JP5929218B2 - 芯管保持装置および画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、押出部材によって径方向外側に押し出される保持部材で芯管を着脱自在に保持する芯管保持装置、および画像が記録されるシート状の記録媒体が巻き付けられる芯管を当該芯管保持装置を用いて支持する画像記録装置に関するものである。
芯管を保持するための装置として、例えば特許文献1に開示されているものがある。この装置は、シリンダ1、シリンダ1の作動によって軸方向に往復移動する軸2、および軸2の径方向外側に設けられたキー4を備えている。軸2には径方向外側を向いたテーパー面を有するテーパー部2’が形成されており、キー4にはテーパー部2’のテーパー面とと軸方向において対向するテーパー面が形成されている。そして、シリンダ1によって軸2が軸方向に押し出されて、テーパー部2’(押出部材)のテーパー面(押圧部)がキー4(保持部材)のテーパー面(被押圧部)を押圧することにより、キー4が径方向外側に押し出されて紙管6(芯管)が保持される構成となっている。
実公昭53−29795号公報
特許文献1に記載の装置においては、押圧部は円錐面の一部として形成されており、被押圧部は軸方向に対して傾斜した平面で形成されている。したがって、押圧部と被押圧部との当接状態においては、円錐面に平面が接している状態となり、その当接形態は線接触となる。線接触の状態で押圧部が被押圧部を押圧すると、押圧部および被押圧部の線状の狭い領域に大きな圧力が作用する。このため、押圧部が形成された押出部材および被押圧部が形成された保持部材の磨耗が速く進行したり、両部材が固着したりするおそれがあった。その結果、これら部材の耐久性が低下するという問題が生じていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、押出部材によって径方向外側に押し出される保持部材で芯管を着脱自在に保持する芯管保持装置および当該芯管保持装置を備える画像記録装置において、押出部材および保持部材の耐久性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る芯管保持装置は、軸方向に延びる筒状の芯管の内周面を軸方向に直交する径方向の外側に押圧した状態で芯管を保持する芯管保持装置において、径方向の外側を向いた押圧部を有する押出部材と、押圧部と軸方向において対向する被押圧部を有し、押出部材に対して径方向の外側に配設される保持部材と、を備え、押圧部および被押圧部は、軸方向の一方側から他方側に向かうにつれて径方向の外側に拡がるテーパー面であるとともに、軸方向と直交する断面において互いの形状が同じである同形領域を有しており、押出部材が一方側に移動すると、当該押出部材の押圧部が被押圧部と同形領域で面接触しつつ保持部材を径方向の外側に押し出すことを特徴とする。
また、上記目的を達するため、本発明に係る画像記録装置は、シート状の記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、軸方向に延びる筒状の芯管の内周面を軸方向に直交する径方向の外側に押圧した状態で芯管を保持する芯管保持手段と、芯管保持手段に連結され、芯管保持手段を回転させることにより記録媒体を芯管から繰り出しまたは芯管に巻き取る回転機構と、を備え、芯管保持手段は、径方向の外側を向いた押圧部を有する押出部材と、押圧部と軸方向において対向する被押圧部を有し、押出部材に対して径方向の外側に配設される保持部材と、を備え、押圧部および被押圧部は、軸方向の一方側から他方側に向かうにつれて径方向の外側に拡がるテーパー面であるとともに、軸方向と直交する断面において互いの形状が同じである同形領域を有しており、押出部材が一方側に移動すると、当該押出部材の押圧部が被押圧部と同形領域で面接触しつつ保持部材を径方向の外側に押し出すことを特徴とする。
以上のような構成を具備する本発明(芯管保持装置および画像記録装置)では、径方向外側を向いた押圧部を有する押出部材の径方向外側に、押圧部と軸方向において対向する被押圧部が形成された保持部材が配設されている。そして、押圧部および被押圧部はともに、軸方向の一方側から他方側に向かうにつれて径方向の外側に拡がるテーパー面である。したがって、押出部材が一方側に移動すると、押出部材の押圧部が被押圧部を介して保持部材を径方向外側に押し出す。その結果、径方向外側に押し出された保持部材によって芯管の内周面を押圧して、芯管を保持することができる。
しかも、本発明においては、テーパー面で構成されている押圧部および被押圧部に、軸方向と直交する断面の形状が互いに同じである同形領域が設けられている。このため、押出部材が一方側に移動して、押出部材の押圧部が保持部材の被押圧部と当接する際には、押圧部と被押圧部とが同形領域にて面接触することになる。したがって、押圧部と被押圧部とが線接触する場合と比べて、押圧部および被押圧部に作用する圧力を小さくすることができる。その結果、押圧部が形成されている押出部材および被押圧部が形成されている保持部材の磨耗や固着を抑制することができ、これら部材の耐久性を向上させることができる。
ここで、押出部材の径方向の外側の面に保持部材を収容する溝が形成され、押圧部は溝の底面であると好適である。このように押出部材の周面に形成された溝に保持部材を収容することで、保持部材の位置決めが容易となるとともに、装置全体の径方向の小型化を図ることができる。また、同形領域が平面であると、押出部材および保持部材の加工が容易であるので、押圧部および被押圧部の加工精度を確保しやすく、より確実に面接触させることができるので好適である。
一般的に同じ金属材料同士を接触させた場合には、異なる種類の金属を接触させた場合と比べて固着が発生しやすいことが知られている。そこで、押出部材および保持部材を異なる金属材料で構成してあると好適である。また、同様の表面硬度を有する材料同士を接触させた場合には、異なる表面硬度を有する材料を接触させた場合と比べて固着が発生しやすい傾向がある。したがって、押圧部の表面硬度と被押圧部の表面硬度とを異ならせておくことが好ましい。このとき、押出部材の磨耗抑制を優先するならば押圧部の表面硬度を被押圧部の表面硬度より高くすればよく、保持部材の磨耗抑制を優先するならば被押圧部の表面硬度を押圧部の表面硬度より高くすればよい。
また、押圧部および被押圧部の少なくともいずれか一方の表面に潤滑層を形成してもよいし、押圧部および被押圧部の少なくともいずれか一方の表面に潤滑剤を塗布してもよい。こうすることで、押圧部と被押圧部との間の潤滑性を向上させることができ、押出部材および保持部材の磨耗を低減することが可能となる。
