JP5919925B2 - プログラム、情報処理装置、記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置に、印刷の設定条件を表示し、設定条件の設定を受け付けるステップと、文書データを印刷データに変換するステップと実行させるプログラムに関する。
PC(Personal Compueter)上でアプリケーションが扱う文書データをファクシミリ装置で送信することができる。この時、アプリケーションはファクシミリ装置とデータをやり取りするプリンタドライバ(正確にはPC-FAXドライバであるが、動作に共通部が多いのでプリンタドライバと称す)を呼び出し、ユーザが宛先などを設定することができるようになっている。
そして、このプリンタドライバに送付状追加機能がある。送付状とは送信される文書データの送信者や宛先等を明示的に示す紙面であり、文書データとは独立に生成される。
図1は、送付状の一例を模式的に示す図の一例である。「To」の下の行に送信者の「会社名」「部門名」「氏名」等が、「From」の下の行に宛先の「会社名」「部門名」「氏名」「電話」「FAX」などが表示されている。
プリンタドライバの送信設定に対し"送付状を追加する"と設定されている場合、プリンタドライバは、印刷開始(送信処理の開始)の後、かつ、1ページ目の文書データを印刷する前に送付状データの作成を行い、作成された送付状データを印刷してから文書データを印刷する。これにより、文書データの表紙として送付状が送信される。
ところが、ユーザによるFAX送信の開始操作後に、ユーザが宛先などを設定することは、従来は困難であるとされていた。そこで、FAX送信の開始後に、ユーザが宛先などを設定することを可能にする技術がいくつか考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
<Windows系OSの印刷時の仕組み>
従来の技術を説明するために、まず、Windows(登録商標。以下、省略する)系のOS(Operating System)の印刷時の仕組みについて説明する。Windows系OSの印刷時の仕組みとして、RAWスプール形式とEMFスプール形式という2つのスプール形式が存在する。
RAWスプール形式では、アプリケーションのプロセスで、アプリケーションからの印刷データをプリンタが解釈可能なデータに変換する印刷処理を行う。ユーザからみると印刷処理が完了するまでアプリケーションの操作ができない。
EMFスプール形式では、アプリケーションのプロセスで、アプリケーションからの印刷データをデバイスに依存しないEMFデータ形式(中間データ)に変換しスプールする。そして、スプーラプロセスでスプールされたEMFデータをプリンタが解釈可能なデータに変換する印刷処理を行う。ユーザにしてみると、アプリケーションプロセスでEMFデータへの変換が終了した時点でアプリケーションの操作ができるようになる。
<Point & Print>
Windows系OS上で動作するプリンタドライバでは、Point & Printというプリンタドライバのインストール形式が存在する。
図2は、Point & Printを模式的に説明する図の一例である。Point & Printは、ネットワークにプリンタと、サーバPCとクライアントPCが接続されたシステムにおいて、クライアントPCはサーバPCをプリントサーバとして、プリンタに対して印刷を行うことができる。
このようなシステムでは、クライアントPCにはサーバPCと同じプリンタドライバがインストールされている必要がある。ネットワーク上の個々のクライアントPCに、プリンタドライバをインストールすることは、多くの時間と労力を必要とする。
Point & Printは、この不都合を解決する手段であり、サーバPCからクライアントPCにプリンタドライバをダウンロードしてインストールする仕組みである。Point & Printは、Windows系OSの標準の機能である。
Point & Print でクライアントPCにインストールされたプリンタドライバに対し、ユーザは描画処理をクライアントPC側で行うのかサーバPC側で行うのかを設定する(変更する)ことができる。クライアントPC側で描画処理を行うことを「クライアントサイドレンダリング」といい、サーバPC側で描画処理を行う「サーバサイドレンダリング」という。
Point & Printでインストールされたプリンタドライバにも、印刷時にはRAWスプール形式とEMFスプール形式が存在する。
以上のような背景に対し、FAX送信の開始後に、ユーザが宛先などを設定することを可能にする3つの技術について説明する。しかし、これら3つの実現方法はそれぞれ問題がある。
1. 描画ドライバで送付状データを付加する方法
図3は、描画ドライバによる送付状データの付加を模式的に説明する図の一例である。UIドライバは、印刷開始前に印刷条件の設定画面を表示し、また、ユーザによる印刷条件の設定(以下、FAX送信に合わせ送信設定という)を受け付ける。描画ドライバは、送信設定を反映させた画像データを文書データから作成する。
描画ドライバで送付状データを付加することで、RAWスプール、EMFスプール、及び、Point & Printでインストールされたプリンタドライバによる印刷において、送付状追加可能である。つまり、描画ドライバに画面への表示を行う機能を追加する。
しかし、送付状データを付加するために描画ドライバは、TextOut()などのGDI(Graphics Device Interface)コール(文字などを描画するGDI)をOSに対し要求する必要がある。描画ドライバが動作する時は、OSのシステム権限で動作するため、GDIコールすることはOSに対する親和性が低下してしまう(システム権限のGDIコールはOSが受け付けないおそれがある)。
2.そこで、UIドライバが持つDDI(Device Driver Interface)のDrvDocumentEvnet()を利用して送付状データを付加する方法が考えられる。
図4は、UIドライバによる送付状データの付加を模式的に説明する図の一例である。図4では、UIドライバがDrvDocumentEvent()で送付状データを作成し、ファイルやメモリに保存しておき、描画ドライバでそのデータを印刷している。
UIドライバのDDIであるDrvDocumentEvent()を利用し、DrvDocumentEvent()内でGDIをコールする。UIドライバであればアプリケーションと同等の権限で動作するため親和性は低下しない。しかし、描画ドライバとUIドライバは別モジュールであり、直接通信して、情報のやりとりをすることはできない。基本的にドライバはOSからDDIにより呼ばれるだけだからである。
そのため、UIドライバと描画ドライバがデータを送受信するためには、一時ファイルを利用する。UIドライバは作成した送付状データを一時ファイルに出力しておき、描画ドライバでその一時ファイルを読み込むことでUIドライバと描画ドライバ間のやり取りが可能となる。
しかし、一時ファイルを使う手法では、プリンタドライバが動作するタイミングやユーザの権限レベルによって、ファイルに確実に出力できるとは限らない。
図5は、一時ファイルに出力した場合の問題を説明する図の一例である。図5に示すように、複数のアプリケーションが動作している環境では、一時ファイルの設定が上書きされてしまう可能性がある。例えば、アプリケーション1の送付状データを一次ファイルに保存した後、それをFAX送信に使う前に、アプリケーション2が送付状データを上書きしてしまうおそれがある。アプリケーション1の文書データに対しUIドライバが保存した送付状データの一時ファイルを、アプリケーション1の文書データを送信するために描画ドライバが描画する前に、一時ファイルの内容が変わってしまう。
このような問題を解消するために、送付状データを保存する場所として、一時ファイルではなく、印刷設定保持用モジュール(例えば、DEVMODE構造体)を利用して、そこに送信設定を保持させる方法を用い、上記の問題を解消することは可能である。
しかし、この方法でも問題を解消できない場合が2つ挙げられる。
2−1..EMFスプールでの印刷の場合
2−2..Point & Printでインストールされたプリンタドライバによる印刷の場合
2−1.について、
印刷設定保持用モジュールを利用する方法は、印刷時のDDIコールシーケンスに依存しており、RAWスプールの時は実現可能である。
しかし、EMFスプールではWindows系OSから呼ばれるDDIコールシーケンスが変化する。EMFスプールでは、アプリケーションからの印刷データをEMFデータに変換する処理と、EMFデータをプリンタが解釈可能なデータに変換する処理とで、OS内部の動作として、2回の印刷処理シーケンスが動作する。このように、DDIコールシーケンスがRAWスプールよりも複雑になってしまうため、期待するタイミングで送付状データの受け渡しができない。
2−2.について
印刷設定保持用モジュールを利用する方法は、ローカル環境で、ユーザが使用するPCにプリンタドライバをインストールした時は、実現可能である。
しかし、Point & Printでインストールされたプリンタドライバでサーバサイドレンダリングによりプリンタドライバが動作する場合、UIドライバは、クライアントPC側で動作し、描画ドライバはサーバPC側で動作をする。
サーバサイドレンダリングでは、そもそも動作するPCが物理的に別であるため、印刷設定保持モジュールがクライアントPC側でしか存在しない状況になる。その場合、描画ドライバは印刷設定保持モジュールから送信設定を取得できないので、送付状データの受け渡しができない。
3.UIドライバでDrvDocumentEvent()で受け取ったDeviceContextに対して送付状データを付加する方法
図6は、デバイスコンテキストに送付状データを添付する方法を説明する図の一例である。この方法は、UIドライバがDrvDocumentEvent()で受け取ったDeviceContextに対して直接送付状データを付加するため、アプリケーションとしては実際の印刷文書の前にUIドライバに送付状データを付加してもらい、1ページ多い状態で印刷するようになる。
