JP5916407B2 - 撹拌装置 - Google Patents

撹拌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5916407B2
JP5916407B2 JP2012021933A JP2012021933A JP5916407B2 JP 5916407 B2 JP5916407 B2 JP 5916407B2 JP 2012021933 A JP2012021933 A JP 2012021933A JP 2012021933 A JP2012021933 A JP 2012021933A JP 5916407 B2 JP5916407 B2 JP 5916407B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stirring
degrees
gear
shaft
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012021933A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013158684A (ja
Inventor
善和 山本
善和 山本
広樹 菅原
広樹 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWAMOTO CHEMICAL INDUSTRIES INC.
MITUYATEC INC.
Original Assignee
KAWAMOTO CHEMICAL INDUSTRIES INC.
MITUYATEC INC.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWAMOTO CHEMICAL INDUSTRIES INC., MITUYATEC INC. filed Critical KAWAMOTO CHEMICAL INDUSTRIES INC.
Priority to JP2012021933A priority Critical patent/JP5916407B2/ja
Publication of JP2013158684A publication Critical patent/JP2013158684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5916407B2 publication Critical patent/JP5916407B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)

Description

この発明は、液体を撹拌する撹拌装置に関する。
特許文献1、2に示すように、撹拌体を回転揺動運動させて液体を撹拌する装置が提案されている。この形態の撹拌装置は、撹拌体が複雑な回転揺動運動をして液体を撹拌するため、小さい電力で効率的に液体を撹拌することが可能である。
特開昭61−74962号公報
特開2002−143665号公報
上記の撹拌装置は、撹拌体の左右両側をそれぞれ自在継手で支持し、左右の駆動軸の回転を左右の自在継手を介して撹拌体に伝達することによって、撹拌体を回転揺動運動させるものである。一般に自在継手は、駆動軸から被駆動軸に回転を伝達するとき、周期的な角度ずれを生じさせるものである。したがって、左右2本の駆動軸を同じ回転数(角速度)で回転させようとすると、上記の回転角度のずれによって機構に無理な力が掛かり、正常に回転しないばかりか、装置を壊してしまうことになる。
このため、特許文献1の装置では、液圧モータで駆動することにより、液体の流動性で回転角度のずれを解消しており、特許文献2の装置では、駆動軸そのものをモータとし、ステータと電磁的に結合させる非接触とすることで、回転角度のずれを解消している。しかし、これらの機構は複雑であるとともに、メカニカルな直接的な動力の伝達でないために効率が低下するという問題点があった。
この発明は、簡略な構造で無理な力を加えることなく撹拌体を駆動することのできる撹拌装置を提供することを目的とする。
この発明は、回転軸と、該回転軸の軸方向に沿って設けられた第1、第2の撹拌翼と、を有する撹拌体と、前記回転軸と軸心が一致しない第1、第2の駆動軸と、前記第1の駆動軸を前記回転軸の前記第1の撹拌翼側に連結する第1の軸継手と、前記第2の駆動軸を前記回転軸の前記第2の撹拌翼側に連結する第2の軸継手と、前記第1、第2の駆動軸を回転駆動する駆動部と、を備えた撹拌装置であって、
