JP5925106B2 - 監視制御システム - Google Patents

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Description

この発明は、監視対象プラントの過去の運転データ、故障データを呼び出して、解析を行うプレイバック機能を有する監視制御システムに関するものである。
従来の監視制御システムにおいては、プレイバック機能は過去の運転データ、故障データをプレイバック再生画面上で、一定期間の状態を再生させていた。
例えば、特許文献1では、過去の一定期間の状態を、時間の流れる速さを変えずに再生させているが、ある事象に対して、その前後の関連情報を容易に解析することが困難であった。
また、従来の監視制御システムでは、イベントの変化パターンにより過去に同様な事象が発生しているかどうかの検索ができなかった。
特開2003−50622号公報(第6〜8頁、第1図)
従来の監視制御システムにおいては、プレイバック機能はプレイバック再生画面上で、時間の流れる速さを変えずに再生させているので、ある時点での運転データ、故障データしか確認することができずに、その前後の関連情報を得るためには、履歴機能等の別機能により情報を解析することが必要であった。
また、過去の同様なイベントの変化パターンを検索することができないなどの問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、プレイバック再生画面に状態遷移タイムチャートを自動的に付加する監視制御システムを得ることを目的とする。
この発明に係わる監視制御システムにおいては、入力された日時に対応するプラントデータを記憶装置から呼び出し、監視項目をシンボルで表示したプレイバック再生画面上で、日時のプラント状態を再生するプレイバック再生部、及びプレイバック再生画面上に表示された監視項目に対して、入力された日時前後のタイムチャート画面を表示するタイムチャート部を備え、プレイバック再生画面とタイムチャート画面を同一画面で表示するとともに、タイムチャート部は、タイムチャート画面で、監視制御システムのオペレータの操作とプラントからの情報を区別して表示するものである。
この発明によれば、入力された日時に対応するプラントデータを記憶装置から呼び出し、監視項目をシンボルで表示したプレイバック再生画面上で、日時のプラント状態を再生するプレイバック再生部、及びプレイバック再生画面上に表示された監視項目に対して、入力された日時前後のタイムチャート画面を表示するタイムチャート部を備え、プレイバック再生画面とタイムチャート画面を同一画面で表示するとともに、タイムチャート部は、タイムチャート画面で、監視制御システムのオペレータの操作とプラントからの情報を区別して表示するので、プレイバック再生中の状態だけでなく、プレイバック再生前後の一定時間の状態を容易に確認することができる。