この方法では、UIドライバと描画ドライバ間でのやり取りがないため、2のような問題は発生しない。
しかし、Windows系OSが64bitOSの場合に問題が生じる。図6(b)に示すように、64bitOS上でも32bitアプリは動作する。アプリケーションが32bitで、OSも64bitOSの場合、Windows系OSはWOW64(Windows-On-Windows エミュレーション・サブシステム )という仕組みで、32bitアプリを動作させる。一方、デバイスドライバの一部はカーネルモードで動作するので、Windows系OSと同様に64bitで作成されている。Windows系OSは印刷時にWOW64の機能として、splwow64.exeというプロセスを実行する。
この場合、32bitプロセスで動作するアプリが作成するDeviceContextと、UIドライバがsplwow64.exeに対し書き込もうとするDeviceContextとは異なるものになる。このためUIドライバは送付状データを受け取ることができない。
以上のように、従来、存在した手法では、いずれも問題があった。
本発明は、OSとの親和性を損なうことなく、スプール形式、インストール方式、及び、OSの違い等に影響されずに、送付状を送信できるプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、 画像データの出力の設定条件を表示し、前記設定条件を受け付ける設定受付プログラムと、アプリケーションから文書データを取得し、前記設定受付プログラムにより受け付けられた設定条件に基づいて印刷データに変換する画像処理プログラムと、を有し、前記設定受付プログラムは、所定のプログラムに基づいて動作する情報処理装置に、前記所定のプログラムが生成した出力処理の識別情報を取得するステップと、前記設定条件に所定の画像データの生成指示が設定されている場合、前記所定の画像データを生成するステップと、前記取得された識別情報と前記生成された所定の画像データとを対応付けて、前記印刷データに対する処理が可能な印刷データ処理プログラムに出力するステップと、を実行させ、前記画像処理プログラムは、情報処理装置に、前記アプリケーションから文書データを取得する際に、所定のプログラムから前記識別情報を取得するステップと、前記所定のプログラムを介して、前記印刷データ処理プログラムから、前記取得された識別情報に対応付けられた所定の画像データを受け付けるステップと、前記受け付けた所定の画像データと前記取得された文書データとを、前記設定条件に基づいて印刷データに変換するステップと、を実行させる、ことを特徴とする。
OSとの親和性を損なうことなく、スプール形式、インストール方式、及び、OSの違い等に影響されずに、送付状を送信できるプログラムを提供することができる。
送付状の一例を模式的に示す図の一例である。 Point & Printを模式的に説明する図の一例である。 描画ドライバによる送付状データの付加を模式的に説明する図の一例である。 UIドライバによる送付状データの付加を模式的に説明する図の一例である。 一時ファイルに出力した場合の問題を説明する図の一例である。 デバイスコンテキストに送付状データを添付する方法を説明する図の一例である。 本実施形態のプリンタドライバの概略的な特徴を説明する図の一例である。 印刷システムの概略構成図、クライアントPCのハードウェア構成図の一例をそれぞれ示す図である。 クライアントPC及びプリンタドライバの機能ブロック図の一例である。 LanguageMonitorの動作を説明する図の一例である。 Windows系OSの印刷アーキテクチャにおける、描画ドライバとUIドライバについて説明する図の一例である。 RAWスプールにおける、Windows系OSの印刷アーキテクチャの流れを説明する図の一例である。 Windows系OSの印刷アーキテクチャのシーケンス図の一例である(RAWスプール)。 EMFスプールにおける、Windows系OSの印刷アーキテクチャの流れを説明する図の一例である。 Windows系OSの印刷アーキテクチャのシーケンス図の一例である(EMFスプール)。 ExtEscape()関数の書式、シーケンス図の一例を説明する図の一例である。 DrvDocumentEvent()関数、SendRecvBidiDataFromPort()の書式を説明する図の一例である。 PBIDI_REQUEST_CONTAINER構造体の書式、BIDI_REQUEST_DATA 構造体の書式の一例を示す図である。 Windows系OSが付与するJobIDを模式的に説明する図の一例である。 LanguageMonitorに記憶されるJobIDと送信設定を模式的に説明する図の一例である。 RAWスプールのWindows系OSの印刷アーキテクチャのシーケンス図の一例である。 EMFスプールのWindows系OSの印刷アーキテクチャのシーケンス図の一例である Point&Print環境を備えた印刷システムの概略構成図の一例を示す。 Point & Print環境におけるLanguageMonitorの作用を説明する図の一例である
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
図7は、本実施形態のプリンタドライバの概略的な特徴を説明する図の一例である。本実施形態では、プリンタドライバの動作を例として説明するが、プリンタドライバとPC-FAXドライバは主にユーザインタフェースと一部の機能が異なるだけで、内部的な動作は共通である。両者はMFP(Multifunction Peripheral)のデバイスドライバであり、プリンタドライバをPC-FAXドライバと称しても差し支えない。以下、MFPを単にプリンタと言うが、このプリンタはFAX機能を有している。
PC(Personal Computer)がWindows系OS上でアプリケーションを実行している。Windows系OSの印刷アーキテクチャでは、図示するようなソフトウェア階層により、アプリケーションの文書データがプリンタにより描画処理されプリンタに送信される。ここではスプール形式を区別していない。
なお、Windows系OSのクライアント系には、WindowsNT、Windows98、Windows2000、WindowsMe、WindowsXP、WindowsVista、Windows7、Windows8及びこれ以降のバージョンのOSが含まれる。サーバ系には、Windows 2000 Server、2003 Server、2008 Server及びこれ以降のバージョンのOSが含まれる。本実施例では、Windows系OSを好適例とするが、Windows系OSと同等の機能を有するOSであれば、OSを制限しない。
プリンタに送信されるまでの処理手順は以下のようになる。図示するように、本実施形態のプリンタドライバは、LanguageMonitorとJobIDを使用して、UIドライバが描画ドライバに画像データを送信することに特徴の1つがある。
なお、本実施形態で使用する「印刷アーキテクチャ」「印刷開始」「印刷処理」などの"印刷"は、描画ドライバが描画処理することを意味しており、印刷ジョブ及びFAX送信ジョブのいずれでも使用される言葉である。よって、"印刷"は必ずしもプリンタによる用紙などへの印刷を意味しない。
1.ユーザが送信処理を開始すると、アプリケーションがWindows系OSを介して、UIドライバを呼び出す。ユーザは宛先を入力するなどの送信設定を行い、実行ボタンを押下する。
2.アプリケーションが Windows系OSのGDI API を呼び出す(プリンタデバイスコンテキストの確保)。
3.Windows系OSは送信ジョブの1つ1つにJobIDを付与する。JobIDはプリンタドライバ30に通知される。
4.UIドライバは、送付状データを作成する。送付状データは画像データである。
5.UIドライバは、アプリケーションから取得した送付状データ及び送信設定と共に、JobIDをLanguageMonitor32に通知する。送信設定はDEVMODEに格納可能なため、必ずしもLanguageMonitor32に格納しなくてもよい。
LanguageMonitor32は送付状データ及び送信設定とWindows系OSが生成したJobIDを対応づけて記憶する。LanguageMonitor32はJobIDをキーに送付状データ及び送信設定を管理するので、他のアプリケーションが送付状データ及び送信設定を上書きするようなことはない。
6.描画ドライバが送信設定と送付状データを読み出す際、JobIDを指定することでUIドライバが生成した送信設定と送付状データを、LanguageMonitor32から取得することができる。このように、描画ドライバは一意に送付状データを特定できる。
印刷アーキテクチャで、EMFスプールを使用した場合でも、2回の印刷処理シーケンスにおいてJobIDをキーにLanguageMonitorが参照されるので、確実に送信設定と送付状データを受け渡すことができる。
7.描画ドライバは文書データと送信設定から描画データを生成する(送付状データは作成済み)。
8.LanguageMonitor32が必要な処理を行う
9.ポートモニタ42が、プリンタ ポートの種類 (USB, TCP/IP etc) に合わせて出力処理を行う
10.プリンタに描画データが送信される
LanguageMonitor32は、Windows系OSの機能なので、Point&Print環境のサーバPC上で利用可能である。このため、UIドライバはWindows系OSの機能を利用してサーバPCのLanguageMonitor32にアクセスできるし、サーバPCの描画ドライバが描画処理する際も、LanguageMonitor32からJobIDで指定した送付状データ(及び送信設定も)を取得することができる。このように、本実施形態の送付状データの管理手法は、Point&Print環境においてもローカルインストールされたプリンタドライバ30と同様に有効である。
また、Windows系OSが64bitOSであり、アプリケーションが32bitアプリの場合、アプリケーションが印刷を実行することで、splwow64.exeのプロセスが動作するので、64bitのUIドライバがLanguageMonitorを使用する。よって、64bitの描画ドライバは送付状データ作成時のLanguageMonitorにアクセスできる。
