JP5918030B2 - データ中継装置、データ中継方法、データ伝送システムおよびプログラム - Google Patents

データ中継装置、データ中継方法、データ伝送システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、データ伝送技術に関し、より詳細には、ネットワークを介してデータ送信装置からデータ受信装置へ伝送されるデータを中継するデータ中継装置、データ中継方法、データ伝送システムおよびプログラムに関する。
近年、ネットワーク通信技術の発展およびカメラの高精細化に伴い、IP(Internet Protocol)ネットワークを介して映像データを伝送するIP映像伝送システムへの移行が進んでいる。例えば、道路、河川に監視用IPカメラを設置し、IPカメラからの映像データを光ケーブルなどの高速IPネットワークで伝送し、総合監視センタにて、映像を投影する監視システムが知られている。このような監視システムにより、IPネットワークを用いて、複数の観測点における道路の運行状況や河川の水位をリアルタイムに観測することができる。
上記IP映像伝送システムでは、IPカメラや、アナログカメラに接続されたIPエンコーダなどの映像データ送信装置からIPパケット形式で送信される映像データを映像データ受信装置で受信し、デコードし、監視モニタやビデオウォールに映像を表示させている。映像データ受信装置としては、上記映像データを受信およびデコードするIPデコーダ機能をハードウェア実装したハードウェアIPデコーダが用いられる場合が多い。
上述したIP映像伝送システムにおいて、同一メーカ製のIPカメラ(IPエンコーダの場合を含む。以下同じ。)とハードウェアIPデコーダとを使用する場合は、あまり問題は生じない。しかしながら、現実には、IPカメラとは異なるメーカ製のハードウェアIPデコーダを使用せざるを得ない場合もある。近年、ハードウェアIPデコーダを提供するメーカが減少している傾向にあり、IPカメラおよびハードウェアIPデコーダを同一メーカ製のもので揃えることが難しくなっている。また、新規に追加する設備については、同一メーカ製のもので揃えることができたとしても、コスト削減および資産有効利用の観点から、異なるメーカの既設のカメラを活用したいという要望もある。
すなわち、IPカメラの映像を、IPカメラ側のメーカとは異なるメーカ製のハードウェアIPデコーダを経由して監視モニタやビデオウォールに表示させたいという要望があった。
特開2007−300386号公報(特許文献1)は、複数の監視カメラが異なるメーカ製のものである場合に対処する従来技術を開示する。特許文献1の従来技術では、複数の監視カメラ毎にIPアドレスや制御プロトコルを格納するテーブルの設定内容に基づいて、データ抽出部で、IPパケットからヘッダ部を除去し、ペイロード部である圧縮データを抽出している。
特開2007−300386号公報
しかしながら、異なるメーカ間の組み合わせでは、ケーブルを接続するのみでは、映像コーデックを同一のものとした前提であっても、正常に表示されることは非常に少ない。仮に表示される組み合わせを見つけ出しても、数分程度表示させると、ハードウェアIPデコーダが自己復旧機能によりシステム再起動してしまい、頻繁に映像が途切れるなどの問題が発生する。ひいては、映像の可用性が失われ、監視業務に支障をきたすおそれがあった。
上記特許文献1の構成により、いくつかの組み合わせでは、正常な表示が可能となる場合もある。しかしながら、依然として、仕様が異なるIPカメラおよびIPデコーダの組み合わせにおいて、コーデック、フォーマット、ヘッダ情報、パケットサイズなどの種々の条件を適合させても、IPカメラからの映像を、ハードウェアIPデコーダを経由してモニタに正常に表示させることができないケースが多数あった。
本発明は、上記従来技術における不具合に鑑みてなされたものであり、仕様が異なるデータ送信装置およびデータ受信装置の組み合わせにおいても、データ送信装置から送信されるデータを、データ受信装置を経由して正常に使用することができるデータ中継装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、上記データ中継装置が実行するデータ中継方法、上記データ中継装置を含むデータ伝送システム、および上記データ中継装置を実現するためのプログラムを提供することである。
