JP5924397B2 - 薬剤払出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤払出装置に関するものである。
従来、薬剤払出装置として、例えば、複数本のアンプルを収容したカセットを、装置本体にマトリックス状に配置し、アンプル回収部に設けた4箇所のアンプル貯留室を利用して4処方分をまとめて回収した後、薬剤回収容器に払い出すようにした構成のものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記従来の薬剤払出装置では、カセットからアンプルを回収する場合、アンプル収容ドラムを回転させて各アンプル貯留室を回収可能な位置へと移動させなければならず、回収時間がかかる。また、各アンプル貯留室に回収したアンプルを、順次、トレイ内で分割された各収容室へと払い出すように構成されており、払出時間を抑えることができない。最近では益々薬剤の払出業務の迅速化が要請されており、前記構成でも十分に対応できないこともあり得る。さらに、各アンプル貯留室の内容積を大きくすると大型化を招くため、貯留可能なアンプルの数が制約されたり、他の形態(箱詰め、あるいは、袋詰め)の薬剤を収容したりすることはできない。
また、他の薬剤払出装置として、例えば、上下方向に積層された箱詰め等の特殊薬剤を払い出すために、最下部から2番目の薬剤を保持することにより、最下部の薬剤を自重により落下可能としたものが公知である(例えば、特許文献2、3参照)。
しかしながら、この薬剤払出装置では、特殊薬剤は払い出せるものの、内部空間を4分割されたトレイへの払出には対応した構成とはなっていない(トレイ内の各空間への振分機能がない。)。
特開2007−117708号公報 特許第4230712号公報 特許第4259811号公報
本発明は、薬剤収容ユニットからの薬剤の回収と、薬剤回収ユニットへの薬剤の払出とをより一層迅速に行うことができる上、一度に大量の、あるいは、形態の異なる薬剤を、大型化することなく、しかも振り分けて払い出すことのできる薬剤払出装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
薬剤払出装置を、
装置本体と、
前記装置本体に装着され、収容した薬剤を払出可能な複数の薬剤収容容器と、
前記装置本体に移動可能に設けられ、前記薬剤収容容器から払い出された薬剤を受け取る薬剤受取部と、
前記薬剤受取部から薬剤を受け取り、一旦貯留させる薬剤貯留部と、
前記薬剤貯留部から排出された薬剤を回収する、少なくとも2つの薬剤回収部と、
を備え、
前記2つの薬剤回収部に対して前記薬剤貯留部の1つが上方近傍領域に位置した状態で、位置関係を変更することなく、順次、貯留した薬剤を、前記各薬剤回収部にそれぞれ供給可能としたものである。
前記薬剤貯留部は、支軸を中心として回動可能に設けた底板が、貯留した薬剤を、前記薬剤回収部の一方に供給可能とする第1払出位置と、次に貯留した薬剤を、前記薬剤回収部の他方に供給可能とする第2払出位置とに回動可能とすればよい。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、
薬剤払出装置を、
装置本体と、
前記装置本体に装着され、収容した薬剤を払出可能な複数の薬剤収容容器と、
前記装置本体に移動可能に設けられ、前記薬剤収容容器から払い出された薬剤を受け取る薬剤受取部と、
前記薬剤受取部から排出された薬剤を回収する、少なくとも2つの薬剤回収部と、
を備え、
前記2つの薬剤回収部に対して前記薬剤受取部の1つが上方近傍領域に位置した状態で、位置関係を変更することなく、順次、貯留した薬剤を、前記各薬剤回収部にそれぞれ供給可能としたものである。


前記薬剤受取部は、支軸を中心として回動可能に設けた底板が、貯留した薬剤を、前記薬剤回収部の一方に供給可能とする第1払出位置と、次に貯留した薬剤を、前記薬剤回収部の他方に供給可能とする第2払出位置とに回動可能とすればよい。
これらの構成により、2つの薬剤回収部に対して1つの薬剤貯留部あるいは薬剤受取部を対応させているので、貯留可能な薬剤貯留部あるいは薬剤受取部の容量を大きくすることができる。したがって、薬剤の形態の違いに拘わらず、アンプル等の割れやすい薬剤であっても、損傷することなく、確実に貯留して各薬剤回収部へと払い出すことが可能となる。
また、薬剤貯留部あるいは薬剤受取部の底板を支軸を中心として回動可能な構成としたので、薬剤回収部への薬剤の払出は、底板の回動位置を変更するだけで対応することができる。したがって、迅速な払出が可能となる。さらに、1つの薬剤貯留部あるいは薬剤受取部から2の薬剤回収部へとそれぞれ底板の回動位置を切り替えることにより対応することができるので、小型化が可能となる。
前記底板は、水平位置で、中央部に向かうに従って下方側へと深くなる案内部を備えた構成とするのが好ましい。
この構成により、薬剤貯留部あるいは薬剤受取部に供給された薬剤を全て中央部分に集めることができる。そして、底板を回動させて薬剤回収部へと払い出す際、薬剤貯留部あるいは薬剤受取部の広さに拘わらず、常に同じ位置から払い出すことができる。したがって、薬剤貯留部あるいは薬剤受取部の端から払い出される場合に比べて落下寸法を大幅に抑制することができ、薬剤回収部への薬剤の払出状態を安定させることが可能となる。特に、アンプル等の割れやすい薬剤の場合に有効である。
前記底板は、第1回動位置又は第2回動位置に回動した際、底板の一部が、薬剤回収ユニットの薬剤回収部内に進入可能であり、かつ、軸部を中心として上方側にのみ回動可能な回動部を備えた構成とするのが好ましい。
この構成により、薬剤貯留部あるいは薬剤受取部から払い出す薬剤を、側方にこぼれ落ちることなく、又、落下寸法を抑制することにより必要以上の衝撃力を与えることなく、スムーズに薬剤回収部へと移動させることが可能となる。また、底板が薬剤回収部に回収された薬剤等に干渉したとしても、回動部が上方側に回動することにより、薬剤や底板に作用する負荷を十分に軽減して損傷に至ることを防止することができる。
前記2つの薬剤貯留部は、両側部を構成するフレーム板を仕切板で分割してなり、
前記底板は、両端部に、
前記底板が各払出位置に向かって回動する際、前記薬剤回収部内に伸びる案内位置に位置決め可能な誘導部と、
前記誘導部を、前記案内位置と、前記底板の回動時に前記仕切板との干渉を回避する退避位置とに移動可能とする動作部と、
を備えるのが好ましい。
ここに、動作部とは、誘導部を適切な位置(少なくとも、誘導部を薬剤回収部内に伸びる案内位置)に位置決めするための機構を意味する。
この構成により、底板の回動動作に合わせて、動作部により誘導部を自動的に適切な位置に移動させることができる。