したがって、本実施形態のプリンタドライバ30は、Windows系OSとの親和性を損なうことなく、スプール形式(RAWスプール、EMFスプール)、インストール方式(ローカルインストール、Point&Printインストール)、及び、OS(32bitOS、64bitOS)の違いに影響されずに、送付状を送信することができる。
なお、LanguageMonitor32は、従来、単にポートモニタ42とのインタフェースとして利用されている。Windows系OSでは、プリンタドライバ30は、Windows系OSが提供するLanguageMonitor32を使用しても、メーカ(プリンタメーカ、FAXメーカ等)が提供するLanguageMonitor32を使用してもよいとされている。本実施形態においても、LanguageMonitor32は汎用品とメーカ製のどちらも使用することができる。
〔構成例〕
図8(a)は印刷システム400の概略構成図の一例を、図8(b)はクライアントPC100のハードウェア構成図の一例をそれぞれ示す。クライアントPC100とプリンタ200がネットワーク300を介して接続されている。プリンタ200は1台のみあればよい。
クライアントPC100がユーザの操作を受け付け、文書作成ソフトなどのアプリケーションが、GDI、DDI及びプリンタドライバ等を利用して印刷を要求する。プリンタドライバ30は、後述する手順で印刷データを作成してプリンタ200に送信する。プリンタ200は画像形成機能を有していれば、コピー機、複写機、FAX装置などその呼称は問われない。本実施形態では、プリンタ200が少なくともFAX機能を有している。また、プリンタ200は電子写真方式の画像形成機能又はインクジェット方式の画像形成機能のどちらの機能を有していてもよい。また、PC(Personal Computer)100とプリンタ200はUSBケーブルなどで直接接続されていてもよい。
クライアントPC100は、それぞれバスで相互に接続されているCPU11、ROM12、RAM13、外部I/F14、通信装置15、入力装置16、表示制御部17及び記憶装置18を有する。CPU11は、OS10、アプリケーション31、及び、プリンタドライバ30を記憶装置18から読み出して、RAM103を作業メモリにして実行する。
アプリケーション31は、プリンタ200に印刷要求するものであればよく、例えば、文書作成ソフト、ブラウザソフト、プレゼン資料作成ソフト等、種々のものがある。印刷対象となる文書データを、作成、編集、表示、管理などして、印刷可能なアプリケーションであればどのようなものでもよい。なお、文書データは、文字や記号、数値だけを含むものではなく、画像、写真など種々の印刷対象物を含む。
RAM13は必要なデータを一時保管する作業メモリ(主記憶メモリ)になり、ROM12にはBIOSや初期設定されたデータ、ブートプログラム等が記憶されている。
外部I/F14はUSBケーブル等のケーブルや、可搬型の記憶媒体20を装着するインタフェースである。通信装置15は、LANカードやイーサネット(登録商標)カードであり、CPU11からの指示によりプリンタ200にフレームデータ(本実施形態では主に印刷データ)を送信する。
入力装置16は、キーボード、マウスなど、ユーザの様々な操作指示を受け付けるユーザインターフェイスである。タッチパネルや音声入力装置を入力装置とすることもできる。表示制御部17は、アプリケーション31が指示する画面情報に基づき所定の解像度や色数等でディスプレイ19の描画を制御する。ディスプレイ19は、液晶や有機ELなどのFPD(Flat Panel Display)である。
記憶装置18は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの不揮発メモリを実体とし、OS10、プリンタドライバ30、及び、アプリケーション31を記憶している。
記憶媒体20は、例えば、SDカードやUSBメモリなど不揮発性のメモリである。プリンタドライバ30は、記憶媒体20に記録された状態又は不図示のサーバからダウンロードされる態様で配布される。
図9は、クライアントPC100及びプリンタドライバ30の機能ブロック図の一例である。クライアントPC100は、Windows系OS上で動作する、アプリケーション31、プリンタドライバ30、LanguageMonitor32及び通信部40を有する。このうち、LanguageMonitor32はWindows系OSにより提供されるため、広義ではWindows系OSの一部である。この他のGDI、スプーラ、プリンタプロセッサなどは省略したが、Windows系OSと共にクライアントPC100にインストールされている。
プリンタドライバ30は、UIドライバ38と描画ドライバ39を有している。さらにUIドライバ38はデータ生成部381を有する。UIドライバ38は、ユーザがアプリケーションに対して文書の送信操作を入力することで、送信設定画面をディスプレイ19に表示する。ユーザは、送信設定画面に対し、宛先のFAX番号、氏名、会社名、部門名、及び、送付状の添付の有無などを設定することができる。アドレス帳を有する場合、アドレス帳からFAX番号等を選択することができる。
また、UIドライバ38は、ユーザが送信開始指示を入力した後も、送信設定画面をディスプレイ19に表示して、送信設定の変更を受け付けることができる。
データ生成部381は、図1のような送付状データを生成する。送付状には予めテンプレートが用意されており、送信元の氏名、会社名、部門名、及び、宛先のFAX番号、氏名、会社名、部門名の記述位置は決まっている。データ生成部381は、送信設定画面で設定された送信設定を送付状データのテンプレートに配置して、描画データに変換する。送信設定やテンプレートを予め用意しておくことで、種々の情報を画像データ化することができる。
また、描画ドライバは、送付状データを表紙として1枚目に追加する必要はなく、2枚目以降に追加することができる。また、1つの送付状データを複数枚、印刷することもでき、文書データに送付状データを合成する(例えば、全ページ又は一部のページに「FAX送信文書」と表示したり、全ページ又は一部のページの一部にアイコンを追加したりする)ことができる。
なお、印刷ジョブでは、送付状データの生成は一般に行われていないが、UIドライバ38と描画ドライバ39は印刷ジョブでも送信ジョブでも同じものが使用される。したがって、印刷設定や送信設定から生成される画像データを印刷ジョブにおいて印刷することも可能である。
送信設定は、DEVMODE構造体(以下、DEVMODEという)という構造体(データテーブル)に格納される。DEVMODEはWindows系OS上で動作する各種のプリンタドライバ30に対して送信条件を共通に設定するためのメンバ変数が定義されたデータ構造である。
描画ドライバ39は、DEVMODEを参照して、アプリケーション31によって与えられた印刷対象の文書データから送信設定を反映した印刷データを作成する。なお、印刷データには描画データ(例えばPDLデータ)と制御データ(例えばPJLの印刷コマンド)が含まれる。
LanguageMonitor32は、データ保持部321と通信部322を有する。このうち、通信部322は、プリンタドライバ30が通信部40に印刷データを送信する際に、通信を制御するものであり、従来のLanguageMonitor32が有している。通信部322はLanguageMonitorとクライアントPCの通信部40との間で、データの送受信制御を行う。通信部322は通信部40を介してプリンタ200からのメッセージを受信することもできる。これに対し、データ保持部321は、JobIDをキーに送付状データを対応づけて記憶する。データ保持部321は、LanguageMonitor32の機能を利用してプリンタドライバ30により実現される。このため、Windows系OSの変更は必要ないか、あったとしてもわずかである。データ保持部321については後述する。
クライアントPCの通信部40は、プリンタとの通信を行うブロックで、TCP/IPなどのプロトコルに従う処理を行う。
図10は、LanguageMonitor32の動作を説明する図の一例である。LanguageMonitor32はプリントプロセッサ41から送信された印刷データを受け取り、通信部40(ポートモニタ42及びポートドライバ43)に送信する。プリントプロセッサ41は、スプーラの機能である。ポートモニタ42は、通信プロトコルに基づく処理を行い、ポートドライバ43に印刷データを送信する。ポートドライバ43は、プリンタ200とクライアントPC100との接続インタフェース(USB,NIC等)を制御して、印刷データをプリンタ200に送信する。
〔従来のWindows系OSの印刷アーキテクチャ〕
図11は、Windows系OSの印刷アーキテクチャにおける、描画ドライバ39とUIドライバ38について説明する図の一例である。
Windows系OSのGDI34はDDIコールによりプリンタドライバ30のUIドライバ38と描画ドライバ39を呼び出す。UIドライバ38と描画ドライバ39は、直接相互にやりとりをすることができない。しかし、Windows系OSからのドライバの呼び出しI/FであるDDIの引数にDEVMODEがあることにより、双方がDEVMODEを参照することができる。
・Windows系OSから呼び出されたUIドライバ38は、ユーザの送信設定を受け付けDEVMODEに保存する
・DEVMODEは印刷準備開始時にWindows系OSから描画ドライバ39に渡される
すなわち、UIドライバ38は、「送信設定」を決定し、描画ドライバ39は「送信設定」を印刷準備開始時に受け取り、送信設定に基づき印刷コマンドや描画データを生成する。これがWindows系OSの印刷アーキテクチャの基本的な印刷シーケンスとなる。描画ドライバ39は、UIドライバ38に続いて処理するので、一般的なプリンタドライバ30では、ユーザの印刷開始指示後に送信設定を変更することはできない。
図12は、RAWスプールにおける、Windows系OSの印刷アーキテクチャの流れを説明する図の一例である。