前記第1の撹拌翼は第1撹拌面を有し、前記第2の撹拌翼は、前記第1撹拌面と異なる向きの第2撹拌面を有し、前記駆動部は、前記第1撹拌翼が前記第1撹拌面方向に揺動しているとき前記第1の駆動軸を回転駆動するとともに前記第2の駆動軸との連結を解除し、前記第2撹拌翼が前記第2撹拌面方向に揺動しているとき前記第2の駆動軸を回転駆動するとともに前記第1の駆動軸との連結を解除して、前記第1、第2の駆動軸の回転駆動、排他的にいずれか一方のみ行うことを特徴とする。
また、本発明の駆動部は、前記第1の駆動軸に駆動力を伝達する第1の欠歯歯車、および、前記第2の駆動軸に駆動力を伝達する第2の欠歯歯車を有し、前記第1の欠歯歯車は、前記第2の欠歯歯車が動力側の歯車と噛合しているとき、欠歯部が動力側の歯車に対向し、前記第2の欠歯歯車は、前記第1の欠歯歯車が動力側の歯車と噛合しているとき、欠歯部が動力側の歯車に対向することを特徴とする。
また、本発明の撹拌体は、前記回転軸上に所定の間隔で中心を有し、前記中心軸方向の投影像が互いに直交する2つの同径の円板からなるツーサークルローラの凸包体であることを特徴とする。
また、前記撹拌体の所定の間隔を、前記円板の半径の√2倍の間隔としてもよい。
この発明によれば、簡略な構造で無理な力を加えることなく撹拌体を駆動することが可能になる。
この発明の実施形態である撹拌装置の正面図である。 撹拌体の基本構造であるツーサークルローラを示す図である。 撹拌体の姿勢が変化した状態の撹拌装置の正面図である。 撹拌体の姿勢変化を説明する図である。 撹拌体の姿勢変化を説明する図である。 撹拌体の押し出し行程および復帰行程を説明する図である。 撹拌体の押し出し行程および復帰行程を説明する図である。 撹拌体の姿勢変化を説明する図である。 駆動機構の構成図である。 撹拌体の回転角度と駆動軸の回転角度の関係を示す図である。 左右の駆動軸の駆動角度範囲を説明する図である。 2つの欠歯歯車の位相関係を説明する図である。 欠歯歯車の歯の構成例を示す図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態である撹拌装置について説明する。
図1は撹拌装置の正面図である。撹拌装置1は、液中に設置される装置であり、撹拌体10、支持台11、自在継手12および支持台11に内蔵された駆動機構30を有している。
なお、以下の説明において、図1に示した撹拌装置1における上、下、左、右を、それぞれ上、下、左、右と呼び、紙面の裏方向を奥、紙面の表方向を手前と呼ぶ。
撹拌体10は、支持台11上に自在継手12によって支持された滑らかな立体であり、図2に示すツーサークルローラの凸包立体(接地点を結ぶ線分で囲んだ立体)である。この撹拌体10が駆動機構30および自在継手12による駆動で回転揺動運動することにより、液体が撹拌される。
ここで、図2に示すツーサークルローラは、半径rの2つの円板100L,100Rを√2rの中心間距離で設け、これらの中心軸を互いに90度ねじったものである。2つの円板100L,100Rの中心を通る直線が撹拌体(ツーサークルローラ)10の回転軸101である。図1に示す形状の撹拌体10は、このツーサークルローラの凸包立体であるため、内部に仮想の円板100L,100Rおよび回転軸101を内包している。
なお、以下の説明で用いる撹拌体10(回転軸101)の回転角度は、図1の状態、すなわち、左ホーク14Lが正面を向き、右ホーク14Rが側面を向いた状態で、右の仮想の円板100Rが垂直になっている状態を0度とし、駆動軸35L,35Rがそれぞれ左回り、右回りしたときの撹拌体10の回転方向(左から見て右回り)を正転とした角度である。
撹拌体10は、仮想の円板100L,100Rの中心軸を通る支持軸15L,15Rで自在継手12L,12Rに接続されている。支持軸15L,15Rは、仮想の円板100L,100Rの中心軸周りに回転自在である。自在継手12L,12Rは、上記の支持軸15L,15R、ホーク14L,14Rおよびヒンジ13L,13Rを有している。ヒンジ13L,13Rは、駆動機構30(図9参照)から支持台11上に突出した駆動軸35L,35Rの上端に固着されており、ホーク14L,14Rを揺動軸130L,130Rに垂直な平面内で揺動自在に支持する。ホーク14L,14Rは、ヒンジ13L,13Rによって揺動自在に支持され、支持軸15L,15Rの両端を回転自在に軸支する。
