JP5924150B2 - 内燃機関の点火状態判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の点火状態を判定する技術に関する。
内燃機関の各気筒において、一点火サイクル(すなわち、一回の燃焼行程)中に混合気への点火動作を複数回実行する多重点火方式が知られている。
多重点火方式では、ECM(Engine Control Module)等のエンジン制御装置から一点火サイクル中に複数個の点火パルスが点火制御を行う点火制御装置に供給される。これによって、点火制御装置は、各点火パルスのON時に蓄積された一次コイルの充電エネルギーを点火パルスのOFF時に二次コイル側に放出させて、二次コイルに接続されている点火プラグを点火(具体的には火花放電)させる。そして、点火制御装置は、一点火サイクル中にこのような充電及び放電動作を複数回繰り返す。
しかし、このような多重点火方式は、エンジン制御装置による一方向の放電制御により行われるため、点火コイルの温度特性や印加電圧、点火プラグの電極間距離等の影響によって、点火回数がばらついたり、さらには点火コイルの劣化による点火回数の増減が判らくなったりする等、性能が安定しない問題を含む。
これに対して、特許文献1に開示の技術では、点火コイルによって点火制御を行う点火制御装置が点火コイルの一次電流がしきい値を超えたことを示す信号をエンジン制御装置に帰還させている。そして、この技術では、エンジン制御装置が、点火制御装置から帰還されたその信号を基に、一点火サイクルにおける二回目以降の点火コイルのON及びOFF制御でOFFするタイミングを決定している。
特許3482161号公報
ところで、特許文献1に開示の技術では、エンジン制御装置が参照する信号は、点火プラグを火花放電させる二次コイル側の二次電流に基づくものではなく、一次コイル側の一次電流に基づくものである。
そのため、このような技術では、一次電流の電流値が適切でも、二次電流の異常(例えば、二次電流を制御する装置の異常に起因するもの等)によって点火が安定しないときに、正常動作していない点火コイルを正常動作していると誤判断してしまう恐れがある。
本発明の目的は、二次電流に異常があっても、点火コイルの点火状態を判定できるようにすることである。
前記課題を解決するために、(1)本発明の一態様では、内燃機関のシリンダヘッドに配置され火花放電を行う点火プラグと、一次コイルと前記点火プラグに接続されている二次コイルとが電磁結合された点火コイルと、前記一次コイルの通電及び前記通電の遮断を行って前記一次コイルに流れる電流によって前記二次コイルに高電圧を発生させて前記点火プラグを火花放電させる制御部とを有し、内燃機関の一回の燃焼行程の間に前記制御部が前記二次コイルに高電圧を複数回発生させて前記点火プラグを多重点火させる点火装置における前記内燃機関の点火状態を判定する内燃機関の点火状態判定装置において、前記二次コイルに流れる電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した電流の波形の山又は谷を検出したときに点火回数判定用信号を生成する信号生成部と、前記信号生成部が生成した点火回数判定用信号の数を計数する信号数計数部と、前記信号数計数部の計数値を基に、前記点火コイルの正常及び異常を判定する判定部と、を有することを特徴とする内燃機関の点火状態判定装置を提供する。
(2)本発明の一態様では、前記判定部は、前記計数値が予め設定された値の範囲内であるとき前記点火コイルが正常であるとの判定を行うことが好ましい。
(3)本発明の一態様では、前記計数値が予め設定された値の範囲内であることで前記判定部が前記点火コイルが正常であると判定した回数を計数する正常判定回数計数部と、前記計数値が予め設定された値の範囲外であることで前記判定部が前記点火コイルが異常であると判定した回数を計数する異常判定回数計数部と、前記正常判定回数計数部の計数値が予め設定された第1設定計数値以上であると判定すると前記正常判定回数計数部及び前記異常判定回数計数部それぞれの計数値を初期化する初期化部と、前記異常判定回数計数部の計数値が予め設定された第2設定計数値以上であると判定すると前記点火コイルが異常であると決定する異常決定部と、を有することが好ましい。
(4)本発明の一態様では、前記内燃機関は、多気筒の内燃機関であり、各気筒は、前記点火プラグ及び前記点火コイルをそれぞれ有し、前記各気筒毎に対応させて前記電流検出部、前記信号生成部、前記信号計数部、及び前記判定部を有することが好ましい。
