かれば、各枠に配置される馬番号が特定できる。
例えば、出馬数が「16頭」の場合、枠順表は図2に示したようになる。従って、出馬数が「16頭」の場合には、組番号(一)が「14」の枠番号は「7」となり、組番号(二)が「12」の枠番号は「6」となる。
方式の情報(枠連)と、組番号N1,N2の情報と、枠連の組数「1」とを他投票情報として、新たに設けた他投票番号(ここでは「359」)に対応付けて、他投票情報ファイル34(図11)に記憶させ(ステップS114)、その後、新たに設けた他投票番号を自投票情報ファイル33の対応する場所(ここでは自投票番号「72」)に記憶させる(ステップS115)。
○他投票IIの算出
組番号N1,N2からなる枠連の投票(他投票II)を設定し(ステップS116)、その投票(ここでは枠連[6]−[7])の情報を構成員情報として、新たに設けた構成員番号(ここでは「474」)に対応付けて、構成員情報ファイル35(図12)に記憶させ(ステップS117)、その後、新たに設けた構成員番号を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS118)。
次に、構成員情報に基づいて、オッズ情報ファイル32(図9)から対応するオッズ情報(ここでは「5.8倍」)を読み出し(ステップS119)、読み出したオッズ情報を同構成員番号に対応付けて、構成員情報ファイル35に記憶させる(ステップS120)。
○的中率の増加量の算出
枠番号を示す組番号N1,N2から、それらの枠それぞれに配置される馬番号を算出する(ステップS121)。
枠番号N1「6」
馬番号「11,12」
枠番号N2「7」
馬番号「13,14」
次に、求められた馬番号から構成される、自投票以外の馬単の投票(補投票)を算出し(ステップS122)、求められた補投票のオッズ情報をオッズ情報ファイル32から読み出す(ステップS123)。
補投票
馬単(11)−(13) オッズ:1742.1倍
馬単(13)−(11) オッズ:1235.5倍
馬単(11)−(14) オッズ:179.8倍
馬単(14)−(11) オッズ:55.1倍
馬単(12)−(13) オッズ:139.2倍
馬単(13)−(12) オッズ:145.7倍
馬単(12)−(14) オッズ:22.7倍
自投票から他投票Iへ変更した場合の的中率の増加量ΔHを、数式2を用いて、自投票のオッズ、及び補投票のオッズから算出し(ステップS124)、算出することによって得られた的中率の増加量ΔH(ここでは「約57%」)を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS125)。
ΔH = 6.9 / 1742.1 + 6.9 / 1235.5 + 6.9 / 179.8 + 6.9 / 55.1 + 6.9/ 139.2 + 6.9 / 145.7 + 6.9 / 22.7
≒ 0.57
詳細画面作成(図22)
自投票情報ファイル33から他投票番号(I)を読み出し(ステップS131)、読み出した他投票番号(I)(ここでは「358」)に基づいて、他投票情報ファイル34を検索して、対応する他投票情報が示す紹介要否が「要」であるか否かを判断する(ステップS132)。
紹介要否が「要」であると判断すれば、対応する構成員番号に基づいて、構成員ファイル35を検索して、投票者に紹介すべき他投票Iの組番号、オッズ、及び的中率の増加量を読み出す(ステップS133)。
一方、紹介要否が「否」であると判断すれば、そのままステップS134へ進む。
次に、自投票情報ファイル33から他投票番号(II)を読み出し(ステップS134)、読み出した他投票番号(II)(ここでは「359」)に基づいて、他投票情報ファイル34を検索して、対応する他投票情報が示す紹介要否が「要」であるか否かを判断する(ステップS135)。
紹介要否が「要」であると判断すれば、対応する構成員番号(ここでは「474」)に基づいて、構成員ファイル35を検索して、投票者に紹介すべき他投票IIの組番号、オッズ、及び的中率の増加量を読み出す(ステップS136)。
一方、紹介要否が「否」であると判断すれば、そのままステップS137へ進む。
ステップS137では、読み出した他投票の情報がある場合には、他投票の情報を含んだ「投票内容詳細」画面(例えば、図16(b))を構成する画面データD2−2を作成する。
図16(b)に示した「投票内容詳細」画面P6−2における「自投票」、「他投票」は操作ボタンとなっており、情報端末装置12で、「投票内容詳細」画面P6−2が表示されているときに、これら操作ボタンが操作されると、情報端末装置12は購入金額等を入力する画面を表示し、金額等の必要な情報が入力されると、その情報を投票券販売サーバー2へ送信するようになっている。
次に、投票券販売サーバー2における中央処理装置21の行う「枠連→馬連」(図15のステップS40)を図23に示したフローチャートに基づいて説明し、「枠連→馬単」(図15のステップS44)処理を図24に示したフローチャートに基づいて説明し、そして「詳細画面作成」(図15のステップS48)処理を図25に示したフローチャートに基づいて説明する。
