JP5920556B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆるハイブリット方式の自動焦点機能を備えた撮像装置に関するものであって、視差検出AF方式に用いる測距用レンズの前方に遮蔽物があっても、精度よく被写体までの距離を測定することができる撮像装置及び撮像方法に関するものである。
被写体までの距離を測定して自動的に合焦する機能を備える撮像装置において、撮像光学系のレンズを駆動しながら取得した画像データの輝度に基づいて、自動的に合焦する自動焦点検出方式(以下「コントラストAF方式」という。)と、撮像光学系とは別の光学系(以下「測距光学系」という。)に備わる2つの撮像素子によって取得された画像データに基づいて視差を算出し、この視差を用いて三角測量の原理により、被写体までの距離を算出する自動焦点検出方式(以下「視差検出AF方式」という。)が知られている。
コントラストAF方式と視差検出AF方式には、それぞれ一長一短がある。そこで、これらを組み合わせて用い、より素早く正確に合焦処理を行うハイブリット方式が知られている(例えば、特許文献1を参照)。ハイブリット方式は、まず、視差検出AF方式によって、被写体までの距離を算出し、この算出された距離に応じて、フォーカスレンズを移動させる。その後、移動したレンズ位置を中心としてフォーカスレンズを所定の範囲内で駆動してコントラストAF方式による焦点検出処理を行う方式である。ハイブリッド方式は、画像を用いた演算処理だけで距離を算出することができる視差検出AF方式によって被写体までの距離を算出し、その後、距離に応じたレンズ位置に撮像光学系のレンズを移動させて、特定された距離付近のみコントラストAF方式による合焦処理を行うので、レンズを駆動させながら画像データを取得して輝度を算出し、さらに輝度の最大値を判定するという処理を、わずかな範囲で行えばよく、レンズ駆動範囲の全範囲において、輝度算出して判定する従来の合焦処理に比べて、合焦位置を素早く特定することができる。このように、ハイブリッドAF方式によって、従来の合焦処理よりも、早くより正確に合焦位置を特定することができる。
しかし、ハイブリットAF方式にも課題がある。視差検出AF方式に用いられる測距光学系のレンズが、撮像装置の筐体の前面側に配置されることから、撮影操作時に遮蔽物によって、測距光学系を用いた視差検出AF方式を正確に実行できないことがある。すなわち、測距光学系のレンズが配置される位置は、撮像装置のレリーズスイッチ(シャッターボタン)が配置されている位置の近傍になるため、操作者が撮像操作のために撮像装置の筐体を保持すると、その指の一部が測距光学系のレンズにかかることがあるからである。測距光学系のレンズに指がかかると、視差検出AF方式が使用する撮像素子が、正常な画像データを取得することができない。また、視差検出AF方式は、2つの画像データの相関によって算出された算出によって距離を求める方式であるから、正常な画像データを取得することができないと、正確な距離の算出をすることができない。
仮に、撮像装置の操作者の指が測距光学系のレンズを完全に覆う状態でなくても、レンズ前方に指などの遮蔽物があれば、取得できる画像データの輝度は低くなる(暗くなる)から、相関の算出が困難となる。また、測距用レンズの片方のレンズ側にのみ遮蔽物がかかると、相関演算による視差が本来の視差とは異なる値になり、距離を正確に算出することができなくなる。視差検出AF方式によって算出された距離が誤っていると、その後行われるコントラストAF方式による合焦処理に時間がかかったり、合焦不能となったり、複数の不具合が生じる原因となる。このように、測距光学系のレンズ前に遮蔽物が存在すると、合焦処理を精度よく素早く行うことができなくなる。
このような課題に対処するため、視差検出AF方式に用いる2つの画像データの明るさの差が所定の閾値よりも小さいときは、ハイブリット方式の合焦処理を行い、閾値よりも大きいときは、視差検出AF方式を行わずに、最初からコントラストAF方式の合焦処理だけを行うことで、測距光学系の前方に遮蔽物があっても、できるだけ早く合焦処理を行う撮像装置が知られている(特許文献2を参照)。
しかし、特許文献2記載の撮像装置は、測距光学系が取得した画像データの輝度の差が閾値を超えてはいるが、相関演算に不適な画像データであるか否かの判定をすることはできない。測距光学系のレンズ前方に遮蔽物がある状態は様々であるが、遮蔽物によって測距光学系が取得する画像データが、視差演算に用いても問題がないレベルであるか否かを事前に判定し、問題がなければハイブリットAF方式を採用し、問題があれば、コントラストAF方式のみを用いて合焦処理を行うことで、視差検出AF方式の課題を解消し、ハイブリットAF方式の精度をより高める方式が望まれている。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、視差検出AF方式に用いる測距光学系の画像データ取得を阻害する遮蔽物(例えば、指)があるか否かをより正確に判定することができ、従来に比べてより早く正確に被写体までの距離を特定することができる合焦機能を備えた撮像装置と撮像方法を提供することを目的とする。