前記各誘導部は、前記底板の両端部に回動可能に連結され、
前記動作部は、前記仕切板に形成されるガイド部と、前記誘導部に設けられ、前記底板が回動する際、前記ガイド部にガイドされる被ガイド部とで構成するのが好ましい。
この構成により、ガイド部によって被ガイド部をガイドするだけの簡単な構成であるにも拘わらず、誘導部を自動的に適切な位置に移動させることができる。
前記底板がいずれか一方の払出位置に向かって回動することにより、前記底板に載置された薬剤が前記薬剤回収部側に向かって移動する際、前記動作部により前記誘導部を前記案内位置側へと回動させるのが好ましい。
この構成により、載置した薬剤をスムーズに払出方向へと移動させることが可能となる。
前記底板は、前記誘導部の回動範囲を、前記底板の回動により前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされなくなった時点での回動位置を超えて回動しないように規制するストッパを備えるのが好ましい。
この構成により、被ガイド部をガイド部によってガイド可能な位置に維持することができ、底板を払出位置からスムーズに元の位置に復帰させることが可能となる。
前記底板の回動途中で、前記薬剤回収部に薬剤が払い出される直前に、一旦、前記底板の回動を停止させる制御部を備えるのが好ましい。
この構成により、底板の回動動作に伴う薬剤の移動を一旦停止させることができるので、その後の薬剤回収部への薬剤の払出速度を低減し、薬剤回収部への払出時に受ける衝撃力を十分に緩和することが可能となる。
前記底板の停止位置は、ガイド部による被ガイド部のガイドが解除され、前記薬剤が前記仕切板によって落下を阻止された位置であるのが好ましい。
この構成により、底板からの薬剤の払出位置を十分に薬剤回収部側へと接近させることができるので、より一層、払い出す薬剤が受ける衝撃力を緩和することが可能となる。
本発明によれば、2つの薬剤回収部に対して1つの薬剤貯留部あるいは薬剤受取部から薬剤を払い出すことができるように構成したので、薬剤貯留部あるいは薬剤受取部に貯留する薬剤の数量や形態にバラツキがあっても、薬剤を確実に貯留することができる。そして、薬剤を払い出す際には、底板の回動位置を変更するだけで、いずれの薬剤回収部にも薬剤を払い出すことができる。このため、迅速かつ安定した薬剤の払出を行うことが可能となる。
本実施形態にかかる薬剤払出装置の概略側面図である。 図1の部分斜視図である。 図2の薬剤貯留部材及び薬剤回収容器の概略を示す側面断面図である。 図3に示す薬剤貯留部材及び薬剤回収容器の動作状態を示す説明図である。 図3に示す薬剤貯留部材及び薬剤回収容器の動作状態を示す説明図である。 (a)は図2の薬剤貯留部材の平面図、(b)〜(d)は円板の切欠部とセンサとの位置関係を示す概略説明図である。 図1の制御ユニットで実行する薬剤供給処理の内容を示すフローチャート図である。 図1の制御ユニットで実行する薬剤払出処理の内容を示すフローチャート図である。 図1の薬剤払出装置で薬剤回収容器に薬剤を払い出すまでの一連の動作を示す説明図である。 図3に示す薬剤貯留部材の平面図である。 (a)は他の実施形態に係る薬剤貯留部材の斜め前方から見た図、(b)はその正面断面図である。 (a)〜(c)は他の実施形態に係る薬剤貯留部材の概略説明図、(d)は図3に示す薬剤貯留部材の概略説明図、(e)はこれら各実施形態に於ける薬剤の落下寸法を比較する図である。 他の実施形態に係る薬剤貯留部材を示す斜視図である。 図13を反対側から見た状態を示す部分破断斜視図である。 図14の底面部を下方側から見た状態を示す部分斜視図である。 図13に示す薬剤貯留部材の正面図である。 図13に示す薬剤貯留部材による薬剤の払出動作を示す説明図である。 図13に示す薬剤貯留部材による薬剤の払出動作を示す説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。但し、以下の説明では、構成要素の種類、組合せ、形状、相対配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の技術的範囲をそれのみに限定するものではない。また、適宜、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「一端」、「他端」、「前」、「後」等)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって、本発明の技術的範囲が限定されるものでもない。
(1.全体構成)
図1は、本実施形態に係る薬剤払出装置の側面図を示す。この薬剤払出装置は、略直方体形状の装置本体1内に、薬剤収容ユニット2、薬剤受取ユニット3、薬剤回収ユニット4、及び、制御ユニット5をそれぞれ設けた構成である。
(1−1.薬剤収容ユニット2)
薬剤収容ユニット2は、装置本体1から前方に引き出し可能に取り付けられたカセット収容部6と、このカセット収容部6に着脱される複数のカセット7(薬剤収容部)とを備える。
カセット収容部6は、装置本体1から引き出された右側面(図1では正面)に格子状に複数のカセット7を着脱可能に設けたものである。各カセット7は、上下方向に延びる箱体形状で、種類別で複数の薬剤がそれぞれ収容され、サイズも様々である。各カセット7の下端部には払出口8が形成され、この払出口8を介して、収容した薬剤を、順次、1つずつ払い出すことができるようになっている。ここでは、カセット7内に収容される薬剤として、ガラス製あるいは合成樹脂製の略円筒状のアンプルが、その径方向に整列された状態で収容されている。なお、払い出す薬剤としては、アンプルのほかに、紙製の箱や、合成樹脂シートからなる袋に収容されたもの等、種々の形態のものが含まれる。なお、前記カセット7は、薬剤を上下方向に整列させた状態で収容するものに限らず、図1中、奥行き方向に整列させた状態で収容するもの等で構成してもよい。
(1−2.薬剤受取ユニット3)
薬剤受取ユニット3は、図2に示すように、カセット収容部6の前面側に配置される薬剤受取部9を備える。薬剤受取部9は、枠体形状の支持部10の内側に配置され、図示しないモータ、ソレノイド等の駆動手段により水平方向に往復移動可能となっている。支持部10は、その両端部を、装置本体側に設けた、上下(垂直)方向に延びるベルト11a、11bにそれぞれ固定されている。ベルト11aと11bは、上下に配置したプーリ100a、100bと101a、101bにそれぞれ掛け渡されている。そして、プーリ100aを図示しないモータにより回転させることにより、ベルト11a、11bを介して支持部10が昇降する。このように、薬剤受取部9は、カセット収容部6の前面側を、上下(垂直)及び左右(水平)方向に往復移動し、各カセット7の前方の位置する各薬剤受取位置と、後述する薬剤貯留部材15の上方に位置する薬剤受渡位置とにそれぞれ移動可能である。