なお、具体例を挙げて説明する場合には、自投票情報ファイル33(図10)に、自投票番号「98」に対応付けて記憶された、以下の内容を示した自投票情報を用いる。
レース識別番号 : 201201F0609
投票の方式 : 枠連
投票の組番号(一) : 7
投票の組番号(二) : 8
枠連→馬連(図23)
○前処理
馬連の他投票Iを算出するために、自投票情報が示すレース識別番号(ここでは「201201F0609」)に基づいて、レース情報ファイル31(図8)から該当するレースの出馬数情報(ここでは「15頭」)を読み出し(ステップS141)、読み出した出馬数情報が示す出馬数と、自投票情報が示す組番号(一)とに基づいて、枠番号を示す組番号(一)から、その枠に配置される馬番号を算出し(ステップS142)、求められた馬番号を組番号N1_1とする(ステップS143)。枠に配置される馬番号が複数存在する場合には、組番号N1_2,N1_3を利用する。
出馬数が分かれば、各枠に配置される馬番号が特定できる。
例えば、出馬数が「15頭」の場合、枠順表は図3に示したようになる。従って、出馬数が「15頭」の場合には、枠番号を示す組番号(一)が「7」の場合、組番号N1_1が「12」となり、組番号N1_2が「13」となる。
次に、読み出した出馬数情報が示す出馬数と、自投票情報が示す組番号(二)とに基づいて、枠番号を示す組番号(二)から、その枠に配置される馬番号を算出し(ステップS144)、求められた馬番号を組番号N2_1とする(ステップS145)。枠に配置される馬番号が複数存在する場合には、組番号N2_2,N2_3を利用する。
方式の情報(馬連)と、組番号N1_1〜N1_3,N2_1〜N2_3の情報と、組番号N1_1〜N1_3,N2_1〜N2_3から求められる馬連の組数(ここでは「4」)とを他投票情報として、新たに設けた他投票番号(ここでは「477」)に対応付けて、他投票情報ファイル34(図11)に記憶させ(ステップS146)、その後、新たに設けた他投票番号(ここでは「477」)を自投票情報ファイル33の対応する場所に記憶させる(ステップS147)。
○他投票I−XYの算出
係数X,Yそれぞれに「1」を代入し(ステップS148)、組番号N1_X,N2_Yからなる馬連の投票(他投票I−XY)を設定し(ステップS149)、その投票(他投票I−11ならば、馬連(12)−(14))の情報を構成員情報として、新たに設けた構成員番号(他投票I−11ならば、「561」)に対応付けて、構成員情報ファイル35(図12)に記憶させ(ステップS150)、その後、新たに設けた構成員番号を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS151)。
次に、構成員情報に基づいて、オッズ情報ファイル32(図9)から対応するオッズ情報(他投票I−11ならば、「212.1倍」)を読み出し(ステップS152)、読み出したオッズ情報を同構成員番号に対応付けて、構成員情報ファイル35に記憶させる(ステップS153)。
次に、係数Yのカウントアップを行い(ステップS154)、参照すべき組番号N2_Yが残っているか否かを判断する(ステップS155)。
参照すべき組番号N2_Yが残っていると判断すれば、ステップS149へ戻り、参照すべき組番号N2_Yが残っていないと判断すれば、係数Yに「1」を代入し(ステップS156)、係数Xのカウントアップを行い(ステップS157)、その後、参照すべき組番号N1_Xが残っているか否かを判断する(ステップS158)。
参照すべき組番号N1_Xが残っていると判断すれば、ステップS149へ戻る。
一方、参照すべき組番号N1_Xが残っていないと判断すれば、ステップS159へ進む。
○予想配当期待値の算出
他投票I−XYのいずれかが的中した場合の予想配当期待値Dを、数式4を用いて、他投票I−XYのオッズから算出し(ステップS159)、算出することによって得られた予想配置期待値D(ここでは「30,014円」)を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS160)。
D = 100 × 4 / ( 1 / 212.1 + 1 / 344.6 + 1 / 322.9 + 1 / 382.6 )
≒ 30014
枠連→馬単(図24)
○前処理
方式の情報(馬単)と、組番号N1_1〜N1_3,N2_1〜N2_3の情報と、組番号N1_1〜N1_3,N2_1〜N2_3から求められる馬単の組数(ここでは「8」)とを他投票情報として、新たに設けた他投票番号(ここでは「478」)に対応付けて、他投票情報ファイル34(図11)に記憶させ(ステップS161)、その後、新たに設けた他投票番号を自投票情報ファイル33の対応する場所(ここでは自投票番号「98」)に記憶させる(ステップS162)。
