JP5913164B2 - 製袋包装機 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る製袋包装機100の全体斜視図である。図2は、製袋包装機100に含まれる製袋包装ユニット10の概略構成を示す斜視図である。製袋包装機100の説明において、「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、図2に定義する通りである。また、製袋包装機100の説明において、奥行き方向とは、図2の前後方向に対応する。
フィルム供給ユニット2は、製袋包装ユニット10の成形機構11に対してシート状のフィルムFsを供給するユニットである。フィルム供給ユニット2は、上述したように、製袋包装機100の後側に配置される。また、フィルム供給ユニット2は、製袋包装ユニット10に隣接して設けられている。フィルム供給ユニット2は、図示しないエアシャフトと、エアシャフトを駆動するための図示しないシャフト駆動モータとを含む。エアシャフトには、フィルムFsが巻かれたフィルムロールがセットされる。シャフト駆動モータがエアシャフトを回転させることにより、フィルムロールに巻き付けられたシート状フィルムFsが繰り出される。
製袋包装ユニット10は、上述したように、フィルム供給ユニット2によって供給されたシート状のフィルムFsを成形して物品Cを袋詰めした製品(袋)Bを製造するユニットである。
成形機構11は、シート状のフィルムFsを筒状のフィルムFcへと成形するための機構である。また、成形機構11は、物品Cを筒状のフィルムFcの内部に導く機構でもある。成形機構11は、導入部材11a、フォーマ11b、および支持フレーム30を含む(図2または図3から図5参照)。具体的に、図2は、導入部材11aおよびフォーマ11bを示す。また、図3から図5は、導入部材11aに含まれるチューブ11abと、支持フレーム30とを示す。
導入部材11aは、組合せ計量機200から排出された物品Cを筒状フィルムFcの内部に導入するための部材である。組合せ計量機200(図1参照)から所定量ずつ落下してくる物品Cは、図2に示すように、導入部材11aの上端の開口から導入部材11aの内部に投入される。物品Cは、導入部材11aの内部を通過して落下する。導入部材11aは、上下方向に延びる。導入部材11aは、漏斗部材11aaとチューブ11abとから構成されている。
漏斗部材11aaは、図2に示すように、導入部材11aの上部を構成する。漏斗部材11aaは、円形または楕円形の開口を上端および下端に有する。漏斗部材11aaの上端の開口の周長は、下端の開口の周長よりも大きい。
チューブ11abは、図2から図6に示すように、上下方向に延びる部材である。チューブ11abは、図2に示すように、漏斗部材11aaの下端に連結される。チューブ11abは、上端に、漏斗部材11aaの開口と連通する円形または楕円形の開口を有する。
フォーマ11bは、導入部材11aのチューブ11abを取り囲むように配置されている。フォーマ11bは、シート状のフィルムFsをチューブ11abに巻き付けるように、フィルムFsを案内する。すなわち、フィルムロールから繰り出されたシート状フィルムFsは、フォーマ11bとチューブ11abとの間を通るときに筒状に成形される。
支持フレーム30は、導入部材11aおよびフォーマ11bを支持するフレームである。支持フレーム30は、導入部材11aおよびフォーマ11bを本体フレーム97aに対して移動可能に支持する。言い換えると、支持フレーム30を本体フレーム97aに対して移動させることにより、導入部材11aおよびフォーマ11bは、本体フレーム97aに対して移動する。
板部材31は、平面視において略矩形形状の部材である(図3参照)。板部材31の中央には、平面視において略円形の開口31aが形成されている。開口31aには、チューブ11abが貫通される。板部材31の下面には、後述する脚部34が設けられる。
ハンドル32,32は、図3〜図5に示すように、支持フレーム30を移動させる際にユーザに把持される部分である。ハンドル32,32は、柱状部材である。ハンドル32,32は、板部材31の上面に設けられる。具体的に、ハンドル32,32は、板部材31の上面のうち、前方側であって、左右両側に配置されている。
梁33a,33b,33cは、チューブ11abを支持するための部材である。梁33aは、ハンドル32,32の間に架け渡されている。梁33bは、ハンドル32,32の上端からチューブ11abに対して架けられている。梁33cは、梁33aの幅方向中央からチューブ11abに対して架けられている。チューブ11abは、梁33a,33b,33cに固定されている。すなわち、導入部材11aは、支持フレーム30に固定されている。
