JP5929243B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5929243B2
JP5929243B2 JP2012017286A JP2012017286A JP5929243B2 JP 5929243 B2 JP5929243 B2 JP 5929243B2 JP 2012017286 A JP2012017286 A JP 2012017286A JP 2012017286 A JP2012017286 A JP 2012017286A JP 5929243 B2 JP5929243 B2 JP 5929243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
volume
specified
contents
display
volume ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012017286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013157817A (ja
Inventor
健士 岩本
健士 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2012017286A priority Critical patent/JP5929243B2/ja
Publication of JP2013157817A publication Critical patent/JP2013157817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5929243B2 publication Critical patent/JP5929243B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

本発明は、複数の動画像の表示と複数の音声の出力とを継続させながら、複数の音声の各音量を調整することが可能な、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
近年、テレビジョン受像機等が、複数の動画像を同時に表示する機会が増えている。ここで、テレビジョン受像機等が、複数の動画像の各々に対応する音声を単純に合成して出力することを考える。この場合、ユーザは、混合された複数の音声を同時に聴くことになるため、これらの複数の音声の中から、関心のある動画像に対応する音声を区別してはっきりと聴き取ることができない。
そこで、特許文献1には、複数の動画像が表示された表示ウィンドウの中から、ユーザにより1つの動画像が指定されると、指定された動画像に対応した音声のみが再生される技術が開示されている。このような特許文献1に記載の技術を利用することで、ユーザは、複数の動画像の中から、関心のある動画像に対応する音声を区別してはっきりと聴き取ることができるようになる。
しかしながら、特許文献1の技術では、複数の動画像のうち、ユーザにより指定された動画像に対応する音声のみが出力され、他の動画像に対応する音声は出力されない。これでは、ユーザは、複数の動画像を同時に表示させている恩恵を十分に受けられないことになる。
そこで、表示中の複数の動画像の各々に対応する複数の音声を同時に出力させる技術が、特許文献2に開示されている。
即ち、特許文献2には、いわゆるピクチャインピクチャの表示画面において、ユーザにより設定されたサブ画面の透明度に応じて、メイン画面とサブ画面との音量比を調整する技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、同じ内容の複数種類の音声を、所定空間内において前記複数種類の音声の各々に対応する複数の基準点の位置とユーザにより配置されたポインタの位置との距離に従って、予め様々な混合率で合成された音声の中から適切な音声を選択することにより音声の表情付けをする技術が開示されている。ここで、音声の基準点とポインタが配置された所定空間とは、複数の中間音声を生成するために、複数の音源と聴者が配置された空間を概念化した仮想的な空間である。ユーザは、ディスプレイの表示画面上に表示された所定空間内に、ポインタを指定することにより、所望の中間音声を選択することができる。
特開平5−113864号公報 特開2009−55541号公報 特開2006−178052号公報
しかしながら、上述した特許文献2の技術では、メイン画面に重なるサブ画面が重なりあって同時に再生されるときに、サブ画面の音量を、ユーザにより設定されるサブ画面の透明度によって調節可能にしているものの、その操作性に難点がある。即ち、ユーザの関心が他の動画像に移る毎にサブ画面の音量の調整が必要になるが、その都度、ユーザは、透明度の設定画面上で再設定をする、といった負担のかかる操作を繰り返し実行しなければならない。
また、上述した特許文献3の技術を適用した場合、ユーザは、複数の動画像が表示されている最中に各音声を調整するためには、当中間音声の選択操作をしなければならいないが、当該複数の動画像を画面に表示させたまま中間音声の選択画面を利用して選択操作をすることは非常に困難になる。
従って、複数の動画像の表示と複数の音声の出力とを継続させながら、複数の音声の各々の音量を調整することは非常に困難であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の動画像の表示と複数の音声の出力とを継続させながら、複数の音声の各音量を適切に調整することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定手段と、前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定手段により特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の大小関係を算定する算定手段と、前記算定手段により算定された前記距離又は角度が最も小さい表示デバイスの音量が、それ以外の表示デバイスの音量よりも徐々に大きくなっていくように、前記複数のコンテンツについての音量比を変化させて音量を調整する音量比調整手段と、を備えることを特徴とする。
また、他の態様による発明は、動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定手段と、前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定手段により特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の差である距離差又は角度差を算定する算定手段と、前記算定手段により算定された前記距離差又は前記角度差に対応して複数段階で音量を調整する所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツの音量が各々異なるように音量比を調整する音量比調整手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の動画像の表示と複数の音声の出力とを継続させながら、複数の音声の各音量を適切に調整することができる。
本発明の情報処理装置に係る一実施形態としての複数動画再生音処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1の複数動画再生音処理装置の機能的構成のうち、複数動画再生音処理を実現するための機能的構成を示す機能ブロック図である。 図2の複数動画再生音処理装置による複数動画再生音処理結果の概要を示す模式図である。 図2の複数動画再生音処理装置による複数動画再生音処理結果の概要を示す模式図である。 図2の複数動画再生音処理装置による複数動画再生音処理結果の概要を示す模式図である。 図2の複数動画再生音処理装置による複数動画再生音処理結果の概要を示す模式図である。 図2の複数動画再生音処理装置が実行する複数動画再生音処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図2の複数動画再生音処理装置が実行する複数動画再生音処理の流れの一例であって、図7とは異なる例を示すフローチャートである。 図2の複数動画再生音処理装置が実行する複数動画再生音処理の流れの一例であって、図7や図8とは異なる例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について図面を適宜参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の情報処理装置に係る第1実施形態としての複数動画再生音処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
