JP5917627B2 - 船舶用電力システム - Google Patents

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Description

本発明は船舶用電力システム、特に船舶のプロペラを推進用電動機で駆動して推進する電気推進船の船舶用電力システムに関するものである。
この電気推進船の船舶用電力システムは、船内の発電機で発電した電力を可変電圧及び可変周波数に変換してプロペラを駆動する推進用電動機の速度制御を行っている。
図6は、従来の船舶用電力システム201の一例を示したもので、船内母線2にそれぞれ発電機用遮断器6a、6b及び6cを介して発電機4a、4b及び4cが接続され、また、それぞれインバータ用遮断器12及び14を介してプロペラ36、38をそれぞれ駆動している軸駆動部84及び86に接続されている。
軸駆動部84は、三相3巻線変圧器80と、この三相3巻線変圧器80の二次側に接続されたインバータ28a及び28bと、そのインバータ28a及び28bの出力端子と接続された推進用電動機32とにより構成されている。インバータ28a及び28bは、三相3巻線変圧器80を介して発電機4a、4b及び4cから供給される船内電力を可変電圧・可変周波数の電力に変換し、推進用電動機32をその可変電圧可変周波数に応じた回転速度で回転させ、推進用電動機32はその回転速度でプロペラ36を駆動する。軸駆動部86も軸駆動部84と同様に構成され、付している番号のみ相違している。
図7に図6に示す軸駆動部84及び86の細部を示す。インバータ28aは、三相3巻線変圧器80を介して入力した船内電力の三相交流を直流に変換する整流器40aと、図示しない制御部の制御に基づきスイッチングされ、整流器41aで変換された直流を任意の周波数及び電圧の三相交流に変換する直交変換器44aと、整流器40aと直交変換器44aとの間に接続された直流部コンデンサ42aとにより構成されている。インバータ28bもインバータ28aと同様に構成されている。また、軸駆動部86のインバータ30a及びインバータ30bもインバータ28aと同様に構成され、付している番号のみ相違している。
三相3巻線変圧器80は、船内母線2に接続される一次巻線と、電気角で30°位相が異なるスター結線からなる二次巻線と、デルタ結線から成る二次巻線とからなり、スター結線の二次巻線にはインバータ28aの整流器40aが、また、デルタ結線からなる二次巻線にはインバータ28bの整流器40bが接続され、この三相3巻線変圧器80、整流器40a及び整流器40bにより、いわゆる12相整流回路を形成している。このため、整流器40a、40bからは5次、7次、11次、13次、23次、25次…の高調波が発生するが、大きな高調波となる5次と7次の高調波は、電気角で30°位相が異なるスター結線の二次巻線とデルタ結線の二次巻線により互いに打ち消しあい、船内母線2への5次、7次の高調波の流出を抑制している。三相3巻線変圧器82も、三相3巻線変圧器80と同様に構成されているため、同様に整流器41a、41bから発生する5次と7次の高調波が船内母線2へ流出するのを抑制している。このように船舶用電力システム201は、三相3巻線変圧器80、82によってインバータ28a及び28b並びにインバータ30a及び30bから発生する5次、7次の高調波の船内母線2への流出を抑制することができるので、船舶内の各装置である発電機4a、4b及び4c並びに船内電力負荷16を正常に動作させることができる。
このように、インバータで発生した5次、7次の高調波を抑制するために三相3巻線変圧器を用いるものとしては、例えば、特許文献1に示すようなものがある。
特開2008−335429号公報
