JP5924854B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、抗菌作用を有する金属イオンを含むイオン水を洗濯槽の内部に給水し得るように構成された洗濯機に関する。
近年、銀イオン(Ag+ イオン)等の金属イオンの抗菌作用に着目し、金属イオンを含有するイオン水を洗濯槽内に給水し、洗濯水又は濯ぎ水として使用する洗濯機が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。銀イオンによる抗菌作用は、細胞膜を構成する呼吸鎮酵素がSH基を持つ雑菌(黄色ブドウ状球菌等)に接触したとき、SH基のHが銀イオンにより置換され、菌細胞が不活性化することにより生じるものである。
特許文献1に開示された洗濯機は、有底円筒形の洗濯槽を、一側の開口を上とした斜め横向きの姿勢で弾性支持し、この洗濯槽の内部に有底円筒形の回転ドラムを、一側の開口を洗濯槽の開口と同側に向けて同軸上での回転自在に支持した構成となっている。洗濯物は、洗濯槽の開口を経て回転ドラムの内部に投入され、洗濯槽の底部に溜まる貯留水中に浸されて、回転ドラムの回転による持ち上げ及び落下を繰り返し、該回転ドラムの周面に叩き付けられて洗濯され、その後の濯ぎ、脱水、更には、乾燥を経て仕上げられる。
洗濯槽内に水を供給する給水路の途中には、イオン溶出装置が配してある。該イオン溶出装置は、給水路内を流れる水中に金属イオンを溶出させてイオン水を生成する。生成されたイオン水は、洗濯槽内に供給され、該洗濯槽内の洗濯物と接触して、該洗濯物に付着する雑菌を分解除去する。イオン水中に含まれる金属イオンは、洗濯物の表面をコーティングし、仕上がり後の雑菌の付着を抑制し、雑菌に起因する臭いの発生も防止することができる。
また、イオン水に含まれる銀イオンは、回転ドラム及び洗濯槽にも作用するから、これらの表面に黒カビ等のカビ類が発生することを抑制して、該洗濯槽を清浄に保つことができる。このようなイオン水は、例えば、通常複数回実施される濯ぎ運転の最終回に給水され、洗濯物、回転ドラム及び洗濯槽の抗菌作用をなす。このように、イオン水を給水することで、洗濯物の仕上がり品質を高めることができる。
なお、以上のようなイオン水の給水は、例えば、運転操作のための操作パネルに設けられた抗菌スイッチを使用者が操作した場合にのみ実行されるようになしてある。抗菌スイッチは、抗菌が不要な洗濯物に対する無用な処理を禁じるために設けられている。
特開2008−49006号公報
さて、特許文献1に開示されたようなドラム式の洗濯機の多くは、洗濯槽内の貯留水を循環使用するための循環水路を備えている。この循環水路は、洗濯槽の最下部に接続された排水管と回転ドラムの内部に臨む給水ヘッドとを連絡し、その中途にポンプを介装して構成されており、該ポンプが駆動された場合、洗濯槽内の貯留水(洗濯水又は濯ぎ水)は、循環水路内を流れ、給水ヘッドを経て洗濯槽の内部に噴射され、回転ドラム内部の洗濯物に降り注ぎ、洗濯効果及び濯ぎ効果を高めることができる。
ところが、このような循環水路の内部は、洗い、濯ぎ、又は脱水運転を終了し、洗濯槽内の貯留水を排水した後においても湿潤状態にあることから、前述した黒カビ等のカビ類が発生し易いという問題がある。また循環水路の途中には、一般的に、水中に含まれる繊維屑を捕集するフィルタ装置が設けられており、カビ類は、このフィルタ装置に顕著に発生する。更に、ドラム式の洗濯機は、乾燥機を兼ねる洗濯乾燥機として構成されることが多く、この場合、洗濯槽及び回転ドラムの内面の付着水の多くは、乾燥運転時に乾燥風と接触することで除去されるが、循環水路内の付着水は、乾燥風と接触することなく残ることから、カビ類の発生を抑制することは難しい。
