JP5931037B2 - アグリゲーターサービスシステム、サービスリマインダー装置およびエネルギーマネージメントシステム - Google Patents

アグリゲーターサービスシステム、サービスリマインダー装置およびエネルギーマネージメントシステム Download PDF

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Description

本発明は、電動車両を有する複数の需要家の電力をまとめて売買するアグリゲーターサービスを提供するアグリゲーターサービスシステム、当該アグリゲーターサービスシステムを構成する電動車両に搭載するサービスリマインダー装置および需要家に設置するエネルギーマネージメントシステム(HEMS:Home Energy Management System )に関する。
電力網に電力の需要・供給の自動制御手段を組み込んだ「スマートグリッド」と呼ばれる次世代電力網の開発が、近年注目を浴びている。スマートグリッドでは、電力網における電力の流れを供給側だけでなく需要側からも制御することによって、電力の需要と供給(需給)の最適化(平衡化)を図るものである。
例えば各家庭が所有する電動車両(例えば電気自動車(EV:Electric Vehicle)やプラグインハイブリッド車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)のバッテリー(蓄電池)は、電力需要のピークを低減して平滑化を図るためのバッファとして利用できる。
すなわち電力需要の少ない時間帯に充電した電動車両のバッテリーの電力を、電力需要のピーク時に住宅で使用することによって、電力需要のピークが低減される。また一般的には、深夜などの電力需要の少ない時間帯は電気料金が安く設定されているため、各家庭の電気料金の節約にもつながる。スマートグリッドは、このような電力の需給制御を自動的に行うものである。
スマートグリッドにより管理された電力網では、車両のバッテリーの充電(住宅から車両への電力供給)だけでなく、バッテリーの放電(車両から住宅への電力供給)も積極的に行うことが想定される。この電力の流れは、各需要家に配備されるEMS(Energy Management System)によって管理される。なお、本願では、需要家側に配備される設備のことを「需要家」と呼称する。
EMSは、太陽光発電(PV:Photo voltaic power generation)装置等の発電設備や、電気温水器やエアコンディショナー(エアコン)等の主に大型の電力負荷設備、電動車両のバッテリー等の蓄電設備などを管理下に置き、電力需要が平滑化されるようにそれらを制御することにより電力需給の平衡化を図り、電力会社からの電力購入量が少なくて済むように制御を行う。
なお、需要家に配備されるEMSは、その対象により、一般家庭の場合はHEMS、オフィスビルやデパート等の建屋の場合はBEMS(Building Energy Management System)、工場の場合はFEMS(Factory Energy Management System)と呼ばれる。
近年、電動車両を有する複数の需要家のEMSに対し外部から需給指令を行うアグリゲーターサービスが検討されている。なお、本願では、前述のアグリゲーターサービスを提供するサービス提供者の設備を「アグリゲーター」と呼称し、提供するサービスを「アグリゲーターサービス」と呼称する。アグリゲーターサービスでは、契約する複数の小口需要家の電力需給をアグリゲーターが外部から制御し、これら複数の小口需要家が発電・消費する電力をまとめて、電力市場で購入・販売を行う。
日本国内の場合、これらの電力取引は電力取引所において行われており、アグリゲーターは小口需要家の需給を複数まとめた大口需要家として電力取引に参加する。これにより、小口需要家は、アグリゲーターを通じて電力市場から電力を購入、また逆に電力市場に対し販売することができ、電力会社より安価な電力を購入、または電力会社の一括購入より高い価格で電力を電力市場で販売することが可能となる。
一方アグリゲーターは、小口需要家よりアグリゲーターサービスを提供するインセンティブとして契約料を得たり、小口需要家の保有する蓄電設備を利用して電力売買の差益を得たりすることが可能となる。
特にアグリゲーターにとって、需要家の有する充放電可能な電動車両は重要な蓄電設備となる。一般的な家庭の需要家の有する電動車両は、通勤や通学・買物等に利用されるが、その走行に使用する時間帯は限られており、走行に使用しない多くの時間帯はユーザーに使用されず需要家の余剰設備となっている。
アグリゲーターはこの電動車両がユーザーに使用されない余剰設備となる時間帯を、自身の電力貯蔵バッファとして利用する。例えば、アグリゲーターは、電動車両が使用されない時間帯で、電力市場にて電力が安価な時間帯、つまり電力供給が過多な時間帯に電力市場から電力を購入し、アグリゲーターが契約する需要家の電動車両を充電する。そして、電力市場にて電力が高くなった時間帯、つまり電力供給がひっ迫している時間帯に、先ほど充電した需要家の電動車両から放電を行い、商用電力網へ電力を供給する。
このとき電動車両への充電量と放電量が同量であれば、電動車両のバッテリー残量は変化せずユーザーに電力的な損失を与えないため、単純に充電時の買電料金と放電時の売電料金の差額がアグリゲーターの利益となる。
つまりアグリゲーターは、発電に必要な複数の発電機や大規模発電所等の設備を改めて準備することなく、自身の契約する多数の需要家の電動車両に対して同様の制御を行うことで、擬似的にアグリゲーター自身が大規模な電力貯蔵バッファを保有している大口需要家として電力市場に参加し、さらにこの大規模な電力貯蔵バッファを用いて大量の電力取引を行うことで電力売買による利益を得るとともに、電力ネットワークの電力平滑化に大きく貢献することができる。
ただし、契約する需要家の電動車両を電力貯蔵のバッファとして用い電力売買を計画する場合、ユーザーの電動車両利用予定をアグリゲーターが事前に把握することが重要である。
仮に、アグリゲーターが事前に電力市場から電力を購入して電動車両へ充電し、その数時間後に電動車両から放電して売電を行う計画をしている場合、その計画していた時間帯内にユーザーが外出し、走行により電力を消費してしまうと、売電のタイミングに必要な電力量を確保できなくなることが考えられる。この場合、アグリゲーターは供給先の他の需要家へ電力を供給することができなくなり、いわゆる「渡し不履行」により電力市場を管理する電力取引所へ弁済を行う必要が発生する。
また、ユーザーの外出予定前にアグリゲーターが電動車両の放電を行ってしまうと、ユーザーは外出時に必要な電力が確保されず、ユーザーの走行時に走行不可能な状況に陥る場合もある。
このような状況に陥らないよう、アグリゲーターは、ユーザーの電動車両使用期間および必要なバッテリー残量等の情報を入手し、アグリゲーターが外部から電力の充放電に使用できない期間およびアグリゲーターが充放電を行って良い電力量等をあらかじめ把握し、その情報を考慮して電力市場での売買量を計画することで、電力市場で契約不履行に陥ることを防ぐようにする方法が特許文献1に開示されている。
また、上記のように予めスケジューリングされたユーザーの電動車両利用以外に、急にユーザーが電動車両を利用した場合や、何らかの都合によりアグリゲーター側から電動車両が使用できなくなった場合に備え、アグリゲーターは電力売買を計画した時間に充放電が可能な電動車両の充放電能力に対し、契約不履行に陥らないよう電力貯蔵バッファとして使用しない予備車両を複数台確保した上で、余裕をもった電動車両の台数で電力売買計画の立案を行っている。
しかし、アグリゲーターが電動車両を充放電に使用できない理由としては、上記のようにユーザーの移動のために電動車両を利用する場合以外に、例えば電動車両のメンテナンスを行うために、一定期間電動車両を販売店若しくは自動車修理工場等へ預け、電動車両が需要家内に不在となる場合がある。