○他投票II−XY−1の算出
係数X,Yそれぞれに「1」を代入し(ステップS163)、組番号N1_Xを1着とし、組番号N2_Yを2着とする馬単の投票(他投票II−XY−1)を設定し(ステップS164)、その投票(他投票II−11−1ならば、ここでは馬単(12)−(14))の情報を構成員情報として、新たに設けた構成員番号(他投票II−11−1ならば、「565」)に対応付けて、構成員情報ファイル35(図12)に記憶させ(ステップS165)、その後、新たに設けた構成員番号を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS166)。
次に、構成員情報に基づいて、オッズ情報ファイル32(図9)から対応するオッズ情報(他投票II−11−1ならば、「513.0倍」)を読み出し(ステップS167)、読み出したオッズ情報を同構成員番号に対応付けて、構成員情報ファイル35に記憶させる(ステップS168)。
○他投票II−XY−2の算出
組番号N2_Yを1着とし、組番号N1_Xを2着とする馬単の投票(他投票II−XY−2)を設定し(ステップS169)、その投票(他投票II−11−2ならば、ここでは馬単(14)−(12))の情報を構成員情報として、新たに設けた構成員番号(他投票II−11−2ならば、「566」)に対応付けて、構成員情報ファイル35(図12)に記憶させ(ステップS170)、その後、新たに設けた構成員番号を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS171)。
次に、構成員情報に基づいて、オッズ情報ファイル32(図9)から対応するオッズ情報(他投票II−11−2ならば、「518.6倍」)を読み出し(ステップS172)、読み出したオッズ情報を同構成員番号に対応付けて、構成員情報ファイル35に記憶させる(ステップS173)。
次に、係数Yのカウントアップを行い(ステップS174)、参照すべき組番号N2_Yが残っているか否かを判断する(ステップS175)。
参照すべき組番号N2_Yが残っていると判断すれば、ステップS164へ戻り、参照すべき組番号N2_Yが残っていないと判断すれば、係数Yに「1」を代入し(ステップS176)、係数Xのカウントアップを行い(ステップS177)、その後、参照すべき組番号N1_Xが残っているか否かを判断する(ステップS178)。
参照すべき組番号N1_Xが残っていると判断すれば、ステップS164へ戻る。
一方、参照すべき組番号N1_Xが残っていないと判断すれば、ステップS179へ進む。
○予想配当期待値の算出
他投票II−XY−1,II−XY−2のいずれかが的中した場合の予想配当期待値Dを、数式4を用いて、他投票II−XY−1,II−XY−2のオッズから算出し(ステップS179)、算出することによって得られた予想配当期待値D(ここでは「60,741円」)を他投票情報ファイル34の対応する場所に記憶させる(ステップS180)。
D = 100 × 8 / ( 1 / 513.0 + 1 / 518.6 + 1 / 604.7 + 1 / 657.2 + 1 / 604.7 + 1 / 630.9 + 1 / 639.5 + 1 / 760.2 )
≒ 60741
詳細画面作成(図25)
自投票情報ファイル33から他投票番号(I)を読み出し(ステップS181)、読み出した他投票番号(I)(ここでは「477」)に基づいて、他投票情報ファイル34を検索して、対応する他投票情報が示す紹介要否が「要」であるか否かを判断する(ステップS182)。
紹介要否が「要」であると判断すれば、対応する構成員番号(ここでは「561〜564」)に基づいて、構成員ファイル35を検索して、投票者に紹介すべき組数(ここでは「4組」)の他投票I−XYの組番号、オッズ、及び予想配当期待値を読み出す(ステップS183)。
一方、紹介要否が「否」であると判断すれば、そのままステップS184へ進む。
次に、自投票情報ファイル33から他投票番号(II)を読み出し(ステップS184)、読み出した他投票番号(II)(ここでは「478」)に基づいて、他投票情報ファイル34を検索して、対応する他投票情報が示す紹介要否が「要」であるか否かを判断する(ステップS185)。
紹介要否が「要」であると判断すれば、対応する構成員番号(ここでは「565〜572」)に基づいて、構成員ファイル35を検索して、投票者に紹介すべき組数(ここでは「8組」)の他投票II−XY−1,II−XY−2の組番号、オッズ、及び予想配当期待値を読み出す(ステップS186)。
一方、紹介要否が「否」であると判断すれば、そのままステップS187へ進む。
ステップS187では、読み出した他投票の情報がある場合には、他投票の情報を含んだ「投票内容詳細」画面(例えば、図16(c))を構成する画面データD2−3を作成する。