このような三相3巻線変圧器は、十分な高調波抑制能力を有しているものの、大型であるために船舶内において占有面積が大きく、また重量物であるために船舶の搭載設備としては望ましいものではなかった。また、設備の重量が重いことから、船舶航行の燃費や二酸化炭素排出に悪影響を与えることとなり、環境配慮の点からも、何らかの対応が求められている。さらに、この三相3巻線変圧器は変圧器と言いながらも、電圧変換は行っておらず、低電圧の船内電力においては、440V:440Vの電圧比であり、また、推進用電動機を駆動する電流容量と同じ容量とする必要があるために、大きく重くならざるを得ず、船舶向けとして最適な設備であるのかとの見方もされている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、船内母線へ流出する高調波を抑制しつつ小型化し且つ軽量化し得る船舶用電力システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、船舶のプロペラを推進用電動機で駆動して推進する電気推進船の船舶用電力システムにおいて、船内母線に接続され、当該船内母線に所定の電力を供給する船内電源と、前記船内母線に直接接続され、前記船内母線の電力をインバータにより所定の交流電力に変換し、前記プロペラを駆動する推進用電動機の速度制御を行う軸駆動部と、前記船内母線に接続され、前記インバータから前記船内母線へ流出する高調波を吸収する1個の高調波抑制器とからなり、前記高調波抑制器は、複数の交流リアクトル及び電力コンデンサの直列共振回路からなるLCフィルタ群で構成されると共に、前記交流リアクトルのインダクタンス値を調整可能に構成したことを特徴とする。
本発明によれば、三相3巻線変圧器よりも電流容量が小さく、設置面積も少なく、小型であり且つ軽量であるLCフィルタ群から構成した高調波抑制器により高調波を吸収することができるので、従来と同様に、船内母線へ流出する高調波を吸収しつつ小型化し且つ軽量化し得る船舶用電力システムを実現できる。
本発明の第1の実施形態による船舶用電力システムの構成を示す図である。 図1の軸駆動部及び高調波抑制器の詳細構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態による船舶用電力システムの構成を示す図である。 図3の高調波抑制器への線路インダクタンスの影響を説明する等価回路図である。 船舶内における本発明の高調波抑制器の設置例を示す図である。 従来の船舶用電力システムの構成を示す図である。 従来の軸駆動部の詳細構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.船舶用電力システムの構成]
図1に示すように、第1の実施形態による船舶用電力システム1は、図6、図7に示した三相3巻線変圧器80、82を取り除き、それに代わりインバータ28aと28b及びインバータ30aと30bの入力端子をそれぞれ接続し、その接続したそれぞれの入力端子の入力側にLCフィルタ群からなる高調波抑制器20、22をそれぞれLCフィルタ群遮断器24、26を介して接続したものである。
軸駆動部8は、図1のように、入力端子同士を接続したインバータ28aと28b、そのインバータ28aと28bの出力端子に接続された推進用電動機32とにより構成されている。インバータ28aと28bは、発電機4a、4b及び4cからの電力を直接入力し、図示していない制御部からの指示に基づき、可変電圧可変周波数の電力に変換し、プロペラ36を駆動する推進用電動機32の回転制御を行う。軸駆動部10も軸駆動部8と同様に構成され、付している番号のみ相違している。
図2は、図1の軸駆動部8、10及びLCフィルタ群からなる高調波抑制器20、22の詳細な構成を示した図で、図に示すように、インバータ28aは、入力した三相交流を直流に変換するダイオードブリッジにより構成された整流器40aと、直流を図示しない制御部の制御機能によりスイッチング素子を働かせ任意の電圧と周波数の三相交流に変換する直交変換器44aと、整流器40aと直交変換器44aとの間に接続された直流部コンデンサ42aとにより構成されている。インバータ28bも、また、軸駆動部10のインバータ30a、30bもインバータ28aと同様に構成されており、整流器40a、40bの入力側、及び整流器41a、41bの入力側は電気的に接続され、直交変換器44a、44bの出力側、及び直交変換器45a、45bの出力側はそれぞれ推進用電動機32、34の多巻線にそれぞれ接続されている。
