JP5926664B2 - ケーブル接続部 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル端末とブッシングとの間にストレスコーンが配置され、このストレスコーンによってケーブル端末における電界を緩和する、ケーブル接続部に関する。
従来、この種のケーブル接続部として、例えば特許文献1で開示されたものがある。特許文献1にも開示されているように、この種のケーブル接続部においては、ブッシングに形成された受容口にケーブル端末が挿入され、このケーブル端末がブッシングに設けられた内部導体と電気的に接続される。また、ブッシングの受容口内に挿入されたケーブル端末の外周面と、受容口の内周面との間には、ストレスコーンが配置される。
ストレスコーンは、スプリング等で構成された押圧装置によってブッシングの先端方向(ケーブル端末のブッシングへの挿入方向と言ってもよい)に押圧される。これにより、ストレスコーンは、ケーブル端末の外周面、及び、ブッシングの内周面に密着する。
ここで、ケーブル端末におけるストレスコーンの絶縁体部が密着する部分は架橋ポリエチレン等のケーブル絶縁体により形成されており、ブッシングにおけるストレスコーンが密着する部分はエポキシ樹脂等から成る硬質の絶縁体で形成されている。また、ストレスコーンは、絶縁体部と半導電体部とからなり、シリコーンゴムやエチレンプロピレンゴム等の材料が使用される。
ストレスコーンがケーブル端末の外周面及びブッシングの内周面に密着することにより、電気的な絶縁耐力が高められ、その結果、ケーブル端末における電界が緩和される。
特開2009−291033号公報
ところで、ストレスコーンは、電気的な絶縁性能を確保し、ケーブル端末及びブッシングとの密着性を高めるために、上述したようなシリコーンゴムやエチレンプロピレンゴム等の材料が使用される。通常、ストレスコーン及び押圧装置を備える所謂プレハブ型のケーブル接続部においては、ケーブル端末におけるケーブル絶縁体とストレスコーンとの界面、及び、ブッシングとストレスコーンとの界面、それぞれについて所定の界面圧力を確保するために、押圧装置によりストレスコーンに押し圧力を加えている。
しかしながら、使用するゴム材料の特性やストレスコーンの形状によっては、押圧装置によってストレスコーンに押し圧力を加えたときに、ストレスコーンが座屈するおそれがある。ストレスコーンが座屈すると、ストレスコーンとケーブル絶縁体との界面において面圧が低下する部分が生じ、最悪の場合、ストレスコーンとケーブル絶縁体との間に部分放電発生の原因となり得る隙間が生じる。この結果、ストレスコーンによる電界緩和能力が低下する。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、ストレスコーンの座屈に起因する電界緩和能力の低下を抑制できるケーブル接続部を提供することを目的とする。
本発明のケーブル接続部の一つの態様は、ブッシングと、前記ブッシングの受容口内に装着されるケーブル端末と、前記ケーブル端末の外周面と前記受容口の内周面との間に配置され、絶縁部と半導電部からなるゴム状弾性を有するストレスコーンと、前記ストレスコーンを前記ブッシングの先端方向に押圧する押圧装置と、を有するケーブル接続部であって、前記押圧装置は、前記ストレスコーンに当接して前記ストレスコーンを先端方向に押圧する押圧面が形成された環状の押し金具を備え、前記ストレスコーンには、前記押圧面の最も内径側の位置と対向する位置に、リング状の溝が形成されている。
本発明によれば、ストレスコーンを押圧装置にて押圧する場合でも、ストレスコーンの内径側に形成されたリング状の溝が、ケーブル端末との界面における面圧緩衝部として機能するので、ケーブル端末との界面近傍におけるストレスコーンの座屈を抑制できる。この結果、ケーブル端末とストレスコーンとの界面に安定した面圧が付与され、ストレスコーンの電界緩和能力の低下を抑制できる。