この発明の実施の形態1による監視制御システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1による監視制御システムの表示画面を示す図である。 この発明の実施の形態2による監視制御システムの表示画面を示す図である。 この発明の実施の形態3による監視制御システムの表示画面を示す図である。 この発明の実施の形態4による監視制御システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態4による監視制御システムの表示画面を示す図である。 この発明の実施の形態5による監視制御システムの表示画面を示す図である。 この発明の実施の形態6による監視制御システムの表示画面を示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による監視制御システムを示す構成図である。
図1において、監視制御システム100は、記憶装置と表示装置を有する計算機によって構成され、プレイバック再生部1とタイムチャート部2を備えている。
プレイバック再生部1は、記憶装置に格納された監視制御対象プラントデータ3から、過去の運転データ、故障データを呼び出して、監視項目について時間の流れを変えずに表示装置4の画面上に再生する。タイムチャート部2は、プレイバック再生部1の表示に対応する監視項目についてのタイムチャートを表示装置4に表示する。
監視制御対象プラントデータ3は、監視制御対象のプラントデータを時刻情報とともに記憶装置に格納されたものである。
図2は、この発明の実施の形態1による監視制御システムの表示画面を示す図である。
図2において、プレイバック再生部1が表示するプレイバック再生画面10とタイムチャート部2が表示するタイムチャート画面20とを同一画面に表示する。プレイバック再生画面10は、監視項目のシンボル情報11を表示し、記憶装置に格納された監視制御対象プラントデータ3から、監視制御対象プラントの過去の運転データ、故障データを呼び出して、時間の流れを変えずに再生する画面である。プレイバック再生画面10には、画面番号入力部12と、日時入力部13と、時刻を進めたり、時刻を遡ったり、停止させたりするための時刻操作部14が設けられている。
タイムチャート画面20は、プレイバック再生画面10のシンボル情報11から、登録されているポイント情報21を抽出し、該当の監視項目22(該当機器の名称)についてのタイムチャートを表示する。ヘアーラインカーソル23が、プレイバック再生画面10に表示された日時に対応する日時を示している。ここで、ポイント情報21は、プレイバック再生画面10に表示されるシンボルの情報であり、監視制御システム内に持っている、各シンボルに対応する機器の名称と該当機器の状態データのアドレスを有する。
次に、動作について説明する。
画面番号入力部12と日時入力部13を用いて、あらかじめ登録されている(a)画面番号と、(b)日時を入力すると、プレイバック再生部1は、プレイバック再生画面10に過去のデータから読み込んだシンボル情報11で示される監視項目について、入力日時のプラント状態の表示を行う。
一方、タイムチャート部2は、タイムチャート画面20に、ポイント情報21をもとに、(c)該当の監視項目22(該当機器の名称)が登録され、入力された日時の前後の過去データを参照し、タイムチャートを自動表示させる。
プレイバック再生画面10の時刻操作部14の操作に応じて、プレイバック再生画面10の表示時刻とその時刻に対応するプラント状態の表示も変わり、また、タイムチャート画面20のヘアラインカーソル23の表示時刻とタイムチャートも連動して変化するようになっている。
プレイバック再生画面10とタイムチャート画面20を同一画面に表示させることで、関連項目の状態と時系列での状態変化を容易に把握することができる。
また、運転データ、故障データの呼び出しだけでなく、アナログ計測データ、パルス積算データを呼び出してグラフ表示してもよい。
実施の形態1によれば、タイムチャート画面をプレイバック再生画面と同一画面にて表示することにより、プレイバック再生中の状態だけでなく、一定時間の状態を容易に確認することができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による監視制御システムの表示画面を示す図である。
図3において、10〜13、20、22、23は図2におけるものと同一のものである。図3では、ヘアーラインカーソル23が、表示時刻の変更に用いられる。
実施の形態1では、プレイバックさせる時刻を変更する場合、プレイバック再生画面10から日時を入力する必要があるが、実施の形態2では、図3に示すように、タイムチャート画面20のヘアーラインカーソル23を操作することにより、任意の時刻から再生させることが可能となり、タイムチャートを参照しながら再生させたい時刻を選択することができる。
すなわち、(d)タイムチャート画面20のヘアーラインカーソル23を左右に移動させることによって、(e)プレイバック再生画面10の表示時刻を変更し、プレイバック再生画面10に表示される状態の内容を変更させる。
実施の形態2によれば、タイムチャート画面に設けられたヘアーラインカーソルを移動させるだけで、プレイバック再生画面の表示内容を変更することができる。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3による監視制御システムの表示画面を示す図である。
図4において、10〜13、20、22、23は図3におけるものと同一のものである。図4では、タイムチャート画面20に同一パターン検索ボタン24(同一パターン検索操作部)を設けている。同一パターン検索ボタン24をクリックすると、同一パターンの日時を一覧表示した検索結果表示ウィンドウ25が表示され、その中の選択ボタン26をクリックすると、対応する日時のタイムチャートが表示される。
実施の形態3は、タイムチャート部2に、タイムチャート画面20のパターンを認識させ、図4に示すように、過去に類似パターンの事象がないかどうかを検索できる機能を設けた。
図4で、(f)同一パターン検索ボタン24をクリックすることにより、(g)同一パターンの日時を検索結果表示ウィンドウ25に表示させる。(h)検索結果表示ウィンドウ25の選択ボタン26をクリックすることによりその日時のタイムチャートを表示する。
これにより、単一機器の状態での過去データ検索ではなく、関連項目の状態を考慮した過去の事象を容易に検索できるようになる。
実施の形態3によれば、単一機器の状態での過去データ検索ではなく、関連項目の状態を考慮した過去の事象を容易に検索することができ、異常時等の解析の効率化を図ることができる。
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4による監視制御システムを示す構成図である。
図5において、1〜4、100は図1におけるものと同一のものである。図5では、監視制御システム100に、オペレータが自由にタイムチャートを作成するタイムチャート作成部5を設けている。
図6は、この発明の実施の形態4による監視制御システムの表示画面を示す図である。
図6において、タイムチャート作成画面50は、タイムチャート作成部5により、オペレータが自由にタイムチャートを作成するための画面である。このタイムチャート作成画面50上の同一パターン検索ボタン54(同一パターン検索操作部)をクリックすれば、実施の形態3と同様にして、タイムチャート作成部3で作成したタイムチャートと同一の過去のパターンを検索することができる。
実施の形態3では、実際に発生したタイムチャート画面のパターンを認識させて、過去の類似パターンと比較することを述べたが、実施の形態4は、図5、図6に示すように、タイムチャート作成部3を用いて、オペレータが自由にタイムチャートを作成し、この作成したタイムチャートと同様の過去のパターンを検索できるようにした。
すなわち、(j)オペレータが自由にタイムチャートを作成する。(k)同一パターン検索ボタン54をクリックして、作成したタイムチャートと同様の過去のパターンを検索する。
実施の形態4によれば、オペレータが自由にタイムチャートを作成でき、このタイムチャートと過去に同様のパターンが発生していないかを容易に検索することができる。
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5による監視制御システムの表示画面を示す図である。
図7において、タイムチャート部2を二つ設け、タイムチャート画面1(20a)とタイムチャート画面2(20b)を同時に表示する。タイムチャート画面1(20a)には画面番号入力部27aと日時入力部28aが設けられ、タイムチャート画面2(20b)には画面番号入力部27bと日時入力部28bが設けられている。
実施の形態5は、二つの過去のデータの比較を容易にするために、図7に示すように、タイムチャート部を二つ設け、タイムチャート画面20を二つ描画するようにすることにより、動作の比較を容易にすることが可能となる。
実施の形態4により、過去の類似のパターンを検索し、その類似のパターンについて、タイムチャート画面1(20a)とタイムチャート画面2(20b)でそれぞれ日時を入力することにより、異なる時刻のタイムチャートを横並びで表示することができる。
実施の形態5によれば、過去の類似パターンを容易に比較することによって、発生パターンの解析を容易に行うことができる。
実施の形態6.
図8は、この発明の実施の形態6による監視制御システムの表示画面を示す図である。
図8において、20a、20b、27a、27b、28a、28bは図7におけるものと同一のものである。図8では、タイムチャートを、現場動作(プラントからの情報)と監視制御システムのオペレータによる操作との別が分かるように表示する。
実施の形態5では、タイムチャート画面を二つ表示することにより、動作の比較を容易にすることについて述べたが、実施の形態6は、図8に示すとおり、タイムチャートで現場動作とオペレータ操作を容易に見分けることができるように表示して、ある事象が発生した後に必要なオペレータ操作をタイムチャートから容易に判断できるようにしている。
実施の形態5によれば、タイムチャートで現場動作とオペレータ操作を容易に見分けることができるようにしたので、ある事象が発生したに後に必要なオペレータ操作をタイムチャートから容易に判断でき、オペレータの操作漏れをなくし、安全性を高めることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 プレイバック再生部、2 タイムチャート部、3 監視制御対象プラントデータ、4 表示装置、5 タイムチャート作成部、10 プレイバック再生画面、11 シンボル情報、12 画面番号入力部、13 日時入力部、20 タイムチャート画面、21 ポイント情報、22 監視項目、23 ヘアーラインカーソル、24 同一パターン検索ボタン、25 検索結果表示ウィンドウ、26 選択ボタン、27 画面番号入力部、28 日時入力部、50 タイムチャート作成画面、54 同一パターン検索ボタン、100 監視制御システム。