インバータ28a及び28bを動作させると整流器40a及び40bから、またインバータ30a及び30bを動作させると整流器41a及び41bから高調波が発生する。この高調波は、整流器40aと40b、及び41aと41bの入力側が接続されているために、船内母線2、発電機4a、4b、4c、及び船内電力負荷16に流出し、発電機4a、4b及び4c内部の温度を上昇させ絶縁の劣化や故障を招いたり、船内電力負荷16の正常動作を妨げたり、また当該船内電力負荷16内部の温度を上昇させ故障させたりするおそれがある。このため本発明の船舶用電力システム1は、LCフィルタ群からなる高調波抑制器20及び22をそれぞれ軸駆動部8,10の入力側、すなわち、整流器40aと40bの入力端子を接続した入力側と整流器41aと41bの入力端子を接続した入力側に接続し、インバータ28a及び28b並びにインバータ30a及び30bから発生した高調波を高調波抑制器20、22を構成するLCフィルタによって吸収させる。
高調波抑制器20は、交流リアクトル46a、46b及び46cと電力用コンデンサ50a、50b及び50cとを組み合わせて、それぞれで直列共振回路を構成させた、いわゆるLCフィルタであり、特定の周波数に対して吸収効果が得られるものである。高調波抑制器22は高調波抑制器20と同様に構成されているため、付している番号のみ相違させ、その説明を省略する。高調波抑制器20及び22は、従来の三相3巻線変圧器と比較して容量を小さくできるので、同じ高調波の抑制効果を有しながら小型且つ軽量に構成できる。
高調波発生源である整流器40a及び40bは、入力側が電気的に接続され、いわゆる6相整流回路になるので、5次、7次、11次、13次…の高調波が発生し、特に5次と7次の高調波が大きく、12相整流回路よりも高調波含有率が大きくなる。このため高調波抑制器20は、特に5次と7次との高調波を吸収することが必要になる。高調波抑制器22も同様である。
高調波抑制器20は、交流リアクトル46a及び電力用コンデンサ50aにより構成され5次高調波を吸収するLC直列共振回路と、交流リアクトル46b及び電力用コンデンサ50bにより構成され7次高調波を吸収するLC直列共振回路と、交流リアクトル46c及び電力用コンデンサ50cにより構成され11次高調波を吸収するLC直列共振回路とが並列に接続されている。これにより高調波抑制器20は、軸駆動部8のインバータ28a及び28bにより発生し、船内母線2へ流出する5次、7次、11次の高調波を吸収している。また、同様に高調波抑制器22も、軸駆動部10のインバータ30a及び30bにより発生した5次、7次、11次の高調波を吸収している。
[1−2.効果]
このように本発明の船舶用電力システム1は、推進用電動機の電気容量に見合った容量が必要となる三相3巻線変圧器に代えて、共振回路のLCフィルタ群からなる高調波抑制器20及び22を高調波発生源である軸駆動部8及び10の入力側にそれぞれに接続し、船内母線2へ流出する高調波を吸収するようにしたので、従来の三相3巻線変圧器の電気容量ほど容量を大きくする必要がなく、その結果、総合電圧歪み率の規定を満足しつつ、占有面積を縮小でき、スペースファクターを向上できると共に、軽量化し船舶への搭載重量を軽減することができる。これは、船舶航行の際の燃費の向上にも寄与でき、特に船舶内は限られた空間であるため、設備の占有面積を縮小できることはとても有用である。
また例えば、従来の駆動設備が油圧で構成されており、その設備を更新・変更して、インバータ装置による電動駆動に切り替えるにしても、軽量で占有面積が小さければ都合が良い。三相3巻線変圧器では大型で、占有する面積や体積から設置できない可能性がある。
これに対し本発明の船舶用電力システム1は、三相3巻線変圧器80及び82に代えて占有面積の小さいLCフィルタ群の高調波抑制器20及び22を用いるようにしたため、油圧で駆動される船舶内設備からインバータ装置で駆動される設備に置き換え易くなるメリットもある。
[2.第2の実施形態]
[2−1.船舶用電力システムの構成]
図3に示す第2の実施形態では、第1の実施形態と比較して、各軸駆動部8,10の電源入力側に設ける高調波抑制器20及び22の代わりに、船内母線2に1つの高調波抑制器60を遮断器62を介して設けられている点において相違しており、他の点については同様に構成されている。
高調波抑制器60は、交流リアクトル64aと電力用コンデンサ66aとのLC直列共振回路で5次高調波を吸収する共振回路と、交流リアクトル64bと電力用コンデンサ66bとのLC直列共振回路で7次高調波を吸収する共振回路と、交流リアクトル64cと電力用コンデンサ66cとのLC直列共振回路で11次高調波を吸収する共振回路とを並列に接続し、LCフィルタ群を構成している。これにより高調波抑制器60には、軸駆動部8のインバータ28a及び28bから船内母線2へ流出した高調波と、軸駆動部10のインバータ30a及び30bから船内母線2へ流出した高調波とを吸収する機能を持たせている。
