JP5919107B2 - 設備機器の転倒防止装置 - Google Patents

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Description

この発明は、設備機器の転倒防止装置に関するものである。
従来から、例えば自動販売機や変圧器、空調機、エアコンの室外機、発電設備等の設備機器を地震動等の振動による転倒から保護しつつ、設置面に固定するための設備機器の転倒防止装置が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、床や地面等の据付け面(請求項の「設置面」に相当。)に設置される鋼製の据付け板と、この据付け板に対して、上下方向に分離不能で、前後方向に移動可能に重ね合わせる鋼製の機器固定板とからなり、機器固定板に、据付機器(請求項の「設備機器」に相当。)の脚を固定する固定部を設けた転倒防止装置が記載されている。
この転倒防止装置によれば、2枚の鋼製の板を重ね合わせたものであるから、上下の高さが低く、しかも、据付機器の脚に少なくとも2枚の鋼製の板が装着されるので、低重心になり、据付機器が転倒し難くなるとされている。
ところで、据付機器は、複数の据付機器に隣接して設置される場合や、建造物等の壁に接するように設置される場合がある。このとき、据付機器の設置を行う作業者は、据付機器周辺の狭小なスペースで据付機器の設置作業を行う必要がある。
特開2008−21064号公報
しかし、従来技術の転倒防止装置にあっては、機器固定板の脚固定用ボルト孔に据付機器の脚を螺着することにより、据付機器が転倒防止装置に取り付けられている。このため、作業者は、据付機器の外側から据付機器と転倒防止装置との間に工具を挿入して、据付機器の脚を機器固定板の脚固定用ボルト孔に締め込む必要がある。したがって、据付機器の周囲に十分な作業スペースが確保できない場合には、転倒防止装置に設備機器を固定するのが非常に困難となるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、狭小なスペースに容易に設備機器を設置できるとともに、設備機器の転倒を確実に防止できる設備機器の転倒防止装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明の設備機器の転倒防止装置は、設備機器と設置面との間に配設され、前記設備機器の転倒を防止する設備機器の転倒防止装置であって、前記設備機器の底面において、前記設置面に沿う第一方向の一方側に設けられた第一固定具、および他方側に設けられた第二固定具と、前記設置面に固定され、前記第一固定具および前記第二固定具を前記第一方向に沿ってスライド移動可能に支持するとともに、前記第一固定具および前記第二固定具を介して前記設備機器を下方から支持するベース部材と、を備え、前記第二固定具は、前記第一方向の他方側に張り出す張出部を備え、前記ベース部材には、前記設備機器を前記第一方向の一方側からスライド移動させたときに、前記張出部を少なくとも上方から覆う規制部が設けられ、前記第一固定具は、前記張出部が前記規制部に覆われた位置で、前記ベース部材とともに前記設置面に固定可能とされていることを特徴としている。
本発明によれば、設置面に固定されたベース部材は、設備機器の底面に設けられた第一固定具および第二固定具を第一方向に沿ってスライド可能に支持しているので、設備機器を第一方向に沿ってスライド移動させることで、設備機器と設置面との間にベース部材、第一固定具および第二固定具を配設し、容易に設備機器を設置できる。さらに、第一固定具は、張出部が規制部に覆われた位置で、ベース部材とともに設置面に固定可能とされているので、位置合わせを行うことなく簡単に設備機器と設置面との間に転倒防止装置を配設できる。
また、ベース部材の規制部は、第二固定具の張出部を少なくとも上方から覆っているので、設備機器を第一方向に沿ってスライド移動させ、第一固定具をベース部材とともに設置面に固定するだけで、振動時における設備機器の上方への移動を抑制し、設備機器の転倒を確実に防止できる。
したがって、本発明の設備機器の転倒防止装置によれば、狭小なスペースに容易に設備機器を設置できるとともに、設備機器の転倒を確実に防止できる。
また、前記規制部は、前記第二固定具に当接して、前記第一方向の他方側への前記第二固定具の移動を規制していることを特徴としている。
本発明によれば、第二固定具は、規制部によって第一方向の他方側への移動が規制されるので、第一方向に沿って設備機器をスライド移動させるだけで、位置合わせを行うことなく設備機器と設置面との間に転倒防止装置を配設して、簡単かつ精度よく設備機器を設置できる。
また、前記ベース部材には、前記設置面に沿い、かつ前記第一方向と直交する第二方向に互いに向かい合うように、一対のガイド壁が前記第一方向に沿って立設され、前記第一固定具および第二固定具は、前記ガイド壁にガイドされながら前記第一方向にスライド移動可能とされていることを特徴としている。
本発明によれば、第一固定具および第二固定具がガイド壁にガイドされながら、設備機器が第一方向にスライド移動することで、設備機器の第二方向への位置ズレを防止できる。したがって、第一方向に沿って設備機器をスライド移動させるだけで、さらに簡単かつ精度よく設備機器を設置できる。
