JP5913388B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、燃費性能及び耐摩耗性能を向上しうる重荷重用空気入りタイヤに関する。
従来、トレッド部に、一対のクラウン主溝と、その外側の一対のショルダー主溝とが設けられることにより、複数の陸部が区分された重荷重用空気入りタイヤが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。前記陸部は、クラウン主溝の間に区分されたクラウン陸部と、クラウン主溝とショルダー主溝との間に区分されたミドル陸部と、ショルダー主溝とトレッド端との間に区分されたショルダー陸部とを含んでいる。一般に、このようなタイヤでは、トレッド部の外面のプロファイル等により、正規荷重状態において、クラウン陸部の接地圧が最も大きく、ショルダー陸部の接地圧が最も小さい傾向を有している。
特開2001−171312号公報
しかしながら、上記のような重荷重用空気入りタイヤでは、ミドル陸部の接地圧がショルダー陸部の接地圧に比して小さい場合、ミドル陸部と路面との間に大きなすべりが生じ、ショルダー陸部に比してミドル陸部が早期に摩耗するパンチング摩耗が生じるおそれがあった。また、ミドル陸部の接地圧がショルダー陸部の接地圧に近似する場合、ショルダー陸部の特にトレッド端側と路面との間に大きなすべりが生じ、ショルダー陸部のトレッド端側が早期に摩耗する肩落ち摩耗が生じるおそれがあった。
一方、クラウン陸部の接地圧がミドル陸部の接地圧に比して過度に大きい場合、クラウン陸部と路面とのエネルギーロスが大きくなり、燃費性能が低下するおそれがあった。さらには、ミドル陸部と路面との間に大きなすべりが生じ、クラウン陸部に比してミドル陸部が早期に摩耗するパンチング摩耗が生じるおそれがあった。逆に、クラウン陸部の接地圧がミドル陸部の接地圧に近似する場合、クラウン陸部と路面との間に大きなすべりが生じ、ミドル陸部に比してクラウン陸部が早期に摩耗するパンチング摩耗が生じるおそれがあった。
本発明は、以上のような実状に鑑みなされたもので、クラウン陸部及びミドル陸部のパンチング摩耗とショルダー陸部の肩落ち摩耗とを抑制して耐摩耗性能を向上しつつ、燃費性能を向上しうる重荷重用空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、少なくとも4本の周方向主溝が設けられることにより複数の陸部が区分された重荷重用空気入りタイヤであって、前記周方向主溝は、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のクラウン主溝と、前記クラウン主溝の両外側で最もトレッド端側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝とを含み、前記陸部は、前記一対のクラウン主溝の間に区分されたクラウン陸部と、前記クラウン主溝と前記ショルダー主溝との間に区分されたミドル陸部と、前記ショルダー主溝と前記トレッド端との間に区分されたショルダー陸部とを含み、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された正規状態のタイヤに正規荷重が負荷された正規荷重状態において、前記クラウン陸部の接地圧P1は、前記ミドル陸部の接地圧P2の102%〜113%の範囲であり、前記ミドル陸部の接地圧P2は、前記ショルダー陸部の接地圧P3の135%〜145%の範囲であることを特徴とする。
本発明に係る前記重荷重用空気入りタイヤは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスプライを有するカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側から前記トレッド部の内部に配された複数のベルトプライを有するベルト層とを具え、前記正規状態のタイヤ子午線断面において、前記ショルダー主溝のタイヤ半径方向内側かつ前記ベルト層のタイヤ半径方向外面からタイヤ内腔面までの厚さが、8〜16mmの範囲であるのが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用空気入りタイヤは、前記トレッド部に、前記陸部をタイヤ軸方向にのびる複数の横溝が設けられ、前記横溝が、前記クラウン陸部をのびる複数のクラウン横溝と、前記ミドル陸部をのびる複数のミドル横溝と、前記ショルダー陸部