脚部34は、支持フレーム30の脚となる部分である。脚部34は、図3および図5に示すように、支持フレーム30の幅方向両側に設けられている。脚部34は、本体フレーム97aに対する成形機構11全体の高さ位置を変化させる機能を有する。具体的には、後述するネジ34dを操作することにより、上下方向に約4mmの幅で、板部材31の高さ位置を徐々に変化させることができる。
第1脚部材34aは、脚部34の上端部を構成する部材である。第1脚部材34aの上面は、図8に示すように、板部材31に接触する。具体的に、第1脚部材34aの上面は、板部材31の下面と接合されている。
第2脚部材34bは、脚部34の下端部を構成する部材である。第2脚部材34bの下面は、スライドレールに接触する。第2脚部材34bの上面は、後述する楔34cを介して、第1脚部材34aに隣接する。
楔34cは、脚部34全体の高さ寸法を調整する際に用いられる部材である。楔34cは、第1脚部材34aと第2脚部材34bとの間に挟まれる。楔34cは、脚部34の長手方向両端にそれぞれ配置される。言い換えると、一対の楔34c,34cは、製袋包装機100の正面側および背面側に配置される。
プルダウンベルト機構12は、チューブ11abに巻き付いた筒状フィルムFcを吸着して下方に搬送する機構である。プルダウンベルト機構12は、例えば、図2に示すように、チューブ11abを挟んで左右両側にそれぞれ設けられている。プルダウンベルト機構12は、主として、吸着機能を有するベルト12aと、ベルト12aを回転駆動させる駆動ローラ12bと、従動ローラ12cとからなる。駆動ローラ12bは、図示しない駆動モータによって駆動される。駆動ローラ12bが駆動することにより、筒状フィルムFcは、吸着されながら下流に搬送される。
縦シール機構13は、チューブ11abに巻き付けられた筒状フィルムFcの重なり部分を、一定の加圧力でチューブ11abに押し付けながら加熱することにより、筒状フィルムFcの重なり部分を縦方向に熱シールする機構である。
シャッター機構14は、図2に示すように、プルダウンベルト機構12,12および縦シール機構13の下方であって、後述する横シール機構15の上方に配置される。シャッター機構14は、本体97によって支持されている。
横シール機構15は、筒状フィルムFcの搬送方向に直交する方向(横方向)に熱シールすることにより、筒状フィルムFcに上シール部SL1および下シール部SL2を形成する機構である。横シール機構15は、本体97によって支持されている。横シール機構15は、シャッター機構14の下方に配置される。
スプレッダー機構16は、下シール部SL2が形成された筒状フィルムFcの下シール部SL2近傍を奥行き方向に広げ、筒状フィルムFcの下部に底形状部分を成形する機構である(図2参照)。底形状部分とは、筒状フィルムFcの搬送方向に直交する断面形状が矩形の部分である。具体的に、底形状部分とは、シール部近傍の本体部FLによって形成された矩形の面である。すなわち、スプレッダー機構16によって、筒状フィルムFcの下部の内部空間は、矩形に近い形状に変形される。
柱脚部61は、後述する第2押し曲げ機構18が駆動されて、袋下部FAの側部EPが押し曲げられた際に、サイドプレート823との間で側部EPと袋下部FAの中央部CPとを挟み込む部分である(図30、図31、および図33C参照)。
スプレッダー62は、筒状フィルムFcの下シール部SL2近傍を奥行き方向に広げるユニットである。スプレッダー62は、主として、開閉脚621と、テンション付加部材622と、固定部材623と、移動部材624と、リンク機構625とを含む(図10Aから図11B参照)。
開閉脚621は、筒状フィルムFcの下シール部SL2近傍に接触する部材である。開閉脚621は、ステンレス製の部材である。開閉脚621は、図10Bおよび図11Bに示すように、チューブ11abの下側から下向きに所定長さを有する。開閉脚621は、チューブ11abの幅方向両側に配置される。開閉脚621は、下方連結軸625cによって後述する固定部材623に支持されている。また、開閉脚621は、連結プレート625aおよび上方連結軸625bによって後述する移動部材624に支持されている。開閉脚621は、二つ一組で機能する。具体的に、チューブ11abの幅方向両側にそれぞれ配置された一対の開閉脚621,621は、後述するリンク機構625によって駆動されて、開状態と閉状態とを切り替える。具体的に、開状態とは、一対の開閉脚621,621の下端部が開いた状態(最も離れた位置にある状態)である。また、閉状態とは、一対の開閉脚621,621の下端部が閉じた状態(最も近づいた位置にある状態)である。一対の開閉脚621,621が開状態のとき、筒状フィルムFcの下端は、内側から外側(前後方向)に押し広げられる。その結果、筒状フィルムFcの下端の横断面は、矩形に成形される。言い換えると、一対の開閉脚621,621が開状態になることにより、筒状フィルムFcの下端に底形状部分が成形される。
