JP5297446B2 - ゴム母線 - Google Patents

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本発明は、ゴム母線に係り、特に、短い間隔で設置されたブッシング間を電気的に接続する場合に有用なゴム母線に関する。
従来から、この種のブッシング間を電気的に接続するものとして、プレハブ形接続部が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このプレハブ形接続部は、電力ケーブルの端部を段剥処理することでそれぞれケーブル導体、ケーブル絶縁体およびケーブル外部半導電層等が露出されたケーブル接続端部を備えており、露出されたケーブル絶縁体上にはプレモールド絶縁体やストレスコーン圧縮装置等が配設されている。
このようなプレモールド絶縁体やストレスコーン圧縮装置等が配設されたケーブル接続端部は、エポキシ樹脂等の硬質の絶縁体から成るブッシングの受容口に装着され、ストレスコーン圧縮装置によってプレモールド絶縁体を軸方向先端部に向けて押圧することでプレモールド絶縁体がブッシングの受容口に密着されるように構成されている。
このような構成のプレハブ形接続部によれば、工事の簡略化および組立て時のスキルレス化を図ることができるものの、次のような難点があった。
第1に、現地において、接続すべき電力ケーブルを切断し、当該切断部を段剥処理してケーブル導体、ケーブル絶縁体およびケーブル外部半導電層等を露出させ、露出させたケーブル絶縁体上にプレモールド絶縁体やストレスコーン圧縮装置を装着し、当該ストレスコーン圧縮装置によってプレモールド絶縁体を軸方向先端部に向けて押圧しなければならないことから、現地での組み立て作業が必要になり、ひいては現地での組み立てに長時間を要するという難点がある。
第2に、ケーブル絶縁体上にプレモールド絶縁体を挿入し、ケーブル絶縁体上をスライドさせるために、ケーブル絶縁体上またはプレモールド絶縁体の内周面にグリスまたはオイルを塗布しなければならないという難点がある。
第3に、ケーブル接続部として、プレモールド絶縁体の絶縁部とブッシングの受容口との界面、およびプレモールド絶縁体の絶縁部とケーブル絶縁体との界面の、組み立てによる2つの絶縁界面が存在することから、ケーブル接続部における部分放電発生等の電気的性能の低下要因が存在する。
第4に、プレモールド絶縁体を軸方向先端部に向けて押圧するストレスコーン圧縮装置等が必要になることから、部品点数が多くなり、全体的に材料費や加工費がコストアップになる。
第5に、ケーブル端末部を構成する電力ケーブルとして、架橋ポリエチレン絶縁ケーブル(CVケーブル)が使用されていることから、ケーブルに可撓性があまりなく、短い間隔で設置されたブッシング間の電気的な接続が困難になる。
特開2003−235147号公報
本発明は、上述の難点を解決するためになされたもので、全体的に可撓性が付与され、部品点数が少なく、現地における組立作業の省力化を図り、さらに電気的性能の信頼性を向上させることができるゴム母線を提供することを目的としている。
本発明の第1の態様であるゴム母線は、それ自身の端末がブッシングの受容口に装着されるゴム母線であって、ゴム母線は、中心に配置される線状の撚線導体と、撚線導体の外周に撚線導体の端部を露出させて設けられる絶縁ゴムから成るゴム絶縁層と、ゴム絶縁層の外周に設けられる半導電ゴムから成る外部半導電層と、撚線導体の端部近傍の外周に撚線導体と一体的に設けられ、それ自身が受容口に装着され、絶縁ゴムにてゴム絶縁層と一体成型により形成されるゴムブッシング装着部材と、それ自身の先端部側に設けられたラッパ状部がゴムブッシング装着部材の後端部側外周に設けられたベルマウス部と一体化される半導電性のゴムストレスコーン部とを備え、外部半導電層はゴムストレスコーン部と直接一体的に設けられるか、あるいはゴムストレスコーン部と外部半導電層を半導電ゴムの一体成型により一体的に設けられるものである。
本発明の第2の態様であるゴム母線は、それ自身の端末がブッシングの受容口に装着されるゴム母線であって、ゴム母線は、中心に配置される線状の撚線導体と、撚線導体の外周に撚線導体の端部を露出させて設けられる絶縁ゴムから成るゴム絶縁層と、撚線導体の端部近傍の外周に撚線導体と一体的に設けられ、それ自身が受容口に装着され、絶縁ゴムにてゴム絶縁層と一体成型により形成されるゴムブッシング装着部材と、ゴムブッシング装着部材の後端部側外周に設けられたベルマウス部の外周面およびゴム絶縁層の全長に跨って設けられる半導電性塗料の塗布層とを備えるものである。
本発明の第3の態様であるゴム母線は、それ自身の端末がブッシングの受容口に装着されるゴム母線であって、ゴム母線は、ケーブル撚線導体の外周にケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層を有し、それ自身の端部が段剥処理によってケーブル撚線導体、ケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層が露出されるゴム絶縁ケーブルの端末部と、ケーブルゴム絶縁層の端部外周にケーブルゴム絶縁層と一体的に設けられ、それ自身が受容口に装着される絶縁ゴムから成るゴムブッシング装着部材と、ケーブル外部半導電層の外周に、ケーブル外部半導電層の先端部と一体的に設けられ、かつそれ自身の先端部側に設けられたラッパ状部がゴムブッシング装着部材の後端部側外周に設けられたベルマウス部と一体化される半導電性のゴムストレスコーン部とを備えるものである。
本発明の第4の態様であるゴム母線は、それ自身の端末がブッシングの受容口に装着されるゴム母線であって、ゴム母線は、ケーブル撚線導体の外周にケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層を有し、それ自身の端部が段剥処理によってケーブル撚線導体、ケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層が露出されるゴム絶縁ケーブルの端末部と、ケーブルゴム絶縁層の端部外周にケーブルゴム絶縁層と一体的に設けられ、それ自身が受容口に装着される絶縁ゴムから成るゴムブッシング装着部材と、ゴムブッシング装着部材の後端部側外周に設けられたベルマウス部の外周面およびケーブル外部半導電層に跨って設けられる半導電性塗料の塗布層とを備えるものである。
本発明の第の態様であるゴム母線は、それ自身の端末がブッシングの凸状部の外周に装着されるゴム母線であって、ゴム母線は、中心に配置される線状の撚線導体と、撚線導体の外周に撚線導体の端部を露出させて設けられるゴム絶縁層と、ゴム絶縁層の外周に設けられる外部半導電層と、撚線導体の端部近傍の外周に撚線導体と一体的に設けられ、それ自身が凸状部の外周に装着される絶縁性のゴムブッシング装着部材と、外部半導電層の先端部側に外部半導電層と一体的に設けられ、かつそれ自身の先端部側に設けられたラッパ状部がゴムブッシング装着部材の後端部側に設けられたベルマウス部と一体化される半導電性のゴムストレスコーン部と、撚線導体の先端部に取着された導体接続端子の外周に導体接続端子と一体的に設けられ、かつそれ自身の外周部がゴムブッシング装着部材の内周面側に設けられたテーパ孔と一体化される半導電性の内部半導電体とを備えるものである。