(1)ユーザが、UIドライバ38が提供する印刷ダイアログ(GUI)によって送信設定を変更する(すでに登録されている初期値を変更する)。
(2)ユーザがアプリケーションに印刷開始指示の操作を行う。
(3)アプリケーションはUIドライバ38と送信設定が入っているDEVMODEをやりとりして、ユーザの送信設定を受け取る。
(4)アプリケーションはGDI34に印刷命令とDEVMODEをGDIコールとして伝える。
(5)GDI34はGDIコールをDDIコールに変換して描画ドライバ39に伝える。
(6)描画ドライバ39は、プリンタが理解できる言語に変換したRAWデータをスプーラ35に送出する。
(7)スプーラ35は、描画ドライバ39から受け取ったRAWデータをプリンタ200に送信する。
図13は、図12のWindows系OSの印刷アーキテクチャのシーケンス図の一例である。なお、実際にはGDI34とUIドライバ38、又は、GDI34と描画ドライバ39の間では、不図示の通信が行われているが省略している。GDI34からUIドライバ38へのメッセージはUI系のDDI関数で、描画ドライバ39へのメッセージは描画系DDI関数でそれぞれ通知される。
この図13のS1までにUIドライバ38はユーザが設定した送信設定を受け付けており、ユーザが印刷開始指示の操作を行うアプリケーション31がDEVMODEに格納された送信設定を取得する。
S1: アプリケーション31はまず、GDI34に印刷準備開始を指示する。具体的には、アプリケーションはCreateDC()関数で送信設定(DEVMODE)を引数にしてGDI34をコールする。
S1.1:GDI34はAPIに対応するDDIをコールすることで、描画ドライバ39に送信設定を送出する。CreateDC()の引数でアプリーションがGDI34に渡した送信設定が、DrvEnablePDEV()の引数に格納され描画ドライバ39に通知される。この後、描画ドライバ39は、ジョブが終了するまで(デバイスコンテキストが消去されるまで)送信設定を参照することができる。
S2:GDI34が印刷準備完了をアプリケーションに通知すると、アプリケーションはGDI34に印刷開始を指示する。具体的には、アプリケーションはStartDoc()関数でDocINFOなどを引数にしてGDI34をコールする。
S2.1:GDI34はUIドライバ38に印刷開始を指示する。具体的にはDrvDocumentEvent()DOCUMENTEVENT_STARTDOCPRE()をUIドライバ38に送出する。
S2.2:GDI34は描画ドライバ39に印刷開始を指示する。具体的にはDrvStartDoc()関数を描画ドライバ39に送出する。Windows系OSは、CreateDC()関数により所定のタイミングでJobIDを生成している。GDI34はDrvStartDoc()関数の引数にJobIDを設定するので、描画ドライバ39はJobIDを参照できるようになる。
S2.3: 同様にGDI34はUIドライバ38に印刷開始を指示する。具体的にはDrvDocumentEvent()DOCUMENTEVENT_STARTDOCPOST()をUIドライバ38に送出する。GDI34はこの関数の引数にJobIDを設定するので、UIドライバ38はJobIDを参照できるようになる。
S3: GDI34が印刷開始完了をアプリケーションに通知すると、アプリケーションはページ単位の処理を繰り返す。まず、アプリケーションはGDI34に新しいページの印刷データを受け入れるよう指示する。具体的には、アプリケーションはStartPage()をGDI34に送出する。
S3.1:GDI34はDrvStartPage()を描画ドライバ39に送出する。
S4:アプリケーションは、描画ドライバ39から応答を取得すると、描画関数(文書データ)をGDI34に送出する。
S4.1:GDI34は、描画関数(文書データ)を描画ドライバ39に送出する。描画ドライバ39は送信設定に従って文書データを印刷データに変換する。
S5: GDI34が1ページ分の描画処理の完了をアプリケーションに通知すると、アプリケーションは1ページ分の書き込みが終了したことをGDI34に通知する。具体的には、アプリケーションはEndPage()をGDI34に送出する。
S5.1:GDI34は描画ドライバ39に1ページ分の書き込みが終了したことを通知する。具体的には、GDI34はDrvSendPage()を描画ドライバ39に送出する。
S6:アプリケーションは、全てのページの描画処理が終了すると、印刷ジョブの終了をGDI34に通知する。具体的には、アプリケーションはEndDoc()をGDI34に送出する。
S6.1:GDI34は印刷ジョブの終了を描画ドライバ39に送出する。具体的には、GDI34はEndDoc()を描画ドライバ39に送出する。
S6.2: GDI34は印刷ジョブの終了をUIドライバ38に送出する。具体的には、GDI34はDrvDocumentEvent()DOCUMENTEVENT_ENDDOCPOST()をUIドライバ38に送出する。
この後、デバイスコンテキストが消去され(アプリケーションがGDIにDeleteDC()を通知し)、描画ドライバ39は送信設定を参照できなくなる(描画ドライバ39にDrvDisablePDEV()のDDIコールが通知される)。
図14は、EMFスプールにおける、Windows系OSの印刷アーキテクチャの流れを説明する図の一例である。
(1)ユーザが、UIドライバ38が提供する印刷ダイアログ(GUI)によって送信設定を変更する(すでに登録されている初期値を変更する)。
(2)ユーザがアプリケーションに印刷開始指示の操作を行う。
(3)アプリケーションはUIドライバ38と送信設定が入っているDEVMODEをやりとりして、ユーザの送信設定を受け取る。
(4)アプリケーションはGDI34に印刷命令をGDIコールとして通知する。
(5)GDI34はEMFデータをスプールデータとしてスプーラ35に渡す。
(6)アプリケーションの印刷データが一通りスプールされると、スプーラ35がプリントプロセッサ41にデスプールすることを伝え、スプールデータを渡す。
(7)プリントプロセッサ41は、スプールデータをページごとに編集することで、集約・逆順・製本の機能を実現し、編集した内容をGDI34にGDIコールとして通知する。
(8)GDI34はGDIコールをDDIコールに変換して描画ドライバ39に通知する。
(9)描画ドライバ39は、プリンタが理解できる言語に変換したRAWデータをスプーラ35に送出する。
(10)スプーラ35は、描画ドライバ39から受け取ったRAWデータをプリンタに送信する。
図15は、図14のWindows系OSの印刷アーキテクチャのシーケンス図の一例である。なお、実際にはGDI34とUIドライバ38、又は、GDI34と描画ドライバ39の間では、不図示の通信が行われているが省略している。また、EMFスプールでは、アプリケーションプロセスとスプーラプロセスが分かれている。
なお、この図15のS1までにUIドライバ38はユーザが設定した送信設定を受け付けており、ユーザが印刷開始指示を操作するとアプリケーションがDEVMODEに格納された送信設定を取得する。RAWスプールかEMFスプールかは、送信設定に設定されている。
S1: アプリケーションはまず、GDI34に印刷準備開始を指示する。具体的には、アプリケーションはCreateDC()関数で送信設定を引数にしてGDI34をコールする。
S1.1:GDI34はAPIに対応するDDIをコールすることで、描画ドライバ39に送信設定を送出する。CreateDC()の引数でアプリーションがGDI34に渡した送信設定が、DrvEnablePDEV()の引数に格納され描画ドライバ39に通知される。この後、描画ドライバ39は、ジョブが終了するまで(デバイスコンテキストが消去されるまで)送信設定を参照することができる。
S2:GDI34が印刷準備完了をアプリケーションに通知すると、アプリケーションはGDI34に印刷開始を指示する。具体的には、アプリケーションはStartDoc()関数でDocINFOなどを引数にしてGDI34をコールする。
S2.1:GDI34はUIドライバ38に印刷開始を指示する。具体的にはDrvDocumentEvent() DOCUMENTEVENT_STARTDOC()をUIドライバ38に送出する。
S2.2: GDI34はUIドライバ38にJobIDを送出する。具体的にはDrvDocumentEvent() DOCUMENT_STARTDOCPOST()をUIドライバ38に送出する。GDI34はこの関数の引数にJobIDを設定するので、UIドライバ38はJobIDを参照できるようになる。この時点では描画ドライバ39はJobIDを取得していない。
S3: GDI34が印刷開始完了をアプリケーション31に通知すると、アプリケーションページ単位の処理を繰り返す。まず、アプリケーションはGDI34に新しいページの印刷データを受け入れるよう指示する。具体的には、アプリケーションはStartPage()をGDI34に送出する。StartPage()によりスプーラプロセスが開始される。
S4:アプリケーション31は、描画関数(文書データ)をGDI34に送出する。GDI34は、送信設定に基づきEMFデータを作成する。
S5:アプリケーション31は1ページ分の書き込みが終了したことをGDI34に通知する。具体的には、アプリケーションはEndPage()をGDI34に送出する。
S6:アプリケーション31は、全てのページの描画処理が終了すると、印刷ジョブの終了をGDI34に通知する。具体的には、アプリケーションはEndDoc()をGDI34に送出する。
このように、アプリケーションのプロセスが終了すると、印刷が完了していなくてもアプリケーションは印刷を終了したように見える。この後、スプーラプロセスで再度印刷処理がかかり、ここでEMFデータからRAWデータへ変換される。
Windows系OSはアプリケーション31とGDI34の通信を監視して、所定のタイミングになると(例えばStartPage()の後)、スプーラ35にスプーラプロセスを開始させる。
S7:スプーラ35は、プリントプロセッサ41に印刷準備開始を指示する。具体的には、PrintDocumentOnPrintProcessor()を送信する。