複数動画再生音処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、センサ部16と、入力部17と、表示部18と、音声出力部19と、記憶部20と、通信部21と、ドライブ22と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部20からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、センサ部16、入力部17、表示部18、音声出力部19、記憶部20、通信部21、及びドライブ22接続されている。
センサ部16は、ユーザの視線を検出するセンサを含むように構成され、ユーザの視線の位置や方向等を示す情報を検出結果として出力する。
入力部17は、マウス31、キーボード32等で構成され、マウス31やキーボード32等に対してなされたユーザの指示操作に応じて、各種情報を入力する。マウス31やキーボード32を用いたユーザの指示操作の具体例については、後述する。
表示部18は、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)、CRTディスプレイ(Cathode Ray Tube)等で構成され、各種画像を表示する。詳細については後述するが、本実施形態では、表示部18は複数の領域に分割されて(以下、これらの領域を「分割領域」と呼ぶ)、複数の分割領域の各々には、複数の動画像の各々が同時に表示される。
音声出力部19は、スピーカ等で構成され、表示部18に表示された複数の表示画像の各々に対応する音声等、各種音声を出力する。
記憶部20は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、動画像及び音声を含むコンテンツのデータ等、各種データを記憶する。
通信部21は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
ドライブ22には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなるリムーバブルメディア41が適宜装着される。ドライブ22によって読み出されたコンピュータプログラムは、必要に応じて記憶部20等にインストールされる。
図2は、図1の複数動画再生音処理装置1の機能的構成のうち、複数動画再生音処理を実現するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
複数動画再生音処理とは、動画像及び音声を含むコンテンツが複数個同時に再生されている最中の処理であって、同時に表示されている複数の動画像のそれぞれに対応する複数の音声の各々について、音量を制御する処理をいう。
CPU11においては、複数動画再生音処理の実行が制御される場合、主制御部51と、コンテンツ再生部52と、取得部53と、指定位置特定部54と、算定部55と、計時部56、音量比調整部57と、基準音量調整部58と、が機能する。
また、記憶部20の一領域として、表示位置情報記憶部71と、コンテンツ記憶部72と、が構成される。
主制御部51は、複数動画再生音処理の実行全体を制御する。主制御部51の具体的な制御の例については、図7乃至図9等を参照して後述する。
コンテンツ再生部52は、複数動画再生音処理の実行中やその前後に、複数のコンテンツを同時に再生する。コンテンツ再生部52は、表示制御部61と、音声制御部62と、を有している。
ここで、本実施形態では、コンテンツ再生部52によって複数のコンテンツが同時に再生される。このため、上述したように、表示部18が複数の分割領域に分割されて、複数の分割領域の各々に、再生対象となった複数のコンテンツの各々に含まれる動画像がそれぞれ表示される。
そこで、本実施形態では、各分割領域の表示対象のコンテンツが特定可能となるように、再生対象になり得る複数のコンテンツ(動画像及び音声)の各データは、ID(Identification)が付されてコンテンツ記憶部72に記憶されているとする。
また、所定のコンテンツが再生対象になると、当該所定のコンテンツの動画像が表示部18内の何れの分割領域に表示されるのかを示す情報、即ち当該動画像の表示部18における表示位置を示す情報(以下、「表示位置情報」と呼ぶ)が表示位置情報記憶部71に記憶されるとする。具体的には例えば、再生対象のコンテンツのIDと、そのコンテンツの動画像が表示される分割領域の座標(表示部18の座標系での座標)等とが対応付けられた情報が、表示位置情報として表示位置情報記憶部71に記憶されるとする。
このような状態で、表示制御部61は、再生対象のコンテンツについての動画像のデータをコンテンツ記憶部72から読み出すと共に、そのIDを含む表示位置情報を読み出し、表示部18の複数の分割領域のうち、当該表示位置情報に含まれる座標に位置する分割領域に、当該動画像を表示させる制御を実行する。
表示制御部61は、再生対象の複数のコンテンツ毎に上述の一連の制御を並列して実行することで、再生対象の複数のコンテンツの各々についての複数の動画像を、表示部18の各分割領域にそれぞれ表示させる。
音声制御部62は、上述の再生対象の複数のコンテンツの各々についての複数の音声を適宜混合して、音声出力部19から出力させる制御を実行する。
具体的には本実施形態では、ユーザは、入力部17を適宜操作して、表示部18の複数の分割領域の各々に表示された複数の動画像の中から、所望の動画像を指定することができる。この場合、音声制御部62は、指定された動画像に対応する音声の音量を、他の動画像よりも大きくするように制御する。これにより、ユーザは、所望の動画像の音声を容易に聴き取ることができるようになる。
このような音声制御部62の制御を実現すべく、CPU11においては、上述したように、取得部53と、指定位置特定部54と、算定部55と、計時部56と、音量比調整部57と、基準音量調整部58と、が機能する。
取得部53は、ユーザの指示操作により入力部17から入力されてくる各種情報を取得して、指定位置特定部54に出力する。
具体的には例えば、ユーザが音量を大きくしたい所望の動画像を指示するためのマーク(以下、「音ポインタ」と呼ぶ)が、表示部18において移動可能に表示されているものとする。ユーザは、マウス31を用いて、当該音ポイントを、所望の動画像が表示されている分割領域内まで移動させた後、所望の動画像の選択の指示操作として、当該マウス31をクリックする。なお以下、このように所望の動画像が表示されている位置に音ポイントが配置されて、マウス31がクリックされることにより、所望の動画像が選択される指示操作を、「音ポインタ指定操作」と呼ぶ。
取得部53は、音ポインタ指定操作がなされた際にマウス31から入力されてくる情報を取得して、指定位置特定部54に供給する。なお、マウスポインタの位置の移動をマウス31の操作だけでなく、キーボード32によっても操作可能である場合には、取得部53による、キーボード32の操作情報の取得についても、マウス31の操作情報と同様に取得される。
指定位置特定部54は、取得部53により取得された情報に基づいて、音ポインタ指定操作がなされたときの表示部18における音ポインタの配置位置(以下、「指定位置」と呼ぶ)を特定し、算定部55に通知する。
算定部55は、指定位置特定部54により特定された指定位置と、表示部18における複数の分割領域の表示位置の各々との間の距離又は角度の大小関係を算定する。
ここで、指定位置と複数の分割領域の表示位置との距離とは、指定位置とそれぞれの分割領域の基準位置との距離としてもよい。
基準位置とは、分割領域内の基準となる所定の1点の位置であれば足りるが、本実施形態では、分割領域の重心が採用されているとする。また、特定位置と各基準位置との距離又は角度の大小関係も、その表現形態は特に限定されないが、本実施形態では、特定位置と基準位置との間の距離が採用されているとする。
即ち、本実施形態では、算定部55は、表示位置情報記憶部71に記憶された表示位置情報に基づいて、複数の分割領域の基準位置の各々を算定する。そして、算定部55は、指定位置と、複数の分割領域の基準位置の各々との間の距離を算定し、その算定結果を音量比調整部57に通知する。
計時部56は、所定の状態が継続する時間(以下、「継続時間」と呼ぶ)を計時し、算定部55に通知する。その後、計時部56は、継続時間をゼロにリセットにし、次に所定の状態が生じるまでの間、処理を待機する。
音量比調整部57は、算定部55により算定された大小関係、例えば本実施形態では、指定位置と各基準位置との間の各々の距離に基づいて、再生対象の複数のコンテンツの各音声のそれぞれの音量の比(以下、「音量比」と呼ぶ)を算定し、音声制御部62に通知する。
なお、音量比調整部57は、音量比の算定にあたって、計時部56により計時された継続時間を考慮することができる。ただし、本実施形態における音量比の算定では、特に継続時間を考慮しないものとし、継続時間を考慮した音量比の算定については、第3実施形態として図9を参照して後述することにする。
基準音量調整部58は、マウス31等の入力部17から入力された操作情報に基づいて、基準音量を決定し、音声制御部62に通知する。
ここで、基準音量とは、音声出力部19から出力される基準となる音量であって、再生対象の複数のコンテンツの各音量が総加算されたものをいう。即ち、複数のコンテンツの各々の音声の音量は、基準音量が音量比に従って分配されたものになる。