第1の対向面6211は、中心線CL1に対して異なる傾きを有する三つの部分を有する(図10B、図11B、および図17参照)。中心線CL1とは、一対の開閉脚621,621の間で上下方向に延びる線を意味する。一対の開閉脚621,621は、中心線CL1を基準に対称の形状を有する。また、一対の開閉脚621,621は、中心線CL1を基準に対称に動く。
第2の対向面6212は、仮想線CL2から異なる距離位置にある三つの部分を有する(図14、図15、および図18参照)。仮想線CL2とは、開閉脚621の厚み寸法を示すために設けた仮想の線である。仮想線CL2は、図14、図15、および図18に示すように、開閉脚621の厚み方向において、チューブ11abの幅方向内側の位置にあるものとする。すなわち、仮想線CL2に隣接する開閉脚621の面は、第2の対向面6212の反対側にある面である。
テンション付加部材622は、筒状フィルムFcの側方の面に対して内側からテンションを加える部材である。具体的に、テンション付加部材622は、上述の横シール機構15によって上シール部SL1および下シール部SL2が形成される際に、上シール部SL1および下シール部SL2に皺が形成されないように筒状フィルムFcの側方にテンションをかける部材である。
固定部材623は、後述する移動部材624を支持する部材である。固定部材623は、移動部材624を、チューブ11abに対して相対移動可能に支持する。また、固定部材623は、後述するリンク機構625を用いて、開閉脚621を支持する。
移動部材624は、上述したように、固定部材623によって相対移動可能に支持される部材である。また、移動部材624は、後述する開閉量調整機構64を介してエアシリンダー63と連結されている。移動部材624と開閉量調整機構64とは、ネジ624aによって連結されている(図3から図5参照)。移動部材624は、エアシリンダー63の駆動により、固定部材623に対して移動する。
リンク機構625は、エアシリンダー63の駆動により上下方向に移動した移動部材624の動きを、一対の開閉脚621,621に伝達する機構である。言い換えると、リンク機構625は、移動部材624の上下方向の動きに伴って、一対の開閉脚621,621の開状態および閉状態を切り替える機構である(図20参照)。リンク機構625は、各開閉脚621と、移動部材624とを連結する。
エアシリンダー63は、移動部材624を上下方向に移動させるための駆動源である。エアシリンダー63の駆動力は、開閉量調整機構64を介して、移動部材624に伝達される。その結果、一対の開閉脚621,621の状態が開状態および閉状態のいずれかに切り替わる。
開閉量調整機構64は、一対の開閉脚621,621の開閉量を調整する機構である。具体的に、開閉量調整機構64は、一対の開閉脚621,621が開閉する際の基準軸となる上方連結軸625bの高さ位置を調整するための機構である。開閉量調整機構64は、図22に示すように、主として、伝達プレート(伝達部)641および調整プレート(調整部)642によって構成されている。
延長部材65は、柱脚部61の底面を、チューブ11abの幅方向に延長するための部材である。すなわち、延長部材65は、チューブ11abの幅方向両側に配置されている。延長部材65は、固定部材623の下端に取り付けられる金属性の板状部材である。延長部材65は、柱脚部61に溶接されていてもよい。延長部材65は、チューブ11abの中心軸に対して外向きに延びる。ここで、チューブ11abの中心軸とは、チューブ11abの幅方向中心を通り、長手方向に沿って延びる軸である。延長部材65は、柱脚部61の底面に対してほぼ同じ高さ位置の下面を有する。延長部材65の下面は、平面である。
第1押し曲げ機構17は、筒状フィルムFcの下端に底形状部分が形成された後、下シール部SL2を、奥行き方向(本実施形態では、前方向)に押し曲げて、筒状フィルムFcに袋Bの袋下部FAを形成する機構である(図33C参照)。