本発明の第の態様であるゴム母線は、それ自身の端末がブッシングの凸状部の外周に装着されるゴム母線であって、ゴム母線は、中心に配置される線状の撚線導体と、撚線導体の外周に撚線導体の端部を露出させて設けられるゴム絶縁層と、撚線導体の端部近傍の外周に撚線導体と一体的に設けられ、それ自身が凸状部の外周に装着される絶縁性のゴムブッシング装着部材と、ゴムブッシング装着部材の後端部側に設けられたベルマウス部の外周面にゴム絶縁層の全長に跨って設けられる半導電性塗料の塗布層と、撚線導体の先端部に取着された導体接続端子の外周に導体接続端子と一体的に設けられ、かつそれ自身の外周部がゴムブッシング装着部材の内周面側に設けられたテーパ孔と一体化される半導電性の内部半導電体とを備えるものである。
本発明の第の態様であるゴム母線は、それ自身の端末がブッシングの凸状部の外周に装着されるゴム母線であって、ゴム母線は、ケーブル撚線導体の外周にケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層を有し、それ自身の端部が段剥処理によってケーブル撚線導体、ケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層が露出されるゴム絶縁ケーブルの端末部と、ケーブルゴム絶縁層の端部外周にケーブルゴム絶縁層と一体的に設けられ、それ自身が凸状部の外周に装着される絶縁性のゴムブッシング装着部材と、ケーブル外部半導電層の外周にケーブル外部半導電層と一体的に設けられ、かつそれ自身の先端部側に設けられたラッパ状部がゴムブッシング装着部材の後端部側に設けられたベルマウス部と一体化される半導電性のゴムストレスコーン部と、撚線導体の先端部に取着された導体接続端子の外周に導体接続端子と一体的に設けられ、かつそれ自身の外周部がゴムブッシング装着部材の内周面側に設けられたテーパ孔と一体化される半導電性の内部半導電体とを備えるものである。
本発明の第の態様であるゴム母線は、それ自身の端末がブッシングの凸状部の外周に装着されるゴム母線であって、ゴム母線は、ケーブル撚線導体の外周にケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層を有し、それ自身の端部が段剥処理によってケーブル撚線導体、ケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層が露出されるゴム絶縁ケーブルの端末部と、ケーブルゴム絶縁層の端部外周にケーブルゴム絶縁層と一体的に設けられ、それ自身が凸状部の外周に装着される絶縁性のゴムブッシング装着部材と、ゴムブッシング装着部材の後端部側に設けられたベルマウス部の外周面にケーブル外部半導電層に跨って設けられる半導電性塗料の塗布層と、撚線導体の先端部に取着された導体接続端子の外周に導体接続端子と一体的に設けられ、かつそれ自身の外周部がゴムブッシング装着部材の内周面側に設けられたテーパ孔と一体化される半導電性の内部半導電体とを備えるものである。
本発明のゴム母線によれば、次のような効果がある。
第1に、ゴム母線の端部が予めブッシングの受容口に装着し得るように一体に成型されているので、従来のように現地においてケーブルの切断作業や端末処理をすることなく、そのままゴム母線の端部をブッシングの受容口に装着することができる。従って、本発明のゴム母線によれば、従来の現地におけるケーブルの切断作業やストレスコ−ン等の組立作業が不要となるため、現地における組立作業の省力化を図ることができる。
第2に、従来のように現地においてケーブル絶縁体上に挿入していたプレモールド絶縁体の挿入作業が不要となることから、従来のプレモールド絶縁体の挿入時に塗布していたグリスまたはオイル等が不要となる。従って、本発明のゴム母線によれば、従来のグリスまたはオイル等の塗布作業がなくなり、材料も削減することができる。
第3に、プレモールド絶縁体の挿入作業が不要となることで、従来のストレスコーン圧縮装置も不要となり、ひいては、部品点数が少なくなる上、圧縮作業もなくなり、現地における組立作業の省力化を図ることができる。
第4に、ゴムブッシング装着部材がゴム絶縁層と一体的に設けられていることから、従来の組み立てによるプレモールド絶縁体/ケーブル絶縁体界面に相当する絶縁界面がなくなり、ひいては接続部における電気的性能の信頼性を向上させることができる。
第5に、撚線導体上に設けられるゴム絶縁層や外部半導電層等の各構成部材がゴム材料で形成されることでゴム母線全体に可撓性が付与され、ひいては、短い間隔で設置されたブッシング間の電気的接続を容易に行なうことができる。
本発明の第1の実施例におけるゴム母線とブッシングとの接続部を示しており、分図(a)は、ブッシングの縦断面図、分図(b)は、ゴム母線の縦断面図、分図(c)は、ゴム母線とブッシングとの接続状況を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施例におけるゴム母線とブッシングとの接続部を示しており、分図(a)は、ブッシングの縦断面図、分図(b)は、ゴム母線の縦断面図、分図(c)は、ゴム母線とブッシングとの接続状況を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施例におけるゴム母線とブッシングとの接続部を示しており、分図(a)は、ブッシングの縦断面図、分図(b)は、ゴム母線の縦断面図、分図(c)は、ゴム母線とブッシングとの接続状況を示す縦断面図である。 本発明の第4の実施例におけるゴム母線とブッシングとの接続部を示しており、分図(a)は、ブッシングの縦断面図、分図(b)は、ゴム母線の縦断面図、分図(c)は、ゴム母線とブッシングとの接続状況を示す縦断面図である。 本発明の第5の実施例におけるゴム母線とブッシングとの接続部を示しており、分図(a)は、ブッシングの縦断面図、分図(b)は、ゴム母線の縦断面図、分図(c)は、ゴム母線とブッシングとの接続状況を示す縦断面図である。 本発明の第6の実施例におけるゴム母線とブッシングとの接続部を示しており、分図(a)は、ブッシングの縦断面図、分図(b)は、ゴム母線の縦断面図、分図(c)は、ゴム母線とブッシングとの接続状況を示す縦断面図である。 本発明の第7の実施例におけるゴム母線とブッシングとの接続部を示しており、分図(a)は、ブッシングの縦断面図、分図(b)は、ゴム母線の縦断面図、分図(c)は、ゴム母線とブッシングとの接続状況を示す縦断面図である。 本発明の第8の実施例におけるゴム母線とブッシングとの接続部を示しており、分図(a)は、ブッシングの縦断面図、分図(b)は、ゴム母線の縦断面図、分図(c)は、ゴム母線とブッシングとの接続状況を示す縦断面図である。 本発明の第9の実施例におけるゴム母線とブッシングとの接続部を示しており、分図(a)は、ブッシングの縦断面図、分図(b)は、ゴム母線の縦断面図、分図(c)は、ゴム母線とブッシングとの接続状況を示す縦断面図である。
以下、本発明のゴム母線を適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例においては、離間して設置される一対のブッシングおよび当該ブッシングに装着されるゴム母線の端末はそれぞれ同様の構成とされていることから、一方のブッシングおよび一方のゴム母線の端末について説明する。また、ゴム母線および母線の構成部材(撚線導体、ゴム絶縁層、外部半導電層、ゴムブッシング装着部材、ゴムストレスコーン部等)の先端部側というときは当該ゴム母線の挿入方向側をいい、図中では右側方向に相当し、また、ゴム母線および母線の構成部材の後端部側というときは先端部側と反対側をいい、図中では左側方向に相当するものとして説明する。
[実施例1]
