JP5929364B2 - ネイルプリント装置及び印刷制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ネイルプリント装置及び印刷制御方法に関するものである。
従来、指の爪に印刷を施すネイルプリント装置が提案されている。ネイルプリント装置は、例えば、印刷しようとする爪に対応する指を、装置本体に設けた指載置台に位置決めし、この位置決めした指の爪にインクジェット方式等の印刷ヘッド等を用いて色や絵柄等の画像を印刷するプリント装置である。
例えば個人用にプリント装置を使用する場合、印刷を行う度にユーザが自分に合った設定を行うのは煩雑であり、時間もかかる。
そこで、プリント装置にユーザ認証手段を備え、ユーザ認証手段の認証結果に基づいてユーザが予め設定したユーザ設定情報をプリント装置の設定に反映させることにより、ユーザが印刷の度に設定操作を行わなくても、ユーザに対応した設定となるようにプリント装置の動作状態を制御する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−312116号公報
ところで、ネイルプリント装置で印刷を行うためには、事前に爪に印刷したいネイルデザインを選択、設定する必要がある。
しかしながら、ネイルプリント装置には、複数のネイルデザインが記憶されているため、ユーザは多くの候補の中から所望のネイルデザインを探して選択しなければならない。
例えば、気に入ったデザインを繰り返し印刷したいと思っても、もう一度同じネイルデザインを読み出したり、確認したりするためには、複数のネイルデザインの中から再度探さなければならず、ユーザにとって煩雑であり、時間もかかっていた。
また、特に、1台のネイルプリント装置を、例えば家族や友人等の複数の人で共用して使うような場合には、ユーザが変わる度に多くのネイルデザインの中から所望のデザインを探して選択、設定するという作業をネイル印刷前に行わなければならない。このため、ユーザにとって一層煩雑であるとともに、ネイル印刷にかかる時間が長くなり、簡易にネイル印刷を楽しむことができなかった。
この点、特許文献1に記載のプリント装置は、ユーザの認証を行い、その認証結果に基づいてユーザに対応した設定となるようにプリント装置の設定を変更するものであるが、ここでプリント装置の設定に反映されるユーザ設定情報は、印刷時の明るさ、コントラスト、濃度、色合い等であり、印刷する画像の選択にユーザの認証結果を反映させることができるものではない。
特に、ネイルプリント装置を個人ユーザが使用する場合には、できるだけ煩雑な手続きを省略して、自分の好みに合ったネイルデザインの印刷を簡易迅速に行いたいという要望がある。
特許文献1に記載のプリント装置は、このようなユーザの要望に応えることができるものではなかった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、できるだけ煩雑な手続きを省いて、好みのネイルデザインの印刷を簡易迅速に行うことのできるネイルプリント装置及び印刷制御方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明のネイルプリント装置は、
上面に指が載置される指載置面と、
複数の互いに異なるネイルデザインの画像データを記憶している記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記複数のネイルデザインから選出された1又は複数の特定のネイルデザインのうち、使用者により選択された1つの前記ネイルデザインによる印刷を指の爪に施す印刷部と、
前記指載置面に設けられ、前記指載置面上の予め設定された読取位置に載置された指から個人識別可能な生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記記憶部と前記印刷部と前記生体情報取得部とを制御する制御部と、
を備え、
前記記憶部は、前記印刷を施した爪に対応する指の前記生体情報と当該爪に印刷された前記ネイルデザインとを互いに対応付けて記憶しており、
前記制御部は、
前記指載置面上の前記読取位置に載置された印刷指に対して前記生体情報取得部が取得した前記生体情報を印刷指生体情報とし、該印刷指生体情報と前記記憶部に記憶されている前記生体情報とを照合する生体情報照合部と、
前記生体情報照合部の照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記ネイルデザインを前記特定のネイルデザインとして選出するデザイン選出部と、
前記指載置面上の前記読取位置に載置されて、前記生体情報取得部により前記生体情報が取得された後の前記印刷指の前記爪に、前記印刷部により前記ネイルデザインの印刷が施されるように制御する印刷制御部と、
を有することを特徴としている。
また、本発明の印刷制御方法は、
指の爪に印刷を施すネイルプリント装置の印刷制御方法において、
前記印刷を施す爪に対応する指を印刷指として、前記印刷指が指載置面上の予め設定された読取位置に載置されている状態で、前記印刷指から個人識別可能な生体情報を印刷指生体情報として取得し、
該印刷指生体情報と、前記印刷を施した爪に対応する指の前記生体情報と当該爪に印刷された前記ネイルデザインとを互いに対応付けて記憶している記憶部に記憶されている前記生体情報と、を照合し、
記憶部に記憶されている複数の互いに異なるネイルデザインから、前記照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている1又は複数の特定のネイルデザインを選出し、
前記指載置面上の前記読取位置に載置され、前記生体情報が取得された後の前記印刷指の前記爪に、前記特定のネイルデザインにおける使用者により選択された1つの前記ネイルデザインによる印刷を施ことを特徴としている。
本発明によれば、指載置手段に載置されたユーザの指から個人識別可能な生体情報を取得するとともに、いずれかのネイルデザインが使用者の爪に印刷するものとして選択されると、当該選択されたネイルデザインを使用者の生体情報と対応付けて記憶させておき、印刷指の生体情報がすでに記憶されている生体情報に合致した場合に、当該生体情報に対応付けられているネイルデザインを予め記憶されている複数のネイルデザインから選出し、当該選出されたネイルデザインのうち、ユーザにより選択されたネイルデザインの画像データに基づいて爪に印刷を施すようになっている。
このため、ユーザは、過去に印刷したことのあるネイルデザインを再度印刷したいと思ったときに、煩雑な入力や設定等を行わなくても、指載置手段に印刷指を載置するだけで所望のネイルデザインを簡易迅速に選択して、爪に印刷することができるとの効果を奏する。
本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1のネイルプリント装置の装置本体を概念的に示した斜視図である。 (A)は、本実施形態における掴み部の収納状態における平面図であり、(B)は、(A)のB−B線に沿う断面図であり、(C)は、(A)のC−C線に沿う断面図である。 (A)は、本実施形態における掴み部の引出し状態における平面図であり、(B)は、(A)のB−B線に沿う断面図であり、(C)は、掴み部の一変形例を示す断面図である。 (A)は、本実施形態における指紋読取部の検知面と指との位置関係を示す平面図であり、(B)は、(A)における掴み部のみを断面にして指紋読取部と指との位置関係を示した概念図である。 本実施形態におけるセンサ部の一構成例を示す要部構成図である。 (A)は、本実施形態における指紋読取部による指紋画像の読み取り動作を示す概念図であり、(B)は、指紋読取部により読み取られる指紋画像の一例を示した図である。 図1のネイルプリント装置の正面側の断面図である。 図1のネイルプリント装置の側断面図である。 第1の実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 第1の実施形態における対応付け記憶部のデータ構成例を示す図である。 第1の実施形態のネイルプリント装置におけるネイル印刷処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態において表示部に表示されるデザイン選択画面の一例を示す図である。 第1の実施形態において表示部に表示されるデザイン選択画面の一例を示す図である。 ユーザの爪にネイルデザインが印刷された状態を示す図である。 第2の実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 第2の実施形態における撮影部により撮影される指定領域を示す説明図である。 第2の実施形態における対応付け記憶部のデータ構成例を示す図である。 部分爪領域データを原爪領域データに当てはめる処理を示す説明図である。 第2の実施形態のネイルプリント装置におけるネイル印刷処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態における対応付け記憶部のデータ構成例を示す図である。 第3の実施形態のネイルプリント装置におけるネイル印刷処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態のネイルプリント装置におけるネイル印刷処理を示すフローチャートである。 (A)は、印刷指挿入部に印刷指として人差し指から小指を印刷指挿入部に挿入した際の固定態様を示す断面図であり、(B)は、(A)に示す掴み部の平面図である。
[第1の実施形態]
図1から図15を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第1の実施形態について説明する。なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置の外観を示す斜視図であり、図2は、ネイルプリント装置の内部構成を示す斜視図である。
図1に示すように、このネイルプリント装置1は、ケース本体2及び蓋体4を備えている。蓋体4は、ケース本体2の上面である天板2aの後端部に設けたヒンジ3を介して、ケース本体2に回動可能に連結されている。蓋体4は、ヒンジ3を支点として、ケース本体2の天板2aに重ねられた状態からケース本体2の天板2aに対して立てられた状態(図1参照)まで回動可能となっている。
上記ケース本体2は上方から平面視した場合にほぼ長円状に形成されている。このケース本体2の前側には開閉板2cが起倒可能に設けられている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面下端部に設けられたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。
なお、ケース本体2及び蓋体4の形状、構成はここに例示したものに限定されない。
また、ケース本体2の天板2aには操作部12が設置されており、天板2aのほぼ中央部には表示部13が設定されている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行うための入力手段である。
操作部12には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに印刷するネイルデザインを選択するデザイン選択釦、印刷開始を指示する印刷開始釦、その他各種の入力を行うための操作釦121が配置されている。
本実施形態では、例えば表示部13にネイルデザインを選択するためのデザイン選択画面(図13、図14参照)が表示されるようになっており、ユーザは、所望のネイルデザインを操作釦121によって選択することにより、印刷されるネイルデザインが選択される。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。本実施形態において、この表示部13には、例えば、印刷する爪Tに対応する指(以下「印刷指U1」という)U1を撮影した画像(以下「指画像」という。)、この指画像中に含まれる爪Tの輪郭線(すなわち、爪領域を表す線)、爪Tに印刷すべき画像(すなわち、ネイルデザイン)を選択するためのデザイン選択画面、各種の指示を表示させる指示画面、告知画面、警告画面等が適宜に表示される。
特に、本実施形態において、表示部13は、デザイン選出部514によって印刷指U1の爪Tに印刷するネイルデザインの候補として1又は複数のネイルデザイン(特定のネイルデザイン)が選出されたときに、当該ネイルデザインの画像データに基づく画像(例えばネイルデザインのサムネイル画像)を表示させるデザイン表示手段として機能する。
