JP5919120B2 - ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents
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しかしながら、非補強性で偏平な雲母やクレイを高含有量で配合することにより、空気透過性を低減できるが、加硫速度の低下によるタイヤの生産効率が低下したり、ブチル系ゴムの含有量が多くなれば未加硫ゴム組成物の強度(所謂、グリーン強度)が低下することにより、カレンダー成形後のシートの方向による強度差が現れたり、バンバリーミキサー等の混練機下部でのロールとの密着が発生することがあり、作業効率が悪化して生産性が低下するという問題点があった。
すなわち、本発明は、
1.ゴム成分(A)100質量部に対して、層状又は板状粘土鉱物(B)80〜160質量部、酸化亜鉛1〜15質量部、及びポリジニトロソベンゼンを配合してなることを特徴とするゴム組成物、
2.更に、前記ゴム成分(A)100質量部に対して、カーボンブラックを15質量部以下配合してなる上記1に記載のゴム組成物、
3.前記ゴム成分(A)100質量部に対して、前記ポリジニトロソベンゼンを0.01〜10質量部配合してなる上記1又は2に記載のゴム組成物、
4.前記ゴム成分(A)が、ブチル系ゴムを80〜100質量%含有する上記1〜3のいずれかに記載のゴム組成物、
5.前記ゴム組成物が、タイヤのインナーライナー用ゴム組成物である上記1〜4のいずれかに記載のゴム組成物、
6.上記1〜5のいずれかに記載のゴム組成物の製造方法であって、該ゴム組成物を複数段階で混練し、混練の最終段階以外のいずれかの段階で前記ポリジニトロソベンゼンの少なくとも一部を加えることを特徴とするゴム組成物の製造方法、
7.上記1〜5のいずれかに記載のゴム組成物の製造方法であって、該ゴム組成物を複数段階で混練し、混練の最終段階以外のいずれかの段階で前記ポリジニトロソベンゼンの少なくとも一部及び前記酸化亜鉛の少なくとも一部を加えることを特徴とするゴム組成物の製造方法、及び
8.上記1〜5のいずれかに記載のゴム組成物をインナーライナーに用いた空気入りタイヤ、
を提供するものである。
[ゴム組成物]
本発明のゴム組成物は、ゴム成分(A)100質量部に対して、層状又は板状粘土鉱物(B)80〜160質量部及びポリジニトロソベンゼンを配合してなることを特徴とする。ポリジニトロソベンゼンを配合することにより、未加硫ゴム組成物のグリーン強度を高くすることが可能になり、ロール密着等を防止することができると共に、加硫速度の低下を抑制することができる。
本発明のゴム組成物に用いるゴム成分としては、特に制限はないが、ジエン系ゴムが好ましく、ジエン系ゴムとしては、天然ゴム(NR)やジエン系合成ゴムが挙げられる。ここで、該ジエン系合成ゴムとしては、ブチル系ゴム、ポリイソプレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等が挙げられる。これらゴム成分は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、ブチル系ゴムには、ブチルゴム(IIR)の他、ハロゲン化ブチルゴムも包含され、ハロゲン化ブチルゴムとしては、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、イソブチレン及びp−メチルスチレンのハロゲン化共重合体(特に、イソブチレン及びp−メチルスチレンの臭素化共重合体)等が挙げられる。イソブチレン及びp−メチルスチレンのハロゲン化共重合体は、通常0.5〜20モル%のp−メチルスチレンを含有する。イソブチレン及びp−メチルスチレンの臭素化共重合体は、エクソンモービル ケミカル カンパニー(ExxonMobil Chemical Company)から商品名「EXXPRO 89−4」(登録商標)(p−メチルスチレン約5質量%及び臭素約0.75モル%)で市販されている。