Claims (5)

  1. 入力された日時に対応するプラントデータを記憶装置から呼び出し、監視項目をシンボルで表示したプレイバック再生画面上で、上記日時のプラント状態を再生するプレイバック再生部、
    及び上記プレイバック再生画面上に表示された上記監視項目に対して、上記入力された日時前後のタイムチャート画面を表示するタイムチャート部を備え、
    上記プレイバック再生画面と上記タイムチャート画面を同一画面で表示するとともに、
    上記タイムチャート部は、上記タイムチャート画面で、監視制御システムのオペレータの操作とプラントからの情報を区別して表示することを特徴とする監視制御システム。
  2. 上記タイムチャート画面上に、上記プレイバック再生画面の再生日時を変更するためのヘアーラインカーソルを設けたことを特徴とする請求項1記載の監視制御システム。
  3. 上記タイムチャート画面上に、同一パターン検索操作部を設け、上記タイムチャート部は、上記同一パターン検索操作部が操作されることにより、上記タイムチャート画面に表示されたパターンと類似のパターンの過去のプラントデータを検索することを特徴とする請求項1または請求項2記載の監視制御システム。
  4. タイムチャートを自由にオペレータが作成するタイムチャート作成部を備え、
    上記タイムチャート作成部により作成されたタイムチャート画面上に、同一パターン検索操作部を設け、上記同一パターン検索操作部が操作されることにより、上記タイムチャート部は、上記作成されたタイムチャート画面に表示されたパターンと類似のパターンの過去のプラントデータを検索することを特徴とする請求項1または請求項2記載の監視制御システム。
  5. 上記タイムチャート部は複数設けられ、それぞれ異なる日時のタイムチャート画面を同時に表示することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項記載の監視制御システム。
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