また、本実施形態では、表示部13の表面にタッチパネルが一体的に構成されている。これにより、ユーザは、図示しないスタイラスペンや指先等により表示部13の表面をタッチするタッチ操作によっても各種の入力を行うことができるようになっており、表示部13のタッチパネルも、上記操作部12と同様に、各種指示等を入力する入力手段として機能する。
表示部13は、後述する制御装置50の表示制御部515(図10参照)に接続され、該表示制御部515によって制御されるようになっている。
また、ケース本体2にはネイルプリント装置1の装置本体10が収容されている。
この装置本体10は、図2に示すように、印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50(図11参照)を備えている。これら印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50は機枠11に設けられている。
なお、機枠11は下部機枠11a及び上部機枠11bによって構成されている。そして、下部機枠11aは箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置され、上部機枠11bは下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている。
印刷指固定部20は、機枠11の中の下部機枠11aに設けられている。すなわち、下部機枠11aには、印刷指挿入部20a、非印刷指挿入部20b及び掴み部20cが設けられており、これらによって印刷指固定部20が構成されている。
ここで、印刷指挿入部20aは、印刷対象である爪Tに対応する指(以下「印刷指U1」という)を挿入するめための指挿入部である。なお、本実施形態では、印刷指挿入部20aに1本ずつ印刷指U1を挿入して爪Tへの印刷等を行う場合を例として説明する。
印刷指挿入部20aの底面(本実施形態では掴み部20cの上面)は、印刷指U1を載置する指載置面(印刷指載置面)として機能する。印刷指U1の撮影や印刷等は、印刷指U1がこの指載置面としての印刷指挿入部20aの印刷指載置面(掴み部20cの上面)に載置された状態で行われる。
また、非印刷指挿入部20bは、印刷指以外の指(以下「非印刷指U2」という。)を挿入するための指挿入部である。
掴み部20cは、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで挟持することが可能な部分である。本実施形態において、この掴み部20cは印刷指挿入部20aと非印刷指挿入部20bとを仕切る隔壁によって構成されている。
図3(A)は、掴み部20cを上側から見た平面図であり、図3(B)は、図3(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、図3(C)は、図3(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
図3(A)等に示すように、本実施形態において、掴み部20cは、指挿入方向の奥側に位置する掴み部本体201とこの掴み部本体201における指挿入方向の手前側端部に係止され、掴み部本体201に対して指挿入方向に沿って引き出し可能に構成された可動部202とを備えている。
掴み部本体201の指挿入方向手前側の内部には、掴み部本体201の指挿入方向の手前側端面に開口し、指挿入方向の手前側から奥側に向かって所定の長さに亘り延在する挿入孔部203が、掴み部本体201の幅方向の両端部近傍にそれぞれ形成されている。挿入孔部203の開口部の径は、挿入孔部203の内部の径よりも小さくなっている。
また、可動部202には、掴み部本体201の挿入孔部203に対応する位置に、それぞれ挿入孔部203内に挿入される挿入支持部204が設けられている。
挿入支持部204の指挿入方向奥側端部には、他の部分よりも径が大きい係止用鍔部205が形成されている。この係止用鍔部205の径は、挿入孔部203の内部の径よりも小さく、挿入孔部203の開口部の径よりも大きくなっている。
図4(A)は、図3(A)に示す掴み部本体201から可動部202が指挿入方向手前側に引き出された状態を示した平面図であり、図4(B)は、図4(A)におけるB−B線に沿う断面図である。
図3(A)及び図3(C)に示すように、可動部202は、挿入支持部204が挿入孔部203内に奥まで挿入された収納状態において、掴み部20cの指挿入方向における長さは最も短くなる。また、図4(A)及び図4(B)に示すように、可動部202は、係止用鍔部205が挿入孔部203の開口部内側に係止されるまで指挿入方向手前側に引き出すことが可能であり、この引出し状態において、掴み部20cの指挿入方向における長さは最も長くなる。本実施形態では、収納状態において掴み部20cにおける指挿入方向手前側端部が印刷指挿入部20aの開口部端面とほぼ面一となり、引出し状態において掴み部20cにおける指挿入方向手前側端部が印刷指挿入部20aの開口部から突出した状態となる。
このように、掴み部20cを掴み部本体201と可動部202とで構成し、掴み部20cの指挿入方向における長さを可変とすることにより、長さの異なる各種の指が印刷指挿入部20aに挿入された場合にも広く対応させることができる。
なお、例えば、可動部202を一定の引き出し状態で係止する係止部材を挿入孔部203や挿入支持部204等に設けてもよい。また、例えば、バネ等の弾性部材を挿入孔部203や挿入支持部204内等に設けて、印刷指U1を印刷指挿入部20aに挿入していなときには、可動部202が掴み部本体201から引き出された状態にされ、印刷指U1を印刷指挿入部20aに挿入して、可動部202に押し込み方向の力が加わったときに、挿入支持部204が挿入孔部203内に挿入されて、可動部202が掴み部本体201側に押し込まれるように構成されていてもよい。
図4(C)は、挿入孔部203内に弾性部材としてバネ206を配置した例を示す断面図である。図4(C)では、バネ206によって挿入支持部204が外側に付勢され、可動部202が掴み部本体201から引き出されている状態を示している。
また、掴み部20cの形状、構成や、指挿入方向における長さを可変とするための構成はここに例示したものに限定されない。
また、図3(B)等に示すように、この掴み部20cの指挿入側端部(すなわち、可動部202の指挿入側端部)は、印刷指U1の腹全体が印刷指載置面に当接した状態で、印刷指U1と非印刷指U2とで掴み部20cを強く挟持することができるように、指挿入方向の断面がほぼ円形となっている。なお、掴み部20cの指挿入側端部の形状は、図示例に限定されないが、楕円形、多角形等、印刷指U1及び非印刷指U2の付け根が突き当てられた際に自然に馴染む形状となっていることが好ましい。
また、図3(A)〜図3(C)、図4(A)及び図4(B)等に示すように、掴み部20cの上面側であって、撮影部30のカメラ32の撮影可能範囲内には、指紋読取部21(指紋センサ)が配置されている。指紋読取部21は、指載置面である印刷指載置面に載置された印刷指U1から個人識別可能な生体情報としての指紋画像を取得する生体情報取得部である。
また、掴み部20cの上面側であって指紋読取部21における指挿入方向奥側端部近傍には、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1の先端部分が突き当てられる突き当て部22が設けられている。
図5(A)は、指載置面である掴み部20cの上面に印刷指U1を載置した状態を上側から見た平面図であり、図5(B)は、図5(A)における印刷指U1以外を断面した側断面図である。
突き当て部22は、所定の位置に印刷指U1を位置決めするものであり、図5(A)及び図5(B)等に示すように指の先端部分が突き当て部22に突き当てられるまで印刷指挿入部20aに印刷指U1を挿入することにより、印刷指載置面に載置された印刷指U1の腹部分が指紋読取部21の検知面DTC上に配置されるようになっている。
なお、指紋読取部21が設けられる位置やその大きさ等、及び突き当て部22等が設けられる位置やその大きさ、形状等は図示例に限定されない。
図6は、本実施形態に係るセンサ部211の一構成例を示す要部構成図であり、図7(A)は、本実施形態に係る指紋読取部21によって指紋画像の読み取りを行う様子を示す概念図であり、図7(B)は、指紋読取部21によって読み取られた指紋画像の一例である。
図7に示すように、本実施形態において、指紋読取部21(指紋センサ)は、センサ部211とこのセンサ部211の下方に配置されているバックライトBLとを備えている。
図6に示すように、本実施形態におけるセンサ部211は、例えば特開2005−242841号公報において開示されているようなダブルゲート型の薄膜トランジスタ構造を有するフォトセンサPS(ダブルゲート型フォトセンサ)を適用したものである。センサ部211は、大別して、多数のフォトセンサ(読取画素)PSを、透明な基板SUB(図7参照)の上に、例えば、n行×m列(n、mは任意の自然数)のマトリクス状に2次元配列したフォトセンサアレイ110と、各フォトセンサPSのトップゲート端子TGを行方向に接続して伸延するトップゲートラインLtと、各フォトセンサPSのボトムゲート端子BGを行方向に接続して伸延するボトムゲートラインLbと、各フォトセンサPSのソース端子S(図7においてソース電極102)を列方向に接続して伸延するソースライン(データライン)Lsと、ドレイン端子D(図7においてドレイン電極103)を所定の低電位電圧(例えば、接地電位)Vssに共通に接続するドレインライン(コモンライン)Ldと、各トップゲートラインLtに接続されたトップゲートドライバ120と、各ボトムゲートラインLbに接続されたボトムゲートドライバ130と、各ソースラインLsに接続されたソースドライバ140と、を備えて構成されている。
本実施形態のセンサ部211において、トップゲートドライバ120、ボトムゲートドライバ130及びソースドライバ140は、各々ドライバICチップ(集積回路チップ)の形態を有し、フォトセンサアレイ110が形成された透明な基板SUB上であって、該フォトセンサアレイ110近傍の周辺領域に配置、実装されている。
ここで、指紋読取部21により印刷指U1の指紋を読み取る手法について、図7(A)及び図7(B)を参照しつつ説明する。
指紋の読み取りを行う場合には、ユーザは印刷指U1をフォトセンサアレイ110の上面の検知面DTCに密着するように載置する。
そして、まず、トップゲート制御信号に基づいてトップゲートドライバ120によりトップゲート端子TGにローレベル(例えば、トップゲート電圧Vtg=−15V)のバイアス電圧φTiが印加され、これにより、電荷蓄積動作(キャリヤ蓄積動作)が開始される。
すなわち、フォトセンサPSが形成された透明な基板SUBの下方に設けられたバックライトBLから、検知面DTCの上に載置されている印刷指U1に対して照射光Lxが照射されると、その反射光Lyが透明電極層からなるトップゲート電極TGxを通過して半導体層101に入射する。これにより、半導体層101に入射した光量に応じて、半導体層101の入射有効領域(キャリヤ発生領域)で電子−正孔対が生成され、半導体層101とブロック絶縁膜104との界面近傍(チャネル領域周辺)に正孔が蓄積される(電荷の蓄積)。
また、この電荷蓄積動作と並行して、ソースゲート制御信号に基づいてソースドライバ140によりソース端子Sにプリチャージパルス(例えば、プリチャージ電圧Vpg=+5V)が印加され、ソース電極102に電荷を保持させるプリチャージ動作が実行される。
この電荷蓄積動作とプリチャージ動作とを行った後、ボトムゲート制御信号に基づいてボトムゲートドライバ130によりボトムゲートラインLbを介して、ボトムゲート端子BGに読み出しパルス(例えば、ボトムゲート電圧(=読み出しパルス電圧)Vbg=+10Vのハイレベル)φBiが印加される。これにより、電荷蓄積動作においてチャネル領域に蓄積されたキャリヤ(正孔)に応じたソースライン電圧VD(データ電圧Vrd;電圧信号)をソースドライバ140により読み出す読み出し動作が実行される。
ここで、読み出しパルスφBiの印加期間(読み出し期間)におけるソースライン電圧VD(データ電圧Vrd)の変化傾向は、電荷蓄積動作において蓄積されたキャリヤが多い場合(明状態)には、電圧が急峻に低下する傾向を示し、一方、蓄積されたキャリヤが少ない場合(暗状態)には緩やかに低下する傾向を示すので、例えば、読み出し動作の開始から所定の時間経過後のデータ電圧Vrdを検出することにより、フォトセンサPSに入射した光の量、すなわち、被写体の明暗パターンに対応した明度データ(明暗情報)を検出することができる。