本発明のゴム組成物に用いる層状又は板状粘土鉱物(B)は、タイヤのインナーライナーとした際の耐屈曲性や低温耐久性を維持しつつ、空気透過性を低減するために使用される。
層状又は板状粘土鉱物(B)は、天然品、合成品のいずれも使用することができる。層状又は板状粘土鉱物(B)としては、例えば、クレイ(例えば、カオリン質クレイ、セリサイト質クレイ、焼成クレイ等),マイカ,長石,シリカ及びアルミナの含水複合体などが挙げられる。特に層状粘土鉱物を例示すれば、モンモリロナイト,サポナイト,ヘクトライト,バイデライト,スティブンサイト,ノントロナイトなどのスメクタイト系粘土鉱物,バーミキュライト,ハロイサイト,及び膨潤性マイカなどが挙げられる。これらの層状又は板状粘土鉱物(B)は、天然のものでも,合成されたものでもよい。また、これらは、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで、有機化した層状粘土鉱物とは、有機オニウムイオンによって有機化された層状粘土鉱物をいう。この層状粘土鉱物としては、前述したモンモリロナイト,サポナイト,ヘクトライト,バイデライト,スティブンサイト,ノントロナイトなどのスメクタイト系粘土鉱物,バーミキュライト,ハロイサイト,及び膨潤性マイカ等を用いることができる。
このため、上記の有機化された層状粘土鉱物は、特にガラス転移温度が−55℃以下のゴム成分に配合することにより、耐空気透過性と低温時の耐久性の双方を満足するゴム組成物を得ることができる。
層状又は板状粘土鉱物(B)の平均アスペクト比は、2〜200であれば、インナーライナー中で層状又は板状粘度鉱物粒子の面が、インナーライナーの厚さ方向と交差する方向に配向し、空気の透過経路を遮る結果、良好な耐空気透過性が得られるが、平均アスペクト比を好ましくは3〜150、より好ましくは5〜100、さらに好ましくは5〜50、特に好ましくは5〜30とすることにより、より優れた耐空気透過性を得ることができる。
(B)成分の平均アスペクト比が200以下であれば、ゴム混練時の(B)成分の分散がより均一に行われることとなり、分散不良から耐屈曲性や耐空気透過性の低下を招くことを好適に防止できる。また、平均アスペクト比が3以上であれば、耐空気透過性がより向上することとなる。
なお、平均アスペクト比は、図1に示すように平均長径xと平均厚みyよりx/yとして求められる。
発明のゴム組成物に用いられるポリジニトロソベンゼンとしては、ポリ−p−ジニトロソベンゼンが好適に挙げられる。25%ポリ−p−ジニトロソベンゼンとして、大内新興化学工業株式会社製、商品名「バルノック DNB」が市販されている。
発明のゴム組成物は、ポリジニトロソベンゼンを配合することにより、未加硫ゴム組成物のグリーン強度が高くなり、ロール密着が発生しにくくなる。また、ポリジニトロソベンゼンは、硫黄加硫において、チアゾール系加硫促進剤及びチウラム系加硫促進剤の併用の場合の加硫活性化剤となるので、加硫時間短縮の効果をも奏する。
発明のゴム組成物は、ゴム成分(A)100質量部に対して、ポリジニトロソベンゼンを0.01〜10質量部配合することが好ましい。0.01質量部以上であれば、未加硫ゴム組成物のグリーン強度が向上し、10質量部以下であれば、経済的に有利である。
発明のゴム組成物に所望により用いられるカーボンブラックとしては、従来ゴム組成物の補強用として慣用されているものの中から任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば、好ましいカーボンブラックとして例示すれば、N539(FEF−LS)、N550(FEF)、N660(GPF)、N634(GPF−LS)、N642(GPF−LS)、N7524、N762(SRF−LM−NS)、N772、N774(SRF−HM−NS)等を挙げることができる。また、カーボンブラックは以下のコロイダル特性を有するものが好ましい。すなわち、窒素吸着比表面積(N2SA)は、50m2/g以下が好ましく、20〜50m2/gがより好ましい。また、ジブチルフタレート(DBP)吸収量は、125cm3/100g以下が好ましく、30〜120cm3/100g程度であればより好ましい。ここで、上記コロイダル特性の窒素吸着比表面積(N2SA)は、JIS K 6217−2:2001、DBP吸収量はJIS K 6217−4:2008に従ってそれぞれ測定される値である。