(1)の態様の発明によれば、点火コイルを構成する二次コイルに流れる電流、すなわち、二次電流を用いて点火コイルの正常及び異常を判定できる。これによって、(1)の態様の発明では、二次電流の異常に起因する点火コイルの異常を検出できる。
また、(1)の態様の発明によれば、一次電流に異常があれば、二次電流にも異常が生じる可能性が高いため、一次電流の異常に起因する点火コイルの異常も検出できる。
さらに、(1)の態様の発明によれば、多重点火の正常及び異常を判定できる。
(2)の態様の発明によれば、予め設定された値を多重点火の回数に基づいて設定された値にすることで、多重点火が適切になされるか否かを基準として点火コイルの正常及び異常を判定できる。
(3)の態様の発明によれば、点火コイルの正常及び異常の判定履歴を基に点火コイルが異常であるとの最終決定ができるため、点火コイルが異常であるとの決定を不用意に行ってしまうのを防止できる。
(4)の態様の発明によれば、各気筒毎に点火コイルの正常及び異常を判定できる。
本実施形態に係る内燃機関の点火装置の構成例を示す図である。 エンジン制御装置からの点火動作制御信号が点火制御装置に入力されてから点火制御装置がエンジン制御装置に点火回数信号を出力するための動作の一例を示す図である。 エンジン制御装置の構成例を示すブロック図である。 エンジン制御装置における処理内容の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、内燃機関の点火装置を挙げている。
(構成)
図1は、本実施形態に係る内燃機関の点火装置1の構成例を示す図である。この内燃機関の点火装置1は、点火コイル26の二次コイル28に接続された点火プラグ40を多重点火させることができるように構成されている。
図1に示すように、内燃機関の点火装置1は、エンジン制御装置(ECM:Engine Control Module)10及び点火制御装置20を有している。ここで、点火制御装置20によって点火の制御がされる不図示のエンジンは、多気筒エンジンである。
点火制御装置20は、主として点火コイル26の一次コイル27の電流を制御するものであり、点火コイル26及び2次検流部30と一体化されている。この点火制御装置20は、点火コイル26の誘起電圧を受ける点火プラグ40の近傍に配置されている。ここで、点火コイル26は、一次コイル27と二次コイル28とが電磁結合されて構成されている。点火プラグ40は、エンジンのシリンダヘッドに配置されており、この点火コイル26の誘電電圧を受けて火花放電を行う(点火する)。
この点火制御装置20には、入力端子21、出力端子22、電源端子23、及びグランド端子24が設けられている。ここで、入力端子21は、エンジン制御装置10から点火制御信号IGTが入力される端子である。点火制御信号IGTは、点火プラグ40の点火を制御するための信号である。また、出力端子22は、点火コイル26の点火回数を示す信号IGMをエンジン制御装置10に出力する端子である。また、電源端子23は、バッテリ電圧VBを受ける端子である。また、グランド端子24は、アース(GND)に接続される端子である。
さらに、この点火制御装置20は、トランジスタ25、点火コイル26、1次検流部29、2次検流部30、インピーダンス変換部31、及び信号処理部32を有している。
トランジスタ25は、具体的には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。このトランジスタ25には、エミッタ端子とアースとの間に1次検流部29が接続されている。また、トランジスタ25のゲート端子には、信号処理部32が接続されている。
一次コイル27は トランジスタ25のコレクタ端子と不図示のバッテリとの間に接続されて、バッテリ電圧VBを受ける。
二次コイル28は、逆方向放電を阻止するダイオード33、点火プラグ40、及び2次検流部30とで閉回路を構成している。このような構成によって、点火プラグ40の放電時に、ダイオード33、二次コイル28、及び2次検流部30の順序で放電電流が流れる。
1次検流部29は、一次コイル27の電流(すなわち、一次電流又は一次側電流)を検出する。そして、1次検流部29は、検出した電流値を信号処理部32に出力する。
2次検流部30は、二次コイル28の電流(すなわち、二次電流又は二次側電流)を検出する。そして、2次検流部30は、検出した電流値をインピーダンス変換部31及び信号処理部32に出力する。ここで、2次検流部30は、多重点火における点火回数に応じた山の数又は谷の数を有する波形信号を電流値として出力する。