そして、このような特定の行(i行目)に対する一連の明度データ検出動作を1サイクルとして、上述したフォトセンサアレイ110の各行(i=1、2、・・・n)に対して、同様の動作処理を繰り返すことにより、図7(B)に示すような印刷指U1の2次元画像(指紋画像)を明度データとして読み取ることができる。
図8は、本実施形態に係るネイルプリント装置1の正面側の断面図であり、図9は、ネイルプリント装置1の側断面図である。なお、図9では、印刷指挿入部20aに印刷指U1として左手の親指が挿入されている状態を例示している。
図8及び図9に示すように、撮影部30は、機枠11の中の上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bには基板31が設置されており、この基板31の中央部下面にはカメラ32が設置されている。カメラ32は、例えば、ドライバーを内蔵し、200万画素程度以上の画素を有している。また、基板31には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。撮影部30は、このカメラ32及び照明灯33を備えて構成されている。
この撮影部30は、後述する制御装置50の撮影制御部511(図10参照)に接続され、該撮影制御部511によって制御されるようになっている。
なお、撮影部30によって撮影された指画像の画像データは、後述する記憶部52に記憶される。ここで、指画像の画像データは、指載置面としての掴み部20cの上面の位置情報を含んでいる。
また、印刷部40は、デザイン選出部514によって選出された1又は複数のネイルデザインのうちから、ユーザにより設定されたネイルデザインの画像データに基づいて爪Tに印刷を施すものであり、主に上部機枠11bに設けられている。
すなわち、図8及び図9に示すように、上部機枠11bの両側板には、2本のガイドロッド41が、掴み部本体201の幅方向に沿った左右方向で水平に、互いに平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、図9に示すように、主キャリッジ42の前壁42aおよび後壁42bには2本のガイドロッド44が、ガイドロッド41に対して直交する前後方向に沿って、互いに平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面中央部には、印刷ヘッド46が搭載されている。本実施形態において、印刷ヘッド46は、例えば、インクを微滴化したインク滴を噴射し、印刷対象である爪Tにインク滴を着弾させて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドである。
主キャリッジ42は、動力伝達手段(図示せず)を介してモータ43に連結され、モータ43の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向に移動するように構成されている。また、副キャリッジ45は、動力伝達手段(図示せず)を介してモータ47に連結され、モータ47の正逆回転によって、ガイドロッド44に沿って前後方向に移動するように構成されている。
また、下部機枠11aには、印刷ヘッド46にインクを供給するためのインクカートリッジ48が設けられている。インクカートリッジ48は、図示しないインク供給管を介して印刷ヘッド46と接続されており、適宜印刷ヘッド46にインクを供給するようになっている。なお、印刷ヘッド46自体にインクカートリッジを搭載する構成、インクカートリッジと印刷ヘッド46とが一体化した構成のものを適用してもよい。
印刷部40は、ガイドロッド41、主キャリッジ42、モータ43、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、モータ47及びインクカートリッジ48等を備えて構成されている。この印刷部40のモータ43、印刷ヘッド46、モータ47は、後述する制御装置50の印刷制御部516(図10参照)に接続され、該印刷制御部516によって制御されるようになっている。
また、制御装置50は、例えば上部機枠11bに配置された基板31等に設置されている。図10は、本実施形態におけるネイルプリント装置の制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置50は、図10に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)等によって構成されている制御部51、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成される記憶部52を備えるコンピュータである。
記憶部52には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
本実施形態において、記憶部52には、ネイルデザイン記憶部521、指紋画像記憶部522、対応付け記憶部523が設けられている。
ネイルデザイン記憶部521は、爪Tに印刷可能なネイルデザインの画像データ(印刷データ)を複数記憶している。各ネイルデザインの画像データには、各データを特定することのできるアクセス情報(例えば、デザイン番号である「No.0001」「No.0002」…等)が付帯されている。
指紋画像記憶部522は、生体情報取得部である指紋読取部21により印刷指U1に対応して取得された生体情報としての指紋画像の画像データを記憶している。各指紋画像の画像データには、各データを特定することのできるアクセス情報(例えば、「指紋画像A」「指紋画像B」「指紋画像C」等)が付帯されている。
対応付け記憶部523は、ネイルデザイン記憶部521に記憶されているいずれかのネイルデザインがユーザの爪Tに印刷するものとして選択されたときに、当該選択されたネイルデザイン(すなわち、当該ユーザによって選択され、ユーザの爪Tに印刷されたことのあるネイルデザインの履歴)をユーザの生体情報としての指紋画像と対応付けて、複数記憶している。
図11は、本実施形態における対応付け記憶部523のデータ構成例を示す図である。
図11に示すように、本実施形態では、指紋画像の画像データを特定することのできるアクセス情報(例えば、図11において「指紋画像A」「指紋画像B」「指紋画像C」等)がネイルデザインの画像データを特定することのできるアクセス情報(例えば、図11において「No.0009」「No.0011」「No.0015」等)と対応付けられて、対応付け記憶部523に記憶されている。
例えば、指紋画像記憶部522に記憶されている「指紋画像A」に合致する指紋画像を有するユーザの印刷指U1の爪Tには、過去に「No.0009」「No.0011」「No.0015」の3つのネイルデザインが印刷されたことがあるという場合、図11における「指紋画像A」の段に示すように、「指紋画像A」のアクセス情報とネイルデザインのアクセス情報であるデザイン番号「No.0009」「No.0011」「No.0015」とが対応付けられて記憶される。これにより、指紋読取部21によってユーザの印刷指U1から「指紋画像A」に合致する指紋画像が読み取られたときは、当該ユーザの爪Tに印刷すべきネイルデザインとしてこれら「No.0009」「No.0011」「No.0015」のネイルデザインをネイルデザイン記憶部521から読み出すことが可能となっている。
なお、対応付け記憶部523には、過去に当該ユーザによって選択されたネイルデザインの履歴がすべて対応付けられていてもよいし、例えば常に直近の所定数(例えば5つ)のネイルデザインのみを記憶し、新たにネイルデザインが選択され印刷されたときは選択時期の古いものから順次破棄されるように構成してもよい。
なお、対応付け記憶部523の構成はここで示したものに限定されず、例えば、画像データにアクセスするためのアクセス情報ではなく、指紋画像の画像データ自体とネイルデザインの画像データ自体とが対応付け記憶部523において相互に対応付けられて記憶されていてもよい。この場合には別途ネイルデザイン記憶部521や指紋画像記憶部522を設ける必要がない。
なお、対応付け記憶部523に記憶される内容はここに例示したものに限定されない。例えば、手の種類(すなわち、右手か左手かの区別)、指の種類(親指から小指までの5指)等も対応付け記憶部523に指紋画像と対応付けられて記憶されていてもよい。
また、記憶部52は、その他、撮影部30によって撮影された画像のデータ等を記憶する記憶部等を備えていてもよい。
制御部51は、機能的に見た場合、撮影制御部511、記憶制御部512、指紋照合部513、デザイン選出部514、表示制御部515、印刷制御部516等を備えている。これら撮影制御部511、記憶制御部512、指紋照合部513、デザイン選出部514、表示制御部515、印刷制御部516等としての機能は、CPUと記憶部52のROM等に記憶されたプログラムとの共働によって実現される。なお、制御部51に含まれる機能部はここに挙げたものに限定されず、その他の機能部を備えていてもよい。
撮影制御部511は、ユーザの印刷指U1の指画像等を撮影するように、撮影部30の撮影動作を制御する。例えば撮影制御部511は、ユーザが印刷指U1を印刷指挿入部20aに挿入する際に、印刷指挿入部20a内に挿入される印刷指U1の様子を撮影部30に撮影させる。撮影部30によって撮影された画像は例えば表示部13等に表示され、ユーザが印刷指U1をセットする際に目視にて印刷指U1の配置を確認できるようにすることが好ましい。
なお、撮影制御部511は、撮影部30によって取得された画像の画像データを記憶部52に記憶させるようになっていてもよい。
記憶制御部512は、ネイルデザイン記憶部521に記憶されている複数のネイルデザインのうちのいずれかのネイルデザインがユーザの爪Tに印刷するものとして選択されたときに、当該選択されたネイルデザインをユーザの生体情報である指紋画像と対応付けて対応付け記憶部523に記憶させる第1の記憶制御手段として機能する。
なお、本実施形態では、前述のように、指紋画像の画像データ自体は指紋画像記憶部522に記憶されるようになっており、また、ネイルデザインの画像データ自体はネイルデザイン記憶部521に記憶されている。記憶制御部512は、指紋画像の画像データにアクセスするためのアクセス情報とネイルデザインの画像データにアクセスするためのアクセス情報とを互いに対応付けて対応付け記憶部523に記憶させる。
指紋照合部513は、生体情報取得部である指紋読取部21によって印刷対象となる爪Tに対応する印刷指U1の印刷指生体情報としての印刷指U1の指紋画像の画像データが取得されたときに、当該指紋画像の画像データ(印刷指U1の指紋画像)と、対応付け記憶部523に記憶されている生体情報としての複数の指紋画像の画像データとを照合する生体情報照合部である。
すなわち、本実施形態では、印刷指挿入部20a内にユーザの印刷指U1が載置されると、この印刷指U1の指紋画像が指紋読取部21により読み取られる。そして、指紋照合部513は、印刷指U1の指紋画像が指紋読取部21により読み取られると、この指紋画像の画像データが、対応付け記憶部523に記憶されている複数の指紋画像の画像データのうちの何れかと一致するか否か、パターンマッチングを行う。パターンマッチングの手法は特に限定されないが、例えば複数の特徴点について対応する点があるか否かを判断することにより照合を行う。
デザイン選出部514は、生体情報照合部である指紋照合部513による照合の結果、印刷指生体情報としての印刷指U1の指紋画像の画像データが、対応付け記憶部523に記憶されている生体情報としての複数の指紋画像の画像データのうちの特定の指紋画像の画像データ(生体情報)に合致すると判定されたときに、当該特定の指紋画像の画像データ(生体情報)に対応付けて記憶されている1又は複数のネイルデザインを、印刷指U1の爪Tに印刷するネイルデザインの候補として選出する。
なお、デザイン選出部514は、特定の指紋画像の画像データ、すなわち、印刷を行おうとしているユーザの指紋画像に対応付けて対応付け記憶部523に記憶されているネイルデザインが複数ある場合、その全てを選出してもよいし、対応付け記憶部523に記憶された時期の最も新しいものを1又は上位所定数選出してもよい。また、例えば、各ネイルデザインが過去に印刷すべきデザインとして選択された回数等を対応付け記憶部523に記憶させておき、対応付け記憶部523に記憶されている複数のネイルデザインのうち、この回数の多いもの(すなわち、ユーザによる使用頻度の高いもの)を1又は上位所定数選出してもよい。