本発明は、被写体からの入射光を結像する第1測距レンズ及び第2測距レンズと、上記第1測距レンズで結像される第1測距画像を出力する第1測距素子と、上記第2測距レンズで結像される第2測距画像を出力する第2測距素子と、を備え、三角測量方式により上記被写体までの距離を測距する測距手段を有する撮像装置であって、上記第1測距画像の第1テクスチャ値と上記第2測距画像の第2テクスチャ値との差が所定の範囲外であるとき、上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する遮蔽を検出上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する遮蔽を検出し、また、上記第1測距画像第1テクスチャ値と上記第2測距画像第2テクスチャ差が所定の範囲内であり、かつ、上記第1測距画像の輝度の平均値と上記第2測距画像の輝度の平均値の差が所定の範囲よりも大きいとき、上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する遮蔽を検出する遮蔽検出手段と、を有してなることを主な特徴とする。
本発明によれば、画像データのテクスチャ情報を用いて視差検出AF方式による距離の算出を行うことで、測距光学系に用いるレンズの前に遮蔽物があっても、正確な焦点距離を算出することができる。
本発明に係る撮像装置の例を示す外観斜視図であって、(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図、の例である。 上記撮像装置の例を示す正面透視斜視図である。 上記撮像装置の例を示す機能ブロック図である。 上記撮像装置における「指がかり」状態の例を示す模式図である 上記撮像装置の測距素子が出力する画像の輝度の例を示すグラフである。 上記撮像装置が実行する測距方法が用いるテクスチャ値を説明する模式図である。 上記撮像装置における「指がかり」状態にあるときのテクスチャ値の例を示すグラフである。 上記撮像装置が実行する撮像方法の例を示すフローチャートである。 上記撮像装置が実行する撮像方法の別の例を示すフローチャートである。 上記撮像装置が実行する撮像方法のさらに別の例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る撮像装置および撮像方法の実施形態について図面を用いながら説明する。図1は、本発明に係る撮像装置の例を示す外観斜視図であって、(a)は正面斜視図を、(b)は背面斜視図を、それぞれ示している。図1(a)において撮像装置1の正面側には、フォーカスレンズを含む撮影レンズ21が設けられている。以下、この撮影レンズ21を介し、内部に備える撮像素子で被写体の画像を取得する光学系を、「撮像光学系20」という。また、撮像装置1の正面部分には、撮像光学系20の斜め上方に、2つの測距レンズ31aと31bが設けられている。以下、この測距レンズ31aと31bを介して測距対象とする被写体の画像を取得する光学系を「測距光学系30」という。このように、撮像装置1は、2つの光学系(撮像光学系20と測距光学系30)を有してなる。撮像光学系20はコントラストAF方式に用いられる。測距光学系30は視差検出AF方式に用いられる。なお、撮像光学系20は、本発明に係る撮像装置における撮像手段である。また、測距光学系30は、本発明に係る撮像装置における測距手段である。
また撮像装置1は、図1(b)に示すように、シャッタースイッチSW1と、撮影モードを選択するためのモードダイヤルSW2と、を上面に有してなる。シャッタースイッチSW1は、内部に2つのスイッチを有しており、シャッタースイッチSW1を半押しすると第1レリーズ信号を発し、シャッタースイッチSW1を全押しすると第2レリーズ信号を発する構成を備えている。また、撮像装置1には、撮像光学系20が取得した被写体画像(スルー画)を表示する表示部12と、撮像装置1の動作に係る各種設定情報の変更操作を行うジョグスイッチSW3が背面側に配置されている。表示部12は、撮像装置1の動作に係る各種設定情報の表示にも用いられる。
図2は、本実施例に係る撮像装置1の正面透視斜視図である。図2に示すように、撮像装置1の内部には、撮像レンズ21を介して被写体Xの画像を取得する撮像素子22が備わっている。また、第1測距レンズ31aと第2測距レンズ31bを介して被写体Xの画像を取得する1対の撮像素子である、第1測距素子32aと第2測距素子32bが備わっている。第1測距素子32aと第2測距素子32bが取得した画像を用いて相関演算を行うことで、視差を算出することができ、この視差を用いて被写体Xまでの距離を算出することができる。なお、本発明に係る撮像装置1が実行する視差検出AF方式は周知のものである。よって、第1測距素子32aが取得した第1測距画像と第2測距素子32bが取得した第2測距画像によって視差を算出するための相関演算と、視差によって距離を算出する測距演算の詳細な説明は省略する。
図1と図2から明らかなように、本実施例に係る撮像装置1において、測距光学系30の配置されている位置は、シャッタースイッチSW1の近くである。操作者が撮像操作を行うときは、シャッタースイッチSW1に指をかけて押下できるように、その他の指で撮像装置1の筐体を保持することになる。よって、撮像装置1の前面に複数の指がかかる状態となる。この指が第1測距レンズ31aや第2測距レンズ31bの前面にくると測距光学系30に対する遮蔽物となる。