をのびる複数のショルダー横溝とを含み、前記トレッド部のランド比が、70%〜85%の範囲であり、前記クラウン陸部のランド比が、前記ショルダー陸部のランド比以上であり、かつ、前記ミドル陸部のランド比が、前記ショルダー陸部のランド比より小さいのが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用空気入りタイヤは、前記クラウン陸部及び前記ミドル陸部が、前記横溝間に区分された複数のブロック要素を含み、かつ、前記横溝の1つと前記横溝に隣接する前記ブロック要素の1つとからなるピッチが40〜50個、タイヤ周方向に繰り返して配置され、前記ピッチは、タイヤ周方向に沿った最大長さの85%〜95%の範囲が前記ブロック要素であるのが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用空気入りタイヤは、前記クラウン陸部及び前記ミドル陸部のタイヤ軸方向最大幅が、前記トレッド端間のトレッド幅の5%〜15%の範囲であるのが望ましい。
本発明の重荷重用空気入りタイヤは、正規荷重状態において、クラウン陸部の接地圧P1が、ミドル陸部の接地圧P2の102%〜113%の範囲であり、ミドル陸部の接地圧P2が、ショルダー陸部の接地圧P3の135%〜145%の範囲に規定されている。このようなタイヤでは、クラウン陸部とミドル陸部とショルダー陸部との接地圧がそれぞれ関連づけて規定されることにより、各陸部が路面に適切な接地圧で接地し、各陸部と路面との間の大きなすべりが抑制される。このため、クラウン陸部及びミドル陸部のパンチング摩耗とショルダー陸部の肩落ち摩耗とを抑制でき、耐摩耗性能を向上しうる。
また、本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、各陸部と路面との間の大きなすべりが抑制される範囲において、クラウン陸部の接地圧が小さく抑制される。このため、クラウン陸部と路面とのエネルギーロスを低減でき、燃費性能を向上しうる。
本発明の一実施形態のトレッド部の展開図である。 図1のA−A断面図である。 図2のタイヤ赤道の一方側の部分拡大図である。 図1のミドル陸部付近の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が、図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の重荷重用空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と記載される場合がある。)のトレッド部2の展開図が示されている。図2には、図1のA−A断面図が示されている。
図2に示されるように、本実施形態のタイヤは、カーカス4と、カーカス4のタイヤ半径方向外側に配されたベルト層5とを具えている。
カーカス4は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部(図示省略)に至るカーカスプライ4aを有している。本実施形態のカーカス4は、例えば、1枚のカーカスプライ4aから構成されている。カーカスプライ4aは、例えば、タイヤ周方向に対して、80〜90度の角度で傾斜配列された複数のカーカスコードを含んでいる。該カーカスコードは、例えば、金属繊維から構成されるのが望ましい。
ベルト層5は、カーカス4のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に順に配された複数のベルトプライ5aを具えている。本実施形態のベルト層5は、4枚のベルトプライ5aを有している。各ベルトプライ5aは、例えば、タイヤ周方向に対して傾斜配列された複数のベルトコードを含んでいる。該ベルトコードは、例えば、金属繊維から構成されている。本実施形態のベルト層5は、例えば、隣り合うベルトプライ5aのベルトコードが互いに交差するように配されている。
本実施形態のベルト層5のタイヤ軸方向の最大幅BWは、例えば、トレッド端Te間のトレッド幅TWの80%〜95%の範囲であるのが望ましい。ベルト層5の最大幅BWがトレッド幅TWの80%未満であると、トレッド端Te側の剛性が不足し、トレッド端Te側の接地圧が過度に小さくなるおそれがある。逆に、ベルト層5の最大幅BWがトレッド幅TWの95%より大きい場合、トレッド端Te側の剛性が大きく、トレッド端Te側の接地圧が過度に大きくなるおそれがある。