表示制御部515は、表示部13に各種の表示画面を表示させる。
本実施形態では、表示制御部515は、前述のように、印刷指U1の指画像や爪Tの輪郭線(すなわち、爪領域を表す線)、ネイルデザインを選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面、告知画面、警告画面等を表示部13に表示させるようになっている。
特に本実施形態では、表示制御部515は、デザイン選出部514によって印刷指U1の爪Tに印刷するネイルデザインとして1又は複数のネイルデザインが選出されたときに、当該ネイルデザインの画像データに基づく画像を表示部13に表示させる。
印刷制御部516は、デザイン選出部514によって選出され、ユーザにより設定されたネイルデザインによって爪Tに印刷を施すように印刷部40を制御するものである。
具体的には、印刷制御部516は、デザイン選出部514によって選出された1又は複数のネイルデザインの中から、デザイン選択画面等において1つのネイルデザインがユーザにより選択されると、当該ネイルデザインを印刷するネイルデザインとして設定し、設定されたネイルデザインの印刷データをネイルデザイン記憶部521から読み出して、印刷部40に出力する。そして、印刷部40の動作を制御し、当該印刷データに基づいてネイルデザインの印刷を行わせる。
次に、図12から図15を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置1による印刷制御方法について説明する。
図12は、ネイルプリント装置1によって行われるネイル印刷処理を示したフローチャートである。
このネイルプリント装置1により印刷を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置50を起動させる。
ネイルプリント装置1の電源がONとなり、制御装置50が起動すると、図12に示すように、制御部51(表示制御部515)は、ネイル印刷を行う手の1本の指(印刷指U1)を指紋読取部21の上に載置するよう指示する指示画面を表示部13に表示させる(ステップS1)。
制御部51は、印刷指U1が指紋読取部21の上に載置されたか否かを判断する(ステップS2)。そして、印刷指U1が指紋読取部21の上に載置されていない判断した場合(ステップS2;NO)には、ステップS2の判断処理を繰り返す。他方、指紋読取部21の上に印刷指U1が載置されたと判断した場合(ステップS2;YES)には、制御部51は、指紋読取部21によって、指紋読取部21の上に載置された印刷指U1の指紋画像の画像データを取得する(ステップS3)。そして、制御部51(指紋照合部513)は、指紋読取部21によって取得されたこの指紋画像の画像データを、記憶部52の対応付け記憶部523に記憶されている複数の指紋画像と照合し(ステップS4)、取得した印刷指U1の指紋画像が対応付け記憶部523に記憶されている複数の指紋画像のうちの特定のユーザの特定の指紋画像と合致するか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、印刷指U1の指紋画像の画像データが、対応付け記憶部523に記憶されている複数の指紋画像のうちのいずれかの指紋画像(すなわち、対応付け記憶部523内のデータとアクセス情報によって紐付けられている指紋画像記憶部522内のいずれかの指紋画像)の画像データと合致するか否かを、パターンマッチングによって判断する。
そして、印刷指U1の指紋画像が対応付け記憶部523に記憶されている特定の指紋画像と合致すると判断した場合(ステップS5;YES)には、デザイン選出部514は、対応付け記憶部523において当該特定のユーザの特定の指紋画像と対応付けて記憶されている特定のネイルデザインの画像データを読み出す(ステップS6)。例えば、印刷指U1の指紋画像が、図11に示す対応付け記憶部523に記憶されている「指紋画像A」と合致する場合、デザイン選出部514は、この「指紋画像A」と対応付けられているネイルデザイン(図11では、デザイン番号「No.0009」「No.0011」「No.0015」のネイルデザイン)を選出し、このデザイン番号に紐付けられているネイルデザインの画像データをネイルデザイン記憶部521から読み出す。そして、表示制御部515は、当該特定のネイルデザイン(すなわち、図11では、デザイン番号「No.0009」「No.0011」「No.0015」のネイルデザイン)の画像データに対応する画像を表示部13に表示させる(ステップS7)。
図13は、デザイン番号「No.0009」「No.0011」「No.0015」のネイルデザインの画像データがデザイン選出部514によって選出された場合に、これらの画像データに基づく画像が表示されている表示部13のデザイン選択画面の一例を示す図である。
図13に示すように、表示部13のデザイン選択画面には、デザイン選出部514によって選出されたネイルデザインのサムネイル画像が、そのデザイン番号(図13において「No.0009」「No.0011」「No.0015」)とともに一覧表示される。なお、ネイルデザインの表示のさせ方、デザイン選択画面のレイアウト等はここに例示したものに限定されない。
デザイン選択画面には、ネイルデザインを選択、指定するための「決定釦」が設けられており、ユーザが、爪Tに印刷したいいずれかのネイルデザインにタッチして「決定釦」を押すことで、当該ネイルデザインを指定する指示信号が出力され、印刷すべきネイルデザインが指定される。なお、ネイルデザインの指定は、操作部12からデザイン番号を入力する等によって行われてもよい。
また、一画面に収まらない数のネイルデザインがネイルデザイン記憶部521に記憶されている場合等には、デザイン選択画面には、次の候補を表示させるための「次ページ釦」、前の候補に戻るための「前ページ釦」が設けられ、ユーザがこれらの釦を操作することで、適宜表示画面を切り替えることができるようになっている。
ユーザにより、デザイン選択画面に表示されたネイルデザインの中からいずれかのネイルデザインが指定されると、当該ネイルデザインが爪Tに印刷するネイルデザインとして設定される(ステップS8)。
なお、印刷指U1の指紋画像と合致する特定の指紋画像(例えば図11において「指紋画像B」)に対応付けられているネイルデザインが1つしかない場合には、デザイン選出部514は、当該1つのネイルデザイン(図11では、デザイン番号「No.0006」の画像データを読み出し、表示制御部515は、当該ネイルデザインの画像を表示部13の図示しないデザイン確認画面に表示させる。また、特定の指紋画像に対応付けられているネイルデザインは複数あるが、デザイン選出部514がそのうち所定の優先順位の高い1つのみを選出する構成とした場合にも、デザイン選出部514により選出された当該1つのネイルデザインの画像を表示部13のデザイン確認画面に表示させる。デザイン確認画面には、ネイルデザインの設定を確定させるための「決定釦」が設けられており、ユーザがこの「決定釦」を押すことで、当該ネイルデザインを指定する指示信号が出力され、爪Tに印刷すべきネイルデザインが設定される。
他方、印刷指U1の指紋画像が対応付け記憶部523に記憶されているいずれの指紋画像とも合致しないと判断した場合(ステップS5;NO)には、制御部51(表示制御部515)は、取得した指紋画像が記憶部52(対応付け記憶部523)に記憶されている指紋画像と合致しない旨のメッセージを表示部13に表示させる(ステップS9)。そして、この場合には、ネイルデザイン記憶部521に記憶されている複数のネイルデザインの中から爪Tに印刷したいネイルデザインを選択するためのデザイン選択画面を表示部13に表示させる(ステップS10)。
図14は、上記場合に表示部13に表示されるデザイン選択画面の一例を示す図である。
図14に示すように、デザイン選択画面には、ネイルデザイン記憶部521に記憶されている複数のネイルデザインのサムネイル画像が、そのデザイン番号(図14においてNo.0001〜No.0018)とともに一覧表示される。なお、ネイルデザインの表示のさせ方、デザイン選択画面のレイアウト等はここに例示したものに限定されない。
デザイン選択画面には、ネイルデザインを選択、指定するための「決定釦」が設けられており、ユーザが、爪Tに印刷したいいずれかのネイルデザインにタッチして「決定釦」を押すことで、当該ネイルデザインを指定する指示信号が出力され、印刷すべきネイルデザインが指定される。なお、ネイルデザインの指定は、操作部12からデザイン番号を入力する等によって行われてもよい。
また、一画面に収まらない数のネイルデザインがネイルデザイン記憶部521に記憶されている場合には、デザイン選択画面には、次の候補を表示させるための「次ページ釦」、前の候補に戻るための「前ページ釦」が設けられ、ユーザがこれらの釦を操作することで、適宜表示画面を切り替えることができるようになっている。
ユーザにより、デザイン選択画面に表示されたネイルデザインの中からいずれかのネイルデザインが指定されると、当該ネイルデザインが爪Tに印刷するネイルデザインとして設定される(ステップS11)。
爪Tに印刷するネイルデザインが設定されると(すなわち、ステップS8及びステップS11)、印刷制御部516は、当該設定されたネイルデザインの画像データ(印刷データ)を印刷部40に出力し、当該ネイルデザインが印刷部40により爪Tに印刷される(ステップS12)。
図15は、デザイン番号「No.0009」のネイルデザインが印刷すべきネイルデザインとして設定された場合に、これがユーザの右手の5指の爪Tに印刷された例を示した図である。
そして、記憶制御部512は、印刷するネイルデザインとして設定されたネイルデザインに対応する画像データを当該ユーザ(当該ユーザを特定する指紋画像)に対応させて対応付け記憶部523に記憶させる(ステップS13)。具体的には、当該ネイルデザインのアクセス情報(例えばデザイン番号「No.0009」)と、当該ユーザの印刷指U1から読み取られた指紋画像(本実施形態では当該指紋画像に付されたアクセス情報。例えば「指紋画像A」)とを対応付けて対応付け記憶部523に記憶させる。
なお、複数の指の爪Tにネイル印刷を行う場合には、1つの爪Tについて印刷が終了すると、まだ印刷が施されていない他の指があるか否かを制御部51が判断し、未印刷の指がある場合には、次の指を指紋読取部21の上に載置するように指示する指示画面を表示部13に表示させ、ステップS2以降の処理が繰り返される。
以上のように、本実施形態によれば、生体情報取得部としての指紋読取部21によってユーザの印刷指U1から個人識別可能な生体情報としての指紋画像を取得するとともに、当該ユーザの爪Tに印刷するものとしていずれかのネイルデザインが選択されたときには、ネイル印刷を行う度に、当該ネイルデザインを当該ユーザの指紋画像と対応付けて対応付け記憶部523に記憶させておく。そして、次にネイル印刷する際に、ユーザの印刷指U1の指紋画像が、対応付け記憶部523に記憶されている指紋画像と合致すると、当該指紋画像と対応付けられているネイルデザイン(すなわち、過去にユーザの爪Tに印刷されたネイルデザインの履歴)が当該ユーザの爪Tに印刷するネイルデザインの候補として選出されるようになっている。このため、印刷指U1を印刷指挿入部20aに入れて印刷指U1の指紋画像を読み取らせるだけで、多数のネイルデザインの中から当該ユーザが過去に印刷したことのあるネイルデザインの履歴を容易に読み出すことができる。これにより、一人のユーザが以前使用したネイルデザインをもう一度印刷したいという場合に、煩雑な入力操作等を行う必要がない。これにより、簡易迅速に好みのネイルデザインを爪Tに印刷することができる。
また、本実施形態では、デザイン選出部514によって印刷指U1の爪Tに印刷するネイルデザインとして1又は複数のネイルデザインが選出されたときには、デザイン表示部としての表示部13に当該ネイルデザインの画像データに基づく画像を表示させる。このため、ユーザは、過去に使用したネイルデザインを自ら表示画面上で確認することができ、複数のネイルデザインが選出されている場合には、その中から任意の1つを選択することができる。
また、デザイン選出部514によって選出されたネイルデザインを印刷前に表示画面上で確認することができるため、過去に印刷したネイルデザインを確認して、気に入らない場合には、新たにネイルデザインを選び直すことも可能である。