駆動軸35L,35Rは、後述する駆動機構30により、それぞれ反対回りに回転する。たとえば、駆動軸35Lが(上から見て(以下同じ))左回り(反時計回り)、駆動軸35Rが右回り(時計回り)に回転する。ヒンジ13L,13Rは、駆動軸35L,35Rに固着されているため、駆動軸35L,35Rの回転に合わせて回転する。ホーク14L,14Rも、駆動軸35L,35Rの回転に合わせて水平方向に回転するが、支持軸15L,15Rで撹拌体10を支持しつつ、ヒンジ13L,13Rの揺動軸130L,130Rを中心に揺動軸130L,130Rに垂直な平面内で揺動する。このホーク14L,14Rの回転および揺動に合わせて、撹拌体10が回転揺動運動を行い、液体を撹拌する。
図3は撹拌装置1の撹拌体10が、回転角度45度へ回転したとき、すなわち、図1に示す姿勢(回転角度0度)から回転軸が45度回転したときの撹拌体10およびホーク14L,14Rの状態を示す図である。この図では、回転角度が0度の図1に比べて、左側のホーク14Lが左回りに回転して撹拌体10の左側(仮想の円板100L)を図1の状態よりも上に持ち上げているとともに、右側のホーク14Rが右回りに回転して、撹拌体10の右側(仮想の円板100R)を手前方向に倒れるように揺動させている。このように、撹拌体10は単に回転軸101を中心として回転するのみでなく、ホーク14L,14Rの揺動によって上下、前後、左右に揺動する。
図4〜図8を参照して、撹拌体10の回転揺動動作、すなわち撹拌動作について説明する。以下の説明では、説明および理解を容易にするため、撹拌体10をツーサークルローラの形状で表して説明する。また、主として撹拌体10の左側、すなわち円板100Lの動作について説明する。撹拌体10は、円板100Lおよび円板100Rを含む面に対してそれぞれ面対称であり、円板100L,100Rは表面、裏面で同様の動作をする。したがって、撹拌体10の動作は180度で1サイクルであり、1回転(360度回転)する間に2サイクルの撹拌動作を行う。
図4(A)〜(D)の右側の図は、図1、図3に示した図と同じように、撹拌体10を撹拌装置1の正面から見た図である。図4(A)〜(D)の左側の図は、撹拌体10を撹拌装置1の左側から見た図である。図4(A)は、回転角度が45度のときの撹拌体(ツーサークルローラ)10の姿勢を示している。図4(B)は、回転角度が90度のときの撹拌体10の姿勢を示している。図4(C)は、回転角度が135度のときの撹拌体10の姿勢を示している。図4(D)は、回転角度が180度(0度)のときの撹拌体10の姿勢を示している。駆動軸35Lが左回り、駆動軸35Rが右回りに回転することにより、撹拌体10は、図4(A)→(B)→(C)→(D)→(A)・・・の順に姿勢を変化させる。なお、図8は、図4においてツーサイクルローラの形状で示した撹拌体10を、図1に図示したような凸包体形状で示した図である。
図4(A)において、回転角度が45度のとき、ホーク14L,14Rの前後方向の揺動により、撹拌体10は左側が奥方向に右側が手前方向に移動したねじれた状態になっている。この状態を分かりやすくするために、図5(A)に回転角度が45度のときの撹拌体10の三面図を示す。この図の平面図で分かるように、左の円板100Lは円板面を手前上方向に向けてやや奥に位置している。逆に、右の円板100Rは円板の周縁を奥下方向に向けてやや手前に位置している。
この状態から、90度、135度と回転するにしたがって、同図(B)、(C)に示すように、左円板100Lは上側が大きく手前方向に揺動するとともに、撹拌体10の左側も奥から手前方向へ揺動する。なお、回転角度135度の状態では45度の状態と同じように撹拌体10が前後方向に捩じれているため、この状態を分かりやすくするために、図5(B)に回転角度が135度のときの撹拌体10の三面図を示しておく。
撹拌体10の図4(A)→(B)→(C)に示した動作時における左円板100Lの姿勢の変化を図6および図7(A)に示す。図6は左円板100L(撹拌体10)の姿勢の変化を上から見た図、図7(A)は左円板100Lの姿勢の変化を左側から見た図である。図示のように、左円板100Lは、斜め上向きの姿勢から上部が大きく手前方向に揺動して垂直になり、次いで斜めした向きの状態まで揺動する。このとき同時に撹拌体10の回転軸101も左が奥、右が手前の状態から、左が手前、右が奥の状態へ揺動する。この一連の「押し出し行程」の動作により、円板100Lは手前側の円板面で水を手前方向に押し出す。例えれば、団扇であおぐような動作である。この押し出し行程では、液体を大きく押し出すため、このときの左円板100Lに対する負荷は大きい。