図4は、図3の第2の実施形態を簡略化して表した等価回路図である。68は、図3における発電機4a、4b及び4cと対応している船内電源、70a、70b及び70cは、船内母線2の各要素間の線路インダクタンス、72は、軸駆動部8、10のインバータ28a、28b並びにインバータ30a及び30bに対応する高調波発生源である。
第1の実施形態の高調波抑制器20及び22をまとめて第2の実施形態の高調波抑制器60として構成する際、高調波抑制器20及び22を単純に合成して高調波抑制器60の交流リアクトル64a〜64c及び電力用コンデンサ66a〜66cを設けただけでは、本来吸収させたい次数の高調波抑制効果が十分に得られなくなってしまう。
つまり、高調波抑制器60には、船内母線2の線路インダクタンス70bと線路インダクタンス70cとが加算されため、共振周波数がずれてしまうためである。このため、高調波抑制器60内の交流リアクトル64a、64b及び64c並びに電力用コンデンサ66a、66b及び66cの定数を設定する際に、線路インダクタンス70bと線路インダクタンス70cとのインダクタンス値を考慮する必要がある。
因みに実際の回路は、船内母線2の複数個所に複数の高調波発生源が接続され、当該船内母線2のどの位置に高調波抑制器60を接続するかによって、複数の高調波発生源と高調波抑制器60との各々の間のインダクタンス値を考慮する必要があり、図4よりも複雑な回路構成となる。
そのため、解析的手法又は実験的手法で高調波抑制器60の定数を見極めることが必要になる。LC直列共振回路の共振周波数f0は、f0=1/(2π√(LC))で定義されるので、このLCの値が最適となるように、高調波抑制器60の交流リアクトル64a、64b及び64c並びに電力用コンデンサ66a、66b及び66cの値を調整することになる。
調整する手立てとしては、交流リアクトル64a、64b及び64cを構成する鉄心のギャップ幅の変更や、巻線のタップ変更で行うことが比較的容易である。電力用コンデンサ66a、66b及び66cの容量の調整は、複数のコンデンサをスイッチで接続した構成とすると、取り扱いにくいので、交流リアクトル64a、64b及び64cで調整することが現実的である。
[2−2.効果]
船舶内部は、実際には多数の高調波発生源が存在するため、第1の実施形態のように高調波発生源毎に高調波抑制器を設けると、高調波抑制器を収納する収納盤も多数存在することとなり、当該収納盤が船舶内において多くのスペースを占有してしまうと共に、船舶に対する収納盤の筐体の搭載重量が重くなってしまう。
これに対し第2の実施形態においては、高調波抑制器60を船内母線2に1つ、あるいは数個だけ接続するようにしたので、総合電圧歪み率の規定を満足しつつ、第1の実施形態よりもさらに船舶に対する高調波抑制器の占有面積を縮小でき、スペースファクターを向上できると共に、軽量化し船舶への搭載重量を軽減することができる。
ところで図5に示すように、船舶73は湾曲した内壁面である船舶内壁面74を有しているため、この湾曲形状の内側にはデッドスペースが生じやすい。これに対し、第2の実施形態では、船内に引き回されている船内母線の何れかに接続できるので、高調波抑制器60を1つの盤、あるいは複数の収納盤75a及び75b(図5では一例として2つに分配)に分けて収納し、デッドスペースである船舶内壁面74の上下に沿って並ぶように当該船舶内壁面74に固定された設置板76a及び76bの上に固定できる。このように第2の実施形態では、船舶内壁面74の構造から生じるデッドスペースを有効利用できるので、設置場所の自由度が向上すると共に船内のデッドスペースを減らすことができる。
また、高調波抑制器60の定数を調整可能に構成するようにしたので、船内母線2に対する軸駆動部8及び10の接続位置や、船内母線2に対する高調波抑制器60の接続位置や、線路インダクタンス等に応じて、必要な共振周波数となるように高調波抑制器60の定数を調整でき、インバータ28a及び28b並びにインバータ30a及び30bから発生する高調波を効果的に吸収することができる。