なお、本実施形態では、デザイン選出部514によって選出されたネイルデザインを表示部13に表示させて、ユーザが「決定釦」を押す入力操作を行うことで爪Tに印刷するネイルデザインとして確定される場合を例示したが、デザイン選出部514によって選出されたネイルデザインの表示部13への表示は本発明において必須ではない。
例えば、デザイン選出部514によって選出されたネイルデザインが1つしかない場合であれば、当該ネイルデザインを確認するためのデザイン確認画面を表示部13に表示させることなく、すぐに当該ネイルデザインを爪Tに印刷するネイル印刷に移行してもよい。この場合には、ネイルデザインの確認や入力操作等を行う必要がないため、より簡易迅速にネイル印刷を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、図16から図20を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、ネイル印刷処理の内容が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図16は、本実施形態におけるネイルプリント装置の制御構成を示す要部ブロック図である。
本実施形態では、撮影制御部511は、撮影部30を制御して印刷指U1の爪Tを含む指画像を取得させる。撮影制御部511は、撮影部30によって取得された指画像の画像データを記憶部52に記憶させるようになっており、この指画像は後述する爪領域抽出部517が原爪領域データや部分爪領域データを抽出するための指画像として用いられる。
図17は、指画像を撮影する際の撮影部30による撮影範囲を示す平面図である。
本実施形態の撮影部30は、印刷指U1の爪Tを含む指定領域paを撮影して指画像を取得する指画像取得部として機能するようになっており、ネイル印刷を行うために印刷指挿入部20a内に載置された印刷指U1を照明灯33によって照明し、カメラ32によって撮影する。この場合、図17に示すように、指紋読取部21の検知面DTCの上の領域及びこの領域の周辺領域が撮影部30による撮影範囲である指定領域paとして設定される。
また、本実施形態において記憶制御部512は、本実施形態における生体情報取得部である指紋読取部21によりユーザの印刷指U1に対応して取得された生体情報としての指紋画像(指紋画像の画像データにアクセスするためのアクセス情報)と、原爪領域抽出部である爪領域抽出部517により印刷指U1に対応して抽出された爪領域データ(爪T全体に対応する原爪領域データ)とを互いに対応付けて記憶部52の対応付け記憶部523に記憶させる第2の記憶制御手段として機能する。
図18は、本実施形態における対応付け記憶部523のデータ構成例を示す図である。
図18に示すように、本実施形態では、指紋画像の画像データを特定することのできるアクセス情報(例えば、図18において「指紋画像A」「指紋画像B」「指紋画像C」等)が原爪領域データ及び当該指紋画像と対応するユーザの爪Tに印刷されたネイルデザインの履歴と対応付けられて対応付け記憶部523に記憶されている。
これにより、例えば、指紋読取部21によってユーザの印刷指U1から読み取られた指紋画像が指紋画像記憶部522に記憶されている「指紋画像A」の画像データに合致する場合、このアクセス情報に基づいて「指紋画像A」と対応する原爪領域データを当該ユーザの爪Tの原爪領域データとして対応付け記憶部523から読み出すことが可能となっている。
なお、対応付け記憶部523の構成はここで示したものに限定されず、例えば、指紋画像の画像データ自体が対応付け記憶部523において原爪領域データと対応付けられて記憶されていてもよい。また、原爪領域データについても個別のデータにアクセスするためのアクセス情報のみが指紋画像と対応付けられて記憶され、原爪領域データ自体は別途記憶部52に記憶される構成としてもよい。
また、図16に示すように、本実施形態における制御部51には、第1の実施形態で示した各機能部の他、爪領域抽出部517、爪領域データ読出部518、印刷領域設定部519が設けられている。
爪領域抽出部517は、指画像取得部である撮影部30により取得された指画像から、爪Tの形状に対応する原爪領域データを抽出する原爪領域抽出手段として機能する。
また、本実施形態では、爪領域抽出部517は、指載置面である印刷指載置面に印刷指U1が載置され、撮影部30により当該印刷指U1の爪Tを含む印刷指画像が取得されたときに、この印刷指画像から、爪Tの一部に対応する部分爪領域データを抽出する部分爪領域抽出手段としても機能する。
爪領域抽出部517は、例えば、撮影部30により取得された指画像の中から、爪Tとそれ以外の指部分との輝度や色の違い等に基づいて爪領域データ(原爪領域データ及び部分爪領域データ)を抽出する。爪領域抽出部517によって抽出される爪領域データは、例えば爪Tの輪郭を示す位置座標のデータである。なお、爪領域抽出部517が爪領域データ(原爪領域データ及び部分爪領域データ)を抽出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
また、部分爪領域抽出手段としての爪領域抽出部517により抽出される部分爪領域データは、例えば爪Tの根元側の少なくとも一方の側の角部分を含むある程度の長さの領域の輪郭のデータである(例えば図19の左側に実線で示す部分参照)。なお、部分爪領域データとしてどの部分のデータを抽出するかはここに示した例に限定されないが、部分爪領域データは原爪領域データとのパターンマッチング(合わせ込み)を行うためのデータであるため、爪Tの形状の個体差が現れやすく、経時変化しにくい部分に対応するデータであることが好ましい。このため、部分爪領域データとしては、爪Tの根元部分の他、例えば爪Tの幅方向の少なくとも一方の側のある程度の長さ部分の輪郭のデータでもよい。これに対して、爪Tの先端側は、爪Tが伸びることで長さや形状が変化するため、部分爪領域データとして好ましくない。また、輪郭を表す線のデータ以外にも、爪Tの輪郭上の複数の点(特徴点)を部分爪領域データとして抽出してもよい。ここで、部分爪領域データは、指載置面としての掴み部20cの上面の位置情報を含んでいる。
爪領域データ読出部518は、生体情報照合部である指紋照合部513による照合の結果、印刷指生体情報である印刷指U1の指紋画像の画像データが指紋画像記憶部522に記憶されている複数の指紋画像のうちの特定の指紋画像に合致すると判定されたとき、対応付け記憶部523に記憶されている原爪領域データのうちの、当該特定の指紋画像(生体情報)に対応付けて記憶されている特定の原爪領域データを対応付け記憶部523から読み出す。
すなわち、ユーザの印刷指U1の指紋画像が取得され、これがすでに対応付け記憶部523に記憶済みの特定の指紋画像と合致する場合に、爪領域データ読出部518は、当該印刷指U1の爪Tの輪郭を表すデータとして、当該特定の指紋画像と対応付けられている原爪領域データを読み出す。これにより、印刷時に改めて印刷対象である爪領域全体の抽出処理を行う必要がなく、印刷領域の設定に要する処理時間の短縮を図ることができる。
印刷領域設定部519は、爪領域データ読出部518により対応付け記憶部523から読み出された特定の原爪領域データに基づいて、印刷指U1の爪Tに対応する印刷領域を設定する。
本実施形態において、印刷領域設定部519は、部分爪領域抽出手段としての爪領域抽出部517により印刷指U1の指画像から抽出された部分爪領域データ(すなわち、印刷対象となる爪Tの爪領域の一部を示すデータ)と、爪領域データ読出部518により読み出された特定の原爪領域データ(すなわち、印刷指U1の指紋画像と合致する記憶済みの指紋画像に対応付けられた原爪領域データ)と、に基づいて、印刷指U1の爪Tに対応する印刷領域を設定する。
図19は、印刷領域設定部519による部分爪領域データと原爪領域データとの合わせ込み処理を示す説明図である。
図19に示すように、例えば、部分爪領域データが爪Tの根元部分の一部分の一定範囲(図19において一点鎖線で示す枠内)の輪郭のデータである場合、印刷領域設定部519は、これを原爪領域データにおける爪Tの根元部分の対応する位置に合わせ込むパターンマッチング処理(合わせ込み処理)を行う。
原爪領域データを取得した時の爪Tの位置と、今回の印刷における印刷指U1の爪Tの位置とは、両者において印刷指挿入部20aに挿入した指の位置が互いに多少ずれていることがあり、必ずしも一致しない。この点、印刷指U1の爪Tの部分爪領域データを原爪領域データに合わせ込むことで、両者の位置がずれていた場合でも、印刷指U1の爪Tに応じた適切な位置に印刷領域を設定することができる。また、印刷領域の掴み部20cの上面における位置は、部分爪領域データの掴み部20cの上面の位置情報に基づいて決定される。
なお、その他の構成は、第1の実施形態等と同様であるため、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図20を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置によるネイル印刷処理について説明する。
図20は、ネイルプリント装置によって行われる印刷処理を示したフローチャートである。なお、図20におけるステップS21からステップS28までの処理は第1の実施形態の図12におけるステップS1からステップS8までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
ユーザにより爪Tに印刷すべきネイルデザインが設定されると、次に、制御部51(爪領域データ読出部518)は、当該特定の指紋画像(すなわち、指紋画像に対応する特定のユーザ)に対応付けられて記憶されている原爪領域データを対応付け記憶部523から読み出して取得する(ステップS29)。そして、印刷領域設定部519は、この原爪領域データに基づいて印刷領域を設定する(ステップS30)。具体的には、撮影部30により印刷指U1の指画像を取得して、部分爪領域抽出手段としての爪領域抽出部517がこの指画像から部分爪領域データを抽出する。そして、印刷領域設定部519は、爪領域抽出部517により抽出された印刷指U1の部分爪領域データを、対応付け記憶部523から読み出された原爪領域データに合わせ込むパターンマッチング処理(合わせ込み処理)を行い、これにより原爪領域データを取得した際の爪Tの位置と今回の印刷における爪Tの位置との位置ずれを修正して、印刷領域を設定する。また、印刷領域の掴み部20cの上面における位置は、部分爪領域データの掴み部20cの上面の位置情報に基づいて決定される。
他方、印刷指U1の指紋画像が対応付け記憶部523に記憶されているいずれの指紋画像とも合致しないと判断した場合(ステップS25;NO)には、表示制御部515は、第1の実施形態の図12におけるステップS9からステップS11までの処理と同様に、ネイルデザイン記憶部521に記憶されている複数のネイルデザインを表示部13に表示させ、ユーザによる選択にしたがって、この中からネイルデザインを設定する(ステップS31からステップS33)。
そして、撮影制御部511は、撮影部30を制御して指紋読取部21上を含む指定領域の指画像を取得させる(ステップS34)。さらに爪領域抽出部517は、取得した指画像から爪T全体に対応する原爪領域データを抽出する(ステップS35)。原爪領域データが抽出されると、印刷領域設定部519は、この原爪領域データに基づいて印刷領域を設定する(ステップS36)。また、記憶制御部512は、抽出された原爪領域データを当該印刷指U1の指紋画像に対応付けて対応付け記憶部523に記憶させる(ステップS37)。すなわち、記憶制御部512は、指紋画像記憶部522に記憶されている当該印刷指U1の指紋画像の画像データにアクセスするためのアクセス情報と原爪領域データ(例えば、図18において「原爪領域データa」「原爪領域データb」「原爪領域データc」)とを対応付けて記憶させる。