図16(c)に示した「投票内容詳細」画面P6−3における「自投票」、「他投票I」、「他投票II」は操作ボタンとなっており、情報端末装置12で、「投票内容詳細」画面P6−3が表示されているときに、これら操作ボタンが操作されると、情報端末装置12は購入金額等を入力する画面を表示し、金額等の必要な情報が入力されると、その情報を投票券販売サーバー2へ送信するようになっている。
上記実施の形態(1)に係る投票券選定支援方法を用いたWEBシステム(投票券選定支援システムに対応)を含んで構成されるシステムによれば、投票者によって選択された投票(自投票)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、自投票の方式とは異なる方式の投票(他投票)が算出される。
また、オッズ情報ファイル32から他投票に対応するオッズ情報が読み出され、他投票、及び他投票のオッズが紹介される。
例えば、2012年04月21日京都競馬場での第1レースにおいて、投票者によって馬連(1)−(5)が選択された場合、図16(a)に示したような「投票内容詳細」画面P6−1が表示される。
このように、自投票の方式とは異なる方式へ変更した場合の他投票、そしてその他投票のオッズが紹介されるので、投票者は回収率の良い投票の選定を容易に行うことができる。
例えば、馬連(1)−(5)よりも、他投票Iの馬単(1)−(5),(5)−(1)にそれぞれ投資を分散した方が、配当が良くなることや、枠連[1]−[3]に投資した方が、配当が良くなることを投票者に容易に気づかせることができる。
また、上記実施の形態(1)に係る投票券選定支援システムによれば、自投票から他投票へ変更した場合の的中率の増加量が算出され、その増加量が投票者に紹介される。
例えば、2012年04月22日福島競馬場での第4レースにおいて、投票者によって馬単(14)−(12)が選択された場合、図16(b)に示したような「投票内容詳細」画面P6−2が表示される。
このように、変更した場合の的中率の増加量が紹介されるので、投票者は回収率の良い投票券の選定をより一層的確に行うことができる。
例えば、馬単(14)−(12)から枠連[6]−[7]へ変更した場合、配当は幾分低下するが、的中率は62%増大することを投票者に容易に気づかせることができる。
図16(a),(b)で示した「投票内容詳細」画面P6−1,P6−2では、他投票IIである枠連[1]−[3]を構成する着順や、他投票である枠連[6]−[7]を構成する着順を表示していないが、別の実施の形態に係る投票券選定支援システムでは、図26(a),(b)に示した「投票内容詳細」画面P6−5,P6−6のように、他投票IIである枠連[1]−[3]を構成する着順や、他投票である枠連[6]−[7]を構成する着順を表示するようにしても良い。
これにより、自投票に比べて、他投票の的中範囲が大幅に広くなることを投票者に容易に気づかせることができる。
図26(c)に示した「投票内容詳細」画面P6−7は、自投票である馬連(1)−(5)から他投票IIである枠連[1]−[3]へ変更した場合の的中率の増加量ΔH(約12%)を表示したものである。
ΔH = 45.3 / 757.7 + 45.3 / 962.3 + 45.3 / 3380.2
≒ 0.12
また、上記実施の形態(1)に係る投票券選定支援システムによれば、複数組の投票から構成される他投票が的中した場合の予想配当期待値が算出され、その予想配当期待値が投票者に紹介される。
例えば、2012年04月22日福島競馬場での第9レースにおいて、投票者によって枠連[7]−[8]が選択された場合、図16(c)に示したような「投票内容詳細」画面P6−3が表示される。
このように、複数組の投票から構成される他投票に対しては予想配当期待値が紹介されるので、投票者は回収率の良い投票券の選定をより一層的確に行うことができる。
また、上記実施の形態(1)に係る投票券選定支援システムによれば、他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かが判断され、紹介条件を満たしていると判断された場合、他投票内容が紹介される。
例えば、図15に示したステップS27では、他投票のオッズが、自投票のオッズよりも大きい場合、紹介条件を満たしていると判断される。
また、ステップS23,S41,S45では、他投票が複数組の投票から構成されるので(但し、ステップS41では、他投票が複数ではなく単数の場合もある)、他投票を構成する投票の全てのオッズが、自投票のオッズに組数を乗じた値よりも大きい場合、紹介条件を満たしていると判断される。
また、ステップS32,S36では、他投票のオッズが自投票のオッズよりも幾分小さくても、自投票から他投票へ変更した場合における的中率の増加量が大きく増大する場合、紹介条件を満たしていると判断される。
このように、紹介する価値が高いと認められる場合に、他投票内容を紹介するようにすることができる。