実施の形態のケーブル接続部の全体構成を示す部分断面図 ストレスコーンに形成された溝の近傍を拡大して示した断面図 実施の形態の溝の説明に供する断面図 比較例の溝を示す断面図 ストレスコーンの絶縁部と半導電部の他の配置例を示す断面図 ストレスコーンの絶縁部と半導電部の他の配置例を示す断面図 ケーブル接続部の他の形態を示す断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[1]ケーブル接続部の全体構成
図1に、本発明の実施の形態に係るケーブル接続部の全体構成を示す。図1は、ブッシングの右側部分を破断して示す部分断面図である。図中下側を後端側又は後端方向と呼び、図中上側を先端側又は先端方向と呼ぶことにする。
ケーブル接続部100は、ブッシング2と、ケーブル端末3と、ストレスコーン4と、押圧装置5と、を有する。ケーブル接続部100は、ブッシング2にストレスコーン4を押圧装置5にて押し付ける、所謂「プレハブ型のケーブル接続部」である。ここでは、ケーブル接続部100を、ブッシング2を機器ケース1に取り付けて使用するガス中終端接続部に適用した場合について説明する。
ブッシング2は、先端部が機器ケ−ス1内に位置し、後端部が機器ケ−ス1の開口部11の周縁部に開口部11を閉塞するように気密に取り付けられる。なお、機器ケース1は、開閉器や変圧器等の電力用機器(不図示)を気密に収容するものである。
ケーブル端末3は、ブッシング2内に装着される。ストレスコーン4は、ブッシング2内において、ケーブル端末3の外周面とブッシング2の受容口24の内周面との間に配置されて、ブッシング2に装着される。押圧装置5は、ケーブル端末3に装着されるストレスコーン4をブッシング2の先端方向に向けて押圧する。
ブッシング2は、先端部に設けられた円筒状の頭部21と、頭部21の後端部側に設けられた湾曲凸面形状の湾曲部22と、径方向外方に向けて突出するように設けられたフランジ部(以下「ブッシングフランジ部」という)23と、を有する。また、ブッシング2の内部には、先端方向に向かって縮径するテーパ状の受容口24が設けられている。受容口24は、ブッシング2と同心状でかつ後述する導体挿入孔64と連通する形状とされている。
また、図1の例の場合、ブッシングフランジ部23の後端部側には、ブッシングフランジ部の強度を向上し、かつ、沿面距離を長くとるための環状の突起部25が設けられている。
ブッシング2は、エポキシ樹脂等の硬質の絶縁体から成り、内部導体6と共にモールドにより一体的に形成されている。内部導体6は、導体引出部61と、首部62と、円筒状部63と、を有する。導体引出部61は、ブッシング2の頭部21の先端部から突出するように設けられている。円筒状部63は、導体引出部61の後端部側に首部62を介して連設され、ブッシング2の頭部21から湾曲部22にかけての内部にブッシング2と同心状に埋設されている。円筒状部63内には、円筒状部63の後端部から首部62近傍に亘って導体挿入孔64が設けられている。また、円筒状部63の先端側には、チューリップコンタクト等の導体接続部(不図示)が設けられており、この導体接続部にケーブル導体に圧縮された接続端子7が接続される。
ケーブル端末3は、例えばCVケーブルの端部を段剥処理して露出させて形成されており、ケーブル導体と、ケーブル絶縁体31と、外部半導電層32と、を有する。ケーブル絶縁体31は、CVケーブルの場合は架橋ポリエチレンで形成される。ケーブル絶縁体31及び外部半導電層32の外周には、ストレスコーン4が装着されている。外部半導電層32は、ストレスコーン4組立後に必要な電気特性が得られるように形成されればよい。また、段剥ぎされたケーブル絶縁体31と外部半導電層32の先端部に跨るように半導電性自己融着性のテープ(ACPテープ等)を巻回することで処理されたモールド半導電層を形成してもよい。