爪Tに印刷すべきネイルデザイン及び印刷領域が設定されると、印刷制御部516は、設定されたネイルデザインの画像データ(印刷データ)をネイルデザイン記憶部521から読み出して印刷部40に出力し、設定された印刷領域に当該ネイルデザインを印刷させる(ステップS38)。そして、記憶制御部512は、今回の印刷処理において設定されたネイルデザインに対応する画像データを当該ユーザに対応する指紋画像に対応させて対応付け記憶部523に記憶させる(ステップS39)。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、生体情報取得部としての指紋読取部21によって印刷指U1から個人識別可能な生体情報としての指紋画像を取得して、ネイル印刷を行う度に、この指紋画像と当該印刷指U1の爪Tの形状に対応する原爪領域データとを対応付けて対応付け記憶部523に記憶させておく。そして、次にネイル印刷を行う際に、指紋読取部21によって印刷指U1の指紋画像を読み取り、読み取られた指紋画像と合致する特定の指紋画像と対応付けられている原爪領域データを対応付け記憶部523から読み出し、この原爪領域データに基づいて印刷領域を設定する。このように、本実施形態では、一旦ネイル印刷を行ってその際に原爪領域データが対応付け記憶部523に記憶されると、その後煩雑な入力操作等を行う必要がなく、印刷指U1を印刷指挿入部20aに挿入し、所定位置に指先を載置するだけで、自分の爪Tの原爪領域データを読み出し、この原爪領域データに基づいて適切な位置に印刷領域を設定することができる。
また、ネイル印刷においては、印刷を行う領域である爪領域全体を抽出する作業に時間がかかり、これを印刷の度に行うとネイル印刷に要する時間が長くなってしまう。この点、本実施形態では、指紋画像と対応付けて予め記憶されている原爪領域データに基づいてネイル印刷を行う印刷領域を自動的に設定する。このため、ネイル印刷を行う度に爪領域全体の抽出処理を行う手間を省くことができ、ネイル印刷に係わる時間を短縮して、簡易迅速にネイル印刷を行うことができる。
なお、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、1人のユーザが自分専用機として用いることもできるし、家族や友人等と共用して用いることもできるものである。そして、本ネイルプリント装置1は、1人のユーザが自分専用機として用いる場合にも、煩雑な設定なく自分の爪の形状等を示すデータである原爪領域データを簡易に記憶部52に記憶させることができ、次回以降のネイル印刷時にはこの原爪領域データに基づいて印刷領域を自動的に設定することができる。また、複数人で共用して装置を用いる場合にも、各ユーザ毎に原爪領域データを簡易に記憶させることができ、次回以降のネイル印刷時には各ユーザの指紋画像を読み取るだけで当該ユーザの原爪領域データを読み出し、これに基づいて印刷領域を自動的に設定することができる。このため、ユーザが変わる度に煩雑な入力操作等を行う必要がなく、複数のユーザで1台の装置を使用する場合でも簡易迅速にネイル印刷を行うことができる。
また、本実施形態では、ネイル印刷時には、印刷指U1の爪Tを含む印刷指画像を取得して、この印刷指画像から、爪Tの一部に対応する部分爪領域データを抽出し、この部分爪領域データと登録済みの特定の原爪領域データとを合わせこんで印刷領域を設定する。このため、使用者登録を行った際(すなわち原爪領域データが取得された際)とネイル印刷時とで、爪Tの位置がずれている場合でも、ずれを補正して正しい範囲に印刷領域を設定することができる。また、ネイル印刷時に取得する爪領域データは爪Tの一部に対応する部分爪領域データのみであるため、爪領域データの抽出にかかる時間を短縮でき、さらに、原爪領域データとの合わせ込み(パターンマッチング)もこの爪Tの一部に対応する部分でのみ行うため、パターンマッチングに要する処理時間も短縮することができる。
なお、本実施形態では、印刷領域設定部519が、原爪領域データに部分爪領域データを合わせ込むことにより印刷領域を設定する場合を例としたが、印刷領域設定部519が印刷領域を設定する手法はこれに限定されない。
例えば、原爪領域データを取得した後、すぐに今回のネイル印刷処理を行う場合や、印刷指挿入部20a内に印刷指U1を所定の位置に固定する手段を設けて印刷時には常に同じ位置に爪Tが配置されるように構成した場合等、原爪領域データの取得時と今回の印刷時とで爪Tの位置ずれが生じないような場合には、原爪領域データによって特定される領域をそのまま印刷領域として設定してもよい。原爪領域データと部分爪領域データとの合わせ込み(パターンマッチング)を行わない場合には、一旦原爪領域データを取得した後は印刷前に爪Tを撮影して指画像を取得したり、この指画像から爪領域(部分爪領域)データを抽出したりする必要がなく、印刷処理にかかる時間をさらに短縮することができる。
[第3の実施形態]
次に、図21、図22A及び図22Bを参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、対応付け記憶部に記憶される事項等が第1の実施形態及び第2の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態のネイルプリント装置では、第1の実施形態と同様に、ユーザの指紋画像(指紋画像のアクセス情報)と過去にユーザの爪Tに印刷されたネイルデザインの履歴(ネイルデザインのアクセス情報)とが対応付けられて対応付け記憶部523(図21参照)に記憶されている。
また、本実施形態において、操作部12、表示部13のタッチパネル等の入力手段は、ユーザに固有の使用者固有情報を入力することができる固有情報入力手段として機能するようになっている。
そして、記憶制御部512は、固有情報入力手段である操作部12等により使用者固有情報が入力されたときに、当該使用者固有情報をこれと対応する使用者の生体情報である指紋画像と対応付けて対応付け記憶部523に記憶させる第3の記憶制御手段として機能する。
ここで使用者固有情報とは、例えば、ユーザの「氏名」「年令」「性別」等のユーザの個人的な情報である。なお、使用者固有情報はここに挙げたものに限定されず、例えば「職業」等が含まれていてもよい。
また、本実施形態では、生体情報照合部である指紋照合部513による照合の結果、印刷指U1の指紋画像(印刷指生体情報)が指紋画像記憶部522に記憶されている生体情報である複数の指紋画像のうちの特定の指紋画像(生体情報)に合致すると判定されたときに、当該特定の指紋画像(生体情報)に対応する使用者固有情報を対応付け記憶部523から読み出して表示部13に表示させるようになっており、表示部13は、特定の指紋画像(生体情報)に対応する使用者固有情報を報知する報知手段として機能する。
図21は、本実施形態における対応付け記憶部523の構成例を示す図である。
図21に示すように、本実施形態において、対応付け記憶部523は、生体情報取得部である指紋読取部21によりユーザの印刷指U1に対応して取得された生体情報としての指紋画像(当該指紋画像のアクセス情報)と、当該指紋画像が読み取られた印刷指U1に印刷されたことのあるネイルデザインの履歴(当該ネイルデザインのアクセス情報)と、当該ユーザによって操作部12等から入力された使用者固有情報と、を互いに対応付けて記憶する。
すなわち、例えば「指紋画像A」に対応するユーザの爪Tに印刷されたことのあるネイルデザインの履歴がデザイン番号「No.0009」「No.0011」「No.0015」のネイルデザインであり、ユーザが、自らの使用者固有情報として、氏名「甲」、年令「21」、性別「女」を入力した場合、これらが互いに対応付けられて対応付け記憶部523に記憶される。
なお、使用者固有情報として対応付け記憶部523に記憶される内容はここに例示したものに限定されない。
なお、その他の構成は、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
次に、図22A、図22Bを参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置による印刷制御方法について説明する。
図22A、図22Bは、ネイルプリント装置によって行われる印刷処理を示したフローチャートである。なお、図22AにおけるステップS51からステップS55までの処理は第1の実施形態の図12におけるステップS1からステップS5までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
指紋照合部513により、印刷指U1から読み取られた指紋画像と指紋画像記憶部522に記憶されている複数の指紋画像のうちの特定の指紋画像とが合致すると判断された場合(ステップS55;YES)には、制御部51は、当該特定の指紋画像(すなわち、指紋画像に対応する特定のユーザ)に対応付けられて記憶されているネイルデザイン(ネイルデザインの履歴)及びユーザの氏名等の使用者固有情報を対応付け記憶部523から読み出して取得する(ステップS56)。なお、手の種別や指の種別の情報についても対応付けて記憶されている場合には、これらの情報もともに読み出される。
制御部51は、取得した使用者固有情報等がユーザ本人の情報に間違いないかの確認を求める確認指示画面を表示部13に表示させる(ステップS57)。ユーザは、表示部13に表示された情報を確認して、内容に間違いがなければ、図示しない「OK釦」を操作する等、情報内容を承認する操作を行う。この操作により、制御部51に情報承認信号が出力される。また、内容に間違いがあれば、図示しない「No釦」を操作する等、情報内容を非承認する操作を行う。この操作により、制御部51に情報非承認信号が出力される。制御部51は、取得した情報が正しいか否か、すなわち、操作部12等から情報承認信号が送られたか、情報非承認信号が送られたかを判断し(ステップS58)、情報非承認信号が送られた場合には取得した情報が正しくないと判断する(ステップS58;NO)。この場合には、制御部51は、正しい情報を入力するよう指示する指示画面を表示部13に表示させる(ステップS59)。指示画面には例えば、入力内容を確認する図示しない「確認釦」が設けられており、ユーザが表示部13の入力指示に従って情報を入力した後、「確認釦」を操作すると、入力された情報が正しい情報として制御部51に出力される。制御部51は、正しい情報が入力されたか否か、すなわち、情報入力後入力した内容を承認する「確認釦」が操作されたか否かを判断し(ステップS60)、「確認釦」が操作されていない場合(ステップS60;NO)には、ステップS59に戻って処理を繰り返す。他方、情報入力後「確認釦」が操作されたと判断した場合(ステップS60;YES)には、入力された情報に対応するネイルデザインの画像データを、対応付け記憶部523及びネイルデザイン記憶部521より読み出して取得する(ステップS61)。
例えば、ユーザが「甲」である場合に、表示部13の確認指示画面では「乙」の情報(氏名、年令等)が表示されている場合、ユーザが正しく「甲」の使用者固有情報を入力することにより、「甲」の指紋画像と対応付けられているネイルデザイン(図21において「No.0009」「No.0011」「No.0015」のネイルデザイン)の画像データがネイルデザイン記憶部521から読み出される。
そして、取得したネイルデザインの画像データに対応する画像を表示部13に表示させる(ステップS62)。
他方、操作部12等から情報承認信号が送られた場合には、制御部51は取得した情報が正しいと判断し(ステップS58;YES)、ステップS56において読み出された特定のネイルデザインに対応する画像を表示部13に表示させる(ステップS63)。そして、ユーザにより、表示部13に表示されたネイルデザインの中から1つのネイルデザインが選択されると、これが当該ユーザの印刷指U1に印刷すべきネイルデザインとして設定される(ステップS64)。
これに対して、指紋照合部513により、印刷指U1から読み取られた指紋画像が対応付け記憶部523に記憶されているいずれの指紋画像とも合致しないと判断された場合(ステップS55;NO)には、第1の実施形態の図12におけるステップS9からステップS11までの処理と同様に、制御部51は、印刷指U1の指紋画像が指紋画像記憶部522に記憶されているいずれにも合致しない旨を表示部13に表示させるとともに(ステップS65)、ネイルデザイン記憶部521に記憶されている複数のネイルデザインの画像を表示部13に一覧表示させる(ステップS66)。そして、ユーザにより、この中から1のネイルデザインが選択されると、当該ネイルデザインを爪Tに印刷するデザインとして設定する(ステップS67)。そして、ユーザに氏名等の使用者固有情報を入力するよう促す指示画面を表示部13に表示させる。入力指示に従ってユーザが使用者固有情報を入力すると入力情報が制御部51に取得される(ステップS68)。