その他の点においても、第2の実施形態は、第1の実施形態による船舶用電力システム1と同様の作用効果を奏し得る。
[3.他の実施形態]
なお上述した実施形態においては、5次の高調波を吸収する共振回路、7次の高調波を吸収する共振回路及び11次の高調波を吸収する高調波抑制器20、22及び60を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、11次の高調波を吸収する共振回路を省略したり、又は13次の高調波やそれ以上の次数の高調波を吸収する共振回路を追加したりしても良い。要は予め設定された総合電圧歪み率の規定を満足するように所定の次数の高調波まで吸収する共振回路を設ければ良い。
さらに上述した第1の実施形態においても、第2の実施形態のように高調波抑制器20及び22の構成要素を複数の収納盤に分配して収納しても良い。
さらに上述した第1の実施形態においても、第2の実施形態のように、交流リアクトル46a、46b及び46c並びに交流リアクトル48a、48b及び48cのインダクタンス値を調整するようにしても良い。
さらに上述した実施形態においては、高調波発生源から発生した高調波を吸収するフィルタとして、LCフィルタ群を用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は総合電圧歪み率の規定を満足しつつ、従来の三相3巻線変圧器よりも小型化又は軽量化できる種々のフィルタであって良い。
さらに本発明は、上述した各実施形態及び他の実施形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施形態と上述した他の実施形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施形態や、一部を抽出した実施形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施形態においては、船内電源としての発電機4a、4b及び4cと、プロペラを駆動する軸駆動部8及び10と、LCフィルタ群からなる高調波抑制器20及び22とによって船舶用電力システム1を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなした船内電源と、軸駆動部と、高調波抑制器とによって船舶用電力システムを構成しても良い。
1、101、201……船舶用電力システム、2……船内母線、4a、4b、4c……発電機、6a、6b、6c……発電機用遮断器、8、10、84、86……軸駆動部、12、14……インバータ用遮断器、16……船内電力負荷、18……船内電力負荷用遮断器、20、22、60……高調波抑制器、24、26、62……高調波抑制器用遮断器、28a、28b、30a、30b……インバータ、32、34……推進用電動機、36、38……プロペラ、40a、40b、41a、41b……整流器、42a、42b、43a、43b……直流部コンデンサ、44a、44b、45a、45b……直交変換器、46a、46b、46c、48a、48b、48c、64a、64b、64c……交流リアクトル、50a、50b、50c、52a、52b、52c、66a、66b、66c……電力用コンデンサ、68……船内電源、70a、70b、70c……線路インダクタンス、72……高調波発生源、73……船舶、74……船舶内壁面、75a、75b……収納盤、76a、76b……設置板、80、82……三相3巻線変圧器。

Claims (1)

  1. 船舶のプロペラを推進用電動機で駆動して推進する電気推進船の船舶用電力システムにおいて、
    船内母線に接続され、当該船内母線に所定の電力を供給する船内電源と、
    前記船内母線に直接接続され、前記船内母線の電力をインバータにより所定の交流電力に変換し、前記プロペラを駆動する推進用電動機の速度制御を行う軸駆動部と、
    前記船内母線に接続され、前記インバータから前記船内母線へ流出する高調波を吸収する1個の高調波抑制器とからなり、前記高調波抑制器は、複数の交流リアクトル及び電力コンデンサの直列共振回路からなるLCフィルタ群で構成されると共に、前記交流リアクトルのインダクタンス値を調整可能に構成したことを特徴とする船舶用電力システム。
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