薬剤受取部9は、図2に示すように、カセット収容部6の前面に対して前後(図2では左右)方向に並設される第1収容容器12と第2収容容器13を備える。第1収容容器12と第2収容容器13には、カセット収容部6側に位置する側壁上端からカセット収容部6側に向かって斜め上方に延びる断面略コ字形のガイドプレート14a、14bがそれぞれ形成されている。各ガイドプレート14a、14bは、先端部分をカセット7の払出口8の近傍に配置可能で、払い出された薬剤を各収容容器12、13へと導く。また、各ガイドプレート14a、14bは、図示しないモータにより回動するように構成されており、薬剤の残留が防止される。さらに、各収容容器12、13の底面は開放可能となっており、薬剤受取ユニット3が薬剤回収ユニット4へと移動した後、開放してカセット7から供給された薬剤を排出する。
(1−3.薬剤回収ユニット4)
薬剤回収ユニット4は、図1に示すように、薬剤貯留部材15と、その下方側に配置され、搬送部材16によって搬送される薬剤回収容器17とを備える。
薬剤貯留部材15は、図3に示すように、平面視矩形状で、両側部を構成するフレーム18を、4枚の仕切板20により2分割して薬剤貯留部(第1薬剤貯留部19a及び第2薬剤貯留部19b)をそれぞれ形成したものである。薬剤貯留部材15の背面側には、図6(a)に示すように、上下にプーリ110、111がそれぞれ配置されている。下方側のプーリ111は、装置本体1の底面に取り付けたモータ112の回転軸に固定され、又、ベルト113の一端部が連結されている。ベルト113は、上方側のプーリ110に掛け渡され、他端部を薬剤貯留部材15の背面に固定されている。また、薬剤貯留部材15の背面には被検出部となる突片114が設けられている。この突片114は、薬剤貯留部材15の上昇位置で、背面側に設けたセンサ115によって検出されるようになっている。また、下方側のプーリ111の端面にも被検出部となる突片116が設けられている。この突片116は、プーリ111と共に回動し、薬剤貯留部材15の降下位置で、センサ117によって検出されるようになっている。これにより、モータ113を駆動して薬剤貯留部材15を上昇位置と降下位置とにそれぞれ位置決めすることが可能となっている。
各薬剤貯留部19a、19bは、前記薬剤受取ユニット3の薬剤受取部9が薬剤受渡位置に移動した際、各収容容器12、13の下方にそれぞれ位置する(図9(d)、(e)参照)。各薬剤貯留部19a、19bの底面は、図3に示すように、支軸21を中心として回動可能に設けた底板22でそれぞれ構成されている。
仕切板20の上部内面には、図3に示すように、合成樹脂材料を棒状とした案内ガイド23が形成されている。案内ガイド23は、内側に向かって徐々に上方へと傾斜する傾斜面23aを備え、後述するように、底板22との隙間を一定寸法に維持する。このため、初期水平位置の底板22と仕切板20の隙間は、平面視で内側に迫り出す案内ガイド23によって覆われた状態となる。各仕切板20の下端縁部はガイド片24で構成されている。ガイド片24は、先端部分が各薬剤貯留部19a、19bの内側に傾斜している。そして、ガイド片24は、薬剤貯留部材15が降下位置に位置するとき、薬剤回収容器17内に進入し、底板22を回動させて薬剤を排出する際、薬剤が側方へとこぼれ落ちることを防止する。
底板22は、中央部で最も窪んだ断面略円弧状(円弧状でもよい。)に形成されている。この略円弧状に形成された部分が案内部としての役割を果たし、各収容容器12、13からそれぞれ供給された薬剤を中央部へと収集する。つまり、各収容容器12、13からの薬剤の払出位置の違いに拘わらず、底板22が初期水平位置に位置する限り、薬剤は常に中央部へと位置を調整される。したがって、後述するように底板22を各払出位置に回動させて各薬剤回収部31a〜31dに払い出す際、薬剤を常に一定の位置(中央部)から移動させることができ、各薬剤回収部31a〜31dへの薬剤の払出条件を同一として払出状態を安定させることが可能となる。
底板22の両側部は、軸部25aを中心として上方側にのみ回動可能な回動部25で構成されている。これにより、底板22が回動して薬剤回収容器17内に進入し、そこに収容された薬剤等と干渉したとしても、回動部25が回動することにより、薬剤を損傷させたり、底板22に無理な負荷がかかったりすることを防止することができる。
底板22の上面には、ネジ止めや接着剤による貼着等により弾性シート26が取り付けられている。弾性シート26は、薬剤受取容器から供給された薬剤に与える衝撃を緩和し、薬剤の損傷を防止する。
底板22の支軸21は、初期水平位置で、両側縁部を結ぶ水平面に対して下方側の所定位置(ここでは、底板22の最も深い位置の近傍)に配置されている。これにより、底板22を初期水平位置から回動させると、その両端縁部が薬剤貯留部19a、19bの内側上方へと向かう円弧状の軌跡Aを描く。仕切板20の案内ガイド23は、内側に向かって徐々に上方へと傾斜する傾斜面で構成されており、底板22の両端縁部の軌跡Aとは干渉しないように(すなわち、案内ガイド23が軌跡Aの移動始点から延びる接線を構成するように)設計されている。したがって、底板22が初期水平位置に位置する状態であれば、底板22の両端縁部と仕切板20の案内ガイド23との間に形成される隙間部分は、案内ガイド23の薬剤貯留部19a、19bの内側に迫り出す部分によって覆われ、平面視では隠れることになる。このため、薬剤受取ユニット3から薬剤貯留部19a、19bに供給された薬剤が、例えば、袋に収容された形態であっても、その縁部が前記隙間に進入して詰まりを発生させることがない。万一、薬剤が隙間に挟まった場合であっても、底板22が回動すれば、その側縁部が案内ガイド23の傾斜面に沿って内側に移動するので、薬剤をスムーズに内側へと移動させることができる。したがって、薬剤の詰まり状態を容易に解消することができる。
底板22は、図6(a)に示すように、モータ120の正逆回転駆動により、駆動ギア121及び従動ギア122を介して回動し、図3に示す初期水平位置から、支軸21を中心として、反時計回り方向に約90度回動した第1払出位置と、時計回り方向に約90度回動した第2払出位置とにそれぞれ回動する。