前述の如く給水されるイオン水は、循環水路におけるカビ類の発生を抑制するためにも有効である一方、イオン水の給水の有無は、使用者の操作に委ねられていることから、イオン水の給水無しで実行された運転後に、循環水路、及び該循環水路の途中に設けたフィルタ装置にカビ類が発生する虞れがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、給水路に設けられたイオン溶出装置を利用し、洗濯完了後の循環水路の内部を強制的に抗菌処理し、黒カビ等のカビ類の発生を確実に抑制することを可能とした洗濯機を提供することを目的とする。
本発明に係る洗濯機は、洗濯槽と、該洗濯槽内で斜め横向きの軸周りに回転する回転ドラムと、前記洗濯槽内に水を供給する給水路と、前記洗濯槽内の貯留水を循環させる循環水路と、該循環水路及び前記洗濯槽内の貯留水を排水する排水路と、前記給水路内を流れる水に金属イオンを溶出させて前記洗濯槽内に供給するイオン供給部とを備える洗濯機において、前記回転ドラムに投入された洗濯物を洗い、濯ぎ又は脱水する運転を終了した後に動作し、前記排水路を閉止して、前記イオン供給部が溶出する金属イオンを含むイオン水を前記洗濯槽内に自動的に給水し、前記循環水路内に滞留させて、該循環水路を抗菌処理する抗菌制御手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、洗い、濯ぎ又は脱水する運転を終了した後、抗菌制御手段の動作により、排水路を閉じた状態で洗濯槽内にイオン水が自動的に給水される。給水されたイオン水は、排水路を経て排水されずに循環水路内に滞留し、該循環水路の内部を抗菌処理してカビ類の発生を抑制する。循環水路内のイオン水は、所定時間が経過した後に排水してもよく、また次回の運転時まで滞留させていてもよい。
また本発明に係る洗濯機は、前記循環水路の途中に、該循環水路内を流れる水に含まれる繊維屑を捕集するフィルタ装置を更に備え、前記抗菌制御手段は、少なくとも前記フィルタ装置が浸漬される水位となるまで前記イオン水を給水するように動作することを特徴とする。
この発明においては、循環水路の途中に繊維屑を捕集するフィルタ装置を備える構成において、抗菌制御手段の動作によるイオン水の給水を、カビ類が発生し易いフィルタ装置が浸漬される水位となるまで行わせ、循環水路内でのカビ類の発生を確実に抑制する。イオン水の給水量は、洗濯槽内の水位を検出する水位センサの検出結果に基づいて管理することが可能であるが、より簡単には、給水時間の長短によって管理してもよい。
また本発明に係る洗濯機は、前記抗菌制御手段が、前記運転の終了後、予め定めた時間の経過を待って動作を開始することを特徴とする。
この発明においては、抗菌制御手段は、運転終了の直後ではなく、所定の時間が経過した後に動作する。これにより、例えば、運転終了直後に新たに洗濯物を投入して運転を再開するような場合に無為なイオン水の給水がなされることを防止することができる。
また本発明に係る洗濯機は、前記抗菌制御手段の動作の禁止を選択可能な選択手段を備えることを特徴とする。
この発明においては、抗菌制御手段は、選択手段により動作禁止が選択された場合にイオン水の強制給水を実行しない。使用者は、例えば、洗濯機の次回の使用までの待機期間が短い場合に、選択手段により動作禁止を選択し、無為なイオン水の給水を回避することができる。選択手段は、例えば、運転操作のための操作パネルに設けられたスイッチとし、抗菌制御手段は、選択用のスイッチが意図的に操作された場合にのみイオン水の給水を禁じる。これにより、無用な抗菌処理を抑制しながら、必要な抗菌処理を確実に行わせることができる。
本発明に係る洗濯機においては、運転終了後の抗菌制御手段の動作により、循環水路の内部に、銀イオン等の抗菌作用を有する金属イオンを含むイオン水が自動的に給水されて滞留せしめられるから、次回の運転開始までの間に循環水路内に黒カビ等のカビ類が発生し、循環水と共に回転ドラム内に導入されることを確実に防止し、洗濯物の仕上がり品質を高めることが可能となる。