車両のメンテナンスは、単純に電動車両の運転時間や購入時および生産時からの経過年数により設定されるものもあれば、走行距離や部品の消耗率等ユーザーの使用状況や電動車両のおかれた環境に応じて設定されるものもある。また、電動車両の種類や年式によって、使用されている部品は様々であり、部品の交換奨励時期や交換基準は、個々の電動車両により千差万別である。よって契約した電動車両のメンテナンスタイミングをアグリゲーター単独で推測することは難しく、メンテナンスによる電動車両の使用不可期間は、事前計画上の不確定要素として扱うしかなかった。
ここで、特許文献2に開示されるように、電動車両に搭載され、走行距離や走行時間等から電動車両のメンテナンスの要否を判断し、メンテナンス予定日をユーザーに通知するリマインダーサービスを行うサービスリマインダー装置が知られており、自車のサービスリマインダー装置からメンテナンス予定日の通知を受けたユーザーが、その情報を契約しているアグリゲーターに電話やメール等で連絡すれば、アグリゲーターが契約車両のメンテナンスタイミングを知ることはできるが、ユーザーが連絡を怠れば、アグリゲーターはメンテナンスタイミングを知ることはできない。
また、これらの電動車両のメンテナンスに要する期間というのは、故障箇所や交換部品の在庫状況、交換作業の複雑さによって比較的長期間必用となる場合もある。このとき、需要家は電動車両を長期間販売店若しくは自動車修理工場等へ預けることとなり、ユーザーが電動車両を長期間使用できなくなるばかりか、アグリゲーターが同様の期間、電力バッファとして電動車両を使用することができず、長期の需給能力の低下に陥る危険性があった。
また、さらに、アグリゲーターが長期的な需給計画を立てる場合、自身の電力需給能力は日時によって著しく変動するのではなく均一な電力需給能力である方が、需給能力の変動にあわせて電力売買計画を立てる必要がなくなり、長期的な計画が立てやすい。
しかし、前述のメンテナンスを把握できないアグリゲーターでは、常に多くの車両がメンテナンスにより不在となる可能性を考慮して、低い需給能力を基準に余裕を持った電力売買計画を立てる必要があり、電力需給当日、実際には需給能力に余剰分があっても事前の計画および事前の電力売買には反映されていなかったため、充放電に用いられない車両が多く存在する場合が考えられる。
また、例えメンテナンスを把握できたとしても、これらメンテナンスに偏りがある場合、メンテナンスが全くない日と複数台メンテナンスがある日では、アグリゲーターの電力需給能力が大きく異なるためこれを考慮した電力売買計画を立てる必要があり、前述の需給能力の変動にあわせた計画を立てる必要が発生し、計画の立案が複雑になるばかりか、著しくアグリゲーターの電力需給能力が低い日は電力取引所に大口需要家としての参加資格を満たさず、電力消費平滑化に全く寄与できない状況が発生する場合も考えられた。
特開2003−259696号公報 特開2010−126061号公報
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、契約車両のメンテナンス情報をもれなく把握して、電動車両のメンテナンスによる需給能力の低下に陥ることがなく、また、アグリゲーターの電力需給能力を一定化させ、電力ネットワークの電力消費平滑化に寄与できるアグリゲーターサービスシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るアグリゲーターサービスシステムは、バッテリーに充電された電力を駆動源とする電動車両と、前記バッテリーに対する充放電の指示をするエネルギーマネージメントシステムと、前記エネルギーマネージメントシステムからの前記充放電の指示に基づいて前記電動車両のバッテリーの充放電を制御する充放電装置と、を備えた需要家と、前記エネルギーマネージメントシステムに対して外部から前記バッテリーに対する電力の需給の指示をするアグリゲーターとを備えたアグリゲーターサービスシステムであって、前記エネルギーマネージメントシステムは、少なくとも前記電動車両のメンテナンス情報を含む需要家情報を前記アグリゲーターに送信する需要家情報送信部と、前記アグリゲーターからの前記電力の需給の指示に応じて前記充放電装置を制御して前記バッテリーの充放電を行う電力調整部と、前記メンテナンス情報を入力するメンテナンス情報入力部と、を有し、前記アグリゲーターは、前記エネルギーマネージメントシステムからの前記需要家情報を受信し、該需要家情報を用いて電力売買計画を策定する売買計画策定部と、前記電力売買計画を用いて電力市場において電力取引を行って電力需給計画を設定する電力取引部と、前記電力需給計画に基づいて前記エネルギーマネージメントシステムに対して前記バッテリーに対する充放電指令を与える充放電指令部と、を有し、前記メンテナンス情報は、前記電動車両のメンテナンス期間の情報を少なくとも含み、前記売買計画策定部は、前記需要家情報に含まれる前記メンテナンス情報に基づいて、前記メンテナンス期間には、前記電動車両の前記バッテリーの電力を売買しないように前記電力売買計画を策定する。
本発明によれば、契約車両のメンテナンス情報をもれなく把握して、電動車両のメンテナンスによる需給能力の低下に陥ることがなく、また、アグリゲーターの電力需給能力を一定化させ、電力ネットワークの電力消費平滑化に寄与できるアグリゲーターサービスシステムを提供することができる。
本発明に係るアグリゲーターサービスシステムの全体構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のアグリゲーターサービスシステムの構成を示したブロック図である。 本発明に係る実施の形態2のアグリゲーターサービスシステムの構成を示したブロック図である。 本発明に係る実施の形態3のアグリゲーターサービスシステムの構成を示したブロック図である。
<はじめに>
まず、図1を用いて、本発明に係るアグリゲーターサービスシステムの全体構成を説明する。図1に示すように、本発明に係るアグリゲーターサービスシステムは、アグリゲーター1と、アグリゲーター1と契約した複数の需要家2と、アグリゲーター1が電力売買を行う電力取引所3と、電力取引に参加しアグリゲーター1との電力取引相手となる複数の発電所(電力送り出し側)4aおよび複数の大口需要家(電力受け取り側)4bとの間で提供される。
ここで、アグリゲーター1と複数の需要家2との間の情報の授受は情報ネットワーク5を用いて行われ、複数の需要家2と発電所4aおよび大口需要家4bとの間の電力需給は電力会社(図示せず)の保有する電力ネットワーク6を用いて行われる。
なお、図1に示す情報ネットワーク5についてはその種類等を限定しないが、例えば光ファイバー網や電話回線等を用いたインターネット回線を用いても良いし、近距離無線等で構築された専用のネットワークを用いても良い。
<実施の形態1>
次に、本発明に係る実施の形態1のアグリゲーターサービスシステムについて図2を用いて説明する。図2は図1のアグリゲーターサービスシステム全体の構成図に対し、実施の形態1における構成要素のそれぞれの機能と入出力情報をブロック図により表した図である。なお、図2においては、基本的に本発明の説明に不可欠な構成のみを開示しており、本発明と関係の薄い構成については省略している。
<需要家の構成>
まず始めに需要家2の構成について説明する。需要家2は、少なくともHEMS210と、充放電装置220と、バッテリー240を内部に有する電動車両230とを備えている。
電動車両230が内部に有するバッテリー240は、走行に使用する電力を蓄積するバッテリーであり、電動車両230が走行に使用されていない時間帯は、充放電装置220に接続され、必要に応じて充放電される。なお、図示されないが、電動車両230にはバッテリー240以外にも走行に必用なモーター、インバーター、操舵装置および制動装置等が含まれている。これらの構成については本発明との関係が薄いので図示は省略しているが、電動車両230の走行には不可欠な構成である。