支軸21には、図6に示すように、被検出部として3枚の円板(第1〜第3円板27a〜27c)が取り付けられている。各円板27a〜27cには円周方向にピッチをずらせて切欠部28a〜28cがそれぞれ形成されている。各円板27a〜27cの切欠部28a〜28cは、センサ(第1〜第3センサ29a〜29c)によってそれぞれ検出されるようになっている。底板22が初期水平位置に位置する場合、第1円板27aの切欠部28aが第1センサ29aによって検出されている。そして、底板22を反時計回り方向に回動して第1払出位置に至れば、第2円板27bの切欠部28bが第2センサ29bによって検出される。この間、第1センサ29a及び第3センサ29cは、第1円板27a及び第3円板27cによって光路を遮断されたままとなる。また、底板22を時計回り方向に回動して第2払出位置に至れば、第3円板27cの切欠部28cが第3センサ29cによって検出される。この間、第1センサ29a及び第2センサ29bは、第1円板27a及び第2円板27bによって光路を遮断されたままとなる。
搬送部材16は、図2に示すように、図示しないモータによって駆動する搬送ベルト30を備え、装置本体1内に薬剤回収容器17を搬入し、回収位置で一旦停止させた後、外部へと搬出する。
薬剤回収容器17は、内部が仕分板によって4分割されることにより第1〜第4薬剤回収部31a〜31dがそれぞれ形成されている。これは、1患者の1日の最大処方数(朝、昼、夕、晩)に合わせたものである。各薬剤回収部31a〜31dの大きさは、前記薬剤貯留部材15の1つの薬剤貯留部19a又は19bに対して2つが対応するように形成されている。すなわち、薬剤回収容器17を搬送部材16によって搬送し、薬剤貯留部材15の下方に位置決めした状態で、薬剤回収容器17の第1及び第2薬剤回収部31a及び31bの上方に第1薬剤貯留部19aが位置し、第3及び第4薬剤回収部31c及び31dの上方に第2薬剤貯留部19bが位置する。
(1−4.制御ユニット5)
制御ユニット5は、図示しないホストコンピュータ等から入力された処方データに基づいて、メモリに記憶されたカセット7の払出口8の座標データ等を参照しつつ、各種プログラムを実行する。すなわち、各種モータ等を駆動制御することにより、薬剤受取ユニット3を移動させる。そして、薬剤収容ユニット2のカセット7から該当する薬剤を払い出させて回収し、薬剤貯留部材15を介して薬剤回収容器17へと薬剤を払い出す。その後、薬剤回収容器17を移動させて払い出した薬剤を搬出する。
(2.動作)
次に、前記構成からなる薬剤払出装置の動作(薬剤供給処理及び薬剤払出処理)を図7及び図8に示すフローチャートに従って説明する。
(2−1.薬剤供給処理)
図7に示すように、まず、処方データに基づいて、薬剤の払出命令が有るか否かを判断する(ステップS1)。払出命令が有れば、薬剤受取部9のいずれの収容容器12、13に薬剤を供給するのかを決定する(ステップS2)。ここでは、最初に供給する方を第1収容容器12に決定し、その後第2収容容器13に変更している。
図9(a)に示す状態から薬剤受取部9を移動する。そして、第1収容容器12には、図9(b)に示すように、薬剤回収容器17の第1薬剤回収部31a(又は第2薬剤回収部31b)に払い出す薬剤を供給する(ステップS3)。第1薬剤回収部31aに薬剤を供給する場合、薬剤受取ユニット3を移動させ、第1収容容器12のガイドプレート14aを、第1薬剤回収部31a(又は第2薬剤回収部31b)に供給する薬剤が収容されたカセット7の払出口8に位置決めする。そして、処方データに従って所定数量の薬剤を供給する。
第1収容容器12への薬剤の供給が完了すれば、図9(c)に示すように、薬剤回収容器17の第3薬剤回収部31c(又は第4薬剤回収部31d)に払い出す薬剤を供給する(ステップS4)。すなわち、薬剤受取ユニット3を移動させ、第2収容容器13のガイドプレート14bを、第3薬剤回収部31c(又は第4薬剤回収部31d)に払い出す薬剤が収容されたカセット7の排出口に位置決めする。そして、前記同様にして、処方データに従って所定数量の薬剤を供給する。このとき、図示しないモータによりガイドプレート14bを回動させ、ガイドプレート14b上に薬剤が残留せずに全て第2収容容器13に供給させるようにする。第2収容容器13への薬剤の供給が完了すれば、図9(d)に示すように、薬剤受取ユニット3を薬剤回収ユニット4へと移動させる(ステップS5)。
薬剤回収ユニット4では、第1収容容器12の下方に第1薬剤貯留部19aが位置し、第2収容容器13の下方に第2薬剤貯留部19bが位置するように薬剤受取ユニット3を位置決めする。そして、薬剤受取ユニット3を降下させ、図9(e)に示すように、各収容容器12、13の底面を開放し、払い出された薬剤を薬剤貯留部材15の各薬剤貯留部19a、19bへと供給する(ステップS6)。この場合、薬剤受取ユニット3を降下させて、十分に薬剤回収ユニット4に接近させているので、薬剤が側方にこぼれ落ちることがない。また、落下距離を短くすることができるので、薬剤が受ける衝撃力を抑制することが可能となる。さらに、各薬剤貯留部19a、19bでは、底面が断面略円弧状の底板22で構成されている。このため、貯留された薬剤が中央部分に集められる。
各薬剤貯留部19a、19bに薬剤が貯留されれば、図9(f)に示すように、薬剤受取ユニット3を移動させ(ステップS7)、次の薬剤の回収を行わせる。すなわち、薬剤受取ユニット3を移動させ、第1収容容器12のガイドプレート14aを、第2薬剤回収部31b(又は第1薬剤回収部31a)に払い出す薬剤が収容されたカセット7の払出口8に位置決めする。そして、処方データに従って所定数量の薬剤を供給する(ステップS8)。第1収容容器12への薬剤の供給が完了すれば、薬剤受取ユニット3を移動させ、第2収容容器13のガイドプレート14bを、第4薬剤回収部31d(又は第3薬剤回収部31c)に払い出す薬剤が収容されたカセット7の排出口に位置決めする。そして、前記同様にして、処方データに従って所定数量の薬剤を供給する(ステップS9)。第2収容容器13への薬剤の供給が完了すれば、薬剤受取ユニット3を薬剤回収ユニット4へと移動させる(ステップS10)。続いて、前記同様にして、各収容容器12、13の底面を開放し、払い出された薬剤を薬剤貯留部材15の各薬剤貯留部19a、19bへと供給する(ステップS11)。
(2−2.薬剤払出処理)
薬剤貯留部材15では、図8に示すように、その下方の排出位置に薬剤回収容器17が位置決めされるまで待機する。そして、排出位置に薬剤回収容器17が位置決めされれば(ステップS21)、図4(a)及び図9(g)に示すように、薬剤貯留部材15を降下させ(ステップS22)、排出位置の薬剤回収容器17に接近させる。また、貯留した薬剤がいずれの薬剤回収部31a〜31dに払い出すべきものであるのかを判断する(ステップS23)。
薬剤の払出は、図9(h)に示すように、各底板22を略90度回動させることにより行う(ステップS24)。