また、前記第一固定具および前記第二固定具は、前記設備機器から立設された機器ボルトと、前記機器ボルトに螺着された機器ナットとによって前記設備機器に締結固定され、前記機器ナットと前記第一固定具および前記第二固定具との間には、入力された振動の振動エネルギーを消費して、前記設備機器に作用する振動負荷を低減させる振動低減部材が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、地震発生等により振動が発生すると、設置面からベース部材、第一固定具および第二固定具を介して設備機器に振動が伝達しようとするが、設備機器の機器ナットと第一固定具および第二固定具との間に設けられた振動低減部材がその振動の振動エネルギーを例えば減衰、吸収によって消費する。これにより、振動の総エネルギー量のうち設備機器に作用する振動エネルギー量は、振動低減部材により消費された分だけ低減されるので、設備機器への振動負荷を低減させることができる。つまり、減震させることができる。特に、設備機器の機器ナットの座面と第一固定具および第二固定具との間に振動低減部材を設けた場合には、設備機器にいわゆるロッキング振動が発生し、設備機器に引き抜き荷重が発生しても、機器ナットの座面と第一固定具および第二固定具との間の振動低減部材が圧縮されて振動エネルギーを消費する。これにより、設備機器へのロッキング振動による振動負荷を特に効果的に低減させることができる。つまり、減震させることができる。
その結果、設備機器、第一固定具、第二固定具およびベース部材の変形や破損、設備機器の転倒の発生を防止でき、設備機器を安定に設置面に固定して保護することができる。特に、設備機器に引き抜き荷重が発生したときに、第二固定具の張出部とベース部材の規制部とに加わる応力を緩和できるので、設備機器の転倒を効果的に防止できる。
また、前記第一固定具は、前記設置面に螺着された固定ボルトによって前記設置面に締結固定され、前記振動低減部材は、前記固定ボルトと前記第一固定具との間にもさらに設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、振動低減部材は、設置面側に螺着される固定ボルトと第一固定具との間にも設けられているので、振動低減部材により効果的に振動エネルギーを消費し、設備機器および第一固定具の変形や破損、設備機器の転倒等の発生を確実に防止できる。
また、前記固定ボルトと、前記第一固定具の固定ボルト挿通孔との間には、筒状の第二振動低減部材が前記固定ボルトのボルト軸と同軸に配置され、前記第二振動低減部材は、内層と、前記内層を径方向外側から囲繞し、前記第一固定具の前記固定ボルト挿通孔の内周面に摺接するとともに、前記内層よりも高硬度に形成された外層と、を有していることを特徴としている。
本発明によれば、第二振動低減部材は、内層よりも高硬度な外層を有しているので、水平方向の振動により設備機器と設置面とが水平方向に相対移動したとき、第二振動低減部材の外層と第一固定具の固定ボルト挿通孔の内周面とが摺接する。これにより、第二振動低減部材と第一固定具との衝撃力を緩和しつつ、内層によって振動エネルギーを例えば減衰、吸収によって消費するとともに、第二振動低減部材の外層と第一固定具の固定ボルト挿通孔の内周面との摩擦によって振動エネルギーを消費できる。したがって、引き抜き方向に加えて水平方向に振動が発生した場合においても、設備機器への振動負荷を低減させ、転倒を防止することができる。
本発明によれば、設置面に固定されたベース部材は、設備機器の底面に設けられた第一固定具および第二固定具を第一方向に沿ってスライド可能に支持しているので、設備機器を第一方向に沿ってスライド移動させることで、設備機器と設置面との間にベース部材、第一固定具および第二固定具を配設し、容易に設備機器を設置できる。さらに、第一固定具は、張出部が規制部に覆われた位置で、ベース部材とともに設置面に固定可能とされているので、位置合わせを行うことなく簡単に設備機器と設置面との間に転倒防止装置を配設できる。
また、ベース部材の規制部は、第二固定具の張出部を少なくとも上方から覆っているので、設備機器を第一方向に沿ってスライド移動させ、第一固定具をベース部材とともに設置面に固定するだけで、振動時における設備機器の上方への移動を抑制し、設備機器の転倒を確実に防止できる。
したがって、本発明の設備機器の転倒防止装置によれば、狭小なスペースに容易に設備機器を設置できるとともに、設備機器の転倒を確実に防止できる。
設備機器および転倒防止装置の設置状態の上面図である。 設備機器および転倒防止装置の斜視図である。 第一固定具の斜視図である。 第二固定具の斜視図である。 ベース部材の斜視図である。 転倒防止装置および設備機器の設置方法の説明図である。 実施形態の変形例にかかる転倒防止装置の説明図であり、図2におけるA−A線に沿った断面図である。 実施形態の変形例にかかる転倒防止装置の説明図であり、図2におけるB−B線に沿った断面図である。 第二振動低減部材の説明図であり、第二振動低減部材の中心軸を含む側面断面図である。