本発明者等は、上記仕様が異なる映像データ送信装置および映像データ受信装置の組み合わせにおいて生じる不具合を鋭意検討した結果、このような組み合わせでは、映像データ送信装置および映像データ受信装置の映像データの送受信タイミングが仕様等によって相違しており、この相違に起因して、映像データ受信装置側のバッファ領域を超える映像データが無理に送り込まれる事態が発生し、正常な表示を妨げていることを見出し、本発明に至ったのである。
本発明では、上記課題を解決するために、データ送信装置およびデータ受信装置の間に、データ送信装置から送信されるデータを、該データの受信動作とは非同期に、データ受信装置へ送信するデータ中継装置を提供する。
すなわち、本発明によれば、データ送信装置およびデータ受信装置に接続されるデータ中継装置であって、
上記データ送信装置から送信された所定単位のデータを第1のタイミングで受信する受信手段と、
受信された所定単位のデータを記憶する記憶手段と、
上記記憶手段から読み出した所定単位のデータを、上記データ受信装置に対応付けて事前定義された、第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで、上記データ受信装置へ送信する送信手段と
を含む、データ中継装置が提供される。
さらに、本発明によれば、上記データ中継装置が実行するデータ中継方法、上記データ中継装置を含むデータ伝送システム、および上記データ中継装置を実現するためのプログラムが提供される。
本発明によれば、データ中継装置において、データ送信装置からのデータの受信動作と、データ受信装置へのデータの送信動作とが、非同期に行われる。これにより、データ送信装置およびデータ受信装置の双方で独立したデータ送受信タイミングを調整することが可能となり、その結果、データ受信装置側でバッファのオーバフローが発生する可能性を低減することができる。ひいては、データ送信装置およびデータ受信装置の正常な使用が可能な組み合わせが増え、装置選定の自由度も拡張される。
本実施形態による映像伝送システムの概略図。 本実施形態による映像伝送システムの機能ブロック図。 映像フレームの送受信タイミングを説明する図。 映像フレームの送受信タイミングの相違に起因したIPパケットの間隔の相違を説明する図。 本実施形態による映像タイミング調整装置が実行する、映像データ中継処理を示すフローチャート。 本実施形態による映像タイミング調整装置のハードウェア構成図。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明の実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下の説明では、データ送信装置およびデータ受信装置に接続されるデータ中継装置の一例として、映像データ送信装置および映像データ受信装置に接続される映像データ中継装置を用いて説明する。
図1は、本実施形態による映像伝送システムの概略を示す図である。図1に示す映像伝送システムは、IPネットワーク100上に配置された、IPカメラ110と、ハードウェアIPデコーダ(以下、単にIPデコーダと参照する。)130と、IPカメラ110およびIPデコーダ130の間に設けられた映像タイミング調整装置150とを含む。
IPカメラ110は、CCD(Charge Coupled Device)カメラなどの撮像装置により撮像された映像を、内蔵するIPエンコーダでエンコードし、IPパケット化して、IPデコーダ130に向けて映像データを送信する映像データ送信装置である。なお、図1には、IPエンコーダを内蔵するIPカメラ110を例示するが、他の実施形態では、アナログカメラに接続されたIPエンコーダを映像データ送信装置としてもよい。
IPデコーダ130は、IPカメラ110から送信されるIPパケット形式の映像データを受信し、デコードして、映像出力する映像データ受信装置である。IPデコーダ130には、ビデオ信号インタフェースを介して監視モニタ132が接続されており、IPデコーダ130により受信された映像が、アナログ映像信号またはデジタル映像信号として監視モニタ132に出力される。
映像タイミング調整装置150は、IPカメラ110およびIPデコーダ130の間で動作し、IPカメラ110から送信される映像データを、IPデコーダ130へ中継する映像データ中継装置である。本実施形態において、映像タイミング調整装置150による映像データの中継の対象となるIPカメラ110およびIPデコーダ130の組み合わせでは、異なるメーカ製である等の理由から仕様が相違しており、映像データの送受信タイミングが相違している。映像タイミング調整装置150は、詳細を後述するように、受信した映像データを、IPカメラ110から受信したタイミングとは異なるタイミングで、非同期的に、IPデコーダ130に送信する。これによって、IPカメラ110側の送信タイミングとIPデコーダ130側の受信タイミングとの差が吸収されて、IPデコーダ130に適合するように映像データの送信タイミングが調整される。