また、電動車両230と充放電装置220との間での電力の授受は、電動車両230と充放電装置220とをケーブルで直接に接続するいわゆる接触給電で行っても良いし、ケーブルで直接に接続しない非接触給電で行っても良い。
充放電装置220は、電動車両230のバッテリー240と電力ネットワーク6との間に介在し、HEMS210からの充放電指示に従ってバッテリー240の充放電を管理すると共に、電動車両230のバッテリー240と電力ネットワーク6との間の電力変換を行う。
すなわち、通常、電動車両230内部のバッテリー240は直流電流により蓄電され、電力ネットワーク6は交流電流により送電されている。従って、電動車両230のバッテリー240と電力ネットワーク6との間の電力の授受には、直流電力から交流電力への、また交流電力から直流電力への電力変換が必要であり、これを行うのが充放電装置220である。
なお、図2では、充放電装置220が電動車両230の車外に設けられるものとして図示されているが、充放電装置220が電動車両230に搭載された構成であっても良い。実際に、現在販売されている電動車両には、交流電力を直流電力に変換してバッテリー240を充電する充電装置、いわゆる車載充電器が内蔵されている車両が多く販売されている。
また、電動車両230と充放電装置220の接続に非接触給電を用いる場合は、前述の電力変換だけでなく、非接触給電のための電力変換装置が電動車両230と充放電装置220の双方に必用となる。
HEMS210は、需要家2に設置されたエアコン、電気温水器、太陽光発電装置等(図示せず)との通信機能(図示されず)を有し、エアコン、電気温水器、太陽光発電等での電力の使用状況あるいは発電状況をユーザーに対して通知し、また、エアコン、電気温水器、太陽光発電等の消費あるいは発電電力の大きい装置に対し、消費あるいは発電の抑制の指示を行うことで、主に需要家2全体の消費電力の平滑化を行う。
これらの機能に加えて、本実施の形態1のHEMS210は、充放電装置220と通信を行い、電動車両230のバッテリー240の充放電指示を行う電力調整部211と、需要家2の契約するアグリゲーター1に対し、情報ネットワーク5を通じて需要家情報を送信する需要家情報送信部212と、電動車両230のメンテナンス予定(メンテナンスの時期、期間など)を、メンテナンス情報としてユーザーが入力するメンテナンス情報入力部213とを備えている。なお、上記期間は、日単位だけでなく、半日単位あるいは時間単位でも入力可能である。
電力調整部211が行う充放電指示には、需要家2全体の消費電力の平滑化を目的としてHEMS210の判断で行う充放電と、ユーザーの外出に対応するため電動車両230のバッテリー240に走行用の電力を蓄えることを目的とした充電とが含まれる。
また、需要家2はアグリゲーター1と契約しているため、外部のアグリゲーター1の指令に基づく充放電も含んでいる。この外部のアグリゲーター1の指令に基づく充放電は、電力調整部211が充放電装置220と通信を行い、充放電装置220がバッテリー240を制御して実行される。
HEMS210は、これらの充放電が電動車両230を使用するユーザーに不利益が発生しないように、また需要家2内のそれぞれの装置に問題が発生しないように、さらには需要家2と接続する電力ネットワーク6に問題が発生しないように制御を行う。
また、HEMS210では、需要家情報送信部212において、需要家2の契約するアグリゲーター1に対し、情報ネットワーク5を通じて需要家情報S001を送信する。
需要家情報S001には、電動車両の情報(EV情報)として、少なくとも充放電能力、電池残量、総電池容量等が含まれる。
充放電能力は充放電装置220の電力変換能力であり、電池残量および総電池容量は電動車両230のバッテリー240の残量と容量であり、HEMS210はこれらの情報を充放電装置220を通じて入手する。
さらに、ユーザーによる電動車両230の使用予定がある場合は、電動車両の情報(EV情報)に電動車両の使用予定も含まれることとなる。なお、電動車両の使用予定の入力方法については、本発明との関係が薄いので限定はしないが、一例を示すと、ユーザーの所持している携帯端末や需要家2内に設置されている端末機器(パーソナルコンピュータ:PC)や通信機能を有するテレビ等から、ネットワークを介してHEMS210へアクセスし、数日から数か月の範囲で、複数回の使用予定を入力し、または変更、削除等を行うことが考えられる。
また、ネットワークが利用できない場合は、HEMS210自体に設けられたタッチパネル等の情報入力部を用いて入力する構成としても良い。また、デフォルトで電動車両230の使用予定を毎日として電動車両の情報(EV情報)に含め、ユーザーによる電動車両230の使用予定がない場合を、日単位あるいは時間単位で未使用若しくは未定として送信するようにしても良い。
また、需要家情報送信部212では、需要家情報S001に電動車両230のメンテナンス情報を含めて送信する。このメンテナンス情報は、本実施の形態1では電動車両230のメンテナンス予定を、ユーザー自身が作成しメンテナンス情報入力部213を用いてHEMS210に入力する。
電動車両230のメンテナンス予定は、ユーザー自身が電動車両230の状態を判断しさらにメンテナンスの要否を判断して決定しても良いが、法令点検等に基づく販売店や自動車修理工場等からのメンテナンスの案内を参考にメンテナンスの要否を判断し、メンテナンス情報入力部213に入力しても良い。ただし、通常はユーザー自身が電動車両230のメンテナンスの要否を判断することは難しいため、後者の販売店や自動車修理工場等からのメンテナンスの案内を参考に判断することが多いと思われる。
なお、メンテナンス情報入力部213へのメンテナンス情報の入力方法については、本発明との関係が薄いので限定はしないが、先に説明した電動車両の使用予定の入力方法と同様の方法が考えられる。
<アグリゲーターの構成>
次に、アグリゲーター1の構成について説明する。本実施の形態1のアグリゲーター1は、少なくとも、情報ネットワーク5を通じてHEMS210から需要家情報S001を受信する需要家情報受信部101と、需要家情報受信部101で受信した複数の需要家情報S001に基づいて電力売買計画S002を作成する売買計画策定部102と、電力売買計画S002に基づいて電力取引所3において電力取引を行う電力取引部103と、電力取引部103が行った電力取引結果である電力需給計画S003に基づいて情報ネットワーク5を通じてHEMS210に充放電指令S005を送信する充放電指令部104とを備えている。
これらの構成のうち、需要家情報受信部101および充放電指令部104は、情報ネットワーク5を通じた通信管理を行う。
電力売買計画S002には、例えば需要家に対して何月何日の何時から何W(ワット)の電力を売電するなどの計画と充放電指令値とが含まれ、電力需給計画S003は、電力売買計画S002通りの取引が成立した場合には電力売買計画S002と同様の計画となり、充放電指令S005には充放電指令値が含まれている。
需要家情報受信部101は、アグリゲーター1と契約する複数の需要家2から送信されてくる需要家情報S001を受信しデータベース(図示されず)に記録する。
また、充放電指令部104は、電力取引部103が決定した電力需給計画S003に基づいて、適切なタイミングで需要家2のHEMS210に電動車両230の充放電を指示する充放電指令S005を送信する。この充放電指令によりバッテリー240で需給される電力は、充放電装置220を通じて電力ネットワーク6に放出、または電力ネットワーク6から取得され、アグリゲーター1が電力取引所5で契約したその他の取引先との間で需給される。すなわち、バッテリー240に充電する場合は、図1の発電所(電力送り出し側)4aより供給を受け、バッテリー240から放電する場合は、大口需要家(電力受け取り側)4bに供給される。これらの処理は、通常、アグリゲーター1内の通信サーバーと需要家2のHEMS210との間で自動的に行われる。