インピーダンス変換部31は、入力された電流値をエンジン制御装置10が検出可能な信号IGMに変換(又は生成)する。そして、インピーダンス変換部31は、その信号IGMを出力端子22に出力する。この信号IGMは、点火コイル26によって点火が行われたことを示す信号(例えば、点火回数信号、点火報知信号、以下、点火回数信号という。)となる。すなわち、点火回数信号IGMは、多重点火における点火回数に応じた山の数又は谷の数を有する波形信号(例えばパルス信号)となる。
信号処理部32は、エンジン制御装置10からの点火制御信号IGT及び2次検流部30からの二次電流等を基にトランジスタ25をON及びOFF動作させる。
以上のように構成されている点火制御装置20は、一次コイル27の電流が遮断された後、2次検流部30が検出した電流値をインピーダンス変換部31によって点火回数信号IGMに変換する。そして、点火制御装置20は、その点火回数信号IGMをエンジン制御装置10に出力する。エンジン制御装置10では、入力された点火回数信号IGMを基に、点火プラグ40の点火回数をカウントする。
図2には、エンジン制御装置10からの点火制御信号IGTが点火制御装置20に入力され、点火制御装置20がエンジン制御装置10に点火回数信号IMGを出力する動作の一例を示す。ここで、図2(a)には、エンジン制御装置10から入力されるパルス波形の点火制御信号IGTの変化を示す。図2(b)には、一次コイル27に流れる電流(すなわち、一次電流)の変化を示す。図2(c)には、二次コイル28に流れる電流(すなわち、二次電流)の変化を示す。図2(d)には、点火制御装置20がエンジン制御装置10に出力する点火回数信号IGMの変化を示す。
図2(a)に示すように、多重点火動作が実行されるべき点火サイクルでは、エンジン制御装置10から点火制御装置20に、2つの点火パルスSG1,SG2からなる点火制御信号IGTが供給される。点火制御装置20に供給された点火制御信号IGTは、点火制御装置20内の信号処理部32に入力される。
ここで、最初(1つ目)の点火パルス(以下、便宜的に第1点火パルスという。)SG1は、トランジスタ25の1回目のON動作時間を規定する点火制御信号となる。また、次の(2つ目)の点火パルス(以下、便宜的に第2点火パルスという。)SG2は、2回目以降の多重点火動作の許容区間を規定する点火制御信号となる。
よって、最初に第1点火パルスSG1が信号処理部32に入力されると、信号処理部32は、入力された第1点火パルスSG1によってトランジスタ25をON動作させる。
これによって、図2(b)に示すように、一次電流(すなわち、一次コイル27内に流れる電流)は、立ち上がって、一次電流判定用電流しきい値TH1に到達する。そして、信号処理部32は、第1点火パルスSG1の立ち上がり期間によって規定されているON動作期間が終了すると、トランジスタ25をOFF動作させる。また、このOFF動作のタイミングで、信号処理部32は、2次検流部30からの信号電圧を基に、図2(c)に示す二次電流判定用電流しきい値TH2を決定する。
次に、第1点火パルスSG1に続くパルスとなる第2点火パルスSG2が信号処理部32に入力されると、信号処理部32は、その第2点火パルスSG2の立ち上がりタイミングで、トランジスタ25をON動作(すなわち、二回目のON動作)させる。このときのON動作は、点火パルスSG1の場合とは異なり、一次電流が一次電流判定用電流しきい値TH1に達したタイミングでOFF動作に切り替えられる(図2(b)参照)。
そして、このOFF動作後に、二次電流(すなわち、二次コイル28内に流れる電流)が増加する。それから、信号処理部32は、二次電流が二次電流判定用電流しきい値TH2を下回ったタイミングで、トランジスタ25を再びON動作させる。これによって、信号処理部32に第2点火パルスSG2が入力されている期間内で、第1点火パルスSG1から数えて三回目のON動作が開始される。
以下、前述と同様な処理となり、信号処理部32は、一次電流が一次電流判定用電流しきい値TH1に達したタイミングで、トランジスタ25をON動作からOFF動作に切り替える。そして、その後、信号処理部32は、二次電流が二次電流判定用電流しきい値TH2を下回ったタイミングで、トランジスタ25をOFF動作からON動作に切り替える。このようなトランジスタ25のON及びOFF動作を繰り返すことによって、多重点火が実現される。
そして、このような多重点火を繰り返していると、やがて、第2点火パルスSG2がON状態(すなわち、立ち上がり状態)からOFF状態(すなわち、立ち下がり状態)に戻る。このように第2点火パルスSG2がOFF状態に戻ることによって、多重点火が禁止される。
なお、図2では、トランジスタ25のON及びOFF動作を、第1点火パルスSG1によって1回行い、第2点火パルスSG2によって3回行い、合計で4回行った場合の例を示す。