上述したように図4(C)および図5(B)において、回転角度が135度のとき、ホーク14L,14Rの前後方向の揺動により、撹拌体10は45度回転したときとは逆に左側が手前方向に右側が奥方向に移動したねじれた状態になっている。図5(B)の平面図で分かるように、左円板100Lは周縁を奥下方向に向けてやや手前に位置している。逆に、右円板100Rは円板面を手前上方向に向けてやや奥に位置している。すなわち、図4(A)および図5(A)に示した回転角度45度のときとは左右逆の姿勢になっている。
この状態から、180度(0度)、45度と回転するにしたがって、左円板100Lは奥側の周縁を先頭にして奥方向に揺動してゆき同図(A)に示す45度の姿勢に復帰する。なお、同図(B)に示した回転角度90度の姿勢を挟んで左円板100Lの上下面が逆転しているため、上述の同図(A)の姿勢に復帰したときの左円板100Lの表裏は逆転している。
撹拌体10の図4(C)→(D)→(A)に示した動作時における左円板100Lの左側から見た姿勢の変化を図7(B)に示す。図示のように、左円板100Lは、周縁方向に滑るように揺動して一旦水平になり(同図(D))、斜め上向きの同図(A)の姿勢に復帰する。この一連の「復帰行程」の動作では、円板面方向への揺動が殆どないため、水を掻くことがなく負荷が殆どかからない。例えれば、金魚すくいの道具を水中で動かすような動作である。なお、図6の右円板100Rの姿勢変化は左右逆であるが、このときの左円板100Lの動作と同様である。
図4(A)→(B)→(C)→(A)の動作時で1サイクルが終了し、図4(A)の姿勢からまた次のサイクル(押し出し行程)が開始される。
一方、撹拌体10の右側に位置する円板100Rは、左円板100Lと左右対称の位置で、左円板100Lとは逆の(90度ずれた)動作をする。すなわち、同図(A)→(B)→(C)の期間では、左円板100Lの同図(C)→(D)→(A)の期間と同様に復帰行程を行う。同図(C)→(D)→(A)の期間では、左円板100Lの同図(A)→(B)→(C)の期間と同様に押し出し行程を行う。したがって、右円板100Rには、同図(C)→(D)→(A)の期間に大きな負荷が掛かり、同図(A)→(B)→(C)の期間には殆ど負荷が掛からない。
次に、図9を参照して駆動機構30について説明する。駆動機構30は、モータ31、モータ31の回転軸に固定されている第1歯車32、第1歯車と噛み合う右第2歯車33R、右第2歯車33Rと噛み合う左第2歯車33L、および、左右の第2歯車33L,33Rとそれぞれ噛み合い上述の駆動軸35L,35Rをそれぞれ回転駆動する左右の第3歯車34L,34Rを有している。なお、図示のように、左右の第3歯車34L,34Rは欠歯歯車である。第3歯車34L,34Rの欠歯の角度等については後述する。
図3において、第1歯車32(モータ31)が図中の矢印のように(上から見て(以下同じ))右回りに回転すると、右第2歯車33Rは左回りに回転し、左第2歯車33Lは右回りに回転する。このため、左右の第3歯車34L,34Rすなわち駆動軸35L,35Rは、それぞれ左回り、右回りに回転する。
ここで、一般に駆動軸と被駆動軸とが角度を有する場合、自在継手による回転の伝達には速度変化が生じ、駆動軸と被駆動軸の間に周期的な角度差が生じる。本実施形態の自在継手12L,12Rも同様であり、図10に示すように、撹拌体10の回転軸101の回転角度と駆動軸35L,35Rの回転角度は、一致しておらず180度の周期で変動している。また、図1に示すように、左右の自在継手12L,12Rの支持軸15L,15Rが撹拌体10(回転軸101)に交差する角度は、互いに90度ずれているため、回転軸101の回転角度と駆動軸35L,35Rの回転角度の変動周期は、図10に示すように、90度ずれている。したがって、左右の駆動軸35L,35Rを同じ速度(角速度)で同時に回転させると、撹拌体10の円板100L側を駆動する角速度と円板100R側を駆動する角速度が異なってしまい、駆動機構30、自在継手12L,12Rおよび撹拌体10に無理な力が掛かり、撹拌体10は正常に回転しない。
そこで、図9に示した駆動機構30では、円板100L,100Rのうち、負荷の掛かる側、すなわち、図7(A)の動作をする円板側のみを駆動し、負荷の掛からない側、すなわち、図7(B)の動作をする円板側を駆動しないで従動させるようにすることによって、左右の駆動軸35L,35Rの回転角度に対する回転軸101の回転角度のずれを解消している。これにより、駆動機構30、自在継手12L,12Rおよび撹拌体10に無理な力が掛からず、且つ、十分な力で液体を撹拌することができるようにしている。