次に、図3を用いて本発明に係る撮像装置の機能ブロックの例について説明する。本実施例に係る撮像装置1の動作処理(機能)は、CPU13によって実行される撮像プログラムによって制御される。CPU13は、レンズ駆動部24を介してズームレンズとフォーカスレンズを含む撮影レンズ21の制御と、絞り・シャッター23の動作制御をする。また、CPU13は測距光学系30の画像取得動作を制御する。換言すれば、CPU13がコントラストAF方式に係る合焦処理と、視差検出AF方式に係る合焦処理と、を制御する。
撮影レンズ21を介して撮像素子22の受光面上に結像した被写体像は電気信号に変換され、CDS部11にて実行される相関二重サンプリング処理とA/D変換処理が施されて画像データに変換される。変換された画像データはDSP10に入力される。
DSP10は、入力された画像データに対して各種画像処理を施すものである。たとえば、画像データをYUV形式(Yは輝度データ、UVは色差データ)に変換するための画像フォーマットを変換する画像変換機能を備える。YUVデータをJPEG方式に準拠した圧縮方式にて圧縮、または圧縮された画像を伸長するための、圧縮・伸長機能も備える。
撮像素子22から出力されCDS部11によってデジタル変換された画像データがDSP10に入力されるタイミングの制御は、CCD駆動部25を介してCPU13によって行われる。DSP10に入力される画像データはRAW−RGBデータである。DSP10は、RAW−RGBデータをYUV形式の画像データに変換する処理を行い、YUVデータをJPEG形式に圧縮する処理を行う。これらの画像信号処理が行われた後に画像データは、メモリ14に保存されて、メモリカードに画像ファイルとして記録される。YUVデータのYUVは輝度データ(Y)と、色差U、Vの情報によって画像データを構成する色を表現するものである。色差(U)は輝度データと青色(B)成分データの差分であり、色差(V)は輝度データと赤色(R)成分データの差分である。また、DSP10は、入力された画像データを表示部12に出力する。表示部12には撮影レンズ21を介して取得した被写体像に係る画像が表示される。
また、CPU13は、レリーズボタンSW1、モードダイヤルSW2、ジョグスイッチSW3の操作によって発せされる動作信号に応じて所定の処理を行う。例えばレリーズボタンSW1からの第1レリーズ信号に応じて測距光学系30を用いた視差検出AF方式による合焦処理と、コントラストAF処理を実行する。
また、CPU13は、レリーズボタンSW2から第2レリーズ信号に応じて撮像処理を行う。ストロボ発光部17は発光用のメインコンデンサ等を有しており、CPU13がメインコンデンサの充電電圧を検出して発光動作の制御を行う。また、CPU13は通信ドライバ18を介して接続する外部装置との通信制御も行う。
測距光学系30が備える2つの2次元撮像素子(第1測距素子32aと第2測距素子32b)によって取得された二つの画像(第1測距画像と第2測距画像)によって、測距部31が視差検出AF方式によって被写体までの距離を算出する。テクスチャ算出部32は測距光学系30から得られた画像が、測距部31にて実行される演算処理において、十分な図柄であるか否かを判定するための指標(以下、「テクスチャ値」という。)を、測距光学系30から得られた画像を用いて算出する。測距センサ平均輝度算出部33は、測距光学系30から得られた画像の平均輝度を算出する。主像LV算出部34では撮像光学系20で取得された画像から、被写体の光値LV(ライトバリュー)を算出する。
次に、本実施例に係る撮像装置1の動作について説明をする。撮像装置1の電源が入った状態で撮影者がモードダイヤルSW2を操作して記録モードを選択するか、または、電源が入っていない状態で撮影者がモードダイヤルSW2を操作し記録モードを選択してから電源を入れると、まず、撮像装置1の各処理部を構成するハードウェアの初期化処理が行われる。
初期化処理が終了した後、撮影レンズ21を被写体に向けると、被写体画像が撮影レンズ21を介して撮像素子22の受光面上に結像されて、これに応じた電気信号(アナログRGB画像信号)が撮像素子22から出力され、F/E部11を介してデジタルデータであるRAW−RGBデータに変換される。このRAW−RGBデータがDSP10に入力されて一旦メモリ14に保存された後に、メモリ14から読み出されて表示部12に表示可能な形式であるYUVデータにDSP10において変換される。変換されたYUVデータは再度、メモリ14に保存される。その後、メモリ14から読み出されたYUVデータは、DSP10を介して表示部12に送られて、スルー画(モニタリング画像)として表示される。表示部12にスルー画が表示されている状態(モニタリング状態)では、DSP10が画素数の間引き処理を行って、1秒間に30フレーム(30画像)で、メモリ14から読み出される。ここでいうモニタリングとは、撮像光学系20を介して取得した被写体像が表示部12に表示されている状態であって、レリーズボタンSW1が操作されていない状態(レリーズ信号が発せされていない状態)をいう。モニタリング処理が行われている間は、AE処理、AWB処理が行われる。