ストレスコーン4は、絶縁部41と、絶縁部41の後端側に設けられ絶縁部41と一体的にモールドされた半導電部42とからなり、全体として紡錘形状である。半導電部42では、先端側の絶縁部41との連設部がベルマウス状に湾曲している。ストレスコーン4の絶縁部41の外周には、受容口24の内周面に沿った先細り状のテーパ部が形成されている。ストレスコーン4は、シリコーンゴムやエチレンプロピレンゴム(EPゴム)等の材料から成り、ゴム状弾性を有する。
かかる構成に加えて、ストレスコーン4には、リング状の溝43が形成されている。この溝43の形状及び作用効果については、後で詳しく説明する。
押圧装置5は、環状の押し金具51と、環状の押し金具フランジ部52と、コイル状のスプリング53と、を有する。
押し金具51は、押圧装置5の先端側に配設される。押し金具51には、ストレスコーン4に当接してストレスコーン4を先端方向に押圧する押圧面51aが形成されている。具体的には、押圧面51aは、ストレスコーン4の半導電部42のコーン状の外周面に当接されるラッパ状の開口部である。
押し金具フランジ部52は、断面がL字状であり、押し金具51の外周側及び後端側を囲むように配設されている。なお、押し金具フランジ部52とブッシングフランジ部23との間には、Oリング54が配設されている。
スプリング53は、押し金具51の後端部側に円周方向に沿って等間隔で形成された複数のスプリング挿入孔51bのそれぞれに装着されている。因みに、押し金具51、押し金具フランジ部52及びスプリング53は予め図に示すように一体に組み立てられている。
次に、機器ケース1へのブッシング2の取り付け構造について説明する。機器ケース1とブッシングフランジ部23は、Oリング12を介して当接されている。ブッシングフランジ部23の後端部側には、環状の押え金具9が配設されている。環状の押え金具9には、円周方向に沿って等間隔で複数個(例えば12個)のボルト挿通孔91が形成されている。そして、各ボルト挿通孔91に挿通されたボルトV1の先端部が機器ケース1に螺着されることで、ブッシング2(ブッシングフランジ部23)が機器ケース1に気密に固定される。
次に、ブッシング2への押圧装置5の取り付け構造について説明する。押し金具フランジ部52には、円周方向に沿って等間隔で複数個(例えば6個)のボルト挿通孔(不図示)が形成されており、このボルト挿通孔には、ボルトV2(図2)が挿通されている。ボルトV2の先端部は、ブッシングフランジ部23に埋設された埋込金具26(図2)の螺孔に螺着する。これにより、ボルトV2を回動すれば、ボルトV2の螺進により、押し金具フランジ部52がブッシング2側に向けて進入し、その結果、各スプリング53がブッシング2側に向けて押圧され、各スプリング53に軸方向のバネ力が付与される。これにより、ストレスコーン4がケーブル端末3の外周面及び受容口24の内周面に押し付けられ、その結果、受容口24の内周壁とストレスコーン4のテーパ部との間の界面の絶縁性能、及び、ケーブル端末3(特にケーブル絶縁体31)とストレスコーン4との界面の絶縁性能が確保される。
ブッシング2に押圧装置5が取り付けられた後に、予めケーブル端末3側に嵌挿されたアルミニウム合金金物等から成るケーブル保護金具8が所定位置に戻され、ケーブル保護金具8の先端部に形成されたフランジ部81が押し金具フランジ部52の後端面に当接する。この状態で、押し金具フランジ部52とケーブル保護金具8とが、ボルトV3(図2)により締結される。
なお、図1中、符号44はストレスコーン4の先端部に配設された環状のストッパー、TはCVケーブルのシースとケーブル保護金具8間に跨って巻回された防食層、92はナットを示している。
[2]ストレスコーン
本実施の形態のストレスコーン4には、上述したように、リング状の溝43が形成されている。図2は、溝43の構成を分かり易くするために、溝43の近傍を拡大して示した断面図である。なお、図3Aは、溝43の近傍をさらに拡大して示した断面図である。
溝43は、ストレスコーン4における押し金具51の押圧面51aに対向する面4a(図3A参照)のうち、押し金具51の押圧面51aの最も内径側の位置C1と対向する位置に形成され、この位置C1から内径方向及び外径方向に所定の幅をもって、先端方向に延長するように形成されている。溝43の径方向の幅及び先端方向への長さは、例えばストレスコーンの形状や硬度に応じて、適宜選定すればよい。