ユーザによりネイルデザインが設定されると、当該ネイルデザインの画像データ(印刷データ)が印刷部40に出力され、当該画像データに基づいてネイルデザインがユーザの爪Tに印刷される(ステップS69)。そして、今回の印刷において設定されたネイルデザインに対応する画像データとユーザの使用者固有情報とを、当該ユーザの指紋画像と対応付けて記憶部52(対応付け記憶部523)に記憶させる(ステップS70)。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られるほか、以下の効果を得られる。
すなわち、対応付け記憶部523に、ネイルデザインの他、ユーザの氏名等の使用者固有情報が指紋画像と対応付けられて記憶されている。そして、ユーザの印刷指U1から取得した指紋画像と指紋画像記憶部522に記憶されている複数の指紋画像との照合を行い、取得した指紋画像に合致すると判断された特定の指紋画像に対応付けて対応付け記憶部523に記憶されている使用者固有情報を表示部13に表示させ、ユーザに確認を求めるようになっている。
指紋認証における認識率は通常100%ではないため、指紋画像のパターンマッチングの結果対応付け記憶部523から読み出される情報が誤っている可能性がある。誤ったネイルデザインが読み出された場合、ユーザの爪Tに自分の好みでないネイルデザインが印刷されてしまうおそれがある。
この点、本実施形態によれば、ユーザは、使用者固有情報を表示させて確認することにより、指紋画像のパターンマッチングの結果、自分の情報が正しく読み出されたか否かを検証することができ、他人の履歴に基づいたネイル印刷が行われることを未然に防ぐことができる。
なお、本実施形態では、第1の実施形態のように、指紋画像とネイルデザインの履歴とを対応付けて対応付け記憶部523に記憶させる場合に、併せてユーザの使用者固有情報をも指紋画像等と対応付けて記憶させる場合を例示したが、第2の実施形態のように、指紋画像とネイルデザインの履歴とユーザの使用者固有情報に加えて、原爪領域データを対応付けて対応付け記憶部523に記憶させるようにしてもよい。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、印刷指U1(印刷指U1)を1本ずつ装置に挿入して順次印刷を行うネイルプリント装置を例としたが、ネイルプリント装置はこれに限定されず、例えば片手の人差し指から小指までの4本の指を同時に挿入して、各指に連続的に印刷を行うことのできる装置に本発明を適用することも可能である。
図23(A)は、複数本の指に対して連続的に印刷処理等を行うことのできるネイルプリント装置の印刷指固定部20の要部断面図であり、図23(B)は、このようなネイルプリント装置における掴み部20cを上側から見た平面図である。
図23(A)では、左手の人差し指から小指までの4本の指を印刷指U1として印刷指挿入部20aに挿入し、親指を非印刷指U2として非印刷指挿入部20bに挿入した状態を示している。
このように、複数の指に対して連続的に処理を行う場合には、図23(B)に示すように、生体情報取得部としての指紋読取部21及び突き当て部22を、印刷指挿入部20aに挿入が予想される指の数に応じて複数(図23(B)では4つ)設ける。
なお、複数の指に対応させる構成はここに例示したものに限定されず、例えば、複数の指が配置される部分全体に一つながりの指紋読取部を広く配置してもよい。
また、上記各実施形態では、生体情報取得部である指紋読取部21(指紋センサ)として、ダブルゲート型の薄膜トランジスタ構造を有するフォトセンサPS(ダブルゲート型フォトセンサ)を適用したセンサ部211を備えるものを例として説明したが、指紋読取部21の構成はこれに限定されない。
例えば、センサ部211は、ダブルゲート型フォトセンサを適用したものに限定されず、ゲートを一つしか持たない一般的なトランジスタ構造を有するフォトセンサで構成されたものであってもよい。
また、指紋読取部21(指紋センサ)は、掴み部20c等の小さなスペースに配置可能な小型の指紋読取部(指紋センサ)であればよく、その構成は特に限定されない。例えば指紋画像をプリズムやミラー等の光学系を介して取り込み、マトリクス状に配列されたフォトセンサ(具体的には、CCDやCMOSセンサ等)により明暗情報を読み取る光学式(光学画像読取型)の指紋センサの他、指(被写体)と検出センサ間に生じる電位の差に基づいて静電容量を検出することにより指紋画像(被写体画像)を読み取る半導体式(静電容量読取型)の指紋センサ等、いかなる構成のものでも適用可能である。
さらに、上記各実施形態では、印刷指U1(印刷指U1)から個人識別可能な生体情報を取得する生体情報取得部として、指紋画像を取得する指紋読取部21(指紋センサ)を備える場合を例としたが、生体情報取得部は、印刷指U1から個人識別可能な生体情報を取得し得るものであればよく、指紋画像を取得するものに限定されない。例えば、生体情報取得部は、生体情報として指先部分の静脈パターンを読み取る静脈読取部等であってもよい。
また、上記第2の実施形態では、印刷領域設定部519は、原爪領域データと部分爪領域データとのパターンマッチングを行うことによって印刷領域を設定する場合を例として説明したが、印刷領域設定部519が印刷領域を設定する手法はこれに限定されない。
例えば、印刷領域設定部519は、爪領域データ読出部518により読み出された特定の原爪領域データ(すなわち、印刷指U1の指紋画像と合致する登録済みの指紋画像に対応付けられた原爪領域データ)に基づいて、印刷指U1の爪Tに対応する印刷領域を設定してもよい。
例えば使用者登録とネイル印刷とを連続して行う場合や、印刷指U1が印刷指載置面において十分に固定されており、使用者登録モードにおいて印刷指U1の指紋画像を取得する位置とネイル印刷モードにおいて印刷指U1の指紋画像とを取得する位置とにずれがない場合には、印刷指U1の指紋画像に対応付けられた原爪領域データにより印刷指U1の爪Tの印刷指載置面における位置を特定することができ、原爪領域データのみにより印刷領域を設定することができる。
また、本実施形態では、印刷指画像から部分爪領域データを抽出し、この部分爪領域データを原爪領域データに合わせ込むことで、原爪領域データ取得時と今回のネイル印刷時における印刷指U1の爪Tの位置とのずれを修正する例を示したが、原爪領域データと印刷対象である実際の爪Tの位置とのずれを修正する手法はこれに限定されない。
例えば、指紋画像記憶部522及び対応付け記憶部523に記憶されている指紋画像A,B,C・・・が印刷指載置面上の位置情報を含んでおり、対応付け記憶部523に記憶されている原爪領域データa,b,c・・・印刷指載置面上の位置情報を含んでいて、指紋画像に対応付けて当該指紋画像の印刷指載置面上の位置情報を指紋画像記憶部522及び対応付け記憶部523に記憶し、原爪領域データに対応付けて当該原爪領域データの印刷指載置面上の位置情報を対応付け記憶部523に記憶しておき、印刷指U1の指紋画像の印刷指載置面上の位置の、記憶部52に記憶されている、当該指紋画像に対応する特定の指紋画像の印刷指載置面上の位置に対する位置ずれ量を取得する。そして、指の爪Tと指紋との相対的な位置関係は一定であることから、特定の指紋画像に対応する特定の原爪領域データの印刷指載置面上の位置を、取得した位置ずれ量だけずらすずらし処理を行い、このずらし処理後の原爪領域データに基づいて印刷領域を設定するようにしてもよい。この手法によれば、ネイル印刷時には印刷指U1の指画像を取得したり、この指画像から爪領域データを抽出したりする必要がなく、印刷領域の設定に要する時間を短縮することができる。
また、爪Tを撮影する撮影手段として、爪撮影用カメラを撮影部30の他に設けてもよい。この場合、例えば印刷部40のキャリッジ等、爪Tの近傍位置に爪撮影用カメラを配置して爪Tに近接した位置から指画像(印刷指画像)を撮影するようにする。これにより、より鮮鋭な爪Tの画像を得ることができ、爪領域データの抽出をより正確に行うことができる。
また、爪Tを横方向から撮影するカメラ等を別途設けて、横方向から撮影された画像から爪Tの高さ方向の寸法や爪Tの傾き、曲がり具合等を検出してもよい。爪Tの高さ方向の寸法や爪Tの傾き、曲がり具合等を検出した場合には、これらのデータも指紋画像と対応付けて対応付け記憶部523に記憶させておき、印刷領域の設定等において、これらのデータも加味することが好ましい。
また、上記各実施形態では、爪Tの形状を表す輪郭の位置座標データである原爪領域データを指紋画像と対応付けて対応付け記憶部523に記憶させておき、ネイル印刷時には、この原爪領域データに基づいて印刷領域を設定する場合を例としたが、指紋画像と対応付けて対応付け記憶部523に記憶させておくデータはこれに限定されない。
例えば、爪Tの高さ方向の寸法を測定して、これを指紋画像と対応付けて記憶させていてもよいし、爪Tの表面のカーブの具合(爪Tの曲率)を求めて、これを指紋画像と対応付けて対応付け記憶部523に記憶させておいてもよい。なお、爪Tの高さ方向の寸法を測定する手法や爪Tの曲率を求める手法は特に限定されず、各種の公知の手法を適用することができる。
このように、爪Tの立体的な形状を表すデータを指紋画像と対応付けて記憶させておき、使用者登録されているユーザがネイル印刷を行う場合に、これらのデータを考慮して印刷領域等の設定を行うこととすれば、よりユーザの爪Tの形状と合致する適切な範囲に高精細な印刷を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、ネイルデザイン記憶部521、指紋画像記憶部522、対応付け記憶部523等を備えるネイルプリント装置1の記憶部が、制御装置50内の記憶部52(ROM、RAM)である場合を例としたが、記憶部は、制御装置50内の記憶部52に限定されず、他に別途記憶部が設けられていてもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
上面に指が載置される指載置面と、
複数の互いに異なるネイルデザインの画像データを記憶している記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記複数のネイルデザインから選出された1又は複数の特定のネイルデザインのうち、使用者により選択された1つの前記ネイルデザインによる印刷を指の爪に施す印刷部と、
前記指載置面上に載置された指から個人識別可能な生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記記憶部と前記印刷部と前記生体情報取得部とを制御する制御部と、
を備え、
前記記憶部は、前記印刷を施した爪に対応する指の前記生体情報と当該爪に印刷された前記ネイルデザインとを互いに対応付けて記憶しており、
前記制御部は、
前記指載置面上に載置された印刷指に対して前記生体情報取得部が取得した前記生体情報を印刷指生体情報とし、該印刷指生体情報と前記記憶部に記憶されている前記生体情報とを照合する生体情報照合部と、
前記生体情報照合部の照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記ネイルデザインを前記特定のネイルデザインとして選出するデザイン選出部と、
を有することを特徴とするネイルプリント装置。
<請求項2>
前記制御部は、前記印刷部により前記印刷指の爪に前記印刷を施した際に、前記印刷指の前記生体情報と当該印刷に用いられた前記ネイルデザインとを互いに対応付けて前記記憶部に記憶させる記憶制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
<請求項3>
前記生体情報取得部は、前記指載置面に設けられた指紋読取部を有し、
前記指紋読取部は、指が前記指載置面に載置されたときに、当該指の前記指紋画像を前記生体情報として取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
<請求項4>
前記特定のネイルデザインを表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記特定のネイルデザインから前記印刷に用いる前記ネイルデザインを選択するための、使用者により操作される操作部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項5>
前記記憶制御部は、前記記憶部に、前記生体情報に対応付けて、該生体情報に対応する使用者の固有情報を記憶し、
前記制御部は、前記特定の生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記固有情報を前記表示部に表示させて、前記生体情報照合部による照合の結果が正しいか否かを前記使用者に確認させる手段を有し、