AE処理とAWB処理は、画像データから算出するAE評価値とAWB評価値によって行われる。AE評価値とAWB評価値は、DSP10に入力されるRAW−RGBデータのRGB値のそれぞれの積分値から算出される。例えば、撮像素子22の全画素の受光面に対応した画面を256エリアに等分割(水平16分割、垂直16分割)し、それぞれのエリアのRGB値を積算することで算出される。このAE評価値とAWB評価値はCPU13において算出され、それぞれが所定の値になるように、CCD駆動部25に対して電子シャッターの動作パラメータである「電子シャッター秒時」がセットされる。
CCD駆動部25にセットできる電子シャッター秒時には所定の範囲があり、範囲を超えて設定することはできない。CPU13において、AE評価値とAWB評価値を判定した結果、電子シャッター秒時が設定可能範囲を超えるときは、レンズ駆動部24を介して絞り・シャッター23の絞り径を変更し、また、撮像素子22における倍率を変更して電子シャッター秒時が所定の範囲内になるように調整処理が行われる。また、CPU13は、DSP10の画像処理色パラメータを調整したりするフィードバック制御も行う。モニタリング処理と操作部16の状態検知処理は、20msごとの定期タイマ割り込み処理によって実行される。
第1レリーズ信号が検出されたときに行われるAE処理は、撮影レンズ21を介して取得した被写体像に係る画像データを上記したAE評価値を用いてDSP10において評価し、撮影露出時に対するCCD駆動部25に設定する撮像素子22の露光時間値と増幅率を決める。AE処理に続いて行われるAF処理(合焦処理)においては、まず、視差検出AF方式を用いて被写体までの距離を算出し、算出結果を用いてレンズ駆動部24によって撮影レンズ21を移動させる。その後、コントラストAF方式による合焦処理が行われて被写体に合焦される。そこで、第2レリーズ信号が検出されれば、合焦位置にある撮影レンズ21を介して取得した被写体像に係る画像データに、上記の所定の画像処理が行われて、メモリカード15に記録する、撮影処理が行われる。
次に、本発明に係る撮像装置において実行される撮像方法の実施形態について説明する。本発明に係る撮像装置はハイブリットAF方式によって合焦を行うが、特徴的な処理は視差検出AF方式による合焦処理を行う前に実行される。そこで、本発明に係る撮像装置が実行する撮像方法において、特徴ある処理の例について説明する。
測距光学系30が視差検出AF方式に用いる画像を取得するための阻害要因となる「遮蔽状態」と「遮蔽による弊害」について説明する。図4は、撮像装置1の前面に配置されている測距光学系30の遮蔽状態の代表例として「指がかり」状態の例を示す模式図である。「指がかり」とは、測距光学系30が備える第1測距レンズ31aと第2測距レンズ31bのいずれか、または、片一方の前方に当該撮像装置の操作者の指があって、測距光学系30によって視差検出AF方式による距離の算出に必要な画像取得の邪魔になる状態をいう。なお、測距光学系の遮蔽物には、操作者の指以外にも、例えば撮像装置1に取り付けられたストラップなども考えられる。
図4(a)は、操作者の指2が第1測距レンズ31aにかかっている「指がかり状態」の例を示している。図4(b)と図4(c)は、撮像装置1を上から見た状態を示している。測距光学系30に対する指がかり状態は、複数の態様が想定される。図4(b)に示すように、操作者の指2が測距光学系30に密接している場合と、図4(c)に示すように、操作者の指2が測距光学系30に密接はしていないが、測距光学系30の前方にあって、画像の取得の邪魔になっている場合、がある。図4(b)の状態のとき、第1測距素子32aから取得される画像は暗く、相関演算に用いる画像としては不適当である。一方、図4(c)の状態のとき、第1測距素子32aから取得される画像は、第2測距素子32bとは異なる画像となる。すなわち、第1測距素子32aでは、指2の至近距離の画像が取得される。
図4(b)に示す状態においては、第1画像と第2画像の輝度を比較すれば、その差が十分に大きいから、輝度の差が所定の閾値を超えているときは、視差検出AF方式による測距が正常に行えないことを判定することができる。しかし、図4(c)に示す状態においては、第1画像と第2画像の「図柄」は全く異なるものではあるが、輝度の差はさほど生じない。なぜならば、遮蔽物である指2が第1測距レンズ31aに密接しているわけではないので、取得できる画像の明るさは一定のレベル以上になっているからである。よって、図4(c)に示す指がかり状態においては、第1画像と第2画像の輝度の差のみで判定をしても、指がかり状態を正しく判定することはできない。