インピーダンス変換部31は、このような多重点火の動作中に2次検流部30から出力される二次電流を、点火回数信号IGMに変換しつつエンジン制御装置10に出力する。
エンジン制御装置10は、エンジンについて各種の制御を行う。特に、本実施形態では、エンジン制御装置10は、エンジンにおける点火状態を判定できるように構成されている。
図3は、エンジンの点火状態を判定可能にするエンジン制御装置10の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、エンジン制御装置10は、点火回数カウンタ11、正常判定結果カウンタ12、異常判定結果カウンタ13、及び点火コイル劣化判定部14を有している。
点火回数カウンタ11は、点火制御装置20(具体的にはインピーダンス変換部31)からの信号(すなわち、点火回数信号IGM)の入力回数をカウントする。
点火コイル劣化判定部14は、点火回数カウンタ11のカウント値、すなわち、点火制御装置20からの点火回数信号IGMを基に、点火コイル26の劣化を判定する。
正常判定結果カウンタ12は、点火コイル劣化判定部14が点火回数が正常であると判定した回数をカウントする。一方、異常判定結果カウンタ13は、点火コイル劣化判定部14が点火回数が異常であると判定した回数をカウントする。
図4は、点火コイル劣化判定部14の処理内容の一例を示すフローチャートである。以下では、図4の処理手順に沿って図3に示すエンジン制御装置10の各部の処理を説明する。
図4に示すように、先ず、ステップS1では、点火コイル劣化判定部14は、点火制御装置20からの信号(すなわち、点火回数信号IGM)の入力回数を読み込む。すなわち、点火コイル劣化判定部14は、点火回数カウンタ11のカウント値(以下、点火回数カウント値という。)を読み込む。
次に、ステップS2では、点火コイル劣化判定部14は、前記ステップS1で読み込んだ点火回数カウント値が点火回数判定用の回数内にあるか否かを判定する。具体的には、点火コイル劣化判定部14は、点火回数カウント値が点火回数判定用下限値よりも大きくかつ点火回数判定用上限値未満であるか否かを判定する。ここで、点火回数判定用の回数や点火回数判定用下限値、点火回数判定用上限値は、一回の多重点火における正常な点火回数を基に設定された値である。例えば、これらの値は、実験的、経験的、又は理論的に予め設定された値である。
点火コイル劣化判定部14は、点火回数カウント値が点火回数判定用の回数内にあると判定すると(点火回数判定用下限値<点火回数カウント値<点火回数判定用上限値)、ステップS3に進む。また、点火コイル劣化判定部14は、それ以外であると判定すると(点火回数カウント値≦点火回数判定用下限値、又は点火回数カウント値≧点火回数判定用上限値)、ステップS6に進む。
ステップS3では、点火コイル劣化判定部14は、正常判定結果カウンタ12を1増加させる。すなわち、点火コイル劣化判定部14は、正常点火(すなわち、点火回数カウント値が点火回数判定用の回数内となる多重点火)1回につき正常判定結果カウンタ12を1増加させる。
次に、ステップS4では、点火コイル劣化判定部14は、正常判定結果カウンタ12のカウンタ値が正常判定用しきい値以上であるか否かを判定する。ここで、正常判定用しきい値は、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されたしきい値である。点火コイル劣化判定部14は、正常判定結果カウンタ12のカウンタ値が正常判定用しきい値以上であると判定すると(正常判定結果カウンタ12のカウンタ値≧正常判定用しきい値)、ステップS5に進む。また、点火コイル劣化判定部14は、正常判定結果カウンタ12のカウンタ値が正常判定用しきい値未満であると判定すると(正常判定結果カウンタ12のカウンタ値<正常判定用しきい値)、前記ステップS1から再び処理を開始する。
ステップS5では、点火コイル劣化判定部14は、正常判定結果カウンタ12及び異常判定結果カウンタ13をリセットする(正常判定結果カウンタ12のカウント値=0、異常判定結果カウンタ13のカウント値=0)。そして、点火コイル劣化判定部14は、当該図4に示す処理を終了する。
一方、ステップS6では、点火コイル劣化判定部14は、異常判定結果カウンタ13を1増加させる。すなわち、点火コイル劣化判定部14は、異常点火(すなわち、点火回数カウント値が点火回数判定用の回数外となる多重点火)1回につき異常判定結果カウンタ13を1増加させる。