また、押出部材が軸方向に離間して複数並ぶとともに連結部材によって連結され、被押圧部が押圧部と対応する軸方向の位置毎に保持部材に形成されていると好適である。この構成によれば、軸方向に並んだ複数の押出部材が一方側に移動することで、軸方向の複数箇所において押圧部が被押圧部を押圧することになる。すなわち、保持部材が軸方向の複数箇所において径方向外側に押し出されるので、保持部材が押し出される動作が安定し、ひいては芯管をより安定的に保持することが可能となる。
ここで、複数の押出部材のうち一方側の端にある一方端押出部材を一方側に移動させる力を作用させるための作用部をさらに備え、作用部を介して一方側に移動させる力が一方端押出部材に作用すると、一方端押出部材が連結部材を介して他の押出部材を引っ張りながら一方側に移動するように構成するとよい。この構成によれば、作用部を介して一方側に移動させる力が一方端押出部材に作用すると、一方端押出部材が他の押出部材を連結部材を介して引っ張りながら一方側に移動して、保持部材が径方向外側に突出する。つまり、各押出部材を一方側に移動させて、芯管を保持するために保持部材を径方向外側に突出させる際に、連結部材を押し込むのではなく引っ張ることになる。すなわち、芯管を保持する際には、連結部材には圧縮力ではなくて引張力がかかるので、連結部材の座屈を防止することができて好適である。
さらに、一方端押出部材には軸方向に貫通する貫通孔が形成され、作用部は、貫通孔よりも一方側に設けられる握り部と、握り部から他方側に延出され、貫通孔に挿通される軸部と、貫通孔よりも径が大きく、貫通孔よりも他方側の軸部に設けられた鍔部と、を備えて構成されていると好適である。この構成によれば、作用部に一方端押出部材を一方側に移動させるための力を加えると、鍔部のうち貫通孔よりも径方向外側の部分が一方端押出部材を他方側から一方側に押圧することによって、一方端押出部材が連結部材を介して他の押出部材を引っ張りながら一方側に移動する。すなわち、作用部に一方端押出部材を一方側に移動させるための力が作用した場合に、鍔部と一端側押出部材とが係合した状態を維持しつつ押圧力が確実に伝達されるので、芯管を保持する際の作業性が向上する。
さらに、複数の押出部材に形成された軸方向に開口する孔に挿入されて複数の押出部材を摺動自在に支持する支持部材をさらに備え、一方端押出部材では、孔が他方側から貫通孔に連通しつつ鍔部を内包するように形成され、軸部は支持部材の一方側の端部にねじ機構を介して連結されており、作用部が支持部材に対して回転されることにより一方端押出部材が一方側に移動すると好適である。
複数の押出部材が一方側に移動し、各押圧部が対応する各被押圧部を介して保持部材を径方向外側に押し出して芯管を保持している状態においては、押圧部と被押圧部とが係合した状態となっている。しかしながら、芯管を保持している状態において、押出部材が意図せず他方側に移動してしまうと、押圧部と被押圧部との係合状態が緩み、芯管を保持できなくなるおそれがある。ここで、ねじ機構により作用部の軸部が支持部材に連結されていると、軸部に回転力が伝達されない限り、作用部が軸方向に動くことはない。すなわち、芯管を保持している状態のときに一方端押出部材が他方側に移動しようとしても、その移動は軸方向の力では移動しない作用部の鍔部によって阻止され、一方端押出部材およびこれに連結された他の押出部材が他方側に移動することを防止できる。よって、各押圧部と各被押圧部との係合状態が緩むことを防止でき、芯管を一層安定的に保持することができる。
本発明に係る芯管保持装置を適用可能なプリンターの構成を示す図。 芯管保持装置の分解斜視図。 芯管保持状態での押圧部および被押圧部の同形領域における断面図。 作用具の組立斜視図。 ハウジングを装着する前の芯管保持装置の組立斜視図。 ハウジングを装着した後の芯管保持装置の組立斜視図。 芯管保持装置の動作を示す縦断面図。 別の実施形態における芯管保持状態での押圧部および被押圧部の同形領域における断面図。
〔プリンターの構成〕
図1は、本発明を適用可能なプリンターが備える装置構成の一例を模式的に示す正面図である。図1に示すように、プリンター1では、その両端が繰出軸20および巻取軸40にロール状に巻き付けられた1枚のシートS(ウェブ)が、繰出軸20と巻取軸40の間に張架されており、シートSはこうして張架された経路Pcに沿って、繰出軸20から巻取軸40へと搬送される。そして、プリンター1では、この経路(搬送経路Pc)に沿って搬送されるシートSに対して画像が記録される。シートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。概略的には、プリンター1は、繰出軸20からシートSを繰り出す繰出部2と、繰出部2から繰り出されたシートSに画像を記録するプロセス部3と、プロセス部3で画像の記録されたシートSを巻取軸40に巻き取る巻取部4を備える。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱自在な芯管(図示省略)を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。なお、繰出軸20は、その基軸(詳細は後述)に連結されたモーターMからの駆動力を受けて回転する。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSをプラテンドラム30で支持しつつ、プラテンドラム30の外周面に沿って配置された各機能部51、52、61、62、63により処理を適宜行って、シートSに画像を記録するものである。このプロセス部3では、プラテンドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSがプラテンドラム30に支持されて、画像記録を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送経路の下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