図5は図4(b)のような指がかり状態にあるときに、第1測距素子32aが出力する第1画像の輝度の例を示すグラフである。図5に示す輝度は、指2が第1測距レンズ31aに密接してはいるが、第1測距レンズの全面を覆ってはいない状態の例である。図5において、縦軸は輝度、横軸に第1測距素子32aの水平位置を示している。図5に示すように、指2がかかっていない部分(B)の輝度は、所定の大きさを示している。しかし、指2がかかっている領域(A)の輝度は低く、ほぼゼロである。従って、指がかかっている第1測距素子32aから出力される第1画像の輝度の平均値は、指がかかっていない第2測距素子32bから出力される第2画像の輝度の平均値よりも小さくなり、その差には所定の大きさがある。本来は第1画像も第2画像も同じ被写体の画像であって、輝度の平均値の差は、ほとんどゼロのはずであるから、輝度平均値の差が所定の閾値を超えているか否かを判定することで、図4(b)のような指がかり状態であるか否かの判定をすることができる。しかし、図4(c)に示すような指がかり状態においては、輝度平均値の差が小さくなるので、判定が困難となる。
そこで、本実施例に係る撮像装置1は、輝度平均値ではなく、テクスチャ値を用いて指がかり状態の判定を行う。テクスチャ値とは、視差検出AF方式によって距離を算出するための第1画像と第2画像が、相関演算を精度よく行うために十分な「図柄」であるか否かを示す指標をいう。図6を用いて、テクスチャ値の例を説明する。図6(a)は、測距光学系30が取得する画像の例を示している。図6(b)は、図6(a)に示した画像3のテクスチャ値の例を示している。テクスチャ値は、画素ごとに算出される値であって、画像に含まれる画素の輝度に、3×3で(−1、0、1)の係数をかけるフィルタ処理によって算出される値である。図(a)の画像3のように、コントラストが高い図柄のテクスチャ値を算出すると、画像3の白と黒のエッジ部分のテクスチャ値は高くなり、それ以外の部分のテクスチャ値は低くなる。図(b)に示すように、白と黒のエッジ部分のテクスチャ値が最も大きくなる。逆に、画像3のコントラストが低いとき、たとえば画像3に何も図柄がないときは、テクスチャ値が低くなる。テクスチャ値の算出は、画像を構成するすべての画素に対して行ってもよいが、所定の画素単位で行ってもよい。例えば、8画素ごとにテクスチャ値の算出を行ってもよい。所定の画素単位でテクスチャ値を算出することで、演算処理に係る時間を短縮することができる。
次に、指がかり状態にあるときの画像データによるテクスチャ値について図7を用いて説明する。図7は図5に示す指がかり状態にあるときの、第1測距素子32aにおいて取得される第1画像のテクスチャ値の例(b)と、第2測距素子32bにおいて取得される第2画像のテクスチャ値の例(a)である。図7(a)に示す第2測距素子32bに係るテクスチャ値は、被写体の画像に係るものであるから、画像全体にコントラスト部分が分布しており、テクスチャ値が大きくなるポイントが、画像全体に存在する。しかし、第1測距素子32aにおいて取得される第1画像には、指2が含まれている。この指2に該当する部分の画像はコントラストが低くなる。
そうすると、第1画像と第2画像のテクスチャ値の平均値を比較することで、指がかり状態にあるか否かを判定することができる。また、第1画像と第2画像のテクスチャ値が、予め規定した閾値を超えるポイントの数を比較することで、指がかり状態にあるか否かを判定することができる。
このように、本発明に係る撮像装置は、測距光学系に遮蔽物があり、輝度の平均値の比較のみでは遮蔽状態の有無を正確に判定することができないときであっても、テクスチャ値を指標として用いることで、正確に遮蔽状態を判定することができる。以下、本発明に係る撮像方法の実施形態について、フローチャートを用いて説明する。
図8は、本発明に係る撮像装置が合焦処理を行うにあたり、視差検出AF方式の測距処理を行う前に実行される指がかり判定処理の例を示すフローチャートである。図8において、各処理ステップはS10、S20のように表す。まず、本実施例に係る撮像装置1の動作が開始された後、レリーズスイッチSW1が押下されるなどの撮像処理のトリガーとなる所定の操作が検知されたとき、測距光学系30が備える第1測距素子32aと第2測距素子32bはそれぞれ、第1画像と第2画像を出力する。出力された各画像に対して、テクスチャ算出部32がテクスチャ値を算出する。テクスチャ値の算出は、後述するように各画像を構成するすべての画素に対して行ってもよいし、算出ポイントをある程度間引いて行ってもよい。例えば、8画素単位でテクスチャ値を算出してもよい。次に、算出された各テクスチャ値と、予め規定している閾値と、を比較し、閾値を超えているテクスチャ値の個数をカウントする(S10)。この閾値を超えているテクスチャ値を「有効テクスチャ値」という。
次に、算出された第1画像に係る有効テクスチャ値の数と、第2画像に係る有効テクスチャ値の数の差分を算出し、この差分と予め規定する閾値と比較する(S20)。比較した結果、第1画像に係る有効テクスチャ値の数と第2画像に係る有効テクスチャ値の数の差が、閾値よりも低い場合(S20のNO)、指がかり状態ではないと判定し、通常の視差検出AF方式による合焦処理を実行する(S60)。