次に、ステップS7では、点火コイル劣化判定部14は、異常判定結果カウンタ13のカウンタ値が異常判定用しきい値以上であるか否かを判定する。ここで、異常判定用しきい値は、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されたしきい値である。点火コイル劣化判定部14は、異常判定結果カウンタ13のカウンタ値が異常判定用しきい値以上であると判定すると(異常判定結果カウンタ13のカウンタ値≧異常判定用しきい値)、ステップS8に進む。また、点火コイル劣化判定部14は、異常判定結果カウンタ13のカウンタ値が異常判定用しきい値未満であると判定すると(異常判定結果カウンタ13のカウンタ値<異常判定用しきい値)、前記ステップS1から再び処理を開始する。
ステップS8では、点火コイル劣化判定部14は、点火コイル26が劣化していると決定する。そして、点火コイル劣化判定部14は、当該図4に示す処理を終了する。
以上、エンジン制御装置10及び点火制御装置20の構成を説明した。
ここで、本実施形態では、エンジンが多気筒エンジンであり、各気筒毎に点火制御が行われる。そのため、内燃機関の点火装置1は、点火制御装置20の各気筒毎に図1に示すような点火制御装置20(すなわち、点火コイル26等)及び点火プラグ40を有している。よって、エンジン制御装置10は、各点火制御装置20に点火制御信号IGTを出力する。そして、各点火制御装置20は、エンジン制御装置10からの点火制御信号IGTを基に、各気筒の点火プラグ40を点火制御して多重点火を行う。一方、エンジン制御装置10は、各点火制御装置20からの点火回数信号IGMを基に各気筒の点火状態を判定する。すなわち、エンジン制御装置10は、各気筒毎の前記図3に示す構成及び図4に示す処理によって、各気筒毎の点火状態を判定する。
(動作、作用等)
次に、内燃機関の点火装置1における動作、作用等を説明する。
エンジン制御装置10からの点火制御信号IGTが点火制御装置20に入力されると、点火制御装置20内の信号処理部32は、点火制御信号IGTを構成する第1及び第2点火パルスSG1,SG2を基にトランジスタ25をON及びOFF動作させる。これによって、多重点火が実行される。このとき、点火制御装置20内では、2次検流部30が二次コイル28の電流を検出し、インピーダンス変換部31が、2次検流部30が出力した二次コイル28の電流値から点火回数信号IGMを生成する。そして、インピーダンス変換部31は、生成した点火回数信号IGMをエンジン制御装置10に出力する。このとき、点火回数信号IGMは、多重点火における点火回数に応じた山の数又は谷の数を有する。
エンジン制御装置10は、点火制御装置20(具体的にはインピーダンス変換部31)からの点火回数信号IGMの入力回数(具体的には、山の数又は谷の数)を点火回数カウンタ11でカウントする(前記ステップS1)。
その後、エンジン制御装置10は、点火回数カウンタ11のカウント値を読み込み、読み込んだ点火回数カウント値が点火回数判定用の回数内にある場合(点火回数判定用下限値<点火回数カウント値<点火回数判定用上限値)、正常判定結果カウンタ12を1増加させる(前記ステップS2、前記ステップS3)。そして、エンジン制御装置10は、正常判定結果カウンタ12のカウンタ値が正常判定用しきい値以上である場合、正常判定結果カウンタ12及び異常判定結果カウンタ13をリセットする(前記ステップS4、前記ステップS5)。
また、エンジン制御装置10は、点火回数カウント値が点火回数判定用の回数内にない場合(点火回数カウント値≦点火回数判定用下限値、又は点火回数カウント値≧点火回数判定用上限値)、異常判定結果カウンタ13を1増加させる(前記ステップS2、前記ステップS6)。そして、エンジン制御装置10は、異常判定結果カウンタ13のカウンタ値が異常判定用しきい値以上である場合、点火コイル26が劣化していると決定する(前記ステップS7、前記ステップS8)。
以上のように、エンジン制御装置10は、多重点火を実行したときに、その際に得られ二次コイル28の電流を基に、当該多重点火における点火回数を計数する。そして、エンジン制御装置10は、その点火回数が点火回数判定用の回数内であるとき、すなわち、多重点火が正常に行われたと判断できるとき、正常判定結果カウンタ12を1増加させる。一方、エンジン制御装置10は、点火回数が点火回数判定用の回数外であるとき、すなわち、多重点火が異常であると判断できるとき、異常判定結果カウンタ13を1増加させる。
エンジン制御装置10は、このようにして正常判定結果カウンタ12及び異常判定結果カウンタ13を増加させつつも、正常な多重点火を行った回数(すなわち、正常点火の履歴)が正常判定用しきい値以上になったとき、正常判定結果カウンタ12及び異常判定結果カウンタ13をリセットする。その一方で、エンジン制御装置10は、異常な多重点火の回数(すなわち、異常点火の履歴)が異常判定用しきい値以上になったときに、点火コイル26が劣化していると決定する。