一方、売買計画策定部102および電力取引部103については、情報の処理そのものはサーバー等の機器によって行われるが、計画の策定や電力売買の決定等には少なからず人間による判断が介在する。
すなわち、例えば売買計画策定部102では、ある程度プログラム等で電力売買計画S002の大枠が計算可能ではあっても、事前に決定されたプログラムだけではその時々の状況に応じた柔軟な対応が不足する場合が考えられ、また計画の最終判断を人間が確認するという意味合いでも、プログラムで大枠が立案された計画に対して人間の判断で小さな修正と決定を行うことが多い。ただし、必ずしも人間の判断による修正が必要不可欠という訳ではなく、より高度な判断アルゴリズムが構築されれば、これら人間の判断や修正を必用としなくなることも考えられる。
また同様に、電力取引部103についても、電力取引所3との取引処理自体はネットワークを用いて行うことが主流となっているが、最終的な売買判断に関して人間による最終判断を介在させることが多い。この点についても前述の売買計画策定部102と同様に、売買の最終判断を人間が行う意味合いが大きい。なお、これらの構成は、すべてのアグリゲーターサービス提供会社で、必ずしも同様の構成とする必用はなく、発明の効果を説明する上で、アグリゲーター1の構成の一例を示したものである。
<売買計画の策定>
売買計画策定部102での売買計画の策定についてさらに説明する。売買計画策定部102では、計画の策定には、需要家情報S001以外の情報として、電力取引所3において公開されている取引数や売買価格情報、売買電力量と言った取引状況(相場情報)を用いる。また電力取引所5の公開する情報以外に、アグリゲーター1は、天気予報会社から入手する天候や気温の情報、他の市場から入手する石油・石炭・ガス等の他の発電方法に必用な資源の価格、また経済や社会情勢等の分析機関から入手する政治・経済・産業等の状況なども用いる。
上述した売買計画策定について必要な情報およびその方法については、実際に行われている公知の知見の一部を記載したのみであり、より具体的には「改訂版良くわかる電力取引入門、エネルギーフォーラム社発行、山本要一、池田元英著」などに記載されるように様々な情報を分析し、またリスク管理、リスク分散等を十分に検討して行われる。
さらに、売買計画策定部102においては、電動車両230のバッテリー240の充放電制御を行う場合は、アグリゲーター1と契約する複数の需要家2から送信されてきた需要家情報S001も用いて電力売買計画S002を策定する。
先に説明したように、需要家情報S001には、少なくとも充放電能力、電池残量、総電池容量、電動車両の使用予定等が含まれ、売買計画策定部102は、当該情報も用いて電力売買計画S002を策定する。
より具体的には、充放電能力、電池残量、総電池容量、電動車両の使用予定等に基づいて、個々の需要家2の電力需給能力を超えることなく、またそれぞれのユーザーの電動車両230の使用に問題のない範囲でバッテリー240の電力を買い取り、またバッテリー240に電力を売り渡す電力売買計画S002を作成する。
また、需要家2から送信される需要家情報S001には、電動車両230のメンテナンス情報も含まれており、売買計画策定部102において、電動車両230がメンテナンスで不在となる期間は、該当する電動車両230のバッテリー240の電力を売買しない電力売買計画S002を策定する。
これにより、アグリゲーター1は、大口需要家4b等の供給先に、契約通りに電力を供給することができなくなる、いわゆる電力の「渡し不履行」を発生させることがないアグリゲーターサービスを提供することが可能となる。
このように、本発明に係る実施の形態1のアグリゲーターサービスシステムでは、需要家2のHEMS210がメンテナンス情報を含む需要家情報S001を送信し、それを受けたアグリゲーター1では、売買計画策定部102においてメンテナンス情報を含む需要家情報S001を用いて、電動車両230のメンテナンスによる不在を予め考慮した電力売買計画S002を策定し、それに基づいて電力取引所3において電力取引を行うので、電力の供給に際してメンテナンスによる電動車両230の不在が発生しても、大口需要家4b等の供給先への電力が不足することが発生しにくいアグリゲーターサービスを提供することができる。
<変形例>
なお、以上説明した実施の形態1では、電力取引については単一の電力取引所で行うことを例として説明を行ったが、必ずしも単一の電力取引所であることに限定されず、アグリゲーター1は複数の取引所で電力取引を行う仕組みを採っても問題はない。
また、電力ネットワーク6を管理する電力会社の許可および売買電力の受け渡し方法等に問題がなければ、電力取引自体は公的な取引所を介してではなく大口需要家4bと直接行っても良い。
またさらに、電力取引所3において行われている電力取引の形態は現在でも複数の方法があり、どのような場合であっても事前に電力の供給量を決定し、後日実際の電力の受け渡しを行うような電力取引形態であれば、本実施の形態1の効果は発揮される。
また、以上説明した実施の形態1では、メンテナンス情報としてメンテナンス予定を含む例を示したが、メンテナンス予定以外にメンテナンスの必要性(緊急性)の情報を含ませても良い。これにより、アグリゲーター1で電力売買計画S002を策定する際の判断材料が増え、より柔軟に電力売買計画S002を策定することができる。
<実施の形態2>
本発明に係る実施の形態2のアグリゲーターサービスシステムについて図3を用いて説明する。図3は図1のアグリゲーターサービスシステム全体の構成図に対し、実施の形態2における構成要素のそれぞれの機能と入出力情報をブロック図により表した図である。なお、図3においては、基本的に本発明の説明に不可欠な構成のみを開示しており、本発明と関係の薄い構成については省略している。また、図2を用いて説明した実施の形態1の構成と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
実施の形態2のアグリゲーターサービスシステムは、実施の形態1と同様に、アグリゲーター1と、アグリゲーター1と契約した需要家2、アグリゲーター1が電力売買を行う電力取引所3、電力取引所3に参加しアグリゲーター1との電力取引相手となる複数の発電所(電力送り出し側)4aおよび複数の大口需要家(電力受け取り側)4bとの間で提供される。
<需要家の構成>
アグリゲーター1の構成については実施の形態1と同じであるので、需要家2の構成、特に、電動車両230に搭載されたサービスリマインダー装置250について説明する。
実施の形態2の電動車両230には、サービスリマインダー装置250が搭載されている点で実施の形態1の電動車両230とは異なっている。
サービスリマインダー装置250は、電動車両230の走行距離(電動車両230の製造時からの総走行距離または前回のメンテナンス時からの走行距離)、走行時間(電動車両230の製造時からの走行時間または前回のメンテナンス時からの走行時間)、および各種センサー情報等から電動車両230のメンテナンス情報を算出するメンテナンス情報算出部252と、メンテナンス情報算出部252で算出されたメンテナンス情報をユーザーに通知するメンテナンス情報通知部253と、メンテナンス情報を電動車両230の外部のHEMS210に送信するメンテナンス情報送信部251とを有している。
従って、サービスリマインダー装置250はメンテナンス情報算出部252で算出したメンテナンス情報をメンテナンス情報通知部253を介してユーザーに通知するだけでなく、メンテナンス情報送信部251を介して車両外部のHEMS210にも送信することができる。
そして、実施の形態2のHEMS210では、実施の形態1のHEMS210の構成に加えて、電動車両230のサービスリマインダー装置250からメンテナンス情報を受信する需要家情報送信部212をさらに有している。そして、受信したメンテナンス情報は、需要家情報S001に含まれてHEMS210から情報ネットワーク5を通じてアグリゲーター1に送信される。