以下に、図面に基づいて設備機器の転倒防止装置について説明をする。
図1は、設備機器5および転倒防止装置1の設置状態の上面図である。
図1に示すように、設備機器5および転倒防止装置1は、設置面G上において、例えば建造物の壁Wに沿って、若干の隙間を空けた状態で複数並んで設置されている。なお、以下の説明では、設備機器5が並んで配置されている方向(図1における左右方向)をX方向(請求項の「第二方向」に相当。)とし、設備機器5の一方側(図1における右側)を+X側とし、他方側(図1における左側)を−X側とする。また、設置面Gと平行な水平面内においてX方向と直交する方向(図1における上下方向)をY方向(請求項の「第一方向」に相当。)とし、建造物の壁W側を+Y側(請求項の「第一方向の他方側」に相当。)とし、反対側(請求項の「第一方向の一方側」に相当。)を−Y側とする。また、X方向およびY方向と直交する重力上下方向(図1における紙面表裏方向)をZ方向とし、上側を+Z側とし、下側を−Z側とする。以下、必要に応じて、XYZの直交座標系を用いて説明する。
図2は、設備機器5および転倒防止装置1の斜視図である。なお、図2では、分かりやすくするために、設備機器5を二点鎖線で図視している。また、隣接する設備機器5、転倒防止装置1および建造物の壁W(いずれも図1参照)の図示を省略している。
図2に示すように、設備機器5は、設置面Gに固定される略直方体の機器である。設備機器5は、特に限定されるものではないが、例えば自動販売機や変圧器、精密機器、配管、空調機、発電設備および切替遮断器室等が挙げられる。設備機器5が設置される設置面Gは、屋内および屋外を問わず、設備機器5を設置可能な床面をいう。
設備機器5には、機器ボルト61(61a〜61d)が設備機器5の底面5aにおける角部近傍に設けられている。機器ボルト61は、+Z側端部が設備機器5の底面5aに螺着されて固定されており、設備機器5の底面5aから−Z側に向かって4本立設されている。機器ボルト61は、転倒防止装置1に固定されている。
(転倒防止装置)
転倒防止装置1は、設備機器5を設置面Gに設置する際に、設備機器5と設置面Gとの間に配設されるものである。転倒防止装置1は、所定の厚さを有する略板状に形成された装置であり、X方向の寸法が設備機器5のX方向の寸法よりも若干大きく形成され、Y方向の寸法が設備機器5のY方向の寸法と略同一となるように形成されている。
転倒防止装置1は、第一固定具10と、第二固定具20と、ベース部材30とにより形成されている。第一固定具10、第二固定具20およびベース部材30は、例えば鉄やアルミニウム等の金属材料からなり、プレス加工等により形成されている。以下に、転倒防止装置1の各構成部品の詳細について説明する。
(第一固定具)
第一固定具10は、設備機器5の底面5aにおいて、−Y側に配置されている。実施形態の第一固定具10は、X方向の両側に一対設けられており、一対の第一固定具10(10A,10B)は対称形状に形成されている。したがって、以下では、一対の第一固定具10A,10Bのうち、+X側に配置された第一固定具10Aについて説明をし、−X側に配置された第一固定具10Bについては、詳細な説明を省略している。
図3は、第一固定具10Aの斜視図である。
図3に示すように、第一固定具10Aは、Y方向視で−Z側に開いた略U字形状に形成されており、+Z側に設けられた取付部11と、取付部11のX方向の両側端に設けられた一対の支持片13(13a,13b)と、により形成されている。
取付部11には、Z方向に貫通する機器ボルト挿通孔15と、機器ボルト挿通孔15の+X側においてZ方向に貫通する固定ボルト挿通孔16とが形成されている。
図2に示すように、第一固定具10Aの機器ボルト挿通孔15には、設備機器5の底面5aにおける(+X,−Y)側から立設された機器ボルト61aが挿通されており、機器ボルト61aの−Z側から機器ナット71が螺着されている。これにより、第一固定具10Aは、取付部11が設備機器5の底面5aに当接した状態で設備機器5の(+X,−Y)側に固定される。
固定ボルト挿通孔16には、固定ボルト63が挿通されている。固定ボルト63は、後述するベース部材30にも挿通されており、設置面Gに埋設された不図示のインサートナットに螺着されている。これにより、第一固定具10Aは、ベース部材30とともに、設置面Gに固定されている。
図3に示すように、一対の支持片13a,13bは、Z方向に所定の高さを有しており、X方向に互いに向かい合うように、Z方向に沿って−Z側に向かって立設されている。一対の支持片13a,13bの先端部13c,13cは、設備機器5を転倒防止装置1に取り付けたとき、ベース部材30の主面に当接する(図2参照)。これにより、第一固定具10Aは、ベース部材30上をスライド移動可能となっている。
図2に示すように、一対の支持片13a,13bのZ方向の高さは、例えば設備機器5の底面5aに第一固定具10Aを固定したときに、機器ボルト61aの−Z側端がベース部材30と干渉しないように、機器ボルト61aの突出長さよりも高くなるように設定されている。これにより、後述するように、ベース部材30上を第一固定具10Aがスライド移動する際に、機器ボルト61aがベース部材30と干渉することなく、スムーズに移動できる。