S7.1:プリントプロセッサ41はGDI34に印刷準備開始を指示する。具体的にはGetJobAttributes()を送信する。
S7.1.1:GDI34は描画ドライバ39に送信設定を送出する。具体的には、CreateDC()の引数でアプリーションがGDI34に渡した送信設定(DEVMODE)が、DrvEnablePDEV()の引数に格納され描画ドライバ39に通知される。この後、描画ドライバ39は、ジョブが終了するまで(デバイスコンテキストが消去されるまで)送信設定を参照することができる。
S7.1.2:GDI34は描画ドライバ39に印刷開始を指示する。具体的にはDrvStartDoc()関数を描画ドライバ39に送出する。Windows系OSは、CreateDC()関数により所定のタイミングでJobIDを生成している。GDI34はDrvStartDoc()関数の引数にJobIDを設定するので、描画ドライバ39はJobIDを参照できるようになる。
S7.2:以降、プリントプロセッサ41はページ単位の処理を繰り返す。まず、プリントプロセッサ41はGDI34に新しいページの印刷データを受け入れるよう指示する。具体的には、プリントプロセッサ41はGdiStartPageEMF()をGDI34に送出する。
S7.2.1:GDI34はDrvStartPage()を描画ドライバ39に送出する。
S7.2.2:GDI34は、描画関数(文書データ)を描画ドライバ39に送出する。描画ドライバ39は送信設定に従って文書データを印刷データに変換する。
S7.2.3:GDI34は描画ドライバ39に1ページ分の書き込みが終了したことを通知する。具体的には、GDI34はDrvSendPage()を描画ドライバ39に送出する。
以降は、ページ単位の繰り返しになる。
〔本実施形態のWindows系OSの印刷アーキテクチャ〕
次に、本実施形態のWindows系OSの印刷アーキテクチャについて説明する。
まず、本実施形態の印刷アーキテクチャで使用するAPI等について説明する。
図16(a)はExtEscape()関数の書式を説明する図の一例である。ExtEscape()関数は、モジュール(シーケンス図や機能ブロック図の各ブロック)がGDI経由ではアクセスできない特定のモジュールにアクセスするためのAPIである。アプリケーションがGDI34を関与させずにドライバにデータを送信する場合、モジュールからGDI34を関与させずにデータを取得する場合に利用されることがある。
・hdcはデバイスコンテキストのハンドルである。
・nEscapeはExtEscape()関数の機能をチェックしたり設定するための引数になる。
・cbInputは、ExtEscape()関数で送信する構造体のサイズである。
・lpszInDataは、ExtEscape()関数で送信する構造体のポインタである。
・cbOutputは、ExtEscape()関数で送信される構造体を受け取る構造体のサイズである。
・lpszOutDataは、ExtEscape()関数で送信される構造体を受け取る構造体のポインタである。
ExtEscape()関数は、CreateDC()により生成されたデバイスコンテキストに対して、コール可能なAPIである。よって、UIドライバ38等はシーケンス処理中のデバイスコンテキストがある範囲でExtEscape()関数をコールすることができる。
図16(b)は、アプリケーションがExtEscape()をコールした場合のシーケンス図の一例を示す。
(i)アプリケーションがGDI34に対しExtEscape()をコールする。
(ii)GDI34はExtEscape()をDrvEscape()というDDIコールに変換して描画ドライバ39に通知する。
また、この逆に描画ドライバ39又はUIドライバ38がExtEscape()をコールすることも可能である。ExtEscape()はCreateDC()〜DeleteDC()間であれば、各モジュールがコールできるので、図16(b)のシーケンスは、図13,15の従来のシーケンス図の任意の場所に入れることができる。
図17(a)は、DrvDocumentEvent()関数の書式を説明する図の一例である。DrvDocumentEvent()関数は、文書データの印刷に関連する特定のイベントを処理するDLLである。
・hPrinterは、プリンタのハンドルである。
・hdcは、デバイスコンテキストのハンドルである。
・iEscは、呼び出し元のモジュールが提供する、処理対象のイベントを識別するためのエスケープコードである。
・cbInはpvInで送信されるデータのサイズである。
・pvInは送信されるデータのポインタである。
・cbOutは、iEscがDOCUMENTEVENT_ESCAPEの場合は、ExtEscape()のcbOutputパラメータとして関数が指定した値が格納される。iEscがDOCUMENTEVENT_QUERYFILTERの場合、受け取り側が受け取る構造体pvOutのサイズが格納される。
・pvOutは、受け取り側が受け取る構造体pvOutのポインタである。
本実施例では、DrvDocumentEvent()関数は、CreateDC()以降の印刷中、GDI34等がUIドライバ38を呼び出すDDIコールの間に、適宜、コールされる。DrvDocumentEvent()は単独の処理を行うためのDDIなので、前後のDrvDocumentEvent()間でデータの共有はできない。この点で、描画ドライバ39を呼び出すDDIとは異なる。UI系のDDIなのでダイアログ表示をすることも可能であり、送付状などのデータ作成も可能である。
また、引数にデバイスコンテキストハンドル(hdc)があるため、DrvDocumentEvent()のDDIコールの後、モジュールがデバイスコンテキストを必要とするAPIをコールすることができる。例えば、UIドライバ38がデバイスコンテキストを引数に描画系APIをコールすると、対応している描画ドライバ39に対して描画命令を通知することができる。
図17(b)は、SendRecvBidiDataFromPort()の書式を説明する図の一例である。SendRecvBidiDataFromPort()関数は、LanguageMonitor32に実装される関数である。プリンタドライバ30と同じようにLanguageMonitor32にもWindows系OSによって決められたI/Fが存在する。SendRecvBidiDataFromPort()関数は、その1つであり、アプリケーションとプリンタ間、アプリケーションとプリントサーバ間の双方向通信をサポートする。
・hPortは、呼び出し元のモジュールによって与えられるポートのハンドルである。
・dwAccessBitは、呼び出し元のモジュールによって与えられ、プリンタ又はプリントサーバへのアクセスを許可するACCESS_MASK構造体である。
・pActionは、呼び出し元のモジュールによって与えられるリクエストアクションである。
・pReqDataは、リクエストデータを有しているPBIDI_REQUEST_CONTAINER構造体のポインタである。
・ppResDataは、レスポンスデータを有しているBIDI_RESPONSE_CONTAINER構造体のアドレスを受け取るメモリ領域へのポインタである。
図18(a)はPBIDI_REQUEST_CONTAINER構造体の書式を示す図の一例である。PBIDI_ RESPONSE _CONTAINER構造体についてもほぼ同様である。PBIDI_REQUEST_CONTAINER構造体は、「bidi requests」のリストを格納するコンテナであり、PBIDI_ RESPONSE _CONTAINER構造体は「bidi RESPONSE」のリストを格納するコンテナである。
Windows系OSは「Bidi Request and Response Schemas」として、プリンタとアプリケーションの間で双方向通信のために使用可能な、問い合わせと応答の組を提供するデータベースのスキーマを提供している。
・versionは、スキーマのバージョンであり例えば"1"である。
・Flagsは、システム(Windows系OS)により予約されたフラグのセットでありゼロでなければならない。
・Countは、aDataメンバにおける「bidi requests」の数である。
・aData[]は、BIDI_REQUEST_DATA 構造体の配列であり、各要素が1つの「bidi request」を有している。
図18(b)はBIDI_REQUEST_DATA 構造体の書式の一例を示す図である。BIDI_REQUEST_DATA構造体は、1つの「bidi request」を格納している。
・dwReqNumberは、リクエストのインデックスであり、マルチリクエストによる操作のリクエストと応答を適合させるために使用される。
・pSchemaは、スキーマ文字列の最初の1バイトがあるメモリ配置へのポインタである。
・dataは、スキーマに従ったBIDI_DATA 構造体である。
<LanguageMonitorへのJobIDと送付状データの格納>
従来から、Windows系OSは印刷開始命令を受け付けた順にシステムで一意のID(JobID)を生成している。RAWスプールとEMFスプールのいずれでも、描画ドライバ39及びUIドライバ38がJobIDを取得するステップがある。すなわち、
描画ドライバ39は、DrvStartDoc()の引数で受け取ることができる。
UIドライバ38は、DrvDocumentEvent()DOCUMENTEVENT_STARTDOCPOST()の引数で受け取ることができる。
図19は、Windows系OSが付与するJobIDを模式的に説明する図の一例である。アプリケーションA及びアプリケーションBが任意に印刷開始命令1〜3を発行する。
Windows系OSは、
アプリケーションAの印刷開始命令1にJobID1を付与し、
アプリケーションBの印刷開始命令2にJobID2を付与し、
アプリケーションAの印刷開始命令3にJobID3を付与している。
描画ドライバ39及びUIドライバ38はこれらのJobIDを取得するので、描画ドライバ39及びUIドライバ38が取得するJobIDも一意性が保証される。
