JP5930919B2 - 乗客コンベア - Google Patents
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Description
隣接した前記スカートガード間で上下方向の移動順序に制約があるスカートガードにおいて、
一方のスカートガードの端部には、前記踏段と反対側に突出した下側ブラケットが設けられ、
他方のスカートガードの端部には、前記踏段と反対側に突出した上側ブラケットが設けられ、
一方の前記スカートガードは、上下方向に移動する際に、前記下側ブラケットが他方の前記スカートガードの前記上側ブラケットと干渉し、上下方向の移動が阻止される。
図1はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアであるエスカレーターの要部を示す側面図、図2は図1のスカートガード1,2,3を示す側面図、図3及び図4は図1のエスカレータの要部正断面図である。なお、図1では、注意喚起ラベル9bは省略されている。
このエスカレーターでは、踏段19の両側に、僅かな隙間を保持してスカートガード1,2,3が設けられている。また、踏段19の両側には、欄干20が設けられている。
この欄干20の上部に往路の手摺13Aが設けられている。欄干20とスカードガード1,2,3との間には、両者の隙間を塞ぐためのインナーデッキ18が設けられている。
このインナーデッキ18の欄干20を境にして外側には、アウターデッキ30及び外装21が設けられている。また、スカートガード1,2,3、インナーデッキ18、アウターデッキ30及び外装21により形成された筐体内部31には、帰路の手摺13が設けられている。
各スカートガード1,2,3は、スカートガード1,2,3の下端部に取付けられた固定式クリップ17を下アングル12に押し込み、上アングル16にボルト(図示せず)で固定されている。
このスカートガード1,2,3の裏側であって、エスカレータの各上部側となるスカートガード1,2、3の端部には図5に示す、L字形状の下側ブラケット4が取付けられており、またエスカレータの各下部側となるスカートガード1,2、3の端部には図5に示す、L字形状の上側ブラケット5が取付けられている。
この上側ブラケット5は、下側ブラケット4よりも上側に配置されており、また先端部が踏段19に沿って突出して、スカートガード1,2,3から露出している。
また、スカートガード1,2,3の裏側には、一体型機器である一体型センサー6が直接取付けられている。この一体型センサー6も別体型センサー7と同様の機能を有している。
この配線用箱9内の機器(図示せず)は、センサーケーブル10を通じて一体型センサー6及び別体型センサー7と電気的に接続されている。
これらのセンサーケーブル10は、先端部で機器と結線されている。
また、一対ある一体型センサー6のうち、上側の一体型センサー6の両側には、L字形状の干渉防止用ブラケット15が設けられている。
また、各スカートガード1,2,3には、図8に示した注意喚起ラベル9bが貼付されている。
この作業要領ラベル9aは、簡易的な作業指示で、詳細を示す資料番号を記載してあり、詳しい内容を知りたい場合に必要な資料に導く役割も担っている。
先ず、下部スカートガード1の固定式クリップ17を下アングル12に押し込み、また下部スカートガード1を上アングル16に固定する。
次に、下部スカートガード1と同様にして、中部スカートガード2を下アングル12及び上アングル16に取付ける。この中部スカートガード2の固定の際には、帰路の手摺13の上側に配置される、一体型センサー6については予めスカートガード2に実装されている。
しかしながら、このように、中部スカートガード2を下アングル12及び上アングル16に取付けた後、隣接した上部スカートガード3が取付ける前のスペースから別体固定部品8を介して別体型センサー7を取付けており、そのような不都合は生じない。
最後に、上部スカートガード3を下部スカートガード1と同様にして、上部スカートガード3の固定式クリップ17を下アングル12に押し込み、また上部スカートガード3を上アングル16に固定する。
先ず、上部スカートガード3を上方向に移動させて下アングル12及び上アングル16から取り外す。
次に、ボルト32を緩めてから中部スカートガード2の窓部から別体型センサー7の前面部から抜き出す位置まで別体固定部品8を後退させる。また、センサーケーブル10の先端部を配線用箱9内の電気機器から外す。
この後、中部スカートガード2を上方向に移動させて下アングル12及び上アングル16から取り外す。
最後に、下部スカートガード1を上方向に移動させて下アングル12及び上アングル16から取り外す。
これに対しては、中部スカートガード2の下側ブラケット4が上部スカートガード3の上側ブラケット5に干渉することで、中部スカートガード2の上側への移動は阻止される。
このように、この実施の形態のエスカレーターでは、スカートガード1,2,3が誤った手順では取外しができないように制約し、正しい手順に誘導し取外し順序の間違いによる機器の破損の防止をすることができる。
従って、作業者は、スカートガード1,2,3を取り外す際には、注意喚起ラベル9b、作業要領ラベル9aを視認して作業が進められる。