上記実施の形態(1)に係る投票券選定支援システムでは、「投票内容詳細」画面P6の表示後、すなわち他投票を紹介した後に、投資額の入力を促すようになっているが、別の実施の形態では、他投票の紹介前、例えば、自投票が選択された後に、投資額の入力を促すようにし、入力された投資額に基づいて、他投票の内容を紹介したり、他投票を紹介する紹介条件を満たしているか否かの判断を行うようにしても良い。
自投票情報が、自投票番号「45」に対応付けて記憶されたもので、投資額が400円である場合、図16(a)に示した「投票内容詳細」画面P6−1ではなく、例えば、図27(a)に示したような、投資額400円を加味した予想配当や予想配当期待値が表示された「投票内容詳細」画面P6−8を表示する。
また、自投票情報が、自投票番号「98」に対応付けて記憶されたもので、投資額が400円である場合、図16(c)に示した「投票内容詳細」画面P6−3ではなく、例えば、図27(b)に示したような「投票内容詳細」画面P6−9を表示する。
自投票である枠連の投票から他投票Iである馬連の投票へ変更する場合には、投資額を4つに分ける必要があり、自投票である枠連の投票から他投票IIである馬単の投票へ変更する場合には、投資額を8つに分ける必要がある。
換言すれば、投資額が400円未満である場合、他投票Iを紹介する価値は低く、投資額が800円未満である場合、他投票IIを紹介する価値は低いと判断することができる。
また、投資額が600円である場合、例えば、図27(c)に示したような「投票内容詳細」画面P6−10を表示する。
予想配当期待値37,474円には、最低販売単位が100円であるので、他投票である馬連で分散できずに残る200円を、自投票である枠連へ投資し、それが的中した場合の予想配当7,460円が加えられている。
37474 = 30014 + 200 × 37.3
また、上記実施の形態(1)に係る投票券選定支援システムでは、投票の変更について、下記の6通りについてのみ説明しているが、投票の変更はこれらに限定されるものではない。
馬連 → 馬単, 馬連 → 枠連
馬単 → 馬連, 馬単 → 枠連
枠連 → 馬連, 枠連 → 馬単
例えば、馬連から3連複(正式名称は馬番号三連勝複式勝馬投票法)への変更や、3連複から3連単(正式名称は馬番号三連勝単式勝馬投票法)への変更、3連単から3連複への変更などが挙げられる。
また、ここまで勝馬投票券を例に挙げて説明しているが、本発明は勝馬投票券に限定されるものではなく、その他の投票券についてももちろん採用することができる。
1 WEBシステム
2 投票券販売サーバー
3 データベース
4 通信装置
5 通信バス
10 電気通信回線
11 競馬情報サーバー
12 情報端末装置
12a パソコン 線路
12b 携帯情報端末
21 中央処理装置
22 制御プログラム
23 メインメモリ
31 レース情報ファイル
32 オッズ情報ファイル
33 自投票情報ファイル
34 他投票情報ファイル
35 構成員情報ファイル

Claims (8)

  1. 投票券の選定を支援するための投票券選定支援システムであって、
    投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する他投票算出手段と、
    予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す他予想配当情報読出手段と、
    前記他投票、及び前記他予想配当情報読出手段により読み出された予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する他投票内容紹介手段と、
    前記予想配当情報記憶手段から、前記自投票の方式と同じ方式のものであり、前記他投票を組成する着順から構成される投票(以降、補投票とも記す)に対応する予想配当情報を読み出す補予想配当情報読出手段と、
    該補予想配当情報読出手段により読み出された前記補投票に対応する予想配当情報に基づいて、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出する増加量算出手段と、
    該増加量算出手段により求められた的中率の増加量を投票者に紹介する増加量紹介手段と、を備えていることを特徴とする投票券選定支援システム。
  2. 投票券の選定を支援するための投票券選定支援システムであって、
    投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する他投票算出手段と、
    予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す他予想配当情報読出手段と、
    前記他投票、及び前記他予想配当情報読出手段により読み出された予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する他投票内容紹介手段と、
    前記他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値を算出する期待値算出手段と、