本発明に係る洗濯機の外観を略示する斜視図である。 本発明に係る洗濯機の内部構成を略示する縦断面図である。 本発明に係る洗濯機の制御系の構成を示すブロック図である。 抗菌処理動作の手順を示すフローチャートである。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る洗濯機の外観を略示する斜視図、図2は、本発明に係る洗濯機の内部構成を略示する縦断面図である。
図2に示すように本発明に係る洗濯機は、外装を構成する外箱1の内部に、洗濯槽2及び回転ドラム3を備えている。洗濯槽2は、一側に開口20を備える大径の有底円筒体であり、外箱1の底面に立設された複数本の支持脚(図示を省略する)により、前記開口20の側を上として軸心を斜め横向きとして弾性支持されている。
外箱1の前面(図2の左側面)には、洗濯槽2の開口20を臨む位置に、前蓋10により開閉自在に洗濯物を投入するための投入口11が開設されており、この投入口11と洗濯槽2の開口20との間は、ゴム等の弾性材料製のベローズ(図示を省略する)により液密に封止されている。
回転ドラム3は、洗濯槽2よりもやや小径の有底円筒体であり、一側には洗濯物の投入のための開口30が開設されている。回転ドラム3の駆動源となるドラムモータ4は、洗濯槽2の底面の外側に固設してある。ドラムラムモータ4は、洗濯槽2の底板の中央を液密に貫通し、該洗濯槽2の内側に突出するモータ軸40を有している。回転ドラム3は、前記開口30を洗濯槽2の開口20の内側に臨ませ、モータ軸40の突出端部に底部を連結して、洗濯槽2内に同軸上に支持されており、ドラムモータ4の駆動により、洗濯槽2の内部にて回転するように構成されている。
回転ドラム3の周壁には、小径の通水孔32が全面に亘って多数貫通形成されており、更に、回転ドラム3の周壁内面には、軸長方向に延びるバッフル33が、周方向に等配をなして複数突設されている。なお図2中には、多数の通水孔32のうちの一部と、上下に位置する2つのバッフル33が図示されている。
図1に示すように、前蓋10は、横位置に設けたヒンジを中心として開閉可能に取り付けてある。外箱1の前面には、前蓋10の近傍にドア開ボタン13が設けてあり、前蓋10は、ドア開ボタン13の操作により開放される。また前蓋10は、周縁部を把持して投入口11に合わせ、前記ヒンジの逆位置に設けた押圧部14を外側から押すことにより閉止される。
外箱1前面の上部には、各種の操作のための操作キー及び各種の表示のための表示部を備える操作パネル15が設けてある。該操作パネル15は、これの内側に位置して外箱1の内部に設けた運転制御部6に接続してあり、後述する洗い運転、濯ぎ運転及び脱水運転は、操作パネル15の操作に応じた運転制御部6の動作により、個々に独立した運転、又は相互に関連した一連の運転として実行されるようになしてある。
外箱1の後部上面には、給水口50が設けてある。図2に示すように給水口50は、外箱1の内側において、給水弁51及び給水管52を介して洗濯槽2に連結してある。給水口50は、耐圧ホースを介して給水源(水道)に接続可能である。給水弁51は、洗い又は濯ぎ運転前に運転制御部6から与えられる動作指令に応じて開となる電磁弁である。該給水弁51が開放された場合、給水口50に接続された給水源からの給水は、給水管52を経て洗濯槽2の内部に供給され、前述した通水孔32,32…を経て回転ドラム3内にも浸入して、図2に示すように、洗濯槽2及び回転ドラム3の底部に貯留水Wとして溜まる。
また給水管52には、イオン供給部としてのイオン溶出装置5が介装されている。イオン溶出装置5は、給水管52の中途に設けた水溜め部内に銀製の対向電極を配置し、これらの間に電圧を印加することにより、水溜め部の滞留水中に銀イオン(Ag+ イオン)を溶出せしめるように構成された公知の装置である。イオン溶出装置5は、運転制御部6から与えられる動作指令に応じて動作する。洗濯槽2の内部には、給水弁51が開放された状態でイオン溶出装置5が動作することにより銀イオンを含むイオン水が給水される。