図1は、本発明のゴム母線を33kV級のガス絶縁開閉装置に適用したゴム母線の接続部を示している。
最初に、機器ケースの外壁に1〜3m程度離間して設置されるブッシングについて説明する。
図1(a)において、ブッシング1aは、エポキシ樹脂等の硬質の絶縁体から成る円筒状のブッシング本体11aを備えており、当該ブッシング本体11aの内周側には円柱状の内部導体12がブッシング本体11aと同心状に埋設され、ブッシング本体11aの外周には導電塗料の塗布層13が設けられている。
また、ブッシング本体11aの後述するゴム母線2aと対向する側の端部にはブッシング本体11aの側壁112からブッシング本体11の中心部に向かって緩やかに縮径するラッパ状の受容口111が設けられ、内部導体12の後述するゴム母線2aの撚線導体21a(導体接続端子4)と対向する側の端部中心部には当該端部からブッシング本体11の中心部(図中右方向)に向かって軸方向に延びるように導体挿入孔121が設けられている。なお、導体挿入孔121の内周には環状の凹溝(不図示)が設けられ、当該凹溝にはマルチラムバンド等から成るテープ状の導体接続子(不図示)が嵌着されている。
次に、ブッシング本体11の側壁112に取り付けられる固定金具について説明する。
図1(b)において、固定金具3aは、後述するゴムストレスコーン部25の外周に配設される円筒部31と、当該円筒部31の先端部側に径方向外方に延びるように連接され、それ自身の先端面がブッシング本体11の側壁112に当接されるフランジ32とを備えている。
次いで、それ自身の端末がブッシング1aの受容口111に装着されるゴム母線2aについて説明する。
図1(b)において、ゴム母線2aは、中心に配置される線状の撚線導体21aと、撚線導体21aの外周に撚線導体21aの端部を露出させて設けられる絶縁性のシリコーンゴム材料から成るゴム絶縁層22a(このゴム絶縁層22aは外部半導電層23aの内周に存在するため図には表れていない)と、ゴム絶縁層22aの外周に設けられる半導電性のシリコーンゴム材料から成る外部半導電層23aと、撚線導体21の端部近傍の外周に撚線導体21aの端部を露出させた状態で撚線導体21aと一体的に設けられ、それ自身がブッシング1aの受容口111に装着される絶縁性のシリコーンゴム材料から成るゴムブッシング装着部材24aと、外部半導電層23aの先端部側に外部半導電層23aと一体的に設けられ、かつそれ自身の先端部側に設けられたラッパ状部251がゴムブッシング装着部材24aの後端部側に設けられたベルマウス部241と一体化される半導電性のシリコーンゴム材料から成るゴムストレスコーン部25とを備えている。
ここで、ゴムブッシング装着部材24aは、従来のケーブル絶縁体に相当する部分と従来のプレモールド絶縁体の絶縁部に相当する部分を一体化したような形体とされている。具体的には、撚線導体21aの端部近傍の外周に直接配置されるゴムブッシング装着部材24aは、それ自身の外周面にブッシング1aの受容口111の内周面と対応するテーパ部242aを有し、後端部側に後端部側から先端部側に向かって拡径するベルマウス部241が設けられている。
また、ゴムストレスコーン部25は、従来のプレモールド絶縁体の半導電部に相当する形体とされている。具体的には、外部半導電層23aの外周に直接設けられるゴムストレスコーン部25は、それ自身の先端部側にゴムブッシング装着部材24aのベルマウス部241の外周面と対応するようにラッパ状部251が設けられ、当該ラッパ状部251はベルマウス部241と当接するように配置されている。また、ゴムストレスコーン部25の外周側には固定金具3aを構成するフランジ32の先端面の内周縁側が当接される段差壁252が設けられている。
撚線導体21aの先端部には、ブッシング1aの導体挿入孔121にプラグイン接続し得る導体接続端子4が圧縮接続されている。
なお、図中、符号5は、固定金具3aを構成する円筒部31の外周とシース27aとの外周間に跨って設けられる収縮チューブ、Sは、接地線を示している。
次に、本発明におけるゴム母線2aの形成方法を第1の工程から第5の工程に分けて説明する。
「第1の工程」
先ず、ゴムストレスコーン部25を所望の個数若しくは大量にモールド成型しておくと共に、所定の成型用金型(不図示)を準備する。
「第2の工程」
導体接続端子4を取着した撚線導体21aおよび予めモールド成型したゴムストレスコーン部25を成型用金型の対応する位置にセットし、撚線導体21aとの間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してゴム絶縁層22aおよびゴムブッシング装着部材24aを成型し、これを加硫することで、ゴム絶縁層22aおよびゴムブッシング装着部材24aが撚線導体21aと一体化され、更にゴムストレスコーン部25とゴムブッシング装着部材24aが一体化される。これにより、第1の半製品が得られる。
「第3の工程」
第1の半製品を成型用金型の対応する位置にセットし、第1の半製品との間に半導電性のシリコーンゴム材料などの半導電ゴムを注入して外部半導電層23aを成型し、これを加硫することで、図1に示すように、ゴムストレスコーン部25が外部半導電層23aと一体化される。これにより、第2の半製品が得られる。
「第4の工程」
第2の半製品としての外部半導電層23aの外周に多数本の軟銅線を螺旋状に横巻きすることで金属遮蔽層26aを設ける。これにより、第3の半製品が得られる。
(金属遮蔽層26aはここでは、ワイヤーシールドの例を説明しているが、銅テープで形成してもよく、特に限定されない。)
「第5の工程」
第3の半製品を成型用金型の対応する位置にセットし、第3の半製品との間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してシース27aを成型し、これを加硫することで、図1に示すように、シース27aが金属遮蔽層26aと一体化される。これにより、それ自身の端末がブッシング1aの受容口111に装着し得る完成品としてのゴム母線2aが得られる。
なお、導体接続端子4はモールド後に取着してもよい。また、シース27aは上述の絶縁ゴムに代えて絶縁性のビニルシースで形成してもよい。また、上述では、ゴムストレスコーン部25を予めモールド成型して成型用金型にセットしたが、ゴムストレスコーン部25に相当する部分と外部半導電層23aを同時に一体でモールド成型してもよい。
次に、ゴム母線2aとブッシング1aとの接続方法について説明する。
図1(c)において、先ず、ゴム母線2aの外周に固定金具3aをフランジ32がブッシング1aの側壁112と対向するようにして嵌挿しておく。
次に、ゴム母線2aの端部をブッシング1aの受容口111に挿入する。これにより導体接続端子4が導体挿入孔121にプラグイン接続されると共に、ゴムブッシング装着部材24aのテーパ部242aがブッシング1aの受容口111の内周面に当接される。
次いで、固定金具3aのフランジ32の先端面をブッシング1aの側壁112に当接し、図示しないボルト等を介して取り付ける。これにより、ゴムストレスコーン部25およびゴムブッシング装着部材24aが軸方向先端部に向けて押圧されることになる。
このようにして、ゴムブッシング装着部材24aが受容口111に向けて押圧されることで、ゴムブッシング装着部材24aのテーパ部242aがブッシング1aの受容口111の内周面に押し付けられ、ひいてはゴムブッシング装着部材24aのテーパ部242aとブッシング1aの受容口111の内周面間の界面の絶縁性能が確保されることになる。