前記「トレッド端」は、正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの接地面の最もタイヤ軸方向外側の位置である。
前記「正規状態」とは、タイヤが、正規リム(図示省略)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤの各部の寸法は、正規状態での値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、例えば、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、例えば、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
本実施形態のタイヤは、さらに、カーカス4のタイヤ半径方向内側に配されたインナーライナーゴムIgと、ベルト層5のタイヤ半径方向外側に配されたベースゴムBgと、ベースゴムgのタイヤ半径方向外側に配されたキャップゴムTgと、ベルト層5のトレッド端Te側部のタイヤ半径方向内側かつカーカス4のタイヤ半径方向外側に配されたクッションゴムCgとを具えている。キャップゴムTgの外表面、即ち、トレッド部2の外表面は、正規状態において、例えば、タイヤ赤道Cを通るクラウン円弧2Cと、クラウン円弧2Cのタイヤ軸方向外側のショルダー円弧2Sとを含む円弧状に形成されている。
本実施形態のクラウン円弧2Cの曲率半径は、一般的な重荷重用タイヤのクラウン円弧の曲率半径よりも大きく、例えば、500〜1500mmの範囲であるのが望ましい。クラウン円弧2Cの曲率半径が500mm未満の場合、トレッド部2のタイヤ赤道C側の接地圧が過度に大きくなるおそれがある。逆に、クラウン円弧2Cの曲率半径が1500mmより大きい場合、タイヤ赤道C側の接地圧が過度に小さくなるおそれがある。なお、ショルダー円弧2Sの曲率半径は、例えば、クラウン円弧2Cの曲率半径の30%〜50%の範囲であるのが望ましい。
図1に示されるように、トレッド部2には、少なくとも4本、本実施形態では、6本の周方向主溝6が設けられている。
本実施形態の周方向主溝6は、例えば、トラクション性を向上させるために、タイヤ周方向にジグザグ状にのびるのが望ましい。但し、周方向主溝6は、ジグザグ状に限定されるものではなく、例えば、タイヤ周方向に直線状であってもよい。
周方向主溝6は、タイヤ赤道Cの両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のクラウン主溝6Cと、クラウン主溝6Cの両外側で最もトレッド端Te側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝6Sと、クラウン主溝6Cとショルダー主溝6Sとの間をタイヤ周方向に連続してのびるミドル主溝6Mとを含んでいる。
図3には、図2のタイヤ赤道Cの一方側の部分拡大図が示されている。図3に示されるように、クラウン主溝6Cの溝幅WCは、排水性及びトレッド部2の剛性を確保するため、例えば、トレッド接地幅TWの1〜7%であるのが望ましい。同様の観点から、ミドル主溝6Mの溝幅WM及びショルダー主溝6Sの溝幅WSは、例えば、クラウン主溝6Cの溝幅WCと同程度であるのが望ましい。
本実施形態のクラウン主溝6Cの溝深さDCは、溝幅WCと同様の観点から、好ましくは10.0mm以上、より好ましくは12.0mm以上であり、好ましくは22.0mm以下、より好ましくは20.0mm以下である。同様の観点から、ミドル主溝6Mの溝深さDM及びショルダー主溝6Sの溝深さDSは、例えば、クラウン主溝6Cの溝深さDCと同程度であるのが望ましい。
図1に示されるように、本実施形態のトレッド部2には、上記周方向主溝6により、7つの陸部7が区分されている。
陸部7は、一対のクラウン主溝6Cの間に区分されたクラウン陸部7Cと、クラウン主溝6Cとショルダー主溝6Sとの間に区分されたミドル陸部7Mと、ショルダー主溝6Sとトレッド端Teとの間に区分されたショルダー陸部7Sとを含んでいる。本実施形態のミドル陸部7Mは、ミドル主溝6Mにより、タイヤ赤道C側の内側ミドル陸部7Miとトレッド端Te側の外側ミドル陸部7Moとに区分されている。
各陸部7には、タイヤ軸方向にのびる複数の横溝8が設けられている。横溝8は、例えば、クラウン陸部7Cをのびる複数のクラウン横溝8Cと、内側ミドル陸部7Miをのびる複数の内側ミドル横溝8Miと、外側ミドル陸部7Moをのびる複数の外側ミドル横溝8Moと、ショルダー陸部7Sをのびる複数のショルダー横溝8Sとを含んでいる。