洗濯槽2には、最下位置となる底板近傍の周面に導水管22が接続されており、この導水管22は、フィルタ装置23に接続されている。図2中に円形のブロックにより略示するフィルタ装置23は、繊維屑を捕捉するリントフィルタを筒形のフィルタケース内に収容保持してなる公知の構成を有している。フィルタ装置23の一側は、循環ポンプ24を介して循環水管25に接続されている。循環水管25は、洗濯槽2の前部に沿って上方に延長され、該洗濯槽2の前上部に回転ドラム3の内側に臨ませて設けられた噴射ヘッド26に接続してある。またフィルタ装置23の他側は、排水弁27を介して排水管28に接続されている。
洗濯槽2内の貯留水Wは、導水管22を経てフィルタ装置23内に導入され、該フィルタ装置23の内部に充満する。循環ポンプ24は、給水後の洗い又は濯ぎ運転中に運転制御部6からの動作指令に応じて駆動される。この駆動により洗濯槽2内の貯留水Wは、循環ポンプ24に吸い込まれて加圧され、図2中に矢符により示す如く循環水管25内を上昇し、噴射ヘッド26から噴射されて回転ドラム3の内部の洗濯物に降り注ぎ、該回転ドラム3内の洗濯物の洗い、又は濯ぎ効果を高めるべく作用する。フィルタ装置23は、以上のような循環水中に含まれる繊維屑を捕捉、除去する作用をなす。
排水弁27は、洗い、濯ぎ運転中に運転制御部6から与えられる動作指令に応じて閉となる電磁弁である。排水弁27は、洗い、濯ぎ運転の終了後に開放され、洗濯槽2内の貯留水Wは、排水管28を介して機外に排出される。フィルタ装置23は、このような排水中に含まれる繊維屑も捕捉、除去し、排水管28を経て排出される排水を清浄に保つ作用をなす。
図3は、本発明に係る洗濯機の制御系の構成を示すブロック図である。運転制御部6は、CPU6a、ROM6b、RAM6c及び入出力インターフェイス6dを共有バスで接続してなるコンピュータである。
入出力インターフェイス6dは、前述した操作パネル15に接続してある。操作パネル15には、電源スイッチ、運転開始を指令するスタートスイッチ、運転内容を選択するためのスイッチ等、使用者により操作される各種の操作スイッチが設けられており、操作パネル15の操作は、入出力インターフェイス6dを介してCPU6aに与えられている。また、操作パネル15には、図1に示すように、以下に示す抗菌処理の禁止を選択する際に操作される抗菌禁止スイッチ16が設けられており、該抗菌禁止スイッチ16の操作の有無も、入出力インターフェイス6dを介してCPU6aに与えられている。
また入出力インターフェイス6dは、水位センサ17に接続してある。水位センサ17は、フィルタ装置23に付設されたエアトラップ内の圧力に基づいて、該フィルタ装置23を基準として洗濯槽2内の貯留水Wの水位を検出するように構成されたエアトラップ式の水位センサである。該水位センサ17により検出される貯留水Wの水位は、入出力インターフェイス6dを介してCPU6aに与えられている。
運転制御部6の入出力インターフェイス6dは、ドラムモータ4、給水弁51、排水弁27、循環ポンプ24及びイオン溶出装置5に接続してある。CPU6aは、操作パネル15の操作内容に従ってROM6bに格納された制御プログラムを実行し、入出力インターフェイス6dを介して、給水弁51、排水弁27、循環ポンプ24及びイオン溶出装置5に動作指令を与え、これら夫々を前述の如く動作させると共に、入出力インターフェイス6dを介してドラムモータ4に動作指令を与え、該ドラムモータ4を駆動して、回転ドラム3を回転せしめることにより、洗い、濯ぎ及び脱水運転を実行する。