本実施形態では、このJobIDをキーにしてLanguageMonitor32に送付状データを記憶させる。
図20は、LanguageMonitor32に記憶されるJobIDと送付状データを模式的に説明する図の一例である。アプリケーションA,Bは、以下のように印刷開始を指示している。印刷開始が指示された順に、Windows系OSによってJobIDが振られる。
1.アプリケーションAで送付状追加機能を「ON」にして印刷開始命令
2.アプリケーションBで送付状追加機能を「ON」にして印刷開始命令
3.アプリケーションAで送付状追加機能を「ON」にして印刷開始命令
UIドライバ38は、印刷開始後に送信設定画面を表示し送信設定を受け付ける。UIドライバは送付状追加機能が「ON」なので、送付状データを作成する。そして、その送信刷設定に送付状データを紐付けして、JobIDをキーにしてLanguageMonitor32に設定する(setする)。図の例だと、LanguageMonitor32は、JobIDと送付状データの組み合わせをテーブル状に保持し、JobIDと送付状データが対応づけて保持される。
描画ドライバ39は、送付状データが必要になった時に、JobIDをキーとしてLanguageMonitorに送付状データを問い合わせる(getする)。
このように、Windows系OSによって印刷ジョブに一意のキーが振られ、そのキーを利用して情報を保持する仕組みをLanguageMonitor32が有する。このため、複数のアプリケーションが任意に複数の送信ジョブを開始しても、プリンタドライバ30は送信ジョブ毎に送付状データを管理できる。このようにWindows系OSの機能を利用することで、LanguageMonitor32におけるデータ保持部321のキーを印刷ジョブで重複しないJobIDとすることができる。
LanguageMonitor32への設定及び問い合わせにSendRecvBidiDataFromPort()関数が使用される。プリンタドライバ30がSendRecvBidiDataFromPort()にてLanguageMonitor32を呼び出すことで、LanguageMonitor32を保存場所として使うことが可能となる。すなわちLanguageMonitor32とSendRecvBidiDataFromPort()関数によりデータ保持部321が実現される。
上記のように、LanguageMonitor32はメーカが開発しなくとも、標準のLanguageMonitor32がWindows系OSと共に利用可能である。メーカが開発しない場合はそのLanguageMonitor32が動作する。メーカは決められたI/Fに合わせ、LanguageMonitor32を開発すれば、独自の機能を追加することができる。本実施形態では、SendRecvBidiDataFromPort()というI/Fを利用することによりプリンタドライバ30等はLanguageMonitor32とのデータのやりとりが可能となる。
より具体的には、COM InterfaceのインスタンスであるIBidiRequestのSetSchema()にJobIDを設定する。IBidiRequestのSetInputData()に送付状データを設定する。UIドライバ38がIBidiRequestオブジェクトをセットしてSendRecv()をコールすると、スプーラがSendRecvBidiDataFromPort()を呼び出し、LanguageMonitorにJobIDと送付状データが設定する。SendRecvBidiDataFromPort()の例えば第3引数のpActionにJobIDが設定され、第4引数のpReqDataに送付状データが設定される。
描画ドライバ39が送付状データを読み出す際は、IBidiRequestオブジェクトをセットしてSendRecv()をコールすると、IBidiRequestに送付状データが保存される。描画ドライバ39がIBidiRequestのGetOutputData()をコールすると、送付状データを受け取ることができる。
UIドライバ38も描画ドライバ39も直接はSendRecvBidiDataFromPort()を呼び出していないが、実質的にSendRecvBidiDataFromPort()を呼び出しているとしてよい。
<動作手順>
・RAWスプール
図21は、RAWスプールのWindows系OSの印刷アーキテクチャのシーケンス図の一例である。なお、実際にはGDI34とUIドライバ38、又は、GDI34と描画ドライバ39の間では、不図示の通信が行われているが省略している。GDI34からUIドライバ38へのメッセージはUI系のDDI関数で、描画ドライバ39へのメッセージは描画系DDI関数でそれぞれ通知される。
この図20のS1までにUIドライバ38はユーザが設定した送信設定を受け付けており、ユーザが印刷開始指示を操作するとアプリケーションがDEVMODEに格納された送信設定を取得する。
S1: アプリケーションはまず、GDI34に印刷準備開始を指示する。具体的には、アプリケーションはCreateDC()関数で送信設定を引数にしてGDI34をコールする。
S1.1:GDI34はAPIに対応するDDIをコールすることで、描画ドライバ39に送信設定を送出する。CreateDC()の引数でアプリーションがGDI34に渡した送信設定が、DrvEnablePDEV()の引数に格納され描画ドライバ39に通知される。この後、描画ドライバ39は、ジョブが終了するまで(デバイスコンテキストが消去されるまで)送信設定を参照することができる。
S2:GDI34が印刷準備完了をアプリケーションに通知すると、アプリケーションはGDI34に印刷開始を指示する。具体的には、アプリケーションはStartDoc()関数でDocINFOなどを引数にしてGDI34をコールする。
S2.1:GDI34はUIドライバ38に印刷開始を指示する。具体的にはDrvDocumentEvent()DOCUMENTEVENT_STARTDOCPRE()をUIドライバ38に送出する。
S2.2:GDI34は描画ドライバ39に印刷開始を指示する。具体的にはDrvStartDoc()関数を描画ドライバ39に送出する。Windows系OSは、CreateDC()関数により所定のタイミングでJobIDを生成している。GDI34はDrvStartDoc()関数の引数にJobIDを設定するので、描画ドライバ39はJobIDを参照できるようになる。
S2.3: 同様にGDI34はUIドライバ38に印刷開始を指示する。具体的にはDrvDocumentEvent()DOCUMENTEVENT_STARTDOCPOST()をUIドライバ38に送出する。GDI34はこの関数の引数にJobIDを設定するので、UIドライバ38はJobIDを参照できるようになる。
S2.3.1: ここでデータ生成部381は、送付状データを生成するため(生成するかどうか判定するため)送信設定を参照するが、描画ドライバ39と直接通信できないので、GDI34にExtEscape()を送出する。
S2.3.1.1:GDI34は描画ドライバ39にDrvEscape()を通知する。描画ドライバ39はGDI34を介して保持している送信設定をUIドライバ38に送出する。
S2.3.2:ExtEscape()の処理によりUIドライバ38は、送信設定を取得できたことになる。送信設定に、送付状データの生成が指示されている場合、UIドライバ38は図1のような送付状データを作成する。なお、送信設定を再表示したり、変更を受け付ける設定が送信設定に設定されている場合、ここで、送信設定が再度、表示される。
S2.3.3:ユーザが印刷ダイアログを閉じることで、UIドライバ38はSendRecvBidiDataFromPort()::setで、JobIDをキーとし、送付状データと紐づけられた送付状データをLanguageMonitor32に送出する(「::」は"DOCUMENTEVENT"を省略したことを意味する)。これにより、LanguageMonitor32はJobIDと送付状データを対応づけて保持することができる。この時、ユーザがダイアログを"OK"又は"キャンセル"どちらで閉じたのかという内容も送出される。
S3: GDI34が印刷開始完了をアプリケーションに通知すると、アプリケーションはページ単位の処理を繰り返す。まず、アプリケーションはGDI34に新しいページの印刷データを受け入れるよう指示する。具体的には、アプリケーションはStartPage()をGDI34に送出する。
S3.1:GDI34はDrvStartPage()を描画ドライバ39に送出する。
S3.1.1: 描画ドライバ39は、最初のDrvStartPage()のDDIコールを受けた時のみ、保持していたJobIDをキーとしてSendRecvBidiDataFromPort()::getでLanguageMonitor32に送付状データを要求する。ここで、LanguageMonitor32は、S2.3.2でユーザが"OK"又は"キャンセル"のどちらで閉じたかの情報を保持している。描画ドライバ39は、"OK"でユーザが閉じていれば、送信設定に基づき印刷データを生成する。"キャンセル"で閉じていれば、FAX装置にデータを送信しないようにする。
S4:アプリケーション31は、描画ドライバ39から応答を取得すると、描画関数(文書データ)をGDI34に送出する。
S4.1:GDI34は、描画関数(文書データ)を描画ドライバ39に送出する。描画ドライバ39は送信設定に従って文書データを印刷データに変換する。
以降の手順は従来と同様なので省略する。
このように描画ドライバ39はLanguageMonitor32から、JobIDにより一意に指定される送付状データを取得することができる。
・EMFスプール
図22は、EMFスプールのWindows系OSの印刷アーキテクチャのシーケンス図の一例である。なお、実際にはGDI34とUIドライバ38、又は、GDI34と描画ドライバ39の間では、不図示の通信が行われているが省略している。
図22のS1までにUIドライバ38はユーザが設定した送信設定を受け付けており、ユーザが送信開始を操作するとアプリケーションがDEVMODEに格納された送信設定を取得する。