ここで、メンテナンス情報算出部252で算出されるメンテナンス情報には、メンテナンスの要否とメンテナンスの予定日の情報が含まれる。まず、メンテナンスの要否の判断は、例えば、予め設定されたメンテナンスを行うべき走行距離および走行時間の閾値と、車両で測定された実測の走行距離および走行時間とを比較して、両方あるいは一方が閾値以上であればメンテナンスが必要と判断する方法や、消耗および劣化の可能性がある複数の部品、例えば、エンジンおよびトランスミッション等の可動部に塗布されているグリス等の油脂の粘性値を測定するセンサーを設け、当該センサーで測定された油脂の粘性値と、予め設定されたメンテナンスを行うべき粘性値(閾値)とを比較して、閾値以上であればメンテナンスが必要と判断する方法や、また、温度センサーで油脂が一定温度を超えた回数を計測し、当該回数に基づいて油脂の劣化度を判定してメンテナンスの要否を判断する方法が挙げられる。
このようにしてメンテナンス情報算出部252でメンテナンスの要否が判断され、メンテナンスが必要となった場合は、その情報がメンテナンス情報としてメンテナンス情報通知部253を介してユーザーに通知され、また、メンテナンス情報送信部251を介して車両外部のHEMS210にも送信され、HEMS210の需要家情報送信部212は、当該メンテナンス情報が含まれた需要家情報S001をアグリゲーター1に向けて送信する。
また、メンテナンスの予定日の情報は、例えば、走行距離および走行時間に基づいてメンテナンスの要否を判断する場合は、判断のための閾値以上となってから所定期間経過後にメンテナンスの予定日が設定されるものとすることで、メンテナンスの予定日を決定できる。これは、油脂の粘性値に基づいてメンテナンスの要否を判断する場合も同様とすることができるが、油脂の粘性値については、閾値以上となってから後の粘性値の変化の度合いに基づいて、動的にメンテナンスの予定日を変更するようにしても良い。例えば、粘性値が急激に高まるような傾向が見られれば、メンテナンスの予定日を早めるなどの措置を採るようにしても良い。また、半年に一度など、メンテナンス時期が予め設定されているような場合は、測定した粘性値が閾値以上となっていても、メンテナンス時期が近いのであれば、当該メンテナンス時期をメンテナンスの予定日としても良い。
このように、実施の形態2のアグリゲーターサービスシステムでは、ユーザー自身がメンテナンス情報をHEMS210に入力する必要がなく、利便性が向上するだけでなく、ユーザーの入力ミスを防ぐ効果や、メンテナンス情報の入力を忘れてメンテナンスを行うと言った問題も発生しない。
なお、実施の形態1でユーザー自身がメンテナンス情報入力部213を用いてメンテナンス情報をHEMS210に入力していた作業を本実施の形態2で禁止するものではなく、併用することは可能である。例えば、メンテナンス情報入力部213からユーザーの入力がない場合はサービスリマインダー装置250から送られてくるメンテナンス情報を採用し、逆にメンテナンス情報入力部213からユーザーによる入力があった場合のみメンテナンス情報入力部213に入力されたメンテナンス情報を需要家情報S001に含めて送信するようにしても良い。
以上説明したように、本実施の形態2におけるアグリゲーターサービスシステムでは、電動車両230の走行距離、走行時間、および各種センサー情報等から電動車両230のメンテナンス情報を算出する。そして、当該メンテナンス情報をユーザーに通知するサービスリマインダー装置250を有し、さらにサービスリマインダー装置250のメンテナンス情報を電動車両230外部のHEMS210に送信し、HEMS210がアグリゲーター1にメンテナンス情報が含まれた需要家情報S001を送信する構成を採っている。
このため、実施の形態1とアグリゲーターサービスシステムと同様の効果を得るだけでなく、ユーザー自身がメンテナンス情報をHEMS210に入力する作業が不要になり、利便性が向上する。
なお、以上の説明においては、電動車両230内のサービスリマインダー装置250のメンテナンス情報送信部251と需要家2内のHEMS210との間の通信方法については言及していないが、一例を示すと、バッテリー240と充放電装置220と間がケーブルにより接続される場合は、当該ケーブルを介した電力線通信を利用することもできる。
また、バッテリー240と充放電装置220と間の充放電の制御に使用する制御線を用いても良い。また、近接無線通信等を用いてサービスリマインダー装置250とHEMS210との間で直接通信を行う構成としても良い。
また、メンテナンス情報は必ずサービスリマインダー装置250から出力される必用はなく、例えばサービスリマインダー装置250の算出するメンテナンス予定日が数か月以上先である場合、若しくはサービスリマインダー装置250がメンテナンス予定日を算出できない場合は、需要家情報S001にメンテナンス情報自体を含めなくても良いし、また需要家情報S001にはメンテナンス情報としてメンテナンス予定日は未定という情報を含めても良い。
この場合、アグリゲーター1は電動車両230のメンテナンス時期や期間は未定として処理を行い、例えば、当該電動車両230のバッテリー240の電力を売買しない電力売買計画S002を策定する、あるいは、メンテナンス時期が未定とする車両が少ない場合は、メンテナンス時期や期間を考慮せずに電力売買計画S002を策定するなどの措置を採るようにする。
また、サービスリマインダー装置250でメンテナンス情報を作成する場合、メンテナンスの時期は算出できても、メンテナンス期間を正確に算出することができない場合が考えられるが、その場合は、概算で決定するようにすれば良い。例えば、走行距離および走行時間に基づいてメンテナンスの要否を判断する場合は、定期的なメンテナンスであるとして、土曜、日曜、休日などで1日から2日の期間をメンテナンス期間とし、また、油脂の粘性値に基づいてメンテナンスの要否を判断する場合は、複雑なメンテナンスが必要であるとして数日から1週間程度をメンテナンス期間とするなどが考えられる。
<実施の形態3>
本発明に係る実施の形態3のアグリゲーターサービスシステムについて図4を用いて説明する。図4は図1のアグリゲーターサービスシステム全体の構成図に対し、実施の形態3における構成要素のそれぞれの機能と入出力情報をブロック図により表した図である。なお、図4においては、基本的に本発明の説明に不可欠な構成のみを開示しており、本発明と関係の薄い構成については省略している。また、図2を用いて説明した実施の形態1の構成と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
実施の形態3に係るアグリゲーターサービスシステムは、実施の形態1および実施の形態2と同様に、アグリゲーター1と、アグリゲーター1と契約した需要家2、アグリゲーター1が電力売買を行う電力取引所3、電力取引所3に参加しアグリゲーター1との電力取引相手となる複数の発電所(電力送り出し側)4aおよび複数の大口需要家(電力受け取り側)4bとの間で提供される。
<アグリゲーターの構成>
まず、アグリゲーター1の構成について説明する。本実施の形態3のアグリゲーター1は、実施の形態1および2と同様に、情報ネットワーク5を通じてHEMS210から需要家情報S001を受信する需要家情報受信部101と、需要家情報受信部101で受信した複数の需要家情報S001に基づいて電力売買計画S002を作成する売買計画策定部102と、電力売買計画S002に基づいて電力取引所3において電力取引を行う電力取引部103と、電力取引部103が行った電力取引結果である電力需給計画S003に基づいて情報ネットワーク5を通じてHEMS210に充放電指令S005を送信する充放電指令部104とを備えている。