以上のように、本発明のゴム母線2aによれば、次のような効果を奏する。
第1に、ゴム母線2aの端部が予めブッシング1aの受容口111に装着し得るように一体に成型されているので、従来のように現地においてケーブルの切断作業や端末処理をすることなく、そのままゴム母線2aの端部をブッシング1aの受容口111に装着することができる。従って、本発明のゴム母線2aによれば、従来の現地におけるケーブルの切断作業やストレスコ−ン等の組立作業が不要となるため、現地における組立作業の省力化を図ることができる。
第2に、従来のように現地においてケーブル絶縁体上に挿入していたプレモールド絶縁体の挿入作業が不要となることから、従来のプレモールド絶縁体のケーブル絶縁体への挿入時に塗布していたグリスまたはオイル等が不要となる。従って、本発明のゴム母線2aによれば、従来のケーブル絶縁体への挿入分のグリスまたはオイル等の塗布作業がなくなり、その分の材料も削減することができる。
第3に、プレモールド絶縁体の挿入作業が不要となることで、従来のスプリングを有するストレスコーン圧縮装置も不要となり、ひいては、部品点数が少なくなる上、圧縮作業もなくなり、現地における組立作業の省力化を図ることができる。
第4に、ゴムブッシング装着部材24aとゴム絶縁層22aが一体的に設けられていることから、従来のプレモールド絶縁体/ケーブル絶縁体界面に相当する絶縁界面がなくなるため、ひいては接続部における電気的性能の信頼性を向上させることができる。
第5に、ゴムストレスコーン部25が外部半導電層23aおよびゴムブッシング装着部材24aと一体的に設けられていることから、従来のプレモールド絶縁体の半導電部/ケーブル絶縁体界面に相当する界面がなくなる。これにより、電界が高くなる半導電部の立ち上がり部分に組み立てによる界面がなくなるため、ひいては接続部における電気的性能の信頼性をより向上させることができる。
第6に、撚線導体21a上に設けられるゴム絶縁層22aや外部半導電層23a等の各構成部材がゴム材料で形成されることでゴム母線全体に可撓性が付与され、ひいては、短い間隔で設置されたブッシング1a間の電気的接続を容易に行なうことができる。
[実施例2]
図2は、本発明の第2の実施例におけるゴム母線2bの一部断面図を示している。なお、同図において、図1と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図1に示すゴムストレスコーン部25に代えて、半導電性塗料の塗布層28が設けられ、また、図1に示す固定金具3aに代えて環状の金属プレートから成る固定金具3bが設けられている。
この塗布層28は、第1の実施例における「第1の工程」〜「第3の工程」を次のように変えることで形成することができる。
「第1の工程」
先ず、所定の成型用金型を準備する。
「第2の工程」
導体接続端子4を取着した撚線導体21を成型用金型の対応する位置にセットし、撚線導体21との間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してゴム絶縁層22aおよびゴムブッシング装着部材24aを成型し、これを加硫することで、ゴム絶縁層22aおよびゴムブッシング装着部材24aが撚線導体21aと一体化される。これにより、第1の半製品が得られる。なお、第2の実施例においては、ゴムブッシング装着部材24aとゴム絶縁層22aの連接部の外周に環状の突起部29が連接されている。
「第3の工程」
第1の半製品としてのゴムブッシング装着部材24aのベルマウス部241の外周面にゴム絶縁層22aの全長に跨ってハケ塗り、吹付け等によりカーボン等が混入された半導電性塗料を塗布する。これにより、ゴムブッシング装着部材24aのベルマウス部241の外周面に半導電性塗料の塗布層28が形成されると共にゴム絶縁層22aの全長に跨って半導電性塗料の塗布層28が形成される。これにより、それ自身の端末がブッシング1aの受容口111に装着し得る完成品としてのゴム母線2bが得られる。
なお、導体接続端子4はモールド後に取着してもよい。
この実施例では、ベルマウス部241の外周面に設ける半導電性塗料の塗布層28と図1に示す外部半導電層23aに相当する半導電層を同時に形成することができる。
次に、ゴム母線2bとブッシング1aとの接続方法について説明する。
図2(c)において、先ず、この実施例においては、図1に示す固定金具3aに代えて、環状の金属プレートから成る固定金具3bが使用される。この環状の金属プレートの外径はブッシング本体11aの外径と略等しくされ、内径はゴム絶縁層22aの外径と略等しくされている。
しかして、ゴム母線2bの端部をブッシング1aの受容口111に挿入すると、導体接続端子4が導体挿入孔121にプラグイン接続されると共に、ゴムブッシング装着部材24aのテーパ部242aがブッシング1aの受容口111の内周面に当接される。
次いで、環状の金属プレートから成る固定金具3bの先端面の外周縁側をブッシング1aの側壁112に当接し図示しないボルト等を介してブッシング1aの側壁112に取り付ける。これにより、固定金具3bの先端面の内周縁側が環状の突起部29の後端面に当接すると共にゴムブッシング装着部材24aが軸方向先端部に向けて押圧されることになる。
このようにして、ゴムブッシング装着部材24aが受容口111に向けて押圧されることで、第1の実施例と同様に、ゴムブッシング装着部材24aのテーパ部242aがブッシング1aの受容口111の内周面に押し付けられ、ひいてはゴムブッシング装着部材24aのテーパ部242aとブッシング1aの受容口111の内周面間の界面の絶縁性能が確保されることになる。
以上のように、第2の実施例におけるゴム母線2bによれば、第1の実施例のゴム母線2aの効果に加え、第1の実施例おけるゴムストレスコーン部25や外部半導電層23aのモールド成型が不要となることから、より簡易にゴム母線2bを製作することができる。
[実施例3]
図3は、本発明の第3の実施例におけるゴム母線2cの一部断面図を示している。なお、同図において、図1と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図1に示す撚線導体21a、ゴム絶縁層22a、外部半導電層23a、金属遮蔽層26aおよびシース27aに代えて、ケーブル撚線導体21b上に順次ケーブルゴム絶縁層22b、ケーブル外部半導電層23b、ケーブル金属遮蔽層26bおよびケーブルシース27bを有するゴム絶縁ケーブルが用いられている。なお、ケーブル撚線導体21bとケーブルゴム絶縁層22bとの間には、図示しないケーブル内部半導電層が形成されている。
そして、このような構成のゴム絶縁ケーブルの端部を段剥処理することでケーブル撚線導体21bの端部、ケーブルゴム絶縁層22bの端部、ケーブル外部半導電層23bおよびケーブル金属遮蔽層26bの端部がそれぞれ露出される。これにより、ゴム絶縁ケーブルの端末部Cが得られる。
この実施例においては、第1の実施例における撚線導体21aがケーブル撚線導体21bに、ゴム絶縁層22aがケーブルゴム絶縁層22bに、外部半導電層23aがケーブル外部半導電層23bに、金属遮蔽層26aがケーブル金属遮蔽層26bに、シース27aがケーブルシース27bにそれぞれ相当している。なお、ここではケーブルシース27bは絶縁性のビニルシースにより形成されている。
次に、第3の実施例におけるゴム母線2cの形成方法を第1の工程と第2の工程に分けて説明する。
「第1の工程」
先ず、第1の実施例と同様に、ゴムストレスコーン部25を所望の個数若しくは大量にモールド成型しておくと共に、所定の成型用金型を準備する。