前記制御部は、前記使用者により前記生体情報照合部による前記照合の結果が正しくないと判断されたとき、前記使用者により入力される正しい固有情報に対応付けて前記記憶部に記憶されているネイルデザインを前記特定のネイルデザインとして選出することを特徴とする請求項4に記載のネイルプリント装置。
<請求項6>
前記指載置面上に載置された前記印刷指を含む指定領域を撮影して指画像を取得する指画像取得部を備え、
前記制御部は、前記印刷指の爪に対して前記印刷部が印刷を施す印刷領域を設定する印刷領域設定部と、前記指画像取得部が取得した前記指画像から前記印刷指の爪の形状に対応する原爪領域データを抽出する爪領域抽出部と、を備え、
前記記憶制御部は、前記生体情報に対応付けて、前記爪領域抽出部が抽出した前記原爪領域データを前記記憶部に記憶させ、
前記印刷領域設定部は、前記生体情報照合部の照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記原爪領域データに基づいて、前記印刷領域を設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項7>
指の爪に印刷を施すネイルプリント装置の印刷制御方法において、
記憶部に記憶されている複数の互いに異なるネイルデザインから1又は複数の特定のネイルデザインを選出し、
特定のネイルデザインのうちの使用者により選択された1つの前記ネイルデザインによる印刷を指の爪に施し、
前記印刷を施す工程は、指載置面上に載置された印刷指から個人識別可能な生体情報を印刷指生体情報として取得し、該印刷指生体情報と、前記印刷を施した爪に対応する指の前記生体情報と当該爪に印刷された前記ネイルデザインとを互いに対応付けて記憶している記憶部に記憶されている前記生体情報と、を照合する工程を含み、
前記特定のネイルデザインを選出する工程は、前記照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記ネイルデザインを前記特定のネイルデザインとして選出する工程を含むことを特徴とする印刷制御方法。
<請求項8>
前記印刷指の爪に前記印刷を施した際に、前記印刷指の前記生体情報と当該印刷に用いられた前記ネイルデザインとを互いに対応付けて前記記憶部に記憶させる工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の印刷制御方法。
<請求項9>
前記印刷を施す工程は、前記生体情報として前記印刷指の指紋画像を取得する工程を含むことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の印刷制御方法。
<請求項10>
前記印刷を施す際に前記記憶部に前記生体情報と前記ネイルデザインとを対応付けて記憶させる工程は、前記記憶部に前記生体情報に対応付けて、該生体情報に対応する使用者の固有情報を記憶させる工程と、前記照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記固有情報を表示部に表示させて、前記照合の結果が正しいか否かを使用者に確認させる工程と、を含み、
前記特定のネイルデザインを選出する工程は、前記使用者により前記照合の結果が正しくないと判断され、前記使用者により正しい固有情報が入力されたとき、入力された前記正しい固有情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記ネイルデザインを前記特定のネイルデザインとして選出する工程を含むことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の印刷制御方法。
<請求項11>
前記印刷を施す工程は、前記指載置面上に載置された前記印刷指の爪を含む指定領域を撮影して指画像を取得し、前記指画像から前記印刷指の爪の形状に対応する原爪領域データを抽出する工程を含み、
前記記憶部に前記生体情報と前記ネイルデザインとを対応付けて記憶させる工程は、前記記憶部に前記生体情報に対応付けて前記原爪領域データを記憶させる工程を含み、
前記印刷を施す工程は、前記照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記原爪領域データに基づいて、前記印刷指の前記爪に対して前記印刷を施す印刷領域を設定する工程を含むことを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の印刷制御方法。
1 ネイルプリント装置
20a 印刷指挿入部
21 指紋読取部
30 撮影部
40 印刷部
50 制御装置
51 制御部
52 記憶部
511 撮影制御部
512 記憶制御部
513 指紋照合部
514 デザイン選出部
515 表示制御部
516 印刷制御部
517 爪領域抽出部
518 爪領域データ読出部
519 印刷領域設定部
521 ネイルデザイン記憶部
522 指紋画像記憶部
523 対応付け記憶部
T 爪
U1 印刷指
U2 非印刷指

Claims (9)

  1. 上面に指が載置される指載置面と、
    複数の互いに異なるネイルデザインの画像データを記憶している記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている前記複数のネイルデザインから選出された1又は複数の特定のネイルデザインのうち、使用者により選択された1つの前記ネイルデザインによる印刷を指の爪に施す印刷部と、
    前記指載置面に設けられ、前記指載置面上の予め設定された読取位置に載置された指から個人識別可能な生体情報を取得する生体情報取得部と、
    前記記憶部と前記印刷部と前記生体情報取得部とを制御する制御部と、
    を備え、
    前記記憶部は、前記印刷を施した爪に対応する指の前記生体情報と当該爪に印刷された前記ネイルデザインとを互いに対応付けて記憶しており、
    前記制御部は、
    前記指載置面上の前記読取位置に載置された印刷指に対して前記生体情報取得部が取得した前記生体情報を印刷指生体情報とし、該印刷指生体情報と前記記憶部に記憶されている前記生体情報とを照合する生体情報照合部と、
    前記生体情報照合部の照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記ネイルデザインを前記特定のネイルデザインとして選出するデザイン選出部と、
    前記指載置面上の前記読取位置に載置されて、前記生体情報取得部により前記生体情報が取得された後の前記印刷指の前記爪に、前記印刷部により前記ネイルデザインの印刷が施されるように制御する印刷制御部と、
    を有することを特徴とするネイルプリント装置。
  2. 前記制御部は、前記印刷部により前記印刷指の爪に前記印刷を施した際に、前記印刷指の前記生体情報と当該印刷に用いられた前記ネイルデザインとを互いに対応付けて前記記憶部に記憶させる記憶制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  3. 前記特定のネイルデザインを表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記特定のネイルデザインから前記印刷に用いる前記ネイルデザインを選択するための、使用者により操作される操作部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
  4. 前記記憶制御部は、前記記憶部に、前記生体情報に対応付けて、該生体情報に対応する使用者の固有情報を記憶し、
    前記制御部は、前記特定の生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記固有情報を前記表示部に表示させて、前記生体情報照合部による照合の結果が正しいか否かを前記使用者に確認させる手段を有し、
    前記制御部は、前記使用者により前記生体情報照合部による前記照合の結果が正しくないと判断されたとき、前記使用者により入力される正しい固有情報に対応付けて前記記憶部に記憶されているネイルデザインを前記特定のネイルデザインとして選出することを特徴とする請求項に記載のネイルプリント装置。
  5. 前記指載置面上に載置された前記印刷指を含む指定領域を撮影して指画像を取得する指画像取得部を備え、
    前記制御部は、前記印刷指の爪に対して前記印刷部が印刷を施す印刷領域を設定する印刷領域設定部と、前記指画像取得部が取得した前記指画像から前記印刷指の爪の形状に対応する原爪領域データを抽出する爪領域抽出部と、を備え、
    前記記憶制御部は、前記生体情報に対応付けて、前記爪領域抽出部が抽出した前記原爪領域データを前記記憶部に記憶させ、
    前記印刷領域設定部は、前記生体情報照合部の照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記原爪領域データに基づいて、前記印刷領域を設定することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  6. 指の爪に印刷を施すネイルプリント装置の印刷制御方法において、
    前記印刷を施す爪に対応する指を印刷指として、前記印刷指が指載置面上の予め設定された読取位置に載置されている状態で、前記印刷指から個人識別可能な生体情報を印刷指生体情報として取得し、
    該印刷指生体情報と、前記印刷を施した爪に対応する指の前記生体情報と当該爪に印刷された前記ネイルデザインとを互いに対応付けて記憶している記憶部に記憶されている前記生体情報と、を照合し、
    記憶部に記憶されている複数の互いに異なるネイルデザインから、前記照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている1又は複数の特定のネイルデザインを選出し、
    前記指載置面上の前記読取位置に載置され、前記生体情報が取得された後の前記印刷指の前記爪に、前記特定のネイルデザインにおける使用者により選択された1つの前記ネイルデザインによる印刷を施ことを特徴とする印刷制御方法。
  7. 前記印刷指の爪に前記印刷を施した際に、前記印刷指の前記生体情報と当該印刷に用いられた前記ネイルデザインとを互いに対応付けて前記記憶部に記憶させる工程を含むことを特徴とする請求項に記載の印刷制御方法。
  8. 前記印刷を施す際に前記記憶部に前記生体情報と前記ネイルデザインとを対応付けて記憶させる工程は、前記記憶部に前記生体情報に対応付けて、該生体情報に対応する使用者の固有情報を記憶させる工程と、前記照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記固有情報を表示部に表示させて、前記照合の結果が正しいか否かを使用者に確認させる工程と、を含み、
    前記特定のネイルデザインを選出する工程は、前記使用者により前記照合の結果が正しくないと判断され、前記使用者により正しい固有情報が入力されたとき、入力された前記正しい固有情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記ネイルデザインを前記特定のネイルデザインとして選出する工程を含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の印刷制御方法。
  9. 前記印刷を施す工程は、前記指載置面上に載置された前記印刷指の爪を含む指定領域を撮影して指画像を取得し、前記指画像から前記印刷指の爪の形状に対応する原爪領域データを抽出する工程を含み、
    前記記憶部に前記生体情報と前記ネイルデザインとを対応付けて記憶させる工程は、前記記憶部に前記生体情報に対応付けて前記原爪領域データを記憶させる工程を含み、
    前記印刷を施す工程は、前記照合により前記印刷指生体情報に合致すると判断された前記生体情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記原爪領域データに基づいて、前記印刷指の前記爪に対して前記印刷を施す印刷領域を設定する工程を含むことを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の印刷制御方法。
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