第2押し曲げ機構18は、袋下部FAの側部EPを、下シール部SL2の長手方向に沿って押し曲げて、筒状フィルムFcに底部(角底)FBを形成する機構である。第2押し曲げ機構18は、図2に示すように、横シール機構15の上方に配置される。第2押し曲げ機構18は、チューブ11abの中心軸を基準として右側および左側にそれぞれ配置される。また、第2押し曲げ機構18は、チューブ11abの中心軸を基準に、左右対称に動作する。
支持機構81は、本体97に固定されて揺動機構82を移動可能に支持する機構である。支持機構は、図27に示すように、主として、第1支持部材81aと、第2支持部材81bとを有する。
揺動機構82は、袋下部FAの側部EPを押し曲げる機構である。具体的に、揺動機構82は、揺動により袋下部FAの側部EPを下シール部SL2の長手方向中心に向けて押し曲げ、袋下部FAの側部EPを袋下部FAの中央部CPに接触させる機構である。
スライド部材821は、上述した第2支持部材81bによって支持された状態で、斜め下方に移動する部材である。スライド部材821には、エアシリンダー83が連結されている。すなわち、スライド部材821には、エアシリンダー83の駆動力が伝達される構成になっている。具体的に、エアシリンダー83が駆動すると、スライド部材821は、第2支持部材81bの傾きに沿って斜め上方から下方または下方から上方に移動する。これにより、サイドプレート823から袋下部FAまでの距離が変化する。
移動方向規定部822は、スライド部材821の移動方向を規定する部材である。また、移動方向規定部822は、スライド部材821の移動に伴って、袋下部FAの側部EPに対するサイドプレート823の傾きを変化させるための部材である。
サイドプレート823は、袋下部FAの側部EPに直接接触して、袋下部FAの側部EPを押し曲げる部材である。サイドプレート823は、表面に樹脂が施された金属性の板状部材である。サイドプレート823は、筒状フィルムFcの奥行方向(前後方向)に延在する。サイドプレート823は、揺動軸82cを基準に揺動することにより、袋下部FAに対する姿勢を変化させる。
制御ユニット90は、図29に示すように、CPU91、ROM92、RAM93およびHDD(ハードディスク)94等からなる。制御ユニット90は、製袋包装機100の各部を制御するためのプログラムを読み出して実行する。制御ユニット90は、図29に示すように、フィルム供給ユニット2や、製袋包装ユニット10に含まれる各構成、および操作パネル95に接続されている。製袋包装ユニット10に含まれる各構成とは、具体的に、プルダウンベルト機構12、縦シール機構13、シャッター機構14、横シール機構15、スプレッダー機構16、第1押し曲げ機構17、および第2押し曲げ機構18である。制御ユニット90は、操作パネル95等で設定された内容に基づき、フィルム供給ユニット2の駆動部および製袋包装ユニット10の駆動部に対して制御指令を送る。制御ユニット90は、フィルム供給ユニット2および製袋包装ユニット10から状態値等を受け取る。
(5−1)全体動作
プルダウンベルト機構12,12の駆動に併せて、シート状のフィルムFsがフィルム供給ユニット2のフィルムロールから繰り出され、成形機構11に送られる。成形機構11に送られたシート状のフィルムFsは、フォーマ11bとチューブ11abとの隙間を通り抜ける間にチューブ11abの外側表面に巻き付けられ、フィルムFsの幅方向両側部が重ね合わせられる。幅方向両側部が重ね合わされたフィルムFsは、プルダウンベルト機構12,12により、チューブ11abの外側表面に沿って下方へと搬送される。また、フィルムFsの重ね合わせられた部分は、縦シール機構13によって縦方向に熱シールされ、シート状のフィルムFsは、筒状フィルムFcとなる。
次に、図30および図31を用いて、筒状フィルムFcに底部FBが形成される際の各構成の動作を詳細に説明する。図30は、第2押し曲げ機構18が、側部EPを押し曲げる様子を示す。具体的に、図30(a)は、サイドプレート823が側部EPを下方向に押し曲げる様子を示す。図30(b)は、サイドプレート823が、図30(a)の後、側部EPを上向きに押し曲げる様子を示す。図30(c)は、サイドプレート823が、図30(b)の後、側部EPをさらに上向きに押し曲げて、側部EPと中央部CPとを接触させる様子を示す。すなわち、図30(c)は、押し曲げ完了姿勢のサイドプレート823を示す。図31は、図30(c)の部分拡大図である。
(6−1)