第1薬剤貯留部19aに貯留した薬剤を第1薬剤回収部31aに払い出す場合、底板22を、図4(a)に示す状態から図4(b)、(c)に示すように、反時計回り方向に回動させ、図6(c)に示すように、第2センサ29bにて第2円板27bの切欠部28bが検出されることにより停止させる。これにより、底板22は、図5(a)に示すように、初期水平位置から約90度回動した時点で停止し、貯留されていた薬剤は第1薬剤回収部31aへと払い出される。底板22は、前述の通り、断面略円弧状に形成されているので、貯留された薬剤が中央部に集まっている。そして、薬剤は底板22の回動動作に伴い、スムーズに第1薬剤回収部31aへと移動する。この場合、たとえ底板22の側縁部と案内ガイド23との間の隙間に(袋詰)薬剤の一部が進入していたとしても、底板22の側縁部の回動軌跡Aは案内ガイド23との間隔を徐々に広げるように変化する。すなわち、図4(a)から図4(b)に示すように、底板22の右側の側縁部は、左斜め上方側へと移動し、案内ガイド23の傾斜面に対して案内ガイド23の傾斜面との隙間を徐々に広げるため、薬剤に無理な負荷がかかって損傷させることがない。しかも、薬剤に対して案内ガイド23の傾斜面が上方側に位置しているので、薬剤は底板22の回動動作に伴ってこの傾斜面にガイドされながら内側へと移動する。したがって、薬剤の詰まりは発生せず、薬剤は底板22の中央部側へとスムーズに移動することになる。また、図12(d)に示すように、底板22の一端縁部側は第1薬剤回収部31a内に進入しているため、薬剤が自由落下することは殆どなく、又、自由落下してもその距離は僅かであるので、衝撃を受けて損傷することもない。万一、薬剤が勢い余って第1薬剤回収部31aから飛び出そうとしても、そこにはガイド片24が位置しているので、側方に流出することもない。
図12は、薬剤の落下寸法の比較例を示す。図12(a)、(b)は底板22を平板状とした場合を示す。図12(c)は底板22を円弧状とした場合を示す。図12(d)は、底板22を円弧状としてその一部を第1薬剤回収部31a内に進入させた場合を示す。図12(e)は、図12(a)〜(d)での落下寸法を比較したもので、この図から明らかなように、前記実施形態に係るもの、すなわち図12(d)による方法が最も薬剤の落下寸法を抑えることが可能である。
一方、第1薬剤貯留部19aに貯留した薬剤を第2薬剤回収部31bに払い出す場合、底板22を、図4(a)に示す状態から時計回り方向に回動させ、図6(d)に示すように、第3センサ29cにて第3円板27cの切欠部28cが検出されることにより停止させればよい。これにより、薬剤は第2薬剤回収部31bに払い出される。この場合の薬剤の払出動作は、前述の第1薬剤回収部31aへの排出動作と同様であるので、その説明は省略する。
また、第2薬剤貯留部19bに貯留した薬剤は、第3薬剤回収部31c又は第4薬剤回収部31dに払い出す。この払出動作については、前記第1薬剤貯留部19aと同様であるので、その説明を省略する。但し、第1薬剤貯留部19aと第2薬剤貯留部19bの底板22を(ベルトやチェーン等により)連動させるようにすれば、動力源が1つで済む。この場合、第1薬剤貯留部19aに貯留する薬剤を第1薬剤回収部31aに払い出すのであれば、第2薬剤貯留部19bに貯留する薬剤は第3薬剤回収部31cに払い出す必要があるし、第1薬剤貯留部19aに貯留する薬剤を第2薬剤回収部31bに払い出すのであれば、第2薬剤貯留部19bに貯留する薬剤は第4薬剤回収部31dに払い出す必要がある。
次の薬剤の回収を行わせるために移動させた薬剤受取ユニット3では、図9(i)及び(j)に示すように、前記同様、薬剤回収ユニット4へと移動させ、各薬剤貯留部19a、19bに薬剤を貯留させる。各薬剤貯留部19a、19bでは、底板22を前述の方向とは逆方向(例えば、反時計回り方向に回動していれば、時計回り方向)に回動させる。これにより、残る薬剤回収部31a、31c(又は31b、31d)に薬剤がそれぞれ払い出される。
このように、第1薬剤回収部31a及び第2薬剤回収部31b、あるいは、第3薬剤回収部31c及び第4薬剤回収部31dにそれぞれ薬剤を払い出すために、第1収容容器12と第2収容容器13とを隣接した状態で、上下及び左右に移動させるだけでよいので、構成を簡略化して安価に製作することができる。また、薬剤回収容器17の近傍に配置した薬剤貯留部材15に、一旦、薬剤を貯留し、同時に貯留した薬剤を薬剤回収容器17へと排出することができるので、迅速な払出動作が可能となる。さらに、第1薬剤貯留部19aから各薬剤回収部31a又は31bへ、第2薬剤貯留部19bから各薬剤回収部31c又は31dに薬剤をそれぞれ払い出すようにしているので、貯留する領域を広くとることができる。このため、数量や、箱詰め、あるいは、袋詰めの薬剤等の形態の相違する薬剤であっても、スムーズに払い出すことができる。特に、底板22を略円弧状に形成しているので、薬剤の数量や形態の違いに拘わらず、中央部分に集めることができる。このため、各薬剤回収部31a〜31dへの払出条件を常に一定とすることができ、安定した払出動作を実現できる。また、底板22の両側部を薬剤回収部31a〜31dの内部に進入させているので、払い出す際に薬剤に衝撃力が加わりにくく、損傷に至ることを防止することができる。しかも、底板22の両側部を回動部25で構成して上方側にのみ回動可能としているので、たとえ、回動部25に薬剤等が当接したとしても、薬剤や底板22、あるいは、その駆動源に無理な負荷が作用することがなく、損傷に至ることを防止することができる。
なお、複数種の薬剤を第1収容容器12と第2収容容器13に払い出す場合、その払出順序は自由に設定することができる。例えば、第1収容容器12にA薬剤を1本払い出し、第2収容容器13にA薬剤を1本、B薬剤を1本払い出す場合、第1収容容器12にA薬剤を払い出した後、第2収容容器13で、A薬剤ではなく、先にB薬剤を1本払い出すようにしてもよい。また、第1収容容器12にA薬剤を1本、B薬剤を1本払い出し、第2収容容器13にA薬剤を1本払い出す場合、第1収容容器12にA薬剤を1本払い出した後、第2収容容器13にA薬剤を1本払い出す前に、先に第1収容容器12にB薬剤を1本払い出すようにしてもよいし、第1収容容器12よりも先に第2収容容器13でA薬剤を1本払い出すようにしてもよい。
(3.他の実施形態)
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内に於いて種々の変更等が可能である。
前記実施形態では、錠剤貯留部材の各貯留部の底板22を断面略円弧状に形成したが、これに限らず、例えば、断面略V字形としてもよい。要は、水平基準位置にある底板22に供給した薬剤が、その自重により中心側へと集められるような形状の底板22であればよい。