第1画像に係る有効テクスチャ値の数と第2画像に係る有効テクスチャ値の数の差が、閾値よりも高い場合(S20のYES)、第1画像に係る有効テクスチャ値の数と第2画像に係る有効テクスチャ値の数の、どちらが大きいか判定する処理を行う(S30)。比較の結果、第1測距素子32aに係る有効テクスチャ値の数が小さく、第2測距素子32bに係る有効テクスチャ値の数が大きいとき(S30のYES)、撮像装置1の背面側からみて右側に位置する第1測距素子32aが「指がかり状態」であると判定して、視差検出AF方式による合焦処理は行わず(測距NG)、コントラストAF方式のみで合焦処理を行う(S40)。比較の結果、第1測距素子32aに係る有効テクスチャ値の数が大きく、第2測距素子32bに係る有効テクスチャ値の数が小さいとき(S30のNO)、撮像装置1の背面側からみて左側に位置する第1測距素子32aが「指がかり状態」であると判定して、視差検出AF方式による合焦処理は行わず(測距NG)とし、コントラストAF方式のみで合焦処理を行う(S50)。ここでは各撮像素子に係るテクスチャ値の差を、閾値以上のテクスチャ値を持つ画素数の差で比較したが、各撮像素子に係るテクスチャ値の平均値の差を用いて比較処理(S20、S30)を行ってもよい。
次に、本実施例に係る撮像装置1が実行する指がかり判定処理の別の例について図9
のフローチャートを用いて説明する。図9においても、各処理ステップはS10、S20のように表す。本実施例に係る撮像装置1の動作が開始されて、レリーズスイッチSW1が押下されるなどの、撮像処理のトリガーとなる所定の操作が行われたとき、測距光学系30が備える第1測距素子32aは第1画像を、第2測距素子32bは第2画像を、それぞれ出力する。出力された各画像に対して、テクスチャ算出部32がテクスチャ値を算出して、算出されたテクスチャ値のうち、予め規定されている閾値を超える「有効テクスチャ値」の数を算出する(S10)。
次に、算出された第1画像に係る有効テクスチャ値の数と、第2画像に係る有効テクスチャ値の数の差を予め規定する閾値と比較する(S20)。比較した結果、第1画像に係る有効テクスチャ値の数と第2画像に係る有効テクスチャ値の数の差が、閾値よりも低い場合(S20のNO)、指がかり状態であるか否かの判定は困難であると判定し、輝度平均値による判定処理を行う。そのために、まず、第1画像の輝度の平均値と、第2画像の輝度の平均値と、を算出する(S21)。次に、算出された輝度の平均値を比較する処理を行う(S22)。輝度平均値の差が予め規定した閾値よりも低ければ(S22のNO)第1測距レンズ31aと第2測距レンズ31bのいずれにも、指はかかっておらず、指がかり状態ではないと判定して、視差検出AF方式による合焦処理を実行する(S60)。
輝度平均値の差が予め規定した閾値よりも高ければ(S22のYES)、第1測距素子32aと第2測距素子32bのいずれかが「指がかり状態」にあると判定し、いずれの撮像素子側に指がかりが生じているかを判定する処理を行う(S23)。第1測距素子32aに係る輝度平均値が、第2測距素子32bに係る輝度の平均値よりも小さいとき(S23のYES)、撮像装置1の背面側からみて右側の第1測距素子32aが「指がかり状態」であると判定して、視差検出AF方式の合焦処理はNGであると判定し、コントラストAF方式のみを用いて合焦処理を行う(S40)。第1測距素子32aに係る輝度平均値が、第2測距素子32bに係る輝度の平均値よりも大きいとき(S23のNO)、撮像装置1の背面側からみて左側の第2測距素子32aが「指がかり状態」であると判定して、視差検出AF方式の合焦処理はNGであると判定し、コントラストAF方式のみを用いて合焦処理を行う(S50)。
なお、算出された有効テクスチャ値の数を比較した結果、第1測距素子32aに係る有効テクスチャ値と、第2測距素子32bに係る有効テクスチャ値の数の差が、予め規定した閾値よりも大きい場合(S20のYES)、その後に行われる右判定処理(S30)はすでに説明をした上記の実施例と同じであるから、説明を省略する。
以上のように、本実施例に係る撮像装置1によれば、視差検出AF方式に用いる画像データに基づいて、測距光学系30の前方に遮蔽物があるか否かを、テクスチャ値を用いた判定と、輝度平均値を用いた判定を組み合わせることで、より精度よく判定することができるので、視差の演算に用いる画像データが信頼できるものであるか否かを的確に判定することができ、撮像処理における合焦処理をより素早く正確に行うことができるようになる。
次に、本実施例に係る撮像装置1が実行する指がかり判定処理のさらに別の例について図10のフローチャートを用いて説明する。図10においても、各処理ステップはS10、S20のように表す。まず、本実施例に係る撮像装置1の動作が開始された後、レリーズスイッチSW1が押下されるなどの撮像処理のトリガーとなる所定の操作を検知されたとき、測距光学系30が備える第1測距素子32aと第2測距素子32bはそれぞれ、第1画像と第2画像を出力する。出力された各画像に対して、テクスチャ算出部32がテクスチャ値を算出し、予め規定している閾値を超える「有効テクスチャ値」の数を算出する(S10)。