洗い運転は、前蓋10の開操作により投入口11を開放して洗濯物を投入し、該前蓋10を閉じた後、排水弁27を閉止し、給水弁51を開放して、水位センサ17の検出結果に基づいて洗濯槽2の内部に適量の洗濯水を給水し、ドラムモータ4を駆動して、回転ドラム3を低速度で反復回転せしめて実施される。前述のように回転ドラム3の周壁には、多数の通水孔32が貫通形成され、また周壁内面には、複数のバッフル33が突設されているため、回転ドラム3の内部の洗濯物は、通水孔32を経て回転ドラム3内に流入する洗濯水中に浸され、前記バッフル33の作用による持ち上げ及び落下を繰り返し、回転ドラム3の内面に繰り返し叩き付けられることで叩き洗いされる。この洗い運転の間、循環ポンプ24は、洗濯水を循環させて洗い効果を高めるべく駆動される。
濯ぎ運転は、洗い運転の終了後、洗濯槽2内の洗濯水を排水し、洗剤成分を含まない濯ぎ水に入れ換えて、回転ドラム3を低速回転せしめて実施される。洗濯物は、回転ドラム3内に溜まる濯ぎ水中に中に浸され、洗い運転時と同様に、回転ドラム3内での持ち上げ、落下を繰り返すことで濯がれる。このような濯ぎ運転は、濯ぎ水を入れ換えて、通常複数回実施される。この濯ぎ運転の間においても、循環ポンプ24は、濯ぎ水を循環させて濯ぎ効果を高めるために駆動される。
イオン溶出装置5は、最終回の濯ぎ運転の際に駆動される。これにより、最終回の濯ぎ運転は、銀イオンを含むイオン水を濯ぎ水として実行され、洗濯槽2内の洗濯物は、イオン水中の銀イオンと接触して抗菌処理される。
脱水運転は、濯ぎ運転の終了後、排水弁27を開放し、回転ドラム3を高速回転せしめて行われる。回転ドラム3内の洗濯物は、該回転ドラム3の内周面に張り付いた状態で回転し、該洗濯物に含まれる水は、遠心力の作用により離脱して、回転ドラム3の周壁に設けた通水孔32,32…から排出され、導水管22、フィルタ装置23及び排水管28を経て機外に排出される。このような脱水運転は、複数回の濯ぎ運転の前にも、洗濯物に含まれる水を一旦脱水し、濯ぎ効果を高めるべく実施される。
以上の洗い運転、濯ぎ運転、及び脱水運転を実行するための運転制御部6の動作は、イオン水の給水を含めて公知の動作であり、詳細な説明は省略する。一方、本発明に係る洗濯機の運転制御部6は、以上の運転を終了した後、フィルタ装置23、循環ポンプ24及び循環水管25を備える循環水路の内部を抗菌することを目的として、以下に示す抗菌処理動作を行う。
図4は、抗菌処理動作の手順を示すフローチャートであり、運転制御部6のCPU6aは、洗い運転、濯ぎ運転及び脱水運転が終了した後、まず、操作パネル15に設けられた抗菌禁止スイッチ16の操作の有無を調べ(ステップS1)、該抗菌禁止スイッチ16が操作されている場合(ステップS1:YES)には、以下の抗菌処理動作を行わない。
抗菌禁止スイッチ16は、使用者が抗菌処理が不要であると判断した際に操作する。このような抗菌禁止スイッチ16を設けることにより、全ての運転終了後に無用な抗菌処理が実施されることを防止することができる。一方、抗菌処理は、抗菌禁止スイッチ16が意図的に操作された場合にのみ禁止されるから、長期に亘って抗菌処理が実施されない事態を回避し、必要な抗菌処理を確実に行わせることができる。
抗菌禁止スイッチ16が操作されていない場合(ステップS1:NO)、運転制御部6のCPU6aは、予め設定された待機時間が経過するまで待機し(ステップS2)、この待機の間に操作パネル15の操作状態を調べ(ステップS3)、新たな運転を開始するための操作がなされた場合(ステップS3:YES)には、抗菌処理動作を終了する。
この動作は、運転を終了した後、新たに洗濯物を投入して運転を再開する際に無用な抗菌処理が行われないようにするために必要な動作である。ステップS2における待機時間は、例えば、1時間程度の比較的長い時間とするのが望ましい。