また、前記実施形態では、底板22の回動位置を支軸21に設けた3枚の円板27a〜27cと3つのセンサ29a〜29cにより検出するようにしたが、図10に示すように、2枚の円板32a、32bと2つのセンサ33a、33bにより検出することも可能である。すなわち、円板32a、32bは共に半円状に形成され、支軸21を中心として周方向に位置をずらせて固定されている。そして、底板22が水平基準位置に位置するときには、センサ33a、33bは共に円板32a、32bを検出し、第1払出位置に回動したときには、センサ33a、33bは共に円板32a、32bを検出しなくなり、第2払出位置に回動したときには、センサ33bのみが円板32bを検出しなくなるように設定されている。これにより、部品点数を減らして安価に底板22の回動方向を検出することができるようになる。
また、前記実施形態では、水平基準位置にある底板22の両側部と、仕切板20との間に形成される隙間を、案内ガイド23によって、平面視で覆われるように構成したが、次のように構成することも可能である。
すなわち、図11に示すように、仕切板20に、底板22の両側部の回動軌跡Aに沿った円弧面34を形成する。そして、この円弧面34(円弧面34の上縁部分でもよい。)に底板22の両側部に沿って所定間隔で複数の凸部35を形成する。なお、凸部35は、両側部に沿う方向への厚みは自由に設定することができる。一方、底板22の両側部には、前記凸部35との干渉を回避するための切欠部36を形成する。これにより、底板22の両側部に沿う方向に隙間が連続して形成されることがなくなる。つまり、薬剤の一部(例えば、袋詰薬剤の縁部)が進入可能な連続した隙間がなくなり、前記案内ガイド23と同様な機能が発揮される。このため、底板22が水平位置から回動する際、その側縁部の回動軌跡Aが円弧面34に対して徐々に接近するものとなったとしても、薬剤の一部が詰まる恐れはない。
また、前記実施形態では、底板22を断面略円弧状で、中央部に配置した支軸21を中心として回動するものとしたが、例えば、支軸21は底板22の一端側とすることも可能である。この場合、薬剤回収容器17を移動させて、薬剤を払い出す薬剤回収部の位置をずらすようにすればよい。
また、前記実施形態では、薬剤受取ユニット3から供給された薬剤を、一旦、薬剤貯留部材15に貯留させるようにしたが、この薬剤貯留部材15は必ずしも必要なものではない。例えば、薬剤貯留部材15を無くして、薬剤受取ユニット3の各薬剤受取部9(この場合、各薬剤受取部9が薬剤貯留部として機能する。)の底面を、前記薬剤貯留部材15の底板22と同様な構成としてもよい。この構成によれば、薬剤受取ユニット3から薬剤回収容器17に薬剤を払い出さなければ次の薬剤を回収することはできないが、薬剤貯留部材15が不要となる分、コンパクトな構成とすることが可能となる。
また、前記実施形態では、薬剤回収ユニット4の薬剤貯留部材51を図3に示す構成としたが、図13から図18に示す構成としてもよい。
すなわち、図13及び図14に示す薬剤貯留部材51は、前記図3に示す薬剤貯留部材15と同様に、平面視矩形状である。また、両側部を構成するフレーム板52が4枚の仕切板53により2分割され、薬剤貯留部54(第1薬剤貯留部54a及び第2薬剤貯留部54b)がそれぞれ形成されている。
各仕切板53は、フレーム板52の下端よりも斜め下方側に突出する傾斜部55を備えている。また、各仕切板53は、図16に示すように、その両側縁部に、ほぼ直角方向に延びるガイド部56を形成されている。ガイド部56は、フレーム板52の内面に位置し、上端から下方に向かって仕切板53の内面と平行に延びる鉛直部56aと、この鉛直部56aから斜め下方に向かって延びる第1傾斜部56bと、この第1傾斜部56bからさらに傾斜角度を大きくして斜め下方に延びる第2傾斜部56cとで構成されている。そして、ガイド部56には、後述する回動部63の突起64が摺接(又は転動)するようになっている。ここでは、ガイド部56と突起64とにより本発明に係る動作部が構成されている。
各薬剤貯留部54a、54bの底面は、支軸57aを中心として回動可能に設けた底板57でそれぞれ構成されている。支軸57aの位置は、フレーム板52の上下及び左右方向のほぼ中央位置である。底板57は、前記図3と同様に、モータ58の駆動により回動し、その回動位置は、前記図6と同様に、支軸57aに設けた半円板57b、57cを光センサ59a、59bでそれぞれ検出することにより特定可能となっている。すなわち、光センサ59a、59bでの検出信号に基づいてモータ58を駆動制御することにより、底板57を初期水平位置(底板57の第1底面部60が水平面上に位置している。)から時計回り方向に約90度回動した第1払出位置と、反時計回り方向に約90度回動した第2払出位置とにそれぞれ位置決め可能となっている。
底板57は、図13及び図14に示すように、中央部の最も窪んだ部位が第1底面部60であり、この第1底面部60の両端部から斜めに延びる部位が第2底面部61である。そして、全体として縦断面略円弧状(円弧状でもよい。)となっている。この略円弧状に形成された部分が案内部として機能し、各収容容器12、13からそれぞれ供給された薬剤Mを中央部へと収集する。つまり、各収容容器12、13からの薬剤Mの払出位置の違いに拘わらず、底板57が初期水平位置に位置する限り、薬剤Mは常に中央部へと位置を調整される。
各第2底面部61の先端からは、図15に示すように、さらにストッパ片62がそれぞれ突出している。また、各第2底面部61の先端部分には、ヒンジ結合により支軸63aを中心として回動部63が回動可能に取り付けられている。第1底面部60、第2底面部61及び回動部63の両側縁部からはガイド壁60a、61a、63bがそれぞれ起立し、横断面略U字状となっている。
各回動部63は、前記ストッパ片62により第2底面部61を超えて下方側に回動することが阻止されている。回動部63がストッパ片62に当接した状態では、水平面に対して回動部63がなす角度が、後述する図18(c)に示すように、薬剤貯留部材51を上昇させた際、薬剤Mがその重心位置との関係で、長手方向に起立しないで横倒する値とすればよい。
各回動部63の両側外面(片側のみでもよい)には突起64がそれぞれ形成されている。ここでは、各突起64は回転自在な外輪を有するベアリングで構成され、前記フレーム板52のガイド部56を摺接(又は転動)する。なお、突起64の位置は、回動部63の回転中心である支軸63aに対し、前記第2底面部61が位置する平面よりも上方側となっている。
前記底板57及び前記回動部63の上面には、図13に示すように、シート65が貼着されている。このシート65は、弾性を有するゴム等で構成され、供給される薬剤M(特に、アンプル)が受ける衝撃力を緩和する。