そして売買計画策定部102は、電力売買計画S002を作成する機能だけでなくメンテナンス奨励期間S004を出力する機能も有しており、アグリゲーター1は、売買計画策定部102が出力するメンテナンス奨励期間S004を、該当する需要家2のHEMS210に対し、ネットワーク5を通じて送信するメンテナンス変更要求部105をさらに備えている。
メンテナンス奨励期間S004は、主に電力売買計画S002の計画策定時にアグリゲーター1が需給する電力が不足すると予想された場合に、複数の需要家情報S001のうち特定の需要家のメンテナンス時期を変更することで、アグリゲーター1において需給する電力不足が改善するような場合に設定され、当該特定の需要家に対してメンテナンス時期の変更を促すために送信される。なお、メンテナンス奨励期間S004には、メンテナンスの候補日として所定の期間が挙げられている。なお、所定の期間は、日単位だけでなく、半日単位あるいは時間単位でも設定可能である。
ここで、メンテナンス奨励期間S004が作成される需要家の選定方法については限定しないが、例えば、メンテナンスに重要度を設け、重要度の低いメンテナンスを行う需要家から先にメンテナンス奨励期間の設定対象とし、メンテナンス期間の変更を促すようにしても良い。また、需要家情報S001に含まれる電動車両230の使用予定に基づいて、電動車両230の空き時間が多い需要家に対してメンテナンス期間の変更を促すようにしても良い。
なお、メンテナンス奨励期間S004は、需給する電力が不足すると予想された場合だけでなく、電力売買計画S002の計画策定時に、特定の需要家のメンテナンス時期を変更することで、アグリゲーター1がより多くの電力売買が可能であると判断された場合にもメンテナンス奨励期間S004は作成され、アグリゲーター1はより多くの売買を行えるよう計画の改善を行う。
<需要家の構成>
次に、需要家2の構成について説明する。本実施の形態3の需要家2は、実施の形態1と同様に、少なくともHEMS210および充放電装置220、バッテリー240およびサービスリマインダー装置250を有する電動車両230を有している。また、実施の形態2と同様に、電動車両230はユーザーが走行に使用していない時間帯は充放電装置220に接続され、電動車両230内部のバッテリー240は充放電される。
また、充放電装置220は、電力ネットワーク6にも接続され、電動車両230内部のバッテリー240の充放電は、電力ネットワーク6の電力を用いて行われる。これら、充放電装置220に対する充放電指示はHEMS210より行われ、さらにHEMS210の電力調整部211は情報ネットワーク5を通じてアグリゲーター1より充放電指示を受け付ける構成となっている。
実施の形態3のHEMS210では、実施の形態2のHEMS210の構成に加えて、情報ネットワーク5を通じてアグリゲーター1よりメンテナンス奨励期間の情報を受信し、サービスリマインダー装置250に通知するメンテナンス奨励期間通知部214をさらに有している。
ここで、実施の形態3のサービスリマインダー装置250について説明する。サービスリマインダー装置250は、電動車両230の走行距離、走行時間、および各種センサー情報等から電動車両230のメンテナンス情報を算出するメンテナンス情報算出部252と、メンテナンス情報算出部252で算出されたメンテナンス情報をユーザーに通知するメンテナンス情報通知部253と、メンテナンス情報を電動車両230の外部のHEMS210に送信するメンテナンス情報送信部251と、HEMS210よりメンテナンス奨励期間の情報を受信するメンテナンス奨励期間受信部254とを有している。
メンテナンス奨励期間受信部254がHEMS210よりメンテナンス奨励期間の情報を受信すると、それがメンテナンス情報算出部252に与えられ、メンテナンス情報算出部252でメンテナンス情報の再計算を行う。
具体的には、それまでメンテナンス情報算出部252が算出していたメンテナンス情報のメンテナンス期間(従来のメンテナンス期間と呼称)と、HEMS210より新たに送信されてきたメンテナンス奨励期間とを比較し、従来のメンテナンス期間を、メンテナンス奨励期間に置き換えても、電動車両230の運行に問題が生じないと判断される場合には、従来のメンテナンス期間はメンテナンス奨励期間に基づいて再計算され、新しいメンテナンス期間が算出される。
ここで、新しいメンテナンス期間の算出においては、アグリゲーター1が出力するメンテナンス奨励期間内に収まるように算出するものであり、例えば、メンテナンス情報算出部252が算出した従来のメンテナンス期間に対し、アグリゲーター1がそれよりも先の期日でメンテナンス奨励期間を設定した場合、メンテナンス情報算出部252は、特段の条件がない限り、メンテナンス奨励期間内で最も従来のメンテナンス期間に近い期日が含まれるように新しいメンテナンス期間を設定する。
ただし、電動車両230に緊急度の高い故障が発生していた場合や、メンテナンス奨励期間でのメンテナンス期間の変更が不適切であると判断された場合は、メンテナンス情報は変更されない。
また、メンテナンス期間を、メンテナンス奨励期間に置き換えた場合でも、電動両230の運行に問題が生じないか否かの判断はメンテナンス情報算出部252で行われ、判断の方法の一例としては、メンテナンス対象箇所に基づいた判断方法が挙げられる。
すなわち、実施の形態2において説明したように、各種センサー情報等から電動車両230のメンテナンス情報を算出するような場合は、メンテナンス対象箇所や不具合の種類を特定できる。そして、メンテナンス対象箇所が、例えばエンジンやモーター、トランスミッション、バッテリー等の駆動電動系、ハンドル等操舵系、ブレーキ等の制動系において走行に直接関わる不具合である場合は緊急性が高いので、当初のメンテナンス期間は変更できないと判断する。しかし、上記3つの箇所でも走行に直接関わらない場合、例えば、エンジンオイル等の油脂の耐用年数が近づいた等では緊急性が低く、当初のメンテナンス期間を、メンテナンス奨励期間に変更可能と判断する。
また、エアコンやナビゲーション装置の故障、フィルターの交換時期が近づいた等では緊急性が低く、当初のメンテナンス期間を、メンテナンス奨励期間に変更可能と判断するなど、メンテナンス対象箇所およびメンテナンスの内容に基づいて判断を行う。
なお、メンテナンス情報算出部252で上記判断を行うには、部位や重要度等に基づいて、どの程度メンテナンス期間の変更を認めるかの情報をメンテナンス情報算出部252に保有することが望ましい。
メンテナンス情報算出部252により再計算されたメンテナンス情報は、メンテナンス情報送信部251からHEMS210に出力され、HEMS210内の需要家情報送信部が他の情報と含めて再度、需要家情報S001としてアグリゲーター1に送信する。
アグリゲーター1では、需要家2のHEMS210よりメンテナンス期間が変更された新たな需要家情報S001が送信されて来た場合、新たな需要家情報S001に基づいて、再度売買計画策定部102において電力売買計画S002を策定する。
なお、1回のメンテナンス奨励期間S004の作成により満足する電力売買計画S002が設定された場合は、そのまま電力取引を行う段階へと移行するが、1回のメンテナンス奨励期間S004の作成では、満足する電力売買計画S002が策定できない場合は、メンテナンス奨励期間S004の日程条件や対象とする電動車両230を変更し、取引の締切り時間まで何度もメンテナンス奨励期間S004の作成が行われる。
なお、上記一連の動作によりメンテナンス期間が変更された場合、アグリゲーター1がメンテナンス奨励期間S004を削除しても良いし、そのまま送信し続けても良い。これらの信号をどのようなタイミングで立ち上げ、または立ち下げるかについては、発明の特徴部との関連が薄いので特に限定しない。
また、実際にはアグリゲーター1と需要家2のHEMS210および電動車両230のサービスリマインダー装置211との間に、それぞれの信号送信に対する応答信号を作成してより厳密な通信を行うようにしても良いことは言うまでもない。