(第二固定具)
図4は、第二固定具20の斜視図である。
第二固定具20は、設備機器5の底面5aにおいて、+Y側に配置されている(図2参照)。
図4に示すように、第二固定具20は、Y方向視で略クランク形状に形成されたX方向に延びる長尺部材であり、X方向の両側に設けられた一対の設備機器固定部21(21A,21B)と、一対の設備機器固定部21A,21Bを接続する接続部27と、接続部27と一体形成された張出部28と、により形成されている。
一対の設備機器固定部21A,21Bは対称形状に形成されている。したがって、以下では、一対の設備機器固定部21A,21Bのうち、+X側に配置された設備機器固定部21Aについて説明をし、−X側に配置された設備機器固定部21Bについては、詳細な説明を省略している。
設備機器固定部21Aは、第一固定具10Aと同様に、Y方向視で−Z側に開いた略U字形状に形成されており、+Z側に設けられた取付部22と、取付部22のX方向の両側端に設けられた一対の支持片23(23a,23b)と、により形成されている。
取付部22には、Z方向に貫通する機器ボルト挿通孔25が形成されている。
図2に示すように、機器ボルト挿通孔25には、設備機器5の底面5aにおける(+X,+Y)側から立設された機器ボルト61cが挿通されており、機器ボルト61cの−Z側から機器ナット71が螺着されている。これにより、設備機器固定部21Aは、取付部22が設備機器5の底面5aに当接した状態で設備機器5の(+X,+Y)側に固定される。また、−X側の設備機器固定部21Bは、+X側の設備機器固定部21Aと同様に、設備機器5の底面5aにおける(−X,+Y)側から立設された機器ボルト61dが挿通されて、設備機器5の(−X,+Y)側に固定される。これにより、第二固定具20は、設備機器5の底面5aの+Y側において、X方向の両側に跨るように固定される。
設備機器固定部21Aの一対の支持片23a,23bの高さは、第一固定具10Aの一対の支持片13a,13bの高さと同様に設定されているため、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、一対の設備機器固定部21A,21Bの間には、X方向に沿って延在し、一対の設備機器固定部21A,21Bを接続する接続部27が設けられている。接続部27は、一対の設備機器固定部21A,21Bの内側に配置された、支持片23b,23bのY方向における略中央よりも−Y側を接続しており、Z方向から見て略矩形状に形成されている。
(張出部)
張出部28は、一対の設備機器固定部21A,21Bの支持片23b,23bよりもX方向の内側において、水平面と略平行に接続部27から+Y側に張り出しており、Z方向から見て+Y側に短辺を有し−Y側に長辺を有する略等脚台形状に形成されている。なお、図2、図4および図6において、接続部27と張出部28との境界を二点鎖線で図示し、張出部28をハッチング領域により図示している。張出部28は、後述するように、ベース部材30に設けられた規制部38の−Z側に配置される(図2参照)。
張出部28と一対の設備機器固定部21A,21Bの支持片23b,23bとの間における接続部27の+Y側面は、第二固定具20が後述するベース部材30(図2参照)上を+Y側に向かってスライド移動したときに、ベース部材30の規制部38(図2参照)と当接する当接部27aとなっている。これにより、ベース部材30上における第二固定具20の+Y側へのスライド量が規制される。
(ベース部材)
図5は、ベース部材30の斜視図である。
図5に示すように、ベース部材30は、Z方向視で本体部31が略矩形枠状に形成されている。
本体部31の4つの角部近傍には、本体部31をZ方向に貫通する固定孔33a〜33dがそれぞれ形成されている。
図2に示すように、各固定孔33a〜33dのうち、−Y側に形成された固定孔33a,33bには、それぞれ固定ボルト63,63が挿通される。固定ボルト63,63は、第一固定具10A,10Bにも挿通されており、設置面Gに埋設された不図示のインサートナットに螺着されている。これにより、ベース部材30の−Y側は、第一固定具10A,10Bとともに設置面Gに固定されている。
また、+Y側に形成された固定孔33c,33dには、それぞれ設置面Gから立設されたアンカーボルト65,65が挿通される。アンカーボルト65,65には、+Z側からナット75が螺着されている。これにより、ベース部材30の+Y側は、設置面Gに固定されている。
図5に示すように、本体部31の枠体のうち、X方向の両側においてY方向に沿って延在する一対の枠体は、第一固定具10A,10Bおよび第二固定具20(いずれも図2参照)が摺接するレール部35,35となっている。
図2に示すように、レール部35,35のX方向の幅は、第一固定具10A,10BのX方向の幅および第二固定具20の設備機器固定部21A,21BにおけるX方向の幅よりも広くなるように形成されている。これにより、レール部35,35には、第一固定具10A,10Bの支持片13a,13bの先端部13c,13cおよび第二固定具20の支持片23aの先端部23cが当接する。したがって、第一固定具10A,10Bおよび第二固定具20は、ベース部材30によって、レール部35,35に摺接しつつY方向にスライド移動可能に支持される。