なお、前述の実施形態の説明において、点火制御装置20は、例えば、制御部を構成する。また、2次検流部は、例えば、電流検出部を構成する。また、インピーダンス変換部は、例えば、信号生成部を構成する。また、点火回数カウンタ11は、例えば、信号数計数部を構成する。また、正常判定結果カウンタ12は、例えば、正常判定回数計数部を構成する。また、異常判定結果カウンタ13は、例えば、異常判定回数計数部を構成する。また、点火コイル劣化判定部14は、判定部に加えて、初期化部及び異常決定部をも構成する。
(本実施形態の変形例)
本実施形態では、前述のような構成によって処理されることに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、点火制御装置20において2次検流部30からの電流値を点火回数信号IGMに変換することに限定されるものではない。すなわち例えば、本実施形態では、エンジン制御装置10において2次検流部30からの電流値を点火回数信号IGMに変換することができる。
また、本実施形態では、エンジン制御装置10において点火状態の判定を行うことに限定されるものではない。すなわち例えば、本実施形態では、点火制御装置20が点火回数カウンタ11、正常判定結果カウンタ12、異常判定結果カウンタ13、及び点火コイル劣化判定部14等を有して、点火状態の判定を行うことができる。
また、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項1により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 内燃機関の点火装置、10 エンジン制御装置、11 点火回数カウンタ、12 正常判定結果カウンタ、13 異常判定結果カウンタ、14 点火コイル劣化判定部、20 点火制御装置、26 点火コイル、27 一次コイル、28 二次コイル、29 1次検流部、30 2次検流部、31 インピーダンス変換部、32 信号処理部

Claims (2)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドに配置され火花放電を行う点火プラグと、一次コイルと前記点火プラグに接続されている二次コイルとが電磁結合された点火コイルと、前記一次コイルの通電及び前記通電の遮断を行って前記一次コイルに流れる電流によって前記二次コイルに高電圧を発生させて前記点火プラグを火花放電させる制御部とを有し、内燃機関の一回の燃焼行程の間に前記制御部が前記二次コイルに高電圧を複数回発生させて前記点火プラグを多重点火させる点火装置における前記内燃機関の点火状態を判定する内燃機関の点火状態判定装置において、
    前記二次コイルに流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した電流の波形の山又は谷を検出したときに点火回数判定用信号を生成する信号生成部と、
    前記信号生成部が生成した点火回数判定用信号の数を計数する信号数計数部と、
    前記信号数計数部の計数値を基に、前記点火コイルの正常及び異常を判定する判定部と、
    前記計数値が予め設定された値の範囲内であることで前記判定部が前記点火コイルが正常であると判定した回数を計数する正常判定回数計数部と、
    前記計数値が予め設定された値の範囲外であることで前記判定部が前記点火コイルが異常であると判定した回数を計数する異常判定回数計数部と、
    前記正常判定回数計数部の計数値が予め設定された第1設定計数値以上であると判定すると前記正常判定回数計数部及び前記異常判定回数計数部それぞれの計数値を初期化する初期化部と、
    前記異常判定回数計数部の計数値が予め設定された第2設定計数値以上であると判定すると前記点火コイルが異常であると決定する異常決定部と、
    を有することを特徴とする内燃機関の点火状態判定装置。
  2. 前記内燃機関は、多気筒の内燃機関であり、各気筒は、前記点火プラグ及び前記点火コイルをそれぞれ有し、
    前記各気筒毎に対応させて前記電流検出部、前記信号生成部、前記信号計数部、及び前記判定部を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火状態判定装置。
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