「第2の工程」
ケーブル撚線導体21bの先端部に導体接続端子4を取着したゴム絶縁ケーブルの端末部Cおよび予めモールド成型したゴムストレスコーン部25を成型用金型の対応する位置にセットし、ゴム絶縁ケーブルの端部およびゴムストレスコーン部25間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してゴムブッシング装着部材24bを成型し、これを加硫することで、図3に示すように、ゴムブッシング装着部材24aがケーブルゴム絶縁層22bおよびゴムストレスコーン部25と一体化される。これにより、完成品としてのゴム母線2cが得られる。
なお、導体接続端子4はモールド後に取着してもよい。
以上のように、第3の実施例におけるゴム母線2cによれば、第1の実施例のゴム母線2aの効果のうち第1〜第4の効果および第6の効果(第5の効果を除く)に加え、ゴム絶縁ケーブルを使用することから、第1の実施例よりもモールド成型工程を減らすことができる。また、ゴム絶縁ケーブルを使用することから、モールド成型工程に必要な成型用金型はゴム母線の端末部分のみとなるため、第3の実施例よりも成型用金型を大幅に小さくすることができる。
[実施例4]
図4は、本発明の第4の実施例におけるゴム母線2dの一部断面図を示している。なお、同図において、図2および図3と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図3に示すストレスコーン部25に代えて、半導電性塗料の塗布層28が設けられている。
この塗布層28は、第3の実施例における「第1の工程」〜「第2の工程」を次のように変えることで形成することができる。
「第1の工程」
先ず、所定の成型用金型を準備する。
「第2の工程」
ケーブル撚線導体21bに導体接続端子4を取着したゴム絶縁ケーブルの端末部Cを成型用金型の対応する位置にセットし、ゴム絶縁ケーブルの端末部Cとの間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してゴムブッシング装着部材24aを成型し、これを加硫することで、図4に示すように、ゴムブッシング装着部材24aがケーブルゴム絶縁層22bと一体化される。これにより、第1の半製品が得られる。なお、第4の実施例においては、第2の実施例と同様に、ゴムブッシング装着部材24aとケーブルゴム絶縁層22bの連接部の外周に環状の突起部29が連接されている。
「第3の工程」
第1の半製品を成型用金型の対応する位置にセットし、第1の半製品としてのゴムブッシング装着部材24aのベルマウス部241の外周面にケーブル外部半導電層23cに跨ってハケ塗り、吹付け等によりカーボン等が混入された半導電性塗料を塗布する。これにより、ゴムブッシング装着部材24aのベルマウス部241の外周面に半導電性塗料の塗布層28を形成することができる。
以上のように、第4の実施例におけるゴム母線2dによれば、第3の実施例のゴム母線2cの効果に加え、第4の実施例におけるゴムストレスコーン部25のモールド成型が不要となることから、より簡易にゴム母線2dを製作することができる。
[実施例5]
図5は、本発明の第5の実施例におけるゴム母線2eの一部縦断面図を示している。なお、同図において、図1と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
最初に、機器ケースの外壁に設置されるブッシング1bについて説明する。
図5(a)において、ブッシング1bは、エポキシ樹脂等の硬質の絶縁体から成るブッシング本体11bを備えており、当該ブッシング本体11bの後述するゴム母線2eと対向する側の端部にはゴム母線2e側に向かって突出するような凸状部113が連接されている。なお、凸状部113の外周部にはブッシング本体11bの側壁112bからゴム母線2e側に向かって緩やかに縮径するコーン状部114が設けられている。
また、ブッシング本体11bの内部にはその端面がゴム母線2e側で露出し、凸状部113の内部中心部に跨って配置されるような内部導体12bが埋設されている。また、内部導体12bの後述するゴム母線2eの撚線導体21a(導体接続端子4)と対向する側の端部中心部には当該端部からブッシング本体11bの中心部(図中右側方向)に向かって軸方向に延びるように導体挿入孔121bが設けられている。なお、導体挿入孔121bの内周には環状の凹溝(不図示)が設けられ、当該凹溝にはマルチラムバンド等から成るテープ状の導体接続子(不図示)が嵌着されている。
次に、それ自身の端末がブッシング1bの凸状部113に装着されるゴム母線2eについて説明する。
図5(b)において、ゴム母線2eは、中心に配置される撚線導体21aと、撚線導体21aの外周に撚線導体21aの端部を露出させて設けられる絶縁性のシリコーンゴム材料から成るゴム絶縁層22a(このゴム絶縁層22aは外部半導電層23aの内周に存在するため図には表れていない)と、ゴム絶縁層22aの外周に設けられる半導電性のシリコーンゴム材料から成る外部半導電層23aと、撚線導体21aの端部近傍の外周に撚線導体21aと一体的に設けられ、それ自身が凸状部113の外周に装着される絶縁性のシリコーンゴム材料から成るゴムブッシング装着部材24bと、外部半導電層23aの先端部側に外部半導電層23aと一体的に設けられ、かつそれ自身の先端部側に設けられたラッパ状部251がゴムブッシング装着部材24bの後端部側に設けられたベルマウス部241と一体化される半導電性のシリコーンゴム材料から成るゴムストレスコーン部25bと、撚線導体21aの先端部に取着された導体接続端子4の外周に導体接続端子4と一体的に設けられ、かつそれ自身の外周部がゴムブッシング装着部材24bの内周面側に設けられたテーパ孔243と一体化される半導電性の内部半導電体30とを備えている。
ここで、ゴムブッシング装着部材24bの内周面には、ブッシング1bの凸状部113の外周面と対応するテーパ孔243が形成され、ゴムブッシング装着部材24bのブッシング1bの側壁112b近傍の外周面には環状の凹溝244が設けられ、さらに、後端部側には後端部側から先端部側に向かって拡径するベルマウス部241が設けられている。
また、ゴムストレスコーン部25bは、円筒状で形成され、ゴムブッシング装着部材24bの外径と略等しい外径を有する。
内部半導電体30の外周部には、ゴムブッシング装着部材24bの奥部のテーパ孔243と対応するようなコーン状部301が設けられている。内部半導電体30は、導体接続端子4およびブッシング1bに装着後の内部半導電体30とブッシング1bの凸状部113との隙間(空隙)部分の電界を緩和するために設けられる。
次に、第5の実施例におけるゴム母線2eの形成方法を第1の工程から第5の工程に分けて説明する。
「第1の工程」
先ず、ゴムストレスコーン部25bおよび内部半導電体30をそれぞれ所望の個数若しくは大量にモールド成型しておくと共に、所定の成型用金型を準備する。
「第2の工程」
導体接続端子4を取着した撚線導体21a、予めモールド成型したゴムストレスコーン部25bおよび内部半導電体30を成型用金型の対応する位置にセットし、撚線導体21aとの間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してゴム絶縁層22aおよびゴムブッシング装着部材24bを成型し、これを加硫することで、ゴム絶縁層22aおよびゴムブッシング装着部材24bが撚線導体21aと一体化され、更にゴムストレスコーン部25bと内部半導電体30とゴムブッシング装着部材24bとが一体化される。これにより、第1の半製品が得られる。