所定の待機時間が経過するまで新たな運転開始のための操作がなされなかった場合(ステップS2:YES,ステップS3:NO)、運転制御部6のCPU6aは、排水弁27、給水弁51及びイオン溶出装置5に動作指令を与え、排水弁27を閉、給水弁51を開とする(ステップS4)と共に、イオン溶出装置5を動作させる(ステップS5)。
この動作により、洗濯槽2の内部には、イオン溶出装置5の動作により銀イオンが溶出されたイオン水が給水され、該イオン水は、導水管22を経てフィルタ装置23及び循環ポンプ24の内部に充満し、更に、循環水管25の内部に浸入して、これらの内面を銀イオンによりコーティングすることで抗菌処理する。
運転制御部6のCPU6aは、所定量のイオン水の給水が完了したか否かを判定し(ステップS6)、給水が完了した場合(ステップS6:YES)、給水弁51及びイオン溶出装置5への動作指令を解除して、給水弁51を閉とし、またイオン溶出装置5の動作を停止して(ステップS7)、イオン水の給水を停止する。ステップS6の判定に用いる所定の給水量は、黒カビ等のカビ類が発生し易いフィルタ装置23内にイオン水が充満し、フィルタ装置23内のリントフィルタが浸漬され得る水量であり、この判定は、水位センサ17の検出結果に基づいて実施することができる。
運転制御部6のCPU6aは、イオン水の給水を終えた後、予め設定された時間が経過するまで待機し(ステップS8)、所定時間の経過後(ステップS8:YES)、排水弁27への動作指令を解除し、該排水弁27を開とし(ステップS9)、循環水路内のイオン水を排水して抗菌処理動作を完了する。
以上の動作により、運転終了後、銀イオンを含むイオン水が自動的に給水され、該イオン水との接触により循環水路の内部が抗菌処理されるから、次回の運転開始までの間に循環水路内にカビ類が発生することを確実に抑制することができ、洗濯物の仕上がり品質を高めることが可能となる。以上の抗菌処理動作は、運転中にイオン水を使用するか否かに拘らず、抗菌禁止スイッチ16が意図的に操作されない限り実行されるから、使用者の操作忘れにより循環水路内にカビ類が発生することを抑制することができる。
2 洗濯槽
3 回転ドラム
5 イオン溶出装置
6 運転制御部
16 抗菌禁止スイッチ(選択手段)
23 フィルタ装置
24 循環ポンプ
25 循環水管
27 排水弁
28 排水管
51 給水弁
52 給水管

Claims (4)

  1. 洗濯槽と、該洗濯槽内で斜め横向きの軸周りに回転する回転ドラムと、前記洗濯槽内に水を供給する給水路と、前記洗濯槽内の貯留水を循環させる循環水路と、該循環水路及び前記洗濯槽内の貯留水を排水する排水路と、前記給水路内を流れる水に金属イオンを溶出させて前記洗濯槽内に供給するイオン供給部とを備える洗濯機において、
    記回転ドラムに投入された洗濯物を洗い、濯ぎ又は脱水する運転を終了した後に動作し、前記排水路を閉止して、前記イオン供給部が溶出する金属イオンを含むイオン水を前記洗濯槽内に自動的に給水し、前記循環水路内に滞留させて、該循環水路を抗菌処理する抗菌制御手段を備えることを特徴とする洗濯機。
  2. 前記循環水路の途中に、該循環水路内を流れる水に含まれる繊維屑を捕集するフィルタ装置を更に備え、前記抗菌制御手段は、少なくとも前記フィルタ装置が浸漬される水位となるまで前記イオン水を給水するように動作する請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記抗菌制御手段は、前記運転の終了後、予め定めた時間の経過を待って動作を開始する請求項1又は請求項2に記載の洗濯機。
  4. 前記抗菌制御手段の動作の禁止を選択可能な選択手段を備える請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の洗濯機。
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