また、作業者は各スカートガード1,2,3が上部、中部及び下部の何れのスカートガード1,2,3であるかを予め記されたマーキングから知ることができる。
そして、上部スカートガード3が取り外された後、作業者は、配線用箱9に貼付された作業要領ラベル9aを視認し、作業を進めることができる。
また、スカートガード1,2,3の裏面近傍の機器と干渉する恐れがあるスカートガード内包機器が複数ある場合でも、このスカートガードのみを細分割することにより、スカートガードの交換枚数を必要最小限に抑えて変更することができる。
また、各センサー6,7から導出したセンサーケーブル10が配線用箱9内の電気機器と接続されているが、配線用箱9及び結線部位は上部スカートガード3のスペースにあり、一体型センサー6及び別体型センサー7のセンサーケーブル10の取付け及び取外し作業を円滑に行なうことができ、またその確認を簡単に行なうことができる。
従って、作業者が中部スカートガード2を上側方向に移動した際に上アングル16と干渉する可能性があるが、干渉防止用ブラケット15との干渉による一体型センサー6の破損を未然に防ぐことができる。
図11はこの発明の実施の形態2のエスカレーターの移動規制部品付き別体固定部品40を示す斜視図である。
この移動規制部品付き別体固定部品40は、実施の形態1の別体固定部品8及び下側ブラケット4を一体にしたものであり、別体固定部8Aと下側ブラケット部4Aとから構成されている。
他の構成は、実施の形態1のエスカレーターと同じである。
物体固定部8Aは、別体固定部品8の機能と同じであり、また下側ブラケット部4Aは、下側ブラケット4の機能と同じである。
また、スカートガード2に下側ブラケット4を設ける必要がなくなり、下側ブラケット4を設けるために構造変更するスカートガード2の枚数を減らすことができるという効果もある。
なお、別体固定部品8及び上側ブラケット5を一体としたものであっても上記移動規制部品付き別体固定部品40と同様の効果を得ることができる。
また、スカートガード1,2,3に機器が実装されていない場合であっても、例えばスカートガードの着脱の安全・品質等の理由において着脱順序に制約を設けたい場合にも利用できることは言うまでもない。
また、乗客コンベアとして動く歩道にも、この発明は適用できる。
Claims (9)
- 踏段の両側に踏段に沿って配置され、かつ上下方向に移動して着脱される複数のスカートガードを有する乗客コンベアであって、
隣接した前記スカートガード間で上下方向の移動順序に制約があるスカートガードにおいて、
一方のスカートガードの端部には、前記踏段と反対側に突出した下側ブラケットが設けられ、
他方のスカートガードの端部には、前記踏段と反対側に突出した上側ブラケットが設けられ、
一方の前記スカートガードは、上下方向に移動する際に、前記下側ブラケットが他方の前記スカートガードの前記上側ブラケットと干渉し、上下方向の移動が阻止されることを特徴とする乗客コンベア。 - 前記スカートガードの前記踏段と反対側には、別体固定部品を介して別体型機器が配置されており、
前記別体固定部品は、前記スカートガードを支持した下アングルに、隣接する未取付のスカートガードのスペースの部位に固定されることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記スカートガードの前記踏段と反対側には、一体型機器が取付けられており、
前記一体型機器の近傍には、前記スカードガードが上下方向に移動した時に一体型機器が周辺の機器と干渉することを防止する干渉防止用ブラケットが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の乗客コンベア。 - 前記別体型機器から導出するケーブルの結線部位は、前記スペースに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベア。
- 前記一体型機器から導出するケーブルの結線部位は、前記スカートガードに隣接する未取付のスカートガードのスペースに設けられていることを特徴とする請求項3に記載の乗客コンベア。
- 前記別体固定部品と前記下側ブラケットとが一体で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベア。
- 前記別体固定部品と前記上側ブラケットとが一体で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベア。
- 前記スカートガード、インナーデッキ、アウターデッキ及び外装により形成された筐体内部には、前記スカートガードの着脱時に、取り外す順序に制約があるスカートガードであることを示す注意喚起ラベル、及び前記スカートガードの着脱作業要領を表示した作業要領ラベルを設けたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の乗客コンベア。
- 乗客コンベアは、エスカレーターであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の乗客コンベア。
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