以上説明したように、本実施の形態3におけるアグリゲーター1では、売買計画策定部102にメンテナンス奨励期間S004を出力する機能も持たせ、メンテナンス奨励期間S004を、該当する需要家2のHEMS210に対して情報ネットワーク5を通じて送信するメンテナンス変更要求部105を有するので、複数台の電動車両230のメンテナンス時期が重なった場合でも、アグリゲーター1よりメンテナンス時期の調整が可能となり、電動車両230のメンテナンスの集中による需給能力の低下に陥ることなく電力ネットワーク6の電力消費平滑化に寄与できるアグリゲーターサービスを提供することができる。
<変形例>
なお、本実施の形態2および3において、アグリゲーター1が需要家2より受信した需要家情報S001内のメンテナンス情報を、電動車両230がメンテナンスを受ける自動車販売店または自動車修理工場等へ事前に送信する構成を付加しても良い。
メンテナンス情報を事前に自動車販売店や自動車修理工場等に連絡することで、電動車両230に必要な交換部品等の手配が事前に行うことが可能となり、電動車両230のメンテナンスによる不在期間が短縮されアグリゲーター1は電動車両230を、より多くの時間、自身の電力バッファとして確保できることが可能となる。
また、実施の形態3において、売買計画策定部102がメンテナンス奨励期間S004を算出する際に、電動車両230がメンテナンスを受ける自動車販売店または自動車修理工場等の空き情報や部品の在庫情報等を考慮して、メンテナンス奨励期間S004を算出するようにしても良い。このような構成を採ることで、電動車両230のメンテナンスによる不在期間がさらに短縮され、アグリゲーター1は電動車両230をより有効的に活用することが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 アグリゲーター、2 需要家、3 電力取引所、4b 大口需要家、101 需要家情報受信部、102 売買計画策定部、103 電力取引部、104 充放電指令部、105 メンテナンス変更要求部、210 HEMS、211 電力調整部、212 需要家情報送信部、213 メンテナンス情報入力部、214 メンテナンス奨励期間通知部、220 充放電装置、230 電動車両、240 バッテリー、250 サービスリマインダー装置、251 メンテナンス情報送信部、252 メンテナンス情報算出部、253 メンテナンス情報通知部、254 メンテナンス奨励期間受信部。

Claims (10)

  1. バッテリーに充電された電力を駆動源とする電動車両と、
    前記バッテリーに対する充放電の指示をするエネルギーマネージメントシステムと、
    前記エネルギーマネージメントシステムからの前記充放電の指示に基づいて前記電動車両のバッテリーの充放電を制御する充放電装置と、を備えた需要家と、
    前記エネルギーマネージメントシステムに対して外部から前記バッテリーに対する電力の需給の指示をするアグリゲーターとを備えたアグリゲーターサービスシステムであって、
    前記エネルギーマネージメントシステムは、
    少なくとも前記電動車両のメンテナンス情報を含む需要家情報を前記アグリゲーターに送信する需要家情報送信部と、
    前記アグリゲーターからの前記電力の需給の指示に応じて前記充放電装置を制御して前記バッテリーの充放電を行う電力調整部と、
    前記メンテナンス情報を入力するメンテナンス情報入力部と、を有し、
    前記アグリゲーターは、
    前記エネルギーマネージメントシステムからの前記需要家情報を受信し、該需要家情報を用いて電力売買計画を策定する売買計画策定部と、
    前記電力売買計画を用いて電力市場において電力取引を行って電力需給計画を設定する電力取引部と、
    前記電力需給計画に基づいて前記エネルギーマネージメントシステムに対して前記バッテリーに対する充放電指令を与える充放電指令部と、を有し、
    前記メンテナンス情報は、前記電動車両のメンテナンス期間の情報を少なくとも含み、
    前記売買計画策定部は、
    前記需要家情報に含まれる前記メンテナンス情報に基づいて、前記メンテナンス期間には、前記電動車両の前記バッテリーの電力を売買しないように前記電力売買計画を策定することを特徴とする、アグリゲーターサービスシステム。
  2. バッテリーに充電された電力を駆動源とする電動車両と、
    前記バッテリーに対する充放電の指示をするエネルギーマネージメントシステムと、
    前記エネルギーマネージメントシステムからの前記充放電の指示に基づいて前記電動車両のバッテリーの充放電を制御する充放電装置と、を備えた需要家と、
    前記エネルギーマネージメントシステムに対して外部から前記バッテリーに対する電力の需給の指示をするアグリゲーターとを備えたアグリゲーターサービスシステムであって、
    前記エネルギーマネージメントシステムは、
    少なくとも前記電動車両のメンテナンス情報を含む需要家情報を前記アグリゲーターに送信する需要家情報送信部と、
    前記アグリゲーターからの前記電力の需給の指示に応じて前記充放電装置を制御して前記バッテリーの充放電を行う電力調整部と、を有し、
    前記メンテナンス情報は、前記電動車両のメンテナンス期間の情報を少なくとも含み、
    前記アグリゲーターは、
    前記エネルギーマネージメントシステムからの前記需要家情報を受信し、該需要家情報を用いて電力売買計画を策定する売買計画策定部と、
    前記電力売買計画を用いて電力市場において電力取引を行って電力需給計画を設定する電力取引部と、
    前記電力需給計画に基づいて前記エネルギーマネージメントシステムに対して前記バッテリーに対する充放電指令を与える充放電指令部と、を有し、
    前記電動車両は、
    前記メンテナンス期間を含む前記メンテナンス情報を算出するメンテナンス情報算出部と、
    前記メンテナンス情報を外部に送信するメンテナンス情報送信部とを有したサービスリマインダー装置を備え、
    前記需要家情報送信部は、
    前記サービスリマインダー装置の送信する前記メンテナンス情報を前記需要家情報に含めて前記アグリゲーターに送信し、
    前記売買計画策定部は、
    前記需要家情報に含まれる前記メンテナンス情報に基づいて、前記メンテナンス期間には、前記電動車両の前記バッテリーの電力を売買しないように前記電力売買計画を策定することを特徴とする、アグリゲーターサービスシステム。
  3. 前記売買計画策定部は、
    前記需要家情報に含まれるメンテナンス期間の変更候補としてのメンテナンス奨励期間を作成して出力する機能を有し、
    前記アグリゲーターは、
    前記メンテナンス奨励期間を前記需要家に送信するメンテナンス変更要求部をさらに備え、
    前記エネルギーマネージメントシステムは、
    前記アグリゲーターから受信する前記メンテナンス奨励期間を前記サービスリマインダー装置に送信するメンテナンス奨励期間通知部をさらに有し、
    前記サービスリマインダー装置は、
    前記エネルギーマネージメントシステムから受信する前記メンテナンス奨励期間を前記メンテナンス情報算出部へ通知するメンテナンス奨励期間受信部をさらに有し、
    前記メンテナンス情報算出部は、
    前記メンテナンス奨励期間を受信すると、前記メンテナンス期間と前記メンテナンス奨励期間とを比較し、前記メンテナンス期間を前記メンテナンス奨励期間に変更した場合に、前記電動車両の運行に問題が生じないと判断される場合には、前記メンテナンス奨励期間に基づいて新しいメンテナンス期間を算出し、前記メンテナンス情報として前記エネルギーマネージメントシステムに送信する、請求項2記載のアグリゲーターサービスシステム。
  4. 前記売買計画策定部は、