なお、図1に示すIPネットワーク100には、IPカメラ110およびIPデコーダ130をそれぞれ1つ例示するが、IPネットワーク100上に存在するIPカメラおよびIPデコーダの数は限定されるものではない。また、映像タイミング調整装置150が映像データを中継するIPカメラ110およびIPデコーダ130の組み合わせの数も、限定されるものではない。例えば、映像タイミング調整装置150が複数のチャンネルを有し、複数のIPカメラからの映像データをそれぞれ対応するIPデコーダへ中継することもできる。
以下、図2〜図5を参照しながら、本実施形態による映像データ中継装置が実行する、映像データ中継処理について詳細を説明する。図2は、本実施形態による映像伝送システム200の機能ブロックを示す図である。図2には、IPカメラ110上の機能ブロック210と、IPデコーダ130上の機能ブロック230と、映像タイミング調整装置150上の機能ブロック250とが示されている。
IPカメラ110上の機能ブロック210は、撮像部212と、エンコード処理部214と、多重化部216と、IPパケット化処理部218と、IPパケット送信部220とを含む。撮像部212は、撮像して生成した映像信号をエンコード処理部214に出力する。エンコード処理部214は、撮像部212からの映像信号を所定の映像コーデックでエンコードし、また図示しないマイクロフォンにより採音された音声信号を所定の音声コーデックでエンコードする。
本実施形態で用いられる映像コーデックとしては、特に限定されるものではないが、MPEG−1 Video、MPEG−2 Video、MPEG−4 Visual、H.264/MPEG−4 AVC(Advanced Video Coding)、H.261、H.263、MJPG(Motion Joint Photographic Experts Group)などを例示することができる。本実施形態で用いられる音声コーデックとしては、特に限定されるものではないが、MPEG−1 Layer III(MP3)、MPEG−1 Layer II、AAC(Advanced Audio Coding)などを例示することができる。
多重化部216は、撮像部212からの映像信号がエンコードされた映像ストリームと、音声信号がエンコードされた音声ストリームと、他の付加データのストリームとを、所定のストリーム形式で多重化する。ストリーム形式としては、TS(Transport Stream)方式やPS(Program Stream)方式などを挙げることができる。なお、IPカメラの仕様によっては、多重化したストリームを生成しない生のES(Elementary Stream)形式で送信される場合もある。
IPパケット化処理部218は、多重化部216により出力されるストリームを、MTU(Maximum Transmission Unit)に適合した所定サイズのIPパケットにカプセル化する。IPパケット送信部220は、IPパケット化されたストリームを送信する。本実施形態においては、ここでのIPパケットの送信先は、映像タイミング調整装置150となる。
上記構成によって、映像データは、TCP(Transmission Control Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)、またはRTP(Real-time Transport Protocol)などのプロトコルにしたがって、IPパケットの形態で、IPネットワーク100を介して、IPカメラ110から、映像タイミング調整装置150を経て、IPデコーダ130へと伝送される。
IPデコーダ130上の機能ブロック230は、IPパケット受信部232と、IPパケット処理部234と、逆多重化部236と、デコード処理部238と、ビデオ信号インタフェース240とを含む。IPパケット受信部232は、IPカメラ110から映像タイミング調整装置150を経て送信されてきたIPパケット形式のストリームを受信する。IPパケット処理部234は、IPパケットのペイロードにカプセル化されたデータを抽出し、ストリームを逆多重化部236に出力する。