本発明のゴム組成物は、ゴム成分(A)100質量部に対して、カーボンブラックを15質量部以下配合することが好ましく、5〜15質量部配合することがより好ましい。カーボンブラックの配合量を15質量部以下とすることにより、層状又は板状粘土鉱物(B)をタイヤ周方向に規則的に配列させることが可能となり、屈曲性や低温性を維持したまま、より低い空気抵抗性を達成できる。また、カーボンブラックを配合することにより、未加硫ゴム組成物のグリーン強度を高くすることができ、ゴム組成物搬送時にモゲ、チギレによる工場作業性の低下も抑制することができる。
発明のゴム組成物に所望により用いられる酸化亜鉛は、ゴム組成物の加硫促進助剤として一般的に使用されているものであり、亜鉛華、活性酸化亜鉛、表面処理した酸化亜鉛、複合酸化亜鉛、複合活性酸化亜鉛等の酸化亜鉛及び酸化亜鉛含有物を使用することができる。
本発明のゴム組成物においては、ゴム成分(A)100質量部に対して、酸化亜鉛を1質量部より多く15質量部以下配合することが好ましく、1.5〜15質量部配合することがより好ましく、2〜15質量部配合することが更に好ましい。酸化亜鉛を1質量部より多く15質量部以下配合することにより、加硫速度の低下を防止できると共に、未加硫ゴム組成物のグリーン強度低下も防止することができる。従って、本発明のゴム組成物をタイヤのインナーライナーとして用いた際のタイヤ製造時の作業効率を向上させることができる。
このような有機短繊維の配合量はゴム成分100質量部あたり0.3質量部から15質量部が好ましい。この配合量を0.3質量部以上とすることにより内面コード露出の解消効果を十分得ることができ、5質量部以下とすることにより加工性への悪影響を抑えることができる。有機短繊維の材質には特に制限はなく、例えばナイロン6,ナイ66などのポリアミド、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン、アイソタクチックポリプロピレン、ポリエチレンなどを挙げることができるが、これらの中では、ポリアミドが好ましい。また、有機短繊維を配合する場合には、得られるゴム組成物のモジュラスを増大させるために、ヘキサメチレンテトラミンやレゾルシンなどのゴムと繊維との接着向上剤を更に配合することができる。
また、混練の第一段階における混練時間が、1〜30分であることが好ましく、2〜15分であることがより好ましく、3〜12分であることが更に好ましい。混練時間が1分以上であれば、層状又は板状粘土鉱物(B)の分散性を良好にすることができ、混練時間が30分以下であれば、ゴム成分(A)の分子量低下を抑制することができるからである。
また、所望により混練の第二段階を設ける場合は、混練の第二段階におけるゴム組成物の最高温度が、80〜150℃であることが好ましい。また、混練の第二段階における混練時間が、1〜30分であることが好ましく、2〜15分であることがより好ましく、3〜12分であることが更に好ましい。
この最終段階での加硫剤添加工程における温度は、通常は、80〜120℃程度の範囲内の温度で混練が行なわれる。混練温度が120℃を超えると、加硫が始まり、加硫後のゴム組成物の耐空気透過性や耐屈曲性が低下する原因となる可能性があり、望ましくない。最終段階での混練り時間は、通常は、1〜10分間程度の範囲内の時間で行なわれる。
混練機の種類は特に制限されず、バンバリーミキサー、インターミックスなどの密閉式混練機、ロールミキサーなど、通常ゴム業界で用いられるものから適宜選択することができるが、密閉式混練機が好ましい。
このようにして得られた本発明のゴム組成物は、タイヤのインナーライナー用ゴム組成物として好適に用いられる。このゴム組成物は加硫後の−20℃、歪振幅0.1%下での動的弾性率が、800MPa以下、更に好ましくは600MPa以下であることが望ましい。