    前記電力売買計画を策定する際に、前記需要家の前記電動車両のメンテナンスにより、前記アグリゲーターが需給する電力が不足すると予想された場合、または前記需要家の前記電動車両の前記メンテナンス期間を変更することで、より多くの電力売買が可能であることが想定された場合に前記メンテナンス奨励期間を作成する、請求項3記載のアグリゲーターサービスシステム。
  5. 前記メンテナンス情報算出部は、
    予め設定されたメンテナンスを行うべき走行距離および走行時間の閾値と、前記電動車両で測定された実測の走行距離および走行時間との比較、および、消耗および劣化の可能性がある複数の部品に取り付けられたセンサーの検出値に基づいてメンテナンスの要否を判断すると共に、前記メンテナンス期間を含む前記メンテナンス情報を算出する、請求項2または請求項3記載のアグリゲーターサービスシステム。
  6. バッテリーに充電された電力を駆動源とする電動車両に搭載されたサービスリマインダー装置であって、
    前記サービスリマインダー装置は、
    前記電動車両のメンテナンス期間を含むメンテナンス情報を算出するメンテナンス情報算出部と、
    前記メンテナンス情報を外部に送信するメンテナンス情報送信部とを有し、
    前記メンテナンス情報算出部は、
    予め設定されたメンテナンスを行うべき走行距離および走行時間の閾値と、前記電動車両で測定された実測の走行距離および走行時間との比較、および、消耗および劣化の可能性がある複数の部品に取り付けられたセンサーの検出値に基づいてメンテナンスの要否を判断すると共に、前記メンテナンス期間を算出する、サービスリマインダー装置。
  7. バッテリーに充電された電力を駆動源とする電動車両に搭載されたサービスリマインダー装置であって、
    前記電動車両は、
    外部に設けられたアグリゲーターから前記バッテリーに対する電力の需給の指示を受け、
    前記サービスリマインダー装置は、
    前記電動車両のメンテナンス期間を含むメンテナンス情報を算出するメンテナンス情報算出部と、
    前記メンテナンス情報を外部に送信するメンテナンス情報送信部とを有し、
    前記メンテナンス情報算出部は、
    予め設定されたメンテナンスを行うべき走行距離および走行時間の閾値と、前記電動車両で測定された実測の走行距離および走行時間との比較、および、消耗および劣化の可能性がある複数の部品に取り付けられたセンサーの検出値に基づいてメンテナンスの要否を判断すると共に、前記メンテナンス期間を算出し、
    前記アグリゲーターは、
    前記サービスリマインダー装置が送信する前記メンテナンス情報を受け、前記メンテナンス期間の変更候補としてのメンテナンス奨励期間を作成して出力し、
    前記メンテナンス情報算出部は、
    前記アグリゲーターが出力する前記メンテナンス奨励期間を受信すると、前記メンテナンス期間と前記メンテナンス奨励期間とを比較し、前記メンテナンス期間を前記メンテナンス奨励期間に変更した場合に、前記電動車両の運行に問題が生じないと判断される場合には、前記メンテナンス奨励期間に基づいて新しいメンテナンス期間を算出する、サービスリマインダー装置。
  8. バッテリーに充電された電力を駆動源とする電動車両の前記バッテリーに対する充放電の指示をするエネルギーマネージメントシステムであって、
    前記エネルギーマネージメントシステムは、
    外部に設けられたアグリゲーターから前記バッテリーに対する電力の需給の指示を受け、
    前記電動車両は、前記エネルギーマネージメントシステムからの充放電の指示に基づいて充放電装置によって前記バッテリーの充放電が制御され、
    前記エネルギーマネージメントシステムは、
    少なくとも前記電動車両のメンテナンス情報を含む需要家情報を前記アグリゲーターに送信する需要家情報送信部と、
    前記アグリゲーターからの前記電力の需給の指示に応じて前記充放電装置を制御して前記バッテリーの充放電を行う電力調整部と、を有し、
    前記メンテナンス情報は、前記電動車両のメンテナンス期間の情報を少なくとも含む、エネルギーマネージメントシステム。
  9. バッテリーに充電された電力を駆動源とする電動車両の前記バッテリーに対する充放電の指示をするエネルギーマネージメントシステムであって、
    前記電動車両は、前記エネルギーマネージメントシステムからの充放電の指示に基づいて制御される充放電装置によって前記バッテリーの充放電が制御され、
    前記電動車両は、
    サービスリマインダー装置を有し、
    前記サービスリマインダー装置は、
    前記電動車両のメンテナンス期間を含むメンテナンス情報を算出するメンテナンス情報算出部と、
    前記メンテナンス情報を外部に送信するメンテナンス情報送信部とを有し、
    前記メンテナンス情報算出部は、
    予め設定されたメンテナンスを行うべき走行距離および走行時間の閾値と、前記電動車両で測定された実測の走行距離および走行時間との比較、および、消耗および劣化の可能性がある複数の部品に取り付けられたセンサーの検出値に基づいてメンテナンスの要否を判断すると共に、前記メンテナンス期間を算出し、
    前記エネルギーマネージメントシステムは、
    外部に設けられたアグリゲーターから前記バッテリーに対する電力の需給の指示を受け、前記充放電装置を制御して前記バッテリーの充放電を行う電力調整部と、
    前記サービスリマインダー装置が送信する前記メンテナンス情報を受け、それを含む需要家情報を前記アグリゲーターに送信する需要家情報送信部と、を有する、エネルギーマネージメントシステム。
  10. バッテリーに充電された電力を駆動源とする電動車両の前記バッテリーに対する充放電の指示をするエネルギーマネージメントシステムであって、
    前記電動車両は、前記エネルギーマネージメントシステムからの充放電の指示に基づいて制御される充放電装置によって前記バッテリーの充放電が制御され、
    前記電動車両は、
    サービスリマインダー装置を有し、
    前記サービスリマインダー装置は、
    前記電動車両のメンテナンス期間を含むメンテナンス情報を算出するメンテナンス情報算出部と、
    前記メンテナンス情報を外部に送信するメンテナンス情報送信部とを有し、
    前記メンテナンス情報算出部は、
    予め設定されたメンテナンスを行うべき走行距離および走行時間の閾値と、前記電動車両で測定された実測の走行距離および走行時間との比較、および、消耗および劣化の可能性がある複数の部品に取り付けられたセンサーの検出値に基づいてメンテナンスの要否を判断すると共に、前記メンテナンス期間を算出し、
    前記エネルギーマネージメントシステムは、
    外部に設けられたアグリゲーターから前記バッテリーに対する電力の需給の指示を受け、前記充放電装置を制御して前記バッテリーの充放電を行う電力調整部と、
    前記サービスリマインダー装置が送信する前記メンテナンス情報を受け、それを含む需要家情報を前記アグリゲーターに送信する需要家情報送信部と、を有し、
    前記アグリゲーターは、
    前記サービスリマインダー装置が送信する前記メンテナンス情報を受け、前記メンテナンス期間の変更候補としてのメンテナンス奨励期間を作成して出力し、
    前記メンテナンス情報算出部は、
    前記アグリゲーターが出力する前記メンテナンス奨励期間を受信すると、前記メンテナンス期間と前記メンテナンス奨励期間とを比較し、前記メンテナンス期間を前記メンテナンス奨励期間に変更した場合に、前記電動車両の運行に問題が生じないと判断される場合には、前記メンテナンス奨励期間に基づいて新しいメンテナンス期間を算出し、前記メンテナンス情報として前記メンテナンス情報送信部を介して前記エネルギーマネージメントシステムに送信する、エネルギーマネージメントシステム。
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