逆多重化部236は、ストリームに含まれる映像、音声およびデータを識別して逆多重化し、映像、音声およびデータに区分してバッファに格納する。デコード処理部238は、バッファから映像、音声およびデータを読み出してそれぞれデコード処理を行い、映像については、映像信号をビデオインタフェース240に出力する。
ビデオ信号インタフェース240は、IPデコーダ130と監視モニタ132との間の映像出力インタフェース機器であり、再生された映像を所定の映像信号の形態で外部出力する。映像信号としては、特に限定されるものではないが、NTSC(National Television System Committee)信号、PAL(Phase Alternating Line)などのアナログ・コンポジット映像信号、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、DVI(Digital Visual Interface)、DisplayPort(登録商標)、SDI(Serial Digital Interface)などのデジタル映像信号を挙げることができる。
映像伝送システム200においては、上述したように、映像や音声のストリームが、所定の伝送規格に準じて伝送され、同期再生が行われる。一方、IPカメラ110およびIPデコーダ130間で行われる映像データの送受信タイミングは、IPカメラおよびIPデコーダのメーカが各々設計している。IPデコーダの設計時に想定している映像受信タイミング方式としては、仕様の優先度により大きく2種類存在する。第1の種類のタイミング方式は、図3(A)に示すように、映像フレームの切り替えタイミングを優先としたタイミング方式である。もう一方の種類のタイミング方式は、図3(B)に示すように、ネットワークへの負荷低減を優先としたタイミング方式である。
図3は、映像フレームの送受信タイミングを説明する図である。図3(A)に示すタイミング方式では、映像フレームは、固定間隔で送受信される。30fpsのフレームレートの場合であれば、約33msec間隔で映像フレームの送受信が行われる。
これに対して、図3(B)に示すタイミング方式では、映像フレームは、可変間隔で送信される。30fpsのフレームレートであれば、図3(B)の例示では、15フレームがグループ単位として500msec間隔に固定され、グループ内では、第1フレームから第15フレームまでのフレーム間の間隔が(16+α)msecとなり、第15フレームと次のグループの第1フレーム(第16フレーム)との間隔が残余x(x=500−((16+α)×15))となり、映像フレームの送受信が行われる。このとき、αは、16+α<33.33を満たす任意の値である。
IPデコーダ130に実装される各種バッファは、通常、固定長の記憶領域として提供され、コスト削減や遅延低減の観点から上述した送受信タイミング方式に最適化されたサイズだけが確保されている。このとき、図3(B)の可変間隔のタイミング方式でIPカメラから送信された映像データを、図3(A)の送信タイミング方式のIPデコーダで直接受信した場合に問題となる。あるいは、図3(A)の固定間隔のタイミング方式でIPカメラから送信された映像データを、図3(B)の可変間隔の送信タイミング方式のIPデコーダで直接受信した場合に問題となる。
図4は、映像フレームの送受信タイミングの相違に起因したIPパケットの伝送間隔の相違を説明する図である。図4に示すように、IPカメラは、フレームレートに応じた所定間隔でシャッターを切り、その映像のデータを所定の圧縮形式へ変換し、圧縮方法に準じて映像フレームを生成し、所定サイズのIPパケットに分割して送信する。
固定間隔のタイミング方式では、映像フレームに対応するIPパケット群も固定間隔で送信され、可変間隔のタイミング方式では、IPパケット群は可変間隔で送信される。このとき、例えば図3(A)および図4(A)に示す固定間隔の映像フレームのタイミングを想定したIPデコーダに対して、IPカメラが、図3(B)および図4(B)のような可変間隔のタイミングで映像フレーム(IPパケット群)を直接送信した場合、IPデコーダは、想定よりも送信間隔が詰まった状態でIPパケットを受信してしまう。このような場合には、IPデコーダは、典型的には、数秒程度でシステム・ハングアップを引き起こすか、自己修復機能により再起動されてしまう。再起動されるIPデコーダの場合は、上述した現象を繰り返し起し、再起動が頻発することになる。