ユーザは、例えば特定の動画像の音声でなく複数の動画像の各音声の総音量を大きくしたいと思う場合は、表示部18に表示された基準音量調整バー(図示せず)のレベルをマウス31を用いて変更することにより、基準音量を調整すればよい。
音声制御部62は、音量比調整部57により算定された音量比と、基準音量調整部58により決定された基準音量とに基づいて、表示部18に表示されている複数の動画像の各々に対応する音声の音量をそれぞれ求め、それぞれの音量で各音声を音声出力部19から出力させる。
以下、図3乃至図5の具体例を参照しつつ、図2の機能的構成を有する複数動画再生音処理装置1が実行する複数動画再生音処理の概要について説明する。
図3、図4、及び図5は、本発明に係る複数動画再生音処理の結果の概要を示す模式図である。
先ず、図3(A)に示すように、表示制御部61は、表示部18の4つの分割領域18UL,18UR,18DL,18DRの各々に、IDが1,2,3,4の各々を有するコンテンツの動画像の各々を表示させるとする。
図3(B)は、表示部18において、音ポインタ81が初期位置に配置されている様子を示している。
音ポインタ81の初期位置は、特に限定されないが、図3(B)の例では、表示部18の画面の中心位置、即ち、4つの分割領域18UL,18UR,18DL,18DRの交点であるとする。
また、4つの分割領域18UL,18UR,18DL,18DRの各々の基準位置p_UL,p_UR,p_DL,p_DRは、図3(B)の例では、4つの分割領域18UL,18UR,18DL,18DRの各々の中心位置であるとする。
なお、基準位置p_UL,p_UR,p_DL,p_DRは、図3(B)の例に特に限定されず、例えばユーザの入力部17の操作により任意に指定されてもよい。この場合の指定のタイミングも、特に限定されず、コンテンツの再生前でも再生中でもよい。
例えば、表示部18における分割領域は、図3の分割領域18UL,18UR,18DL,18DRに特に限定されず、マウス31のユーザ操作により分割位置や分割個数が任意に変更できるものもある。このような分割領域の変更タイミングも任意であるならば、コンテンツの再生有無にかかわらず分割領域が変更される毎に、基準位置が、変更後の各分割領域の中心位置の各々に更新される。
ここで、図3(B)に示す状態、即ち音ポインタ81が初期位置に配置されている状態で、マウス31がクリックされることにより、音ポインタ指定操作がなされたとする。
この場合、指定位置特定部54は、取得部53を介してマウス31の情報を取得し、当該情報に基づいて、音ポインタ81の初期位置である表示部18の中心位置を、指定位置として特定する。
すると、図3(C)に示すように、算定部55は、指定位置特定部54により特定された指定位置と、4つの基準位置p_UL,p_UR,p_DL,p_DRの各々との間の距離として、距離d1,d2,d3,d4の各々を算定する。
次に、音量比調整部57は、算定部55により算定された距離、即ち図3(C)の例では距離d1,d2,d3,d4に基づいて、音量比R1:R2:R3:R4を算定する。
音量比の算定手法は、指定位置と各基準位置との大小関係を用いる手法であれば特に限定されないが、本実施形態では、指定位置と各基準位置との距離が採用されているので、相対的に距離が短くなる程音量比が大きくなるような所定のアルゴリズムに従って、音量比を算定する手法が採用されている。
具体的には本実施形態では、音ポインタ81に最近の基準位置に対応するコンテンツの音量が「1」となり、かつ、それ以外のコンテンツの音量が「0」〜「1」の範囲内で、各々の基準位置と指定位置との間の距離に反比例して変化するように音量比を算定する手法が採用されている。
より具体的には本実施形態では、IDiのコンテンツの音量比Riを、次の式(1)及び式(2)の演算により求める処理を、i=1〜n(nは、再生対象のコンテンツの総数であり、図3の例では4)の各々について繰り返し実行することで、音量比R1:R2:・・・:Rnを算定する手法が採用されている。
Figure 0005929243
Figure 0005929243
式(1)や式(2)において、diは、IDiのコンテンツの動画像の基準位置と、指定位置との間の距離を示しており、max( )は、引数のうち最大の値を返す関数を示している。
図3(C)の例では、ID1,ID2,ID3,ID4のコンテンツの各々の基準位置p_UL,p_UR,p_DL,p_DRと、指定位置(音ポインタ81の配置位置)との間の距離d1,d2,d3,d4は何れも同一(等距離)である。
このため、音量比調整部57は、図3(D)に示すように、音量比R1,R2,R3,R4の全てを等しく「1」と算定する。即ち、音量比R1:R2:R3:R4=1:1:1:1に算定される。
音声制御部62は、基準音量調整部58で調整された基準音量を、音量比調整部57によって算定された音量比でそれぞれ配分することにより、ID1,ID2,ID3,ID4のコンテンツの各々の音声の出力音量として決定する。
ここで、IDiのコンテンツの出力音量を「Roi」と記述し、基準音量を「Rs」と記述するならば、出力音量Roiは、次の式(3)により決定される。
Figure 0005929243
そして、音声制御部62は、ID1,ID2,ID3,ID4のコンテンツの各々の音声を、式(3)でそれぞれ決定された出力音量となるように合成して、音声出力部19から出力される。
図3(D)の例では、ID1,ID2,ID3,ID4のコンテンツの各出力音量Ro1,Ro2,Ro3,Ro4は同一となるため、ユーザにとっては、ID1,ID2,ID3,ID4のコンテンツの各音声が均等に混合されて耳に入ることになる。
そこで、ID1のコンテンツ、即ち表示部18の分割領域18ULにおいて表示対象となっているコンテンツの音量を、他のコンテンツの音量よりも大きくしたいと、ユーザが所望したとする。
この場合、図4(A)に示すように、ユーザは、マウス31を用いて音ポインタ81を、分割領域18UL内の同図に示す位置まで移動させて、マウス31をクリックすることで、音ポインタ指定操作を実行する。
指定位置特定部54は、取得部53を介してマウス31の情報を取得し、当該情報に基づいて、分割領域18UL内の図4(A)に示す音ポインタ81の位置を、指定位置として特定する。
すると、算定部55は、指定位置特定部54により特定された指定位置と、4つの基準位置p_UL,p_UR,p_DL,p_DRの各々との間の距離として、図4(A)に示す距離d1,d2,d3,d4の各々を算定する。
次に、音量比調整部57は、図4(A)に示す距離d1,d2,d3,d4を用いて上述の式(1),式(2)を演算することで、図4(B)に示すように音量比R1:R2:R3:R4を算定する。
具体的には、図4(A)に示すように、距離D1,D2,D3,D4の順で長距離となっている。従って、図4(B)に示すように、最短距離D1に対応するID1のコンテンツの音量が「1」で最大となり、それ以外のコンテンツの音量は、ID2,ID3,ID4の順で小さくなる。
これにより、ユーザにとっては、所望のID1のコンテンツの音声が最も聴き取りやすくなると共に、他のコンテンツの音声も全く聞こえなくなるのではなく、小さい音量ながらも混入されて聴くことができる。その結果、所望のID1のコンテンツの音声を明確に認識しつつ、他のコンテンツの音声もある程度把握できるようになる。
さらに、ユーザが、マウス31を操作して、音ポインタ81を、図4(A)の位置から図5(A)に示す基準位置p_ULに略一致する位置に移動させて、マウス31をクリックすることで、音ポインタ指定操作を実行する。
指定位置特定部54は、取得部53を介してマウス31の情報を取得し、当該情報に基づいて、分割領域18UL内の図5(A)に示す音ポインタ81の位置を、指定位置として特定する。
すると、算定部55は、指定位置特定部54により特定された指定位置と、4つの基準位置p_UL,p_UR,p_DL,p_DRの各々との間の距離として、図5(A)に示す距離d1,d2,d3,d4の各々を算定する。
ここで、図5(A)の例では、ID1の基準位置p_ULと、指定位置(音ポインタ81の配置位置)との間の距離d1は、略0である。この場合、上述の式(2)の係数w1、即ち距離d1の逆数が非常に大きな数となるため、音量比調整部57(CPU11)による計算処理が不能になる場合がある。
そこで、本実施形態では、音量比調整部57は、距離diが閾値以下か否かを判定し、閾値以下の場合には、式(2)の演算を禁止して、指定位置の最近傍の基準位置に対応するコンテンツ(図5(A)の例では、基準位置p_ULに対応するID1のコンテンツ)の音量を「1」とし、他のコンテンツの音量を「0」又は均一の小さい値とする。即ち、図5(B)に示すように、音量比R1:R2:R3:R4が算定される。
この結果、ユーザにとっては、分割領域18ULのID1のコンテンツの音声は図4の例よりもさらに相対的に大きな音量で聴こえるようになり、それ以外のコンテンツの音声はほぼ聴こえなくなる。換言すると、ユーザは、関心のあるコンテンツの音声のみを聴きたい場合には、マウス31を用いて、当該関心のあるコンテンツの基準位置まで音ポインタを移動させて、マウス31をクリックする、といった音ポインタ指定操作を実行すればよい。