前記回動部63によれば、底板57が図17(a)に示す初期水平位置から回動すると、この回動動作に伴って上方側に移動する回動部63(図17(a)中、右側に位置)が、図17(b)に示すように、仕切板53の内面による支持を失う。このため、回動部63は、その自重によって底面がストッパ片62に当接するまで回動する。但し、回動部63の上面にはシート65が貼着されているので、後述するように、底板57が図18(a)に示す第1払出位置(第2払出位置でも同様)まで回動したとしても、回動部63が回動することはない。つまり、回動部63のがたつきが防止されている。
一方、底板57の回動動作に伴って下方側に移動する回動部63では、突起64が摺動(又は転動)するガイド部56の位置が回動部63の支軸63aから徐々に遠ざかるため、図17(b)に示すように、第2底面部61との間に形成する角度が徐々に大きくなるように回動する。そして、図17(c)に示すように、底板57が初期位置からほぼ60度回動した時点で、回動部63の突起64がガイド部56の支持を失う。またこの時点では、回動部63がストッパ片62に当接する位置まで回動し、第2底面部61と略同一面上に位置する。
なお、薬剤貯留部材51は、前記図3と同様に、図示しないモータ、プーリ及びベルトの働きにより上下及び左右方向に移動可能となっている。
ここで、前記構成からなる薬剤貯留部材51の動作について説明する。
すなわち、前記図7及び図8に示すフローチャートのステップS1からS24と同様にして、処方データに基づいて薬剤収容ユニット2のカセット7から薬剤受取部9のいずれかの収容容器12、13に供給された薬剤Mを、薬剤貯留部材51の各薬剤貯留部54へと供給する。そして、各薬剤貯留部54に供給された薬剤Mを、排出位置に位置決めされた薬剤回収容器17のいずれかの薬剤回収部31a〜31dに払い出す。なお、以下の説明では、薬剤回収部31aに払い出す場合についてのみ言及する。
薬剤貯留部54では、底板57を第1払出位置へと回動させる。このとき、回動部63は、突起64が仕切板53のガイド部56を摺接(又は転動)し、第2底面部61との間に形成する角度が徐々に大きくなるように回動する。そして、図17(c)に示すように、底板57が初期水平位置から約60度回動した時点で、回動部63はストッパ片62にほぼ当接する位置まで回動する。
底板57の回動動作に伴い、薬剤貯留部54に貯留されている薬剤Mは、その自重により底板57の上面を滑って徐々に回動部側へと移動する。そして、回動部63の回動動作に伴ってさらに回動部63の先端側へと移動する。そして、底板57が図17(c)に示す位置を超え、中間位置に至れば、一旦、底板57の回動を停止する(例えば、1秒未満とする。ここでは、0.2〜0.3秒としている。)。中間位置は、突起64がガイド部56による支持を失うものの、薬剤Mが仕切板53に当接して落下することを防止された位置であり、薬剤Mの移動が停止される。
その後、底板57の回動を再開し、図18(a)に示す第1払出位置に至ると、薬剤Mは仕切板53のガイドを失って薬剤回収部31aへと払い出される。この場合、回動部63が回動して薬剤回収部31aの内部にまで延びているので、薬剤Mはスムーズに薬剤回収部31a内へと移動する。
通常サイズの薬剤Mであれば、そのまま斜め下方に滑り落ちるので、薬剤回収部31aの底面に衝突した後、必ず横倒し状態となる。この場合、前述のように、中間位置で薬剤の移動を一旦停止させているので、滑り落ちる薬剤Mの移動速度を低減することができる。このため、薬剤Mが勢い余って薬剤回収部31aから飛び出る心配はない。また、薬剤Mが回収部31aの底面に衝突した際、大きな衝撃力を受けることがなく、従って損傷することもない。
また、薬剤回収部31aに長手方向に起立状態で収容された際、上方に突出するような大きなサイズの薬剤Mの場合、回動部63を滑り落ち、その一部を薬剤回収部31aの底面に当接させる。したがって、薬剤Mは回動部63を滑り落ち、自由落下することが全くない。このため、前記同様、中間位置で薬剤の移動を一旦停止させ、滑り落ちる薬剤Mの移動速度を低減させていることとも相俟って、薬剤Mが薬剤回収部31aの底面に衝突した際、大きな衝撃力を受けることがなく、従って損傷することがないし、起立することもない。
そして、底板57が第1払出位置まで回動すれば(このとき、大きなサイズの薬剤Mの一部が確実に薬剤回収部31aの底面に当接するように、一旦、停止してもよい。)、図18(b)に示すように、薬剤貯留部材51を上方に移動させる。これにより、薬剤Mは一部を薬剤回収部31aの底面に当接させた状態を維持しつつ、その反対側での回動部63による支持面積が徐々に少なくなる。そして、図18(c)に示すように、回動部63による支持が完全に無くなった時点で、薬剤Mは薬剤回収部31aの底面に横倒し状態で載置される。
薬剤Mが、例えば、箱詰めされた直方体形状であれば、薬剤Mを自由落下により薬剤回収部31aに払い出す場合、その長手方向に起立した状態となることがあり得る。特に、前記カセット7から薬剤Mを払い出す場合、薬剤の長手方向が図15に示す左右方向となるため、長手方向に起立した状態となりやすい。しかしながら、前述のように、回動部63を設けることにより、薬剤Mを傾斜させた状態で薬剤回収部31aに払い出すことができるため、薬剤Mが長手方向に起立することはない。
ところで、前記回動部63は、その一部(例えば、基部)、あるいは、全部を、弾性片で構成することも可能である。
すなわち、突起64がガイド部56による支持を失った時点で、薬剤Mの自重により弾性片が弾性変形し、回動部63あるいは弾性片が薬剤回収部31a内に位置するようにすればよい。また、底板57が回動し、薬剤Mが仕切板53の内面への当接状態を解除された時点で、薬剤Mの自重により弾性片が弾性変形し、回動部63あるいは弾性片が薬剤回収部31a内に位置するようにしても構わない。これにより、前記回動部63と同様な効果が得られる。
また、回動部63の回動動作を規制するために、永久磁石やスプリング等の付勢部材を利用することも可能である。
例えば、回動部63の一部(例えば、ガイド壁61aの外面)と、第2底面部の一部とに磁性材料と永久磁石とをそれぞれ設けるようにしたり、コイルスプリングを係止したりすればよい。
このように、弾性片、永久磁石、スプリング等を利用する場合、薬剤Mの自重により、弾性片あるいは回動部63を作動させ、その後、薬剤Mの薬剤回収部31aへの払出が完了すれば、元の位置に自動復帰させることができる。
また、回動部63や弾性片を設ける代わりに、底板57のみを降下させることによっても対応することが可能である。
