JP5931568B2 - 地下貯水槽 - Google Patents
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- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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Description
本発明は、このような現状に鑑み、施工費用を抑えることができ、埋設現場の広さに制限があっても確実に雨水内の不要物を除去でき、しかも除去作業を効率的に行うことのできる地下貯水槽を提供することを目的とする。
本発明の地下貯水槽は、
複数の貯水ブロックを積み重ねてなる貯水ブロック群を被包体で液密に被包した貯水ユニットと、前記貯水ユニット内に雨水を導入するための雨水導入管と、を少なくとも備え、地面下に埋設して用いられる地下貯水槽であって、
前記貯水ユニットが、
前記貯水ブロック群の少なくとも一部に、水平方向に延び、かつ作業者が入ることのできる大きさに形成されたメンテナンス用通路を有する通路構成部材を備えるとともに、前記メンテナンス用通路の内壁面には交換可能な透水性シートが設けられており、
前記雨水導入管が、前記通路構成部材の前記メンテナンス用通路内まで連通してなり、
前記雨水導入管内に流入した雨水が、前記メンテナンス用通路に流れ込み、前記透水性シートを通過して前記貯水ユニット内に貯留されることを特徴とする。
また、メンテナンス用通路内に砂や泥が堆積しても、メンテナンス用通路の面積、すなわち透水性シートによるフィルターとして機能する面積が広範囲であるために、雨水を確実に貯留できるだけの高い効率を長期間維持することができ、従来のようにフィルターの目詰まりによって短時間で貯留効率が低下するような問題も生ずることがないものである。
前記通路構成部材が、
前記貯水ブロックを整数倍してなる大きさに設定されていることを特徴とする。
前記通路形成部材が、耐荷重90KN/m2以上であることを特徴とする。
このような強度を有していれば、地下貯水槽の真上の地面を例えばトラックなどの車両が通過しても破損する恐れがなく、正常に地下貯水槽を維持することができる。
前記通路形成部材が、耐腐食性の材質からなることを特徴とする。
このように通路形成部材が耐腐食性の材質からなれば、雨水に長期間浸っても一定の強度を長期間に亘って維持することができる。
前記透水性シートが、充分な引張強さを有するとともに充分な伸び率を有する不織布であることを特徴とする。
前記地下貯水槽を地面下に埋設した状態において、
地面に設けられたマンホールから前記メンテナンス用通路内まで連通する連絡通路が設けられていることを特徴とする。
このように構成されていれば、メンテナンス用通路へ簡単に到達することができるため、不要物の除去作業に要する作業効率を高めることができる。
前記貯水ユニットが、前記貯水ユニット内に貯留された雨水を排水する排水路を有することを特徴とする。
このように構成されていれば、地下貯水槽内の雨水が満水になって溢れ出してしまうことを防止することができる。
前記貯水ユニットが、前記地下貯水槽内に貯水された雨水の汲み上げ用の取水手段を有することを特徴とする。
本発明の地下貯水槽は、雨水を地面下に貯留し必要の際に貯留された雨水を汲み上げて使用したり、貯留された雨水をゆっくりと排出することで、河川などにおける洪水発生防止に寄与するものである。
本実施形態における地下貯水槽10は、図1に示したように、複数の貯水ブロック22aを積み重ねてなる貯水ブロック群22を被包体24で液密に被包した貯水ユニット20と、家屋の屋根や地面70に落下した雨水を貯水ユニット20内に導く雨水導入管40と、貯水ユニット20内に貯留された雨水を、取水管52を介して汲み上げる取水手段50と、貯水ユニット20が満水になった際に、雨水を流出させる排水路60を少なくとも備えた構造となっている。
また貯水ブロック群22を被包する被包体24としては、少なくとも漏水防止用の遮水シート(図示せず)と、遮水シートの破れ防止用の保護シート(図示せず)とを、交互に繰り返し積層して成る多層構造のものが好ましい。
そして本願発明の地下貯水槽10については、特に貯水ユニット20が特徴的な構成を有している。以下、この特徴的な貯水ユニット20について説明する。
本願発明の貯水ユニット20は、図1に示したように貯水ブロック群22の少なくとも一部に、水平方向に延びるメンテナンス用通路32を有する通路構成部材30を備えている。
さらに上記した雨水導入管40が、通路構成部材30のメンテナンス用通路32内まで連通してなり、これにより雨水導入管40内に流入した雨水は、まずは全てメンテナンス用通路32に流れ込み、透水性シート34を通過して貯水ユニット20内に貯留されるよう構成されている。
このような不織布としては、例えばポリエステル長繊維不織布やポリエステル短繊維不織布を用いることが好ましい。
したがって、貯水ブロック22aと通路構成部材30とを組み合わせるだけで簡単に所望の埋設現場に合わせた矩形を形成することができ、如何なる大きさの貯水ユニット20であっても簡単に製造することができる。
このような強度を有していれば、前述した貯水ブロック22aと同様、貯水ユニット20上の地面70を例えば乗用車やトラックなどの車両が通過しても、通過時における荷重に耐えることができる。また通路構成部材30は、耐腐食性の材質からなることが好ましく、例えば樹脂、ステンレス、表面を防錆処理した鋳鉄などを用いて製造することができる。
20・・・貯水ユニット
22・・・貯水ブロック群
22a・・貯水ブロック
24・・・被包体
30・・・地面
32・・・メンテナンス用通路
40・・・雨水導入管
42・・・流入口
50・・・取水手段
52・・・取水管
60・・・排水路
70・・・地面
80・・・マンホール
82・・・連絡通路
Claims (8)
- 複数の貯水ブロックを積み重ねてなる貯水ブロック群を被包体で液密に被包した貯水ユニットと、前記貯水ユニット内に雨水を導入するための雨水導入管と、を少なくとも備え、地面下に埋設して用いられる地下貯水槽であって、
前記貯水ユニットが、
前記貯水ブロック群の少なくとも一部に、水平方向に延び、かつ作業者が入ることのできる大きさに形成されたメンテナンス用通路を有する通路構成部材を備えるとともに、前記メンテナンス用通路の内壁面には交換可能な透水性シートが設けられており、
前記雨水導入管が、前記通路構成部材の前記メンテナンス用通路内まで連通してなり、
前記雨水導入管内に流入した雨水が、前記メンテナンス用通路に流れ込み、前記透水性シートを通過して前記貯水ユニット内に貯留されることを特徴とする地下貯水槽。 - 前記通路構成部材が、
前記貯水ブロックを整数倍してなる大きさに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の地下貯水槽。 - 前記通路形成部材が、耐荷重90KN/m2以上であることを特徴とする請求項2に記載の地下貯水槽。
- 前記通路形成部材が、耐腐食性の材質からなることを特徴とする請求項2または3に記載の地下貯水槽。
- 前記透水性シートが、充分な引張強さを有するとともに充分な伸び率を有する不織布であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の地下貯水槽。
- 前記地下貯水槽を地面下に埋設した状態において、
地面に設けられたマンホールから前記メンテナンス用通路内まで連通する連絡通路が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の地下貯水槽。 - 前記貯水ユニットが、前記貯水ユニット内に貯留された雨水を排水する排水路を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の地下貯水槽。
- 前記貯水ユニットが、前記地下貯水槽内に貯水された雨水の汲み上げ用の取水手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の地下貯水槽。
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