さらに以下、図6の具体例を参照しつつ、図2の機能的構成を有する複数動画再生音処理装置1が実行する複数動画再生音処理の概要を具体的に説明する。
図6は、本発明に係る複数動画再生音処理の結果の概要を具体的に示す模式図である。
先ず、図6(A)に示すように、表示制御部61は、表示部18の4つの分割領域18UL,18UR,18DL,18DRの各々に、ドラマ、サッカー、スキー、釣りのそれぞれについての動画像の各々を表示させるとする。即ち、ID1がドラマのコンテンツを示す識別子である。ID2がサッカーのコンテンツを示す識別子である。ID3がスキーを示す識別子である。ID4が釣りを示す識別子である。
図6(A)においては、音ポインタ81が配置されている指定位置からすると、最近傍の基準位置は、ID1のドラマが表示対象となっている分割領域18UL内の基準位置p_ULである。
従って、ID1のドラマの音量比R1が最も大きくなるような音量比、即ち、図6(B)に示すような音量比=R1:R2:R3:R4が算定される。
これにより、ユーザは、ドラマ(ID1)の音声を、他のコンテンツ(ID2,ID3,ID4)の音声に比べて、相対的に大きな音量ではっきりと聴くことができる。
その後、分割領域18URに表示されているサッカーの実況が盛り上がってきたとする。本実施形態では、図6(B)に示すように、ドラマ(ID1)の音声が一番大きな音量で出力されている状態であっても、サッカー(ID2)の音声も小音量ながら出力されている。このため、ユーザは、ドラマ(ID1)の音声を注力して聴きながらも、サッカーの実況が盛り上がってきた様子を、当該サッカーの音声(小音量であるが)から把握することができる。
そこで、サッカーの実況の関心が高まったユーザは、当該サッカーの実況の音声を最も大きな音量で聴くために、マウス31を用いて、音ポインタ81を図6(A)の位置から図6(C)の位置まで移動させ、マウス31をクリックすることで、音ポインタ指定操作を実行する。
当該音ポインタ指定操作がなされると、ID2のサッカーの音量比R2が最も大きくなる。即ち、図6(D)に示すような音量比=R1:R2:R3:R4に更新される。これにより、ユーザは、今度はサッカー(ID2)の音声を、他のコンテンツ(ID1,ID3,ID4)の音声に比べて、相対的に大きな音量ではっきりと聴くことができる。
このように、ユーザは、別のコンテンツに関心が移行したならば、当該別のコンテンツが表示対象になっている分割領域内の基準点に対して音ポインタ81を近づけるように移動させてマウス31をクリックする、といった音ポインタ指定操作を実行することで、関心が移行した別のコンテンツの音声を最大音量で聴くことができるようになる。
次に、図7を参照して、図2の機能的構成の複数動画再生音処理装置1が実行する複数動画再生音処理について説明する。
図7は、図2の機能的構成を有する図1の複数動画再生音処理装置1が実行する複数動画再生音処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
複数動画再生音処理は、ユーザにより入力部17に対する所定の操作がなされたことを契機として開始され、次のような処理が実行される。
ステップS1において、図2の主制御部51は、同時再生の対象となる複数のコンテンツを選択する。ここで、選択可能なコンテンツの数は、特に限定されず任意であるものとする。
ステップS2において、主制御部51は、選択されたコンテンツの数に応じて表示部18内の分割領域を設定し、各分割領域に各コンテンツの動画像を割り当てる。即ち、このような割り当ての結果を示す表示位置情報が生成されて、表示位置情報記憶部71に記憶される。
ステップS3において、主制御部51は、音ポインタを初期位置に設定する。即ち、本実施形態では、表示部18の表示領域の中心位置が、音ポインタの初期位置として設定される。この設定情報も表示位置情報に含まれて表示位置情報記憶部71に記憶される。
ステップS4において、コンテンツ再生部52は、ステップS1の処理で選択されたコンテンツの再生を開始する。
即ち、表示制御部61は、ステップS1の処理で選択された複数のコンテンツの各々についての複数の動画像のデータをコンテンツ記憶部72から読みだすと共に、表示位置情報を表示位置情報記憶部71から読みだす。そして、表示制御部61は、当該複数の動画像の各々を、表示部18のうち、ステップS2の処理で割り当てられた各分割領域にそれぞれ表示させる。さらに、表示制御部61は、音ポインタを、表示部18のうち、ステップS3の処理で設定された初期位置に表示させる。
また、音声制御部62は、ステップS1の処理で選択された複数のコンテンツの各々についての複数の音声のデータを、コンテンツ記憶部72から読みだす。そして、音声制御部62は、当該複数の音声を同一音量となるように混合して、音声出力部19から出力させる。
ステップS5において、取得部53は、音ポインタ指定操作がなされたか否かを判定する。
上述のように、音ポインタ指定操作とは、マウス31により音ポインタが適宜移動された後、マウス31がクリックされる操作である。
このような音ポインタ指定操作に伴いマウス31から出力されてくる情報が取得部53により取得されるまでの間、ステップS5においてNOであると判定されて、処理はステップS10に進む。ただし、ステップS10以降の処理については後述する。
これに対して、音ポインタ指定操作に伴いマウス31から出力されてくる情報が取得部53により取得されると、ステップS5においてYESであると判定されて、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、指定位置特定部54は、取得部53により取得された情報に基づいて、ステップS5の処理でYESであると判定されたときの表示部18における音ポインタの位置を、指定位置として特定する。
ステップS7において、算定部55は、ステップS6の処理で特定された指定位置と、ステップS2の処理で割り当てられた複数の分割領域の基準位置の各々との間の距離を算定する。
なお、上述したように、基準位置は、表示位置情報記憶部71に記憶された表示位置情報に基づいて算出可能である。このため、基準位置の算定タイミングは、ステップS2の処理以降であれば、特に限定されない。即ち、ステップS7の処理の一部として基準位置が算定されてもよいし、ステップS7の処理前に予め基準位置が算定されていてもよい。
ステップS8において、音量比調整部57は、ステップS7の処理で算定された距離の大小関係に基づいて、複数のコンテンツについての音量比を算定する。
ステップS9において、音声制御部62は、ステップS8の処理で算定された音量比に従って、複数のコンテンツの音量を調整する。
ステップS10において、主制御部51は、処理の終了が指示されたか否かを判定する。処理の終了の指示は、特に限定されないが、本実施形態では、例えば複数のコンテンツの全ての再生が終了した際に主制御部51に対して通知されるものとする。
このような処理の終了の指示が通知されない限り、ステップS10においてNOであると判定されて、処理はステップS5に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、処理の終了の指示が通知されるまでの間、ユーザは、マウス31を用いて、音ポインタを所望の位置に移動させてクリックするという音ポインタ指定操作を何度でも繰り返し実行することができる。そして、音ポインタ指定操作が実行される毎に、ステップS6〜S9の処理が繰り返し実行され、音量比がその都度更新されて、更新された音量比に従って複数のコンテンツの音量もその都度調整される。
その後、処理の終了の指示が通知されると、ステップS10においてYESであると判定されて、複数動画再生音処理が終了となる。
以上説明したように、第1実施形態では、コンテンツ再生部52が、動画像と音声を含むコンテンツを複数同時に再生させる。
即ち、表示制御部61は、複数の動画像の各々を、表示画面を分割した複数の分割領域に表示させる制御を実行する。
音声制御部62は、音量比調整部57により算定された音量比に従ったそれぞれの音量で、複数の音声を出力させる制御を実行する。
このような音声制御部62の制御を実現すべく、指定位置特定部54と、算定部55と、音量比調整部57と、がCPU11において機能する。
指定位置特定部54は、ユーザが着目する動画像の表示位置との距離又は角度を、複数のコンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する。具体的には、第1実施形態では、表示部18の表示画面内で音ポインタ81により指定される位置が、指定位置として用いられる。
算定部55は、複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置を基準位置の各々とする。第1実施形態では、算定部55は、複数の分割領域の各々の内部の位置を、基準位置の各々とする。算定部55は、指定位置又は指定方向と、複数の基準位置の各々との間の距離又は角度の大小関係を算定する。