「第3の工程」
第1の半製品および予めモールド成型したゴムストレスコーン部25bおよび内部半導電体30を成型用金型の対応する位置にセットし、第1の半製品、ゴムストレスコーン部25bおよび内部半導電体30との間に半導電性のシリコーンゴム材料などの半導電ゴムを注入して外部半導電層23aを成型し、これを加硫することで、図5に示すように、ゴムストレスコーン部25bおよび内部半導電体30が外部半導電層23aおよびゴムブッシング装着部材24bと一体化される。さらに、ゴムブッシング装着部材24bの外周には先端からゴムストレスコーン部25bに跨って半導電性塗料が塗布され、半導電遮蔽層246が設けられる。これにより、第2の半製品が得られる。
「第4の工程」
第2の半製品としての外部半導電層23aの外周に多数本の軟銅線を螺旋状に横巻きすることで金属遮蔽層26a(この金属遮蔽層26aはシース27aの内周に存在するため図には表れていない)を設ける。これにより、第3の半製品が得られる。なお、金属遮蔽層26aはここでは、ワイヤーシールドの例を説明しているが、銅テープで形成してもよく、特に限定されない。
「第5の工程」
第3の半製品を成型用金型の対応する位置にセットし、第3の半製品との間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してシース27aを成型し、これを加硫することで、図5に示すように、シース27aが金属遮蔽層26aと一体化される。さらに、ゴムストレスコーン部25b外周からシース27a外周にかけて、収縮チューブ5等の防食層が形成される。これにより、それ自身の端末がブッシング1bの凸状部113の外周に装着し得る完成品としてのゴム母線2eが得られる。
なお、シース27aは上述の絶縁ゴムに代えて絶縁性のビニルシースで形成してもよい。
次に、ゴム母線2eとブッシング1bとの接続方法について説明する。
図5(c)において、先ず、ゴム母線2eの端部を構成するゴムブッシング装着部材24bをブッシング1aの凸状部113の外周に装着する。これにより導体接続端子4が導体挿入孔121bにプラグイン接続されると共に、ゴムブッシング装着部材24bのテーパ孔243がブッシング1bの凸状部113のコーン状部114に当接される。
次いで、ゴムブッシング装着部材24bの凹溝244の外周に環状の止め金具14をその内周部が凹溝244の外周部に当接するように配設し、止め金具14に配設された取付けボルト15の先端部をブッシング1bの側壁112bに設けられた埋込金具(不図示)のネジ孔に螺合する。これにより、ゴムブッシング装着部材24bの先端部245が止め金具14と凸状部113の大径部側に径方向外方に延びるように連接されたフランジ115とによって挟圧される。これにより、ゴムブッシング装着部材24bが凸状部113に向けて押圧され、ゴムブッシング装着部材24bのテーパ孔243がブッシング1bの凸状部113のコーン状部114の外周面に押し付けられ、ひいてはゴムブッシング装着部材24bのテーパ孔243と凸状部113のコーン状部114間の界面の絶縁性能が確保されることになる。
以上のように、第5の実施例のゴム母線2eによれば、第1の実施例のゴム母線2aの効果と同等の効果を奏する。
[実施例6]
図6は、本発明の第6の実施例におけるゴム母線2fの一部断面図を示している。なお、同図において、図5と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図5に示すゴムストレスコーン部25bに代えて、半導電性塗料の塗布層28bが設けられている。
この塗布層28bは、第5の実施例における「第1の工程」〜「第3の工程」を次のように変えることで形成することができる。
「第1の工程」
先ず、内部半導電体30を所望の個数若しくは大量にモールド成型しておくと共に、所定の成型用金型を準備する。
「第2の工程」
導体接続端子4を取着した撚線導体21aを成型用金型の対応する位置にセットし、撚線導体21aとの間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してゴム絶縁層22aおよびゴムブッシング装着部材24bを成型し、これを加硫することで、ゴム絶縁層22aおよびゴムブッシング装着部材24bが撚線導体21aと一体化される。これにより、第1の半製品が得られる。
「第3の工程」
第1の半製品としてのゴムブッシング装着部材24bの外周面にゴム絶縁層22の全長に跨ってハケ塗り、吹付け等によりカーボン等が混入された半導電性塗料を塗布する。これにより、ゴムブッシング装着部材24bの外周面に半導電性塗料の塗布層28bが形成されると共にゴム絶縁層22aの全長に跨って半導電性塗料の塗布層28bが形成される。
この実施例では、ゴムブッシング装着部材24bのベルマウス部241の外周面に設けられる半導電性塗料の塗布層28bと第5の実施例における外部半導電層23aに相当する半導電層を同時に形成することができる。
以上のように、第6の実施例におけるゴム母線2fによれば、第5の実施例のゴム母線2eの効果に加え、第5の実施例におけるゴムストレスコーン部25bのモールド成型が不要となることから、より簡易にゴム母線2fを製作することができる。
[実施例7]
図7は、本発明の第7の実施例におけるゴム母線2gの一部断面図を示している。なお、同図において、図3および図5と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図5に示す撚線導体21a、ゴム絶縁層22a、外部半導電層23a、金属遮蔽層26aおよびシース27aに代えて、ケーブル撚線導体21b上に順次ケーブルゴム絶縁層22b、ケーブル外部半導電層23b、ケーブル金属遮蔽層26bおよびケーブルシース27bを有するゴム絶縁ケーブルが用いられている。なお、ケーブル撚線導体21bとケーブルゴム絶縁層22bとの間には、図示しないケーブル内部半導電層が形成されている。
そして、このような構成のゴム絶縁ケーブルの端部を段剥処理することで、ケーブル撚線導体21bの端部、ケーブルゴム絶縁層22bの端部、ケーブル外部半導電層23bおよびケーブル金属遮蔽層26bの端部がそれぞれ露出される。これにより、ゴム絶縁ケーブルの端末部Cが得られる。
この実施例においては、第5の実施例における撚線導体21aがケーブル撚線導体21bに、ゴム絶縁層22aがケーブルゴム絶縁層22bに、外部半導電層23aがケーブル外部半導電層23bに、金属遮蔽層26aがケーブル金属遮蔽層26bに、シース27aがケーブルシース27bにそれぞれ相当している。なお、ここではケーブルシース27bは絶縁性のビニルシースで形成されている。
次に、第7の実施例におけるゴム母線2gの形成方法を第1の工程から第5の工程に分けて説明する。
「第1の工程」
先ず、第5の実施例と同様に、ゴムストレスコーン部25bおよび内部半導電体30をそれぞれ所望の個数若しくは大量にモールド成型しておくと共に、所定の成型用金型を準備する。
「第2の工程」
ケーブル撚線導体21bの先端部に導体接続端子4を取着して成るゴム絶縁ケーブルの端部、予めモールド成型したゴムストレスコーン部25bおよび内部半導電体30を成型用金型の対応する位置にセットし、ゴム絶縁ケーブルの端部、ゴムストレスコーン部25bおよび内部半導電体30間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してゴムブッシング装着部材24bを成型し、これを加硫することで、図7に示すように、ゴムブッシング装着部材24bがケーブルゴム絶縁層22b、ゴムストレスコーン部25bおよび内部半導電体30と一体化される。さらに、ゴムストレスコーン部25b外周からケーブルシース27b外周にかけて、収縮チューブ5等の防食層が形成される。これにより、完成品としてのゴム母線2gが得られる。