本実施形態のクラウン横溝8C、外側ミドル横溝8Mo及びショルダー横溝8Sは、それぞれ陸部7の全幅に亘ってのびている。本実施形態の内側ミドル横溝8Miは、トレッド端Te側の一端がミドル主溝6Mに連通し、タイヤ赤道C側の他端が内側ミドル陸部7Mi内で終端している。
各陸部7は、横溝8間に区分された複数のブロック要素9を含んでいる。ブロック要素9は、例えば、クラウン横溝8C間に区分された複数のクラウンブロック要素9Cと、内側ミドル横溝8Mi間に区分された複数の内側ミドルブロック要素9Miと、外側ミドル横溝8Mo間に区分された複数の外側ミドルブロック要素9Moと、ショルダー横溝8S間に区分された複数のショルダーブロック要素9Sとを含んでいる。
以上のように構成された本実施形態のタイヤにおいて、クラウン陸部7Cの接地圧P1は、正規荷重状態において、内側ミドル陸部7Mi及び外側ミドル陸部7Moの接地圧P2の102%以上とされ、好ましくは105%以上であり、113%以下、好ましくは110%以下である。同様に、内側ミドル陸部7Mi及び外側ミドル陸部7Moの接地圧P2は、正規荷重状態において、ショルダー陸部7Sの接地圧P3の135%以上とされ、好ましくは138%以上であり、145%以下、好ましくは142%以下である。このように、各陸部7の接地圧が規定されることで、各陸部7と路面との間の大きなすべりが抑制される。このため、クラウン陸部7C及びミドル陸部7Mに生じるパンチング摩耗と、ショルダー陸部7Sに生じる肩落ち摩耗とを抑制でき、耐摩耗性能を向上しうる。
接地圧は、トレッド部2の接地面に作用する圧力であり、例えば、前記接地面を観察することにより計測しうる。より具体的には、接地圧は、例えば、Tekscan社製の圧力分布測定装置を用いて測定しうる。この装置では、例えば、正規荷重状態のタイヤにおいて、トレッド部2の接地面の接地圧を、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向に1.5mm間隔で測定しうる。各陸部7の接地圧P1〜P3は、前記測定値に基づいて、タイヤ1周に亘る各陸部毎の平均値として算出される。
本実施形態のタイヤでは、各陸部7と路面との間の大きなすべりが抑制される範囲において、クラウン陸部7Cの接地圧がより小さくなるように、各陸部7の接地圧が関連づけて規定されている。このため、クラウン陸部7Cと路面とのエネルギーロスを低減でき、燃費性能を向上しうる。
図3に示されるように、本実施形態では、正規状態のタイヤ子午線断面において、ショルダー主溝6Sのタイヤ半径方向内側かつベルト層5のタイヤ半径方向外面からタイヤ内腔面までの厚さtは、好ましくは8mm以上、より好ましくは10mm以上であり、好ましくは16mm以下、より好ましくは14mm以下である。前記厚さtが8mm未満の場合、クラウン陸部7C、内側ミドル陸部7Mi及び外側ミドル陸部7Moが接地時にショルダー主溝6Sに沿って大きくタイヤ半径方向内側に変形し、ショルダー陸部7Sの接地圧が過度に大きくなるため、クラウン陸部7C及びミドル陸部7Mのパンチング摩耗を抑制できないおそれがある。逆に、前記厚さtが16mmより大きい場合、クラウン陸部7C、内側ミドル陸部7Mi及び外側ミドル陸部7Moが接地時にショルダー主溝6Sに沿ってタイヤ半径方向内側に変形し難く、ショルダー陸部7Sの接地圧が過度に小さくなり、ショルダー陸部7Sの肩落ち摩耗を抑制できないおそれがある。
図1に示されるように、本実施形態のトレッド部2は、ランド比が70%〜85%の範囲であるのが望ましい。ランド比が70%未満の場合、トレッド部2を占める陸部7の割合が小さく、トレッド部2の剛性が低下する。このため、トレッド部2に大きな歪が生じ易く、エネルギーロスが増大し、燃費性能が低下するおそれがある。逆に、ランド比が85%より大きい場合、トレッド部2を占める陸部7の割合が大きく、トレッド部2の排水性が低下するため、ウエット性能が低下するおそれがある。
「ランド比」とは、トレッド部2に設けられた全ての溝を埋めた状態で測定される表面積に対する実際の陸部7の合計接地面積の割合である。
クラウン陸部7Cのランド比は、ショルダー陸部7Sのランド比以上であるのが望ましい。このような構成によれば、クラウン陸部7Cの剛性が相対的に大きくなり、燃費性能が向上される。内側ミドル陸部7Mi及び外側ミドル陸部7Moのランド比は、ショルダー陸部7Sのランド比より小さいのが望ましい。このような構成によれば、ミドル陸部7Mが排水性に優れ、ウエット性能の低下が抑制される。