同一メーカのIPカメラおよびIPデコーダの組み合わせであれば、例えばRTCP(RTP Control Protocol)通信などにより、IPカメラとIPデコーダとの間でIPパケットの送信タイミングを調整することもできる。しかしながら、異なるメーカ製である等の理由から仕様が相違する場合には、IPカメラ側が、RTCPに対応していても、IPデコーダ側が対応して無い場合や、その反対の場合などがあり、対処が困難となる。
すなわち、送受信タイミング方式が適合していない場合は、上述した映像データの送受信タイミングの相違に起因して、IPデコーダ130が実装する固定長バッファがオーバフローしてしまう可能性がある。そこで、本実施形態による映像タイミング調整装置150は、IPカメラ110側の映像送信タイミングとIPデコーダ130側の映像受信タイミングとの差を吸収し、IPデコーダ130に適合するよう映像データの送信タイミングを調整する機能を備える。
映像タイミング調整装置150上の機能ブロック250は、上述したタイミング調整を実現するために、IPパケット受信部252と、データ受信処理部254と、可変長キュー256と、データ送信処理部258と、IPパケット送信部260とを含む。
IPパケット受信部252およびIPパケット送信部260は、IPカメラ110やIPデコーダ130と同様に、TCP/UDPおよびIPプロトコル・スタックの機能を備える。IPパケット受信部252は、IPカメラ110から送信されたIPパケット形式の映像データを受信し、データ受信処理部254に渡す。
データ受信処理部254は、渡されたIPパケットのペイロード部のデータを可変長キュー256に順次保存して行く。データ送信処理部258は、可変長キュー256にデータが一定量の保存されることを待って、可変長キュー256に保存されたデータの送信処理を開始する。可変長キュー256は、ストリームを記憶する可変長の記憶手段であり、データ受信処理部254およびデータ送信処理部258間で行われるデータ交換を橋渡しする。
データ送信処理部258は、可変長キュー256に記憶されているデータを読み出し、IPデコーダ150に適合する所定のパケットサイズでIPパケット化する。また、データ送信処理部258は、事前設定されたタイミング定義情報262に応じて送信タイミングを判定し、受信タイミングとは異なるタイミングで、IPパケット送信部260に対し、IPパケット形式の映像データをIPデコーダ130へ送信させる。本実施形態においては、ここでのIPパケットの送信先は、IPデコーダ130となる。
タイミング定義情報262は、IPデコーダ130の仕様に応じて事前設定された、IPパケットの送信タイミングを定義する情報である。IPデコーダ130に応じたIPパケットの送信タイミングは、例えば、送信予定のIPパケットサイズのデータを所望のIPデコーダ側へ送信間隔を変えながら送り込み、上述したシステム・ハングアップまたは再起動が発生しないような間隔を見つけ出し、その間隔を送信タイミングに決定することができる。このようなタイミング定義情報262は、本映像タイミング調整装置150のベンダ側で、複数の機種のIPデコーダ毎に用意し、ユーザが選択可能としてもよいし、本映像タイミング調整装置150のユーザ側で、各自設定させることもできる。また、タイミング定義情報262には、上述した一定量のデータの蓄積を待つための遅延時間も設定される。
図5は、本実施形態による映像タイミング調整装置150が実行する、映像データ中継処理を示すフローチャートである。図5には、データ受信動作の処理フローと、データ送信動作の処理フローとが示されている。
図5に示す、データ受信動作の処理フローは、映像データの受信が開始されたことに応答して、ステップS100から開始される。ステップS101〜ステップS104のループでは、ストリームが入力されている間(trueの間)、ステップS102およびステップS103の処理が繰り返し実行される。ステップS102では、IPパケット受信部252は、IPパケット形式の映像データを受信し、ステップS103では、データ受信処理部254は、受信したIPパケットのペイロード部のデータを可変長キュー256に順次保存する。ストリームの入力が止まると(false)、ステップS105へ処理が進められ、本受信処理が終了する。
図5に示す、データ送信動作の処理フローは、事前設定された遅延時間が経過し、所定量のデータが保存されたことに応答して、ステップS200から開始される。ステップS201〜ステップS205のループでは、データが可変長キュー256に存在する間(trueの間)、ステップS202〜ステップS204の処理が繰り返し実行される。