(ガイド壁)
図5に示すように、一対のレール部35,35のX方向外側には、一対のガイド壁36,36が形成されている。一対のガイド壁36,36は、X方向に互いに向かい合うようにY方向に沿って延在し、+Z側に向かって立設されている。
図2に示すように、一対のガイド壁36,36の離間距離は、設備機器5に取り付けられた第一固定具10A,10BのX方向外側の支持片13a,13aの離間距離、および第二固定具20のX方向外側の支持片23a,23aの離間距離と略同一か、若干広くなるように設定されている。これにより、第一固定具10A,10Bおよび第二固定具20は、一対のガイド壁36,36よりも内側に配置されるとともに、一対のガイド壁36,36にガイドされながらY方向に沿ってスライド移動可能とされる。
図5に示すように、本体部31の枠体のうち、+Y側においてX方向に沿って延在する枠体には、規制部38が形成されている。規制部38は、レール部35,35のX方向内側において、+Y側の枠体のうちY方向中央よりも+Y側が+Z側に突出して形成されている。規制部38は、Y方向視で−Z側に開いた略U字形状に形成されており、+Z側に配置される水平面と略平行な上壁38aと、上壁38aのX方向両側において−Z側に立設された一対の側壁38b,38bと、を備えている。
規制部38には、上壁38aと一対の側壁38b,38bとにより囲まれ、−Y側に開口する開口部38cが形成されている。上壁38aは、第二固定具20の張出部28(図4参照)よりも+Z側に配置されるように形成されている。また、一対の側壁38b,38bの離間距離は、第二固定具20の張出部28のX方向の幅よりも広くなるように設定されている。したがって、開口部38cには、第二固定具20が+Y側にスライド移動したときに、第二固定具20の張出部28が挿入可能となっている。これにより、規制部38の上壁38aは、張出部28を+Z側から覆うことができる。
さらに、図2に示すように、規制部38の一対の側壁38b,38bは、第二固定具20を+Y側に向かってスライド移動させたときに、第二固定具20の当接部27aと当接するようになっている。これにより、ベース部材30は、第二固定具20の+Y側へのスライド量を規制している。
(転倒防止装置および設備機器の設置方法)
続いて、図面を用いて、実施形態の転倒防止装置1および設備機器5の設置方法について説明をする。
図6は、転倒防止装置1および設備機器5の設置方法の説明図である。なお、図6では、図2と同様に、設備機器5を二点鎖線で図視している。また、隣接する設備機器5、転倒防止装置1および建造物の壁W(いずれも図1参照)の図示を省略している。
転倒防止装置1および設備機器5の設置は、以下の手順で行う。
まず、図6に示すように、ベース部材30を設置面Gに設置する。具体的には、設置面Gから立設されたアンカーボルト65,65に、ベース部材30の+Y側に形成された固定孔33c,33dを挿通する。その後、アンカーボルト65,65の+Z側からナット75,75をそれぞれ螺着し締結する。
以上により、ベース部材30の+Y側が設置面Gに固定される。
続いて、第一固定具10を設備機器5における−Y側に固定する。具体的には、設備機器5の底面5aにおける−Y側から立設された機器ボルト61a.61bに、第一固定具10A,10Bの機器ボルト挿通孔15,15をそれぞれ挿通する。その後、機器ボルト61a.61bの−Z側から、機器ナット71,71をそれぞれ螺着し締結する。これにより、第一固定具10A,10Bは、機器ボルト61a.61bおよび機器ナット71,71によって設備機器5の底面5aにおける−Y側に固定される。
続いて、第二固定具20を設備機器5の底面5aにおける+Y側に固定する。第二固定具20の固定方法の詳細については、第一固定具10A,10Bと同様のため、説明を省略する。
以上により、設備機器5の底面5aに、第一固定具10A,10Bおよび第二固定具20が固定される。
続いて、設備機器5を−Y側から+Y側に向かってスライド移動し、設備機器5と設置面Gとの間に、第一固定具10A,10B、第二固定具20およびベース部材30を配設する。
具体的には、設備機器5の+Y側を第二固定具20ごとベース部材30のレール部35の−Y側に載置する。このとき、第二固定具20は、ベース部材30のガイド壁36の内側に配置されるとともに、レール部35の+Z側面と、第二固定具20の支持片23aの先端部23cとが当接した状態となっている。
次に、設備機器5を−Y側から+Y側に向かって押し込み、Y方向に沿ってベース部材30上をスライド移動させる。このとき、第二固定具20のX方向両側に配置された支持片23a,23aがベース部材30のガイド壁36,36にガイドされながら、設備機器5がY方向にスライド移動する。したがって、設備機器5は、X方向に位置ズレが生じることなくスライド移動できる。このとき、作業者は、少なくとも設備機器5の−Y側に作業スペースがあれば、設備機器5を+Y側に押し込むことができる。したがって、設備機器5のX方向両側の隣接する設備機器5(図1参照)や、+Y側に建造物の壁W(図1参照)等が存在し、設備機器5の周辺に作業スペースが十分に確保できない場合でも、容易に設備機器5の設置作業ができる。