音量比調整部57は、算定部55により算定された距離、及び、指定位置と複数の基準位置の各々との間の距離又は角度に連動して複数の音声の音量が変更される所定のアルゴリズム(例えば上述の式(1),式(2)で規定されるアルゴリズム)に基づいて、複数のコンテンツについての音量比を算定する。
要するに、第1実施形態では、音ポインタ81の配置位置が指定位置となり、複数の動画像の各表示位置(表示部18の画面内の各分割領域)が基準位置となり、当該指定位置と複数の基準位置の各々との間の各距離に基づいて、複数のコンテンツの各々の相対的な音量が決定される。
従って、ユーザにとっては、表示部18に複数の動画像の表示が継続された状態で、マウス31を用いて、関心の高いコンテンツの動画像が表示されている分割領域に音ポインタ81を近づけるといった直感的でわかりやすい操作をするだけで、各コンテンツの音量調整を容易かつ適切にすることが可能になる。
さらに、この場合、主となるコンテンツの音声が大音量で出力されつつも、副となる他のコンテンツの音声も小音量ながら出力される。従って、ユーザは、主のコンテンツの音声を明確に聴きながら、副のコンテンツの音声も把握することができる。このため、ユーザは、一度音量調整された後に別のコンテンツに関心が移行しても、関心が移った別のコンテンツの動画像が表示されている分割領域に音ポインタ81を近づけるといった直感的でわかりやすい操作を再度することで、各コンテンツの音量調整の更新も可能になる。
以上まとめると、複数の動画像の表示と複数の音声の出力とを継続させながら、複数の音声の各音量を適切に調整することが容易に可能になる。
[第2実施形態]
複数のコンテンツの各動画像は、第1実施形態では表示部18の1画面から分割された分割領域に表示されたが、特に第1実施形態の例に限定されず、任意の表示デバイスに表示が可能である。
そこで、第2実施形態では、複数のコンテンツの各動画像は、表示部18(複数動画再生音処理装置1の内蔵ディスプレイ等)ではなく、近距離無線通信が可能な範囲内に集合している外部の複数の表示デバイス(図示せず)の各々に表示されるものとする。この場合、複数の動画像の表示の制御については、複数動画再生音処理装置1が一括して実行してもよいし、外部の複数の表示デバイスの各々が独立して実行してもよい。
一方で、複数のコンテンツの各音声の音量については、複数動画再生音処理装置1が音量比を決定して、当該音量比に基づいて調整するものとする。ただし、各音声は、音声出力部19(複数動画再生音処理装置1の内蔵スピーカ等)から混合されて出力される必要はないため、本実施形態では、複数の表示デバイスに内蔵又は接続される各々のスピーカから個別に出力されるとする。
第2実施形態の複数動画再生音処理装置1のハードウェア構成及び機能的構成は、第1実施形態のものと同様、即ち図1及び図2の各々に示すとおりであり、ここではその説明は省略する。
そこで以下、図8を参照して、第2実施形態の複数動画再生音処理装置1が実行する複数動画再生音処理についてのみ説明する。
図8は、図2の機能的構成を有する図1の複数動画再生音処理装置1が実行する複数動画再生音処理の流れの一例であって、図7とは異なる例を説明するフローチャートである。
複数動画再生音処理は、ユーザにより入力部17に対する所定の操作がなされたことを契機として開始され、次のような処理が実行される。
ステップS21において、図2の主制御部51は、図1の通信部21を制御して、近距離無線通信によりコンテンツ再生中の表示デバイスを検出する。
ここで、ステップS1の処理で検出され得る複数の表示デバイスの設置位置については何れも既知であり、各々の設置位置を示す情報(以下、「設置位置情報」と呼ぶ)は表示位置情報記憶部71に予め記憶(登録)されているものとする。
ステップS22において、主制御部51は、予め登録された設置位置情報を参照し、ステップS21の処理で検出された表示デバイスの位置を基準位置として特定する。
この間、センサ部16は、ユーザの位置又は視線の方向等の特定可能な情報を逐次検出している。
そこで、ステップS23において、指定位置特定部54は、センサ部16からの情報を取得部53を介して取得すると、当該情報に基づいて、ユーザの位置又は視線の方向を、指定位置又は指定方向として特定する。
ステップS24において、算定部55は、ステップS6の処理で特定された指定位置又は指定方向と、ステップS22の処理で特定された基準位置との間の距離差又は角度差を算定する。
この際、ユーザが鑑賞中の表示デバイスの動画像の表示位置との距離又は角度が最小となるように、指定位置又は指定方向を検出するものとすることが望ましい。即ち、ユーザと複数の表示デバイスとの距離が等距離でない場合は、複数の表示デバイスの設置位置と指定位置(ユーザの位置)とのそれぞれの距離のうち、ユーザの鑑賞中の表示デバイスの動画像に対応する距離が最小になるとは限らない場合も考えられる。こうした場合に、算定部55は、ユーザから見た表示デバイスの設置された方向と指定方向との角度差を求めて大小関係を算定するのが望ましい。なぜなら、角度差が小さい表示デバイスの音量を他のデバイスよりも大きくするようなアルゴリズムを適用される場合に、ユーザの鑑賞中の動画像の表示位置との角度が最小となるように指定方向が検出されることによって、ユーザの鑑賞中の動画像の音量を他の動画像の音量よりも大きくすることができるからである。
ステップS25において、音量比調整部57は、ステップS24の処理で算定された距離又は角度の大小関係に基づいて、複数のコンテンツについての音量比を算定する。
ステップS26において、音声制御部62は、通信部21による近距離無線通信により、各表示デバイスの音量を、ステップS8の音量比に従って調整する。
ステップS27において、主制御部51は、処理の終了が指示されたか否かを判定する。処理の終了の指示は、特に限定されないが、本実施形態では、例えば複数のコンテンツの全ての再生が終了した際に主制御部51に対して通知されるものとする。
このような処理の終了の指示が通知されない限り、ステップS27においてNOであると判定されて、処理はステップS21に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
その後、処理の終了の指示が通知されると、ステップS27においてYESであると判定されて、複数動画再生音処理が終了となる。
以上説明したように、第2実施形態では、複数の動画像の各々は、既知の設置位置の各々に設置された複数の表示デバイスの各々に表示される。この場合、基準位置は設置位置となる。即ち、複数のコンテンツの各動画像を、近距離無線通信が可能な範囲内に集合している外部の複数の表示デバイスの各々に表示させた状態で、指定位置特定部54は、ユーザの位置又は視線の方向に基づいて指定位置を特定する。算定部55は、指定位置又は前記指定方向と、基準位置との間の距離差又は角度差を算定する。音量比調整部57は、距離差又は角度差に基づいて、複数のコンテンツについての音量比を算定する。そして、音声制御部62は、近距離無線通信により、各表示デバイスの音量を、算定された音量比に従って調整する。
このように、ユーザは、所望の動画像の表示された表示デバイスの方向に、視線を移す動作をしたり、その場所に位置するといった簡単で直観的な動作をするだけで、所望の動画像の音量を大きくする指示をすることが可能となる。
このため、ユーザは、第1実施形態のようにマウス31といった明示的な入力機器を操作するという煩わしさがなく、所望の動画像に視線を向けるという本来的な動作をするだけで、複数のコンテンツの各々の音量調整を指示することができる。
さらに、この場合、主となるコンテンツの音声が大音量で出力されつつも、副となる他のコンテンツの音声も小音量ながら出力される。従って、ユーザは、主のコンテンツの音声を明確に聴きながら、副のコンテンツの音声も把握することができる。このため、ユーザは、一度音量調整された後に別のコンテンツに関心が移行しても、関心が移った別のコンテンツの動画像が表示されている表示デバイスを視聴するための本来的な動作を再度することで、各コンテンツの音量調整の更新も可能になる。
以上まとめると、第2実施形態でも、複数の動画像の表示と複数の音声の出力とを継続させながら、複数の音声の各音量を適切に調整することが容易に可能になる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、第2実施形態と同様に、複数のコンテンツの各動画像は、近距離無線通信が可能な範囲内に集合している外部の複数の表示デバイス(図示せず)の各々に表示されるものとする。
一方、複数のコンテンツの各音声の音量については、複数動画再生音処理装置1が調整する点では第2実施形態と同様であるが、調整の仕方が第2実施形態とは異なり、上述した計時部56により計時された継続時間が考量される。
第3実施形態の複数動画再生音処理装置1のハードウェア構成及び機能的構成は、第1実施形態及び第2実施形態のものと同様、即ち図1及び図2の各々に示すとおりであり、ここではその説明は省略する。
そこで以下、図9を参照して、第3実施形態の複数動画再生音処理装置1が実行する複数動画再生音処理についてのみ説明する。