この実施形態の場合、図11(A)に太い実線で示す駆動期間で判るように、駆動軸35Lは、撹拌体10(回転軸101)の回転角度が45度〜135度の期間、モータ30の駆動力によって回転させて撹拌体10を駆動する(回転揺動させる)。また、駆動軸35Rは、撹拌体10の回転角度が135度〜180度(0度)〜45度の期間、モータ30の駆動力によって回転させて撹拌体10を駆動する。また、図11(B)は、左右の回転軸35L,35R相互間の回転角度の関係、すなわち、左回転軸35Lの回転角度の変化に対する右回転軸35Rの回転角度の変化の関係を示す図である。この図に示すように、回転軸の駆動期間は、空転期間である相手の回転軸に対して大きい角速度で回転し、撹拌体10に対して効率良く駆動力を伝達している。
なお、撹拌体10の1回転(360度)においては、撹拌体10の回転角度が、45度〜135度および225度〜315度の期間、駆動軸35Lにモータ30の駆動力を伝達して回転させ、135度〜225度および225度〜45度の期間、駆動軸35Rにモータ30の駆動力を伝達して回転させる。したがって、逆に、撹拌体10の回転角度が、135度〜225度および225度〜45度の期間、駆動軸35Lにはモータ30の駆動力を伝達せず、45度〜135度および225度〜315度の期間、駆動軸35Rにはモータ30の駆動力を伝達しない。
以上のような駆動軸35L,35Rにモータ30の駆動力を伝達する/伝達しないの切り換えを駆動軸35L,35Rと同軸の第3歯車34L,34Rを欠歯歯車とすることで行っている。
図11(A)に示すように、撹拌体10を45度から135度まで回転させようとすれば、駆動軸35Lを略110度回転させる必要がある。撹拌体10の回転角度が0度のときの駆動軸35L(第3歯車34L)の角度を0度とすると、略35度から略145度まで回転させる必要がある。したがって、第3歯車34Lは、略35度から略145度の範囲に歯を設け、0度〜略35度、略145度〜180度の範囲を欠歯とする。1回転・360度の範囲では、略35度〜略145度の範囲、および、略215度〜略325度の範囲に歯を設け、略145度〜略215度の範囲、および、略325度〜略35度の範囲を欠歯とすればよい。
また、撹拌体10を135度から45度まで回転させようとすれば、駆動軸35Rを略110度回転させる必要がある。撹拌体10の回転角度が0度のときの駆動軸35R(第3歯車34R)の角度を0度とすると、略125度から略55度まで回転させる必要がある。したがって、第3歯車34Rは、略125度〜略55度の範囲に歯を設け、略55度〜略125度の範囲を欠歯とする。1回転・360度の範囲では、略125度〜略235度の範囲、および、略305度から略55度の範囲に歯を設け、略55度〜略125度の範囲、および、略235度〜略305度の範囲を欠歯とすればよい。
図9に示した第3歯車34L,34Rは、上に述べた角度範囲で歯を欠いた欠歯歯車となっている。
図12は、欠歯歯車である第3歯車34L,34Rと第2歯車33L,33Rとの噛み合い角度を説明する図である。なお、この図では理解を容易にするために、図9の構造図とは異なるが、左第2歯車33Lと左第3歯車34Lと、右第2歯車33Rと右第3歯車34Rとを並行に配置したように記載している。この図12(A)〜(D)の各図が、図4(A)〜(D)の各図に対応している。
図12(A)において、撹拌体10の回転角度が45度のとき、左第3歯車34Lは歯車部が左第2歯車33Lと対向し始めて噛み合い始め、右第3歯車34Rは欠歯部が右第2歯車33Rと対向し始めて噛み合いが外れ始める。図12(B)において、撹拌体10の回転角度が90度のとき、左第3歯車34Lは歯車部が左第2歯車33Lと対向して噛み合っており、右第3歯車34Rは欠歯部が右第2歯車33Rと対向して噛み合いが外れている。このとき、右駆動軸35Rおよび右第3歯車34Rは、撹拌体10の回転揺動に伴う自在継手12Rの回転によって従動している。
図12(C)において、撹拌体10の回転角度が135度のとき、左第3歯車34Lは欠歯部が左第2歯車33Lと対向し始めて噛み合いが外れ始め、右第3歯車34Rは歯車部が右第2歯車33Rと対向し始めて噛み合い始める。図12(D)において、撹拌体10の回転角度が180度(0度)のとき、左第3歯車34Lは欠歯部が左第2歯車33Lと対向して噛み合いが外れており、右第3歯車34Rは歯車部が右第2歯車33Rと対向して噛み合っている。このとき、左駆動軸35Lおよび左第3歯車34Lは、撹拌体10の回転揺動に伴う自在継手12Lの回転によって従動している。
図10および図11に示したグラフは、図1に示した形状の撹拌装置1における一例であり、撹拌体10や自在継手12L,12Rの形状、および、駆動軸35L,35Rの間隔等に基づき、演算や実験で求められるものである。したがって、本発明は、図10、図11のグラフの数値に限定されるものではない。