上記実施形態に係る製袋包装機100では、一対の開閉脚(脚部)621,621の開度が大きくなるように一対の開閉脚621を揺動させることにより、筒状フィルムFcの下部(シール部の近傍)を奥行き方向に広げ、筒状フィルムFcの下部に底形状部分を形成する。一対の開閉脚621,621は、上方連結軸(揺動軸)625bを中心に揺動する。製袋包装機100は、一対の開閉脚621,621の開度を調整するための開閉量調整機構(調整機構)64を備える。開閉量調整機構64は、上方連結軸625bの高さ位置を変化させる調整プレート(調整部)642を含む。製袋包装機100は、上方連結軸625bの高さ位置を変化させることにより一対の開閉脚621,621の開度を調整する。これにより、自立性の高い袋を安定して製造することができる。
上記実施形態に係る製袋包装機100では、スプレッダー62は、固定部材623と、移動部材624と、リンク機構625とを含む。固定部材623は、チューブ11abに対して固定される。移動部材624は、チューブ11abが延びる方向に延び、固定部材623に対して相対移動可能に取り付けられる。リンク機構625は、移動部材624および上方連結軸(揺動軸)625bを連結させ、移動部材624の動きを上方連結軸625bに伝達する。また、調整プレート(調整部)642は、移動部材624の高さ位置を変化させることにより、上方連結軸625bの高さ位置を変化させる。すなわち、上記実施形態に係る製袋包装機100では、固定部材623に対して相対移動可能に取り付けられた移動部材624の基準高さh1の位置を変化させて、上方連結軸625bの高さ位置を変化させる。これにより、スプレッダー62をチューブ11abに取り付けた状態で、一対の開閉脚621,621の開度を調整することができる。
上記実施形態に係る製袋包装機100では、開閉量調整機構64が、伝達プレート(伝達部)641を含む。伝達プレート641は、エアシリンダー63による駆動力を調整プレート(調整部)642に伝達する。また、伝達プレート641は、連結部(凹部)641aを有する。連結部641aは、移動部材624の移動方向に延びて調整プレート642を連結させる。調整プレート642は、連結部641aに対して連結される高さ位置を調整可能である。上記実施形態に係る製袋包装機100では、連結部641aに連結される調整プレート642の高さ位置を調整することにより、移動部材624の高さ位置を変化させる構成を有する。その結果、一対の開閉脚621,621の開度を容易に調整することができる。
上記実施形態に係る製袋包装機100では、チューブ11abが、フラット面と、側面と、切り欠き形成面とから構成されている。フラット面は、製袋包装機100の前面側に位置し、上下方向に延びる。側面は、フラット面の両側に位置して上下方向に延びる。切り欠き形成面は、製袋包装機100の背面側に位置し、上下方向に延びる面に部分的に切り欠かれた部分が形成された面である。また、チューブ11abの内部には、上下に延びる長孔11ad,11adと、長孔11ad,11adに挟まれた導入路ipとが形成されている。
上記実施形態に係る製袋包装機100では、開閉脚621が、筒状フィルムFcの奥行き方向における内面に対向する第1の対向面6211と、筒状フィルムFcの幅方向における内面に対向する第2の対向面6212とを含む。一対の開閉脚621,621が開状態のとき、各開閉脚621の第1の対向面6211および第2の対向面6212は、下端部のみが筒状フィルムFcに接触して筒状フィルムFcの下部を押し広げるような形状になっている。具体的には、第1の対向面6211は、中心線CL1に対して異なる傾きを有するルート部621aa、中間部621ab、および接触部621acを有し、第2の対向面6212は、仮想線CL2から異なる距離位置にある、ルート部621ba、中間部621bb、および接触部621bcを有する。開閉脚621は、開状態で、接触部621ac,621bcのみが筒状フィルムFcに接触する。
上記実施形態に係る製袋包装機100では、柱脚部61の底面を、チューブ11abの幅方向に延長するために延長部材65が設けられている。延長部材65は、柱脚部61の底面に対してほぼ同じ高さ位置の下面を有する。
上記実施形態に係る製袋包装機100では、支持フレーム30が、本体フレーム97aに対する成形機構11全体の高さ位置を変化させる機構である脚部34を有する。これにより、開閉脚621,621の先端から横シール機構15までの距離間隔を調整することができる。
(7−1)変形例A
上記実施形態に係る製袋包装機100では、支持フレーム30が、本体フレーム97aに対する成形機構11全体の高さ位置を変化させる機構である脚部34を有する。また、脚部34は、楔34cを有する。脚部34の構成は、楔34cを用いた構成に代えて他の構成であってもよい。すなわち、脚部34は、高さ調整を行える機構を有していれば、楔34cに限定されるものではない。