    該期待値算出手段により求められた予想配当期待値を投票者に紹介する期待値紹介手段と、を備えるとともに、
    前記期待値算出手段が、前記予想配当情報から得られる前記複数組の各投票の重みを加味して、前記予想配当期待値を算出するものであることを特徴とする投票券選定支援システム。
  3. 投票券の選定を支援するための投票券選定支援システムであって、
    投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する他投票算出手段と、
    予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す他予想配当情報読出手段と、
    前記他投票、及び前記他予想配当情報読出手段により読み出された予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する他投票内容紹介手段と、
    前記予想配当情報記憶手段から前記自投票に対応する予想配当情報を読み出す自予想配当情報読出手段と、
    該自予想配当情報読出手段により読み出された予想配当情報に基づいて得られる前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記他投票が的中した場合の予想配当とを比較する比較手段と、
    前記他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、を備え、
    該判断手段により前記紹介条件を満たしていると判断された場合、前記他投票内容紹介手段は前記他投票内容を紹介するものであり、
    前記紹介条件に、前記比較手段による比較結果が含まれているとともに、
    前記予想配当情報記憶手段から、前記自投票の方式と同じ方式のものであり、前記他投票を組成する着順から構成される投票(以降、補投票とも記す)に対応する予想配当情報を読み出す補予想配当情報読出手段と、
    該補予想配当情報読出手段により読み出された前記補投票に対応する予想配当情報に基づいて、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出する増加量算出手段と、を備え、
    前記紹介条件に、前記増加量算出手段により求められた的中率の増加量が含まれていることを特徴とする投票券選定支援システム。
  4. 投票券の選定を支援するための投票券選定支援システムであって、
    投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する他投票算出手段と、
    予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す他予想配当情報読出手段と、
    前記他投票、及び前記他予想配当情報読出手段により読み出された予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する他投票内容紹介手段と、
    前記予想配当情報記憶手段から前記自投票に対応する予想配当情報を読み出す自予想配当情報読出手段と、
    前記他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値を算出する期待値算出手段と、
    前記自予想配当情報読出手段により読み出された予想配当情報に基づいて得られる前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記期待値算出手段により求められた前記他投票が的中した場合の予想配当期待値とを比較する比較手段と、
    前記他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、を備え、
    該判断手段により前記紹介条件を満たしていると判断された場合、前記他投票内容紹介手段は前記他投票内容を紹介するものであり、
    前記紹介条件に、前記比較手段による比較結果が含まれるとともに、
    前記期待値算出手段が、前記予想配当情報から得られる前記複数組の各投票の重みを加味して、前記予想配当期待値を算出するものであることを特徴とする投票券選定支援システム。
  5. 投票券の選定を支援するためのコンピュータによる投票券選定支援方法であって、
    投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する工程と、
    予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す工程と、
    前記他投票、及び読み出した予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する工程と
    前記予想配当情報記憶手段から、前記自投票の方式と同じ方式のものであり、前記他投票を組成する着順から構成される投票(以降、補投票とも記す)に対応する予想配当情報を読み出す工程と、