第3歯車34L,34Rの欠歯の角度は歯車全体の歯数で調節可能な範囲で決定すればよい。また、モータ30の駆動力の伝達/解除するための構造は、欠歯歯車に限定されない。たとえば、駆動力を中継する歯車をアーム上に軸支し、回転角度に応じてアームを移動させることによって、駆動力の伝達/解除を制御するようにしてもよい。
また、左右の回転軸35L,35Rを図11(A)に示す駆動期間よりも若干長く駆動して、左右の駆動をオーバーラップさせてもよい。また、左右の第3歯車34L,34Rは、歯車部の端部(オーバーラップ付近)、すなわち、噛み始めと噛み終わりの区間の歯を、図13に示すように削って噛み合わせに遊びを設けてもよい。この場合、歯の噛み終わりのときに第2歯車と当たる側を削ればよい。
歯車は、一般の平歯車に限定されない。例えば、はすば歯車ややまば歯車であってもよい。また、欠歯の終端部(歯車部の開始部)での噛み合いを円滑にするために最初の1歯の形状を変化させてもよい。また、歯底円に円周状のリブを立て、刃先にこのリブと噛み合う溝を設けてもよい。また、駆動機構30の動力伝達機構は歯車に限定されない。たとえば、ローラ等であってもよい。
また、本実施形態では、撹拌体10をツーサークルローラの凸包体としたが、ツーサークルローラをそのまま撹拌体10としてもよい。また、ツーサークルローラの中心間隔は√2rに限定されない。たとえば、中心間隔をr(オロイド)としてもよい。このように、左右の撹拌面が90度の角度をなすものであればよく、その形状は任意である。
1 撹拌装置
10 撹拌体
12L,R 自在継手
30 駆動機構
34L,R 欠歯歯車
35L,R 駆動軸
100L,R (ツーサークルローラの)円板
101 回転軸

Claims (4)

  1. 回転軸と、該回転軸の軸方向に沿って設けられた第1、第2の撹拌翼と、を有する撹拌体と、
    前記回転軸と軸心が一致しない第1、第2の駆動軸と、
    前記第1の駆動軸を前記回転軸の前記第1の撹拌翼側に連結する第1の軸継手と、
    前記第2の駆動軸を前記回転軸の前記第2の撹拌翼側に連結する第2の軸継手と、
    前記第1、第2の駆動軸を回転駆動する駆動部と、
    を備えた撹拌装置であって、
    前記第1の撹拌翼は第1撹拌面を有し、前記第2の撹拌翼は、前記第1撹拌面と異なる向きの第2撹拌面を有し、
    前記駆動部は、前記第1撹拌翼が前記第1撹拌面方向に揺動しているとき前記第1の駆動軸を回転駆動するとともに前記第2の駆動軸との連結を解除し、前記第2撹拌翼が前記第2撹拌面方向に揺動しているとき前記第2の駆動軸を回転駆動するとともに前記第1の駆動軸との連結を解除して、前記第1、第2の駆動軸の回転駆動、排他的にいずれか一方のみ行うことを特徴とする撹拌装置。
  2. 前記駆動部は、前記第1の駆動軸に駆動力を伝達する第1の欠歯歯車、および、前記第2の駆動軸に駆動力を伝達する第2の欠歯歯車を有し、
    前記第1の欠歯歯車は、前記第2の欠歯歯車が動力側の歯車と噛合しているとき、欠歯部が動力側の歯車に対向し、
    前記第2の欠歯歯車は、前記第1の欠歯歯車が動力側の歯車と噛合しているとき、欠歯部が動力側の歯車に対向する
    請求項1に記載の撹拌装置。
  3. 前記撹拌体は、前記回転軸上に所定の間隔で中心を有し、前記中心軸方向の投影像が互いに直交する2つの同径の円板からなるツーサークルローラの凸包体である請求項1または請求項2に記載の撹拌装置。
  4. 前記所定の間隔は、前記円板の半径の√2倍の間隔である請求項3に記載の撹拌装置。
JP2012021933A 2012-02-03 2012-02-03 撹拌装置 Active JP5916407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012021933A JP5916407B2 (ja) 2012-02-03 2012-02-03 撹拌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012021933A JP5916407B2 (ja) 2012-02-03 2012-02-03 撹拌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013158684A JP2013158684A (ja) 2013-08-19