次に、ストレスコーン4に溝43を形成したことによる、作用及び効果について説明する。
押し金具51は、スプリング53により先端方向に付勢される。すると、ストレスコーン4は、押し金具51の押圧面51aによって押圧される。実施の形態の場合、押圧面51aは、先端方向から中心方向に傾いたテーパ形状とされているので、ストレスコーン4には、それに応じて、先端方向から中心方向に傾いた押圧力が与えられる。この結果、仮に本実施の形態のような溝43が形成されていない場合には、ストレスコーン4は、ケーブル絶縁体31との界面において座屈し易くなる。
しかしながら、本実施の形態においては、押し金具51の押圧面51aの最も内径側の位置C1と対向する位置にリング状の溝が形成されているので、押圧面51aからストレスコーン4に与えられた押圧力は、溝43によって緩衝され、中心側に向かう圧力が分散される。これにより、ストレスコーン4はケーブル絶縁体31との界面において座屈し難くなり、この界面において安定した面圧が付与される。この結果、ストレスコーン4の座屈に起因する電界緩和能力の低下を抑制できる。また、本実施の形態の構成によれば、押圧装置5の構成を変更することなく、ストレスコーン4の座屈を抑制できる効果がある。
また、溝43は、断面がU字形のU字溝であり、先端がR形状とされていることが好ましい。ここでは、溝43の断面において、先端の両端部がR形状(円弧状)とされている。これにより、溝43の先端の両端部を角状に形成した場合と比較して、溝43の先端への応力集中を回避でき、押圧力への緩衝能力を高めることができる。なお、溝43の先端を全体的に円弧状に形成した場合も同様の効果が得られる。
また、本実施の形態の構成は、ストレスコーン4を形成するゴム材料のJIS−A硬度が30〜45である場合に特に好適である。つまり、ストレスコーン4がこのような小さい硬度の場合、ストレスコーン4が座屈し易いので、本発明の溝43がより有効となる。なお、ストレスコーン4の硬度はこれに限らない。
次に、図3を用いて、本発明に適用し得る溝43のバリエーションについて説明する。なお、図3では、押し金具51の押圧面51aと、溝43の位置との関係のみを強調して示すために、図を簡略化してある。図3Aは、上述した実施の形態の溝43の位置を示したものである。図3B、図3Cは、溝43のバリエーションである。
図3Bに示した溝43は、図3Aに示した溝43よりも、押し金具51の押圧面51aの最も内径側の位置C1と対向する位置が、溝43の内径側寄りに形成されたものである。具体的には、図3Aの溝43の内径位置は、ストレスコーン4の後端部外周面4bと同一位置とされている(すなわち、溝43の内周面の延長線上にストレスコーン4の後端部外周面4bがある)のに対して、図3Bの溝43の内径位置は、後端部外周面4bよりも外径側の位置とされている。但し、図3Bの溝43も図3Aの溝43と同様に、押圧面51aの最も内径側の位置C1を含んで形成されている。つまり、図3A及び図3Bいずれの例においても、溝43は、押し金具51の押圧面51aの最も内径側の位置C1と対向する位置に形成されている。
このように、本発明では、押し金具51の押圧面51aに当接するストレスコーン4の面が、溝43よりも外周側の面4aのみとされている。これにより、溝43がストレスコーン4とケーブル絶縁体31との界面における面圧緩衝部として機能するので、ケーブル絶縁体31との界面近傍におけるストレスコーン4の座屈を抑制できる。この結果、ケーブル絶縁体31とストレスコーン4との界面において安定した面圧が付与され、ストレスコーン4の電界緩和能力の低下を抑制できる。ちなみに、図3Aの構成は、図3Bの構成と比較して、ストレスコーン4が溝43よりも内側で押し金具51によって押圧されるおそれがないので、より面圧緩衝部として好ましい。