図9は、図2の機能的構成を有する図1の複数動画再生音処理装置1が実行する複数動画再生音処理の流れの一例であって、図7や図8とは異なる例を説明するフローチャートである。
複数動画再生音処理は、ユーザにより入力部17に対する所定の操作がなされたことを契機として開始され、次のような処理が実行される。
ステップS41〜S44の処理は、図8のステップS21〜S24の処理と同様であるので、ここではその説明は省略する。
ステップS45において、音量比調整部57は、ステップS24の処理で算定された距離差又は角度差が所定内の表示デバイスがあるか否かを判定する。
距離差又は角度差が所定内の表示デバイスがある場合、ステップS45においてYESであると判定されて処理はステップS46に進む。
ステップS46において、音量比調整部57は、この状態(距離差又は角度差が所定内を継続している状態)の継続時間に応じて徐々に、当該表示デバイスの音量を大きく、それ以外の表示デバイスの音量を小さくするように、複数のコンテンツについての音量比を逐次算定する。
距離差又は角度差が所定内の表示デバイスがない場合、ステップS45においてNOであると判定されて処理はステップS47に進む。
ステップS47において、音量比調整部57は、この状態(距離差又は角度差が所定内を継続していない状態)の継続時間に応じて徐々に、全表示デバイスの音量が平均化するように、複数のコンテンツについての音量比を逐次算定する。
ステップS48において、主制御部51は、処理の終了が指示されたか否かを判定する。処理の終了の指示は、特に限定されないが、本実施形態では、例えば複数のコンテンツの全ての再生が終了した際に主制御部51に対して通知されるものとする。
このような処理の終了の指示が通知されない限り、ステップS48においてNOであると判定されて、処理はステップS41に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
その後、処理の終了の指示が通知されると、ステップS48においてYESであると判定されて、複数動画再生音処理が終了となる。
以上説明したように、第3実施形態でも、第2実施形態と同様に、複数の動画像の各々は、既知の設置位置の各々に設置された複数の表示デバイスの各々に表示される。この場合、基準位置は設置位置となる。即ち、複数のコンテンツの各動画像を、近距離無線通信が可能な範囲内に集合している外部の複数の表示デバイスの各々に表示させた状態で、指定位置特定部54は、ユーザの位置又は視線の方向に基づいて指定位置を特定する。算定部55は、指定位置又は前記指定方向と、距離差又は角度差を算定する。音量比調整部57は、距離差又は角度差に基づいて、複数のコンテンツについての音量比を算定する。そして、音声制御部62は、近距離無線通信により、各表示デバイスの音量を、算定された音量比に従って調整する。
これにより、第2実施形態と同様の効果を奏することが可能になる。即ち、第3実施形態でも、複数の動画像の表示と複数の音声の出力とを継続させながら、複数の音声の各音量を適切に調整することが容易に可能になる。
さらに、第3実施形態では、所定の状態が継続する継続時間を計時する計時部56が機能する。
そして、音量比調整部57は、距離差又は角度差が所定内の表示デバイスがある場合、その場合の状態が継続する継続時間に応じて徐々に、当該表示デバイスの音量を大きく、それ以外の表示デバイスの音量を小さくするように、複数のコンテンツについての音量比を算定する。
一方、音量比調整部57は、距離差又は角度差が所定外の表示デバイスがある場合、その場合の状態が継続する継続時間に応じて徐々に、全表示デバイスの音量が平均化するように、複数のコンテンツについての音量比を算定する。
これにより、次のような効果を奏することができる。
即ち、ユーザは、所望の動画像を視聴している最中でも、他の注意を払う事象に対して視線を向けたり、関心のない動画像にも一瞬視線を向ける場合がある。こうした場合であっても、ユーザの動きに、いちいち連動してコンテンツの音声の音量がすぐに変化してしまうと、ユーザの関心のあるコンテンツの音声の音量が小さくなってしまい視聴しにくくなってしまう。こうした事態が防止可能になる。即ち、第3実施形態では、ある状態が継続する継続時間に応じて徐々に、ユーザの所望する表示デバイスの音量を大きくしたり、各表示デバイスの音量を平均化することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、本発明が適用される情報処理装置の入力機器は、マウス31やキーボード32が採用されたが、特にこれに限定されない。例えば、タッチパネル、モーションコントローラ等各種各様の入力機器を採用することができる。
また、上述の実施形態では、本発明が適用される情報処理装置は、デジタルカメラを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、画像表示機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が画像表示装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア41により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア41は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部20に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定手段と、
前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定手段により特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の大小関係を算定する算定手段と、
前記算定手段により算定された前記距離又は角度の大小関係に連動して、距離又は角度が小さいほど音量が大きくなる所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツについての音量比を調整する音量比調整手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
[付記2]
前記ユーザの行動は、ユーザが所望の動画像を選択的に鑑賞する際にとる鑑賞行動であり、
前記指定位置特定手段は、ユーザが主として鑑賞中の動画像の表示位置との距離又は角度が最小となるような検出方法によって前記指定位置又は指定方向を検出することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
[付記3]
前記複数の動画像の各々は、既知の設置位置の各々に設置された複数の表示デバイスの各々に表示され、
前記指定位置特定手段は、前記ユーザの位置又は視線の方向に基づいて前記指定位置又は前記指定方向を特定する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
[付記4]
前記音量比調整手段は、前記算定手段により算定される前記距離又は角度の大小関係が所定の状態を維持している間、最も距離又は角度が小さい表示デバイスの音量が、それ以外の表示デバイスの音量よりも大きくなっていくように、前記複数のコンテンツについての音量比を徐々に変化させることを特徴とする付記3に記載の情報処理装置。
[付記5]
前記算定手段は、各々の動画像の表示位置に対応して算定される距離又は角度の差である距離差又は角度差を算定し、
前記音量比調整手段は、前記算定手段により算定された前記距離差又は前記角度差に対応して複数段階で音量を調整する所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツの音量が各々異なるように音量比を調整することを特徴とする付記4に記載の情報処理装置。
[付記6]
所定の状態が継続する継続時間を計時する計時手段をさらに備え、
前記音量比調整手段は、
前記距離差又は前記角度差が所定内の表示デバイスがある場合、その場合の状態が継続する継続時間に応じて徐々に、当該表示デバイスの音量を大きく、それ以外の表示デバイスの音量を小さくするように、前記複数のコンテンツについての音量比を算定し、
前記距離差又は前記角度差が所定外の表示デバイスがある場合、その場合の状態が継続する継続時間に応じて徐々に、全表示デバイスの音量が平均化するように、前記複数のコンテンツについての音量比を算定する、
ことを特徴とする付記5に記載の情報処理装置。
[付記7]
前記複数の動画像の各々を、表示画面を分割した複数の分割領域に表示させる制御を実行する表示制御手段をさらに備え、
前記ユーザの行動は、前記表示画面内で任意の位置を指示する指示操作の行動であり、
前記指定位置特定手段は、ユーザによる前記指示操作の行動に基づいて検出される前記表示画面内の位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定することを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