JP5916407B2 true JP5916407B2 (ja) 2016-05-11

Family

ID=49171412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012021933A Active JP5916407B2 (ja) 2012-02-03 2012-02-03 撹拌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5916407B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116966789B (zh) * 2023-09-22 2023-12-19 福建省永春金春酿造有限公司 一种用于益生菌生产配料装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56500026A (ja) * 1979-03-01 1981-01-08
DE3434064A1 (de) * 1984-09-17 1986-03-27 Oloid Ag, Basel Vorrichtung zum antrieb eines koerpers, der eine taumelnde und rotierende bewegung ausfuehrt
CH666663A5 (de) * 1985-02-04 1988-08-15 Silvan Hess Vorrichtung zum erzeugen einer gerichteten fluessigkeitsstroemung.
US5360265A (en) * 1992-12-15 1994-11-01 Cruse Donald I Apparatus with inversion linkage mechanism
US5466124A (en) * 1993-03-05 1995-11-14 Dettwiler; Hermann Device for generating an inversion-kinematic movement
JP2001113152A (ja) * 1999-10-19 2001-04-24 Stm Engineering Kk 回転反復運動を行う回転体の駆動装置
JP3370988B2 (ja) * 2000-08-28 2003-01-27 エス・ティ・エム エンジニアリング株式会社 撹拌装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013158684A (ja) 2013-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014240069A (ja) 撹拌装置
JP2005262340A (ja) 産業用ロボット
JP5579951B1 (ja) 撹拌装置
CN103596733A (zh) 多关节机器人
JP5916407B2 (ja) 撹拌装置
CN112191164A (zh) 一种基于机械的转轴周向摇摆连接结构
CN103692552A (zh) 一种新型立式搅拌机
CN217855537U (zh) 一种调味盐加工用三维混合机
JP2012163163A (ja) 首振り装置
KR101283933B1 (ko) 경사 축의 회전동력전달을 위한 구형 조인트
CN212265876U (zh) 打磨用六轴机器人
TW201832704A (zh) 攪拌棒、攪拌機構以及烹飪機器人
JP5099517B2 (ja) パテ混合方法
KR101322741B1 (ko) 곡물 반죽기
JPH07317559A (ja) 揺動回転円板式原動機の軸機構
JP3790715B2 (ja) 揺動回転形減速装置
JP3018283U (ja) 2軸式ミキサー
CN207478482U (zh) 小型振动搅拌装置
JPS5921690Y2 (ja) 煮炊釜に於ける撹「あ」装置
RU2258853C1 (ru) Импульсный вариатор
JPS5854942Y2 (ja) 麺生地用ミキサ−
TWM530182U (zh) 雙軸攪拌發酵機的攪拌機構改良
US1003027A (en) Power-transmitting mechanism.
JPH0929087A (ja) 混練装置
JPH0516441Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5916407

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250