さらに設備機器5を押し込むことで、ベース部材30のレール部35,35上に、第一固定具10A,10Bが載置される。そして、レール部35,35の+Z側面と、各第一固定具10A,10Bの支持片13a,13bの先端部13c,13cとが当接した状態で、設備機器5がさらに+Y側にスライド移動する。
そして、ベース部材30の規制部38の側壁38bが、第二固定具20の当接部27aに当接するまで設備機器5を押し込む。規制部38の側壁38bが、当接部27aと当接することで、設備機器5のスライド移動が規制され、ベース部材30の所定位置に設備機器5が配設される。
設備機器5が所定位置に配設されたとき、ベース部材30の規制部38の開口部38cには第二固定具20の張出部28が挿入され、張出部28よりも+Z側に、ベース部材30の規制部38の上壁38aが配置される。さらに、第一固定具10A,10Bの固定ボルト挿通孔16,16の中心軸は、ベース部材30の固定孔33a,33bの中心軸と略同軸上に配置される。このように、+Y側へ第二固定具20の移動が規制されるので、Y方向に沿って設備機器5をスライド移動させるだけで、位置合わせを行うことなく簡単に設備機器5を設置できる。
以上により、設備機器5と設置面Gとの間に、第一固定具10A,10B、第二固定具20およびベース部材30が配設される。
最後に、第一固定具10を設置面Gに固定する。
具体的には、第一固定具10A,10Bの固定ボルト挿通孔16,16と、ベース部材30の固定孔33a,33bとに、固定ボルト63,63(図2参照)を挿通して、設置面Gに埋設された不図示のインサートナットに固定ボルト63,63を螺着する。これにより、図2に示すように、第一固定具10は、固定ボルト63,63によりベース部材30とともに設置面Gに固定されて、設備機器5が設置面Gに固定される。
以上により、設備機器5と設置面Gとの間に、第一固定具10A,10B、第二固定具20およびベース部材30(すなわち転倒防止装置1)が配設された状態で、設備機器5が設置面Gに設置され、転倒防止装置1および設備機器5の設置が完了する。
(実施形態の効果)
実施形態の転倒防止装置1によれば、設置面Gに固定されたベース部材30は、設備機器5の底面5aに設けられた第一固定具10および第二固定具20をY方向に沿ってスライド可能に支持しているので、設備機器5をY方向に沿ってスライド移動させることで、設備機器5と設置面Gとの間にベース部材30、第一固定具10および第二固定具20を配設し、容易に設備機器5を設置できる。さらに、第一固定具10は、第二固定具20の張出部28がベース部材30の規制部38に覆われた位置で、ベース部材30とともに設置面Gに固定可能とされているので、位置合わせを行うことなく簡単に設備機器5と設置面Gとの間に転倒防止装置1を配設できる。
また、ベース部材30の規制部38は、第二固定具20の張出部28を+Z側から覆っているので、設備機器5をY方向に沿ってスライド移動させ、第一固定具10をベース部材30とともに設置面Gに固定するだけで、振動時における設備機器5の+Z側への移動を抑制し、設備機器5の転倒を確実に防止できる。
したがって、本発明の転倒防止装置1によれば、狭小なスペースに容易に設備機器5を設置できるとともに、設備機器5の転倒を確実に防止できる。
(実施形態の変形例)
続いて、実施形態の変形例にかかる転倒防止装置1について、図面を用いて説明をする。
図7は、実施形態の変形例にかかる転倒防止装置1の説明図であり、図2におけるA−A線に沿った断面図である。
図8は、実施形態の変形例にかかる転倒防止装置1の説明図であり、図2におけるB−B線に沿った断面図である。
実施形態の転倒防止装置1は、機器ボルト61と機器ナット71とにより第一固定具10および第二固定具20が設備機器5に固定され、固定ボルト63、アンカーボルト65およびナット75によりベース部材30が設置面Gに固定されていた(図2参照)。
これに対して、実施形態の変形例にかかる転倒防止装置1は、図7および図8に示すように、振動低減部材91または第二振動低減部材93を介して、機器ボルト61と機器ナット71とにより第一固定具10および第二固定具20が設備機器5に固定され、固定ボルト63、アンカーボルト65およびナット75によりベース部材30が設置面Gに固定されている点で、実施形態の転倒防止装置1とは異なっている。なお、実施形態と同様の構成の部分については、詳細な説明を省略する。
図7に示すように、機器ボルト61aに螺着された機器ナット71の座面71aと、第一固定具10(図7では第一固定具10Aを図示)の取付部11との間には、振動低減部材91が配置されている。また、設置面Gに埋設されたインサートナット77に螺着された固定ボルト63の座面63aと、第一固定具10の取付部11との間にも、振動低減部材91が配置されている。
振動低減部材91は、外径が例えば機器ナット71の座面71aおよび固定ボルト63の座面63aと略同一に形成された略円盤状の部材である。振動低減部材91は、弾性と減衰とを合わせ持つ材料、例えば硬度30〜40度で且つtanδが0.5以上となるブチルゴム等の損失係数の大きな高減衰ゴムや、高減衰性スチレン系エラストマー等の材料によって形成された高減衰部材とされている。