本願発明のゴム組成物は、高含有量で層状又は板状粘土鉱物(B)を含有するにもかかわらず、従来の加硫時間より短時間で加硫を行なうことができることから、作業時間を短縮することが可能となり、タイヤの生産性を向上することができる。そして、未加硫ゴム組成物の強度低下を招くことがなく、空気透過性を低減することができる。
また、本発明のゴム組成物をインナーライナーに用いることにより、インナーライナーの厚みが薄いタイヤ、つまり、インナーライナーが薄ゲージ化されたタイヤを容易に製造することができる。
(1)グリーン強度
未加硫ゴム組成物の強度として、未加硫ゴムの引張試験をJIS K 6251:2010に準拠して実施した。厚さ4.00±0.40mmの未加硫ゴムシートをリング状(JIS−5号型)に打ち抜いたサンプルを、温度40℃にて100±5mm/分の速度で引張り、破断時までの応力測定を行い、未加硫ゴム組成物の引張強さを測定した。比較例2の引張強さを100としてグリーン強度を指数で表示した。
グリーン強度指数={(供試未加硫ゴム組成物の引張強さ)/(比較例2の未加硫ゴム組成物の引張強さ)}×100
50℃のロールにてカレンダー作業を行い、カレンダー成形を行なった際のカレンダーロールへのゴム組成物の密着性を以下の基準により評価した。
◎: ロール密着は発生せず、未加硫ゴム組成物の作業性が良好であった。
○: わずかにロール密着が発生したが、未加硫ゴム組成物の作業性が低下しなかった。
△: ロール密着が発生したが、軽度であり、未加硫ゴム組成物の作業性はほとんど低下しなかった。
×: ロール密着が発生し、未加硫ゴム組成物の作業性が大幅に低下した。
(3)90%加硫時間[tc(90)]
参考例1〜3、実施例4〜7及び比較例1〜6によって得られた未加硫ゴム組成物をJIS K 6300−2:2001の振動式加硫試験機による加硫特性の求め方に準じ、90%加硫時間[tc(90)](min、145℃)を測定した。測定機として、ジェイエスアール(株)製のキュラストメーターを用いて、145℃±1℃で加硫トルクカーブを測定し、最大値の90%に達するまでに要する時間(min)を90%加硫時間[tc(90)]とした。比較例2の未加硫ゴム組成物の[tc(90)]を100として、以下の式により指数表示した。90%加硫時間[tc(90)]指数の値が小さい程、加硫速度が速いことを示す。
90%加硫時間[tc(90)]指数={供試未加硫ゴム組成物の[tc(90)]/比較例2の未加硫ゴム組成物の[tc(90)]}×100
参考例1〜3、実施例4〜7及び比較例1〜6によって得られた加硫後のゴム組成物を、JIS K 7126−2:2006「プラスチック−フィルム及びシート−ガス透過度試験方法−第2部:等圧法」に準拠し、酸素透過率測定装置(東洋精機(株)製)を用いて23℃±2℃にて空気透過係率を測定した。空気透過係数が小さい程、耐空気透過性(ガスバリア性)は良好である。得られた空気透過係数から、比較例2の空気透過係数を100として指数表示した。指数値が小さい程、空気透過係数が小さく、良好である。
空気透過性指数={(供試加硫ゴム組成物の空気透過係数)/(比較例2の加硫ゴム組成物の空気透過係数)}×100
第1表に示す配合処方により13種類のゴム組成物を調製した。
これらのゴム組成物をバンバリーミキサーを用いて高温練りの第一段階(最高温度140℃)と低温練りの最終段階(最高温度100℃)の2段階で混練し、未加硫ゴム組成物を得た。なお、参考例1〜3、実施例4〜6及び比較例1〜6のゴム組成物は、第一段階において、ゴム成分、クレー、カーボンブラック、プロセスオイル及びステアリン酸の全てを加えて混練した。参考例1〜3の最終段階では、高温練りの第一段階で得られたマスターバッチに、ポリ−p−ジニトロソベンゼン、加硫促進剤及び硫黄を混練した。実施例4〜6及び比較例6の最終段階では、高温練りの第一段階で得られたマスターバッチに、ポリ−p−ジニトロソベンゼン、酸化亜鉛、加硫促進剤及び硫黄を混練した。比較例1〜3の最終段階では、高温練りの第一段階で得られたマスターバッチに、加硫促進剤及び硫黄を混練した。