プラテンドラム30は図示を省略する支持機構により回転自在に支持された円筒形状のドラムであり、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛ける。このプラテンドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持するものである。ちなみに、プロセス部3では、プラテンドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31とプラテンドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、プラテンドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、プラテンドラム30に対して搬送方向Dsの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、プラテンドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、プラテンドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、プラテンドラム30の外周面に支持される。そして、プロセス部3では、プラテンドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を記録するために、互いに異なる色に対応した複数の記録ヘッド51が設けられている。具体的には、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応する4個の記録ヘッド51が、この色順で搬送方向Dsに並ぶ。各記録ヘッド51は、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、対応する色のインクをインクジェット方式で吐出する。そして、搬送方向Dsへ搬送されるシートSに対して各記録ヘッド51がインクを吐出することで、シートSの表面にカラー画像を形成される。
ちなみに、インクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセス部3では、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UVランプ61、62(光照射部)が設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。複数の記録ヘッド51の各間には、仮硬化用のUVランプ61が配置されている。つまり、UVランプ61は弱い紫外線を照射することで、インクの形状が崩れない程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを完全に硬化させるものではない。一方、複数の記録ヘッド51に対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUVランプ62が設けられている。つまり、UVランプ62は、UVランプ61より強い紫外線を照射することで、インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。こうして仮硬化・本硬化を実行することで、複数の記録ヘッド51が形成したカラー画像をシートS表面に定着させることができる。
さらに、UVランプ62に対して搬送方向Dsの下流側には、記録ヘッド52が設けられている。この記録ヘッド52は、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、透明のUVインクをインクジェット方式でシートSの表面に吐出する。つまり、4色分の記録ヘッド51によって形成されたカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。また、記録ヘッド52に対して搬送方向Dsの下流側には、UVランプ63が設けられている。このUVランプ63は強い紫外線を照射することで、記録ヘッド52が吐出した透明インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。これによって、透明インクをシートS表面に定着させることができる。
このように、プロセス部3では、プラテンドラム30の外周部に巻き掛けられるシートSに対して、インクの吐出および硬化が適宜実行されて、透明インクでコーティングされたカラー画像が形成される。そして、このカラー画像の形成されたシートSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が図1の時計回りに回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱自在な芯管(図示省略)を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管ごとシートSを取り外すことが可能となっている。なお、巻取軸40は、その基軸(詳細は後述)に連結されたモーターMからの駆動力を受けて回転する。
〔芯管保持装置の構成〕
上述のように構成された「画像記録装置」としてのプリンター1において、繰出軸20または巻取軸40は、芯管を着脱自在に保持する「芯管保持装置(芯管保持手段)」として機能する。以下、図面に基づいて芯管保持装置の詳細について説明する。図2は本実施形態に係る芯管保持装置の分解斜視図、図3は芯管保持状態での押圧部および被押圧部の同形領域における断面図、図4は作用具の組立斜視図、図5はハウジングを装着する前の芯管保持装置の組立斜視図、図6はハウジングを装着した後の芯管保持装置の組立斜視図、図7は芯管保持装置の動作を示す縦断面図である。
芯管保持装置101は、「支持部材」としての基軸141によって各構成部品を支持した概略構成を具備しており、この基軸141に接続された「回転機構」としてのモーターM(図1参照)の駆動力を受けて回転する。そして、図7に示すように、芯管保持装置101は、芯管保持装置101に外嵌された芯管201の軸芯が基軸141の軸芯Pと一致するように芯管201を保持する。以下、軸芯Pに沿った方向を軸方向と称し、軸芯Pと直交する方向を径方向と称する。また、軸方向においてモーターMに接続される側(図2において右側)を「他方側」としての後方側、軸方向においてモーターMに接続される側と反対側(図2において左側)を「一方側」としての前方側と称する。
芯管保持装置101の全体構成の概略を説明する。芯管保持装置101は、軸方向に離間して並ぶ「押出部材」としてのスリーブ111と、スリーブ111を連結する連結部材121と、スリーブ111に対して径方向外側に配設される「保持部材」としてのラグ131とを備えている。図3および図7に示すように、前スリーブ112の径方向外側の面には軸方向に延びる溝112aが形成されており、この溝112aの底面112bが押圧部111aとして機能する。同様に、後スリーブ113の径方向外側の面には軸方向に延びる溝113aが形成されており、この溝113aの底面113bが押圧部111bとして機能する。一方、ラグ131には、押圧部111a,111bと軸方向において対向する被押圧部131a,131bが、それぞれ押圧部111a,111bに対応する軸方向の位置毎に形成されている。そして、スリーブ111が前方側に移動することによって、押圧部111a,111bがそれぞれに対応する被押圧部131a,131bを介してラグ131を径方向外側に押し出して、芯管201の内周面を保持する。
図2、図3および図7に基づいて、スリーブ111について説明する。本実施形態では、2つのスリーブ111が軸方向に離間して配設されている。以下、この2つのスリーブ111を区別して示す場合、前方側に位置するものを「一方端押出部材」としての前スリーブ112、後方側に位置するものを「他の押出部材」としての後スリーブ113と称し、総称する場合には単にスリーブ111と称する。
前スリーブ112は、軸芯Pを中心軸とする有底円筒状であり、鉄材を用いて作製されている。前スリーブ112の外周面には周方向に120度毎に軸方向に延びる溝112aが形成されている。溝112aは前スリーブ112の径方向外側および後方側を向いた開口を有しており、これらの開口を介して後述のラグ131のうち被押圧部131aが形成されている部分が溝112aに収容される。溝112aの底面112bには前方側から後方側に向かうにつれて径方向外側に拡がるテーパー平面が形成されており、このテーパー平面が押圧部111aとして機能する。溝112aはラグ131の厚さよりもわずかに大きな幅を有しており、ラグ131が溝112aに収容された状態で前スリーブ112とラグ131とが軸方向に相対移動自在となっている。また、前スリーブ112の内部には後方側を向いて開口した孔112cが形成されている。この孔112cは、基軸141の軸芯Pを中心とする円筒状に形成されている。そして、基軸141が後方側から孔112cに挿入されて、前スリーブ112を軸方向に摺動自在に支持する。また、前スリーブ112の前方側の底部には、軸芯Pを中心とする貫通孔112dが貫通している。この貫通孔112dは、その後方側の孔112cに連通している。ただし、貫通孔112dの径は孔112cの径よりも小さく、貫通孔112dには基軸141が挿入できないように構成されている。
後スリーブ113は、軸芯Pを中心軸とする円筒状であり、鉄材を用いて作製されている。前スリーブ112と同様に、後スリーブ113の外周面には周方向に120度毎に軸方向に延びる溝113aが形成されている。溝113aは後スリーブ113の径方向外側、前方側および後方側を向いた開口を有しており、これらの開口を介して後述のラグ131のうち被押圧部131bが形成されている部分が溝113aに収容される。溝113aの底面113bには前方側から後方側に向かうにつれて径方向外側に拡がるテーパー平面が形成されており、このテーパー平面が押圧部111bとして機能する。溝113aはラグ131の厚さよりもわずかに大きな幅を有しており、ラグ131が溝113aに収容された状態で後スリーブ113とラグ131とが軸方向に相対移動自在となっている。また、後スリーブ113には軸芯Pを中心とする円筒状の孔113cが軸方向に貫通して形成されている。そして、基軸141が孔113cに後方側から挿入されて、後スリーブ113を軸方向に摺動自在に支持する。
図2および図7に基づいて、連結部材121について説明する。本実施形態では、連結部材121は前スリーブ112および後スリーブ113を連結するために軸方向に延びる棒状に形成されている。連結部材121は周方向に120度毎に設けられ、各連結部材121は軸芯Pと平行になるよう配設される。このように連結部材121が周方向に等間隔に複数設けられていると、前スリーブ112および後スリーブ113を軸方向に移動させる際に、連結部材121を介して前スリーブ112から後スリーブ113に、または連結部材121を介して後スリーブ113から前スリーブ112に伝達される力が周方向において均等になる。よって、前スリーブ112および後スリーブ113を軸方向に移動させる際に、連結部材121を介した力の伝達が周方向において不均一なために前スリーブ112または後スリーブ113が意図せず傾くことを抑制できる。
連結部材121の前方側の端部には右ねじタイプの雄ねじ部121aが形成され、連結部材121の後方側の端部には左ねじタイプの雄ねじ部121bが形成されている。連結部材121を螺合するために、前スリーブ112の後方側の端面および後スリーブ113の前方側の端面には周方向に120度毎に雌ねじが形成されている。なお、前方側を左ねじタイプとし、後方側を右ねじタイプとしてもよい。
このように、連結部材121の両端部には異なるタイプのねじが形成されており、回転方向に対するねじの進退方向が連結部材121の両端部において逆となっている。そのため、連結部材121の回転方向を変えることにより、前スリーブ112と後スリーブ113との軸方向の間隔を長くしたり短くしたりすることができる。具体的に説明すると、連結部材121が前スリーブ112と後スリーブ113との両方にねじ込まれていくねじ込み方向に連結部材121を回転させると、前スリーブ112と後スリーブ113との軸方向の間隔が短くなる。一方、連結部材121が前スリーブ112と後スリーブ113との両方から引き出される引き出し方向(ねじ込み方向の逆の方向)に連結部材121を回転させると、前スリーブ112と後スリーブ113との軸方向の間隔が長くなる。したがって、連結部材121の前スリーブ112および後スリーブ113へのねじ込み量を変化させることにより、前スリーブ112と後スリーブ113との間隔を容易に調整できる。なお、連結部材121の雄ねじ部121a,121bにはナット122が設けられ、ナット122を締め付けることにより連結部材121とスリーブ111との連結が緩むことを防止できる。
図2、図3および図7に基づいて、ラグ131の構成について説明する。本実施形態では、ラグ131は鉄材よりも硬いステンレス鋼材(SUS)を用いて作製されている。ラグ131はスリーブ111に対して径方向外側において、周方向に120度毎に設けられる。このように、ラグ131が周方向において等間隔に3つ以上設けられていると、ラグ131により芯管201の内周面を径方向外側に押圧して保持するにあたって、周方向において均一に径方向外側への押圧力を作用させることができる。よって、芯管201をいびつに変形させることなく、保持状態の安定性を向上させることができる。
連結部材121とラグ131との周方向における位置関係は、60度ずらしたものとなっている。すなわち、連結部材121とラグ131とが周方向に60度毎に交互に配設されている。ラグ131は軸方向に沿って延びる長尺状の部材であり、スリーブ111に形成された押圧部111a,111bと軸方向において対応する位置毎に被押圧部131a,131bが形成される。
被押圧部131aは、対応する押圧部111aと軸方向において対向し、軸芯Pに対して押圧部111aと同じ傾斜角を有するテーパー平面で形成されている。このように、押圧部111aと被押圧部131aとが同傾斜角のテーパー平面で形成されている場合には、軸方向と直交する断面において押圧部111aおよび被押圧部131aの形状が直線状で同じとなり、押圧部111aおよび被押圧部131aの全域が「同形領域」として機能する。そして、押圧部111aおよび被押圧部131aがこのような同形領域を有することにより、押圧部111aと被押圧部131aとが当接する際には、同形領域にて面接触することになる。同様に、被押圧部131bは、対応する押圧部111bと軸方向において対向し、押圧部111bと同じ傾斜角を有するテーパー平面で形成されている。したがって、押圧部111bおよび被押圧部131bの全域も「同形領域」として機能し、押圧部111bと被押圧部131bとが当接する際には、同形領域にて面接触することになる。
ラグ131は連結部材121に対しても径方向外側に設けられる。そして、周方向において隣り合う連結部材121とラグ131とは、引張りばねであるばね132によって連結されており、ラグ131はばね132の復元力により径方向内側に常時付勢されている。ここでは、ばね132は軸方向において2箇所に設けている。このようなばね132を設けておくと、ラグ131が芯管201の内周面を保持していない状態においては、ラグ131が径方向内側に付勢されて芯管201の内周面から離間する。よって、芯管201を着脱する際にラグ131と芯管201の内周面とが接触することを抑制でき、円滑な着脱が可能となる。また、ラグ131の後方側の端部には、径方向内側に向けて突出する突出部131cが形成され、突出部131cが後述する基軸141に設けられたフランジ142の係止孔142aに係合されることにより、ラグ131が軸方向に移動しないよう構成されている(図7参照)。
図2および図7に基づいて、基軸141について説明する。基軸141は軸方向に延びる部材であり、その中間部には円筒状のフランジ142がボルト143によって固定されている。フランジ142の外周面には、前述のラグ131の突出部131cを収容するための係止孔142aが周方向に120度毎に形成されている。基軸141のうちフランジ142よりも後方側の部分は、モーターM(図1参照)に連結される。一方、基軸141のうちフランジ142よりも前方側の部分は、前スリーブ112の孔112cおよび後スリーブ113の孔113cに挿入され、前スリーブ112および後スリーブ113を摺動自在に支持する。
基軸141の前方側の端面には前方側に開口した左ねじタイプの雌ねじ部141cが形成され、ここに後述する作用具151の軸部153の雄ねじ部153bが螺合する。基軸141の前方側の端部付近の外周面には、軸方向に沿って延びる溝141aが形成される。基軸141を前スリーブ112および後スリーブ113に挿入した状態で、前スリーブ112の外周面に形成されたボルト孔112eにボルト114をねじ込む。そして、ボルト114の先端部が溝141aの内部に位置することで、前スリーブ112は基軸141に対して軸方向には移動できるが、相対回転はできないものとなる。また、基軸141のうちフランジ142よりも前方側にボルト孔141bが形成される。基軸141を前スリーブ112および後スリーブ113に挿入した状態で、ボルト孔141bにボルト144を固定することにより、ボルト144の先端部によって後スリーブ113が前方側に抜け出ることが阻止される。
次に、図2、図4および図7に基づいて、「作用部」としての作用具151について説明する。作用具151は、前スリーブ112を前方側に移動させる力を作用させるための部位である。作用具151は、前方側に設けられる握り部152と、握り部152から後方側に延出される軸部153と、軸部153に設けられた鍔部154とを備えて構成される。
軸部153のうち鍔部154よりも前方側の外周面には右ねじタイプの雄ねじ部153aが形成され、これが握り部152に形成された不図示の雌ねじ部にねじ込まれて軸部153と握り部152とが連結される。軸部153のうち鍔部154よりも後方側の外周面には左ねじタイプの雄ねじ部153bが形成され、これが基軸141の前方側の端面に形成された前述の雌ねじ部141cにねじ込まれて軸部153と基軸141とが連結される。このように、ねじタイプを軸部153の両端部で異ならせることにより、誤って軸部153の雄ねじ部153aを基軸141に、雄ねじ部153bを握り部152に連結してしまうことを防ぐことができる。
軸部153の雄ねじ部153aには、さらにナット155が設けられる。ナット155を握り部152の側に締め付けることにより、握り部152と軸部153との連結が緩むことを防止できる。図4は説明を分かりやすくするため、作用具151のみの組立状態を示した図であるが、実際には軸部153が前スリーブ112の底部に形成された貫通孔112dに挿入され、鍔部154とナット155との間に前スリーブ112の底部が挟まれる状態で作用具151は組み付けられる(図7参照)。鍔部154の径は、鍔部154が前スリーブ112の貫通孔112dから抜け出ることのないように貫通孔112dの径よりも大きく、かつ鍔部154が前スリーブ112の孔112cに内包されるように孔112cの径よりは小さい。
ここまでに説明してきたスリーブ111、連結部材121、ラグ131、基軸141および作用具151を組み付けた状態の斜視図を図5に示す。図5のように組み付けた状態のものに、これら全体を覆う円筒状のハウジング161が取り付けられる。ハウジング161には、周方向において120度毎に軸方向に延びるスリット161aが形成されており、このスリット161aにラグ131が径方向に出退可能な状態で収容される。図6に示すように、ハウジング161はボルト162によってフランジ142に固定される。
〔芯管保持装置の動作〕
以上のように構成された芯管保持装置101の動作を図7に基づいて説明する。図7は芯管保持装置101の縦断面図であり、a図は芯管201を保持していない非保持状態を示し、b図は芯管201を保持している保持状態を示すものである。図を見やすくするために、ハウジング161の図示は省略している。
芯管保持装置101を非保持状態(a図)から保持状態(b図)に移行させるためには、作用具151の握り部152を右(引き出し方向)に回転させる。すると、軸部153の雄ねじ部153bと基軸141の雌ねじ部141cとからなるねじ機構を介して作用具151が基軸141に対して前方側に移動し、鍔部154が前スリーブ112の底部を前方側に押圧して、前スリーブ112を前方側に移動させる。そして、前スリーブ112が前方側に移動するのに伴って、連結部材121を介して後スリーブ113が前方側に引っ張られる。
このようにして前スリーブ112および後スリーブ113が前方側に移動することにより、前スリーブ112の押圧部111aがラグ131の被押圧部131aを、後スリーブ113の押圧部111bがラグ131の被押圧部131bをそれぞれ径方向外側に押圧し、ラグ131が径方向外側に押し出される。その結果、芯管保持装置101に外嵌された芯管201の内周面がラグ131によって径方向外側に押圧され、芯管201が芯管保持装置101によって保持される。このように、本実施形態では、スリーブ111が軸方向に並んで複数設けられており、ラグ131が軸方向の複数箇所においてスリーブ111によって径方向外側に押し出されるので、ラグ131が押し出される動作が安定し、ひいては芯管201をより安定的に保持することが可能となる。
ここで、本実施形態の芯管保持装置101によれば、上述のとおり押圧部111a,111bおよび被押圧部131a,131bの全域が「同形領域」として機能する。そして、押圧部111aと被押圧部131aおよび押圧部111bと被押圧部131bが当接する際には同形領域にて面接触することになるので、例えば線接触の場合と比べて、押圧部111a,111bおよび被押圧部131a,131bに作用する圧力を小さくすることができる。その結果、押圧部111aが形成されている前スリーブ112、押圧部111bが形成されている後スリーブ113、および被押圧部131a,131bが形成されているラグ131の磨耗や固着を抑制することができ、これら部材の耐久性を向上させることができる。
本実施形態では、スリーブ111の外周面に溝112a,113aが形成されており、各溝112a,113aにラグ131の一部分が収容されている。この構成によれば、ラグ131を組み付ける際の位置決めが容易となるとともに、装置全体の径方向の小型化を図ることができる。また、押圧部111a,111bおよび被押圧部131a,131bがテーパー平面で構成されているため、スリーブ111およびラグ131の加工が容易となり加工精度を確保しやすいので、より確実に押圧部111aと被押圧部131aおよび押圧部111bと被押圧部131bを面接触させることができる。
また、本実施形態では、スリーブ111に鉄材を用い、ラグ131にステンレス鋼材を用いている。このようにスリーブ111とラグ131とを異なる材料で構成すると、同じ金属材料で構成している場合と比べて固着が発生しにくい。また、ラグ131の被押圧部131a,131bはスリーブ111の押圧部111a,111bと比べて当接面が狭いので磨耗しやすいが、ラグ131を鉄材よりも硬いステンレス鋼材で作製することでラグ131の磨耗を抑制することができる。一方、ラグ131はスリーブ111よりも径方向外側に配設されているため、ラグ131の交換は後述するハウジング161を取り外すだけで比較的容易に行うことができるが、スリーブ111の交換作業はラグ131より径方向内側にあるので手間を要する。したがって、スリーブ111の交換頻度を低減してメンテナンス性を向上させることを重視する場合には、スリーブ111にステンレス鋼材を用い、ラグ131に鉄材を用いることもできる。こうすることで、スリーブ111の磨耗が抑制され、スリーブ111の交換頻度を低減することが可能となる。
また、押圧部111aと被押圧部131aまたは押圧部111bと被押圧部131bで、表面硬度を異ならせておくことでスリーブ111とラグ131との固着を抑制することも可能である。このとき、スリーブ111の磨耗抑制を優先するならば押圧部111a,111bの表面硬度を被押圧部131a,131bの表面硬度より高くすればよく、ラグ131の磨耗抑制を優先するならば被押圧部131a,131bの表面硬度を押圧部111a,111bの表面硬度より高くすればよい。なお、表面硬化処理としては、窒化や高周波焼入れ等の技術を採用することができる。
さらに、スリーブ111およびラグ131の磨耗を抑制するためには、押圧部111a,111bおよび被押圧部131a,131bの少なくともいずれか一方の表面に、潤滑層を形成したり、潤滑剤を塗布したりすることも可能である。潤滑層としては二硫化モリブデンコートやテフロン(登録商標)コート等を採用することができ、潤滑剤は液体のものでも固体のものでも構わない。
ところで、スリーブ111を前方側に移動させて芯管201を保持する際には、スリーブ111の押圧部111a,111bがラグ131の被押圧部131a,131bをそれぞれ押圧しつつ、ラグ131が芯管201の内周面を押圧することになる。ラグ131が十分な押圧力で芯管201を保持するためには、スリーブ111を前方側に移動させる力も十分大きい必要がある。このような大きな力がスリーブ111を連結している連結部材121に圧縮力として作用すれば、連結部材121が座屈するおそれがある。
しかしながら、本実施形態の芯管保持装置101によれば、前スリーブ112を前方側に移動させる力が作用具151を介して前スリーブ112に作用し、前スリーブ112は連結部材121を介して後スリーブ113を引っ張りつつ前方側に移動することになる。よって、このとき連結部材121には引張力が作用し、圧縮力は作用しないので、連結部材121が座屈することを防止できる。さらに、連結部材121の座屈を防止すべく、連結部材121を大径化して剛性を大きくする必要がないので、連結部材121の軽量化を図ることができる。よって、モーターMによって芯管保持装置101を回転させる場合には、回転駆動に必要な動力を低減することができ、モーターMの大型化やコストアップを回避することが可能となる。
なお、保持状態を解除して非保持状態とするときには、スリーブ111を後方側に移動させる必要がある。作用具151を左に回転させることにより前スリーブ112を後方側に押し込む力が作用すると、連結部材121を介して後スリーブ113も後方側に押し込まれ、連結部材121に圧縮力が作用し得る。しかしながら、保持状態から非保持状態とする際には、押圧部111aと被押圧部131a、および押圧部111bと被押圧部131bとの摩擦力による係合状態を解除するだけでよいので、保持状態を実現するときほど大きな力は連結部材121に作用せず、座屈が問題となることは考え難い。
また、本実施形態のごとく、作用具151がねじ機構を介して基軸141に連結されていれば、作用具151に回転力が伝達されない限り、作用具151が軸方向に動くことはない。すなわち、保持状態のときに前スリーブ112が後方側に移動しようとしても、その移動は軸方向の力では移動しない作用具151の鍔部154によって阻止され、前スリーブ112およびこれに連結された後スリーブ113が後方側に移動することを防止できる。よって、押圧部111aと被押圧部131aとの係合状態および押圧部111bと被押圧部131bとの係合状態が緩むことを防止でき、芯管201を安定的に保持しておくことが可能となる。
また、芯管保持装置101を構成する各部品の加工精度や部品同士の組付精度の問題により、押圧部111aと被押圧部131aまたは押圧部111bと被押圧部131bとの当接位置に誤差が生じている場合がある。そうすると、ラグ131の径方向外側への突出量が設計どおりとならず、芯管201の保持状態が不安定となる場合がある。
しかしながら、本実施形態の芯管保持装置101によれば、前スリーブ112および後スリーブ113を連結する連結部材121を回転させるだけで、前スリーブ112と後スリーブ113との間隔を調整できる。そして、この間隔を調整することにより押圧部111aと被押圧部131aまたは押圧部111bと被押圧部131bとの当接位置を変更することができる。つまり、押圧部111aと被押圧部131aまたは押圧部111bと被押圧部131bとの当接位置の誤差によりラグ131の径方向外側への突出量が設計時の想定とは異なる場合に、押圧部111a,111bや被押圧部131a,131bを一部切削するなどの手間をかけることなく、連結部材121により前スリーブ112と後スリーブ113との間隔を調整するだけで容易に上記突出量を調整することができる。
例えば、前スリーブ112および後スリーブ113が前方側に移動する際に、同時に押圧部111aと被押圧部131aおよび押圧部111bと被押圧部131bとを当接させたいにもかかわらず、押圧部111aと被押圧部131aとのみが当接し、押圧部111bと被押圧部131bとが当接していない位置関係となっている場合を考える。この場合は、ナット122を一旦緩め、連結部材121を前スリーブ112および後スリーブ113にねじ込ませる方向に回転して、前スリーブ112と後スリーブ113との間隔を小さくすればよい。そうすると、押圧部111aと被押圧部131aおよび押圧部111bと被押圧部131bとが同時に当接し、所望の位置で押圧部111aと被押圧部131aおよび押圧部111bと被押圧部131bとが当接するように調整することができる。
また、本実施形態のように、ラグ131が周方向に複数設けられている場合には、径方向外側への突出量がラグ131によって異なってしまう場合がある。このような場合にも、連結部材121を適宜調整することにより、各ラグ131の突出量を同時に調整することが考えられる。
〔別の実施形態〕
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能であり、芯管保持装置101の各構成部品の個数、形状、寸法または配置関係は、必要に応じて適宜変更が可能である。以下、その一例を挙げる。
(1)上記実施形態においては、スリーブ111を軸方向に2つ設け、各スリーブ111に1つずつ押圧部を形成したが、スリーブ111を軸方向に1つだけ設けてもよいし、3つ以上設けることも可能である。また、1つのスリーブ111に軸方向に離間して並ぶ複数の押圧部を形成することも可能である。さらには、複数のスリーブ111とこれらを連結する連結部材121とを一体的に構成することも可能である。
(2)上記実施形態においては、連結部材121とラグ131とを周方向に60度毎に交互に配置した。しかし、連結部材121およびラグ131を周方向に設ける数は3つに限定されないし、連結部材121およびラグ131を必ずしも周方向において等間隔に配設する必要もない。
(3)上記実施形態においては、作用具151により前スリーブ112を前方側に移動させ、前スリーブ112が連結部材121を介して後スリーブ113を一方側に引っ張ることにより、押圧部111aと被押圧部131aおよび押圧部111bと被押圧部131bとを係合させてラグ131を径方向外側に押し出す構成とした。しかし、前スリーブ112および後スリーブ113を後方側に移動させることにより、押圧部111aと被押圧部131aおよび押圧部111bと被押圧部131bとを係合させるように構成してもよい。また、引っ張りではなく押し込みによって、連結部材121を介してスリーブ111の一方からスリーブ111の他方に力を伝達するように構成してもよい。
(4)上記実施形態においては、基軸141に螺合される作用具151を「作用部」として設けた。しかし、作用部の形態はこれに限定されない。例えば、作用具151を螺合以外の形態で基軸141に取り付けてもよいし、作用具151のような別部材を設けず、前スリーブ112の外周面に指を引っ掛けることができるような部位を作用部として形成し、これを直接前方側に引っ張るようなものでも構わない。
(5)上記実施形態においては、押圧部111aとこれに対応する被押圧部131aとは同じ傾斜角を有するテーパー平面として構成した。しかしながら、押圧部111aおよび被押圧部131aは一方側から他方側に向かうにつれて径方向の外側に拡がるテーパー状であれば、必ずしも平面である必要はない。例えば図8に示すように、押圧部111aおよび被押圧部131aの軸方向と直交する断面の形状が曲線であっても構わない。この場合、押圧部111aおよび被押圧部131aの断面形状である曲線に同一の曲率を有する曲線部分が存在し、このような曲線部分が軸方向に連続的に形成されることで同形領域が構成される。そして、この同形領域において押圧部111aおよび被押圧部131aが面接触することで、前スリーブ112およびラグ131の磨耗や固着を抑制することが可能となる。ここで、同形領域における押圧部111aおよび被押圧部131aの断面形状は図8に示した形状以外の曲線であっても構わないし、断面形状が折れ線状であっても構わない。なお、押圧部111bおよび被押圧部131bについても同様である。
(6)上記実施形態においては、前スリーブ112の外周面にそれぞれ溝112aを形成して、この溝112aの底面112bが押圧部111aとして機能するように構成した。しかしながら、押圧部111aを必ずしも溝112aの底面112bとする必要はない。例えば、前スリーブ112を円錐状に形成し、円錐面に溝を形成するのではなく、円錐面の一部を切り欠いてテーパー平面を形成し、このテーパー平面を押圧部111aとすることも可能である。なお、押圧部111bについても同様である。
(7)芯管保持装置101に設けられた各ねじ機構の構成についても種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態においては、連結部材121の両端部において回転方向に対するねじの進退方向が逆となっていたが、回転方向に対するねじの進退方向を同じとすることも可能である。また、連結部材121の両端部のうちねじを設けるのは少なくとも一方でよく、他方はスリーブ111に対して例えばイモネジで固定するような構成でもよい。
なお、本発明に係る芯管保持装置は、画像記録装置に限らず他の装置または用途に適用することが可能である。
1…プリンター(画像記録装置)、 101…芯管保持装置(芯管保持手段)、 111…スリーブ(押出部材)、 111a…押圧部、 111b…押圧部、 112…前スリーブ(一方端押出部材)、 112a…溝、 112b…底面、 112c…孔、 112d…貫通孔、 113…後スリーブ(他の押出部材)、 113a…溝、 113b…底面、 113c…孔、 121…連結部材、 131…ラグ(保持部材)、 131a…被押圧部、 131b…被押圧部、 132…ばね、 141…基軸(支持部材)、 151…作用具(作用部)、 152…握り部、 153…軸部、 154…鍔部、 201…芯管、 M…モーター(回転機構)

Claims (10)

  1. 軸方向に延びる筒状の芯管の内周面を前記軸方向に直交する径方向の外側に押圧した状態で前記芯管を保持する芯管保持装置において、
    それぞれが前記径方向の外側を向いた押圧部を有する複数の押出部材と、
    前記押圧部と前記軸方向において対向する被押圧部を有し、前記押出部材に対して前記径方向の外側に配設される保持部材と、
    前記複数の押出部材のうち前記軸方向の一方側の端にある一方端押出部材を前記一方側に移動させる力を作用させるための作用部と、
    を備え、
    前記一方端押出部材には前記軸方向に貫通する貫通孔が形成され、
    前記作用部は、
    前記貫通孔よりも前記一方側に設けられる握り部と、
    前記握り部から前記他方側に延出され、前記貫通孔に挿通される軸部と、
    前記貫通孔よりも径が大きく、前記貫通孔よりも前記他方側の前記軸部に設けられた鍔部と、
    を備えて構成されており、
    前記複数の押出部材は前記軸方向に離間して複数並ぶとともに連結部材によって連結されており、
    前記押圧部と対応する前記軸方向の位置毎に、前記被押圧部が前記保持部材に形成されており、
    前記押圧部および前記被押圧部は、前記軸方向の一方側から前記軸方向の他方側に向かうにつれて前記径方向の外側に拡がるテーパー面であるとともに、前記軸方向と直交する断面において互いの形状が同じである同形領域を有しており、
    前記作用部を介して前記軸方向の一方側に移動させる力が前記一方端押出部材に作用すると、前記一方端押出部材が前記連結部材を介して他の前記押出部材を引っ張りながら前記軸方向の一方側に移動し、当該押出部材の前記押圧部が前記被押圧部と前記同形領域で面接触しつつ前記保持部材を前記径方向の外側に押し出すことを特徴とする芯管保持装置。
  2. 前記押出部材の前記径方向の外側の面に前記保持部材を収容する溝が形成され、前記押圧部は前記溝の底面である請求項1に記載の芯管保持装置。
  3. 前記同形領域が平面である請求項1または2に記載の芯管保持装置。
  4. 前記押出部材および前記保持部材を異なる金属材料で構成してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の芯管保持装置。
  5. 前記押圧部の表面硬度が前記被押圧部の表面硬度より高い請求項1〜4のいずれか1項に記載の芯管保持装置。
  6. 前記被押圧部の表面硬度が前記押圧部の表面硬度より高い請求項1〜4のいずれか1項に記載の芯管保持装置。
  7. 前記押圧部および前記被押圧部の少なくともいずれか一方の表面に潤滑層を形成してある請求項1〜6のいずれか1項に記載の芯管保持装置。
  8. 前記押圧部および前記被押圧部の少なくともいずれか一方の表面に潤滑剤を塗布してある請求項1〜7のいずれか1項に記載の芯管保持装置。
  9. 前記複数の押出部材に形成された前記軸方向に開口する孔に挿入されて前記複数の押出部材を摺動自在に支持する支持部材をさらに備え、
    前記一方端押出部材では、前記孔が前記他方側から前記貫通孔に連通しつつ前記鍔部を内包するように形成され、
    前記軸部は前記支持部材の前記一方側の端部にねじ機構を介して連結されており、前記作用部が前記支持部材に対して回転されることにより前記一方端押出部材が前記一方側に移動する請求項1〜8のいずれか一項に記載の芯管保持装置。
  10. シート状の記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、
    軸方向に延びる筒状の芯管の内周面を前記軸方向に直交する径方向の外側に押圧した状態で前記芯管を保持する芯管保持手段と、
    前記芯管保持手段に連結され、前記芯管保持手段を回転させることにより前記記録媒体を前記芯管から繰り出しまたは前記芯管に巻き取る回転機構と、を備え、
    前記芯管保持手段は、
    それぞれが前記径方向の外側を向いた複数の押圧部を有する押出部材と、
    前記押圧部と前記軸方向において対向する被押圧部を有し、前記押出部材に対して前記径方向の外側に配設される保持部材と、
    前記複数の押出部材のうち前記軸方向の一方側の端にある一方端押出部材を前記一方側に移動させる力を作用させるための作用部と、
    を備え、
    前記一方端押出部材には前記軸方向に貫通する貫通孔が形成され、
    前記作用部は、
    前記貫通孔よりも前記一方側に設けられる握り部と、
    前記握り部から前記他方側に延出され、前記貫通孔に挿通される軸部と、
    前記貫通孔よりも径が大きく、前記貫通孔よりも前記他方側の前記軸部に設けられた鍔部と、
    を備えて構成されており、
    前記複数の押出部材は前記軸方向に離間して複数並ぶとともに連結部材によって連結されており、
    前記押圧部と対応する前記軸方向の位置毎に、前記被押圧部が前記保持部材に形成されており、
    前記押圧部および前記被押圧部は、前記軸方向の一方側から他方側に向かうにつれて前記径方向の外側に拡がるテーパー面であるとともに、前記軸方向と直交する断面において互いの形状が同じである同形領域を有しており、
    前記作用部を介して前記軸方向の一方側に移動させる力が前記一方端押出部材に作用すると、前記一方端押出部材が前記連結部材を介して他の前記押出部材を引っ張りながら前記軸方向の一方側に移動し、当該押出部材の前記押圧部が前記被押圧部と前記同形領域で面接触しつつ前記保持部材を前記径方向の外側に押し出すことを特徴とする画像記録装置。
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