ステップS202では、データ送信処理部258は、可変長キュー256に保存されたデータを読み出し、IPデコーダ130に適合した所定のパケットサイズでIPパケット化する。ステップS203では、データ送信処理部258は、事前設定されたタイミング定義情報262に基づいて、IPパケットの送信タイミングを判定する。ステップS203の判定で、送信タイミングではないと判定された場合(NO)は、ステップS203内をループさせられ、送信タイミングが到来するのを待ち受ける。ここでは、映像タイミング調整装置150のクロックを用いて、上記事前定義された時間が経過したか否かが判定される。上記事前定義された時間が経過していた場合には、送信タイミングであると判定される。
ステップS203の判定で、送信タイミングであると判定された場合(YES)は、ステップS204へ処理が進められる。ステップS204では、IPパケット送信部は、データ送信処理部258が準備したIPパケットをIPデコーダ130へ向けて送信する。可変長キュー256に送信すべきデータがなくなると(false)、ステップS206へ処理が進められて、本送信処理が終了する。
以下、映像タイミング調整装置150のハードウェア構成について説明する。映像タイミング調整装置150は、特定の実施形態においては、汎用コンピュータ装置10を用いて実装することができる。図6は、本実施形態による映像タイミング調整装置150のハードウェア構成図である。映像タイミング調整装置150は、シングルコアやマルチコアのマイクロプロセッサ・ユニット(MPU)12と、BIOS(Basic Input Output System)を格納する不揮発性メモリ14と、MPU12によるプログラム処理を可能とする実行記憶空間を提供するメモリ16とを含む。メモリ16は、また、可変長キュー256の記憶領域を提供する。
MPU12は、内部バス22を介して記憶制御用インタフェース18に接続され、ハードディスク20が、MPU12からの入出力要求に応答してデータの書き込みまたは読み出しを実行する。MPU12は、内部バス22を介してUSBなどのシリアルまたはパラレル・インタフェース24を制御して、キーボード、マウス、プリンタなどの入出力装置26と通信し、ユーザからの入力を受け取る。
映像タイミング調整装置150は、さらにVRAM28とグラフィック・チップ30とを含むことができる。グラフィック・チップ30は、MPU12からの指令に応答してビデオ信号を処理し、ディスプレイ装置32へと表示させている。MPU12は、また、内部バス22を介してネットワークI/F(NIC;Network Interface Card)34と接続する。これにより、映像タイミング調整装置150を、ネットワークを通して、IPカメラ110およびIPデコーダ130と通信させている。
映像タイミング調整装置150は、不揮発性メモリ14やハードディスク20、その他NV−RAM(図示せず)やSDカード(図示せず)などの記憶装置に格納されたプログラム(図示せず)を読み出し、メモリ16のメモリ領域に展開する。これにより、適切なオペレーティング・システム(OS)のもとで、上述した各機能手段および各処理を実現する。上記OSとしては、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)またはLINUX(登録商標)など、如何なるアーキテクチャを有するOSを採用することができる。
また、映像タイミング調整装置150は、他の実施形態では、組み込み機器として実装されてもよい。また、上述した実施形態では、映像データの送受信タイミング以外の条件(コーデック、フォーマット、ヘッダ情報、パケットサイズ)が揃っているものとして説明したが、映像タイミング調整装置150が、これらの相違を吸収するプロトコル変換機能を備えても良い。さらに、上述した実施形態では、ストリームには映像および音声が含まれるものとして説明したが、映像および音声々のストリームが別々に伝送される場合には、映像および音声の両方のストリームに対して、本実施形態のデータ中継処理を適用することができる。
なお、上記機能部は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)、などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、仕様が異なるデータ送信装置およびデータ受信装置の組み合わせにおいても、データ送信装置から送信されるデータを、データ受信装置を経由して正常に使用することができるデータ中継装置、データ中継方法、データ伝送システムおよびプログラムを提供することができる。