各陸部7の「ランド比」とは、各陸部7に設けられた全ての横溝8を埋めた状態で測定される表面積に対する実際のブロック要素9の合計接地面積の割合である。
本実施形態の各陸部7には、横溝8の1つと横溝8に隣接するブロック要素9の1つとからなるピッチPが、例えば、40〜50個配置されている。一般的な重荷重用タイヤのピッチPは約60個程度である。従って、本実施形態のタイヤは、一般的な重荷重用タイヤに比して、少ない数のピッチPを有している。このようなタイヤは、各陸部7のブロック要素9の周方向剛性が高く、燃費性能に優れる。1つの陸部7に配されるピッチPの数が40個未満の場合、排水性が悪化し、ウエット性能が低下するおそれがある。逆に、1つの陸部7に配されるピッチPの数が50個より大きい場合、各陸部7のブロック要素9の周方向剛性向上効果を充分に期待できない。
図4には、図1のミドル陸部付近の部分拡大図が示されている。図4に示されるように、本実施形態のピッチPは、タイヤ周方向に沿った最大長さの、例えば、85%〜95%の範囲がブロック要素9であるのが望ましい。より具体的には、本実施形態のクラウン陸部7CのピッチPは、タイヤ周方向に沿った最大長さの85%〜95%の範囲9CLがクラウンブロック要素9Cであるのが望ましい。クラウンブロック要素9Cが85%未満の場合、クラウン陸部7Cの剛性が小さくなり、燃費性能が低下するおそれがある。逆に、クラウンブロック要素9Cが95%より大きい場合、排水性が悪化し、ウエット性能が低下するおそれがある。同様の観点から、外側ミドル陸部7MoのピッチPは、タイヤ周方向に沿った最大長さの85%〜95%の範囲9MLが外側ミドルブロック要素9Moであるのが望ましい。
本実施形態のクラウン陸部7Cのタイヤ軸方向最大幅7CWは、例えば、トレッド幅TWの5%〜15%であるのが望ましい。タイヤ軸方向最大幅7CWがトレッド幅TWの5%未満の場合、クラウン陸部7Cの剛性が小さく、燃費性能が低下するおそれがある。逆に、タイヤ軸方向最大幅7CWがトレッド幅TWの15%より大きい場合、排水性が悪化し、ウエット性能が低下するおそれがある。同様の観点から、ミドル陸部7Mのタイヤ軸方向最大幅7MWは、例えば、トレッド幅TWの5%〜15%の範囲であるのが望ましい。
本実施形態のタイヤでは、例えば、クラウン円弧2Cの曲率半径、ショルダー円弧2Sの曲率半径、ショルダー主溝6Sのタイヤ半径方向内側の厚さtやキャップゴムTgの配合により、上記比を満たす接地圧のクラウン陸部7C、内側ミドル陸部7Mi、外側ミドル陸部7Mo及びショルダー陸部7Sが形成される。なお、本実施形態のタイヤでは、例えば、クッションゴムCgを任意の基準位置よりタイヤ軸方向内側に配することにより、ショルダー陸部7Cの接地圧を相対的に大きくできる。逆に、クッションゴムCgを任意の基準位置よりタイヤ軸方向外側に配することにより、ショルダー陸部7Cの接地圧を相対的に小さくできる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示される基本パターンを有し、かつ、表1の仕様に基いたタイヤ(サイズ:275/80R22.5)が試作され、それらの性能がテストされた。テスト方法は次の通りである。
<燃費性能(転がり抵抗)>
内圧(900kPa)にてリム(22.5×7.50)に組み付けられた各試供タイヤを、転がり抵抗試験機のドラム上で下記の条件により走行させ、転がり抵抗が測定された。結果は、実施例1の逆数を100とする指数で示し、数値が大きいほど良好である。
荷重:4.2kN
速度:60km/h
<耐肩落ち摩耗性能>
上記試供タイヤが、フル積載状態のトラックの前輪に装着され、ドライ路面を30000km走行させた後、ショルダー陸部の摩耗量が測定された。結果は、実施例1の逆数を100とする指数で示し、数値が大きい程良好である。
<耐パンチング摩耗性能>
上記ショルダー陸部の摩耗量が測定された後、トレッド部の摩耗状況が目視により観察された。結果は、実施例1を100とする指数で示し、数値が大きい程良好である。
<ウエット性能>
摩耗が80%進行した状態の上記試供タイヤが、前側にのみ荷物が積載された半積載状態のトラックの全輪に装着され、5mmの水膜を有するウエット路面において、2速−1500rpmでクラッチを繋いだ瞬間から、10mを走行するのに要した時間が測定された。結果は、実施例1の逆数を100とする指数で示し、数値が大きい程良好である。