S1: アプリケーションはまず、GDI34に印刷準備開始を指示する。具体的には、アプリケーションはCreateDC()関数で送信設定を引数にしてGDI34をコールする。
S1.1:GDI34はAPIに対応するDDIをコールすることで、描画ドライバ39に送信設定を送出する。CreateDC()の引数でアプリーションがGDI34に渡した送信設定が、DrvEnablePDEV()の引数に格納され描画ドライバ39に通知される。この後、描画ドライバ39は、ジョブが終了するまで(デバイスコンテキストが消去されるまで)送信設定を参照することができる。
S2:GDI34が印刷準備完了をアプリケーションに通知すると、アプリケーションはGDI34に印刷開始を指示する。具体的には、アプリケーションはStartDoc()関数でDocINFOなどを引数にしてGDI34をコールする。
S2.1:GDI34はUIドライバ38に印刷開始を指示する。具体的にはDrvDocumentEvent()DOCUMENTEVENT_STARTDOC()をUIドライバ38に送出する。
S2.2: GDI34はUIドライバ38にJobIDを送出する。具体的にはDrvDocumentEvent()DOCUMENTEVENT_STARTDOCPOST()をUIドライバ38に送出する。GDI34はこの関数の引数にJobIDを設定するので、UIドライバ38はJobIDを参照できるようになる。この時点では描画ドライバ39はJobIDを取得していない。
S2.2.1: ここでUIドライバ38は、送付状データを作成する必要があるか否かを判定するため、デバイスコンテキストを引数として、GDI34に対しExtEscape()をコールする。
S2.2.1.1:GDI34は、DrvEcape()のDDIコールを描画ドライバ39に送出することで、描画ドライバ39が保持している送信設定を要求する。描画ドライバ39はGDI34を介して保持している送信設定をUIドライバ38に送出する。
S2.2.2:ExtEscape()の処理によりUIドライバ38は送信設定を取得したので、送信設定に、送付状データの生成が指示されている場合、UIドライバ38は図1のような送付状データを作成する。なお、送信設定を再表示したり、変更を受け付ける設定が送信設定に設定されている場合、ここで、送信設定が再度、表示される。
S2.2.3:ユーザが印刷ダイアログを閉じることで、UIドライバ38はSendRecvBidiDataFromPort()::setで、JobIDをキーとし送付状データをLanguageMonitor32に送出する。これにより、LanguageMonitor32はJobIDと送付状データを対応づけて保持することができる。この時、ユーザがダイアログを"OK"又は"キャンセル"どちらで閉じたのかという内容も送出される。
以降のS3〜S6について従来と同様なので省略する。ここまででアプリケーションプロセスでの印刷(EMFデータの生成)が終了する。
この後、スプーラ35のプロセスで再度印刷処理が始まり、ここでEMFデータからRAWデータへ変換される。Windows系OSはアプリケーションとGDI34の通信を監視して、所定のタイミングになると(例えばStartPage()の後)、スプーラ35にプロセスを開始させる。
S7:スプーラ35は、プリントプロセッサ41に印刷準備開始を指示する。
S7.1:プリントプロセッサ41はGDI34に印刷準備開始を指示する。
S7.1.1:GDI34は描画ドライバ39に送信設定を送出する。具体的には、CreateDC()の引数でアプリーションがGDI34に渡した送信設定が、DrvEnablePDEV()の引数に格納され描画ドライバ39に通知される。この後、描画ドライバ39は、ジョブが終了するまで(デバイスコンテキストが消去されるまで)送信設定を参照することができる。
S7.1.2:GDI34は描画ドライバ39に印刷開始を指示する。具体的にはDrvStartDoc()関数を描画ドライバ39に送出する。Windows系OSは、CreateDC()関数により所定のタイミングでJobIDを生成している。GDI34はDrvStartDoc()関数の引数にJobIDを設定するので、描画ドライバ39はJobIDを参照できるようになる。
S7.2:以降、プリントプロセッサ41はページ単位の処理を繰り返す。まず、プリントプロセッサ41はGDI34に新しいページの印刷データを受け入れるよう指示する。具体的には、プリントプロセッサ41はGdiStartPageEMF()をGDI34に送出する。
S7.2.1:GDI34はDrvStartPage()を描画ドライバ39に送出する。
S7.2.1.1: 描画ドライバ39は、最初のDrvStartPage()のDDIコールを受けた時のみ、保持していたJobIDをキーとしてSendRecvBidiDataFromPort()::getでLanguageMonitor32に送付状データを要求する。ここで、LanguageMonitor32は、S2.2.2の印刷ダイアログをユーザが"OK"又は"キャンセル"のどちらで閉じたかの情報を保持している。描画ドライバ39は、"OK"でユーザが閉じていれば、送信設定に基づき印刷データを生成する。"キャンセル"で閉じていれば、FAX装置にデータを送信しないようにする。
S7.2.2:GDI34は、描画関数(文書データ)を描画ドライバ39に送出する。描画ドライバ39は送信設定に従って文書データを印刷データに変換する。
S7.2.3:GDI34は描画ドライバ39に1ページ分の書き込みが終了したことを通知する。具体的には、GDI34はDrvSendPage()を描画ドライバ39に送出する。
以降はページ単位の繰り返しとなる。
このようにJobIDをキーにしてLanguageMonitorに送付状データを記録することで、EMFスプールにおいて印刷開始後に、別のジョブが送付状データを作成しても、上書きされるおそれがない。
なお、図21,22では、印刷のシーケンスがスプール形式によって異なるため、差異があるように見える。
しかし、描画ドライバ39の
・DrvEnablePDEV()
・DrvStartDoc()
・DrvStartPage()
・DrvEscape()
UIドライバ38の
・DrvDocumentEvent()DOCUMENTEVENT_STARTDOCPOST()
LanguageMonitor32の
・SendRecvBidiDataFromPort()::set
・SendRecvBidiDataFromPort()::get
の各関数内で行われている処理は、RAWスプールでもEMFスプールでも全く同じ処理である。したがって、本実施形態の送付状データの管理方法はスプール形式によらず、実現可能である。また、複数のアプリケーションが作動する環境でも、LanguageMonitorを利用することで、他のアプリケーションにより破壊されることなく送付状データを送信することができる。また、描画ドライバ39が送付状データを作成するわけではないので、Windows系OSとの親和性を損なうこともない。
<64bitOS上で32bitアプリが動作する場合>
また、アプリケーションが32bitアプリで、Windows系OSが64bitOSの場合、WOW64によりUIドライバ38がsplwow64.exeのプロセスで動作する場合がある。しかし、アプリケーションが32bitアプリでも、UIドライバ38が64bitプロセスのLanguageMonitorにJobIDと送付状データを記録するので、64bitプロセスの描画ドライバ39がLanguageMonitorにアクセスして送付状データを取得できる。
具体的には、splwow64.exeがアプリケーションに置き換わり、アプリケーションプロセスがsplwow64プロセスになるだけで、図21,22のシーケンス図に変更がない。
このように、本実施例のデバイスドライバは、Windows系OSとの親和性を損なうことなく、スプール形式(RAWスプール、EMFスプール)、及び、OS(32bitOS、64bitOS)の違いに影響されずに、送付状を送信できる。
本実施例では、Point&Print環境においてLanguageMonitor32を利用した送付状データの管理方法について説明する。
図23は、Point&Print環境を備えた印刷システムの概略構成図の一例を示す。4台のクライアントPCがネットワークを介してサーバPCと接続されている。サーバPC110にはプリンタ200が接続されているが、プリンタ200はネットワークに接続されていてもよい。
サーバPC110にはプリンタドライバ30がインストールされており、サーバPC110が各クライアントPCにプリンタドライバ30をコピーして配布する。よって、ユーザの手を煩わせることなく、サーバPC110とクライアントPCが協働してプリンタドライバ30をインストールすることができる。なお、以降は、クライアントPC1がサーバPC110に接続し、Point&Printによりプリンタドライバをインストールしたものとする。
Point&Print環境のサーバサイドレンダリングでは、クライアントPCがユーザの送信設定を受け付け、サーバPC110が描画処理を行うため、送信設定などを共有することが困難である。
これに対し、本実施例ではWindows系OSが提供する印刷アーキテクチャの内部のLanguageMonitor32を利用してクライアントPCとサーバPC110が送信設定や送付状データを交換する。よって、サーバPC110はクライアントPCから印刷アーキテクチャ内の処理で送付状データを取得できる。
図24は、Point & Print環境におけるLanguageMonitor32の作用を説明する図の一例である。LanguageMonitor32はWindows系OSの印刷アーキテクチャの中に組み込まれる一モジュールである。このため、Point&PrintによりクライアントPC側がUIドライバ38の処理を、サーバPC側が描画ドライバ39の処理を受け持ったとしても、LanguageMonitor32はサーバPC側で1つだけ機能する。クライアントPC側にもLanguageMonitorはあるが機能しない。