本発明によれば、映像タイミング調整装置150において、IPカメラ110からの映像データの受信動作と、IPデコーダ130への映像データの送信動作とが、非同期で行われる。これにより、IPカメラ110およびIPデコーダ130の双方で独立した映像送受信タイミングを調整することが可能となる。その結果、IPデコーダ130側でバッファのオーバフローが発生する可能性を低減することができる。ひいては、正常に表示可能なIPカメラおよびIPデコーダの組み合わせが増え、装置選定の自由度も拡張される。
また、IPデコーダ130側に何らかの障害が生じている場合でも、IPカメラ110からの映像データは、映像タイミング調整装置150で受信され、可変長キュー256へ一旦スプールされる。このため、デジタル・ビデオ・レコーダのような映像蓄積装置との間で用いること、蓄積映像の欠落を低減することも可能となる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…IPネットワーク、110…IPカメラ、130…IPデコーダ、132…監視モニタ、150…映像タイミング調整装置、200…映像伝送システム、210…機能ブロック、212…撮像部、214…エンコード処理部、216…多重化部、218…IPパケット化処理部、220…IPパケット送信部、230…機能ブロック、232…IPパケット受信部、234…IPパケット処理部、236…逆多重化部、238…デコード処理部、240…ビデオ信号インタフェース、250…機能ブロック、252…IPパケット受信部、254…データ受信処理部、256…可変長キュー、258…データ送信処理部、260…IPパケット送信部、262…タイミング定義情報、10…コンピュータ装置、12…MPU、14…不揮発性メモリ、16…メモリ、18…記憶制御用インタフェース、20…ハードディスク、22…バス、24…インタフェース、26…入出力装置、28…VRAM、30…グラフィック・チップ、32…ディスプレイ装置、34…ネットワークI/F

Claims (6)

  1. データ送信装置およびデータ受信装置に接続されるデータ中継装置であって、
    前記データ送信装置から送信された所定単位のデータ受信する受信手段と、
    受信された所定単位のデータを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出した所定単位のデータを、前記受信手段の受信動作とは非同期に、前記データ受信装置に対応付けて事前設定された送信間隔で、前記データ受信装置へ送信する送信手段と
    を含む、データ中継装置。
  2. 前記所定単位のデータは、映像および音声またはこれらの一方を伝送する伝送パケットであり、前記データ中継装置は、さらに、
    前記データ受信装置に対応付けて事前設定された伝送パケットのタイミング定義情報に基づいて、伝送パケットを送信する前記送信間隔を判定する判定手段
    をさらに含む、請求項1に記載のデータ中継装置。
  3. 前記記憶手段は、可変長のバッファ記憶領域である請求項1または2に記載のデータ中継装置。
  4. データ送信装置およびデータ受信装置に接続されるデータ中継装置が実行するデータ中継方法であって、前記データ中継装置が、
    前記データ送信装置から送信された所定単位のデータ受信するステップと、
    受信された所定単位のデータを記憶手段に保存するステップと、
    前記記憶手段から所定単位のデータを読み出すステップと、
    読み出した所定単位のデータを、前記受信するステップでの受信動作とは非同期に、前記データ受信装置に対応付けて事前設定された送信間隔で、前記データ受信装置へ送信するステップと
    を含む、映像データ中継方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ中継装置と、前記データ中継装置に接続されるデータ受信装置とを含む、データ伝送システム。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ中継装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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