機器ナット71の座面71aと第一固定具10(10A,10B)の取付部11との間、および固定ボルト63の座面63aと第一固定具10A,10Bの取付部11との間に振動低減部材91を配置することで、Z方向の振動エネルギーを減衰および吸収して消費できる。これにより、振動の総エネルギー量のうち設備機器5および第一固定具10A,10Bに作用する振動エネルギー量は、振動低減部材91により消費された分だけ低減されるので、設備機器5および第一固定具10A,10Bへの振動負荷を低減させることができる。
図8に示すように、機器ナット71の座面71aと第二固定具20の設備機器固定部21(図8では設備機器固定部21Aを図示)との間、およびアンカーボルト65に螺着されたナット75の座面75aとベース部材30との間には、振動低減部材91が配置されている。なお、振動低減部材91の構成や作用等については前述同様のため、説明を省略する。
さらに、図7に示すように、固定ボルト63と第一固定具10(図7では第一固定具10Aを図示)の固定ボルト挿通孔16との間には、略円筒状の第二振動低減部材93が固定ボルト63の中心軸と同軸に配置されている。第二振動低減部材93の内径は、固定ボルト63の直径よりも若干小さく形成されている。これにより、第二振動低減部材93は、固定ボルト63に圧入されてZ方向に保持可能となっている。また、第二振動低減部材93の外径は、固定ボルト挿通孔16の直径よりも小さく形成されている。これにより、第二振動低減部材93は、固定ボルト挿通孔16に配置可能となっている。
図9は、第二振動低減部材93の説明図であり、第二振動低減部材93の中心軸を含む側面断面図である。
図9に示すように、第二振動低減部材93は、径方向に所定の幅を有する内層93aと、内層93aを径方向外側から囲繞する外層93bとを有している。
内層93aは、径方向に例えば5mm程度の幅を有する部材であり、弾性と減衰とを合わせ持つ材料、例えば硬度30〜40度で且つtanδが0.5以上となるブチルゴム等の高減衰ゴムや、高減衰性スチレン系エラストマー等の材料によって形成されている。
外層93bは、径方向に例えば1〜2mm程度の幅を有する部材であり、例えば硬度70度以上で硬く且つ摩擦係数μ=0.4程度の材料により形成されている。外層93bを形成する材料としては、例えばポリテトラフルオロエチレン (Polytetrafluoroethylene、PTFE)等のフッ素系樹脂材料が好適である。
(実施形態の変形例の効果)
実施形態の変形例によれば、地震発生等により振動が発生すると、設置面Gからベース部材30、第一固定具10および第二固定具20を介して設備機器5に振動が伝達しようとするが、設備機器5の機器ナット71と第一固定具10および第二固定具20との間に設けられた振動低減部材91がその振動の振動エネルギーを例えば減衰、吸収によって消費する。これにより、振動の総エネルギー量のうち設備機器5に作用する振動エネルギー量は、振動低減部材91により消費された分だけ低減されるので、設備機器5への振動負荷を低減させることができる。つまり、減震させることができる。特に、設備機器5の機器ナット71の座面71aと第一固定具10および第二固定具20との間に振動低減部材91を設けた場合には、設備機器5にいわゆるロッキング振動が発生し、設備機器5に引き抜き荷重が発生しても、機器ナット71の座面71aと第一固定具10および第二固定具20との間の振動低減部材91が圧縮されて振動エネルギーを消費する。これにより、設備機器5へのロッキング振動による振動負荷を特に効果的に低減させることができる。つまり、減震させることができる。
その結果、設備機器5、第一固定具10、第二固定具20およびベース部材30の変形や破損、設備機器5の転倒の発生を防止でき、設備機器5を安定に設置面Gに固定して保護することができる。特に、設備機器5に引き抜き荷重が発生したときに、第二固定具20の張出部28とベース部材30の規制部38とに加わる応力を緩和できるので、設備機器5の転倒を効果的に防止できる。
また、振動低減部材91は、設置面Gに螺着される固定ボルト63の座面63aと第一固定具10との間にも設けられているので、振動低減部材91により効果的に振動エネルギーを消費し、設備機器5および第一固定具10の変形や破損、設備機器5の転倒等の発生を確実に防止できる。
また、第二振動低減部材93は、内層93aよりも高硬度な外層93bを有しているので、水平方向の振動により設備機器5と設置面Gとが水平方向に相対移動したとき、第二振動低減部材93の外層93bと第一固定具10の固定ボルト挿通孔16の内周面とが摺接する。これにより、第二振動低減部材93と第一固定具10との衝撃力を緩和しつつ、内層93aによって振動エネルギーを例えば減衰、吸収によって消費するとともに、第二振動低減部材93の外層93bと第一固定具10の固定ボルト挿通孔16の内周面との摩擦によって振動エネルギーを消費できる。したがって、引き抜き方向に加えて水平方向に振動が発生した場合においても、設備機器5への振動負荷を低減させ、転倒を防止することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