上記実施形態に係る製袋包装機100では、横シール機構15から開閉脚621,621の先端までの距離間隔を調整するために、本体フレーム97aに対する成形機構11全体の高さ位置を変化させる脚部34を設けた。
上記実施形態に係る製袋包装機100は、一対の開閉脚621,621によって筒状フィルムFcの下部を奥行き方向に広げる前に、筒状フィルムFcを膨らませるためのエアジェットをさらに備えてもよい。エアジェットは、一対の開閉脚621,621と筒状フィルムFcとの接触面に生じる摩擦力を低減させる。なお、エアジェットは、一対の開閉脚621,621が閉状態の時、駆動させて筒状フィルムFcの内部を膨らませ、一対の開閉脚621,621を開状態に変更させた直後に停止させる。
10 製袋包装ユニット
11 成形機構
11a 導入部材
11ab 漏斗部材
11ab チューブ
11b フォーマ
12 プルダウンベルト機構
13 縦シール機構
14 シャッター機構
15 横シール機構
16 スプレッダー機構
17 第1押し曲げ機構
17a 底プレート
17b アクチュエータ
17c 平面部
17s 傾斜部
17m 突出部
18 第2押し曲げ機構
30 支持フレーム
31 板部材
32 ハンドル
33a,33b,33c 梁
34 脚部
34a 第1脚部材
34b 第2脚部材
34c 楔
61 柱脚部
62 スプレッダー
621 開閉脚
622 テンション付加部材
623 固定部材
624 移動部材
625 リンク機構
625a 連結プレート
625b 上方連結軸(揺動軸)
625c 下方連結軸
625d 水平移動軸
63 エアシリンダー
64 開閉量調整機構(調整機構)
64a 固定ネジ
64b 調整ネジ
641 伝達プレート(伝達部)
641a 連結部
642 調整プレート(調整部)
65 延長部材
81 支持機構
82 揺動機構
821 スライド部材
822 移動方向規定部
823 サイドプレート
823a ベース部(第1押し付け部)
823b 立ち上がり部(第2押し付け部)
90 制御ユニット
97 本体
97a 本体フレーム
100 製袋包装機
C 物品(被包装物)
Fs シート状のフィルム(包材)
Fc 筒状フィルム(筒状の包材)
B フラットボトム型の袋
SL2 下シール部
FA 袋下部
FB 底部
EP (袋下部の)側部
CP (袋下部の)中央部
Claims (3)
- シート状の包材をチューブに巻きつけて筒状に成形する成形機構と、
前記筒状の包材が延びる方向に対して交差するように前記筒状の包材をシールして、前記筒状の包材に、前記筒状の包材の幅方向に延びるシール部を形成するシール機構と、
前記筒状の包材の内部に位置し前記幅方向に交差する方向である奥行き方向に揺動して開度を変化させる一対の脚部を含み、前記開度が大きくなるように前記一対の脚部を揺動させることにより前記シール部の近傍を前記奥行き方向に広げて前記筒状の包材に底形状部分を形成するスプレッダーと、
前記一対の脚部を揺動させる駆動部であって、前記開度が最も大きい状態である開状態と、前記開度が最も小さい状態である閉状態とを切り替えさせるエアシリンダーと、
前記シール部を、前記奥行き方向に押し曲げることにより、前記シール部および前記本体部の一部を含む前記袋の袋下部を形成する第1押し曲げ機構と、
前記シール部の長手方向端部を含む前記袋下部の側部を、前記シール部の長手方向に沿って押し曲げて前記筒状の包材に底部を形成する第2押し曲げ機構と、
前記一対の脚部の開度を調整する調整機構と
を備え、
前記スプレッダーは、
前記一対の脚部を揺動させる中心となる揺動軸
をさらに含み、
前記調整機構は、
前記揺動軸の高さ位置を変化させる調整部
を含む、
製袋包装機。 - 前記スプレッダーは、
前記チューブに対して固定される固定部材と、
前記チューブが延びる方向に延び、前記固定部材に対して相対移動可能に取り付けられる移動部材と、
前記移動部材および前記揺動軸を連結させ、前記移動部材の動きを前記揺動軸に伝達するリンク機構と、
をさらに含み、
前記調整部は、
前記移動部材の高さ位置を変化させることで、前記揺動軸の高さ位置を変化させる、
請求項1に記載の製袋包装機。 - 前記調整機構は、
前記エアシリンダーによる駆動力を前記調整部に伝達する伝達部
をさらに含み、
前記伝達部は、
前記移動部材の移動方向に延びて前記調整部を連結させる連結部
を有し、
前記調整部は、前記連結部に対して連結される高さ位置を調整可能である、
請求項1または2に記載の製袋包装機。
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