図3Cは、押し金具51の押圧面51aがブッシング2の軸方向と直交する場合における溝43の構成例である。本発明は、図3Aの構成例以外にも、図3B、図3Cの構成例も含む。
一方、図4は、比較例を示すもので、溝43が押し金具51の押圧面51aの最も内径側の位置C1よりも外径側に形成されている。この場合、ストレスコーンの面4aのうち、溝43よりも外径側の面に加えて、領域L1で示す溝43よりも内径側の面が押し金具51によって押圧されるので、溝43の面圧緩衝効果が小さくなり、好ましくない。
[3]他の実施の形態
なお、上述した実施の形態では、本発明を、機器ケース1にブッシング2を取り付けるタイプのガス中終端接続部に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、油中終端接続部、気中終端接続部に適用してもよく、中間接続部(ジョイント)タイプのケーブル接続部に適用してもよい。すなわち、ブッシングにストレスコーンを押し付ける、所謂プレハブ型のケーブル接続部に本発明を適用すれば、上述したのと同様の効果を得ることができる。
また、ストレスコーン4における絶縁部41と半導電部42の配置は、上述した実施の形態の場合に限らない。図5及び図6は、絶縁部41と半導電部42の他の配置例を示す図である。図5及び図6においては、半導電部42の配置を分かり易くするために、半導電部42を斜線で示してある。図5及び図6に示すように、半導電部42は、絶縁部41との境界に加えて、押し金具51が当接するストレスコーン4の面の少なくとも一部分に形成されていればよい。半導電部42は、例えば、半導電塗料でもよい。
図5は、押し金具51が対向する面に半導電塗料により半導電部42を形成した例である。具体的には、外部半導電層32の外周から先端方向にかけてベルマウス状に形成される部分は、半導電性ゴムにより形成されている。一方、押し金具51が対向する面においては、ストレスコーン4の外径側から、押し金具51が当接する面4a、溝43、後端部外周面4b、半導電ゴムで形成された半導電部42の後端面にかけて半導電塗料が形成されており、半導電塗料は当該後端面に跨って形成されている。これにより、押し金具51が外部半導電層32に電気的に接続される。
図6は、押し金具51が対向する面のうち、溝43よりも外径側の面にのみ半導電部42を形成した例である。具体的には、外部半導電層32の外周から先端方向にかけてベルマウス状に形成される部分は、半導電性ゴムにより形成され、半導電性ゴム部分の外周部分の一部がストレスコーン4の外周に露出して形成される。そして、露出した半導電性ゴム部分(半導電部42)の外周から、ストレスコーン4の後端側の押し金具51が当接する面4aにかけて、半導電塗料が塗布されており、半導電塗料は半導電ゴム部分に跨って形成されている。これにより、押し金具51が外部半導電層32に電気的に接続される。
当然、半導電部42及び絶縁部41の配置は、図5及び図6の例に限らない。いずれにしても、ストレスコーン4の押し金具51が当接する面4aの少なくとも一部が半導電性で、押し金具51がケーブル端末3の外部半導電層32と電気的に接続していればよい。なお、半導電とはケーブル接続部を構成するのに必要な導電率であればよく、導電率を限定するものではない。
また、実施の形態では、押圧装置5は、押し金具フランジ部52でスプリング53の後端側を押圧する構成としたが、これに限定されず、スプリングをシャフトに挿入するシャフト付きタイプの押圧装置でもよい。
また、ケーブル接続部100において、押圧装置5はスプリング53を用いずに押し付けるタイプでもよい。例えば、図7に示すように、電力用同軸ケーブルのケーブル端末3をブッシング2に装着する場合に本発明を適用できる。
図7において、電力用同軸ケーブルの外部絶縁体201から外部絶縁用外部半導電層202にわたる部位の外周面には、ストレスコーン4が装着される。ストレスコーン4の後端側には、押圧装置5としての押し金具フランジ55が配置される。押圧装置5(ここでは押し金具フランジ55)の先端面をブッシング2の後端面に当接させてボルトV4で固定することにより、ストレスコーン4がブッシング2の内周面に押圧された状態で固定される。なお、ストレスコーン4の先端部には環状のストッパー44が配設される。