第一固定具10、第二固定具20およびベース部材30の形状は、実施形態の形状に限定されない。例えば、一対の第一固定具10A,10Bを接続して、第二固定具と同様にX方向に延在する第一固定具としてもよい。
また、ベース部材30の規制部38は、ベース部材30の本体部31と一体形成されていたが、規制部38を本体部31とは別部材として形成した後、溶接等により規制部38と本体部31とを接合することで、ベース部材30に規制部38を設けてもよい。
実施形態の変形例では、固定ボルト63と第一固定具10Aの固定ボルト挿通孔16との間に第二振動低減部材93が設けられていたが、第二振動低減部材93の配置場所はこれに限定されない。例えば、機器ボルト61a,61bと第一固定具10の機器ボルト挿通孔15との間や、機器ボルト61c,61dと第二固定具20の機器ボルト挿通孔25との間等にも第二振動低減部材93を設けてもよい。
実施形態では、転倒防止装置1および設備機器5の設置について説明をし、狭小なスペースであっても転倒防止装置1および設備機器5の設置を容易に行うことができる旨を説明した。これに対して、実施形態で説明した転倒防止装置1および設備機器5の設置方法の作業を逆の順番で行うことにより、設置面Gに設置された転倒防止装置1および設備機器5を取り外すことができる。すなわち、実施形態によれば、狭小なスペースにおいて、転倒防止装置1および設備機器5の設置および取り外しを容易に行うことができる。
1 転倒防止装置
5 設備機器
5a 底面
10(10A,10B) 第一固定具
16 固定ボルト挿通孔
20(20A,20B) 第二固定具
28 張出部
30 ベース部材
36 ガイド壁
38 規制部
61(61a,61b,61c,61d) 機器ボルト
63 固定ボルト
71 機器ナット
91 振動低減部材
93 第二振動低減部材
93a 内層
93b 外層
G 設置面

Claims (6)

  1. 設備機器と設置面との間に配設され、前記設備機器の転倒を防止する設備機器の転倒防止装置であって、
    前記設備機器の底面において、前記設置面に沿う第一方向の一方側に設けられた第一固定具、および他方側に設けられた第二固定具と、
    前記設置面に固定され、前記第一固定具および前記第二固定具を前記第一方向に沿ってスライド移動可能に支持するとともに、前記第一固定具および前記第二固定具を介して前記設備機器を下方から支持するベース部材と、
    を備え、
    前記第二固定具は、前記第一方向の他方側に張り出す張出部を備え、
    前記ベース部材には、前記設備機器を前記第一方向の一方側からスライド移動させたときに、前記張出部を少なくとも上方から覆う規制部が設けられ、
    前記第一固定具は、前記張出部が前記規制部に覆われた位置で、前記ベース部材とともに前記設置面に固定可能とされていることを特徴とする設備機器の転倒防止装置。
  2. 請求項1に記載の設備機器の転倒防止装置であって、
    前記規制部は、前記第二固定具に当接して、前記第一方向の他方側への前記第二固定具の移動を規制していることを特徴とする設備機器の転倒防止装置。
  3. 請求項1または2に記載の設備機器の転倒防止装置であって、
    前記ベース部材には、前記設置面に沿い、かつ前記第一方向と直交する第二方向に互いに向かい合うように、一対のガイド壁が前記第一方向に沿って立設され、
    前記第一固定具および第二固定具は、前記ガイド壁にガイドされながら前記第一方向にスライド移動可能とされていることを特徴とする設備機器の転倒防止装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の設備機器の転倒防止装置であって、
    前記第一固定具および前記第二固定具は、前記設備機器から立設された機器ボルトと、前記機器ボルトに螺着された機器ナットとによって前記設備機器に締結固定され、
    前記機器ナットと前記第一固定具および前記第二固定具との間には、入力された振動の振動エネルギーを消費して、前記設備機器に作用する振動負荷を低減させる振動低減部材が設けられていることを特徴とする設備機器の転倒防止装置。
  5. 請求項4に記載の設備機器の転倒防止装置であって、
    前記第一固定具は、前記設置面に螺着された固定ボルトによって前記設置面に締結固定され、
    前記振動低減部材は、前記固定ボルトと前記第一固定具との間にもさらに設けられていることを特徴とする設備機器の転倒防止装置。
  6. 請求項5に記載の設備機器の転倒防止装置であって、
    前記固定ボルトと、前記第一固定具の固定ボルト挿通孔との間には、筒状の第二振動低減部材が前記固定ボルトの中心軸と同軸に配置され、
    前記第二振動低減部材は、
    内層と、
    前記内層を径方向外側から囲繞し、前記第一固定具の前記固定ボルト挿通孔の内周面に摺接するとともに、前記内層よりも高硬度に形成された外層と、
    を有していることを特徴とする設備機器の転倒防止装置。
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