すなわち、図3に示す構成に加えて、底板57のみを昇降させるための機構を設ける。そして、図4(c)に示す状態から底板57を降下させることにより、底板57の一部を薬剤回収部31a内へと移動させる。このとき、底板57を十分に降下させた状態で、薬剤Mが仕切板20への当接状態を開放されるようにする。これにより、薬剤Mを薬剤回収部31aの底面に十分に近い位置で払い出すことができる。
また、前記図13から図16では、薬剤貯留部材51に採用する場合について説明したが、ここで説明した構成は、薬剤貯留部材51を省略した場合の薬剤受取ユニット3に採用することも可能である。
1…装置本体
2…薬剤収容ユニット
3…薬剤受取ユニット
4…薬剤回収ユニット
5…制御ユニット
6…カセット収容部
7…カセット
8…払出口
9…薬剤受取部
10…支持部
11…レール
12…第1収容容器
13…第2収容容器
14a、14b…ガイドプレート
15…薬剤貯留部材
16…搬送部材
17…薬剤回収容器
18…フレーム
19a…第1薬剤貯留部
19b…第2薬剤貯留部
20…仕切板
21…支軸
22…底板
23…案内ガイド
23a…傾斜面
24…ガイド片
25…回動部
26…弾性シート
27a…第1円板
27b…第2円板
27c…第3円板
28…切欠部
29a…第1センサ
29b…第2センサ
29c…第3センサ
30…搬送ベルト
31a…第1薬剤回収部
31b…第2薬剤回収部
32a、32b…円板
33a、33b…センサ
34…円弧面
35…凸部
36…切欠部
51…薬剤貯留部材
52…フレーム板
53…仕切板
54…薬剤貯留部
54a…第1薬剤貯留部
54b…第2薬剤貯留部
55…傾斜部
56…ガイド部(動作部)
56a…鉛直部
56b…第1傾斜部
56c…第2傾斜部
57…底板
57a…支軸
58…モータ
59…光センサ
60…第1底面部
60a…ガイド壁
61…第2底面部
61a…ガイド壁
62…ストッパ片
63…回動部(誘導部)
63a…支軸
63b…ガイド壁
64…突起(被ガイド部(動作部))
65…シート
100a、100b、101a、101b、110、111…プーリ
112…モータ
113…ベルト
114、116…突片
115、117…センサ
120…モータ
121…駆動ギア
122…従動ギア

Claims (12)

  1. 装置本体と、
    前記装置本体に装着され、収容した薬剤を払出可能な複数の薬剤収容容器と、
    前記装置本体に移動可能に設けられ、前記薬剤収容容器から払い出された薬剤を受け取る薬剤受取部と、
    前記薬剤受取部から薬剤を受け取り、一旦貯留させる薬剤貯留部と、
    前記薬剤貯留部から排出された薬剤を回収する、少なくとも2つの薬剤回収部と、
    を備え、
    前記2つの薬剤回収部に対して前記薬剤貯留部の1つが上方近傍領域に位置した状態で、位置関係を変更することなく、順次、貯留した薬剤を、前記各薬剤回収部にそれぞれ供給可能としたことを特徴とする薬剤払出装置。
  2. 前記薬剤貯留部は、支軸を中心として回動可能に設けた底板が、貯留した薬剤を、前記薬剤回収部の一方に供給可能とする第1払出位置と、次に貯留した薬剤を、前記薬剤回収部の他方に供給可能とする第2払出位置とに回動可能であることを特徴とする請求項1に記載の薬剤払出装置。
  3. 装置本体と、
    前記装置本体に装着され、収容した薬剤を払出可能な複数の薬剤収容容器と、
    前記装置本体に移動可能に設けられ、前記薬剤収容容器から払い出された薬剤を受け取る薬剤受取部と、
    前記薬剤受取部から排出された薬剤を回収する、少なくとも2つの薬剤回収部と、
    を備え、
    前記2つの薬剤回収部に対して前記薬剤受取部の1つが上方近傍領域に位置した状態で、位置関係を変更することなく、順次、貯留した薬剤を、前記各薬剤回収部にそれぞれ供給可能としたことを特徴とする薬剤払出装置。
  4. 前記薬剤受取部は、支軸を中心として回動可能に設けた底板が、貯留した薬剤を、前記薬剤回収部の一方に供給可能とする第1払出位置と、次に貯留した薬剤を、前記薬剤回収部の他方に供給可能とする第2払出位置とに回動可能であることを特徴とする請求項3に記載の薬剤払出装置。
  5. 前記底板は、水平位置で、中央部に向かうに従って下方側へと深くなる案内部を備えた構成としたことを特徴とする請求項2又は4に記載の薬剤払出装置。
  6. 前記底板は、第1回動位置又は第2回動位置に回動した際、底板の一部が、薬剤回収部内に進入可能であり、かつ、軸部を中心として上方側にのみ回動可能な回動部を備えた構成としたことを特徴とする請求項2、4又は5に記載の薬剤払出装置。
  7. 前記薬剤貯留部は、両側部を構成するフレーム板を仕切板で分割してなり、
    前記底板は、両端部に、
    前記底板が各払出位置に向かって回動する際、前記薬剤回収部内に伸びる案内位置に位置決め可能な誘導部と、
    前記誘導部を、前記案内位置と、前記底板の回動時に前記仕切板との干渉を回避する退避位置とに移動可能とする動作部と、
    を備えたことを特徴とする請求項2、請求項2に従属する請求項5又は6に記載の薬剤払出装置。
  8. 前記各誘導部は、前記底板の両端部に回動可能に連結され、
    前記動作部は、前記仕切板に形成されるガイド部と、前記誘導部に設けられ、前記底板が回動する際、前記ガイド部にガイドされる被ガイド部とで構成したことを特徴とする請求項7に記載の薬剤払出装置。
  9. 前記底板がいずれか一方の払出位置に向かって回動することにより、前記底板に載置された薬剤が前記薬剤回収部側に向かって移動する際、前記動作部により前記誘導部を前記案内位置側へと回動させるようにしたことを特徴とする請求項8に記載の薬剤払出装置。
  10. 前記底板は、前記誘導部の回動範囲を、前記底板の回動により前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされなくなった時点での回動位置を超えて回動しないように規制するストッパを備えたことを特徴とする請求項8又は9に記載の薬剤払出装置。
  11. 前記底板の回動途中で、前記薬剤回収部に薬剤が払い出される直前に、一旦、前記底板の回動を停止させる制御部を備えたことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の薬剤払出装置。
  12. 前記底板の停止位置は、ガイド部による被ガイド部のガイドが解除され、前記薬剤が前記仕切板によって落下を阻止された位置であることを特徴とする請求項11に記載の薬剤払出装置。
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