第7の実施例におけるゴム母線2gによれば、第5の実施例のゴム母線2eの効果のうち第1の実施例における第1〜第4の効果および第6の効果(第5の効果を除く)に加え、ゴム絶縁ケーブルを使用することから、第5の実施例よりもモールド成型工程を減らすことができる。また、ゴム絶縁ケーブルを使用することから、モールド成型工程に必要な成型用金型はゴム母線の端末部分のみとなるため、第5の実施例よりも成型用金型を大幅に小さくすることができる。
[実施例8]
図8は、本発明の第8の実施例におけるゴム母線2hの一部断面図を示している。なお、同図において、図6および図7と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図7に示すストレスコーン部25bに代えて、半導電性塗料の塗布層28bが設けられている。
この塗布層28bは、第7実施例における「第1の工程」および「第2の工程」を次のように変えることで形成することができる。
「第1の工程」
先ず、内部半導電体30を所望の個数若しくは大量にモールド成型しておくと共に、所定の成型用金型を準備する。
「第2の工程」
ケーブル撚線導体21bに導体接続端子4を取着したゴム絶縁ケーブルの端末部Cおよび内部半導電体30を成型用金型の対応する位置にセットし、ゴム絶縁ケーブルの端末部Cおよび内部半導電体30との間にシリコーンゴム材料などの絶縁ゴムを注入してゴムブッシング装着部材24bを成型し、これを加硫することで、図8に示すように、ゴムブッシング装着部材24bがケーブルゴム絶縁層22bおよび内部半導電体30と一体化される。これにより、第1の半製品が得られる。
「第3の工程」
第1の半製品としてのゴムブッシング装着部材24bの外周面にケーブル外部半導電層23bに跨ってハケ塗り、吹付け等によりカーボン等が混入された半導電性塗料を塗布する。これにより、ゴムブッシング装着部材24bの外周面に半導電性塗料の塗布層28bを形成することができる。
以上のように、第8の実施例におけるゴム母線2hによれば、第7の実施例のゴム母線2gのうち第1〜第4の効果および第6の効果(第5の効果を除く)に加え、ゴムストレスコーン部25bのモールド成型が不要となることから、より簡易にゴム母線2hを製作することができる。
[実施例9]
図9は、本発明の第9の実施例におけるゴム母線2iの一部断面図を示している。なお、同図において、図1と共通する部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
この実施例においては、図1に示すゴムストレスコーン部25および収縮チューブ5に代えて、長尺のゴムストレスコーン部40が用いられている。また、円筒部31とフランジ32を有する固定金具3aに代えて、環状の金属プレートから成る固定金具41が用いられている。
具体的には、長尺のゴムストレスコーン部40は、ゴムブッシング装着部材24aの外径より若干大径の外径を有する大径の円筒状部401と、当該円筒状部401の先端部側に円筒状部401と同心状に連接され、先端部側にゴムブッシング装着部材24aのベルマウス部241の外周面と対応するラッパ状部251を有する電界緩和部402と、円筒状部401の後端部側に円筒状部401と同心状に連接され、それ自身がシース27aの外周に装着される小径の円筒状部403とを備えている。
このような長尺のゴムストレスコーン部40は、半導電性のゴム材料で一体的に形成することができる。なお、電界緩和部402を半導電性のゴム材料で形成し、大径の円筒状部401および小径の円筒状部403を絶縁性のゴム材料で形成してもよい。
固定金具41としての環状の金属プレートの外径は、ブッシング本体11aの外径と略等しくされ、内径は長尺のゴムストレスコーン部40の中間部の外径と略等しくされている。
このような構成の固定金具41としての金属プレートは、図9に示すように、その内周縁側がゴムストレスコーン部40の外周側に埋設されることで、長尺のゴムストレスコーン部40と一体化されている。
以上のように、第9の実施例におけるゴム母線2iによれば、第1の実施例のゴム母線2aの効果に加え、第1の実施例のゴム母線2aよりも簡易に防食層を形成でき、また、ブッシング1aの受容口111に対するゴム母線2の端部をより容易に装着することができる。
前述の実施例においては、図面に示した特定の実施の形態をもって本発明を説明しているが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、次のように構成してもよい。
第1に、前述の実施例においては、ゴム絶縁層(ケーブルゴム絶縁層)、外部半導電層(ケーブル外部半導電層)、ゴムブッシング装着部材およびゴムストレスコーン部をシリコーンゴムで形成した場合について説明しているが、エチレンプロピレンゴム(EPゴム)等で形成してもよい。また、前述の実施例においては、シース(ケーブルシース)をシリコーンゴムまたはビニルシースで形成した場合について説明しているが、エチレンプロピレンゴム(EPゴム)等で形成してもよく、材料は限定されない。
第2に、前述の実施例においては、撚線導体(ケーブル撚線導体)上に直接ゴム絶縁層(ケーブルゴム絶縁層)やゴムブッシング装着部材を設けた場合について説明しているが、撚線導体(ケーブル撚線導体)上に内部半導電ゴム層(不図示)を介してゴム絶縁層(ケーブルゴム絶縁層)やゴムブッシング装着部材を設けてもよい。
第3に、前述の実施例においては、ゴムブッシング装着部材のベルマウス部に半導電性塗料の塗布層を形成しているが、半導電性とはゴム母線としての遮蔽効果を有すればよいため、特に導電率は限定されない。
第4に、前述の実施例においては、軟銅線を螺旋巻きすることで金属遮蔽層(ケーブル金属遮蔽層)を形成しているが、軟銅線の編組や金属テープのラップ巻きにより金属遮蔽層を設けてもよい。
第5に、前述の実施例においては、収縮チューブの内側は空間とした場合について述べているが、当該空間に装填部材を設けてもよい。
第6に、前述の実施例においては、定格電圧が33kVクラスのものについて説明しているが、当該定格電圧はこれより低い電圧でも高い電圧でもよい。
第7に、前述の実施例においては、短い間隔で設置されたブッシング間を電気的に接続する場合について説明しているが、機器側ブッシングと電力ケーブルとの接続部に適用してもよい。
第8に、前述の実施例においては、ブッシングの凸状部に接続するゴム母線の端末は直型状のものについて説明しているが、ゴム母線の端末は、T型状やL型状としてもよい。
1a、1b・・・ブッシング
111a・・・受容口
113・・・凸状部
2a〜2i・・・ゴム母線
21a・・・撚線導体
22a・・・ゴム絶縁層
23a・・・外部半導電層
24a、24b・・・ゴムブッシング装着部材
241・・・ベルマウス部
243・・・テーパ孔
25a、25b、40・・・ゴムストレスコーン部
251・・・ラッパ状部
28・・・半導電性塗料の塗布層
C・・・ゴム絶縁ケーブルの端末部
21b・・・ケーブル撚線導体
22b・・・ケーブルゴム絶縁層
23b・・・ケーブル外部半導電層
30・・・内部半導電体

Claims (8)