    読み出した前記補投票に対応する予想配当情報に基づいて、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出する工程と、
    求めた的中率の増加量を投票者に紹介する工程と、を有していることを特徴とする投票券選定支援方法。
  6. 投票券の選定を支援するためのコンピュータによる投票券選定支援方法であって、
    投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する工程と、
    予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す工程と、
    前記他投票、及び読み出した予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する工程と、
    前記他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値を算出する工程と、
    求めた予想配当期待値を投票者に紹介する工程と、を有するとともに、
    前記予想配当情報から得られる前記複数組の各投票の重みを加味して、前記予想配当期待値を算出することを特徴とする投票券選定支援方法。
  7. 投票券の選定を支援するためのコンピュータによる投票券選定支援方法であって、
    投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する工程と、
    予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す工程と、
    前記他投票、及び読み出した予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する工程と、
    前記予想配当情報記憶手段から前記自投票に対応する予想配当情報を読み出す工程と、
    読み出した予想配当情報に基づいて得られる前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記他投票が的中した場合の予想配当とを比較する工程と、
    前記他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断する工程と、を有し、
    前記紹介条件を満たしていると判断した場合、前記他投票内容の紹介を行い、
    前記紹介条件に、前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記他投票が的中した場合の予想配当との比較結果が含まれるとともに、
    前記予想配当情報記憶手段から、前記自投票の方式と同じ方式のものであり、前記他投票を組成する着順から構成される投票(以降、補投票とも記す)に対応する予想配当情報を読み出す工程と、
    読み出した前記補投票に対応する予想配当情報に基づいて、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量を算出する工程と、を有し、
    前記紹介条件に、前記自投票から前記他投票へ変更した場合の的中率の増加量が含まれていることを特徴とする投票券選定支援方法。
  8. 投票券の選定を支援するためのコンピュータによる投票券選定支援方法であって、
    投票者によって選択された投票(以降、自投票とも記す)を組成する着順から構成されるものであり、前記着順を全部含み、前記自投票の方式とは異なる方式の投票(以降、他投票とも記す)を算出する工程と、
    予想配当情報記憶手段から前記他投票に対応する予想配当情報を読み出す工程と、
    前記他投票、及び読み出した予想配当情報に基づいて得られる、前記他投票が的中した場合の予想配当を含んで構成される他投票内容を投票者に紹介する工程と、
    前記予想配当情報記憶手段から前記自投票に対応する予想配当情報を読み出す工程と、
    前記他投票に対応する予想配当情報に基づいて、複数組の投票から構成される前記他投票が的中した場合の予想配当期待値を算出する工程と、
    読み出した予想配当情報に基づいて得られる前記自投票が的中した場合の予想配当と、求めた前記他投票が的中した場合の予想配当期待値とを比較する工程と、
    前記他投票内容を投票者に紹介する紹介条件を満たしているか否かを判断する工程と、を有し、
    前記紹介条件を満たしていると判断した場合、前記他投票内容の紹介を行い、
    前記紹介条件に、前記自投票が的中した場合の予想配当と、前記他投票が的中した場合の予想配当期待値との比較結果が含まれるとともに、
    前記予想配当情報から得られる前記複数組の各投票の重みを加味して、前記予想配当期待値を算出することを特徴とする投票券選定支援方法。
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