Figure 0005913388
Figure 0005913388
表1に示されるように、各実施例のタイヤは、耐摩耗性能を向上しつつ、燃費性能が向上されることが確認できた。
2 トレッド部
6 周方向主溝
6C クラウン主溝
6M ミドル主溝
6S ショルダー主溝
7 陸部
7C クラウン陸部
7M ミドル陸部
7S ショルダー陸部
P1 接地圧
P2 接地圧
P3 接地圧
C タイヤ赤道

Claims (5)

  1. トレッド部に、少なくとも4本の周方向主溝が設けられることにより複数の陸部が区分された重荷重用空気入りタイヤであって、
    前記周方向主溝は、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のクラウン主溝と、前記クラウン主溝の両外側で最もトレッド端側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝とを含み、
    前記陸部は、前記一対のクラウン主溝の間に区分されたクラウン陸部と、前記クラウン主溝と前記ショルダー主溝との間に区分されたミドル陸部と、前記ショルダー主溝と前記トレッド端との間に区分されたショルダー陸部とを含み、
    前記タイヤは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部に至るカーカスプライを有するカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側から前記トレッド部の内部に配された複数のベルトプライを有するベルト層とを具え、
    正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された正規状態のタイヤ子午線断面において、前記ショルダー主溝のタイヤ半径方向内側かつ前記ベルト層のタイヤ半径方向外面からタイヤ内腔面までの厚さは、8〜16mmの範囲であり、
    前記正規状態のタイヤに正規荷重が負荷された正規荷重状態において、前記クラウン陸部の接地圧P1は、前記ミドル陸部の接地圧P2の102%〜113%の範囲であり、
    前記ミドル陸部の接地圧P2は、前記ショルダー陸部の接地圧P3の135%〜145%の範囲であることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部の外表面は、前記正規状態において、タイヤ赤道を通るクラウン円弧と、前記クラウン円弧のタイヤ軸方向外側のショルダー円弧とを含み、
    前記クラウン円弧の曲率半径は、500〜1500mmの範囲であり、
    前記ショルダー円弧の曲率半径は、前記クラウン円弧の曲率半径の30%〜50%の範囲である請求項1記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部には、前記陸部をタイヤ軸方向にのびる複数の横溝が設けられ、
    前記横溝は、前記クラウン陸部をのびる複数のクラウン横溝と、前記ミドル陸部をのびる複数のミドル横溝と、前記ショルダー陸部をのびる複数のショルダー横溝とを含み、
    前記トレッド部は、ランド比が70%〜85%の範囲であり、
    前記クラウン陸部のランド比は、前記ショルダー陸部のランド比以上であり、かつ、前記ミドル陸部のランド比は、前記ショルダー陸部のランド比より小さい請求項1又は2記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 前記クラウン陸部及び前記ミドル陸部は、前記横溝間に区分された複数のブロック要素を含み、かつ、前記横溝の1つと前記横溝に隣接する前記ブロック要素の1つとからなるピッチが40〜50個、タイヤ周方向に繰り返して配置され、
    前記ピッチは、タイヤ周方向に沿った最大長さの85%〜95%の範囲が前記ブロック要素である請求項3記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  5. 前記クラウン陸部及び前記ミドル陸部のタイヤ軸方向最大幅は、前記トレッド端間のトレッド幅の5%〜15%の範囲である請求項1乃至4のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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