  1. それ自身の端末がブッシングの受容口に装着されるゴム母線であって、
    前記ゴム母線は、中心に配置される線状の撚線導体と、
    前記撚線導体の外周に前記撚線導体の端部を露出させて設けられる絶縁ゴムから成るゴム絶縁層と、
    前記ゴム絶縁層の外周に設けられる半導電ゴムから成る外部半導電層と、
    前記撚線導体の端部近傍の外周に前記撚線導体と一体的に設けられ、それ自身が前記受容口に装着され、前記絶縁ゴムにて前記ゴム絶縁層と一体成型により形成されるゴムブッシング装着部材と、
    それ自身の先端部側に設けられたラッパ状部が前記ゴムブッシング装着部材の後端部側外周に設けられたベルマウス部と一体化される半導電性のゴムストレスコーン部とを備え、
    前記外部半導電層は前記ゴムストレスコーン部と直接一体的に設けられるか、あるいは前記ゴムストレスコーン部と前記外部半導電層を前記半導電ゴムの一体成型により一体的に設けられることを特徴とするゴム母線。
  2. それ自身の端末がブッシングの受容口に装着されるゴム母線であって、
    前記ゴム母線は、中心に配置される線状の撚線導体と、
    前記撚線導体の外周に前記撚線導体の端部を露出させて設けられる絶縁ゴムから成るゴム絶縁層と、
    前記撚線導体の端部近傍の外周に前記撚線導体と一体的に設けられ、それ自身が前記受容口に装着され、前記絶縁ゴムにて前記ゴム絶縁層と一体成型により形成されるゴムブッシング装着部材と、
    前記ゴムブッシング装着部材の後端部側外周に設けられたベルマウス部の外周面および前記ゴム絶縁層の全長に跨って設けられる半導電性塗料の塗布層と
    を備えることを特徴とするゴム母線。
  3. それ自身の端末がブッシングの受容口に装着されるゴム母線であって、
    前記ゴム母線は、ケーブル撚線導体の外周にケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層を有し、それ自身の端部が段剥処理によって前記ケーブル撚線導体、前記ケーブルゴム絶縁層および前記ケーブル外部半導電層が露出されるゴム絶縁ケーブルの端末部と、
    前記ケーブルゴム絶縁層の端部外周に前記ケーブルゴム絶縁層と一体的に設けられ、それ自身が前記受容口に装着される絶縁ゴムから成るゴムブッシング装着部材と、
    前記ケーブル外部半導電層の外周に、前記ケーブル外部半導電層の先端部と一体的に設けられ、かつそれ自身の先端部側に設けられたラッパ状部が前記ゴムブッシング装着部材の後端部側外周に設けられたベルマウス部と一体化される半導電性のゴムストレスコーン部と
    を備えることを特徴とするゴム母線。
  4. それ自身の端末がブッシングの受容口に装着されるゴム母線であって、
    前記ゴム母線は、ケーブル撚線導体の外周にケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層を有し、それ自身の端部が段剥処理によって前記ケーブル撚線導体、前記ケーブルゴム絶縁層および前記ケーブル外部半導電層が露出されるゴム絶縁ケーブルの端末部と、
    前記ケーブルゴム絶縁層の端部外周に前記ケーブルゴム絶縁層と一体的に設けられ、それ自身が前記受容口に装着される絶縁ゴムから成るゴムブッシング装着部材と、
    前記ゴムブッシング装着部材の後端部側外周に設けられたベルマウス部の外周面および前記ケーブル外部半導電層に跨って設けられる半導電性塗料の塗布層と
    を備えることを特徴とするゴム母線。
  5. それ自身の端末がブッシングの凸状部の外周に装着されるゴム母線であって、
    前記ゴム母線は、中心に配置される線状の撚線導体と、前記撚線導体の外周に前記撚線導体の端部を露出させて設けられるゴム絶縁層と、前記ゴム絶縁層の外周に設けられる外部半導電層と、前記撚線導体の端部近傍の外周に前記撚線導体と一体的に設けられ、それ自身が前記凸状部の外周に装着される絶縁性のゴムブッシング装着部材と、前記外部半導電層の先端部側に前記外部半導電層と一体的に設けられ、かつそれ自身の先端部側に設けられたラッパ状部がゴムブッシング装着部材の後端部側に設けられたベルマウス部と一体化される半導電性のゴムストレスコーン部と、前記撚線導体の先端部に取着された導体接続端子の外周に前記導体接続端子と一体的に設けられ、かつそれ自身の外周部が前記ゴムブッシング装着部材の内周面側に設けられたテーパ孔と一体化される半導電性の内部半導電体とを備えることを特徴とするゴム母線。
  6. それ自身の端末がブッシングの凸状部の外周に装着されるゴム母線であって、
    前記ゴム母線は、中心に配置される線状の撚線導体と、前記撚線導体の外周に前記撚線導体の端部を露出させて設けられるゴム絶縁層と、前記撚線導体の端部近傍の外周に前記撚線導体と一体的に設けられ、それ自身が前記凸状部の外周に装着される絶縁性のゴムブッシング装着部材と、前記ゴムブッシング装着部材の後端部側に設けられたベルマウス部の外周面に前記ゴム絶縁層の全長に跨って設けられる半導電性塗料の塗布層と、前記撚線導体の先端部に取着された導体接続端子の外周に前記導体接続端子と一体的に設けられ、かつそれ自身の外周部が前記ゴムブッシング装着部材の内周面側に設けられたテーパ孔と一体化される半導電性の内部半導電体とを備えることを特徴とするゴム母線。
  7. それ自身の端末がブッシングの凸状部の外周に装着されるゴム母線であって、
    前記ゴム母線は、ケーブル撚線導体の外周にケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層を有し、それ自身の端部が段剥処理によって前記ケーブル撚線導体、前記ケーブルゴム絶縁層および前記ケーブル外部半導電層が露出されるゴム絶縁ケーブルの端末部と、前記ケーブルゴム絶縁層の端部外周に前記ケーブルゴム絶縁層と一体的に設けられ、それ自身が前記凸状部の外周に装着される絶縁性のゴムブッシング装着部材と、前記ケーブル外部半導電層の外周に前記ケーブル外部半導電層と一体的に設けられ、かつそれ自身の先端部側に設けられたラッパ状部が前記ゴムブッシング装着部材の後端部側に設けられたベルマウス部と一体化される半導電性のゴムストレスコーン部と、前記撚線導体の先端部に取着された導体接続端子の外周に前記導体接続端子と一体的に設けられ、かつそれ自身の外周部が前記ゴムブッシング装着部材の内周面側に設けられたテーパ孔と一体化される半導電性の内部半導電体とを備えることを特徴とするゴム母線。
  8. それ自身の端末がブッシングの凸状部の外周に装着されるゴム母線であって、
    前記ゴム母線は、ケーブル撚線導体の外周にケーブルゴム絶縁層およびケーブル外部半導電層を有し、それ自身の端部が段剥処理によって前記ケーブル撚線導体、前記ケーブルゴム絶縁層および前記ケーブル外部半導電層が露出されるゴム絶縁ケーブルの端末部と、前記ケーブルゴム絶縁層の端部外周に前記ケーブルゴム絶縁層と一体的に設けられ、それ自身が前記凸状部の外周に装着される絶縁性のゴムブッシング装着部材と、前記ゴムブッシング装着部材の後端部側に設けられたベルマウス部の外周面に前記ケーブル外部半導電層に跨って設けられる半導電性塗料の塗布層と、前記撚線導体の先端部に取着された導体接続端子の外周に前記導体接続端子と一体的に設けられ、かつそれ自身の外周部が前記ゴムブッシング装着部材の内周面側に設けられたテーパ孔と一体化される半導電性の内部半導電体とを備えることを特徴とするゴム母線。
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