[付記8]
前記算定手段は、前記複数の分割領域の各々の基準位置に対応して算定される距離又は角度の差である距離差又は角度差を算定し、
前記音量比調整手段は、前記算定手段により算定された前記距離差又は前記角度差に対応して複数段階で音量を調整する所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツの音量が各々異なるように音量比を調整することを特徴とする付記7に記載の情報処理装置。
[付記9]
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定ステップと、
前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定ステップにより特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の大小関係を算定する算定ステップと、
前記算定ステップにより算定された前記距離又は角度の大小関係に連動して、距離又は角度が小さいほど音量が大きくなる所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツについての音量比を調整する音量比調整ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
[付記10]
コンピュータを、
動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定手段、
前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定手段により特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の大小関係を算定する算定手段、
前記算定手段により算定された前記距離又は角度の大小関係に連動して、距離又は角度が小さいほど音量が大きくなる所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツについての音量比を調整する音量比調整手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
1・・・複数動画再生音処理装置、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・センサ部、17・・・入力部、18・・・表示部、19・・・音声制御部、20・・・記憶部、21・・・通信部、22・・・ドライブ、31・・・マウス、32・・・キーボード、41・・・リムーバブルメディア、51・・・主制御部、52・・・コンテンツ再生部、53・・・取得部、54・・・指定位置特定部、55・・・算定部、56・・・計時部、57・・・音量比調整部、58・・・基準音量調整部、61・・・表示制御部、62・・・音声制御部、71・・・表示位置記憶部、72・・・コンテンツ記憶部、81・・・音ポインタ

Claims (12)

  1. 動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定手段と、
    前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定手段により特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の大小関係を算定する算定手段と、
    前記算定手段により算定された前記距離又は角度が最も小さい表示デバイスの音量が、それ以外の表示デバイスの音量よりも徐々に大きくなっていくように、前記複数のコンテンツについての音量比を変化させて音量を調整する音量比調整手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定手段と、
    前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定手段により特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の差である距離差又は角度差を算定する算定手段と、
    前記算定手段により算定された前記距離差又は前記角度差に対応して複数段階で音量を調整する所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツの音量が各々異なるように音量比を調整する音量比調整手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 所定の状態が継続する継続時間を計時する計時手段をさらに備え、
    前記音量比調整手段は、前記距離差又は前記角度差が所定内の表示デバイスがある場合、その場合の状態が継続する継続時間に応じて徐々に、当該表示デバイスの音量を大きく、それ以外の表示デバイスの音量を小さくするように、前記複数のコンテンツについての音量比を算定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記音量比調整手段は、前記距離差又は前記角度差が所定内の表示デバイスがない場合、その場合の状態が継続する継続時間に応じて徐々に、全表示デバイスの音量が平均化するように、前記複数のコンテンツについての音量比を算定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記ユーザの行動は、ユーザが所望の動画像を選択的に鑑賞する際にとる鑑賞行動であり、
    前記指定位置特定手段は、ユーザが主として鑑賞中の動画像の表示位置との距離又は角度が最小となるような検出方法によって前記指定位置又は指定方向を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記複数の動画像の各々は、既知の設置位置の各々に設置された複数の表示デバイスの各々に表示され、
    前記指定位置特定手段は、前記ユーザの位置又は視線の方向に基づいて前記指定位置又は前記指定方向を特定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記複数の動画像の各々を、表示画面を分割した複数の分割領域に表示させる制御を実行する表示制御手段をさらに備え、
    前記ユーザの行動は、前記表示画面内で任意の位置を指示する指示操作の行動であり、
    前記指定位置特定手段は、ユーザによる前記指示操作の行動に基づいて検出される前記表示画面内の位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記算定手段は、前記複数の分割領域の各々の基準位置に対応して算定される距離又は角度の差である距離差又は角度差を算定し、
    前記音量比調整手段は、前記算定手段により算定された前記距離差又は前記角度差に対応して複数段階で音量を調整する所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツの音量が各々異なるように音量比を調整することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 情報処理装置が実行する情報処理方法において、
    動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定ステップと、
    前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定ステップにより特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の大小関係を算定する算定ステップと、
    前記算定ステップにより算定された前記距離又は角度が最も小さい表示デバイスの音量が、それ以外の表示デバイスの音量よりも徐々に大きくなっていくように、前記複数のコンテンツについての音量比を変化させて音量を調整する音量比調整ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  10. コンピュータを、
    動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定手段、
    前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定手段により特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の大小関係を算定する算定手段、
    前記算定手段により算定された前記距離又は角度が最も小さい表示デバイスの音量が、それ以外の表示デバイスの音量よりも徐々に大きくなっていくように、前記複数のコンテンツについての音量比を変化させて音量を調整する音量比調整手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  11. 情報処理装置が実行する情報処理方法において、
    動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定ステップと、