ストレスコーン4の内径は、電力用同軸ケーブルの外部絶縁体201の外径よりも小さく、ストレスコーン4と電力用同軸ケーブルとが径差により確実に密着するようになっている。ストレスコーン4は、先端側の絶縁部41と後端側の半導電部42を有する。絶縁部41の外周は、ブッシング2の後端部に対応する形状(ここではテーパ形状)を有する。ストレスコーン4の半導電部42の先端は、電界を緩和するために先端が断面円弧状のベルマウス形状を有する。
ストレスコーン4において、押圧装置5(押し金具フランジ55)の押圧面55aの最も内径側の位置と対向する位置に、リング状の溝43が形成される。押し金具フランジ55の押圧面55aがブッシング2の軸方向と直交し、かつ、溝43の内径位置は、ストレスコーン4の後端部外周面4bと同一位置とされている(すなわち、溝43の内周面の延長線上にストレスコーン4の後端部外周面4bがある)ので、図7における溝43の構成は図3Cの場合に相当する。
押し金具フランジ55には、電力用同軸ケーブルのケーブル遮へい層203が接続される。ケーブル遮へい層203は、押し金具フランジ55を介して接地電位に接続される。また、押し金具フランジ55の後端側にはケーブル保護金具8が装着され、ケーブル保護金具8の後端部から電力用同軸ケーブルのケーブルシース204にかけて防食層Tが形成される。
なお、電力用同軸ケーブルの内部絶縁体から内部絶縁用外部半導電層にわたる部位(図7の先端側で省略されている部位)の外周面には、例えば図1に示す構成のストレスコーン4及び押圧装置5が装着される。
このように、本実施の形態により、溝43がストレスコーン4とケーブル絶縁体(電力用同軸ケーブルの外部絶縁体201)との界面における面圧緩衝部として機能するので、ケーブル絶縁体(電力用同軸ケーブルの外部絶縁体201)との界面近傍におけるストレスコーン4の座屈を抑制できる。この結果、ケーブル絶縁体(電力用同軸ケーブルの外部絶縁体201)とストレスコーン4との界面において安定した面圧が付与され、ストレスコーン4の電界緩和能力の低下を抑制できる。
本発明のケーブル接続部は、ブッシングにストレスコーンを押し付ける、プレハブ型のケーブル接続部に好適である。
2 ブッシング
24 受容口
3 ケーブル端末
31 ケーブル絶縁体
32 外部半導電層
4 ストレスコーン
41 絶縁部
42 半導電部
43 溝
44 ストッパー
5 押圧装置
51 押し金具
51a 押圧面
55 押し金具フランジ
55a 押圧面
6 内部導体
100 ケーブル接続部

Claims (4)

  1. ブッシングと、
    前記ブッシングの受容口内に装着されるケーブル端末と、
    前記ケーブル端末の外周面と前記受容口の内周面との間に配置され、絶縁部と半導電部からなるゴム状弾性を有するストレスコーンと、
    前記ストレスコーンを前記ブッシングの先端方向に押圧する押圧装置と、
    を有するケーブル接続部であって、
    前記押圧装置は、前記ストレスコーンに当接して前記ストレスコーンを先端方向に押圧する押圧面が形成された環状の押し金具を備え、
    前記ストレスコーンには、前記押圧面の最も内径側の位置と対向する位置に、リング状の溝が形成されている、
    ケーブル接続部。
  2. 前記溝は、先端がR形状のU字溝である、
    請求項1に記載のケーブル接続部。
  3. 前記溝の内周面の延長線上に前記ストレスコーンの後端部外周面がある、
    請求項1又は請求項2に記載のケーブル接続部。
  4. 前記ストレスコーンは、ゴム材料により形成され、
    前記ゴム材料のJIS−A硬度が30〜45である、
    請求項1乃至請求項3に記載のケーブル接続部。
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