次に、算出された第1画像に係る有効テクスチャ値の数と、第2画像に係る有効テクスチャ値の数の差を予め規定する閾値と比較する(S20)。比較した結果、第1画像に係る有効テクスチャ値の数と第2画像に係る有効テクスチャ値の数の差が、閾値よりも低い場合(S20のNO)、指がかり状態であるか否かの判定は困難であると判定し、輝度平均値による判定処理を行う。そのために、まず、第1画像の輝度の平均値と、第2画像の輝度の平均値と、を算出する(S21)。次に、算出された輝度の平均値を比較する処理を行う(S22)。輝度平均値の差が予め規定した閾値よりも低ければ(S22のNO)第1測距レンズ31aと第2測距レンズ31bのいずれかは、指がかり状態にはなっていないと判定し(S22のNO)、第1測距レンズ31aと第2測距レンズ31bの両方が遮蔽物によって、画像の取得を阻害されている状態にあるか否かを判定するための処理を行う。
まず、撮像光学系20の撮像素子22で得られる光量LV(光値)を算出する(S24)。光量は、主像LV算出部34において、撮像光学系20で取得された被写体輝度(Bv)と、センサ感度(Sv)に基づいて、BvとSvを加算することで算出される(LV=Bv+Sv)。次に、算出されたLV値が、測距光学系30が備える第1測距素子32aと第2測距素子32bの適正露出制御範囲内であるか否かの判定をする(S25)。LV値が適正露出制御範囲内であれば(S25のYES)、被写体輝度判定処理を行う(S26)。被写体の輝度が、目標輝度に対して予め規定された閾値よりも小さいとき(S26のYES)、測距レンズ31aと測距レンズ31bの両方の前方に遮断物が存在し、両方とも、指がかり状態(両指がかり)にあって、第1画像も第2画像も視差検出AF方式による合焦処理に用いることができないと判定する(S70)。この場合、視差検出AF方式を行わず、コントラストAF方式のみで合焦処理を行う。
被写体の輝度が、目標輝度に対して予め規定された閾値よりも大きいとき(S26のNO)、測距光学系30のレンズ31aとレンズ31bの前方には遮断物が存在せず、指がかり状態にはないと判定し、視差検出AF方式による合焦処理を行う(S60)。
算出されたLV値が、測距光学系30が備える第1測距素子32aと第2測距素子32bの適正露出制御範囲内ではなければ(S25のNO)、指がかり判定はできないと判定し(S80)、視差検出AF処理を行わずに、コントラストAF方式による合焦処理のみを実行する。
以上のように、本実施例に係る撮像装置によれば、ハイブリット方式の合焦処理を行うときに、先に実行される視差検出AF方式による合焦処理が正確に行えるように、遮蔽物が測距用レンズ31aおよび31bに密接していない状態であっても、測距光学系30の前方に遮蔽物があるか否かの判定を正確にすることができる。これによって、より正確に素早く合焦処理をすることができるようになる。
また、本実施例に係る撮像装置は、測距手段である測距光学系30に対して遮蔽物があることで、測距NGと判定されたときは、視差検出AF方式による合焦処理を行わないこととしているが、本発明に係る撮像装置はこれに限ることはなく、遮蔽物を検出して視差検出AF方式による合焦処理を行わないとき(測距NGのとき)に、報知手段によって、その旨を報知してもよい。報知の手段は、光、音、振動などである。報知の手段が光であれば、撮像装置1が備える表示部12に、その旨を知らせる表示をすればよい。また、報知の手段が音であれば、図示しないスピーカユニットから、その旨を知らせる音を出力すればよい。また、報知の手段が振動であれば、図示しない振動手段(バイブレータ)を動作させればよい。
また、測距NGと判定されたときは、視差検出AF方式による合焦処理を行わないだけでなく、撮像処理を中止してもよい。この場合、シャッタースイッチSW1が全押しされても、第2レリーズ信号が発せられずに、撮像処理が行えない状態とすることで、操作者に遮蔽状態を報知してもよい。
また、測距光学系30の前方に遮蔽物が存在するか否かの判定をするときに、測距光学系が備える第1測距素子32aと第2測距素子32bに係る画像データのみでは判断が困難なとき、撮像光学系20において取得された画像データを用いて、被写体の輝度を算出し、この輝度を用いて遮蔽物の判定処理を行うことで、より正確に素早く遮蔽状態の判定をすることができ、合焦処理を素早く正確に行うことができるようになる。
1 撮像装置
20 撮像光学系
21 撮像レンズ
22 撮像素子
30 測距光学系
31 測距用レンズ
32 撮像素子
特開2002−258147号公報 特開2008−145585号公報

Claims (14)

  1. 被写体からの入射光を結像する第1測距レンズ及び第2測距レンズと、
    上記第1測距レンズで結像される第1測距画像を出力する第1測距素子と、
    上記第2測距レンズで結像される第2測距画像を出力する第2測距素子と、を備え、
    三角測量方式により上記被写体までの距離を測距する測距手段を有する撮像装置であって、
    上記第1測距画像の第1テクスチャ値と上記第2測距画像の第2テクスチャ値との差が所定の範囲外であるとき、上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する遮蔽を検出し、また、上記第1測距画像第1テクスチャ値と上記第2測距画像第2テクスチャ差が所定の範囲内であり、かつ、上記第1測距画像の輝度の平均値と上記第2測距画像の輝度の平均値の差が所定の範囲よりも大きいとき、上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する遮蔽を検出する遮蔽検出手段と、