このため、クライアントPCのプリンタドライバ30とサーバPC110のプリンタドライバ30は1つのLanguageMonitor32にアクセスする。
クライアントPCのWindows系OSとサーバPCのWindows系OSは、クライアントPCとサーバPC110の通信を確立している(例えば、RPC(Remote Procedure Call)を利用する)。そして、UIドライバ38がクライアントPCのLanguageMonitor32にアクセスする場合、クライアントPCのLanguageMonitor32は動作せず、スプーラ35がサーバPCのLanguageMonitorにJobIDと送付状データを送信する。
このようにクライアントPCとサーバPC110が同じWindows系OSをインストールしているので、Windows系OSの印刷アーキテクチャのLanguageMonitor32を共通に利用できる。このため、メーカ独自で開発したモジュールなどで生じやすいアクセス権限や通信エラーなどが起こりにくい。また、同様の理由で、Windows系OSとの親和性も高い。
なお、Point&Printでもスプール形式にはRAWスプールとEMFスプールがあるが、RAWスプールの場合、サーバサイドレンダリングが存在しない。RAWスプールはアプリケーションのプロセスなので、レンダリング場所が制限されるためである。
その他の場合、RAWスプールのクライアントサイドレンダリング、EMFスプールのクライアントサイドレンダリング、及び、EMFスプールのサーバサイドレンダリング、のいずれの場合も、図24のようにLanguageMonitor32を利用することができる。
64bitOS上で32bitアプリが動作した場合は、実施例1と同様に、クライアントPC1でsplwow64.exeが動作するので、サーバPCの64bitのLanguageMonitorにJobIDと送付状データが記憶される。
このように、本実施例の印刷システム400では、プリンタドライバのインストール形式、スプール形式及びOSに種類に関係なく、送付状データを送信することができる。
31 アプリケーション
32 LanguageMonitor
34 GDI
35 スプーラ
38 UIドライバ
39 描画ドライバ
100 クライアントPC
200 プリンタ
321 データ保持部
322 通信部
381 データ生成部
400 印刷システム
特開2010−066876号公報

Claims (17)

  1. 画像データの出力の設定条件を表示し、前記設定条件を受け付ける設定受付プログラムと、アプリケーションから文書データを取得し、前記設定受付プログラムにより受け付けられた設定条件に基づいて印刷データに変換する画像処理プログラムと、を有し、
    前記設定受付プログラムは、所定のプログラムに基づいて動作する情報処理装置に、
    前記所定のプログラムが生成した出力処理の識別情報を取得するステップと、
    前記設定条件に所定の画像データの生成指示が設定されている場合、前記所定の画像データを生成するステップと、
    前記取得された識別情報と前記生成された所定の画像データとを対応付けて、前記印刷データに対する処理が可能な印刷データ処理プログラムに出力するステップと、を実行させ、
    前記画像処理プログラムは、情報処理装置に、
    前記アプリケーションから文書データを取得する際に、所定のプログラムから前記識別情報を取得するステップと、
    前記所定のプログラムを介して、前記印刷データ処理プログラムから、前記取得された識別情報に対応付けられた所定の画像データを受け付けるステップと、
    前記受け付けた所定の画像データと前記取得された文書データとを、前記設定条件に基づいて印刷データに変換するステップと、を実行させることを特徴とするプログラム。
  2. 前記設定受付プログラムは、情報処理装置に、
    前記設定条件を受け付けた後、前記画像データが生成される前に、前記設定条件を前記画像処理プログラムに送信するステップと、
    所定のプログラムに対し、前記画像処理プログラムから前記設定条件を送信させるよう要求するステップと、を実行させ、
    前記画像処理プログラムは、情報処理装置に、
    所定のプログラムに対し前記設定条件を送信するステップを実行させ、
    前記所定の画像データを生成するステップでは、前記設定受付プログラムが所定のプログラムから前記設定条件を取得する、ことを特徴とする請求項1記載のプログラム。
  3. 前記所定の画像データを生成するステップでは、印刷開始の指示の後、前記画像処理プログラムが文書データを前記印刷データに変換する前に前記画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のプログラム。
  4. 前記識別情報は、所定のプログラムが予め定められた印刷処理手順の中で生成する、印刷処理又は送信処理に一意のジョブIDである、
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のプログラム。
  5. 前記設定受付プログラムは、情報処理装置に、
    所定のプログラムの所定のAPI関数をコールするステップを実行させることで、前記印刷データ処理プログラムに前記識別情報をキーにして前記設定条件を記憶する、
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のプログラム。
  6. 前記画像処理プログラムは、情報処理装置に、
    所定のプログラムの所定のAPI関数をコールするステップを実行させることで、前記識別情報をキーにして前記印刷データ処理プログラムから前記設定条件を読み出す、
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のプログラム。
  7. 前記所定の画像データを生成するステップでは、ファクシミリの送信先情報及び送信元情報が含まれる前記設定条件から、送付状の画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載のプログラム。
  8. 前記画像処理プログラムは、情報処理装置に、
    前記画像データを、文書データから変換された前記印刷データの表紙に追加するステップ、又は、1ページ以上の前記印刷データの一部に配置することで前記印刷データに追加するステップを実行させる、
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載のプログラム。
  9. 画像データの出力の設定条件を表示し、前記設定条件を受け付ける設定受付手段と、
    アプリケーションから文書データを取得し、前記設定受付手段により受け付けられた設定条件に基づいて印刷データに変換する画像処理手段と、を有し、所定のプログラムに基づいて動作する情報処理装置であって、
    前記設定受付手段は、前記設定条件に所定の画像データの生成指示が設定されている場合、前記所定の画像データを生成する画像データ生成手段を有し、
    前記所定のプログラムが生成した出力処理の識別情報と前記生成された所定の画像データとを対応付けて、前記印刷データに対する処理が可能な印刷データ処理プログラムに出力し、
    前記画像処理手段は、前記アプリケーションから文書データを取得する際に、所定のプログラムから前記識別情報を取得し、前記所定のプログラムを介して、前記印刷データ処理プログラムから、前記取得された識別情報に対応付けられた所定の画像データを受け付け、前記受け付けた所定の画像データと前記取得された文書データとを、前記設定条件に基づいて印刷データに変換する、ことを特徴とする情報処理装置。
  10. 前記設定受付手段は前記設定条件を受け付けた後、前記画像データが生成される前に、前記設定条件を前記画像処理手段に送信し、
    前記画像データ生成手段は、所定のプログラムに、前記画像処理手段から前記設定条件を送信させるよう要求し、
    前記画像処理手段は、所定のプログラムに対し、前記設定条件を送信し、
    前記画像データ生成手段は、所定のプログラムから前記設定条件を取得する、
    ことを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  11. 前記画像データ生成手段は、印刷開始の指示の後、前記画像処理手段が文書データを前記印刷データに変換する前に、前記画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項9又は10記載の情報処理装置。
  12. 前記識別情報は、所定のプログラムが予め定められた印刷処理手順の中で生成する、印刷処理に一意のジョブIDである、ことを特徴とする請求項9〜11いずれか1項記載の情報処理装置。
  13. 前記設定受付手段は、所定のプログラムの所定のAPI関数をコールすることで、前記印刷データ処理プログラムに前記識別情報をキーにして前記設定条件を記憶する、
    ことを特徴とする請求項9〜12いずれか1項記載の情報処理装置。
  14. 前記画像処理手段は、所定のプログラムの所定のAPI関数をコールすることで、前記識別情報をキーにして前記印刷データ処理プログラムから前記設定条件を読み出す、
    ことを特徴とする請求項9〜13いずれか1項記載の情報処理装置。
  15. 前記画像データ生成手段は、ファクシミリの送信先情報及び送信元情報が含まれる前記設定条件から、送付状の画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項9〜14いずれか1項記載の情報処理装置。
  16. 前記画像処理手段は、前記画像データを、文書データから変換された前記印刷データの表紙に追加する、又は、1ページ以上の前記印刷データの一部に配置することで前記印刷データに追加する、ことを特徴とする請求項9〜14いずれか1項記載の情報処理装置。
  17. 請求項1〜8いずれか1項記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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