    前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定ステップにより特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の差である距離差又は角度差を算定する算定ステップと、
    前記算定ステップにより算定された前記距離差又は前記角度差に対応して複数段階で音量を調整する所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツの音量が各々異なるように音量比を調整する音量比調整ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  12. コンピュータを、
    動画像と音声を含むコンテンツが複数同時に再生される場合に、ユーザの行動に基づいて検出される位置又は方向を、複数の前記コンテンツの各々の音量を指定するための指定位置又は指定方向として特定する指定位置特定手段、
    前記複数のコンテンツの動画像の各々の表示位置と、前記指定位置特定手段により特定された前記指定位置又は指定方向との間の距離又は角度の差である距離差又は角度差を算定する算定手段、
    前記算定手段により算定された前記距離差又は前記角度差に対応して複数段階で音量を調整する所定のアルゴリズムに基づいて、前記複数のコンテンツの音量が各々異なるように音量比を調整する音量比調整手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2012017286A 2012-01-30 2012-01-30 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Expired - Fee Related JP5929243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012017286A JP5929243B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012017286A JP5929243B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013157817A JP2013157817A (ja) 2013-08-15
JP5929243B2 true JP5929243B2 (ja) 2016-06-01

Family

ID=49052614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012017286A Expired - Fee Related JP5929243B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5929243B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6241232B2 (ja) * 2013-11-29 2017-12-06 株式会社ニコン 電子機器、音または振動の発生方法およびプログラム
CN109445744B (zh) * 2018-11-09 2022-04-15 上德(深圳)数据科技有限公司 一种基于播放距离的播放调节系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3426267B2 (ja) * 1992-09-29 2003-07-14 沖電気工業株式会社 音声出力制御方法
JP4244416B2 (ja) * 1998-10-30 2009-03-25 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、並びに記録媒体
CN1258285C (zh) * 2001-03-26 2006-05-31 富士通株式会社 多信道信息处理装置和多信道信息处理方法
JP2007329806A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Keio Gijuku 端末装置、及び複数音源の制御方法
JP2008005268A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Sharp Corp 入力切換時の音量調整方法
US20110019102A1 (en) * 2008-03-28 2011-01-27 Pioneer Corporation Output data switching apparatus, output data switching method, output data switching system and program for output data switching apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013157817A (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2891955B1 (en) In-vehicle gesture interactive spatial audio system
CN107801075B (zh) 图像显示设备及其操作方法
AU2011341876B2 (en) Method and apparatus for controlling touch screen using timeline bar, recording medium with program for the same recorded therein, and user terminal having the same
US9411422B1 (en) User interaction with content markers
US9261958B2 (en) Apparatus and method for navigation in digital object using gaze information of user
US8837747B2 (en) Apparatus, method, and program product for presenting moving image with sound
JP5429060B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム並びにこの表示制御プログラムが記録された記録媒体
CN103376987B (zh) 调整窗口的尺寸的方法及电子装置
EP2196893A2 (en) Informatin processing apparatus, information processing method and program
AU2012263123A1 (en) Method and apparatus for controlling a display of multimedia content using a timeline-based interface
JP2011510364A (ja) 表示を動的に変更するシステム及び方法
US11200739B2 (en) Virtual scene
US20140033111A1 (en) Method of displaying status bar
WO2014194527A1 (zh) 一种多媒体浏览进度控制的方法及终端
JP5703807B2 (ja) 信号処理装置
US20140229823A1 (en) Display apparatus and control method thereof
JP5929243B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
KR101656518B1 (ko) 탄력 버튼을 제공하는 사용자 단말기, 그를 이용한 특정 기능 실행 방법 및 사용자 인터페이스
US9723417B2 (en) Apparatus for inputting audiogram using touch input
EP3046340B1 (en) User interface device, sound control apparatus, sound system, sound control method, and program
JP2008293360A (ja) オブジェクト情報表示装置およびオブジェクト情報表示方法
US20230077102A1 (en) Virtual Scene
JP2015046103A (ja) 対話型インタフェース及び情報処理装置
JP5648515B2 (ja) ユーザーインターフェイス装置
KR101871751B1 (ko) 디스플레이 디바이스 및 그 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5929243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees