JP5928941B2 - 航空機のリブ−桁接合部 - Google Patents

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Description

本発明は、航空機翼の組み立て中にリブ−桁接合部(rib-spar joint)を形成する方法に関する。
航空機翼は通常、前桁及び後桁と、これらの桁間に延びるリブと、これらの桁間に延びる上側カバー及び下側カバー(外板)とを含む。カバーの外面は、空気力学的な翼プロファイルの一部を形成する。これらの桁、リブ及びカバーは、ウイングボックス構造体を形成するように組み立てられる。
翼の組み立て中にリブ及び桁間にリブ−桁接合部を形成する既存の方法は、リブを手動で設置することと、各リブ構成部品の4つの角部に配置されるツーリングゲージを用いて隣接する桁構造に対する隙間ゲージによって測定されたギャップ測定値に基づいてそれらの位置を調節することとを含む。この方法は幾つかの欠点を有する。この方法は手動のプロセスであったため、操作者によるエラーを受けやすいものであった。組み立てプロセスは、多くの場合、最適な位置を達成するために幾つかの確認サイクル及び調節サイクルを必要とする、時間のかかるものであった。各リブは8つの固有のゲージのセットを必要とし、結果として大量のツーリング(tooling:工具準備)が必要となっていた。
加えて、ウイングボックスの構造的構成部品の少なくとも幾つかに関して、従来の金属材料から複合材料、例えば炭素繊維強化プラスチック(CFRP)への移行)に伴い、公差が大きくなり、より多くの複雑性及び変動性が組み立てプロセスに加わっている。
さらに、航空機翼は従来から垂直な向きで(すなわちリブが直立した状態で)組み立てられていたのに対し、翼を水平な向き(すなわち水平飛行の向き)で組み立てることには利点がある。しかし、組み立て中の構造的な翼構成部品の手動の操作は、この水平な向きでは、重力の影響に起因してより困難となる。
本発明の一態様は、航空機翼の組み立て中にリブ−桁接合部を形成する方法であって、第1の整合機構(coordination feature)を有するリブポストが固定的に取り付けられている桁を準備することと、第1のツーリング機構(tooling feature)を有するウェブを有するリブを準備することと、前記第1のツーリング機構と協働する第2のツーリング機構、前記第1の整合機構と協働する第2の整合機構、及び複数のドリルブッシュを有するツーリング構成部品を準備することと、前記第1のツーリング機構及び前記第2のツーリング機構を位置合わせすることによって前記ツーリング構成部品を前記リブのウェブに固定的に取り付けることと、前記第1の整合機構及び前記第2の整合機構を位置合わせすることによって前記リブと前記桁とを位置合わせすることと、前記ツーリング構成部品の前記ドリルブッシュで前記リブ及び前記リブポストに締結孔を穿孔することと、前記ツーリング構成部品を前記リブのウェブから取り外すことと、リブ−桁接合部を形成するように、前記締結孔を用いて前記リブを前記リブポストに締結することとを含む、リブ−桁接合部を形成する方法を提供する。
本発明は、整合機構及びツーリング機構が組み立ての前にそれぞれ桁(リブポスト)及びリブ構成部品に形成されることで、組み立て中に最小限の再利用可能なツーリングを用いて整合機構を位置合わせすることによって、リブ構成部品及び桁構成部品が互いに対して据え付けられる(set:組み付けられる)。この方法は「部品対部品(part-to-part)」の原理である。整合機構及びツーリング機構は、組み立て前に高精度で位置決めすることができ、組み立て中の操作者によるエラーを最小限に抑えることができるため、完成した翼アセンブリは必要とされる空気力学的プロファイルを満たす。これは、特に複合材料が用いられる場合に、従来から採用されてきた「ベストフィット」アプローチに勝る有意な改善である。組み立て作業は、構成部品の操作が必要ではないため、以前よりもはるかに迅速に完了することができ、これによって組み立て時間が短縮するとともに生産性が増す。
ツーリング機構は、ツーリングピン(例えばボルト又は他の取り外し可能なツーリング締結具)を受け入れる孔とすることができ、ツーリング構成部品をリブのウェブに取り付けるステップは、位置合わせされたツーリング孔を用いることを含み得る。第1のツーリング機構(複数の場合もあり)は、リブ形状が機械加工されるリブのデータム(datum:基準)構造を形成することができる。ツーリング機構は、高精度で位置決めすることができる。完成したアセンブリに第1のツーリング機構があるままであるため、このツーリング機構が良好な疲労性能のためのほぼ円形の孔であることが有利である。
整合機構は、位置決めピンを受け入れる孔とすることができ、位置合わせステップは、位置合わせされた整合機構に位置決めピンを通すことを含み得る。位置決めピンは、1つ又は複数の方向に最小限の、又はゼロの遊びを有して孔内に嵌合するために、正確に画定された適切な寸法を有することができる。これは、リブ構成部品及び桁構成部品を正確に位置合わせすることができることを確実にする。孔は、ほぼ円形とすることができるか、又は細長いスロットとして形成することができる。細長いスロットの場合、位置決めピンは、1つの方向に最小限の、又はゼロの遊びを有することができる。
ツーリング構成部品のドリルブッシュは直線状に配置することができる。このことは、完成したリブ−桁接合部を通じた荷重伝達を改善することを助ける。
第2の整合機構は、ドリルブッシュのラインからオフセットすることができる。第1の整合機構及び第2の整合機構はドリルブッシュで締結孔を穿孔する前に位置合わせされているため、このオフセットは、第1の整合機構が完成したリブ−桁接合部を通じた荷重伝達に有意な影響を与えないことを確実にする。
リブと桁とを位置合わせするステップは、リブポストとリブのウェブの対向する面を合わせることを含むことができる。
方法は、リブと桁とを位置合わせした後で、締結孔を穿孔する前に、リブのウェブ及びリブポストをツーリング機構とバッキング構成部品との間にクランプすることを更に含むことができる。バッキング構成部品は、再利用可能なツーリングの別の部片とすることができ、穿孔中に接合部にわたる均一な圧力を確実にするために用いることができる。バッキング構成部品は、ツーリング構成部品のツーリング機構と位置合わせするためのツーリング機構を有することができる。
ツーリング構成部品は、一方が他方よりも高い寸法公差に設定された2つの第2のツーリング機構を有することができる。高いほうの公差の第2のツーリング機構を、低いほうの公差の第2のツーリング機構よりも先に、協働する第1のツーリング機構と位置合わせさせることができる。これは、ツーリング構成部品をリブのウェブに取り付けるときの位置合わせを改善することができる。
方法は、ツーリング構成部品とリブのウェブとの間にスペーサー構成部品を設けることを更に含むことができる。リブのウェブへの損傷を回避するために、スペーサー構成部品を用いて穿孔ステップ中に屑収集領域を提供することができる。
本発明の更なる態様は、航空機翼を組み立てる方法であって、第1の態様の方法に従って前桁とリブとの間に前方のリブ−桁接合部を形成することと、第1の態様の方法に従ってリブと後桁との間に後方のリブ−桁接合部を形成することとを含む、航空機翼を組み立てる方法を提供する。
リブのウェブは、前桁に隣接する、第1の整合機構及び第2の整合機構と協働する第3の整合機構を有することができる。リブのウェブは後桁に隣接する整合機構は有しなくてもよい。リブのウェブの一端にのみ第3の整合機構を設けることによって、アセンブリ公差に対処する。アセンブリ公差に別の方法で対処することができる幾つかの状況では、リブのウェブの両端に整合機構を含むことが望ましい場合がある。
前方のリブ−桁接合部を形成するための、協働する第1の整合機構から第3の整合機構は、それぞれをほぼ同一のほぼ円形の孔とすることができ、リブと前桁とを位置合わせするステップは、位置合わせされた孔に位置決めピンを位置決めすることを含むことができる。
後方リブポストの第1の整合機構はほぼ円形の孔とすることができ、後方ツーリング構成部品の第2の整合機構は翼弦方向に細長いスロットとすることができ、リブと後桁とを位置合わせするステップは、孔と位置合わせされたスロットに位置決めピンを位置決めすることを含むことができる。
この組み立て方法を、リブ−桁接合部を用いて前桁及び後桁間で複数のリブを接合するように繰り返すことができる。
航空機翼は、リブの長手方向軸がほぼ水平である状態(すなわち水平飛行の向き)で組み立てることができる。水平な向きは、操作者の安全性を改善することができ、高さが制限された建物における組み立てを可能にする。しかし、本発明は、垂直な向き(すなわちリブの長手方向軸がほぼ垂直)での翼の組み立てにも適用可能である。
ここで、本発明の実施形態を添付の図面を参照して説明する。
組み立て中の航空機のウイングボックスの垂直断面図である。 組み立て中の航空機のウイングボックスの中心線に沿った水平断面図である。 ウイングボックスを組み立てるための第1の代替的なツーリング配置を示す図である。 ウイングボックスを組み立てるための第2の代替的なツーリング配置を示す図である。 ウイングボックスを組み立てるための第3の代替的なツーリング配置を示す図である。 ウイングボックスを組み立てるための第4の代替的なツーリング配置を示す図である。
図1は、組み立て中の航空機のウイングボックス1の垂直断面図を示す。ウイングボックスは、前桁2と、後桁3と、桁2、3間に延びる複数のリブ(リブ4のうちの1つの輪郭を図1に破線で示す)と、桁2、3間に延びる上側翼カバー及び下側翼カバー、すなわち外板(図示せず)とを含む。前桁2には、リブポスト5が固定的に取り付けられており、後桁3には、リブポスト6が固定的に取り付けられている。ウイングボックスは、複数のリブ4のそれぞれを、前桁2及び後桁3に沿って離間した位置に取り付けられているそれぞれのリブポスト5、6に取り付けることによって組み立てる。その後、上側翼カバー及び下側翼カバー(図示せず)を、桁フランジ2a、2b、3a、3b、及びリブ4のリブ脚部(図示せず)に取り付ける。
ここで、リブ4のリブポスト5、6への取り付けを詳細に説明する。前桁2及び後桁3を互いに対して所定の位置に固定する。これは、例えば適切な治具を用いて行うことができる。桁2、3を正しい向きで位置決めする前に、リブポスト5、6をそれらのそれぞれの桁2、3に固定的に取り付ける。前方リブポスト5は、この場合では前桁2の踵点2c、2dに対して正確に予め穿孔されている円形の貫通孔7である第1の整合機構を含む。この例では、リブポスト5の貫通孔7は桁の踵点2c、2d間の中心に、前桁2から所定距離のところに位置付けられているが、孔7は、許容可能な公差で踵点2c及び2dに対して位置決めされているのであれば、接合部の上部又は底部により近くにあることができる。代替的には、桁の周囲寸法の公差が許容可能な既知のレベルに制御されるのであれば、前方リブポスト5の調整孔7は、上側踵点2cのみに対して据え付けることができる。
後方リブポスト6も、この場合も同様に、後桁3の踵点3c、3dに対して正確に予め穿孔されている円形の貫通孔8である第1の整合機構を有する。この例では、リブポスト6の貫通孔8は桁の踵点3c、3d間の中心に、後桁3から所定距離のところに位置付けられている。
リブ4は、該リブの前方に向かって一対の第1のツーリング機構と、該リブ4の後方に向かって一対の第1のツーリング機構とを有する。この例では、第1のツーリング機構はそれぞれ、リブ4のウェブの貫通孔9を含む。リブ4のウェブの第1のツーリング機構9は、組み立て前にリブ構成部品に正確に予め穿孔されている。リブ4の4つのツーリング孔9は、リブ4の全ての機構が機械加工されるデータム構造を画定する。例えば、リブ構成部品4の後方つま先点10a、10bは、後方ツーリング孔9のそれぞれからオフセット距離d1又はd2の距離にある(dimensioned)。
前方ツーリング構成部品11を用いて、リブ4を前方リブポスト5と正しく位置合わせし、後方ツーリング構成部品12を用いて、リブ4を後方リブポスト6と位置合わせする。前方ツーリング構成部品11は、リブ4の第1のツーリング機構9の前方対と協働する一対の第2のツーリング機構13を含む。したがって、この例では、第2のツーリング機構13は、円形の貫通孔9と同様の直径を有する、前方ツーリング構成部品11の円形の貫通孔である。第2のツーリング機構13の相対的な配置(orientation)は、第1のツーリング機構9の相対的な配置と同一である。
前方ツーリング構成部品11は、前方リブポスト5の第1の整合機構7と協働する第2の整合機構14を更に含む。したがって、この例では、第2の整合機構14は、第1の整合機構7と同様の直径を有する円形の貫通孔である。第2のツーリング機構13に対する第2の整合機構14の相対的な位置決めは、前方ツーリング構成部品11が第1のツーリング機構9及び第2のツーリング機構13を用いてリブ4に取り付けられて第1の整合機構7及び第2の整合機構14が位置合わせされたときに、リブ4が前桁2に対して正しい向き及び位置にあるようなものである。
前方ツーリング構成部品11は、リブ4が前桁2と位置合わせされるとリブ4及び前方リブポスト5に締結孔を穿孔するために用いられる複数のドリルブッシュ15を更に含む。ドリルブッシュ15は、ほぼ垂直かつ直線状に配置される。
後方ツーリング構成部品12は、リブ4の第1のツーリング機構9の後方対と協働する一対の第2のツーリング機構16を含む。したがって、この例では、第2のツーリング機構16は、第1のツーリング機構9の円形の貫通孔と同様の直径を有する円形の貫通孔である。第2のツーリング機構16の相対的な配置は、第1のツーリング機構9の相対的な配置と同じである。
リブ4の第1のツーリング機構9の場合、各対のツーリング孔の上側の孔は、データム構造を形成するマスター孔であり、下側ツーリング孔を含む全ての他の機構は上側ツーリング孔を基準にして機械加工される。前方ツーリング構成部品11の第2のツーリング機構13及び後方ツーリング構成部品12の第2のツーリング機構16の孔径は、(後述するような)ツーリングピンの嵌合を可能にするとともに公差を生じさせるように第1のツーリング機構9の孔径とは僅かに異なる。
後方ツーリング構成部品12は、後方リブポスト6の第1の整合機構8と協働する第2の整合機構17を更に含む。第2の整合機構17は、第1の整合機構8の直径とほぼ同じである高さを有するがウイングボックスの翼弦方向に細長い、細長いスロットである。第2のツーリング機構16に対する第2の整合機構17の相対的な位置決めは、後方ツーリング構成部品12が第1のツーリング機構9及び第2のツーリング機構16を用いてリブ4に取り付けられ、第1の整合機構8及び第2の整合機構14が位置合わせされたときに、リブ4が後桁3に対して正しい向き及び垂直位置にあるようなものである。
後方ツーリング構成部品12は、リブ4が後桁3と位置合わせされるとリブ4及び後方リブポスト6に締結孔を穿孔する複数のドリルブッシュ18を更に含む。ドリルブッシュ18は、ほぼ垂直かつ直線状に配置される。
リブ構成部品4のウェブは、第1のツーリング機構9に加えて、前方リブポスト5の第1の整合機構7及び前方ツーリング構成部品11の第2の整合機構14それぞれと協働する前方(第3の)整合機構19を更に含む。したがって、前方整合機構19は、第1の整合機構7の円形の貫通孔及び第2の整合機構14の円形の貫通孔と同様の直径を有する円形の貫通孔である。リブ構成部品4は、後方リブポスト6に隣接する同様の整合機構は有しない。
図2は、組み立て中の航空機のウイングボックス1の水平断面図を示す。ここで、航空機のウイングボックス1を組み立てる方法を図1及び図2を参照して説明する。
まず、前方ツーリング構成部品11及び後方ツーリング構成部品12を、第1のツーリング機構9及び第2のツーリング機構13、16を用いてリブ構成部品4のウェブに取り付ける。リブ構成部品4の第1のツーリング機構9を、前方ツーリング構成部品11の第2のツーリング機構13及び後方ツーリング構成部品12の第2のツーリング機構16と位置合わせする。前方ツーリング構成部品11がリブ構成部品4に取り付けられた状態では、前方整合機構19がリブ構成部品4において第1のツーリング機構9に対して正確に位置決めされていると仮定すると、第2の整合機構14は、前方(第3の)整合機構19と同軸上にある。
次いで、各自のリブポスト5、6を有する前桁2及び後桁3を、メイン組み立て治具において所望の向きで固定的に位置決めする。
前方ツーリング構成部品11及び後方ツーリング構成部品12が取り付けられているリブ4を、前方リブポスト5及び後方リブポスト6に隣接して位置決めする。ツーリング構成部品バッキングプレート20を、リブのウェブの他方の面に位置決めする。各バッキングプレート20は、前方ツーリング構成部品11及び後方ツーリング構成部品12のそれぞれに用いられる。なお、ツーリング構成部品11、12及びそれらのそれぞれのバッキングプレート20がリブポスト5、6の周りにサンドイッチ構成を形成するため、バッキングプレート20が定位置にある状態でリブ4を桁(リブポスト5、6)に対して設置することは概ね不可能である。バッキングプレート20は、第1のツーリング機構9の貫通孔及び第2のツーリング機構13、16の貫通孔と位置合わせされるツーリング貫通孔21を有する。前方ツーリング構成部品11及び後方ツーリング構成部品12並びにそれらのそれぞれのバッキングプレート20をリブ構成部品4の前端及び後端に取り付けるために、ナットとボルトとの組合せ22(又は他の取り外し可能なツーリング締結具)等のツーリングピンを、位置合わせされたツーリング貫通孔のそれぞれに挿入する。ナットとボルトとの組合せ22はこの段階では完全には締め付けられない。
リブ4を、第1の整合機構7と前方ツーリング構成部品11の第2の整合機構14とを位置合わせすることによって前方リブポスト5と位置合わせする。第1の整合機構7及び第2の整合機構14が適切に位置合わせされると、リブ構成部品4を前方リブポスト5に対してピン留めするように前方位置決めピン23を第2の整合機構14、第1の整合機構7及び前方整合機構19に挿入することができる。
リブ構成部品4を、第1の整合機構8及び第2の整合機構17を垂直方向に位置合わせすることによって後方リブポスト6と位置合わせする。後方ツーリング構成部品12の第2の整合機構17は翼弦方向に細長いスロットであるため、組み立てにおける公差に対処することができる。後方の第1の整合機構8及び第2の整合機構17が位置合わせされた状態で、後方位置決めピン24を、第2の整合機構17の細長いスロット及び第1の整合機構8の円形の貫通孔に挿入することができる。なお、リブ構成部品4は後方にはそれ自体の整合機構を有しない。細長いスロット17における後方位置決めピン24の前後位置は、組み立てにおいて生じた公差に依存する。
ここで、リブ構成部品4が前方リブポスト5及び後方リブポスト6の両方に対して正しく位置合わせされた状態で、ツーリング構成部品11、12を、ナットとボルトとの組合せ22を用いて完全に締め付ける。穿孔工具を使用して、前方ツーリング構成部品11及び後方ツーリング構成部品12においてドリルブッシュ15、18を用いることで前方リブポスト5及び後方リブポスト6並びにリブ構成部品4に締結孔の列を穿孔する。穿孔作業後、ナットとボルトとの組合せ22、前方ツーリング構成部品11及び後方ツーリング構成部品12並びにそれらのそれぞれのバッキングプレート20を取り外す。前方リブポスト5及び後方リブポスト6並びにリブ構成部品4に穿孔された複数列の締結孔は、屑を取り除かれて(cleaned)バリ取りされる。リブのウェブへの損傷を回避するために、穿孔ステップ中に屑収集領域を提供するようにリブのウェブとツーリング構成部品11、12との間にスペーサー構成部品を位置決めすることができる。
屑を取り除いた後、リブ構成部品4を、再びリブポスト5、6に対して持ち上げて(offered up)穿孔孔を用いてリブポスト5、6に締結し、リブ構成部品4と前方リブポスト5及び後方リブポスト6との間にリブ−桁接合部を形成する。
ツーリング構成部品11、12、バッキングプレート20、ツーリングピン22及び位置決めピン23、24は、航空機のウイングボックス組み立てラインにおいて更なるリブ−桁接合部を形成するために再利用することができる。
図3は、航空機のウイングボックス1の組み立て中にリブ−桁接合部を形成する代替的な後方ツーリング構成部品12’を示す。同様の参照符号を、前述した部品と同様の部品を示すのに用いている。ここでは図1と図3との違いのみを説明する。変更された後方ツーリング構成部品12’には、前述したスロット17と同様の翼弦方向に細長いスロットとして第2の整合機構17’が形成されている。しかし、スロット17’は、後方ツーリング構成部品12’の後縁の「グローアウト(grow out:ひとまわり大きい)」ループ12aに形成されている。全ての他の点では、後方リブ−桁接合部のツーリング及び形成は前述したものと同一である。
後方ツーリング構成部品12’のグローアウト部分12aにスロット17’を形成することは、後方リブポスト6の第1の整合機構8’をドリルブッシュ18から翼弦方向にオフセットすることができ、したがってリブ−桁接合部の形成中に後方リブポスト6に穿孔される締結孔の列からオフセットされるという利点を提供する。
図4は、航空機のウイングボックス1の組み立て中に後方のリブ−桁接合部を形成する更なる代替的なツーリング及び方法を示す。この代替的な例では、変更された後方ツーリング構成部品12’’には、該ツーリング構成部品12’’の上側後方角部に細長いスロット17’’としてその第2の整合機構が形成されている。この例では後方リブポストも変更されており、この変更された後方リブポスト6’’は、その上縁にラグ延長部(lug extension)6aを有し、第1の整合機構8’’がラグ6aに形成される。第1の整合機構8’’は、後桁3の周囲寸法が正確に制御されれば、該桁の上面に対して、桁の供給元によって正確に位置決めすることができる。
第1の整合機構8’’及び第2の整合機構17’’は、後方のリブ−桁接合部の形成中に位置合わせされる必要がある。残りの機構に関しては、同様の参照符号を用いて、図1を参照して上述した部品と同様の部品を示しており、リブ−桁接合部を形成するステップは前述と変わらない。
変更された後方リブポスト6’’に第1の整合機構8’’を形成することは、完成した航空機のウイングボックス1にあるままである第1の整合機構8’’が、後方のリブ−桁接合部の形成中に後方リブポスト6’’に形成される締結孔の近くの応力集中領域からまた更に移動する(removed)という利点を有する。
図4に示される第1の整合機構及び第2の整合機構の位置決めは単なる例示であり、ラグ延長部は代替的に後方リブポストの前縁から延びるように位置決めされてもよいことが理解されるであろう。図5は、この変形形態を示しており、同様の参照符号を用いて図1と同様の部品を示している。
図5に示される代替的な例では、変更された後方ツーリング構成部品12’’’には円形の孔17’’’としてその第2の整合機構が形成されており、変更された後方リブポスト6’’’はその前縁にラグ延長部6bを有する。第1の整合機構は、ラグ6bに翼弦方向の細長いスロット8’’’として形成される。
図2を参照して上述した実施形態では、位置決めピン23及び24はバッキングプレート20内には延びないが、バッキングプレート内に延びるより長い位置決めピンを用いる場合には何らかの改善された位置合わせを達成することができることが理解されるであろう。図6はこの代替的な実施形態を示し、同様の参照符号を用いて図2と同様の部品を示している。
図6に示されるように、ツーリング構成部品の第2の整合機構14、17と同様のそれぞれの第2の整合機構14a、17aをそれぞれ有する変更されたバッキングプレート20aが用いられる。第2の整合機構14a、17aは、図2に示される位置決めピン23、24よりも長い変更された位置決めピン23a、24aの遠位端を受け入れる。
リブ4には、該リブの据え付け(全ての据え付けは前方ツーリング構成部品11及び第1のツーリング機構9によるものである)においては役割を果たさない逃げ孔として、変更された前方整合機構19aが形成されている。この逃げ孔は最終サイズまで開く縮小状態の締結位置とすることができ、リブが据え付けられると、締結具が設置される。
変更された後方リブポスト6’’’’は、その上縁から延びるラグ延長部6cを有する。ラグ6cは円形の孔(第1の整合機構)8’’’’を有する。後方ツーリング構成部品12の細長いスロット(第2の整合機構)17は、第1の整合機構8’’’’及び第2の整合機構17が位置合わせされると後方位置決めピン24aが第1の整合機構8’’’’及び第2の整合機構17を通り、リブ4の上部を越えてバッキングプレート20aの細長いスロット17aに入るように、ツーリング構成部品12の上部付近に位置決めされる。リブ4にピン24aが通るスロットを形成することは望ましくないため、より長い後方位置決めピン24aがリブ4の上部を越えることが重要である。
本発明を、1つ又は複数の好ましい実施形態を参照して上述したが、添付の特許請求の範囲において規定されるような本発明の範囲から逸脱することなく様々な変形又は変更を行うことができることが理解されるであろう。

Claims (15)

  1. 航空機翼の組み立て中にリブ−桁接合部を形成する方法であって、
    第1の整合機構を有するリブポストが固定的に取り付けられている桁を準備することと、
    第1のツーリング機構を有するウェブを有するリブを準備することと、
    前記第1のツーリング機構と協働する第2のツーリング機構、前記第1の整合機構と協働する第2の整合機構、及び複数のドリルブッシュを有するツーリング構成部品を準備することと、
    前記第1のツーリング機構及び前記第2のツーリング機構を位置合わせすることによって前記ツーリング構成部品を前記リブのウェブに固定的に取り付けることと、
    前記第1の整合機構及び前記第2の整合機構を位置合わせすることによって前記リブと前記桁とを位置合わせすることと、
    前記ツーリング構成部品の前記ドリルブッシュで前記リブ及び前記リブポストに締結孔を穿孔することと、
    前記ツーリング構成部品を前記リブのウェブから取り外すことと、
    リブ−桁接合部を形成するように、前記締結孔を用いて前記リブを前記リブポストに締結することと、
    を含む、リブ−桁接合部を形成する方法。
  2. 前記ツーリング機構は締結孔であり、前記ツーリング構成部品を前記リブのウェブに取り付けるステップは、位置合わせされた前記締結孔を用いて締結することによるものである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記整合機構は位置決めピンを受け入れる孔であり、前記位置合わせするステップは、位置合わせされた前記整合機構に位置決めピンを通すことを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ツーリング構成部品の前記ドリルブッシュは直線状に配置される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記第2の整合機構はドリルブッシュのラインからオフセットされる、請求項4に記載の方法。
  6. 前記リブと前記桁とを位置合わせするステップは、前記リブポスト及び前記リブのウェブの対向する面を合わせることを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記リブと前記桁とを位置合わせした後で、前記締結孔を穿孔する前に、前記リブのウェブ及び前記リブポストを前記ツーリング構成部品とバッキング構成部品との間にクランプすることを更に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記ツーリング構成部品は、一方が他方よりも高い寸法公差に設定された2つの第2のツーリング機構を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記ツーリング構成部品と前記リブのウェブとの間にスペーサー構成部品を設けることを更に含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 航空機翼を組み立てる方法であって、請求項1に記載の方法に従って前桁とリブとの間に前方のリブ−桁接合部を形成する第1のステップと、請求項1に記載の方法に従って前記リブと後桁との間に後方のリブ−桁接合部を形成する第2のステップとを含む、航空機翼を組み立てる方法。
  11. 前記リブのウェブは、前記前桁に隣接する、前記第1の整合機構及び前記第2の整合機構と協働する第3の整合機構を有し、前記リブのウェブは前記後桁に隣接する整合機構は有しない、請求項10に記載の方法。
  12. 前記前方のリブ−桁接合部を形成するための、協働する前記第1の整合機構から前記第3の整合機構は、それぞれがほぼ同一のほぼ円形の孔であり、前記リブと前記前桁とを位置合わせするステップは、位置合わせされた前記孔に位置決めピンを位置決めすることを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記後方リブポストの前記第1の整合機構はほぼ円形の孔であり、前記後方ツーリング構成部品の前記第2の整合機構は翼弦方向に細長いスロットであり、前記リブと前記後桁とを位置合わせするステップは、前記孔と位置合わせされた前記スロットに位置決めピンを位置決めすることを含む、請求項10〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. リブ−桁接合部を用いて前記前桁及び前記後桁間に複数のリブを接合するように、前記第1のステップと前記第2のステップとを繰り返すことを更に含む、請求項10〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記航空機翼は、前記リブの長手方向軸がほぼ水平である状態で組み立てられる、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。

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