    を有してなることを特徴とする撮像装置。
  2. 上記遮蔽検出手段は、
    予め規定する閾値を超える上記第1テクスチャ値の個数と、予め規定する閾値を超える上記第2テクスチャ値の個数との差が、予め規定する数よりも低い場合、上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する遮蔽を検出する、
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 上記遮蔽検出手段における上記第1テクスチャ値と上記第2テクスチャ値を用いた比較は、予め規定する閾値を超える上記第1テクスチャ値の個数と、予め規定する閾値を超える上記第2テクスチャ値の個数との差が所定の範囲内であるか否かによる、
    請求項1記載の撮像装置。
  4. 撮像レンズで結像される上記被写体の像に応じた撮像画像を出力する撮像手段と、
    上記撮像画像の光値を算出する光値算出手段、を備え、
    上記遮蔽検出手段は、上記第1測距画像の輝度の平均値と上記第2測距画像の輝度の平均値との差が所定の範囲内であって、上記光値が所定の範囲内であるとき、上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する遮蔽を検出する、
    請求項1記載の撮像装置。
  5. 上記撮像手段は、上記遮蔽検出手段が上記遮蔽を検出したとき、上記撮像画像の出力を中止する、
    請求項4記載の撮像装置。
  6. 上記遮蔽検出手段が上記遮蔽を検出したとき、上記撮像画像のコントラスト値に基づいて上記被写体までの距離を測距するコントラスト測距手段を備える、
    請求項4記載の撮像装置。
  7. 上記遮蔽検出手段が上記遮蔽を検出したことを報知する報知手段を備える、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 被写体からの入射光を結像する第1測距レンズ及び第2測距レンズと、上記第1測距レンズで結像される第1測距画像を出力する第1測距素子と、上記第2測距レンズで結像される第2測距画像を出力する第2測距素子と、を備え、三角測量方式により上記被写体までの距離を測距する測距手段を有する撮像装置により実行される撮像方法であって、
    上記撮像装置が、
    上記第1測距画像第1テクスチャ値と上記第2測距画像第2テクスチャ値のそれぞれを算出するステップと、
    上記第1測距画像の輝度の平均値と上記第2測距画像の輝度の平均値を算出するステップと、
    上記第1テクスチャ値と上記第2テクスチャ値との差が所定の範囲外であるとき、上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する遮蔽を検出し、また、上記第1テクスチャ値と上記第2テクスチャ値の比較結果が所定の範囲内であり、かつ、上記第1測距画像に係る上記平均値と上記第2測距画像に係る上記平均値の差が所定の範囲よりも大きいとき、上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する遮蔽を検出するステップと、
    を有してなることを特徴とする撮像方法。
  9. 上記遮蔽を検出するステップは、予め規定する上記第1テクスチャ値の個数と、予め規定する閾値を超える上記第2テクスチャ値の個数との差が、予め規定する数よりも低いか否かを判定し、
    上記個数の差が予め規定する数よりも低い場合に、上記第1測距レンズ又は上記第2測距レンズのいずれかに対する上記遮蔽を検出する、
    請求項8記載の撮像方法
  10. 上記遮蔽を検出するステップにおける上記第1テクスチャ値と上記第2テクスチャ値を用いた比較は、予め規定する閾値を超える上記第1テクスチャ値の個数と、予め規定する閾値を超える上記第2テクスチャ値の個数との差が所定の範囲内であるか否かによる、
    請求項8記載の撮像方法。
  11. 撮像レンズで結像される上記被写体の像に応じた撮像画像を出力する撮像手段と、上記撮像画像の光値を算出する光値算出手段と、をさらに備える上記撮像装置において実行され、
    上記撮像画像の光値を算出するステップを有し、
    上記遮蔽を検出するステップは、上記第1測距画像に係る上記平均値と上記第2測距画像に係る上記平均値との差が所定の範囲内であって、上記光値が所定の範囲内であるとき、上記第1測距レンズまたは上記第2測距レンズのいずれかに対する上記遮蔽を検出する、
    請求項8記載の撮像方法。
  12. 上記測距手段に対する上記遮蔽を検出したとき、上記撮像画像の出力を中止するステップを有する、
    請求項11記載の撮像方法。
  13. 上記測距手段に対する上記遮蔽を検出したとき、上記撮像画像のコントラスト値に基づいて上記被写体までの距離を測距するステップを有する、
    請求項11記載の撮像方法。
  14. 上記測距手段に対する上記遮蔽を検出したとき、上記遮蔽を報知するステップを有する、
    請求項8乃至13のいずれかに記載の撮像方法。
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