実施例7のゴム組成物は、第一段階において、ゴム成分、クレー、ポリ−p−ジニトロソベンゼン、カーボンブラック、酸化亜鉛、プロセスオイル及びステアリン酸の全てを加えて混練した後、最終段階では、高温練りの第一段階で得られたマスターバッチに、加硫促進剤及び硫黄を混練した。
得られた未加硫ゴム組成物について、グリーン強度、ロール密着及び90%加硫時間[tc(90)]を測定した。
次にカレンダー成形によって得られた試験片の未加硫ゴム組成物を160℃、50分間の条件で加硫し、得られた加硫後の試験片のゴム組成物について、空気透過性を評価した。その結果を第1表に示す。
*1: JSR株式会社製、商品名「JSR BROMOBUTYL 2255」
*2: 旭カーボン株式会社製、N660、商品名「旭#55」(N2SA:26m2/g、DBP吸収量:87cm3/100g)
*3: 偏平クレイ[J,M,Huber社製 商標:「POLYFIL DL」(アスペクト比:10)、平均粒径:1μm](偏平クレイとは、カオリンクレイのアスペクト比が大きいもの)
*4: 25%ポリ−p−ジニトロソベンゼンである、大内新興化学工業株式会社製、商品名「バルノック DNB」を用いた。「バルノック DNB」の4倍質量部がポリ−p−ジニトロソベンゼンの含有量である。
*5: パラフィン系オイル、出光興産株式会社製パラフィニックオイル、商品名「ダイアナプロセスオイル PW−90」
*6: 普通酸化亜鉛[酸化亜鉛2種、ハクスイテック株式会社製]
*7: 加硫促進剤DM、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、大内新興化学工業株式会社製、商品名「ノクセラー DM−P」
第1表に示すように、ポリジニトロソベンゼンを配合した参考例1は、比較例3と比較して、グリーン強度、ロール密着性、加硫時間、空気透過性の全てにおいて良好になることが明らかとなった。
更に、ポリジニトロソベンゼンの配合量を増加させると、その効果がより良好になることが参考例1〜3の結果より明らかとなった。
Claims (8)
- ゴム成分(A)100質量部に対して、層状又は板状粘土鉱物(B)80〜160質量部、酸化亜鉛1〜15質量部、及びポリジニトロソベンゼンを配合してなることを特徴とするゴム組成物。
- 更に、前記ゴム成分(A)100質量部に対して、カーボンブラックを15質量部以下配合してなる請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記ゴム成分(A)100質量部に対して、前記ポリジニトロソベンゼンを0.01〜10質量部配合してなる請求項1又は2に記載のゴム組成物。
- 前記ゴム成分(A)が、ブチル系ゴムを80〜100質量%含有する請求項1〜3のいずれかに記載のゴム組成物。
- 前記ゴム組成物が、タイヤのインナーライナー用ゴム組成物である請求項1〜4のいずれかに記載のゴム組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物の製造方法であって、該ゴム組成物を複数段階で混練し、混練の最終段階以外のいずれかの段階で前記ポリジニトロソベンゼンの少なくとも一部を加えることを特徴とするゴム組成物の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物の製造方法であって、該ゴム組成物を複数段階で混練し、混練の最終段階以外のいずれかの段階で前記ポリジニトロソベンゼンの少なくとも一部及び前記酸化亜鉛の少なくとも一部を加えることを特徴とするゴム組成物の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物をインナーライナーに用いた空気入りタイヤ。
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